説明

伝送装置、撮像装置、伝送システム、受信装置及び伝送方法

【課題】有線で信号の伝送を行う場合に、高品位な伝送が求められる映像信号の伝送を、低い周波数帯域のチャンネルを優先的に使用して行う。
【解決手段】伝送される信号の周波数が高いほど信号の減衰量が増大する伝送特性を有するケーブルを介して、周波数軸上に複数の伝送チャンネルが配置された伝送帯域を使用して、受信装置との間で信号の送受信を行うものである。このとき、多重化処理部が、入力された映像信号を所定の伝送規格に準拠した複数のパケットに分割してマルチキャリア変調し、複数のパケットの各伝送路として複数の伝送チャンネルF2〜F6のうちのいずれかを選択する。そして多重化処理部での伝送チャンネルF2〜F6の選択を、制御部の制御によって、低い周波数帯域が割り当てられた伝送チャンネルから優先的に行うようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伝送装置、撮像装置、伝送システム、受信装置及び伝送方法に関し、例えば、トライアックスケーブルを用いて装置間で信号を伝送する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送局では、複数のカメラがケーブルを介してカメラ制御ユニット(Camera Control Unit;以下、CCUと称する)に接続されており、このケーブルを介して、カメラが撮影した映像信号や音声信号がCCUに送られる。また、CCUからカメラに対しては、指示や確認のためのリターン信号が送られる。
【0003】
信号の伝送方式としては、トライアックスシステムが採用されることが多い。トライアックスシステムによれば、一本のケーブルを介して、電源と、映像信号と、音声信号と、コマンド信号及びカメラリターン信号とを伝送することができる。通常、これらの信号は、FM波やAM波等に変調されて周波数分割多重化方式で伝送される。また、カメラとCCUとを接続するケーブルには、比較的コストが低いことなどから、一般的に同軸ケーブルが用いられる。
【0004】
一方、近年では、従来のNTSC(National Television Standards Committee)方式等の方式と比べて画像情報量が多いHDTV(High Definition Television)方式の信号の普及も進んでいる。すなわち、このような信号をトライアックスシステムによって最適に伝送することが求められている。
【0005】
ところが、上述したようなアナログ伝送方式による伝送では、信号の伝送品質を保つのが難しいという問題があった。このため、例えば特許文献1には、伝送対象の信号をデジタル信号に変換して、トライアックスシステムで伝送する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−341357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術では、映像信号や音声信号、コマンド信号等の伝送チャンネル毎に、それぞれ異なる周波数帯域が割り振られている。例えば特許文献1の図4に示された例では、周波数の低い帯域から順に、コントロール信号(コマンド信号)のチャンネル、インカム信号のチャンネル、音声信号のチャンネル、映像信号のチャンネルが割り振られている。
【0008】
ところが、トライアックスシステムに使用される同軸ケーブル(以下、トライアックスケーブルとも称する)は、伝送される信号の周波数が高くなるほど信号レベルが減衰するという伝送特性を持つ。図12は、同軸ケーブル中を伝送される信号の周波数と減衰量との関係を示した図であり、横軸が周波数(MHz)を示し、縦軸が信号の減衰量(dB/km)を示す。信号の周波数が例えば6MHzの場合には減衰量は18dB程度であるのに対して、信号の周波数が60MHzの場合の減衰量は60dBにまで増加してしまう。すなわち、周波数が高くなるにつれ減衰量が増え、それにより伝送される信号のレベルが小さくなり、ノイズに対する耐性が低くなってしまう。
【0009】
このため、周波数が高い帯域のチャンネルを通して伝送される信号(特許文献1に記載の例では映像信号)にノイズが飛び込んだ場合には、エラーレートの増加等の問題が起きやすくなってしまうという問題があった。なお、無線での伝送を行う場合の伝送特性はこのようなものとはならないため、こういった問題は発生しない。
【0010】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、有線で信号の伝送を行う場合に、高品位な伝送が求められる映像信号の伝送を、低い周波数帯域のチャンネルを優先的に使用して行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、伝送される信号の周波数が高いほど信号の減衰量が増大する伝送特性を有するケーブルを介して、周波数軸上に複数の伝送チャンネルが配置された伝送帯域を使用して、受信装置との間で信号の送受信を行うものである。このとき、多重化処理部が、入力された映像信号を所定の伝送規格に準拠した複数のパケットに分割してマルチキャリア変調し、複数のパケットの各伝送路として複数の伝送チャンネルのうちのいずれかを選択する。そして多重化処理部での伝送チャンネルの選択を、制御部の制御によって、低い周波数帯域が割り当てられた伝送チャンネルから優先的に行うようにした。
