二次心臓救命処置用装置および方法
心臓停止の間に患者に適用されるべき適正な手順を通して可聴プロンプトおよび可視キューを介して応答者をガイドするように作用可能な装置(300,400)と方法である。本発明の実施例は、例えば投与すべき薬物のタイプや投与量、および患者に対する(例えば心肺蘇生(CPR)のような)行為を実行する順序を認識および追従し易くする。本発明の実施例(300)は緊急設備や医薬を格納している従来の病院の緊急用カートに配置させることが可能であり、あるいはハードウエアとか、コンピュータのハードウエア(200)にロード可能であるか、あるいはロードされたアプリケーションソフトウエアとしうる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連特許出願の相互参照)
本特許出願は「コードブルークロック」(THE CODE BLUE CLOCK)という名称の2005年11月12日に出願された米国特許仮出願番号第60/35,371号の特典を請求するものである。
【0002】
本発明は、心臓救命処置手順(cardiac life support procedures)を実行している間に使用される、コンピュータのハードウエアおよびソフトウエアに基づくシステムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
毎年数千人もの患者が心臓の突然死を被っている。1919年以降、心臓血管疾患(CVD)が当国(米国)において第一位の死亡原因であった。当国における死亡の略40パーセントが何らかの形でCVDに関係している。更に、人口が老齢化する結果、益々より多くの人が病院に受け入れられている。心臓の突然発作が病院での患者に発生したことが発見されると、その患者を蘇生させようとして一連の行動がとられる。任意に、看護師、監督、救命士、技能士および好ましくは二次心臓救命処置(advanced cardiac life suport:ACLS)手順に精通している医師とから構成されている対応チーム(従来から、コードブルー対応チーム(code blue response team)と称されている)が蘇生手順を実行するために召集される。しかしながら、医師はACLSの調整を行うのに直ぐに手がつけられないとか、あるいは特定のプロトコル(protocols)の経験がないということはよくあることである。
【0004】
典型的な病棟で作業する殆どの看護関係者はACLSを学習するとか、あるいはその資格を取得することが要求されていない。更に、集中治療室(ICU)あるいは緊急治療室(ER)以外に在勤の殆どの医師はコードブルー状態(code blue situation)における多様な薬物治療やそれに関連する特定の時系列について正確な知識を保有するに十分なほど頻繁にACLSプロトコルを使用していない。
【0005】
不幸なことであるが、極めて典型的な状態は以下のようなものである。午前3時の巡回の間、看護師が患者の様子を見に行く。その看護師は患者の呼吸が極めて浅く、当該患者の心拍数が毎分単に10回であることに気づく。患者は看護師の声かけとか、あるいは身体を揺すっても目覚めない。看護師は、医師を除いて病院内で必要な全ての応答機(者:responders)に緊急通知を送出する、患者の部屋の例えば壁に位置している(コードブルーボタンとして従来から知られている)スイッチを作動させる。その時間には、病院の建物全体で医師がただ独り居るのみであることが多く、もしもこの医師がERにおいて緊急患者を治療しているとすれば、当該医師はその場所を離れることができない。その時は、病棟の責任者(floor secretary)は留守番電話サービス(answering service)を介してその患者のホームドクターに知らせることになる。留守番電話サービスは典型的には、そのホームドクターから20分以内に返事がないとすれば、そのドクターに再度通知する旨を前記病棟責任者に確約する。一方では、前記患者は呼吸停止するかもしれない。ACLS手順を記憶している応答者が患者の部屋に緊急に必要とされる。しかしながら、当該患者の部屋の誰もERで勤務しておらず、あるいはACLSプロトコルにおける最新の変化に追従できていない場合が屡ある。その結果、残念なことにACLSの知識や経験が不十分であった応答者の壮烈な努力にもかかわらず患者は死亡するかもしれない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ACLSプロトコルに従って、心停止(cardiac arrest)の事態の間に必要とされる薬物治療、投与量および適正なタイミング手順を通して可聴プロンプト(audible prompts)や可視キュー(visual cues)を介して応答者をガイドするように作動しうる方法や装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好適実施例は、心停止の間患者に対して適用されるべき適正な処置を通して、可聴プロンプトや可視キューを介して応答者をガイドするように作動しうるACLS方法および装置からなる。本発明の好適実施例は、緊急装置や医薬を収納している従来からの病院の緊急用カート(crash cart)に位置させることができるか、あるいはハードウエアおよびアプリケーションソフトウエアとすることが可能であって、このアプリケーションソフトウエアは、中央処理装置(CPU),メモリ、例えばキーボード、マウス、タッチパッド、トラックボール、スピーカ、ブザー、照明つきインジケータ、ビデオディスプレイなどのような入力/出力手段、データバス、演算ソフトウエアおよびドライバを有するコンピュータハードウエアにロード可能であり、そしてロードされている。コンピュータハードウエアはメインフレーム、パソーナルコンピュータ(PC),ターミナル、タブレットPC,ラップトップPC,携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)などでありうる。コンピュータのハードウエア/ソフトウエアへの入力はキーストローク、スクリーンタップ(screen taps)、釦あるいはスイッチの作動、音声認識、マウスのクリック、生物学的認識方法などを介して促進することができる。本発明の好適実施例は、例えば投与する薬物のタイプおよび投与量、および患者に対する(例えば心肺蘇生(CPR))のような)行動を実行する順序のようなACLS手順を有利に認識し、かつ追従をよりし易くする。
【0008】
本発明が関与する分野の専門家には、本発明の構造の多様な変更、および本発明の広範囲な諸々の実施例および適用が特許請求の範囲に記載の本発明の範囲から逸脱することなく自然に示唆される。本明細書における開示並びに説明は単に例示であって、いずれの意味においても限定的な意図ではない。
【0009】
本発明の特徴、利点および特定の実施例を含む本発明の好適実施例をより良好に理解するために、添付図面と共に以下の詳細説明を参照する。
【0010】
特記無き限り、以下の詳細説明において図と同じ参照番号に対応する。各種の図を通して同じ参照数字が同じ部分を言及する。
【0011】
本発明の好適実施例の構築および利用を以下詳細に説明する一方で、本発明の好適実施例は広範囲の特定の状況において実施しうる多様な適用可能な発明概念を提供することを認識すべきである。図示し、かつ説明する好適実施例のある特徴については本発明の原理を例示する上で簡素化したり、あるいは強調したりすることがありうる。
【0012】
本発明の好適実施例は心停止の間患者に対して適用すべき適正な手順を通して可聴プロンプトおよび可視キューを介して応答者をガイドするように作動可能なACLS方法および装置からなる。図2から判るように、本発明の好適実施例はコンピュータのハードウエアにおいて実行されるアプリケーションソフトウエアを含むことが好ましく、該アプリケーションソフトウエアは、中央処理装置(CPU),メモリ、例えばキーボード、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、トラックボール、スピーカ、ブザー、照明されたインジケータ、プリンタ、ビデオディスプレイ、(例えばシリアル、パラレル、USB,赤外線(IR)、およびワイヤレスのような)ポートなどの入力/出力手段、データバス、電源および調節回路、演算ソフトウエアおよびドライバを有するコンピュータハードウエアにロード可能であり、そしてロードされている。コンピュータのハードウエアはメインフレーム、パーソナルコンピュータ(PC),モバイルターミナル、シンクライアントターミナル、タブレットPC,ラップトップPC,(図4から見られるような)携帯情報端末(PDA)などでよい。コンピュータハードウエア/ソフトウエアへの入力は、キーストローク、スクリーンタップ、釦あるいはスイッチの作動、音声認識、マウスのクリック、生物学的認識などを介して促進することができる。
【0013】
本発明の実施例は少なくとも1個のコンピュータで読み取り可能な媒体および少なくとも1個のコンピュータで読み取り可能な媒体に内蔵されたプロセッサ指令(processor instructions)の形態である。プロセッサ指令は、一般的に決定ツリー(decision tree)の形態であるアルゴリズムのような、ACLS手順の間に使用されるアルゴリズムを内包する。決定ツリーは一組の決定と、目的、この場合は患者の蘇生に到達するためのプランを形成するために使用される前記決定の可能な結果である。決定ツリーは患者についての観察の患者の最終的な結果についての結論に対するマッピングである予測モデルである。プロセッサの指令は、少なくとも1個のプロセッサによって少なくとも1個のコンピュータで読み取り可能な媒体から読み取りできるように構成され、それによって何時プロンプトを提示し、入力を受け入れ、タイマーを始動させ、事態の状況を示すかを少なくとも1個のコンピュータが決定するようにさせる。本発明の実施例300は図3Aから図3Cに見られるように緊急装置および治療薬を収納している従来の病院の緊急用カートに位置させることができる。図3Aは音声出力301、タッチに感応するデジタルディスプレイ302およびデジタルクロックディスプレイ303を有する装置300の正面図である。図3Bはデジタルクロックディスプレイ303を上方から、および本装置300のプロンプトおよび指令に応答する入力釦304を示す上面図である。図3Cは前記装置300の側面図である。
【0014】
一般的にいえば、本発明の好適実施例は、使用者からの情報を取得するための少なくとも1個のプロンプティング手段(prompting means)と、情報プロンプトに対する使用者の応答を取得する少なくとも1個の入力手段と、経過時間あるいは事態の一時的発生に基づくタイミング情報を取得する少なくとも1個のタイミング手段(timing means)と、情報プロンプトおよびタイミング情報に対する使用者の応答に基づく決定経路選択を検出するよう作動可能なロジック手段と、前記ロジック手段からの出力に基づいて心停止の間患者に対して適用されるべき適正な手順を通して応答者をガイドするように通信キューを提供する少なくとも1個の出力手段を有する、ACLS手順を実行する際に使用する装置からなる。ソフトウエアを介して指令されるコンピュータのハードウエアの作動はソフトウエアをアップグレードしたり、あるいは修正することによって変更することができる。そのような変更は、例えばACLS手順が改良されたり、あるいは変更されたり、あるいは新規な薬物治療や投与量が導入される際にハードウエアポートを介してソフトウエアに対しても行うことができる。本発明の範囲はそのような変更を行う可能性を少なくとも包含するものである。本発明の好適実施例は、例えば投与すべき薬物治療のタイプおよび投与量、患者に対する(例えば心肺蘇生(CPR)のような)行動を実行する順序のようなACLS手順を有利に行うのに認識および追従をより容易にする。
【0015】
以下は本発明の好適実施例の作動についての説明である。本発明の方法およびその方法を実行する装置の詳細は一般的な説明に続いている。病院での患者が心停止を起こし、ACLS手順に精通した医師が直ちに対応できないと想定する。本発明の好適実施例を内含する緊急用カートを看護師が患者の部屋の中へ動かしてくる。本装置はオン−オフスイッチによって起動する。本発明の一実施例において、タッチスクリーンが看護師に患者が大人であるか、子供であるかを選択することによって特定のアルゴリズムを開始させるよう促し、数秒以内に、第一の可聴指令が応答者が聞くのに適した音量で当該装置から出てくる。一旦第一の指令に追従すると、看護師は次いでスクリーンにタッチして当該装置のその事実を知らせ、複数のタイマーの中の第一のタイマーが起動する。第一のタイマーはあるレベル(例えば、零)までカウントダウンし、その後別の指令が与えられる。別のタイマー、例えば複数のタイマーの中の第二のタイマー、第三のタイマー、第四のタイマーが同時に、および(または)連続して作動し、各タイマーはACLS手順における別の事態が何時発生するか、あるいは指令されるべき行動を正確に決定する。そのような行動および事態は、特に、治療薬物の投与量と投与、CPRの実行、および患者のバイタルサインのモニタリングを含みうる。蘇生過程の間に患者の状態が変化すれば、本発明による方法と装置は看護師に状態の変更を促すようにされており、本方法はスクリーンでの選択をそのように変更させる。代替的に、シナリオ(scenario)は、本発明の好適実施例による方法を実行するようにされたアプリケーションソフトウエアをロード済みであるPDAを使用して、ACLS手順に十分精通していない医師を関与させることができる。いずれの場合においても、可聴および可視プロンプトは英語あるいは応答者の居所および言語に最適であるいずれかのその他の言語としうる。
【0016】
本発明の好適実施例は困難な状況を通して、どのような順序で何をすべきかを指令し、かつ事態を正確にタイミングすることによって応答者をガイドするようにされていることが判る。このように、正確な投与量での適正な薬物治療が実行され、適正な時間に行動がとられ、このようにして患者の生存の確率を高める。全体の蘇生過程を通して本発明の好適実施例は医薬投与の適時性およびどのような間隔で行うかについて応答者に対して可聴プロンプトを提供している。
【0017】
本発明の好適実施例の別の局面は本発明による装置と方法とに組み合わせてカラーでコード化した包装による医薬による薬物治療を使用することである。このように、可聴指令は医薬の医学上の名称に関係なく、特定の包装の医薬を投与するように看護師を導くように簡単にすることができる。このように、静脈流体の注射(intravenous(IV) fluid)を始めることのできるいずれの応答者も状況に適合した適性な医薬を投与することができる。
【0018】
本発明の好適実施例の別の局面は自動体外式徐細動器(AED)と組み合わせることである。そのような組み合わせは、例えば、本発明の好適実施例のソフトウエアとハードウエアの要素とAEDの電源とを使用することによって実行することができる。AEDと共に本発明の好適実施例を使用することによって、その結果、プロトコルを進行する前に個々のリズムを応答者でなくAEDが認識するので、本発明の好適実施例による方法を修正することになる。換言すれば、プロトコルはリズム認識を要求するステップを除いてはそのままの状態に留まる。医薬プロトコル、静脈(IV)および気道プロンプトおよびCPRサイクルはAEDの一部でないことが注目される。本発明の好適実施例の別の局面は安全性の問題に関連する。応答者が医薬の選択の中の一つを選択するように促されると、その選択は同じスクリーンに現れている間は、偶発的に間違った選択を選択しないようにするために最も近い距離を離隔して位置されている。特に重要な決定に関する別の安全性の局面において、応答者の選択を確認するために確認プロンプトを提供しうる。そのような確認はまた、既に取られたステップを確認するために医薬の包装からバーコードを読み取るためにバーコードあるいは類似の読取り器を使用することによって行うことができる。本発明の好適実施例の別の局面において、とられた行動のリストがハードウエアのメモリ部分内に記録され、更にACLS手順の間迅速に参照するためにビデオディスプレイ上に表示される。更に、とられた行動あるいは利用可能であった選択を再吟味するために以前の表示に戻るようビデオディスプレイを介して、あるいは個別のスイッチあるいはキーストロークを介してオプションを使用者に提供することができる。メモリに記憶されている行動は事態の発生と同時に、あるいは後刻にプリンタでプリントすることができる。そのような行動はそのような事態の発生の実際時間に相関しており、そのような時間は万国世界時間(universal worldwide time:UTC)あるいはローカル時間である。例えば、2時34分に静脈ライン取得、4時10分に最初のエピネフリン(epinephrine)投与、7時42分に二回目のショック、等々である。もしもACLS過程の間にミスがなされたとすれば、当該装置は応答者に対してそのようなミスを注目できるようにし、それに応答してキーボードを介して何らかの行動がとられるようにする。
【0019】
もしも患者の死亡を宣告することが必要となったとすれば、本発明の好適実施例による装置は前記宣告の応答者からの入力を受け取り、その時点で当該装置はこれが所望の行動であることを確証するプロンプトを提供する。
【0020】
本発明の好適実施例は実行されると、患者の年齢、体重および(または)身長に関する応答者からの入力を受け取るようにされている。前記入力に応答して、当該装置は薬物治療のための正確な投与量および適用すべき電圧ショックのレベルを調整するようにされている。例えば、ビデオディスプレイおよび可聴プロンプトは、「もしも新生児がステップxまで進むとすれば、幼児はステップyまで進み、子供はステップzまで進む」とのテキストを提供しうる。このように、メモリコンピュータのハードウエアにロードされている検索テーブルは新生児、幼児、年少の子供、および子供のための投与量を表す値を有している。同じ概念が例えば静脈および気管内チューブサイズまで展開される。このことはACLS手順の間そのような計算を行う必要性を有利に克服する。
【0021】
図1A−図1TTTは、大人の蘇生を促進するために使用される、本発明による装置の第一の実施例において実行しうる方法の詳細フローチャートを提供する。本方法は子供の蘇生を促進するために本明細書において説明されているように修正することができる。以下説明するように、引用文における全てのテキストは本発明の第一の実施例による装置によって音声変換器、タッチスクリーン、ビデオディスプレイなどを介して応答者に対して可聴的に、可視的に、あるいは双方の仕方で伝達される指令あるいはプロンプトである。更に、前述のように、何時ある行動をとるべきかを検出するために使用される複数のタイマーが本発明の第一の実施例において使用されている。本発明の第一の実施例は以下のような6個のタイマー(以下クロックと称する)を利用することが好ましい。
【0022】
外部クロックA。このクロックは使用者が事態(event)全体を停止させるまで、ACLS手順の開始からACLS手順の終了までの経過時間を保持する(そのような経過時間はコードブルーイベント(code blue event)としてのその性格のため今後時には「コード」と称される)。このクロックはビデオディスプレイに表示され、応答者にも可視であり、従って外部クロックと称するものである。
【0023】
CPRクロックB。このクロックは応答者には可視でなく(従って、「内部」クロックと称され)、個々のCPR活動(CPR session)の長さを表示する2分サイクルのものである。ACLSガイドラインは薬物治療に対する胸部圧縮(chest compressions)の重要性について極めて特定的なものである。
【0024】
昇圧クロックC。このクロックもこの種の医薬(エピネフリンあるいはヴァソプレッシン(Vasopressin))のタイミングを追跡する内部クロックである。これは3分毎に1サイクルする。
【0025】
抗不静脈クロックD。この内部クロックは3分毎に一サイクルし、エピネフリンあるいはアミオダロン(Amiodarone)のタイミングを追跡する。
【0026】
アトロピンクロックE。この内部クロックは三分毎に一サイクルし、アトロピン(atropine)のタイミングを追跡する。
【0027】
静脈/気道プロンプト。この「内部」あるいは「外部」クロックはタッチスクリーンあるいはその他の入力認識によって確認されるまで五分毎に一サイクルする。
【0028】
信号クロック源を使用しているコンピュータにおいて各種のクロックが提供されうることが注目される。更に、本発明による装置の第一の実施例では可聴のメトロノーム的リズム(cadence)を含んでいる。現在のACLSプロトコルはより優れ、より迅速で、中断されることのないCPRの必要性を強調している。新しい胸部圧迫数は100回/分である。可聴メトロノーム的リズムはこの回数に対するペースを可聴的にセットする。
【0029】
さて図1Aを参照すれば、大人と子供との間の初期選択が促される。もしも大人が選択されたとすれば、本装置はステップ1から開始する。もしも子供が選択されたとすれば、本装置は、以下説明されるように大人版から修正されたステップである子供の蘇生のためのステップを実行する。前記ステップは、本装置のプロンプトおよび該装置からの伝達に応答して使用者(あるいはセンサ)からの応答および(または)入力に続いて(アルゴリズムに基づいて)当該装置によって自動的に採られる。
【0030】
図1Bから判るように、ステップ1において、外部クロックAが始動する。本装置は「モニタおよび除細動器を装着する」および「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、ステップ55へ進む。もしも脈拍がないとすれば、以下の、心室頻拍/心室細動アルゴリズム(「V TachあるいはV Fib」またはVT/VFと称する)(ステップ2に進む)、心静止アルゴリズム(ステップ18へ進む)、あるいは無脈性電気活動(PEA)アルゴリズム(ステップ36へ進む)から選択する。
【0031】
図1Cから判るように、ステップ2(VT/VF)において、本装置は「200ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、メトローム的リズムが100回/分で開始する。クロックBが2分にセットされ、次いで始動する。次いで、本装置は、「静脈ライン(IV access)は確立されたか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」と答えると、ステップ3が開始する。もしも、「いいえ」と答えると、次いで「はい」と返答されるまで3分毎に質問がなされる。次いで、本装置は、「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、肯定的な応答が得られるまで5分毎に質問をなされうる。更に、静脈(IV)および(または)気道が確立されるまでプロンプトはタッチスクリーンに残留しうる。
【0032】
図1Dから判るように、ステップ3(VT/VF)において、クロックBが2分に到達すると、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。その場合、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(PEA)(ステップ36(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「300ジュールで除細動する」、および「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続せよ」と伝達する。毎分100回の拍動でメトローム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。この時点で、もしも静脈ラインが確立されたとすれば、本装置はステップ4へ続く。もしも静脈ラインが確立されていないとすれば、本装置はそれが確立されるまで促し続ける。一方応答者が静脈ラインは確立されていないが、口腔気道(oral airway)が適所にあることを指示するとすれば、本装置はステップ5(a)へ進む。もしも口腔気道が適所に無いとすれば、本装置は口腔気道が適所にくるまで促し続ける。本装置はもしも静脈ラインも口腔気道も確立されていないとすれば薬物治療はできないことを指示しうる。
【0033】
図1Eから判るように、ステップ4(静脈ライン確保)において、本装置は医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。すなわち、エピネフリン1mgの静脈注射あるいはヴァソプレッシン40単位の静脈注射である。クロックCは3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であると指示するようにしうる。従って、この場合にそれが投与されるとすれば、次のステップにおいてはそれはオプションでなくなる。しかしながら、このステップにおいて投与されないとすれば、それはもう一回オプションとして提供しうる。前述のことはステップ4(a)にも同様に適用される。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ4(a)においては、本装置は5mlの水あるいはNS(生理食塩水)にエピネフリン2.5mgをETするか、あるいはヴァソプレッシン40単位を5mlの水あるいはNSにETすることを伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気(assisted ventilations)を行う」と伝達する。次いでクロックCは3分にセットされる。
【0034】
図1Fから判るように、ステップ5(VT/VF)において、本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達し、本装置は毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムを提供する。一旦クロックBが2分に達すると、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。前記リズムに基づいて、使用者の受け入れ用に4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100の拍動でメトローム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0035】
図1Gから判るように、ステップ6(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置はアミオダロン300mgを静脈注射、あるいはリドカイン1−1.5mg/kgを静脈注射するというように医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックDが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ6(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにリドカイン2−3mgETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。クロックDは3分にセットされる。本装置はアミオダロンが気道装置を介しては投与できないことに注意することができ、従って、これはオプションとしては提供されない。静脈ラインが確立されたことが一旦指示されると、本装置はプロトコルの残りの間ステップ10(a)を実行する必要性をそれ以上伝達しない。
【0036】
図1Hから判るように、ステップ7(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ36(b)に進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0037】
図1Iから判るように、ステップ8(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン1mgの静脈注射あるいはヴァソプレッシン40単位の静脈注射のように、医薬、投与量および薬物治療方法について伝達する。クロックCは3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみしか投与できないことを指示するようにしうる。しかしながら、もしもそれがこのステップにおいて投与されないとすれば、先送りのオプションとして提供されえない。前述のことはステップ8(a)についても適用される。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ8(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水あるいはNSにおいてヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0038】
図1Jから判るように、ステップ9(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は、「360ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0039】
