説明

両性の蛍光漂白剤

本発明は、個々の成分及びそれらの混合物の両方を含む、新規なビス−トリアジニルアミノスチルベン両性蛍光漂白剤類、それらを製造するためのプロセス、それらの製造のために有用な中間体類及び紙の蛍光漂白化のための蛍光漂白剤の使用を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両性のビス−トリアジニルアミノスチルベン蛍光漂白剤(FWA)、それらを製造するためのプロセス及び合成又は天然の有機物質、特に、紙を蛍光漂白化するための、それらの使用に関する。
【0002】
紙を蛍光漂白するために、最も通常に使用される種類の蛍光漂白剤は、ビス−トリアジニルアミノスチルベン類の、ジ−、テトラ−又はヘキサスルホン酸誘導体類の種類に属するものであり、これらは本質的にアニオン性である。しかし、現代の紙製造技術は、一般的に、カチオン性ポリマーを助剤として、例えば、歩留向上剤又は脱水助剤として、特に、ほとんどがおそらく残存量のアニオン性FWAを含有するリサイクル紙の製造中に、歩留向上剤又は脱水助剤として、使用する。しかし、カチオン性ポリマーの存在は、アニオン性FWAの蛍光を消してしまい、これは明確に欠点である。結果として、このようなポリマーによって消光せず、それに加えて、アニオン性FWAと組合せ可能な種類のFWAの必要性が存在する。
【0003】
驚くべきことに、特定の新規な両性FWA類が、カチオン性ポリマーの存在によっても、残存量のアニオン性FWAの存在によっても、不利益な影響を受けず、紙に適用された場合、優れた漂白効果を示すことが見いだされた。
【0004】
それ故に、第1の局面では、本発明は、式
【0005】
【化11】

【0006】
の化合物類、
[式中、Aは、式
【0007】
【化12】

【0008】
の基を表し、
ここで、
Aは、−X−Y−NRを表し、
Cは、−NRであり、
は、式
【0009】
【化13】

【0010】
の基を表し、
ここで、
Dは、−NRを表し、
Eは、−X−Y−NRを表し、ここで、
X及びXは、各々互いに独立して、−O−又は−NH−を表し、
Y及びYは、各々互いに独立して、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン鎖を表し、これらは、1個又は2個の、窒素、酸素又は硫黄原子によって中断されていてもよいか、又は5−又は6−員環の脂環式環、好ましくは、シクロヘキシルを表し、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、フェニル(これは、置換されていないか、又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル又はスルホンアミドによって置換されている。)を表し、又は、
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
Mは、水素、アルカリ若しくはアルカリ土類金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表す。]
の混合物を含む、新規な両性の蛍光漂白剤を提供する。
【0011】
式(1a)〜(1c)の両性化合物類は、内部塩又は外部塩のいずれかの形態で存在してもよい。従って、例えば、上記式中のMが水素を表す場合には、化合物類(1a)〜(1c)は、中性分子及び双性イオンの平衡混合物として存在してもよい。ここで、Mは、SOの形態でマイナス電荷を示し、一方、プロトンは、アミン残基上に、アンモニウム塩類−NHR及び−NHRの形態で存在する。結果として、式(1a)〜(1c)の化合物類を真に両性にするために、分子中に存在する酸性基類と塩基性基類の合計数が、等しくなることが必要である。ジアミノスチルベンジスルホン酸部分がすでに2個のスルホン酸基類を含有しているため、分子類(1a)〜(1c)中に、さらなる酸性基類が存在せず、さらに、それらが、すなわち、トリアジン環に直接結合するアミノ基に加えて、双性イオンを形成可能なほど十分に高い塩基性を有する2個のアミノ基で置換されていることが好ましい。
【0012】
1つの好ましい局面では、本発明は、式
【0013】
【化14】

【0014】
(式中、
X、Y、R、R、R、R、R、R及びMは上に定義されるとおりである)
の化合物類の混合物、より特に、化合物類(1d)、(1e)及び(1f)の混合物、ここで、
Yは、1又は2個の酸素原子によって中断されていてもよい、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン残基であり、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、フェニル(これは、置換されていないか、又はメトキシ、エトキシ又は−SONHによって置換されている)を表し、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
及びRは、両方とも、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
Mは、水素、リチウム、カリウム又はナトリウムを表し、
Xは上に定義されるとおりである、
を含む、蛍光漂白剤に関する。
化合物類(1d)〜(1f)の最も好ましい混合物は、
Xは、−O−又は−NH−を表し、
Yは、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン残基を表し、
及びRは、両方とも、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル又はフェニルを表し、
及びRは、両方とも、水素又はC〜Cヒドロキシアルキルを表し、
及びRは、両方とも、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共にモルホリノ環を完成させ、
Mは、水素又はナトリウムを表すものである。
【0015】
第2の好ましい局面では、本発明は、式
【0016】
【化15】

【0017】
(式中、
X、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R及びMは上に定義されるとおりである)
の化合物類の混合物、より特には、化合物類(1d)、(1g)及び(1h)の混合物、ここで、
X及びXは、両方とも、−NH−を表し、
Y及びYは、各々互いに独立して、1又は2個の酸素原子で中断されていてもよい、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン残基を表し、
及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、置換されていないか又はメトキシ、エトキシ若しくは−SONHによって置換されているフェニルを表すか、又は
及びRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
Mは、水素、リチウム、カリウム又はナトリウムを表す、
を含む、蛍光漂白剤に関する。
化合物類(1d)、(1g)及び(1h)の最も好ましい混合物は、
X及びXは、両方とも、−NH−を表し、
Y及びYは、各々互いに独立して、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン残基を表し、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル又はフェニルを表し、
は、水素又はC〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
及びRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
Mは、水素又はナトリウムを表す、
ものである。
【0018】
第3の局面では、本発明は、式
【0019】
【化16】

【0020】
(式中、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R、R及びMは上に定義されるとおりである)
の新規な両性の蛍光漂白剤を提供し、一方、式(2)の化合物類が好ましく、ここで、
は、酸素を表し、
Y及びYは、各々互いに独立して、1又は2個の酸素原子によって中断されていてもよい、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン残基を表し、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、置換されていないか又はメトキシ、エトキシ若しくは−SONHで置換されているフェニルを表すか、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
Mは、水素、リチウム、カリウム又はナトリウムを表す。
式(2)の最も好ましい化合物類は、
は、酸素を表し、
Y及びYは、両方とも、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン残基を表し、
及びRは、各々同じであり、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル又はフェニルを表し、
及びRは、各々同じであり、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
とRは、及びRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
、R、R及びRは、全て同じであり、水素又はC〜Cアルキルを表し、
Mは、水素又はナトリウム、特に水素を表す、
ものである。
【0021】
第4の局面では、本発明は、式
【0022】
【化17】

