説明

両面印刷装置の文字属性管理システム

【課題】記録媒体に両面印刷を行う両面印刷装置に搭載され、記録媒体の表裏面に対して別々に文字属性の処理を行い、両面印刷の高速化と文字属性の管理を容易にする両面印刷装置の文字属性管理システムを提供する。
【解決手段】記録媒体の表裏面に印刷するための2つのサーマルヘッド1,2を備える両面印刷装置に搭載され、それぞれのサーマルヘッド1,2に対して、文字属性設定部10,11を設け、別々に印刷スタイルを指定するための文字属性の処理を行う文字属性管理システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体の両面に画像や文字を印刷する両面印刷装置に係り、特に印刷する文字属性の管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、記録紙に画像や文字を印刷するプリンタは、記録紙の一方の面側(例えば、おもて面側)に記録ヘッドを設けて、搬送された記録媒体に対して印刷処理を行っている。このため、通常は記録紙のおもて面(一方面)にのみ画像や文字が印刷される。この記録紙の裏面側に印刷する場合には、特許文献1に提案されるような記録紙の表裏を反転させる反転機能(両面ユニット)を有する搬送機構を設ける必要がある。このため、両面印刷装置は大掛かりな搬送機構が設けられ、大型化している。また、このような反転させて両面印刷を行う印刷装置は、記録媒体がカット紙(例えば、A4サイズのコピー紙)であれば利用できるが、ロール紙であれば両面印刷には適用できない。
【0003】
そこで、例えば特許文献2には、2つのサーマルヘッドを備える両面印字装置を用いて、両面に印刷が可能な記録紙が開示されている。この両面印字装置は、搬送される記録媒体を挟むように対向する2対のサーマルヘッドとプラテンが搬送方向の上流と下流に配置されている。これらの印刷ヘッドは、記録媒体のおもて面側及び裏面側にそれぞれ1つの印刷ヘッドを配置することにより、両面に記録可能な記録媒体の表裏面に略同時に画像や文字を印刷することができる。
【特許文献1】特開平6−024082号公報
【特許文献2】米国特許番号 US 6,759,366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1による両面文字印刷を行う場合、両面ユニットを含む搬送機構により記録媒体の表裏が反転されて1つの記録ヘッド(感光体ドラム)を2回通過して印刷される。印字データは、ページ単位又は、あるデータ量で順次、バッファから読み出され所望する印刷スタイルで印刷できるように文字属性等が処理された後、印刷ヘッドにより記録媒体に印刷されている。この特許文献1には、両面印刷を行う際に両面印刷できない印字データであった場合には、データの印字方向を変更することにより、奇数頁と偶数頁の文字方向と綴じ代の位置を揃える処理について開示されている。
【0005】
このようにデータの印字方向を変更する処理は提案されているが、記録媒体の一方面側に配置した記録ヘッドによる印刷において、基本的には1つまたは一連の印字データを印刷処理する場合、印刷途中で文字属性等の変更はその殆どが実行されていない。
【0006】
両面印刷で記録媒体のおもて面と裏面にそれぞれ印刷する印刷データの文字属性が異なった場合には、表裏面のその面毎に文字属性を切り換えなければならない。プログラム的に文字属性を切り換え可能とした場合には、表裏面のその面毎に印刷スタイルを指定しなければならない。両面印刷においては、記録媒体のおもて面と裏面との交互に文字データが印刷されるため、その状態を想定して設定しなければならず煩雑な作業となる。例えば頁単位でおもて面裏面の面毎に、印刷スタイル(文字属性等)の指定を行うこととなる。
【0007】
一方、特許文献2に開示するような2つのサーマルヘッドを用いて、印字データを記録させる装置構成であれば、略同時に記録媒体の表裏面に印刷するため、文字属性の処理については高速化が要求される。すなわち、印刷データの文字属性の処理を記録媒体のおもて面及び裏面に対して並列して行わないと、その都度、表裏面毎に文字属性を切り換えると、印刷開始までの処理時間が長くなるため、結果的に印刷完了までに時間を要することとなる。
【0008】