図1Kから判るように、ステップ10(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置は、アミオダロン150mgを静脈注射あるいはリドカイン1−1.5mg/kgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックDは3分にセットされる。代替的に静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ10(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにリドカイン2−3mg/kgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックDは3分にセットされる。本装置はアミオダロンが気道装置を介して投与できないことに注意しうるので、したがってそれはオプションとしては提供されない。静脈ラインが確立されたことが一旦指示されると、本装置はプロトコルの残りにおいてステップ10(a)を実行する必要性をそれ以上伝達することはない。
【0040】
図1Lから判るように、ステップ11(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0041】
図1Mから判るように、ステップ12(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量、および薬物治療の方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ12(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0042】
図1Nから判るように、ステップ13(VT/VF)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55まで進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分でセットされ、再始動する。
【0043】
図1Oから判るように、ステップ14(VT/VF)において、本装置は、「患者は3mg/kgのリドカインの最大投与量を受け入れたか?」と伝達する。もしもその応答が「いいえ」であるとすれば、本装置は次いで1−1.5mg/kgのリドカインを静脈注射すると伝達し、クロックはこの医薬についてはセットされない。代替的に、本装置はステップ14(a)へ続く。もしも応答が「はい」であるとすれば、本装置はステップ15へ続く。静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ14(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいて2−3mg/kgのリドカインをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。
【0044】
図1Pから判るように、ステップ15(可逆性原因(reversible causes))において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプトが伝達される。すなわち、血液量減少症、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症、である。次いで、使用者は後程参照するためにこのリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿しておくかのオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、あるいは、もしも再度参照する必要が生じたとすれば、使用者がそれに容易にアクセスできるようにこのリストをこの時点でスクリーンに含めてよい。
【0045】
図1Qから判るように、ステップ16(VT/VF)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は、「360ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0046】
図1Rから判るように、ステップ17(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置はエピネフリン1mを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが気道装置は確認されているステップ17(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置はステップ16および17の入れ子型ループ(nested loop)を実行する。医療チームが「コード呼び出し(call the code)」、患者の死亡を宣告する準備ができるまでは何ら新しい薬物治療はない。その時点でステップ54まで終了手順がスクリーン上に留まっている。
【0047】
図1Sから判るように、ステップ18(心静止)において、本装置は、「二つの先例(leads)から心静止を確認する」および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、クロックBが2分にセットされ、始動する。次いで、本装置は、ステップ3に従って「静脈ラインは確立されたか?」と促す。もしもそうであれば、本装置はステップ19へ続く。もしもそうでなければ、プロンプトが継続され、肯定的な応答がなされるまで5分毎に質問がし直される。一方、本装置は「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。このプロンプトが継続され、肯定的な応答がなされるまで5分毎に質問がし直される。更に、プロンプトは静脈ラインおよび(または)気道が確立されるまでスクリーン上に留まりうる。代替的に、ステップ18(a)(心静止)において、本装置は、「二つの先例から心静止を確認する」および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。このステップからの静脈ラインおよび気道に関する情報はコンピュータのメモリに記憶されている。
【0048】
図1Tから判るように、ステップ19(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、「経皮的歩調合せ(transcutaneous spacing)を検討する」と伝達する。本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射、あるいはヴァソプレッシン40単位を静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であると指示するようにしうる。従って、この時点でそれがこのステップで投与されたとすれば、それは次のステップでのオプションではない。しかしながら、このステップにおいて投与されないとすれば、もう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ19(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをET、あるいは5mlの水あるいはNSにおいてバッソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。そして、本装置はステップ20に続く。図1Uから判るように、ステップ19(b)(心静止)において、本装置は「二つの先例から心静止を確認する」および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、クロックBが2分にセットされ、始動する。
【0049】
図1Uから判るように、ステップ20(心静止)において、本装置は「経皮的歩調合せを検討する」と伝達する。クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ進む)、心静止(以下へ続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提示される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。メトロノーム的リズムが毎分100回の拍動で開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0050】
ステップ20(b)(VT/VF)において、本装置は、「200ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。次いで、本装置はステップ4へ進む。
【0051】
図1Vから判るように、ステップ21(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ21(a)においては、本装置は5mlの水またはNSにおいてアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置は応答者にアトロピンは最大4回の投与しかできないことを喚起させ、この事実はアプリケーションソフトウエアにコード化される。
【0052】
図1Wから判るように、ステップ22(可逆性原因)において、本装置は「以下の可逆性原因を考慮したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち、血液量減少症、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症が伝達される。使用者は次いで、後程参照するためにリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するオプションが与えられる。本装置はプロンプト用釦を含むか、あるいは再度参照する必要がある場合に、使用者が容易にそれにアクセスするようにこの時点でこのリストをスクリーンに含みうる。
【0053】
図1Xから判るように、ステップ23(心静止)において、クロックBが2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0054】
図1Yから判るように、ステップ24(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射、あるいはヴァソプレッシン40単位を静脈注射というような、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。本装置は、ヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であることを指示するようにしうる。従って、それがこの時点で投与されるとすれば、次のステップに対してそれはオプションとならない。しかしながら、それがこのステップにおいて投与されないとすれば、それはもう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ラインは確保していないが、気道装置は確認されているステップ24(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水あるいはNSにおいてヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0055】
図1Zから判るように、ステップ25(心静止)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提示される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0056】
図1AAから判るように、ステップ26(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、アトロピン1mg静脈注射というような、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ26(a)において、本装置は5mlの水またはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これは投与しうるアトロピンの全体4回の投与の中の2回目の投与であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダ(reminder)として応答者に伝達しうる。
【0057】
図1BBから判るように、ステップ27(可逆性原因)において、本装置は「以下の可逆性原因を考慮したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少症、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーゼ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症を伝達する。次いで、使用者は後程参照するためにそのリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するかのオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、それを再度参照する必要性が出たとき使用者がそれに容易にアクセスできるようにこの時点でスクリーンにこのリストを含みうる。
【0058】
図1CCから判るように、ステップ28(心静止)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止して、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0059】
図1DDから判るように、ステップ29(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ29(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。この時点において、終了手順がステップ54までビデオディスプレイ上に留まる。
【0060】
図1EEから判るように、ステップ30(心静止)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ継続する)、心静止(以下へ続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0061】
図1FFから判るように、ステップ31(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置はアトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ31(a)において、本装置は5mlの水またはNSにおいてアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これは投与しうるアトロピンの4回の全体投与の中の三回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者にも伝達しうる。
【0062】
図1GGから判るように、ステップ32(心静止)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下へ続く)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0063】
図1HHから判るように、ステップ33(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ33(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0064】
図1IIから判るように、ステップ34(心静止)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0065】
図1JJから判るように、ステップ35(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ35(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢喚起を行う」と伝達する。次いで、クロックEが3分にセットされる。本装置によって、これが投与可能であるアトロピンの4回の全体投与の中の4回目であることが内部的にフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者に伝達しうる。この時点において、終了手順がステップ54からビデオディスプレイ上に留まっている。ステップ32とステップ33とは応答者がコードを呼び出し、あるいは本方法の終了部分が呼び出されるまでループとされている。この時点においては、採るべき行動においてそれ以上の医薬の投薬はなされない。
【0066】
図1KKから判るように、ステップ36(無脈性電気活動)において、本装置は、「毎分100回の圧迫でCPR開始する」と伝達する。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、次いで始動される。本装置は次いで、「静脈ラインは確立されたか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」と答えると、次いで本方法はステップ3に戻る。もしも「いいえ」であるとすれば、「はい」と答えられるまで5分毎に質問がし直される。次いで、本装置は「気道装置は適所にあり、確認されているか?」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、「はい」の応答が得られるまで5分毎に質問がし直される。更に、静脈ラインおよび(または)気道が確立されるまでプロンプトがタッチスクリーン上に留まりうる。もしも「はい」であるとすれば、本方法はステップ37へ続く。図1NNから判るように、ステップ36(b)(無脈性電気活動)において、本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、次いで始動する。
【0067】
図1LLから判るように、ステップ37(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置はエピネフリン1mgまたはヴァソプレッシン40単位の静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であること指示するようにしうる。従ってこの時点でそれが投与されるとすれば、次のステップでオプションとして提供されない。しかし、このステップでそれが投与されないとすれば、もう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ37(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水あるいはNSにヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0068】
図1MMから判るように、ステップ38(無脈性電気活動)において、一旦クロックBが2分に達すると、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。リズムに基づいて、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ進む)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。本装置は「脈拍は60以下であるか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」を選択するとすれば、本方法はステップ39へ進む。。もしも使用者が「いいえ」を選択するとすれば、本方法はステップ40へ進む。
【0069】
図1NNから判るように、ステップ39(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ39(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これが投与しうる全体で4回の投与の中の最初の投与であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者へも伝達しうる。
【0070】
図1OOから判るように、ステップ40(可逆性原因)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症が伝達される。次いで、使用者は後程参照するためにリストを保存するか、あるいはリストを秘匿するかのオプションが提供される。本装置はプロンプト釦を含むか、あるいは使用者が再度参照する必要があるとすれば容易にアクセスできるようにこの時点でスクリーン上にこのリストを含めることができる。
【0071】
図1PPから判るように、ステップ41(無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ進む)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0072】
図1QQから判るように、ステップ42(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射、あるいはヴァソプレッシン40単位を静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。本装置は、ヴァソプレッシンは一回のみ投与しうることを指示するようにしうる。従って、この時点でそれが投与されるとすれば、それは次のステップではオプションでない。しかしながら、それがこのステップにおいて投与されないとすれば、もう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ42(a)において、本装置は、5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水またはNSにヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0073】
図1RRから判るように、ステップ43(無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。本装置は、「脈拍は60以下であるか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」を選択すると、本方法はステップ44へ続く。もしも使用者が「いいえ」を選択すると、本方法はステップ45へ続く。
【0074】
図1SSから判るように、ステップ44(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ44(a)において、本装置は、5mlの水またはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEが3分にセットされる。これが投与しうるアトロピンの全体で4回の投与の中の二回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者へも伝達しうる。
【0075】
図1TTから判るように、ステップ45(可逆性原因)において、本装置は、「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症が提供される。次いで、使用者は後程参照するために該リストを保存するか、あるいは該リストを秘匿しておくオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、あるいは再度参照が必要とされる場合、使用者が容易にそれにアクセスできるようにこのリストをこの時点でスクリーンに含めておくことができる。
【0076】
図1UUから判るように、ステップ46(無脈性電気活動)において、クロックBが2分に達し、本装置が「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下に続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0077】
図1VVから判るように、ステップ47(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ47(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。この時点において、ステップ54まで、終了手順がビデオディスプレイ上に留まる。
【0078】
図1WWから判るように、ステップ48(無脈性電気活動)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する、次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)まで継続する)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。本装置は、「脈拍は60以下であるか」と伝達する。使用者がもしも「はい」を選択するとすれば、本方法はステップ49へ進む。もしも使用者が「いいえ」を選択するとすれば、本方法はステップ50へ進む。
【0079】
図1XXから判るように、ステップ49(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ49(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これが投与しうるアトロピンの全体で4回の投与の中の3回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者に対しても伝達しうる。
【0080】
図1YYから判るように、ステップ50(無脈性電気活動)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止して、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下に続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0081】
図1ZZから判るように、ステップ51(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬と、投与量と、薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ51(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0082】
図1AAAから判るように、ステップ52(無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下に続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。本装置は、「脈拍が60以下であるか」と伝達する。もしも使用者が「はい」を選択すれば、本方法はステップ53へ継続する。もしも使用者が「いいえ」を選択するとすれば、本方法はステップ54へ継続する。
【0083】
図1BBBから判るように、ステップ53(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置はアトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ53(a)において、本装置は5mlの水またはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これが投与しうるアトロピンの全体で4回の投与の中の4回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者へも伝達しうる。この時点において、ステップ54から終了手順がビデオディスプレイに留まる。ステップ50とステップ51とは応答者がコードを呼び出すか、あるいは本方法の終了部分が呼び出されるまでループされている。この時点では、それ以上の治療投与すべき医薬あるいは採るべき行動はない。
【0084】
図1CCCから判るように、終了手順が呼び出される。本装置は、「本当にACLS活動を終了したいのか?」と伝達する。もしも「はい」であるならば、次いで、本装置は、「ACLS活動を終了したいことを確認する」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、ループを継続する。この時点において、使用者は外部のクロックおよび内部の経過時間のクロックに関連して投与された医薬のタイミングと共に発生事態の要約をプリントするオプションが与えられる。本発明の一局面において、本装置に挿入可能である接着性の裏を有する一枚の紙の上にプリントされ、本装置から排出される。
【0085】
図1DDDから判るように、ステップ55(脈拍がある)において、本装置は「血圧および心拍数を調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわち心拍数が60以下であるか(ステップ56へ進む)、心拍数が60から120までであるか(ステップ68へ進む)、心拍数が120以上であるか(ステップ61へ進む)が提供される。
【0086】