【0023】
(式中、
及びR10は、各々互いに独立して、水素又はC〜Cヒドロキシアルキルを表し、
Y、Y、R、R、R、R、R、R及びMは上に定義されるとおりであり、但し、Y及びYが両方とも−CHCHCH−を表す場合、R及びRは、両方とも、
フェニルであり、R及びRは、両方とも、水素であり、R、R、R及びR10は全て−CHCHOHではない)
の化合物類である、蛍光漂白剤に関し、ここで、式(3)の好ましい化合物類は、
Y及びYは、各々互いに独立して、1又は2個の酸素原子又は1個の窒素原子によって中断されてもよい、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン残基を表すか、又はシクロヘキシル部分を表し、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、置換されていないか又はメトキシ、エトキシ若しくは−SONHによって置換されているフェニルを表すか、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
及びRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を形成させ、
Mは、水素、リチウム、カリウム又はナトリウムを表す、ものである。
式(3)の最も好ましい化合物類は、
Y及びYは、両方とも、1又は2個の酸素原子又は1個の窒素原子によって中断されていてもよい直鎖C〜Cアルキレンを表すか、又は、シクロヘキシル部分を表し、
及びRは、各々同じであり、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、エトキシフェニル又はフェニルを表し、
及びRは、各々同じであり、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
とRは、及びRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、
及びRは、同じであり、各々、水素又はヒドロキシエチルを表し、
及びR10は、同じであり、各々、水素又はヒドロキシエチルを表し、
Mは、水素又はナトリウム、特に水素を表すもの、である。
【0024】
置換基の定義の範囲内で、C〜Cアルキル基は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル又はt−ブチル、n−ペンチル、エチルプロピル、ジメチルプロピル、メチルブチル、n−ヘキシル、ジメチルブチル、メチルペンチル、エチルブチル,n−ヘプチル、メチルヘキシル、ジメチルペンチル、エチルペンチル、トリメチルブチル、n−オクチル、メチルヘプチル、ジメチル又はエチルヘキシルあるいはトリメチルペンチルであり、一方、C〜Cアルコキシ基は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、イソ−ブトキシ又はt−ブトキシである。
【0025】
〜Cアルキレン鎖は、Y及びYの定義において、例えば、エチレン、n−プロピレン、メチルエチレン、1−又は2−メチルプロピレン、n−ブチレン、エチルエチレン、n−ペンチレン、エチルプロピレン、ジメチルプロピレン、メチルブチレン、n−ヘキシレン、ジメチルブチレン、メチルペンチレン、エチルブチレン、n−ヘプチレン、メチルヘキシレン、ジメチルペンチレン、エチルペンチレン、トリメチルブチレン、n−オクチレン、メチルへプチレン、ジメチル又はエチルヘキシレンあるいはトリメチルペンチレン鎖であってもよい。C〜Cアルキレン鎖がヘテロ原子類によって中断されている場合、これらは、硫黄、又は特に酸素であってもよく、一方、C〜Cヒドロキシアルキルは、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ−n−若しくはイソプロピル又はヒドロキシブチルであってもよい。
【0026】
さらに、定義の範囲内で、ハロゲンは、ヨウ素、臭素、フッ素、又は、特に、塩素であり、一方、スルホンアミドは、−SONHC〜Cアルキル、−SON(C〜Cアルキル)、又は、特に、−SONH−であってもよい。
【0027】
Mがアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す場合、これらは、リチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム又はマグネシウムであってもよく、一方、アルキルアンモニウムは、C〜Cアルキル又はC〜Cヒドロキシアルキルによってモノ−、ジ−、トリ−又はテトラ置換されたアンモニウム又はそれらの混合物であってもよい。好ましくは、Mは、水素又はナトリウムを表す。
【0028】
本発明の式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物は、公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式RNH及びRNHのアミノ化合物類又はそれらの混合物、及び式RNYXH及びRNYHの化合物類又はそれらの混合物(ここで、X、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R及びRは上に定義されるとおりである)のそれぞれを、任意な所望の順序で、連続的に反応させることによって製造され得る。
【0029】
アミン類RNH及びRNHの量及び比率、及び式RNYXH及びRNYHの化合物の量及び比率、並びにそれらが連続的に添加されるか又は混合物として同時に添加されるかに依存して、化合物類(1a)、(1b)及び(1c)の比率はかなり変動され得る。従って、本発明は、化合物類(1a)、(1b)及び(1c)の混合物を含む蛍光漂白剤に関し、ここで、これらの成分は、各々5〜80%のモル比で存在し、好ましくは、これらの成分は、ほぼ、式(1a)の化合物5〜45%のモル比、式(1b)の化合物15〜60%のモル比及び式(1c)の化合物5〜45%のモル比で存在する。さらに好ましくは、化合物類(1a)、(1b)及び(1c)は、ほぼ、式(1a)の化合物20〜50%のモル比、式(1b)の化合物25〜50%のモル比及び式(1c)の化合物5〜35%のモル比で存在する。通常は、このような混合物類はさらに、個々に製造した成分類を機械的に混合することによって得られ得る。
【0030】
同様に、式(2)の化合物は、公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式RNHのアミノ化合物、式RNHのアミノ化合物、式RNYOHのヒドロキシ化合物及び式RNYHの化合物(ここで、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R及びRは上に定義されるとおりである。)のそれぞれを、任意な所望の順序で、連続的に、反応させることによって製造され得る。
【0031】
類似の方法で、式(3)の化合物は、公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式RNHのアミノ化合物、式RNHのアミノ化合物、式RNYNHのアミノ化合物及び式R10NYNHの化合物(ここで、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R及びR10は上に定義されるとおりである。)のそれぞれを、任意な所望の順序で、連続的に、反応させることによって得られ得る。
【0032】
特定の場合には、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸の中間体、ジクロロトリアジニルアミノ誘導体類を、純粋な不斉化合物類又はそれらの混合物のいずれかとして、単離することが有利であり得、これらは、続けて、さらに反応して、式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物、式(2)の化合物又は式(3)の化合物のいずれかを得る。これらの中間体ジクロロ誘導体類の多くが新規であるため、本発明のさらなる局面は、式
【0033】
【化18】

