説明

交差点接近通知(路面色変更)システム

【課題】車からの数少ない意思の伝達機関としてのウインカー、当たり前のことだが該機能の発揮は大きく該点滅の時期に寄り掛かっている、 直前に点滅し始めたウインカーランプはほとんど注意を呼びかけず、それは安全なはずのウインカーランプ機能のもつ一つの盲点、欠点であり、それはとりもなおさず、交通安全機構の一大欠点である。
本発明は、その欠点をできるだけ少なくし、より一層の「交通安全機構の発展」を課題とする。
【解決手段】交差点の停止線に至るまでの車道面30メートル、或いは該交差点の制限速度で3秒間かかる距離の余白部分と、必要に応じて当該交差点の余白部分を、現在の灰色から黄、赤、緑、青の1〜4色に、塗り替えることを特徴とする交差点付近の道路塗装。
余白部分とは、交差点付近であって、横断歩道、自転車横断帯等の標示がなされていない部分のことを指し、当該色は道路の素の状態、即ち灰色になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、交通事故の発生件数の多い交差点への接近を、派手に目立つことなく、しかし確実に運転者に知らせ、車からの数少ない意思の伝達機関としてのウインカーをより適切なタイミングで、即ちより早く出せるようにしたい、という考えから来た、交差点におけるウインカー点滅のタイミング設定に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、交通事故の発生件数の多い交差点というものは確実に存在し、そこを知ってか知らずに幾多のドライバーが通り過ぎ、その内ほんの一部ではあるが運の悪い人の場合、不幸にして事故にかかわってしまっていた。
もちろんその注意義務は第一義的にはドライバーにあることは動かしがたい事実であるが、幾多ある交差点のうち、当該交差点で事故が多発する、というのは交差点の側にもいくらかの原因はないだろうか?というのも本文を書くに至った要因の一つである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-013199
【特許文献2】特開2002-024989
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車からの数少ない意思の伝達機関としてのウインカー、当たり前のことだが該機能の発揮は大きく該点滅の時期に寄り掛かっている、 直前に点滅し始めたウインカーランプはほとんど注意を呼びかけず、それは安全なはずのウインカーランプ機能のもつ一つの盲点、欠点であり、それはとりもなおさず、交通安全機構の一大欠点である。
本発明は、その欠点をできるだけ少なくし、官民の協力によるより容易な方法による、現行法の規定するより一層の「交通安全機構の発展」を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
交差点の停止線に至るまでの道路面30メートル若しくは30数メートル、或いは該交差点の制限速度付近で約3秒間かかる距離の道路面の余白部分と、必要に応じて当該交差点の余白部分を、現在の灰色から黄、赤、緑、青の1〜4色に、塗り替えることを特徴とする交差点付近の道路塗装。
余白部分とは、交差点付近であって、横断歩道、自転車横断帯等の標示がなされていない部分のことを指し、当該色は道路の素の状態、即ち灰色になっている。
【0006】
請求項1の場合に、塗り替える交差点の停止線に至るまでの車道面30メートル若しくは30数メートル、或いは該交差点の制限速度付近で約3秒間かかる距離の始点側に、交差点まで30メートルという意味の標識を立てることを特徴とする交差点付近の道路標識。
制限速度は厳格には守られないことがあり、該を必要悪と認める立場から、30数メートル、付近、約3秒とした。
【0007】
請求項1の場合で、更に片側に複数の車線がある道路の場合、交差点の停止線に至るまでの車道面約30メートル、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離の始点側若しくは始点から一定距離を遡った点から、更に遡って、車道面約30メートルかける車線数マイナス1、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離かける車線数マイナス1、までの路面を、現在の灰色から黄、赤、緑、青の1〜4色に、塗り替えることを特徴とする交差点付近の道路塗装。
【0008】
請求項1の場合で、更に片側に複数の車線がある道路の場合、交差点の停止線に至るまでの車道面約30メートル、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離の始点側から更に遡って、車道面約30メートルかける車線数マイナス1、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離かける車線数マイナス1、までの路面を、現在の灰色から黄、赤、緑、青の1〜4色に、塗り替える才に車線変更の為のウインカーポイント最終ラインという意味の標識を立てることを特徴とする交差点付近の道路標識。
本発明は、以上の構成よりなる「交差点接近通知システム」である。
【発明の効果】
【0009】
本件発明の効果は、該時交差点の指摘、指示を細々とした標識ではなく、路面全体を使った標示で、解りやすく確実になしうる、という点がまず挙げられる。
また、もちろん当該運転手は該交差点で曲がらなくてもよく、幾多ある交差点のうち、「当該交差点で事故が多発します、そこから交差点約30メートル圏内のウインカー点滅開始ゾーンに入ります」という注意、警告を、毎回直接目から知らされ、自ら自分のこととしてより一層の注意、危機意識を持ってもらい得るというのも本件発明の意図である。