【0012】
このようにしたことで、複数のパケットに分割されてマルチキャリア変調された映像信号が、複数の伝送チャンネルのうち、周波数帯の低いチャンネルから優先的に使用されて伝送されるようになる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、映像信号が、周波数帯の低いチャンネルを優先的に使用して伝送されるため、信号の減衰率の高い高周波数の帯域が伝送に使用されにくくなる。従って、ノイズに対する耐性が強くなり、信号の伝送の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステムの全体構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるOFDM伝送における周波数割り当て例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるシステムの内部構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるビデオストリームとRTPパケットTSパケットの対応を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるOFDM変調部の内部構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるTSパケットの構成例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態による撮像装置の動作例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態による伝送チャンネルの選択例(1)を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態による伝送チャンネルの選択例(1)を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態によるCCUの動作例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施の形態によるCCUでのRTPパケット再生例を示す説明図である。
【図12】従来の同軸ケーブルの伝送特性の例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、発明を実施するための形態(以下、本例とも称する)について、図1〜図11を参照して説明する。
【0016】
[システムの全体構成例]
図1は、本発明の一実施形態としてのシステムの全体構成例を示した図である。システムには、伝送装置としての撮像装置100と、受信装置としてのCCU200とが含まれる。撮像装置100とCCU200とはトライアックスケーブル50で接続してあり、CCU200には、リモートコントロールパネル400と、記録再生装置300と、CNU(Camera command Network Unit)500とが接続されている。さらにCNU500には、コントロールパネル600が接続されている。
【0017】
撮像装置100は、図示せぬレンズや撮像素子を有し、レンズを通して入射された被写体光を撮像素子が光電変換して映像信号を生成する。生成された映像信号は、図示せぬマイクロフォンによって得られた音声信号とともに、トライアックスケーブル50を介してCCU200に送信される。
【0018】
CCU200は、撮像装置100から伝送された映像信号を記録再生装置300に出力したり、リターン信号や、テレプロンプター用信号、レッドタリー信号、グリーンタリー信号等を生成して撮像装置100に伝送する。また、ユーザから直接入力される操作内容に基づいて、撮像装置100を制御するための各種コントロール信号を生成して撮像装置100に供給する。また、リモートコントロールパネル400もしくはCNU500から入力されるコントロール信号を撮像装置100に伝送する。
【0019】
撮像装置100とCCU200との間を伝送されるこれらの信号は、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)変調方式で変調され、複数のチャンネルを介して伝送される。
【0020】
記録再生装置300は、CCU200から伝送される映像信号を記録したり、記録された映像信号を読み出して再生して、図示せぬ表示装置等に出力する。リモートコントロールパネル400は、ユーザから入力される操作内容に基づいて撮像装置100のコントロール信号を生成し、CNU500に送信する。
【0021】
CNU500は、コントロールパネル600への操作入力内容に応じて、CCU200との間でコントロール信号を送受信する。コントロールパネル600は、リモートコントロールパネル400と同様に、ユーザから入力される操作内容に基づいて撮像装置100のコントロール信号を生成し、CNU500に送信する。
【0022】
次に、図2を参照して、撮像装置100とCCU200との間で送受信される各種信号の、周波数帯域への割り当ての例について説明する。図2の横軸は周波数を示す。図2において、撮像装置100からCCU200への伝送に使用される周波数帯域の中心周波数を実線の矢印で示してあり、CCU200から撮像装置100への伝送に使用される周波数帯域の中心周波数を破線の矢印で示してある。
