説明

乳房細胞増殖性障害の改良された処置のための方法および核酸

【課題】 本発明は、修飾型配列およびゲノム配列、ゲノムDNAのシトシンのメチル化状態を検出するためのオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマー、ならびに無病生存および/または、内分泌治療に対する、乳房組織の細胞増殖性障害を有する対象者の応答を予測するための方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳房組織の細胞増殖性障害を特徴付けし;ならびに/あるいは無転移生存を予測し;ならびに/あるいは無病生存を予測し;ならびに/あるいは、エストロゲン受容体経路を標的にするか、あるいはエストロゲン代謝、生産または分泌に関与する1種またはそれ以上の処置を含む処置に対する、該障害を有する対象者の応答を予測するための方法であって、下記段階を含む方法:
a)対象者から生体サンプルを取得する段階;
b)1種または組み合わせの標的核酸内の1個またはそれ以上のCpG位置のメチル化状態を決定する段階、この場合、各標的核酸は、TFF1、EGR4、APC、CDKN2A、CSPG2、ERBB2、STMN1、STK11、CA9、PAX6、SFN、S100A2、TGFBR2、TP53、TP73、PLAU、TMEFF2、ESR1、SYK、HSPB1、RASSF1、TES、GRIN2D、PSAT1、CGA、CYP2D6、COX7A2L、ESR2、PITX2、VTN、SULT1A1、PCAF、PRKCD、ONECUT2、BCL6、WBP11、(MX1)MX1、APP、ORC4L、NETO1、TBC1D3、GRB7、CDK6、配列番号47、配列番号48、ABCA8、配列番号50、配列番号51、MARK2、ELK1、Q8WUT3、CGB、BSG、BCKDK、SOX8、DAG1、SEMA4B、ESR1(エキソン8)および/またはその調節領域からなる群から選択される遺伝子の配列の全体または部分を本質的に含み、該決定は、5'位置でメチル化されていないシトシン塩基を、ハイブリダイゼーション特性に関して検出可能な程度にシトシンと異なる塩基に変換する1種またはそれ以上の物質と該標的核酸を接触させることによって行う;および
c)以上から該対象者の予後、該細胞増殖性障害の特徴、無病生存および/または該処置に対する該対象者の応答の可能性を決定する段階。
【請求項2】
段階b)において、1種または組み合わせの標的核酸内の1個またはそれ以上のCpG位置のメチル化状態を決定し、この場合、各標的核酸が、TFF1、PITX2およびPLAUからなる群から選択される遺伝子の配列の全体または部分を本質的に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
下記段階をさらに含む、請求項1または2に記載の方法:
d)対象者に適切な処置方式を決定する段階。
【請求項4】
エストロゲン受容体経路を標的にするか、あるいはエストロゲン代謝、生産または分泌に関与する1種またはそれ以上の処置を含む処置に対する、該障害を有する対象者の応答を予測することをさらに含み、この場合、少なくとも2種の標的核酸内の1個またはそれ以上のCpG位置のメチル化状態を決定し、この場合、該標的核酸の少なくとも1種は遺伝子TFF1の配列の全体または部分を本質的に含み、ならびに該標的核酸の少なくとも1種は遺伝子PITX2の配列の全体または部分を本質的に含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
乳房組織の細胞増殖性障害および/またはその転移を特徴付けし;ならびに/あるいは無病生存を予測することをさらに含み、この場合、少なくとも2種の標的核酸内の1個またはそれ以上のCpG位置のメチル化状態を決定し、この場合、該標的核酸の少なくとも1種は遺伝子PLAUの配列の全体または部分を本質的に含み、ならびに該標的核酸の少なくとも1種は遺伝子PITX2の配列の全体または部分を本質的に含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
適切な処置方式が、化学療法、放射線療法、外科手術、生物学的治療、免疫療法、抗体、分子的に標的化された薬物、エストロゲン受容体モジュレーター、エストロゲン受容体ダウンレギュレーター、アロマターゼ阻害剤、卵巣切除、LHRHアナログおよび、エストロゲン生産に影響する他の中枢作用薬からなる群から選択される1種またはそれ以上の治療を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
処置が補助処置であり、遺伝子が、ERBB2、STMN1、TFF1、TMEFF2、ESR1、HSPB1、PITX2、COX7A2L、PLAU、VTN、PCAF、ONECUT2、BCL6、WBP11、TBC1D3、GRB7、CDK6、配列番号47、ABCA8および配列番号51からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
処置が補助処置であり、標的核酸(群)が、配列番号5、6、12、17、18、20、23、28、16、31、33、35、36、37、43、44、46、47、49および51からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
