説明

仮想環境におけるマルチメディア通信

パケット・ネットワーク(RP)を介して訪問ユーザおよび訪問先ユーザのそれぞれの端末(TC)が接続されたサーバ(SC)によって管理される仮想環境中の異なる仮想空間中にそれぞれ最初に存在する、訪問ユーザと訪問先ユーザとの間のマルチメディア通信をセットアップするために、サーバは、訪問先ユーザが存在する空間へのアクセスを与える仮想空間内での訪問ユーザの仮想移動の後、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップし、訪問先ユーザが存在する空間への訪問ユーザの仮想移動の後、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想環境におけるマルチメディア通信に関する。より詳細には、本発明は、仮想環境内で仮想的に移動することが可能なユーザ間でのビデオおよびオーディオ通信のセットアップに関する。
【背景技術】
【0002】
インスタント・メッセージング・システムは、ユーザが他のユーザによって「ビジー」として見られることを可能にする。たとえば、ユーザが電話で会話中である場合、そのユーザは、別のユーザに、会話に加わるか、または会話が終わるのを待つかのいずれかを望むことがある。
【0003】
第1のユーザが第2のユーザと話すことを望むときはいつでも、特に呼出しの話題が緊急でない場合、第1のユーザが適切な時間に第2のユーザを呼び出すことが望ましい。
【0004】
会社において、共働者は、緊急の話題に関して、またはよりインフォーマルに、またはあまり緊急でない話題に関して、互いに通信することがある。共働者が緊急の通信のために別の共働者を煩わせることは普通であると考えられる。共働者は、廊下で、またはコーヒー・マシンの近くでなど、物理的に互いに遭遇したときはいつでも、インフォーマルなコンタクト中に会話をすることがある。会社が複数のサイトにわたって分散されているか、または共働者がリモートで働いている場合、共働者が同じ場所で働いていないときはいつでも、共働者は、一般に、優先事項または緊急でない話題のために別の共働者を呼び出すことによってその共働者を煩わせることを望まないので、共働者間のインフォーマルなコンタクトは不自然である。
【0005】
さらに、別のユーザを呼び出すことを望むユーザは、前記他のユーザの固有のタスクに関する適切なインジケータを有しない。あるユーザによって潜在的な発呼者である複数のユーザにブロードキャストされる単純な「ビジー」インジケータは、従業員が、そのユーザによって実行されているタスクに関して共同するためにコンタクトをセットアップすることを妨げてはならない。ユーザはタスクを頻繁に切り替えるので、また、タスク間の優先度はかなりしばしば変わるので、ユーザがインジケータまたはフォーマルなルールに基づいて呼出しをフィルタ処理することは困難である。
【発明の概要】
【0006】
物理的に互いに遭遇する少なくとも2人のユーザ間の対話を仮想的にシミュレートすることによって上述の欠点を改善することが本発明の目的である。
【0007】
この目的を達成するために、訪問ユーザおよび訪問先ユーザのそれぞれの端末が接続されたサーバによって管理される仮想環境中の異なる仮想空間内にそれぞれ最初に存在する、訪問先ユーザと少なくとも1人の訪問ユーザとの間のマルチメディア通信をセットアップするための方法は、
訪問先ユーザが存在する仮想空間へのアクセスを与える仮想空間内での訪問ユーザの仮想移動の後、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップするステップと、
訪問先ユーザが存在する空間中での訪問ユーザの仮想移動の後、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップするステップと
を含むことを特徴とする。
【0008】
有利には、本発明は、ユーザが、口頭の話し合いのために2番目にオーディオ通信を使用する前に、ユーザのアベイラビリティおよび意図を共有するために、最初にビデオ通信を採用することを可能にする。
【0009】
有利には、本発明は、たとえば、会社のリモート従業員であり、その距離が、たとえば、リモートで働いていること、または会社が複数のサイトに拠点を有することに起因する、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のインフォーマルなコンタクトを促進する。
【0010】
訪問ユーザは、訪問ユーザが訪問先ユーザの邪魔をしてよいかどうかを判定し得、訪問先ユーザは、訪問先ユーザがビジーである場合でも、訪問ユーザに信号を送信することができる。
【0011】
「実」生活の場合のように、可聴リンクの前に視覚リンクがセットアップされ、視覚リンクは、被呼側がビジーである場合でもセットアップされ得る。
【0012】
本発明の第1の特徴によれば、訪問先ユーザが存在する仮想空間へのアクセスを与える仮想空間への訪問ユーザの仮想移動の後、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のビデオ通信がセットアップされる前に、訪問先ユーザは視覚および/または可聴通知を受信し得る。
【0013】
