説明

両面印刷装置

【課題】 簡単な構成で、両面印刷装置に備えられた中間トレイ部の幅合わせガイドから静電気を除去する。
【解決手段】 両面印刷装置は定着装置を通過して一面側に画像が形成された用紙を受けて、この記録用紙の面を反転させて画像形成装置の画像形成部に送る。両面印刷装置は、用紙が搬入されて用紙の幅合わせを行った後用紙を搬入方向と逆方向に送出する中間トレイ部23を備え、中間トレイ部は少なくとも非導電性のトレイ筐体31とトレイ筐体に配設されて搬入方向に交差する方向に移動可能な一対の導電性の幅合わせガイド23a及び23bと、幅合わせガイド間の間隔が最も大きくなる位置であるホームポジションに幅合わせガイドが位置すると、幅合わせガイドに当接する導電性部材64及び63とを有し、導電性部材は接地されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真プロセスを用いた複写機、プリンタ、又はファクシミリ装置等の画像形成装置で用いられる両面印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成装置として、画像形成部で記録用紙(以下単に用紙と呼ぶ)の一面側(第1の面)に画像形成(印字)を行った後、この画像形成済み用紙を反転して、再び画像形成部に搬送し、用紙の他面側(第2の面)に画像形成を行って用紙の両面に画像を形成する画像形成装置が知られている。
【0003】
両面印刷を行うためには、画像形成装置に両面印刷装置(両面印刷ユニット)を備えて、両面印刷モードの際に片面に画像形成済みの用紙を両面印刷ユニットに送って、両面印刷ユニットで用紙を反転させた後、用紙を再度画像形成部に送って、他面側に画像形成を行っている。このような両面印刷ユニットにおいては、片面に画像が形成された用紙を一旦両面印刷ユニットに備えられた中間トレイ部(幅合わせトレイ部)に搬送して、ここで幅合わせガイドによって用紙の幅合わせを行った後、当該用紙を反転して再度画像形成部に送るようにしている。
【0004】
中間トレイ部はトレイ筐体と幅合わせガイドとを有して、用紙搬送方向に直交(交差)する方向に幅合わせガイドを移動させて用紙の幅合わせを行っており、幅合わせガイドを移動させる際にはトレイ筐体と幅合わせ筐体との摺擦及び摺擦に起因する騒音が発生する。このような摺擦及び騒音を低減するため、トレイ筐体を樹脂製とし、幅合わせガイドを金属製とするようにしている。
【0005】
つまり、幅合わせガイドは電気的に浮いている状態にあり、両面印刷ユニットにおいては、用紙と幅合わせガイドとの摺擦に起因して生じた静電気が幅合わせてガイドに蓄積されてしまい、この静電気の作用によって幅合わせガイドに用紙が貼り付くという現象が見られる。そして、幅合わせガイドに用紙が貼り付くと、用紙の幅合わせ及び搬送に不具合が生じてしまうことになる。
【0006】
一方、両面複写のできる複写機において、中間トレイ部に収納される複写紙から静電荷を除去するため、非導電性材料で形成された中間トレイの上面に上下に揺動する押え板を配置して、その下面に導電性繊維からなる除電部材を貼着し、中間トレイに複写紙が1枚搬入される毎に、押え板を上下に揺動して複写紙を中間トレイに押し付け、押え板下面の除電部材と複写紙が接触して複写紙に残留した電荷を除去し、さらに、押え板が複写紙から離れる際にも、放電が発生して複写紙に残留した電荷を除去するようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平5−213470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1においては、中間トレイの上面に上下に揺動する押え板を配置して、その下面に導電性繊維からなる除電部材を貼着し、中間トレイに複写紙が1枚搬入される毎に押え板を上下に揺動して複写紙を中間トレイに押し付け、押え板下面の除電部材と複写紙が接触して複写紙に残留した電荷を除去するようにしているものの、新たに押え板を中間トレイの上面には配置して、しかも中間トレイに複写紙が1枚搬入される毎に押え板を揺動させなければならず、その構成が複雑となってしまうという課題がある。
【0009】
さらに、特許文献1においては、複写紙から静電荷を除去することができるものの、幅合わせガイドに蓄積された静電気を除去することが難しく、幅合わせガイドから静電気が除去されないと、つまり、幅合わせガイドに静電気が蓄積されてしまうと、前述のように用紙の幅合わせ及び搬送に不具合が生じてしまうという課題がある。