また、印刷スタイルの指定作業においては、記録媒体のおもて面と裏面との文字属性が異なる場合には、記録媒体のおもて面と裏面との交互に文字データが印刷されるため、その状態を想定して設定しなければならず煩雑な作業となる。
【0009】
そこで本発明は、記録媒体に両面印刷を行う両面印刷装置に搭載され、記録媒体の表裏面に対して別々に文字属性の処理を行い、両面印刷の高速化と文字属性の管理を容易にする両面印刷装置の文字属性管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体の一方面に文字を含む画像を印刷するための第1のサーマルヘッドと、上記記録媒体の他方面に文字を含む画像を印刷するための第2のサーマルヘッドを備える両面印刷装置に搭載され、前記第1のサーマルヘッドに入力される印刷データに対して印刷スタイルを指定するための文字属性を登録設定する第1の文字属性設定部と、前記第2のサーマルヘッドに入力される印刷データに対して印刷スタイルを指定するための文字属性を登録設定する第2の文字属性設定部と、上記印刷データに対して、印刷を担当する上記第1,第2のサーマルヘッドに応じて上記第1の文字属性設定部と上記第2の文字属性設定部に振り分け、設定登録されている上記文字属性により文字編集を行う制御部とを備える両面印刷装置の文字属性管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、記録媒体に両面印刷を行う両面印刷装置に搭載され、記録媒体の表裏面に対して別々に文字属性の処理を行い、両面印刷の高速化と文字属性の管理を容易にする両面印刷装置の文字属性管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態として、サーマルヘッドにより両面印刷を行う両面印刷装置に搭載される文字属性管理システムの概念的な構成を示す。図2は、サーマルヘッド及び搬送機構の概念的な構成を示す。
【0013】
この両面印刷装置は、記録媒体12の一方面(例えば、おもて面12a)に画像や文字等を印刷するための第1のサーマルヘッド1と、該記録媒体12の他方面(例えば、裏面12b)に印刷する第2のサーマルヘッド2と、記録媒体12を搬送する搬送機構5と、搬送機構5を駆動する記録媒体搬送用モータ3と、各サーマルヘッド1,2及びモータ3の駆動を制御する駆動制御部4と、プログラムに基づきシステム全体の制御及び演算等を行う制御部(CPU)6と、外部の例えばホスト装置(接続された外部コンピュータ等)から入力された画像データや文字情報からなる印刷データを記憶するRAM7と、予め定められたプログラム等を記憶しているROM8と、ユーザに入力されたパラメータ等を記憶する不揮発性RAM(NV:non-votatile RAM)9と、それぞれの第1,第2のサーマルヘッド1,2に独立して設けられた後述する第1,第2の文字属性設定部10,11と、設定内容を確認可能な表示機能を有するタッチ操作パネル又はキー入力パネル等からなる入力部15と、を備えている。
【0014】
これらの第1,第2のサーマルヘッド1,2は、例えば、図2に示すように配置される。この配置例において、第1のサーマルヘッド1は、記録媒体12のおもて面12aに当接し、その対向する記録媒体12の裏面12b側には、プラテンローラ13が設けられている。同様に、第2のサーマルヘッド2は、記録媒体12の裏面12bに当接し、その対向する記録媒体12のおもて面12a側には、プラテンローラ14が設けられる。プラテンローラ13,14の駆動は、別個に駆動用モータを設けてもよいし、伝達機構を設けて記録媒体搬送用モータ3を駆動源としてもよい。また、第1,第2のサーマルヘッド1,2の上下流には、記録媒体12を搬送するための搬送機構5が設けられている。さらに、図示していないが、未印刷の記録媒体12を供給する供給部及び、印刷済み記録媒体12を収納する収納部も設けられている。これらの搬送機構5、供給部及び収納部は、一般的な構成であり、記録媒体がカット紙であってもロール紙であっても対応できるように構成することができる。
【0015】
本実施形態において、文字属性は記録媒体上に所望する印刷スタイルで印刷するのに必要な情報であり、例えば、フォント(明朝体やゴシック体等)、文字スタイル(太字体や斜体等)、サイズ、色、取消線、上付き・下付き、回転及び白黒反転等が考えられる。さらに、頁単位での印刷方向(上下反転、ランドスケープ等)、改行幅及び文字ピッチ等に対しても同様に扱うものとする。