図1EEEから判るように、ステップ56(徐脈)において、本装置は「患者は症状が現れているか、あるいは不安定か?」と伝達する。選択のために2つのオプションが提供される。もしも「いいえ」であれば、次いで、以下に継続される。もしも「はい」であるとすれば、次いで(ステップ58まで進む)。本装置は12のリードEKG(lead EKG)を取得する」と伝達する。次いで、タイプIIであるかIIIでAVブロックか?選択のために2つのオプションが提供される。もしも「いいえ」であるとすれば、次いで以下へ継続する。もしも「はい」であるとすれば、ステップ57へ進む。本装置は、「患者に経皮性ペーサパッドを取り付け、モニタし、かつ観察する」および「酸素を与える」と伝達する。次いで、オプションが提供される。もしも患者が不安定になるか、あるいは症状が出てくるとすれば、ここを押す。もしもオプションが選択されると、本方法はステップ58へ進む。
【0087】
図1FFFから判るように、ステップ57(徐脈)において、本装置は、「患者に経皮性ペーサパッドを取り付け、モニタし、かつ観察する」および「酸素を与える」、および「経静脈性ペースメーカを準備する」と伝達する。次いで、応答者は喚起され、促される。もしも症状が顕著となれば、経静脈性ペースメーカが取り付けられるまで、経皮性ペーサを使用し、直ちに専門医の診断を受けると伝達する。
【0088】
図1GGGから判るように、ステップ58(徐脈)において、本装置はアトロピン0.5mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックEは3分にセットされる。本装置は、「患者に経皮性ペーサパッドを取り付ける」、および「酸素を与える」、および「もしも心拍数が低いままであると、以下を検討する」と伝達し、以下のこと、すなわちアトロピン0.5mgを3−5分毎に6回の投与分まで投与し、エピネフリンを2から10mcg/分注入し、ドーパミンを2から10mcg/kg/分注入し、そして根本的な原因を検索するということがビデオディスプレイに表示される。
【0089】
図1HHHから判るように、ステップ59(徐脈)において、本装置は、「心拍数は60以下であるか」、あるいは「患者は症状が出ているか、あるいは不安定であるか?」と伝達する。2つのオプション、すなわちもしも「いいえ」であるとすれば、以下へ継続し、もしも「はい」が選択されるとすれば、(ステップ60へ進め)が選択のために提供される。次いで、本装置は、もしも患者が現在何ら深刻な徴候あるいは症状なしに安定しているとすれば、モニタし、かつ観察すると促す。
【0090】
図1IIIから判るように、ステップ60(徐脈)において、本装置は「経皮性ペーサを使用する」と伝達する。本装置は、アトロピン0.5mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックEが3分にセットされる。本装置は「もしも心拍数が低いままであるとすれば、以下を検討する」と伝達し、以下のこと、すなわち直ちに専門医の診断を受ける、アトロピン0.5mgを3−5分毎に6回の投与分まで投与、エピネフリンを2−10mcg/分注入、ドーパミンを2−10mcg/kg/分注入、および根本的な原因を検索するということがビデオディスプレイに表示される。
【0091】
図1JJJから判るように、ステップ61(徐脈/不安定)において、本装置は「患者は安定しているか?」と伝達する。選択のために2つのオプションが提供される。すなわち、不安定(以下へ続く)および安定(ステップ63まで進む)である。本装置は、「100ジュールで直ちに同期型除細動(synchronized cardioversion)を行う」と伝達する。本装置は、「患者は安定しているか?」と伝達する。もしも不安定であるとすれば、以下へ続く。もしも安定が選択されたとすれば、ステップ63へ進む。本装置は、「200ジュールで直ちに同期型除細動を行う」と伝達する。
【0092】
図1KKKから判るように、ステップ62(徐脈/不安定)において、本装置は「患者は安定しているか?」と伝達する。2つのオプションが選択のために提供される。すなわち、不安定(以下へ続く)と安定(ステップ63へ進む)である。本装置は、「300ジュールで直ちに同期型除細動を行う」と伝達する。本装置は、「患者は安定しているか?」と伝達する。もしも不安定であるならば、以下へ継続する。もしも安定が選択されたとすれば、ステップ63へ進む。本装置は、「360ジュールで直ちに同期型除細動を行う」と伝達する。本方法は次いでステップ55へ進む。
【0093】
図1LLLから判るように、ステップ63(頻脈/安定)において、本装置は、「酸素を与える」、「静脈ラインを確立する」、「直ちに専門医の診断を受ける」、および「12のリードEKGを取得する」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわち、QRS狭い(<12秒)(以下へ続く)、QRS広い(>12秒)(ステップ66へ進む)、規則的なリズム(ステップ64へ進む)および不規則なリズム(ステップ65へ進む)が選択のために提供される。
【0094】
図1MMMから判るように、ステップ64(頻脈/安定/狭い/規則的)において、本装置は、SVT(上室性頻拍)の治療を検討する」と伝達し、以下の注意項目が提供される。すなわち、専門家の診断、迷走神経操作、アデノシンラピッドIV(Adenosine rapid IV)の押し込み、モニタ、酸素である。本装置は次いでステップ70へ継続する。
【0095】
図1NNNから判るように、ステップ65(頻脈/安定/狭い/不規則)において、本装置は「粗細動(A−fib/flutter)の治療を検討する」と伝達し、以下の注意項目、すなわち専門医の診断、ジルチアゼムIV(diltiazem IV)による脈拍コントロールを検討、モニタ、酸素、が提供される。本装置は次いで、ステップ70へ継続する。
【0096】
図1OOOから判るように、ステップ66(頻拍/安定/狭い/規則的)において、本装置は2つのオプション、すなわち規則的なリズム(以下へ続く)、不規則なリズム(ステップ67へ進む)を提供する。本装置は次いで、「安定した心室頻拍を検討する」と伝達し、以下の4つの注意項目、すなわち10分に亘ってアミオダロン150mgを静脈注射、もしも患者が不安定になれば、同期型除細動の準備、専門医の診断、モニタ、酸素、が提供される。次いで、本装置はステップ70へ進む。
【0097】
図1PPPから判るように、ステップ67(頻拍/安定/広い/規則的)において、本装置は以下の注意項目、すなわち専門医の診断、10分に亘ってアミオダロン150mgを静脈注射してよいこと、多形性心室頻拍に対して10分に亘りマグネシウム2gmを投与してよいこと、もしも患者が不安定になるならば同期型除細動を準備しておくこと、モニタ、および酸素、を提供する。次いで、本装置はステップ70に継続する。
【0098】
図1QQQから判るように、ステップ68(正常心拍数)において、本装置は、「酸素を与える」、および「静脈ラインを確立する」と伝達する。本装置は、以下の注意事項、すなわち直ちに専門医の診断、12リードEKGの取得、バイタルサインおよび症状のモニタ、を提供する。次いで、本装置はステップ70へ進む。
【0099】
ステップ70(蘇生後)において、本装置は以下の注意事項、すなわち専門医の診断、酸素、バイタルサインおよび症状のモニタ、D−スティック(D−stick)の調査、12リードEKGの取得、適当な研究所への送付、血管作用性治療薬の注入の検討、を提供する。
【0100】
もしも患者の選択が子供であるとした場合に本装置によって採られるステップは、大人と子供との間の身体的な差異による修正が必要であるが、患者の選択が大人であった場合に採られるものと類似である。そのような修正は以下の通りである。小児科用ステップ(pediatric step)1において、外部のクロックAが始動する。本装置は、「脈拍を調べる」、そして「モニタおよび除細動器を取り付ける」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、小児科用ステップ31へ進む。もしも脈拍がないとすれば、次いで、「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達される。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。本装置は「リズムを調べる」と伝達する。2つの選択が提供される。すなわち、VT/VF(小児科用ステップ2へ進む)と心静止/無脈性電気活動のアルゴリズム(小児科用ステップ18へ進む)である。
【0101】
小児科用ステップ2(VT/VF)において、本装置は、「キログラム当たり2ジュールで除細動せよ」、「全てクリアせよ」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、次いで始動する。次いで、本装置は、「静脈ラインあるいはIOアクセス(IO access)は確立されたか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」と答えると、次いで小児科用ステップ3が開始する。もしも答えが「いいえ」であるとすれば、その質問は「はい」と答えられるまで3分毎にし直される。次いで、本装置は「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、その質問は肯定的な応答が得られるまで、5分毎にし直される。更に、静脈ラインおよび(または)気道が確立されるまでプロンプトがタッチスクリーン上に留まりうる。
【0102】
小児科用ステップ3(VT/VF)において、クロックBが2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されるとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、そして「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。この時点で、もしも静脈ライン/IO(IV/IO)が確立されているとすれば、本装置は小児科用ステップ4に継続する。もしも静脈ライン/IOが確立されていないとすれば、本装置はそれが確立されるまで促し続ける。一方、もしも応答者が静脈ライン/IOが確立されていないが、口腔気道が適所にあることを示せば、本装置は小児科用ステップ5(a)へ進み始める。もしも口腔気道が適所にないとすれば、本装置は口腔気道が適所にあるまで促し続ける。いずれの装置も確立されていないとすれば、本装置は何ら薬物治療が投与できないことを指示しうる。
【0103】
小児科用ステップ4(静脈ラインまたはIOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のような医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。代替的に、静脈ライン/IOアクセスを確保していないが、気道装置は確認されているステップ4(a)において、本装置は、5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgをET(1:1,000;0.1ml/kg)すると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0104】
小児科用ステップ5(VT/VF)において、本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達し、本装置は毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムを提供する。一旦クロックBが2分に達すると、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されるとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0105】
小児科用ステップ6(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、アミオダロン5mg/kg IV/IO、あるいはリドカイン1mg/kg IV/IOのように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックDは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスを確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ6(a)において、本装置は5mlの水またはNSにリドカイン2−3mg/kgETすると伝達する。本装置は次いで「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックDは3分にセットされる。本装置はアミオダロンが気道装置を介して投与することはできないことに注意することが可能であり、従ってそれはオプションとして提供されない。一旦、静脈ラインが確立されたことが示されると、本装置はプロトコルの残りの部分の間小児科用ステップ4(a)または小児科用ステップ6(a)を実行する必要性をそれ以上伝達しない。
【0106】
小児科用ステップ7(VT/VF)において、クロックBが2分に到達して、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで3つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されるとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0107】
小児科用ステップ8(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ8(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0108】
小児科用ステップ9(VRT/VF)において、クロックBは2分に到達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は、「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアにする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0109】
小児科用ステップ10(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、リドカイン1mg/kg IV/のように医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックDが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ10(a)において、本装置は、5mlの水あるいはNSにリドカイン2−3mg/kg ETと伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックDが3分にセットされる。次いで、本装置は「D−スティックを調べる」と伝達する。
【0110】
小児科用ステップ11(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、および整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアにする」(3回)、および毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0111】
小児科用ステップ12(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1mg/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ12(a)において、本装置は、5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0112】
小児科用ステップ13(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(c)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「すべてクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0113】
小児科用ステップ14(VT/VF)において、本装置は「患者はリドカイン最大投与量100mgを受け入れたか?」と伝達する。もしも応答が「いいえ」であるとすれば、次いで本装置は小児科用ステップ14(a)において、リドカイン1mg/kg IV/IOと伝達し、クロックはそれ以上セットされない。代替的に、本装置は小児科用ステップ14(b)へ続く。もしも応答が「はい」であるとすれば、本装置は小児科用ステップ15へ続く。静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ14(b)において、本装置は5mlの水またはNSにリドカイン2−3mg/kgETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。クロックはそれ以上セットされない。
【0114】
小児科用ステップ15において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム症、肺動脈塞栓症、低カリウム症、冠状動脈血栓症、低体温症が伝達される。次いで、使用者は後程参照するためにそのリストを保存しておくか、あるいは秘匿するオプションが提供される。本装置は、プロンプト釦を含むか、あるいは再度参照する必要があるとすれば使用者がそれにアクセスし易くするようにこの時点でスクリーン上にこのリストを含めておくことができる。
【0115】
小児科用ステップ16(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18に進む)、整然としたリズム(小児科用28(c)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0116】
小児科用ステップ17(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ17(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000:0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置は小児科用ステップ16および17の入れ子型ループ(nested loop)を実行する。チームが「コードを呼び出し」かつ患者の死亡を宣言できる状態になるまで新規の薬物治療は何ら行われない。この時点において、小児科用ステップ54まで終了手順がスクリーン上に留まる。
【0117】
小児科用ステップ18(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、クロックBが2分にセットされ、始動する。次いで、本装置は、小児科用ステップ3に従って「静脈ライン/IOアクセスが確立したか?」と促す。もしもそうでないとすれば、継続して促され、肯定的な応答が提供されるまで5分毎に質問がし直される。一方、本装置は、「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。継続して促され、肯定的な応答が提供されるまで5分毎に質問がし直される。プロンプトは静脈ライン/IOおよび(または)気道が確立されるまでタッチスクリーン上に留まりうる。
【0118】
小児科用ステップ19(静脈ライン/IOアクセス確保)(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ19(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0119】
小児科用ステップ20(心静止/無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(以下に続く)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0120】
小児科用ステップ21(静脈ライン/IOアクセス確保)(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1mg/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ21(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。クロックCは3分にセットされる。
【0121】
小児用ステップ22(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム症、肺動脈塞栓症、低カリウム症、冠状動脈血栓症、低体温症が提供される。次いで、使用者は後程参照するために本リストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するかのオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、再度参照する必要があるとすれば使用者がそれにアクセスし易いようにこの時点でこのリストをスクリーン上に含めておくことができる。
【0122】
小児科用ステップ23(心静止/無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(以下に続く)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0123】
小児科用ステップ24(静脈ライン/IOアクセス確保)(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000:0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置が確認されている小児科用ステップ24(a)において,本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0124】
小児科用ステップ25(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(以下へ続く)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(c)へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0125】
小児科用ステップ26(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症、が提供される。次いで、使用者は後程参照するためにこのリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するオプションが与えられる。
【0126】
小児科用ステップ27(心静止/無脈性電気作動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置が確認されている小児科用ステップ26(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kg ET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで本装置は「CPRを停止し、5回の情勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置は小児科用ステップ25から27までの入れ子型ループを実行する。小児科用ステップ28(c)がループを形成する。チームが「コードを呼び出し」、患者の死亡を宣言する状態になるまで新規の薬物治療は何らなされない。この時点において、小児科用ステップ54まで終了手順がスクリーンに留まっている。
【0127】
小児科用ステップ28(a)から小児科用ステップ28(c)までは小児科用ステップ28(整然としたリズム)を構成する。小児科用ステップ28(a)において、本装置は「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、本装置は小児科用ステップ29へ進む。もしも脈拍がないとすれば、本装置は小児科用ステップ21へ進む。小児科用ステップ28(b)において、本装置は「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、本装置は小児科用ステップ29へ進む。もしも脈拍がないとすれば、本装置は小児科用ステップ24へ進む。小児科用ステップ28(c)において、本装置は「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、次いで本装置は小児科用ステップ29へ進む。もしも脈拍がないとすれば、本装置は小児科用ステップ27へ進む。
【0128】
小児科用ステップ29(蘇生後のケア/代償不全)において、本装置は「バイタルサインを調べる」、および「流体濃縮塊(fluid bolus)を検討する」(10−20mL/kgのNSまたはRL)と伝達する。次いで、低血圧あるいは代償不全(Decompensated)(以下へ続く)あるいは正常圧あるいは代償性(compensated)(小児科用ステップ30へ進む)のプロンプトを提供する。次いで、本装置は、更に流体濃縮塊を検討する、酸素、研究所(labs),CXR,痛みコントロール、NG−チューブ、静脈ライン確保、脈拍オキシメータおよびモニタを検討する、0.1から1mcg/kg/分でエピネフリン点滴あるいは2から20mcg/kg/分でドーパミン点滴、および(または)0.1−2mcg/kg/分でノルエピネフリン点滴を検討する、と促す。
【0129】
小児科用ステップ30(蘇生後のケア/代償性)において、本装置は、更に流体濃縮塊を検討する、酸素、研究所、CXR,痛みコントロール、NG−チューブ、静脈ライン確保、脈拍オキシメータ、およびモニタを検討する、2から20mcg/kg/分でドーパミンを点滴、および(または)0.05から0.3mcg/kg/分でエピネフリン点滴、および(または)ミルリノン(Milrinone)点滴を50から75mcg/kgの負荷、0.5から0.75mcg/kg/分の注入、で検討する、と促す。
【0130】
小児科用ステップ31(脈拍あり)において、本装置は「バイタルサインを調べる」、「酸素を与える」、「静脈ラインまたはIOアクセスは確立されたか?」(小児科用ステップ3参照)と伝達する。もしも応答が「いいえ」であるとすれば、3分毎に再度質問がし直されるか、あるいは肯定的な応答がなされるまでディスプレイスクリーンに残される。
【0131】
小児科用ステップ32(脈拍あり)において、3つのオプション、すなわち徐脈(小児科用ステップ33へ進む)、正常脈拍(以下へ続く)、頻脈(小児科用ステップ_へ進む)が提供される。本装置は「心拍数は心肺妥協(cardiopulmonary compromise)をもたらすものであるか?」と伝達する。もしもそうであるとすれば、小児科用ステップ33へ進む。もしそうでなければ、本装置は「モニタし、かつ観察する」と伝達する。
【0132】
小児科用ステップ33(脈拍あり/徐脈)において、本装置は「心拍数は60以下であるか、あるいは患者は不安定であるか?」を伝達する。もしも「はい」であるとすれば、本装置は小児科用ステップ34へ進む。もしもそうでないとすれば、本装置は「モニタし、換気し、かつ観察する」と伝達する。
【0133】
小児科用ステップ34において、本装置は「適正な換気にも拘らず潅流(perfusion)は劣悪であるか?」と伝達する。もしもそうであるとすれば、本装置は小児科用ステップ34(a)へ進み、もしもそうでないとすれば、「モニタし、換気し、かつ観察する」と伝達する。小児科用ステップ34(a)(不安定な徐脈)において、本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0134】
小児科用ステップ35(静脈ライン/IOアクセス確保)(不安定な徐脈)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ35(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。本装置は「D−ディスクを調べる」と伝達する。
【0135】
小児科用ステップ36(不安定な徐脈)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症」、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症、が提供される。次いで、使用者は後程参照するためにこのリストを保存しておくか、あるいは秘匿するオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含んでよく、あるいは再度参照する必要がある場合に使用者が容易にそれにアクセスするようにこの時点でスクリーン上に該リストを含めておくことができる。
【0136】
小児科用ステップ37(不安定な徐脈)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分でセットされ、再始動する。
【0137】
小児科用ステップ38(不安定な徐脈)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000:0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ38(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0138】
