人工歯根の位置決めデバイス
【課題】ドリルデバイスのドリル用ビットを患者の顎骨の無歯個所に正確に位置決めできて、過度に開口することなく患者の口の中へドリル用ビットを容易に挿入できること。
【解決手段】人工歯根の位置決めデバイスはポスト及び多数のガイドを有する。ポストは、円筒型で、歯科用モデルの穴の直径と対応する直径を有する。ガイドは、ポスト上に取り外し可能に取り付けられ、半管状のタブであり、各々のガイドが内部凹面、内径、及び外径を有する。ガイドは互いに同心円状に取り付けられる。
【解決手段】人工歯根の位置決めデバイスはポスト及び多数のガイドを有する。ポストは、円筒型で、歯科用モデルの穴の直径と対応する直径を有する。ガイドは、ポスト上に取り外し可能に取り付けられ、半管状のタブであり、各々のガイドが内部凹面、内径、及び外径を有する。ガイドは互いに同心円状に取り付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人工歯根の位置決めデバイスに関し、特に、樹脂ガイドブリッジを製作するのに便利で、歯科用モデル及び患者の口内の顎骨に人工歯根を正確に位置決めする位置決めデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
人の傷んだ歯の代わりに人工歯を製作することは従来の治療法である。しかしながら、その従来の治療法は以下の不利点を有する。
【0003】
1.1本の傷んだ歯を抜いて人工歯と置き換える場合、隣接する本当の歯を研削することが必要であり、研削された天然歯は人工歯を保持するための2つの支持体として使用される。しかしながら、隣接する天然歯は研削されると傷められる。隣接する天然歯への損傷を回避するため、隣接する歯を引っ掛けるメタルクラスプによってデンチャー(義歯)を固定する場合がある。しかしながら、むき出しのメタルクラスプは歯の外観を損なう可能性がある。
【0004】
2.多数の傷んだ歯を多数の人工歯を有するデンチャーと置き換える場合、わずかに残った天然歯がそのデンチャーを支える。これらの残った天然歯は、ユーザが食べ物を噛んだり歯を食いしばったりすると強く圧迫され、従って歯茎や歯周組織を傷める。
【0005】
この従来の歯の治療法の不利点を回避するため、その治療法の代わりとなる歯科インプラントが使用される。図22及び図31を参照すると、歯科インプラントの方法では、顎骨(6A)の無歯個所にドリルで穴を開けることによって、患者の口内の傷んだ歯を除去した顎骨(6A)の無歯個所に骨空洞(623A)を開ける。次に、チタン製の人工歯根(64A)を骨空洞(623A)に挿入し、顎骨の骨空洞(623A)の創傷部を縫合する。そのフィクスチャ(固定物)が一体化した後、人工歯根(64A)にアバットメント(65A)をネジ留めし、次にクラウン(66A)をアバットメント(65A)上に置く。人工歯根(64A)及びアバットメント(65A)がクラウン(66A)を支えるので、クラウン(66A)は咬合力を維持することができる。
【0006】
人工歯根(64A)を顎骨に挿入するための深さ及び人工歯根(64A)を設置する位置は、固定した人工歯根の成功に極めて重要である。人工歯根(64A)の正しい配置は位置だけでなく、クラウン(66A)の頂面(661A)が対応する歯とかみ合うような上歯又は下歯に対向する骨空洞(623A)のアンギュレーション(角度付け)である。もし骨空洞(623A)の位置又はアンギュレーションが不正確であれば、クラウン(66A)は対応する歯とかみ合わない。
骨空洞は人工歯根に正確に対応しなければならない。骨空洞が小さすぎると、人工歯根を骨空洞に挿入することができない。骨空洞が大きすぎると、人工歯根を骨空洞にしっかりと位置決めできない。従って、ドリルと樹脂ガイドブリッジの一式を多数使用して少しずつ骨空洞を拡大する。
【0007】
図23乃至26及び図29を参照すると、歯科医は歯科用モデル(6)の無歯個所にドリルで第1の穴(62)を開け、第1のポスト(7)を第1の穴(62)に挿入する。歯同士の隙間にワックス又は石こうを充填し逃げ溝(undercut)を塞ぐ。次に、無歯個所(61)に樹脂をコートして無歯個所(61)に隣接する歯を覆い、第1の貫通孔(81)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(8)を形成する。樹脂が固まった後、歯科医は第1のポスト(7)を第1のガイドチューブ(9)と差し替える。第1のガイドチューブ(9)は貫通穴(81)よりも長い。第1のガイドチューブ(9)の直径はドリルデバイス(10)の第1のドリル用ビット(101)の直径に対応する。
【0008】
図23及び図26乃至図28を参照すると、歯科医は再度穴(62)をドリルで開けて第1の穴(62)を順々に拡大し、第4の穴(623)を形成し、第4の樹脂ガイドブリッジ(8C)を製作して、樹脂ガイドブリッジ(8,8C)及びガイドチューブ(9,93)の一式を多数獲得する。
【0009】