本発明の別の特徴によれば、訪問先ユーザが存在する仮想空間に訪問ユーザがアクセスすることを訪問先ユーザが前もって許可した場合、訪問ユーザは、訪問ユーザの要求時に、訪問先ユーザが存在する仮想空間に仮想的に移動され得る。訪問ユーザはまた、訪問先ユーザの要求時に、訪問先ユーザが存在する仮想空間に仮想的に移動され得る。
【0014】
本発明の別の特徴によれば、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のビデオ通信中に、訪問ユーザは、訪問先ユーザによって発せられたビデオ通信フローを受信することができず、訪問先ユーザは、訪問ユーザによって発せられたビデオ通信フローを受信することができない可能性がある。
【0015】
本発明はまた、訪問ユーザおよび訪問先ユーザのそれぞれの端末が接続されたサーバによって管理される仮想環境中の異なる仮想空間内にそれぞれ最初に存在する、訪問先ユーザと少なくとも1人の訪問ユーザとの間のマルチメディア通信をセットアップするためのサーバであって、
訪問先ユーザが存在する仮想空間へのアクセスを与える仮想空間への訪問ユーザの仮想移動の後、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップするための手段と、
訪問先ユーザが存在する仮想空間への訪問ユーザの仮想移動の後、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップするための手段と
を備えることを特徴とする、サーバに関する。
【0016】
本発明はまた、サーバ内で実装されることが可能なコンピュータ・プログラムであって、プログラムが前記サーバ内で実行されるときはいつでも、本発明の方法によるステップを実行する命令を備える、コンピュータ・プログラムに関する。
【0017】
本発明およびその利益は、添付の図を参照する以下の説明を検討すると、より良く理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による、パケット・ネットワーク上で少なくとも2人のユーザ間のマルチメディア会議をセットアップするための通信システムの概略ブロック図である。
【図2】本発明による、パケット・ネットワーク上で少なくとも2人のユーザ間のマルチメディア会議をセットアップするための方法のアルゴリズムである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による通信システムは、パケット・ネットワークRPを介して互いに通信する通信サーバSCとユーザ端末TUのセットとを備える。
【0020】
パケット・ネットワークRPは、たとえば、インターネットまたはイントラネットなどのIP(「インターネット・プロトコル」)高速ネットワークであるか、あるいは会社固有のプライベート・ネットワークであることさえある。たとえば、端末TU、TV2、およびTV3の各々は、ワイヤードまたはワイヤレス接続を介してパケット・ネットワークと通信し得るパーソナル・コンピュータまたはインテリジェント端末であり得る。
【0021】
各端末TUは、ビデオ会議などのマルチメディア通信をセットアップするための手段を備え、これらの手段は、特に、カメラと、スクリーンと、マイクロフォンと、スピーカーとを含む。各端末は、ユーザが、通信サーバSCによって提供されるサービスを実行することと、特に、仮想環境内で他のユーザ自身を移動させることによってそれらの他のユーザとのマルチメディア通信をセットアップすることとを可能にする、ソフトウェア・インターフェースをさらに備える。
【0022】
特に、2人のユーザがビデオ通信中であるとき、各ユーザは、ユーザの端末のスクリーン上で、カメラによって撮られた他のユーザのビデオを見、両方のユーザがオーディオ通信中であるときはいつでも、各ユーザは、スピーカーを介して、マイクロフォンを使用してピックアップされた他のユーザのボイスを聴取する。
【0023】
通信サーバSCは、仮想空間モジュールMEVと、プレゼンス・モジュールMPと、マルチメディア通信モジュールMCMとを備える。
【0024】
代替として、仮想空間モジュールMEV、プレゼンス・モジュールMP、およびマルチメディア通信モジュールMCMの機能は、それぞれ、互いに通信する別々のサーバに組み込まれる。
【0025】
代替として、仮想空間モジュールMEV、プレゼンス・モジュールMP、および/またはマルチメディア通信モジュールMCMの機能は、各端末TUに組み込まれ、サーバSCは、そのような場合、これらのモジュールを互いにコンタクトさせることに限定される。
【0026】
残りの説明において、モジュールという用語は、少なくとも1つの特定のタスクを実行するように構成されたデバイス、ソフトウェア・プログラム、またはコンピュータ・ハードウェアとソフトウェアとの組合せを示し得る。
【0027】
仮想空間モジュールMEVは、1つまたは複数のパブリック仮想空間とプライベート仮想空間とを備える仮想環境を判断する。各パブリック仮想空間は、1つまたは複数のプライベート仮想空間へのアクセスを可能にする。
【0028】
仮想空間モジュールMEVはまた、仮想環境内の各ユーザについての、個人空間として知られている、プライベート仮想空間のロケーションを判断する。
【0029】
たとえば、仮想環境は会社のオフィスの構成の概略図に対応し、各パブリック仮想空間は廊下に対応し、各プライベート仮想空間は廊下からアクセス可能なオフィスに対応する。
【0030】