小児科用ステップ39(頻拍)において、本装置は「心拍数は心肺妥協あるいは劣悪な潅流をもたらすものであるか?」と伝達する。もしも「はい」であるとすれば、本装置は小児科用ステップ43へ進む。もしもそうでないとすれば、本装置は、QRS持続時間(QRS duration)は0.08秒より長いか?と質問する。もしもそうであれば、本装置は小児科用ステップ40へ進む。もしもそうでないとすれば、本装置は「静脈洞頻拍(sinus tachycardia)と共通する病歴があるか、あるいはP波は存在するか?」と伝達する。もしもそうであるとすれば、本装置は小児科用ステップ42へ進む。もしもそうでなければ、小児科用ステップ41へ進む。
【0139】
小児科用ステップ40(広範な複合頻拍/安定)において、本装置は「心室頻拍の可能性」と伝達し、以下のプロンプト、すなわち小児心臓専門医の診察、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタ、および徐細動器の装着、20から60分に亘るアミオダロン5mg/kg IV,あるいは30から60分に亘るプロカインアミド15mg/kg IVあるいはリドカイン1mg/kg IV濃縮塊を検討する、を提供する。もしも患者が不安定になるとすれば0.5から1ジュール/kgでショックを与える。もしも最初のショックで効果がないとすれば、2ジュール/kgまで増やしてよいと伝達する。
【0140】
小児科用ステップ41(狭い複合頻拍/安定)において、本装置は「SVT(上室性頻拍)の可能性」と伝達する。本装置は、小児心臓専門医の診断、迷走神経操作の検討、アデノシン0.1mg/kg IVラピッド濃縮塊(最大最初の投与は6mg)、投与量を倍にして、一回繰り返してよい(二回目の投与は最大12mg)、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッド、というプロンプトを提供する。
【0141】
小児科用ステップ42(狭い複合頻拍/安定)において、本装置は「静脈洞頻拍が予想される」と伝達する。本装置は、小児心臓病専門医の診断、酸素でABC′sのサポートの検討、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッド、流体濃縮塊を試す可能性、原因の追求、のようなプロンプトを提供する。
【0142】
小児科用ステップ43(狭い複合頻拍/不安定)において、本装置は、「QRS持続時間が0.08秒より長いか?」と問い質す。もしもそうであれば、小児科用ステップ45へ進む。もしもそうでないとすれば、次いで本装置は「静脈洞頻拍と共通する病歴があるか、あるいはP波が存在するか?」と伝達する。もしもそうでなければ、小児科用ステップ44へ進む。もしもそうであるとすれば、本装置は「静脈洞の頻拍が予想される」と伝達する。本装置は、小児心臓病専門医の診断、酸素でABC′sのサポートを検討、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッドの装着、流体濃縮塊を試す可能性、原因の追求、のようなプロンプトを提供する。
【0143】
小児科用ステップ44(狭い複合頻拍/不安定)において、本装置は「SVT(上室性頻拍)の可能性あり」と伝達する。本装置は、小児心臓病専門医の診断、鎮静剤による鎮静の検討、のようなプロンプトを提供する。その場合本装置は「0.5から1ジュール/kgで電気的細動せよ」と伝達する。本装置は、最初のショックが効果的でないならば、2ジュール/kgまで増してよいこと、迷走神経操作、アデノシン0.1mg/kgIVラピッド濃縮塊(最大の最初の投与は6mg)、投与量を倍にして、一回繰り返してよいこと(最大の二回目の投与は12mg)、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッド、のようなプロンプトを提供する。
【0144】
小児科用ステップ45(広い複合頻拍/不安定)において、本装置は、「心室頻拍の可能性あり」と伝達する。本装置は、鎮静剤による鎮静を検討せよと促す。その場合、本装置は「0.5から1ジュール/kgで電気的除細動する」と伝達する。本装置は、もしも最初のショックで効果的でないとすれば、2ジュール/kgまで増加してよいことを促す。20から60分に亘ってアミオドロン5mg/kg IV、あるいは30から60分に亘ってプロカインアミド15mg/kg IV,あるいはリドカイン1mg/kgIV濃縮塊を検討せよと促す。小児心臓病専門医の診断の受診、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタの検討、を促す。
【0145】
小児科用ステップ54において、終了手順が呼び出される。本装置は「間違いなくACLS活動を終了させたいと思うか?」と伝達する。もしもそうであれば、その場合本装置は「ACLS活動を終了したい旨確認せよ」と伝達する。もしもそうでないとすれば、ループが継続する。この時点において、使用者は外部のクロックおよび内部の経過時間を示すクロックに関連して投与された医薬のタイミングと共に事態の要約をプリントするオプションを与えられる。本発明の一局面において、本装置の中へ挿入しうる接着性の裏を有する一枚の用紙がプリントされ、次いで本装置から排出される。
【0146】
本発明は音声および映像コマンド、プロンプト、および各種の言語でのリlマインダを提供するように適合しうる。本発明の実施例はナビゲーションおよびオンスクリーンの選択を提供するタッチ感応ディスプレイ、グラフィカル入力要素、プログラム経路/オプション選択を提供する入力釦、使用者のプロンプトおよびプログラム経路選択を提供する内部タイマーを含む。更に、本発明の装置の実施例はスピーカあるいはその他の音声変換器を使用して音声コマンドを出力するようにしうる。応答者に対して提供されるクロックはカウントダウン、カウントアップおよびプログラム内の使用者の行動のタイミングを適合するようにされた数値時間表示(デジタルクロック)を提供する照明され、セグメント化されたディスプレイを含みうる。コンピュータハードウエアのCPU内部での各種コマンドの処理は慣習的なコンピュータ操作を含む。プログラム内でのその後の行動はタイミング、プロンプティング、および(または)その後の入力操作を実行する。その後のプロンプトは画像ディスプレイに表示され、音声出力を介してアナウンスされる。タイミング操作(カウントダウン、カウントアップ、経過時間、および絶対時間)はプログラムによって実行され、セグメント化されたディスプレイを介して出力される。経路選択についてのその後の使用者の入力およびプログラム内の使用者のプロンプトの承認は入力釦およびIまたはタッチディスプレイを介して完遂される。
【0147】
本発明による方法が実施されるアプリケーションソフトウエアは、ハードドライブ、RAMメモリ、あるいは例えば、メモリカード、フラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、光学ディスクあるいはその他の一般に使用されている記憶媒体のような標準的な媒体内で記憶されるようにされている。ACLSアルゴリズムへの更新を含むプログラムの更新は旧来のコードを新規なプログラムファイルおよび(または)メモリ媒体上のプログラムデータで上書きすることによって実行することができる。
【0148】
本発明の実施例を収容するフォームファクタは穿孔の背後のハウジング内にスピーカを装着する正面穿孔や、タッチ感応画像ディスプレイ、正面近くの頂部から突出する釦、頂部から突出し、背面の近くで正面に面するセグメント化されたディスプレイを受け入れる開口を有する長方形の立方体ハウジングを含みうる。
【0149】
これまで図示し、かつ説明した実施例は単なる例示である。本発明の好適実施例の多数の特徴や利点は本発明の詳細と共に併せて前述の説明において説明してきたが、その開示は単に例示的なものであり、特許請求の範囲で使用されている用語の広義の一般的な意味によって指示される完全な程度まで本発明の原理内で変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1A】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1B】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1C】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1D】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1E】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1F】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1G】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1H】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1I】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1J】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1K】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1L】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1M】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1N】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1O】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1P】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1Q】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1R】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1S】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1T】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1U】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1V】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1W】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1X】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1Y】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1Z】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1AA】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1BB】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1CC】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1DD】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1EE】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1FF】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1GG】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1HH】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1II】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1JJ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1KK】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1LL】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1MM】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1NN】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1OO】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1PP】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1QQ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1RR】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1SS】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1TT】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1UU】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1VV】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1WW】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1XX】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1YY】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1ZZ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1AAA】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1BBB】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1CCC】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1DDD】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1EEE】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1FFF】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1GGG】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1HHH】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1III】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1JJJ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1KKK】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1LLL】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1MMM】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1NNN】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1OOO】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1PPP】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1QQQ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1RRR】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1SSS】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1TTT】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図2】本発明の方法を実行するのに適した、コンピュータに基づく典型的な装置のブロック線図である。
【図3A】病院の緊急用カートに設置するようにされた本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置の図である。
【図3B】病院の緊急用カートに設置するようにされた本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置の図である。
【図3C】病院の緊急用カートに設置するようにされた本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置の図である。
【図4】PDAの形態で本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置を示す。
【技術分野】
【0001】
(関連特許出願の相互参照)
本特許出願は「コードブルークロック」(THE CODE BLUE CLOCK)という名称の2005年11月12日に出願された米国特許仮出願番号第60/35,371号の特典を請求するものである。
【0002】
本発明は、心臓救命処置手順(cardiac life support procedures)を実行している間に使用される、コンピュータのハードウエアおよびソフトウエアに基づくシステムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
毎年数千人もの患者が心臓の突然死を被っている。1919年以降、心臓血管疾患(CVD)が当国(米国)において第一位の死亡原因であった。当国における死亡の略40パーセントが何らかの形でCVDに関係している。更に、人口が老齢化する結果、益々より多くの人が病院に受け入れられている。心臓の突然発作が病院での患者に発生したことが発見されると、その患者を蘇生させようとして一連の行動がとられる。任意に、看護師、監督、救命士、技能士および好ましくは二次心臓救命処置(advanced cardiac life suport:ACLS)手順に精通している医師とから構成されている対応チーム(従来から、コードブルー対応チーム(code blue response team)と称されている)が蘇生手順を実行するために召集される。しかしながら、医師はACLSの調整を行うのに直ぐに手がつけられないとか、あるいは特定のプロトコル(protocols)の経験がないということはよくあることである。
【0004】
典型的な病棟で作業する殆どの看護関係者はACLSを学習するとか、あるいはその資格を取得することが要求されていない。更に、集中治療室(ICU)あるいは緊急治療室(ER)以外に在勤の殆どの医師はコードブルー状態(code blue situation)における多様な薬物治療やそれに関連する特定の時系列について正確な知識を保有するに十分なほど頻繁にACLSプロトコルを使用していない。
【0005】
不幸なことであるが、極めて典型的な状態は以下のようなものである。午前3時の巡回の間、看護師が患者の様子を見に行く。その看護師は患者の呼吸が極めて浅く、当該患者の心拍数が毎分単に10回であることに気づく。患者は看護師の声かけとか、あるいは身体を揺すっても目覚めない。看護師は、医師を除いて病院内で必要な全ての応答機(者:responders)に緊急通知を送出する、患者の部屋の例えば壁に位置している(コードブルーボタンとして従来から知られている)スイッチを作動させる。その時間には、病院の建物全体で医師がただ独り居るのみであることが多く、もしもこの医師がERにおいて緊急患者を治療しているとすれば、当該医師はその場所を離れることができない。その時は、病棟の責任者(floor secretary)は留守番電話サービス(answering service)を介してその患者のホームドクターに知らせることになる。留守番電話サービスは典型的には、そのホームドクターから20分以内に返事がないとすれば、そのドクターに再度通知する旨を前記病棟責任者に確約する。一方では、前記患者は呼吸停止するかもしれない。ACLS手順を記憶している応答者が患者の部屋に緊急に必要とされる。しかしながら、当該患者の部屋の誰もERで勤務しておらず、あるいはACLSプロトコルにおける最新の変化に追従できていない場合が屡ある。その結果、残念なことにACLSの知識や経験が不十分であった応答者の壮烈な努力にもかかわらず患者は死亡するかもしれない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ACLSプロトコルに従って、心停止(cardiac arrest)の事態の間に必要とされる薬物治療、投与量および適正なタイミング手順を通して可聴プロンプト(audible prompts)や可視キュー(visual cues)を介して応答者をガイドするように作動しうる方法や装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好適実施例は、心停止の間患者に対して適用されるべき適正な処置を通して、可聴プロンプトや可視キューを介して応答者をガイドするように作動しうるACLS方法および装置からなる。本発明の好適実施例は、緊急装置や医薬を収納している従来からの病院の緊急用カート(crash cart)に位置させることができるか、あるいはハードウエアおよびアプリケーションソフトウエアとすることが可能であって、このアプリケーションソフトウエアは、中央処理装置(CPU),メモリ、例えばキーボード、マウス、タッチパッド、トラックボール、スピーカ、ブザー、照明つきインジケータ、ビデオディスプレイなどのような入力/出力手段、データバス、演算ソフトウエアおよびドライバを有するコンピュータハードウエアにロード可能であり、そしてロードされている。コンピュータハードウエアはメインフレーム、パソーナルコンピュータ(PC),ターミナル、タブレットPC,ラップトップPC,携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)などでありうる。コンピュータのハードウエア/ソフトウエアへの入力はキーストローク、スクリーンタップ(screen taps)、釦あるいはスイッチの作動、音声認識、マウスのクリック、生物学的認識方法などを介して促進することができる。本発明の好適実施例は、例えば投与する薬物のタイプおよび投与量、および患者に対する(例えば心肺蘇生(CPR))のような)行動を実行する順序のようなACLS手順を有利に認識し、かつ追従をよりし易くする。
【0008】
本発明が関与する分野の専門家には、本発明の構造の多様な変更、および本発明の広範囲な諸々の実施例および適用が特許請求の範囲に記載の本発明の範囲から逸脱することなく自然に示唆される。本明細書における開示並びに説明は単に例示であって、いずれの意味においても限定的な意図ではない。
【0009】
本発明の特徴、利点および特定の実施例を含む本発明の好適実施例をより良好に理解するために、添付図面と共に以下の詳細説明を参照する。
【0010】
特記無き限り、以下の詳細説明において図と同じ参照番号に対応する。各種の図を通して同じ参照数字が同じ部分を言及する。
【0011】
本発明の好適実施例の構築および利用を以下詳細に説明する一方で、本発明の好適実施例は広範囲の特定の状況において実施しうる多様な適用可能な発明概念を提供することを認識すべきである。図示し、かつ説明する好適実施例のある特徴については本発明の原理を例示する上で簡素化したり、あるいは強調したりすることがありうる。
【0012】
本発明の好適実施例は心停止の間患者に対して適用すべき適正な手順を通して可聴プロンプトおよび可視キューを介して応答者をガイドするように作動可能なACLS方法および装置からなる。図2から判るように、本発明の好適実施例はコンピュータのハードウエアにおいて実行されるアプリケーションソフトウエアを含むことが好ましく、該アプリケーションソフトウエアは、中央処理装置(CPU),メモリ、例えばキーボード、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、トラックボール、スピーカ、ブザー、照明されたインジケータ、プリンタ、ビデオディスプレイ、(例えばシリアル、パラレル、USB,赤外線(IR)、およびワイヤレスのような)ポートなどの入力/出力手段、データバス、電源および調節回路、演算ソフトウエアおよびドライバを有するコンピュータハードウエアにロード可能であり、そしてロードされている。コンピュータのハードウエアはメインフレーム、パーソナルコンピュータ(PC),モバイルターミナル、シンクライアントターミナル、タブレットPC,ラップトップPC,(図4から見られるような)携帯情報端末(PDA)などでよい。コンピュータハードウエア/ソフトウエアへの入力は、キーストローク、スクリーンタップ、釦あるいはスイッチの作動、音声認識、マウスのクリック、生物学的認識などを介して促進することができる。
【0013】
本発明の実施例は少なくとも1個のコンピュータで読み取り可能な媒体および少なくとも1個のコンピュータで読み取り可能な媒体に内蔵されたプロセッサ指令(processor instructions)の形態である。プロセッサ指令は、一般的に決定ツリー(decision tree)の形態であるアルゴリズムのような、ACLS手順の間に使用されるアルゴリズムを内包する。決定ツリーは一組の決定と、目的、この場合は患者の蘇生に到達するためのプランを形成するために使用される前記決定の可能な結果である。決定ツリーは患者についての観察の患者の最終的な結果についての結論に対するマッピングである予測モデルである。プロセッサの指令は、少なくとも1個のプロセッサによって少なくとも1個のコンピュータで読み取り可能な媒体から読み取りできるように構成され、それによって何時プロンプトを提示し、入力を受け入れ、タイマーを始動させ、事態の状況を示すかを少なくとも1個のコンピュータが決定するようにさせる。本発明の実施例300は図3Aから図3Cに見られるように緊急装置および治療薬を収納している従来の病院の緊急用カートに位置させることができる。図3Aは音声出力301、タッチに感応するデジタルディスプレイ302およびデジタルクロックディスプレイ303を有する装置300の正面図である。図3Bはデジタルクロックディスプレイ303を上方から、および本装置300のプロンプトおよび指令に応答する入力釦304を示す上面図である。図3Cは前記装置300の側面図である。
【0014】
一般的にいえば、本発明の好適実施例は、使用者からの情報を取得するための少なくとも1個のプロンプティング手段(prompting means)と、情報プロンプトに対する使用者の応答を取得する少なくとも1個の入力手段と、経過時間あるいは事態の一時的発生に基づくタイミング情報を取得する少なくとも1個のタイミング手段(timing means)と、情報プロンプトおよびタイミング情報に対する使用者の応答に基づく決定経路選択を検出するよう作動可能なロジック手段と、前記ロジック手段からの出力に基づいて心停止の間患者に対して適用されるべき適正な手順を通して応答者をガイドするように通信キューを提供する少なくとも1個の出力手段を有する、ACLS手順を実行する際に使用する装置からなる。ソフトウエアを介して指令されるコンピュータのハードウエアの作動はソフトウエアをアップグレードしたり、あるいは修正することによって変更することができる。そのような変更は、例えばACLS手順が改良されたり、あるいは変更されたり、あるいは新規な薬物治療や投与量が導入される際にハードウエアポートを介してソフトウエアに対しても行うことができる。本発明の範囲はそのような変更を行う可能性を少なくとも包含するものである。本発明の好適実施例は、例えば投与すべき薬物治療のタイプおよび投与量、患者に対する(例えば心肺蘇生(CPR)のような)行動を実行する順序のようなACLS手順を有利に行うのに認識および追従をより容易にする。
【0015】
