説明

一時価値カードの方法およびシステム

【課題】一時価値カードを使用するための方法を提供する。
【解決手段】商品またはサービスを購入するためにプロバイダにより要求された、第1の価値が決定される。顧客は、一時価値カードを小売業者(POS)から購入するる。プロバイダにより要求される第1の価値が、一時価値カードに関係付けられる。第1の価値と引き換えに、顧客は一時価値カードを使用して、一時価値カードの第1の価値と引き換えに、プロバイダから商品またはサービスを購入する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
米国特許第5,777,305号、第6,429,613号、および、米国特許出願第09/641,363号は、参照により組み込まれている。
【発明の分野】
【0002】
本発明はクレジットカード、デビッドカード、ギフトカードの分野に関連する。
【0003】
さらに詳細には、本発明は一時カードに関連し、一時カードは、クレジットカードのいくつかの有益な特性を持つが、クレジットカードのいくつかの制限的な特性は持たない。例えば、一時カードは現金で(おそらくは、何らかの顧客情報を提供することなく)すぐに購入することができ、何らかの状況下において、購入のためにクレジットカードの代わりに使用されてもよい。
【発明の背景】
【0004】
クレジットカードは、多くの目的に対して使用される。例えば、クレジットカードは、現金紙幣なしで商品またはサービスを購入するのに使用されてもよい。顧客はクレジットカードを使用して、チョコレートキャンディバーを購入してもよい。
【0005】
さらに、クレジットカードは、信用スクリーニングツールとして使用されてもよい。商品またはサービスのプロバイダは、有効なクレジットカードを有している顧客から、小額の預託金を受け入れてもよい(または、何らかの預託金を要求しなくてもよい)。さらに、クレジットカードは、月極めセルラ電話サービスのような、将来の定期的な請求書発行を必要とする任意の購入を促進する。さらに、プロバイダまたはマーチャントは、ある取引に対して、現金を受け入れることを望まないかもしれず、または、受け入れることができないかもしれない。他の形態の支払に比べて、現金紙幣は、盗難の可能性と現金紙幣を取り扱う高い取引コストとのために、一般的に危険で費用がかかると考えられている。
【0006】
一般的に、自動化されたクレジットカード取引は、商店の認証端末(POSすなわちポイントオブセール)において、開始し、終了する。クレジットカード販売に対する一般的なステップは、下記のものを含む。
【0007】
・マーチャントが磁気ストリップ上にコード化された口座番号および有効期限日を読み出す(このデータは一般的にカード上にもエンボス加工されている)。
【0008】
・口座番号および有効期限日が購入金額に関係付けられる。
【0009】
・データがマーチャントの銀行に送信される。
【0010】
・データは顧客のクレジットカードを発行したいずれかの銀行に(通信ネットワークを通して)転送される。
【0011】
・カード発行銀行は、適切な口座を呼び出し、内容、特に未払の残高と(利用可能なクレジットを決定する)カードのクレジット限度額とをチェックする。
【0012】
・カード発行銀行は、付加的情報を考慮して、(不正使用を減少させるために)取引が許可されるべきかどうか決定してもよい。
【0013】
・要求が承認された(取引が許可された)場合、カード発行銀行は、認可コードを使用してマーチャントに知らせ、カード発行銀行は、即座に新しい残高をデータベースに記憶させる。
【0014】
・最終的に、マーチャントは認可コードを受け取り、販売は完了する。
【0015】
代わりに、クレジットカードサービス(例えば、VISA(登録商標))は、多くの異なる銀行からの記録を1つの中央データベースにまとめてもよく、要求を上記の取引に対する銀行のエージェントまたは仲介者として取り扱ってもよい。
【0016】
さらに、小規模の取引に対しては、迅速化され、省略された手続きが便利であるかもしれない。例えば、マーチャントまたはクレジットカードサービスは、単に口座番号を有効な口座番号のリストに対して比較するだけでよい。また、署名の要求は、小額取引に対して控えてもよい。小額アイテムに対する購入取引をかなり高速化することの商業的利点は、小額損失の数が増加することによる不利益より重要である。
【0017】
カード発行銀行が顧客の口座の価値を、単に、購入の価値だけすぐに減少させることになる点を除いて、デビットカードも同様に機能する。
【0018】
購入取引がオンラインで起こる場合、一般的に、不正使用を減少させるための付加的セキュリティ手段としてクレジットカード裏面からCVV(カード確認値)が要求される。
【0019】