各ユーザは、ユーザが、以下で説明するいくつかの行為を実行し得る、自分自身のプライベート仮想空間を所有する。そのようなユーザはオフィスの所有者にたとえられ得る。本発明の通信システムは、ユーザが、たとえば別のユーザとのビデオ通信またはビデオおよびオーディオ通信を行うために、その別のユーザを訪問することを可能にする。
【0031】
本発明のより良い理解のために、プライベートかパブリックかにかかわらず、所与の仮想空間内に存在する第1のユーザを「訪問先」ユーザと見なし、第1のユーザがすでに存在するその所与の仮想空間中に到来する第2のユーザを「訪問」ユーザと見なす。概して、訪問先ユーザは自分自身のプライベート仮想空間中に存在する。
【0032】
仮想的に言えば、各プライベート仮想空間は、ロックまたはアンロックされ得る、ドアまたは同様のメタファーを有する。ドアは、パブリック仮想空間からプライベート仮想空間へのアクセスに対応する。ドアがアンロックされている場合、訪問者は自分自身のイニシアチブでプライベート仮想空間に入り得る。ドアがロックされている場合、訪問者は、プライベート仮想空間を制御する訪問先ユーザのイニシアチブ、および/または訪問先ユーザのプライベート空間内にすでに仮想的に存在するユーザのうちの1人のイニシアチブでのみ、プライベート仮想空間に入り得る。
【0033】
以下でオフィスと呼ぶ各プライベート仮想空間はまた、以下で廊下と呼ぶパブリック仮想空間に対する3つの透明度レベル、すなわち、透明、半透明、および不透明を有し得る、窓または同様のメタファーを有する。
【0034】
窓が透明である場合、廊下にいる訪問者はオフィス内の訪問先ユーザを見ることができ、訪問先ユーザは廊下にいる訪問者を見ることができる。
【0035】
窓が半透明である場合、廊下にいる訪問者はオフィス内の訪問先ユーザを見ることができないが、訪問先ユーザは廊下にいる訪問者を見ることができる。
【0036】
窓が不透明である場合、廊下にいる訪問者はオフィス内の訪問先ユーザを見ることができず、訪問先ユーザは廊下にいる訪問者を見ることができない。
【0037】
したがって、訪問先ユーザは、廊下にいる訪問者に対する自分の可視性を制御することができ、訪問者は、自分が訪問先ユーザによって見られ得るか否かを知らされる。
【0038】
プレゼンス・モジュールMPは、通信サーバSCに登録している各ユーザの現在のステータスを更新する。ユーザが通信サーバSCに登録されているときはいつでも、プレゼンス・モジュールMPは、特にユーザの識別情報IdUを備えるユーザ・プロファイルを作成する。
【0039】
端末TUが通信サーバSCに接続されているときはいつでも、ユーザの識別子IdUは「接続」状態にあり、ユーザの端末TUが通信サーバSCから切断されているときは、ユーザ識別子IdUは「切断」状態にある。
【0040】
さらに、プレゼンス・モジュールMPは、ユーザの端末間のマルチメディア通信をセットアップするために、ユーザの端末の識別子のマッチとして各ユーザ・インジケータIdUを保存する。
【0041】
ユーザが仮想環境内で移動することを望むときはいつでも、ユーザは、ユーザの端末の人間機械インターフェースを使用して、パブリックまたはプライベートのいずれかである仮想空間を選択し得る。プレゼンス・モジュールMPと協働して、仮想空間モジュールMEVは、ユーザの識別子IdUを、ユーザによって選択された仮想空間の識別子に関連付けることによってなど、リアルタイムで仮想環境内のユーザのロケーションを判断する。
【0042】
最初に、各ユーザは、ユーザによって制御されるプライベート仮想空間である個人空間を所有する。そのような場合、ユーザのプロファイルは、ユーザの識別子IdUに加えて、個人空間の識別子IdEPを備える。
【0043】
場合によっては、サーバSCによって提供されたサービスを使用することを許可された他のユーザは、個人空間を有しておらず、最初にパブリック仮想空間内に存在する。とはいえ、そのようなユーザは、他のユーザ自身の個人空間内の他のユーザを訪問し得る。
【0044】
ユーザがパブリック仮想空間を選択したときはいつでも、ユーザはそのパブリック仮想空間に直接移動される。この状況において、ユーザの識別子IdUはパブリック仮想空間の識別子IdPuに関連付けられる。
【0045】
ユーザがプライベート仮想空間を選択したときはいつでも、ユーザは、そのプライベート仮想空間へのアクセスを可能にするパブリック仮想空間に移動される。この状況において、ユーザの識別子IdUは、パブリック仮想空間の識別子IdPuとプライベート仮想空間の識別子IdPrとの両方に関連付けられる。
【0046】
ユーザの識別子IdUと個人空間識別子IdEPとは互いに接続されていると考えられ、ユーザの識別子IdUは、ユーザが仮想空間内で移動するときはいつでも、一時的にその仮想空間識別子IdPrまたはIdPuに関連付けられ得る。訪問先ユーザの個人空間識別子IdEPは、訪問ユーザによって選択されたプライベート仮想空間の識別子IdPrに対応することを理解されたい。
【0047】
本発明の一実施形態によれば、端末の人間機械インターフェースを介して、パブリック仮想空間と、対応するプライベート仮想空間、すなわちパブリック仮想空間からアクセス可能なプライベート仮想空間は、ユーザ名のリストによって示され得、リストのタイトルはパブリック仮想空間に対応し、ユーザの名前は、そのユーザに関連付けられたプライベート仮想空間に対応する。他の例によれば、プライベート仮想空間はユーザの画像または仮名に対応し得る。
