説明

中継装置、中継方法、中継プログラム、通信システム、及び、命令変換情報生成装置

【課題】機器が実行することできる機器命令が、管理装置が利用できる命令と異なる場合でも、管理装置から機器を制御すること。
【解決手段】命令生成情報記憶部b132は、第1の命令の識別情報と第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する。機器命令取得部b131は、ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する。命令変換情報生成部b133は、機器命令取得部b131が取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する。命令変換部b152は、命令変換情報生成部b133が生成した命令変換情報に基づいて、管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して機器へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中継装置、中継方法、中継プログラム、通信システム、及び、命令変換情報生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報技術の発展により、デジタル関連技術を使用したデジタル家庭電化機器(家電機器という)が、家庭内に多く見られるようになった。最近では、これらの家電機器を互いにネットワークで接続し、様々な機能を提供する技術が提案されている。例えば、家庭内での家電機器のネットワーク(ホームネットワークという)では、各家電機器に互換性を持たせ、家電機器間の相互接続や通信等を容易にすることが検討されている。
【0003】
例えば、非特許文献1には、ホームネットワークでの標準規格として、DLNA(登録商標;Digital Living Network Alliance(登録商標))ガイドラインについて記載されている(以下、同様に「DLNA」は登録商標)。
また、特許文献1には、ホームネットワークでの通信パケットをカプセル化し、カプセル化した通信データをインターネットに送信するプロキシ装置が記載されている。また、このプロキシ装置は、インターネットから受信した通信データのカプセルを解除してホームネットワーク内へ送信することが記載されている。つまり、この技術は、ホームネットワーク同士を、VPNを用いて接続する技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−236344号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】“DLNAガイドライン”、[online]、Digital Living Network Alliance(登録商標)、[2009年2月27日検索]、インターネット<http://www.dlna.org/home>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、オペレータ等がホームネットワーク外の管理装置(センタサーバという)からホームネットワーク内の家電機器を遠隔操作することにより、家電機器の利用者に代わって、家電機器の保守や設定を行うことが検討されている。
しかしながら、家電機器の制御を行う命令(機器命令という)は、センタサーバの用いる命令と異なる場合がある。また、利用できる機器命令は、家電機器各々で異なる。このため、センタサーバからホームネットワーク内の家電機器を制御することができないという欠点があった。
つまり、従来の技術では、機器が実行することできる機器命令が、管理装置が利用できる命令と異なる場合、管理装置から機器を制御することができないという欠点があった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、機器が実行することできる機器命令が、管理装置が利用できる命令と異なる場合でも、管理装置から機器を制御することができる中継装置、中継方法、中継プログラム、通信システム、及び、命令変換情報生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明は、ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置において、前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部と、前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得部と、前記機器命令取得部が取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成部と、前記命令変換情報生成部が生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換部と、を備えることを特徴とする中継装置である。
上記構成によると、前記中継装置は、機器各々が実行することができる第1の命令の識別情報を取得して、取得した第1の命令の識別情報と第2の識別情報を対応付けた命令変換情報を生成する。また、前記中継装置は、生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信するので、前記機器が実行することできる機器命令が、前記管理装置が利用できる命令と異なる場合でも、前記管理装置から前記機器を制御することができる。
【0009】
(2)また、本発明は、上記の中継装置において、前記命令生成情報記憶部は、ある第2の命令の識別情報に対して、複数の第1の命令の識別情報を対応付けた命令生成情報を記憶することを特徴とする。
上記構成によると、前記中継装置は、ある第2の命令の識別情報に対して複数の第1の命令の識別情報を対応付けた命令生成情報を記憶するので、ある第2の命令の識別情報と複数の第1の命令の識別情報とを対応付けた命令変換情報を生成して、生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換する。これにより、前記管理装置からの1回の第2の命令で、複数の第1の命令を実行することができ、前記管理装置と前記中継装置間の通信量を削減することができる。また、前記管理装置と前記中継装置の処理負荷を軽減することができ、前記管理装置での命令の管理を簡易にすることができる。
【0010】
(3)また、本発明は、上記の中継装置において、前記命令変換部が予め定めた時間内に同じ第1の命令を同じ機器へ複数回送信する場合、当該第1の命令を1回だけ当該機器へ送信させる制御を、前記命令変換部に対して行う命令スケジューリング部を備えることを特徴とする。
上記構成によると、前記中継装置は、予め定めた時間内に同じ第1の命令を同じ機器へ複数回送信する場合、当該第1の命令を1回だけ当該機器へ送信するので、複数回の第1の命令を1回で実行することができ、前記中継装置と前記機器間の通信量を削減することができ、前記中継装置と前記機器の処理負荷を軽減することができる。
【0011】
(4)また、本発明は、上記の中継装置において、前記命令生成情報記憶部は、ある第2の命令の識別情報に対して、複数の第1の命令の識別情報を対応付けた命令生成情報を記憶し、前記機器命令取得部は、前記ネットワークに接続された機器各々から前記機器種別情報を取得し、前記命令変換情報生成部は、前記機器命令取得部が取得した機器種別情報に基づいて、前記複数の第1の命令の識別情報のうち、前記第2の命令の識別情報に対応付ける第1の命令の識別情報を選択することを特徴とする。
