説明

伸縮梯子

【課題】 梯子の支柱に固定される固定部材に、一方の梯子に対する他方の梯子の下降を規制する止め金具を支持する止め金具支持部材を取り付けるための取付ボルトへの負荷を軽減することができる伸縮梯子を提供する。
【解決手段】 止め金具32を取り付けるための止め金具取付座D1,D2を、他方の梯子の支柱に固定された固定部材E1,E2と、前記止め金具32が取り付けられた止め金具支持部材Fとで構成し、止め金具支持部材Fを固定部材E1,E2の左右方向内方側に配置し、固定部材E1,E2に止め金具支持部材Fに向けて延出する取付壁38,40を設け、止め金具支持部材Fに固定部材E1,E2に向けて延出されると共に取付壁38,40の下側に重ね合わされる被取付壁47,48を設け、これら取付壁38,40と被取付壁47,48とを上下方向で貫通する取付ボルト35によって止め金具支持部材Fを固定部材E1,E2に取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮梯子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、左右一対の支柱を、上下方向に間隔をおいて複数配置した踏み桟によって連結してなる梯子を複数備え、該複数の梯子を上下方向相対移動自在に係合して長手方向伸縮可能に構成された伸縮梯子がある。
この伸縮梯子にあっては、一方の梯子に対して上方移動する他方の梯子に取り付けられた止め金具取付座と、この止め金具取付座に取り付けられていて前記一方の梯子の踏み桟に上方から係合することにより他方の梯子の下降を規制する止め金具とを備えている(特許文献1参照)。
【0003】
前記止め金具取付座は、他方の梯子の支柱に固定された固定部材と、止め金具が取り付けられた止め金具支持部材とから構成されていて、固定部材に対して止め金具支持部材を着脱自在に取り付けることにより、止め金具が損傷した際に該止め金具を交換可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3081014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の伸縮梯子にあっては、止め金具支持部材は固定部材に対して上下方向に沿う面で重ね合わされていると共に該重ね合わされる面に対して直交する方向の軸心を有する取付ネジによって取付固定されている。
そのため、作業者が梯子を上った際に、前記取付ネジに剪断荷重が作用し、該取付ネジが早期に損傷する惧れがある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、固定部材に止め金具支持部材を取り付けるための取付ボルトへの負荷を軽減することができる伸縮梯子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は 左右一対の支柱を、上下方向に複数配置した踏み桟によって連結してなる梯子を複数備え、該複数の梯子を上下方向相対移動自在に係合して伸縮可能に構成された伸縮梯子であって、
一方の梯子に対して上方移動可能な他方の梯子に設けられ且つ前記一方の梯子の踏み桟に上方から係合することにより他方の梯子の下降を規制する止め金具を取り付けるための止め金具取付座を備え、この止め金具取付座は、他方の梯子の支柱に固定された固定部材と、前記止め金具が取り付けられた止め金具支持部材とから構成され、前記止め金具支持部材は固定部材の左右方向内方側に配置されており、前記固定部材には止め金具支持部材に向けて延出する取付壁が設けられ、前記止め金具支持部材には固定部材に向けて延出されると共に前記取付壁の下側に重ね合わされる被取付壁が設けられ、これら取付壁と被取付壁とを上下方向で貫通する取付ボルトによって止め金具支持部材が固定部材に取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
また、前記固定部材は、他方の梯子の支柱に設けられた前後方向で対向する対向壁部間に配置された取付部を有し、且つ一方の対向壁部から前記取付部を経て他方の対向壁部にわたって貫通する締結具によって他方の支柱に取付固定されているのがよい。
また、前記取付壁と被取付壁との組が上下一対設けられているのがよい。