図29乃至図31を参照すると、歯科医は第1のガイドチューブ(9)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(8)を患者の顎骨(6A)上の無歯個所(61A)及び隣接する歯の上に置く。第1の樹脂ガイドブリッジ(9)の内面は無歯個所(61A)及び隣接する歯に対応するので、後にドリルで穴を開けて骨空洞(62)を形成するポイントに第1のガイドチューブ(9)が正確に設置される。歯科医は次に第1のドリル用ビット(101)を有するドリルデバイス(10)によって第1の骨空洞(62A)を開ける。次に、歯科医は第1の樹脂ガイドブリッジ(9)を取り除いて第2の樹脂ガイドブリッジを置き、第2のドリル用ビットで骨空洞を拡大する。第4の樹脂ガイドブリッジ(8C)を患者の顎骨(6A)上の無歯個所(61A)及び歯の上に置き、第4のガイドチューブ(93)を介して第4のドリル用ビットによって第4の骨空洞(623A)を開け、従って人工歯根を骨空洞に挿入できる。
【0010】
しかしながら、人工歯根を埋め込むための上記の方法は以下の不利点を有する。
【0011】
1.ドリルデバイスのドリル用ビットはブリッジの真上を移動してガイドチューブに従わなければならないので患者はより大きく口を開ける必要がある。口の小さい、又は後部領域に傷んだ歯を有する患者はドリルデバイスを口内に置くために口を過度に開くことに非常に苦しむ。
【0012】
2.歯科医はド骨空洞の深さを測定するためにリルで骨空洞を開けるのを停止する必要がある。
【0013】
3.歯科医は樹脂ガイドブリッジを製作するために繰り返しドリルで穴を開けて異なる大きさのポストを穴に挿入する必要があるので、樹脂ガイドブリッジの製作は複雑である。
【0014】
4.外部注水の欠如によって温度が上昇し、従って人工歯根の骨結合に影響を与える可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、樹脂ガイドブリッジを形成するのに便利で、歯科用モデル及び患者の口内の顎骨に人工歯根を正確に位置決めすることができる、人工歯根の位置決めデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述の目的を達成するため、本発明に従う人工歯根の位置決めデバイスはポスト及び多数のガイドを有する。ポストは円筒型で、歯科用モデルにおける穴の直径と対応する直径を有する。ガイドは、ポスト上に取り外し可能に取り付けられ、半管状のタブであり、各々のガイドが内部凹面、内径、及び外径を有する。ガイドは互いに同心円状に取り付けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1及び図2を参照し、本発明に従う人工歯根のための位置決めデバイスを歯科用モデル(3)に定められた穴(32)を有する歯科用モデル(3)と共に使用する。位置決めデバイスはポスト(1)及び多数のガイド(21,22,23,24)からなる。
【0018】
ポスト(1)は円筒形であり、直径からなり、磁性材料又は透水性材料から作られてもよい。ポスト(1)の直径は歯科用モデル(3)の穴(32)の直径に対応する。
【0019】
ガイド(21,22,23,24)は半管状のタブであり、磁性材料から作られており、各ガイド(21,22,23,24)は内部凹面、内径、及び外径からなる。ガイド(21,22,23,24)はポスト(1)に取り外し可能に取り付けられ、大きさに従って互いに同心円状に当接する。最も内側のガイド(21)の内径はポスト(1)の直径に対応する。ガイド(21,22,23,24)の内隣接する2つのガイドの内側の方の外径はガイド(21,22,23,24)の内隣接する2つのガイドの外側の方の内径と対応する。最も外側のガイド(24)は、図9に示すように最も外側のガイド(24)を横方向に貫いて定められた少なくとも1つの取り付け孔(241)を有してもよい。
【0020】
好適な実施形態では、ガイド(21,22,23,24)は第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)を有してもよい。
【0021】
図2及び図3を参照し、この位置決めデバイスを用いて歯科インプラントを実施する。歯科医は歯科用モデル(3)の無歯個所(31)にドリルで穴(32)を開け、その穴(32)にポスト(1)を挿入する。更に図4乃至図6を参照し、ポスト(1)を穴(32)に挿入して、第1のガイド(21)の内部凹面が歯科用モデル(3)の外側に向くように第1のガイド(21)をポスト(1)に取り付ける。第1のガイド(21)を位置決めした後、第2のガイド(22)を第1のガイド(21)に取り付け、第3のガイド(23)を第2のガイド(22)などに取り付ける。ガイド(21,22,23,24)の数はドリルで患者の顎骨に骨空洞を開ける回数と一致する。
【0022】
図7及び図8を参照し、咬合面の真上の歯の間の隙間及び溝にワックス又は石こうを充填する。次に、歯科用モデル(3)を無歯個所(31)及び隣接する歯の上で樹脂によりコートし、ポスト(1)、第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)が対応する外側凹部(41)を有する樹脂ガイドブリッジ(4)を形成する。樹脂が固まった後、半管状表面(42)が樹脂ガイドブリッジ(4)上に形成され、ガイド(21,22,23,24)を有するポスト(1)に対応する。半管状表面(42)は第4のガイド(24)に粘着するためにビスコースでコートするか、保持孔を介して接着することができる。さらに、図9を参照し、樹脂ガイドブリッジ(4)が第4のガイド(24)としっかりと結合するように、第4のガイド(24)の取り付け孔(241)に樹脂を部分的に充填する。次に、ポスト(1)を樹脂ガイドブリッジ(4)から除去する。
