説明

三方弁

【課題】弁体を駆動するための消費電力及びバルブサイズの極小化を図った三方弁を提供する。
【解決手段】円筒状の弁体収容空間2に半径方向に連通する複数の連通口17、並びに、半径方向に2つ及び軸方向に1つの流体流入口15又は流体流出口を具備するバルブボディ1と、バルブボディの複数の連通口にそれぞれ連通可能な複数の弁口23を具備し、バルブボディの弁体収容空間に収容された状態で駆動手段により回動され、バルブボディの複数の連通口の少なくとも1つと複数の弁口の少なくとも1つとが連通、または、非連通のいずれかに切り替えられる円筒状の弁体3とを備え、半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口は、それぞれ、バルブボディの連通口の1つと直結し、流体流入口又は流体流出口と直結しない他の連通口はバルブボディ内に形成された均圧通路18,19を介して対向する2つの流体流入口又は流体流出口のいずれか1つと連通される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状の弁体をもつ弁において、弁体を作動させる際の作動力を低減させた三方弁に関するものである。本発明の三方弁は、特に、車載用冷却水循環回路の冷却流体循環制御用封止弁に適しているが、その他、半導体事業、プラント事業、上下水道事業及び食品製造事業にも利用できる。
【背景技術】
【0002】
従来、形状が円筒、円錐の弁体をもつプラグ弁において、弁体の開閉時、弁体に作用する流体圧力は流体の流出入ポートの反対側に向かって押し付ける形で作用するため、弁体に加わる半径方向の流体圧力がアンバランスとなり、弁体と弁座との摩擦力が大きくなるという現象があった。特に、管内の圧力が大きくなるにつれて、弁体の開閉時、弁体を駆動する力が大きくなり、消費電力の増大やバルブサイズの大型化などの問題があった。例えば、駆動にソレノイドを使用する場合はソレノイドに高い駆動力が求められるため、ソレノイドは大型となり作動に必要な操作電力も増大する傾向があり、非効率的で大型となるという問題があった。
【0003】
図9は、車載用冷却水循環回路の冷却流体循環制御用封止弁において、弁体を駆動する力を小さくするため、弁体を回転させる際の摩擦を低減させるように工夫されたプラグ弁を示したものである(以下、「従来技術」という。特許文献1参照。)。
この従来技術においては、流入する流体を切頭円筒形の弁体100を回転させて複数の流出口に選択的に流出させるものであって、弁体100とケーシング102との間には、弁体100と一体的に回転し、流体のシールを行うためのシールリング101が弁体に装着されている。シールリング101には入口管103から流入する流体の半径方向外側へ向けた圧力が作用し、シールリング101はケーシング102内面に押し付けられる。シールリング101の外周面には、シールリング101とケーシング102との摩擦を低減させるため、ディンプル104が多数設けられ、従来の平滑面を持つシールリングの摩擦トルクに比べて、約1/3に減少させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2006−512547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来技術においては、摩擦トルクが減少され、ある程度、弁体を駆動する力を小さくすることができるが、弁体が半径方向外側へ片寄って押し付けられる構造であるため、例えば、管内の圧力が高圧(1〜10MPa)になると、相当程度の駆動トルクが要求されるもので、基本的な解決を得るには至っていない。
【0006】
本発明は、円筒状の弁体をもつ弁において、弁体に加わる半径方向の流体圧力を弁体の回転中心に対してバランスさせ、弁体と弁座との摩擦力を最小限に保持することにより、弁体を駆動するための消費電力及びバルブサイズの極小化を図った三方弁を提供することを目的とする。
本発明において、三方弁は、流入口及び流出口のいずれか一方が2つあり、他方が1つのものを意味するが、特に、流入口が2つで流出口が1つの場合にあって、2つの流入口のいずれか一方、又は、同時に流入可能な構造の弁を混合弁と呼ぶ。また、流入口が2つで流出口が1つの場合にあって、2つの流入口のいずれか一方が流入可能な構造の弁、及び、流入口が1つで流出口が2つの構造の弁を切替弁と呼ぶ。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明の三方弁は、第1に、円筒状の弁体収容空間、前記弁体収容空間に半径方向に連通する複数の連通口、並びに、半径方向に2つ及び軸方向に1つの流体流入口又は流体流出口を具備するバルブボディと、
前記バルブボディの複数の連通口にそれぞれ連通可能な複数の弁口を具備し、前記バルブボディの弁体収容空間に収容された状態で駆動手段により回動され、前記バルブボディの複数の連通口の少なくとも1つと複数の弁口の少なくとも1つとが連通、または、非連通のいずれかに切り替えられる円筒状の弁体とを備え、