しかしながら、クレジットカードはある制限を持っている。クレジットカードを取得するには、時間と労力がかかる。ある人々(または会社)は、乏しい信用のためにクレジットカードを取得することができないかもしれない。ある人々は、クレジットカードを持っているが、未払残高の高利率を避けるために、クレジットカードの使用を避けたいと望むかもしれない。ある人々は、クレジットカードを持っているが、望む購入を行うために十分な、利用可能な信用は持っていないかもしれない。ある人々は、クレジットカードを持っているが、クレジットカードを購入にリンクする課金追跡を作成させることなく、購入することを望むかもしれない(例えば、夫は彼の妻の誕生日のために宝石のサプライズギフトを購入することを望むかもしれない)。さらに、一般的なクレジットカードを取得することは、かなりの時間、労力、および、取引費用を要求することが多い。
【0020】
したがって、現金ですぐ購入することができ、何らかの環境下で購入のためにクレジットカードの代わりに使用することができる、一時カードに対する要求がある。さらに、一時カードを提供し、処理するために適用されるシステムに対する要求がある。
【発明の概要】
【0021】
いくつかの実施形態では、一時カードは3つの要素、クレジットカード番号(または、PANとしても知られている個人口座番号)、有効期限日(EXP)、および、CVV(カード確認値)を持っていてもよい。産業界標準のクレジットカード番号は16桁であり、「mod lun 10」テストを通過しており、16番目の桁が確認または認証のために使用されることに留意すべきである。歴史的に、PANは13から19桁を有し、第1の桁はクレジットカードサービスを識別する(例えば、第1の桁の4はVISAを識別する)。CVVは、付加的なレベルのセキュリティを提供するのに使用され、一般的にカードの裏面に印刷された3桁からなる。これらの3つの要素(PAN、EXP、CVV)により、インターネット上での購入が通常行われる。実際の商店における直接の購入は、物理的なカード上に存在する(通常は磁気ストリップ上に存在する)、これらの3つの要素のうちの2つ(PANおよびEXP)だけを一般的に要求する。
【0022】
下記の要素は、一時カードのさまざまな実施形態では一般的に要求されないが、商業クレジットカードでは一般的に見受けられる。磁気ストリップ、エンボス加工されたデータ(一般的に、クレジットカード番号、有効期限日、顧客の名前)、主要クレジットカードサービス(一般的に、VISA、または、MASTERCARD(登録商標))のロゴ、特定のクレジットカードプロバイダ(例えば、銀行ABC)の名称、(顧客の署名のための)署名ストリップ、ホログラムのような偽造対策セキュリティ措置、および、付加的な印刷されたデータ。
【0023】
カードは口座に関係付けられたしるしを含んでいる情報記憶デバイスであってもよく、磁気ストリップ、光学的読み出し可能しるし、エンボス加工されたしるし、および/または、電子回路を備えるデバイスを含んでいてもよい。また、口座は関係付けられた価値を持っていてもよく、顧客の名前および住所のような関係付けられた個人情報を持っていてもよい。起動の前に、カードは(例えば、磁気ストリップ上に)記憶された起動情報を持っていてもよい。起動情報は、シリアル番号または識別子、一般的に5文字のコード、および他の情報を含んでいてもよい。そのような起動情報は、PANに予め関係付けられていてもよく、(起動時において、カードが、印刷された、または、エンボス加工されたPANを持っていない場合)起動時において、PANに関係付けされてもよい。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態では、カードは起動の前に、(カードに印刷された、または、その磁気ストリップに記憶された、または、他の方法で記憶された)PANを持っていないかもしれない。起動の後、PANがカード上に印刷されてもよく、または、磁気ストリップ上に記憶されてもよく、または、領収書に印刷されてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、顧客はプロバイダから商品またはサービスを購入することを望むかもしれないが、プロバイダは現金を受け付けないかもしれない。顧客は小売業者から一時カードを購入するのに現金を使用してもよく、この場合、一時カードはプロバイダにより要求される金額にちょうど等しい関係付けられた価値を持っている。顧客は一時カードを使用して、プロバイダから製品またはサービスを購入してもよい。一時カードは特定のプロバイダに結びつけられていてもよく、または、汎用、すなわち、複数のプロバイダに対して使用可能であってもよい。購入後、一時カードは、それに関係付けられたゼロ価値を持っていることがある。例えば、カードに関係付けられたすべての価値がプロバイダから商品またはサービスを購入するのに使用されているかもしれない。いくつかの実施形態では、カード残高がゼロへと使い尽くされるまで、一時カードは複数の商品またはサービスを購入するのに使用することができる。一度価値が使い尽くされると、カードはさらに購入を行うことが不可能になり、破棄してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、一時カードは購入を実行するのに十分な価値を持っていない場合、一時カードは払戻のために返却されてもよい。