説明

介護支援システム

【課題】システム上の煩雑さを解消することができるようにする。
【解決手段】各端末機1の液晶表示装置5に表示される複数のアイコン43a〜43gの各々は、サーバ50に記憶されている。そして、端末機1を操作する者によっていずれかのアイコンが選択されると、所定の出力データがサーバ50から端末機1に送信され、端末機1において、出力データに応じた処理が実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ電話やインターネットを行う介護支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
所謂高齢化社会の到来により、家族や友人と離れて独居する高齢者が増加している。これら高齢者を好適にケアすることが、今日の社会において重要な課題となっている。
【0003】
例えば、近年、介護保険制度が変わり、通称ケアマネージャーと呼ばれる介護支援専門員は、要支援・要介護と認定された人に対して、定期的にアセスメントを行うこととなったが、介護支援専門員の数が足りないといった、労力不足によって、高齢者に対するケアが滞る懸念がある。
【0004】
そこで、本発明者等は、遠隔地からいつ何時でも高齢者の様子を窺い知ることができるテレビ電話に着目し、特許文献1に開示されているような、高齢者であっても簡単に操作することができる通信システムの端末機の発明に至った。ここで、テレビ電話とは、音声と映像とをリアルタイムで送受できるシステムのことを指す。
【0005】
【特許文献1】特開2006−129429号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載のものは、インターネットプロトコルアドレスや電子メールの内容等を予め端末機にプリセットする構成であった。そのため、端末機が故障したような場合に、新たな端末機等に再度プリセットし直す必要があり、システム上の煩雑さがあった。そこで、システム上の煩雑さを解消することが望まれる。
【0007】
本発明の目的は、システム上の煩雑さを解消することが可能な介護支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0008】
本発明の介護支援システムは、特定インターネット網を介して双方向に通信可能に接続された複数の端末機及びサーバを有する介護支援システムであって、各端末機は、複数の接続先情報を表示する接続先情報表示手段と、前記サーバから接続先データを受信する接続先データ受信手段と、前記接続先データに係る接続先情報を前記接続先情報表示手段に表示させる接続先情報表示制御手段と、外部からの操作を受け付ける操作手段と、データ信号を前記サーバに送信するデータ信号送信手段と、前記操作手段が受け付けた操作に応じた接続先情報に係るデータ信号を前記サーバに送信させるデータ信号送信制御手段と、出力データを前記サーバから受信する出力データ受信手段と、前記出力データに応じた処理を実行する処理実行手段と、を有し、前記サーバは、前記接続先データを端末機毎に記憶する記憶手段と、前記接続先データを各端末機に送信する接続先データ送信手段と、前記接続先データを対応する端末機に送信させる接続先データ送信制御手段と、前記データ信号を各端末機から受信するデータ信号受信手段と、前記出力データを各端末機に送信する出力データ送信手段と、前記データ信号を受信したことに応じて、所定の出力データを対応する端末機に送信させる出力データ送信制御手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、各端末機の接続先情報表示手段に表示される接続先情報の各々は、サーバに記憶されている。そして、端末機を操作する者によっていずれかの接続先情報が選択されると、所定の出力データがサーバから端末機に送信され、端末機において、出力データに応じた処理が実行される。このように、複数の接続先情報がサーバに記憶されているため、端末機毎に接続先情報をプリセットする必要がない。よって、システム上の煩雑さを解消することができる。
【0010】
また、本発明の介護支援システムにおいて、各端末機は、ウェブサイトを表示するウェブサイト表示手段を更に有し、前記サーバは、複数のインターネットプロトコルアドレスを前記データ信号にそれぞれ対応させて記憶するアドレス記憶手段と、前記データ信号を受信した場合に、前記特定インターネット網を含むインターネット網を介して、当該データ信号に対応するインターネットプロトコルアドレスのウェブサイトにアクセスするアクセス手段と、を更に有し、前記処理実行手段は、前記出力データに基づいたウェブサイトを前記ウェブサイト表示手段に表示させ、前記出力データ送信制御手段は、前記アクセス手段がアクセスしたウェブサイトのデータを前記出力データとして前記出力データ送信手段に送信させてよい。
【0011】
上記の構成によれば、端末機を操作する者によって選択された接続先情報に応じたウェブサイトが、サーバを介して端末機のウェブサイト表示手段に表示される。このように、サーバを介してインターネットを行うことにより、端末機の処理能力への負担を軽減させることができる。
【0012】
また、本発明の介護支援システムにおいて、各端末機は、画像を表示する画像表示手段を更に有し、前記サーバは、複数の電子メールアドレスを前記データ信号にそれぞれ対応させて記憶するメールアドレス記憶手段と、電子メールを送信する電子メール送信手段と、前記データ信号を受信した場合に、前記特定インターネット網を含むインターネット網を介して、当該データ信号に対応する電子メールアドレス宛てに所定の電子メールを送信させる電子メール送信制御手段と、を更に有し、前記処理実行手段は、前記出力データに基づいた画像を前記画像表示手段に表示させ、前記出力データ送信制御手段は、前記電子メールが送信されたことを示すデータを出力データとして前記出力データ送信手段に送信させてよい。
【0013】
上記の構成によれば、端末機を操作する者によって選択された接続先情報に応じた電子メールアドレスに、サーバが所定の電子メールを送信し、例えばその旨が画像として端末機の画像表示手段に表示される。このように、サーバが所定の電子メールを送信することにより、端末機の処理能力への負担を軽減させることができる。
【0014】
また、本発明の介護支援システムにおいて、各端末機は、自機側の音声を集音する集音手段と、自機側の映像を撮影する撮影手段と、他機側の音声を出力する放音手段と、他機側の映像を表示する映像表示手段と、前記データ信号を前記サーバに送信した場合に、前記集音手段に前記自機側の音声を集音させるとともに、前記撮影手段に前記自機側の映像を撮影させる入力制御手段と、前記自機側の音声に係る自機側音声データと、前記自機側の映像に係る自機側映像データとを用いて入力データを作成する入力データ作成手段と、前記サーバに前記入力データを送信する入力データ送信手段と、前記入力データ作成手段が作成した前記入力データを前記入力データ送信手段に送信させる入力データ送信制御手段と、を更に有し、前記サーバは、前記データ信号に基づいて、前記複数の端末機の中から一方の端末機と他方の端末機とを設定する設定手段と、前記一方の端末機及び前記他方の端末機の各々から前記入力データを受信する入力データ受信手段と、を更に有し、前記処理実行手段は、前記出力データに応じて、前記放音手段から前記他機側の音声を出力させるとともに、前記映像表示手段に前記他機側の映像を表示させ、前記出力データ送信制御手段は、前記一方の端末機からの前記入力データを前記出力データとして前記他方の端末機に送信するとともに、前記他方の端末機からの前記入力データを前記出力データとして前記一方の端末機に送信するように前記出力データ送信手段を制御してよい。
【0015】
上記の構成によれば、端末機を操作する者によって選択された接続先情報に応じた端末機を通話先として、サーバを介してテレビ電話が行われる。このように、サーバを介してテレビ電話を行うことにより、端末機の処理能力への負担を軽減させることができる。そして、このようなテレビ電話は、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に応用することができるから、要支援・要介護の高齢者が増加する傾向にある今日において、介護支援専門員の負担を低減させることができる。
【0016】
また、本発明の介護支援システムは、特定インターネット網を介して双方向に通信可能に接続された複数の端末機及びサーバを有する介護支援システムであって、各端末機は、複数の接続先情報を表示する接続先情報表示手段と、前記サーバから接続先データを受信する接続先データ受信手段と、前記接続先データに係る接続先情報を前記接続先情報表示手段に表示させる接続先情報表示制御手段と、外部からの操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段が受け付けた操作に応じた接続先情報に基づいて、前記複数の端末機の中から相手側の端末機を設定する設定手段と、自機側の音声を集音する集音手段と、自機側の映像を撮影する撮影手段と、他機側の音声を出力する放音手段と、他機側の映像を表示する映像表示手段と、前記相手側の端末機を設定した場合に、前記集音手段に前記自機側の音声を集音させるとともに、前記撮影手段に前記自機側の映像を撮影させる入力制御手段と、前記自機側の音声に係る自機側音声データと、前記自機側の映像に係る自機側映像データとを用いて入力データを作成する入力データ作成手段と、他の端末機に前記入力データを送信する入力データ送信手段と、前記入力データ作成手段が作成した前記入力データを、前記入力データ送信手段から前記相手側の端末機に送信させる入力データ送信制御手段と、前記他の端末機が送信した前記入力データを出力データとして受信する出力データ受信手段と、前記出力データに応じて、前記放音手段から前記他機側の音声を出力させるとともに、前記映像表示手段に前記他機側の映像を表示させる処理実行手段と、を有し、前記サーバは、前記接続先データを端末機毎に記憶する記憶手段と、前記接続先データを各端末機に送信する接続先データ送信手段と、前記接続先データを対応する端末機に送信させる接続先データ送信制御手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
上記の構成によれば、各端末機の接続先情報表示手段に表示される接続先情報の各々は、サーバに記憶されている。そして、端末機を操作する者によっていずれかの接続先情報が選択されると、相手側の端末機が設定され、この端末機と相手側の端末機との間で、テレビ電話が実行される。このように、複数の接続先情報がサーバに記憶されているため、端末機毎に接続先情報をプリセットする必要がない。よって、システム上の煩雑さを解消することができる。また、サーバを介さずにテレビ電話が行われるため、サーバに負担をかけることがない。そして、このようなテレビ電話は、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に応用することができるから、要支援・要介護の高齢者が増加する傾向にある今日において、介護支援専門員の負担を低減させることができる。
【0018】
また、本発明の介護支援システムにおいて、各端末機は、前記入力データ及び前記出力データに基づいた映像データを出力する映像出力端子と、前記入力データ及び前記出力データに基づいた音声データを出力する音声出力端子と、記録装置を駆動させる駆動データを出力するコントローラ端子と、前記映像データ及び前記音声データを記録するように前記記録装置を駆動させる駆動データを前記コントローラ端子から出力させる駆動制御手段と、を更に有していてよい。