【0010】
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、簡単な構成で幅合わせガイドから静電気を除去することのできる両面印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、記録用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の下流側に配置され、前記画像形成部で画像が形成された前記記録用紙を定着させる定着装置とを有する画像形成装置とともに用いられ、前記定着装置を通過して一面側に画像が形成された記録用紙を受けて該記録用紙の面を反転させて前記画像形成部に送る両面印刷装置であって、前記記録用紙が搬入されて前記記録用紙の幅合わせを行った後前記記録用紙を搬入方向と逆方向に送出する中間トレイ部を備え、前記中間トレイ部は少なくとも非導電性のトレイ筐体と該トレイ筐体に配設されて前記搬入方向に交差する方向に移動可能な一対の導電性の幅合わせガイドと、前記幅合わせガイド間の間隔が最も大きくなる位置であるホームポジションに前記幅合わせガイドが位置すると前記幅合わせガイドに当接する導電性部材とを有し、前記導電性部材が接地されていることを特徴とするものである。なお、前記幅合わせガイドは、例えば、紙間において前記ホームポジションに位置付けられる。
【0012】
本発明では、前記トレイ筐体はベースプレートを有し、前記幅合わせガイドの各々は、前記ベースプレートに対して平行な状態に位置付けられた底板部と前記ベースプレートの幅方向外側端に取り付けられて前記底板部から直立する立ち上がり辺部とを有し、前記導電性部材は前記ベースプレートの幅方向の両側端部にそれぞれ取り付けられて、前記立ち上がり辺部に対向して、その一端が前記ホームポジションにおける前記立ち上がり辺部の位置よりも前記ベースプレートの幅方向内側に位置するようにする。
【0013】
本発明では、前記導電性部材は、例えば、バネ部材を有し、前記バネ部材の一端が前記ホームポジションにおける前記立ち上がり辺部の位置よりも前記ベースプレートの幅方向内側に位置するようにする。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明による両面印刷装置は、幅合わせガイド間の間隔が最も大きくなる位置であるホームポジションに幅合わせガイドが位置すると、接地された導電性部材が幅合わせガイドに当接するようにしたので、非導電性のトレイ筐体に配置された導電性の幅合わせガイドに蓄積された静電気を放電することができ、しかも単に導電性部材をトレイ筐体に設ければよいから、簡単な構成で幅合わせガイドから静電気を除去することができるという効果がある。
【0015】
本発明では、導電性部材をベースプレートの幅方向の両側端部にそれぞれ取り付けて、立ち上がり辺部に対向して導電性部材の一端をホームポジションにおける立ち上がり辺部の位置よりもベースプレートの幅方向内側に位置するようにしたので、簡単な構成で導電性部材を幅合わせガイドに当接することができるという効果がある。
【0016】
本発明では、導電性部材がバネ部材を有して、バネ部材の一端をホームポジションにおける立ち上がり辺部の位置よりもベースプレートの幅方向内側に位置するようにしたので、幅合わせガイドがホームポジションに位置するとバネ部材が立ち上がり辺部で押圧され、バネ部材は立ち上がり辺部を押すことになるで、導電性部材と幅合わせガイドとの接触を良好にできるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【実施例1】
【0018】
まず、図1を参照して、図示の画像形成装置は電子写真プロセスを用いた画像形成装置であり、画像形成装置10は感光体ドラム11を備える画像形成部(画像形成ユニット)12を有し、複数の給紙カセット13〜15から選択的に用紙が用紙搬送経路16を介して画像形成ユニット12に送られる(給紙カセット13〜15には、例えば、互い異なるサイズの用紙が収納されている)。感光体ドラム11には露光ユニット17によって画像情報に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像が現像されて感光体ドラム11上にトナー像が形成される。