前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口は、それぞれ、前記バルブボディの連通口の1つと直結し、前記流体流入口又は流体流出口と直結しない他の連通口は、それぞれ、バルブボディ内に形成された均圧通路を介して前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口のうち関連する1つと連係され、
弁体の回動により弁口と連通した連通口では流体の流れが生じ、弁口と連通しない連通口では弁体に流体圧が作用されることを特徴としている。
【0008】
第1の特徴により、弁体に加わる半径方向の流体圧力を弁体の回転中心に対してバランスさせ、弁体と弁座との摩擦力を最小限に保持することにより、弁体を駆動するための消費電力及びバルブサイズの極小化を図ることができる。
【0009】
また、本発明の三方弁は、第2に、第1の特徴において、前記弁体がカップ型であり、該カップ型弁体の底辺部に駆動軸が設けられるとともに該底辺部が前記バルブボディに支持されてスラスト荷重を受けるように配置され、該底辺部を貫通するように圧力抜き口が設けられることを特徴としている。
第2の特徴により、カップ型弁体の内面に作用する流体の圧力を圧力抜き口を通して底辺部の外側に導き、底辺部の外側から下方に向かう圧力を発生させて、弁体に作用する流体のスラスト荷重を減殺させることができる。
【0010】
また、本発明の三方弁は、第3に、第1又は第2の特徴において、前記均圧通路は、前記バルブボディの上面又は下面に沿って円弧状に設けられた深溝と、該深溝と前記流体流入口又は流体流出口とを結ぶ垂直孔及び該深溝と前記連通口とを結ぶ垂直孔により形成され、前記深溝は前記バルブボディの上面及び下面に装着されるフランジにより覆われることを特徴としている。
第3の特徴により、均圧通路をバルブボディに比較的簡単に形成することができる。
【0011】
また、本発明の三方弁は、第4に、第1又は第2の特徴において、前記バルブボディを合成樹脂製とし、前記弁体の外周面と接する部分に金属製の弁座を設けることを特徴としている。
第4の特徴により、三方弁の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0012】
また、本発明の三方弁は、第5に、第1、2、4のいずれかの特徴において、前記バルブボディを合成樹脂製とし、前記均圧通路が、円筒状の弁体収容空間の周囲を円弧状に迂回するようにバルブボディ内に設けられるトンネル孔により形成されることを特徴としている。
第5の特徴により、均圧通路をOリング等によりシールすることが不要になる。
【0013】
また、本発明の三方弁は、第6に、円筒状の弁体収容空間、前記弁体収容空間に半径方向に連通する複数の連通口、並びに、半径方向に2つ及び軸方向に1つの流体流入口又は流体流出口を具備するバルブボディと、
前記バルブボディの複数の連通口にそれぞれ連通可能な複数の弁口を具備し、前記バルブボディの弁体収容空間に収容された状態で駆動手段により上下動され、前記バルブボディの複数の連通口の少なくとも1つと複数の弁口の少なくとも1つとが連通、または、非連通のいずれかに切り替えられる円筒状の弁体と、
前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口は、それぞれ、前記バルブボディの連通口の1つと直結し、前記流体流入口又は流体流出口と直結しない他の連通口は、それおぞれ、バルブボディ内に形成された均圧通路を介して前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口のうち関連する1つと連係され、
弁体の上下動により弁口と連通した連通口では流体の流れが生じ、弁口と連通しない連通口では流体圧が弁体に作用させられることを特徴としている。
【0014】
第6の特徴により、弁体に加わる半径方向の流体圧力を弁体の中心に対してバランスさせ、弁体と弁座との摩擦力を最小限に保持することにより、弁体を上下に駆動するための消費電力及びバルブサイズの極小化を図ることができる。
さらに、弁体を上下にわずかな距離だけ移動させることで弁体の開閉を切り替えることができるため、ソレノイドとして直動型を採用することができるとともに、駆動力も回転型に比較して小さくするできる。
【0015】
また、本発明の三方弁は、第7に、第6の特徴において、前記バルブボディの複数の連通口、及び、前記弁体の複数の弁口のそれぞれの開口面積を一定、円周方向の開口数をN(Nは4以上の偶数)とした場合、前記連通口及び弁口は、360゜/Nの角度で設けられることを特徴としている。
第7の特徴により、連通口、及び、弁口の円周方向の開口数を設計条件に応じて最適なものに選択することができる。