【0019】
上記の構成によれば、テレビ電話の内容がDVDレコーダ等の記録装置に自動的に記録されるため、例えば、テレビ電話が介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、テレビ電話の後でその内容を確認することができて、相互間の誤解やトラブルを回避することができる場合がある。また、ベテランの介護支援専門員が行ったアセスメントの内容を記録装置に記録し、新任の介護支援専門員に見せることによって、新任の介護支援専門員にアセスメントのノウハウを教えるといった利用方法にも適用することができる。
【0020】
また、本発明の介護支援システムにおいて、一部の端末機は、ハブを介して前記特定インターネット網に接続されており、各端末機は、前記入力データの送信の開始を指令する開始指令信号を出力する開始指令手段と、前記入力データの送信の終了を指令する終了指令信号を出力する終了指令手段と、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記他の端末機に送信する信号送信手段と、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記信号送信手段から前記相手側の端末機に送信させる信号送信制御手段と、を更に有し、前記ハブから前記入力データ、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を受信する受信手段と、現在の時刻をカウントする時計手段と、前記入力データを用いて、当該入力データの送受信を行っている一方の端末機と他方の端末機とを特定する端末機特定手段と、前記開始指令信号及び前記入力データを用いて、前記入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する開始時刻特定手段と、前記終了指令信号及び前記入力データを用いて、前記入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する終了時刻特定手段と、前記開始時刻及び前記終了時刻を用いて、前記入力データの送受信が行われた期間を算出する期間算出手段と、前記期間に基づいて、前記入力データの送受信に応じた料金を算出する料金算出手段と、前記一方の端末機、前記他方の端末機、前記開始時刻、前記終了時刻、前記期間、及び、前記料金の各々の情報を出力する情報出力手段と、を有する情報収集装置を更に有していてよい。
【0021】
上記の構成によれば、一方の端末機と他方の端末機との間で行われたテレビ電話の情報が情報収集装置によって収集されて、例えば、プリンタから出力される。これにより、例えば、テレビ電話が、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、情報収集装置が収集した情報を正確な通話情報として、料金の請求等に用いることができる。
【0022】
また、本発明の介護支援システムにおいて、各端末機は、対応する端末機への前記入力データの送信の開始を指令する開始指令信号を出力する開始指令手段と、対応する端末機への前記入力データの送信の終了を指令する終了指令信号を出力する終了指令手段と、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記サーバに送信する信号送信手段と、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記信号送信手段から前記サーバに送信させる信号送信制御手段と、を更に有し、前記サーバは、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を受信する信号受信手段と、現在の時刻をカウントする時計手段と、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を用いて、当該入力データの送受信を行っている一方の端末機と他方の端末機とを特定する端末機特定手段と、前記開始指令信号を用いて、前記入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する開始時刻特定手段と、前記終了指令信号を用いて、前記入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する終了時刻特定手段と、前記一方の端末機に係る一方側端末機ログ、前記他方の端末機に係る他方側端末機ログ、前記開始時刻に係る開始ログ、及び、前記終了時刻に係る終了ログを作成するログ作成手段と、前記一方側端末機ログ、前記他方側端末機ログ、前記開始ログ、及び、前記終了ログを出力するログ出力手段と、所定のタイミングで、ログ出力手段から前記一方側端末機ログ、前記他方側端末機ログ、前記開始ログ、及び、前記終了ログを出力させるログ出力制御手段と、を更に有することを特徴とする。
【0023】
上記の構成によれば、一方の端末機と他方の端末機との間でテレビ電話が行われた場合に、一方の端末機に係る一方側端末機ログ、他方の端末機に係る他方側端末機ログ、開始時刻に係る開始ログ、及び、終了時刻に係る終了ログが、サーバから、例えばパーソナルコンピュータに、所定のタイミングで出力される。これにより、例えば、テレビ電話が、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、例えばパーソナルコンピュータが、通話元の端末機及び通話先の端末機の情報と、開始時刻と終了時刻とを用いて、通話時間や通話料金を算出することによって、正確な通話情報を求めることができる。そして、この通話情報に基づいて、料金の請求等を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
[第1の実施の形態]
以下、図1乃至図11を参照しつつ、本発明に係る介護支援システムの第1の実施の形態について説明する。
【0025】
本発明の第1の実施の形態に係る介護支援システムは、図1に示すように、特定インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)網100を介して接続された複数(3台)の端末機1及びサーバ50を有している。特定IP網100としては、地域IP網やVPN網等が挙げられる。このように、閉鎖的なネットワークを利用することによって、外部からの不正アクセスを防止することが可能となるから、セキュリティが向上される。また、信号の減衰率が−40〜―50dBであっても、ADSLで安定した通信が可能となっている。
【0026】
また、サーバ50は、図示しないルータ等を介して、広域インターネット網200に接続している。なお、端末機1の数は3台に限定されるものではない。また、各端末機1には、テレビ300や記録装置400を接続することが可能である。記録装置400としては、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ビデオテープレコーダ等を挙げることができる。
【0027】
図2に示すように、端末機1は、矩形の筐体2を備え、筐体2の上部には、上下方向に回胴するカメラ支持体4aに支持された撮影手段としてのCCDカメラ4や、集音手段としてのマイク3が設けられている。CCDカメラ4は、端末機1を操作する者(以下、操作者)(高齢者等)を主に撮影するものであり、マイク3は、操作者が発する音声を主に集音するものである。
【0028】
また、CCDカメラ4の下方には、操作者によって押圧操作される操作手段としてのタッチパネル6が前面に設けられた液晶表示装置5が設けられている。液晶表示装置5の下方には、操作者によって押圧操作される操作手段としてのメニューボタン8、接続ボタン9、切断ボタン10がそれぞれ設けられている。3つのボタン8,9,10の下方には、放音手段としてのスピーカ7L,7Rが設けられている。
【0029】
また、筐体2の側面には、映像出力端子11、音声出力端子12、及び、コントローラ端子13が設けられている。端末機1は各家庭や、介護支援センター等の施設等に設置される。
【0030】
図3に示すように、通常、液晶表示装置5には、メニュー画面41が表示される。メニュー画面41には、「インターネット」と記されたアイコン41aと、「テレビ電話」と記されたアイコン41bと、「掲示板」と記されたアイコン41cと、「緊急前連絡」と記されたアイコン41dとが表示されており、これらアイコン41a〜41dは、操作者のタッチパネル6への操作によって選択される。
【0031】
なお、メニューボタン8(図2参照)が操作者によって操作された場合には、いかなる状況であっても、液晶表示装置5にメニュー画面41が表示されるように構成されている。
【0032】
図4は、図3のメニュー画面41において、操作者によって「インターネット」と記されたアイコン41aが選択された場合に、接続先情報表示手段としての液晶表示装置5に表示されるインターネット選択画面43を示している。インターネット選択画面43においては、「検索サイトA」と記されたアイコン43a、「検索サイトB」と記されたアイコン43b、「囲碁HP」と記されたアイコン43c、「健康HP」と記されたアイコン43d、「海山市HP」と記されたアイコン43e、「海山市社会福祉協議会HP」と記されたアイコン43f、及び、「個人HP」と記されたアイコン43gが表示されている。
【0033】
これらアイコン43a〜43gは、それぞれ「インターネット」の接続先情報を表わしており、これら接続先情報は、この操作者のニーズに沿って予めサーバ50に記憶されている。即ち、サーバ50は、この操作者が操作する端末機1から、「インターネット」が選択された旨の情報(選択信号)を受信すると、この端末機1に対して予め記憶している「インターネット」の複数の接続先情報を、接続先データとしてこの端末機1に送信する。この端末機1は、サーバ50から受信した接続先データに基づいて、液晶表示装置5にインターネット選択画面43を表示させる。つまり、通常、端末機1毎に、インターネット選択画面43に表示されるアイコンの内容が異なっている。
【0034】
このように、複数の接続先情報がサーバ50に記憶されているため、端末機1毎に接続先情報をプリセットする必要がない。よって、システム上の煩雑さを解消することができる。
【0035】
図5は、図4のインターネット選択画面43において、操作者により「囲碁HP」と記されたアイコン43cが選択された場合に、ウェブサイト表示手段としての液晶表示装置5に表示される囲碁のウェブサイト44を示している。囲碁のウェブサイト44は、個人等が管理しているインターネット上のウェブサイトである。また、カーソル45が囲碁のウェブサイト44上に表示される。カーソル45は、操作者のタッチパネル6の操作により自在に移動される。カーソル45の操作により、汎用パーソナルコンピュータにおけるマウスの操作のように、ウェブサイトをくまなく閲覧したり、リンク先に移動したりといったことが可能である。
【0036】
このように、サーバ50を介してインターネットを行うことにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。
【0037】
なお、インターネット選択画面43において他のアイコンが選択された場合も同様である。
【0038】