【0019】
画像形成ユニット12に送られた用紙の片面には感光体ドラム11からトナー像が転写され、この用紙は用紙搬送経路18を介して定着装置19に送られて、ここで用紙上のトナー像が定着される。図示のように、給紙カセット13と画像形成ユニット12との間には両面印刷装置(両面印刷ユニット)20が配置されている。
【0020】
画像形成装置10に設けられた操作パネル(図示せず)で片面プリントモードが選択されると、定着装置19の後段に位置する経路切り替え部材21が片面プリント位置となって、定着装置19から送出された用紙は排紙トレイ22に排紙される。一方、操作パネルで両面プリントモードを選択すると、経路切り替え部材21が両面プリント位置となって、定着装置19から送出された用紙は両面印刷ユニット20内に搬送される。
【0021】
両面印刷ユニット20には後述する中間トレイ部23が配置されており、両面印刷ユニット20には搬入された用紙は、後述するようにして、中間トレイ部23で幅合わせが行われた後、中間トレイ部23から送出されて、反転された状態で図中破線24で示す反転経路を通って用紙搬送経路16に送られ、用紙搬送経路16を介して、用紙は再び画像形成ユニット12に送られて、感光体ドラム11上のトナー像が用紙の他面に転写され、定着装置19で定着される。そして、片面プリント位置に復帰した経路切り替え部材21によって、両面印刷がされた用紙が排紙トレイ22に排紙される。
【0022】
図2も参照して、図2は両面印刷ユニット20を示す図であり、経路切り替え部材21によって両面印刷ユニット20側に搬入された用紙は、用紙搬送経路20aを介して送り出しローラ20cによって案内板20bを経て中間トレイ部23上に搬送され、用紙の後端が送り出しローラ20cを離れると案内板20bが反時計方向に回動し、中間トレイ部23に備えられた幅合わせガイド23a及び23bによって幅合わせが行われる。
【0023】
幅合わせが行われると、前送りコロ20dが下降して用紙を搬入方向と逆方向へ送り出し、搬送ローラ20eによって用紙が中間トレイ部23から送出される。そして、用紙は案内板20bに案内されてローラ20f及びベルト20gによって反転経路24に送り出される。
【0024】
図3〜図5を参照して、中間トレイ部23の構成について詳細に説明する。中間トレイ部23はトレイ筐体(図示せず)を備えており、このトレイ筐体にはベースプレート31が固定され、ベースプレート31に対して押上板32が配置され、押上板32は再搬送の際その先端部が押し上げられる。さらに、中間トレイ部23は、前述のように、幅合わせガイド23a及び23b及び幅合わせガイド23a及び23bを移動させるためのラック・ピニオン機構33を有している。
【0025】
ラック・ピニオン機構33はピニオン33aとピニオン33aに対して互いに平行に噛み合う一対のラック33b及び33cを備え、両ラック33b及び33cは、ベースプレート31に固定された溝状の案内部材33dに摺接嵌合して、その各端部がそれぞれ幅合わせガイド23a及び23bに固定され、ピニオン33aの回転によって両幅合わせガイド23a及び23bの間隔が用紙の幅に応じて調整される。
【0026】
図示のように、幅合わせガイド23a及び23bは水平に配置される底板部34及び35とその端部(ベースプレート31の幅方向外側端)で上方に立上る立上り辺部36及び37とを有し、底板部34及び35に形成されたネジ孔に皿ネジ38及び39によってラック33b及び33cの基部(スライダー部)331及び332が固定されるととともに、皿ネジ38及び39の直下に軸支したローラ42及び43を案内部材33dのガイド溝44内に摺接嵌合させる一方、立上り辺部36及び37を押上板32の両側部に切り欠き形成された切欠部40及び41から上方に突出させ、その一方の幅合わせガイド23bの立上り辺部37におけるピニオン33aの軸線G上の位置にホームポジション(待機位置)を検知するための被検出子45を形成する。
【0027】
なお、ホームポジションとは、幅合わせガイド23a及び23bがベースプレート31の幅方向に移動して、その間隔が最も大きくなった位置をいう。
【0028】
そして、ベースプレート31の側部31aに設けた検知センサー46で被検出子45の位置を検出する。なお、被検出子45の直下にセンサー逃げ孔47を形成して、幅合わせガイド23a及び23bの移動距離を稼いで、中間トレイ部23のコンパクト化を図っている。さらに、ローラ42及び43の移動を許容するためにベースプレート31に長孔48が形成される。また、ピニオン33aは歯車伝動機構を介してベースプレート31の下部に設けたモータ(図示せず)によって回転駆動される。
