説明

中和器及び熱源装置

【課題】ドレンの中和機能や排水機能の低下を防止する。
【解決手段】ドレン(4)を中和する中和器(2)であって、中和剤(寒水石20)が装填され、ドレンを入れる容器部(6)と、前記中和剤に差し込まれ、前記ドレンを通過させる排水フィルタ部(8)とを備える。前記排水フィルタ部は、前記容器部中に前記中和剤と分離された空間部(34)を形成する筐体(46)と、前記筐体に形成されて前記ドレンを通過させる複数の通水孔部(36)と、前記筐体の前記空間部を外気に通じさせる通気孔部(60)とを備える構成としてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次熱交換器等、燃焼ガスの潜熱を回収する際に生じるドレン処理に用いられる中和器に関し、例えば、中和剤を用いた中和器、その中和器をドレン処理に用いた熱源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一次熱交換器で顕熱を熱交換した燃焼ガスの潜熱を二次熱交換器で熱交換すると、ドレンが発生する。このドレンは、排気ガスの成分が溶け込んでいるため、強酸性を呈する。このため、その排水処理には中和処理が施され、ドレン排水路には中和剤が装填された中和器が設置される。
【0003】
このようなドレンの中和処理に関し、中和剤を用いた中和器が知られ(特許文献1)、また、中和器の機能低下や機能停止に関し、センサにより間接的又は直接的に監視することが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−241649公報
【特許文献2】特開2001−336836公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、中和器では装填された中和剤にドレンを通過させ、排水させる構造が一般的である。斯かる構造の中和器ではドレンが滞留するため、器内に砂やごみ、空気中の微生物等の異物が入り、中和剤中に侵入すると、砂、ごみ、微生物による滞留層を生成させ、この滞留層が通水機能を妨げる。このような滞留層は中和剤に目詰まり状態を生じさせるため、中和剤に対するドレンの滲み込みを阻み、中和機能を低下させ、中和器の排水機能を低下させる。
【0006】
また、滞留層がドレンの滲み込みを妨げると、中和器内のドレン収容量を低下させ、ドレンの水位を上昇させる。このため、中和器のドレンが異常レベルとなり、ドレンが溢れ出すという不都合がある。また、ドレンレベルを監視している中和器にあっては、異常アラームを頻発させる不都合もある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、斯かる課題に鑑み、ドレンの中和機能や排水機能の低下を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の中和器は、ドレンを中和する中和器であって、中和剤が装填され、ドレンを入れる容器部と、前記中和剤に差し込まれ、前記ドレンを通過させる排水フィルタ部とを備える。
【0009】
上記中和器において、好ましくは、前記排水フィルタ部は、前記容器部中に前記中和剤と分離された空間部を形成する筐体と、前記筐体に形成されて前記ドレンを通過させる複数の通水孔部と、前記筐体の前記空間部を外気に通じさせる通気孔部とを備える構成としてもよい。
【0010】
上記中和器において、好ましくは、更に、前記排水フィルタ部を前記容器部中の前記中和剤中に支持させる支持部材とを備えてもよい。
【0011】
上記中和器において、好ましくは、更に、前記排水フィルタ部を前記容器部に着脱させる着脱機構部とを備えてもよい。
【0012】
上記中和器において、好ましくは、前記筐体は、ヒンジ部で連結された第1の筐体部及び第2の筐体部を備え、これら第1及び第2の筐体部を開閉可能にしてもよい。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の熱源装置は、ドレンを中和する中和器を備える熱源装置であって、前記中和器が、中和剤が装填されてドレンを入れる容器と、前記中和剤に差し込まれて前記ドレンを通過させる排水フィルタ部とを備える。
【0014】