また、取付壁と被取付壁とを1本の取付ボルトによって連結し、取付壁に係合部を設けると共に被取付壁に前記係合部に対して取付ボルトの軸芯回りに止め金具支持部材が回らないように係合する被係合部を設けるのがよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明にあっては、梯子に上った作業者によって固定部材に加わる荷重は、取付壁から被取付壁へと作用し、前記荷重が該被取付壁によって受けられることとなる。これによって、固定部材に止め金具支持部材を取り付けるための取付ボルトへの負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)は伸縮梯子の正面図、(b)は伸縮梯子の側面図である。
【図2】伸縮梯子の平面断面図である。
【図3】伸縮梯子の上部側の正面図である。
【図4】伸縮梯子の上部側の側面図である。
【図5】伸縮梯子の中途部分の正面図である。
【図6】図5のA−A線矢視断面図である
【図7】伸縮梯子の下部側の正面図である。
【図8】伸縮梯子の下部側の側面図である。
【図9】第1のロック装置の取付部分を示す側面図である。
【図10】第2のロック装置の取付部分を示す側面図である。
【図11】第1のロック装置の側面図である。
【図12】第2のロック装置の側面図である。
【図13】ロック装置の正面断面図である。
【図14】(a)は第1のロック装置の止め金具取付座の側面図、(b)は第2のロック装置の止め金具取付座の側面図、(c)及び(d)は止め金具支持部材の回り止め手段を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1は長手方向に伸縮自在な伸縮梯子であり、本実施の形態では伸縮梯子1としてサヤ管式の三連梯子が例示されている。
この伸縮梯子1は、下梯子1Aと、この下梯子1Aに対して長手方向移動自在(上下動自在)に係合する中梯子1Bと、この中梯子1Bに対して長手方向移動自在(上下動自在)に係合する上梯子1Cと、前記中梯子1B及び上梯子1Cの昇降操作用の操作ロープ2と、この操作ロープ2が巻き掛けられる滑車3,4,5と、中梯子1Bに対する上梯子1Cの下降(収縮方向の移動)を規制するロック装置R1(これを第1のロック装置という)と、下梯子1Aに対する中梯子1Bの下降(収縮方向の移動)を規制するロック装置R2(これを第2のロック装置という)と、中梯子1B及び上梯子1Cを共に上下方向移動範囲の下限位置である収縮位置に位置させた状態(収縮状態)で下梯子1Aに対する中梯子1B及び上梯子1Cの伸張方向(下梯子1Aに対する中梯子1B及び上梯子1Cの上昇方向と同方向)の移動を規制する伸張止め装置8とを備えている。
【0011】
図2にも示すように、下梯子1A,中梯子1B及び上梯子1Cは、それぞれ、左右一対の支柱11A,11B,11Cと、これら左右の支柱11A,11B,11Cを連結する左右方向の踏み桟12A,12B,12Cとを備えてなり、踏み桟12A,12B,Cは左右の支柱11A,11B,11Cの間に上下方向に間隔をおいて複数本(本実施の形態では6本)配置されている。
なお、以下の説明において、左右方向内方とは左右の支柱11A,11B,11Cから梯子1の左右方向中央に向かう方向をいい、左右方向外方とは梯子1の左右方向中央から左右の支柱11A,11B,11Cに向かう方向をいう。
【0012】
図2に示すように、下梯子1Aの左右の各支柱11Aは、前壁13Aと、後壁14Aと、これら前壁13Aと後壁14Aの間に位置する中間壁15Aと、これら前壁13A,後壁14A及び中間壁15Aの左右方向外端同志を連結する側壁16Aとを備えている。
この下梯子1Aの支柱11Aは、中間壁15Aと後壁14Aとの間の間隔が、前壁13Aと中間壁15Aとの間の間隔よりもかなり大きな間隔となるように形成されている。
なお、本実施の形態では、下梯子1Aの支柱11Aの側壁16Aの、前壁13Aと中間壁15Aとを連結する部分は、中間壁15Aと後壁14Aとを連結する部分よりも左右方向内方側に位置している。
【0013】
この下梯子1Aの踏み桟12Aの左右方向の各端部側は、下梯子1Aの支柱11Aの前壁13Aと中間壁15Aとの間に挿入され、これら踏み桟12Aの左右方向の端部側と前壁13Aと中間壁15Aとにわたって貫通するリベット17によって該12A踏み桟が該支柱11Aに固定されている。