【0016】
また、本発明の三方弁は、第8に、第6又は7の特徴において、前記弁体がカップ型であり、該カップ型弁体の底辺部に駆動軸が設けられるとともに該底辺部が前記バルブボディに支持されてスラスト荷重を受けるように配置され、該底辺部を貫通するように圧力抜き口が設けられることを特徴としている。
第8の特徴により、弁体に作用する流体のスラスト荷重を減殺させるとともに、弁体が上下動する際にも、底辺部の外側に形成される室と弁体内部との流体の流通により弁体の動きをスムースにさせる役割も果たす。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)第1及び第6の特徴により、弁体に加わる半径方向の流体圧力を弁体の中心に対してバランスさせ、弁体と弁座との摩擦力を最小限に保持することにより、弁体を駆動するための消費電力及びバルブサイズの極小化を図ることができる。
(2)第2の特徴により、カップ型弁体の内面に作用する流体の圧力を圧力抜き口を通して底辺部の外側に導き、底辺部の外側から下方に向かう圧力を発生させて、弁体に作用する流体のスラスト荷重を減殺させることができる。
(3)第3の特徴により、均圧通路をバルブボディに比較的簡単に形成することができる。
(4)第4の特徴より、三方弁の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
(5)第5の特徴より、均圧通路をOリング等によりシールすることが不要になる。
(6)第6の特徴により、弁体を上下にわずかな距離だけ移動させることで弁体の開閉を切り替えることができるため、ソレノイドとして直動型を採用することができるとともに、駆動力も回転型に比較して小さくするできる。
(7)第7の特徴により、連通口、及び、弁口の数を設計条件に応じて最適なものに選択することができる。
(8)第8の特徴により、弁体に作用する流体のスラスト荷重を減殺させるとともに、弁体が上下動する際にも、底辺部の外側に形成される室と弁体内部との流体の流通により弁体の動きをスムースにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1に係る三方弁の正面断面図である。
【図2】(a)は、図1のA−A断面図、(b)は、図1のB−B断面図である。
【図3】(a)は、弁体が、図2の状態から時計方向に45゜回動された状態を、また、(b)は、弁体が、図2の状態から時計方向に90゜回動された状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る三方弁の正面断面図である。
【図5】(a)は、図4のA−A断面図、(b)は、図4のB−B断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る三方弁の正面断面図であって、図7のC−C断面を示したものである。
【図7】(a)は、図6のA−A断面図、(b)は、図6のB−B断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る三方弁を切替弁とする場合の要部を示す正面断面図である。
【図9】従来技術を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る三方弁を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
【0020】
〔実施の形態1〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る三方弁の正面断面図であり、図2(a)は、図1のA−A断面図、図2(b)は、図1のB−B断面図である。また、図3(a)は、弁体が、図2の状態から時計方向に45゜回動された状態を、また、図3(b)は、弁体が、図2の状態から時計方向に90゜回動された状態を示す図である。
【0021】
まず、図1に基づいて全体の構成を説明する。
三方弁は、主として、バルブボディ1と、該バルブボディ1内の円筒状の弁体収容空間2内に配置されるカップ型の弁体3と、バルブボディ1の上面に装着される上方フランジ4、バルブボディ1の下面に装着される下方フランジ5、及び、弁体3を回動するソレノイド6から構成されている。カップ型の弁体3は、底辺部7が上側に、開口部8が下側になるように倒立配置され、底辺部7には回転軸9が一体的に設けられ、該回転軸9はソレノイド6の駆動軸12とピン13及ノブ14を介して連結される。回転軸9と上方フランジ4との間にはOリング10が配設され、両部材の間をシールしている。また、弁体3の底辺部7と上方フランジ4との間には摺動リング11が配設され、弁体3の軸方向のスラスト荷重を受けるようになっている。
なお、弁体3の回転駆動をマグネットカップリング方式あるいはラックアンドピニオンで行うことも可能である。