図6は、図3のメニュー画面41において、操作者によって「テレビ電話」と記されたアイコン41bが選択された場合に、接続先情報表示手段としての液晶表示装置5に表示される通話先選択画面46を示している。通話先選択画面46においては、「東京和也」と記されたアイコン46a、「横浜俊一」と記されたアイコン46b、「埼玉俊英」と記されたアイコン46c、「茨木和夫」と記されたアイコン46d等が表示されている。
【0039】
これらアイコン46a〜46sは、それぞれ「テレビ電話」の接続先情報を表わしており、これら接続先情報は、この操作者のニーズに沿って予めサーバ50に記憶されている。即ち、サーバ50は、この操作者が操作する端末機1から、「テレビ電話」が選択された旨の情報(選択信号)を受信すると、この端末機1に対して予め記憶している「テレビ電話」の複数の接続先情報を、接続先データとしてこの端末機1に送信する。この端末機1は、サーバ50から受信した接続先データに基づいて、液晶表示装置5に通話先選択画面46を表示させる。つまり、通常、端末機1が異なれば、通話先選択画面46に表示されるアイコンの内容が異なる。
【0040】
通話先選択画面46において、例えば、「横浜俊一」と記されたアイコン46bが操作者によって選択されると、アイコン46bが白黒反転表示される。なお、選択されたアイコンが白黒反転表示される構成に限定されず、表示される文字の大きさ、色、書体等が変化する構成であってもよい。アイコン46bが白黒反転表示された状態で、接続ボタン9(図2参照)が押下されると、アイコン46bが示す相手(「横浜俊一」)の端末機(相手側の端末機)1にテレビ電話がかけられる。そして、相手側の端末機1において、接続ボタン9(図2参照)が押下されると、自分側の端末機1と相手側の端末機1との間でテレビ電話が行われる。
【0041】
図7は、テレビ電話が行われている間、映像表示手段としての液晶表示装置5に表示されるテレビ電話画面47を示している。テレビ電話画面47においては、相手側(他機側)の端末機1が備えるCCDカメラ4が撮影した映像(相手の人物像等)が相手側画面47aに表示される。また、相手側(他機側)の端末機1が備えるマイク3によって集音された音声(相手の声等)が、自分側(自機側)の端末機1が備えるスピーカ7L,7Rから出力される。また、自分側(自機側)の端末機1が備えるCCDカメラ4が撮影した映像(自分の人物像等)が自分側画面47bに表示される。一方、自分側(自機側)の端末機1が備えるCCDカメラ4が撮影した映像(自分の人物像等)が、相手側(他機側)の端末機1の液晶表示装置5に、テレビ電話画面47における相手側画面47aとして表示されるとともに、自分側(自機側)の端末機1が備えるマイク3によって集音された音声(自分の声等)が、相手側(他機側)の端末機1が備えるスピーカ7L,7Rから出力される。
【0042】
なお、自分側の端末機1が備えるCCDカメラ4が撮影した映像のデータや、自分側の端末機1が備えるマイク3によって集音された音声のデータは、入力データとして一旦サーバ50に送信され、出力データとして相手側の端末機1に送信される。つまり、サーバ50を介して、データが送受信されることによって、テレビ電話が行われる。
【0043】
このように、サーバ50を介してテレビ電話を行うことにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。そして、このようなテレビ電話は、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に応用することができるから、要支援・要介護の高齢者が増加する傾向にある今日において、介護支援専門員の負担を低減させることができる。
【0044】
また、耳が不自由な人のために、端末機1には、図示しない点滅灯を接続することが可能となっている。テレビ電話がかかってきた場合に、この点滅灯が点滅することによって、耳が不自由な人にテレビ電話がかかってきたことが報知される。また、テレビ電話であるため、耳が不自由な人であっても、手話を用いてコミュニケーションをとることが可能である。そして、特定IP網100を用いているために、ADSLであっても手話の動作を自然な形で伝達することが可能である。
【0045】
また、端末機1が送信する入力データと、端末機1が受信した出力データとに基づいた映像データが、端末機1が備える映像出力端子11から出力されるとともに、端末機1が送信する入力データと、端末機1が受信した出力データとに基づいた音声データが、端末機1が備える音声出力端子12から出力される。また、端末機1が備えるコントローラ端子13からは、映像出力端子11及び音声出力端子12から出力される映像データ及び音声データを記録するように、外付けのDVDレコーダ等の記録装置400を駆動させる駆動データが出力される。
【0046】
このため、端末機1の映像出力端子11及び音声出力端子12と、テレビ300が備える映像入力端子及び音声入力端子とが接続されている場合には、テレビ300にテレビ電話画面47が表示されるとともに、テレビ300が備えるスピーカからテレビ電話における音声が出力される。また、端末機1の映像出力端子11、音声出力端子12及びコントローラ端子13と、記録装置400が備える映像入力端子、音声入力端子及びコントローラ端子とが接続されている場合には、テレビ電話の内容が記録装置400によって自動的に記録される。なお、コントローラ端子13を用いない場合、手動で記録装置400への記録を行うことも可能である。また、音声だけをMDレコーダ等で記録したり、映像だけをDVDレコーダ等で記録したりすることも可能である。
【0047】
このように、テレビ電話の内容がDVDレコーダ等の記録装置400に自動的に記録されるため、例えば、テレビ電話が介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、テレビ電話の後でその内容を確認することができて、相互間の誤解やトラブルを回避することができる場合がある。また、ベテランの介護支援専門員が行ったアセスメントの内容を記録装置400に記録し、新任の介護支援専門員に見せることによって、新任の介護支援専門員にアセスメントのノウハウを教えるといった利用方法にも適用することができる。
【0048】
なお、自機側または他機側の端末機1の切断ボタン10が操作者によって操作された場合には、テレビ電話は終了され、液晶表示装置5の表示がメニュー画面41(図3参照)に戻される。
【0049】
図8は、図3のメニュー画面41において、操作者によって「掲示板」と記されたアイコン41cが選択された場合に、ウェブサイト表示手段としての液晶表示装置5に表示されるインターネット上のウェブサイト48を示している。ここで、「掲示板」が選択された場合の接続先情報は、「海山市高齢福祉課ホームページ」として予めサーバ50に記憶されている。即ち、サーバ50は、この操作者が操作する端末機1から、「掲示板」が選択された旨の情報(選択信号)を受信すると、「海山市高齢福祉課ホームページ」のウェブサイトにアクセスして、「海山市高齢福祉課ホームページ」のウェブサイトのデータを出力データとしてこの端末機1に送信する。この端末機1は、サーバ50から受信した出力データに基づいて、液晶表示装置5に「海山市高齢福祉課ホームページ」のウェブサイト48を表示させる。つまり、「掲示板」は、「インターネット」の接続先を限定したものである。
【0050】
図9は、図3のメニュー画面41において、操作者によって「緊急前連絡」と記されたアイコン41dが選択された場合に、接続先情報表示手段としての液晶表示装置5に表示される緊急前連絡選択画面49を示している。緊急前連絡選択画面49においては、「夜間コールセンター」と記されたアイコン49a、及び、「支援センター」と記されたアイコン49bが表示されている。
【0051】
これらアイコン49a,49bは、それぞれ「緊急前連絡」の接続先情報を表わしており、これら接続先情報は、この操作者のニーズに沿って予めサーバ50に記憶されている。即ち、サーバ50は、この操作者が操作する端末機1から、「緊急前連絡」が選択された旨の情報(選択信号)を受信すると、この端末機1に対して予め記憶している「緊急前連絡」の複数の接続先情報を、接続先データとしてこの端末機1に送信する。この端末機1は、サーバ50から受信した接続先データに基づいて、液晶表示装置5に緊急前連絡選択画面49を表示させる。つまり、通常、端末機1毎に、緊急前連絡選択画面49に表示されるアイコンの内容が異なっている。
【0052】
そして、例えば、「夜間コールセンター」と記されたアイコン49aが選択された場合には、サーバ50から所定の電子メールが「夜間コールセンター」の電子メールアドレス宛てに送信される。所定の電子メールの内容としては、操作者の氏名や連絡先、症状等が含まれる。そして、サーバ50から所定の電子メールが送信された場合には、図9に示すように、「夜間コールセンターに電子メールを送信しました。」の文字からなる画像49cが、画像表示手段としての液晶表示装置5に、緊急前連絡選択画面49とともに表示される。
【0053】
このように、サーバ50が所定の電子メールを送信することにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。また、従来の緊急ペンダントであれば、この緊急ペンダントを携帯する老人等に対して発生した緊急事態に対処する人員を別途確保する必要があるが、「緊急前連絡」として夜間コールセンター等にメールを送信するようにすれば、このような人員を確保する必要がない。
【0054】
次に、図10を参照して、本実施の形態の介護支援システムの電気的構成について説明する。
【0055】
図10に示すように、サーバ50は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うサーバ側CPU31と、サーバ側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
【0056】
RAM33には、種々の情報が一時的に記憶される。例えば、記憶手段としてのRAM33には、インターネット選択画面43(図4参照)等における複数のアイコンの各々に対応する接続先データが端末機1毎に記憶される。また、アドレス記憶手段としてのRAM33には、複数のインターネットプロトコルアドレスが端末機1毎に記憶される。また、RAM33には、テレビ電話における入力データや出力データが一時的に記憶される。また、メールアドレス記憶手段としてのRAM33には、複数の電子メールアドレスが端末機1毎に記憶される。
【0057】
一方、ROM32には、ウェブサイトを閲覧させたり、テレビ電話を実行させたり、電子メールを送信したりするためのプログラム等が格納されている。
【0058】
また、サーバ側CPU31には、ディスプレイ36を駆動させるための表示制御回路34、キーボード37からの各種入力信号が入力されるインターフェイス回路35、及び、各種データを送受信する送受信回路38が接続されている。
【0059】
接続先データ送信制御手段としてのサーバ側CPU31は、RAM33が端末機1毎に記憶している接続先データを、接続先データ送信手段としての送受信回路38から、対応する端末機1に送信させることによって、各端末機1の液晶表示装置5においてインターネット選択画面43(図4参照)等を表示させる。
【0060】