【0034】
の化合物又は式
【0035】
【化19】

【0036】
(式中、
11及びR12は、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
13は、置換されていないか又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル又はスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、
Mは、水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表す)
の化合物類を含む混合物である。
【0037】
好ましくは、R11及びR12は、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表し、特に、両方がC〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ環を完成させ、一方、R13は、置換されていないか又はメトキシ、エトキシ若しくは−SONHで置換されるフェニルを表し、特に、置換されていないフェニル又はスルホンアミド−若しくはエトキシ−置換されるフェニルを表し、Mは、水素、リチウム、カリウム又はナトリウム、特に、水素又はナトリウムを表す。
【0038】
上述のプロセスに類似して、式(4a)の化合物又は式(4a)、(4b)及び(4c)の化合物類の混合物は、公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式R1112NHのアミノ化合物及び式R13NHのアミノ化合物のそれぞれを、又はアミノ化合物類R1112NH及び式R13NHの混合物(ここで、R11、R12及びR13は上に定義されるとおりである。)を、任意な所望の順序で、連続的に、反応させることによって製造され得る。
【0039】
上述のように、式(4a)の中間体化合物は、式(2)のこれらの化合物を製造するために有用であり、ここで、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、Rは、置換されていないか又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル若しくはスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、Rは、水素を表し、X、Y、Y、R、R、R、R及びMは上に定義されるとおりであり、さらに、式(4a)の中間体化合物は、式(3)のこれらの化合物を製造するために有用であり、ここで、式(3)において、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、Rは、置換されていないか又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル若しくはスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、Rは、水素を表し、Y、Y、R、R、R、R10及びMはそれぞれ上に定義されるとおりである。
さらに、式(4a)、(4b)及び(4c)の化合物類の混合物は、式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物を製造するために有用であり、ここで、式(1a)、(1b)及び(1c)において、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、Rは、置換されていないか又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル若しくはスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、Rは、水素を表し、X、X、Y、Y、R、R、R、R及びMは上に定義されるとおりである。
【0040】
上述の特定の化合物類及び化合物の混合物類の製造の1つのさらなる局面も重要である。X又はXが酸素を表し、置換基類R、R、R及びRの少なくとも1つが水素を表す場合、所望の位置で生じる反応を確実に行うために、窒素原子上に、−COアルキルのような保護基を導入することが必要であり得、この保護基は、通常の方法によってその後に除去される。
【0041】
不斉誘導体類を製造するために有利であり得る、さらなる合成の変形は、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸を4−アミノ−4’−ニトロスチルベン−2,2’−ジスルホン酸と交換し、所望の縮合反応を行った後に、ニトロ基をアミノ基に還元することであり、ここで、さらなる所望の縮合反応が続けて行われ得る。
【0042】
全ての出発物質類は公知の化合物類であり、これらは、容易に入手可能であるか、又は公知の方法によって製造され得る。
【0043】
本発明のさらなる局面は、水、式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物を含む蛍光漂白剤、式(2)の蛍光漂白剤又は式
【0044】
【化20】

【0045】
(式中、
14及びR15は、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル又はC〜Cヒドロキシアルキルを表し、
Y、Y、R、R、R、R、R、R及びMは上に定義されるとおりである)
の蛍光漂白剤、及び場合により補助剤を含有する、紙を漂白するための組成物である。
【0046】
このような組成物は、式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物、式(2)の化合物類及び式(5)の化合物類を、単独で含むだけではなく、個々の成分混合物及び互いの成分類を含み得る。
【0047】
さらに特定的には、このような光沢剤組成物は、水を含有し、各々の場合において配合物の重量に基づいて、上に定義される蛍光漂白剤混合物の3〜25重量%、好ましくは、5〜15重量%を含有し、さらに、補助剤の0〜60重量%、好ましくは、5〜50重量%を含有する。
【0048】
適切な補助剤は、例えば、脂肪族アルコール類、高級脂肪酸類又はアルキルフェノール類とのエチレンオキシド付加物類、又はエチレンジアミンエチレンオキシド−プロピレンオキシド付加物類、N−ビニルピロリドンと3−ビニルプロピオン酸のコポリマー類、ポリエチレングリコール類の種類からのアニオン性又は非イオン性の分散剤、保水助剤、例えば、エチレングリコール、グリセロール又はソルビトール、又は生物殺傷剤を含む。
【0049】
式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物、式(2)の化合物類及び式(5)の化合物類のほとんどが紙のような基材のための優れた蛍光漂白剤であるため、本発明は、さらに、上記基材を式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物、式(2)の化合物、及び/又は式(5)の化合物を含む蛍光漂白剤と接触させる工程を含む、紙の蛍光漂白化のための方法を提供する。
【0050】
紙の蛍光漂白化のために使用される場合、式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物、式(2)の化合物、及び/又は式(5)の化合物は、本発明に従って、パルプマスに、紙コーティング組成物の形態で、、又はサイズプレス又はメータリングプレスにおいて直接的に、適用され得る。
【0051】
1つの好ましい局面では、本発明は、白色顔料;バインダー分散物;場合により水溶性の共バインダー;及び本発明の、十分な蛍光漂白剤を含むコーティング組成物と紙表面を接触させ、処理された紙が、白色顔料に基づいて、0.01〜1重量%の本発明の蛍光漂白剤を含むことを確実にすることを含む、紙表面の蛍光漂白のための方法を提供する。
【0052】
本発明の方法にしたがって使用される紙コーティング組成物の白色顔料成分として、好ましくは、無機顔料、例えば、ケイ酸アルミニウム又はケイ酸マグネシウム、例えば、チャイナクレー及びカオリン、さらに、硫酸バリウム、サチンホワイト、二酸化チタン、炭酸カルシウム(チョーク)又はタルカム;その外に白色有機顔料が挙げられる。
【0053】
本発明の方法にしたがって使用される紙コーティング組成物は、バインダーとして、特に、ブタジエン/スチレン、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン、アクリル酸エステル、アクリル酸エステル/スチレン/アクリロニトリル、エチレン/塩化ビニル及びエチレン/酢酸ビニルのコポリマー;又はホモポリマー、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン及びポリ酢酸ビニル又はポリウレタンに基づくプラスチック分散物を含有してもよい。好ましいバインダーは、スチレン/アクリル酸ブチル又はスチレン/ブタジエン/アクリル酸コポリマー又はスチレン/ブタジエンラバーからなる。他のポリマーラテックスは、例えば、米国特許第3,265,654号、第3,657,174号、第3,547,899号及び第3,240,740号に記載される。
【0054】
任意の水溶性保護コロイドは、例えば、大豆タンパク質、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、天然又は変性デンプン、キトサン又はそれらの誘導体、又は、特に、ポリビニルアルコールであってもよい。好ましいポリビニルアルコール保護コロイド成分は、広範囲のケン化レベル及び分子量を有してもよく;例えば、40〜100の範囲のケン化レベル;10,000〜100,000の範囲の平均分子量を有してもよい。
【0055】
紙のためのコーティング組成物のレシピは、例えば、J.P.Casey、「Pulp and Paper」;Chemistry and Chemical Technology、第2編、第III巻、p1684〜1649、及び「Pulp and Paper Manufacture」、第2編及び第5編、第II巻、p497(McGraw−Hill)に記載される。
【0056】
本発明の方法にしたがって使用される紙コーティング組成物は、好ましくは、白色顔料を10〜70重量%含有する。バインダーは、ポリマー性化合物の乾燥含量を、1〜30重量%までの白色顔料に、好ましくは、5〜25重量%の白色顔料にするのに十分な量で使用される。本発明に従って使用される蛍光光沢剤調製物の量は、蛍光光沢剤が、好ましくは、白色顔料を基にして、0.01〜1重量%、さらに好ましくは、0.05〜1重量%、特に、0.05〜0.6重量%の量で存在するように計算される。
【0057】
本発明の方法で使用される紙コーティング組成物は、10〜100℃、好ましくは、20〜80℃の温度で、任意な所望の順序で、成分類を混合することによって製造することができる。これらの成分類は、また、コーティング組成物の粘度又は保水能力のようなレオロジー特性を調整するために添加され得る、慣用の補助剤を含む。このような補助剤は、例えば、天然バインダー、例えば、デンプン、カゼイン、タンパク質又はゼラチン、セルロースエーテル、例えば、カルボキシアルキルセルロース又はヒドロキシアルキルセルロース、アルギン酸、アルギネート、ポリエチレンオキシド又はポリエチレンオキシドアルキルエーテル、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、ポリビニルアルコール、ホルムアルデヒドと尿素又はメラミンとの水溶性縮合生成物類、ポリホスフェート又はポリアクリル酸塩である。
【0058】
本発明の方法に従って使用されるコーティング組成物は、好ましくは、コーティングされた印刷紙又は筆記用紙、又はインクジェット紙又は写真用紙のような特殊な紙、又は厚紙を製造するために使用される。
【0059】
本発明の方法に従って使用されるコーティング組成物は、任意の慣用プロセスによって、例えば、エアーブレード、コーティングブレード、ローラー、ドクターブレード又はロッドを用いて、又はサイズプレスにおいて、基材に適用することができ、その後に、コーティング物は、例えば、赤外線ドライヤー及び/又は熱風ドライヤーを用いて、70〜200℃、好ましくは、90〜130℃の範囲の紙表面温度で、水分残存量3〜8%まで乾燥される。このようにして、低い乾燥温度でさえ、比較的高い白色度が達成される。
【0060】
本発明に従う方法の使用によって、得られるコーティング物は、表面全体に蛍光性光沢剤の分散物を最適に分布させることで、及びそれにより達成される白色度のレベルが増加することで、光及び高温に対する高い堅牢度(例えば、60〜100℃で24時間の安定性)及び水に対する優れたブリード堅牢度(bleed−fastness)で、抜きんでている。
【0061】
第2の好ましい局面では、本発明は、サイズプレスにおいて、サイズ、場合により無機顔料又は有機顔料及び本発明の蛍光漂白剤0.1〜20g/lを含有する水溶液と紙を接触させることを含む、紙表面の蛍光漂白方法を提供する。
【0062】
好ましくは、サイズ(size)は、デンプン、デンプン誘導体又は合成サイズ剤、特に、
水溶性コポリマーである。
【0063】
第3の好ましい局面では、本発明は、FWAがパルプマスに直接添加される、紙形成中に、紙の蛍光漂白化のための方法を提供する。この場合には、FWAは、溶液、分散物の形態、又は粉末としてであり得、ここで、本発明のFWAは、特に、その効果がカチオン性ポリマー類、固着剤、湿潤強化剤、又は脱インク補助剤の存在によって阻害されず、紙形成前にパルプマスに同様に添加されることに関し、特に価値がある。このような補助剤の例は、ジシアンジアミド縮合生成物類、ポリビニルアミン類、ポリエチレンイミン類、カチオン性デンプン類、ポリ−DADMAC(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリアミドアミン類及びポリエポキシド類を含み得る。
【0064】
最後の局面では、本発明は、式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物、式(2)の化合物又は式(5)の化合物のいずれかを含む蛍光漂白剤で処理された紙に関する。
【0065】
本発明の化合物類は、それらが特に高い白色化能を示すだけではなく、カチオン性ポリマー類又はアニオン性FWAの残存量の存在下において、高い白色化能を示し、それに加えて、多くの場合には、高い望ましい水溶性及び堅牢性を示す点で、特に有利である。
【0066】
以下の実施例は、本質的に限定を意図することなく、本発明を説明するために付され;部及びパーセントは、他に言及されない限り、重量による。反応混合物類の組成物のパーセントは、350nmで測定される、各々のHPLCスペクトルの曲線の下の面積として計算される。
【0067】
製造例
実施例1
【0068】
【化21】