【0023】
OFDM変調波の伝送路としては9本のチャンネルを割り当ててあり、図2ではそれぞれをチャンネルF1〜チャンネルF9と示している。このうち、中心周波数が6MHzであるチャンネルF2から、中心周波数が66MHzのチャンネルF6までの5本のチャンネルを、撮像装置100からCCU200に伝送される映像信号の伝送路として使用するようにしている。つまり、撮像装置100から出力される約150Mbpsのビットレートを有する映像信号は、5本のチャンネルを通して、各30Mbpsの伝送レートでCCU200に伝送される。中心周波数が86MHzのチャンネルF7から中心周波数が106MHzのチャンネルF9までの各チャンネルは、CCU200から撮像装置100へ伝送されるリターン信号の伝送路として使用される。
【0024】
[システムの内部構成例]
図3は、本例のシステムの内部構成例を示した図である。図3に示したシステムは、撮像装置100とCCU200とが、トライアックスケーブル50を介して接続されている。まずは、撮像装置100の構成から説明する。撮像装置100には、撮像部101と、RTP(Real-time Transport Protocol)エンコーダ102と、OFDM変調部103と、送信処理部104sと、受信処理部104rと、OFDM復調部105と、RTPデコーダ106とが含まれる。
【0025】
撮像部101は、被写体を撮影して得た映像信号をデジタル化してRTPエンコーダ102に出力する。RTPエンコーダ102は、入力された映像信号を所定のレングス長単位で分割して圧縮し、RTPヘッダを付加してRTPパケット(第1のパケット)を生成する。
【0026】
OFDM変調部103は、入力されたRTPパケットをさらに11分割して同期信号等を多重化し、MPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group-2 Transport Stream)規格に準拠したTSパケット(第2のパケット)を生成する。なお、ここでいう11分割とは最大の分割数であり、入力されるRTPパケットのサイズによっては、もう少し少ない分割数となる場合もある。
【0027】
ここで、図4を参照して、映像信号によるビデオストリームと、RTPパケットと、TSパケットとの対応について説明する。図4には、最上段に示されたビデオストリームが3つのRTPパケットPKr1〜RTPパケットPKr3に分割され、RTPパケットPKr1が、さらに11個のTSパケットPKt1〜TSパケットPKt11に分割されている状態が示されている。
【0028】
RTPパケットの構成について、RTPパケットPKr1を例に挙げて説明すると、RTPパケットPKr1は、RTPヘッダHr1とRTPペイロードPRr1とで構成される。そして、RTPヘッダHr1内には、各RTPパケットを識別可能なRTP番号と、RTPパケットのレングス長情報が格納されている。
【0029】
RTPパケットPKr1から生成されたTSパケットPKt1は、TSヘッダHt1とTSペイロードPRt1とで構成される。TSペイロードPRt1には、RTPヘッダHr1の情報も格納されている。すなわち、TSペイロードPRt1の中に、分割もとのRTPパケットのRTP番号と、RTPパケットのレングス長の情報が格納されている。そして、TSヘッダHt1には、TSパケットの識別子としてのTS番号が格納されている。
【0030】
11個目のTSパケットPKt11にはチェックサムCSが付加されており、このチェックサムCSを用いて、データの受信側であるCCU200で、受信したTSパケットPKt1〜TSパケットPKt11に伝送誤りが含まれるか否かが判断される。なお、以下の説明において、RTPパケットPKr1〜RTPパケットPKr3を個別に区別する必要がない場合は単にRTPパケットPKrと称する。同様に、TSパケットPKt1〜TSパケットPKt11をそれぞれ区別する必要がない場合は、単にTSパケットPKtと称する。
【0031】
図3に戻って説明を続けると、OFDM変調部103はさらに、TSパケットPKtをチャンネルF1〜チャンネルF6のいずれかに割り当てる処理と、TSパケットPKtをOFDM変調方式で変調する処理とを行う。映像信号から生成されたTSパケットPKtの、チャンネルF2〜チャンネルF6への割り当て処理は、各チャンネルに設定された優先度が高い順に、かつ信号の伝送中でないチャンネルを選択することにより行われる。優先度は、割り当てられた周波数が低いチャンネルほど高く設定してある。すなわち、中心周波数が6MHzであるチャンネルF2に一番高い優先度が設定され、中心周波数が66MHzであるチャンネルF6に一番低い優先度が設定される。OFDM変調部103によるチャンネルの選択処理の詳細については後述する。
【0032】
送信処理部104sは、OFDM変調部103で変調された信号に対して信号レベルの調整や不要な周波数成分の除去等の信号処理を施した後に、処理後の信号を、トライアックスケーブル50を介してCCU200に伝送する。受信処理部104rは、CCU200から伝送されたリターン信号に含まれる不要な周波数成分の除去、信号レベルの調整、周波数変換等のアナログ信号処理を施し、OFDM復調部105に出力する処理を行う。