【0048】
ユーザがリストのタイトルを選択したときはいつでも、ユーザは、ユーザのオフィスの前にいるのではなく、廊下内で移動される。
【0049】
「訪問」ユーザと言われるユーザが、「訪問先」ユーザと言われるユーザの名前を選択したときはいつでも、訪問ユーザは、訪問先ユーザのオフィスの前にいるように廊下内で移動される。この状況において、訪問先ユーザのオフィスの窓の透明度レベルに応じて、訪問ユーザと訪問先ユーザとの間のビデオ通信が自動的にセットアップされる。
【0050】
窓が透明である場合、訪問ユーザおよび訪問先ユーザは、それぞれ訪問先ユーザおよび訪問ユーザからビデオ・フローを受信する。
【0051】
窓が不透明である場合、訪問ユーザおよび訪問先ユーザは、それぞれ訪問先ユーザおよび訪問ユーザからビデオ・フローを受信しない。
【0052】
窓が半透明である場合、訪問先ユーザは訪問ユーザからビデオ・フローを受信するが、訪問ユーザは訪問先ユーザからビデオ・フローを受信しない。場合によっては、訪問者は、窓が半透明であり、したがって自分が訪問先ユーザによって見られ得ることを、グラフィカル通知および/または可聴信号によって知らされる。さらに、訪問先ユーザは、一部の訪問者に対するそれぞれの窓の透明度レベルと、すべての他の訪問者に対する透明度のデフォルトレベルとを構成するオプションを有する。
【0053】
その目的で、仮想空間モジュールMEVは、最初に、透明度インジケータIndTを、訪問先ユーザによって制御される個人空間識別子IdEPに関連付ける。訪問先ユーザの制御下で、モジュールMEVは、透明度インジケータIndTを、窓が透明である場合は状態「T」に設定し(IndT=「T」)、窓が半透明である場合は状態「ST」に設定し(IndT=「ST」)、または窓が不透明である場合は状態「O」に設定する(IndT=「O」)。
【0054】
プライベート空間のドアは、プライベート空間に入ることを望む訪問者に遭遇するとき、プライベート空間へのアクセスを与えるパブリック空間に対してロックされていると仮定され得る。訪問先ユーザか訪問ユーザかにかかわらず、プライベート空間にすでに存在するユーザは、ドアのロック・ステータスを変更することなしに、特に、パブリック空間で待っている別のユーザを通すために、ドアを開けるように命令し得る。さらに、個人空間を所有するユーザは、そのユーザが、個人空間のドアのロック・ステータスを変更することなしに個人空間に入ったり出たりすることを可能にするバッジをつけていると考えられ得る。
【0055】
さらに、訪問先ユーザが、一部のユーザに対してそれぞれ窓の透明度レベルを構成する場合、モジュールMEVは、各状態の3つの透明度インジケータIndTをユーザ識別子IdUのリストにそれぞれ関連付ける。
【0056】
したがって、訪問者が、訪問先ユーザの名前を選択することによって訪問先ユーザを訪問することを望むときはいつでも、モジュールMEVは、訪問先ユーザの識別子IdUを識別し、訪問先ユーザのユーザ・プロファイル内の識別子IdUにリンクされた個人空間識別子IdEPを探索する。
【0057】
モジュールMEVは、次いで、識別子IdEPに関連付けられた透明度インジケータIndTの状態を分析する。識別子IdEPが各状態の様々な透明度インジケータIndTに関連付けられている場合、モジュールMEVは、可能なビデオ・フローを判断するために、識別子IdUを含んでいるリストに関連付けられた透明度インジケータIndTを識別する。
【0058】
さらに、仮想空間モジュールMEVは、最初に、オフィスのドアがロックされているかどうかを示すためのロック・インジケータIndVを、訪問先ユーザによって制御される個人空間識別子IdEPに関連付ける。訪問先ユーザの命令に基づいて、モジュールMEVは、ロック・インジケータIndVを、ドアがアンロックされている場合は状態「0」に設定し(IndV=「0」)、ドアがロックされている場合は状態「1」に設定する(IndV=「1」)。ドアがロックされている場合、オフィスの前にいる訪問者は自分自身のイニシアチブで入ることができない。
【0059】
場合によっては、透明度インジケータIndTに関して、訪問先ユーザは、一部の訪問者に対するドアのロック状態と、すべての他の訪問者に対するデフォルト・ロック状態とを構成するオプションを有する。
【0060】
本発明の一実施形態によれば、端末の人間機械インターフェースを介して、各ユーザは、そのユーザの端末スクリーン上に異なるグラフィカル・エリアを有する。たとえば、様々なグラフィカル・エリアは、ユーザ名のリストが現れるコンタクト・エリアと、ユーザが存在する仮想空間を示すプレゼンス・エリアと、ユーザが存在する仮想空間からアクセス可能な(1つまたは複数の)仮想空間を表すアクセス・エリアとを備える。アクセス可能な仮想空間は、たとえば、ユーザが移動することを望む仮想空間である。
【0061】
たとえば、訪問者が訪問先ユーザの名前を選択したときはいつでも、訪問者は訪問先ユーザのオフィスの前の廊下に移動される。訪問ユーザの端末のスクリーン上で、プレゼンス・エリアは、訪問ユーザが存在する廊下を示し、アクセス・エリアは、訪問ユーザが移動することを望むオフィスを示す。訪問先ユーザの端末のスクリーン上で、プレゼンス・エリアは、訪問先ユーザが存在するオフィスを示し、アクセス・エリアはオフィスからアクセス可能な廊下を示す。