【0069】
4,4’−ビス[(4−N−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩16.7gを、3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン50mLに、25℃で攪拌しながら30分かけて添加し、添加中に、温度が60℃に上る。次いで、温度をさらに100℃まで上げ、混合物をこの温度でさらに1時間維持する。加熱を止め、混合物を室温で一晩放置し、次いで水25mLで希釈し、約30gになるまで真空で蒸発させる。得られる残渣を水50mLに溶解し、濃塩酸20mLを添加することによってpHを1.0に調節する。pHを約5まで上げ、混合物を室温で一晩攪拌する。沈殿する固体をろ過し、水で洗浄し、真空下、60℃で乾燥する。活性含量83%で、淡黄色結晶として、式(101)の化合物14.9gを得る。
【0070】
出発物質である、式(101a)の4,4’−ビス[(4−N−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’ジスルホン酸二ナトリウム塩は以下のように製造される:シアヌル酸塩化物120gのメチルエチルケトン930mL溶液を、氷/水400gに、5〜10℃で10分かけて攪拌しつつ添加する。次いで、70分間、pH4.5〜5.0で、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸の12%溶液1042g及び過剰の4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸が存在しないように炭酸ナトリウムを添加する。混合物を5〜10℃でさらに20分攪拌し、その後、20%炭酸ナトリウム水溶液37.9mLの全量を消費する。混合物を15〜20℃に温め、20%炭酸ナトリウム水溶液を添加することによってpHを7.0に調節する。次いで、モルホリン28.0gを10分かけて滴下し、混合物を60分間、70〜75℃に温め、この温度で30分間攪拌を続け、50%水酸化ナトリウム水溶液46.9mLの全量を添加することによってpHを7.0〜7.5に維持する。次いで、温度を90℃に上げ、メチルエチルケトンを留去する。次いで、反応混合物を60分かけて25℃までゆっくりと冷却し、沈殿する固体をろ過し、5%食塩水で洗浄し、真空下、60℃でする。式の化合物232.2gを得る。
【0071】
実施例2
【0072】
【化22】

【0073】
実施例1において、化合物(101a)について記載されるプロセスと類似のものによって得られる、4,4’−ビス[(4−ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩8.9gを、3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン25mLに25℃で攪拌しつつ10分かけて添加し、添加中に、温度は45℃に上る。次いで、温度を100℃までさらに上げ、混合物をこの温度でさらに1.75時間維持する。加熱を止め、混合物を室温で一晩放置し、次いで、水25mLで希釈し、約18gになるまで、真空下、蒸発する。得られる残渣を水50mLで希釈し、17%塩酸水溶液を添加することによってpHを1.0に調節する。次いで、アセトン90mLを添加すると、2相が形成する。水相を滴下漏斗中で分液させ、次いで、4N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによってpHを8.5に上る。沈殿する固体をろ過し、水で洗浄し、真空下、60℃で乾燥する。式(102)の化合物5.0gを黄色結晶として得る。
【0074】
実施例3
【0075】
【化23】

【0076】
本質的に実施例2に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩を、実施例1の化合物(101a)について記載されるプロセスと類似のものによって得られる、等量の4,4’−ビス[(4−ビス(2−ヒドロキシ−n−プロピル)アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩に代えることによって、式(103)の化合物6.4gを淡黄色結晶として得る。
【0077】
実施例4
【0078】
【化24】

【0079】
4,4’−ビス[(4−N−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩(101a)24.3gを、2−N,N−ジエチルアミノ−1−エチルアミン69.6gに、攪拌しながら15分かけて添加する。次いで、得られる懸濁物を115℃に加熱し、混合物をこの温度でさらに2時間維持する。水150mLで希釈した後、淡褐色溶液を真空下で蒸発させ、この手順を2回繰り返す。水100mLを残渣に添加すると、pH11.2のベージュ色の懸濁物が生じる。次いで、50%水酸化ナトリウム水溶液5mLを添加することによってpHを12.8に調節し、次いで、濃塩酸35mLを添加することによってpHを4に下げ、黄色沈殿物を30分攪拌し、ろ過し、水1000mLで洗浄する。真空下、70℃で乾燥した後、式(104)の化合物26.7gを黄色結晶として得る。
【0080】
実施例5
【0081】
【化25】

