説明

中間アダプタ、アクセサリおよび交換レンズ

【課題】独立した2つの通信系が、互いに良好な通信を行うことが可能な中間アダプタを提供する。
【解決手段】カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、マウント中心点を有する第1マウント部と、12個のボディ側接続端子の各々に接続される12個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、アクセサリが取り付けられる第2マウント部とを備え、12個のボディ対応接続端子は、それぞれ所定の関係を満たすように配置された中間アダプタ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中間アダプタ、アクセサリおよび交換レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラボディと交換レンズとの間で電気的に通信を行うカメラシステムが知られている。例えば特許文献1には、カメラボディと通信を行うための端子群と、中間リングやリアフォーカスコンバータなどのアダプタと通信を行うための端子群と、を有する交換レンズが記載されている。これら2つの端子群は互いに独立した通信系を構成しており、交換レンズはアダプタ装着時にまず一方の通信系によりアダプタと通信を行う。交換レンズはその後、他方の通信系によりカメラボディと通信を行う。これらの端子群は円弧状に並べて配置されており、その一端にはカメラボディから交換レンズおよびアダプタに電源を供給するための端子群が隣接して配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−234432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のカメラボディと交換レンズは、独立した2つの通信系が同時に通信を行うとき、互いの通信に好ましからざる影響を及ぼす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の中間アダプタは、カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、前記12個のボディ側接続端子の各々に接続され各々が前記ボディ側接続端子と接触する接触部を有する12個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、前記12個のボディ対応接続端子は、前記カメラボディから第1電圧が供給される第1ボディ対応接続端子と、前記第1電圧に対応する接地端子となる第2ボディ対応接続端子と、前記カメラボディから第1クロック信号が入力される第3ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力される第4ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力する第5ボディ対応接続端子と、前記カメラボディから第2クロック信号が入力される第6ボディ対応接続端子と、前記第2クロック信号に同期して、前記カメラボディに第3データ信号を出力する第7ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記カメラボディに出力する第8ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記カメラボディから入力される第9ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記カメラボディに出力する第10ボディ対応接続端子と、前記第8ボディ対応接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3ボディ対応接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記第5ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9ボディ対応接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10ボディ対応接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6ボディ対応接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記カメラボディから供給される第11ボディ対応接続端子と、前記第2電圧に対応する接地端子となる第12ボディ対応接続端子とから成り、前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記12個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第12ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第3ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第4ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第4ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第5ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第5ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第6ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第8ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子、前記第9ボディ対応接続端子、および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第9ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第10ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第6ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第7ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子および前記第2ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第2ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする。
請求項7に記載の中間アダプタは、カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、各々が前記ボディ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、前記5個のボディ対応接続端子は、前記カメラボディからクロック信号が入力されるクロック入力ボディ対応接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力されるデータ入力ボディ対応接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力するデータ出力ボディ対応接続端子と、前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記カメラボディに出力する非同期信号出力ボディ対応接続端子と、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力ボディ対応接続端子で入力された前記クロック信号に基づいて、前記データ入力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記カメラボディから供給される電圧供給ボディ対応接続端子とから成り、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記5個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、前記クロック入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ入力ボディ対応接続端子、前記データ出力ボディ対応接続端子、および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記データ入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ出力ボディ対応接続端子および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記データ出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする。
請求項13に記載の中間アダプタは、カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、前記12個のボディ側接続端子の各々に接続され、各々が前記ボディ側接続端子と接触する接触部を有する12個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、前記12個のボディ対応接続端子は、前記ボディ対応接続端子保持部の表面に露出するボディ対応側露出領域を有し、前記カメラボディから第1電圧が供給される第1ボディ対応接続端子と、前記第1電圧に対応する接地端子となる第2ボディ対応接続端子と、前記カメラボディから第1クロック信号が入力される第3ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力される第4ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力する第5ボディ対応接続端子と、前記カメラボディから第2クロック信号が入力される第6ボディ対応接続端子と、前記第2クロック信号に同期して、前記カメラボディに第3データ信号を出力する第7ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記カメラボディに出力する第8ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記カメラボディから入力される第9ボディ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記カメラボディに出力する第10ボディ対応接続端子と、前記第8ボディ対応接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3ボディ対応接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記第5ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9ボディ対応接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10ボディ対応接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6ボディ対応接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記カメラボディから供給される第11ボディ対応接続端子と、前記第2電圧に対応する接地端子となる第12ボディ対応接続端子とから成り、前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記12個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第12ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第3ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第4ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第4ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第5ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第5ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第6ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第8ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子、前記第9ボディ対応接続端子、および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第9ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第10ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第6ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第7ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子および前記第2ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記第2ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする。
請求項19に記載の中間アダプタは、カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、各々が前記ボディ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、前記5個のボディ対応接続端子は、前記ボディ対応接続端子保持部の表面に露出するボディ対応側露出領域を有し、前記カメラボディからクロック信号が入力されるクロック入力ボディ対応接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力されるデータ入力ボディ対応接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力するデータ出力ボディ対応接続端子と、前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記カメラボディに出力する非同期信号出力ボディ対応接続端子と、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力ボディ対応接続端子で入力した前記クロック信号に基づいて、前記データ入力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記カメラボディから供給される電圧供給ボディ対応接続端子とから成り、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記5個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、前記クロック入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ入力ボディ対応接続端子、前記データ出力ボディ対応接続端子、および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記データ入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ出力ボディ対応接続端子および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、前記データ出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする。
請求項28に記載のアクセサリは、中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた12個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、前記12個のアダプタ側接続端子の各々に接続され各々が前記アダプタ側接続端子と接触する接触部を有する12個のアダプタ対応接続端子が配置されたアダプタ対応接続端子保持部と、アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部と、各々が前記12個のアダプタ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する12個のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部とを備え、前記12個のアダプタ対応接続端子は、前記中間アダプタから第1電圧が供給される第1アダプタ対応接続端子と、前記第1電圧に対応する接地端子となる第2アダプタ対応接続端子と、前記中間アダプタから第1クロック信号が入力される第3アダプタ対応接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力される第4アダプタ対応接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力する第5アダプタ対応接続端子と、前記中間アダプタから第2クロック信号が入力される第6アダプタ対応接続端子と、前記第2クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第3データ信号を出力する第7アダプタ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記中間アダプタに出力する第8アダプタ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記中間アダプタから入力される第9アダプタ対応接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記中間アダプタに出力する第10アダプタ対応接続端子と、前記第8アダプタ対応接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3アダプタ対応接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記第5アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9アダプタ対応接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10アダプタ対応接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6アダプタ対応接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記中間アダプタから供給される第11アダプタ対応接続端子と、前記第2電圧に対応する接地端子となる第12アダプタ対応接続端子とから成り、前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアダプタ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする。
