説明

不正開封反応カバーリング

本発明は不正開封反応カバーリング(10)に関係し、ここでカバーリング(10)は少なくとも一のアイテム(14、16)が配置された表面に実装することに適合し、前記不正開封トカバーリング(10)は、凹部(recess)(28)を画定するカバーリング部材(member)と、このカバーリング部材に配置された電気的特性を有する少なくとも一の非金属検出エレメントとを含む。ここで、結果として少なくとも一の前記非金属検出エレメントへのダメージが前記電気的特性の変動として検出可能となるように、前記カバーリングの一部は該表面に実装されること、及び該表面上の前記の少なくとも一のアイテム(14、16)をカバーしかつ保護することに適合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は不正開封反応カバーリングに関係する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は既に多様な形態の不正開封反応包囲体(タンパーレジスタンスエンクロージャー)を提案している。例えば米国特許第5,858,500号及び英国特許出願第2220513号,2258075号,2256956号,2256957号,2256958号及び2270785号で記載されたものがあり、これらの開示は本出願で参照される。
【0003】
これらの囲いはエンベロープ及び浅いボックスの形態のものであり、その壁は不正開封検知特性を組み込んだ柔軟なシートを折ることによって形成される。これらのシートに含まれるのは、絶縁フィルムにプリントされた半導電性ラインのマトリックスを含む柔軟な材料の層である。このラインのマトリックスは連続的な導電体を形成するが、これはフィルムを貫通する攻撃がされると破壊される。この回路は、導電体をある点で開にすること及び回路の2つの端部の間の抵抗(レジスタンス)を測定することによって、監視される。ラミネートが複数の折り線について折られて囲みを形成するGB2 258 075Aで開示されるように、このシートは折られてそして重ねられて、くさび形、直方体又は立方体形状の囲いを造る。米国特許第5,858,500号では、柔軟なシートから形成されたエンベロープ又はボックスは設定可能(settable)な材料で深い容器(pot)にされる。
【0004】
この囲みは保護すべきアイテム、例えばこれは暗号化モジュールであってもよい電気的デバイスや、潜在的に価値ある情報を含むか又は運ぶチップ又はプロセシングのための他の回路、を囲むことが意図される。上記で注意したように、この囲みを貫通するあらゆる攻撃は結果として1以上のラインへのダメージを生じる、そしてこのダメージは導電体の電気的特性の変化として検知される。このような変化の検知の際に、アイテム内に含まれる価値ある情報が概して消去又は破壊され、そして警告が起動されてもよい。
【0005】
しかしながら、このような囲みの中にあるアイテムを囲む(enclose and surround)ことは比較的時間を費やしかつ高価なことがある。また、アイテムを完全にとり囲む囲みの提供は、アイテムをより大きいデバイスに配置(locate and position)するやり方に関して制限を置き、例えば従来の表面実装を排除することがある。
【0006】
ベンソンらの米国特許出願公開第US2002/0002683 A1号は保護すべき構成要素を囲みかつ基材に隣接するカバーを含み、前記構成要素が実装され、ボールグリッドアレイ接続システムを使用する、セキュリティモジュールシステムを開示する。このカバーは、保護されている構成要素を取り囲んでいる導電体の三次元アレイを形成するためのブラインドバイアス及びスルーホールのシステムによって基材に組み込まれた金属導電体のパターンと相互接続されてもよい金属導電体の曲がりくねったパターンを含む。金属導電体のパターン及び位置がX線のような非破壊技術によって検知されることを防ぐために、X線を通さない材料からなる背面がカバーと基材にラミネートされる。
【0007】
さらにシステム上の化学的な攻撃を阻止するために導電性インクフューズのような付加エレメントが基材に提供される。
【0008】
この開示されたシステムは侵入(intrusive)攻撃に対する抵抗に関連していくつかの欠点を有し、例えばX線を通さない背面は容易に見つけ出されそして研磨(grind away)され又は電気化学的にエッチングされて、金属導電体の下敷きパターンがX線又はその他の非破壊技術に曝されることを可能にする。次に金属導電体の範囲は不正開封反応回路を始動させることなく、ワイヤーリンクを導電体及び貫通した基材のカバーの曲がりくねったパターンへ取り付けることにより効果的にブリッジ(橋渡し)されることが出来る。
【0009】
同様に、カバーの側壁におけるバイアスが不正開封反応回路を始動させることなく、見つけ出されそして同様にブリッジされることができる。側壁は曲がりくねった導電体のパターンによっては保護されず、それゆえにボールグリッドアレイ相互接続部のシステムように、攻撃に影響を受けやすい範囲が存在する。
【0010】
同様の技術によって回路盤上の導電性インクヒューズの位置を見つけ出すこと及び不正開封反応を始動することなくヒューズから離れた場所に化学的攻撃を導くことも可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
開示されたシステムは構成要素の盤(board)全体の保護を教示する。いくつかの場合、一のみ又は数アイテムを含む盤の小さい範囲を保護することが望ましいこともあるが、これは引用された出願では扱われていない。実際には、使用したアプローチの複雑さのために、このシステムがこのような小さい範囲を保護するために効果的に使用されることはありそうもない。
【0012】
本発明の好ましい実施態様は前述の欠点を解決するように設計されている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第一の面によると、電気的特性を有する非金属の検出エレメントを少なくとも一含むカバーリング部材を含む不正開封反応カバーリングが提供され、これにより前記少なくとも一のエレメントへのダメージが結果として前記電気的特性の変動が検知可能となり、カバーリング部材は前もって形成されてもよい凹部を画定し、そして概して保護されるアイテムの三次元形状に合っている。
【0014】