同様に、一時カードが購入後に残っている超過価値を有する場合、一時カードは超過価値の払戻のために返却されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、特定の製品またはサービスに対するマーチャントへの支払に関するすべてのデータ送信が、対応する購入のためのPOS(ポイントオブセール)において取り扱われてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、注文アプリケーション(例えば、キオスク)が支払のいくつかの観点を取り扱ってもよく、それはPOSシステムとの対話に関係していても、していなくてもよい。キオスクは、以下のものを有する少なくとも1つの小売スタンドまたはブースを含んでいてもよいが、これらに限定されるわけではない。少なくとも一人の生の販売員がいる実際のブース、(例えば、ATMと同様の)専用コンピュータ端末、汎用コンピュータ端末、任意のコンピュータシステム、または、インターネット上の仮想サイト。さらに、キオスクは小売商店の中、または、ショッピングセンターの中、または、空港や公園のような公共の場所に位置していてもよい。キオスクは、(例えば、フィルム現像のような)単一のサービスまたは製品を販売するのに適応されていてもよく、(例えば、フィルム現像、セルラ電話サービス、テレビジョンプログラムサービスのような)複数のサービスまたは製品を販売するのに適応されていてもよい。
【0029】
用語「顧客」は、キオスク、コンピュータ、または、他のPOSから製品および/またはサービスを購入する(または、購入する意思のある)1以上の人またはエンティティを指す。
【0030】
用語「アソシエート」は、(名詞として使用されるとき)、小売業者販売員を指す。
【0031】
用語「製品」は、プロバイダから購入される1以上の商品および/またはサービスを指す。プロバイダは製品を直接提供してもよく、または、商品またはサービスに対する仲買業者として働いてもよい。
【0032】
顧客は例えば、小売業者のPOS(ポイントオブセール)において、小売業者から一時カードを購入してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、一時カードは少なくともクレジットカード番号(または個人口座番号すなわちPAN)および有効期限日(EXP)を持っていてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、一時カードは関係付けられたクレジットカード番号(または個人口座番号すなわちPAN)および有効期限日(EXP)、とともにCVV(カード確認値)を持っていてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、一時価値カードを使用するための方法は、いくつかのステップを含む。プロバイダからの商品またはサービスを選択したことに基づいて、第1の価値が決定される。例えば、顧客はケーブルテレビジョンプロバイダから1組のチャネルを選択してもよく、ケーブルテレビジョンプロバイダは、設置料金および設置が予定されている以前に支払われるべき第1月分を要求してもよい。一時価値カードがPOSにおいて販売される。第1の価値が一時価値カードに関係付けられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、一時価値カードを使用するための方法は他のステップを含む。プロバイダからの商品またはサービスを選択したことに基づいて、第1の価値が決定される。一時価値カードが販売される。一時価値カードが起動される。PANがプロバイダに送信される。
【0037】
いくつかの実施形態では、一時価値カードを使用するための方法は異なるステップを含む。プロバイダからの商品またはサービスを選択したことに基づいて、第1の価値が決定される。一時価値カードが起動される。PANがプロバイダに送られる。代償として提供される支払が受領されるか、さもなければ、支払が代償として適切に提供されない場合に取引が無効にされる。
【実施形態の詳細な説明】
【0038】
図1は、プロバイダにより要求された正確な価値に等しい初期価値を持っている一時カードを購入するための一つの実施形態を示しているフローチャート100である。
【0039】
ブロック110では、商品またはサービスを購入するためにプロバイダにより要求される正確な価値が決定される。例えば、顧客はプロバイダからキオスクにおいてテレビジョンサービスまたは電話サービスを購入することを望んでいてもよい。キオスクは、現金を受け付けなくてもよく、または顧客はクレジットカードを持っていなくてもよい。さらに、プロバイダはいくらかの預託金を即座に要請(または要求)してもよく、あるいは、特定の商品またはサービスに対して全額での支払を即座に要請してもよい。
【0040】