【0062】
訪問者が訪問先ユーザの名前を選択したときはいつでも、訪問者は訪問先ユーザのオフィスの前の廊下に移動される。訪問先ユーザのオフィスの窓の透明度レベルに応じて、訪問ユーザと訪問先ユーザとの間のビデオ通信が自動的にセットアップされる。場合によっては、ビデオ通信のセットアップに先立って、廊下内に位置する訪問者が、訪問先ユーザとのビデオ通信および潜在的にオーディオ通信を始める準備ができていることを訪問先ユーザに通知するために、訪問先ユーザのアクセス・エリア中に写真などの訪問者の画像および/または訪問者の仮名が現れ、足音のノイズなどの可聴通知が生成される。可聴通知は、たとえば、ビデオ通信がセットアップされる数秒前に生成される。
【0063】
端末のスクリーン上で、訪問ユーザならびに訪問先ユーザは、窓が透明なときはいつでも、すなわち、オフィス識別子IdEPに関連付けられた透明度インジケータIndTが、訪問ユーザ識別子IdUに関して状態「T」にあるとき、それぞれオフィスおよび廊下を示すエリア中で訪問先ユーザおよび訪問ユーザのビデオを閲覧し得る。例として、訪問先ユーザは、訪問先ユーザの多忙状態または訪問ユーザに対するアベイラビリティ状態を示す信号を訪問ユーザに送信し得、訪問ユーザは、ジェスチャを使用して、訪問ユーザの訪問の重要性について説明し得る。
【0064】
場合によっては、訪問ユーザと訪問先ユーザとの間のビデオ通信がセットアップされた後、訪問者が訪問先ユーザのオフィスの前の廊下で待っているとき、訪問ユーザは、1つまたは複数のタイプの1つまたは複数の可聴通知によって、訪問ユーザの存在を訪問先ユーザに通知し得る。一例によれば、可聴通知は、不連続で静穏であり、訪問ユーザの存在を示すために訪問先ユーザのドアをタップする行為に対応し得る。別の例によれば、可聴通知は、より大音量であり、訪問先ユーザのオフィスに入るという訪問ユーザの意図を示すために訪問先ユーザのドアをノックする行為に対応し得る。
【0065】
訪問先ユーザの要求時に訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のオーディオ通信が確立され得る。この状況において、訪問先ユーザは訪問ユーザをオフィスに通すと仮定され得る。さらに、仮想空間モジュールMEVは、訪問先ユーザの識別子IdUをオフィスの識別子IdPrのみに関連付け、訪問ユーザはもはや廊下にいないので、訪問ユーザの識別子IdUはもはや廊下の識別子IdPuに関連付けられない。
【0066】
オフィスのドアがロックされていない場合、訪問ユーザは、自分自身のイニシアチブでオフィスに入り、それによって訪問先ユーザとのオーディオ通信をセットアップし得る。オフィスのドアがロックされている場合、訪問先ユーザのみがオーディオ通信のセットアップを許可し得る。
【0067】
たとえば、訪問ユーザまたは訪問先ユーザは、ボイス・コマンドまたは制御ボタンなどの対話型グラフィカル・エリアによって、端末の人間機械インターフェースを介してオーディオ通信が確立されることを要求し得る。
【0068】
さらに、コンタクト・エリア内に表示されるユーザ名のリストは、たとえば、ユーザの名前の前の緑または赤のドットによる従来の方法で各ユーザの「接続」または「切断」状態を示す。所与のユーザがサーバSCに接続されていないときはいつでも、他のユーザは、それにもかかわらず、場合によっては、所与のユーザを待つためになど、所与のユーザの個人空間にアクセスし得る。
【0069】
1つの例示的な実施形態によれば、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップするために、仮想空間モジュールMEVは、訪問ユーザが訪問先ユーザの名前を選択したときはいつでも、最初に、訪問先ユーザの識別子IdUにリンクされた個人空間識別子IdEPを判断する。モジュールMEVは、次いで、訪問先ユーザの識別子IdUを、訪問先ユーザの個人空間へのアクセスを与えるパブリック空間の識別子IdPu、ならびに個人空間識別子IdEPに対応するプライベート空間識別子IdPrに関連付ける。
【0070】
モジュールMEVは、次いで、訪問ユーザの識別子IdUに関して、識別子IdEPに関連付けられた透明度インジケータIndTの状態を分析する。モジュールMEVは、透明度インジケータIndTの状態に応じて、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップするようにマルチメディア通信モジュールMCMに命令する。
【0071】
モジュールMEVは、ユーザのうちの1人がそのように要求するときはいつでも、透明度インジケータの状態に応じて、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップするようにマルチメディア通信モジュールMCMに命令する。訪問ユーザがこの要求を行った場合、モジュールMEVは、識別子IdEPに関連するロック・インジケータIndVが、訪問ユーザの識別子IdUと比較してロックされた状態「1」にない場合のみ、マルチメディア通信モジュールMCMに命令する。
【0072】