このカバーリング部材の凹部を供給することは表面に実装したアイテムの保護のための不正開封反応カバーリングの使用を促進し、例えばカバーリング部材が凹部内に収容されるアイテムと一緒に表面に固定されてもよい。あるいはカバーは他のカバーと一緒に使用されてもよく、そしてこれらのカバーは一緒に固定され囲い込む体積部を画定してもよい。ある実施態様において、ひとつのカバーリング部材が提供されてもよく、これは折り畳むことが出来、カバーリング部材の(複数の)部分を一緒にもたらし、そしてそれらの間の体積部を画定する。使用する際に、このカバーリング部材はプリントされた回路又は他の基材の周りに巻いてもよい。
【0015】
本発明の別の面によると、電気的特性を有する非金属エレメントを少なくとも一含むカバーリング部材を含む不正開封反応カバーリングが供給され、このカバーリング部材は表面に実装されること及び表面上のアイテムをカバーすることに適合し、これによりカバーリングを貫通する又はカバーリングを表面から分離する攻撃は結果として、前記少なくとも一のエレメントへのダメージとなり、そして前記電気的特性の変動が検出可能となる。
【0016】
本発明は、アイテムが表面とカバーリング部材との間に配置されるように本発明の一面であるカバーリング部材を表面に加えることによって、表面上のアイテムを保護する方法にも関係する。この方法はカバーリング部材のエレメントの電気的特性を一以上監視するさらなる工程を含んでも良い。
【0017】
従って本発明の多様な面は表面に実装した対象物(例えばプリント基盤(PCB)に実装したICパッケージがあり、これは堅くても柔軟性があってもよい)、を保護するための便利な手段を提供する。カバーリング部材が切断、破壊又は表面から分離された場合、前記カバーリング部材のエレメントはダメージを受けることがあり、このダメージは前記電気的特性の変化として容易に検知可能である。カバーリング部材は任意の適当な手段によって、例えば機械的締め具(fastener)によって、又は表面の上又は表面の内のメス部品と係合する対応オス部品をカバーリング部材の上に提供するように、又は表面内の開口部(opening)又は溝(slot)と係合するバネ指(spring finger)又はサネ(tongue)を提供するように、表面上の協働部品と係合するための部品をカバーリング部材の上に提供することによって、表面に実装されてよい。しかしながらもっとも好ましくは、カバーリング部材は表面に結合(bond)される。
【0018】
結合は適当な手段によって達成されてよい。例えば、テープ又はパッドを含む熱硬化性接着剤又は熱硬化性の非必須液体接着剤、又は両者の組合せが使用されてもよい。このような接着剤は信頼性の高い結合(熱圧着結合)を形成するために接着剤は熱及び圧力の組合せにさらされる結合プロセスで使用することが可能である。このような接着剤は紫外線、可視光、赤外線、又はマイクロ波放射のような電磁エネルギーに曝すことによって矯正または架橋されてもよい。カバーリングはまたテープ、パッド又はビーズの形態の熱可塑性(熱溶解)接着剤によって表面に結合されてもよい。表面にカバーリングを結合するために、加圧のみで接着する(pressure sensitive)接着剤も使用されてもよい。
【0019】
熱硬化性、熱可塑性又は加圧のみで接着する接着剤は電気的に絶縁性であってもよいし、又はこの接着剤をバルク全体で導電性ならしめるため又は一軸のみでの非等方な導電性ならしめるための、電気的に導電性の充填剤を含んでも良い。好適な非等方性接着剤は3M社から入手可能な指定商品No.8085のフィルム接着剤である。不正開封反応カバーリングは電気的絶縁及び電気的導電性の接着剤の両方の組合せを使用して、表面に結合されてもよい。
【0020】
不正開封反応カバーリングは、またカバーリングの非金属エレメントの組成物中で利用される材料を使用して、表面に結合されてもよい。
【0021】
フレームクリップ及び/又はスクリューを含む機械的な締め付け(クランプ)方法が表面にカバーリングを取り付けるために使用されてもよく、これは概して盤の表面となる。このような方法は、カバーリングの領域と表面の上の選択された領域との間の電気接続を生じるように、選択的な電気的導電性領域を有するガスケットと一緒に使用されてもよい。
【0022】
実施態様において、カバーリングが金属層を含み、ハンダ又はハンダペーストを使用することによってこのようなカバーリングが表面に結合されてもよい。
【0023】
当業者に公知である他の方法、例えば超音波又はレーザー溶接又はそれに類似するもの、がカバーリングを表面に取り付けるため使用されてもよい。
【0024】
好ましくは、少なくともカバーリング部材の周辺(perimeter)は表面に結合されることに適合する。少なくとも一のエレメントがカバーリング部材の周辺のまわりに拡がってもよく、それゆえにこのエレメントがこれに向けられたあらゆる攻撃(例えば周辺の一部を表面から分離する)によるダメージを受けやすく、これはセンサーによって検知可能である。
【0025】
好ましくは、カバーリング部材の端部が表面に固定されたときに少なくとも2倍の厚みをカバーリング部材の周辺で提供するように折られることに適合する。カバーリング部材の端部は、この要領で折った場合に、一貫した2倍の厚さを提供するように構成されてもよい。
【0026】
カバーリング部材は装置又はそれに類似するものの一表面のみに配置されることに適合してもよく、又は装置の周り若しくは装置を通じて拡がること及びひいてはその装置の別の表面(概して反対側を向いている)に拡がることに適合してもよい。従って、本発明の実施態様は、例えば、プリント基盤の反対面のアイテムを保護するために使用されてもよく、又はカバーリング部材はプリント基盤の一面の上のチップを保護するために使用されてもよく、そしてプリント基盤の他の面に固定されてもよい。
【0027】
カバーリング部材は一以上の非金属エレメントを含んでもよい。複数のエレメントが提供される場所では、各エレメントは類似の形態をとってもよいし又は異なる形態をとってもよい。一以上のエレメントが導電性又は半導電性インクのような任意の適当な材料から形成された引き延ばした電気的導電体の形態であってもよい。一以上のエレメントはラミネートしたカバーリング部材の層又は層の部分を形成する導電性シートの形態をとってもよい。
【0028】
好ましくは、一以上のエレメントが実質的にカバーリング部材の全範囲にわたって拡がる。
【0029】
複数のエレメントが提供される場所では、使用時に、各エレメントが実質的に同一条件(例えば変形又は温度変化)となるように、エレメントが配置されることが望ましい。ある実施態様では、エレメントを相互嵌合することによって、例えばオーバーラップ及びインターロック配置でエレメントを提供することによって、これを達成している。これはエレメントの監視を容易にする、というのは変化、例えば引き延ばし及び温度変化によるエレメントの抵抗の変化、がエレメント間で一貫する傾向にあるからである。