上記熱源装置において、好ましくは、前記中和器の構成を備えてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の中和器又は熱源装置は、次の何れかの効果が得られる。
【0016】
(1) 中和剤中に差し込まれた排水フィルタ部により、ドレンの通水路が形成され、ドレンを中和剤に接触させ、中和機能を維持することができる。
【0017】
(2) ごみや異物の侵入で滞留層が形成されても、ドレンの通過機能が維持されるので、ドレンの排出機能の低下を抑制できる。
【0018】
(3) ドレン排出性能を維持でき、ドレンの溢れ出しや、異常水位のアラーム発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の実施の形態に係る中和器の一例を示す断面図である。
【図2】中和器の蓋部を示す図である。
【図3】排水フィルタ部の機能を示す図である。
【図4】排水フィルタ部の機能を示す図である。
【図5】排水フィルタ部を示す図である。
【図6】開いた排水フィルタ部を示す図である。
【図7】排水フィルタ部の開閉機構を示す図である。
【図8】排水フィルタ部の支持及び着脱機構の一例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係る給湯装置の一例を示す図である。
【図10】排水フィルタ部の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
〔第1の実施の形態〕
【0021】
第1の実施の形態について、図1及び図2を参照する。図1は排水フィルタ部を備える中和器の一例を示し、図2は蓋部を示している。
【0022】
この中和器2は、本発明の中和器の一例であって、例えば、熱交換で発生したドレン4を中和する手段であり、図1に示すように、ドレン4を入れる容器部6に排水フィルタ部8を備えている。
【0023】
容器部6は、合成樹脂やステンレス等の耐酸性材料で形成され、例えば、有底角筒状容器である。この容器部6は上部開口側に蓋部10(図2)を備えるとともに、容器部6を二分する隔壁12を備えている。蓋部10は、容器部6に着脱可能に取り付けられている。
【0024】
隔壁12は容器部6を二分する分離手段であって、容器部6は隔壁12を以て第1室14と第2室16とに分離されている。隔壁12の上縁は蓋部10に当接されており、蓋部10の内側に形成される気室も二分している。隔壁12は、容器部6の底部まで到達しておらず、隔壁12の下縁と容器部6の底部との間で第1室14から第2室16にドレン4が移動する。
【0025】
容器部6の第1室14及び第2室16には中和剤が装填され、この実施の形態では、寒水石20が装填され、この寒水石20は第1室14及び第2室16の上部まで装填されている。
【0026】
第1室14側にはドレン導入口22が形成され、第2室16側にはドレン排出口24が形成されているとともに、排水部26が形成されている。ドレン導入口22は容器部6を閉塞する蓋部10に形成され、このドレン導入口22には図示しない二次熱交換器からドレン4を導くドレンホース28が接続されている。ドレン排出口24は第2室16から溢水するドレン4を排出する手段であって、このドレン排出口24にはドレンホース30が接続されている。ドレン導入口22から第1室14側に導入されたドレン4は寒水石20の間を抜け、矢印Xで示すように第2室16に流れ込み、第2室16からドレン排出口24へ流出する。
【0027】
排水部26には排水栓32が設けられ、この排水栓32を開けることにより、ドレン4を排水させることも可能である。
【0028】
排水フィルタ部8は、容器部6に導入されるドレン4の排水機能を支援する手段であって、第1室14側の寒水石20中に差し込まれている。この排水フィルタ部8は中空体であって、その空間部34が第1室14側の寒水石20の上層から下層に至る広範囲で排水空間(又は通水空間)を形成し、ドレン4の移動を支援する。また、排水フィルタ部8にはスリット状である複数の通水孔部36が形成されており、この通水孔部36は寒水石20の進入を阻止するとともに、ドレン4を選択的に空間部34に導くことができる。
【0029】
