説明

人体等の活性化用ミネラル水の製造方法とその使用方法

【課題】 人体やペット等の活性化に効果的なミネラル水の製造方法であり、特にアトピー,アレルギー,無気力,防臭,ダイエット等の効能を有する人体等の活性化用ミネラル水の製造方法とその使用方法を提供する。
【解決手段】 有機ヨウ素を含む自然の鉱泉水に井戸水を混合し、これを濾過,バイオ処理,ゼオライト処理し磁場を通過させて水の微細化を図り、イオン化により殺菌,浄化を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人体に悪影響を与えるアトピー,肌荒れ,シミ等の皮膚疾患や、アレルギー,偏頭痛,倦怠感,無気力等に効果的であると共に、臭の低減,ダイエット効果,免疫効果もある人体等の活性化用ミネラル水の製造方法とその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人体やペット等に好影響を与えてその活性化に効果的なミネラル水としては従来から数多くのものが存在し、市場に数多く提供されている。また、本発明に比較的類似するミネラル水の製造方法としては例えば「特許文献1」が挙げられる。
【特許文献1】特開2005−52130号(図1,図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
「特許文献1」の「特開2005−52130号」の「海洋深槽水を原料とするミネラル水の製造方法」はその図1のフローチャートに示すように海洋深槽水と飲料水とを互いに独立に濾過し、加熱及び冷却して磁気処理した後に混合し清浄瓶に充填して打栓して冷却し製品としたものである。この製造方法では濾過や磁気処理等の処理工程があるが、本発明と根本的に相異する点としては「有機ヨウ素」に関する記載がなく、かつ殺菌やイオン化や窒素ガスの注入等の本発明における重要な工程がない。よって人体やペット等の活性化に関する効果としては本発明とはかなり相異すると共に、前記のように製造工程においても大きく相異するものである。
【0004】
人体にとって必須のミネラル分としてはヨウ素が挙げられる。このヨウ素が不足すると鉄やビタミンと共に3大欠乏症と言われる大きな障害が発生する。また、ヨウ素は甲状腺ホルモンの成分として成長や発育を促進し、特に成長期には大変重要なミネラルである。また、ヨウ素は脂質・たんぱく質・糖質の各代謝を促進させ余分な体脂肪を燃焼させ肥満を防ぐ働きをする。また、ヨウ素は乳がんの成長を抑制する効果がある。一方、ヨウ素が不足すると甲状腺に障害が起き、精神反応が鈍り、性的興奮減退,不姓,老化,貧血や低血圧,乳がんを誘発し易くなる。また、成長期の子供の発育を阻害する。即ち、ヨウ素の効果や効能をまとめると、ヨウ素は成長や発育・新陳代謝・基礎代謝を促進させる甲状腺ホルモンを正常に保ち、肌・髪・爪等を健康に保ち、乳がんの成長を抑制し疲労を防ぐなどの極めて大きな効能を有するものである。なお、ヨウ素の必要量としては成人男子および女子とも1日当り150μgは必要とされている。
【0005】
また、最近のペットブームにおいてペットの糞尿の臭いやダイエットやその健康保持が大きく着目されている。この現象についても有機ヨウ素が極めて効果的であり、この有機ヨウ素を含むミネラル水により口臭の低減や皮膚アレルギーの低減による体を掻く回数が低減し、ウンチの臭さも少なくなる等の大きな効果が挙げられる。
【0006】
本発明は、以上の事情に鑑みて発明されたものであり、人体やペット等の身体の活性化を図り、種々の健康障害を防止し、低減し、常時健康体を維持できるに効果的な人体等の活性化用ミネラル水の製造方法とその使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、人体等の活性化用ミネラル水の製造方法であって、該方法は、有機ヨウ素を有する自然の鉱泉水を濾過する第1の工程と、濾過済の鉱泉水と通常の井戸水とを所定の割合で混合する第2の工程と、この混合水をバイオチップを用いて洗浄及び殺菌する第3の工程と、前記第3の工程を終了した前記混合水をゼオライトを用いてイオン化する第4の工程と、第4の工程を終了した水に窒素ガスを注入すると共に磁場を通過させる第5の工程とを行うことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、前記鉱泉水は、含有される有機ヨウ素が1リットル当り約200μg以上のものからなることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明は、前記鉱泉水と井戸水との混合比が1対14乃至19であることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明は、前記第3の工程及び第4の工程は少なくとも約30分以上の滞留時間を経過させることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明は、前記請求項1乃至4により製造されたミネラル水の使用方法であって、このミネラル水は人体用飲料水又はペット用飲料水として使用されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1の人体活性化用ミネラル水の製造方法によれば、有機ヨウ素を含むと共に殺菌及び浄化されイオン化されたミネラル分の豊富な水が形成され、人体や動物の活性化、健康保持に大きく寄与することができる。
【0013】
また、本発明の請求項2の人体活性化用ミネラル水の製造方法によって製造されるミネラル水によれば、本発明に用いられる鉱泉水は1リットル当り100μg以上の有機ヨウ素を有するものからなり成人男女の1日に必要とする有機ヨウ素の150μgを越えるものであり、このミネラル水を飲用することにより健康保持に大きく寄与することができる。
【0014】
また、本発明の請求項3の人体活性化用ミネラル水の製造方法によって製造されるミネラル水によれば、鉱泉水の量が井戸水の量に較べて少なく、ミネラル水の製造が比較的安価に製造される効果が上げられる。
【0015】
また、本発明の請求項4の人体活性化用ミネラル水の製造方法によって製造されるミネラル水によれば、滞留時間を約30分保持することにより、洗浄や殺菌及びイオン化が十分に行われ、所望のミネラル水を製造することができる。