【0023】
図10乃至図13を参照し、第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)を有する樹脂ガイドブリッジ(4)を顎骨(3A)の真上の無歯個所(31A)及び隣接する歯の上に置く。樹脂ガイドブリッジ(4)の内部表面は無歯個所(31A)及び隣接する歯に対応するので、第1のガイド(21)は、後にドリルで穴を開けられる顎骨(3A)上の標的を正確に指し示す。歯科医は、第1のドリル用ビット(51)を有するドリルデバイス(5)によって第1のガイド(21)に沿って顎骨(3A)に穴をあけて第1の骨空洞(32A)を形成できる。次に、歯科医は第1のガイド(21)を除去して第2のガイド(22)を露出し、第1のドリル用ビット(51)の直径よりも大きな直径を有する第2のドリル用ビットによって第2のガイド(22)に沿って骨空洞(3A)を開けて拡大する。歯科医は、骨空洞(32D)が人工歯根(64A)を受けるのに十分な大きさになるまで、直径を増した異なるドリル用ビットによって繰り返し骨空洞(32A)を開ける。
【0024】
この位置決めデバイスを有する他の歯科インプラントを以下に記述する。
【0025】
図14を参照し、歯科医は歯科用モデルの無歯個所(31)に穴(32)をドリルで開け、穴(32)にポスト(1)を挿入する。第1のガイド(21)は、歯科用モデル(3)の外側に向いた第1のガイド(21)の内部凹面をポスト(1)に取り付けられる。
【0026】
図15及び図16を参照し、歯の間の隙間にワックス又は石こうを充填する。次に、歯科用モデル(3)を歯科用モデル(3)の無歯個所(33)及び歯の上で樹脂によりコートして、ポスト(1)及び第1のガイド(21)に対応する外側凹部(41A)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)を形成する。樹脂が固まった後、半管状の表面が第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)上に形成し、ポスト(1)及び第1のガイド(21)に対応する。次に、歯科医は歯科用モデル(3)から第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)を取り去って、第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)からポスト(1)及び第1のガイド(21)を除去する。
【0027】
図17及び18を参照し、第1のガイド(21)を有するポスト(1)を穴(32)に再び挿入する。第1のガイド(21)に第2のガイド(22)を取り付け、第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)製作するために使用したのと同じ方法で第2の樹脂ガイドブリッジ(4B)を製作する。次に、第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)をそれぞれ対応する樹脂ガイドブリッジ(4A,4B,4D)に取り付ける。
【0028】
図19乃至図21を参照し、歯科医は第1のガイド(21)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)を患者の顎骨(3A)上に置き、ドリルで骨空洞(32A)を開ける。歯科医は、骨空洞(32D)が人工歯根(64A)を受けるのに十分な大きさになるまで、樹脂ガイドブリッジ(4B,4D)及びドリル用ビットを置き換えることによって繰り返し骨空洞(32A)を開けて拡大する。
【0029】
本発明は以下の利点を有する。
【0030】
1.ドリルデバイスのドリル用ビットは、外側凹部に水平に進入してガイドに従って骨空洞を開けることができる。従って、ガイドに従って骨空洞を開けるために、ドリルは樹脂ガイドブリッジの真上を移動する必要がない。故に、口の小さい、又は後方の個所を治療される患者は歯科インプラントを経験する時に過度に口を開かなくてもよい。従って、患者にかかる歯科インプラントの間の苦痛やプレッシャーが軽減される。
【0031】
2.歯科医は外側凹部でドリル用ビットを直接見て骨空洞の深さを特定することができる。
【0032】
3.歯科医は繰り返しドリルで穴を開け、その穴に異なる大きさのポストを挿入して樹脂ガイドブリッジを製作する必要がないので、樹脂ガイドブリッジの製作が単純である。
【0033】
4.歯科医院において、単一の樹脂ガイドブリッジ及び多数のガイドを使用して外科手術を完了するのは便利である。
【0034】
5.ガイドが有する開口したデバイスのおかげで、ドリルで穴を開ける間に外部注水を行うことができる。従って、過熱による骨壊死を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に従う人工歯根の位置決めデバイスの斜視図である。
【図2】図1の位置決めデバイスに対応する穴を有する歯科用モデルの斜視図である。