蓋部10は、容器部6の上部開口部を塞ぐ手段であって、容器部6と同様に合成樹脂やステンレス等の耐酸性材料で形成されている。この蓋部10は、レベルセンサ38を備えるとともに、図2に示すように、固定手段の一例である複数のねじ40を用いて容器部6に固定されている。レベルセンサ38は第1室14側に設置され、このレベルセンサ38は2つの電極42、44を備えている。各電極42、44間にドレン4が到達して接触し、ドレン4が電極42、44間を短絡すれば、容器部6内のドレンレベルを表す出力が得られる。
【0030】
次に、排水フィルタ部8の排水機能について、図3及び図4を参照する。図3は排水フィルタ部の水平断面方向から見た排水状態を示し、図4は排水フィルタ部の垂直断面方向から見た排水状態を示している。
【0031】
寒水石20の層中に設置された排水フィルタ部8は、寒水石20の層中に排水フィルタ部8の空間部34が排水経路を形成する。図3に示すように、第1室14に導入されたドレン4は排水フィルタ部8の空間部34から通水孔部36を通して寒水石20側に流れ出る。
【0032】
排水フィルタ部8の空間部34にあるドレン4は、図4に矢印で示すように、寒水石20の上層部から下層部の広範囲に亘って流れ、第1室14に導入されたドレン4を第1室14に滞留させることなく、第2室16に導くことができる。
【0033】
このように排水フィルタ部8によって排水機能が支援されるので、容器部6に侵入した砂、ごみ、微生物による滞留層が生成されても、その滞留層を排水フィルタ部8がバイパスするので、中和器2の中和機能、通水機能又は排水機能の低下を防止できる。
【0034】
次に、排水フィルタ部8について、図5、図6及び図7を参照する。図5は排水フィルタ部の正面及び側面を示し、図6は開いた排水フィルタ部を示し、図7は排水フィルタ部の開閉機構を示している。
【0035】
この排水フィルタ部8は、図5及び図6に示すように、円筒状の筐体46を備え、この筐体46は、容器部6中にある寒水石20の層中に排水空間となる空間部34を形成する手段である。筐体46は、例えば、ステンレスの一体成形により形成すればよい。この筐体46には、複数の通水孔部36が形成され、各通水孔部36は長径状であり、この開口幅W、開口長さL(図6)は、寒水石20の大きさより小さく設定され、寒水石20の空間部34への侵入を阻止するとともに、ドレン4を空間部34に導くフィルタ機能を備えている。
【0036】
筐体46は、第1の筐体部48と、第2の筐体部50とをヒンジ部52で開閉可能に連結したものであり、筐体部48、50は着脱機構54を備えている。この実施の形態では、筐体部48は係合枠部56を備え、筐体部50は係合枠部56に挿入されて固定される係合爪部58を備えている。
【0037】
また、筐体46の上端部には通気孔部60が形成され、この通気孔部60の形状は、例えば、図7に示すように、十字形である。この通気孔部60は、空間部34を外気に通じさせる手段である。この通気孔部60に対向する筐体46の下端部には同形状の通水孔部62が形成されている。この通水孔部62も既述の通水孔部36と同様に、ドレン4を通流させるための手段である。
【0038】
このような排水フィルタ部8では、図7の(A)に示すように、2つの筐体部48、50を連結させて維持させ、図7の(B)に示すように、両者を向かい合わせて接合し、係合枠部56に係合爪部58を挿入してロックさせ、単一の筐体46に形成することができる。これにより、排水フィルタ部8が得られる。
【0039】
また、係合枠部56と係合爪部58との結合を解除すれば、図7の(A)に示す状態となり、2つの筐体部48、50に分離させることができる。これにより、断面半円状の各筐体部48、50に形成された空間部34に生成される残留物や、その内壁面の付着物を洗浄することができる。
【0040】
次に、排水フィルタ部8の支持及び着脱構造について、図8を参照する。図8は排水フィルタ部の支持及び着脱構造の一例を示している。
【0041】
排水フィルタ部8の各筐体部48、50(図5)と、容器部6との間には、排水フィルタ部8の支持及び着脱機構64が備えられている。排水フィルタ部8の筐体46(図5)には、筐体46の軸方向と直交方向に突出する一対の支持アーム66が形成されている。容器部6の内壁部には、図8に示すように、各支持アーム66を着脱させ且つ支持させる手段として複数の着脱溝部68が形成されている。