ブロック120において、顧客は、一時カードを小売業者から購入し、プロバイダにより要求される正確な価値が、一時カードに関係付けられる。小売業者は、プロバイダにより要求された正確な価値に加えて、取引手数料を請求してもよい。ブロック130において、顧客は一時カードを使用して、一時カードの正確な価値と引き換えに、プロバイダからの商品またはサービスを購入する。ブロック140において、一時カードは、購入により、関係付けられた価値をゼロに減少させ、破棄されてもよい。ブロック150において、一時カード番号(PAN)は、例えば、有効期限日が経過した後、再使用されてもよい。
【0041】
図2は、一時カードを購入するための1つの実施形態を示し、一時カードの価値が、プロバイダにより要求される正確な価値に等しくないときに起こることを図解しているフローチャートである。フローチャート200では、ブロック210において、顧客は小売業者から一時カードを購入する。ブロック220において、顧客は一時カードを使用して、プロバイダから商品またはサービスを購入しようとする。ブロック220からの少なくとも3つの可能性のある分岐がある。
【0042】
第1に、ブロック230において、一時カードが、小売業者により要求される正確な価値(プロバイダ価格)よりも低い、関係付けられた価値を有している場合、関係付けられた価値の欠如のために購入は失敗するだろう。続くブロック232において、顧客は一時カードを小売業者に返却し、払戻を受けてもよく、またはそうでなく、価値を加えて、もう一度購入を試みてもよい。
【0043】
第2に、ブロック240において、一時カードの関係付けられた価値が小売業者により要求される正確な価値(プロバイダ価格)にちょうど等しい場合、購入は成功する。購入の間、または、ほぼ購入の間に、一時カードに関係付けられた価値がゼロに減少(「ゼロ化」)されてもよい。ブロック242において、一時カードは破棄されてもよく、一時カード番号は再使用されてもよい。いくつかの実施形態では、カード番号は、有効期限日後にのみ再使用される。
【0044】
第3に、ブロック250において、一時カードの関係付けられた価値が、プロバイダにより要求される正確な価値(プロバイダ価格)より高い場合、購入は成功する。購入の間、または、ほぼ購入の間に、一時カードに関係付けられた価値はプロバイダ価格だけ減少され、余剰の価値は一時カードに関係付けられたままにされる。ブロック252において、顧客は一時カードを小売業者に返却してもよい。顧客は一時カードに関係付けられたままである超過価値と等しい払戻を受けてもよい。
【0045】
図3A−3Cは、一時カードを購入するための1つの実施形態の詳細なプロセスフローチャートを示し、この場合、データはPOSにより送信される。
【0046】
図3Aに示されるように、ブロック310−318は、キオスクにおいて起きてもよい。ブロック310において、顧客はプロバイダから製品(商品および/またはサービス)を購入することを決定する。ブロック312において、顧客は製品の詳細を選択する。顧客は名前および住所のような付加的情報も提供してもよい。
【0047】
ブロック314において、製品データおよび顧客データがプロバイダに送られる。
【0048】
ブロック316において、プロバイダは販売完了の前に顧客から即座に要求される特定の料金を決定する。プロバイダは(例えば、顧客の信用格付のような)他のソースからの付加的な情報を考慮してもよく、プロバイダは後でさらなる支払を要求してもよい。ブロック318において、注文を処理するために特定の料金が即座に要求されることが顧客に告げられる。オプション的に、アソシエート(例えば、小売業者店員)は、この取引の間に手伝ってもよい。
【0049】
ブロック320−328は、小売業者のPOS(ポイントオブセール)、または、別の場所で起きてもよい。ブロック320において、顧客は小売業者POSへ行く。オプション的に、アソシエートがPOSまで顧客に付き添ってもよい。キオスクとPOSは、同一コンピュータにおける、単なる別プログラムまたはスクリーンであってもよく、したがって、「小売業者POSに行く」ことは、支払取引を実行するためにスクリーンまたはメニューを単に呼び出すことを意味していてもよい。言い換えると、キオスクおよびPOSは、同一の物理的ユニットであってもよいが、機能的にそれらは異なるエンティティ(例えば、異なるサブプログラム)である。
【0050】
ブロック322において、顧客は特定の料金をPOSに支払う。支払は、現金で行われてもよい。小売業者は特定の料金に加えて、および、特定の料金とは別に、取引または取扱手数料を請求してもよい。
【0051】
ブロック326において、POSはカード起動情報と特定の料金とを仲介者に、または、直接プロバイダに送信する。
【0052】
ブロック328において、POSはカードPANを顧客に送信し、オプション的に顧客領収書上にバーコード(または、カードPANに関係付けられた、自動的に読み出し可能な他のしるし)を印刷してもよい。オプション的に、カードPANまたは読み出し可能なしるしは、カード磁気ストリップ上に記憶させてもよく、または、他の方法でカード上に記憶させてもよい。
【0053】
図3Bに示されるように、ブロック330および332は、仲介者において起きる。ブロック330において、仲介者はカードを起動し、要求された特定の料金で資金を関係付け、または、認証する。資金を認証することは、資金を口座PANに関係付けることを含んでいてもよい。