請求項29に記載のアクセサリは、中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた少なくとも5個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、各々が前記アダプタ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のアダプタ対応接続端子が配置されたアダプタ対応接続端子保持部と、アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部と、各々が前記5個のアダプタ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する少なくとも5個のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部とを備え、前記5個のアダプタ対応接続端子は、前記中間アダプタからクロック信号が入力されるクロック入力アダプタ対応接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力されるデータ入力アダプタ対応接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力するデータ出力アダプタ対応接続端子と、前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記中間アダプタに出力する非同期信号出力アダプタ対応接続端子と、前記非同期信号出力アダプタ対応接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力アダプタ対応接続端子で入力された前記クロック信号に基づいて、前記データ入力アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記中間アダプタから供給される電圧供給アダプタ対応接続端子とから成り、前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のアダプタ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする。
請求項30に記載の交換レンズは、中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた12個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、マウント中心点を有するマウント部と、前記12個のアダプタ側接続端子の各々に接続され各々が前記アダプタ側接続端子と接触する接触部を有する12個のレンズ側接続端子が配置されたレンズ側接続端子保持部とを備え、前記12個のレンズ側接続端子は、前記中間アダプタから第1電圧が供給される第1レンズ側接続端子と、前記第1電圧に対応する接地端子となる第2レンズ側接続端子と、前記中間アダプタから第1クロック信号が入力される第3レンズ側接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力される第4レンズ側接続端子と、前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力する第5レンズ側接続端子と、前記中間アダプタから第2クロック信号が入力される第6レンズ側接続端子と、前記第2クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第3データ信号を出力する第7レンズ側接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記中間アダプタに出力する第8レンズ側接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記中間アダプタから入力される第9レンズ側接続端子と、前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記中間アダプタに出力する第10レンズ側接続端子と、前記第8レンズ側接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3レンズ側接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記第5レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9レンズ側接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10レンズ側接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6レンズ側接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記中間アダプタから供給される第11レンズ側接続端子と、前記第2電圧に対応する接地端子となる第12レンズ側接続端子とから成り、前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のレンズ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアダプタ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする。
請求項31に記載の交換レンズは、中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた少なくとも5個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、マウント中心点を有するマウント部と、前記5個のアダプタ側接続端子の各々に接続され各々が前記アダプタ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のレンズ側接続端子が配置されたレンズ側接続端子保持部とを備え、前記5個のレンズ側接続端子は、前記中間アダプタからクロック信号が入力されるクロック入力レンズ側接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力されるデータ入力レンズ側接続端子と、前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力するデータ出力レンズ側接続端子と、前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記中間アダプタに出力する非同期信号出力レンズ側接続端子と、前記非同期信号出力レンズ側接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力レンズ側接続端子で入力された前記クロック信号に基づいて、前記データ入力レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記中間アダプタから供給される電圧供給レンズ側接続端子とから成り、前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のレンズ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のアダプタ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、独立した2つの通信系が、互いに良好な通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。
【図2】本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。
【図3】カメラボディ100から交換レンズ200までの各端子の接続態様を示す模式図である。
【図4】ボディ側マウント部101の正面図である。
【図5】Bマウント部301aの正面図である。
【図6】Lマウント部301bの正面図である。
【図7】レンズ側マウント部201の正面図である。
【図8】コマンドデータ通信の例を示すタイミングチャートである。
【図9】ホットライン通信の例を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。
【図11】カメラボディ100から交換レンズ200までの各端子の接続態様を示す模式図である。
【図12】Bマウント部301aの正面図である。
【図13】Bマウント部301aの正面図である。
【図14】Bマウント部301aの正面図である。
【図15】第8ボディ対応接続端子XP8の正面図および断面図である。
【図16】本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。
【図17】本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。
【図18】カメラボディ100から交換レンズ200までの各端子の接続態様を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。なお、図1では本発明に係わる機器および装置のみを示し、それ以外の機器および装置については図示と説明を省略する。カメラシステム1は、カメラボディ100と、交換レンズ200と、カメラボディ100および交換レンズ200の間に装着されるアクセサリである中間アダプタ300とから構成される。
【0009】
カメラボディ100には中間アダプタ300が着脱可能に取り付けられるボディ側マウント部101が設けられている。ボディ側マウント部101の近傍(ボディ側マウント部101の内周側)の位置には、ボディ側マウント部101の内周側に部分的に突出する状態で、12個のボディ側接続端子を保持する保持部(電気的な接続部)102が設けられている。
【0010】
また交換レンズ200には、中間アダプタ300が着脱可能に取り付けられるレンズ側マウント部201が設けられている。レンズ側マウント部201の近傍(レンズ側マウント部201の内周側)の位置には、レンズ側マウント部201の内周側に部分的に突出する状態で、12個のレンズ側接続端子を保持する保持部(電気的な接続部)202が設けられている。
【0011】
中間アダプタ300は円柱形の筐体を有しており、一方の底面にはボディ対応マウント部301a(以下、Bマウント部301aと称する)が、他方の底面にはレンズ対応マウント部301b(以下、Lマウント部301bと称する)がそれぞれ設けられている。Bマウント部301aはボディ側マウント部101に対応しており、カメラボディ100を着脱可能に取り付けることができる。同様に、Lマウント部301bはレンズ側マウント部201に対応しており、交換レンズ200を着脱可能に取り付けることができる。なお、中間アダプタ300の形状は円柱に限定されない。
【0012】
Bマウント部301aの近傍(Bマウント部301aの内周側)の位置には、Bマウント部301aの内周側に部分的に突出する状態で、12個のボディ対応接続端子を保持するボディ対応接続端子保持部302a(以下、B保持部302aと称する)が設けられている。また、Lマウント部301bの近傍(Lマウント部301bの内周側)の位置には、Lマウント部301bの内周側に部分的に突出する状態で、12個のレンズ対応接続端子を保持するレンズ対応接続端子保持部302b(以下、L保持部302bと称する)が設けられている。
【0013】
中間アダプタ300にカメラボディ100が装着されると、保持部102に設けられている複数のボディ側接続端子が、B保持部302aに設けられている複数のボディ対応接続端子と電気的に且つ物理的に接続される。また、中間アダプタ300に交換レンズ200が装着されると、複数のレンズ側接続端子が設けられた保持部202に設けられている複数のレンズ側接続端子が、L保持部302bに設けられている複数のレンズ側接続端子と電気的に且つ物理的に接続される。これらの端子は、カメラボディ100から中間アダプタ300を介した交換レンズ200への電力供給、および、カメラボディ100と交換レンズ200との中間アダプタ300を介した信号の送受信に利用される。保持部102、保持部202、B保持部302a、およびL保持部302bの詳細は後述する。
【0014】
カメラボディ100内のボディ側マウント部101後方には撮像素子104が設けられる。カメラボディ100の上方には、入力装置たるボタン105が設けられている。ユーザはボタン105等の入力装置を用いてカメラボディ100に撮影指示や撮影条件の設定指示等を行う。
【0015】
図2は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。交換レンズ200は、被写体像を結像させる結像光学系210を備える。結像光学系210は複数のレンズ210a〜210cにより構成されている。これら複数のレンズ210a〜210cには、被写体像のピント位置を制御するためのフォーカシングレンズ210bが含まれている。
【0016】
交換レンズ200内部には、交換レンズ200の各部の制御を司るレンズ制御部203が設けられている。レンズ制御部203は不図示のマイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。レンズ制御部203には、レンズ側第1通信部217、レンズ側第2通信部218、レンズ駆動部212、レンズ位置検出部213、ROM215、およびRAM216が接続されている。
【0017】
レンズ側第1通信部217およびレンズ側第2通信部218は、保持部102に設けられたレンズ側接続端子を介してカメラボディ100とのデータの授受を行う。このレンズ側第1通信部217とレンズ側第2通信部218はそれぞれ、交換レンズ側の通信インターフェースである。レンズ制御部203はこれら通信インターフェースを使って、カメラボディ100(後述するボディ制御部103)との間で後述する各通信(ホットライン通信、コマンドデータ通信)を行う。
【0018】
レンズ駆動部212は例えばステッピングモータ等のアクチュエータを有し、レンズ駆動部212に入力された信号に応じてフォーカシングレンズ210bを駆動する。レンズ位置検出部213は、例えばレンズ駆動部212が有するステッピングモータに入力された信号のパルス数を計数して、フォーカシングレンズ210bの位置を検出する。あるいは、交換レンズ200に設けられた周知の距離エンコーダ等を用いてフォーカシングレンズ210bの位置を検出してもよい。
【0019】
なお、交換レンズ200内に、上記フォーカシングレンズ210b以外の被駆動部材を設けていても良い。例えば、上記フォーカシングレンズ210bと同様に、交換レンズ(結像光学系210)の光軸方向に移動可能な部材としてズームレンズを備え、そのズームレンズを電気的に駆動する機構(パワーズーム機構)を、交換レンズ200内に設けても良い。また結像光学系210の光軸方向とは垂直な方向の成分(X,Y方向成分)を含む移動方向に移動可能なブレ補正レンズを含み、そのブレ補正レンズを駆動することにより像振れの補正を行うブレ補正機構を、交換レンズ200内に設けても良い。また、被写体光束の通過する絞り開口の大きさを変更するように移動可能な絞り部材(絞り羽根)の駆動を制御する絞り電動機構を、交換レンズ200内に設けても良い。このような被駆動部材が設けられている場合には、レンズ制御部203が、レンズ駆動部212およびレンズ位置検出部213を用いて、ブレ補正レンズ、絞り部材、ズームレンズそれぞれの、駆動や位置検出を制御する。
【0020】
ROM215は不揮発性の記憶媒体であり、レンズ制御部203が実行する所定の制御プログラム等が予め記憶される。RAM216は揮発性の記憶媒体であり、レンズ制御部203により各種データの記憶領域として利用される。
【0021】
中間アダプタ300の内部には、結像光学系210の光軸AXと同一の光軸上に、レンズ310が設けられている。レンズ310は、交換レンズ200が有する結像光学系210を透過した被写体光をカメラボディ100に出射する光学部材である。レンズ310により、結像光学系210の焦点距離はレンズ310がない場合に比べ所定割合だけ大きくなる。つまり、本実施形態の中間アダプタ300は、いわゆるテレコンバージョンレンズである。なお、レンズ310はなくてもよい。レンズ310がない場合、中間アダプタ300は一般的なアダプタとなる。
【0022】
撮像素子104の前面には、撮像素子104の露光状態を制御するためのシャッター115と、光学的ローパスフィルターや赤外線カットフィルターを組み合わせた光学フィルター116とが設けられている。結像光学系210を透過した被写体光は、シャッター115およびフィルター116を介して撮像素子104に入射する。
【0023】
カメラボディ100内部には、カメラボディ100の各部の制御を司るボディ制御部103が設けられている。ボディ制御部103は不図示のマイクロコンピュータ、RAMおよびその周辺回路等から構成される。
【0024】
ボディ制御部103には、ボディ側第1通信部117およびボディ側第2通信部118が接続されている。ボディ側第1通信部117は保持部102に接続されており、レンズ側第1通信部217とデータの授受を行うことができる。同様に、ボディ側第2通信部118はレンズ側第2通信部218とデータの授受を行うことができる。換言すれば、ボディ側第1通信部117とボディ側第2通信部118はそれぞれ、ボディ側の通信インターフェースである。ボディ制御部103はこれら通信インターフェースを使って、交換レンズ200(レンズ制御部203)との間で、後述する各通信(ホットライン通信、コマンドデータ通信)を行う。
【0025】
カメラボディ100の背面には、LCDパネル等により構成される表示装置111が配置される。ボディ制御部103はこの表示装置111に対し、撮像素子104の出力に基づく被写体の画像(いわゆるスルー画)や、撮影条件等を設定するための各種のメニュー画面を表示する。