【0033】
OFDM復調部105は、受信処理部104rでアナログ信号処理が施されたOFDM変調波を復調してTSパケットPKtを取り出し、取り出したTSパケットPKtをRTPデコーダ106に供給する。RTPデコーダ106は、OFDM復調部105で復調されたTSパケットPKtを用いてRTPパケットPKrを再生する。
【0034】
なお、ここまででは映像信号の処理についてのみ説明してきたが、音声信号やコマンド信号等も別の処理系等で処理された後に、CCU200に伝送される。また、CCU200から伝送された音声信号やコマンド信号等も、別の処理系等により取り出される。
【0035】
CCU200には、受信処理部201rと、OFDM復調部202と、RTPデコーダ203と、RTPエンコーダ204と、OFDM変調部205と、送信処理部201sとが含まれる。受信処理部201rは、撮像装置100から伝送されたOFDM変調信号にアナログ信号処理を施した後に、OFDM復調部202に出力する。
【0036】
OFDM復調部202は、受信処理部201rから出力されたOFDM変調信号を復調して、TSパケットPKtを取り出す。取り出したTSパケットPKtは、取り出された順に図示せぬメモリに格納される。そして、TSヘッダHt1内に記述されたRTPパケットのレングス長の単位でメモリから読み出され、RTPパケットPKrに変換される。RTPデコーダ203は、RTPパケットPKrをデコードして映像信号を取り出す。
【0037】
RTPエンコーダ204は、CCU200内で生成されたリターン信号を所定のレングス長単位で分割して圧縮し、RTPヘッダHrを付加してRTPパケットPKrを生成する。OFDM変調部205は、入力されたRTPパケットPKrをさらに最大11分割して同期信号等を多重化し、TSパケットPKtを生成する。送信処理部201sは、OFDM変調部205で変調されたTSパケットPKtを、トライアックスケーブル50を通して撮像装置100に伝送する。CCU200から撮像装置100へのOFDM伝送には、上述したように、図2に示したチャンネルF7〜チャンネルF9が使用される。
【0038】
[撮像装置内のOFDM変調部の内部構成例]
次に、図5を参照して、撮像装置100内のOFDM変調部103の内部構成例について説明する。OFDM変調部103には、RTPエンコーダ102(図3参照)から供給されるRTPパケットPKr内のデータを記憶するメモリ111と、メモリ制御部112とが含まれる。メモリ111は、デュアルポートRAM(Random Access Memory)等で構成され、入力されたRTPパケットPKrをリングバッファの要領で順次蓄積していく。
【0039】
メモリ制御部112は、RTPパケットPKrのメモリ111への読み書きを制御する。メモリ制御部112では、チャンネルF2〜チャンネルF6(図2参照)の占有状態をフラグ(以下、ビジーフラグと称する)の値で管理しており、占有時(信号の伝送中)にはビジーフラグをオンに、解放時にはビジーフラグをオフにする。そして、ビジーフラグがオフであるチャンネルFのうち、設定されている優先度が高い順に選択してTSパケットPKtを乗せる制御を行う。
【0040】
具体的には、各チャンネルFと紐付けられたメモリ111内のデータ領域に、データが格納されている間はビジーフラグをオンにし、メモリ111からの読み出し(TSパケットPktへの乗せ替え)が終了した時点でビジーフラグをオフとする。メモリ111内のデータ領域におけるデータの格納状況は、RTPヘッダHr内に含まれるRTPパケットPKrのレングス長情報と、メモリ111への読み書きに要する時間情報とに基づいて判断される。
【0041】
OFDM変調部103には、さらに、チャンネルF2選択部113a〜チャンネルF6選択部113eと、OFDM変調処理部114a〜OFDM変調処理部114eが含まれる。チャンネルF2選択部113a〜チャンネルF6選択部113eは、メモリ111から読み出された各TSパケットPKtを、チャンネルF2〜チャンネルF6に割り当てる処理を行う。すなわち、チャンネルF2選択部113aはチャンネルF2への割り当てを行い、チャンネルF2選択部113bはチャンネルF3への割り当てを行う。メモリ111から読み出したTSパケットPKtの、チャンネルF2選択部113a〜チャンネルF6選択部113eへの割り振りは、選択的に行われる。すなわち、ひとつのタイミングでは、チャンネルF2選択部113a〜チャンネルF6選択部113eのうちいずれか1つしか選択されない。つまり、上述したメモリ111と、メモリ制御部112と、チャンネルF2選択部13a〜チャンネルF6選択部113eとが、MUX(multiplexer;多重化処理部)として機能する。このとき、同一のRTPパケットPKrから生成された各TSパケットPKtは、すべて同じチャンネルFに割り当てられるものとする。
【0042】
また、メモリ111から読み出される各TSパケットPKtのTSヘッダHtの中には、メモリ111における格納位置情報が記述される。そして、チャンネルF2選択部113a〜チャンネルF6選択部113eによりチャンネルF2〜チャンネルF6のいずれかが割り当てられたTSパケットPKtは、OFDM変調処理部114a〜OFDM変調処理部114eのいずれかに供給される。
