説明

中仕切付き外装箱

【課題】商品を嵌め込み保護する中仕切本体の耐衝撃性(強度)と、その中仕切及び商品を覆う外装箱本体の耐衝撃性(強度)との両方を向上させて、外装箱本体による耐衝撃性により、輸送中の衝撃等による外装箱本体の凹みや歪みの発生を回避して、それに伴う中仕切の用紙の折れ曲がりや、ずれを防止して、商品に対する中仕切の本来の緩衝機能を果たせるようにすることにある。
【解決手段】第1中仕切板6の第1上下板6a、6b領域内には、物品嵌合用の窓孔部11が、第2中仕切板8の第2上下板8a、8b領域内には、物品嵌合用の窓孔部12が、それぞれ孔設され、正面フラップ板7の対向する両側端にあるVの字状の切込部7a、7aに前記第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bのそれぞれ一端部をVの字状に折り曲げられて嵌合係止して中仕切を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種薬品や化粧品あるいは食料品等を充填包装した1乃至複数個の瓶詰品や缶詰品、箱詰品等を外側から一括包装するための外装箱に関し、特にインターネットやダイレクトメール等のネットワークを介して発注され配送される通信販売商品を、安全に輸送販売するための中仕切付き外装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、顧客がインターネット等のネットワークを利用して、販売元に商品を発注し、受注した販売元がその商品を顧客に配送する通信販売ネットワークシステムの利用例が活発化しており、それに伴い、配送中における運搬、振動、揺動、衝撃等による外装箱の損傷や破損、歪みや凹み、箱内の商品の損傷や位置ずれ等の無い、丈夫で耐衝撃性と緩衝性のある配送に安全な外装箱が必要とされている。
【0003】
例えば、商品に対する耐衝撃性や緩衝性を配慮した外装箱としては、例えば、特許文献1、2のように、箱本体内に包装する商品に対して緩衝性を付与するための商品嵌合用の凹陥部を備えた中仕切を、箱本体と同じ材質の厚紙やダンボール紙等の用紙を用いて、箱本体と別体として又は一体化して配置したものがある。
【0004】
このような緩衝性を付与する中仕切を備えた外装箱は、その箱本体に耐衝撃性が十分に備えていないと、輸送中の衝撃等により外装箱本体が凹んだり歪んだりし易く、特に箱本体のコーナー部分から潰れることが多く見られ、そのために外装箱内の中仕切も、その影響を受けて、その中仕切を構成する用紙も折れ曲がったりずれたりして、中仕切の商品に対する本来の緩衝機能を低下させたり、緩衝機能を全く果たせなくなったりする場合がある。
【0005】
そのために、耐衝撃性と緩衝性を配慮して外装箱を製作する場合には、商品と直接に接触して、その商品を嵌め込み保護する中仕切本体の耐衝撃性(強度)と、その中仕切及び商品を覆う外装箱本体の耐衝撃性(強度)との両方に配慮する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平6−6291号公報
【特許文献2】実開平6−27542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、商品を嵌め込み保護する中仕切本体の耐衝撃性(強度)と、その中仕切及び商品を覆う外装箱本体の耐衝撃性(強度)との両方を向上させて、外装箱本体による耐衝撃性により、輸送中の衝撃等による外装箱本体の凹みや歪みの発生を回避して、それに伴う中仕切の用紙の折れ曲がりや、ずれを防止して、商品に対する中仕切の本来の緩衝機能を果たせるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係る発明は、各折目a、b、c、dを介して順に背面板1と第1側面板2と正面板3と第2側面板4と貼着板1aとを連設し、背面板1上部に折目eを介し