【0029】
ところで、前述したように、幅合わせガイド23a及び24bを移動した際の摺擦及び摺擦による騒音を低減するため、例えば、トレイ筐体の一部を構成するベースプレート31及び押上板32を樹脂製とし、幅合わせガイド23a及び23bを金属製としている。この結果、幅合わせガイド23a及び23bは電気的に浮いている状態にあり、用紙と幅合わせガイド23aおよび23bとの摺擦に起因して生じた静電気が幅合わせてガイドに蓄積されてしまい、用紙の幅合わせ及び搬送に不具合が生じてしまう。
【0030】
ここでは、このような不具合を防止するため、図6に示す構成を取った。図6において図3〜図5に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付す(なお、図6においては、ラック33b及び33c及びローラ42及び43は示されておらず、スライダー部331及び332のみが示されている)。図6を参照すると、ベースプレート31の側部31aには導電性の支持部材61が取り付けられ、この支持部材61はベースプレート31の幅方向に延びている。そして、支持部材61の一端(図中左端)には導電性の端子片部62が取り付けられて、この端子片部62は用紙搬送方向に延在している。
【0031】
端子片部62の先端には導電性のコイルバネ(導電性部材)63の一端が取り付けられて、このコイルバネ63はベースプレート31の幅方向に延び、幅合わせガイド23bの立ち上がり辺部37に対向している。そして、支持部材61は画像形成装置に備えられたアース端子(図示せず)に接続されている。
【0032】
一方、図示の例では、ベースプレート31の側部31bには直接的に導電性のコイルバネ64の一端が取り付けられ、このコイルバネ64はベースプレート31の幅方向に延びている。そして、コイルバネ64は幅合わせガイド23aの立ち上がり辺部36に対向している。そして、コイルバネ64は画像形成装置に備えられたアース端子に接続されている。
【0033】
なお、ベースプレート31の側部31a側には検知センサ46が配置されている関係上、幅合わせガイド23a及び23bがホームポジションに位置付けられた際においても、側部31aと幅合わせガイド23bの立ち上がり辺部37との距離が長いため、側部31a側においては、支持部材61及び端子片部62を用いている。
【0034】
上述したように、両面印刷モードの際、中間トレイ部23には片面印字が行われた用紙が搬入されるが、この際、中間トレイ部23においては、幅合わせガイド23a及び23bを駆動して、用紙の幅合わせを行って、用紙搬入方向と逆方向に用紙を送出する。そして、次に用紙が搬入されるまでの間(つまり、紙間)においては、幅合わせガイド23aはホームポジションに位置付けられる。
【0035】
コイルバネ64及び63の先端は、ホームポジションにおける幅合わせガイド23a及び23bの立ち上がり辺部36及び37の位置よりも内側に位置しており、その結果、幅合わせガイド23a及び23bがホームポジションに位置付けられると、コイルバネ64及び63が立ち上がり辺部36及び37によって幅方向外側に押圧されて、コイルバネ64及び63が立ち上がり辺部36及び37、つまり、幅合わせガイド23a及び23bに接触して、幅合わせガイド23a及び23bに蓄積された静電気が画像形成装置のアース端子側に放電される。
【0036】
なお、用紙の中間トレイ部23への搬入は用紙検知センサ(図示せず)で検知され、用紙検知センサで用紙が検知されるまで、画像形成装置に備えられた制御装置は幅合わせガイド23a及び23bをホームポジションに位置付けることになる。
【0037】
上述の例では、中間トレイ部23に1枚の用紙が搬入されて逆方向に送出された後、次の用紙が中間トレイ部23に搬入される間、幅合わせガイド23a及び23bをホームポジションに位置付けるようにしたが、例えば、小サイズの用紙が連続する際には、予め設定された用紙枚数毎に幅合わせガイド23a及び23bをホームポジションに位置付けて、幅合わせガイド23a及び23bに蓄積された静電気をコイルバネ64及び63を介してアース端子に放電するようにしてもよい。
【0038】