【0030】
エレメントの電気的特性は一以上のレジスタンス(抵抗)、キャパシタンス、インピーダンス、インダクタンス又はそれらに類似するものであってもよい。使用時に、エレメントは好ましくは監視される電気的回路(そこに電圧又は電気的信号が印加又は伝送される)の部品を形成する。前記電気的特性を変化させるカバーリングを貫通する攻撃はそれゆえに例えばエレメントにかかる測定電圧の変化又はエレメントを通る信号の変動として検知される。好ましい実施態様では、エレメントはブリッジ回路の4つの抵抗を規定(define)し、これが向上した感度を提供するための基礎となっている。
【0031】
好ましい実施態様では、一以上のエレメントが複数の導電性トラック、そして最も好ましくは好適な基材の一又は両辺にプリントした導電性インクトラックのパターンによって形成された導電体を含む。トラックは任意の適当なパターン、例えば曲がりくねったものであってよく、しかし好ましくは直線状のもの、例えばジグザグパターンのものでもよい。好ましくはトラックは適当な輸送媒体、例えば、炭素のような導電性材料を配合されたポリエステルを含む。このようなシステムの望ましい特徴の一つは、トラックが化学的な攻撃によって容易に破壊又は溶解することである。このようなシステムのさらに望ましい特徴の一つは、トラックがX線イメージング(画像化)によって区別できない(non-differentiable)ことであり、これはX線イメージング下で隣接する材料との区別が困難であることを意味する。これらのトラックの組成物はまた、金属トラックをブリッジするために使用されるようなハンダ線結合によってこのトラックが電気的にブリッジされることを不可能にする。
【0032】
トラックの結合強度(cohesive strength)はカバーリング、カバーリングが実装される表面又は接着剤表面にカバーリングを取り付けるために使用される接着剤に対する接着強度(adhesive strength)より小さいことが望ましく、これによりカバーリングを剥離するあらゆる攻撃が結果としてトラックの破砕を生じることを確実にする。それによってこのトラックの破砕はセンサー回路によって電気的特性の変化として検知可能である。
【0033】
トラックの抵抗率は導電性材料の性質及び密度を変化させることによって制御されてもよい。
【0034】
一以上のエレメントが導電性トラックを含むところでは、カバーリング部材は例えばエレメントと保護されているアイテムとの間の電気的接続の発生を防止するための保護用のコーティング又はカバーリングを特徴としてもよい。
【0035】
表面に実装されるカバーリングの面に一以上のエレメントが提供されてもよい。カバーリングが表面に接着されるとき、カバーリングを表面から分離するあらゆる攻撃はそれゆえにエレメントを崩壊させまたはさもなければダメージを与える。他の実施態様において一以上のエレメントはカバーリング内に組み込まれてもよく、そしてカバーリングはカバーリング部材を表面から分離する攻撃に対して剥離又はさもなければ分離することに適合し、このような剥離がエレメントを崩壊させまたはさもなければダメージを与える。
【0036】
好ましくは、一以上のエレメントが基材の両辺にあるトラックから形成され、そして最も好ましくは実質的に全面的なカバー又は「停電(ブラックアウト)」をひとまとめに提供するように配置される。基材は、トラックを形成する間に基材の反対の辺のトラックの位置調整を容易にするために透明又はさもなければ光伝送性であってもよい。
【0037】
一以上のエレメントがカバーリングの面に提供される、又はエレメントが光伝送性基材に提供されるところでは、エレメントは好ましくは不透明であり、例えば重ねプリントするか又はさもなければエレメントによく結合する好適な材料でエレメントをカバーする。この材料は前もって形成されたフィルムであってもよく、又はカバーリングが表面に適用される前後いずれでもエレメントに適用される設定可能な材料であってもよい。材料は比較的薄く適用されてもよく、又は例えば「glob-top」のようにカバーリング部材に適用される場合、比較的厚くてもよい。エレメントがカーボンを配合されたポリエステルの導電性インクトラックの形態にあるところでは、黒いポリエステルの層によってトラックが不透明にされてもよい。不透明な材料がフィルムであるところでは、フィルムは電気的特性を有するエレメントを含んでもよく、この特性はカバーリング部材を貫通する攻撃を検知するためのさらなる手段を提供するために監視されてもよい。
【0038】
カバーリング部材は概して1mm未満、好ましくは0.25mm未満の厚さのラミネートの形態をとる。
【0039】
非平面的な実装表面を収容するために、又は(カバーリング)部材の端部または部分が盤又はそれに類似するものの端部の辺りで折られることが可能とするために、この(カバーリング)部材が折られ又は曲げられるように、概してカバーリング部材は堅くてもよいが柔軟であってもよい。発明の第一の面によると、カバーリング部材は一以上の凹部を画定し、この凹部は保護されるアイテムを収容するように寸法が定められてもよい。カバーリング部材は選択した装置(例えばプリント基盤)の表面全体の上に拡がるように、又はプリント基盤に実装された一以上のアイテムの上だけに拡がるように寸法が定められてもよい。単数又は複数の凹部は概して1〜20mm、そしてより好ましくは2〜4mmの深さを有する。
【0040】
ある実施態様において、カバーリング部材は最初平面的な形態で提供されその後、熱及び圧力の組合せによって、適当な形態に変形される。このような変形は概して一以上のエレメントの対応する変形を含み、エレメントがカバーリング部材の上に前もって形成されたものである場合、この変形はこのエレメントの電気的特性を変化させることがある、しかしながら概してこのエレメントは各エレメントが同程度の変形を受けるように好ましく配列されており、そして変形後のエレメントの電気的特性は参照として利用される。別の実施態様において、凹部は熱成形よりもむしろ、元々は平面的なシートフォームを折ることにより形成されてもよい。さらにカバーリング部材は凹部を造るためにカバーリング部材を後で再成形するよりもむしろ、最初に凹部を含んで形成されてもよい。
【0041】