【図3】図2の穴に挿入された図1の位置決めデバイスのポストを有する歯科用モデルの動作斜視図である。
【図4】図3の歯科用モデル上の位置決めデバイスのポストに取り付けられた第1のガイドの動作斜視図である。
【図5】図4の位置決めデバイスの第1のガイドに取り付けられた第2のガイドの動作斜視図である。
【図6】図5の位置決めデバイスの第2のガイドに連続的に取り付けられた第3のガイド及び第4のガイドの動作斜視図である。
【図7】図6において樹脂ガイドブリッジを形成するために位置決めデバイスのガイドに隣接する樹脂でコートされた歯科用モデルの上面図である。
【図8】ポストを除去した図7の樹脂ガイドブリッジ及び位置決めデバイスの動作斜視図である。
【図9】多数の孔を有する図1の位置決めデバイスの第4のガイドの斜視図である。
【図10】患者の顎骨上に置かれた位置決めデバイスのガイドを有する樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図11】樹脂ガイドブリッジ上の位置決めデバイスの第1のガイドを介して図10の患者の顎骨に骨空洞を開けるドリルデバイスの動作斜視図である。
【図12】図11の位置決めデバイスの第1のガイドに対応する完成した骨空洞を有する患者の顎骨の動作斜視図である。
【図13】図10の位置決めデバイスの第4のガイドを介して患者の顎骨上の骨空洞を拡大するドリルデバイスの動作斜視図である。
【図14】図4の位置決めデバイスのポストに取り付けられた第1のガイドの分解斜視図である。
【図15】第1の樹脂ガイドブリッジを形成するために位置決めデバイスの第1のガイドに隣接する図14の樹脂でコートされた歯科用モデルの動作斜視図である。
【図16】図15の位置決めデバイスのポスト及び第1のガイドから分離した樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図17】第2の樹脂ガイドブリッジを形成するために位置決めデバイスの第2のガイドに隣接する樹脂でコートされた歯科用モデルの動作上面図である。
【図18】第4の樹脂ガイドブリッジを形成するために第4のガイドに隣接する樹脂でコートされた歯科用モデルの動作斜視図である。
【図19】位置決めデバイスの第1のガイドを介して患者の顎骨に骨空洞を開けるドリルデバイスの動作分解斜視図である。
【図20】図19の位置決めデバイスの第1のガイドに対応する完成した骨空洞を有する患者の顎骨の動作斜視図である。
【図21】位置決めデバイスの第4のガイドを介して図20の患者の顎骨上の骨空洞を拡大するドリルデバイスの動作斜視図である。
【図22】先行技術に従う人工歯根を有する患者の顎骨の動作分解斜視図である。
【図23】第1の穴を有する歯科用モデルの斜視図である。
【図24】図23の穴に挿入されたポストを有する歯科用モデルの斜視図である。
【図25】第1の樹脂ガイドブリッジを形成するために樹脂でコートされた図24の歯科用モデルの斜視図である。
【図26】第1のガイドチューブを有する第1のプレイスメント樹脂ガイドブリッジの分解斜視図である。
【図27】第4の樹脂ガイドブリッジを形成するために樹脂でコートされた図24の歯科用モデルの斜視図である。
【図28】第4の樹脂ガイドブリッジ及び第4のガイドチューブの分解斜視図である。
【図29】図22の患者の顎骨上に置かれた第1の樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図30】図29の患者の顎骨上に置かれた第4の樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図31】完成した骨空洞を有する図30の患者の顎骨の動作斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は人工歯根の位置決めデバイスに関し、特に、樹脂ガイドブリッジを製作するのに便利で、歯科用モデル及び患者の口内の顎骨に人工歯根を正確に位置決めする位置決めデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
人の傷んだ歯の代わりに人工歯を製作することは従来の治療法である。しかしながら、その従来の治療法は以下の不利点を有する。
【0003】
1.1本の傷んだ歯を抜いて人工歯と置き換える場合、隣接する本当の歯を研削することが必要であり、研削された天然歯は人工歯を保持するための2つの支持体として使用される。しかしながら、隣接する天然歯は研削されると傷められる。隣接する天然歯への損傷を回避するため、隣接する歯を引っ掛けるメタルクラスプによってデンチャー(義歯)を固定する場合がある。しかしながら、むき出しのメタルクラスプは歯の外観を損なう可能性がある。
【0004】
2.多数の傷んだ歯を多数の人工歯を有するデンチャーと置き換える場合、わずかに残った天然歯がそのデンチャーを支える。これらの残った天然歯は、ユーザが食べ物を噛んだり歯を食いしばったりすると強く圧迫され、従って歯茎や歯周組織を傷める。
【0005】