【0026】
(保持部の説明)
図3はカメラボディ100から交換レンズ200までの各端子の接続態様を示す模式図である。図3に示すように、カメラボディ100の保持部102には、12個のボディ側接続端子BP1〜BP12が存在する。また中間アダプタ300のB保持部302aには、上記の12個のボディ側接続端子BP1〜BP12にそれぞれ対応する、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12が存在する。
【0027】
中間アダプタ300のL保持部302bには、12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12が存在する。L保持部302bに設けられた12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12は、B保持部302aに設けられた12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12とそれぞれ接続されている。また、交換レンズ200の保持部202には、上記の12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12にそれぞれ対応する、12個のレンズ側接続端子LP1〜LP12が存在する。
【0028】
第11ボディ側接続端子BP11および第12ボディ側接続端子BP12は、カメラボディ100内の第1電源回路130に接続されている。第1電源回路130は、第11ボディ側接続端子BP11に、レンズ駆動部212を除く交換レンズ200内の各部の動作電圧を供給する。すなわち、第11ボディ側接続端子BP11および第11レンズ側接続端子LP11からは、レンズ駆動部212を除く交換レンズ200内の各部(レンズ側第1通信部217およびレンズ側第2通信部218を含む)の動作電圧が供給される。この第11ボディ側接続端子BP11に供給可能な電圧値は、最小電圧値〜最大電圧値の範囲(例えば3V台での電圧幅)をもつが、標準的に供給される電圧値はその最大電圧値と最小電圧値の中間値近傍の電圧値である。そしてこれにより、カメラボディ100側から交換レンズ200側に供給される電流値は、電源ON状態において、約数10mA〜数100mAの範囲内の電流値である。
【0029】
第12ボディ側接続端子BP12は、第11ボディ側接続端子BP11に与えられる上記動作電圧に対応する接地端子である。すなわち、第12ボディ側接続端子BP12および第12レンズ側接続端子LP12は、上記の動作電圧に対応する接地端子である。
【0030】
以下の説明では、第11ボディ側接続端子BP11および第11レンズ側接続端子LP11により構成される信号線を、信号線V33と呼ぶ。また、第12ボディ側接続端子BP12および第12レンズ側接続端子LP12により構成される信号線を、信号線GNDと呼ぶ。第11レンズ側接続端子LP11、第12レンズ側接続端子LP12、第11ボディ側接続端子BP11、および第12ボディ側接続端子BP12は、カメラボディ100側から交換レンズ200側へ電源供給するための、電源系端子を構成する。
【0031】
第3ボディ側接続端子BP3、第4ボディ側接続端子BP4、第5ボディ側接続端子BP5、および第8ボディ側接続端子BP8は、ボディ側第1通信部117に接続されている。これらのボディ側接続端子に対応する交換レンズ200側の第3レンズ側接続端子LP3、第4レンズ側接続端子LP4、第5レンズ側接続端子LP5、および第8レンズ側接続端子LP8は、レンズ側第1通信部217に接続されている。ボディ側第1通信部117とレンズ側第1通信部217は、これらの端子(通信系端子)を用いて、互いにデータの送受信を行う。ボディ側第1通信部117とレンズ側第1通信部217が行う通信の内容については、後に詳述する。
【0032】
なお以下の説明では、第3ボディ側接続端子BP3および第3レンズ側接続端子LP3により構成される信号線を、信号線CLKと呼ぶ。同様に、第4ボディ側接続端子BP4および第4レンズ側接続端子LP4により構成される信号線を信号線BDATと、第5ボディ側接続端子BP5および第5レンズ側接続端子LP5により構成される信号線を信号線LDATと、第8ボディ側接続端子BP8および第8レンズ側接続端子LP8により構成される信号線を信号線RDYと呼ぶ。
【0033】
第9ボディ側接続端子BP9、第10ボディ側接続端子BP10、第6ボディ側接続端子BP6、および第7ボディ側接続端子BP7は、ボディ側第2通信部118に接続されている。これらのボディ側接続端子に対応する交換レンズ200側の第9レンズ側接続端子LP9、第10レンズ側接続端子LP10、第6レンズ側接続端子LP6、および第7レンズ側接続端子LP7は、レンズ側第2通信部218に接続されている。レンズ側第2通信部218は、これらの端子(通信系端子)を用いて、ボディ側第2通信部118にデータの送信を行う。ボディ側第2通信部118とレンズ側第2通信部218が行う通信の内容については、後に詳述する。
【0034】
なお以下の説明では、第9ボディ側接続端子BP9および第9レンズ側接続端子LP9により構成される信号線を、信号線HREQと呼ぶ。同様に、第10ボディ側接続端子BP10および第10レンズ側接続端子LP10により構成される信号線を信号線HANSと、第6ボディ側接続端子BP6および第6レンズ側接続端子LP6により構成される信号線を信号線HCLKと、第7ボディ側接続端子BP7および第7レンズ側接続端子LP7により構成される信号線を信号線HDATと呼ぶ。
【0035】
第1ボディ側接続端子BP1および第2ボディ側接続BP2は、カメラボディ100内の第2電源回路140に接続されている。第2電源回路140は、第1ボディ側接続端子BP1に、レンズ駆動部212の駆動電圧を供給する。すなわち、第1ボディ側接続端子BP1および第1レンズ側接続端子LP1からは、レンズ駆動部212の駆動電圧が供給される。この第1ボディ側接続端子BP1に供給可能な電圧値は、最小電圧値〜最大電圧値の範囲をもつが、その範囲はいずれも、前述した第11ボディ側接続端子BP11に供給可能な電圧値範囲よりも大きい電圧値である(例えば、第1ボディ側接続端子BP1に供給可能な最大電圧値は、第11ボディ側接続端子BP11に供給可能な最大電圧値の数倍程度)。即ち第1ボディ側接続端子BP1に供給される電圧値は、上述の第11ボディ側接続端子BP11に供給される電圧値とは、その大きさが異なる電圧値である。なお第1ボディ側接続端子BP1に標準的に供給される電圧値は、第1ボディ側接続端子BP1に供給可能な最大電圧値と最小電圧値の中間値近傍の電圧値である。そしてこれにより、カメラボディ100側から交換レンズ200側に供給される電流は、電源ON状態において、約10mA〜数Aの電流値となる。
【0036】
第2ボディ側接続端子BP2は、第1ボディ側接続端子BP1に与えられる上記駆動電圧に対応する接地端子である。すなわち、第2ボディ側接続端子BP2および第2レンズ側接続端子LP2は、上記駆動電圧に対応する接地端子である。
【0037】
以下の説明では、第1ボディ側接続端子BP1および第1レンズ側接続端子LP1により構成される信号線を、信号線BATと呼ぶ。また、第2ボディ側接続端子BP2および第2レンズ側接続端子LP2により構成される信号線を、信号線PGNDと呼ぶ。すなわち、第1ボディ側接続端子BP1、第1レンズ側接続端子LP1、第2ボディ側接続端子BP2、および第2レンズ側接続端子LP2は、カメラボディ100側から交換レンズ200側へ電源供給するための、電源系端子を構成する。
【0038】
なお、上述の第1ボディ側接続端子BP1、第1レンズ側接続端子LP1に供給される電圧値(電流値)と、第11ボディ側接続端子BP11、第11レンズ側接続端子LP11に供給される電圧値(電流値)との大小関係から明らかなように、それら各端子に供給される電圧にそれぞれに対する接地端子となる第2ボディ側接続端子BP2および第2レンズ側接続端子LP2を流れる電流の最大値と最小値との差は、第12ボディ側接続端子BP12および第12レンズ側接続端子LP12を流れる電流の最大値と最小値との差よりも大きくなっている。これは、アクチュエータ等の駆動系を有するレンズ駆動部212が消費する電力が、交換レンズ200内のレンズ制御部203等の電子回路に比べて大きいこと、ならびに、フォーカシングレンズ210bを駆動する必要がない場合にはレンズ駆動部212が電力を消費しないことに拠る。
【0039】
図4は、ボディ側マウント部101の正面図である。図4(a)は、カメラボディ100のボディ側マウント部101を中間アダプタ300側から見た図であり、図4(b)は図4(a)のうち保持部102を拡大した図である。また、図5は、図4に示したボディ側マウント部101に対応する、中間アダプタ300のBマウント部301aの正面図である。図5(a)にはBマウント部301aをカメラボディ100側から見た様子が、図5(b)には図5(a)のうちB保持部302aを拡大した様子がそれぞれ示されている。各マウント部は円形の形状を有しており、以下の説明ではその円の中心(光軸AXの位置)をマウント中心点O1と称する。
【0040】
図4(a)に示すように、ボディ側マウント部101のマウント面よりも奥まった場所(図4(a)における紙面奥方向)には、保持部102が配置されている。また、図5(a)に示すように、Bマウント部301aのマウント面よりも突出した場所(図5(a)における紙面手前方向)には、B保持部302aが配置されている。ボディ側マウント部101のマウント面とBマウント部301aのマウント面とを接触させ、カメラボディ100と中間アダプタ300とを結合させると、保持部102とB保持部302aとが接続され、両保持部に設けられている12個のボディ側接続端子BP1〜BP12と12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12とが互いに接続することとなる。
【0041】
なお、図4および図5において、12個のボディ側接続端子BP1〜BP12および12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12の上に描画されている一点鎖線は、カメラボディ100と中間アダプタ300との結合時における12個のボディ側接続端子BP1〜BP12の軌跡を表している。この一点鎖線が表している通り、これら12個のボディ側接続端子BP1〜BP12は、上記結合時にマウント中心点O1を中心とした円周上を移動する。このようなマウント構造については周知であるので、これ以上の説明を省略する。
【0042】
図4(a)に示すように、12個のボディ側接続端子BP1〜BP12はそれぞれ円筒形の形状を有しており、保持部102の内部に設けられたバネ等により、ボディ側マウント部101の正面方向(中間アダプタ300の方向)に付勢されている。また図5(a)に示すように、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12はそれぞれB保持部302aの表面に略矩形の導体が露出する形状を有している。保持部102がB保持部302aに接続されると、各ボディ側接続端子は上記の付勢により各ボディ対応接続端子に押圧され、ボディ対応接続端子とボディ側接続端子とが電気的に導通する。なお図5(a)および図5(b)において、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12に重ねて描画されている円は、対応するボディ側接続端子の押圧位置を示す円である。
【0043】
以下の説明において、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12の各々について、接続端子全体のうちカメラボディ100と中間アダプタ300との結合時にボディ側接続端子と接触する領域(図5(a)に円で示した領域)を、当該ボディ対応接続端子の接触部と称する。ここでの結合時とは、レンズ側接続端子LP11に第11ボディ側接続端子BP11から電圧が供給されている時のことをいう。なお本実施形態においてボディ対応接続端子とは、図5(a)に斜線で塗りつぶして示したB保持部302aの表面に露出する略矩形の領域(接触部を含む)だけではなく、この略矩形領域とレンズ対応接続端子とを接続する電気配線(リード線やフレキシブルケーブル等)を含む呼称である。また、上述しているような斜線で塗りつぶして示した保持部302aの表面に露出する領域のことを、以降、ボディ対応接続端子XP1〜XP12の露出領域と呼称することがある。以下の説明において、「ボディ対応接続端子の中心部」とは、図5(b)に黒い点で図示したように、当該ボディ対応接続端子の露出領域の中心のことを指す。なお、露出領域については、後で、図15を用いて詳細に説明する。
【0044】
図5(a)に示すように、Bマウント部301aのB保持部302aには、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)が、Bマウント部301aに沿った方向(外観形状が略円形状のBマウント部301aの一部分に沿うような円弧方向)にマウント中心点O1を中心として円弧状(円弧形状)に配置されている。
【0045】
本実施形態ではこれら12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)は各々の接触部が等間隔になるよう配置されており、円弧(マウント中心点O1と、第1ボディ対応接続端子XP1の(露出領域の)中心および第11ボディ対応接続端子XP11の(露出領域の)中心をそれぞれ結ぶ扇形)の角度θ11は約105度であり、各接触部間の円弧角度θ0はそれぞれ約9.5度である。また本実施形態では、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12それぞれの円弧方向の幅は約1.5mmである。またマウント中心点O1と、各ボディ対応接続端子XP1〜XP12の接触部中心までの距離は約15mmであるので、各ボディ対応接続端子XP1〜XP12の中心間の円弧方向における距離は約2.5mmとなる。そして各ボディ対応接続端子XP1〜XP12の円弧方向の幅は約1mmであるので、各ボディ対応接続端子XP1〜XP12間の円弧方向のクリアランスは約1mmである。
【0046】
なお、各ボディ対応接続端子XP1〜XP12の(露出領域の)幅やクリアランスについては、適宜変更可能である。例えば各ボディ対応接続端子XP1〜XP12の円弧方向の幅を1/10mm単位(コンマ数ミリメートル単位)で大きくしたり小さくしたりしても良く、それに応じてクリアランスの円弧方向の幅も1/10mm単位で(コンマ数ミリメートル単位、例えばプラスマイナス0.2mm)で適宜変更可能である。
【0047】
以下、図5(b)を基に、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)同士の位置関係について説明する。第1ボディ対応接続端子XP1の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ11は、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の接触部がマウント中心点O1に対して成す内角の中で最も大きい。
【0048】
第11ボディ対応接続端子XP11の接触部と第12ボディ対応接続端子XP12の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ1は、第1ボディ対応接続端子XP1から第10ボディ対応接続端子XP10のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ2〜θ11より小さい。第3ボディ対応接続端子XP3の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ2は、第1ボディ対応接続端子XP1、第2ボディ対応接続端子XP2、および第4ボディ対応接続端子XP4から第10ボディ対応接続端子XP10のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ3〜θ11より小さい。
【0049】
第4ボディ対応接続端子XP4の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ3は、第1ボディ対応接続端子XP1、第2ボディ対応接続端子XP2、および第5ボディ対応接続端子XP5から第10ボディ対応接続端子XP10のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ4〜θ11より小さい。第5ボディ対応接続端子XP5の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ4は、第1ボディ対応接続端子XP1、第2ボディ対応接続端子XP2、および第6ボディ対応接続端子XP6から第10ボディ対応接続端子XP10のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ5〜θ11より小さい。
【0050】
第8ボディ対応接続端子XP8の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ5は、第1ボディ対応接続端子XP1、第2ボディ対応接続端子XP2、第6ボディ対応接続端子XP6、第7ボディ対応接続端子XP7、第9ボディ対応接続端子、および第10ボディ対応接続端子XP10のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ6〜θ11より小さい。第9ボディ対応接続端子XP9の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ6は、第1ボディ対応接続端子XP1、第2ボディ対応接続端子XP2、第6ボディ対応接続端子XP6、第7ボディ対応接続端子XP7、および第10ボディ対応接続端子XP10のいずれかのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ7〜θ11より小さい。
【0051】
第10ボディ対応接続端子XP10の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ7は、第1ボディ対応接続端子XP1、第2ボディ対応接続端子XP2、第6ボディ対応接続端子XP6、および第7ボディ対応接続端子XP7のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ8〜θ11より小さい。第6ボディ対応接続端子XP6の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ8は、第1ボディ対応接続端子XP1、第2ボディ対応接続端子XP2、および第7ボディ対応接続端子XP7のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ9〜θ11より小さい。