【0082】
本質的に実施例4において記載されるように進めるが、2−N,N−ジエチルアミノ−1−エチルアミンを等量の3−N,N−ジエチルアミノ−1−プロピルアミンに代えることによって、式(105)の化合物27.0gを白みがかったベージュ色結晶として得る。
【0083】
実施例6
【0084】
【化26】

【0085】
本質的に実施例4において記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−N−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩を、実施例1の化合物(101a)について記載されるプロセスと類似のものによって得られる等量の4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩に代えることによって、式(106)の化合物19.9gをベージュ色結晶として得る。
【0086】
実施例7
【0087】
【化27】

【0088】
本質的に実施例4において記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−N−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩を等量の4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩に代え、2−N,N−ジエチルアミノ−1−エチルアミンを等量の3−N,N−ジエチルアミノ−1−プロピルアミンに代えることによって、式(107)の化合物26.6gをベージュ色結晶として得る。
【0089】
実施例8
【0090】
【化28】

【0091】
実施例1の化合物(101a)について記載されるプロセスと類似のものによって得られる4,4’−ビス{[4−(4−スルホンアミドアニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ}スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩9.5gを、3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン32.0gに90℃で攪拌しつつ20分かけて添加する。次いで、温度をさらに115〜120℃に上げ、混合物をこの温度でさらに2時間維持する。加熱を止め、次いで、混合物を水120mLで希釈し、真空下、蒸発する。後者の手順を繰り返し、得られる残渣を水150mLに溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を添加することによって、pHを12〜13に調節する。続けて、濃塩酸を添加することによってpHを6に調節し、得られる沈殿をろ過し、水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。式(108)の化合物8.4gを淡黄色結晶として得る。
【0092】
実施例9
【0093】
【化29】

【0094】
4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩10.0gを、1,3−ジアミノプロパン30mLに、30℃で攪拌しつつ15分かけて添加し、温度は50℃に上る。次いで、黄色懸濁物を80℃に加熱し、この温度でさらに90分攪拌を続ける。冷却後、混合物を水300mLに注ぎ、濃塩酸65mLを添加することによってpHを2に調節する。水性液を油状残渣から傾斜洗浄し、残渣をモルタル中で水と共に磨砕し、次いで、pH5で2時間攪拌する。固体をろ別し、5%食塩水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。式(109)の化合物10.1gを黄色結晶として得る。
【0095】
実施例10
【0096】
【化30】

【0097】
実施例9において記載される手順に従うが、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩を等量の4,4’−ビス{[4−(4−スルホンアミドアニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ}スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩に代えることによって、式(110)の化合物12.0gを淡褐色結晶として得る。
【0098】
実施例11
【0099】
【化31】

【0100】
実施例9において記載される方法と類似のもので、4,4’−ビス[(4−N−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩8.5gを1,3−ジアミノプロパン30mLと反応させ、式(111)の化合物9.1gを黄色結晶として得る。
【0101】
実施例12

【0102】
【化32】

【0103】
の化合物類の混合物
4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩16.46gを、3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン33.95g及び1,3−ジアミノプロパン12.25gの混合物に、50℃で攪拌しながら30分かけて添加し、温度は85℃に上る。次いで、黄色がかった褐色粘稠溶液を90℃に加熱し、この温度でさらに5時間攪拌を続ける。冷却後、混合物を水300mLに注ぎ、得られるpH11.4の黄色溶液を一晩放置する。次いで、濃塩酸85mLを添加することによってpHを3に調節し、混合物をさらに2時間攪拌し、沈殿する固体をろ過し、5%食塩水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。40%(112a)、44%(112b)及び13%(112c)を含有する上式の化合物類の混合物18.2gを黄色結晶として得る。
【0104】
実施例13

【0105】
【化33】

【0106】
の化合物類の混合物
シアヌル酸塩化物120gのメチルエチルケトン930mL溶液を、氷/水400gに、5〜10℃で10分間かけて攪拌しつつ添加する。次いで、4.5〜5.0のpHで70分間、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸の12%溶液1093g、及び過剰の4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸が存在しないように炭酸ナトリウムを添加する。混合物を5〜10℃でさらに10分間攪拌し、その後、20%炭酸ナトリウム水溶液21.2mLの全量を消費する。混合物を8〜20℃に温め、50%水酸化ナトリウム水溶液を添加することによってpHを7.5に調節する。次いで、アニリン29.9g及びモルホリン28.0gの混合物を10分かけて滴下し、混合物を60分間、70℃に温め、この温度で90分間攪拌を続け、メチルエチルケトンを留去する。この間、pHを7.5に維持するため、50%水酸化ナトリウム水溶液54.2mLの全量を要する。次いで、反応混合物を30℃まで60分間かけて冷却し、室温で一晩放置する。上澄み液を傾斜洗浄し、残渣を5%食塩水750mLに懸濁させ、60℃に温め、次いで、60分かけてゆっくりと30℃まで冷却する。沈殿する固体をろ過し、5%食塩水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。式(113a)の化合物27%、46%(113b)及び24%(101a)を含有する黄色結晶性生成物259.1gを得る。
【0107】
実施例14

【0108】
【化34】

【0109】
の化合物類の混合物
実施例13において記載される手順に従うが、モルホリン28.0gをジエタノールアミン33.7gに代えることによって、式(113a)の化合物24%、38%(114b)及び30%(114c)を含有する黄色結晶性生成物287.3gを得る。
【0110】
実施例15
【0111】
【化35】

【0112】
4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩30.0gを、2−N,N−ジメチルアミノエタノール100.0gに、80℃で10分かけて攪拌しつつ添加する。次いで、ベージュ色懸濁物を120℃まで加熱し、この温度でさらに1.5時間攪拌する。100℃まで冷却した後、混合物を水100mLで希釈し、ロータリーエバポレーターで蒸発する。残渣(56g)を水300mLに取り、塩酸を添加することによって、黄色がかった褐色懸濁物のpHを5に調節し、混合物をさらに1時間攪拌する。沈殿する固体をろ過し、水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。式(115)の化合物30.2gを白色がかったベージュ色結晶として得る。
【0113】
実施例16

【0114】
【化36】

【0115】
の化合物類の混合物
シアヌル酸塩化物120gのメチルエチルケトン930mL溶液を、氷/水400gに5〜10℃で10分かけて攪拌しつつ添加する。次いで、70分間、pH4.5〜5.0で、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸の12%溶液978g、及び過剰の4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸が存在しないように炭酸ナトリウムを添加する。混合物を5〜10℃でさらに10分間攪拌し、その後、20%炭酸ナトリウム水溶液24.2mLの全量を消費する。混合物を10〜20℃まで温め、50%水酸化ナトリウム水溶液を添加することによってpHを7.5に調節する。次いで、アニリン29.9gを10分かけて滴下し、混合物を30℃まで温め、この温度で30分間攪拌を続ける。次いで、塩化アンモニウム17.2gの水50mL溶液を15分かけて滴下し、得られる黄色懸濁物を70℃に加熱する。さらに60分攪拌した後、25%水性アンモニア100mLを添加し、混合物を30分攪拌し、メチルエチルケトンを最後に留去する。得られた混合物を30℃まで冷却し、沈殿する固体をろ過し、少量の水、次いで5%食塩水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。26%(113a)、26%(116b)及び36%(116c)を含有する化合物類の混合物からなる黄色結晶性生成物199.7gを得る。
【0116】
実施例17