【0016】
本実施形態の文字属性管理システムは、第1のサーマルヘッド1に対する文字属性の設定を行う第1の文字属性設定部10と、第2のサーマルヘッド2に対する文字属性の設定を行う第2の文字属性設定部11と、印刷データ及びユーザ指示に従い、第1,第2の文字属性設定部10,11にそれぞれに設定登録し、その設定登録に従って文字編集を行った印刷データを各サーマルヘッド1,2に送出する制御部6と、設定のためのプログラムを記憶するROM8と、文字属性に関する情報を記憶するNVRAM9とを用いて構成される。勿論、NVRAM9に記憶される文字属性については、ユーザの操作により書き換えて、適宜新たな文字属性の追加又は消去することができる。このような文字属性管理システムは、パーソナルコンピュータの機能で実現することができる。
【0017】
次に図3に示すフローチャートを参照して、記録媒体への印刷出力について説明する。
まず、ユーザはホスト装置の画面上に印刷出力するための印刷データを表示させる(ステップS1)。その印刷データを見ながら印刷スタイル例えば、フォント等の文字属性の設定や記録媒体サイズや枚数等を指示する(ステップS2)。尚、印刷データの表示は必須な要件ではなく、印刷スタイルが指示可能であればよい。また、ホスト装置を用いなくとも、印刷装置に設けられた操作パネル等の入力部15で、印刷スタイルの指示を行ってもよい。
【0018】
図4に示すフローチャートを参照して、印刷スタイル指示のサブルーチンについて説明する。
まず、記録媒体12のおもて面に印刷する印刷データ(主として文字データ)に対して、所望する印刷スタイルになるように、第1のサーマルヘッド1の第1の文字属性設定部10に対して、予め格納されている多数の文字属性データの中から例えば、フォントや文字サイズ等を指定し、設定登録する(ステップS11)。引き続き、同様に第2のサーマルヘッド2の第2の文字属性設定部11に対して設定登録を行う(ステップS12)。次に、印刷に用いる記録媒体のサイズや印刷枚数を指定し(ステップS13)、図3のルーチンにリターンする。
【0019】
ユーザは、印刷スタイルを指定した後、印刷開始を指示する(ステップS3)。この印刷開始指示に伴い、制御部6は、RAM7から印刷データをページ単位で読み出し、担当する文字属性設定部10,11にそれぞれ振り分けて文字データ編集を行う(ステップS4)。ここで、図5に示すフローチャートを参照して、文字データ編集のサブルーチンについて説明する。
【0020】
まず、制御部6はRAM7から印刷データをページ単位又は予め定めたデータ量で読み出し、印刷を担当するサーマルヘッドを判別する(ステップS21)。具体的には、第1のサーマルヘッド1により記録媒体の12のおもて面12aに印刷される印刷データか否かを判定する。この判定で、第1のサーマルヘッド1により印刷される印刷データであれば(YES)、第1の文字属性設定部10に設定されている文字属性が読み出されて(ステップS22)、その印刷データが文字属性で文字編集し(ステップS23)、図3に示すフローチャートにリターンする。一方、ステップS21の判定で、第1のサーマルヘッド1により印刷される印刷データでなければ(NO)、第2のサーマルヘッド2により記録媒体12の裏面12bに印刷される印刷データであると判定する。そして、第2の文字属性設定部11に設定されている文字属性が読み出されて(ステップS24)、その印刷データが文字属性で文字編集し(ステップS25)、図3に示すフローチャートにリターンする。
【0021】
次に、制御部6は、駆動制御部(記録ヘッドドライバ)4に指示して、指定された第1のサーマルヘッド1又は第2のサーマルヘッド2を駆動させて、文字編集の終了した印刷データを印刷出力させる(ステップS5)。次に、印刷データによる印刷が終了したか否かを判定し(ステップS6)、全ての印刷データが出力されたならば(YES)、一連の印刷を終了する。一方、印刷が終了せず(NO)、まだ印刷すべき印刷データが残っていたならば、ステップS4に戻り、印刷データの文字編集を行う。本実施形態においては、制御部6は、第1の文字属性設定部10の文字属性による文字編集を行っているときに、並列して(又は同時に)、第2の文字属性設定部11の文字属性による文字編集を行うことができる。
