説明

乗用型草刈機

【課題】刈刃伝動ベルトの弛緩状態への切り換えが操作具によって行えるのみならず、操作具の操作も行ないやすくできるものでありながら構造簡単に済ませる。
【解決手段】緊張位置と緊張解除位置とに移動自在なテンション輪体32を緊張位置に付勢するテンションバネ43の対テンション輪体連結側とは反対側を支持するバネ支持体44を、リンク機構6bと連結する連結部材16に設けた支持部に摺動自在に支持してある。バネ支持体44をテンションバネ43の緊張側と弛緩側とに摺動操作する操作具41を、連結部材16に対して刈刃ハウジング横外側に位置するよう配置してバネ支持体44に連結してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の下方にリンク機構で昇降操作自在に支持されている草刈り装置を備え、前記草刈り装置の刈刃ハウジングの上面側に刈刃駆動プーリに巻回されている刈刃伝動ベルトを備え、前記リンク機構と連結する連結部材を前記刈刃ハウジングに設けた乗用型草刈機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば特許文献1に記載されたモーアがあった。このモーアには、刈刃伝動ベルトとしてのドライブベルト及びドライブベルトが巻回されたアイドラプーリが備えられ、ドライブベルトを緊張状態と弛緩状態とに切り換えるようにアイドラプーリを操作するクラッチレバーアッセンブリが備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4068452号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した乗用型草刈機において、刈刃伝動ベルトを交換するとか、草刈り装置を車体から取り外すなどの作業を行なうには、刈刃伝動ベルトの取り外しが必要になる。刈刃伝動ベルトの取り外しが容易になるように刈刃伝動ベルトの弛緩状態への切り換え操作を可能にするために、上記した従来の技術を採用した場合、テンション輪体を操作具によって緊張位置と緊張解除位置とに切り換え操作することを可能にする構成の面で構造が複雑になりがちであった。殊に、操作具を刈刃ハウジングの横外側から操作し易いように、操作具をテンション輪体から離して刈刃ハウジングの横端近くに配備しようとした場合、テンション輪体と操作具を連動させる構成が大型になりがちであった。
【0005】
本発明の目的は、刈刃伝動ベルトの弛緩状態への切り換えが操作具によって操作簡単に行えるのみならず、操作具の操作も行ないやすくできるものでありながら構造簡単に済ませることができる乗用型草刈機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明は、車体の下方にリンク機構で昇降操作自在に支持されている草刈り装置を備え、前記草刈り装置の刈刃ハウジングの上面側に刈刃駆動プーリに巻回されている刈刃伝動ベルトを備え、前記リンク機構と連結する連結部材を前記刈刃ハウジングに設けた乗用型草刈機であって、
前記刈刃伝動ベルトが巻回されるテンション輪体を緊張位置と緊張解除位置とに移動自在に前記刈刃ハウジングに設け、
前記テンション輪体を前記緊張位置に付勢するテンションバネの対テンション輪体連結側とは反対側を支持するバネ支持体を、前記連結部材に設けた支持部に摺動自在に支持し、
前記バネ支持体を前記テンションバネの緊張側と弛緩側とに摺動操作する操作具を、前記連結部材に対して刈刃ハウジング横外側に位置するよう配置して前記バネ支持体に連結してある。
【0007】
本第1発明の構成によると、操作具によってバネ支持体をテンションバネの弛緩側に摺動操作すれば、バネ支持体がテンションバネを介してテンション輪体を緊張解除位置に切り換え操作して刈刃伝動ベルトが弛緩状態に切り換わる。
【0008】
本第1発明の構成によると、テンションバネの対テンション輪体連結側とは反対側を支持するバネ支持体を連結部材に設けた支持部に摺動自在に支持し、操作具を連結部材に対して刈刃ハウジング横外側に位置するよう配置してバネ支持体に連結するものだから、テンションバネ及びバネ支持体を連動手段に利用し、かつ連結部材をバネ支持体の支持ための手段に利用した構造簡単な連動手段によって操作具とテンション輪体とを連動させながら、操作具を極力、刈刃ハウジングの横端近くに配置して刈刃ハウジングの横外側から容易に操作できるようにできる。