上記構成によると、前記中継装置は、機器種別情報に基づいて、前記複数の第1の命令の識別情報のうち、前記第2の命令の識別情報に対応付ける第1の命令の識別情報を選択するので、前記中継装置が機器種別情報に応じて選択した第1の命令の識別情報を命令変換情報として、第2の命令を第1の命令に変換することができ、迅速かつ確実に前記管理装置から機器を制御することができる。
【0012】
(5)また、本発明は、上記の中継装置において、前記機器命令取得部は、前記ネットワークに接続された機器各々から前記第1の命令の実行を許可する送信元であって前記第2の命令の送信元を示す送信元情報を取得し、前記命令変換情報生成部は、前記機器命令取得部が取得した第1の命令の識別情報と送信元情報とを対応付けたアクセス制御情報を生成し、前記命令変換部は、第2の命令の送信元の情報及び当該第2の命令を変換した第1の命令が、前記アクセス制御情報の送信元情報及び第1の命令に一致しない場合、当該第1の命令を前記機器へ送信しないことを特徴とする。
上記構成によると、前記中継装置は、機器各々から前記第1の命令の実行を許可する送信元であって前記第2の命令の送信元を示す送信元情報を取得し、取得した第1の命令の識別情報と送信元情報とを対応付けたアクセス制御情報を生成し、第2の命令の送信元の情報及び当該第2の命令を変換した第1の命令が、前記アクセス制御情報の送信元情報及び第1の命令に一致しない場合、当該第1の命令を前記機器へ送信しない。これにより、前記中継装置は、前記機器各々に応じたアクセス制限をすることができる。
【0013】
(6)また、本発明は、ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置における中継方法において、機器命令取得部が、前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得過程と、命令変換情報生成部が、前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部から読み出し、前記機器命令取得過程にて取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成過程と、命令変換部が、前記命令変換情報生成過程にて生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換過程と、を有することを特徴とする中継方法である。
【0014】
(7)また、本発明は、上記の中継装置において、ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置のコンピュータを、前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得手段、前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部から読み出し、前記機器命令取得手段にて取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成手段、前記命令変換情報生成手段にて生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換手段、として機能させることを特徴とする中継プログラムである。
【0015】
(8)また、本発明は、上記の中継装置において、ネットワークに接続された機器と、前記機器と通信を行う中継装置と、前記中継装置を介して前記機器と通信を行う管理装置と、を具備する通信システムにおいて、前記通信システムは、命令変換情報生成装置を備え、前記命令変換情報生成装置は、前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部と、前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得部と、前記機器命令取得部が取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成部と、を備え、前記中継装置は、前記命令変換情報生成装置が生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換部を備えることを特徴とする通信システムである。
【0016】
(9)また、本発明は、上記の中継装置において、ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置と通信を行う命令変換情報生成装置において、前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部と、前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得部と、前記機器命令取得部が取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成部と、を備えることを特徴とする命令変換情報生成装置である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、機器が実行することできる機器命令が、管理装置が利用できる命令と異なる場合でも、管理装置から機器を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の実施形態に係る遠隔操作システムを示す概念図である。
【図2】本実施形態に係るプロキシ装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】本実施形態に係る命令生成情報テーブルの一例を示す概略図である。
【図4】本実施形態に係る命令変換情報テーブルの一例を示す概略図である。
【図5】本実施形態に係る命令変換処理の一例を示す概略図である。
【図6】本実施形態に係る命令生成情報テーブルの別の一例を示す概略図である。
【図7】本実施形態に係る命令変換情報テーブルの別の一例を示す概略図である。
【図8】本実施形態に係る命令変換処理の別の一例を示す概略図である。
【図9】本実施形態に係る命令生成情報テーブルの別の一例を示す概略図である。
【図10】本実施形態に係るアクセス制御情報テーブルの一例を示す概略図である。
【図11】本実施形態に係るアクセス制限処理の一例を示す概略図である。
【図12】本実施形態に係る命令スケジューリングテーブルの一例を示す概略図である。
【図13】本実施形態に係る命令スケジューリングを示す概略図である。
【図14】本実施形態に係るスケジューリング処理の一例を示す概略図である。
【図15】本実施形態の変形例2に係る情報木を示す概略図である。
【図16】本実施形態の変形例2に係るセマンティクス変換を示す概略図である。
【図17】本実施形態の変形例2に係る情報木の一部を示す概略図である。
【図18】本実施形態に係る型変換を示す概略図である。
【図19】本実施形態に係る遠隔操作システムの別の一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の遠隔操作システム(通信システム)を示す概念図である。この図において、遠隔操作システムでは、センタに設置されたセンタサーバa1とホームネットワークとがWAN(Wide Area Network)を介して接続される。
【0020】
