説明

乳癌のリスクアセスメント、診断、予後診断および治療における使用のためのマーカーとしてのchr2およびchr16の遺伝的変異

本発明は、乳癌の感受性変異としてのChr2q14、Chr2q35およびChr16q12における、ある遺伝的変異に関する。このような変異を使用した、乳癌に対して増加したおよび/または減少した感受性のリスクアセスメント方法および診断方法が記載される。本発明は、さらに、乳癌に対する感受性を診断するキットに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト個体の乳癌に対する感受性を判定する方法であって、前記個体から得られた核酸試料または前記個体由来の遺伝子型のデータセットにおける少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは、表10、表15および表19のいずれか1つに示された多型マーカーならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は前記個体の乳癌に対する感受性を示す方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの多型マーカーが、配列番号4、配列番号5または配列番号6に示された配列を有するゲノム分節内に位置する請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの多型マーカーが、表10、表15および表19のいずれか1つに示されたマーカーから選択される請求項1または請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの多型マーカーが、rs4848543(配列番号1)、rs3803662(配列番号3)およびrs13387042(配列番号2)から選択される請求項1〜3いずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
さらに、前記個体における少なくとも1つのハプロタイプの頻度を評価する工程を含む、請求項1〜4いずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在によって与えられる感受性が増加した感受性である請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
マーカーrs4848543における対立遺伝子A、マーカーrs3803662における対立遺伝子Tおよび/またはマーカーrs13387042における対立遺伝子Aの前記存在が乳癌に対する増加した感受性を示す請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの前記存在が、少なくとも1.20の相対的なリスク(RR)またはオッズ比(OR)のある乳癌に対する増加した感受性を示す請求項6または請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの前記存在が、少なくとも1.25の相対的なリスク(RR)またはオッズ比(OR)のある増加した感受性を示す請求項6または請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの前記存在によって与えられた前記感受性が、減少した感受性である請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
さらに、ヒト個体またはヒト個体由来の遺伝子型のデータセットから得たゲノムDNAを含む試料について、表10、表15および表19に示されたマーカーのいずれか1つと連鎖不平衡ではない乳癌について少なくとも1つのリスクのある変異の少なくとも1つのリスクのある対立遺伝子の存在または不存在を分析する工程を含む、請求項1〜10いずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも2つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、前記少なくとも2つの多型マーカーの前記少なくとも1つの対立遺伝子の前記存在が乳癌に対する増加した感受性を示す請求項1〜9いずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
さらに、前記個体から得られた核酸試料または前記個体由来の遺伝子型のデータセットにおける少なくとも1つの浸透度の高い乳癌の遺伝的因子の存在または不存在を判定する工程を含む請求項1〜12いずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記浸透度の高い遺伝的因子がBRCA2 999del5である請求項13記載の方法。
【請求項15】
さらに、エストロゲン受容体の状態またはプロゲステロン受容体の状態について前記個体を評価する工程を含む請求項1〜14いずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記個体におけるエストロゲン受容体陽性の状態またはプロゲステロン受容体陽性の状態が、乳癌について増加したリスクに関連する請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記乳癌について増加したリスクが、rs13387042対立遺伝子Aおよび/またはrs3803662対立遺伝子T、ならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーに関連する請求項16記載の方法。
【請求項18】
さらに、前記個体のリスクアセスメント、診断、または予後診断を行うための非遺伝的情報を分析する工程を含む請求項1〜17いずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記非遺伝的情報が、年齢、性別、民族性、社会経済的状態、以前の疾病診断、被験者の病歴、乳癌の家族歴、生化学的測定、および臨床的測定から選択される請求項18記載の方法。
【請求項20】
さらに、複合リスクを算出する工程を含む請求項11〜19いずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