【0054】
ブロック332において、仲介者は、後の請求書発行および一致(reconciliation)のために、すべての取引の記録を維持する。取引を促進するために、仲介者は小売業者からまたはプロバイダから、個別に取引の支払を受領してもよいことに留意すべきである。
【0055】
ブロック340−348は、キオスクにおいて起きる。ブロック340において、顧客はキオスクに戻る。このキオスクへと「戻る」ことは、単に、他のスクリーンまたはプログラムにアクセスすることを意味する。オプション的に、アソシエートが顧客に付き添ってキオスクに戻ってもよい。
【0056】
ブロック342において、顧客は注文プロセスで前に進む。オプション的に、顧客が特定の料金を支払う意思があることをアソシエートが確認する。
【0057】
ブロック344において、顧客はカードPANを(オプション的にバーコードまたは類似のしるしをスキャニングすることにより)キオスクに送信し、キオスクはプロバイダにカードPANを送出する。
【0058】
ブロック346において、注文は完了される。オプション的に、確認がキオスクにより印刷される。
【0059】
ブロック348において、小売業者は後の請求書発行および一致のために、すべての取引の記録を維持する。
【0060】
ブロック360および362は、販売後の顧客に関して起こるアクションに関連する。ブロック360において、顧客は特定の料金に対する領収書およびオプション的に注文確認を持って小売業者を出る。
【0061】
ブロック362において、顧客はプロバイダとの問い合わせ、返品、配達を管理する。
【0062】
図3Cでは、ブロック350および352はプロバイダに関連する。ブロック350において、プロバイダはカードPANを有効であるとして識別し、注文が進むのを許可する。
【0063】
ブロック352において、プロバイダは後の請求書発行および一致のために、すべての取引の記録を維持する。
【0064】
図4Aおよび4Bは、一時カードの購入に対する1つの実施形態の詳細なプロセスフローチャートを示し、この場合、データがキオスクによって送信される。
【0065】
図4Aに示されるように、ブロック410−426は、キオスクにおいて起きる。ブロック410において、キオスクにおいて顧客はプロバイダから製品(商品および/またはサービス)を購入することを決定する。
【0066】
ブロック412において、顧客は製品詳細を選択する。顧客は名前および住所のような付加的情報を提供してもよい。
【0067】
ブロック414において、製品データおよび顧客データがプロバイダに送られる。
【0068】
ブロック416において、プロバイダは顧客から(プロバイダが注文を受け付ける前に)即座に要求される特定の料金を決定する。後で追加的な請求書発行もあるかもしれない。例えば、月極めサービス料金が後続する、即座の配達または設置料金があるかもしれない。
【0069】
ブロック418において、キオスク(またはアソシエート)は、注文を処理するために要求される特定の料金を顧客にアラートしてもよい。
【0070】
ブロック420において、現金で支払う意思のあることを顧客はキオスクに対して(または、アソシエートに対して)確認する。
【0071】
ブロック422において、アソシエートは、キオスクから「現金での支払」を選択する。ブロック424において、アソシエートはカード(一般的に磁気ストリップ)をスキャンしてキオスクに入れる。
【0072】
ブロック426において、キオスクは、(PANではない)カード起動情報と特定の料金とを仲介者に送信する。
【0073】
ブロック430ないし434は、仲介者において起きる。ブロック430において、仲介者は少なくともいくつかのカード起動情報をPANに関係付け、そして、特定の料金または要求された金額を関係付けまたは認証する。カード起動情報は、シリアル番号または類似の識別しるし、5文字を有するコード、および、他の情報を含んでいてもよい。代わりに、起動情報はPANに予め関係付けられていてもよく、起動は特定の料金をPANに関係付けてもよい。
【0074】
ブロック432において、仲介者は、(オプション的に暗号化およびマスキングを伴って)確認とPANをキオスクに送る。
【0075】
ブロック434において、仲介者は後の請求書発行および一致のために、すべての取引の記録を維持する。
【0076】
図4Bに示されるように、ブロック440−444はキオスクにおいて起きる。ブロック440において、キオスクはプロバイダにPANを送って、特定の料金の支払を処理する。
【0077】
ブロック442において、顧客は(オプション的に小売業者アソシエートからの手伝いにより)プロバイダからの注文を完了する。
【0078】
ブロック444において、キオスクは特定の料金に関係付けられたバーコードを印刷し、オプション的に、バーコードは価値を組み込んでいてもよい。
【0079】