【0042】
斯かる構成によれば、着脱溝部68を選択して支持アーム66を係合させることにより、排水フィルタ部8の取付位置を変更できるとともに、排水フィルタ部8を着脱可能に着脱溝部68に支持、固定することができる。そして、排水フィルタ部8の支持アーム66に対応して着脱溝部68の溝幅を設定すれば、着脱溝部68により垂直又は所望の角度に設定することができる。
【0043】
この実施の形態では着脱溝部68を垂直方向に設置しているが、所定の角度を設定することにより、排水フィルタ部8に角度を設定することもできる。
【0044】
上記実施の形態の効果を以下に列挙する。
【0045】
(1) 中和剤中に差し込まれた排水フィルタ部8により、ドレン4の通水路が形成され、ドレンを中和剤に接触させ、中和機能を維持、助長することができる。
【0046】
(2) ごみや異物の侵入で滞留層が形成されても、排水フィルタ部8の空間部34でドレン4の通過機能が維持されるので、ドレン4の排出機能の低下を抑制できる。また、排水機能を高めることができる。
【0047】
〔第2の実施の形態〕
【0048】
第2の実施の形態について、図9を参照する。図9は排水フィルタ部を備える中和器を用いた給湯装置の一例を示している。図9において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0049】
この給湯装置70は、熱源装置の一例であって、既述の中和器2を備えている。一次熱交換器72ではバーナ74で発生した燃焼ガス76の顕熱を上水Wに熱交換し、二次熱交換器78では一次熱交換後の燃焼ガス76の潜熱を熱交換する。この二次熱交換で発生したドレン4は、ドレン受け80に集水され、ドレンホース28から中和器2に導かれ、中和される。中和されたドレン4は、ドレン排水口24からドレンホース30に導かれ、排出される。中和器2には既述の排水フィルタ部8を備えており、既述の排水機能が得られる。
【0050】
このような中和器2を用いれば、給湯装置70のように、二次熱交換器78を備える高効率の熱交換を行うシステムにおいて、ドレン4の排出機能が維持され、信頼性の高い給湯機能を維持することができる。
【0051】
この実施の形態においては、中和器2にあるレベルセンサ38の検出出力を制御装置82に入力して異常判定を行い、異常レベルを検出した場合には、浴室リモコン84や台所リモコン86にある表示部や音声発生部にアラームを生じさせてもよい。
【0052】
このような場合にも、ドレン排出性能の低下を防止し且つ維持できるので、ドレン4の異常な溢れ出しや、異常水位のアラーム発生を抑制できる。
【0053】
〔他の実施の形態〕
【0054】
(1) 他の実施の形態について、図10を参照する。図10は排水フィルタ部の変形例を示している。図10において、図1、図7と同一部分には同一符号を付してある。
【0055】
上記実施の形態では、円柱状の排水フィルタ部8を例示したが、図10の(A)に示すように、角筒状でもよく、図10の(B)に示すように、断面長円形でもよい。
【0056】
上記実施の形態では、排水フィルタ部8に支持アーム部66を備えているが、図10の(C)に示すように、支持アーム部66を備えていない構成としてもよい。
【0057】
(2) 上記実施の形態では、燃焼ガスの熱交換で発生するドレンを例示したが、燃焼ガスに限定されるものではなく、排熱回収の際に発生するドレンの中和に広く利用することができる。
【0058】
(3) 上記実施の形態では、中和器2の容器部6に隔壁12で形成した第1室14側に排水フィルタ部8を設置しているが、第2室16側に設置してもよく、また、第1室14及び第2室16の双方に設置してもよい。また、第1室14の排水フィルタ部8は、複数であってもよい。第2室16についても同様である。
【0059】
(4) 上記実施の形態の着脱機構64では、排水フィルタ部8の筐体46側に支持アーム66を取り付けているが、容器部6の内壁部から支持アームを突出させ、これに対応する着脱溝部を排水フィルタ部8の筐体46側に設け、この筐体46側の着脱溝部に容器部6から突出させた支持アームを以て排水フィルタ部8を着脱させ、支持する構成であってもよい。
【0060】