また、センタサーバa1(管理装置)とホームネットワーク内のサービスGW B1とは、サーバ側プロトコルスタックS1及び端末側プロトコルスタックS2をそれぞれ搭載し、宅内機器遠隔管理プロトコル、例えば、CWMP(CPE WAN Management Protocol)を用いた通信を行う。ここで、CWMPの技術仕様として、例えば、TR−069(Technical Report 069)が用いられる。これにより、センタサーバa1は、サービスGW B1を遠隔管理する。
端末側プロトコルスタックS2は、符号b2を付したOSGi(Open Services Gateway initiative)フレームワーク上で動作する。このように、必要な機能をOSGiのバンドルとして着脱可能な構造としているので、容易に拡張や変更をすることができる。なお、本実施形態では、通信プロトコルとしてCWMP(TR−069)を用いる場合について説明するが、本発明はこれに限らず、別のプロトコル、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)やSOAP(Simple Object Access Protocol)等を用いてもよい。また、本実施形態では、プロトコルスタックにOSGiを用いる場合について説明するが、本発明はこれに限られず、別のフレームワークを用いてもよい。
【0021】
プロキシ装置b1(中継装置)は、UPnP機器やDLNA機器等の家電機器C1(機器)各々から、その家電機器C1の制御を行う命令であって、UPnPやDLNAに対応したプロトコルの命令(機器命令という;第1の命令)を取得し、機器命令と宅内機器遠隔管理プロトコルの命令(センタ命令という;第2の命令)とを対応付けた命令変換情報を生成する。なお、本実施形態では、家電機器C1がUPnP、DLNAを用いる場合について説明するが、本発明はこれに限らず、別のプロトコル、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いてもよい。
また、プロキシ装置b1は、センタサーバa1から端末側プロトコルスタックS2を介して受信したセンタ命令を、生成した命令変換情報に基づいて、機器命令に変換し、家電機器C1に送信する。なお、プロキシ装置b1は、符号b2を付したOSGiフレームワーク上で動作する。
【0022】
このように、遠隔操作システムでは、センタサーバa1とホームネットワーク内のサービスGW B1に、サーバ側プロトコルスタックS1及び端末側プロトコルスタックS2をそれぞれ搭載し、また、サービスGW B1にプロキシ装置b1を配備する。これにより、遠隔操作システムでは、昨今増え始めたUPnPやDLNAに対応した家電機器C1(DLNA対応テレビ、パーソナルコンピュータ等)を、標準プロトコル(CWMP(TR−069))を用いて、センタから保守、設定代行をおこなうことができる。つまり、遠隔操作システムでは、センタサーバa1からの命令を、UPnPやDLNA対応の家電機器C1への命令に変換して中継することでお互いを連携させることができ、オペレータ等がセンタサーバa1から家電機器C1の保守、設定代行をすることができる。
【0023】
<プロキシ装置b1の構成について>
図2は、本実施形態に係るプロキシ装置b1の構成を示す概略ブロック図である。この図において、プロキシ装置b1は、WAN通信部b11、LAN通信部b12、機器命令取得部b131、命令生成情報記憶部b132、命令変換情報生成部b133、命令変換情報記憶部b141、アクセス制限情報記憶部b142、センタ命令受付部b151、命令変換部b152、バッチ情報記憶部b153、及び命令スケジューリング部b154を含んで備える。なお、機器命令取得部b131、命令生成情報記憶部b132、命令変換情報生成部b133を、命令変換情報生成装置b13という。
【0024】
WAN通信部b11は、WANを介してセンタサーバa1と通信を行う。例えば、WAN通信部b11は、センタサーバa1からのセンタ命令を受信し、その応答をセンタサーバa1へ送信する。
LAN通信部b12は、LANを介して家電機器C1と通信を行う。例えば、LAN通信部b12は、家電機器C1へ機器命令を送信し、その応答を家電機器C1から受信する。
【0025】
機器命令取得部b131は、新たな家電機器C1がLANに接続されたことを検出すると、家電機器C1各々から、家電機器C1の識別する機器識別情報、その家電機器C1が実行することできるすべての機器命令(第1の命令の識別情報)、機器名称、機器の種類(メディアサーバ、NAS、又はテレビ等)を示す機器情報、機器の種別(サーバ、又はクライアント)を示す機器種別、を含む機器管理情報を、LAN通信部b12を介して受信する。機器命令取得部b131は、受信した機器管理情報を命令変換情報生成部b133に出力する。
【0026】
命令生成情報記憶部b132は、機器命令とセンタ命令とを対応付けた命令生成情報(例えば、図3、図6)を予め記憶する。
命令変換情報生成部b133は、命令生成情報記憶部b132が記憶する命令生成情報を読み出し、機器命令取得部b131から入力された家電機器C1各々の機器管理情報の機器命令と、その機器命令に命令生成情報で対応するセンタ命令と、を対応付けた命令変換情報を生成する(命令変換情報生成処理という)。
また、命令変換情報生成部b133は、命令生成情報記憶部b132が記憶する命令生成情報に基づいて、機器命令取得部b131から入力された機器管理情報の機器命令の実行可否を示すアクセス制限情報を生成する(アクセス制限情報生成処理という)。
なお、命令生成情報記憶部b132が行う命令変換情報生成処理及びアクセス制限情報生成処理の詳細については、後述する。
命令変換情報生成部b133は、生成した命令変換情報及びアクセス制限情報を、それぞれ、命令変換情報記憶部b141及びアクセス制限情報記憶部b142に記憶する。
【0027】
センタ命令受付部b151は、センタ命令を、WAN通信部b11を介して受信し、命令変換部b152に出力する。また、センタ命令受付部b151は、命令変換部b152から入力されたセンタ命令の応答を、WAN通信部b11を介してセンタサーバa1へ送信する。
命令変換部b152は、命令変換情報記憶部b141が記憶する命令変換情報に基づいて、センタ命令受付部b151から入力されたセンタ命令を機器命令に変換する(命令変換処理という)。また、命令変換部b152は、アクセス制限情報記憶部b142が記憶するアクセス制限情報に基づいて、機器命令の実行を許可するか否かを判定する。機器命令の実行を許可すると判定した場合にのみ、命令変換部b152は、変換した機器命令を、LAN通信部b12を介して家電機器C1に送信する(アクセス制限処理という)。
なお、命令変換部b152が行う命令変換処理及びアクセス制限処理の詳細については、後述する。
また、命令変換部b152は、家電機器C1から受信した機器命令の応答を、センタ命令の応答に変換してセンタ命令受付部b151に出力する。
【0028】
バッチ情報記憶部b153は、指定時刻又は定期的に行う機器命令、及び、その機器命令の実行時間を記憶する。
命令スケジューリング部b154は、バッチ情報記憶部b153が記憶する機器命令の実行時間に、その機器命令をLAN通信部b12を介して家電機器C1に送信する。また、命令スケジューリング部b154は、命令変換部b152が予め定めた条件で(例えば、予め定めた時間ΔT内に)、同じ機器命令を同じ家電機器C1へ複数回送信する場合、命令変換部b152に対して、その機器命令を1回だけその家電機器C1へ送信させる制御を行う(スケジューリング処理という)。なお、命令スケジューリング部b154が行うスケジューリング処理の詳細については、後述する。