上述のようにして、幅合わせトレイ23a及び23bがホームポジションに位置付けられた際、幅合わせトレイ23a及び23bをコイルバネ64及び63を介して接地するようにしたので、幅合わせガイド23a及び23bに静電気が蓄積されることがなく、しかもコイルバネ64及び63を設けるだけでよいから、簡単な構成で幅合わせガイド23a及び23bから静電気を除去することができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
幅合わせガイド間の間隔が最も大きくなる位置であるホームポジションに幅合わせガイドが位置すると、接地された導電性部材が幅合わせガイドに当接するようにしたから、簡単な構成で非導電性のトレイ筐体に配置された導電性の幅合わせガイドに蓄積された静電気を放電することができる結果、非導電性の装置筐体と導電性の幅合わせガイドとを有する両面印刷装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例1による両面印刷装置が用いられる画像形成装置の一例を概略的に示す図である。
【図2】図1に示す両面印刷装置を詳細に示す図である。
【図3】図2に示す中間トレイ部の平面図である。
【図4】図2に示す中間トレイ部における幅合わせガイドを示す平面図である。
【図5】図2に示す中間トレイ部で用いられるラック・ピニオン機構を示す斜視図である。
【図6】図2に示す中間トレイ部における幅合わせガイドに蓄積された静電気を放電する機構を説明するための平面図である。
【符号の説明】
【0041】
10 画像形成装置
11 感光体ドラム
12 画像形成部(画像形成ユニット)
13〜15 給紙カセット
19 定着装置
20 両面印刷装置(両面印刷ユニット)
22 排紙トレイ
23 中間トレイ部
23a,23b 幅合わせガイド
31 ベースプレート
34,35 底板部
36,37 立上り辺部
45 被検出子
46 検知センサー
63,64 コイルバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の下流側に配置され、前記画像形成部で画像が形成された前記記録用紙を定着させる定着装置とを有する画像形成装置とともに用いられ、前記定着装置を通過して一面側に画像が形成された記録用紙を受けて該記録用紙の面を反転させて前記画像形成部に送る両面印刷装置であって、
前記記録用紙が搬入されて前記記録用紙の幅合わせを行った後前記記録用紙を搬入方向と逆方向に送出する中間トレイ部を備え、
前記中間トレイ部は少なくとも非導電性のトレイ筐体と該トレイ筐体に配設されて前記搬入方向に交差する方向に移動可能な一対の導電性の幅合わせガイドと、
前記幅合わせガイド間の間隔が最も大きくなる位置であるホームポジションに前記幅合わせガイドが位置すると前記幅合わせガイドに当接する導電性部材とを有し、
前記導電性部材が接地されていることを特徴とする両面印刷装置。
【請求項2】
前記幅合わせガイドは紙間において前記ホームポジションに位置付けられるようにしたことを特徴とする請求項1記載の両面印刷装置。
【請求項3】
前記トレイ筐体はベースプレートを有し、
前記幅合わせガイドの各々は、前記ベースプレートに対して平行な状態に位置付けられた底板部と前記ベースプレートの幅方向外側端に取り付けられて前記底板部から直立する立ち上がり辺部とを有し、
前記導電性部材は前記ベースプレートの幅方向の両側端部にそれぞれ取り付けられて、前記立ち上がり辺部に対向して、その一端が前記ホームポジションにおける前記立ち上がり辺部の位置よりも前記ベースプレートの幅方向内側に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の両面印刷装置。
【請求項4】
前記導電性部材はバネ部材を有し、前記バネ部材の一端が前記ホームポジションにおける前記立ち上がり辺部の位置よりも前記ベースプレートの幅方向内側に位置することを特徴とする請求項3記載の両面印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−208776(P2006−208776A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−21273(P2005−21273)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】