【0052】
第7ボディ対応接続端子XP7の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ9は、第1ボディ対応接続端子XP1および第2ボディ対応接続端子XP2のうちいずれか1つのボディ対応接続端子の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ10、θ11より小さい。第2ボディ対応接続端子XP2の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部とがマウント中心点O1に対して成す内角θ10は、第1ボディ対応接続端子XP1の接触部と第11ボディ対応接続端子XP11の接触部がマウント中心点O1に対して成す内角θ11より小さい。
【0053】
12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)は、以上のような位置関係でB保持部302aに配置されている。なお、通信系の端子(通信系端子)である第3ボディ対応接続端子XP3〜第10ボディ対応接続端子XP10と、電源系の端子のうち、電源電圧(既述した動作電圧や駆動電圧)を供給する第1ボディ対応接続端子XP1および第11ボディ対応接続端子XP11との間に、それらの接地端子(グランド端子)である第2ボディ対応接続端子XP2および第12ボディ対応接続端子XP12を配置する構成としたのは、電源系の端子(信号線)が通信系の端子(信号線)に及ぼす影響を最小限に抑えるためである。
【0054】
交換レンズ200に電源電圧を供給する信号線(第1ボディ対応接続端子XP1や第11ボディ対応接続端子XP11を含む信号線)は、電源電圧の供給先での負荷変動に応じて大きな電圧変化を生じる。この大きな電圧変化が通信系の信号線に悪影響を及ぼす場合がある。この悪影響を抑制するために、本実施形態では、電源端子(第1ボディ対応接続端子XP1や第11ボディ対応接続端子XP11)よりも電圧変化の安定している接地端子(第2ボディ対応接続端子XP2および第12ボディ対応接続端子XP12)を、通信系端子(第3ボディ対応接続端子XP3〜第10ボディ対応接続端子XP10)と電源端子(第1ボディ対応接続端子XP1および第11ボディ対応接続端子XP11)との間に介在配置させている。
【0055】
レンズ側第1通信部217に接続されている第3ボディ対応接続端子XP3、第4ボディ対応接続端子XP4、第5ボディ対応接続端子XP5、および第8ボディ対応接続端子XP8と、レンズ側第2通信部218に接続されている第9ボディ対応接続端子XP9、第10ボディ対応接続端子XP10、第6ボディ対応接続端子XP6、および第7ボディ対応接続端子XP7とは互いに隣に配置されているが、レンズ側第1通信部217の第3ボディ対応接続端子XP3、第4ボディ対応接続端子XP4、および第5ボディ対応接続端子XP5とレンズ側第2通信部218の第6ボディ対応接続端子XP6および第7ボディ対応接続端子XP7とは、互いに異なる(他方の)通信部(217、または218)に接続されている端子の隣に配置させないよう構成している。すなわち、異なる(他方の)通信部に接続されている端子に近い位置には、第8ボディ対応接続端子XP8、第9ボディ対応接続端子XP9、および第10ボディ対応接続端子XP10がまとめて配置されている。これは、後述するように、第8ボディ対応接続端子XP8、第9ボディ対応接続端子XP9、および第10ボディ対応接続端子XP10には、クロック信号に同期しない信号(クロック信号やそれに同期する信号に比して比較的に変化の少ない信号、例えば単位時間当たりの状態変化が1kHz〜数kHz程度の信号)を伝達するためである。一般にクロック信号やそれに同期する信号は単位時間当たりの変化が数MHz程度と激しいため(一例としてクロック信号が8MHzで、それに同期するデータ信号が(データ量にも拠るが)4MHzのケース等)、雑音源となりやすい。従って、このような端子は通信に及ぼす影響を最小限にするために、異なる(他方の)通信部に接続されている端子から互いに離して配置することが望ましい。そこで本実施形態では、レンズ側第1通信部217内においてクロック信号およびそれに同期する信号を伝達する端子群(第3ボディ対応接続端子XP3、第4ボディ対応接続端子XP4、および第5ボディ対応接続端子XP5)と、レンズ側第2通信部218内においてクロック信号およびそれに同期する信号を伝達する端子群(第6ボディ対応接続端子XP6および第7ボディ対応接続端子XP7)との間に、クロック信号に同期しない信号を伝達する端子群(第8ボディ対応接続端子XP8、第9ボディ対応接続端子XP9、および第10ボディ対応接続端子XP10)を介在させる端子配置を採用している。
【0056】
第9ボディ対応接続端子XP9、第10ボディ対応接続端子XP10、第6ボディ対応接続端子XP6、および第7ボディ対応接続端子XP7は第2電源回路140寄りに、第3ボディ対応接続端子XP3、第4ボディ対応接続端子XP4、第5ボディ対応接続端子XP5、および第8ボディ対応接続端子XP8は第1電源回路130寄りに、それぞれ配置されている。これは、ボディ対応接続端子XP9、XP10、XP6、XP7の方が、雑音による影響が小さいためである。第2電源回路140はレンズ駆動部212に電力を供給するが、レンズ駆動部212の消費電力はフォーカシングレンズ210bを駆動している場合とそうでない場合とで激しく変化する。したがって、第2ボディ対応接続端子XP2を流れる電流の大きさは激しく変化し、隣接する通信系の端子に及ぼす影響は第12ボディ対応接続端子XP12よりも大きい。しかし後述するように、ボディ対応接続端子XP9、XP10、XP6、およびXP7を用いて行われる通信は、ボディ対応接続端子XP3、XP4、XP5、およびXP8を用いて行われる通信よりも周期が短いので(ボディ対応接続端子XP9、XP10、XP6、およびXP7を用いる通信の周期は、ボディ対応接続端子XP3、XP4、XP5、およびXP8を用いる通信の周期の1/10以下程度の周期である。後述するが本実施形態ではボディ対応接続端子XP9、XP10、XP6、およびXP7を用いる通信は1msec周期で行われ、ボディ対応接続端子XP3、XP4、XP5、およびXP8を用いる通信は16msec周期で行われる)、仮に第2ボディ対応接続端子XP2の影響で通信が失敗したとしても、速やかに通信をやり直すことができる。つまり、ボディ対応接続端子XP9、XP10、XP6、およびXP7であれば、第2ボディ対応接続端子XP2の隣に配置したとしても、ボディ対応接続端子XP3、XP4、XP5、およびXP8に比べて雑音による影響が小さいといえる。
【0057】
また、第2ボディ対応接続端子XP2は、第7ボディ対応接続端子XP7の隣に配置させている。これは、第6ボディ対応接続端子XP6よりも第7ボディ対応接続端子XP7の方が、雑音への耐性が高いためである。後述するように、第6ボディ対応接続端子XP6にはクロック信号が、第7ボディ対応接続端子XP7にはこのクロック信号に同期するデータ信号が伝送される。クロック信号は、雑音の影響を受けて立ち上がりや立ち下がりのエッジが不明瞭になってしまうと、受信側で正しく同期を取れなくなってしまう。他方、データ信号は、クロック信号の立ち上がりや立ち下がりのタイミングにおいて信号レベルのサンプリングが行われる。従って、上記のタイミングにおいて信号レベルが明確になってさえいればよく、雑音への耐性はクロック信号に比べて高いといえる。
【0058】
なお、図4に示すカメラボディ100側の保持部102に配置された12個のボディ側接続端子BP1〜BP12については、上述した中間アダプタ側の12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12と同様であるので、説明を省略する。なお図1、図4、および図5から明らかであるように、ボディ側マウント部101は中間アダプタ300のBマウント部301aと向かい合わせてから回転させて係合させる、いわゆるバヨネット式のマウント構造になっている。このため図4(a)および図5(a)に示すように、ボディ側接続端子BP1〜BP12の並びの方向は、ボディ対応接続端子XP1〜XP12の(露出領域の)並びの方向とは反対になっている(図5において、左端に第11ボディ対応接続端子XP11が配置され右端に第1ボディ対応接続端子XP1が配置されているのに対して、図4では第11ボディ側接続端子BP11が右端に配置され第1ボディ側接続端子BP1が左端に配置されている)。
【0059】
図6は、中間アダプタ300のLマウント部301bを交換レンズ200側から見た正面図である。Lマウント部301bは、図4で説明したカメラボディ100のボディ側マウント部101と同様の構造を有している。すなわち、Lマウント部301bは円形の形状を有しており、マウント面よりも奥まった場所(図6における紙面奥方向)には、L保持部302bが配置されている。L保持部302bにはカメラボディ100の保持部102と同様に、12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12が配置されているが、その配列は12個のボディ側接続端子BP1〜BP12とは異なっている。
【0060】
図3に模式的に示したように、中間アダプタ300の内部において、ボディ対応接続端子XP1〜XP12からの配線は並び替えられ、L保持部302bに設けられたレンズ対応接続端子YP1〜YP12と接続されている。例えば図4において、左端に第1ボディ側接続端子BP1が配置されているのに対し、図6では左端には第9レンズ対応接続端子YP9が配置されている。この第9レンズ対応接続端子YP9は第9ボディ側接続端子BP9と電気的に接続されている端子である。なお、各レンズ対応接続端子の配列が異なっていること以外はボディ側マウント部101と同様なので説明を省略する。
【0061】
図7は、交換レンズ200のレンズ側マウント部201を中間アダプタ300側から見た正面図である。レンズ側マウント部201は、図5で説明した中間アダプタ300のBマウント部301aと同様の構造を有している。すなわち、レンズ側マウント部201は円形の形状を有しており、マウント面よりも突出した場所(図7における紙面手前方向)には、保持部202が配置されている。保持部202には中間アダプタ300のB保持部302aと同様に、12個のレンズ側接続端子LP1〜LP12が配置されているが、その配列は上述したL保持部302bと同様に、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12とは異なっている。換言すれば、Lマウント部301bのマウント中心点O2に対する12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12の互いの位置関係は、Bマウント部301aのマウント中心点O1に対する12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12の互いの位置関係とは異なっている。なお、各レンズ側接続端子の配列が異なっていること以外はBマウント部301aと同様なので説明を省略する。
【0062】
12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12はそれぞれ円筒形の形状を有しており、L保持部302bの内部に設けられたバネ等により、Lマウント部301bの正面方向(交換レンズ200の方向)に付勢されている。また図7に示すように、12個のレンズ側接続端子LP1〜LP12はそれぞれ保持部202の表面に略矩形の導体が露出する形状を有している。保持部202がL保持部302bに接続されると、各レンズ対応接続端子は上記の付勢により各レンズ側接続端子に押圧され、レンズ対応接続端子とレンズ側接続端子とが電気的に導通する。以後、上述した保持部202の表面に露出する導体を露出する領域のことをレンズ側接続端子LP1〜LP12の露出領域と呼称することがある。
【0063】
(コマンドデータ通信の説明)
レンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217を制御して、第3レンズ側接続端子LP3、第4レンズ側接続端子LP4、第5レンズ側接続端子LP5、および第8レンズ側接続端子LP8、すなわち信号線CLK、BDAT、LDAT、およびRDYを介して、ボディ側第1通信部117からの制御データの受信と、ボディ側第1通信部117への応答データの送信とを並行して、第1の所定周期(本実施形態では16ミリ秒)で行う。以下、レンズ側第1通信部217とボディ側第1通信部117との間で行われる通信の詳細を説明する。
【0064】
なお、本実施形態において、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217と、ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117との間で行われる通信を「コマンドデータ通信」と称する。
【0065】
図8は、コマンドデータ通信の例を示すタイミングチャートである。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117は、コマンドデータ通信の開始時(T1)、まず信号線RDYの信号レベルを確認する。信号線RDYの信号レベルはレンズ側第1通信部217の通信可否を表している。レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、通信できない状態である場合には、第8レンズ側接続端子LP8からH(High)レベルの信号を出力する。すなわち、信号線RDYの信号レベルをHレベルにする。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117は、信号線RDYがHレベルである場合、これがLレベルになるまで通信開始しない。また通信中の次の処理を実行しない。
【0066】
信号線RDYがL(Low)レベルであれば、ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117は第3ボディ側接続端子BP3からクロック信号401を出力する。すなわち、信号線CLKを介してレンズ側第1通信部217にクロック信号401を伝送する。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117はこのクロック信号401に同期して、第4ボディ側接続端子BP4から制御データの前半部分であるボディ側コマンドパケット信号402を出力する。すなわち、信号線BDATを介してレンズ側第1通信部217にボディ側コマンドパケット信号402を伝送する。
【0067】
また、信号線CLKにクロック信号401が出力されると、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、クロック信号401に同期して第5レンズ側接続端子LP5から応答データの前半部分であるレンズ側コマンドパケット信号403を出力する。すなわち、信号線LDATを介してボディ側第1通信部117にレンズ側コマンドパケット信号403を伝送する。
【0068】
レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、レンズ側コマンドパケット信号403の送信完了に応じて、信号線RDYの信号レベルをHレベルにする(T2)。レンズ制御部203は、受信したボディ側コマンドパケット信号402の内容に応じた処理である第1制御処理404(後述)を開始する。
【0069】
レンズ制御部203は第1制御処理404が完了すると、レンズ側第1通信部217に第1制御処理404の完了を通知する。レンズ側第1通信部217はこの通知に応じて、第8レンズ側接続端子LP8からLレベルの信号を出力する。すなわち、信号線RDYの信号レベルをLレベルにする(T3)。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117はこの信号レベルの変化に応じて、第3ボディ側接続端子BP3からクロック信号405を出力する。すなわち、信号線CLKを介してレンズ側第1通信部217にクロック信号405を伝送する。
【0070】
ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117はこのクロック信号405に同期して、第4ボディ側接続端子BP4から制御データの後半部分であるボディ側データパケット信号406を出力する。すなわち、信号線BDATを介してレンズ側第1通信部217にボディ側データパケット信号406を伝送する。
【0071】
また、信号線CLKにクロック信号405が出力されると、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217はクロック信号405に同期して第5レンズ側接続端子LP5から応答データの後半部分であるレンズ側データパケット信号407を出力する。すなわち、信号線LDATを介してボディ側第1通信部117にレンズ側データパケット信号407を伝送する。
【0072】
レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、レンズ側データパケット信号407の送信完了に応じて、信号線RDYの信号レベルを再びHレベルにする(T4)。レンズ制御部203は、受信したボディ側データパケット信号406の内容に応じた処理である第2制御処理408(後述)を開始する。
【0073】
ここで、レンズ制御部203が行う第1制御処理404、および第2制御処理408について述べる。
【0074】
例えば、受信したボディ側コマンドパケット信号402が、交換レンズ側の特定のデータを要求する内容であった場合について述べる。レンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402の内容を解析処理すると共に、当該要求されている特定データを生成する処理を実行する。更にレンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402に含まれているチェックサムデータを用いて、コマンドパケット信号402の通信にエラーがないか否かをデータバイト数から簡易的にチェックする通信エラーチェック処理をも実行する。この第1制御処理404で生成された特定データの信号は、レンズ側データパケット信号407としてボディ側に出力される。なお、この場合においてコマンドパケット信号402の後でボディ側から出力されるボディ側データパケット信号406は、レンズ側にとっては特に意味をなさないダミーデータ信号(チェックサムデータは含む)となっている。この場合にはレンズ制御部203は、第2制御処理408として、ボディ側データパケット信号406に含まれるチェックサムデータを用いた、上述の如き通信エラーチェック処理を実行する。