【0029】
<命令変換情報生成処理、命令変換処理について>
以下、命令変換情報生成部b133が行う命令変換情報生成処理、及び、命令変換部b152が行う命令変換処理について説明をする。
【0030】
図3は、本実施形態に係る命令生成情報テーブルの一例を示す概略図である。なお、この命令生成情報テーブル(命令生成情報テーブルAという)は、命令生成情報記憶部b132が記憶する。
図示するように命令生成情報テーブルAは、機器命令、機器指定、及びセンタ命令の各項目の列を有している。命令生成情報テーブルAは、機器命令毎に命令生成情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。ここで、機器指定の項目は、センタ命令に家電機器C1各々を指定する情報が含まれるか否かを示す。
例えば、図3の3〜5行目の命令生成情報は、機器命令「ファームアップデート命令」、「セキュリティ情報変更命令」、及び「定期バッチ処理内容変更命令」が、センタ命令「アップデート処理命令」に対応することを示し、アップデート処理命令には、機器指定が「なし」であることを示す。すなわち、命令生成情報記憶部b132は、あるセンタ命令に対して、複数の機器命令を対応付けた命令生成情報を記憶する。なお、例えば、1行目の命令生成情報では、機器命令の「再生命令」とセンタ命令の「再生命令」とを同じ文字列で表現しているが、異なる関数名(又は属性名)であっても場合もよいし、同じ関数名(又は属性名)であってもよい。
【0031】
図4は、本実施形態に係る命令変換情報テーブルの一例を示す概略図である。この命令変換情報テーブル(命令変換情報テーブルAという)は、命令変換情報記憶部b141が記憶する。
図示するように命令変換情報テーブルAは、センタ命令、機器指定、機器識別情報、及び機器命令の各項目の列を有している。命令変換情報テーブルAは、機器命令毎に命令変換情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。ここで、機器識別情報の項目は、命令変換情報のセンタ命令に対して機器命令を実行することができる家電機器C1を示す。
この命令変換情報は次のようにして生成される。命令変換情報生成部b133は、機器命令取得部b131から入力された機器管理情報の機器命令各々に対し、図3に示す命令生成情報テーブルAで対応する機器指定及びセンタ命令を抽出する。命令変換情報生成部b133は、抽出したセンタ命令、抽出した機器指定、機器管理情報の機器識別情報、機器管理情報の機器命令を、命令変換情報として、命令変換情報記憶部b141に記憶する。
【0032】
例えば、図3の3〜5行目の命令変換情報は、センタ命令「アップデート処理命令」では機器指定が「なし」であることを示す。また、この命令変換情報は、センタ命令「アップデート処理命令」を受信した場合、命令変換情報生成部b133が、機器識別情報「機器1」に対して機器命令「ファームアップデート命令」を送信し、機器識別情報「機器2」に対して機器命令「セキュリティ情報変更命令」を送信し、機器識別情報「機器3」に対して機器命令「定期バッチ処理内容変更命令」を送信することを示す。また、図3の7〜9行目の命令変換情報は、「ハードウェア診断命令」で「機器1」が指定されたセンタ命令を受信した場合、命令変換情報生成部b133が「機器1」に対して機器命令「自己診断命令」を送信することを示す。また、この命令変換情報は、「ハードウェア診断命令」で「機器2」が指定されたセンタ命令を受信した場合、命令変換情報生成部b133が「機器2」に対して機器命令「ハードディスク診断命令」及び「メモリ診断命令」を送信することを示す。
つまり、命令変換部b152は、機器指定が「なし」のとき、センタ命令受付部b151から入力されたセンタ命令の命令変換情報を読み出し、読み出した命令変換情報の機器識別情報の家電機器C1に対して、その命令変換情報の機器命令を送信する。一方、命令変換部b152は、機器指定が「あり」のとき、センタ命令受付部b151から入力されたセンタ命令であって、センタ命令で指定された機器識別情報が機器識別情報である命令変換情報を読み出す。命令変換部b152は、読み出した命令変換情報の機器識別情報の家電機器C1に対して、その命令変換情報の機器命令を送信する。
【0033】
図5は、本実施形態に係る命令変換処理の一例を示す概略図である。
この図は、センタサーバA1が「アップデート処理命令」をセンタ命令c1として、プロキシ装置b1に送信した場合を示す。この場合、プロキシ装置b1は、図4に示す命令変換情報に基づいて、「機器1」(家電機器1)に対して「ファームアップデート命令」の機器命令c11を送信し、「機器2」(家電機器2)に対して「セキュリティ情報変更命令」の機器命令c12を送信し、「機器3」(家電機器3)に対して「定期バッチ処理内容変更命令」の機器命令c13を送信する。
また、図5は、センタサーバA2が「機器4」(家電機器4)を指定した「電源診断命令」をセンタ命令c2として、プロキシ装置b1に送信した場合を示す。この場合b1は、図4に示す命令変換情報に基づいて、「機器4」(家電機器4)に対して「電源診断命令」の機器命令c21を送信する。
【0034】
<変形例1>
次に、命令変換情報生成処理、命令変換処理の変形例1について説明をする。この変形例では、機器命令取得部b131が家電機器C1から選択可能な複数の機器命令を受信したときに、機器種別情報に基づいて、センタ命令に対応づける機器命令を選択する場合について説明をする。以下の図6〜8の説明では、機器命令取得部b131が、家電機器C1から固定IPを設定する「固定IP設定命令」と、動的IPを設定する「動的IP設定命令」と、を受信した場合について説明をする。
【0035】
図6は、本実施形態に係る命令生成情報テーブルの別の一例を示す概略図である。この命令生成情報テーブル(命令生成情報テーブルBという)は、命令生成情報記憶部b132が記憶する。
図示するように命令生成情報テーブルBは、機器情報、機器種別、機器命令、及びセンタ命令の各項目の列を有している。命令生成情報テーブルBは、機器情報毎に命令生成情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。
例えば、図1の1行目の命令生成情報は、機器情報「メディアサーバ」が機器種別「サーバ」であることを示し、機器命令「固定IP設定命令」がセンタ命令「IP設定命令」に対応することを示す。
【0036】
図7は、本実施形態に係る命令変換情報テーブルの別の一例を示す概略図である。この命令変換情報テーブル(命令変換情報テーブルBという)は、命令変換情報記憶部b141が記憶する。
図示するように命令変換情報テーブルBは、センタ命令、機器識別情報、機器情報、機器種別、及び機器命令の各項目の列を有している。命令変換情報テーブルBは、機器命令毎に命令変換情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。
この命令変換情報は次のようにして生成される。命令変換情報生成部b133は、機器命令取得部b131から入力された機器管理情報の機器命令及び機器情報に対して、図3に示す命令生成情報テーブルAで対応する機器命令、及び、センタ命令を抽出する。命令変換情報生成部b133は、抽出したセンタ命令、機器情報の機器識別情報、抽出した機器種別、機器情報の機器命令を、命令変換情報として、命令変換情報記憶部b141に記憶する。なお、この命令変換情報生成処理では、機器情報に変えて機器名を用いてもよいし、機器種別を用いてもよい。