【0043】
図6に、メモリ111から読み出されたTSパケットPKtの構成例を示してある。TSパケットPKtのTSヘッダHtは2バイトで構成され、最初の8ビットには同期バイトが格納され、次の8ビットには、有効フラグと、RTP番号と、TS番号と、メモリ111内の格納位置(アドレス)情報が書き込まれる。
【0044】
有効フラグとは、そのTSパケットPKtが、実際にRTPパケットPKrを格納したものであるか(有効)、格納していないのか(無効)を示すフラグである。有効なデータを含まないTSパケットPKtにおいては、有効フラグは「無効」となる。TSヘッダHtに格納されたこれらのデータは、CCU200側で、TSパケットPKtを送信された順番通りに抽出する際に使用される。
【0045】
[撮像装置の動作例]
次に、撮像装置100における映像信号送信時の各チャンネルFの選択処理の例について、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、撮像部101(図3参照)で生成された映像信号がRTPエンコーダ102でRTPパケットPKrに変換され(ステップS11)、OFDM変調部103によって複数のTSパケットPKtに分割される(ステップS12)。
【0046】
次に、OFDM変調部103内のメモリ制御部112(図5参照)において、チャンネルF2のビジーフラグがオンにされているか否かが判断される(ステップS13)。チャンネルF2のビジーフラグがオフである場合には、TSパケットPKtの伝送路としてチャンネルF2が選択される(ステップS14)。
【0047】
チャンネルF2のビジーフラグがオンである場合には、次に、チャンネルF2の次に高い優先度が設定されたチャンネルF3のビジーフラグがオンにされているか否かが判断される(ステップS15)。チャンネルF3のビジーフラグがオフである場合には、TSパケットPKtの伝送路としてチャンネルF3が選択される(ステップS16)。
【0048】
チャンネルF3のビジーフラグがオンである場合には、次に、チャンネルF4のビジーフラグがオンにされているか否かが判断される(ステップS17)。チャンネルF4のビジーフラグがオフである場合には、TSパケットPKtの伝送路としてチャンネルF4が選択される(ステップS18)。
【0049】
チャンネルF4のビジーフラグがオンである場合には、次に、チャンネルF5のビジーフラグがオンにされているか否かが判断される(ステップS19)。チャンネルF5のビジーフラグがオフである場合には、TSパケットPKtの伝送路としてチャンネルF5が選択される(ステップS20)。チャンネルF5のビジーフラグがオンである場合には、TSパケットPKtの伝送路としてチャンネルF6が選択される(ステップS21)。 そして、このようにして選択されたチャンネルFを使用して、TSパケットPKtがOFDM変調され伝送される(ステップS22)。
【0050】
例えば、撮像部101で撮影した画柄が複雑である場合等、OFDM変調部103へのRTPパケットPKrの入力間隔が短い場合には、優先度が低く設定されたチャンネルF5やチャンネルF6が使用される確率が高くなる。反対に、画柄が単純な場合等、OFDM変調部103へのRTPパケットPKrの入力間隔が空いているような場合には、優先度が高く設定されたチャンネルF2やチャンネルF3ばかりが使用されるようになる。すなわち、周波数の低いチャンネルFだけが使用されるようになる。
【0051】
図8には前者の場合の例(画柄が複雑な場合)を示してあり、図9には後者の場合の例(画柄が単純な場合)を示してある。図8及び図9において、横軸は時間を示す。最上段には、OFDM変調部103に入力されるRTPパケットPKrを示してあり、その下の行から再下段の行には、チャンネルF2〜チャンネルF6の各チャンネルにおける信号の伝送状態を、ビジーフラグの値とともに示してある。
【0052】
図8で、RTPパケットPKr1から生成されたTSパケットPKt1がチャンネルF2に乗せられた時点で、チャンネルF2のビジーフラグはオンになり、チャンネルF2での伝送が終了するまでの間は、オンの状態が継続される。次のRTPパケットPKr2が入力された時点でも、チャンネルF2のビジーフラグはオンであるため、チャンネルF2の次に優先度の高いチャンネルF3のビジーフラグがチェックされる。
【0053】
チャンネルF3のビジーフラグはオフであるため、RTPパケットPKr2から生成されたTSパケットPKt2は、チャンネルF3に乗せられるようになる。以降のパケットにおいても同様の判断が行われ、TSパケットPKt3はチャンネルF4に、TSパケットPKt4はチャンネルF5に、TSパケットPKt5はチャンネルF6に乗せられる。
【0054】
次のRTPパケットPKr6が入力されたタイミングでは、一番高い優先度が設定されたチャンネルF2のビジーフラグがオフとなっているため、RTPパケットPKr6から生成されたTSパケットPKt6はチャンネルF2に乗せられる。そして、次のRTPパケットPKr7から生成されたTSパケットPKt7はチャンネルF3に、TSパケットPKt8はチャンネルF4に、TSパケットPKt9はチャンネルF5に乗せられている。