1つの特定の場合、複数のユーザが、たとえば、特定の訪問先ユーザとのオーディオ通信を始めるのを待ちながら、パブリック仮想空間内に存在することがある。ユーザの各々は、本シナリオ内で、自分自身の端末スクリーン上で他のユーザの写真および/または仮名を知覚する。サーバSCは、そのパブリック空間内の他のユーザの存在を各ユーザに知らせるために、同じパブリック空間識別子に関連付けられたユーザの識別子間の相関を行い得る。
【0073】
別の特定の場合、第1の訪問者と第2の訪問者が、同時に1人の訪問先ユーザのオフィス内の訪問先ユーザを訪問することを望むことがある。この状況において、マルチメディア通信モジュールMCMは、ビデオおよびオーディオ・フィードが仮想環境内の訪問者のロケーションに依存するマルチメディア会議を管理する。
【0074】
第1のオプションによれば、両方の訪問者が訪問先ユーザのオフィスの前の廊下にいる。そのような場合、訪問先ユーザは訪問者の両方とビデオ通信中であり、2人の訪問者はオーディオおよびビデオ通信中であり、それにより、訪問者は、たとえば、訪問者が一緒に入るか、訪問者のうちの1人が後で戻って来なければならないかを判断することが可能になる。代替形態は、たとえば、2人の訪問ユーザを互いに通信させず、プレゼンス・エリア中に他の訪問者の画像および/または名前を表示することによって、廊下内の他の訪問ユーザの存在を訪問ユーザの両方に知らせておくことからなる。
【0075】
第2のオプションによれば、第1の訪問者はオフィス内におり、第2の訪問者は廊下にいる。そのような場合、訪問先ユーザは第1の訪問者とビデオおよびオーディオ通信中であり、第2の訪問者は、訪問先ユーザとビデオ通信中であり、第1の訪問者ともビデオ通信中である。
【0076】
第3のオプションによれば、2人の訪問者は訪問先ユーザのオフィス内で互いに遭遇する。そのような場合、訪問先ユーザと2人の訪問者は互いにビデオおよびオーディオ通信中である。
【0077】
図2を参照すると、本発明の一実施形態による、会議をセットアップするための方法は、本発明の通信システム内で自動的に実行されるステップE1〜ステップE5を含む。
【0078】
最初に、少なくとも2人のユーザが通信サーバSCに接続される。本発明の一実施形態によれば、「訪問」ユーザと言われる第1のユーザは、「訪問先」ユーザと言われる第2のユーザと話すことを望んでいる。
【0079】
ステップE1において、訪問先ユーザおよび訪問ユーザの端末は、ユーザの要求時にソフトウェア・アプリケーションを起動し、通信サーバSCに接続する。
【0080】
訪問先ユーザまたは訪問ユーザが初めてSCに接続するときはいつでも、プレゼンス・モジュールMPは、識別子IdUとユーザの端末の識別子とがマッチとして保存されるユーザ・プロファイルを作成する。
【0081】
本発明をより良く理解するために、訪問ユーザの識別子をIdUvと呼び、訪問先ユーザの識別子をIdUhと呼ぶ。
【0082】
プレゼンス・モジュールMPは、ユーザの識別子IdUvとIdUhの両方を接続状態にする。
【0083】
さらに、訪問先ユーザの識別子IdUhおよび訪問ユーザの識別子IdUvは、それぞれ、訪問先ユーザおよび訪問ユーザによってそれぞれ制御される個人空間の識別子IdEPとのマッチとして保存される。
【0084】
ステップE2において、訪問先ユーザおよび訪問ユーザは、それぞれユーザの個人空間を構成する。訪問ユーザの個人空間の構成は同様であるので、以下では訪問先ユーザの個人空間の構成のみについて説明する。
【0085】
訪問先ユーザのユーザ・プロファイルにおいて、個人空間識別子IdEPは、透明度インジケータIndTとロック・インジケータIndVとのマッチとして保存される。
【0086】
訪問先ユーザの命令に基づいて、モジュールMEVは、透明度インジケータIndTを、訪問ユーザの識別子IdUvに比較して「T」、「ST」または「O」状態にし、また、ロック・インジケータIndVを、訪問ユーザの識別子IdUvに関して状態「0」または「1」に設定する。
【0087】
代替として、ステップE1およびステップE2は、システム内でユーザの特性およびユーザの個人空間を宣言するサーバSCの管理者によって実行される。たとえば、管理者は、各オフィスがどの廊下にあるかを決定する。たとえば、一部のユーザは、ドアがアンロックされていなければならず、窓が透明でなければならないオフィスを割り当てられ得る。
【0088】
ステップE3において、訪問者は、訪問先ユーザの個人空間内の訪問先ユーザを訪問し、話すために、コンタクト・エリア中の訪問先ユーザのユーザ名を選択する。
【0089】
モジュールMEVは、訪問先ユーザの識別子IdUhを識別し、訪問先ユーザのユーザ・プロファイル中で識別子IdUhにリンクされた個人空間識別子IdEPに対応するプライベート仮想空間識別子IdPrを探索する。
【0090】
モジュールMEVは、訪問ユーザの識別子IdUvを、プライベート仮想空間、すなわち訪問先ユーザの個人空間の見つかった識別子IdPrと、訪問先ユーザの個人空間へのアクセスを与えるパブリック空間の識別子IdPuとに一時的に関連付ける。それにより、訪問ユーザは、訪問先ユーザの個人空間へのアクセスを与えるパブリック空間内で仮想的に移動される。
【0091】