好ましくは、カバーリングはセンシング回路と組み合わせて提供される。カバーリング部材、及び特に一以上のエレメント、はセンシング回路に任意の適当な手段で連結されてもよい。好ましい実施態様において、一以上のエレメントは表面接点を含み、この表面接点は表面の上の対応する表面接点との電気接点を形成することに適合する。好ましくは、適当な電気的接続が、カバーリング部材が表面に結合されるのと同時に、形成されるように、接点は他の接点と適当な導電性材料、例えばZ軸導電性接着剤、によって接着される。さらなる実施態様では、一以上のエレメントが、カバー部材が表面に実装される前に電気的接続を形成する、リード線のような、電気的接続手段を伴って提供され、カバー部材がこの接続をカバーする。
【0042】
ある電気的特性を有するエレメントに対する言及(reference)が最初にここでなされるが、当業者は他の検知可能な特性を有するエレメントも認識する。例えば光伝送特性、又は表面音波伝搬特性が代替の又は追加の検知手段として利用されてもよい。
【0043】
カバーリング部材は好ましくは光学的に不透明である。
【0044】
カバーリング部材はEMI(電磁干渉)シールディング又はESD(静電放電)プロテクションを提供するための金属化された又は処理されたカバーと一緒に使用されてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
最初に図面類の図1が参照され、この図は本発明の実施態様による不正開封反応カバーリング10を図解する。カバーリング10はプリント基盤12に接着され、プリント基盤12に実装された装置14、16を取り囲んでいる。装置14の一つは保護することが望まれる情報、例えば暗号化鍵、を含んでいる。
【0046】
装置の一つはセンシング装置16であり、そして電気的にカバーリング10に連結されている。装置14、16へのアクセスを得るために、カバーリング10を孔開け又は切断する、又はカバーリングをプリント基盤12から剥がすあらゆる攻撃はカバーリング10のエレメントにダメージを与え、このダメージはセンシング装置16によって検知される。迅速にこのようなダメージが検知され、センシング装置16は装置14に保管されたあらゆる価値ある情報を消去又は盗まれないようにする(scramble)。
【0047】
実施態様のカバーリング10は最初は好適で柔軟な基材19の両辺にあるプリント抵抗性インクトラック18によって平面構造で形成される。この基材はポリエステルのような材料、例えばPET、から形成される。基材19は、電気的接続が基材19を通じて形成されることが可能となるように、様々な点でレーザードリルで孔を空けられてもよい。図面類の図2から明らかなように、トラック18は比較的小さな径のあらゆる孔が少なくとも一のトラック18を壊すか又はダメージを与えるように、タイトな直線状のパターンでプリントされ、そして全面的なカバー又は「停電(ブラックアウト)」を提供するように配置される。図面類の図4で概略的に図解されるように、トラック18は抵抗R1、R2、R3及びR4を有する4つの導電体20、21、22、23を画定する。各導電体は適当な接点20a、20b、21a、21b、22a、22b、23a及び23bの一組で終端処理(ターミネート)されている。
【0048】
トラック18は炭素を配合されたポリエステルから形成され、そして色は黒である。トラック18は従って、トラック18を黒いポリマー樹脂の薄い層で重ねプリントすることによって、又は図3で図解されるように基材19の外面に接着剤25によって固定されている不透明なカバーフィルム24を提供することによって、不透明であってよい。結果として生じる平面状ラミネートはそれから真空成形され、凹部又はブリスタ(気泡)26を形成する。この例ではブリスタ26は四角い中央の凹部28を四角い平面状の周囲30の内部に含む。真空形成プロセスは結果として凹部28とその周囲30との間の段差においてトラック18のある程度の延長を生じる、しかしながら注意深いプロセシングを伴ってトラック18の電気的な整合性(integrity)は維持される。
【0049】
ブリスタを形成するカバーリング10はそれからプリント基盤12に接着され、概して生産ラインの状況においては、表面にトラック18の部分を携行する周囲(surround)30が非等方性の接着層32を使用してプリント基盤12に対して堅固に固定されており、この接着層が一度の動作で取り付けと電気的接続を提供する。すなわち接点20a〜23bがカバーリング10の下に折られ、そしてプリント基盤12に備えられた対応する接点に接着され、これが導電体20〜23をセンシング装置16に結合する。設定可能なポリマー樹脂の体積部31はそれからカバーリング10に付着され、カバーリング10の上方の表面及びその周囲のプリント基盤12の表面に拡がる。
【0050】
導電体20〜23はセンシング装置によって監視されるブリッジ回路を形成する。カバーリング10が孔開け又は切断される場合、少なくとも一のトラック18がダメージを受けそして結果として導電体20〜23の抵抗R1〜R4の変化が感知される。同様に、カバーリング10をプリント基盤12から剥がす攻撃がされる場合、周囲30の表面上のトラックがダメージを受け破壊され、センシング装置16によって装置14へアクセスする攻撃の検知が可能となる。
【0051】
図3は熱転写(thermal transfer)を向上するためにカバーリング10を装置14、16へ固定する接着層34の提供を図解する。他の実施態様において、保護される絶縁フィルム又はそれに類似するものは(これはポリアミド、ポリアクリレート、ポリアルケン又はポリエステルのようなポリマーフィルムであってもよい)、トラック18が装置14、16のむき出しの導電性部品から電気的に絶縁されることを確保するために、カバーリング10の下方の辺に提供されてもよい。
【0052】
カバーリング10はこのようにして、不正なアクセスから表面に実装したアイテムを保護するための比較的単純でかつ廉価な手段を提供し、プリント基盤全体又はそれに類似するものを封入する必要はない。
【0053】
他の実施態様において、接点120a〜123bが周囲部130の上方の端部の上に接触パッドとして形成され、それから周囲部の端部がプリント基盤に結合される前にそれ自身の下に折りこまれる。このようなカバーリング110の端部は図面類の図5で図解され、(折り線50に沿って)折られる際に、折られる部分(これは折りを維持するために自身に接着される)が周辺(perimeter)に一貫した2倍の厚さを提供するように配置されることが注目される。また、カバーリング110は導電性の周辺トラック52、加えて相互嵌合したジグザグのトラック(図示されていない)を含み、これがカバーリング110の端部に攻撃があった場合に最初の防御ラインを形成する。
【0054】