【0055】
次のRTPパケットPKr10が入力されたタイミングでは、一番優先度が高く設定されたチャンネルF2のビジーフラグがまだオンであるため、次に優先度が高く、かつビジーフラグがオフであるチャンネルF3が選択される。
【0056】
このように、RTPパケットPKrが入力されたタイミングでビジーフラグがオフであるチャンネルのうち、一番優先順位が高いチャンネルFに、RTPパケットPKrから生成されたTSパケットPKtが乗せられる。すなわち、優先度が高く設定された周波数の低いチャンネルから順に、伝送路として選択されるようになる。図8に示した例では、RTPパケットPKrが断続的に入力されるため、優先度が低く設定された周波数の高い帯域のチャンネル(F5やF6)も選択されているが、伝送路として選択される頻度は、周波数帯の低いチャンネル(F2やF3)の方が多くなる。
【0057】
図9に示した例でも、最初に入力されたRTPパケットPKr1から生成されたTSパケットPKt1は、一番高い優先度が設定されたチャンネルF2に乗せられる。次にRTPパケットPKr2が入力されたタイミングでは、チャンネルF2のビジーフラグはまだオンであるため、次に高い優先度が設定されたチャンネルであり、ビジーフラグがオフであるチャンネルF3が選択される。同様の判断が行われた結果、次のRTPパケットPKr3から生成されたTSパケットPKt3は、チャンネルF4に乗せられている。
【0058】
次のRTPパケットPKr4が入力されたタイミングでは、一番高い優先度が設定されたチャンネルF2のビジーフラグがオフとなっているため、RTPパケットPKr4から生成されたTSパケットPKt4は、チャンネルF2に乗せられる。チャンネルF5やチャンネルF6のビジーフラグもオフであるが、付与されている優先順位がチャンネルF2に比べて低いため、ここでは選択されない。
【0059】
次のRTPパケットPKr5が入力されたタイミングでは、一番高い優先度が設定されたチャンネルF2のビジーフラグはオンとなっているが、次に優先度の高いチャンネルF3のビジーフラグはオフとなっている。このため、RTPパケットPKr5から生成されたTSパケットPKt5の伝送路としては、チャンネルF3が選択される。
【0060】
次のRTPパケットPKr6が入力されたタイミングでは、一番高い優先度が設定されたチャンネルF2と次に優先度の高いチャンネルF3のビジーフラグはオンとなっており、次に優先度の高いチャンネルF4のビジーフラグはオフとなっている。このため、RTPパケットPKr6から生成されたTSパケットPKt6は、チャンネルF4に乗せられる。
【0061】
このように、撮像部101で撮影した画柄が単純である場合などで、RTPパケットPKrが入力される間隔が広い場合には、優先順位の低い高い周波数帯のチャンネルは使用されず、低い周波数帯のチャンネルのみによって伝送が行われるようになる。通常は、図8に示したような狭い間隔でRTPパケットPKrが送信されることはほぼ無いため、低い周波数帯のチャンネルだけが伝送路として使用される。
【0062】
[CCUの動作例]
次に、CCU200における映像信号受信時の処理の例について、図10のフローチャートと図11の説明図を参照して説明する。
【0063】
図10において、CCU200では、まず撮像装置100から送信されたOFDM変調された映像信号が受信されると(ステップS31)、OFDM復調部202によって、OFDM変調処理が行われ、TSパケットPKtが抽出される(ステップS32)。抽出されたTSパケットPKtは、抽出された順に、図示せぬメモリに一旦格納される。
【0064】
次に、抽出されたTSパケットPKtのTSヘッダHt(図6参照)内に記載されたTS番号、RTP番号、メモリ111(図5参照)内のアドレス情報に基づいて、TSパケットの並び替えが行われる(ステップS33)。
【0065】
続いて、並び替えられた各TSパケットPKtが、RTPパケットPKrのレングス長(図4参照)単位で読み出されて、RTPパケットPKrに変換される(ステップS34)。そして、RTPパケットPKrが、映像信号からなるビデオストリームに変換される(ステップS35)。
【0066】
図11は、CCU200のOFDM復調部202が、チャンネルF2〜チャンネルF6を使用して伝送されたTSパケットPKtから、RTPパケットPKrを再生する様子を示した図である。図11の横軸は時間を示す。1行目から5行目に、チャンネルF2〜チャンネルF6における信号の伝送状態を示してあり、6行目に、受信したTSパケットPKtから再生したRTPパケットPKrを示してある。
【0067】
図11に示すように、撮像装置100から送信されたTSパケットPKt1はチャンネルF2を使用して伝送され、TSパケットPKt2はチャンネルF3を使用して伝送されている。また、TSパケットPKt3はチャンネルF4を通して伝送され、TSパケットPKt4はチャンネルF5を通して伝送され、TSパケットPKt5はチャンネルF5を通して伝送されている。
【0068】