【0037】
例えば、図7の1行目の命令変換情報は、センタ命令「IP設定命令」を受信した場合、命令変換情報生成部b133が、機器識別情報「機器1」に対して機器命令「固定IP設定命令」を送信することを示す。つまり、命令変換部b152は、センタ命令受付部b151から入力されたセンタ命令の命令変換情報を読み出し、読み出した命令変換情報の機器識別情報の家電機器C1に対して、その命令変換情報の機器命令を送信する。
なお、命令変換情報テーブルは、「機器1」の家電機器C1から「固定IP設定命令」と「動的IP設定命令」とを受信した場合でも、命令変換情報生成部b133が、機器識別情報「機器1」に対して、機器命令「動的IP設定命令」を対応付けず、機器命令「固定IP設定命令」のみを対応付けることを選択したことを示す。
【0038】
図8は、本実施形態に係る命令変換処理の別の一例を示す概略図である。この図は、センタサーバA1が「IP設定処理命令」をセンタ命令c3として、プロキシ装置b1に送信した場合を示す。この場合、プロキシ装置b1は、図7に示す命令変換情報に基づいて、「機器1」、「機器2」(家電機器1、2)に対して、それぞれ、「固定IP設定処理命令」の機器命令c31、c32を送信し、「機器3」〜「機器6」(家電機器3〜6)に対して、それぞれ、「動的IP設定処理命令」の機器命令c33〜C36を送信する。
【0039】
<アクセス制限情報生成処理、アクセス制限処理について>
以下、命令変換情報生成部b133が行うアクセス制限情報生成処理、及び、命令変換部b152が行うアクセス制限処理について説明をする。
【0040】
図9は、本実施形態に係る命令生成情報テーブルの別の一例を示す概略図である。この命令生成情報テーブル(命令生成情報テーブルCという)は、命令生成情報記憶部b132が記憶する。
図示するように命令生成情報テーブルCは、機器情報、及びアクセス許可命令の各項目の列を有している。命令生成情報テーブルCは、機器命令毎に命令生成情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。ここで、アクセス許可命令の項目は、機器情報の家電機器C1への実行を許可する機器命令を示す。
例えば、図9の1行目の命令生成情報は、機器情報「メディアサーバ」への機器命令「アップデート処理命令」の実行を許可することを示す。
【0041】
図10は、本実施形態に係るアクセス制御情報テーブルの一例を示す概略図である。このアクセス制御情報テーブルは、アクセス制御情報記憶部b142が記憶する。
図示するようにアクセス制御情報テーブルは、機器識別情報、機器情報、送信元情報、及び、アクセス許可命令の各項目の列を有している。アクセス制御情報テーブルは、アクセス許可命令毎にアクセス制御情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。
このアクセス制御情報は次のようにして生成される。命令変換情報生成部b133は、機器命令取得部b131から入力された機器管理情報の機器名称(送信元を示す情報)から、この機器名称の家電機器C1を管理する管理会社のIPアドレス、サーバ証明書、その他識別ID等の送信元の情報(送信元情報)を読み出す。なお、機器名称と送信元情報との対応はプロキシ装置b1が予め記憶する。また、管理会社のIPアドレス等の送信元情報は、家電機器C1が機器管理情報としてプロキシ装置b1に送信してもよい。
命令変換情報生成部b133は、機器命令取得部b131から入力された機器管理情報の機器情報に対し、図9に示す命令生成情報テーブルCで対応するアクセス許可命令であって機器管理情報の機器命令と一致するアクセス許可命令を抽出する。命令変換情報生成部b133は、機器管理情報の機器識別情報、命令生成情報の機器情報、読み出した送信元情報、及び、命令生成情報のアクセス許可命令をアクセス制御情報として、アクセス制御情報記憶部b142に記憶する。
【0042】
例えば、図10の1行目のアクセス制御情報は、機器識別情報「機器1」に対して、送信元情報「A社」からのセンタ命令で、アクセス許可命令「アップデート処理命令」の実行を許可することを示す。
つまり、命令変換部b152は、センタ命令の送信元がアクセス制御情報の送信元情報と一致するか否か、このセンタ命令を変換した機器命令がアクセス制御情報のアクセス許可命令と一致するか、センタ命令を変換した機器命令の送信先の機器識別情報がアクセス制御情報の機器識別情報と一致するか否か、を判定する。命令変換部b152は、これらの判定ですべて一致すると判定した場合、アクセス許可命令の実行を許可し、一方、一致しない判定がある場合、アクセス許可命令の実行を許可しない。すなわち、命令変換部b152は、センタ命令を送信した送信元情報及びこのセンタ命令を変換した機器命令が、アクセス制御情報の送信元情報及びアクセス許可命令に一致しない場合、その機器命令を家電機器C1へ送信しない。
【0043】
図11は、本実施形態に係るアクセス制限処理の一例を示す概略図である。
この図は、A社の管理装置が、「機器1」に対する「ハードウェア診断命令」をセンタ命令c4として、センタサーバA1を介してプロキシ装置b1に送信した場合を示す。この場合、プロキシ装置b1は、図4に示す命令変換情報に基づいて、センタ命令c4を、機器識別情報「機器1」の家電機器C1に対する機器命令「自己診断命令」に変換する。ここで、プロキシ装置b1は、図10に示すアクセス制限情報を参照し、変換後の機器識別情報「機器1」、センタ命令c4の送信元情報(「A社」)、変換後の機器命令「自己診断命令」と一致するアクセス制限情報があると判定する(図10の一行目)。この場合、プロキシ装置b1は、「機器1」に対して「自己診断命令」の機器命令c41を送信する。
また、図11は、B社の管理装置が、「機器1」(家電機器1)に対する「電源診断命令」をセンタ命令c5として、センタサーバA1を介してプロキシ装置b1に送信した場合を示す。この場合、プロキシ装置b1は、図4に示す命令変換情報に基づいて、センタ命令c5を、機器識別情報「機器1」の家電機器C1に対する機器命令「電源診断命令」に変換する。ここで、プロキシ装置b1は、図10に示すアクセス制限情報を参照し、変換後の機器識別情報「機器1」、センタ命令c5の送信元情報(「B社」)、変換後の機器命令「電源診断命令」と一致するアクセス制限情報がないと判定する。この場合、プロキシ装置b1は、センタ命令c5を実行することができないことを示すアクセスエラーを、センタサーバA2を介してB社管理装置に送信する。
【0044】
<スケジューリング処理について>
以下、命令スケジューリング部b154が行うスケジューリング処理について説明をする。
【0045】
図12は、本実施形態に係る命令スケジューリングテーブルの一例を示す概略図である。この命令スケジューリングテーブルは、命令スケジューリング部b154が記憶する。
図示するように命令スケジューリングテーブルは、機器命令、及び条件の各項目の列を有している。命令スケジューリングテーブルは、機器命令毎に命令スケジューリング情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。
例えば、図12の1行目の命令スケジューリング情報は、複数の機器命令「ファームアップデート命令」が、予め定められた時間「ΔT内」に実行される場合、当該機器命令を1回にすることを示す。
【0046】