この従来の歯の治療法の不利点を回避するため、その治療法の代わりとなる歯科インプラントが使用される。図22及び図31を参照すると、歯科インプラントの方法では、顎骨(6A)の無歯個所にドリルで穴を開けることによって、患者の口内の傷んだ歯を除去した顎骨(6A)の無歯個所に骨空洞(623A)を開ける。次に、チタン製の人工歯根(64A)を骨空洞(623A)に挿入し、顎骨の骨空洞(623A)の創傷部を縫合する。そのフィクスチャ(固定物)が一体化した後、人工歯根(64A)にアバットメント(65A)をネジ留めし、次にクラウン(66A)をアバットメント(65A)上に置く。人工歯根(64A)及びアバットメント(65A)がクラウン(66A)を支えるので、クラウン(66A)は咬合力を維持することができる。
【0006】
人工歯根(64A)を顎骨に挿入するための深さ及び人工歯根(64A)を設置する位置は、固定した人工歯根の成功に極めて重要である。人工歯根(64A)の正しい配置は位置だけでなく、クラウン(66A)の頂面(661A)が対応する歯とかみ合うような上歯又は下歯に対向する骨空洞(623A)のアンギュレーション(角度付け)である。もし骨空洞(623A)の位置又はアンギュレーションが不正確であれば、クラウン(66A)は対応する歯とかみ合わない。
骨空洞は人工歯根に正確に対応しなければならない。骨空洞が小さすぎると、人工歯根を骨空洞に挿入することができない。骨空洞が大きすぎると、人工歯根を骨空洞にしっかりと位置決めできない。従って、ドリルと樹脂ガイドブリッジの一式を多数使用して少しずつ骨空洞を拡大する。
【0007】
図23乃至26及び図29を参照すると、歯科医は歯科用モデル(6)の無歯個所にドリルで第1の穴(62)を開け、第1のポスト(7)を第1の穴(62)に挿入する。歯同士の隙間にワックス又は石こうを充填し逃げ溝(undercut)を塞ぐ。次に、無歯個所(61)に樹脂をコートして無歯個所(61)に隣接する歯を覆い、第1の貫通孔(81)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(8)を形成する。樹脂が固まった後、歯科医は第1のポスト(7)を第1のガイドチューブ(9)と差し替える。第1のガイドチューブ(9)は貫通穴(81)よりも長い。第1のガイドチューブ(9)の直径はドリルデバイス(10)の第1のドリル用ビット(101)の直径に対応する。
【0008】
図23及び図26乃至図28を参照すると、歯科医は再度穴(62)をドリルで開けて第1の穴(62)を順々に拡大し、第4の穴(623)を形成し、第4の樹脂ガイドブリッジ(8C)を製作して、樹脂ガイドブリッジ(8,8C)及びガイドチューブ(9,93)の一式を多数獲得する。
【0009】
図29乃至図31を参照すると、歯科医は第1のガイドチューブ(9)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(8)を患者の顎骨(6A)上の無歯個所(61A)及び隣接する歯の上に置く。第1の樹脂ガイドブリッジ(9)の内面は無歯個所(61A)及び隣接する歯に対応するので、後にドリルで穴を開けて骨空洞(62)を形成するポイントに第1のガイドチューブ(9)が正確に設置される。歯科医は次に第1のドリル用ビット(101)を有するドリルデバイス(10)によって第1の骨空洞(62A)を開ける。次に、歯科医は第1の樹脂ガイドブリッジ(9)を取り除いて第2の樹脂ガイドブリッジを置き、第2のドリル用ビットで骨空洞を拡大する。第4の樹脂ガイドブリッジ(8C)を患者の顎骨(6A)上の無歯個所(61A)及び歯の上に置き、第4のガイドチューブ(93)を介して第4のドリル用ビットによって第4の骨空洞(623A)を開け、従って人工歯根を骨空洞に挿入できる。
【0010】
しかしながら、人工歯根を埋め込むための上記の方法は以下の不利点を有する。
【0011】
1.ドリルデバイスのドリル用ビットはブリッジの真上を移動してガイドチューブに従わなければならないので患者はより大きく口を開ける必要がある。口の小さい、又は後部領域に傷んだ歯を有する患者はドリルデバイスを口内に置くために口を過度に開くことに非常に苦しむ。
【0012】
2.歯科医はド骨空洞の深さを測定するためにリルで骨空洞を開けるのを停止する必要がある。
【0013】
3.歯科医は樹脂ガイドブリッジを製作するために繰り返しドリルで穴を開けて異なる大きさのポストを穴に挿入する必要があるので、樹脂ガイドブリッジの製作は複雑である。
【0014】
4.外部注水の欠如によって温度が上昇し、従って人工歯根の骨結合に影響を与える可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、樹脂ガイドブリッジを形成するのに便利で、歯科用モデル及び患者の口内の顎骨に人工歯根を正確に位置決めすることができる、人工歯根の位置決めデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述の目的を達成するため、本発明に従う人工歯根の位置決めデバイスはポスト及び多数のガイドを有する。ポストは円筒型で、歯科用モデルにおける穴の直径と対応する直径を有する。ガイドは、ポスト上に取り外し可能に取り付けられ、半管状のタブであり、各々のガイドが内部凹面、内径、及び外径を有する。ガイドは互いに同心円状に取り付けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1及び図2を参照し、本発明に従う人工歯根のための位置決めデバイスを歯科用モデル(3)に定められた穴(32)を有する歯科用モデル(3)と共に使用する。位置決めデバイスはポスト(1)及び多数のガイド(21,22,23,24)からなる。