【0075】
また例えば、受信したボディ側コマンドパケット信号402が、レンズ側の被駆動部材を駆動する指示であった場合について述べる。例えば、コマンドパケット信号402がフォーカシングレンズ210bの駆動指示であり、受信したボディ側データパケット信号406がフォーカシングレンズ210bの駆動量であった場合について述べる。レンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402の内容を解析処理すると共に、その内容を理解したことを表す了解信号を生成する。更にレンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402に含まれているチェックサムデータを用いて、上述の如き通信エラーチェック処理をも実行する。この第1制御処理404で生成された了解信号は、レンズ側データパケット信号407としてボディ側に出力される。またレンズ制御部203は、第2制御処理408として、ボディ側データパケット信号406の内容の解析処理を実行すると共に、ボディ側データパケット信号406に含まれるチェックサムデータを用いた上述の如き通信エラーチェック処理を実行する。
【0076】
レンズ制御部203は第2制御処理408が完了すると、レンズ側第1通信部217に第2制御処理408の完了を通知する。これによってレンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217に、接点LP6からLレベルの信号を出力させる。すなわち、信号線RDYの信号レベルをLレベルにする(T5)。
【0077】
なお受信したボディ側コマンドパケット信号402が、上述のようなレンズ側の被駆動部材(たとえばフォーカシングレンズ)を駆動する指示であった場合、レンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217に信号線RDYの信号レベルをLレベルにさせつつ、レンズ駆動部212に対して、フォーカシングレンズ210bを当該駆動量だけ駆動する処理を実行させる。
【0078】
上述した時刻T1〜時刻T5に行われた通信が、1回のコマンドデータ通信である。上述のように、1回のコマンドデータ通信では、ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117により、ボディ側コマンドパケット信号402およびボディ側データパケット信号406がそれぞれ1つずつ送信される。すなわち、処理の都合上2つに分割されて送信されるものの、ボディ側コマンドパケット信号402およびボディ側データパケット信号406は2つ合わせて1つの制御データを構成する。
【0079】
同様に、1回のコマンドデータ通信では、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217によりレンズ側コマンドパケット信号403およびレンズ側データパケット信号407がそれぞれ1つずつ送信される。すなわち、レンズ側コマンドパケット信号403およびレンズ側データパケット信号407は2つ合わせて1つの応答データを構成する。
【0080】
以上のように、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、ボディ側第1通信部117からの制御データの受信と、ボディ側第1通信部117への応答データの送信とを並行して行う。コマンドデータ通信に利用される第8レンズ側接続端子LP8および第8ボディ側接続端子BP8は、他のクロック信号に同期しない非同期信号(信号線RDYの信号レベル/H(High)レベル、またはL(Low)レベル)が伝送される接点である。
【0081】
(ホットライン通信の説明)
レンズ制御部203は、レンズ側第2通信部218を制御して、第9レンズ側接続端子LP9、第10レンズ側接続端子LP10、第6レンズ側接続端子LP6、および第7レンズ側接続端子LP7、すなわち信号線HREQ、HANS、HCLK、およびHDATを介して、ボディ側第2通信部118へレンズ位置データを送信する。以下、レンズ側第2通信部218とボディ側第2通信部118との間で行われる通信の詳細を説明する。
【0082】
なお、本実施形態において、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218と、ボディ制御部103およびボディ側第2通信部118との間で行われる通信を「ホットライン通信」と称する。
【0083】
図9は、ホットライン通信の例を示すタイミングチャートである。本実施形態のボディ制御部103は、ホットライン通信を第2の所定周期(本実施形態では例えば1ミリ秒)毎に開始するように構成されている。この周期は、コマンドデータ通信を行う周期よりも短い。図9(a)は、ホットライン通信が所定周期Tn毎に繰り返し実行されている様子を示す図である。繰り返し実行されるホットライン通信のうち、ある1回の通信の期間Txを拡大した様子が図9(b)に示されている。以下、図9(b)のタイミングチャートに基づいて、ホットライン通信の手順を説明する。
【0084】
ボディ制御部103およびボディ側第2通信部118は、ホットライン通信の開始時(T6)、まず第9ボディ側接続端子BP9からLレベルの信号を出力する。すなわち、信号線HREQの信号レベルをLレベルにする。レンズ側第2通信部218は、この信号が第9レンズ側接続端子LP9に入力されたことをレンズ制御部203に通知する。レンズ制御部203はこの通知に応じて、レンズ位置データを生成する生成処理501の実行を開始する。生成処理501とは、レンズ制御部203がレンズ位置検出部213にフォーカシングレンズ210bの位置を検出させ、検出結果を表すレンズ位置データを生成する処理である。
【0085】
レンズ制御部203が生成処理501を実行完了すると、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218は第10レンズ側接続端子LP10からLレベルの信号を出力する(T7)。すなわち、信号線HANSの信号レベルをLレベルにする。ボディ制御部103およびボディ側第2通信部118は、この信号が第10ボディ側接続端子BP10に入力されたことに応じて、第6ボディ側接続端子BP6からクロック信号502を出力する。すなわち、信号線HCLKを介してレンズ側第2通信部218にクロック信号を伝送する。
【0086】
レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218は、このクロック信号502に同期して、第7レンズ側接続端子LP7からレンズ位置データを表すレンズ位置データ信号503を出力する。すなわち、信号線HDATを介してボディ側第2通信部118にレンズ位置データ信号503を伝送する。
【0087】
レンズ位置データ信号503の送信が完了すると、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218は第10レンズ側接続端子LP10からHレベルの信号を出力する。すなわち、信号線HANSの信号レベルをHレベルにする(T8)。ボディ側第2通信部118は、この信号が第10ボディ側接続端子BP10に入力されたことに応じて、第9レンズ側接続端子LP9からHレベルの信号を出力する。すなわち、信号線HREQの信号レベルをHレベルにする(T9)。
【0088】
上述した時刻T6〜時刻T9に行われた通信が、1回のホットライン通信である。上述のように、1回のホットライン通信では、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218により、レンズ位置データ信号503が1つ送信される。ホットライン通信に利用される第9レンズ側接続端子LP9、第10レンズ側接続端子LP10、第9ボディ側接続端子BP9、および第10ボディ側接続端子BP10は、他のクロック信号に同期しない非同期信号が伝送される接点である。つまり第9レンズ側接続端子LP9および第9ボディ側接続端子BP9は、非同期信号(信号線HREQの信号レベル/H(High)レベル、またはL(Low)レベル)が伝送される接点であり、第10レンズ側接続端子LP10および第10ボディ側接続端子BP10は、非同期信号(信号線HANSの信号レベル/H(High)レベル、またはL(Low)レベル)が伝送される端子である。
【0089】
なお、コマンドデータ通信とホットライン通信は、同時にも或いは一部並行的にも実行することが可能である。すなわち、レンズ側第1通信部217とレンズ側第2通信部218との一方は、その他方がカメラボディ100と通信を行っている場合であってもカメラボディ100と通信を行うことが可能である。
【0090】
上述した第1の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)中間アダプタ300は、12個のボディ側接続端子BP1〜BP12を有するカメラボディ100が取り付けられるBマウント部301aと、交換レンズ200が取り付けられるLマウント部301bとを有する。またB保持部302aには、上記カメラボディ100の12個のボディ側接続端子BP1〜BP12の各々に接続される12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)が配置されている。これら12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)は、図5に示す位置関係で配置されている。このようにしたので、独立した2つの通信系が、カメラボディ100と中間アダプタ300との間で互いに良好な通信を行うことができる。
【0091】
(2)L保持部302bには、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)とそれぞれ接続されている12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12(の露出領域)が配置されている。これら12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12は、Lマウント部301bに取り付けられる交換レンズ200のレンズ側マウント部201の近傍に設けられた12個のレンズ側接続端子LP1〜LP12にそれぞれ接続される。このようにしたので、カメラボディ100に中間アダプタ300を介して交換レンズ200を装着した場合に、カメラボディ100は交換レンズ200との通信を行うことができる。
【0092】
(3)Lマウント部301bのマウント中心点O2に対する12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12(の露出領域)の互いの位置関係は、Bマウント部301aのマウント中心点O1に対する12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)の互いの位置関係とは異なる。このようにしたので、レンズ端子配列の異なるレンズに対して、通信対応が可能となる。
【0093】
(4)中間アダプタ300は、交換レンズ200が有する結像光学系210を透過した被写体光をカメラボディ100に出射するレンズ310を備える。このようにしたので、中間アダプタ300を適切に構成することにより、交換レンズ200に手を加えることなく撮影光学系の光学特性を変更することが可能となる。
【0094】
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るカメラシステムを示した断面図である。このカメラシステム2は、第1の実施の形態に係るカメラシステム1の中間アダプタ300を、アダプタ側第1通信部617およびアダプタ側第2通信部618を有する中間アダプタ600で置き換えた構成となっている。以下、この中間アダプタ600について説明する。なお、カメラボディ100および交換レンズ200は第1の実施の形態と同一であるので、説明を省略する。
【0095】
図11は、カメラボディ100から交換レンズ200までの各端子の接続態様を示す模式図である。本実施形態の中間アダプタ600は、アダプタ側第1通信部617およびアダプタ側第2通信部618を有する。これらの各通信部は、カメラボディ100側の各端子と、交換レンズ200側の各端子との間に介在するように結線されており、カメラボディ100から供給される電力により動作する。
【0096】
アダプタ側第1通信部617は、B保持部302aに設けられた第3ボディ対応接続端子XP3、第4ボディ対応接続端子XP4、第5ボディ対応接続端子XP5、および第8ボディ対応接続端子XP8の各々に接続されている。アダプタ側第1通信部617はこれら4つの端子を介して、カメラボディ100のボディ側第1通信部117と前述のコマンドデータ通信を行う。
【0097】
アダプタ側第1通信部617は更に、L保持部302bに設けられた第3レンズ対応接続端子YP3、第4レンズ対応接続端子YP4、第5レンズ対応接続端子YP5、および第8レンズ対応接続端子YP8の各々に接続されている。アダプタ側第1通信部617は、カメラボディ100のボディ側第1通信部117とコマンドデータ通信を行ったとき、その通信内容に基づき、これら4つの端子を介して、交換レンズ200のレンズ側第1通信部217と前述のコマンドデータ通信を行う。
【0098】
つまり、アダプタ側第1通信部617は、第1実施形態のレンズ側第1通信部217のようにボディ側第1通信部117とコマンドデータ通信を行い、所定の制御指示を表すデータを受信する。そして、同様の制御指示を表すが当該データとは異なるデータを、第1実施形態のボディ側第1通信部117のようにレンズ側第1通信部217とコマンドデータ通信を行うことにより、交換レンズ200に送信する。換言すれば、アダプタ側第1通信部617は、カメラボディ100と交換レンズ200との間で行われるコマンドデータ通信に介在し、カメラボディ100からの指令を所定の形式のデータに変換して交換レンズ200に送信する。
【0099】
なお、アダプタ側第2通信部618はアダプタ側第1通信部617と同様であるため説明を省略する。つまりアダプタ側第2通信部618は、カメラボディ100と交換レンズ200との間で行われるホットライン通信に介在し、交換レンズ200からのデータを所定の形式のデータに変換してカメラボディ100に送信する。
【0100】
上述した第2の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)アダプタ側第1通信部617は、4個のボディ対応接続端子XP3、XP4、XP5、XP8を介して、コマンドデータ通信によりカメラボディ100のボディ側第1通信部117とデータ通信を行う。アダプタ側第1通信部617は、このデータ通信によりカメラボディ100から所定の制御指示を表すデータを受信したことに応じて、4個のレンズ対応接続端子YP3、YP4、YP5、YP8を介したコマンドデータ通信により、交換レンズ200のレンズ側第1通信部217とデータ通信を行い、当該制御指示を表し当該データとは異なるデータを交換レンズ200に送信する。このようにしたので、カメラボディ100が対応するものとは異なる制御データを要求する交換レンズ200を、カメラボディ100と共に利用することが可能となる。
【0101】
(第3の実施の形態)
本発明を適用した第3の実施の形態のカメラシステムは、第1の実施の形態のカメラシステムと同様の構成を有するが、第1の実施の形態とはボディ対応接続端子XP1〜XP12およびレンズ側接続端子LP1〜LP12の露出領域の表面形状が異なる。以下、この第3の実施の形態におけるボディ対応接続端子XP1〜XP12およびレンズ側接続端子LP1〜LP12の露出領域の表面形状について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の各部については、第1の実施の形態と同一の符号を付し説明を省略する。
【0102】
図14は、第3の実施の形態における中間アダプタ300のBマウント部301aの正面図である。図14(a)および図14(b)に示すように、本実施形態において、Bマウント部301aのB保持部302aに配置された12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12は、B保持部302aの内周側(マウント中心点O1に近い辺)から外周側(マウント中心点O1に遠い辺)までを覆う大きさを有している。しかしながら、その露出領域の大きさおよび位置は、図5(a)および図5(b)に示した第1の実施形態のものと同一である。以下、この点について、第8ボディ対応接続端子XP8の断面図を示して説明する。
【0103】
図15(a)は、第8ボディ対応接続端子XP8の正面図を拡大した図であり、図15(b)は第8ボディ対応接続端子XP8およびB保持部302aの断面図である。図15(b)の断面図に示すように、第8ボディ対応接続端子XP8を構成する金属片209は、その一端が、B保持部302aの表面に設けられた凹部208に入り込んでいる。つまり、金属片209の表面は、B保持部302aの表面に露出する露出領域XP8aと、金属片209をB保持部302aに固定するための固定部XP8bとに分かれている。そして、図15(a)のように表面から見るとあたかも露出領域が図5より大きいように見えるが、実際には、露出領域XP8aの大きさは変わらない。
【0104】
以上、本実施形態における第8ボディ対応接続端子XP8の露出領域について説明をしたが、他の11個のボディ対応接続端子および12個のレンズ側接続端子LP1〜LP12については第8ボディ対応接続端子XP8と同様であるので説明を省略する。すなわち、他の11個のボディ対応接続端子および12個のレンズ側接続端子LP1〜LP12の露出領域の大きさおよび位置も、図5に示したものと同一であり、表面上増えたように見える領域は、金属片を保持部202に固定するための固定部である。
【0105】
なお、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12と12個のレンズ側接続端子LP1〜LP12とのいずれか一方のみが、図14および図15に示した形状を有するようにしてもよい。また、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12の全てがこのような形状を有しておらず、例えば1個のボディ対応接続端子XP1のみがこのような形状を有していてもよいし、2個や3個のボディ対応接続端子がこのような形状を有していてもよい。レンズ側接続端子LP1〜LP12についても同様である。また、露出領域の大きさおよび位置は、図5(a)および図5(b)に示した第1の実施形態のものと同一であるとしたが、露出領域の大きさおよび位置は同一でなくともよい。