2つのこのようなカバーリング110が図面類の図6に示され、この図は様々な装置114、116を携行するプリント基盤112に固定されたカバーリング110を図解している。
【0055】
図面類の図7が参照され、そこでは二枚貝の殻の片方(half-shell)の形態である2つの類似するカバーリング210a、210bは、凹部228a、228bが共同で、内部に保護されるアイテムが随伴されてもよい体積部229を画定するように、提供されかつそれらは一緒に固定されることに適合する。平面的な周囲部230a、230bにあるパッドからパッドへの接触によって、電気的連続性がカバーリング210a、210bのエレメント間に提供される。
【0056】
貝殻の片方である210a、210bは、導電性インクの接着特性を利用すること、一以上の熱と圧力を使用すること、又は機械的締め具を含む好適な手段によって一緒に保持されてもよい。
【0057】
図8は、システムにおける空間を節約するために実装した装置を含む盤が積層され又はネスト(入れ子構造)されなければならない場所で、本発明の実用性を図解する。
【0058】
盤(ボード)又はカード300、301は実装した装置302、303、304、305、306、307、308を携行する。不正開封反応カバーリング309は装置305及び308を侵入から保護し、そしてその側面形状により上側の盤300が下側の盤301に対して近接して積まれることを可能とし、これにより2つの盤によって占有される空間を最小限とする。2つの盤は典型例として示されているが、この方法で保護装置を実装した複数の盤を積み上げることが可能であることは当業者にとって自明である。
【0059】
本発明はアイテムを保護することが望まれる多くの領域での用途を有する。そのアイテムは、銀行のような金融取引において、又はチケッティングマシーンにおいて、又は電気、ガス又は水を読み取り、記録し又は伝送するメーターのような商品の計測と関係する装置において、又は暗号化装置、セットトップボックス、携帯端末機、安全なワイヤレス通信装置、USBトークン、EPROM/PROM、安全な認証トークン、またはPCMCIAカードの部品、又はマザーボードの部品又はシングルボードコンピューターを含むが限定はしない多くの他の装置において、利用される装置又はアイテムを含む。
【図面の簡単な説明】
【0060】
これら及び本発明の他の面が例示によって、添付した図面を参照して記述される。
【図1】プリント基盤に実装されそして保護されるアイテムをカバーしているのが示される、本発明の実施態様による不正開封反応カバーリングの概略断面図。
【図2】プリント基盤に固定される前の図1のカバーリングの下面図。
【図3】図1の端部領域を拡大しやや概略的にした断面図。
【図4】図1のカバーリングの概略説明図であって、その電気的特性を示している。
【図5】本発明のさらなる実施態様によるカバーリングの端部領域の概略説明図。
【図6】プリント基盤上の図5のカバーリングのようなカバーリングの等角図。
【図7】本発明の一面のさらなる実施態様による不正開封反応カバーリングの等角図。
【図8】二つのネスト(入れ子構造)した盤であって一方が本発明の実施態様を含んでいる、典型的な二次元図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一のアイテムが配置された表面に実装することに適合する、不正開封反応カバーリング(tamper respondent covering)であって、
該不正開封反応カバーリングは、凹部(recess)を画定するカバーリング部材(member)と、該カバーリング部材に配置された電気的特性を有する少なくとも一の非金属検出エレメントとを含み、ここで、結果として前記少なくとも一の非金属検出エレメントへのダメージが該電気的特性の変動として検出可能となるように、該カバーリング部材は該表面に実装されること、及び該表面上の前記少なくとも一のアイテムをカバーしかつ保護することに適合する、不正開封反応カバーリング。
【請求項2】
カバーリング部材が概して、カバーされそして保護されるアイテムの三次元形状と形状が一致する、請求項1に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項3】
カバーリング部材が装置又はそれに類似する物の一表面のみに配置されることに適合する、請求項1又は2に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項4】
カバーリング部材が装置又はそれに類似する物の二の反対方向の表面に拡がることに適合する、請求項1又は2に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項5】
凹部が前もって形成された凹部である、請求項1〜4のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項6】
カバーリング部材が複数の前もって形成された凹部を含んでなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項7】
カバーリング部材が表面に結合されることに適合する、請求項1〜6のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項8】
カバーリングが接着剤によって表面に結合されることに適合する、請求項7に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項9】
接着剤が熱硬化性接着剤である、請求項8に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項10】
接着剤が熱可塑性接着剤である、請求項8に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項11】
接着剤がテープ又はパッドの形態である、請求項8に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項12】
接着剤が非必須流体である、請求項8に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項13】
接着剤が電気的に絶縁性である、請求項8に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項14】
接着剤が電気的に導電性である、請求項8に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項15】