CCU200のOFDM復調部202では、各TSパケットPKtのTSヘッダHt内に記載された各種情報及び、ペイロード中に記載されたPTRパケットのレングス長情報に基づいて、TSパケットPKtが送信順と同順序で抽出する。そして、抽出した各TSパケットPKtを、RTPパケットPKrに変換する。この結果、図11に示すように、各チャンネルFを通して伝送されたTSパケットPKt1〜TSパケットPKt5から、その送信順と同一の順序で、RTPパケットPKr1〜RTPパケットPKr5が再生される。
【0069】
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態によれば、OFDM伝送に使用される各チャンネルF2〜チャンネルF6の中から、信号の伝送中でないチャンネルが、優先順位が高く設定された周波数が低いチャンネルから順に選択されるようになる。従って、伝送路として、優先順位が高く設定された周波数が低いチャンネルが選択される確率が高くなる。
【0070】
なお、図12に示したトライアックスケーブル50の伝送特性から、周波数が高くなるほど信号の減衰率が高くなることが明らかである。つまり、信号が大きく減衰しているところにノイズが飛び込んだ場合には、エラーレートが高くなってしまう。本例によれば、高い周波数帯のチャンネルが使用される確率自体が低くなるため、エラーレートを低減できるようになる。つまり、伝送システムにおける外乱に対する強度を上げることができる。
【0071】
これにより、HDTV信号のように画像情報量が多い信号を伝送する場合にも、周波数の低いチャンネルから優先的に選択されるようになるため、伝送の品質を高品位に保つことができる。
【0072】
また、上述した実施の形態によれば、映像信号の伝送路として、チャンネルF2〜チャンネルF6の5本のチャンネルが使用されるため、チャンネルFが1本である場合と比べて、データの伝送時間を短縮することができる。
【0073】
[変形例]
なお、上述した実施の形態では、映像信号の伝送に使用するチャンネルを5本としてあるが、これに限定されるものではない。伝送される信号に含まれる情報量や、求められる伝送速度に応じて、3本や6本など、他の本数を設定するようにしてもよい。
【0074】
また、上述した実施の形態では、RTPパケットPKrを11個のTSパケットPKtに分割する例を挙げたが、他の分割数で分割するようにしてもよい。
【0075】
また、上述した実施の形態では、RTPパケットPKrのひとまとまりの単位で、TSパケットPKtのチャンネルFへの乗せ替えを行っているが、TSパケットPKtの単位で行うようにしてもよい。つまり、同じ1つのRTPパケットPKrから生成されたTSパケットPKtであっても、優先度の高いチャンネルFのビジーフラグがオフになった時点で、優先度が高い方のチャンネルFに切り替えて伝送するようにしてもよい。
【0076】
また、上述した実施の形態では、本発明の伝送装置を撮像装置100に適用した例を挙げたが、撮像部101(図3参照)を備えない装置に適用してもよい。すなわち、外部から入力される映像信号を伝送する他の装置に適用してもよい。
【符号の説明】
【0077】
50…トライアックスケーブル、100…撮像装置、101…撮像部、102…RTPエンコーダ、103…OFDM変調部、104s…送信処理部、104r…受信処理部、105…OFDM復調部、106…RTPデコーダ、111…メモリ、112…メモリ制御部、113a〜113e…チャンネルF2選択部〜チャンネルF6選択部、114a〜114e…OFDM変調処理部、200…CCU、201s…送信処理部、201r…受信処理部、202…OFDM復調部、203…RTPデコーダ、204…RTPエンコーダ、205…OFDM変調部、300…記録再生装置、400…リモートコントロールパネル、500…CNU、600…コントロールパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送される信号の周波数が高いほど前記信号の減衰量が増大する伝送特性を有するケーブルを介して、周波数軸上に複数の伝送チャンネルが配置された伝送帯域を使用して、受信装置との間で前記信号の送受信を行う送受信部と、
入力された映像信号を、所定の伝送規格に準拠した複数のパケットに分割して、前記複数のパケットの各伝送路として前記複数の伝送チャンネルのうちのいずれかを選択する多重化処理部と、
前記多重化処理部での前記伝送チャンネルの選択を、低い周波数帯域が割り当てられた前記伝送チャンネルから優先的に行わせる制御部と、
前記いずれかの伝送チャンネルが選択された複数のパケットをマルチキャリア変調方式で変調して、前記送受信部に出力する変調部とを備えた
伝送装置。
【請求項2】
前記複数の伝送チャンネルのうち、前記割り当てられた周波数帯域が一番低いものに対しては一番高い優先度が、前記割り当てられた周波数帯域が一番高いものに対しては一番低い優先順位が設定され、
前記制御部は、前記一番高い優先度が設定された伝送チャンネルから順に、前記信号の伝送中でない前記伝送チャンネルを前記多重化処理部に選択させる
請求項1記載の伝送装置。
【請求項3】
前記入力された映像信号を、前記受信装置との間でのデータの伝送単位であり、前記複数のパケットである第2のパケットの分割もとのパケットである第1のパケットに分割する第1のパケット生成部を備え、
前記制御部は、前記第1のパケットのヘッダ領域に記述された前記第1のパケットのレングス長情報に基づいて、同一の前記第1のパケットに属する各第2のパケットが同一の前記伝送チャンネルで伝送されるよう、前記伝送チャンネルの選択を制御する
