説明

二本鎖核酸

本発明はRNAi技術のための構築物を目的とする。本発明は、標的遺伝子のサイレンシングのために遺伝子サイレンシング技術で干渉性RNAとして使用するリボ核酸(RNA)及びこのようなRNAをコードする核酸構築物を提供する。前記リボ核酸は、5'から3'方向に少なくとも第一のエフェクター配列、第二のエフェクター配列、前記第二のエフェクター配列と実質的に相補的な配列、及び前記第一のエフェクター配列と実質的に相補的な配列を含み、前記相補的な配列はそれらの対応するエフェクター配列と二本鎖領域を形成することができ、さらにこれら配列の少なくとも1つは、前記標的遺伝子のある領域の予想される転写物と実質的に同一である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
遺伝子サイレンシング技術において標的遺伝子をサイレンシングするために干渉性RNAとして使用するためのリボ核酸(RNA)であって、5'から3'方向に少なくとも、第1のエフェクター配列、第2のエフェクター配列、前記第2のエフェクター配列に実質的に相補的な配列、および前記第1のエフェクター配列に実質的に相補的な配列を含み、前記相補的な配列がそれぞれ対応するエフェクター配列と二本鎖領域を形成することができ、前記配列の少なくとも一つは前記標的遺伝子の領域の予想される転写物と実質的に同一である、前記リボ核酸(RNA)。
【請求項2】
更に1以上のヌクレオチドからなるスペーシング配列を含み、配列のいずれの2つも前記スペーシング配列によって隔てられている、請求項1記載のRNA。
【請求項3】
第1のエフェクター配列が第2のエフェクター配列とスペーシング配列によって隔てられている、請求項2記載のRNA。
【請求項4】
第2のエフェクター配列に実質的に相補的な配列が第1のエフェクター配列に実質的に相補的な配列とスペーシング配列によって隔てられている、請求項2記載のRNA。
【請求項5】
更に1以上のヌクレオチドからなる追加的スペーシング配列を含み、少なくとも第1のエフェクター配列が第2のエフェクター配列と前記追加的スペーシング配列によって隔てられている、請求項4記載のRNA。
【請求項6】
更に1以上のヌクレオチドからなる追加的スペーシング配列を含み、第2のエフェクター配列に実質的に相補的な配列が第1のエフェクター配列に実質的に相補的な配列と前記追加的スペーシング配列によって隔てられている、請求項3記載のRNA。
【請求項7】
スペーシング配列がアニーリング可能でない、請求項5または6記載のRNA。
【請求項8】
第2のエフェクター配列と前記第2のエフェクター配列に実質的に相補的な配列との間でループを形成する1以上のヌクレオチドからなるスペーシング配列を含む、請求項1〜7のいずれか1項記載のRNA。
【請求項9】
3つのエフェクター配列および前記エフェクター配列に実質的に相補的な3つの配列を含み、前記エフェクター配列に実質的に相補的な配列が前記エフェクター配列と二本鎖領域を形成することができる配列である、請求項1〜8のいずれか1項記載のRNA。
【請求項10】
4つのエフェクター配列および前記エフェクター配列に実質的に相補的な4つの配列を含み、前記エフェクター配列に実質的に相補的な配列が前記エフェクター配列と二本鎖領域を形成することができる配列である、請求項1〜8のいずれか1項記載のRNA。
【請求項11】
5つのエフェクター配列および前記エフェクター配列に実質的に相補的な5つの配列を含み、前記エフェクター配列に実質的に相補的な配列が前記エフェクター配列と二本鎖領域を形成することができる配列である、請求項1〜8のいずれか1項記載のRNA。
【請求項12】
6つ以上のエフェクター配列および前記エフェクター配列に実質的に相補的な前記と同数の配列を含み、前記エフェクター配列に実質的に相補的な配列が前記エフェクター配列と二本鎖領域を形成することができる配列である、請求項1〜8のいずれか1項記載のRNA。
【請求項13】
エフェクター配列が長さ10〜200ヌクレオチドである、請求項1〜12のいずれか1項記載のRNA。
【請求項14】
エフェクター配列が長さ17〜30ヌクレオチドである、請求項1〜12のいずれか1項記載のRNA。
【請求項15】
エフェクター配列が長さ21〜23ヌクレオチドである、請求項1〜12のいずれか1項記載のRNA。
【請求項16】
スペーシング配列がAA、UU、UUA、UUAG、UUACAAおよびN1AAN2(式中、N1およびN2は同一でも異なっていてもよく、C、G、UまたはAのいずれかである)からなる群より選ばれる配列を含む、請求項2〜15のいずれか1項記載のRNA。
【請求項17】
追加的スペーシング配列がAA、UU、UUA、UUAG、UUACAAおよびN1AAN2(式中、N1およびN2は同一でも異なっていてもよく、C、G、UまたはAのいずれかである)からなる群より選ばれる配列を含む、請求項5〜7のいずれか1項記載のRNA。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項記載のRNAをコードする核酸構築物。
【請求項19】
遺伝子サイレンシング技術において標的遺伝子をサイレンシングするために干渉性RNAとして使用するためのリボ核酸(RNA)をコードする配列を含む核酸構築物であって、5'から3'方向に少なくとも、第1のエフェクターコード配列、第2のエフェクターコード配列、前記第2のエフェクターコード配列に実質的に相補的な配列、および前記第1のエフェクターコード配列に実質的に相補的な配列を含み、前記相補的な配列の転写物はそれぞれ対応するエフェクターコード配列の転写物と二本鎖領域を形成することができ、前記配列の少なくとも一つは前記標的遺伝子の領域と実質的に同一である、前記核酸構築物。
【請求項20】
更に1以上のヌクレオチドからなるスペーシング配列を含み、配列のいずれの2つのコード配列も前記スペーシング配列によって隔てられている、請求項19記載の核酸構築物。
【請求項21】
第1のエフェクターコード配列が第2のエフェクターコード配列とスペーシング配列によって隔てられている、請求項20記載の核酸構築物。