【0022】
また、本実施形態では、制御部が指定された文字属性を読み出して、文字編集を行っているが、個々の文字属性設定部に文字編集機能を持たせるように構成してもよい。つまり、制御部は、印刷データを文字属性設定部に送出し、文字属性設定部で文字編集された印刷データをサーマルヘッド(駆動制御部内のヘッドドライバ)に送出するように構成して、制御部の負荷を軽減してもよい。
【0023】
以上説明したように、本実施形態によれば、記録媒体のおもて面及び裏面に対して、独立して文字属性を設定できるため、印刷スタイルのユーザ指定操作が容易になる。また記録媒体の面毎に独立して文字属性を設定する文字属性設定部により、印刷データの文字属性の処理が並列して行うことができ、印刷処理の高速化が望める。
【0024】
次に、第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態では、ページ単位で文字編集を行いつつ、印刷出力を行うルーチンであったが、第2の実施形態は、文字編集が終了した印刷データをページ単位で順次記憶し、全ての印刷データに対して文字編集を完了した後、印刷を開始するものである。本実施形態の構成部位は、前述した第1の実施形態の部位と同等であり、同じ参照番号を付して、その説明は省略する。但し、文字編集が終了したページ単位の印刷データは、RAM7に記憶されるものとするが、別途メモリを設けてもよい。
【0025】
次に図6及び図7に示すフローチャートを参照して、第2の実施形態における記録媒体への印刷出力について説明する。尚、図6及び図7に示すフローチャートに示す工程で、前述した図4及び図5に示すフローチャートに示す工程と同じ工程には、同じステップ番号を付して、説明を簡略化する。
【0026】
まず、ユーザはホスト装置の画面上に印刷出力するための印刷データを表示させ、その印刷データを見ながら印刷スタイル等を指示する(ステップS1,S2)。次に、印刷スタイルを指定した後、印刷開始が指示されると(ステップS3)、制御部6は、RAM7から読み出した印刷データをページ単位で担当する文字属性設定部10,11にそれぞれ振り分けて文字データ編集を行う(ステップS4)。ここで、図6に示すフローチャートを参照して、文字データ編集のサブルーチンについて説明する。
【0027】
まず、制御部6はRAM7から印刷データを読み出し、印刷を担当するサーマルヘッドを判別する(ステップS21)。この判定で、第1のサーマルヘッド1により印刷される印刷データであれば(YES)、第1の文字属性設定部10に設定されている文字属性が読み出されて(ステップS22)、その印刷データが文字属性で文字編集し(ステップS23)、編集が終了した印刷データをRAM7に記憶する。一方、ステップS21の判定で、第1のサーマルヘッド1により印刷される印刷データでなければ(NO)、第2のサーマルヘッド2により記録媒体12の裏面12bに印刷される印刷データであると判定する。そして、第2の文字属性設定部11に設定されている文字属性が読み出されて(ステップS24)、その印刷データが文字属性で文字編集し(ステップS25)、編集が終了した印刷データをRAM7に記憶する。それぞれステップS23,S25において、それぞれ編集が終了した後、全印刷データに対して文字編集が終了したか否かを判定する(ステップS26)。
【0028】
この判定で全印刷データに対して、まだ文字編集が終了していなければ(NO)、ステップS21に戻り、次の印刷データ(ページ単位)に対して文字編集を行う。一方、全印刷データに対して文字編集が終了したならば(YES)、図7に示すフローチャートにリターンする。
【0029】
次に、制御部6は、文字編集の終了した印刷データをRAM7から読み出し、駆動制御部(記録ヘッドドライバ)4に指示して、指定された第1のサーマルヘッド1又は第2のサーマルヘッド2を駆動させて、印刷出力した後(ステップS5)、一連の印刷処理を終了する。
【0030】