【0009】
従って、刈刃伝動ベルトの交換や草刈り装置の取り外しなどの作業を行なうに当り、操作具を刈刃ハウジングの横外側から容易に操作してテンション輪体を緊張解除位置に切り換えて刈刃伝動ベルトを弛緩状態に切り換えることができ、作業を能率よく行なうことができる。そして、テンション輪体と操作具とを連動させる連動手段を構造簡単なもので済ませて安価に得ることができる。
【0010】
本第2発明では、前記連結部材に前記支持部として、前記バネ支持体が挿通する貫通孔を設けてある。
【0011】
本第2発明の構成によると、連結部材に貫通孔を設けるだけの簡単な加工を付加するだけで連結部材をバネ支持体用の支持手段に利用することができる。
【0012】
従って、連結部材をバネ支持体用の支持手段に利用するのに連結部材に簡単な加工を付加するだけででき、この面からも安価に得ることができる。
【0013】
本第3発明では、前記バネ支持体における前記操作具の連結位置を前記バネ支持体の摺動方向に変更調節する調節ネジを設けてある。
【0014】
本第3発明の構成によると、調節ネジを操作するだけで操作簡単にバネ支持体における操作具の連結位置を変更してテンションバネによるテンション操作力を変更することができる。
【0015】
従って、刈刃伝動ベルトに伸びが発生した場合など、調節ネジを操作するだけで操作簡単にテンション操作力を調節して刈刃伝動ベルトを適切な緊張状態に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】乗用型草刈機の全体を示す側面図である。
【図2】乗用型草刈機の全体を示す平面図である。
【図3】走行伝動及び刈刃伝動を示す平面図である。
【図4】走行伝動及び刈刃伝動を示す側面図である。
【図5】草刈り装置及び分解状態での操作装置を示す斜視図である。
【図6】緊張操作状態での操作装置を示す平面図である。
【図7】弛緩操作状態での操作装置を示す平面図である。
【図8】(a)は、緊張操作状態での操作具を示す断面図、(b)は、弛緩操作状態での操作具を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る乗用型草刈機の全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係る乗用型草刈機の全体を示す平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係る乗用型草刈機は、左右一対のキャスタ輪型の前車輪1,1と左右一対の駆動自在な後車輪2,2とによって自走するように構成され、かつ運転座席3aを有した運転部3、及び転倒保護枠4が装備された自走車、及び自走車の車体フレーム5の下方の前後車輪1,2の間にリンク機構6によって支持された草刈り装置10を備えて構成してある。
【0018】
草刈り装置10は、運転部3に設けられたペダル形の昇降レバー7が揺動操作されてリンク機構6が車体フレーム5に対して上下に揺動操作されることにより、ゲージ輪11が接地した下降作業位置とゲージ輪11が地面から上昇した上昇非作業位置とにリンク機構6によって昇降操作されるようになっており、乗用型草刈機は、草刈り装置10を下降作業位置に下降させて自走車を走行させることにより、草刈り装置10によって芝刈りなどの草刈り作業を行なう。
【0019】
自走車について説明する。
図1〜4に示すように、自走車は、車体後部に設けたエンジン20、エンジン20の出力軸20aに走行伝動ベルト21によって入力軸22aが連動された左右一対の後輪駆動装置22,22を備えている。左右一対の後輪駆動装置22,22は、入力軸22aと後車輪2を連動させる静油圧式無段変速部23を備え、入力軸22aの駆動力を静油圧式無段変速部23によって前進駆動力と後進駆動力とに変換して、かつ前進駆動力及び後進駆動力を無段階に変速して後車輪2に伝達する。自走車は、左右一対の静油圧式無段変速部23,23の操作部に各別に連動されて運転部3に設けられた左右一対の操縦レバー8,8を備え、左右一対の操縦レバー8,8が揺動操作されることにより、左右一対の後車輪2,2が左右一対の静油圧式無段変速部23,23によって前進側や後進側に同じ駆動速度で駆動されて前進側や後進側に直進走行し、左右一対の後車輪2,2が左右一対の静油圧式無段変速部23,23によって異なる駆動方向に駆動されて、あるいは同じ駆動方向に異なる駆動速度で駆動されて旋回走行する。