【0117】
【化37】

【0118】
の化合物類の混合物
実施例13において記載されるように得られた式(113a)、(113b)及び(101a)の化合物類の混合物30.0gを、3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン100mLに、45℃で20分かけて攪拌しつつ添加する。混合物を120℃で温め、この温度でさらに1時間攪拌する。90℃まで冷却した後、水100mLを添加し、反応混合物をロータリーエバポレーターで蒸発する。残渣を水250mLに溶解し、濃塩酸を添加することによってpHを5に調節し、沈殿する固体をろ過し、水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。26%(112a)、45%(117b)及び23%(101)を含有する化合物類の混合物である、黄色結晶性生成物27.2gを得る。
【0119】
実施例18
【0120】
【化38】

【0121】
実施例15に記載される手順に従うが、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩を、実施例1の化合物(101)について記載されるプロセスと類似のものによって得られる4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩30gに代えることにより、式(118)の化合物30.0gを黄色結晶として得る。
【0122】
実施例19
【0123】
【化39】

【0124】
実施例15に記載される手順に従うが、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩を、4,4’−ビス[(4−N−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩(101a)30gに代えることによって、式(119)の化合物30.0gを黄色結晶として得る。
【0125】
実施例20

【0126】
【化40】

【0127】
の化合物類の混合物
実施例13において記載されるように得られる、式(113a)、(113b)及び(113c)の化合物類の混合物30.0gを、2−N,N−ジメチルアミノ−1−エタノール100mLに、80℃で45分かけて攪拌しつつ添加する。混合物を80℃でさらに2時間攪拌し、次いで、水100mLで希釈し、反応混合物をロータリーエバポレーターで蒸発する。残渣を水100mLに溶解し、濃塩酸10mLを添加することによってpHを5に調節し、上澄み液を傾斜洗浄する。残渣をモルタル中で5%食塩水150mLと共に磨砕し、一晩攪拌し、沈殿する固体をろ過し、5%食塩水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。21%(115)、35%(120b)及び19%(119)を含有する化合物類の混合物である黄色結晶性生成物28.6gを得る。
【0128】
実施例21

【0129】
【化41】

【0130】
の化合物類の混合物
実施例20において記載される手順に従うが、式(113a)、(113b)及び(113c)の化合物類の混合物30.0gを、実施例14において記載されるように製造される、式(114a)、(114b)及び(114c)の化合物類の混合物30.0gに代えることによって、26%(115)、39%(121b)及び29%(121c)を含有する化合物類の混合物27.3gを黄色結晶形で得る。
【0131】
実施例22

【0132】
【化42】

【0133】
の化合物類の混合物
実施例13において記載される手順に従うが、モルホリンを等量のジ−イソプロパノールアミンに代えることによって、式(113a)の化合物31%、45%(122b)及び20%(122c)を含有する化合物類の混合物210.5gを黄色結晶として得る。
【0134】
実施例23

【0135】
【化43】

【0136】
の化合物類の混合物
実施例13において記載される手順に従うが、モルホリンを等量のモノエタノールアミンに代えることによって、式(113a)の化合物26%、40%(123b)及び33%(123c)を含有する化合物類の混合物244gを黄色結晶として得る。
【0137】
実施例24
【0138】
【化44】

【0139】
実施例15に記載される手順に従うが、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩を、4,4’−ビス[(4−ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩30gに代えることによって、式(124)の化合物27.3gを黄色結晶として得る。
【0140】
実施例25
【0141】
【化45】

【0142】
70〜75℃に加熱する、水150mL、ジオキサン150mL及びエチレンジアミン40.7gの攪拌する混合物に、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを30分かけて添加する。次いで、褐色溶液を88℃まで加熱し、さらに2時間攪拌を続ける。70℃まで冷却した後、濃塩酸115mLを添加することによってpHを5.5に調節し、沈殿する固体を60℃でろ過し、少量の水で洗浄する。フィルターケーキを水350mLに懸濁させ、50%水酸化ナトリウム水溶液をpH11になるまで添加し、得られる黄色溶液を1時間攪拌する。濃塩酸を添加することによってpHを5に調節し、黄色沈殿をろ過し、水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。式(125)の化合物31.5gを黄色結晶として得る。
【0143】
実施例26
【0144】
【化46】

【0145】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gに代えることによって、式(126)の化合物30.4gを黄色結晶として得る。
【0146】
実施例27
【0147】
【化47】

【0148】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、エチレンジアミン40.7gをN−(3−アミノプロピル)ジエタノールアミン91.6gに代えることによって、式(127)の化合物50.4gを黄色結晶として得る。
【0149】
実施例28

【0150】
【化48】

【0151】
の化合物類の混合物
実施例13において記載されるように得られる、式(113a)、(113b)及び(113c)の化合物類の混合物40.0gと、実施例20において記載されるように本質的に、3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン100mLを反応させることによって、式(112a)の化合物25%、39%(128b)及び27%(102)を含有する化合物類の混合物の黄色がかった褐色結晶33.8gを得る。
【0152】
実施例29
【0153】
【化49】

【0154】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gに代え、エチレンジアミン40.7gを2−(3−アミノプロピルアミノ)エタノール68.1gに代えることによって、式(129)の化合物35.8gを黄色結晶として得る。
【0155】
実施例30
【0156】
【化50】

【0157】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを4,4’−ビス[(4−エタノールアミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩35.0gに代え、エチレンジアミン40.7gを3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン47.0gに代えることによって、式(130)の化合物39.3gを黄色結晶として得る。
【0158】
実施例31
【0159】
【化51】

【0160】
4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩30.0gとN−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン90mLを、本質的に実施例9に記載されるように処理し、式(131)の化合物28.0gをベージュ色結晶として得る。
【0161】
実施例32

【0162】
【化52】

【0163】
の化合物類の混合物
実施例13において記載される手順に従うが、モルホリンを等量の2−N−メチルアミノエタノールに代えることによって、式(113a)の化合物26%、34%(132b)及び32%(132c)を含有する化合物類の混合物213.3gを黄色結晶として得る。
【0164】
実施例33

【0165】
【化53】

【0166】
の化合物類の混合物
実施例13に記載される手順に従うが、モルホリンを等量の1−アミノプロパン−2−オールに代えることによって、式(113a)の化合物33%、40%(133b)及び23%(133c)を含有する化合物類の混合物188.5gを黄色結晶として得る。
【0167】
実施例34
【0168】
【化54】