図13は、本実施形態に係る命令スケジューリングを示す概略図である。
図13の上図は、バッチ情報記憶部b153が記憶する機器命令(例えば、「ファームアップデート命令」)、及び、その機器命令の実行予定時間を示す。例えば、図13の上図は、プロキシ装置b1が等間隔、つまり、定期的にこの機器命令を送信することを示す。また、この図は、センタサーバA1からのセンタ命令(センタA1命令)に基づいて、プロキシ装置b1が時刻T12にこの機器命令を送信することを示す。
また、図13の下図は、命令スケジューリング部b154が機器命令を送信した時刻、つまり、機器命令の実行時間を示す。図13の下図は、時刻T11、T12、及びT13がΔT内であることを示す。この場合、プロキシ装置b1は、時刻T11、T12、及びT13でそれぞれ予定していた3回の機器命令の送信に変えて、1回の機器命令の送信を行う。なお、T1は、時刻T11、T12、及びT13の平均値であり、(T1+T2+T3)/3である。また、図13は、時刻T21及びT22がΔT内であることを示す。この場合、プロキシ装置b1は、時刻T21及びT22でそれぞれ予定していた2回の機器命令の送信に変えて、1回の機器命令の送信を行う。
【0047】
図14は、本実施形態に係るスケジューリング処理の一例を示す概略図である。
この図は、センタサーバA1、A2が、「アップデート処理命令」をそれぞれセンタ命令c6、c8として、プロキシ装置b1に送信した場合を示す。また、この図は、プロキシ装置b1に定期的なアップデート処理命令である「定期アップデート処理命令」が設定されていることを示す。
この場合、プロキシ装置b1は、図4に示す命令変換情報に基づいて、「アップデート処理命令」及び「定期アップデート処理命令」を、それぞれ、「機器1」(家電機器1)に対する「ファームアップデート命令」、「機器2」(家電機器2)に対する「セキュリティ情報変更命令」、「機器3」(家電機器3)に対する「定期バッチ処理内容変更命令」に変更する。プロキシ装置b1は、例えば、変換した3つの「機器1」(家電機器1)に対する「ファームアップデート命令」の実行予定時刻が、条件「ΔT」内であるか否かを判定する。プロキシ装置b1は、「ΔT」内であると判定した場合、「機器1」に対して「ファームアップデート命令」の機器命令c91を1回だけ送信する。
【0048】
このように、本実施形態によれば、プロキシ装置b1は、家電機器C1各々が実行することができる機器命令の情報を取得して、取得した機器命令の情報とセンタ命令の情報を対応付けた命令変換情報を生成する。また、プロキシ装置b1は、生成した命令変換情報に基づいて、センタサーバa1から受信したセンタ命令を機器命令に変換して家電機器C1へ送信するので、家電機器C1が実行することできる機器命令が、センタサーバa1が利用できる命令と異なる場合でも、センタサーバa1から家電機器C1を制御することができる。
また、本実施形態によれば、プロキシ装置b1は、あるセンタ命令の情報に対して複数の機器命令の情報を対応付けた命令生成情報を記憶するので、あるセンタ命令の情報と複数の機器命令の情報とを対応付けた命令変換情報を生成して、生成した命令変換情報に基づいて、センタサーバa1から受信したセンタ命令を機器命令に変換する。これにより、1回のセンタサーバa1からセンタ命令で、複数の機器命令を実行することができ、センタサーバa1とプロキシ装置b1間の通信量を削減することができる。また、センタサーバa1とプロキシ装置b1の処理負荷を軽減することができ、センタサーバa1での命令の管理を簡易にすることができる。
【0049】
また、本実施形態によれば、プロキシ装置b1は、予め定めた時間内に同じ機器命令を同じ家電機器C1へ複数回送信する場合、その機器命令を1回だけその家電機器C1へ送信するので、複数回の機器命令を1回で実行することができ、プロキシ装置b1と家電機器C1の通信量を削減することができ、プロキシ装置b1と家電機器C1の処理負荷を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、プロキシ装置b1は、機器種別情報に基づいて、複数の機器命令の情報のうち、センタ命令の情報に対応付ける機器命令の情報を選択するので、プロキシ装置b1が機器種別情報に応じて選択した機器命令の情報を命令変換情報として、センタ命令を機器命令に変換することができ、迅速かつ確実にセンタサーバa1から機器を制御することができる。
【0050】
また、本実施形態によれば、プロキシ装置b1は、家電機器C1各々から機器名称を受信し、受信した機器名称から機器命令の実行を許可するセンタ命令の送信元を示す送信元情報を取得する。また、プロキシ装置b1は、取得した機器命令の情報と送信元情報とを対応付けたアクセス制御情報を生成し、センタ命令の送信元の情報及びこのセンタ命令を変換した機器が、アクセス制御情報の送信元情報及び機器命令に一致しない場合、この機器命令を家電機器C1へ送信しない。これにより、プロキシ装置b1は、家電機器C1各々に応じたアクセス制限をすることができ、家電機器C1のセキュリティを向上することができる。
【0051】
近年、家庭内で相互接続できるDLNA対応デジタル家電が各社から発売され、ホームネットワーク環境を楽しむユーザーが増加している。ここで、DLNAは、デジタルAV機器同士や、パソコンを相互に接続することで動画、音楽、画像データを共有するホームネットワークの標準規格であり、従来、ブロードバンドネットワークとの接続は一般的ではなかった。本実施形態によれば、センタサーバa1から宅内のUPnPやDLNA対応の家電機器C1に接続して保守・設定代行を実施することができ、利用者が家庭側で操作をしなくても、例えば、センタ側(センタサーバa1)にある動画コンテンツを家庭のDLNA対応デジタルテレビに配信したり、家電の状態を確認したりといったDLNA対応デジタル家電に向けたブロードバンドネットワークサービスの提供ができる。
具体的には、本実施形態の技術を適用することで、昨今増加しているDLNA対応のデジタル家電(DLNA対応テレビなど)を、センタ側とブロードバンドネットワーク経由で接続することにより、PC等の機器を使わなくても、容易にブロードバンドサービスを利用することができる。例えば、コールセンタのオペレータが、センタサーバa1から家庭のDLNA対応デジタルテレビへ電子チラシや商品説明の動画を送り、利用者にその動画を参照させながら商談することができる。また、防災、危険情報の配信(例えば、ネットワークに接続されたDLNA対応デジタルTVに番組視聴中でも自治体などからの警報情報や避難方法などの通知)をすることができる。また、コールセンタのオペレータが、センタサーバa1から家庭のDLNA対応デジタルテレビへ説明書画像を送信し、利用者にその画像を参照させながらの手順説明をすることができる。
【0052】
<変形例2>
次に、命令変換情報生成処理、命令変換処理の変形例2について説明をする。命令変換情報生成処理、命令変換処理は、以下の情報木(オブジェクトツリー)で示すオブジェクト指向型のプログラムを用いて実現することもできる。
【0053】
図15は、本実施形態の変形例2に係る情報木を示す概略図である。
この図において、部分木I1は静的な情報木であり、家電機器C1がネットワークに接続されているか否かにかかわらず同じ構造である。また、部分木I11、I12は、それぞれ、家電機器1、2の情報木を示す。ここで、部分木I11は、符号I101を付した「家電機器1」を制御するメソッドとして、符号I102を付した「method1」(機器命令)があることを示す。