以前に乳癌と診断された個体の少なくとも続発性原発腫瘍の発生のリスクを判定する方法であって、前記方法は、前記個体から得られた核酸試料または前記個体に由来する遺伝子型のデータセットの少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在の判定する工程を含み、前記少なくとも1つの多型マーカーが、表10、表15および表19のいずれか1つに示された多型マーカーならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、
前記少なくとも1つの対立遺伝子の前記存在が、少なくとも続発性原発腫瘍の発生のリスクを示す方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの多型マーカーがrs4848543(配列番号1)、およびそれらと連鎖不平衡のマーカーである請求項20記載の方法。
【請求項23】
ヒト個体の乳癌に対する感受性を評価するキットであって、前記キットは前記個体のゲノムの少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子を選択的に検出するための試薬を含み、前記多型マーカーは表10、表15および表19に示されたマーカーならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の前記存在が乳癌に対する感受性を示すキット。
【請求項24】
前記少なくとも1つの多型マーカーがrs4848543(配列番号1)、rs3803662(配列番号3)またはrs13387042(配列番号2)である請求項23記載のキット。
【請求項25】
前記試薬が、前記少なくとも1つの多型マーカーを含む前記個体のゲノム断片にハイブリダイズする少なくとも1つの近接するオリゴヌクレオチド、バッファーおよび検出可能な標識を含む請求項23または請求項24記載のキット。
【請求項26】
前記試薬が、前記被験者から入手されたゲノム核酸分節の逆ストランドにハイブリダイズする少なくとも1対のオリゴヌクレオチドを含み、各オリゴヌクレオチドプライマー対が1つの多型マーカーを含む前記個体の前記ゲノムの断片を選択的に増幅するように設計され、前記断片はサイズが少なくとも30塩基対である請求項23〜25いずれか1項に記載のキット。
【請求項27】
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、前記個体の前記ゲノムに完全に相補的である請求項25または請求項26記載のキット。
【請求項28】
前記キットが、
(d)長さが5〜100ヌクレオチドである検出オリゴヌクレオチドプローブ;
(e)長さが5〜100ヌクレオチドであるエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブ;および
(f)エンドヌクレアーゼ酵素、を含み、
前記検出オリゴヌクレオチドプローブが、ヌクレオチド配列が配列番号4、配列番号5または配列番号6に示された核酸の第1の分節に特異的にハイブリダイズし、および
前記検出オリゴヌクレオチドプローブが、その3’末端に検出可能な標識を含み、その5’末端に消光部分を含み、
前記エンハンサーオリゴヌクレオチドが長さ5〜100ヌクレオチドであり、前記オリゴヌクレオチドプローブに対して5’のヌクレオチド配列の第2の分節に相補的であり、そのため、両オリゴヌクレオチドが前記核酸にハイブリダイズすると、前記エンハンサーオリゴヌクレオチドが検出オリゴヌクレオチドプローブに対して3’に位置し、
前記第1の分節と第2の分節との間に一塩基ギャップが存在し、そのため、前記オリゴヌクレオチドプローブおよび前記エンハンサーオリゴヌクレオチドプローブがともに前記核酸にハイブリダイズすると、一塩基ギャップが前記オリゴヌクレオチドの間に存在し、かつ
前記核酸にハイブリダイズすると、前記核酸を前記エンドヌクレアーゼで処理することで、前記検出プローブが前記検出可能な標識を前記検出プローブの前記3’末端から切断し、フリーの検出可能な標識を放出する請求項23〜27いずれか1項に記載のキット。
【請求項29】
ヒト個体の乳癌の遺伝的指標を判定する装置であって、
コンピューター可読媒体、および
前記コンピューター可読媒体に保存されたルーチンを含み、
前記ルーチンが、表10、表15および表19に示されたマーカーならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択された少なくとも1つの多型マーカーについて少なくとも1人のヒト個体のマーカーおよび/またはハプロタイプの情報を分析し、かつ、前記マーカーまたはハプロタイプの情報に基づいて結果をもたらすためにプロセッサ上で実行されるように適合し、前記結果は前記ヒト個体の乳癌の遺伝的指標として前記少なくとも1つのマーカーまたはハプロタイプの個体のリスクの測定を含む装置。
【請求項30】
前記ルーチンが、さらに前記少なくとも1つのマーカー対立遺伝子および/またはハプロタイプに関連する乳癌のリスクの測定を含み、前記リスクの測定が、乳癌と診断された多数の個体の少なくとも1つの多型マーカーおよび/またはハプロタイプの少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の比較、ならびに多数の参照個体の少なくとも1つの多型マーカーおよび/またはハプロタイプの少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の指標に基づき、
前記ヒト個体の前記個体のリスクが、前記少なくとも1つのマーカー対立遺伝子および/またはハプロタイプについての前記個体のキャリア状態の比較、ならびに前記少なくとも1つのマーカー対立遺伝子および/またはハプロタイプについての前記リスクの測定に基づく、請求項29記載の装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つの多型マーカーが、rs4848543(配列番号1)、rs3803662(配列番号3)またはrs13387042(配列番号2)ならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択される請求項29または請求項30記載の装置。