【0169】
シアヌル酸塩化物120gのメチルエチルケトン930mL溶液を、氷/水400gに、5〜10℃で10分かけて攪拌しつつ添加する。次いで、pH4.5〜5.0で70分間、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸の12%溶液1083g、及び過剰の4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸が存在しないように炭酸ナトリウムを添加する。混合物を5〜10℃でさらに10分間攪拌し、そのた後、20%炭酸ナトリウム水溶液29.8mLの全量を消費する。混合物を10〜20℃まで温め、50%水酸化ナトリウム水溶液を添加することによってpHを7.0〜7.5に調節する。次いで、1−アミノプロパン−2−オール52.5gを10分かけて滴下し、混合物を70℃まで1時間かけて温め、攪拌をこの温度でさらに90分続け、メチルエチルケトンを留去し、次いで、30分間で50℃まで冷却し、次いで、25℃までさらに30分間で冷却し、この温度でさらに3時間攪拌し、最後に、室温で一晩放置する。全期間中、pHを7.0〜7.5に維持し、50%水酸化ナトリウム水溶液53.4mLの全量を消費する。沈殿する固体をろ過し、水で洗浄し、次いで2.5%食塩水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥する。式
【0170】
【化55】

【0171】
の化合物230.6gを黄色結晶として得る。
【0172】
あらかじめ70℃に加温する、水150mL、ジオキサン150mL及び3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン43.1gの混合物に、式(134a)の化合物35.0gを攪拌しながら添加する。黄色がかった褐色溶液を86〜88℃まで温め、この温度で90分間、攪拌を続ける。70℃まで冷却し、その後、水100mLを添加し、濃塩酸70mLを添加することによってpHを5.0に調節する。pHを1.5に調節し、10℃まで冷却し、その後、塩化ナトリウム25gを添加し、混合物を一晩攪拌する。次いで、混合物をロータリーエバポレーターで蒸発し、得られる粘稠残渣をアセトン400mLに一度に添加する。上澄み液を捨て、結晶性生成物が得られるまでこの手順を繰り返す。ろ過し、その後、固体を水200mL中で一晩攪拌し、上澄み液を捨て、残渣をロータリーエバポレーターで蒸発し、最後に、真空下、70℃で乾燥する。式(134)の化合物13.0gを淡黄色結晶として得る。
【0173】
実施例35
【0174】
【化56】

【0175】
4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩30.0gと2,2’−(エチレンジオキシ)−ジエチレンジアミン100mLを、本質的に実施例9において記載されるように処理し、式(135)の化合物34.0gを淡褐色結晶として得る。
【0176】
実施例36
【0177】
【化57】

【0178】
式(101a)の化合物を製造するための実施例1において記載される手順に従うが、モルホリンを等量のp−フェネチジンに代えることによって、式
【0179】
【化58】

【0180】
の化合物232.7gを緑色がかった黄色結晶として得る。
【0181】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを式(136a)の化合物35.0gに代えることによって、式(136)の化合物27.2gを黄色結晶として得る。
【0182】
実施例37
【0183】
【化59】

【0184】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gに代え、エチレンジアミン40.7gを1,2−プロピレンジアミン35.5gに代えることによって、式(137)の化合物34.7gを黄色結晶として得る。
【0185】
実施例38
【0186】
【化60】

【0187】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩30.0gに代え、エチレンジアミン40.7gを1,2−ジアミノシクロヘキサン48.3gに代えることによって、式(138)の化合物27.1gを黄色結晶として得る。
【0188】
実施例39
【0189】
【化61】

【0190】
本質的に実施例13において記載されるように進めるが、アニリン29.9g及びモルホリン28.0gの混合物を2−アニリノエタノール89.1gに代えることによって、式
【0191】
【化62】

【0192】
の化合物281.5gを黄色結晶として得る。
【0193】
あらかじめ70〜75℃に温めておく水150mLに、式(139a)の化合物35.0gを添加する。次いで、得られる黄色溶液を、ジエチルアミノプロピルアミン12.6gで処理し、混合物を95〜97℃で4時間攪拌し、4N水酸化ナトリウム水溶液1.5mLの全量を添加することによってpHを10.0〜10.5に維持する。70℃に冷却し、その後、濃塩酸6.5mLを添加することによってpHを4.0に調節し、沈殿する固体をろ過し、水で洗浄し、真空下、80℃で乾燥する。式(139)の化合物37.4gを黄色結晶として得る。
【0194】
実施例40
【0195】
【化63】

【0196】
4,4’−ビス{[4−(4−スルホンアミドアニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ}スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩(実施例8参照)25.0gと3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン9.6gを、上述の実施例の化合物(139)について記載されたプロセスと類似のもので処理し、式(140)の化合物24.0gを黄色結晶として得る。
【0197】
実施例41
【0198】
【化64】

【0199】
本質的に実施例30において記載されるように進めるが、3−N,N−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを3−N,N−ジエチルアミノ−1−プロピルアミンに代えることによって、式(141)の化合物40.4gを黄色結晶として得る。
【0200】
実施例42
【0201】
【化65】

【0202】
4,4’−ビス[(4−ビス(2−ヒドロキシ−n−プロピル)アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩(実施例3を参照)65.2gと3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン13.9gを、実施例39の化合物(139)について記載されるプロセスと類似のものによって処理し、式(142)の化合物28.8gを黄色結晶として得る。
【0203】
実施例43
【0204】
【化66】

【0205】
4,4’−ビス[(4−ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩(実施例2を参照)25gと、3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン11.6gを、実施例39の化合物(139)について記載されるプロセスと類似のものによって処理し、式(143)の化合物24.1gを黄色結晶として得る。
【0206】
実施例44
【0207】
【化67】

【0208】
式(134a)の化合物(実施例34を参照)25gと、3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン9.95gを、実施例39の化合物(139)について記載されるプロセスと類似のものによって処理し、式(144)の化合物24.6gを黄色結晶として得る。
【0209】
実施例45
【0210】
【化68】

【0211】
本質的に実施例13において記載されるように進めるが、アニリン29.9g及びモルホリン28.0gの混合物を2−エチル−1−ヘキシルアミン84.0gに代えることによって、式
【0212】
【化69】

【0213】
の化合物270.7gを黄色がかったベージュ色結晶として得る。
【0214】
式(145a)の化合物25.0gと3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン10.5gを、実施例39の化合物(139)について記載されるプロセスと類似のものによって処理し、式(145)の化合物26.7gを淡黄色結晶として得る。
【0215】
実施例46
【0216】
【化70】

【0217】
本質的に実施例13において記載されるように進めるが、アニリン29.9g及びモルホリン28.0gの混合物を2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール64.3gに代えることによって、式
【0218】
【化71】

【0219】
の化合物162.4gを黄色結晶として得る。
【0220】
式(146a)の化合物25gと、3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン11.6gを、実施例39の化合物(139)について記載されるプロセスと類似のものによって処理し、式(146)の化合物29.2gをベージュ色結晶として得る。
【0221】
実施例47
【0222】
【化72】

【0223】
本質的に実施例25に記載されるように進めるが、4,4’−ビス[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩40.0gを4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩35.0gに代え、エチレンジアミン40.7gをジエチレントリアミン44.6gに代えることによって、式(147)の化合物37.1gを黄色結晶として得る。
【0224】
実施例48