接着剤が一軸のみにおいて電気的に導電性である、請求項14に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項16】
カバーリングが機械的な締め付け(クランプ)によって表面に実装されることに適合する、請求項1〜15のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項17】
カバーリングを表面に超音波溶接することによってカバーリングが表面に実装されることに適合する、請求項1〜16のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項18】
カバーリングを表面にレーザー溶接することによってカバーリングが表面に実装されることに適合する、請求項1〜17のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項19】
少なくとも一の検出エレメントが結合強度(cohesive strength)を有し、そして該検出エレメントとカバーリング部材との間の結合及び該検出エレメントと実装表面との間の結合が各々接着強度(adhesive strength)を有し、そして該結合強度は少なくとも一の該接着強度より小さい、請求項1〜18のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項20】
少なくとも一の検出エレメントが結合強度を有し、そして該検出エレメントと結合している接着剤との間の結合が接着強度を有し、そして該結合強度は該接着強度より小さい、請求項8〜15のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項21】
電気的特性を有する検出エレメントを少なくとも一つ含むカバーリング部材を含み、ここで少なくとも一のエレメントは導電性トラックである、請求項1〜20のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項22】
導電性トラックが導電性インクからなる、請求項21に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項23】
導電性インクが炭素を含んでなる、請求項22に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項24】
少なくとも一のエレメントが実質的にカバーリング部材の全範囲にわたって拡がる、請求項1〜23のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項25】
少なくとも一のエレメントがカバーリング部材の周囲の辺りに拡がる、請求項1〜24のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項26】
複数のエレメントが備えられ、使用時に各エレメントが実質的に同一条件となるように配置される、請求項1〜25のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項27】
エレメントが相互嵌合される、請求項26に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項28】
少なくとも一のエレメントの電気的特性がレジスタンス、キャパシタンス、インダクタンス、及びインピーダンスの少なくとも一から選択される、請求項1〜27のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項29】
少なくとも一のエレメントがブリッジ回路の少なくとも一のレジスタンスを画定する、請求項1〜28のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項30】
少なくとも一のエレメントが複数の導電性トラックを含んでなる、請求項1〜29のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項31】
少なくとも一のエレメントが基材の少なくとも一辺にプリントした導電性インクトラックのパターンを含んでなる、請求項30に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項32】
少なくとも一のエレメントが基材の両辺にプリントした導電性インクトラックのパターンを含んでなる、請求項30に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項33】
トラックが曲がりくねったパターンを画定する、請求項30〜32のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項34】
トラックが直線的である、請求項30〜32のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項35】
トラックがジグザグパターンである、請求項34に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項36】
少なくとも一のエレメントが少なくとも一の導電性トラックを含みそして該エレメントと保護されているアイテムとの間の電気的接続の発生を防ぐためにカバーリング部材が絶縁層をさらに含む、請求項1〜35のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項37】
少なくとも一のエレメントがカバーリング内に組み込まれ、そして該カバーリングは表面からカバーリング部材を分離する攻撃に対して剥離又はさもなければ分離することに適合し、それによって導電性エレメントが崩壊(disrupt)する、請求項1〜36のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項38】
実質的に全面的な基材のカバーをひとまとめに備えるように配置した該基材の両辺に、少なくとも一のエレメントがトラックを含んでなる、請求項1〜37のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項39】
少なくとも一のエレメントがカバーリング部材の面に備えられ、そして該エレメントを不透明な材料でカバーすることによって該エレメントは不透明にされる、請求項1〜38のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項40】
不透明な材料が前もって形成されたフィルムを含んでなる、請求項39に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項41】