また、アクセス手段としてのサーバ側CPU31は、「インターネット」や「掲示板」の場合に、インターネット選択画面43(図4参照)等において選択されたウェブサイトにアクセスする。また、設定手段としてのサーバ側CPU31は、「テレビ電話」の場合に、通話先選択画面46(図6参照)において選択された端末機1を他方の端末機として設定する。また、電子メール送信制御手段としてのサーバ側CPU31は、「緊急前連絡」の場合に、電子メール送信手段としての送受信回路38から、緊急前連絡選択画面49(図9参照)において選択された連絡先に所定の電子メールを送信させる。
【0061】
また、出力データ送信制御手段としてのサーバ側CPU31は、データ信号受信手段としての送受信回路38が各端末機1からデータ信号を受信した場合に、出力データ送信手段としての送受信回路38から、所定の出力データを対応する端末機1に送信させる。具体的には、「インターネット」や「掲示板」の場合には、ウェブサイトのデータを出力データとして端末機1に送信させる。また、「テレビ電話」の場合には、入力データ受信手段としての送受信回路38が受信した入力データを用いて、一方の端末機1からの入力データを出力データとして他方の端末機1に送信させるとともに、他方の端末機1からの入力データを出力データとして一方の端末機1に送信させる。また、「緊急前連絡」の場合には、電子メールが送信されたことを示すデータを出力データとして端末機1に送信させる。
【0062】
図10に示すように、複数の端末機1の各々は、特定IP網100を介してサーバ50と接続されている。端末機1は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う端末機側CPU21と、端末機側記憶手段であるROM22及びRAM23を有している。
【0063】
RAM23には、種々の情報が一時的に記憶される。例えば、サーバ50から受信した接続先データが記憶される。また、RAM23には、タッチパネル6や3つのボタン8,9,10からの入力信号が記憶される。
【0064】
一方、ROM22には、液晶表示装置5の表示を制御するためのプログラム等が格納されている。
【0065】
また、端末機側CPU21には、液晶表示装置5を駆動させるための液晶駆動回路25、スピーカ7L,7Rから出力させる音を制御する放音制御回路26、マイク3による集音を制御する集音制御回路27、CCDカメラ4による撮影を制御する撮影制御回路28、各種ボタン8,9,10やタッチパネル6からの各種入力信号が入力されるとともに、各種端子11,12,13に各種データを出力するインターフェイス回路24、及び、各種データを送受信する送受信回路29が接続されている。
【0066】
接続先情報表示制御手段としての端末機側CPU21は、接続先データ受信手段としての送受信回路29がサーバ50から接続先データを受信した場合に、接続先データに係る接続先情報を接続先情報表示手段としての液晶表示装置5に表示させる。また、データ信号送信制御手段としての端末機側CPU21は、操作手段としてのタッチパネル6や3つのボタン8,9,10から受け付けた操作に応じた接続先情報に係るデータ信号を、データ信号送信手段としての送受信回路29からサーバ50に送信させる。
【0067】
また、入力制御手段としての端末機側CPU21は、「テレビ電話」の場合に、マイク3に自機側の音声を集音させるとともに、CCDカメラ4に自機側の映像を撮影させる。そして、入力データ作成手段としての端末機側CPU21は、自機側の音声に係る自機側音声データと、自機側の映像に係る自機側映像データとを用いて入力データを作成する。そして、入力データ送信制御手段としての端末機側CPU21は、作成した入力データを入力データ送信手段としての送受信回路29からサーバ50に送信させる。
【0068】
また、処理実行手段としての端末機側CPU21は、出力データ受信手段としての送受信回路29がサーバ50から受信した出力データに応じた処理を実行する。具体的には、「インターネット」や「掲示板」の場合には、ウェブサイトをウェブサイト表示手段としての液晶表示装置5に表示させる。また、「テレビ電話」の場合には、スピーカ7L,7Rから他機側の音声を出力させるとともに、映像表示手段としての液晶表示装置5に他機側の映像を表示させる。また、「緊急前連絡」の場合には、メールが送信された旨の画像49cを画像表示手段としての液晶表示装置5に表示させる。
【0069】
また、駆動制御手段としての端末機側CPU21は、「テレビ電話」の場合には、映像出力端子11から出力される映像データと、音声出力端子12から出力される音声データとを記録するように記録装置400を駆動させる駆動データをコントローラ端子13から出力させる。
【0070】
次に、本実施の形態の介護支援システムの動作について、図11のサーバ側実行処理ルーチン及び端末機側実行処理ルーチンを用いて説明する。
【0071】
まず、サーバ側実行処理ルーチンにおいて、サーバ側CPU31は、端末機1から選択信号を受信すると(S1)、選択信号に応じた接続先データをこの端末機1に送信する(S2)。具体的には、メニュー画面41(図3参照)において、「インターネット」が選択された場合には、インターネット選択画面43(図4参照)において表示される複数の接続先情報に係る接続先データをこの端末機1に送信する。また、メニュー画面41(図3参照)において、「テレビ電話」が選択された場合には、通話先選択画面46(図6参照)において表示される複数の接続先情報に係る接続先データをこの端末機1に送信する。また、メニュー画面41(図3参照)において、「緊急前連絡」が選択された場合には、緊急前連絡選択画面49(図9参照)において表示される複数の接続先情報に係る接続先データをこの端末機1に送信する。なお、メニュー画面41(図3参照)において、「掲示板」が選択された場合には、なにもしない。
【0072】
なお、これら接続先データは、端末機1毎に対応させてRAM33に記憶されているものである。よって、基本的に、端末機1毎に接続先データの内容が異なる。
【0073】
そして、サーバ側CPU31は、端末機1からデータ信号を受信する(S3)。その後、処理が「テレビ電話」であるか否かを判定し(S4)、処理が「テレビ電話」であると判定した場合には(S4:YES)、端末機1から入力データを受信する(S5)。その後、又は、S4において、処理が「テレビ電話」でないと判定した場合には(S4:NO)、処理の実行を行う(S6)。具体的には、「インターネット」や「掲示板」の場合には、特定IP網100や広域インターネット網200から所望のウェブサイトにアクセスして、そのウェブサイトのデータを出力データとする。また、「テレビ電話」の場合には、受信した入力データを出力データとする。また、「緊急前連絡」の場合には、指定された連絡先に所定の電子メールを送信したことを示すデータを出力データとする。
【0074】
そして、出力データを端末機1に送信する(S7)。その後、端末機1から終了信号を受信したか否かを判定し(S8)、終了信号を受信していないと判定した場合には(S8:NO)、S4に戻る。一方、終了信号を受信したと判定した場合には(S8:YES)、本ルーチンを終了する。
【0075】
一方、端末機側実行処理ルーチンにおいて、端末機側CPU21は、まず、メニュー画面41(図3参照)を液晶表示装置5に表示させる(S101)。そして、押圧されたアイコンの種類に応じた選択信号をサーバ50に送信する(S102)。その後、「掲示板」の場合を除いて、サーバ50から接続先データを受信し(S103)、接続先情報として液晶表示装置5に表示させる(S104)。具体的には、「インターネット」の場合には、複数のアイコンを表示するインターネット選択画面43(図4参照)を液晶表示装置5に表示させ、「テレビ電話」の場合には、複数のアイコンを表示する通話先選択画面46(図6参照)を液晶表示装置5に表示させ、「緊急前連絡」の場合には、複数のアイコンを表示する緊急前連絡選択画面49(図9参照)を液晶表示装置5に表示させる。
【0076】
このように、複数の接続先情報がサーバ50に記憶されているため、端末機1毎に接続先情報をプリセットする必要がない。よって、システム上の煩雑さを解消することができる。
【0077】
そして、タッチパネル6への操作があったか否かを判定し(S105)、タッチパネル6への操作がないと判定した場合には(S105:NO)、S105を繰り返すことで、タッチパネル6への操作待ちとなる。一方、タッチパネル6への操作があったと判定した場合には(S105:YES)、対応するデータ信号をサーバ50に送信する(S106)。
【0078】
そして、今回の処理が「テレビ電話」か否かを判定し(S107)、処理が「テレビ電話」であると判定した場合には(S107:YES)、CCDカメラ4が撮影した映像データと、マイク3が集音した音声データとを用いて入力データを作成し(S108)、接続ボタン9が押下されたタイミングで、入力データをサーバ50に送信する(S109)。
【0079】
その後、又は、S107において、「テレビ電話」でないと判定した場合には(S107:NO)、サーバ50から出力データを受信し(S110)、出力データに基づいた処理を実行する(S111)。具体的には、「インターネット」や「掲示板」の場合には、ウェブサイトを液晶表示装置5に表示させる。また、「テレビ電話」の場合には、相手先の映像を液晶表示装置5に表示させるとともに、相手先の音声をスピーカ7L,7Rから出力させる。また、「緊急前連絡」の場合には、電子メールが送信された旨の画像49cを液晶表示装置5に表示させる。
【0080】
このように、サーバ50を介してインターネットを行うことにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。また、サーバ50を介してテレビ電話を行うことにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。そして、このようなテレビ電話は、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に応用することができるから、要支援・要介護の高齢者が増加する傾向にある今日において、介護支援専門員の負担を低減させることができる。また、サーバ50が所定の電子メールを送信することにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。
【0081】
そして、メニューボタン8や切断ボタン10が押下されることによって、今回の処理を終了するか否かを判定し(S112)、今回の処理を終了しないと判定した場合には(S112:NO)、S107に戻る。一方、今回の処理を終了すると判定した場合には(S112:YES)、終了信号をサーバ50に送信し(S113)、本ルーチンを終了する。
【0082】
なお、「テレビ電話」の場合には、端末機側CPU21は、コントローラ端子13から記録装置400を駆動させる駆動データを出力させる。これにより、端末機1に記録装置400が接続されている場合には、テレビ電話の内容が記録装置400に自動的に記録されることとなる。このため、テレビ電話の後でその内容を確認することができて、相互間の誤解やトラブルを回避することができる場合がある。また、テレビ電話が介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、ベテランの介護支援専門員が行ったアセスメントの内容を記録装置400に記録し、新任の介護支援専門員に見せることによって、新任の介護支援専門員にアセスメントのノウハウを教えるといった利用方法にも適用することができる。