ブロック450は、POSにおいて起きる。ブロック450において、SKUと金額がPOSに入力され、現金取引が代償として行われ、記録される。プロバイダに対する特定の料金に加えて、小売業者、および/または、仲介者に対する付加的な取引または取扱手数料が要求されてもよい。
【0080】
ブロック460および462は、小売業者に関連する。ブロック460において、小売業者は後の請求書発行および一致のために、すべての取引の記録を維持する。ブロック462において、顧客が支払わない場合、キオスクにおける以前の取引は無効にされる。
【0081】
ブロック470および472は、プロバイダに関連する。ブロック470において、プロバイダはPANを(オプション的にVISAタイプのカードPANとして、または、リテイラーキャッシュカードPANとして)識別し、注文が進むのを許可する。ブロック472において、小売業者は後の請求書発行と一致のために、すべての取引の記録を維持する。
【0082】
ブロック480および482は、顧客に関連する。ブロック480において、顧客は特定の料金に対する領収書と注文確認とを持って商店を出てもよい。ブロック482において、顧客はプロバイダとの設置、サービス問い合わせ、および、返品を管理する。
【0083】
本発明の実施形態の範囲はここで説明した特定の実施形態により限定されない。実際、ここで説明したものに加えて、本発明の実施形態のさまざまな修正は、上記の説明および添付の図面から当業者に明らかになるだろう。例えば、さまざまなブロックは省略または再順序付けされてもよい。したがって、そのような修正は添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図されている。
【0084】
さらに、本発明の実施形態は特定の目的に対する特定の環境での特定の実施の状況で、ここで説明したが、その利便性はこれらのものに制限されることなく、本発明の実施形態は任意の数の目的に対する任意の数の環境で有益に実施できることを当業者は理解するだろう。したがって、記述している特許請求の範囲はここで開示した本発明の実施形態の最も広い視点と精神に基づいて解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、本発明の実施形態にしたがった、一時カードを購入するための例示的な方法を図解するフローチャートを示し、この場合、一時カードの初期価値はプロバイダによって要求された正確な価値と等しい。
【図2】図2は、本発明の実施形態にしたがった、一時カードを購入するための他の例示的な方法を図解するフローチャートを示し、この場合、一時カードの初期価値はプロバイダによって要求された正確な価値と必ずしも等しくない。
【図3A】図3Aは、本発明の実施形態にしたがった、一時カードを購入するための例示的な方法を図解する第1の部分のプロセスフローチャートを示し、この方法はPOSデバイスによるデータの送信を含む。
【図3B】図3Bは、本発明の実施形態にしたがった、一時カードを購入するための例示的な方法を図解する第2の部分のプロセスフローチャートを示し、この方法はPOSデバイスによるデータの送信を含む。
【図3C】図3Cは、本発明の実施形態にしたがった、一時カードを購入するための例示的な方法を図解する第3の部分のプロセスフローチャートを示し、この方法はPOSデバイスによるデータの送信を含む。
【図4A】図4Aは、本発明の実施形態にしたがった、一時カードを購入するための例示的な方法を図解する第1の部分のプロセスフローチャートを示し、この方法はキオスクによるデータの送信を含む。
【図4B】図4Bは、本発明の実施形態にしたがった、一時カードを購入するための例示的な方法を図解する第2の部分のプロセスフローチャートを示し、この方法はキオスクによるデータの送信を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一時価値カードを使用するための方法において、
プロバイダからの商品またはサービスを選択したことに基づいて、第1の価値を決定することと、
一時価値カードをPOSにおいて販売することと、
第1の価値を一時価値カードに関係付けることと
を含む方法。
【請求項2】
一時価値カードを使用して、第1の価値と引き換えに、プロバイダからの選択された商品またはサービスを購入することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
プロバイダから商品またはサービスを購入する直前に、または、購入している間に、または、購入した直後に、ゼロ価値を一時価値カードに関係付けることをさらに含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
第1の価値を関係付けるのと同時に、有効期限日を一時価値カードに関係付けることをさらに含む、請求項3記載の方法。
【請求項5】
有効期限切れの一時価値カードからの識別子または口座番号を、新しい一時価値カードと新しい第1の価値とに関係付けることをさらに含む、請求項4記載の方法。
【請求項6】
一時価値カードに関係付けられた第1の価値に対して払戻を行うことをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