フィルムが電気的特性を有するエレメントを含み、該特性はカバーリング部材を貫通する攻撃を検知するためのさらなる手段を提供するために監視されてもよい、請求項40に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項42】
不透明な材料がエレメントに適用した設定可能な(settable)材料を含んでなる、請求項39に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項43】
カバーリング部材が柔軟性である請求項1〜42のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項44】
カバーリング部材が非金属ラミネートである請求項1〜43のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項45】
少なくとも一のエレメントがX線イメージング(画像化)によって区別できない(non-differentiable)請求項1〜44のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項46】
少なくとも一のエレメントが導電性材料を配合された輸送媒体を含んでなる、請求項1〜45のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項47】
輸送媒体が高分子樹脂を含み、そして導電性材料が炭素を含んでなる請求項46に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項48】
高分子樹脂がポリエステルを含んでなる請求項47に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項49】
カバーリング部材がプリント基盤(PCB)に実装した1以上の選択されたアイテムのみの上に拡がるように寸法が定められる、請求項1〜48のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項50】
カバーリング部材がプリント基盤(PCB)の全表面の上に拡がるように寸法が定められる、請求項1〜49のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項51】
凹部が1〜20mmの深さを有する、請求項1〜50のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項52】
凹部が2〜4mmの深さを有する、請求項51に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項53】
カバーリング部材が最初は平面的な形態で提供され、熱と圧力の組合せによって、その後適当な形態に変形される、請求項1〜52のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項54】
少なくとも一のエレメントがセンシング回路に連結されることに適合する、請求項1〜53のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項55】
EMIシールド及びESDプロテクトの少なくとも一を提供するために、カバーリング部材が少なくとも一の他のカバーリングと結合される、請求項1〜54のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項56】
保護される装置又はアイテムが金融取引システムの構成要素である、請求項1〜55のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項57】
保護される装置又はアイテムがチケッティングシステムの構成要素である、請求項1〜56のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項58】
保護される装置又はアイテムが商品計測システムの構成要素である、請求項1〜57のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項59】
保護される装置又はアイテムが暗号化装置の構成要素である、請求項1〜58のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項60】
保護される装置又はアイテムがテレビのセットトップボックスの構成要素である、請求項1〜59のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項61】
保護される装置又はアイテムが携帯端末機の構成要素である、請求項1〜60のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項62】
保護される装置又はアイテムが安全なワイヤレス通信システムの構成要素である、請求項1〜61のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項63】
保護される装置又はアイテムがUSBトークンの構成要素である、請求項1〜62のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項64】
保護される装置又はアイテムがPROMである、請求項1〜63のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項65】
保護される装置又はアイテムがEPROMである、請求項64に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項66】
保護される装置又はアイテムが安全な認証トークンである、請求項1〜65のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項67】
保護される装置又はアイテムがPCMCIAカードの構成要素である、請求項1〜66のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項68】
少なくとも一の保護されるアイテムを少なくとも一の表面に有する基材をさらに含んでなる、請求項1〜67のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項69】
少なくとも一の検出エレメントと動作的に(operatively)関連するセンサーをさらに含んでなる、請求項1〜68のいずれか1項に記載された不正開封反応カバーリング。