【0083】
以上のように、本実施の形態の介護支援システムは、特定インターネット網(特定IP網100等)を介して双方向に通信可能に接続された複数の端末機1及びサーバ50を有する介護支援システムであって、各端末機1は、複数の接続先情報を表示する接続先情報表示手段(液晶表示装置5等)と、サーバ50から接続先データを受信する接続先データ受信手段(送受信回路29等)と、接続先データに係る接続先情報を接続先情報表示手段に表示させる接続先情報表示制御手段(端末機側CPU21、液晶駆動回路25等)と、外部からの操作を受け付ける操作手段(タッチパネル6、メニューボタン8、接続ボタン9、切断ボタン10等)と、データ信号をサーバ50に送信するデータ信号送信手段(送受信回路29等)と、操作手段が受け付けた操作に応じた接続先情報に係るデータ信号をサーバ50に送信させるデータ信号送信制御手段(端末機側CPU21、図11の端末機側実行処理ルーチン等)と、出力データをサーバ50から受信する出力データ受信手段(送受信回路29等)と、出力データに応じた処理を実行する処理実行手段(端末機側CPU21、図11の端末機側実行処理ルーチン等)と、を有し、サーバ50は、接続先データを端末機1毎に記憶する記憶手段(RAM33等)と、接続先データを各端末機1に送信する接続先データ送信手段(送受信回路38等)と、接続先データを対応する端末機1に送信させる接続先データ送信制御手段(サーバ側CPU31、図11のサーバ側実行処理ルーチン等)と、データ信号を各端末機1から受信するデータ信号受信手段(送受信回路38等)と、出力データを各端末機1に送信する出力データ送信手段(送受信回路38等)と、データ信号を受信したことに応じて、所定の出力データを対応する端末機1に送信させる出力データ送信制御手段(サーバ側CPU31、図11のサーバ側実行処理ルーチン等)と、を有する構成にされている。
【0084】
上記の構成によれば、各端末機1の接続先情報表示手段に表示される接続先情報の各々は、サーバ50に記憶されている。そして、端末機1を操作する者によっていずれかの接続先情報が選択されると、所定の出力データがサーバ50から端末機1に送信され、端末機1において、出力データに応じた処理が実行される。このように、複数の接続先情報がサーバ50に記憶されているため、端末機1毎に接続先情報をプリセットする必要がない。よって、システム上の煩雑さを解消することができる。
【0085】
また、本実施の形態の介護支援システムにおいて、各端末機1は、ウェブサイトを表示するウェブサイト表示手段(液晶表示装置5等)を更に有し、サーバ50は、複数のインターネットプロトコルアドレスをデータ信号にそれぞれ対応させて記憶するアドレス記憶手段(RAM33等)と、データ信号を受信した場合に、特定インターネット網を含むインターネット網を介して、データ信号に対応するインターネットプロトコルアドレスのウェブサイトにアクセスするアクセス手段(サーバ側CPU31、図11のサーバ側実行処理ルーチン等)と、を更に有し、処理実行手段は、出力データに基づいたウェブサイトをウェブサイト表示手段に表示させ、出力データ送信制御手段は、アクセス手段がアクセスしたウェブサイトのデータを出力データとして出力データ送信手段に送信させる構成にされている。
【0086】
上記の構成によれば、端末機1を操作する者によって選択された接続先情報に応じたウェブサイトが、サーバ50を介して端末機1のウェブサイト表示手段に表示される。このように、サーバ50を介してインターネットを行うことにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。
【0087】
また、本実施の形態の介護支援システムにおいて、各端末機1は、画像(画像49c等)を表示する画像表示手段(液晶表示装置5等)を更に有し、サーバ50は、複数の電子メールアドレスをデータ信号にそれぞれ対応させて記憶するメールアドレス記憶手段(RAM33等)と、電子メールを送信する電子メール送信手段(送受信回路38等)と、データ信号を受信した場合に、特定インターネット網を含むインターネット網を介して、データ信号に対応する電子メールアドレス宛てに所定の電子メールを送信させる電子メール送信制御手段(サーバ側CPU31、図11のサーバ側実行処理ルーチン等)と、を更に有し、処理実行手段は、出力データに基づいた画像を画像表示手段に表示させ、出力データ送信制御手段は、電子メールが送信されたことを示すデータを出力データとして出力データ送信手段に送信させる構成にされている。
【0088】
上記の構成によれば、端末機1を操作する者によって選択された接続先情報に応じた電子メールアドレスに、サーバ50が所定の電子メールを送信し、例えばその旨が画像として端末機1の画像表示手段に表示される。このように、サーバ50が所定の電子メールを送信することにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。
【0089】
また、本実施の形態の介護支援システムにおいて、各端末機1は、自機側の音声を集音する集音手段(マイク3、集音制御回路27等)と、自機側の映像を撮影する撮影手段(CCDカメラ4、撮影制御回路28等)と、他機側の音声を出力する放音手段(スピーカ7L,7R、放音制御回路26等)と、他機側の映像を表示する映像表示手段(液晶表示装置5、液晶駆動回路25等)と、データ信号をサーバ50に送信した場合に、集音手段に自機側の音声を集音させるとともに、撮影手段に自機側の映像を撮影させる入力制御手段(端末機側CPU21、図11の端末機側実行処理ルーチン等)と、自機側の音声に係る自機側音声データと、自機側の映像に係る自機側映像データとを用いて入力データを作成する入力データ作成手段(端末機側CPU21、図11の端末機側実行処理ルーチン等)と、サーバ50に入力データを送信する入力データ送信手段(送受信回路29等)と、入力データ作成手段が作成した入力データを入力データ送信手段に送信させる入力データ送信制御手段(端末機側CPU21、図11の端末機側実行処理ルーチン等)と、を更に有し、サーバ50は、データ信号に基づいて、複数の端末機1の中から一方の端末機1と他方の端末機1とを設定する設定手段(サーバ側CPU31、図11のサーバ側実行処理ルーチン等)と、一方の端末機1及び他方の端末機1の各々から入力データを受信する入力データ受信手段(送受信回路38等)と、を更に有し、処理実行手段は、出力データに応じて、放音手段から他機側の音声を出力させるとともに、映像表示手段に他機側の映像を表示させ、出力データ送信制御手段は、一方の端末機1からの入力データを出力データとして他方の端末機1に送信するとともに、他方の端末機1からの入力データを出力データとして一方の端末機1に送信するように出力データ送信手段を制御する構成にされている。
【0090】
上記の構成によれば、端末機1を操作する者によって選択された接続先情報に応じた端末機1を通話先として、サーバ50を介してテレビ電話が行われる。このように、サーバ50を介してテレビ電話を行うことにより、端末機1の処理能力への負担を軽減させることができる。そして、このようなテレビ電話は、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に応用することができるから、要支援・要介護の高齢者が増加する傾向にある今日において、介護支援専門員の負担を低減させることができる。
【0091】
また、本実施の形態の介護支援システムにおいて、各端末機1は、入力データ及び出力データに基づいた映像データを出力する映像出力端子11と、入力データ及び出力データに基づいた音声データを出力する音声出力端子12と、記録装置(DVDレコーダ等)400を駆動させる駆動データを出力するコントローラ端子13と、映像データ及び音声データを記録するように記録装置400を駆動させる駆動データをコントローラ端子13から出力させる駆動制御手段(端末機側CPU21等)と、を更に有する構成にされている。
【0092】
上記の構成によれば、テレビ電話の内容がDVDレコーダ等の記録装置400に自動的に記録されるため、例えば、テレビ電話が介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、テレビ電話の後でその内容を確認することができて、相互間の誤解やトラブルを回避することができる場合がある。また、ベテランの介護支援専門員が行ったアセスメントの内容を記録装置400に記録し、新任の介護支援専門員に見せることによって、新任の介護支援専門員にアセスメントのノウハウを教えるといった利用方法にも適用することができる。
【0093】
また、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はその趣旨を超えない範囲において変更が可能である。即ち、「掲示板」が選択された場合に液晶表示装置5に表示されるウェブサイトが固定された構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、複数のアイコンが表示され、操作者によって選択されたアイコンに対応するウェブサイトが液晶表示装置5に表示される構成にされていてもよい。
【0094】
また、「緊急前連絡」の場合に、文章の内容が固定された電子メールがサーバ50から送信される構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、文章の内容が異なる複数のアイコンが表示され、操作者によって選択されたアイコンに基づいた電子メールが送信される構成にされていてもよい。
【0095】
また、「緊急前連絡」の場合に、電子メールがサーバ50から送信される構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、選択先の端末機1との間でテレビ電話が行われる構成にされていてもよい。
【0096】
また、「テレビ電話」は、所定の時間(例えば30分)が経過すると自動的に終了される構成にされていてもよい。
【0097】
[第2の実施の形態]
次に、図12乃至図14を参照しつつ、本発明に係る介護支援システムの第2の実施の形態について説明する。
【0098】
本発明の第2の実施の形態に係る介護支援システムが、第1の実施の形態に係る介護支援システムと異なる点は、図12に示すように、各端末機1は、サーバ50を介さずに、一方の端末機1と他方の端末機1との間でテレビ電話を行う構成にされている点と、一部の端末機1は、ハブ60を介して特定IP網100に接続されており、ハブ60は、情報収集装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)70に接続されている点である。なお、PC70やハブ60の数は、1台に限定されるものではない。
【0099】
ここで、ハブ60を介してPC70に接続されている端末機1は、PC70と一緒に、テレビ電話の通話に料金を課している介護支援センターや有料コールセンター等の施設に設置されているものとする。
【0100】
各端末機1が備える図示しないモデムには、固有のIPアドレスが割り当てられている。そして、図6に示した通話先選択画面46において、例えば、「横浜俊一」と記されたアイコン46bが操作者によって選択され、開始指令手段としての接続ボタン9(図2参照)が押下されると、アイコン46bが示す相手(「横浜俊一」)の端末機1が、相手側の端末機1として設定され、相手側の端末機1のIPアドレス宛てに、開始指令信号が直接送信される。そして、相手側の端末機1において接続ボタン9(図2参照)が押下されて、テレビ電話の通話が開始された場合には、自分側の端末機1の入力データが相手側の端末機1に送信されるとともに、相手側の端末機1の入力データが出力データとして、自分側の端末機1で受信される。