て蓋面板5、第1側面板2上部に折目fを介して第1中仕切板6、正面板3上部に折目gを介して該正面板3内面に折り重ねられる正面フラップ板7、第2側面板4上部に折目hを介して第2中仕切板8をそれぞれ連設し、背面板1と第1側面板2と正面板3と第2側面板4の各々下部に折目i、j、k、lを介して、それぞれ底面板9、10、9、10を連設し、全板が同一のダンボールシートにて形成された中仕切付き外装箱において、第1側面板2上部に折目fを介して連設した前記第1中仕切板6は、該折目fとそれに平行な折目f1 を介して連設され、該折目f1 を介してVの字状に折り曲げられる第1上板6aと下板6bとに二分され、前記第2側面板4上部に折目hを介して連設した前記第2中仕切板8は、該折目hとそれに平行な折目h1 を介して連設され、該折目h1 を介してVの字状に折り曲げられる第2上板8aと下板8bとに二分され、前記第1上下板6a、6b領域内には、物品嵌合用の窓孔部11が、前記第2上下板8a、8b領域内には、物品嵌合用の窓孔部12が、それぞれ孔設され、折目gを介して正面板3内面に折り重ねられる前記正面フラップ板7の対向する両側端には、前記第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bのそれぞれ一端部がVの字状に折り曲げられて嵌合係止する各々Vの字状の切込部7a、7aを備えることを特徴とする中仕切付き外装箱である。
【0009】
本発明の請求項2に係る発明は、前記各々窓孔部11、12は多角形状、円形状、楕円形状のうちいずれかであることを特徴とする中仕切付き外装箱である。
【0010】
本発明の請求項3に係る発明は、前記各々窓孔部11、12は多角形状であり、前記各上板6a、8aには、各々窓孔部11、12内を通る各々折目f1 、h1 を底辺とする頂角θ1 の二等辺三角形、前記各上板6b、8bには、各々窓孔部11、12内を通る各々折目f1 、h1 を一辺とする矩形状と頂角θ2 の二等辺三角形とから構成されることを特徴とする中仕切付き外装箱である。
【0011】
本発明の請求項4に係る発明は、前記正面フラップ板7の両側端の各々Vの字状の前記切込部7a、7aの切込角度はθ2 であり、Vの字状に折り曲げられる前記第1上下板6a、6bと、前記第2上下板8a、8bのそれぞれ折り曲げ角度は略θ2 であって、45°〜90°未満の鋭角又は90°〜100°であることを特徴とする中仕切付き外装箱である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の中仕切付き外装箱によれば、第1、第2側面板2、4上部に折目を介して連設した第1中仕切板2と第2中仕切板6は、それぞれ折目を介してVの字状に折り曲げられる第1上板6aと下板6b、第2上板8aと下板8bとに二分されているので、外装箱を組み立てた際には、それぞれVの字状に折り曲げた第1中仕切板2と第2中仕切板6が、そのVの字状に折り曲げた角部を互いに対向させて配置した状態にて中仕切を箱内に形成することができる。
【0013】
また第1上板6aと下板6bとを連設する折目と交差する領域内には孔設部11が、第2上板8aと下板8bとを連設する折目と交差する領域内には孔設部12が、それぞれ設けられているので、Vの字状に折り曲げた第1中仕切板2と第2中仕切板6のそれぞれ角部には、孔設部11、12による物品を嵌合する三次元的な嵌合部を形成することができる。
【0014】
また正面板3上部に折目を介して連設した正面フラップ板7の対向する両側端には、Vの字状に折り曲げられたそれぞれ第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bの一端部を嵌合係止するVの字状の切込部7a、7aを備えているので、正面フラップ板7を折目を介して正面板3の内面側に折り重ねることにより、正面板3は正面フラップ板7との二枚構造となって、組み立てた際に、正面板3及び箱本体の強度を補強することができるも
のである。
【0015】
その後、それぞれ第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bとをVの字状に折り曲げた際に、該第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bの一端部が、正面フラップ板7両側端の前記切込部7a、7aに嵌合係止するため、第1中仕切板2と第2中仕切板6とを、Vの字状に折り曲げた角部を互いに対向させて定位置に配置したVの字状の折り曲げた状態を保持し固定することができる。
【0016】