【請求項32】
マーカー間の連鎖不平衡が、特定のr値および/または|D’|値によって特徴付けられる請求項1〜31いずれか1項に記載の方法、キットまたは装置。
【請求項33】
前記連鎖不平衡が、少なくとも0.2のr値によって特徴付けられる、請求項1〜32いずれか1項に記載の方法、キットまたは装置。
【請求項34】
乳癌に対する感受性の評価において使用するマーカーの同定方法であって、前記方法は、
(d)配列番号4、配列番号5および配列番号6に示された配列のあるゲノム分節内のマーカーの少なくとも1つと連鎖不平衡の少なくとも1つの多型マーカーを同定する工程;
(e)乳癌と診断された個体または乳癌に感受性のある個体の試料における遺伝子型の状態を判定する工程;および
(f)対照個体の試料の遺伝子型の状態を判定する工程、を含み
前記対照試料の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、乳癌と診断された個体または乳癌に感受性のある個体における少なくとも1つの多型性の少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の有意差は、前記少なくとも1つの多型性が乳癌に対する感受性を評価するのに有用であることを示す方法。
【請求項35】
前記対照試料中の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、前記乳癌と診断された個体または乳癌に感受性のある個体における少なくとも1つの多型性の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の増加が、前記少なくとも1つの多型性が乳癌に対する増加した感受性を評価するのに有用であることを示す、請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記対照試料の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、前記乳癌と診断された個体または乳癌に感受性のある個体における前記少なくとも1つの多型性の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の減少が、前記少なくとも1つの多型性が乳癌に対する減少した感受性、または乳癌に対する保護を評価するのに有用であることを示す請求項34または請求項35記載の方法。
【請求項37】
配列番号4内の前記少なくとも1つのマーカーが、表20に示されたマーカーから選択される請求項34〜36いずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
配列番号5内の前記少なくとも1つのマーカーが、表21に示されたマーカーから選択される請求項34〜36いずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
配列番号6中の前記少なくとも1つのマーカーが、表22に示されたマーカーから選択される請求項34〜36いずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
配列番号4、配列番号5および配列番号6に示された配列のあるゲノム分節内の前記マーカーの少なくとも1つと連鎖不平衡の前記少なくとも1つの多型マーカーが、rs4848543(配列番号1)、rs3803662(配列番号3)およびrs13387042(配列番号2)から選択される請求項34〜36いずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
乳癌のリスクのあるヒト個体、または乳癌と診断されたヒト個体から得られた核酸試料中の遺伝子型を同定する方法であって、前記試料中の少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、前記少なくとも1つのマーカーが、表10、表15および表19に示されたマーカーならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーからなる群から選択され、前記少なくとも1つの多型マーカーの前記少なくとも1つの対立遺伝子の前記存在または不存在が乳癌の感受性を示す方法。
【請求項42】
前記少なくとも1つのマーカーは、rs4848543(配列番号1)、rs3803662(配列番号3)およびrs13387042(配列番号2)から選択される請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記遺伝子型の同定が、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって、前記少なくとも1つの多型マーカーに隣接するヌクレオチドプライマー対を使用して前記少なくとも1つの多型マーカーを含む核酸の分節を増幅する工程を含む請求項41または42記載の方法。
【請求項44】
前記遺伝子型の同定が、対立遺伝子特異的なプローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的なプライマー伸長、対立遺伝子特異的な増幅、核酸配列決定、5’−エキソヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖高次構造分析から選択される工程を使用して行われる請求項41〜43いずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記工程が、対立遺伝子特異的なプローブハイブリダイゼーションを含む請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記工程はDNA配列決定を含む請求項45記載の方法。
【請求項47】
3)前記核酸のコピーを、検出オリゴヌクレオチドプローブおよびエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブと、前記オリゴヌクレオチドプローブを前記核酸と特異的にハイブリダイゼーションさせる条件下で接触させる工程であって、