以下は本発明の好適実施例の作動についての説明である。本発明の方法およびその方法を実行する装置の詳細は一般的な説明に続いている。病院での患者が心停止を起こし、ACLS手順に精通した医師が直ちに対応できないと想定する。本発明の好適実施例を内含する緊急用カートを看護師が患者の部屋の中へ動かしてくる。本装置はオン−オフスイッチによって起動する。本発明の一実施例において、タッチスクリーンが看護師に患者が大人であるか、子供であるかを選択することによって特定のアルゴリズムを開始させるよう促し、数秒以内に、第一の可聴指令が応答者が聞くのに適した音量で当該装置から出てくる。一旦第一の指令に追従すると、看護師は次いでスクリーンにタッチして当該装置のその事実を知らせ、複数のタイマーの中の第一のタイマーが起動する。第一のタイマーはあるレベル(例えば、零)までカウントダウンし、その後別の指令が与えられる。別のタイマー、例えば複数のタイマーの中の第二のタイマー、第三のタイマー、第四のタイマーが同時に、および(または)連続して作動し、各タイマーはACLS手順における別の事態が何時発生するか、あるいは指令されるべき行動を正確に決定する。そのような行動および事態は、特に、治療薬物の投与量と投与、CPRの実行、および患者のバイタルサインのモニタリングを含みうる。蘇生過程の間に患者の状態が変化すれば、本発明による方法と装置は看護師に状態の変更を促すようにされており、本方法はスクリーンでの選択をそのように変更させる。代替的に、シナリオ(scenario)は、本発明の好適実施例による方法を実行するようにされたアプリケーションソフトウエアをロード済みであるPDAを使用して、ACLS手順に十分精通していない医師を関与させることができる。いずれの場合においても、可聴および可視プロンプトは英語あるいは応答者の居所および言語に最適であるいずれかのその他の言語としうる。
【0016】
本発明の好適実施例は困難な状況を通して、どのような順序で何をすべきかを指令し、かつ事態を正確にタイミングすることによって応答者をガイドするようにされていることが判る。このように、正確な投与量での適正な薬物治療が実行され、適正な時間に行動がとられ、このようにして患者の生存の確率を高める。全体の蘇生過程を通して本発明の好適実施例は医薬投与の適時性およびどのような間隔で行うかについて応答者に対して可聴プロンプトを提供している。
【0017】
本発明の好適実施例の別の局面は本発明による装置と方法とに組み合わせてカラーでコード化した包装による医薬による薬物治療を使用することである。このように、可聴指令は医薬の医学上の名称に関係なく、特定の包装の医薬を投与するように看護師を導くように簡単にすることができる。このように、静脈流体の注射(intravenous(IV) fluid)を始めることのできるいずれの応答者も状況に適合した適性な医薬を投与することができる。
【0018】
本発明の好適実施例の別の局面は自動体外式徐細動器(AED)と組み合わせることである。そのような組み合わせは、例えば、本発明の好適実施例のソフトウエアとハードウエアの要素とAEDの電源とを使用することによって実行することができる。AEDと共に本発明の好適実施例を使用することによって、その結果、プロトコルを進行する前に個々のリズムを応答者でなくAEDが認識するので、本発明の好適実施例による方法を修正することになる。換言すれば、プロトコルはリズム認識を要求するステップを除いてはそのままの状態に留まる。医薬プロトコル、静脈(IV)および気道プロンプトおよびCPRサイクルはAEDの一部でないことが注目される。本発明の好適実施例の別の局面は安全性の問題に関連する。応答者が医薬の選択の中の一つを選択するように促されると、その選択は同じスクリーンに現れている間は、偶発的に間違った選択を選択しないようにするために最も近い距離を離隔して位置されている。特に重要な決定に関する別の安全性の局面において、応答者の選択を確認するために確認プロンプトを提供しうる。そのような確認はまた、既に取られたステップを確認するために医薬の包装からバーコードを読み取るためにバーコードあるいは類似の読取り器を使用することによって行うことができる。本発明の好適実施例の別の局面において、とられた行動のリストがハードウエアのメモリ部分内に記録され、更にACLS手順の間迅速に参照するためにビデオディスプレイ上に表示される。更に、とられた行動あるいは利用可能であった選択を再吟味するために以前の表示に戻るようビデオディスプレイを介して、あるいは個別のスイッチあるいはキーストロークを介してオプションを使用者に提供することができる。メモリに記憶されている行動は事態の発生と同時に、あるいは後刻にプリンタでプリントすることができる。そのような行動はそのような事態の発生の実際時間に相関しており、そのような時間は万国世界時間(universal worldwide time:UTC)あるいはローカル時間である。例えば、2時34分に静脈ライン取得、4時10分に最初のエピネフリン(epinephrine)投与、7時42分に二回目のショック、等々である。もしもACLS過程の間にミスがなされたとすれば、当該装置は応答者に対してそのようなミスを注目できるようにし、それに応答してキーボードを介して何らかの行動がとられるようにする。
【0019】
もしも患者の死亡を宣告することが必要となったとすれば、本発明の好適実施例による装置は前記宣告の応答者からの入力を受け取り、その時点で当該装置はこれが所望の行動であることを確証するプロンプトを提供する。
【0020】
本発明の好適実施例は実行されると、患者の年齢、体重および(または)身長に関する応答者からの入力を受け取るようにされている。前記入力に応答して、当該装置は薬物治療のための正確な投与量および適用すべき電圧ショックのレベルを調整するようにされている。例えば、ビデオディスプレイおよび可聴プロンプトは、「もしも新生児がステップxまで進むとすれば、幼児はステップyまで進み、子供はステップzまで進む」とのテキストを提供しうる。このように、メモリコンピュータのハードウエアにロードされている検索テーブルは新生児、幼児、年少の子供、および子供のための投与量を表す値を有している。同じ概念が例えば静脈および気管内チューブサイズまで展開される。このことはACLS手順の間そのような計算を行う必要性を有利に克服する。
【0021】
図1A−図1TTTは、大人の蘇生を促進するために使用される、本発明による装置の第一の実施例において実行しうる方法の詳細フローチャートを提供する。本方法は子供の蘇生を促進するために本明細書において説明されているように修正することができる。以下説明するように、引用文における全てのテキストは本発明の第一の実施例による装置によって音声変換器、タッチスクリーン、ビデオディスプレイなどを介して応答者に対して可聴的に、可視的に、あるいは双方の仕方で伝達される指令あるいはプロンプトである。更に、前述のように、何時ある行動をとるべきかを検出するために使用される複数のタイマーが本発明の第一の実施例において使用されている。本発明の第一の実施例は以下のような6個のタイマー(以下クロックと称する)を利用することが好ましい。
【0022】
外部クロックA。このクロックは使用者が事態(event)全体を停止させるまで、ACLS手順の開始からACLS手順の終了までの経過時間を保持する(そのような経過時間はコードブルーイベント(code blue event)としてのその性格のため今後時には「コード」と称される)。このクロックはビデオディスプレイに表示され、応答者にも可視であり、従って外部クロックと称するものである。
【0023】
CPRクロックB。このクロックは応答者には可視でなく(従って、「内部」クロックと称され)、個々のCPR活動(CPR session)の長さを表示する2分サイクルのものである。ACLSガイドラインは薬物治療に対する胸部圧縮(chest compressions)の重要性について極めて特定的なものである。
【0024】
昇圧クロックC。このクロックもこの種の医薬(エピネフリンあるいはヴァソプレッシン(Vasopressin))のタイミングを追跡する内部クロックである。これは3分毎に1サイクルする。
【0025】
抗不静脈クロックD。この内部クロックは3分毎に一サイクルし、エピネフリンあるいはアミオダロン(Amiodarone)のタイミングを追跡する。
【0026】
アトロピンクロックE。この内部クロックは三分毎に一サイクルし、アトロピン(atropine)のタイミングを追跡する。
【0027】
静脈/気道プロンプト。この「内部」あるいは「外部」クロックはタッチスクリーンあるいはその他の入力認識によって確認されるまで五分毎に一サイクルする。
【0028】
信号クロック源を使用しているコンピュータにおいて各種のクロックが提供されうることが注目される。更に、本発明による装置の第一の実施例では可聴のメトロノーム的リズム(cadence)を含んでいる。現在のACLSプロトコルはより優れ、より迅速で、中断されることのないCPRの必要性を強調している。新しい胸部圧迫数は100回/分である。可聴メトロノーム的リズムはこの回数に対するペースを可聴的にセットする。
【0029】
さて図1Aを参照すれば、大人と子供との間の初期選択が促される。もしも大人が選択されたとすれば、本装置はステップ1から開始する。もしも子供が選択されたとすれば、本装置は、以下説明されるように大人版から修正されたステップである子供の蘇生のためのステップを実行する。前記ステップは、本装置のプロンプトおよび該装置からの伝達に応答して使用者(あるいはセンサ)からの応答および(または)入力に続いて(アルゴリズムに基づいて)当該装置によって自動的に採られる。
【0030】
図1Bから判るように、ステップ1において、外部クロックAが始動する。本装置は「モニタおよび除細動器を装着する」および「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、ステップ55へ進む。もしも脈拍がないとすれば、以下の、心室頻拍/心室細動アルゴリズム(「V TachあるいはV Fib」またはVT/VFと称する)(ステップ2に進む)、心静止アルゴリズム(ステップ18へ進む)、あるいは無脈性電気活動(PEA)アルゴリズム(ステップ36へ進む)から選択する。
【0031】
図1Cから判るように、ステップ2(VT/VF)において、本装置は「200ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、メトローム的リズムが100回/分で開始する。クロックBが2分にセットされ、次いで始動する。次いで、本装置は、「静脈ライン(IV access)は確立されたか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」と答えると、ステップ3が開始する。もしも、「いいえ」と答えると、次いで「はい」と返答されるまで3分毎に質問がなされる。次いで、本装置は、「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、肯定的な応答が得られるまで5分毎に質問をなされうる。更に、静脈(IV)および(または)気道が確立されるまでプロンプトはタッチスクリーンに残留しうる。
【0032】
図1Dから判るように、ステップ3(VT/VF)において、クロックBが2分に到達すると、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。その場合、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(PEA)(ステップ36(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「300ジュールで除細動する」、および「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続せよ」と伝達する。毎分100回の拍動でメトローム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。この時点で、もしも静脈ラインが確立されたとすれば、本装置はステップ4へ続く。もしも静脈ラインが確立されていないとすれば、本装置はそれが確立されるまで促し続ける。一方応答者が静脈ラインは確立されていないが、口腔気道(oral airway)が適所にあることを指示するとすれば、本装置はステップ5(a)へ進む。もしも口腔気道が適所に無いとすれば、本装置は口腔気道が適所にくるまで促し続ける。本装置はもしも静脈ラインも口腔気道も確立されていないとすれば薬物治療はできないことを指示しうる。
【0033】
図1Eから判るように、ステップ4(静脈ライン確保)において、本装置は医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。すなわち、エピネフリン1mgの静脈注射あるいはヴァソプレッシン40単位の静脈注射である。クロックCは3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であると指示するようにしうる。従って、この場合にそれが投与されるとすれば、次のステップにおいてはそれはオプションでなくなる。しかしながら、このステップにおいて投与されないとすれば、それはもう一回オプションとして提供しうる。前述のことはステップ4(a)にも同様に適用される。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ4(a)においては、本装置は5mlの水あるいはNS(生理食塩水)にエピネフリン2.5mgをETするか、あるいはヴァソプレッシン40単位を5mlの水あるいはNSにETすることを伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気(assisted ventilations)を行う」と伝達する。次いでクロックCは3分にセットされる。
【0034】
図1Fから判るように、ステップ5(VT/VF)において、本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達し、本装置は毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムを提供する。一旦クロックBが2分に達すると、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。前記リズムに基づいて、使用者の受け入れ用に4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100の拍動でメトローム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0035】
図1Gから判るように、ステップ6(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置はアミオダロン300mgを静脈注射、あるいはリドカイン1−1.5mg/kgを静脈注射するというように医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックDが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ6(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにリドカイン2−3mgETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。クロックDは3分にセットされる。本装置はアミオダロンが気道装置を介しては投与できないことに注意することができ、従って、これはオプションとしては提供されない。静脈ラインが確立されたことが一旦指示されると、本装置はプロトコルの残りの間ステップ10(a)を実行する必要性をそれ以上伝達しない。
【0036】
図1Hから判るように、ステップ7(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ36(b)に進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0037】
図1Iから判るように、ステップ8(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン1mgの静脈注射あるいはヴァソプレッシン40単位の静脈注射のように、医薬、投与量および薬物治療方法について伝達する。クロックCは3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみしか投与できないことを指示するようにしうる。しかしながら、もしもそれがこのステップにおいて投与されないとすれば、先送りのオプションとして提供されえない。前述のことはステップ8(a)についても適用される。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ8(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水あるいはNSにおいてヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0038】
図1Jから判るように、ステップ9(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は、「360ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0039】
図1Kから判るように、ステップ10(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置は、アミオダロン150mgを静脈注射あるいはリドカイン1−1.5mg/kgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックDは3分にセットされる。代替的に静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ10(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにリドカイン2−3mg/kgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックDは3分にセットされる。本装置はアミオダロンが気道装置を介して投与できないことに注意しうるので、したがってそれはオプションとしては提供されない。静脈ラインが確立されたことが一旦指示されると、本装置はプロトコルの残りにおいてステップ10(a)を実行する必要性をそれ以上伝達することはない。
【0040】
図1Lから判るように、ステップ11(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0041】
図1Mから判るように、ステップ12(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量、および薬物治療の方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ12(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0042】
図1Nから判るように、ステップ13(VT/VF)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55まで進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「360ジュールで除細動する」および「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分でセットされ、再始動する。
【0043】
図1Oから判るように、ステップ14(VT/VF)において、本装置は、「患者は3mg/kgのリドカインの最大投与量を受け入れたか?」と伝達する。もしもその応答が「いいえ」であるとすれば、本装置は次いで1−1.5mg/kgのリドカインを静脈注射すると伝達し、クロックはこの医薬についてはセットされない。代替的に、本装置はステップ14(a)へ続く。もしも応答が「はい」であるとすれば、本装置はステップ15へ続く。静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ14(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいて2−3mg/kgのリドカインをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。
【0044】
図1Pから判るように、ステップ15(可逆性原因(reversible causes))において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプトが伝達される。すなわち、血液量減少症、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症、である。次いで、使用者は後程参照するためにこのリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿しておくかのオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、あるいは、もしも再度参照する必要が生じたとすれば、使用者がそれに容易にアクセスできるようにこのリストをこの時点でスクリーンに含めてよい。
【0045】
図1Qから判るように、ステップ16(VT/VF)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで4つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は、「360ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0046】
図1Rから判るように、ステップ17(静脈ライン確保)(VT/VF)において、本装置はエピネフリン1mを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが気道装置は確認されているステップ17(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置はステップ16および17の入れ子型ループ(nested loop)を実行する。医療チームが「コード呼び出し(call the code)」、患者の死亡を宣告する準備ができるまでは何ら新しい薬物治療はない。その時点でステップ54まで終了手順がスクリーン上に留まっている。
【0047】
図1Sから判るように、ステップ18(心静止)において、本装置は、「二つの先例(leads)から心静止を確認する」および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、クロックBが2分にセットされ、始動する。次いで、本装置は、ステップ3に従って「静脈ラインは確立されたか?」と促す。もしもそうであれば、本装置はステップ19へ続く。もしもそうでなければ、プロンプトが継続され、肯定的な応答がなされるまで5分毎に質問がし直される。一方、本装置は「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。このプロンプトが継続され、肯定的な応答がなされるまで5分毎に質問がし直される。更に、プロンプトは静脈ラインおよび(または)気道が確立されるまでスクリーン上に留まりうる。代替的に、ステップ18(a)(心静止)において、本装置は、「二つの先例から心静止を確認する」および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。このステップからの静脈ラインおよび気道に関する情報はコンピュータのメモリに記憶されている。
【0048】
図1Tから判るように、ステップ19(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、「経皮的歩調合せ(transcutaneous spacing)を検討する」と伝達する。本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射、あるいはヴァソプレッシン40単位を静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であると指示するようにしうる。従って、この時点でそれがこのステップで投与されたとすれば、それは次のステップでのオプションではない。しかしながら、このステップにおいて投与されないとすれば、もう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ19(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをET、あるいは5mlの水あるいはNSにおいてバッソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。そして、本装置はステップ20に続く。図1Uから判るように、ステップ19(b)(心静止)において、本装置は「二つの先例から心静止を確認する」および「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、クロックBが2分にセットされ、始動する。
【0049】
図1Uから判るように、ステップ20(心静止)において、本装置は「経皮的歩調合せを検討する」と伝達する。クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ進む)、心静止(以下へ続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提示される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。メトロノーム的リズムが毎分100回の拍動で開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0050】
ステップ20(b)(VT/VF)において、本装置は、「200ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。次いで、本装置はステップ4へ進む。
【0051】
図1Vから判るように、ステップ21(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ21(a)においては、本装置は5mlの水またはNSにおいてアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置は応答者にアトロピンは最大4回の投与しかできないことを喚起させ、この事実はアプリケーションソフトウエアにコード化される。
【0052】
図1Wから判るように、ステップ22(可逆性原因)において、本装置は「以下の可逆性原因を考慮したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち、血液量減少症、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症が伝達される。使用者は次いで、後程参照するためにリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するオプションが与えられる。本装置はプロンプト用釦を含むか、あるいは再度参照する必要がある場合に、使用者が容易にそれにアクセスするようにこの時点でこのリストをスクリーンに含みうる。
【0053】
図1Xから判るように、ステップ23(心静止)において、クロックBが2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0054】
図1Yから判るように、ステップ24(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射、あるいはヴァソプレッシン40単位を静脈注射というような、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。本装置は、ヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であることを指示するようにしうる。従って、それがこの時点で投与されるとすれば、次のステップに対してそれはオプションとならない。しかしながら、それがこのステップにおいて投与されないとすれば、それはもう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ラインは確保していないが、気道装置は確認されているステップ24(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水あるいはNSにおいてヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0055】
図1Zから判るように、ステップ25(心静止)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提示される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0056】