本発明によれば、商品を嵌め込み保護する中仕切本体の耐衝撃性(強度)と、その中仕切及び商品を覆う外装箱本体の耐衝撃性(強度)との両方を向上させて、外装箱本体による耐衝撃性により、輸送中の衝撃等による外装箱本体の凹みや歪みの発生を回避して、それに伴う中仕切の用紙の折れ曲がりや、ずれを防止して、商品に対する中仕切の本来の緩衝機能を果たせるようにすることにある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の中仕切付き外装箱の展開ブランクシートの平面図。
【図2】本発明の中仕切付き外装箱の展開ブランクシートから組み立てる方法を説明する側断面図。
【図3】本発明の展開ブランクシートから組み立てられた中仕切付き外装箱の完成斜視図。
【図4】本発明の中仕切付き外装箱の中仕切部の孔設部内に物品を嵌合して包装した状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の中仕切付き外装箱を、発明の実施の形態に沿って以下に詳細に説明すれば、図1の箱組み立て前のブランクシートに示すように、折目a、b、c、dを介して順に、背面板1と、第1側面板2と、正面板3と、第2側面板4と、貼着板1aとが連設されている。
【0019】
図1に示すブランクシートにおいて、前記背面板1上部には、折目eを介して蓋面板5、前記第1側面板2上部には、折目fを介して第1中仕切板6、前記正面板3上部には、折目gを介して該正面板3内面に折り重ねられる正面フラップ板7、前記第2側面板4上部には、折目hを介して第2中仕切板8がそれぞれ連設されている。
【0020】
前記背面板1と第1側面板2と正面板3と第2側面板4の各々下部には、折目i、j、k、lを介して、それぞれ底面板9、10、9、10が連設されている。
【0021】
そして、その中仕切付き外装箱の全板(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)は、同一のダンボールシート(片面ライナーシートと中芯(コルゲートシート)との2層若しくは両面ライナーシートとその間の中芯(コルゲートシート)との3層による接着積層構成(ライナーシート坪量160g/m2 〜340g/m2 、コルゲートシート振幅(高さ約1.1〜4.8mm)、例えば、比較的薄いGダンボールの材質にて形成されている。
【0022】
図1において、前記第1中仕切板6は、第1上板6aと下板6bとに二分されていて、第1上板6aは、第1側面板2に折目fを介して連設され、第1下板6bは、その折目fに行な折目f1 を介して連設されている。
【0023】
前記第2中仕切板8は、第2上板8aと下板8bとに二分されていて、第2側面板に折目hを介して連設され、第2下板8bは、その折目hに平行な折目h1 を介して連設されている。
【0024】
前記第2中仕切板6を構成する第1上下板6a、6b領域内には、折目f1 に交差するように、物品嵌合用の窓孔部11が孔設され、前記中仕切板8を構成する第2上下板8a、8b領域内には、折目h1 に交差するように、物品嵌合用の窓孔部12が孔設されている。
【0025】
前記折目gを介して正面板3内面に折り重ねられる前記正面フラップ板7の対向する両側端には、Vの字状に折り曲げられる前記第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bのそれぞれ一端部を嵌合係止する各々Vの字状の切込部7a、7aが設けられている。
【0026】
第1中仕切板6の第1上下板6a、6bに、その折目f1 に交差するように孔設した窓孔部11は、例えば、第1上板6a側の二等辺11a、11b、底辺(交差する方向の折目f1 相当部)、頂角θ1 とする二等辺三角形と、第1下板6b側の交差する方向の折目f1 相当部を上辺とする矩形(正方形又は長方形)と、その矩形の下辺を底辺とし、二等辺11c、11d、頂角θ2 とする二等辺三角形とから構成される六角形状である。
【0027】
第2中仕切板8の第1上下板8a、8bに、その折目h1 に交差するように孔設した窓孔部12は、例えば図1に示すように、第2上板8a側の二等辺12a、12b、底辺(交差する方向の折目h1 相当部)、頂角θ1 とする二等辺三角形と、第2下板8b側の交差する方向の折目h1 相当部を上辺とする矩形(正方形又は長方形)と、その矩形の下辺を底辺とし、二等辺12c、12d、頂角θ2 とする二等辺三角形とから構成される六角形状である。