【0018】
ポスト(1)は円筒形であり、直径からなり、磁性材料又は透水性材料から作られてもよい。ポスト(1)の直径は歯科用モデル(3)の穴(32)の直径に対応する。
【0019】
ガイド(21,22,23,24)は半管状のタブであり、磁性材料から作られており、各ガイド(21,22,23,24)は内部凹面、内径、及び外径からなる。ガイド(21,22,23,24)はポスト(1)に取り外し可能に取り付けられ、大きさに従って互いに同心円状に当接する。最も内側のガイド(21)の内径はポスト(1)の直径に対応する。ガイド(21,22,23,24)の内隣接する2つのガイドの内側の方の外径はガイド(21,22,23,24)の内隣接する2つのガイドの外側の方の内径と対応する。最も外側のガイド(24)は、図9に示すように最も外側のガイド(24)を横方向に貫いて定められた少なくとも1つの取り付け孔(241)を有してもよい。
【0020】
好適な実施形態では、ガイド(21,22,23,24)は第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)を有してもよい。
【0021】
図2及び図3を参照し、この位置決めデバイスを用いて歯科インプラントを実施する。歯科医は歯科用モデル(3)の無歯個所(31)にドリルで穴(32)を開け、その穴(32)にポスト(1)を挿入する。更に図4乃至図6を参照し、ポスト(1)を穴(32)に挿入して、第1のガイド(21)の内部凹面が歯科用モデル(3)の外側に向くように第1のガイド(21)をポスト(1)に取り付ける。第1のガイド(21)を位置決めした後、第2のガイド(22)を第1のガイド(21)に取り付け、第3のガイド(23)を第2のガイド(22)などに取り付ける。ガイド(21,22,23,24)の数はドリルで患者の顎骨に骨空洞を開ける回数と一致する。
【0022】
図7及び図8を参照し、咬合面の真上の歯の間の隙間及び溝にワックス又は石こうを充填する。次に、歯科用モデル(3)を無歯個所(31)及び隣接する歯の上で樹脂によりコートし、ポスト(1)、第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)が対応する外側凹部(41)を有する樹脂ガイドブリッジ(4)を形成する。樹脂が固まった後、半管状表面(42)が樹脂ガイドブリッジ(4)上に形成され、ガイド(21,22,23,24)を有するポスト(1)に対応する。半管状表面(42)は第4のガイド(24)に粘着するためにビスコースでコートするか、保持孔を介して接着することができる。さらに、図9を参照し、樹脂ガイドブリッジ(4)が第4のガイド(24)としっかりと結合するように、第4のガイド(24)の取り付け孔(241)に樹脂を部分的に充填する。次に、ポスト(1)を樹脂ガイドブリッジ(4)から除去する。
【0023】
図10乃至図13を参照し、第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)を有する樹脂ガイドブリッジ(4)を顎骨(3A)の真上の無歯個所(31A)及び隣接する歯の上に置く。樹脂ガイドブリッジ(4)の内部表面は無歯個所(31A)及び隣接する歯に対応するので、第1のガイド(21)は、後にドリルで穴を開けられる顎骨(3A)上の標的を正確に指し示す。歯科医は、第1のドリル用ビット(51)を有するドリルデバイス(5)によって第1のガイド(21)に沿って顎骨(3A)に穴をあけて第1の骨空洞(32A)を形成できる。次に、歯科医は第1のガイド(21)を除去して第2のガイド(22)を露出し、第1のドリル用ビット(51)の直径よりも大きな直径を有する第2のドリル用ビットによって第2のガイド(22)に沿って骨空洞(3A)を開けて拡大する。歯科医は、骨空洞(32D)が人工歯根(64A)を受けるのに十分な大きさになるまで、直径を増した異なるドリル用ビットによって繰り返し骨空洞(32A)を開ける。
【0024】
この位置決めデバイスを有する他の歯科インプラントを以下に記述する。
【0025】
図14を参照し、歯科医は歯科用モデルの無歯個所(31)に穴(32)をドリルで開け、穴(32)にポスト(1)を挿入する。第1のガイド(21)は、歯科用モデル(3)の外側に向いた第1のガイド(21)の内部凹面をポスト(1)に取り付けられる。
【0026】
図15及び図16を参照し、歯の間の隙間にワックス又は石こうを充填する。次に、歯科用モデル(3)を歯科用モデル(3)の無歯個所(33)及び歯の上で樹脂によりコートして、ポスト(1)及び第1のガイド(21)に対応する外側凹部(41A)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)を形成する。樹脂が固まった後、半管状の表面が第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)上に形成し、ポスト(1)及び第1のガイド(21)に対応する。次に、歯科医は歯科用モデル(3)から第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)を取り去って、第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)からポスト(1)及び第1のガイド(21)を除去する。