【0022】
図1及び2において、バルブボディ1の右側に第1の流体流入口15が、また、奥側に第2の流体流入口16が、さらに、下側に流体流出口25が設けられ、さらにまた、図2に示すように、弁体収容空間2に半径方向に連通する4つの連通口17(17−1、17−2、17−3、17−4)が円周方向に90゜の間隔で設けられている。連通口17の断面形状は特に限定されないが、実施の形態1においては円形であり、また、すべて同一開口面積に形成されている。
なお、第3及び第4の連通口17−3、17−4は、バルブボディ1の外周面から半径方向に穿設された穴を連通口17−3、17−4を残してメクラ栓20で閉塞する形で形成されているため、半径方向外側に径の大きな部分17−3’、17−4’を有した形となっているが、これに限らず、内側から円形の穴を穿設することにより17−3及び17−4だけを形成してもよい。
これら4つの連通口17のうち、第1の連通口17−1は、第1の流体流入口15に直結しており、また、第2の連通口17−2は、第2の流体流入口16に直結している。さらに、第3の連通口17−3は、回転軸心を中心として対向する位置にある第1の流体流入口15と上側の均圧通路18を介して連通され、第4の連通口17−4は、回転軸心を中心として対向する位置にある第2の流体流入口16と下側の均圧通路19を介して連通されている。
本発明では、第1の流体流入口15と第3の連通口17−3、及び、第2の流体流入口16と第4の連通口17−4のように、平面視で、例えば対向する位置関係にある両者を“関連する”という。
【0023】
第2図(b)に示すように、上側の均圧通路18は、バルブボディ1の上面に沿って円弧状に設けられた深溝18−1と、第1の流体流入口15と深溝18−1とを結ぶ垂直孔18−2と、第3の連通口17−3と深溝18−1とを結ぶ垂直孔18−3とにより形成され、前記深溝18−1は上方フランジ4により覆われる。
また、第2図(a)に示すように、下側の均圧通路19は、バルブボディ1の下面に沿って円弧状に設けられた深溝19−1と、第2の流体流入口16と深溝19−1とを結ぶ垂直孔19−2と、第4の連通口17−4と深溝19−1とを結ぶ垂直孔19−3とにより形成され、前記深溝19−1は下方フランジ5により覆われる。
本例では、深溝18−1及び19−1は全周にわたって設けられているが、これに限らず、半円であってもよく、要は、第1の流体流入口15と第3連通口17−3と、及び、第2の流体流入口16と第4の連通口17−4とが連通される構成であればよい。深溝18−1及び19−1の両側には、それぞれ、Oリング21、22が配設され、深溝
を流れる流体をシールしている。
【0024】
カップ型の弁体3の側壁には、半径方向に貫通する2つの弁口23が円周方向に180゜の間隔で設けられている。弁口23の断面形状は特に限定されないが、実施の形態1においては円形であり、また、すべて同一開口面積に形成されている。弁口23の開口面積は、バルブボディ1の連通口17の開口面積と同じである必要はないが、ほぼ同一かやや小さめに設定される。弁体3の開口部8はバルブボディ1の流体流出口25に臨んだ状態になっている。
【0025】
図2(a)では、バルブボディの第2の連通口17−2及び第4の連通口17−4が弁口23とそれぞれ連通した状態にあり、流体が第2の流体流入口16から第2の連通口17−2及び弁口23を介して流体流出口25に流れるとともに、第2の流体流入口16から均圧通路19、第4の連通口17−4及び弁口23を介して流体流出口25に流れる。 一方、第1の連通口17−1及び第3の連通口17−3は、弁口23とそれぞれ非連通の状態にあるため、第1の流体流入口15の流体は、第1の連通口17−1から弁体3の側面に圧力をかけるとともに、均圧通路18を介して第3の連通口17−3から弁体3の側面に圧力をかける。この際、弁体3の外周面に作用する半径方向の流体圧力は、弁体3の回転中心に対してバランスし、従来の弁装置におけるような片当たりではないため、弁体3を回転駆動する駆動力を最小化することができる。
【0026】
図3(a)では、弁体が、図2の状態から時計方向に45゜回動され、また、図3(b)は、図2の状態から時計方向に90゜回動されている。
図3(a)の状態では、弁口23は第2の連通口17−2と連通するとともに、第1の連通口17−1とも連通している。すなわち、この状態では、第1の流体流入口15及び第2の流体流入口16から流体が流体流出口25に流れる。
さらに、図3(b)の状態では、弁口23は第2の連通口17−2と非連通となるともに、第1の連通口17−1にのみ連通している。すなわち、この状態では、第1の流体流入口15からのみ流体が流体流出口25に流れる。
図3(a)及び図3(b)のいずれの状態においても、弁体3の外周面に作用する半径方向の流体圧力は、弁体3の回転中心に対してバランスする。