【0106】
上述した第3の実施の形態によるカメラシステムによれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0107】
(第4の実施の形態)
図16は、本発明の第4の実施の形態に係るカメラシステムを示した斜視図である。カメラシステム4は、カメラボディ100に装着する中間アダプタ400と、中間アダプタ400に装着する中間アダプタ300と、中間アダプタ300に装着するアクセサリである交換レンズ200と、から構成される。
【0108】
カメラボディ100、交換レンズ200、および中間アダプタ300の構成は、それぞれ第1の実施の形態と同一である。すなわち、カメラシステム4は、第1の実施の形態に係るカメラシステム1のカメラボディ100を、カメラボディ100および中間アダプタ400で置き換えた構成となっている。
【0109】
中間アダプタ400は、カメラボディ100のボディ側マウント部101に適合する第1マウント部401aと、中間アダプタ300のBマウント部301aに適合する第2マウント部401bとを備えている。第1マウント部401aの近傍(第1マウント部401aの内周側)の位置には、第1マウント部401aの内周側に部分的に突出する状態で、12個のボディ対応スルー接続端子を保持するボディ対応スルー接続端子保持部402a(以下、BT保持部402aと称する)が設けられている。また、第2マウント部401bの近傍(第2マウント部401bの内周側)の位置には、第2マウント部401bの内周側に部分的に突出する状態で、12個のレンズ対応スルー接続端子を保持するレンズ対応スルー接続端子保持部402b(以下、LT保持部402bと称する)が設けられている。
【0110】
中間アダプタ400にカメラボディ100が装着されると、保持部102に設けられる複数のボディ側接続端子が、BT保持部402aに設けられる複数のボディ対応スルー接続端子と電気的に且つ物理的に接続される。また、中間アダプタ400に中間アダプタ300が装着されると、LT保持部402bに設けられる複数のレンズ対応スルー接続端子が、B保持部302aに設けられる複数のボディ対応接続端子と電気的に且つ物理的に接続される。
【0111】
図17は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。中間アダプタ400の内部には、結像光学系210の光軸AXと同一の光軸上に、レンズ410が設けられている。レンズ410により、結像光学系210の焦点距離はレンズ410がない場合に比べ所定割合だけ大きくなる。なお、レンズ410はなくてもよい。レンズ410がない場合、中間アダプタ400は一般的なアダプタとなる。
【0112】
図18は、カメラボディ100から交換レンズ200までの各端子の接続態様を示す模式図である。図18に示すように、中間アダプタ400のBT保持部402aには、12個のボディ側接続端子BP1〜BP12にそれぞれ対応する、12個のボディ対応スルー接続端子CP1〜CP12が存在する。12個のボディ対応スルー接続端子CP1〜CP12(の露出領域)は、第1の実施の形態における中間アダプタ300の12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)と同様の位置関係で、BT保持部402aに設けられている。また中間アダプタ400のLT保持部402bには、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12にそれぞれ対応する、12個のレンズ対応スルー接続端子DP1〜DP12が存在する。
【0113】
図18に示すように、12個のボディ対応スルー接続端子CP1〜CP12と、12個のレンズ対応スルー接続端子DP1〜DP12とは、中間アダプタ400の内部においてそれぞれ電気的に接続されている。例えば、第1ボディ対応スルー接続端子CP1と第1レンズ対応スルー接続端子DP1は電気的に接続されている。また、第2ボディ対応スルー接続端子CP2と第2レンズ対応スルー接続端子DP2は電気的に接続されている。他のボディ対応スルー接続端子CP3〜CP12とレンズ対応スルー接続端子DP3〜DP12についても同様である。
【0114】
従って、12個のボディ側接続端子BP1〜BP12と12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12との電気的な接続関係は、中間アダプタ400を介しているという違いはあるものの、第1の実施の形態と同様である。例えば、ボディ側接続端子BP1は、第1の実施の形態と同様に、ボディ対応接続端子XP1と電気的に接続され、ボディ側接続端子BP2は、第1の実施の形態と同様に、ボディ対応接続端子XP2と電気的に接続される。他のボディ側接続端子BP3〜BP12およびボディ対応接続端子XP3〜XP12についても同様である。
【0115】
以上のように、中間アダプタ300のBマウント部301aは、カメラボディ100のボディ側マウント部101のみならず、中間アダプタ400の第2マウント部401bにも適合する。すなわち、中間アダプタ300のBマウント部301aには、カメラボディ100のみならず、中間アダプタ400を装着することもできる。
【0116】
換言すれば、中間アダプタ300のBマウント部301aは、中間アダプタ400の第2マウント部401bの近傍に設けられた12個のレンズ対応スルー接続端子DP1〜DP12を有する中間アダプタ400が取り付けられ、マウント中心点O1を有する。また、中間アダプタ300のB保持部302aには、各々がレンズ対応スルー接続端子DP1〜DP12の1つと接触する接触部を有する12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12が配置されている。
【0117】
上述した第4の実施の形態によるカメラシステムによれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0118】
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
【0119】
(変形例1)
上述の実施の形態では、図5などに示すように、複数のボディ対応接続端子をB保持部302aの上下の縁に沿って配置していた。これら複数のボディ対応接続端子を、これ以外の形態でB保持部302aに配置してもよい。また、複数のボディ対応接続端子はB保持部302aのどの位置に配置してもよいし、B保持部302aの形状も図5に示す形状に限定されずどのような形状であってもよい。
【0120】
(変形例2)
上記実施形態では、ホットライン通信で、フォーカシングレンズ210bの位置データを、交換レンズ200からカメラボディ100に送信するものとして説明した。しかしながらホットライン通信を使って、フォーカシングレンズ以外の被駆動部材の状態情報をも送信するようにシステムを構成しても良い。例えば交換レンズ200に手振れ補正のためのブレ補正レンズが設けられている場合には、そのブレ補正レンズの位置(X,Y位置)を送信するようにしても良い。また交換レンズ内の絞りの位置(絞り開口サイズに関連する情報)を送信するようにしても良い。また交換レンズ200がズームレンズであれば、レンズの焦点距離に関する情報を送信するようにしても良い。このような場合には、図7(b)に示す生成処理501として、ブレ補正レンズの位置データを生成する処理や、絞り開口を形成する絞りの制御位置データ(開口サイズに対応する位置情報)を生成する処理や、ズームレンズの位置データを生成する処理が含まれる。
【0121】
(変形例3)
上述の実施形態では、保持部102(ボディ側)、保持部202(レンズ側)、B保持部302a、およびL保持部302bをそれぞれ一体部品(一部品)としている。しかしながら、これらの各保持部はそれぞれ、幾つかに(幾つかの端子ごとに)分割されている複数の保持部部品を組み合わせることで、一体に形成するように構成しても良い。
【0122】
(変形例4)
上述の実施形態では、通信インターフェースを、2つの通信(ホットライン通信、コマンドデータ通信)に対してそれぞれ個別に設けているが、これらが一体に形成されていてもよい。すなわち交換レンズ側で言えば、レンズ側第1通信部217とレンズ側第2通信部218とが一体に形成されていても良い。同様にカメラボディ側で言えばボディ側第1通信部117とボディ側第2通信部118とが一体に形成されていても良い。更に、ボディ制御部103やレンズ制御部203の代わりに、これらの各通信インターフェースの機能が組み込まれたボディ制御部やレンズ制御部を使用しても良い。
【0123】
(変形例5)
第2の実施形態において、レンズ側第1通信部217とアダプタ側第1通信部617とはコマンドデータ通信によりデータ通信を行っていた。これら2つの通信部の間で行われるデータ通信は、上述したコマンドデータ通信以外の通信手順(プロトコル)に従ったデータ通信であってもよい。例えば、L保持部302bや保持部202に図11に示したものとは異なる配列および配線の端子を設け、それらの端子に基づくデータ通信を行ってもよい。つまり、アダプタ側第1通信部617は、交換レンズ200との通信内容を、カメラボディ100に適した通信内容に翻訳する役割を果たす。中間アダプタ600をこのように構成することにより、コマンドデータ通信とは全く異なる通信手続を用いる交換レンズであっても、カメラボディ100と共に利用することが可能となる。アダプタ側第2通信部618についても同様であり、ホットライン通信以外のデータ通信方式を利用してよい。
【0124】
(変形例6)
第1の実施形態において、B保持部302aに設けられた12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12は、それぞれの端子の(露出領域の)中心部とBマウント部301aのマウント中心点O1との間の距離が全て等しくなるように配置されていた。これを、少なくとも1つのボディ対応接続端子について、端子の(露出領域の)中心部とマウント中心点O1との間の距離が、他のボディ対応接続端子と異なっているように構成してもよい。例えば図12に示すように、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)を千鳥配列とし、各ボディ対応接続端子の中心部とマウント中心点O1との間の距離が長い端子と短い端子とが存在するようにしてもよい。保持部102に設けられた12個のボディ側接続端子BP1〜BP12に対し、12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)は十分な大きさを持っているため、このように構成した場合であっても、保持部102の各端子とB保持部302aの各端子とが確実に接続されるようにすることができる。
【0125】
また、L保持部302bに設けられた12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12(の露出領域)についても同様に、少なくとも1つのレンズ対応接続端子について、端子の(露出領域の)中心部とマウント中心点O2との間の距離が、他のレンズ対応接続端子と異なっているように構成してもよい。例えば、上述したように千鳥配列としてもよい。
【0126】
(変形例7)
第1の実施形態において、B保持部302aには必ずしも12個のボディ対応接続端子XP1〜XP12(の露出領域)を全て配置しなくてもよい。例えば図13に示すように、5個のボディ対応接続端子XP3、XP4、XP5、XP8、およびXP11のみを配置するようにしてもよい。換言すれば、ホットライン通信に利用されるボディ対応接続端子XP6、XP7、XP9、およびXP10と、レンズ駆動部212の駆動電圧を供給する第1ボディ対応接続端子XP1およびその接地端子である第2ボディ対応接続端子XP2と、レンズ駆動部212以外の各部の動作電圧に対応する接地端子である第12ボディ対応接続端子BP12は、省略することが可能である。これは、以下のような理由に拠る。
【0127】
例えば、Lマウント部301bに装着される交換レンズ200が自動焦点調節機能に対応しない、いわゆるマニュアルフォーカスレンズである場合を考える。このような場合、交換レンズ200はレンズ駆動部212を有しておらず、フォーカシングレンズ210bが撮影者によるフォーカス環の手動操作によってのみ調節される。従って、レンズ駆動部212の駆動電圧を供給する第1ボディ対応接続端子XP1およびその接地端子である第2ボディ対応接続端子XP2は不要であり、B保持部302aはこれらのボディ対応接続端子を備えていなくても構わない。また、自動焦点調節機能を利用しない場合、ホットライン通信によりフォーカシングレンズ210bの位置をカメラボディ100に伝達する必要がないので、ホットライン通信のための通信系端子(第9ボディ対応接続端子XP9、第10ボディ対応接続端子XP10、第6ボディ対応接続端子XP6、および第7ボディ対応接続端子XP7)は不要であり、B保持部302aはこれらのボディ対応接続端子を備えていなくても構わない。最後に、第12ボディ対応接続端子XP12は、第2ボディ対応接続端子XP2と兼用することができるので不要である。
【0128】
全く同じことが、L保持部302bについても言える。つまり、L保持部302bには必ずしも12個のレンズ対応接続端子YP1〜YP12を全て配置しなくてもよい。少なくとも5個のレンズ対応接続端子YP3、YP4、YP5、YP8、およびYP11のみを配置するようにしてもよい。換言すれば、ホットライン通信に利用されるレンズ対応接続端子YP6、YP7、YP9、およびYP10と、レンズ駆動部212の駆動電圧を供給する第1レンズ対応接続端子YP1およびその接地端子である第2レンズ対応接続端子YP2と、レンズ駆動部212以外の各部の動作電圧に対応する接地端子である第12レンズ対応接続端子YP12は、省略することが可能である。
【0129】
(変形例8)
第4の実施の形態では、2つの中間アダプタ300,400を用いたカメラシステムについて説明をしたが、より多数の中間アダプタを利用することも可能である。また、中間アダプタ同士の位置関係や、各中間アダプタが備えるマウント形状、接続端子の配列、中間アダプタ内における接続端子同士の配線などは、第4の実施の形態で例示したものから任意に変更することができる。
【0130】
例えば、第1の実施の形態と同様の中間アダプタ300をカメラボディ100に装着し、当該中間アダプタ300と交換レンズ200との間に中間アダプタ400と同様の中間アダプタ(アクセサリ)を装着するようにしてもよい。また、中間アダプタ400やカメラボディ100のマウント形状が、中間アダプタ300や交換レンズ200のマウント形状と異なっていてもよい。すなわち、中間アダプタ300や中間アダプタ400が、異なるマウント規格同士のカメラボディ100および交換レンズ200を組み合わせて利用するための中間アダプタであってもよい。
【0131】
また、変形例7で説明したように、一部の接続端子を省略することもできるし、接続端子の配列、配線、位置等を変更することもできる。
【0132】
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0133】
1、2…カメラシステム、100…カメラボディ、101…ボディ側マウント部、102、202…保持部、103…ボディ制御部、117…ボディ側第1通信部、118…ボディ側第2通信部、200…交換レンズ、201…レンズ側マウント部、203…レンズ制御部、210…結像光学系、217…レンズ側第1通信部、218…レンズ側第2通信部、300、600…中間アダプタ、301a…ボディ対応マウント部(Bマウント部)、301b…レンズ対応マウント部(Lマウント部)、302a…ボディ対応接続端子保持部(B保持部)、302b…レンズ対応接続端子保持部(L保持部)、617…アダプタ側第1通信部、618…アダプタ側第2通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、
前記12個のボディ側接続端子の各々に接続され各々が前記ボディ側接続端子と接触する接触部を有する12個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、
アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、
前記12個のボディ対応接続端子は、
前記カメラボディから第1電圧が供給される第1ボディ対応接続端子と、
前記第1電圧に対応する接地端子となる第2ボディ対応接続端子と、
前記カメラボディから第1クロック信号が入力される第3ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力される第4ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力する第5ボディ対応接続端子と、
前記カメラボディから第2クロック信号が入力される第6ボディ対応接続端子と、
前記第2クロック信号に同期して、前記カメラボディに第3データ信号を出力する第7ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記カメラボディに出力する第8ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記カメラボディから入力される第9ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記カメラボディに出力する第10ボディ対応接続端子と、
前記第8ボディ対応接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3ボディ対応接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記第5ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9ボディ対応接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10ボディ対応接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6ボディ対応接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記カメラボディから供給される第11ボディ対応接続端子と、
前記第2電圧に対応する接地端子となる第12ボディ対応接続端子とから成り、
前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記12個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、