【0028】
なお、第1中仕切板6の前記窓孔部11と第2中仕切板8の前記窓孔部12のそれぞれ六角形の形状は、その各辺の長さ、各内角(頂角を含めて)が同一で、一致する形状であってもよいが、箱内に収納する物品の形状に対応して、適宜に変更が可能である。
【0029】
また、第1中仕切板6の第1上下板6a、6bに、その折目f1 に交差するように孔設した窓孔部11、第2中仕切板8の第2上下板8a、8bに、その折目h1 に交差するように孔設した窓孔部12のそれぞれ形状は、六角形状に限定されることはなく、例えば頂角(又は内角)をθ1 、θ2 とする菱形状、五角形状、八角形状、又は頂角θ1 、θ2 に相当する部位が180°の長方形状や正方形状など、又は頂角(又は内角)θ1 、θ2 に相当する部位が、所定曲率Rを有する長円形状、楕円形状、円形状等であってもよい。
【0030】
次に、図1に示すブランクシートを用いた本発明の中仕切付き外装箱の組み立て方について説明すれば、図1に示す背面板1下部に折目iを介して連設した底面板9に、折目mを介して連設した折返板9aを、該折目mを介して該底面板9の裏面側に折り重ね、正面板3下部に折目kを介して連設した底面板9に、折目nを介して連設した折返板9aを、該折目nを介して該底面板9の裏面側に折り重ねる。
【0031】
次に、図2に示すように、折目aを介して、背面板1を第1側面板2面上に折り重ね、続いて、折目cを介して第2側面板4を正面板3面上に折り重ねることにより、前記背面板1の外端部にある貼着板1a上面に前記正面板4の外端面をオーバーラップさせて重ね合わせ、その重ね合わせ部(図2斜線部)を接着材(接着糊)にて貼着するとともに、背面板1下部と正面板3下部のそれぞれ底面板9、9裏面側に、それぞれ折目mと折目nを介して折り重ねたそれぞれ前記折返板9a、9aと、第1側面板2下部と第2側面板4下
部のそれぞれ底面板10、10とを重ね合わせ、その重ね合わせ部(図示せず)を、それぞれ接着材(接着糊)にて貼着する。
【0032】
これにより、背面板1、第1側面板2、正面板3、第2側面板4から構成される箱側壁部を備えた偏平な平行四辺形状の筒状体が形成され、該筒状体を、偏平な平行四辺形状から直方体(又は立方体)の立体形状に立ち起こすことにより、図3に示すように、背面板1と、第1側面板2と、正面板3と、第2側面板4とから構成される箱側壁部と、折返板9a、9aにて貼着されて接続され、立ち起こした際に平面状に組み立てられる底面板9、9、10、10から構成される箱底部と、該背面板1上部に折目eを介して連設した蓋面板5(及び差込片5a)とから構成される。
【0033】
その後、図1、図3に示すように、正面板3に折目gを介して連設した正面フラップ板7を、該折目gを介して該正面板3の裏面側に重なるように箱内に折り込む。
【0034】
次に、図3に示す立ち起こした箱内に、図1I示す第1中仕切板6と第2中仕切板8とからなる中仕切を組み立てる方法を以下に説明する。
【0035】
図1、図3に示すように、まず、折目f、hを介して連設したそれぞれ第1中仕切板6と第2中仕切板8とを、該折目f、hを介して箱内に折り込むとともに、それぞれ第1中仕切板6の第1上板6a、下板6bと、第2中仕切板8の第2上板6a、下板6bとを、それぞれ折目f1 、h1 を介してVの字状に箱内にて折り曲げる。
【0036】
図3に記すように、箱内にてVの字状になった、第1上板6aと下板6bの一側端部(Vの字面)と、第2上板8aと下板8bの一側端部(Vの字面)とを、正面板3の裏面側にある正面フラップ板7の対向側端に形成したそれぞれVの字状の切込部7a、7aの端縁に嵌合し、係合して、箱内にてVの字状になった第1中仕切板6と第2中仕切板8とをそのVの字状の角部であるそれぞれ折目f1 、h1 を対向させて、第1中仕切板6と第2中仕切板8とからなる中仕切を組み立て配置するものである。
【0037】