また本実施形態では、文字編集が完了した後に印刷を開始しているが、これに限定されず、ある程度の印刷データの文字編集が終了したならば、文字編集された印刷データが途中ある記憶容量に達した際に印刷を開始するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の効果は、前述した第1の実施形態と同等な効果を得ることができる。尚、本発明の文字属性管理システムは、両面印刷装置の記録ヘッドとして、サーマルヘッドを搭載する印刷装置を例として説明したが、これに限定されるものではなく、他にも、インクジェット方式プリンタ装置又は、昇華型プリンタ装置にも容易に適用することができる。また、印刷装置単体だけではなく、レジスタ計算機、キャッシュディスペンサ、チケット発券装置、乗車券等の発券機、コピー機又は、ファクシミリ電話機に搭載される両面印刷ユニットとしても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態に係るサーマルヘッドにより両面印刷を行う両面印刷装置に搭載される文字属性管理システムの概念的な構成を示す図である。
【図2】サーマルヘッド及び搬送機構の概念的な構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る両面印刷装置の印刷出力について説明するためのフローチャートである。
【図4】第1の実施形態における印刷スタイル指示のサブルーチンについて説明するためのフローチャートである。
【図5】第1の実施形態における文字データ編集のサブルーチンについて説明するためのフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における文字データ編集のサブルーチンについて説明するためのフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る両面印刷装置の印刷出力について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0032】
1…第1のサーマルヘッド、2…第2のサーマルヘッド、3…記録媒体搬送用モータ、4…駆動制御部、5…搬送機構、6…制御部(CPU)、7…RAM、8…ROM、9…不揮発性RAM(NVRAM)、10…第1の文字属性設定部、11…第2の文字属性設定部、12…記録媒体、12a…おもて面、12b…裏面、13,14…プラテンローラ、15…入力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体の表裏面側に、文字を含む画像を両面印刷するための少なくとも2つの記録ヘッドを備える両面印刷装置に搭載され、
前記2つの記録ヘッドに振り分けられた印刷データに対して、個々に印刷スタイルを指定するための文字属性を登録設定する少なくとも2つの文字属性設定部と、
上記記録ヘッドに応じて振り分けられた上記印刷データに対して、ユーザ指示に基づき同等又は異なる文字属性により文字編集を行う制御部と、
を具備することを特徴とする両面印刷装置の文字属性管理システム。
【請求項2】
記録媒体の一方面に文字を含む画像を印刷するための第1のサーマルヘッドと、上記記録媒体の他方面に文字を含む画像を印刷するための第2のサーマルヘッドを備える両面印刷装置に搭載され、
前記第1のサーマルヘッドに入力される印刷データに対して印刷スタイルを指定するための文字属性を登録設定する第1の文字属性設定部と、
前記第2のサーマルヘッドに入力される印刷データに対して印刷スタイルを指定するための文字属性を登録設定する第2の文字属性設定部と、
上記印刷データに対して、印刷を担当する上記第1,第2のサーマルヘッドに応じて上記第1の文字属性設定部と上記第2の文字属性設定部に振り分け、設定登録されている上記文字属性により文字編集を行う制御部と、
を具備することを特徴とする両面印刷装置の文字属性管理システム。
【請求項3】
上記両面印刷装置の文字属性管理システムにおいて、
上記記録媒体は、上記第1及び第2のサーマルヘッドにより、両面印刷が可能に形成され、カット紙及びロール紙のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の両面印刷装置の文字属性管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−320252(P2007−320252A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155025(P2006−155025)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】