前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第12ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第3ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第4ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第4ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第5ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第5ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第6ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第8ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子、前記第9ボディ対応接続端子、および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第9ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第10ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第6ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第7ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子および前記第2ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第2ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする中間アダプタ。
【請求項2】
請求項1に記載の中間アダプタにおいて、
前記12個のボディ対応接続端子のうち少なくとも1つのボディ対応接続端子の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離が、他の少なくとも1つのボディ対応接続端子の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離と異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の中間アダプタにおいて、
前記12個のボディ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する複数のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部を更に備えることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項4】
請求項3に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記複数のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のボディ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項5】
請求項3に記載の中間アダプタにおいて、
前記12個のボディ対応接続端子とそれぞれ電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する12個のアクセサリ対応接続端子が配置された前記アクセサリ対応接続端子保持部を備え、
前記12個のアクセサリ対応接続端子は、前記第2マウント部に着脱可能な前記アクセサリのマウント部の近傍に設けられた12個のアクセサリ側接続端子にそれぞれ接続されることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項6】
請求項5に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のボディ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項7】
カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、
各々が前記ボディ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、
アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、
前記5個のボディ対応接続端子は、
前記カメラボディからクロック信号が入力されるクロック入力ボディ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力されるデータ入力ボディ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力するデータ出力ボディ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記カメラボディに出力する非同期信号出力ボディ対応接続端子と、
前記非同期信号出力ボディ対応接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力ボディ対応接続端子で入力された前記クロック信号に基づいて、前記データ入力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記カメラボディから供給される電圧供給ボディ対応接続端子とから成り、
前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記5個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、
前記クロック入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ入力ボディ対応接続端子、前記データ出力ボディ対応接続端子、および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記データ入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ出力ボディ対応接続端子および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記データ出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする中間アダプタ。
【請求項8】
請求項7に記載の中間アダプタにおいて、
前記5個のボディ対応接続端子のうち少なくとも1つのボディ対応接続端子の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離が、他の少なくとも1つのボディ対応接続端子の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離と異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項9】
請求項7または8に記載の中間アダプタにおいて、
前記5個のボディ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する複数のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部を更に備えることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項10】
請求項9に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記複数のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のボディ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項11】
請求項9に記載の中間アダプタにおいて、
前記5個のボディ対応接続端子とそれぞれ電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する少なくとも5個のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部を備え、
前記5個のアクセサリ対応接続端子は、前記第2マウント部に着脱可能な前記アクセサリのマウント部の近傍に設けられた少なくとも5個のアクセサリ側接続端子にそれぞれ接続されることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項12】
請求項11に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のボディ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項13】
カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、
前記12個のボディ側接続端子の各々に接続され、各々が前記ボディ側接続端子と接触する接触部を有する12個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、
アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、
前記12個のボディ対応接続端子は、
前記ボディ対応接続端子保持部の表面に露出するボディ対応側露出領域を有し、
前記カメラボディから第1電圧が供給される第1ボディ対応接続端子と、
前記第1電圧に対応する接地端子となる第2ボディ対応接続端子と、
前記カメラボディから第1クロック信号が入力される第3ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力される第4ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力する第5ボディ対応接続端子と、
前記カメラボディから第2クロック信号が入力される第6ボディ対応接続端子と、
前記第2クロック信号に同期して、前記カメラボディに第3データ信号を出力する第7ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記カメラボディに出力する第8ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記カメラボディから入力される第9ボディ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記カメラボディに出力する第10ボディ対応接続端子と、
前記第8ボディ対応接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3ボディ対応接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記第5ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9ボディ対応接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10ボディ対応接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6ボディ対応接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記カメラボディから供給される第11ボディ対応接続端子と、
前記第2電圧に対応する接地端子となる第12ボディ対応接続端子とから成り、
前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記12個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、
前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第12ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第3ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第4ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第4ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第5ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第5ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第6ボディ対応接続端子から前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第8ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子、前記第9ボディ対応接続端子、および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第9ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、前記第7ボディ対応接続端子および前記第10ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第10ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、前記第6ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第6ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子、前記第2ボディ対応接続端子、および前記第7ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第7ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子および前記第2ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記第2ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記第1ボディ対応接続端子の当該接触部と前記第11ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする中間アダプタ。
【請求項14】
請求項13に記載の中間アダプタにおいて、
前記12個のボディ対応接続端子のうち少なくとも1つのボディ対応接続端子の当該ボディ対応側露出領域の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離が、他の少なくとも1つのボディ対応接続端子の当該ボディ対応側露出領域の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離と異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項15】
請求項13または14に記載の中間アダプタにおいて、
前記12個のボディ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する複数のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部を更に備え、
前記複数のアクセサリ対応接続端子は、前記アクセサリ対応接続端子保持部の表面に露出するアクセサリ対応側露出領域を有することを特徴とする中間アダプタ。
【請求項16】
請求項15に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記複数のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの当該アクセサリ対応側露出領域の位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のボディ対応接続端子のうち少なくとも2つの当該ボディ対応側露出領域の位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項17】
請求項15に記載の中間アダプタにおいて、
前記12個のボディ対応接続端子とそれぞれ電気的に接続され、各々が1つの前記アクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する12個のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部を備え、
前記12個のアクセサリ対応接続端子は、前記アクセサリ対応接続端子保持部の表面に露出するアクセサリ対応側露出領域を有し、前記第2マウント部に着脱可能な前記アクセサリのマウント部の近傍に設けられた12個のアクセサリ側接続端子にそれぞれ接続されることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項18】
請求項17に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアクセサリ対応接続端子のうちの少なくとも2つの当該アクセサリ対応側露出領域の位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のボディ対応接続端子のうちの少なくとも2つの当該ボディ対応側露出領域の位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項19】
カメラボディのボディ側マウント部の近傍に設けられた12個のボディ側接続端子を有するカメラボディが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、
各々が前記ボディ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のボディ対応接続端子が配置されたボディ対応接続端子保持部と、
アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部とを備え、
前記5個のボディ対応接続端子は、
前記ボディ対応接続端子保持部の表面に露出するボディ対応側露出領域を有し、