変更する路面色は現在の灰色以外の色であれば基本的に何でもよい。
「黄色」は他の標識でも用いられている色であり、「赤色」はさらに激しい注意を、「青色」と「緑色」は交差点と云えどもより自然環境になじむことを目指して仮定した。
そして、片側に複数の車線がある道路の場合、(車線変更の最大数)即ち(車線数マイナス1)倍、該交差点接近通知(路面色変更)システム基本例(請求項1の場合)に、さらに約30メートル、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離全面の塗り替え、が必要となる。
塗り替えは約30メートル、或いは該交差点の制限速度付近で約3秒間かかる距離全面ごとに違う色にするのが普通であるが、同じ色でもよい。
また、制限速度は厳格には守られないことがあり、それはある意味必要悪と認められる場合もあるので、約30メートル、付近、約3秒という単位の表現になった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】交差点接近通知(路面色変更)システム使用時に於ける右折場面の図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
片側2車線の左端の車線を自動車で走っていると、少し前面に「黄色」、遥か前面に「赤色」に道路が塗られた交差点が現れた。
「赤色」の道路と交差点内部の路面は、同じ「赤」でも「違う色」でも構わない。
該交差点で右折の予定なので、まず道が「黄色」になる前に、早い目に右にウインカーランプを点滅させ、「黄色」のゾーンを走り切って後に、今度は道路が「赤色」になる前に、同様に早い目に右にウインカーランプを点滅させ、前後左右に気を配りつつ交差点を右折する。
【0012】
運転者の感覚から述べると、以前道路が灰色一色であったころに比べ、より確実な距離で、文字をなるべく使わずより解りやすく大きな標示により、運転操作をしていることが実感でき、より一層安全な交差点であると体感できた。
【0013】
対向車の運転手その他の人々からも自分自身も事も含めて5w1h(what, when, where, who, why,how)が以前よりは解りやすい形で路面上に示され、万一警察当局の手を煩わさねばならなくなってしまっても、該事件解決の一助と成り得るのではなかろうか?
また、仮に本件発明による警察当局による検挙は不可能な場合であったとしても、ドライバー自身、引いては交通社会に与え得る影響には絶大なるものが考えられる。
【0014】
本件発明の良いところは、交差点の現状は現状のまま使用可能なので、使用しつつ、例えば前年の統計で不名誉にも全国NO.1の事故発生率を記録してしまった交差点を対象に、本件発明の導入を図るとするか、NO.1〜NO.10までは一気に立体交差点化を図り、NO.11以降を本件発明の対象とする等の方策が考えられる。
交差点事故の削減は、一面、予算で解決可能な要素も持っている。
【符号の説明】
【0015】
1.停止線
2.横断歩道
3.塗り替えた(交差点内部の)路面色、該1
4.塗り替えた(交差点付近の)路面色、該2
5.塗り替えた(交差点付近の)路面色、該3
6.約30メートル、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離
7.信号機
該1と該2は、同色でも構わない。
該2と該3は、間をあけて同色となっても構わない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交差点の停止線に至るまでの車道面約30メートル、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離の余白部分と、当該交差点の余白部分の、片方か両方を、現在の灰色から他の色に、塗り替えることを特徴とする交差点付近の道路塗装。
【請求項2】
請求項1の場合に、塗り替える交差点付近の始点側に、交差点まで約30メートル、或いは該交差点まで制限速度で約3秒間かかる距離という意味の、標識を立てることを特徴とする交差点付近の道路標識。
【請求項3】
請求項1の場合で、更に片側に複数の車線がある道路の場合、交差点の停止線に至るまでの道路面約30メートル、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離の始点、もしくは始点から一定距離を遡った点から、更に遡って、道路面約30メートルかける車線数マイナス1、或いは該交差点の制限速度で約3秒間かかる距離かける車線数マイナス1、までの路面の余白部分を、現在の灰色から他の色に、塗り替えることを特徴とする交差点付近の道路塗装。
【請求項4】
請求項1の場合で、更に片側に複数の車線がある道路の場合、路面の余白部分を、現在の灰色から他の色に、塗り替える才に、車線変更の為のウインカーポイント最終ラインという意味の標識を立てることを特徴とする交差点付近の道路標識。

【図1】
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【公開番号】特開2012−251347(P2012−251347A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123840(P2011−123840)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【出願人】(596115894)
【Fターム(参考)】