説明

一酸化窒素産生抑制組成物および慢性関節炎抑制組成物

【課題】 安全性の高い天然物を原料に用いた、新規な一酸化窒素産生抑制組成物および慢性関節炎抑制組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 タイ料理で香辛料として使用されているコブミカン葉をはじめとする柑橘類の葉からの抽出物、特に柑橘類の葉を熱水抽出した残さを用いてエタノール等の有機溶媒を用いて得られる抽出物は、優れた一酸化窒素産生抑制作用および慢性関節炎抑制活性を有しており、一酸化窒素の過剰産生が関与する疾病の予防または治療効果を有する食品、飼料、医薬品等への添加物として極めて有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の植物抽出物を有効成分とする一酸化窒素産生抑制組成物および、関節炎抑制組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
一酸化窒素(以下NOと略す。)は1980年代に内皮細胞由来平滑筋弛緩因子として、はじめて生体内で産生されることが解明された。それ以来、様々な研究が進められ、NOは、血管拡張因子、神経伝達物質としての作用のみならず、感染、炎症、免疫反応のメディエーターとしてNOそのものまたはNOから生成されるペルオキシナイトライトを介しての細胞障害性など、善悪両面の作用を持つことが知られてきた。
【0003】
生体内でNOは、L−アルギニンを基質として酵素により産生されることが知られている。その反応を触媒する酵素は、神経型のnNOS、血管内皮型のeNOSおよび誘導型のiNOSの3種類が存在することが確認されている。nNOSおよびeNOSの産生するNOは、生体の恒常性維持のために利用されているが、感染や炎症に伴って誘導されるiNOSによって過剰に産生されるNOは、生理機能よりもむしろ様々な疾患に深く関与している。
【0004】
現在、過剰に産生されたNOの関与することが知られている疾患は、慢性炎症を伴う各種消化器系疾患や、関節炎、リウマチなどの疾患、1型糖尿病および糖尿病合併症、気管支喘息などの呼吸器疾患、DNA障害による癌の発生などである。(非特許文献1参照。)
【0005】
リウマチなどの慢性関節炎においては、増殖した関節滑膜で産生される炎症性メディエーターが軟骨および骨破壊を進展させることが知られている。近年では、関節炎症局所においてNO産生が亢進していることが報告されており、NOが慢性関節炎の発症および進展に深く関与していることが知られている。(非特許文献2参照。)
【0006】
そのため、過剰なNO産生を抑制することが、様々な疾病を予防する上で、非常に有用であり、近年、合成物や天然物由来のNO産生抑制剤が多数提案されている。天然物由来ものとしては、例えばサラシア属植物に由来するもの(特許文献1参照。)、各種生薬、ハーブ類に由来のもの(特許文献2参照。)、インドネシア民間伝承薬植物に由来するもの(特許文献3参照。)などがあげられる。
【0007】
また、柑橘類であるコブミカン葉の抽出物は、リノール酸の自動酸化における抗酸化性(特許文献4参照。)および発癌プロモーション抑制作用(特許文献5参照。)を有することが知られている。しかし、NO産生抑制作用および関節炎抑制作用を有することは全く知られていなかったことである。
【特許文献1】特開2003−063974号公報
【特許文献2】特開2002−087975号公報
【特許文献3】特開2002−047181号公報
【特許文献4】特開平11−199427号公報
【特許文献5】特許第3298723号公報
【非特許文献1】イラスト医学&サイエンスシリーズ「NOの生理作用と疾患」、羊土社、1999年
【非特許文献2】最新医学別冊「リウマチ2000」、最新医学社、2000年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
安全性の高い天然物を利用して、生体内で過剰に産生されるNOを抑制することで、様々な疾病、特にリウマチなどの慢性関節炎を予防または治療できる組成物を見出し、食品、特に健康補助食品あるいは医薬等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、安全性の高い天然物である植物素材を用いて、NO産生抑制作用および慢性関節炎抑制作用の検討を行った。その結果、コブミカン葉をはじめとする柑橘類の葉抽出物に強いNO産生抑制作用および慢性関節炎抑制作用があることを見出し本発明を完成するに至った。
【0010】
さらに本発明では、特にコブミカン葉等の柑橘類の葉を熱水抽出した残さを、エタノール等の有機溶媒で抽出して得られる抽出物がNO産生抑制剤および慢性関節炎抑制剤として有効であることを見出した。
【発明の効果】
【0011】
