説明

上空で翼を広げる飛行機型遊具

【課題】 より楽しい飛行機型遊具を提供する。
【解決手段】ばねの力と風圧により動作する主翼収納開放スイッチ(9)により、前後に回転動作できる分離した主翼を収納した状態で上空に放ち、主翼収納開放スイッチが受ける風圧が減じることにより、主翼収納開放スイッチが動作し、上空で主翼を開放することで、飛行機遊具の滞空時間を長くし、楽しさを増す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行機型遊具の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
多種多様な素材と形態の飛行機型遊具が存在し、非常にたくさんの人間が飛行機型遊具で遊んだ経験を有することと思われるが、滞空時間が長く、その楽しさを存分に味わうための工夫が大切である。
【0003】
たとえば、ゴムの力を使い上空に放つ飛行機型遊具が販売されている。
【0004】
また、ゴムの力を使い上空に放つ回転翼飛行遊具が販売されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明になる飛行機型遊具は、翼を収納した状態で、ゴムの力を使い上空に放った後、上空で翼を広げる。
【0006】
従って、空気抵抗の影響が少ないため上空高くまで到達し、その後翼を広げ、緩やかな旋回飛行をしながら落下していく。
【0007】
上空高くまで到達するために、滞空時間が長く、より楽しさが得られる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明になる飛行機型遊具は、左右に分離した主翼(2)、(3)の付け根と胴体(1)とをピン(4)で接続し、ピン(4)を軸として主翼(2)、(3)は動かすことができる。
【0009】
板ばね(6)を、ピン(4)に隣接した突起(5)と主翼の突起(7)、(8)にかませる。
【0010】
主翼収納開放スイッチ(9)を胴体(1)にピン(10)で接続し、ピン(10)を軸として主翼収納開放スイッチ(9)は動かすことができる。
【0011】
板ばね(11)を突起(12)、(13)、(14)にかませる。
【0012】
反動減少突起(15)を設ける。
【0013】
主翼収納開放スイッチ(9)の先端(16)を出すための穴(17)を設ける。
【0014】
胴体(1)の先端付近に、ゴムを引っ掛ける突起または切れ込み(18)を設ける。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】 (a)、(b)はそれぞれ、本考案になる飛行機型遊具の主翼(2)・(3)を広げた状態の上面略図と、主翼(2)・(3)を収納した状態の上面略図である。
【図2】 (c)、(d)はそれぞれ、本考案になる飛行機型遊具の主翼(2)・(3)を広げた状態の側面略図と、主翼(2)・(3)を収納した状態の側面略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明になる飛行機型遊具は、各部品の素材や形状は多様に形成できるが、その実施の形態について、図面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。
【実施例】
【0017】
[図1](a)および[図2](c)は、主翼(2)・(3)を広げた状態であり、飛行中の状態である。
【0018】
[図1](b)および[図2](d)は、主翼(2)・(3)を収納した状態である。このとき主翼(2)・(3)は、胴体(1)の穴(17)から突き出た主翼収納開放スイッチの先端(16)が主翼の穴(19)に入って固定されることで収納される。
【0019】
本発明になる飛行機型遊具を上空に放つ時、[図2]の(d)において、胴体(1)の(イ)付近と主翼収納開放スイッチ(9)の(ロ)付近を指で押さえ持ち、ゴムを突起または切れ込み(18)に引っ掛けて、勢いよく上空に放つ。
【0020】
飛行機型遊具を発射してから上空に達するまでの間は、主翼収納開放スイッチ(9)の(ロ)付近に強い風圧を受け、主翼収納開放スイッチ(9)は動かず、主翼(2)・(3)は収納されたままである。
【0021】
飛行機型遊具が上空に達し、主翼収納開放スイッチ(9)の(ロ)付近に受ける風圧が減少すると主翼収納開放スイッチ(9)は板ばね(11)の作用で(ハ)方向に動き、このとき先端(16)は穴(17)に引っ込み、主翼(2)・(3)は広がり、飛行状態になる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
楽しさを増すことで産業の発展に資するとともに、近年屋内で過ごすことの多い子供を屋外で活動させる一助となる。
【符号の説明】
【0023】
1・・・・・・・・胴体
2・・・・・・・・主翼
3・・・・・・・・主翼
4・・・・・・・・ピン
5・・・・・・・・突起
6・・・・・・・・板ばね
7・・・・・・・・突起
8・・・・・・・・突起
9・・・・・・・・主翼収納開放スイッチ
10・・・・・・・ピン
11・・・・・・・板ばね
12・・・・・・・突起
13・・・・・・・突起
14・・・・・・・突起
15・・・・・・・反動減少突起
16・・・・・・・主翼収納開放スイッチの突起
17・・・・・・・胴体の穴
18・・・・・・・切れ込みまたは突起
19・・・・・・・主翼の穴
20・・・・・・・垂直尾翼
21・・・・・・・水平尾翼
(イ)・・・・・・発射時指押え位置
(ロ)・・・・・・発射時指押え位置および風圧を受ける位置
(ハ)・・・・・・主翼収納開放スイッチ動作方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板ばねの力と風圧により動作する主翼収納開放スイッチ(9)により、前後に回転動作できる分離した主翼を収納した状態で上空に放ち、主翼収納開放スイッチが受ける風圧が減じることにより、主翼収納開放スイッチが動作し、主翼を開放することを特徴とする飛行機型遊具。
【請求項2】
コイル状ばねの力と風圧により動作する主翼収納開放スイッチ(9)により、前後に回転動作できる分離した主翼を収納した状態で上空に放ち、主翼収納開放スイッチが受ける風圧が減じることにより、主翼収納開放スイッチが動作し、主翼を開放することを特徴とする飛行機型遊具。

【図1】
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【図2】
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