なお、図1ないし図3に示した三方弁は、混合弁の構造、すなわち、第1の流体流入口15及び第2の流体流入口16のどちら一方、又は、両者から同時に、流体が流れる構造を持つものであるが、例えば、弁口23の径を小さく形成すれば、弁口23が第1の流体流入口15及び第2の流体流入口16の同時に連通することはなくなり、切替弁としての構造となる。
【0027】
このように、バルブボディの複数の連通口17は、弁口23と連通した状態では流体の通路となり、非連通の状態では流体の圧力を弁体3の外周面に均等にかける均圧口としての役割を果たすものある。また、同様に、上側の均圧通路18は、第1の流体流入口15と第3の連通口17−3とを連係し、下側の均圧通路19は、第2の流体流入口16と第4の連通口17−4とを連係し、弁口23と連通した状態では流体の通路となり、弁口23と非連通の状態では流体流入口の圧力を連通口17に伝搬する役割を果たすものである。すなわち、4つの連通口17のうち、第1の流体流入口15に直結する連通口17−1、及び、第2の流体流入口16に直結する連通口17−2は流体の流入口として必須のものであり、他の2つは、本来的には均圧口としての役割のため設けられるが、それのみにとどまらず、流体の流入口としての役割も兼用している。
【0028】
カップ型弁体3の底辺部7には、底辺部7を軸心方向に貫通する圧力抜き口24が円周方向に適宜の数設けられている。弁体3の内面に作用する流体の圧力は、圧力抜き口24を通して底辺部7の外側に導かれ、底辺部7の外側から下方に向かう圧力を発生させて、弁体3に作用する流体のスラスト荷重を減殺させるものである。
【0029】
上記した例では、第1の流体流入口15と第2の流体流入口16とを、平面視で90゜の角度で配置しているが、これに限らず、例えば約30゜〜150゜の範囲で自由に配置することができる。
また、バルブボディ1の4つの連通口17をすべて同一の開口面積にし、円周方向に90°間隔に、また、弁体3の2つの弁口23を同一の開口面積にし、円周方向に180°間隔に設けているが、これに限らず、連通口の開口面積については、第1の連通口17−1と第3の連通口17−3、第2の連通口17−2と第4の連通口17−4とが等しければよい。また、連通口17の円周方向の角度については、第1の流体流入口15と第2の流体流入口16との配置角度に応じて設定され、その数も4個以上であってもよい。弁体3の弁口23の開口面積もすべて等しくする必要はなく、また、その数も、例えば円周方向に120゜間隔に3個設けてもよい。要するに、弁体3の外周面に作用する半径方向の流体圧力が、弁体3の回転中心に対してバランスするものであればよい。
さらに、本発明は、流体の流れの方向が逆でもよい。
【0030】
〔実施の形態2〕
図4は、本発明の実施の形態2に係る三方弁の正面断面図であり、図5(a)は、図4のA−A断面図、図5(b)は、図4のB−B断面図である。
実施の形態2は、基本的には実施の形態1と同じであって、バルブボディ1を合成樹脂製に特定したことに伴う細部の構造が相違する。このため、図4及び5において、図1〜3と同じ符号は図1〜3と同じ部材を示しており、詳しい説明は省略する。
【0031】
図4及び5では、バルブボディ1を合成樹脂製とするとともに、弁体3の外周面と接する部分に金属製の弁座26を設けている。
また、第3の連通口17−3は、回転軸心を中心として対向する位置にある第1の流体流入口15と直結した第1の連通口17−1と上側の均圧通路27を介して連通され、第4の連通口17−4は、回転軸心を中心として対向する位置にある第2の流体流入口16と直結した第2の連通口17−2と下側の均圧通路28を介して連通されている。
第3の連通口17−3及び第4の連通口17−4は、バルブボディ1を型により成形する際、一体成形される。
【0032】
上側の均圧通路27及び下側の均圧通路28は、バルブボディ1内に設けられるものであって、円筒状の弁体収容空間2の周囲を半円状に迂回するように、第1の連通口17−1と第3の連通口17−3とをトンネル孔27−1により、また、第2の連通口17−2と第4の連通口17−4とをトンネル孔28−1により連通する。
なお、トンネル孔27−1及び28−1は、半円状ではなく、円状に設けられてもよい。
本例においては、バルブボディ1を合成樹脂製とすることにより、三方弁の軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、対向する連通口を連通させる均圧通路27及び28をトンネル孔方式により形成することにより、実施の形態1のようにOリング等のシール手段を設ける必要がない。
【0033】
〔実施の形態3〕
図6は、本発明の実施の形態3に係る三方弁の正面断面図であって、図7のC−C断面を示したものであり、図7(a)は、図6のA−A断面図、図7(b)は、図6のB−B断面図である。