【請求項70】
少なくとも一の表面に保護される少なくとも一のアイテムを有する基材を含んでなる器具(apparatus)であって;不正開封反応カバーリングが少なくとも一の該表面に実装することに適合し、該不正開封反応カバーリングは、凹部を画定するカバーリング部材と、該カバーリング部材に配置された電気的特性を有する少なくとも一の非金属検出エレメントとを含み;センサーが少なくとも一の該検出エレメントと動作的に関連し、ここで、結果として前記少なくとも一の非金属導電性エレメントへのダメージが該電気的特性の変動として検出可能となるように、該カバーリング部材は該表面に実装されること、及び該表面上の前記少なくとも一のアイテムをカバーしかつ保護することに適合する、器具。
【請求項71】
基材が第一表面及び第一表面と反対にある第二表面を含み、さらに第一表面に実装した不正開封反応カバーリングを少なくとも一つ及び第二表面に実装した不正開封反応カバーリングを少なくとも一つ含んでなる、請求項70に記載された器具。
【請求項72】
カバーリング部材が表面に結合される、請求項70又は71に記載された器具。
【請求項73】
カバーリングが接着剤によって表面に結合される、請求項72に記載された器具。
【請求項74】
接着剤が熱硬化性接着剤である、請求項72に記載された器具。
【請求項75】
接着剤が熱可塑性接着剤である、請求項72に記載された器具。
【請求項76】
接着剤がテープ又はパッドの形態である、請求項72に記載された器具。
【請求項77】
接着剤が非必須流体である、請求項72に記載された器具。
【請求項78】
接着剤が電気的に絶縁性である、請求項72に記載された器具。
【請求項79】
接着剤が電気的に導電性である、請求項72に記載された器具。
【請求項80】
接着剤が一軸のみにおいて電気的に導電性である、請求項79に記載された器具。
【請求項81】
カバーリングが機械的な締め付け(クランプ)によって表面に実装される、請求項70〜80のいずれか1項に記載された器具。
【請求項82】
カバーリングを表面に超音波溶接することによってカバーリングが表面に実装される、請求項70〜81のいずれか1項に記載された器具。
【請求項83】
カバーリングを表面にレーザー溶接することによってカバーリングが表面に実装される、請求項70〜82のいずれか1項に記載された器具。
【請求項84】
少なくとも一の検出器具エレメントが結合強度(cohesive strength)を有し、そして該検出エレメントとカバーリング部材との間の結合及び該検出エレメントと実装表面との間の結合が各々接着強度(adhesive strength)を有し、そして該結合強度は少なくとも一の該接着強度より小さい、請求項70〜83のいずれか1項に記載された器具。
【請求項85】
少なくとも一の検出エレメントが結合強度を有し、そして該検出エレメントと結合している接着剤との間の結合が接着強度を有し、そして該結合強度は該接着強度より小さい、請求項73〜80のいずれか1項に記載された器具。
【請求項86】
保護される装置又はアイテムが金融取引システムの構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項87】
保護される装置又はアイテムがチケッティングシステムの構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項88】
保護される装置又はアイテムが商品計測システムの構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項89】
保護される装置又はアイテムが暗号化装置の構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項90】
保護される装置又はアイテムがテレビのセットトップボックスの構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項91】
保護される装置又はアイテムが携帯端末機の構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項92】
保護される装置又はアイテムが安全なワイヤレス通信システムの構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項93】
保護される装置又はアイテムがUSBトークンの構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項94】
保護される装置又はアイテムがPROMである、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項95】
保護される装置又はアイテムがEPROMである、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項96】
保護される装置又はアイテムが安全な認証トークンである、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項97】
保護される装置又はアイテムがPCMCIAカードの構成要素である、請求項70〜85のいずれか1項に記載された器具。
【請求項98】
表面実装したアイテム又は装置を保護する方法であって、以下の工程:
前もって形成された凹部を画定し、かつ電気的特性を有する非金属検出エレメントを少なくとも一含む、カバーリング部材を提供すること、
対象物が該凹部に位置するように該カバーリング部材を該表面に実装すること、
該非金属検出エレメントを含む電気的回路を形成すること;及び
該回路に対する検出可能な変化を監視すること、を含みこれにより
該検出可能な変化がシステムを起動し、該保護される装置に含まれる情報を消去する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−533129(P2007−533129A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506829(P2007−506829)
【出願日】平成17年4月6日(2005.4.6)
【国際出願番号】PCT/GB2005/001318
【国際公開番号】WO2005/098950
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(500171981)ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエーツ(ユーケー)リミティド (2)
【Fターム(参考)】