なお、下梯子1Aの支柱11Aの前壁13Aの前面側の左右の各端部には前方に突出する凸部18が設けられ、この左右の凸部18間を前記リベット17が貫通している。
また、この下梯子1Aの支柱11Aの下端には接地部材20が取り付けられている。また、この下梯子1Aの左右の支柱11Aの後壁14Aの背面同志は、上下の連結部材21によって相互に連結されている。
【0014】
さらに、この下梯子1Aの中途部正面側には、上から2番目の踏み桟12Aと上から3番目の踏み桟12Aとにわたって設けられた把手22が取り付けられている。
前記中梯子1Bの左右の支柱11Bは、収縮位置において左右方向で同じ側にある下梯子1Aの支柱11Aの中間壁15Aと後壁14Aとの間に収納状とされて配置されている。
この中梯子1Bの左右の各支柱11Bは、前記下梯子1Aの支柱11Bと同様に、前壁13Bと、後壁14Bと、これら前壁13Bと後壁14Bの間に位置する中間壁15Bと、これら前壁13B,後壁14B及び中間壁15Bの左右方向外端同志を連結する側壁16Bとを備えており、中間壁15Bと後壁14Bとの間の間隔が、前壁13Bと中間壁15Bとの間の間隔よりも大となるように形成されている。
【0015】
この中梯子1Bの踏み桟12Bの左右方向の各端部側は、中梯子1Bの支柱11Bの前壁13Bと中間壁15Bとの間に挿入され、これら踏み桟12Bの左右方向の端部側と前壁13Bと中間壁15Bとにわたって貫通するリベット17によって該踏み桟12Bが該支柱11Bに固定されている。
なお、中梯子1Bの支柱11Bの前壁13Bの前面側の左右の各端部には前方に突出する凸部23が形成され、この左右の凸部23間を前記リベット17が貫通しており、また、後壁14Bの後面側の左右方向外端部にも凸部23が後方突出状に形成されている。
【0016】
前記上梯子1Cの左右の支柱11Cは、収縮位置において左右方向で同じ側にある中梯子1Bの支柱11Bの中間壁15Bと後壁14Bとの間に収納状とされて配置されている。
この上梯子1Cの左右の各支柱11Cは、前壁13Cと、後壁14Cと、これら前壁13C及び後壁14Cの左右方向外端同志を連結する側壁16Cとを備えている。
この上梯子1Cの踏み桟12Cの左右方向の各端部側は、該上梯子1Cの支柱11Cの前壁13Cと後壁14Cとの間に挿入され、これら踏み桟12Cの左右方向の端部側と前壁13Cと後壁14Cとにわたって貫通するリベット17によって該踏み桟12Cが該支柱11Cに固定されている。
【0017】
なお、上梯子1Cの支柱11Cの前壁13Cの前面側の左右の各端部には前方に突出する凸部24が形成され、後壁14Cの後面側の左右の各端部には後方に突出する凸部24が形成され、前記左右の凸部24間を前記リベット17が貫通している。
図1〜図8に示すように、滑車3,4,5は、下梯子1Aの最上段の踏み桟12Aに設けられた第1上滑車3と、中梯子1Bの最上段の踏み桟12Bに設けられた第2上滑車4と、中梯子1Bの最下段の踏み桟12Bに設けられた下滑車5とが設けられている。
これら第1上滑車3,第2上滑車4及び下滑車5は、それぞれ踏み桟12A,12Bの左右方向中央側に取り付けられたブラケット25に前後方向の軸心回りに回転自在に支持されている。
【0018】
前記操作ロープ2は、例えば、一端側が下梯子1Aの最下段の踏み桟12Aに括り付けられていると共に、ここから上方に延びるように配設されて第1上滑車3に巻き掛けられ、その後、下方に延びるように配設されて下滑車5に巻き掛けられ、その後、再び上方に延びるように配設されて第2上滑車4に巻き付けられ、その後、再び下方に延びるように配設されて他端側が上梯子1Cの最下段の踏み桟12Cに括り付けられている。
また、上梯子1Cの最下段の踏み桟12Cの前面側には第1ストッパ26が設けられ、中梯子1Bの上から2番目の踏み桟12Bの後面側には前記第1ストッパ26が下方から接当可能な第2ストッパ27が設けられ、中梯子1Bの最下段の踏み桟12Bの前面側には、第3ストッパ28が設けられ、下梯子1Aの上から2番目の踏み桟12Aの後面側には前記第2ストッパ27が下方から接当可能な第4ストッパ29が設けられている。