サーバSCのモジュールMEVに問い合わせた後、訪問ユーザの端末は、プレゼンス・エリア内に、訪問ユーザのビデオと、仮想環境内での訪問者のロケーションを訪問者に知らせるための、「廊下A」であり得るその名前など、パブリック仮想空間に関する指示とを表示する。端末は、さらに、アクセス・エリア内に、訪問先ユーザの写真などの画像と、「訪問先ユーザのオフィス」であり得るその名前など、訪問先ユーザの個人空間に関する指示とを表示する。
【0092】
同時に、訪問先ユーザの端末はまた、仮想環境内の他のユーザに関係する情報を更新するために、サーバSCのモジュールMEVに問い合わせるか、またはモジュールMEVによって通知される。特に、訪問先ユーザの端末は、プレゼンス・エリア内に、訪問先ユーザのビデオと訪問ユーザの個人空間に関する指示とを表示し、さらに、アクセス・エリア内に、訪問先ユーザの写真などの画像とパブリック仮想空間に関する指示とを表示する。
【0093】
場合によっては、訪問ユーザが廊下内に位置し、訪問先ユーザとの通信を始める準備ができていることを訪問先ユーザに通知するために、可聴通知が生成される。
【0094】
ステップE4において、モジュールMEVと協働して、マルチメディア通信モジュールMCMは、個人空間識別子IdEPに関連付けられた透明度インジケータIndTの状態に応じて、訪問ユーザと訪問先ユーザとの間のビデオ通信を確立する。
【0095】
たとえば、透明度インジケータIndTは状態「T」にあり、訪問ユーザと訪問先ユーザとの間の双方向ビデオ通信がセットアップされる。この状況において、訪問ユーザの端末は、アクセス・エリア内に訪問先ユーザのビデオを表示し、訪問先ユーザの端末は、アクセス・エリア内に訪問ユーザのビデオを表示する。
【0096】
ステップE5において、マルチメディア通信モジュールMCMは、パブリック仮想空間から訪問先ユーザの個人空間への訪問ユーザの仮想移動の後、ユーザのうちの1人がそのように要求したときはいつでも、訪問先ユーザと訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップする。訪問先ユーザがこの要求を行った場合、訪問ユーザは訪問先ユーザの個人空間に移動され、このオーディオ通信がセットアップされる。訪問ユーザがこの要求を行った場合、モジュールMCMは、識別子IdEPに関連付けられたロック・インジケータの状態を検証するために、モジュールMEVに問い合わせる。ロック・インジケータIndVが状態「0」にある場合、訪問ユーザは訪問先ユーザの個人空間に仮想的に移動され、オーディオ通信がセットアップされ、ロック・インジケータIndVが状態「1」にある場合、訪問ユーザは訪問先ユーザの個人空間に仮想的に移動されず、オーディオ通信は拒否され、セットアップされない。したがって、訪問ユーザが訪問先ユーザの個人空間にアクセスすることを訪問先ユーザが前もって許可した場合、訪問ユーザは、訪問ユーザの要求時に、訪問先ユーザの個人空間に仮想的に移動される。
【0097】
このオーディオ通信がセットアップされるときはいつでも、訪問ユーザは、パブリック仮想空間から訪問先ユーザの個人空間に仮想的に移動される。訪問ユーザの端末について、プレゼンス・エリアは、次に訪問先ユーザの個人空間に対応し、アクセス・エリアは、次に仮想パブリック空間に対応する。
【0098】
さらに、訪問ユーザおよび訪問先ユーザの端末は、それぞれプレゼンス・エリア内に訪問ユーザおよび訪問先ユーザのビデオを表示するが、アクセス・エリアには画像またはビデオは表示されない。
【0099】
最後に、訪問ユーザと訪問先ユーザは、訪問先ユーザの個人空間内でビデオおよびオーディオ通信中である。
【0100】
本明細書で説明した本発明は、パケット・ネットワークを介して少なくとも2人のユーザ間のマルチメディア通信を確立するための方法およびサーバに関する。本発明の一実施形態によれば、本発明の方法のステップは、通信サーバSCなどのサーバに組み込まれたコンピュータ・プログラムの命令によって判断される。プログラムは、前記プログラムがサーバ内にロードされ、実行されるとき、本発明の方法のステップを実行するプログラム命令を備える。
【0101】
したがって、本発明はまた、コンピュータ・プログラム、特に、本発明を実装するのに適した情報媒体上または情報媒体内のコンピュータ・プログラムに適用する。このプログラムは、任意のプログラミング言語を使用し得、ソース・コード、オブジェクト・コード、または部分的にコンパイルされた形態など、ソース・コードとオブジェクト・コードとの間の中間コードの形態、あるいは本発明の方法を実装するために望ましい任意の他の形態であり得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
訪問ユーザおよび訪問先ユーザのそれぞれの端末(TU)が接続されたサーバ(SC)によって管理される仮想環境中の異なる仮想空間内にそれぞれ最初に存在する、前記訪問先ユーザと少なくとも1人の前記訪問ユーザとの間のマルチメディア通信をセットアップするための方法であって、
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間へのアクセスを与える仮想空間内での前記訪問ユーザの仮想移動の後、前記訪問先ユーザと前記訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップするステップと、