図1AAから判るように、ステップ26(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、アトロピン1mg静脈注射というような、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ26(a)において、本装置は5mlの水またはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これは投与しうるアトロピンの全体4回の投与の中の2回目の投与であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダ(reminder)として応答者に伝達しうる。
【0057】
図1BBから判るように、ステップ27(可逆性原因)において、本装置は「以下の可逆性原因を考慮したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少症、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーゼ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症を伝達する。次いで、使用者は後程参照するためにそのリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するかのオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、それを再度参照する必要性が出たとき使用者がそれに容易にアクセスできるようにこの時点でスクリーンにこのリストを含みうる。
【0058】
図1CCから判るように、ステップ28(心静止)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止して、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0059】
図1DDから判るように、ステップ29(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ29(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。この時点において、終了手順がステップ54までビデオディスプレイ上に留まる。
【0060】
図1EEから判るように、ステップ30(心静止)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ継続する)、心静止(以下へ続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0061】
図1FFから判るように、ステップ31(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置はアトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ31(a)において、本装置は5mlの水またはNSにおいてアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これは投与しうるアトロピンの4回の全体投与の中の三回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者にも伝達しうる。
【0062】
図1GGから判るように、ステップ32(心静止)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下へ続く)、無脈性電気活動(ステップ36(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0063】
図1HHから判るように、ステップ33(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ33(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0064】
図1IIから判るように、ステップ34(心静止)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(以下に続く)、無脈性電気活動(ステップ38(b)へ進む)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0065】
図1JJから判るように、ステップ35(静脈ライン確保)(心静止)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ35(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにおいてアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢喚起を行う」と伝達する。次いで、クロックEが3分にセットされる。本装置によって、これが投与可能であるアトロピンの4回の全体投与の中の4回目であることが内部的にフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者に伝達しうる。この時点において、終了手順がステップ54からビデオディスプレイ上に留まっている。ステップ32とステップ33とは応答者がコードを呼び出し、あるいは本方法の終了部分が呼び出されるまでループとされている。この時点においては、採るべき行動においてそれ以上の医薬の投薬はなされない。
【0066】
図1KKから判るように、ステップ36(無脈性電気活動)において、本装置は、「毎分100回の圧迫でCPR開始する」と伝達する。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、次いで始動される。本装置は次いで、「静脈ラインは確立されたか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」と答えると、次いで本方法はステップ3に戻る。もしも「いいえ」であるとすれば、「はい」と答えられるまで5分毎に質問がし直される。次いで、本装置は「気道装置は適所にあり、確認されているか?」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、「はい」の応答が得られるまで5分毎に質問がし直される。更に、静脈ラインおよび(または)気道が確立されるまでプロンプトがタッチスクリーン上に留まりうる。もしも「はい」であるとすれば、本方法はステップ37へ続く。図1NNから判るように、ステップ36(b)(無脈性電気活動)において、本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、次いで始動する。
【0067】
図1LLから判るように、ステップ37(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置はエピネフリン1mgまたはヴァソプレッシン40単位の静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。本装置はヴァソプレッシンが一回のみ投与可能であること指示するようにしうる。従ってこの時点でそれが投与されるとすれば、次のステップでオプションとして提供されない。しかし、このステップでそれが投与されないとすれば、もう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置が確認されているステップ37(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水あるいはNSにヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。
【0068】
図1MMから判るように、ステップ38(無脈性電気活動)において、一旦クロックBが2分に達すると、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。リズムに基づいて、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ進む)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。本装置は「脈拍は60以下であるか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」を選択するとすれば、本方法はステップ39へ進む。。もしも使用者が「いいえ」を選択するとすれば、本方法はステップ40へ進む。
【0069】
図1NNから判るように、ステップ39(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ39(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これが投与しうる全体で4回の投与の中の最初の投与であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者へも伝達しうる。
【0070】
図1OOから判るように、ステップ40(可逆性原因)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症が伝達される。次いで、使用者は後程参照するためにリストを保存するか、あるいはリストを秘匿するかのオプションが提供される。本装置はプロンプト釦を含むか、あるいは使用者が再度参照する必要があるとすれば容易にアクセスできるようにこの時点でスクリーン上にこのリストを含めることができる。
【0071】
図1PPから判るように、ステップ41(無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ進む)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0072】
図1QQから判るように、ステップ42(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射、あるいはヴァソプレッシン40単位を静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。本装置は、ヴァソプレッシンは一回のみ投与しうることを指示するようにしうる。従って、この時点でそれが投与されるとすれば、それは次のステップではオプションでない。しかしながら、それがこのステップにおいて投与されないとすれば、もう一回オプションとして提供しうる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ42(a)において、本装置は、5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETする、あるいは5mlの水またはNSにヴァソプレッシン40単位をETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0073】
図1RRから判るように、ステップ43(無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。本装置は、「脈拍は60以下であるか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」を選択すると、本方法はステップ44へ続く。もしも使用者が「いいえ」を選択すると、本方法はステップ45へ続く。
【0074】
図1SSから判るように、ステップ44(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ44(a)において、本装置は、5mlの水またはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEが3分にセットされる。これが投与しうるアトロピンの全体で4回の投与の中の二回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者へも伝達しうる。
【0075】
図1TTから判るように、ステップ45(可逆性原因)において、本装置は、「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症が提供される。次いで、使用者は後程参照するために該リストを保存するか、あるいは該リストを秘匿しておくオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、あるいは再度参照が必要とされる場合、使用者が容易にそれにアクセスできるようにこのリストをこの時点でスクリーンに含めておくことができる。
【0076】
図1UUから判るように、ステップ46(無脈性電気活動)において、クロックBが2分に達し、本装置が「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下に続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0077】
図1VVから判るように、ステップ47(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ47(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。この時点において、ステップ54まで、終了手順がビデオディスプレイ上に留まる。
【0078】
図1WWから判るように、ステップ48(無脈性電気活動)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する、次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)まで継続する)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下へ続く)および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。本装置は、「脈拍は60以下であるか」と伝達する。使用者がもしも「はい」を選択するとすれば、本方法はステップ49へ進む。もしも使用者が「いいえ」を選択するとすれば、本方法はステップ50へ進む。
【0079】
図1XXから判るように、ステップ49(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、アトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ49(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これが投与しうるアトロピンの全体で4回の投与の中の3回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者に対しても伝達しうる。
【0080】
図1YYから判るように、ステップ50(無脈性電気活動)において、クロックBが2分に達し、本装置は「CPRを停止して、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ18(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下に続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0081】
図1ZZから判るように、ステップ51(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン1mgを静脈注射というように、医薬と、投与量と、薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ51(a)において、本装置は5mlの水あるいはNSにエピネフリン2.5mgをETすると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0082】
図1AAAから判るように、ステップ52(無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわちVT/VF(ステップ20(b)へ続く)、心静止(ステップ19(b)へ進む)、無脈性電気活動(以下に続く)、および脈拍回復(ステップ55へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。本装置は、「脈拍が60以下であるか」と伝達する。もしも使用者が「はい」を選択すれば、本方法はステップ53へ継続する。もしも使用者が「いいえ」を選択するとすれば、本方法はステップ54へ継続する。
【0083】
図1BBBから判るように、ステップ53(静脈ライン確保)(無脈性電気活動)において、本装置はアトロピン1mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。代替的に、静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されているステップ53(a)において、本装置は5mlの水またはNSにアトロピン2mgをETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックEは3分にセットされる。これが投与しうるアトロピンの全体で4回の投与の中の4回目であることが本装置によって内部でフラッグされる。そのような事実はまた、リマインダとして応答者へも伝達しうる。この時点において、ステップ54から終了手順がビデオディスプレイに留まる。ステップ50とステップ51とは応答者がコードを呼び出すか、あるいは本方法の終了部分が呼び出されるまでループされている。この時点では、それ以上の治療投与すべき医薬あるいは採るべき行動はない。
【0084】
図1CCCから判るように、終了手順が呼び出される。本装置は、「本当にACLS活動を終了したいのか?」と伝達する。もしも「はい」であるならば、次いで、本装置は、「ACLS活動を終了したいことを確認する」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、ループを継続する。この時点において、使用者は外部のクロックおよび内部の経過時間のクロックに関連して投与された医薬のタイミングと共に発生事態の要約をプリントするオプションが与えられる。本発明の一局面において、本装置に挿入可能である接着性の裏を有する一枚の紙の上にプリントされ、本装置から排出される。
【0085】
図1DDDから判るように、ステップ55(脈拍がある)において、本装置は「血圧および心拍数を調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわち心拍数が60以下であるか(ステップ56へ進む)、心拍数が60から120までであるか(ステップ68へ進む)、心拍数が120以上であるか(ステップ61へ進む)が提供される。
【0086】
図1EEEから判るように、ステップ56(徐脈)において、本装置は「患者は症状が現れているか、あるいは不安定か?」と伝達する。選択のために2つのオプションが提供される。もしも「いいえ」であれば、次いで、以下に継続される。もしも「はい」であるとすれば、次いで(ステップ58まで進む)。本装置は12のリードEKG(lead EKG)を取得する」と伝達する。次いで、タイプIIであるかIIIでAVブロックか?選択のために2つのオプションが提供される。もしも「いいえ」であるとすれば、次いで以下へ継続する。もしも「はい」であるとすれば、ステップ57へ進む。本装置は、「患者に経皮性ペーサパッドを取り付け、モニタし、かつ観察する」および「酸素を与える」と伝達する。次いで、オプションが提供される。もしも患者が不安定になるか、あるいは症状が出てくるとすれば、ここを押す。もしもオプションが選択されると、本方法はステップ58へ進む。
【0087】
図1FFFから判るように、ステップ57(徐脈)において、本装置は、「患者に経皮性ペーサパッドを取り付け、モニタし、かつ観察する」および「酸素を与える」、および「経静脈性ペースメーカを準備する」と伝達する。次いで、応答者は喚起され、促される。もしも症状が顕著となれば、経静脈性ペースメーカが取り付けられるまで、経皮性ペーサを使用し、直ちに専門医の診断を受けると伝達する。
【0088】
図1GGGから判るように、ステップ58(徐脈)において、本装置はアトロピン0.5mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックEは3分にセットされる。本装置は、「患者に経皮性ペーサパッドを取り付ける」、および「酸素を与える」、および「もしも心拍数が低いままであると、以下を検討する」と伝達し、以下のこと、すなわちアトロピン0.5mgを3−5分毎に6回の投与分まで投与し、エピネフリンを2から10mcg/分注入し、ドーパミンを2から10mcg/kg/分注入し、そして根本的な原因を検索するということがビデオディスプレイに表示される。
【0089】
図1HHHから判るように、ステップ59(徐脈)において、本装置は、「心拍数は60以下であるか」、あるいは「患者は症状が出ているか、あるいは不安定であるか?」と伝達する。2つのオプション、すなわちもしも「いいえ」であるとすれば、以下へ継続し、もしも「はい」が選択されるとすれば、(ステップ60へ進め)が選択のために提供される。次いで、本装置は、もしも患者が現在何ら深刻な徴候あるいは症状なしに安定しているとすれば、モニタし、かつ観察すると促す。
【0090】
図1IIIから判るように、ステップ60(徐脈)において、本装置は「経皮性ペーサを使用する」と伝達する。本装置は、アトロピン0.5mgを静脈注射というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックEが3分にセットされる。本装置は「もしも心拍数が低いままであるとすれば、以下を検討する」と伝達し、以下のこと、すなわち直ちに専門医の診断を受ける、アトロピン0.5mgを3−5分毎に6回の投与分まで投与、エピネフリンを2−10mcg/分注入、ドーパミンを2−10mcg/kg/分注入、および根本的な原因を検索するということがビデオディスプレイに表示される。
【0091】
図1JJJから判るように、ステップ61(徐脈/不安定)において、本装置は「患者は安定しているか?」と伝達する。選択のために2つのオプションが提供される。すなわち、不安定(以下へ続く)および安定(ステップ63まで進む)である。本装置は、「100ジュールで直ちに同期型除細動(synchronized cardioversion)を行う」と伝達する。本装置は、「患者は安定しているか?」と伝達する。もしも不安定であるとすれば、以下へ続く。もしも安定が選択されたとすれば、ステップ63へ進む。本装置は、「200ジュールで直ちに同期型除細動を行う」と伝達する。
【0092】
図1KKKから判るように、ステップ62(徐脈/不安定)において、本装置は「患者は安定しているか?」と伝達する。2つのオプションが選択のために提供される。すなわち、不安定(以下へ続く)と安定(ステップ63へ進む)である。本装置は、「300ジュールで直ちに同期型除細動を行う」と伝達する。本装置は、「患者は安定しているか?」と伝達する。もしも不安定であるならば、以下へ継続する。もしも安定が選択されたとすれば、ステップ63へ進む。本装置は、「360ジュールで直ちに同期型除細動を行う」と伝達する。本方法は次いでステップ55へ進む。
【0093】
図1LLLから判るように、ステップ63(頻脈/安定)において、本装置は、「酸素を与える」、「静脈ラインを確立する」、「直ちに専門医の診断を受ける」、および「12のリードEKGを取得する」と伝達する。次いで、4つのオプション、すなわち、QRS狭い(<12秒)(以下へ続く)、QRS広い(>12秒)(ステップ66へ進む)、規則的なリズム(ステップ64へ進む)および不規則なリズム(ステップ65へ進む)が選択のために提供される。
【0094】
図1MMMから判るように、ステップ64(頻脈/安定/狭い/規則的)において、本装置は、SVT(上室性頻拍)の治療を検討する」と伝達し、以下の注意項目が提供される。すなわち、専門家の診断、迷走神経操作、アデノシンラピッドIV(Adenosine rapid IV)の押し込み、モニタ、酸素である。本装置は次いでステップ70へ継続する。
【0095】
図1NNNから判るように、ステップ65(頻脈/安定/狭い/不規則)において、本装置は「粗細動(A−fib/flutter)の治療を検討する」と伝達し、以下の注意項目、すなわち専門医の診断、ジルチアゼムIV(diltiazem IV)による脈拍コントロールを検討、モニタ、酸素、が提供される。本装置は次いで、ステップ70へ継続する。
【0096】
図1OOOから判るように、ステップ66(頻拍/安定/狭い/規則的)において、本装置は2つのオプション、すなわち規則的なリズム(以下へ続く)、不規則なリズム(ステップ67へ進む)を提供する。本装置は次いで、「安定した心室頻拍を検討する」と伝達し、以下の4つの注意項目、すなわち10分に亘ってアミオダロン150mgを静脈注射、もしも患者が不安定になれば、同期型除細動の準備、専門医の診断、モニタ、酸素、が提供される。次いで、本装置はステップ70へ進む。
【0097】
図1PPPから判るように、ステップ67(頻拍/安定/広い/規則的)において、本装置は以下の注意項目、すなわち専門医の診断、10分に亘ってアミオダロン150mgを静脈注射してよいこと、多形性心室頻拍に対して10分に亘りマグネシウム2gmを投与してよいこと、もしも患者が不安定になるならば同期型除細動を準備しておくこと、モニタ、および酸素、を提供する。次いで、本装置はステップ70に継続する。
【0098】
図1QQQから判るように、ステップ68(正常心拍数)において、本装置は、「酸素を与える」、および「静脈ラインを確立する」と伝達する。本装置は、以下の注意事項、すなわち直ちに専門医の診断、12リードEKGの取得、バイタルサインおよび症状のモニタ、を提供する。次いで、本装置はステップ70へ進む。
【0099】
ステップ70(蘇生後)において、本装置は以下の注意事項、すなわち専門医の診断、酸素、バイタルサインおよび症状のモニタ、D−スティック(D−stick)の調査、12リードEKGの取得、適当な研究所への送付、血管作用性治療薬の注入の検討、を提供する。
【0100】
もしも患者の選択が子供であるとした場合に本装置によって採られるステップは、大人と子供との間の身体的な差異による修正が必要であるが、患者の選択が大人であった場合に採られるものと類似である。そのような修正は以下の通りである。小児科用ステップ(pediatric step)1において、外部のクロックAが始動する。本装置は、「脈拍を調べる」、そして「モニタおよび除細動器を取り付ける」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、小児科用ステップ31へ進む。もしも脈拍がないとすれば、次いで、「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達される。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。本装置は「リズムを調べる」と伝達する。2つの選択が提供される。すなわち、VT/VF(小児科用ステップ2へ進む)と心静止/無脈性電気活動のアルゴリズム(小児科用ステップ18へ進む)である。
【0101】
小児科用ステップ2(VT/VF)において、本装置は、「キログラム当たり2ジュールで除細動せよ」、「全てクリアせよ」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。次いで、毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、次いで始動する。次いで、本装置は、「静脈ラインあるいはIOアクセス(IO access)は確立されたか?」と伝達する。もしも使用者が「はい」と答えると、次いで小児科用ステップ3が開始する。もしも答えが「いいえ」であるとすれば、その質問は「はい」と答えられるまで3分毎にし直される。次いで、本装置は「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。もしも「いいえ」であるとすれば、その質問は肯定的な応答が得られるまで、5分毎にし直される。更に、静脈ラインおよび(または)気道が確立されるまでプロンプトがタッチスクリーン上に留まりうる。
【0102】
小児科用ステップ3(VT/VF)において、クロックBが2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されるとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、そして「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。この時点で、もしも静脈ライン/IO(IV/IO)が確立されているとすれば、本装置は小児科用ステップ4に継続する。もしも静脈ライン/IOが確立されていないとすれば、本装置はそれが確立されるまで促し続ける。一方、もしも応答者が静脈ライン/IOが確立されていないが、口腔気道が適所にあることを示せば、本装置は小児科用ステップ5(a)へ進み始める。もしも口腔気道が適所にないとすれば、本装置は口腔気道が適所にあるまで促し続ける。いずれの装置も確立されていないとすれば、本装置は何ら薬物治療が投与できないことを指示しうる。
【0103】