障害が転移性疾患であり、遺伝子が、APC、CSPG2、ERBB2、STK11、S100A2、TFF1、TGFBR2、TP53、TMEFF2、SYK、HSPB1、RASSF1、PSAT1、CGA、ESR2、ONECUT2、WBP11、CYP2D6、CDK6、ELK1、CGBおよびDAG1からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
障害が転移性疾患であり、標的核酸(群)が、配列番号2、4、5、7、11、12、13、14、17、19、20、21、25、26、29、35、37、45、46、53、55および59からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
細胞またはDNAを含有する細胞成分からゲノムDNAを取得し、この場合、DNAの供給源が、例えば、セルライン、組織学的スライド、パラフィン包埋組織、生体組織検査、パラフィンに包埋された組織またはその切片、乳房組織、血液、血漿、血清、リンパ液、リンパ組織、乳管細胞、乳管洗浄液、乳頭吸引液、脳脊髄液、骨髄およびその組み合わせを含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
乳房組織の細胞増殖性障害が、非浸潤性乳管癌、浸潤性乳管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性小葉癌、面疱癌、炎症性乳癌、粘液癌、スキルス癌、膠様癌、管状癌、髄様癌、化生性癌、および乳頭状癌および非浸潤性乳頭状癌、未分化または退形成癌および乳房パジェット病からなる群から選択される、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
対象者がエストロゲンおよび/またはプロゲステロン受容体陽性である、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
段階b)が下記段階を含む、請求項1〜13のいずれかに記載の方法:
a)5位置でメチル化されていないゲノムDNAサンプル中のシトシン塩基をウラシルまたは、塩基対合挙動に関してシトシンと異なる別の塩基に変換する段階;
b)前処理済みゲノムDNAの少なくとも1種の断片を増幅する段階、この場合、該断片は、配列番号206〜449およびその相補配列からなる群から選択される1種またはそれ以上の配列の少なくとも8塩基対を含む、および
c)増幅産物の核酸を分析することによって、1個またはそれ以上のゲノムCpGジヌクレオチドのメチル化状態を決定する段階。
【請求項15】
MSPおよび/またはHeavyMethylの一方または両方を使用して段階ii)を実行する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
オリゴヌクレオチドハイブリダイゼーション分析、Ms SnuPE、シークエンシング、リアルタイム検出プローブおよびオリゴヌクレオチドアレイ分析からなる群から選択される1種またはそれ以上の方法を用いて段階iii)を実行する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
配列番号206〜449からなる群から選択される配列の1つに記載の少なくとも18塩基長の配列から本質的に構成される核酸分子。
【請求項18】
オリゴマー、特にオリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーであって、配列番号206〜449に記載の核酸配列の1つにハイブリダイズするか、あるいはそれと同一である少なくとも10ヌクレオチド長を有する少なくとも1種の塩基配列から本質的に構成されるオリゴマー。
【請求項19】
請求項18に記載の少なくとも2種のオリゴヌクレオチドのセット。
【請求項20】
ビサルファイト(=ジサルファイト、亜硫酸水素(塩))試薬ならびに請求項18または19の一項に記載のオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマーを含むキット。
【請求項21】
MS−SNuPE、MSP、Methyl light、Heavy Methyl、核酸シークエンシングおよびその組み合わせからなる群から選択されるメチル化アッセイの実施のために標準的な試薬をさらに含む、請求項20に記載のキット。
【請求項22】
請求項1〜16の一項に記載の方法、請求項17に記載の核酸、請求項18に記載のオリゴヌクレオチドまたはPNAオリゴマー、請求項20または21に記載のキット、または請求項19に記載のオリゴヌクレオチドセットの、乳房細胞増殖性障害の処置のための使用。

【公表番号】特表2007−513621(P2007−513621A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−543511(P2006−543511)
【出願日】平成16年12月13日(2004.12.13)
【国際出願番号】PCT/EP2004/014170
【国際公開番号】WO2005/059172
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(500247105)エピゲノミクス アーゲー (15)
【Fターム(参考)】