図3に示すVの字状の第1中仕切板6と第2中仕切板8の孔設部11、12には、その折目f1 、h1 が通過するVの字状となった前記孔設部11、12による物品を嵌合固定するための嵌合部が得られ、このようにして、箱内に孔設部11、12の形成された第1中仕切板6と第2中仕切板8を備えた本発明の中仕切付き外装箱が組み立てられる。
【0038】
図4は、本発明の中仕切付き外装箱の中仕切部の孔設部内に物品を嵌合して包装した状態を示す斜視図であり、箱の開口部位から物品Aは、そのコーナー部や側面部などを、第1中仕切板6と第2中仕切板8の対向する孔設部11、12内に嵌合して、箱内の定位置に固定した状態にする。その後、蓋面板5を折目eを介して箱開口部に折り曲げ、物品A及び該箱開口部を施蓋して、物品の包装を完了する。物品Aは、第1中仕切板6と第2中仕切板8の対向する孔設部11、12内に嵌合保持されるため、箱内に固定された状態で包装される。
【符号の説明】
【0039】
1…背面板
1a…貼着板
2…第1側面板2
3…正面板
4…第2側面板
5…蓋面板
6…第1中仕切板6
7…正面フラップ板
8…第2中仕切板
9…底面板9、10
11、12…窓孔部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各折目a、b、c、dを介して順に背面板1と第1側面板2と正面板3と第2側面板4と貼着板1aとを連設し、背面板1上部に折目eを介して蓋面板5、第1側面板2上部に折目fを介して第1中仕切板6、正面板3上部に折目gを介して該正面板3内面に折り重ねられる正面フラップ板7、第2側面板4上部に折目hを介して第2中仕切板8をそれぞれ連設し、背面板1と第1側面板2と正面板3と第2側面板4の各々下部に折目i、j、k、lを介して、それぞれ底面板9、10、9、10を連設し、全板が同一のダンボールシートにて形成された中仕切付き外装箱において、第1側面板2上部に折目fを介して連設した前記第1中仕切板6は、該折目fとそれに平行な折目f1 を介して連設され、該折目f1 を介してVの字状に折り曲げられる第1上板6aと下板6bとに二分され、前記第2側面板4上部に折目hを介して連設した前記第2中仕切板8は、該折目hとそれに平行な折目h1 を介して連設され、該折目h1 を介してVの字状に折り曲げられる第2上板8aと下板8bとに二分され、前記第1上下板6a、6b領域内には、物品嵌合用の窓孔部11が、前記第2上下板8a、8b領域内には、物品嵌合用の窓孔部12が、それぞれ孔設され、折目gを介して正面板3内面に折り重ねられる前記正面フラップ板7の対向する両側端には、前記第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bのそれぞれ一端部がVの字状に折り曲げられて嵌合係止する各々Vの字状の切込部7a、7aを備えることを特徴とする中仕切付き外装箱。
【請求項2】
前記各々窓孔部11、12は多角形状、円形状、楕円形状のうちいずれかであることを特徴とする請求項1記載の中仕切付き外装箱。
【請求項3】
前記各々窓孔部11、12は多角形状であり、前記各上板6a、8aには、各々窓孔部11、12内を通る各々折目f1 、h1 を底辺とする頂角θ1 の二等辺三角形、前記各上板6b、8bには、各々窓孔部11、12内を通る各々折目f1 、h1 を一辺とする矩形状と頂角θ2 の二等辺三角形とから構成される請求項1又は請求項2記載の中仕切付き外装箱。
【請求項4】
前記正面フラップ板7の両側端の各々Vの字状の前記切込部7a、7aの切込角度はθ2 であり、Vの字状に折り曲げられる前記第1上下板6a、6bと第2上下板8a、8bのそれぞれ折り曲げ角度は略θ2 であって、45°〜90°未満の鋭角、又は90°〜100°であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載中仕切付き外装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−25440(P2012−25440A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−166219(P2010−166219)
【出願日】平成22年7月23日(2010.7.23)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】