【0101】
なお、入力データは、上述したように、自分側の端末機1が備えるCCDカメラ4が撮影した映像のデータと、自分側の端末機1が備えるマイク3によって集音された音声のデータとから構成されている。入力データの送受信は、どちらかの端末機1において、終了指令手段としての切断ボタン10が押下されて、終了指令信号が送信されるまで続けられる。つまり、サーバ50を介さずに、2台の端末機1間で入力データが直接送受信されることによって、テレビ電話が行われる。
【0102】
このように、サーバ50を介さずにテレビ電話が行われるため、サーバ50に負担をかけることがない。そして、このようなテレビ電話は、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に応用することができるから、要支援・要介護の高齢者が増加する傾向にある今日において、介護支援専門員の負担を低減させることができる。
【0103】
なお、このテレビ電話は所謂IP電話であるため、有料コールセンター等の一部を除いて、無料でかけ放題で提供することが可能である。そして、親機、子機といった概念がないため、どの端末機1であっても親機として機能する。また、近所の知り合い数人が、1台の端末機1を代わる代わる利用するといった使い方も可能である。
【0104】
また、図12において、テレビ電話の通話に料金を課しているような介護支援センターや有料コールセンター等の施設に設置されている端末機1がテレビ電話を行った場合には、PC70は、ハブ60から、開始指令信号、入力データ及び終了指令信号を受信する。
【0105】
PC70は、受信した入力データを用いて、テレビ電話を行っている相手側の端末機1を特定する。なお、テレビ電話を行っているもう一方の端末機1は、施設に設置されている端末機1である。また、PC70は、受信した開始指令信号や入力データを用いて、テレビ電話が開始された開始時刻を特定する。また、PC70は、受信した終了指令信号や入力データを用いて、テレビ電話が終了された終了時刻を特定する。そして、開始時刻と終了時刻とから通話時間(期間)を算出し、この通話時間に単位時間(例えば10分)当たりの料金を乗じた額を通話料金(料金)として算出する。
【0106】
相手側の端末機1の情報、テレビ電話の開始時刻及び終了時刻の情報、通話時間や通話料金等の情報は、図示しないプリンタから請求書等として出力される。
【0107】
このように、一方の端末機1と他方の端末機1との間で行われたテレビ電話の情報がPC70によって収集されて、プリンタから出力される。これにより、例えば、テレビ電話が、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、PC70が収集した情報を正確な通話情報として、料金の請求等に用いることができる。
【0108】
次に、図13を参照して、本実施の形態の介護支援システムの電気的構成について説明する。なお、サーバ50及び端末機1の構成については、図10と同じであるため省略する。
【0109】
図13において、PC70は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うPC側CPU71と、PC側記憶手段であるROM72及びRAM73を有している。また、PC70は、大容量記憶手段としてのハードディスクドライブ(HDD)81を備えている。
【0110】
RAM73には、種々の情報が一時的に記憶される。例えば、ハブ60から受信した開始指令信号、入力データ及び終了指令信号が記憶される。また、RAM73には、プリンタ78に出力する情報が記憶される。
【0111】
一方、ROM72には、液晶モニタ79の表示を制御するためのプログラム等が格納されている。
【0112】
また、PC側CPU71には、液晶モニタ79を駆動させるためのモニタ駆動回路75、キーボード76やマウス77からの各種入力信号が入力されるとともに、プリンタ78への出力信号が出力されるインターフェイス回路74、及び、各種データや各種信号を送受信する送受信回路80が接続されている。
【0113】
時計手段としてのPC側CPU71は、現在の時刻をカウントする。また、端末機特定手段としてのPC側CPU71は、受信手段としての送受信回路80が受信した入力データを用いて、入力データの送受信を行っている一方の端末機1と他方の端末機1とを特定する。また、開始時刻特定手段としてのPC側CPU71は、受信手段としての送受信回路80が受信した開始指令信号及び入力データを用いて、入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する。また、終了時刻特定手段としてのPC側CPU71は、受信手段としての送受信回路80が受信した終了指令信号及び入力データを用いて、入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する。
【0114】
また、期間算出手段としてのPC側CPU71は、開始時刻及び終了時刻を用いて、入力データの送受信が行われた期間を通話時間として算出する。また、料金算出手段としてのPC側CPU71は、通話時間に基づいて、入力データの送受信に応じた料金を通話料金として算出する。また、情報出力手段としてのPC側CPU71は、一方の端末機1、他方の端末機1、開始時刻、終了時刻、通話時間、及び、通話料金の各々の情報をプリンタ78に出力する。
【0115】
次に、本実施の形態の介護支援システムの動作について、図14のPC側実行処理ルーチンを用いて説明する。
【0116】
まず、PC側CPU71は、ハブ60から開始指令信号を受信したか否かを判定する(A1)。開始指令信号を受信していないと判定した場合には(A1:NO)、A1を繰り返すことで、開始指令信号の受信待ちとなる。一方、開始指令信号を受信したと判定した場合には(A1:YES)、テレビ電話が開始されることにより、入力データの送受信の開始が確認されたか否かを判定する(A2)。
【0117】
入力データの送受信の開始が確認されていないと判定した場合には(A2:NO)、A2を繰り返すことで、入力データの送受信の開始の確認待ちとなる。一方、入力データの送受信の開始が確認されたと判定した場合には(A2:YES)、現在時刻を参照することによって、開始時刻を特定する(A3)。
【0118】
そして、PC側CPU71は、ハブ60から終了指令信号を受信したか否かを判定する(A4)。終了指令信号を受信していないと判定した場合には(A4:NO)、A4を繰り返すことで、終了指令信号の受信待ちとなる。一方、終了指令信号を受信したと判定した場合には(A4:YES)、テレビ電話が終了されることにより、入力データの送受信の停止が確認されたか否かを判定する(A5)。
【0119】
入力データの送受信の停止が確認されていないと判定した場合には(A5:NO)、A5を繰り返すことで、入力データの送受信の停止の確認待ちとなる。一方、入力データの送受信の停止が確認されたと判定した場合には(A5:YES)、現在時刻を参照することによって、終了時刻を特定する(A6)。
【0120】
そして、開始時刻と終了時刻とを用いて、通過時間を算出し(A7)、通過時間から通話料金を算出する(A8)。そして、本ルーチンを終了する。
【0121】
なお、テレビ電話を行っていた2台の端末機1、開始時刻、終了時刻、通話時間、及び、通話料金の各々の情報は、適宜、プリンタ78に出力される。
【0122】
このように、一方の端末機1と他方の端末機1との間で行われたテレビ電話の情報がPC70によって収集されて、プリンタから出力される。これにより、例えば、テレビ電話が、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、PC70が収集した情報を正確な通話情報として、料金の請求等に用いることができる。
【0123】
なお、上述したように、テレビ電話は、サーバ50を介さずに、端末機1同士で行われる。よって、サーバ50に負担をかけることがない。また、施設に設置された端末機1に記録装置400が接続されている場合には、テレビ電話の内容が記録装置400に自動的に記録されることとなる。
【0124】
その他の点は、第1の実施の形態と同じであるため、その説明を省略する。
【0125】
以上のように、本実施の形態の介護支援システムは、特定インターネット網(特定IP網100等)を介して双方向に通信可能に接続された複数の端末機1及びサーバ50を有する介護支援システムであって、各端末機1は、複数の接続先情報を表示する接続先情報表示手段(液晶表示装置5等)と、サーバ50から接続先データを受信する接続先データ受信手段(送受信回路29等)と、接続先データに係る接続先情報を接続先情報表示手段に表示させる接続先情報表示制御手段(端末機側CPU21、液晶駆動回路25等)と、外部からの操作を受け付ける操作手段(タッチパネル6、メニューボタン8、接続ボタン9、切断ボタン10等)と、操作手段が受け付けた操作に応じた接続先情報に基づいて、複数の端末機1の中から相手側の端末機1を設定する設定手段(端末機側CPU21等)と、自機側の音声を集音する集音手段(マイク3、集音制御回路27等)と、自機側の映像を撮影する撮影手段(CCDカメラ4、撮影制御回路28等)と、他機側の音声を出力する放音手段(スピーカ7L,7R、放音制御回路26等)と、他機側の映像を表示する映像表示手段(液晶表示装置5、液晶駆動回路25等)と、相手側の端末機1を設定した場合に、集音手段に自機側の音声を集音させるとともに、撮影手段に自機側の映像を撮影させる入力制御手段(端末機側CPU21、図11の端末機側実行処理ルーチン等)と、自機側の音声に係る自機側音声データと、自機側の映像に係る自機側映像データとを用いて入力データを作成する入力データ作成手段(端末機側CPU21、図11の端末機側実行処理ルーチン等)と、他の端末機1に入力データを送信する入力データ送信手段(送受信回路29等)と、入力データ作成手段が作成した入力データを、入力データ送信手段から相手側の端末機1に送信させる入力データ送信制御手段(端末機側CPU21等)と、他の端末機1が送信した入力データを出力データとして受信する出力データ受信手段(送受信回路29等)と、出力データに応じて、放音手段から他機側の音声を出力させるとともに、映像表示手段に他機側の映像を表示させる処理実行手段(端末機側CPU21等)と、を有し、サーバ50は、接続先データを端末機1毎に記憶する記憶手段(RAM33等)と、接続先データを各端末機1に送信する接続先データ送信手段(送受信回路38等)と、接続先データを対応する端末機1に送信させる接続先データ送信制御手段(サーバ側CPU31、図11のサーバ側実行処理ルーチン等)と、を有する構成にされている。
【0126】