(5) 上記実施の形態では、中和剤として寒水石20を例示しているが、他の中和材であってもよい。
【0061】
〔実験結果〕
【0062】
中和器2の排水フィルタ部8による排水性能の維持について、実験を行った。この実験は、ドレン4の通過し易さの確認であり、その確認方法は中和器2に水をそそぎ、あふれが発生する量を測定している。
【0063】
確認結果として、排水フィルタ部8の設置前では、0.42〔リットル/分〕、排水フィルタ部8の設置後では、0.61〔リットル/分〕が得られた。
【0064】
排水フィルタ部8を設置することにより、ドレン4が通過し易くなったことが確認できた。なお、最大ドレン発生量は約0.07〔リットル/分〕である。
【0065】
詰り難くなったことの確認として、小麦粉を流し込むことにより、中和器2を疑似的に詰まらせ、その状態において、排水フィルタ部8の設置前後の効果確認を行った。
【0066】
排水フィルタ部8の設置前では、小麦粉が15〔mm〕の厚さになったところ、詰りが発生し、排水フィルタ部8の設置後では、同量の小麦粉を流し込み、排水性能が得られた。その状態での排水量は、0.13〔リットル/分〕であった。
【0067】
排水フィルタ部8を設置した場合、小麦粉の厚さが15〔mm〕では0.13〔リットル/分〕の排水が可能であることが確認でき、25〔mm〕の厚さで詰りの発生があった。斯かる実験により、排水フィルタ部8を設置すれば、詰りの発生を抑制でき、排水機能を維持できることが確認された。
【0068】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、中和器の排水機能や中和機能の低下を防止する技術であって、二次熱交換等の潜熱を熱交換する際に発生するドレンの中和に広く利用できる。
【符号の説明】
【0070】
2 中和器
4 ドレン
6 容器部
8 排水フィルタ部
34 空間部
36 通水孔部
46 筐体
54 着脱機構
60 通気孔部
64 支持及び着脱機構
66 支持アーム
68 着脱溝部
70 給湯装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドレンを中和する中和器であって、
中和剤が装填され、ドレンを入れる容器部と、
前記中和剤に差し込まれ、前記ドレンを通過させる排水フィルタ部と、
を備えることを特徴とする中和器。
【請求項2】
前記排水フィルタ部は、
前記容器部中に前記中和剤と分離された空間部を形成する筐体と、
前記筐体に形成されて前記ドレンを通過させる複数の通水孔部と、
前記筐体の前記空間部を外気に通じさせる通気孔部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の中和器。
【請求項3】
更に、前記排水フィルタ部を前記容器部中の前記中和剤中に支持させる支持部材と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の中和器。
【請求項4】
更に、前記排水フィルタ部を前記容器部に着脱させる着脱機構部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の中和器。
【請求項5】
前記筐体は、ヒンジ部で連結された第1の筐体部及び第2の筐体部を備え、これら 第1及び第2の筐体部を開閉可能にしたことを特徴とする請求項2に記載の中和器。
【請求項6】
ドレンを中和する中和器を備える熱源装置であって、
前記中和器が、中和剤が装填されてドレンを入れる容器と、前記中和剤に差し込まれて前記ドレンを通過させる排水フィルタ部とを備えることを特徴とする熱源装置。
【請求項7】
前記中和器が請求項2、3、4又は5に記載の中和器であることを特徴とする請求項6に記載の熱源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−5980(P2012−5980A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145654(P2010−145654)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000170130)高木産業株式会社 (87)
【Fターム(参考)】