【0019】
前記構成の伸縮梯子1にあっては、伸縮梯子1を収縮させた状態において、操作ロープ2の一端側と第1上滑車3との間の部分を下方に引っ張ると、先ず、下梯子1A及び中梯子1Bに対して上梯子1Cが上方移動(伸張方向に移動)する。次いで、操作ロープ2をさらに下方に引っ張って上梯子1Cを上方移動させて第1ストッパ26が第2ストッパ27に接当すると、中梯子1Bに対する上梯子1Cの上方移動が規制され、これ以降、下梯子1Aに対して上梯子1Cと共に中梯子1Bが上方移動し、第3ストッパ28が第4ストッパ29に接当すると下梯子1Aに対する中梯子1Bの上方移動が規制され、伸縮梯子1の伸張が規制されるよう構成されている。
【0020】
なお、本実施の形態では、1本の操作ロープによって伸縮梯子1の伸縮操作を行うようにしているが、上梯子操作用の操作ロープと中梯子操作用の操作ロープとの2本の操作ロープによって、上梯子1Cと中梯子1Bの上下動操作をするようにしてもよい。
前記ロック装置R1,R2は、伸縮梯子1を所望の長さに伸張させたときに上梯子1C又は中梯子1Bの下降を規制するものであり、第1のロック装置R1は上梯子1Cの左右各支柱11Cの下端側に取り付けられていて中梯子1Bの踏み桟12Bに係合して中梯子1Bに対する上梯子1Cの下降を規制し、第2のロック装置R2は中梯子1Bの左右各支柱11Bの下端側に取り付けられていて下梯子1Aの踏み桟12Aに係合して下梯子1Aに対する中梯子1Bの下降を規制する。
【0021】
また、第1のロック装置R1は第2のロック装置R2の上方側に位置している。
図9〜図14に示すように、第1,第2のロック装置R1,R2は、対応する支柱11C,11B(第1のロック装置R1にあっては上梯子1Cの支柱11C、第2のロック装置R2にあっては中梯子1Bの支柱11B)に取り付けられる止め金具取付座D1,D2と、この止め金具取付座D1,D2に取り付けられて対応する踏み桟12B,12A(第1のロック装置R1にあっては中梯子1Bの踏み桟12B、第2のロック装置R2にあっては下梯子1Aの踏み桟12A)に上方から係合可能な止め金具32と、この止め金具32を踏み桟12A,12Bに対する係合位置へと付勢するバネ33と、踏み桟12A,12Bに対する止め金具32の上方側からの係合を規制するケリ爪34とから主構成されている。
【0022】
止め金具取付座D1,D2は、支柱11B,11Cに固定された固定部材E1,E2と、止め金具32が取り付けられた止め金具支持部材Fとから構成されている。
止め金具支持部材Fは、取付ボルト35及び該取付ボルト35に螺合されるナット36によって固定部材E1,E2に着脱自在に取り付けられており、止め金具32が損傷した際には、固定部材E1,E2から止め金具支持部材Fを取り外すことにより、止め金具32を交換することができるように構成されている。
固定部材E1,E2は、壁面が左右方向を向くように配置された基壁37と、この基壁37の上縁側から左右方向内方に向けて延出された取付壁38(これを上取付壁という)と、基壁37の上縁側から上方側に延出された取付部39(これを上取付部という)と、基壁37の下部(基壁37の下縁部よりやや上側)から左右方向内方に向けて延出された取付壁40(これを下取付壁という)と、基壁37の下縁側から下方側に延出された取付部41(これを下取付部という)とを一体形成してなる。
【0023】
上下取付部39,41は、前後方向の軸心を有する円筒体の左右方向内方側の一部分が軸心方向にわたって切り欠かれた略円筒形に形成されていて、リベット44(又はボルト,ピン等の棒状の締結具)が前後方向で挿通(貫通)可能とされている。
上下取付壁38,40には、上下方向に貫通するボルト挿通孔43が、それぞれ1つづつ形成されている。
なお、このボルト挿通孔43は、第1のロック装置R1にあっては固定部材E1の前部に形成され、第2のロック装置R2にあっては固定部材E2の前後方向中央部に形成されている。
【0024】
この固定部材E1,E2は、該固定部材E1,E2を前後方向に直交する面で切断した断面形状と同じ断面形状に形成された長尺のアルミ等からなる形材を押出し成形又は引抜き成形によって形成し、この形材を、該形材の長手方向に直交する面で所定幅に切断することにより形成されており、基壁37、上下取付壁38,40及び上下取付部39,41の前後方向の幅(取付部39,41軸心方向の幅)は同寸法に形成されている。