図15は、家電機器1、2、・・・がネットワークに接続されていることを示し、家電機器1、2、・・・の情報木が部分木I1の符号I10を付した「Service」の配下に関係付けられたことを示す。
このように、プロキシ装置b1は、家電機器C1がネットワークに接続されたことを検出すると、接続された家電機器C1から情報木I11を取得し、動的に、符号I10を付した「Service」の配下に関係付ける。
なお、プロキシ装置b1は、家電機器C1の電源が切られた等、家電機器C1と通信ができなくなったことを検出した場合、その家電機器C1の情報木を、符号I10を付した「Service」の配下から外してもよい。また、プロキシ装置b1は、アクセスを許可しない家電機器C1がある場合、その家電機器C1の情報木を、符号I10を付した「Service」の配下に関係付けなくてもよい。
【0054】
図16は、本実施形態の変形例2に係るセマンティクス変換を示す概略図である。
この図は、センタサーバa1とプロキシ装置との間のプロトコルでは、メソッドの呼び出しができず、属性値のみが設定可能であることを示す。一方、プロキシ装置b1と家電機器1との間のプロトコルでは、メソッドを呼び出すことができ、このメソッドを用いて家電機器1に機器命令を実行させることを示す。この場合でも、センタサーバa1からプロキシ装置b1が呼び出すメソッドを管理できるように、命令変換情報生成b133は、次のような情報木を生成する。
【0055】
図17は、本実施形態の変形例2に係る情報木の一部を示す概略図である。この情報木は、図15の部分木I11を示す。なお、この情報木は、命令変換情報生成b133が生成する。
図17は、符号I101を付した「家電機器1」を制御するメソッドとして、符号I102を付した「method1」(機器命令)があることを示し、その属性は、「state」、「return」、「arg1」、及び「arg2」であることを示す。
この情報木は、機器命令取得部b131が、家電機器1各々から機器命令として、メソッド名(method1)とその変数(arg1、arg2)とを受信した場合の図である。この場合、命令変換情報生成部b133は、「state」及び「return」と、取得した変数「arg1」、及び「arg2」との属性(図中のN11)を生成する。
例えば、センタサーバa1は、メソッドを実行させる場合、stateに属性値「1」、arg1及びarg2に値を代入して、プロキシ装置b1に送信する。プロキシ装置b1(命令変換部b152)は、属性値「1」である場合、arg1及びarg2の値を変数としたメソッドを呼び出す。プロキシ装置b1(命令変換部b152)は、メソッドの返却値をreturnの属性値とし、また、stateを「2」に変更した応答を、センタサーバa1に返却する。
これにより、プロキシ装置b1は、メソッド呼び出しのセマンティクスを、値(属性値)設定のセマンティクスに変換することができ、センタ命令と機器命令に用いるセマンティクスが異なる場合であっても、センタ命令と機器命令を変換することができる。
【0056】
図18は、本実施形態に係る型変換を示す概略図である。
この図は、プロキシ装置b1と家電機器1との間のプロトコルP1で用いる文字列型の情報を、プロキシ装置b1が型xの情報に変換し、センタサーバa1とプロキシ装置との間のプロトコルP2を用いて家電機器1に送信したことを示す。また、逆に、プロトコルP2で用いる型xの情報を、プロキシ装置b1が文字列型の情報に変換し、プロトコルP1を用いてセンタサーバa1に送信したことを示す。
プロトコルP2で用いる型(Type)では、プロトコルP1で用いる型が無い場合がある。プロキシ装置b1が型変換を行うことにより、センタ命令と機器命令に用いる型が異なる命令であっても、センタ命令と機器命令を変換することができる。
【0057】
なお、上記実施形態において、プロキシ装置b1が命令変換情報生成装置b13を具備する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、別の筐体の装置であってもよい。この場合、例えば、命令変換情報生成装置b13は、LAN内の家電機器C1と通信を行って命令変換情報を生成し、生成した命令変換情報をプロキシ装置b1に送信する。
【0058】
また、上記実施形態において、プロキシ装置b1は、家電機器C1の電源が切られたこと、又は家電機器C1がネットワークから外されたこと、つまり、家電機器C1に機器命令を送信することができないことを検出し、当該家電機器C1の命令変換情報を削除してもよい。これにより、LANでの家電機器C1の出現、消失に合わせて、動的に命令変換情報を生成することができ、動的にセンタ命令と機器命令とを変換することができる。
【0059】
また、上記実施形態において、プロキシ装置b1は、アクセス制御情報生成処理及びアクセス制御処理において、同時アクセス数、累積のアクセス数、又は、アクセス可能期間の条件情報を含むアクセス制御情報を生成して、アクセス制限を行ってもよい。具体的には、図9の命令生成情報テーブルに、同時アクセス数の上限、累積のアクセス数の上限、アクセス可能期間の情報を予め記憶させ、その情報が示す条件を満たすまでは、アクセスを許可するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、家電機器C1は、機器管理情報として機器の製造元情報をプロキシ装置b1に送信してもよい。例えば、プロキシ装置b1は、家電機器C1に対して、受信した製造元情報と対応付けたIPアドレスからのアクセスのみを許可してもよい。
また、上記実施形態において、機器種別情報がサーバ又はクライアントを区別する情報である場合を示したが、本発明はこれに限らず、機器種別情報は、機器情報、製造元、製造年月日の期間、ファームバージョンであってもよい。
【0060】
また、上記実施形態において、遠隔操作システムが、図1に示す構成の場合(図19(A)参照)について説明をした。しかし、本発明はこれに限らず、遠隔操作システムは、他のネットワーク構成であってもよく、例えば、ブロードバンドルータ(Broadband Router)やホームゲートウェイ(Home Gateway)が上位にある構成(例えば、図19(B)、(C))であってもよい。
図19は、本実施形態に係る遠隔操作システムの別の一例を示す概念図である。
図19(A)は、図1に示す構成の概略図である。
図19(B)は、ブロードバンドルータD1(又はホームゲートウェイ)がWANを介してセンタサーバa1接続され、LANを介して家電機器C1及びプロキシ装置b1と接続されることを示す。
図19(C)は、ブロードバンドルータD1(又はホームゲートウェイ)がWANを介してセンタサーバa1接続され、LANを介してプロキシ装置b1と接続されることを示す。また、プロキシ装置b1は、LANを介してブロードバンドルータに接続され、また、別のLANを介して家電機器C1と接続されることを示す。
【0061】
なお、上述した実施形態におけるプロキシ装置b1の一部、例えば、機器命令取得部b131、命令変換情報生成部b133、センタ命令受付部b151、命令変換部b152、及び命令スケジューリング部b154をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、プロキシ装置b1に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0062】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0063】