【0027】
図17及び18を参照し、第1のガイド(21)を有するポスト(1)を穴(32)に再び挿入する。第1のガイド(21)に第2のガイド(22)を取り付け、第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)製作するために使用したのと同じ方法で第2の樹脂ガイドブリッジ(4B)を製作する。次に、第1のガイド(21)、第2のガイド(22)、第3のガイド(23)、及び第4のガイド(24)をそれぞれ対応する樹脂ガイドブリッジ(4A,4B,4D)に取り付ける。
【0028】
図19乃至図21を参照し、歯科医は第1のガイド(21)を有する第1の樹脂ガイドブリッジ(4A)を患者の顎骨(3A)上に置き、ドリルで骨空洞(32A)を開ける。歯科医は、骨空洞(32D)が人工歯根(64A)を受けるのに十分な大きさになるまで、樹脂ガイドブリッジ(4B,4D)及びドリル用ビットを置き換えることによって繰り返し骨空洞(32A)を開けて拡大する。
【0029】
本発明は以下の利点を有する。
【0030】
1.ドリルデバイスのドリル用ビットは、外側凹部に水平に進入してガイドに従って骨空洞を開けることができる。従って、ガイドに従って骨空洞を開けるために、ドリルは樹脂ガイドブリッジの真上を移動する必要がない。故に、口の小さい、又は後方の個所を治療される患者は歯科インプラントを経験する時に過度に口を開かなくてもよい。従って、患者にかかる歯科インプラントの間の苦痛やプレッシャーが軽減される。
【0031】
2.歯科医は外側凹部でドリル用ビットを直接見て骨空洞の深さを特定することができる。
【0032】
3.歯科医は繰り返しドリルで穴を開け、その穴に異なる大きさのポストを挿入して樹脂ガイドブリッジを製作する必要がないので、樹脂ガイドブリッジの製作が単純である。
【0033】
4.歯科医院において、単一の樹脂ガイドブリッジ及び多数のガイドを使用して外科手術を完了するのは便利である。
【0034】
5.ガイドが有する開口したデバイスのおかげで、ドリルで穴を開ける間に外部注水を行うことができる。従って、過熱による骨壊死を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に従う人工歯根の位置決めデバイスの斜視図である。
【図2】図1の位置決めデバイスに対応する穴を有する歯科用モデルの斜視図である。
【図3】図2の穴に挿入された図1の位置決めデバイスのポストを有する歯科用モデルの動作斜視図である。
【図4】図3の歯科用モデル上の位置決めデバイスのポストに取り付けられた第1のガイドの動作斜視図である。
【図5】図4の位置決めデバイスの第1のガイドに取り付けられた第2のガイドの動作斜視図である。
【図6】図5の位置決めデバイスの第2のガイドに連続的に取り付けられた第3のガイド及び第4のガイドの動作斜視図である。
【図7】図6において樹脂ガイドブリッジを形成するために位置決めデバイスのガイドに隣接する樹脂でコートされた歯科用モデルの上面図である。
【図8】ポストを除去した図7の樹脂ガイドブリッジ及び位置決めデバイスの動作斜視図である。
【図9】多数の孔を有する図1の位置決めデバイスの第4のガイドの斜視図である。
【図10】患者の顎骨上に置かれた位置決めデバイスのガイドを有する樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図11】樹脂ガイドブリッジ上の位置決めデバイスの第1のガイドを介して図10の患者の顎骨に骨空洞を開けるドリルデバイスの動作斜視図である。
【図12】図11の位置決めデバイスの第1のガイドに対応する完成した骨空洞を有する患者の顎骨の動作斜視図である。
【図13】図10の位置決めデバイスの第4のガイドを介して患者の顎骨上の骨空洞を拡大するドリルデバイスの動作斜視図である。
【図14】図4の位置決めデバイスのポストに取り付けられた第1のガイドの分解斜視図である。
【図15】第1の樹脂ガイドブリッジを形成するために位置決めデバイスの第1のガイドに隣接する図14の樹脂でコートされた歯科用モデルの動作斜視図である。
【図16】図15の位置決めデバイスのポスト及び第1のガイドから分離した樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図17】第2の樹脂ガイドブリッジを形成するために位置決めデバイスの第2のガイドに隣接する樹脂でコートされた歯科用モデルの動作上面図である。
【図18】第4の樹脂ガイドブリッジを形成するために第4のガイドに隣接する樹脂でコートされた歯科用モデルの動作斜視図である。
【図19】位置決めデバイスの第1のガイドを介して患者の顎骨に骨空洞を開けるドリルデバイスの動作分解斜視図である。
【図20】図19の位置決めデバイスの第1のガイドに対応する完成した骨空洞を有する患者の顎骨の動作斜視図である。
【図21】位置決めデバイスの第4のガイドを介して図20の患者の顎骨上の骨空洞を拡大するドリルデバイスの動作斜視図である。