請求項2記載の伝送装置。
【請求項4】
前記多重化処理部は、前記第2のパケットを入力された順に格納するメモリを備え、
前記制御部は、前記メモリから読み出した前記第2のパケットに伝送路として選択した前記伝送チャンネルを割り振るとともに、
前記伝送チャンネルを介して前記受信装置に伝送する前記第2のパケットのヘッダ領域に、前記メモリに格納された際の前記第2のパケットの格納位置情報を記述する
請求項3記載の伝送装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1のパケット生成部から供給される前記第1のパケットのヘッダ領域に記述された前記第1のパケットのレングス長情報に基づいて、前記複数の各伝送チャンネルで前記信号が伝送中か否かを判断する
請求項4記載の伝送装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2のパケットの単位で前記伝送チャンネルの選択が切り替えられるよう制御する
請求項2記載の伝送装置。
【請求項7】
前記ケーブルはトライアックスケーブルであり、前記マルチキャリア変調方式はOFDM変調方式であり、前記所定の伝送規格はMPEG−2システムであり、前記第1のパケットはRTPパケットであり、前記第2のパケットはTSパケットである
請求項5記載の伝送装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記TSパケットのヘッダ領域に記述された前記RTPパケットの識別番号に基づいて、前記TSパケットと前記RTPパケットとの対応を把握する
請求項7記載の伝送装置。
【請求項9】
被写体光を光電変換して映像信号を生成する撮像部と、
伝送される信号の周波数が高いほど前記信号の減衰量が増大する伝送特性を有するケーブルを介して、周波数軸上に複数の伝送チャンネルが配置された伝送帯域を使用して、受信装置との間で前記信号の送受信を行う送受信部と、
入力された映像信号を、所定の伝送規格に準拠した複数のパケットに分割して、前記複数のパケットの各伝送路として前記複数の伝送チャンネルのうちのいずれかを選択する多重化処理部と、
前記多重化処理部での前記伝送チャンネルの選択を、低い周波数帯域が割り当てられた前記伝送チャンネルから優先的に行わせる制御部と、
前記いずれかの伝送チャンネルが選択された複数のパケットをマルチキャリア変調方式で変調して、前記送受信部に出力する変調部とを備えた
撮像装置。
【請求項10】
伝送される信号の周波数が高いほど前記信号の減衰量が増大する伝送特性を有するケーブルを介して、周波数軸上に複数の伝送チャンネルが配置された伝送帯域を使用して、受信装置との間で前記信号の送受信を行う送受信部と、
入力された映像信号を、所定の伝送規格に準拠した複数のパケットに分割して、前記複数のパケットの各伝送路として前記複数の伝送チャンネルのうちのいずれかを選択する多重化処理部と、
前記多重化処理部での前記伝送チャンネルの選択を、低い周波数帯域が割り当てられた前記伝送チャンネルから優先的に行わせる制御部と、
前記いずれかの伝送チャンネルが選択された複数のパケットをマルチキャリア変調方式で変調して、前記送受信部に出力する変調部とを備えた伝送装置と、
前記伝送装置の送受信部から送信された信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した信号を復調し、前記復調により得られた各パケットを前記伝送装置から送信された順に並び替えて前記映像信号を復元する復調部とを備えた受信装置とを含む
伝送システム。
【請求項11】
伝送される信号の周波数が高いほど前記信号の減衰量が増大する伝送特性を有するケーブルを介して、周波数軸上に配置された複数の伝送チャンネルの中から前記周波数の低いものから優先的に選択されたいずれかのチャンネルを通してマルチキャリア方式で変調されて送信された、映像信号が所定数に分割されてなる各パケットを受信する受信部と、
前記受信部が受信した信号を復調し、前記復調により得られた各パケットを前記伝送装置から送信された順に並び替えて前記映像信号を復元する復調部とを備えた
受信装置。
【請求項12】
入力された映像信号を所定の伝送規格に準拠した複数のパケットに分割して、前記複数のパケットの各伝送路として、周波数上に複数配置された伝送チャンネルのうちのいずれかを、低い周波数帯域が低いものから優先的に選択するステップと、
前記複数のパケットをマルチキャリア方式で変調して、前記選択された伝送チャンネルを通して、伝送される信号の周波数が高いほど前記信号の減衰量が増大する伝送特性を有するケーブルを介して受信装置に送信するステップとを含む
伝送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−251979(P2010−251979A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−98233(P2009−98233)
【出願日】平成21年4月14日(2009.4.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】