上記の構成によれば、各端末機1の接続先情報表示手段に表示される接続先情報の各々は、サーバ50に記憶されている。そして、端末機1を操作する者によっていずれかの接続先情報が選択されると、相手側の端末機1が設定され、この端末機1と相手側の端末機1との間で、テレビ電話が実行される。このように、複数の接続先情報がサーバ50に記憶されているため、端末機1毎に接続先情報をプリセットする必要がない。よって、システム上の煩雑さを解消することができる。また、サーバ50を介さずにテレビ電話が行われるため、サーバ50に負担をかけることがない。そして、このようなテレビ電話は、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に応用することができるから、要支援・要介護の高齢者が増加する傾向にある今日において、介護支援専門員の負担を低減させることができる。
【0127】
また、本実施の形態の介護支援システムにおいて、一部の端末機1は、ハブ60を介して特定インターネット網(特定IP網100等)に接続されており、各端末機1は、入力データの送信の開始を指令する開始指令信号を出力する開始指令手段(接続ボタン9等)と、入力データの送信の終了を指令する終了指令信号を出力する終了指令手段(切断ボタン10等)と、開始指令信号及び終了指令信号を他の端末機1に送信する信号送信手段(送受信回路29等)と、開始指令信号及び終了指令信号を信号送信手段から相手側の端末機1に送信させる信号送信制御手段(端末機側CPU21等)と、を更に有し、ハブ60から入力データ、開始指令信号及び終了指令信号を受信する受信手段(送受信回路80等)と、現在の時刻をカウントする時計手段(PC側CPU71等)と、入力データを用いて、入力データの送受信を行っている一方の端末機1と他方の端末機1とを特定する端末機特定手段(PC側CPU71、図14のPC側実行処理ルーチン等)と、開始指令信号及び入力データを用いて、入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する開始時刻特定手段(PC側CPU71、図14のPC側実行処理ルーチン等)と、終了指令信号及び入力データを用いて、入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する終了時刻特定手段(PC側CPU71、図14のPC側実行処理ルーチン等)と、開始時刻及び終了時刻を用いて、入力データの送受信が行われた期間(通話時間)を算出する期間算出手段(PC側CPU71、図14のPC側実行処理ルーチン等)と、期間に基づいて、入力データの送受信に応じた料金(通話料金)を算出する料金算出手段(PC側CPU71、図14のPC側実行処理ルーチン等)と、一方の端末機1、他方の端末機1、開始時刻、終了時刻、期間、及び、料金の各々の情報を出力する情報出力手段(PC側CPU71等)と、を有する情報収集装置(PC70等)を更に有する構成にされている。
【0128】
上記の構成によれば、一方の端末機1と他方の端末機1との間で行われたテレビ電話の情報が情報収集装置によって収集されて、例えば、プリンタから出力される。これにより、例えば、テレビ電話が、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、情報収集装置が収集した情報を正確な通話情報として、料金の請求等に用いることができる。
【0129】
また、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はその趣旨を超えない範囲において変更が可能である。即ち、各端末機1が備えるモデムに固有のIPアドレスが割り当てられており、相手側の端末機1のIPアドレス宛てに各種データが送信されることによってテレビ電話が行われる構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、各端末機1は、IPルータを介して特定IP網100に接続されており、IPルータに割り当てられたIPアドレス宛てに各種データが送信される、所謂PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet(登録商標))方式によって、テレビ電話が行われる構成にされていてもよい。
【0130】
また、端末機1がテレビ電話の内容を記録装置400に自動的に記録させる構成にされているが、この構成に限定されるものではなく、記録装置400に接続された情報収集装置としてのPC70が、テレビ電話の内容を記録装置400に自動的に記録させる構成にされていてもよい。
【0131】
また、PC70が情報収集装置として機能するように構成されているが、この構成に限定されるものではなく、情報収集装置としての機能を発揮するように構成された特別な装置であってもよい。また、情報収集装置としての機能をパーソナルコンピュータ等に発揮させるためのコンピュータプログラムに対しても、本発明を適用することができる。
【0132】
[第3の実施の形態]
次に、図10、図12を参照しつつ、本発明に係る介護支援システムの第3の実施の形態について説明する。
【0133】
本発明の第3の実施の形態に係る介護支援システムが、第2の実施の形態に係る介護支援システムと異なる点は、図12において、開始指令手段としての接続ボタン9(図2参照)が押下されると、例えば、アイコン46bが示す相手(「横浜俊一」)の端末機1が、相手側の端末機1として設定され、相手側の端末機1のIPアドレス宛てに、開始指令信号が送信されるとともに、サーバ50にも開始指令信号が送信される点と、テレビ電話を行っているどちらかの端末機1において、終了指令手段としての切断ボタン10が押下されると、相手の端末機1に終了指令信号が送信されるとともに、サーバ50にも終了指令信号が送信される点である。
【0134】
つまり、本実施の形態においても、サーバ50を介さずに、2台の端末機1間で入力データが直接送受信されることによって、テレビ電話が行われるのであるが、開始指令信号や終了指令信号には、通話先の端末機1の情報が含まれており、サーバ50が開始指令信号や終了指令信号を受信することによって、テレビ電話を行っている一方の端末機1と、他方の端末機1とを特定することが可能となっている。
【0135】
図10において、時計手段としてのサーバ側CPU31は、現在の時刻をカウントする。また、端末機特定手段としてのサーバ側CPU31は、信号受信手段としての送受信回路38が受信した開始指令信号及び終了指令信号を用いて、入力データの送受信を行っている一方の端末機1と他方の端末機1とを特定する。また、開始時刻特定手段としてのサーバ側CPU31は、開始指令信号を用いて、入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する。また、終了時刻特定手段としてのサーバ側CPU31は、終了指令信号を用いて、入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する。
【0136】
また、ログ作成手段としてのサーバ側CPU31は、一方の端末機1に係る一方側端末機ログ、他方の端末機1に係る他方側端末機ログ、開始時刻に係る開始ログ、及び、終了時刻に係る終了ログを作成する。そして、ログ出力制御手段としてのサーバ側CPU31は、所定のタイミングで、ログ出力手段としての送受信回路38から一方側端末機ログ、他方側端末機ログ、開始ログ、及び、終了ログを、例えば特定IP網100に接続された図示しないパーソナルコンピュータに出力させる。
【0137】
このように、一方の端末機1と他方の端末機1との間でテレビ電話が行われた場合に、一方の端末機1に係る一方側端末機ログ、他方の端末機1に係る他方側端末機ログ、開始時刻に係る開始ログ、及び、終了時刻に係る終了ログが、サーバ50から、パーソナルコンピュータ等に、所定のタイミングで出力される。これにより、例えば、テレビ電話が、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、例えばパーソナルコンピュータが、通話元の端末機1及び通話先の端末機1の情報と、開始時刻と終了時刻とを用いて、通話時間や通話料金を算出することによって、正確な通話情報を求めることができる。そして、この通話情報に基づいて、料金の請求等を行うことができる。
【0138】
その他の点は、第2の実施の形態と同じであるため、その説明を省略する。
【0139】
以上のように、本実施の形態の介護支援システムにおいて、各端末機1は、対応する端末機1への入力データの送信の開始を指令する開始指令信号を出力する開始指令手段(接続ボタン9等)と、対応する端末機1への入力データの送信の終了を指令する終了指令信号を出力する終了指令手段(切断ボタン10等)と、開始指令信号及び終了指令信号をサーバ50に送信する信号送信手段(送受信回路29等)と、開始指令信号及び終了指令信号を信号送信手段からサーバ50に送信させる信号送信制御手段(端末機側CPU21等)と、を更に有し、サーバ50は、開始指令信号及び終了指令信号を受信する信号受信手段(送受信回路38等)と、現在の時刻をカウントする時計手段(サーバ側CPU31等)と、開始指令信号及び終了指令信号を用いて、入力データの送受信を行っている一方の端末機1と他方の端末機1とを特定する端末機特定手段(サーバ側CPU31等)と、開始指令信号を用いて、入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する開始時刻特定手段(サーバ側CPU31等)と、終了指令信号を用いて、入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する終了時刻特定手段(サーバ側CPU31等)と、一方の端末機1に係る一方側端末機ログ、他方の端末機1に係る他方側端末機ログ、開始時刻に係る開始ログ、及び、終了時刻に係る終了ログを作成するログ作成手段(サーバ側CPU31等)と、一方側端末機ログ、他方側端末機ログ、開始ログ、及び、終了ログを出力するログ出力手段(送受信回路38等)と、所定のタイミングで、ログ出力手段から一方側端末機ログ、他方側端末機ログ、開始ログ、及び、終了ログを出力させるログ出力制御手段(サーバ側CPU31等)と、を更に有する構成にされている。
【0140】
上記の構成によれば、一方の端末機1と他方の端末機1との間でテレビ電話が行われた場合に、一方の端末機1に係る一方側端末機ログ、他方の端末機1に係る他方側端末機ログ、開始時刻に係る開始ログ、及び、終了時刻に係る終了ログが、サーバ50から、例えばパーソナルコンピュータに、所定のタイミングで出力される。これにより、例えば、テレビ電話が、介護支援専門員による定期的なアセスメント等に利用された場合に、例えばパーソナルコンピュータが、通話元の端末機1及び通話先の端末機1の情報と、開始時刻と終了時刻とを用いて、通話時間や通話料金を算出することによって、正確な通話情報を求めることができる。そして、この通話情報に基づいて、料金の請求等を行うことができる。
【0141】
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】第1の実施の形態における介護支援システムの構成を示す図である。
【図2】端末機の構成を示す図である。
【図3】液晶表示装置の表示状態を示す図である。
【図4】液晶表示装置の表示状態を示す図である。
【図5】液晶表示装置の表示状態を示す図である。
【図6】液晶表示装置の表示状態を示す図である。
【図7】液晶表示装置の表示状態を示す図である。
【図8】液晶表示装置の表示状態を示す図である。
【図9】液晶表示装置の表示状態を示す図である。
【図10】第1の実施の形態における介護支援システムの電気的構成を示す図である。
【図11】サーバ側実行処理ルーチン及び端末機側実行処理ルーチンを示す図である。