小児科用ステップ4(静脈ラインまたはIOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のような医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。代替的に、静脈ライン/IOアクセスを確保していないが、気道装置は確認されているステップ4(a)において、本装置は、5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgをET(1:1,000;0.1ml/kg)すると伝達する。次いで、本装置は、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0104】
小児科用ステップ5(VT/VF)において、本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達し、本装置は毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムを提供する。一旦クロックBが2分に達すると、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されるとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0105】
小児科用ステップ6(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、アミオダロン5mg/kg IV/IO、あるいはリドカイン1mg/kg IV/IOのように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックDは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスを確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ6(a)において、本装置は5mlの水またはNSにリドカイン2−3mg/kgETすると伝達する。本装置は次いで「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックDは3分にセットされる。本装置はアミオダロンが気道装置を介して投与することはできないことに注意することが可能であり、従ってそれはオプションとして提供されない。一旦、静脈ラインが確立されたことが示されると、本装置はプロトコルの残りの部分の間小児科用ステップ4(a)または小児科用ステップ6(a)を実行する必要性をそれ以上伝達しない。
【0106】
小児科用ステップ7(VT/VF)において、クロックBが2分に到達して、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで3つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されるとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0107】
小児科用ステップ8(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ8(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0108】
小児科用ステップ9(VRT/VF)において、クロックBは2分に到達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は、「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアにする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0109】
小児科用ステップ10(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、リドカイン1mg/kg IV/のように医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックDが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ10(a)において、本装置は、5mlの水あるいはNSにリドカイン2−3mg/kg ETと伝達する。本装置は次いで、「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックDが3分にセットされる。次いで、本装置は「D−スティックを調べる」と伝達する。
【0110】
小児科用ステップ11(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は、「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、および整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアにする」(3回)、および毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0111】
小児科用ステップ12(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1mg/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療の方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ12(a)において、本装置は、5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0112】
小児科用ステップ13(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下へ続く)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(c)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「すべてクリアする」(3回)および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0113】
小児科用ステップ14(VT/VF)において、本装置は「患者はリドカイン最大投与量100mgを受け入れたか?」と伝達する。もしも応答が「いいえ」であるとすれば、次いで本装置は小児科用ステップ14(a)において、リドカイン1mg/kg IV/IOと伝達し、クロックはそれ以上セットされない。代替的に、本装置は小児科用ステップ14(b)へ続く。もしも応答が「はい」であるとすれば、本装置は小児科用ステップ15へ続く。静脈ライン確保はしていないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ14(b)において、本装置は5mlの水またはNSにリドカイン2−3mg/kgETすると伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。クロックはそれ以上セットされない。
【0114】
小児科用ステップ15において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム症、肺動脈塞栓症、低カリウム症、冠状動脈血栓症、低体温症が伝達される。次いで、使用者は後程参照するためにそのリストを保存しておくか、あるいは秘匿するオプションが提供される。本装置は、プロンプト釦を含むか、あるいは再度参照する必要があるとすれば使用者がそれにアクセスし易くするようにこの時点でスクリーン上にこのリストを含めておくことができる。
【0115】
小児科用ステップ16(VT/VF)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(以下に続く)、心静止(小児科用ステップ18に進む)、整然としたリズム(小児科用28(c)へ進む)が提供される。もしも第一のオプションが選択されたとすれば、本装置は「キログラム当たり4ジュールで除細動する」、「全てクリアする」(3回)、および「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0116】
小児科用ステップ17(静脈ライン/IOアクセス確保)(VT/VF)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ17(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000:0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックCが3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置は小児科用ステップ16および17の入れ子型ループ(nested loop)を実行する。チームが「コードを呼び出し」かつ患者の死亡を宣言できる状態になるまで新規の薬物治療は何ら行われない。この時点において、小児科用ステップ54まで終了手順がスクリーン上に留まる。
【0117】
小児科用ステップ18(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを開始する」と伝達する。次いで、クロックBが2分にセットされ、始動する。次いで、本装置は、小児科用ステップ3に従って「静脈ライン/IOアクセスが確立したか?」と促す。もしもそうでないとすれば、継続して促され、肯定的な応答が提供されるまで5分毎に質問がし直される。一方、本装置は、「気道装置は適所にあり、かつ確認されたか?」と伝達する。継続して促され、肯定的な応答が提供されるまで5分毎に質問がし直される。プロンプトは静脈ライン/IOおよび(または)気道が確立されるまでタッチスクリーン上に留まりうる。
【0118】
小児科用ステップ19(静脈ライン/IOアクセス確保)(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)というように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ19(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0119】
小児科用ステップ20(心静止/無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(以下に続く)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0120】
小児科用ステップ21(静脈ライン/IOアクセス確保)(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1mg/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ21(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。クロックCは3分にセットされる。
【0121】
小児用ステップ22(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム症、肺動脈塞栓症、低カリウム症、冠状動脈血栓症、低体温症が提供される。次いで、使用者は後程参照するために本リストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するかのオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含むか、再度参照する必要があるとすれば使用者がそれにアクセスし易いようにこの時点でこのリストをスクリーン上に含めておくことができる。
【0122】
小児科用ステップ23(心静止/無脈性電気活動)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(以下に続く)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。本装置は、「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0123】
小児科用ステップ24(静脈ライン/IOアクセス確保)(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000:0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置が確認されている小児科用ステップ24(a)において,本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0124】
小児科用ステップ25(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(以下へ続く)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(c)へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBは2分にセットされ、再始動する。
【0125】
小児科用ステップ26(心静止/無脈性電気活動)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで、以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症、が提供される。次いで、使用者は後程参照するためにこのリストを保存するか、あるいは該リストを秘匿するオプションが与えられる。
【0126】
小児科用ステップ27(心静止/無脈性電気作動)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置が確認されている小児科用ステップ26(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kg ET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで本装置は「CPRを停止し、5回の情勢換気を与える」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。本方法のこの時点において、本装置は小児科用ステップ25から27までの入れ子型ループを実行する。小児科用ステップ28(c)がループを形成する。チームが「コードを呼び出し」、患者の死亡を宣言する状態になるまで新規の薬物治療は何らなされない。この時点において、小児科用ステップ54まで終了手順がスクリーンに留まっている。
【0127】
小児科用ステップ28(a)から小児科用ステップ28(c)までは小児科用ステップ28(整然としたリズム)を構成する。小児科用ステップ28(a)において、本装置は「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、本装置は小児科用ステップ29へ進む。もしも脈拍がないとすれば、本装置は小児科用ステップ21へ進む。小児科用ステップ28(b)において、本装置は「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、本装置は小児科用ステップ29へ進む。もしも脈拍がないとすれば、本装置は小児科用ステップ24へ進む。小児科用ステップ28(c)において、本装置は「脈拍を調べる」と伝達する。もしも脈拍があるとすれば、次いで本装置は小児科用ステップ29へ進む。もしも脈拍がないとすれば、本装置は小児科用ステップ27へ進む。
【0128】
小児科用ステップ29(蘇生後のケア/代償不全)において、本装置は「バイタルサインを調べる」、および「流体濃縮塊(fluid bolus)を検討する」(10−20mL/kgのNSまたはRL)と伝達する。次いで、低血圧あるいは代償不全(Decompensated)(以下へ続く)あるいは正常圧あるいは代償性(compensated)(小児科用ステップ30へ進む)のプロンプトを提供する。次いで、本装置は、更に流体濃縮塊を検討する、酸素、研究所(labs),CXR,痛みコントロール、NG−チューブ、静脈ライン確保、脈拍オキシメータおよびモニタを検討する、0.1から1mcg/kg/分でエピネフリン点滴あるいは2から20mcg/kg/分でドーパミン点滴、および(または)0.1−2mcg/kg/分でノルエピネフリン点滴を検討する、と促す。
【0129】
小児科用ステップ30(蘇生後のケア/代償性)において、本装置は、更に流体濃縮塊を検討する、酸素、研究所、CXR,痛みコントロール、NG−チューブ、静脈ライン確保、脈拍オキシメータ、およびモニタを検討する、2から20mcg/kg/分でドーパミンを点滴、および(または)0.05から0.3mcg/kg/分でエピネフリン点滴、および(または)ミルリノン(Milrinone)点滴を50から75mcg/kgの負荷、0.5から0.75mcg/kg/分の注入、で検討する、と促す。
【0130】
小児科用ステップ31(脈拍あり)において、本装置は「バイタルサインを調べる」、「酸素を与える」、「静脈ラインまたはIOアクセスは確立されたか?」(小児科用ステップ3参照)と伝達する。もしも応答が「いいえ」であるとすれば、3分毎に再度質問がし直されるか、あるいは肯定的な応答がなされるまでディスプレイスクリーンに残される。
【0131】
小児科用ステップ32(脈拍あり)において、3つのオプション、すなわち徐脈(小児科用ステップ33へ進む)、正常脈拍(以下へ続く)、頻脈(小児科用ステップ_へ進む)が提供される。本装置は「心拍数は心肺妥協(cardiopulmonary compromise)をもたらすものであるか?」と伝達する。もしもそうであるとすれば、小児科用ステップ33へ進む。もしそうでなければ、本装置は「モニタし、かつ観察する」と伝達する。
【0132】
小児科用ステップ33(脈拍あり/徐脈)において、本装置は「心拍数は60以下であるか、あるいは患者は不安定であるか?」を伝達する。もしも「はい」であるとすれば、本装置は小児科用ステップ34へ進む。もしもそうでないとすれば、本装置は「モニタし、換気し、かつ観察する」と伝達する。
【0133】
小児科用ステップ34において、本装置は「適正な換気にも拘らず潅流(perfusion)は劣悪であるか?」と伝達する。もしもそうであるとすれば、本装置は小児科用ステップ34(a)へ進み、もしもそうでないとすれば、「モニタし、換気し、かつ観察する」と伝達する。小児科用ステップ34(a)(不安定な徐脈)において、本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分にセットされ、再始動する。
【0134】
小児科用ステップ35(静脈ライン/IOアクセス確保)(不安定な徐脈)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000;0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCは3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ35(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止して、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。本装置は「D−ディスクを調べる」と伝達する。
【0135】
小児科用ステップ36(不安定な徐脈)において、本装置は「以下の可逆性原因を検討したか?」と伝達する。次いで以下のプロンプト、すなわち血液量減少、医薬過剰投与、低酸素症、心臓タンポナーデ、酸性血症、緊張性気胸症」、高カリウム血症、肺動脈塞栓症、低カリウム血症、冠状動脈血栓症、低体温症、が提供される。次いで、使用者は後程参照するためにこのリストを保存しておくか、あるいは秘匿するオプションが与えられる。本装置はプロンプト釦を含んでよく、あるいは再度参照する必要がある場合に使用者が容易にそれにアクセスするようにこの時点でスクリーン上に該リストを含めておくことができる。
【0136】
小児科用ステップ37(不安定な徐脈)において、クロックBは2分に達し、本装置は「CPRを停止し、リズムを調べる」と伝達する。次いで、3つのオプション、すなわちVT/VF(小児科用ステップ2へ進む)、心静止(小児科用ステップ18へ進む)、整然としたリズム(小児科用ステップ28(b)へ進む)が提供される。本装置は「毎分100回の圧迫でCPRを継続する」と伝達する。毎分100回の拍動でメトロノーム的リズムが開始する。クロックBが2分でセットされ、再始動する。
【0137】
小児科用ステップ38(不安定な徐脈)において、本装置は、エピネフリン0.01mg IV/IO(1:10,000:0.1ml/kg)のように、医薬、投与量および薬物治療方法を伝達する。クロックCが3分にセットされる。代替的に、静脈ライン/IOアクセスは確保していないが、気道装置は確認されている小児科用ステップ38(a)において、本装置は5mlのNSにエピネフリン0.1mg/kgET(1:1,000;0.1ml/kg)と伝達する。次いで、本装置は「CPRを停止し、5回の助勢換気を行う」と伝達する。次いで、クロックCは3分にセットされる。
【0138】
小児科用ステップ39(頻拍)において、本装置は「心拍数は心肺妥協あるいは劣悪な潅流をもたらすものであるか?」と伝達する。もしも「はい」であるとすれば、本装置は小児科用ステップ43へ進む。もしもそうでないとすれば、本装置は、QRS持続時間(QRS duration)は0.08秒より長いか?と質問する。もしもそうであれば、本装置は小児科用ステップ40へ進む。もしもそうでないとすれば、本装置は「静脈洞頻拍(sinus tachycardia)と共通する病歴があるか、あるいはP波は存在するか?」と伝達する。もしもそうであるとすれば、本装置は小児科用ステップ42へ進む。もしもそうでなければ、小児科用ステップ41へ進む。
【0139】
小児科用ステップ40(広範な複合頻拍/安定)において、本装置は「心室頻拍の可能性」と伝達し、以下のプロンプト、すなわち小児心臓専門医の診察、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタ、および徐細動器の装着、20から60分に亘るアミオダロン5mg/kg IV,あるいは30から60分に亘るプロカインアミド15mg/kg IVあるいはリドカイン1mg/kg IV濃縮塊を検討する、を提供する。もしも患者が不安定になるとすれば0.5から1ジュール/kgでショックを与える。もしも最初のショックで効果がないとすれば、2ジュール/kgまで増やしてよいと伝達する。
【0140】
小児科用ステップ41(狭い複合頻拍/安定)において、本装置は「SVT(上室性頻拍)の可能性」と伝達する。本装置は、小児心臓専門医の診断、迷走神経操作の検討、アデノシン0.1mg/kg IVラピッド濃縮塊(最大最初の投与は6mg)、投与量を倍にして、一回繰り返してよい(二回目の投与は最大12mg)、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッド、というプロンプトを提供する。
【0141】
小児科用ステップ42(狭い複合頻拍/安定)において、本装置は「静脈洞頻拍が予想される」と伝達する。本装置は、小児心臓病専門医の診断、酸素でABC′sのサポートの検討、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッド、流体濃縮塊を試す可能性、原因の追求、のようなプロンプトを提供する。
【0142】
小児科用ステップ43(狭い複合頻拍/不安定)において、本装置は、「QRS持続時間が0.08秒より長いか?」と問い質す。もしもそうであれば、小児科用ステップ45へ進む。もしもそうでないとすれば、次いで本装置は「静脈洞頻拍と共通する病歴があるか、あるいはP波が存在するか?」と伝達する。もしもそうでなければ、小児科用ステップ44へ進む。もしもそうであるとすれば、本装置は「静脈洞の頻拍が予想される」と伝達する。本装置は、小児心臓病専門医の診断、酸素でABC′sのサポートを検討、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッドの装着、流体濃縮塊を試す可能性、原因の追求、のようなプロンプトを提供する。
【0143】
小児科用ステップ44(狭い複合頻拍/不安定)において、本装置は「SVT(上室性頻拍)の可能性あり」と伝達する。本装置は、小児心臓病専門医の診断、鎮静剤による鎮静の検討、のようなプロンプトを提供する。その場合本装置は「0.5から1ジュール/kgで電気的細動せよ」と伝達する。本装置は、最初のショックが効果的でないならば、2ジュール/kgまで増してよいこと、迷走神経操作、アデノシン0.1mg/kgIVラピッド濃縮塊(最大の最初の投与は6mg)、投与量を倍にして、一回繰り返してよいこと(最大の二回目の投与は12mg)、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタおよび除細動パッド、のようなプロンプトを提供する。
【0144】
小児科用ステップ45(広い複合頻拍/不安定)において、本装置は、「心室頻拍の可能性あり」と伝達する。本装置は、鎮静剤による鎮静を検討せよと促す。その場合、本装置は「0.5から1ジュール/kgで電気的除細動する」と伝達する。本装置は、もしも最初のショックで効果的でないとすれば、2ジュール/kgまで増加してよいことを促す。20から60分に亘ってアミオドロン5mg/kg IV、あるいは30から60分に亘ってプロカインアミド15mg/kg IV,あるいはリドカイン1mg/kgIV濃縮塊を検討せよと促す。小児心臓病専門医の診断の受診、酸素でABC′sをサポート、静脈ライン、脈拍オキシメータ、モニタの検討、を促す。
【0145】
小児科用ステップ54において、終了手順が呼び出される。本装置は「間違いなくACLS活動を終了させたいと思うか?」と伝達する。もしもそうであれば、その場合本装置は「ACLS活動を終了したい旨確認せよ」と伝達する。もしもそうでないとすれば、ループが継続する。この時点において、使用者は外部のクロックおよび内部の経過時間を示すクロックに関連して投与された医薬のタイミングと共に事態の要約をプリントするオプションを与えられる。本発明の一局面において、本装置の中へ挿入しうる接着性の裏を有する一枚の用紙がプリントされ、次いで本装置から排出される。
【0146】
本発明は音声および映像コマンド、プロンプト、および各種の言語でのリlマインダを提供するように適合しうる。本発明の実施例はナビゲーションおよびオンスクリーンの選択を提供するタッチ感応ディスプレイ、グラフィカル入力要素、プログラム経路/オプション選択を提供する入力釦、使用者のプロンプトおよびプログラム経路選択を提供する内部タイマーを含む。更に、本発明の装置の実施例はスピーカあるいはその他の音声変換器を使用して音声コマンドを出力するようにしうる。応答者に対して提供されるクロックはカウントダウン、カウントアップおよびプログラム内の使用者の行動のタイミングを適合するようにされた数値時間表示(デジタルクロック)を提供する照明され、セグメント化されたディスプレイを含みうる。コンピュータハードウエアのCPU内部での各種コマンドの処理は慣習的なコンピュータ操作を含む。プログラム内でのその後の行動はタイミング、プロンプティング、および(または)その後の入力操作を実行する。その後のプロンプトは画像ディスプレイに表示され、音声出力を介してアナウンスされる。タイミング操作(カウントダウン、カウントアップ、経過時間、および絶対時間)はプログラムによって実行され、セグメント化されたディスプレイを介して出力される。経路選択についてのその後の使用者の入力およびプログラム内の使用者のプロンプトの承認は入力釦およびIまたはタッチディスプレイを介して完遂される。
【0147】
本発明による方法が実施されるアプリケーションソフトウエアは、ハードドライブ、RAMメモリ、あるいは例えば、メモリカード、フラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、光学ディスクあるいはその他の一般に使用されている記憶媒体のような標準的な媒体内で記憶されるようにされている。ACLSアルゴリズムへの更新を含むプログラムの更新は旧来のコードを新規なプログラムファイルおよび(または)メモリ媒体上のプログラムデータで上書きすることによって実行することができる。
【0148】
本発明の実施例を収容するフォームファクタは穿孔の背後のハウジング内にスピーカを装着する正面穿孔や、タッチ感応画像ディスプレイ、正面近くの頂部から突出する釦、頂部から突出し、背面の近くで正面に面するセグメント化されたディスプレイを受け入れる開口を有する長方形の立方体ハウジングを含みうる。
【0149】