【図22】先行技術に従う人工歯根を有する患者の顎骨の動作分解斜視図である。
【図23】第1の穴を有する歯科用モデルの斜視図である。
【図24】図23の穴に挿入されたポストを有する歯科用モデルの斜視図である。
【図25】第1の樹脂ガイドブリッジを形成するために樹脂でコートされた図24の歯科用モデルの斜視図である。
【図26】第1のガイドチューブを有する第1のプレイスメント樹脂ガイドブリッジの分解斜視図である。
【図27】第4の樹脂ガイドブリッジを形成するために樹脂でコートされた図24の歯科用モデルの斜視図である。
【図28】第4の樹脂ガイドブリッジ及び第4のガイドチューブの分解斜視図である。
【図29】図22の患者の顎骨上に置かれた第1の樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図30】図29の患者の顎骨上に置かれた第4の樹脂ガイドブリッジの動作斜視図である。
【図31】完成した骨空洞を有する図30の患者の顎骨の動作斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形で、歯科用モデルの穴の直径に対応するよう適合された直径からなるポスト、及び
半管状のタブであり、ポストに取り外し可能に取り付けられた多数のガイドからなる人工歯根の位置決めデバイスであって、各ガイドは、
内部凹面と、
内径と、
外径と、を備え、
ガイドは互いに同心円状に当接し、ガイドのうち最も内側のガイドの内径はポストの直径に対応し、隣接する2つのガイドのうち内側のガイドの外径は隣接する2つのガイドのうち外側のガイドの内径に対応する、人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項2】
ポストは磁性材料から作られている、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項3】
ポストは透水性材料から作られている、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項4】
ガイドは磁性材料から作られている、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項5】
ガイドのうち最も外側のガイドは、ガイドのうち最も外側のガイドを横方向に貫いて定められた少なくとも1つの取り付け孔を更に有する、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項6】
ガイドのうち最も外側のガイドは、ガイドのうち最も外側のガイドを横方向に貫いて定められた少なくとも1つの取り付け孔を更に有する、請求項4に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項1】
円筒形で、歯科用モデルの穴の直径に対応するよう適合された直径からなるポスト、及び
半管状のタブであり、ポストに取り外し可能に取り付けられた多数のガイドからなる人工歯根の位置決めデバイスであって、各ガイドは、
内部凹面と、
内径と、
外径と、を備え、
ガイドは互いに同心円状に当接し、ガイドのうち最も内側のガイドの内径はポストの直径に対応し、隣接する2つのガイドのうち内側のガイドの外径は隣接する2つのガイドのうち外側のガイドの内径に対応する、人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項2】
ポストは磁性材料から作られている、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項3】
ポストは透水性材料から作られている、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項4】
ガイドは磁性材料から作られている、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項5】
ガイドのうち最も外側のガイドは、ガイドのうち最も外側のガイドを横方向に貫いて定められた少なくとも1つの取り付け孔を更に有する、請求項1に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【請求項6】
ガイドのうち最も外側のガイドは、ガイドのうち最も外側のガイドを横方向に貫いて定められた少なくとも1つの取り付け孔を更に有する、請求項4に記載の人工歯根の位置決めデバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2007−275556(P2007−275556A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−58907(P2007−58907)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(507075842)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(507075842)
【Fターム(参考)】
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