a1、A1、A2・・・センタサーバ、S1・・・サーバ側プロトコルスタック、S2・・・端末側プロトコルスタック、b1・・・プロキシ装置、b2・・・OSGi、C1・・・家電機器、b11・・・WAN通信部、b12・・・LAN通信部、b13・・・命令変換情報生成装置、b131・・・機器命令取得部、b132・・・命令生成情報記憶部、b133・・・命令変換情報生成部、b141・・・命令変換情報記憶部、b142・・・アクセス制限情報記憶部、b151・・・センタ命令受付部、b152・・・命令変換部、b153・・・バッチ情報記憶部、b154・・・命令スケジューリング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置において、
前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部と、
前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得部と、
前記機器命令取得部が取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成部と、
前記命令変換情報生成部が生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換部と、
を備えることを特徴とする中継装置。
【請求項2】
前記命令生成情報記憶部は、ある第2の命令の識別情報に対して、複数の第1の命令の識別情報を対応付けた命令生成情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
前記命令変換部が予め定めた時間内に同じ第1の命令を同じ機器へ複数回送信する場合、当該第1の命令を1回だけ当該機器へ送信させる制御を、前記命令変換部に対して行う命令スケジューリング部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の中継装置。
【請求項4】
前記命令生成情報記憶部は、ある第2の命令の識別情報に対して、複数の第1の命令の識別情報を対応付けた命令生成情報を記憶し、
前記機器命令取得部は、前記ネットワークに接続された機器各々から当該機器の種別を示す機器種別情報を取得し、
前記命令変換情報生成部は、前記機器命令取得部が取得した機器種別情報に基づいて、前記複数の第1の命令の識別情報のうち、前記第2の命令の識別情報に対応付ける第1の命令の識別情報を選択することを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の中継装置。
【請求項5】
前記機器命令取得部は、前記ネットワークに接続された機器各々から前記第1の命令の実行を許可する送信元であって前記第2の命令の送信元を示す送信元情報を取得し、
前記命令変換情報生成部は、前記機器命令取得部が取得した第1の命令の識別情報と送信元情報とを対応付けたアクセス制御情報を生成し、
前記命令変換部は、第2の命令の送信元の情報及び当該第2の命令を変換した第1の命令が、前記アクセス制御情報の送信元情報及び第1の命令に一致しない場合、当該第1の命令を前記機器へ送信しないことを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載の中継装置。
【請求項6】
ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置における中継方法において、
機器命令取得部が、前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得過程と、
命令変換情報生成部が、前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部から読み出し、
前記機器命令取得過程にて取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成過程と、
命令変換部が、前記命令変換情報生成過程にて生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換過程と、
を有することを特徴とする中継方法。
【請求項7】
ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置のコンピュータを、
前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得手段、
前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部から読み出し、
前記機器命令取得手段にて取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成手段、
前記命令変換情報生成手段にて生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換手段、
として機能させることを特徴とする中継プログラム。
【請求項8】
ネットワークに接続された機器と、前記機器と通信を行う中継装置と、前記中継装置を介して前記機器と通信を行う管理装置と、を具備する通信システムにおいて、
前記通信システムは、命令変換情報生成装置を備え、
前記命令変換情報生成装置は、
前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部と、
前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得部と、
前記機器命令取得部が取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成部と、
を備え、
前記中継装置は、
前記命令変換情報生成装置が生成した命令変換情報に基づいて、前記管理装置から受信した第2の命令を第1の命令に変換して前記機器へ送信する命令変換部を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項9】
ネットワークに接続された機器と管理装置との通信を中継する中継装置と通信を行う命令変換情報生成装置において、
前記中継装置が前記機器を制御する第1の命令の識別情報と、前記管理装置が前記中継装置に前記機器を制御させる第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令生成情報を予め記憶する命令生成情報記憶部と、
前記ネットワークに接続された機器各々から、当該機器が実行することができる第1の命令の識別情報を取得する機器命令取得部と、
前記機器命令取得部が取得した機器各々の第1の命令の識別情報と、当該第1の命令の識別情報に前記命令生成情報で対応する第2の命令の識別情報と、を対応付けた命令変換情報を生成する命令変換情報生成部と、
を備えることを特徴とする命令変換情報生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−15170(P2011−15170A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157290(P2009−157290)
【出願日】平成21年7月1日(2009.7.1)
【出願人】(397065480)エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 (187)
【Fターム(参考)】