実施の形態1及び2に係る三方弁は弁体が回動することにより流路を開閉する構成であるのに対し、実施の形態3に係る三方弁では、弁体が上下動することにより流路を開閉する構成としている点で実施の形態1及び2と相違する。図6及び7において、図1〜3と同じ符号は図1〜3と同じ部材を示しており、詳しい説明は省略する。
【0034】
まず、図6に基づいて全体の構成を説明する。
実施の形態3に係る三方弁は、主として、バルブボディ1と、該バルブボディ1内の円筒状の弁体収容空間2内に配置されるカップ型の弁体3と、バルブボディ1の上面に装着される上方フランジ4、バルブボディ1の下面に装着される下方フランジ5、及び、弁体3を直動するソレノイド6から構成されている。カップ型の弁体3は、底辺部7が上側に、開口部8が下側になるように配置され、底辺部7には上下動軸30が一体的に設けられ、ソレノイド6の駆動軸12とはピン13、13及ノブ14を介して連結されている。上下動軸30とバルブボディ1との間にはOリング10が配設され、両部材の間をシールしている。
【0035】
図6及び7において、バルブボディ1の右側に第1の流体流入口15が、また、左前方に第2の流体流入口16が、さらに、下側に流体流出口25が設けられており、弁体収容空間2に半径方向に連通する8列の連通口31が円周方向に45゜の間隔で設けられている。各列の連通口31は、例えば、上下方向に複数、本例では3個、間隔を置いて、同じ高さに設けられる。連通口31の断面形状は特に限定されないが、本例においては、上下方向に間隔を設ける都合上、横に長い長方形をなし、すべて同一開口面積に形成されている。これら8列の連通口31のうち、第1の連通口31−1は、第1の流体流入口15に直結して配置され、第6の連通口31−6は第2の流体流入口16に直結して配置されている。
【0036】
図6及び7に示されるように、バルブボディ1の上面及び下面には、全周にわたり均圧通路32及び35が形成されている。上側の均圧通路32は、バルブボディ1の上面に沿って円弧状に設けられた深溝33と、第1の流体流入口15と深溝33とを結ぶ第1の垂直孔34−1(図7(b)参照。)と、第3の連通口31−3と深溝33とを結ぶ第2の垂直孔34−2(図7(a)(b)参照。以下同じ。)と、第5の連通口31−5と深溝33とを結ぶ第3の垂直孔34−3と、第7の連通口31−7と深溝33とを結ぶ第4の垂直孔34−4とにより形成され、前記深溝33は上方フランジ4により覆われる。
また、下側の均圧通路35は、バルブボディ1の下面に沿って円弧状に設けられた深溝36と、第2の流体流入口16と深溝36とを結ぶ第1の垂直孔37−1(図7(a)参照。以下同じ。)と、第8の連通口31−8と深溝36とを結ぶ第2の垂直孔37−2と、第2の連通口31−2と深溝36とを結ぶ第3の垂直孔37−3と、第4の連通口31−4と深溝36とを結ぶ第4の垂直孔37−4とにより形成され、前記深溝36は下方フランジ5により覆われる。
上記のように、上側の均圧通路32は、第1の流体流入口15と第3、第5及び第7の連通口31−3、31−5、31−7とを深溝33により連係するものであり、下側の均圧通路35は、第2の流体流入口16と第2、第4及び第8の連通口31−2、31−4、31−8とを深溝36により連係するものである。
本発明では、深溝により連係される流体流入口と連通口とを“関連する”という。
【0037】
カップ型の弁体3の側壁には、半径方向に貫通する8列の弁口40が円周方向に45゜の等間隔で設けられている。また、図6に示すように、8列の弁口40は1列ごと高さが異なるように配置されている。すなわち、バルブボディ1の第1、第3、第5及び第7の連通孔31−1、31−3、31−5、31−7にそれぞれ対応する弁口40−1、40−3、40−5、40−7は低い位置に配置され、第2、第4、第6及び第8の連通孔31−2、31−4、31−6、31−8にそれぞれ対応する弁口40−2、40−4、40−6、40−8は高い位置に配置される。
さらに、弁口40の断面形状は特に限定されないが、本例においては、連通口31と同様に、横に長い長方形をなし、すべて同一開口面積に形成されている。弁口40の開口面積は、バルブボディ1の連通口31の開口面積と同じである必要はないが、ほぼ同一かやや小さめに設定される。弁体3の開口部8は流体流出口25に臨んだ状態になっている。
【0038】
図6においては、弁体3が上限位置にあり、図7(a)に示されるように、バルブボディ1の第1、第3、第5及び第7の連通口31−1、31−3、31−5、31−7と弁口40−1、40−3、40−5、40−7とがそれぞれ連通した状態にあり、第2、第4、第6及び第8の連通口31−2、31−4、31−6、31−8は弁口と非連通の状態にあるので、流体は第1流体流入口15から流体流出口25に流れると同時に、第2の流体流入口16の流体圧力を第2、第4、び第8の連通口31−2、31−4、31−8を介して弁体3の外周面に作用させる。