前記カメラボディからクロック信号が入力されるクロック入力ボディ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記カメラボディから第1データ信号が入力されるデータ入力ボディ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記カメラボディに第2データ信号を出力するデータ出力ボディ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記カメラボディに出力する非同期信号出力ボディ対応接続端子と、
前記非同期信号出力ボディ対応接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力ボディ対応接続端子で入力した前記クロック信号に基づいて、前記データ入力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力ボディ対応接続端子を用いて前記カメラボディへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記カメラボディから供給される電圧供給ボディ対応接続端子とから成り、
前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記5個のボディ対応接続端子から任意に選択された2つのボディ対応接続端子の当該接触部が前記第1マウント中心点に対して成す内角の中で最も大きく、
前記クロック入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ入力ボディ対応接続端子、前記データ出力ボディ対応接続端子、および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記データ入力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記データ出力ボディ対応接続端子および前記非同期信号出力ボディ対応接続端子のうちいずれか1つの当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さく、
前記データ出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角は、前記非同期信号出力ボディ対応接続端子の当該接触部と前記電圧供給ボディ対応接続端子の当該接触部とが前記第1マウント中心点に対して成す内角より小さいことを特徴とする中間アダプタ。
【請求項20】
請求項19に記載の中間アダプタにおいて、
前記5個のボディ対応接続端子のうち少なくとも1つのボディ対応接続端子の当該ボディ対応側露出領域の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離が、他の少なくとも1つのボディ対応接続端子の当該ボディ対応側露出領域の中心部と前記第1マウント中心点との間の距離と異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項21】
請求項19または20に記載の中間アダプタにおいて、
前記5個のボディ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する複数のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部を更に備え、
前記複数のアクセサリ対応接続端子は、前記アクセサリ対応接続端子保持部の表面に露出するアクセサリ対応側露出領域を有することを特徴とする中間アダプタ。
【請求項22】
請求項21に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記複数のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの当該アクセサリ側対応露出領域の位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のボディ対応接続端子のうちの少なくとも2つの当該ボディ側対応露出領域の位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項23】
請求項21に記載の中間アダプタにおいて、
前記5個のボディ対応接続端子とそれぞれ電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する少なくとも5個のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部を備え、
前記5個のアクセサリ対応接続端子は、前記アクセサリ対応接続端子保持部の表面に露出するアクセサリ対応側露出領域を有し、前記第2マウント部に着脱可能な前記アクセサリのマウント部の近傍に設けられた少なくとも5個のアクセサリ側接続端子にそれぞれ接続されることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項24】
請求項18または19に記載の中間アダプタにおいて、
前記第2マウント中心点に対する前記5個のアクセサリ対応接続端子のうちの少なくとも2つの当該アクセサリ対応側露出領域の位置関係は、前記第1マウント中心点に対する前記5個のボディ対応接続端子うちの少なくとも2つの当該ボディ対応側露出領域の位置関係とは異なることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項25】
請求項1または請求項13に記載の中間アダプタにおいて、
複数のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部と、
前記カメラボディおよび前記アクセサリとデータ通信を行う通信部と、
前記12個のボディ対応接続端子のうち少なくとも1つを介して、前記カメラボディから前記通信部を介して所定の制御指示を表す第1制御データを受信したことに応じて、前記制御指示を表し前記第1制御データとは異なる第2制御データを前記通信部を介して前記アクセサリに送信する制御データ授受部とを更に備えることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項26】
請求項7または請求項19に記載の中間アダプタにおいて、
複数のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部と、
前記カメラボディおよび前記アクセサリとデータ通信を行う通信部と、
前記5個のボディ対応接続端子のうち少なくとも1つを介して、前記カメラボディから前記通信部を介して所定の制御指示を表す第1制御データを受信したことに応じて、前記制御指示を表し前記第1制御データとは異なる第2制御データを前記通信部を介して前記アクセサリに送信する制御データ授受部とを備えることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項27】
請求項1〜26のいずれか一項に記載の中間アダプタにおいて、
前記アクセサリが有する結像光学系を透過した被写体光を前記カメラボディに出射する光学部材を備えることを特徴とする中間アダプタ。
【請求項28】
中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた12個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、
前記12個のアダプタ側接続端子の各々に接続され各々が前記アダプタ側接続端子と接触する接触部を有する12個のアダプタ対応接続端子が配置されたアダプタ対応接続端子保持部と、
アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部と、
各々が前記12個のアダプタ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する12個のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部とを備え、
前記12個のアダプタ対応接続端子は、
前記中間アダプタから第1電圧が供給される第1アダプタ対応接続端子と、
前記第1電圧に対応する接地端子となる第2アダプタ対応接続端子と、
前記中間アダプタから第1クロック信号が入力される第3アダプタ対応接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力される第4アダプタ対応接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力する第5アダプタ対応接続端子と、
前記中間アダプタから第2クロック信号が入力される第6アダプタ対応接続端子と、
前記第2クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第3データ信号を出力する第7アダプタ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記中間アダプタに出力する第8アダプタ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記中間アダプタから入力される第9アダプタ対応接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記中間アダプタに出力する第10アダプタ対応接続端子と、
前記第8アダプタ対応接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3アダプタ対応接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記第5アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9アダプタ対応接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10アダプタ対応接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6アダプタ対応接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記中間アダプタから供給される第11アダプタ対応接続端子と、
前記第2電圧に対応する接地端子となる第12アダプタ対応接続端子とから成り、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアダプタ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とするアクセサリ。
【請求項29】
中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた少なくとも5個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、第1マウント中心点を有する第1マウント部と、
各々が前記アダプタ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のアダプタ対応接続端子が配置されたアダプタ対応接続端子保持部と、
アクセサリが着脱可能であり、第2マウント中心点を有する第2マウント部と、
各々が前記5個のアダプタ対応接続端子の1つと電気的に接続され、各々が1つのアクセサリ側接続端子と接触する接触部を有する少なくとも5個のアクセサリ対応接続端子が配置されたアクセサリ対応接続端子保持部とを備え、
前記5個のアダプタ対応接続端子は、
前記中間アダプタからクロック信号が入力されるクロック入力アダプタ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力されるデータ入力アダプタ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力するデータ出力アダプタ対応接続端子と、
前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記中間アダプタに出力する非同期信号出力アダプタ対応接続端子と、
前記非同期信号出力アダプタ対応接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力アダプタ対応接続端子で入力された前記クロック信号に基づいて、前記データ入力アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力アダプタ対応接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記中間アダプタから供給される電圧供給アダプタ対応接続端子とから成り、
前記第2マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のアクセサリ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記第1マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のアダプタ対応接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とするアクセサリ。
【請求項30】
中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた12個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、マウント中心点を有するマウント部と、
前記12個のアダプタ側接続端子の各々に接続され各々が前記アダプタ側接続端子と接触する接触部を有する12個のレンズ側接続端子が配置されたレンズ側接続端子保持部とを備え、
前記12個のレンズ側接続端子は、
前記中間アダプタから第1電圧が供給される第1レンズ側接続端子と、
前記第1電圧に対応する接地端子となる第2レンズ側接続端子と、
前記中間アダプタから第1クロック信号が入力される第3レンズ側接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力される第4レンズ側接続端子と、
前記第1クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力する第5レンズ側接続端子と、
前記中間アダプタから第2クロック信号が入力される第6レンズ側接続端子と、
前記第2クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第3データ信号を出力する第7レンズ側接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第1非同期信号を前記中間アダプタに出力する第8レンズ側接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第2非同期信号が前記中間アダプタから入力される第9レンズ側接続端子と、
前記第1クロック信号および前記第2クロック信号に同期しない第3非同期信号を前記中間アダプタに出力する第10レンズ側接続端子と、
前記第8レンズ側接続端子から出力する前記第1非同期信号および前記第3レンズ側接続端子で入力された前記第1クロック信号に基づいて、前記第4レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記第5レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行い、そして、前記第9レンズ側接続端子で入力された前記第2非同期信号、前記第10レンズ側接続端子から出力した前記第3非同期信号、および前記第6レンズ側接続端子で入力された前記第2クロック信号に基づいて、前記第7レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第3データ信号の送信を行うための第1電圧よりも小さい第2電圧が、前記中間アダプタから供給される第11レンズ側接続端子と、
前記第2電圧に対応する接地端子となる第12レンズ側接続端子とから成り、
前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のレンズ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記12個のアダプタ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする交換レンズ。
【請求項31】
中間アダプタのアダプタ側マウント部の近傍に設けられた少なくとも5個のアダプタ側接続端子を有する中間アダプタが取り付けられ、マウント中心点を有するマウント部と、
前記5個のアダプタ側接続端子の各々に接続され各々が前記アダプタ側接続端子の1つと接触する接触部を有する少なくとも5個のレンズ側接続端子が配置されたレンズ側接続端子保持部とを備え、
前記5個のレンズ側接続端子は、
前記中間アダプタからクロック信号が入力されるクロック入力レンズ側接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタから第1データ信号が入力されるデータ入力レンズ側接続端子と、
前記クロック信号に同期して、前記中間アダプタに第2データ信号を出力するデータ出力レンズ側接続端子と、
前記クロック信号に同期しない非同期信号を前記中間アダプタに出力する非同期信号出力レンズ側接続端子と、
前記非同期信号出力レンズ側接続端子から出力する前記非同期信号および前記クロック入力レンズ側接続端子で入力された前記クロック信号に基づいて、前記データ入力レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタからの前記第1データ信号の受信と、前記データ出力レンズ側接続端子を用いて前記中間アダプタへの前記第2データ信号の送信とを行うための動作電圧が、前記中間アダプタから供給される電圧供給レンズ側接続端子とから成り、
前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のレンズ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係は、前記マウント中心点を中心とする円周方向における前記5個のアダプタ側接続端子のうち少なくとも2つの位置関係とは異なることを特徴とする交換レンズ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−80211(P2013−80211A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−191004(P2012−191004)
【出願日】平成24年8月31日(2012.8.31)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】