(a)前記検出オリゴヌクレオチドプローブが長さ5〜100ヌクレオチドであり、第1の核酸の分節配列が配列番号4、配列番号5または配列番号6によって与えられるヌクレオチド配列に特異的にハイブリダイズし
(b)前記検出オリゴヌクレオチドプローブがその3’末端に検出可能な標識およびその5’末端に消光部分を含み
(c)前記エンハンサーオリゴヌクレオチドが長さ5〜100ヌクレオチドであり、前記オリゴヌクレオチドプローブに対して5’のヌクレオチド配列の第2の分節に相補的であり、そのため、両オリゴヌクレオチドが前記核酸にハイブリダイズすると、前記エンハンサーオリゴヌクレオチドが前記検出オリゴヌクレオチドプローブに対して3’に位置し、かつ
(d)前記第1の分節と第2の分節との間に一塩基ギャップが存在し、そのため、前記オリゴヌクレオチドプローブおよび前記エンハンサーオリゴヌクレオチドプローブがともに前記核酸にハイブリダイズすると、一塩基ギャップが前記オリゴヌクレオチドの間に存在する工程、
4)前記検出プローブが前記核酸にハイブリダイズすると、前記核酸をエンドヌクレアーゼで処理する工程であって、これにより前記検出可能な標識を前記検出プローブの3’末端から切断してフリーの検出可能な標識を放出する工程、ならびに
5)フリーの検出可能な標識を測定する工程であって、前記フリーの検出可能な標識の存在は、前記検出プローブが前記核酸の前記第1の分節に特異的にハイブリダイズすることを示し、かつ、前記多形性部位の配列が前記検出プローブの補完物であることを示す工程を含む、請求項41〜45いずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
乳癌の治療薬に対する反応可能性についての個体の評価方法であって、前記個体から得られた核酸試料中の少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは、表10、表15および表19に示された多型マーカー、ならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーからなる群から選択され、前記少なくとも1つのマーカーの前記少なくとも1つの対立遺伝子の前記存在は、前記治療薬への陽性反応の可能性を示す方法。
【請求項49】
乳癌と診断された個体の予後診断を予測する方法であって、前記方法は前記個体から得られた核酸試料中の少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは表10、表15および表19に示された多型マーカー、ならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーからなる群から選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の前記存在が前記個体の前記乳癌の悪化した予後診断を示す方法。
【請求項50】
乳癌の治療を経験している個体の治療の進展をモニターする方法であって、前記方法は前記個体から得られた核酸試料中の少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、前記少なくとも1つの多型マーカーは表10、表15および表19に示されたマーカーならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択され、前記少なくとも1つの対立遺伝子の前記存在は前記個体における治療成果を示す方法。
【請求項51】
前記少なくとも1つの多型マーカーが、rs4848543(配列番号1)、rs3803662(配列番号3)およびrs13387042(配列番号2)から選択される請求項48〜50いずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
ヒト個体の乳癌に対する感受性の診断および/または評価のための試薬の製造におけるオリゴヌクレオチドプローブの使用であって、前記プローブが、ヌクレオチド配列が配列番号4、配列番号5または配列番号6に示された核酸の分節にハイブリダイズし、前記プローブの長さが15〜500ヌクレオチドである使用。
【請求項53】
(d)少なくとも1つの多型マーカーについての識別子;(e)乳癌と診断された多数の個体における前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の指標;および(f)多数の参考個体における前記少なくとも1つの多型マーカーの前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の指標、を記録したコンピューター可読媒体であって、前記少なくとも1つの多型マーカーが表10、表15および表19に示された多型マーカーならびにそれらと連鎖不平衡の多型マーカーから選択される媒体。
【請求項54】
前記多型マーカーが、rs4848543(配列番号1)、rs3803662(配列番号3)およびrs13387042(配列番号2)ならびにそれらと連鎖不平衡のマーカーから選択される請求項53記載の媒体。
【請求項55】
さらに、前記多数の個体の祖先についての情報を含む請求項53または請求項54記載の媒体。
【請求項56】
前記連鎖不平衡が、少なくとも0.2のr値および/または少なくとも0.8の|D’|値によって特徴付けられる請求項53〜55いずれか1項に記載の媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−522555(P2010−522555A)
【公表日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500445(P2010−500445)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【国際出願番号】PCT/IS2008/000009
【国際公開番号】WO2008/117314
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(509268233)
【Fターム(参考)】