弁体3がソレノイド6により下限位置に移動されると、第2、第4、第6及び第8の連通口31−2、31−4、31−6、31−8と弁口40−2、40−4、40−6、40−8とがそれぞれ連通した状態になり、第1、第3、第5及び第7の連通口31−1、31−3、31−5、31−7と弁口40−1、40−3、40−5、40−7とはそれぞれ非連通の状態になり、流体は第2の流体流入口16から流出口25に流れると同時に、第1流体流入口15の流体圧力を第3、第5及び第7の連通口31−3、31−5、31−7を介して弁体3の外周面に作用させる。
この際、弁体3の外周面に作用する半径方向の流体圧力は、弁体3の軸芯に対してバランスし、従来の弁装置におけるような片当たりではないため、弁体3を上下に駆動する駆動力を最小化することができる。
【0039】
このように、バルブボディ1の各列の連通口31は、弁口と連通の状態においては流体の通路となり、非連通の状態においては流体の圧力を弁体3の外周面に均等にかける均圧口としての役割を果たすものある。また、同様に、均圧通路32、35は、流体流入口15、16と連通口31とを連係し、連通口と弁口とが連通の状態においては流体の通路となり、非連通の状態においては流体流入口の圧力を連通口に伝搬する役割を果たすものである。すなわち、8列の連通口31のうち、流体流入口15、16に直結する連通口31−1、31−6は流体の流入口として必須のものであり、他の6列は、本来的には均圧口としての役割のため設けられるが、それのみにとどまらず、流体の流入口としての役割も兼用している。
【0040】
図6の例では、連通状態にある右側の弁口が弁体の下降により非連通となるまでの距離をm、非連通の状態にある左側の弁口が連通を開始するまでの距離をp、左側の弁口がすべて連通するまでの距離をnとした場合、m≒n、m(≒n)>pの関係に設定されているから、連通状態にある右側の弁口が弁体3の下降により非連通となるまでの間に、非連通の状態にある左側の弁口が連通を開始する。すなわち、連通状態にある右側の弁口が弁体3の下降により非連通となるまでの間に、非連通の状態にある左側の弁口が連通を開始することから、両方の弁口が同時に連通する時間帯が存在することになり、混合弁としての機能を奏する。
【0041】
カップ型弁体3の底辺部7には、底辺部7を軸心方向に貫通する圧力抜き口24が円周方向に適宜の数設けられている。弁体3の内面に作用する流体の圧力は、圧力抜き口24を通して底辺部7の外側に導かれ、底辺部7の外側から下方に向かう圧力を発生させて、弁体3に作用する流体のスラスト荷重を減殺させるものである。
また、圧力抜き口24は、弁体3が上下動する際にも、底辺部7の外側に形成される室と弁体3内部との流体の流通により弁体3の動きをスムースにさせる役割も果たす。
【0042】
図8は、本発明の実施の形態3に係る三方弁を切替弁とする場合の要部を示す正面断面図である。
連通状態にある右側の弁口が弁体の下降により非連通となるまでの距離をm、非連通の状態にある左側の弁口が連通を開始するまでの距離をpとした場合、p>mの関係に設定されているから、連通状態にある右側の弁口が弁体3の下降により非連通となるまでの間に、非連通の状態にある左側の弁口が連通を開始することはない。すなわち、連通状態にある右側の弁口が弁体3の下降により非連通となるまでの間に、非連通の状態にある左側の弁口が連通を開始することはないから、両方の弁口が同時に連通する時間帯が存在せず、切替弁としての機能を奏する。
【0043】
上記した例では、バルブボディ1の8列の連通口31及び弁体3の8列の弁口40を、それぞれ、すべて同一の開口面積にし、円周方向に45°の間隔に設けているが、8列にに限らず、任意の数N(Nは4以上の偶数)個とし、360°/Nの角度で設ければよい。
また、連通口31は、同一の開口面積にしたり、又は、円周方向に等間隔に設ける必要はなく、要するに、弁体3の外周面に作用する半径方向の流体圧力が、弁体3の軸芯に対してバランスするものであればよい。
さらに、上記した例では、8列の連通孔31の上下方向の位置を同じにし、8列の弁口40の上下方向の位置を1列ごとに異ならせているが、この関係を逆にし、8列の連通孔31の上下方向の位置を1列ごとに異ならせ、8列の弁口40の上下方向の位置を同じにしてもい。
さらにまた、流体の流れ方向を逆にし、流体流入口15、16を出口とし、流体流出口25を入口としても同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0044】
1 バルブボディ
2 弁体収容空間
3 弁体
4 上方フランジ
5 下方フランジ
6 ソレノイド
7 底辺部
8 開口部
9 回転軸
10 Oリング
11 摺動リング
12 ソレノイドの駆動軸
13 ピン
14 ノブ
15 第1の流体流入口
16 第2の流体流入口
17 連通口
18 上側の均圧通路
19 下側の均圧通路