【0020】
草刈り装置10について説明する。
図1,3,5に示すように、草刈り装置10は、リンク機構6に上面側が連結された刈刃ハウジング12と、刈刃ハウジング12の内部に車体横方向に並べて駆動回転自在に設けた三枚のブレード形の刈刃13とを備えて構成してあり、三枚の刈刃13がエンジン20からの駆動力によって回転駆動されて草刈りを行い、刈り草を刈刃13の回転によって発生する搬送風によって刈刃ハウジング12の内部を刈刃ハウジング12の横一端部に位置する排出口に搬送し、この排出口から刈刃ハウジング12の横外側に排出する。排出口から排出される刈り草は、刈刃ハウジング12から延出する排出ガイド14による案内を受けて排出される。
【0021】
刈刃ハウジング12は、天板部12aの前部の車体横方向に並ぶ二箇所から上方向きに突設された左右一対の前側の連結部材15,15及び天板部12aの後部の車体横方向に並ぶ二箇所から上方向きに突設された左右一対の後側の連結部材16,16を備え、左右一対の前側の連結部材15,15にリンク機構6を構成する左右一対の前揺動リンク6a,6aが各別に連結され、左右一対の後側の連結部材16,16にリンク機構6を構成する左右一対の後揺動リンク6b、6bが各別に連結されている。連結部材15,16と前揺動リンク6a及び後揺動リンク6bとの連結は、連結部材15,16の上部に設けた車体上下方向に長いピン孔15a,16aを摺動自在に挿通して前揺動リンク6a及び後揺動リンク6bに支持される連結ピンによって行なわれる。刈刃ハウジング12は、側壁部の後部に設けた左右一対の連結体17,17を備え、左右一対の連結体17,17から延出する揺動連結ロッド18を介して車体フレーム5に連結されている。
【0022】
図3,4,5に示すように、刈刃ハウジング12の上面側に三つの刈刃駆動プーリ30を設け、三つの刈刃駆動プーリ30と、刈刃ハウジング12の上面側に回転自在に設けた二つのガイド輪体31,31及び一つのテンション輪体32と、エンジン20の出力軸20aに一体回転自在に設けた出力プーリ33とにわたって刈刃伝動ベルト34を巻回することにより、三つの刈刃13を駆動するよう構成してある。
【0023】
三つの刈刃駆動プーリ30は、刈刃13を一体回転自在に支持する車体上下向きの回転支軸13aの刈刃ハウジング12の天板部12aから上方に突出する端部に一体回転自在に連結してある。刈刃伝動ベルト34は、ベルト導入ガイドに兼用のテンション輪体32及びベルト戻しガイドに兼用の一方のガイド輪体31とエンジン20の出力プーリ33との間に位置する部位が左右一対の後輪駆動装置22,22の間の走行伝動ベルト21の下方を通るように配備してある。
【0024】
つまり、エンジン20の出力軸20aの駆動力を、刈刃伝動ベルト34によって左右一対の後輪駆動装置22,22の間の走行伝動ベルト21の下方を通してテンション輪体32の部位に導入し、テンション輪体32の部位から三つの刈刃駆動プーリ30に伝達し、各刈刃駆動プーリ30によって回転支軸13aを駆動することで刈刃13を回転支軸13aの車体上下向き軸芯まわりに回動駆動するよう構成してある。
【0025】
テンション輪体32は、左右一対の後側の連結部材16,16の間に位置するよう配備してある。テンション輪体32は、刈刃ハウジング12の側壁板部の外面側に板体を取付けて設けた支持部12bに車体上下向きの支軸35を介して枢支された揺動アーム36に支持させてあり、揺動アーム36が揺動操作されることにより、支軸35のまわりに刈刃ハウジング12に対して揺動して緊張位置と緊張解除位置とに切り換え操作される。テンション輪体32は、緊張位置に操作されると、刈刃伝動ベルト34をループ外からループ内に向けて押圧して伝動用の緊張状態に操作する。テンション輪体32は、緊張解除位置に操作されると、刈刃伝動ベルト34に対する押圧を解除して刈刃伝動ベルト34を弛緩状態に操作する。