これまで図示し、かつ説明した実施例は単なる例示である。本発明の好適実施例の多数の特徴や利点は本発明の詳細と共に併せて前述の説明において説明してきたが、その開示は単に例示的なものであり、特許請求の範囲で使用されている用語の広義の一般的な意味によって指示される完全な程度まで本発明の原理内で変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1A】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1B】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1C】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1D】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1E】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1F】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1G】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1H】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1I】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1J】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1K】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1L】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1M】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1N】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1O】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1P】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1Q】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1R】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1S】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1T】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1U】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1V】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1W】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1X】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1Y】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1Z】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1AA】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1BB】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1CC】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1DD】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1EE】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1FF】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1GG】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1HH】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1II】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1JJ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1KK】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1LL】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1MM】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1NN】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1OO】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1PP】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1QQ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1RR】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1SS】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1TT】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1UU】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1VV】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1WW】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1XX】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1YY】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1ZZ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1AAA】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1BBB】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1CCC】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1DDD】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1EEE】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1FFF】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1GGG】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1HHH】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1III】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1JJJ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1KKK】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1LLL】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1MMM】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1NNN】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1OOO】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1PPP】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1QQQ】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1RRR】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1SSS】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図1TTT】大人の患者に対して実行される本発明の典型的な方法のフローチャートを提示する。
【図2】本発明の方法を実行するのに適した、コンピュータに基づく典型的な装置のブロック線図である。
【図3A】病院の緊急用カートに設置するようにされた本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置の図である。
【図3B】病院の緊急用カートに設置するようにされた本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置の図である。
【図3C】病院の緊急用カートに設置するようにされた本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置の図である。
【図4】PDAの形態で本発明による方法を実行するようにされた典型的な装置を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次心臓救命処置(ACLS)手順を実行するときに使用する装置において、
使用者からの情報を取得する少なくとも1個のプロンプティング(促進)手段と、
情報プロンプトに対する使用者の応答を取得する少なくとも1個の入力手段と、
ACLSの経過時間あるいはACLS過程の間発生した事態に基づいてタイミング情報を取得する少なくとも1個のタイミング手段と、
使用者の情報およびタイミング情報を受け入れ、それに基づいて決定経路選択を決定し出力するように作動可能であるロジック手段と、
前記ロジック手段からの出力に基づいて心臓停止の間患者に適用されるべき適正な手順を通して使用者をガイドするように指令を伝達する少なくとも1個の出力手段を含むことを特徴とする二次心臓救命手順を実行するときに使用する装置。
【請求項2】
前記の少なくとも1個のタイミング手段とロジック手段とが、オペレーティングシステムを有するコンピュータハードウエアとアプリケーションソフトウエアとを使用して実行され、前記コンピュータハードウエアが更に電源、入力手段、データバス、中央処理装置、メモリユニットおよび出力手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記のコンピュータハードウエアが救急用カートに設置されるように作られた独立型ユニットに位置していることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ハードウエアが、メインフレーム、パーソナルコンピュータ(PC),ターミナル、タブレットPC,ラップトップPCおよび携帯情報端末(PDA)から構成される群から選択されたものであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記入力手段がキーボード、マウス、タッチパッド、トラックボールおよびタッチスクリーンディスプレイから構成される群から選択されたものから構成され、
前記出力手段がスピーカ、ブザー、照明されたインジケータ、ビデオディスプレイおよびプリンタから構成される群から選択されたものから構成されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項6】
コンピュータハードウエアで実行するようにされたコンピュータ化された決定ツリープログラムを含むロジック手段と、
入力手段に対する入力に基づいて出力手段に搬送されるべき情報およびタイミング情報を記憶するようにされたコンピュータライズされたメモリ手段内の検索テーブルと、
ビデオおよび音声コマンドおよびプロンプトデータのデジタル表示を記憶するようにされたメモリ手段と、
デジタルからアナログへの変換器とデジタル音声データをアナログ信号に変換するようにされた音声合成装置とを更に含み、
前記出力手段が心臓停止の間患者に適用されるべき適正な手順を通して応答者をガイドするアナログ音声信号を出力する音声変換器を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記アナログ音声信号が、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語、日本語、ロシア語、ポルトガル語、朝鮮語、ベトナム語、スエーデン語、ノルウエー語、およびフィンランド語から構成される言語から選択された群からの一つであることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ソフトウエアがソフトウエア更新を受け入れるようにされていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項9】
患者に対して投与すべき薬物のタイプおよび投与量および患者に対する心肺蘇生(CPR)のような)行動を実行する順序について応答者に指示するようにされていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項10】
ACLS手順の開始からACLS手順の終了までの経過時間を保持するようにされた外部クロックと、
個々のCPR活動を追跡するようにされたCPRクロックBと、
この種類の薬物治療(エピネフリンあるいはヴァソプレッシン)のタイミングを追跡するようにされたヴァソプレッサクロックCと、
エピネフリンまたはアミオダロンのタイミングを追跡するようにされた抗不整脈薬用クロック(Antiarrythmic clock)Dと、
アトロピンのタイミングを追跡するようにされたアトロピン用クロックEと、
静脈ライン/気道クロックを更に含むことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
自動体外式除細動器(AED)と組み合わされることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項12】
もしも患者が大人であれば第一のセットの指令を、もしも患者が子供であれば第二のセットの指令を伝達するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項13】
本装置と共に維持されているコード化された包装に含有された医薬を参考にして医薬のタイプや投与量を提供するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項14】
ACLS過程で採られた行動のリストをそのような事態が発生した実際の時間と相関させて、ビデオディスプレイあるいはプリンタを介して出力するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項15】
患者の蘇生(resuscitation)において追従すべき装置の使用および手順に対するリアルタイムでの指示を提供するシステムにおいて、
プログラム経路およびオプションの選択に関連するある配列の入力を提供する入力手段および出力手段と、
使用者へのプロンプトとプログラム経路選択とを提供する少なくとも1個のタイマと、
使用者の行動についての音声プロンプトとチューニング、使用者への情報の図形ディスプレイと、デジタルタイムディスプレイとを含むある配列の出力と、心臓病の苦痛を経験している患者を蘇生する間使用者を指導し、かつ喚起するために前記タイマおよび入力からの情報を操作するようにされているロジックユニットとを含むことを特徴とするシステム。
【請求項16】
前記入力/出力手段がタッチ感応ディスプレイスクリーンからなることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記システムがメインフレーム、パーソナルコンピュータ(PC),ターミナル、テーブルPC,ラップトップPCおよび携帯情報端末(PDA)から構成される群から選択されたコンピュータハードウエアと、
オペレーティングシステムと、
前記システムのプロセスを実行するようにされたアプリケーションソフトウエアを含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項18】
自動対外式除細動器(AED)と組み合わされることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項19】
もしも患者が大人であるとすれば、第一のセットの指示を、もしも患者が子供であるとすれば第二のセットの指示を伝達するように構成されるようにされていることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項20】
患者の蘇生の際に追従すべき装置の使用と手順とに関するリアルタイムの指示を提供する方法において、前記システムが、
プログラム経路とオプションの選択に関するある配列の入力を提供する入力手段と出力手段とを提供し、
患者が大人であるか、子供であるかの情報を取得し、
前記情報に基づいて、ロジックユニットによって第一のセットの指示あるいは第二のセットの指示を選択し、
使用者のプロンプトおよびプログラム経路の選択を提供する時間を提供する少なくとも1個のタイマを提供し、
ある配列の出力を提供し、
ロジックユニットによって、前記タイマおよび入力からの情報を操作して心臓病の苦痛を経験している患者の蘇生の間使用者を指導し、かつ喚起することを含むことを特徴とする方法。
【請求項1】
二次心臓救命処置(ACLS)手順を実行するときに使用する装置において、
使用者からの情報を取得する少なくとも1個のプロンプティング(促進)手段と、
情報プロンプトに対する使用者の応答を取得する少なくとも1個の入力手段と、
ACLSの経過時間あるいはACLS過程の間発生した事態に基づいてタイミング情報を取得する少なくとも1個のタイミング手段と、
使用者の情報およびタイミング情報を受け入れ、それに基づいて決定経路選択を決定し出力するように作動可能であるロジック手段と、
前記ロジック手段からの出力に基づいて心臓停止の間患者に適用されるべき適正な手順を通して使用者をガイドするように指令を伝達する少なくとも1個の出力手段を含むことを特徴とする二次心臓救命手順を実行するときに使用する装置。
【請求項2】
前記の少なくとも1個のタイミング手段とロジック手段とが、オペレーティングシステムを有するコンピュータハードウエアとアプリケーションソフトウエアとを使用して実行され、前記コンピュータハードウエアが更に電源、入力手段、データバス、中央処理装置、メモリユニットおよび出力手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記のコンピュータハードウエアが救急用カートに設置されるように作られた独立型ユニットに位置していることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ハードウエアが、メインフレーム、パーソナルコンピュータ(PC),ターミナル、タブレットPC,ラップトップPCおよび携帯情報端末(PDA)から構成される群から選択されたものであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記入力手段がキーボード、マウス、タッチパッド、トラックボールおよびタッチスクリーンディスプレイから構成される群から選択されたものから構成され、
前記出力手段がスピーカ、ブザー、照明されたインジケータ、ビデオディスプレイおよびプリンタから構成される群から選択されたものから構成されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項6】
コンピュータハードウエアで実行するようにされたコンピュータ化された決定ツリープログラムを含むロジック手段と、
入力手段に対する入力に基づいて出力手段に搬送されるべき情報およびタイミング情報を記憶するようにされたコンピュータライズされたメモリ手段内の検索テーブルと、
ビデオおよび音声コマンドおよびプロンプトデータのデジタル表示を記憶するようにされたメモリ手段と、
デジタルからアナログへの変換器とデジタル音声データをアナログ信号に変換するようにされた音声合成装置とを更に含み、
前記出力手段が心臓停止の間患者に適用されるべき適正な手順を通して応答者をガイドするアナログ音声信号を出力する音声変換器を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記アナログ音声信号が、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語、日本語、ロシア語、ポルトガル語、朝鮮語、ベトナム語、スエーデン語、ノルウエー語、およびフィンランド語から構成される言語から選択された群からの一つであることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ソフトウエアがソフトウエア更新を受け入れるようにされていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項9】
患者に対して投与すべき薬物のタイプおよび投与量および患者に対する心肺蘇生(CPR)のような)行動を実行する順序について応答者に指示するようにされていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項10】
ACLS手順の開始からACLS手順の終了までの経過時間を保持するようにされた外部クロックと、
個々のCPR活動を追跡するようにされたCPRクロックBと、
この種類の薬物治療(エピネフリンあるいはヴァソプレッシン)のタイミングを追跡するようにされたヴァソプレッサクロックCと、
エピネフリンまたはアミオダロンのタイミングを追跡するようにされた抗不整脈薬用クロック(Antiarrythmic clock)Dと、
アトロピンのタイミングを追跡するようにされたアトロピン用クロックEと、
静脈ライン/気道クロックを更に含むことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
自動体外式除細動器(AED)と組み合わされることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項12】
もしも患者が大人であれば第一のセットの指令を、もしも患者が子供であれば第二のセットの指令を伝達するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項13】
本装置と共に維持されているコード化された包装に含有された医薬を参考にして医薬のタイプや投与量を提供するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項14】
ACLS過程で採られた行動のリストをそのような事態が発生した実際の時間と相関させて、ビデオディスプレイあるいはプリンタを介して出力するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項15】
患者の蘇生(resuscitation)において追従すべき装置の使用および手順に対するリアルタイムでの指示を提供するシステムにおいて、
プログラム経路およびオプションの選択に関連するある配列の入力を提供する入力手段および出力手段と、
使用者へのプロンプトとプログラム経路選択とを提供する少なくとも1個のタイマと、
使用者の行動についての音声プロンプトとチューニング、使用者への情報の図形ディスプレイと、デジタルタイムディスプレイとを含むある配列の出力と、心臓病の苦痛を経験している患者を蘇生する間使用者を指導し、かつ喚起するために前記タイマおよび入力からの情報を操作するようにされているロジックユニットとを含むことを特徴とするシステム。
【請求項16】
前記入力/出力手段がタッチ感応ディスプレイスクリーンからなることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記システムがメインフレーム、パーソナルコンピュータ(PC),ターミナル、テーブルPC,ラップトップPCおよび携帯情報端末(PDA)から構成される群から選択されたコンピュータハードウエアと、
オペレーティングシステムと、
前記システムのプロセスを実行するようにされたアプリケーションソフトウエアを含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項18】
自動対外式除細動器(AED)と組み合わされることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項19】
もしも患者が大人であるとすれば、第一のセットの指示を、もしも患者が子供であるとすれば第二のセットの指示を伝達するように構成されるようにされていることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項20】
患者の蘇生の際に追従すべき装置の使用と手順とに関するリアルタイムの指示を提供する方法において、前記システムが、
プログラム経路とオプションの選択に関するある配列の入力を提供する入力手段と出力手段とを提供し、
患者が大人であるか、子供であるかの情報を取得し、
前記情報に基づいて、ロジックユニットによって第一のセットの指示あるいは第二のセットの指示を選択し、
使用者のプロンプトおよびプログラム経路の選択を提供する時間を提供する少なくとも1個のタイマを提供し、
ある配列の出力を提供し、
ロジックユニットによって、前記タイマおよび入力からの情報を操作して心臓病の苦痛を経験している患者の蘇生の間使用者を指導し、かつ喚起することを含むことを特徴とする方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図1H】
【図1I】
【図1J】
【図1K】
【図1L】
【図1M】
【図1N】
【図1O】
【図1P】
【図1Q】
【図1R】
【図1S】
【図1T】
【図1U】
【図1V】
【図1W】
【図1X】
【図1Y】
【図1Z】
【図1AA】
【図1BB】
【図1CC】
【図1DD】
【図1EE】
【図1FF】
【図1GG】
【図1HH】
【図1II】
【図1JJ】
【図1KK】
【図1LL】
【図1MM】
【図1NN】
【図1OO】
【図1PP】
【図1QQ】
【図1RR】
【図1SS】
【図1TT】
【図1UU】
【図1VV】
【図1WW】
【図1XX】
【図1YY】
【図1ZZ】
【図1AAA】
【図1BBB】
【図1CCC】
【図1DDD】
【図1EEE】
【図1FFF】
【図1GGG】
【図1HHH】
【図1III】
【図1JJJ】
【図1KKK】
【図1LLL】
【図1MMM】
【図1NNN】
【図1OOO】
【図1PPP】
【図1QQQ】
【図1RRR】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
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【図1EE】
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【図1ZZ】
【図1AAA】
【図1BBB】
【図1CCC】
【図1DDD】
【図1EEE】
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【図1GGG】
【図1HHH】
【図1III】
【図1JJJ】
【図1KKK】
【図1LLL】
【図1MMM】
【図1NNN】
【図1OOO】
【図1PPP】
【図1QQQ】
【図1RRR】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【公表番号】特表2009−515593(P2009−515593A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540140(P2008−540140)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/043404
【国際公開番号】WO2007/058835
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(508140578)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/043404
【国際公開番号】WO2007/058835
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(508140578)
【Fターム(参考)】
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