食品、飼料および医薬品等へ配合することにより、マクロファージのNO産生を効果的に抑制し、過剰なNO産生が関連する様々な疾病、例えば慢性炎症を伴う各種消化器系疾患、1型糖尿病および糖尿病合併症、気管支喘息などの呼吸器疾患等、また特にリウマチ等の慢性関節炎の治療および予防に有用である。また天然物を用いることで、人体及び動物に対し有害な作用を示さず、きわめて安全性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】
本発明に用いられる柑橘類の葉とは、カンキツ属(ミカン属)、キンカン属、カラタチ属植物の葉を示し、例えば、ウンシュウミカン、ナツミカン、キンカン、ユズ、ハッサク、イヨカン、ネーブル、ポンカン、オレンジ、ダイダイ、グレープフルーツ、ライム、レモン、コブミカン、スダチ、カボス、カラタチ等の葉が挙げられる。さらに好ましくは、コブミカン、ナツミカン、ユズ、キンカンの葉が挙げられる。これら柑橘類の葉は、生葉をそのまま抽出に用いることができるが、常法に従って、破砕、乾燥、粉末化等の加工を施したものを用いてもよい。
【0014】
本発明における、熱水抽出処理した柑橘類の葉とは、40℃以上の水を使って、数秒から数日間、好ましくは、数分から数時間、抽出処理を行った後に抽出液から回収された柑橘類の葉である。抽出に使用する溶媒量は、乾燥原材料1重量部当たり1〜10000重量部が適当であり、さらに好ましくは1〜1000重量部である。熱水抽出処理後の柑橘類の葉は、公知の方法で抽出液中から回収することができる。例えば、布、紙等を用いた濾過や遠心分離等が挙げられる。
【0015】
本発明において、上述の熱水抽出処理後の柑橘類の葉を、有機溶媒等を用いて抽出操作を行うことで、目的とする抽出物を得ることができる。有機溶媒による抽出に使用できる溶媒とは、熱水抽出処理後の柑橘類の葉に含まれる、水に難溶性または不溶性の成分を溶解させることのできるものであれば特に限定はないが、例えば低級アルコールであるメタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール等、あるいはプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、アセトン、ジオキサン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、酢酸エチル、ブチルメチルケトン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、キシレン、トリクロロエチレン、四塩化炭素、ベンゼン、クロロホルムおよびトルエン等が挙げられる。
【0016】
上記の溶媒を単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもよく、水と有機溶媒を併用してもよい。上記の低級アルコールおよび多価アルコールを含水アルコールとして使用する場合は、水分含量60%以下が好ましい。特に、エタノールおよび含水エタノールが好ましい。
【0017】
上述の有機溶媒による抽出の条件は、10℃以上の温度で、数分から数日間、好ましくは、数十分から数十時間撹拌または超音波処理等することで、効率よく抽出を行うことができる。抽出に使用する溶媒量は、乾燥原材料1重量部当たり1〜10000重量部が適当であり、さらに好ましくは1〜1000重量部である。抽出処理後の抽出液は、公知の方法で抽出液から回収することができる。例えば、布、紙等を用いた濾過や遠心分離等が挙げられる。
【0018】
このようにして得られた抽出液を濃縮して、次いで乾燥することによって抽出物を得ることができる。また、使用する溶媒によっては抽出液をそのまま使用することが可能であり、例えばエタノール等による抽出液はそのまま溶媒を除去せずに使用することができる。
【0019】
本発明における過剰なNOが関与する疾病とは、iNOSによって過剰に産生されるNOそのものまたは、NOから生成されるペルオキシナイトライトを介しての細胞障害に起因する症状を伴う疾病を示し、例えば、リウマチ等の慢性関節炎、慢性炎症を伴う各種消化器系疾患、1型糖尿病および糖尿病合併症、気管支喘息などの呼吸器疾患、DNA障害に伴う癌などが挙げられる。
【0020】
本発明のNO産生抑制剤の活性は、公知の方法である株化マクロファージ細胞RAW264.7を用いたiNOS誘導試験で確認することができる。RAW264.7細胞にリポポリサッカライドおよびインターフェロン−γを作用させることにより誘導されたiNOSが産生するNOを、亜硝酸イオンとしてグリース法によって定量する。このとき被検物質の存在下で、抑制されるNO産生量を測定し抑制剤の活性を測ることができる。
【0021】
本発明における慢性関節炎への効果の確認は、公知の慢性関節リウマチの動物モデル実験系であるアジュバント関節炎抑制試験で確認することができる。この試験では、ラットのフットパットに結核死菌より調製したアジュバントを皮下注射することで、リウマチ様の関節炎症状をおこし、被検物質による症状の改善または緩和状態をスコア化して測定する。
【0022】