【請求項22】
第2のエフェクターコード配列に実質的に相補的な配列が第1のエフェクターコード配列に実質的に相補的な配列とスペーシング配列によって隔てられている、請求項20記載の核酸構築物。
【請求項23】
第1のエフェクターコード配列が第2のエフェクターコード配列と、1以上のヌクレオチドからなる追加的スペーシング配列によって隔てられている、請求項22記載の核酸構築物。
【請求項24】
第2のエフェクターコード配列に実質的に相補的な配列が少なくとも第1のエフェクターコード配列に実質的に相補的な配列と1以上のヌクレオチドからなる追加的スペーシング配列によって隔てられている、請求項21記載の核酸構築物。
【請求項25】
スペーシング配列の転写物が追加的スペーシング配列の転写物とアニーリング可能でない、請求項23または24記載の核酸構築物。
【請求項26】
第2のエフェクターコード配列と前記第2のエフェクターコード配列に実質的に相補的な配列との間に、1以上のヌクレオチドからなるスペーシング配列を含む、請求項19〜25のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項27】
3つのエフェクターコード配列および前記エフェクターコード配列に実質的に相補的な3つの配列を含み、前記エフェクターコード配列の1次転写物が前記エフェクターコード配列に実質的に相補的である配列と二本鎖領域を形成することができる、請求項19〜26のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項28】
4つのエフェクターコード配列および前記エフェクターコード配列に実質的に相補的な4つの配列を含み、前記エフェクターコード配列の1次転写物が前記エフェクターコード配列に実質的に相補的である配列と二本鎖領域を形成することができる、請求項19〜26のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項29】
5つのエフェクターコード配列および前記エフェクターコード配列に実質的に相補的な5つの配列を含み、前記エフェクターコード配列の1次転写物が前記エフェクターコード配列に実質的に相補的である配列と二本鎖領域を形成することができる、請求項19〜26のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項30】
エフェクターコード配列が長さ10〜200ヌクレオチドである、請求項19〜29のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項31】
エフェクターコード配列が長さ17〜30ヌクレオチドである、請求項19〜29のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項32】
エフェクターコード配列が長さ21〜23ヌクレオチドである、請求項19〜29のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項33】
請求項1〜18のいずれか1項記載のRNAを細胞に導入することにより標的遺伝子の発現を阻害する方法。
【請求項34】
請求項19〜32のいずれか1項記載の核酸構築物を細胞に導入することにより標的遺伝子の発現を阻害する方法。
【請求項35】
請求項1〜18のいずれか1項記載のRNAを標的遺伝子へ導入することによって前記標的遺伝子の発現を阻害する方法。
【請求項36】
エフェクターコード配列および実質的に相補的はない列に機能可能に連結したプロモーターおよびターミネーターを更に含む、請求項19〜32のいずれか1項記載の核酸構築物。
【請求項37】
請求項19〜30のいずれか1項記載の核酸構築物をポリメラーゼ連鎖反応によって構築する方法であって、ポリヌクレオチドに所定のオリゴヌクレオチドを加えることを含み、前記オリゴヌクレオチドは第1の部分配列および第2の部分配列に分けられており、前記ポリメラーゼ連鎖反応が以下を含む、前記方法:
3'端にポリメラーゼ連鎖反応条件下で前記ポリヌクレオチドの少なくとも第1の部分とハイブリダイズし得る固定化部を有し、5'端に前記第1の部分配列と同一のエフェクター部を有する第1のプライマー、および、3'端に前記ポリヌクレオチドの前記第1の部分に隣接する少なくとも前記ポリヌクレオチドの第2の部分とハイブリダイズし得る固定化部を有し、5'端に前記第2の部分配列と同一のエフェクター部を有する第2のプライマー、を提供する工程;
前記プライマーをポリメラーゼ連鎖反応条件下で各プライマーの前記固定化部が前記ポリヌクレオチドにハイブリダイズするように前記ポリヌクレオチドに導入する工程;
ポリメラーゼ連鎖反応を行い、プライマーのエフェクターを二本鎖配列の末端に含む増幅産物を生成させる工程;および、
エフェクター部の末端を連結して結合したポリヌクレオチド及びオリゴヌクレオチド配列を形成させる工程。
【請求項38】
請求項37記載の方法に適した割合でポリヌクレオチド、ポリメラーゼ、第1のプライマー、第2のプライマー、および連結酵素を含む、請求項37記載の方法によって核酸構築物を構築するためのキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【公表番号】特表2006−526394(P2006−526394A)
【公表日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−508084(P2006−508084)
【出願日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【国際出願番号】PCT/AU2004/000759
【国際公開番号】WO2004/106517
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(502336483)ベニテック オーストラリア リミテッド (2)
【Fターム(参考)】