前記訪問先ユーザが存在する前記空間中での前記訪問ユーザの仮想移動の後、前記訪問先ユーザと前記訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップするステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間へのアクセスを与える前記仮想空間への前記訪問ユーザの前記仮想移動の後、前記訪問先ユーザと前記訪問ユーザとの間の前記ビデオ通信がセットアップされる前に、前記訪問先ユーザが視覚および/または可聴通知を受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間に前記訪問ユーザがアクセスすることを前記訪問先ユーザが前もって許可した場合、前記訪問ユーザが、前記訪問ユーザの要求時に、前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間に仮想的に移動される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間が、前記訪問先ユーザによって最初に構成された第1の状態のロック識別子(IndV)に関連付けられる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記訪問ユーザが、前記訪問先ユーザの要求時に、前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間に仮想的に移動される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間が、前記訪問先ユーザによって最初に構成された第2の状態または前記第1の状態のロック識別子(IndV)に関連付けられる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
訪問先ユーザと訪問ユーザとの間の前記ビデオ通信中に、前記訪問先ユーザによって発せられたビデオ通信フローが前記訪問ユーザによって受信されない、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間が、前記訪問先ユーザによって最初に構成された第1の状態の透明度インジケータ(IndT)に関連付けられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記訪問ユーザによって発せられたビデオ通信フローが前記訪問先ユーザによって受信されない、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間が、前記訪問先ユーザによって最初に構成された第2の状態の透明度インジケータ(IndT)に関連付けられる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
訪問ユーザおよび訪問先ユーザのそれぞれの端末(TU)が接続されたサーバ(SC)によって管理される仮想環境中の異なる仮想空間内にそれぞれ最初に存在する、前記訪問先ユーザと少なくとも1人の前記訪問ユーザとの間のマルチメディア通信をセットアップするためのサーバ(SC)であって、
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間へのアクセスを与える仮想空間内での前記訪問ユーザの仮想移動の後、前記訪問先ユーザと前記訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップするための手段(MCM)と、
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間内での前記訪問ユーザの仮想移動の後、前記訪問先ユーザと前記訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップするための手段(MCM)と
を備えることを特徴とする、サーバ(SC)。
【請求項12】
訪問ユーザおよび訪問先ユーザのそれぞれの端末(TU)が接続されたサーバ(SC)によって管理される仮想環境中の異なる仮想空間内にそれぞれ最初に存在する、前記訪問先ユーザと少なくとも1人の前記訪問ユーザとの間のマルチメディア通信をセットアップするためのサーバ(SC)内に実装されることが可能なコンピュータ・プログラムであって、前記サーバ内にロードされ、実行されるときはいつでも、
前記訪問先ユーザが存在する前記仮想空間へのアクセスを与える仮想空間内での前記訪問ユーザの仮想移動の後、前記訪問先ユーザと前記訪問ユーザとの間のビデオ通信をセットアップするステップと、
前記訪問先ユーザが存在する前記空間中での前記訪問ユーザの仮想移動の後、前記訪問先ユーザと前記訪問ユーザとの間のオーディオ通信をセットアップするステップと
を実行する命令を備えることを特徴とする、コンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−517642(P2012−517642A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549637(P2011−549637)
【出願日】平成22年2月1日(2010.2.1)
【国際出願番号】PCT/FR2010/050155
【国際公開番号】WO2010/092276
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】