【0225】
【化73】

【0226】
の化合物類の混合物
実施例23において記載されるように得られる、式(113a)、(123b)及び(123c)の化合物類の混合物25.0gと、3−N,N−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン11.9gを、実施例39の化合物(139)について記載されるプロセスと類似のものによって反応させることによって、式(107)の化合物29%、42%(148b)及び28%(130)を含有する化合物類の混合物25.9gを黄色結晶として得る。
【0227】
適用例
種々の蛍光漂白剤(FWA)をジメチルスルホキシド/水の9:1混合物25mLに溶解し、4N水酸化ナトリウム水溶液を添加することによってpHを約10に調節し、溶液を水で50mLにする。
【0228】
カンバ材(birch)70部及び精製度35°SRを持つパインクラフト繊維30部からなる繊維分散物に、10%炭酸カルシウム(Hydrocarb60)をフィラーとして添加する。次いで、パルプ繊維の重量に基づいて、FWA濃度が0.2%になるように、十分なFWA溶液を添加する。FWAを15分間排気し、カチオン性ポリアクリルアミド(Percol 292)0.03%を歩留まり補助剤として添加し、Rapid−Koethenシステムを用いてハンドシートを迅速に形成する。
【0229】
次いで、このシートの白色度(W CIE)を、分光光度計を用いたSCAN−P66−93によって測定する。
【0230】
測定結果を以下の表1にまとめる。
【0231】
【表1】

【0232】
上記の結果は、明らかに、本発明の蛍光漂白剤の優れた白色化効果を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】


の化合物類、
[式中、Aは、式
【化2】


の基を表し、
ここで、
Aは、−X−Y−NRを表し、
Cは、−NRであり、
は、式
【化3】


の基を表し、
ここで、
Dは、−NRを表し、
Eは、−X−Y−NRを表し、ここで、
X及びXは、各々互いに独立して、−O−又は−NH−を表し、
Y及びYは、各々互いに独立して、直鎖C〜Cアルキレン又は分枝C〜Cアルキレン鎖を表し、これらは、1個又は2個の、窒素、酸素又は硫黄原子によって中断されていてもよいか、又は5−又は6−員環の脂環式環を表し、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、フェニル(これは、置換されていないか、又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル又はスルホンアミドによって置換されている。)を表し、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
、R、R及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルを表すか、又は
とRは、及び/又はRとRは、それらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
Mは、水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表す。]
の混合物を含む、蛍光漂白剤。
【請求項2】

【化4】


(式中、
X、Y、R、R、R、R、R、R及びMは請求項1に定義されるとおりである)
の化合物類の混合物を含む、請求項1に記載の蛍光漂白剤。
【請求項3】

【化5】


(式中、X、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R及びMは請求項1に定義されるとおりである)
の化合物類の混合物を含む、請求項1に記載の蛍光漂白剤。
【請求項4】

【化6】


(式中、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R、R及びMは請求項1に定義されるとおりである)
の化合物。
【請求項5】

【化7】


(式中、
及びR10は、各々互いに独立して、水素又はC〜Cヒドロキシアルキルを表し、Y、Y、R、R、R、R、R、R及びMは請求項1に定義されるとおりであり、但し、Y及びYが両方とも−CHCHCH−を表す場合、R及びRは両方ともフェニルであり、R及びRは両方とも水素であり、R、R、R及びR10は全て−CHCHOHではない〕
の化合物。
【請求項6】
公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式RNH及びRNHのアミノ化合物類又はそれらの混合物、及び式RYXH及びRHの化合物類又はそれらの混合物の各々を、任意な所望の順序で、連続的に反応させることによる、請求項1に記載の式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類(ここで、X、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R及びRは請求項1に定義されるとおりである)の混合物を製造するためのプロセス。
【請求項7】
公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式RNHのアミノ化合物、式RNHのアミノ化合物、式RNYOHのヒドロキシ化合物及び式RNYHの化合物の各々を、任意な所望の順序で、連続的に反応させることによる、請求項4に記載の式(2)の化合物(ここで、X、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R及びRは請求項1に定義されるとおりである)を製造するためのプロセス。
【請求項8】
公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式RNHのアミノ化合物、式RNHのアミノ化合物、式RNYNHのアミノ化合物及び式R10NYNHの化合物の各々を、任意な所望の順序で、連続的に反応させることによる、請求項5に記載の式(3)の化合物(ここで、Y、Y、R、R、R、R、R、R、R及びR10は請求項1及び5に定義されるとおりである)を製造するためのプロセス。
【請求項9】

【化8】


の化合物、又は式
【化9】


(式中、
11及びR12は、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
13は、置換されていないか、又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル又はスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、
Mは、水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表す。)
の化合物類を含む混合物。
【請求項10】
公知の反応条件下で、シアヌル酸塩化物と、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、式R1112NHのアミノ化合物及び式R13NHのアミノ化合物の各々を、又はアミノ化合物類R1112NH及びR13NHの混合物(ここで、R11、R12及びR13は請求項9に定義されるとおりである)を、任意な所望の順序で、連続的に反応させることによる、請求項9に記載の式(4a)の化合物又は式(4a)、(4b)及び(4c)の化合物類の混合物を製造するためのプロセス。
【請求項11】
請求項3に記載の式(2)の化合物を製造するための、請求項9に記載の式(4a)の化合物の使用であって、ここで、式(2)において、
及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
は、置換されていないか、又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル又はスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、
は、水素を表し、
、Y、Y、R、R、R、R及びMは請求項1に定義されるとおりである、使用;
請求項5に記載の式(3)の化合物を製造するための、請求項9に記載の式(4a)の化合物の使用であって、ここで、式(3)において、
及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
は、置換されていないか、又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル又はスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、
は、水素を表し、
Y、Y、R、R、R、R10及びMは、それぞれ請求項1及び5に定義されるとおりである、使用、又は
請求項1に記載の式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物を製造するための請求項9に記載の式(4a)、(4b)及び(4c)の化合物類の混合物の使用であって、ここで、式(1a)、(1b)及び(1c)において、
及びRは、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキルを表すか、又はそれらに結合する窒素原子と共に、モルホリノ−、ピペリジノ−又はピロリジノ−環を完成させ、
は、置換されていないか、又はハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル又はスルホンアミドで置換されるフェニルを表し、
は、水素を表し、
X、X、Y、Y、R、R、R、R及びMは請求項1に定義されるとおりである、使用。
【請求項12】
紙の蛍光漂白化のための、請求項1に記載の式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物の使用。
【請求項13】
紙の蛍光漂白化のための、請求項4に記載の式(2)の化合物の使用。
【請求項14】
紙の蛍光漂白化のための、式
【化10】


(式中、
14及びR15は、各々互いに独立して、水素、C〜Cアルキル又はC〜Cヒドロキシアルキルを表し、
Y、Y、R、R、R、R、R、R及びMは請求項1に定義されるとおりである)
の化合物の使用。
【請求項15】
請求項1に記載の式(1a)、(1b)及び(1c)の化合物類の混合物、請求項4に記載の式(2)の化合物又は請求項14に記載の式(5)の化合物のいずれかを含む、蛍光漂白剤で処理された紙。

【公表番号】特表2006−506492(P2006−506492A)
【公表日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−552569(P2004−552569)
【出願日】平成15年11月11日(2003.11.11)
【国際出願番号】PCT/EP2003/012583
【国際公開番号】WO2004/046293
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】