20 メクラ栓
21 Oリング
22 Oリング
23 弁口
24 圧力抜き口
25 流体流出口
26 弁座
27 上側の均圧通路
28 下側の均圧通路
30 上下動軸
31 連通口
32 上側の均圧通路
33 深溝
34 垂直孔
35 下側の均圧通路
36 深溝
37 垂直孔
40 弁口









【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の弁体収容空間、前記弁体収容空間に半径方向に連通する複数の連通口、並びに、半径方向に2つ及び軸方向に1つの流体流入口又は流体流出口を具備するバルブボディと、
前記バルブボディの複数の連通口にそれぞれ連通可能な複数の弁口を具備し、前記バルブボディの弁体収容空間に収容された状態で駆動手段により回動され、前記バルブボディの複数の連通口の少なくとも1つと複数の弁口の少なくとも1つとが連通、または、非連通のいずれかに切り替えられる円筒状の弁体とを備え、
前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口は、それぞれ、前記バルブボディの連通口の1つと直結し、前記流体流入口又は流体流出口と直結しない他の連通口は、それぞれ、バルブボディ内に形成された均圧通路を介して前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口のうち関連する1つと連係され、
弁体の回動により弁口と連通した連通口では流体の流れが生じ、弁口と連通しない連通口では弁体に流体圧が作用されることを特徴とする三方弁。
【請求項2】
前記弁体がカップ型であり、該カップ型弁体の底辺部に駆動軸が設けられるとともに該底辺部が前記バルブボディに支持されてスラスト荷重を受けるように配置され、該底辺部を貫通するように圧力抜き口が設けられることを特徴とする請求項1記載の三方弁。
【請求項3】
前記均圧通路は、前記バルブボディの上面又は下面に沿って円弧状に設けられた深溝と、該深溝と前記流体流入口又は流体流出口とを結ぶ垂直孔及び該深溝と前記連通口とを結ぶ垂直孔により形成され、前記深溝は前記バルブボディの上面及び下面に装着されるフランジにより覆われることを特徴とする請求項1又は2記載の三方弁。
【請求項4】
前記バルブボディを合成樹脂製とし、前記弁体の外周面と接する部分に金属製の弁座を設けることを特徴とする請求項1又は2記載の三方弁。
【請求項5】
前記バルブボディを合成樹脂製とし、前記均圧通路が、円筒状の弁体収容空間の周囲を円弧状に迂回するようにバルブボディ内に設けられるトンネル孔により形成されることを特徴とする請求項1、2、4のいずれか1項に記載の三方弁。
【請求項6】
円筒状の弁体収容空間、前記弁体収容空間に半径方向に連通する複数の連通口、並びに、半径方向に2つ及び軸方向に1つの流体流入口又は流体流出口を具備するバルブボディと、
前記バルブボディの複数の連通口にそれぞれ連通可能な複数の弁口を具備し、前記バルブボディの弁体収容空間に収容された状態で駆動手段により上下動され、前記バルブボディの複数の連通口の少なくとも1つと複数の弁口の少なくとも1つとが連通、または、非連通のいずれかに切り替えられる円筒状の弁体と、
前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口は、それぞれ、前記バルブボディの連通口の1つと直結し、前記流体流入口又は流体流出口と直結しない他の連通口は、それおぞれ、バルブボディ内に形成された均圧通路を介して前記半径方向の2つの流体流入口又は流体流出口のうち関連する1つと連係され、
弁体の上下動により弁口と連通した連通口では流体の流れが生じ、弁口と連通しない連通口では流体圧が弁体に作用させられることを特徴とする三方弁。
【請求項7】
前記バルブボディの複数の連通口、及び、前記弁体の複数の弁口のそれぞれの開口面積を一定、円周方向の開口数をN(Nは4以上の偶数)とした場合、前記連通口及び弁口は、360゜/Nの角度で設けられることを特徴とする請求項6記載の三方弁。
【請求項8】
前記弁体がカップ型であり、該カップ型弁体の底辺部に駆動軸が設けられるとともに該底辺部が前記バルブボディに支持されてスラスト荷重を受けるように配置され、該底辺部を貫通するように圧力抜き口が設けられることを特徴とする請求項6又は7記載の三方弁。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−47192(P2012−47192A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186868(P2010−186868)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(000101879)イーグル工業株式会社 (119)
【Fターム(参考)】