本発明の組成物は、NO産生抑制組成物又は関節炎抑制組成物として用いるいずれの場合においても、植物体の抽出物をそのまま服用してもよいが、これに賦形剤(白糖、乳糖、糖アルコール、デンプン、デキストリン、ゼラチン、セルロース類など)を添加して、錠剤、顆粒、カプセル剤等の固形剤として服用してもよい。更に結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着色剤、香料等を配合することができる。
【0023】
本発明のNO産生抑制組成物又は関節炎抑制組成物の投与量は、投与経路、疾患の程度、被投与者の年齢等によって異なるが、一般には経口摂取の場合、成人1日あたり、抽出物乾量で1mg〜1000mg/体重kg程度とすればよい。服用回数はとくに限定を要しないが、1日所要量を1〜5回程度に分けて摂取してもよい。
【0024】
さらに、本発明においては、上記の植物体の抽出物を各種の食品、飼料、医薬品等へ常法に従って添加してもよい。
上記のような食品、飼料、医薬品等、とくに原料配合工程において、上記の植物体の抽出物を適量添加し、混合撹拌して原料を調整することにより、通常の製造工程と同一に、本発明の薬剤を含有する加工品を得ることができる。その添加量は、前記の経口投与量を目安として、食品の風味を悪化させない範囲内でその一部を置換するように適宜選択すればよい。
【0025】
次に実施例を挙げ本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【実施例1】
【0026】
抽出原料に凍結乾燥後粉砕したコブミカン葉粉末5gを用いて、クロロホルム/メタノール(2:1)混合溶液250mlを加え、30分間超音波処理による抽出を行い上清を回収した。残さは、45mlの同溶媒を加え、もう一度超音波処理して再び上清を回収した。回収した上清を合わせて減圧乾固して、0.4gの抽出物Aを得た。
【実施例2】
【0027】
実施例1の抽出方法で、クロロホルム/メタノール混合溶液をエタノールに代えて同様の操作を行い、0.2gの抽出物Bを得た。
【実施例3】
【0028】
凍結乾燥コブミカン葉粉末5gに対して、蒸留水を250ml加え、80℃に加温して60分間、撹拌抽出してから上清を回収した。残さに45mlの蒸留水を加え80℃、5分間洗ってから、再び上清を回収した。回収した上清は、合わせて減圧乾固して、1.6gの抽出物Cを得た。
【実施例4】
【0029】
実施例3における熱水抽出の残さを抽出原料に用いて、実施例2と同様のエタノールによる抽出を行い、0.2gの抽出物Dを得た。
【実施例5】
【0030】
抽出条件の異なるコブミカン葉抽出物のNO産生抑制活性を比較した。NO産生抑制活性の測定には、マウスマクロファージ細胞RAW264.7を用いた。2x10cellsのRAW264.7細胞を24ウェルマイクロプレートに植えて炭酸ガスインキュベーター内で5%CO条件下、37℃、約16時間培養してから、培地を1mlの無色D−MEMに培地交換して、被検サンプルのDMSO溶液5μl、L−アルギニン(終濃度2mM)、誘導剤として、インターフェロン−γ(終濃度100U/ml)およびリポ多糖(終濃度100ng/ml)を加え、再び炭酸ガスインキュベーター内で5%CO条件下、37℃、24時間培養した。培養後、培養液中に生じたNOを、亜硝酸塩としてグリース法で比色定量し比較した。Assayに用いた細胞の生存率は、MTT法によって測定した。NO産生抑制率及び細胞生存率は、以下の式より求めた。
【0031】
NO産生抑制率(%)={((X−C)−(Y−C))/(X−C)}x100
細胞生存率(%)=(Y/X)x100
X:誘導剤のみ加えた場合(Positive control)の測定値
Y:誘導剤および被検サンプルを加えた場合の測定値
C:細胞のみ培養した場合(Control)の測定値
【0032】
実施例1〜4で得られる抽出物A、B、CおよびDのNO産生抑制活性を上記の方法で比較した。図1に示すように、抽出物Dが特に高い活性を有することが認められた。
【実施例6】
【0033】
実施例4の抽出方法において、前処理である水抽出時の温度を45℃にして抽出操作を行い、その残さを回収して、同様にエタノール抽出を行った。コブミカン乾燥葉5gあたり0.24gの抽出物D−2を得た。
【実施例7】
【0034】
実施例4の抽出方法において、前処理である水抽出時の温度を20℃にして抽出操作を行い、その残さを回収して、同様にエタノール抽出を行った。コブミカン乾燥葉5gあたり0.24gの抽出物D−3を得た。
【実施例8】
【0035】
実施例4における抽出方法で、前処理である水抽出時の温度が与えるNO産生抑制活性への影響を比較するため、実施例4、6および7の抽出物のNO産生抑制活性を実施例5の方法で比較した。図2に示すように、エタノール抽出の前処理である水による抽出を45℃以上で処理した抽出物Dおよび抽出物D−2のNO産生抑制活性が高いことを確認した。
【実施例9】
【0036】
キンカンの葉を抽出原料として、実施例4の方法で抽出物を調製した。生葉1gあたり18mgの抽出物1を得た。
【実施例10】
【0037】
ユズの葉を抽出原料として、実施例4の方法で抽出物を調製した。生葉1gあたり11mgの抽出物2を得た。