【0016】
また、本発明の請求項5の本発明のミネラル水の使用方法によれば、このミネラル水は人体のみならずペットに対しても極めて効果的なものであり、ペットの健康保持や脱臭等が確実に行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の人体等の活性化用ミネラル水の製造方法とその使用方法の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1は本発明の人体等の活性化用ミネラル水の製造方法とその使用方法の全体工程を示す工程構成図である。なお、図1において鉱泉水を2種類の鉱泉水としたのは鉱泉水の汲み上げ場所の相異であり、ここでは鉱泉水1は人体用とし、鉱泉水2はペット用とするが、以下の説明ではこれ等を総称して鉱泉水1とする。
【0018】
大地から鉱泉水1を汲み上げる。次にこの鉱泉水1を濾過機2に投入し塩分の除去を行う(第1の工程)。次に濾過槽2の鉱泉水1をバイオ槽3内に投入する(第3の工程)。この際井戸水4を同時に投入する(第2の工程)。なお、この場合の混合比とし、その場合の混合比として鉱泉水1を1とした場合に井戸水4を14又は19とする。なお、14は人間用の場合であり、19はペットの場合である。以後鉱泉水1と井戸水4とを混合したものを説明の都合上混合水5と仮称する。
【0019】
次に、この混合水5をゼオライト槽6に投入しイオン化する(第4の工程)。次に、この工程を終了した混合水5に窒素ガスを投入し永久磁石7の磁場を通過させる(第5の工程)。次に、この処理水を充填機8に入れボトル9に投入するホトリングを行う。以上により、本発明のミネラル水が製造された。なお、以下に各工程における処理の詳細を追加説明する。
【0020】
鉱泉水1には食品分析の結果、有機ヨウ素が200μg/リットル含まれると共に他の殺菌や金属類が規準値以下のことが確認された。濾過機2としては特別なものでなく、不純物や塩分を除去できる通常の濾過機が採用される。
【0021】
バイオ槽3内では前記のように鉱泉水1と冷却水4とが混合されるがバイオ槽3内にはバイオチップ10が投入されている。このバイオチップ10は混合水5の洗浄及び殺菌を行う効果がある。なお、このバイオ処理はバイオチップ10の反応を確実なものにするために約30分間の滞留時間を要する。
【0022】
バイオ槽3による洗浄及び殺菌処理の終了した混合水5は前記のようにゼオライト槽6に投入されるが、ゼオライト槽6にはゼオライト11が投入されている。ゼオライト11はイオン化を促進する機能を有するものであり、混合水5はイオン化される。なお、このイオン化の反応を確実なものにするにはゼオライト槽6での混合水の滞留を少なくとも30分行うことが必要である。
【0023】
ゼオライト槽6によるイオン化の終了した混合水5は窒素ガスの投入により再度殺菌化される。この処置を終了した混合水5は永久磁石7によって構成されている磁場を通過する。これにより混合水5の分子(クリスタル)の細分化が行われ、力強い6角形の水に戻る。この現象はマイケルファラディーの法則によるものである。
以上により、人体やペットの活性化等に有効なミネラル水が製造される。
【0024】
このミネラル水の効能としては次のことが挙げられるが、勿論これに限定するものではない。即ち、人体に対しては皮膚疾患(アトピー・肌荒れ・しみ等)やアレルギー、偏頭痛・倦怠感・無気力・体調異常に対しての解消に効力を有し、ペットに対しては、糞・尿・ペット臭の軽減、新陳代謝が向上して免疫力が向上し、排泄物の臭を抑えることができ、更に元気となり、健康維持できる。
【産業上の利用分野】
【0025】
本発明は、人体やペットの活性化等に効果的なものであるが、甲状腺疾患のないすべての動物に対しても適用され、健康状態に悩みのある人々に対しても効果的であり、その利用範囲は広い。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の人体等の活性化用ミネラル水の製造方法とその使用方法の工程構成図である。
【符号の説明】
【0027】
1 鉱泉水
2 濾過機
3 バイオ槽
4 井戸水
5 混合水
6 ゼオライト槽
7 永久磁石
8 充填機
9 ボトル
10 バイオチップ
11 ゼオライト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体等の活性化用ミネラル水の製造方法であって、該方法は、有機ヨウ素を有する自然の鉱泉水を濾過する第1の工程と、濾過済の鉱泉水と通常の井戸水とを所定の割合で混合する第2の工程と、この混合水をバイオチップを用いて洗浄及び殺菌する第3の工程と、前記第3の工程を終了した前記混合水をゼオライトを用いてイオン化する第4の工程と、第4の工程を終了した水に窒素ガスを注入すると共に磁場を通過させる第5の工程とを行うことを特徴とする人体等の活性化用ミネラル水の製造方法。
【請求項2】
前記鉱泉水は、含有される有機ヨウ素が1リットル当り約200μg以上のものからなることを特徴とする請求項1に記載の人体等の活性化用ミネラル水の製造方法。
【請求項3】
前記鉱泉水と井戸水との混合比が1対14乃至19であることを特徴とする請求項1に記載の人体等の活性化用ミネラル水の製造方法。
【請求項4】
前記第3の工程及び第4の工程は少なくとも約30分以上の滞留時間を経過させることを特徴とする請求項1に記載の人体等の活性化用ミネラル水の製造方法。
【請求項5】
前記請求項1乃至4により製造されたミネラル水の使用方法であって、このミネラル水は人体用飲料水又はペット用飲料水として使用されることを特徴とする人体等の活性化用ミネラル水の使用方法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−181747(P2007−181747A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−362171(P2005−362171)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(305038371)株式会社セイスイ (5)
【Fターム(参考)】