POSにおいて追加的な価値を販売することと、
第1の価値に追加的な価値を加算して、合計価値を計算することと、
合計価値を一時価値カードに関係付けることと
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
一時価値カードに関係付けられた第1の価値よりも低い価値の製品を販売することと、
一時価値カードに関係付けられた何らかの余剰価値に等しい払戻を行うことと、
ゼロ価値を一時価値カードに関係付けることと
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
一時価値カードを使用するための方法において、
プロバイダからの商品またはサービスを選択したことに基づいて、第1の価値を決定することと、
一時価値カードを販売することと、
一時価値カードを起動することと、
PANをプロバイダに送信することと
を含む方法。
【請求項10】
カードを起動することは、仲介者に起動情報を送信することを含むことをさらに含む、請求項9記載の方法。
【請求項11】
起動情報は、PANを含まないことをさらに含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
起動情報は、特定の料金を含むことをさらに含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
起動情報は、製品の選択の前に、PANに予め関係付けられていることをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
起動情報は、カードの起動の間に、PANに関係付けられることをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項15】
プロバイダがPANを受け付け、注文を完了したことを確認することをさらに含む、請求項11記載の方法。
【請求項16】
一時価値カードを使用するための方法において、
プロバイダからの商品またはサービスを選択したことに基づいて、第1の価値を決定することと、
一時価値カードを起動することと、
PANをプロバイダに送ることと、
代償として提供される支払を受領すること、さもなければ、支払が代償として適切に提供されない場合に取引を無効にすることと
を含む方法。
【請求項17】
プロバイダからの商品またはサービスを選択したことに基づいて、第1の価値を決定することは、
製品詳細の選択を行うことと、
選択された製品詳細および他の任意の関連したデータをプロバイダに送ることと、
注文を完了する前に、顧客から要求される特定の料金を決定することと、
特定の料金を顧客にアラートすることと
を含むことをさらに含む、請求項16記載の方法。
【請求項18】
製品を起動することは、
カードから起動情報を読み出すことと、
起動情報および特定の料金を仲介者に送信することと、
仲介者が起動情報の少なくともいくつかをPANに関係付けることと、
仲介者が特定の料金をPANに関係付けることと、
仲介者がPANおよび確認をキオスクまたは顧客に送ることと、
仲介者がすべての取引の記録を維持することと
を含むことをさらに含む、請求項16記載の方法。
【請求項19】
プロバイダにPANを送ることは、
PANをプロバイダに送信することと、
プロバイダがPANを識別することと、
プロバイダが注文を完了することと、
プロバイダがすべての取引の記録を維持することと
を含むことをさらに含む、請求項16記載の方法。
【請求項20】
プロバイダからの商品またはサービスの選択に基づいて、第1の価値を決定することは、
製品詳細の選択を行うことと、
選択された製品詳細および他の任意の関連したデータをプロバイダに送ることと、
注文を完了する前に、顧客から要求される特定の料金を決定することと、
特定の料金を顧客にアラートすることと
を含み、
一時価値カードを起動することは、
カードから起動情報を読み出すことと、
起動情報および特定の料金を仲介者に送信することと、
仲介者が少なくともいくつかの起動情報をPANに関係付けることと、
仲介者が特定の料金をPANに関係付けることと、
仲介者がPANおよび確認をキオスクまたは顧客に送ることと、
仲介者がすべての取引の記録を維持することと
を含み、
PANをプロバイダに送ることは、
PANをプロバイダに送信することと、
プロバイダがPANを識別することと、
プロバイダが注文を完了することと、
プロバイダがすべての取引の記録を維持することと
を含むことをさらに含む、請求項16記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【公開番号】特開2007−188475(P2007−188475A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−307756(P2006−307756)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)
【Fターム(参考)】