【図12】第2の実施の形態における介護支援システムの構成を示す図である。
【図13】第2の実施の形態における介護支援システムの電気的構成を示す図である。
【図14】PC側実行処理ルーチンを示す図である。
【符号の説明】
【0143】
1 端末機
5 液晶表示装置
6 タッチパネル
8 メニューボタン
9 接続ボタン
10 切断ボタン
21 端末機側CPU
25 液晶駆動回路
29 送受信回路
31 サーバ側CPU
33 RAM
38 送受信回路
50 サーバ
100 特定IP網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定インターネット網を介して双方向に通信可能に接続された複数の端末機及びサーバを有する介護支援システムであって、
各端末機は、
複数の接続先情報を表示する接続先情報表示手段と、
前記サーバから接続先データを受信する接続先データ受信手段と、
前記接続先データに係る接続先情報を前記接続先情報表示手段に表示させる接続先情報表示制御手段と、
外部からの操作を受け付ける操作手段と、
データ信号を前記サーバに送信するデータ信号送信手段と、
前記操作手段が受け付けた操作に応じた接続先情報に係るデータ信号を前記サーバに送信させるデータ信号送信制御手段と、
出力データを前記サーバから受信する出力データ受信手段と、
前記出力データに応じた処理を実行する処理実行手段と、
を有し、
前記サーバは、
前記接続先データを端末機毎に記憶する記憶手段と、
前記接続先データを各端末機に送信する接続先データ送信手段と、
前記接続先データを対応する端末機に送信させる接続先データ送信制御手段と、
前記データ信号を各端末機から受信するデータ信号受信手段と、
前記出力データを各端末機に送信する出力データ送信手段と、
前記データ信号を受信したことに応じて、所定の出力データを対応する端末機に送信させる出力データ送信制御手段と、
を有することを特徴とする介護支援システム。
【請求項2】
各端末機は、ウェブサイトを表示するウェブサイト表示手段を更に有し、
前記サーバは、
複数のインターネットプロトコルアドレスを前記データ信号にそれぞれ対応させて記憶するアドレス記憶手段と、
前記データ信号を受信した場合に、前記特定インターネット網を含むインターネット網を介して、当該データ信号に対応するインターネットプロトコルアドレスのウェブサイトにアクセスするアクセス手段と、
を更に有し、
前記処理実行手段は、前記出力データに基づいたウェブサイトを前記ウェブサイト表示手段に表示させ、
前記出力データ送信制御手段は、前記アクセス手段がアクセスしたウェブサイトのデータを前記出力データとして前記出力データ送信手段に送信させることを特徴とする請求項1に記載の介護支援システム。
【請求項3】
各端末機は、画像を表示する画像表示手段を更に有し、
前記サーバは、
複数の電子メールアドレスを前記データ信号にそれぞれ対応させて記憶するメールアドレス記憶手段と、
電子メールを送信する電子メール送信手段と、
前記データ信号を受信した場合に、前記特定インターネット網を含むインターネット網を介して、当該データ信号に対応する電子メールアドレス宛てに所定の電子メールを送信させる電子メール送信制御手段と、
を更に有し、
前記処理実行手段は、前記出力データに基づいた画像を前記画像表示手段に表示させ、
前記出力データ送信制御手段は、前記電子メールが送信されたことを示すデータを出力データとして前記出力データ送信手段に送信させることを特徴とする請求項1に記載の介護支援システム。
【請求項4】
各端末機は、
自機側の音声を集音する集音手段と、
自機側の映像を撮影する撮影手段と、
他機側の音声を出力する放音手段と、
他機側の映像を表示する映像表示手段と、
前記データ信号を前記サーバに送信した場合に、前記集音手段に前記自機側の音声を集音させるとともに、前記撮影手段に前記自機側の映像を撮影させる入力制御手段と、
前記自機側の音声に係る自機側音声データと、前記自機側の映像に係る自機側映像データとを用いて入力データを作成する入力データ作成手段と、
前記サーバに前記入力データを送信する入力データ送信手段と、
前記入力データ作成手段が作成した前記入力データを前記入力データ送信手段に送信させる入力データ送信制御手段と、
を更に有し、
前記サーバは、
前記データ信号に基づいて、前記複数の端末機の中から一方の端末機と他方の端末機とを設定する設定手段と、
前記一方の端末機及び前記他方の端末機の各々から前記入力データを受信する入力データ受信手段と、
を更に有し、
前記処理実行手段は、前記出力データに応じて、前記放音手段から前記他機側の音声を出力させるとともに、前記映像表示手段に前記他機側の映像を表示させ、
前記出力データ送信制御手段は、前記一方の端末機からの前記入力データを前記出力データとして前記他方の端末機に送信するとともに、前記他方の端末機からの前記入力データを前記出力データとして前記一方の端末機に送信するように前記出力データ送信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の介護支援システム。
【請求項5】
特定インターネット網を介して双方向に通信可能に接続された複数の端末機及びサーバを有する介護支援システムであって、
各端末機は、
複数の接続先情報を表示する接続先情報表示手段と、
前記サーバから接続先データを受信する接続先データ受信手段と、
前記接続先データに係る接続先情報を前記接続先情報表示手段に表示させる接続先情報表示制御手段と、
外部からの操作を受け付ける操作手段と、
前記操作手段が受け付けた操作に応じた接続先情報に基づいて、前記複数の端末機の中から相手側の端末機を設定する設定手段と、
自機側の音声を集音する集音手段と、
自機側の映像を撮影する撮影手段と、
他機側の音声を出力する放音手段と、
他機側の映像を表示する映像表示手段と、
前記相手側の端末機を設定した場合に、前記集音手段に前記自機側の音声を集音させるとともに、前記撮影手段に前記自機側の映像を撮影させる入力制御手段と、
前記自機側の音声に係る自機側音声データと、前記自機側の映像に係る自機側映像データとを用いて入力データを作成する入力データ作成手段と、
他の端末機に前記入力データを送信する入力データ送信手段と、
前記入力データ作成手段が作成した前記入力データを、前記入力データ送信手段から前記相手側の端末機に送信させる入力データ送信制御手段と、
前記他の端末機が送信した前記入力データを出力データとして受信する出力データ受信手段と、
前記出力データに応じて、前記放音手段から前記他機側の音声を出力させるとともに、前記映像表示手段に前記他機側の映像を表示させる処理実行手段と、
を有し、
前記サーバは、
前記接続先データを端末機毎に記憶する記憶手段と、
前記接続先データを各端末機に送信する接続先データ送信手段と、
前記接続先データを対応する端末機に送信させる接続先データ送信制御手段と、
を有することを特徴とする介護支援システム。
【請求項6】
各端末機は、
前記入力データ及び前記出力データに基づいた映像データを出力する映像出力端子と、
前記入力データ及び前記出力データに基づいた音声データを出力する音声出力端子と、
記録装置を駆動させる駆動データを出力するコントローラ端子と、
前記映像データ及び前記音声データを記録するように前記記録装置を駆動させる駆動データを前記コントローラ端子から出力させる駆動制御手段と、
を更に有することを特徴とする請求項4又は5に記載の介護支援システム。
【請求項7】
一部の端末機は、ハブを介して前記特定インターネット網に接続されており、
各端末機は、
前記入力データの送信の開始を指令する開始指令信号を出力する開始指令手段と、
前記入力データの送信の終了を指令する終了指令信号を出力する終了指令手段と、
前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記他の端末機に送信する信号送信手段と、
前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記信号送信手段から前記相手側の端末機に送信させる信号送信制御手段と、
を更に有し、
前記ハブから前記入力データ、前記開始指令信号及び前記終了指令信号を受信する受信手段と、
現在の時刻をカウントする時計手段と、
前記入力データを用いて、当該入力データの送受信を行っている一方の端末機と他方の端末機とを特定する端末機特定手段と、
前記開始指令信号及び前記入力データを用いて、前記入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する開始時刻特定手段と、
前記終了指令信号及び前記入力データを用いて、前記入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する終了時刻特定手段と、
前記開始時刻及び前記終了時刻を用いて、前記入力データの送受信が行われた期間を算出する期間算出手段と、
前記期間に基づいて、前記入力データの送受信に応じた料金を算出する料金算出手段と、
前記一方の端末機、前記他方の端末機、前記開始時刻、前記終了時刻、前記期間、及び、前記料金の各々の情報を出力する情報出力手段と、
を有する情報収集装置を更に有することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の介護支援システム。
【請求項8】
各端末機は、
対応する端末機への前記入力データの送信の開始を指令する開始指令信号を出力する開始指令手段と、
対応する端末機への前記入力データの送信の終了を指令する終了指令信号を出力する終了指令手段と、
前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記サーバに送信する信号送信手段と、
前記開始指令信号及び前記終了指令信号を前記信号送信手段から前記サーバに送信させる信号送信制御手段と、
を更に有し、
前記サーバは、
前記開始指令信号及び前記終了指令信号を受信する信号受信手段と、
現在の時刻をカウントする時計手段と、
前記開始指令信号及び前記終了指令信号を用いて、当該入力データの送受信を行っている一方の端末機と他方の端末機とを特定する端末機特定手段と、
前記開始指令信号を用いて、前記入力データの送受信が開始された開始時刻を特定する開始時刻特定手段と、
前記終了指令信号を用いて、前記入力データの送受信が終了された終了時刻を特定する終了時刻特定手段と、
前記一方の端末機に係る一方側端末機ログ、前記他方の端末機に係る他方側端末機ログ、前記開始時刻に係る開始ログ、及び、前記終了時刻に係る終了ログを作成するログ作成手段と、
前記一方側端末機ログ、前記他方側端末機ログ、前記開始ログ、及び、前記終了ログを出力するログ出力手段と、
所定のタイミングで、ログ出力手段から前記一方側端末機ログ、前記他方側端末機ログ、前記開始ログ、及び、前記終了ログを出力させるログ出力制御手段と、
を更に有することを特徴とする請求項5又は6に記載の介護支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−263541(P2008−263541A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106342(P2007−106342)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【出願人】(594034050)株式会社ハーテック (2)
【Fターム(参考)】