【実施例11】
【0038】
ナツミカンの葉を抽出原料として、実施例4の方法で抽出物を調製した。生葉1gあたり12mgの抽出物3を得た。
【実施例12】
【0039】
実施例4、9、10および11で得た抽出物D、1、2および3のNO産生抑制活性の比較を、実施例5の方法で行った。図3に示すように、どの柑橘類の葉抽出物もほぼ同程度のNO産生抑制活性を有することを確認した。
【実施例13】
【0040】
実施例4の方法で調製した抽出物Dを用いて、ラット−アジュバント関節炎に対する抑制効果を確認した。Lewis系雌性ラット(8週齢、SPF)を1群5匹として、7日間予備飼育して実験に供した。感作アジュバントは、結核菌(tuberculosis)H37Ra死菌微粉末を2mg/mlの流動パラフィン懸濁液として調製した。ラットをエーテル麻酔下に固定台に固定し、作製したアジュバントの0.1mlを右後肢の足蹠皮内に注射し関節炎を誘発した。
被検サンプルとして、0.5%(V/W)カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)水溶液に抽出物Dが30mg/ml含有する組成物を調製した。試験群には、この組成物を感作日をday0としてday21まで(22日間)1週間のうち6日間、午前中に1ml/100g b.w.の割合で強制経口投与を行った。一方、対照群には、0.5%CMC水溶液のみを同様に強制経口投与した。
【0041】
試験期間中、day0、3、8、13、16および21に体重、足容積および関節炎スコアを測定した。関節炎スコアとは、感作部位の右後肢を除く右前肢、左前肢および左後肢の発赤、腫脹および強直の程度を肉眼的に観察し、以下に示す基準に従った0〜4点のスコアを付け、最高12点の合計で評価した。
0:nil
1:mild
2:moderate
3:moderately−severe
4:severe
【0042】
得られた体重、関節炎スコアおよび足容積は群毎の平均値±標準誤差で示した。各群間の統計的有意差を検定するため、解析ソフト(Stat View、Abacus Inc.,USA)を用いて統計処理を行った。体重および容積データは分散分析(ANOVA)を行い等分散であることを確認した後、Fisher’s PLSD法である多重比較検定を行い群間の比較を行った。また、スコアデータはMann−WhitneyのU検定を用いて群間の比較を行った。いずれの場合もp<0.05の場合を統計学的に有意であると判定した。
【0043】
感作後21日目の結果から、抽出物Dを含む組成物を投与した試験群は、関節炎スコア(表2)と感作肢(右肢)容積(表3)の有意な抑制および非感作肢(左肢)容積(表4)の抑制傾向を示した。
【0044】
以上の結果より、コブミカン葉抽出物は慢性関節リウマチの動物モデルの一つとされているラットアジュバント関節炎に対して有効性を示すことが示唆された。
【0045】
【表1】

【0046】
【表2】

【0047】
【表3】

【0048】
【表4】

【0049】
以上、実施例5、8および12の結果から、本発明の抽出物がNO産生抑制作用を有することが証明された。また、実施例13の結果から本発明の組成物が、慢性関節炎抑制効果を有することが証明された。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】コブミカン葉抽出方法において、抽出溶媒および抽出操作が、抽出物の一酸化窒素産生抑制活性に及ぼす影響を比較した図。(実施例5)
【図2】コブミカン葉抽出方法における、前処理での水の温度が、抽出物の一酸化窒素産生抑制活性に及ぼす影響を比較した図。(実施例8)
【図3】各種柑橘類の葉抽出物の一酸化窒素産生抑制活性を確認した図。(実施例12)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
40℃以上に加温した水で抽出処理した後の柑橘類の葉を、エタノール等の有機溶媒で抽出することで得られる抽出物を有効成分とする一酸化窒素産生抑制剤。
【請求項2】
柑橘類の葉が、コブミカン(Citrus hystrix)の葉であることを特徴とする請求項1記載の一酸化窒素産生抑制剤。
【請求項3】
請求項1又は、2記載の一酸化窒素産生抑制剤を有効成分とする、一酸化窒素の過剰産生が関与する疾病の治療用又は予防用の組成物。
【請求項4】
一酸化窒素の過剰産生が関与する疾病が、慢性関節炎である請求項3記載の治療用又は予防用の組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−22002(P2006−22002A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−198745(P2004−198745)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【出願人】(000226769)日新製糖株式会社 (6)
【Fターム(参考)】