【0026】
図3に示すように、左右一対の後側の連結部材16,16のうちの左側の連結部材16に対して刈刃ハウジング横外側に配置した操作具41を備えた操作装置40を刈りハウジング12に装備してある。この操作装置40は、刈刃伝動ベルト34を緊張状態と弛緩状態とに切り換え操作するものであり、次の如く構成してある。
【0027】
図5は、分解状態での操作装置40を示す斜視図である。図6は、緊張操作状態での操作装置40を示す平面図である。図7は、弛緩操作状態での操作装置40を示す平面図である。図3,5,6,7に示すように、操作装置40は、揺動アーム36の筒軸36aに連結することによって、揺動アーム36に一体揺動自在に連動させた操作アーム42と、操作アーム42に一端部43aが連結されたテンションバネ43と、テンションバネ43のテンション輪体32に連結する側とは反対の端部43bを支持孔44aに係止されて支持するバネ支持体44と、バネ支持体44のテンションバネ43の端部43bを支持する側とは反対側の端部に連結された操作具41と、刈刃ハウジング12に設けた係止体45とを備えて構成してある。
【0028】
バネ支持体44は、車体横向きのロッドによって構成してある。バネ支持体44は、テンションバネ43の端部43bを支持する部位と操作具41が連結する部位との間で、刈刃ハウジング12の支持部12bに設けた保持体46に係止しており、かつ後側の連結部材16に設けた貫通孔16bを摺動自在に挿通しており、保持体46及び貫通孔16bに摺動自在に支持されて、テンションバネ43の緊張側と弛緩側とに刈刃ハウジング12の横方向に摺動するようになっている。
【0029】
操作具41は、バネ支持体44の端部に摺動及び回転自在に外嵌する筒形の連結部41aと、連結部41aから延出するレバー部41bとを備えて構成してある。操作具41は、バネ支持体44の端部に装着してある調節ネジ47による連結部41aの端部41c(図8参照)に対するストップ作用を受ける構成になっていることにより、バネ支持体44をテンションバネ43の緊張側に摺動操作できるように、かつバネ支持体44をテンションバネ43の弛緩側に摺動操作できるようにバネ支持体44に連結されている。
【0030】
係止体45は、刈刃ハウジング横外向きに開口した切り欠きで成る位置決め凹部45aを備え、操作具41のレバー部41bが位置決め凹部45aに係入されることにより、操作具41を所定の操作位置にテンションバネ43の張力に抗して保持する。係止体45は、後側の連結部材16の基部に一体形成してある。
【0031】
つまり、図6、図8(a)に示すように、操作装置40は、操作具41を連結部材16に対して刈刃ハウジング横外側に離間する方向に移動操作し、所定の操作位置に操作した操作具41のレバー部41bを係止体45の位置決め凹部45aに係入させることにより、緊張操作状態になって刈刃伝動ベルト34を緊張状態にする。
【0032】
すなわち、操作装置40は、操作具41を連結部材16に対して刈刃ハウジング横外側に移動操作することにより、操作具41の連結部41aと調節ネジ47との当接によってバネ支持体44を図6に矢印Aで示す方向に移動操作させ、移動操作されるバネ支持体44によってテンションバネ43を介して操作アーム42を揺動操作し、揺動アーム36を緊張側に揺動操作してテンション輪体32を緊張位置に切り換え操作し、かつテンション輪体32が当接した刈刃伝動ベルト34を反力点にしてテンションバネ43を引き操作してテンションバネ43を伸長側に弾性変形させ、係止体45による操作具41の操作位置での保持により、テンションバネ43を伸長状態に維持する。
【0033】
図7、図8(b)に示すように、操作装置40は、係止体45に保持されている操作具41を連結部材16に対して刈刃ハウジング横外側に離間する方向に移動操作して操作具41のレバー部41bを係止体45の位置決め凹部45aから抜き外すことにより、弛緩操作状態になって刈刃伝動ベルト34を弛緩状態にする。
【0034】
すなわち、操作装置40は、係止体45による操作具41の保持を解除させることにより、バネ支持体44を刈刃伝動ベルト34の緊張力及びテンションバネ43の弾性復元力によって図7に矢印Bで示す方向に移動操作して操作アーム42を揺動操作し、揺動アーム36を緊張解除側に揺動操作してテンション輪体32を緊張解除位置に切り換え操作するとともにテンションバネ43を緩め操作する。
【0035】
操作装置40は、調節ネジ47の連結部41aに対するストッパ作用によってバネ支持体44における操作具41の連結位置を設定する構成になっており、調節ネジ47を回転操作することにより、バネ支持体44における操作具41の連結位置をバネ支持体44の摺動方向に変更調節し、係止体45による操作具41の保持によってテンションバネ43に備えさせる張力を変更して刈刃伝動ベルト34に備えさせる張力を調整する。
【0036】
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、連結部材16に貫通孔16bを設け、貫通孔16bによってバネ支持体44を摺動自在に支持するよう構成した例を示したが、連結部材16から外側に延出するフック形状やアーム形状の支持部を連結部材16に設け、この支持部によってバネ支持体を摺動自在に支持するよう構成して実施してもよい。
【0037】
(2)上記した実施例では、操作具41を左側の連結部材16に対して刈刃ハウジング横外側に位置するよう配置した例を示したが、操作具41を右側の連結部材16に対して刈刃ハウジング横外側に位置するよう配置して実施してもよい。
【0038】
(3)上記した実施例では、刈刃伝動ベルト34が刈刃駆動プーリ30とエンジン20の出力プーリ33とに巻回された例を示したが、草刈り装置10において刈刃駆動プーリ30と入力プーリとに巻回される刈刃伝動ベルトと、草刈り装置10の入力プーリとエンジン20の出力プーリ33とに巻回される入力ベルトとを別々に備え、刈刃伝動ベルトと入力ベルトに各別に作用するテンション輪体32を備えて実施してもよい。
【0039】
(4)上記した実施例では、草刈り装置10に三枚の刈刃13を設けた例を示したが、草刈り装置10に二枚あるいは四枚など、三枚以外の刈刃13を備えて実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、ブレード形の刈り刃によって草刈りを行うよう構成した草刈り装置に替え、リール形の刈り刃によって草刈りを行うよう構成した草刈り装置を備えた乗用型草刈機に利用可能である。
【符号の説明】
【0041】
6 リンク機構
10 草刈り装置
12 刈刃ハウジング
16 連結部材
16b 支持部
30 刈刃駆動プーリ
32 テンション輪体
34 刈刃伝動ベルト
41 操作具
43 テンションバネ
44 バネ支持体
47 調節ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の下方にリンク機構で昇降操作自在に支持されている草刈り装置を備え、前記草刈り装置の刈刃ハウジングの上面側に刈刃駆動プーリに巻回されている刈刃伝動ベルトを備え、前記リンク機構と連結する連結部材を前記刈刃ハウジングに設けた乗用型草刈機であって、
前記刈刃伝動ベルトが巻回されるテンション輪体を緊張位置と緊張解除位置とに移動自在に前記刈刃ハウジングに設け、
前記テンション輪体を前記緊張位置に付勢するテンションバネの対テンション輪体連結側とは反対側を支持するバネ支持体を、前記連結部材に設けた支持部に摺動自在に支持し、
前記バネ支持体を前記テンションバネの緊張側と弛緩側とに摺動操作する操作具を、前記連結部材に対して刈刃ハウジング横外側に位置するよう配置して前記バネ支持体に連結してある乗用型草刈機。
【請求項2】
前記連結部材に前記支持部として、前記バネ支持体が挿通する貫通孔を設けてある請求項1記載の乗用型草刈機。
【請求項3】
前記バネ支持体における前記操作具の連結位置を前記バネ支持体の摺動方向に変更調節する調節ネジを設けてある請求項1又は2記載の乗用型草刈機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−48607(P2013−48607A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189380(P2011−189380)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】