これによって、断面形状が同じであって前後幅の異なる固定部材E1,E2を容易に形成することができる。
【0025】
なお、ボルト挿通孔43は後から穿孔される。
第1のロック装置R1の固定部材E1は、上梯子1Cの支柱11Cの前壁13Cと後壁14Cとの間の間隔に相当する(略同じ)前後幅W1に形成されていて、該固定部材E1の上下の取付部39,41が上梯子1Cの支柱11Cの前壁13Cと後壁14Cとの間に挿入されて配置されており、上梯子1Cの支柱11Cの前壁13Cを貫通すると共に該固定部材E1の上下の取付部39,41を挿通し且つ上梯子1Cの支柱11Cの後壁14Cを貫通する上下のリベット44によって第1のロック装置R1の固定部材E1の取付部39,41が上梯子1Cの支柱11Cに取付固定されている。
【0026】
第2のロック装置R2の固定部材E2は、中梯子1Bの支柱11Bの前壁13Bと中間壁15Bとの間の間隔に相当する(略同じ)前後幅W2に形成されていて、該固定部材E2の上下の取付部39,41が中梯子1Bの支柱11Bの前壁13Bと中間壁15Bとの間に挿入されて配置されており、中梯子1Bの支柱11Bの前壁13Bを貫通すると共に該固定部材E2の上下の取付部39,41を挿通し且つ中梯子1Bの支柱11Bの中間壁15Bを貫通する上下のリベット44によって第2のロック装置R2の固定部材E2の取付部39,41が中梯子1Bの支柱11Bに取付固定されている。
【0027】
前記固定部材E1,E2の前後幅W1,W2は、それぞれが取り付けられる支柱11C,11Bの前後対向状の対向壁部間(本実施の形態では、上梯子1Cの支柱11Cの前壁13Cと後壁14Cとの間、又は、中梯子1Bの支柱11Bの前壁13Bと中間壁15Bとの間)の寸法に対応して形成され、第1のロック装置R1の固定部材E1の前後幅W1は、第2のロック装置R2の固定部材E2の前後幅W2に対して幅広に形成されている。
前記止め金具支持部材Fは、固定部材E1,E2の左右方向内方側に配置されており、第1のロック装置R1と第2のロック装置R2とで共通の部材とされている。
【0028】
この止め金具支持部材Fは、壁面が左右方向を向くように配置された基壁46と、この基壁46の上縁側から左右方向外方に向けて延出された被取付壁47(これを上被取付壁という)と、基壁46の下縁側から左右方向外方に向けて延出された被取付壁48(これを下被取付壁という)と、前記基壁46の上縁から左右方向内方に向けて延設された延設壁49と、この延設壁49の左右方向内端から下方に向けて延出されていて基壁49の上部と対向する支持壁50と、基壁46の下縁側から左右方向内方に向けて延出された揺動規制壁51と、この揺動規制壁51の上方に位置していて基壁46から左右方向内方に向けて延出された倒れ規制壁52とを一体形成してなる。
【0029】
この止め金具支持部材Fの基壁46の上部及び支持壁50には、止め金具32を枢軸53を介して左右方向の軸心回りに揺動自在に支持するための軸支孔54,55が左右方向貫通状に形成されている。
また、上下被取付壁47,48には、上下方向で貫通するボルト挿通孔56が、それぞれ1つづつ形成されている。
揺動規制壁51は、止め金具32の揺動方向の前後部に接当して止め金具32の枢軸53回りの揺動を規制するものであり、倒れ規制壁52は、止め金具32の側面に接当して止め金具32の左右方向の倒れを規制するものである。
【0030】
倒れ規制壁52の左右方向内方側端部は、揺動規制壁51の左右方向内方側端部よりも左右方向内方に突出しており、倒れ規制壁52の左右方向内方側の端面は、断面円弧状に形成されている。
また、倒れ規制壁52は揺動規制壁51よりも枢軸43寄りに位置しており、止め金具32の揺動規制と倒れ規制とを別個の部位で行うことにより、それぞれがもつ機能を良好に発揮させることができるよう構成されている。
また、止め金具支持部材Fは、該止め金具支持部材Fを前後方向に直交する面で切断した断面形状と同じ断面形状に形成された長尺のアルミ等からなる形材を押出し成形又は引抜き成形によって形成し、この形材を、該形材の長手方向に直交する面で所定幅に切断することにより形成されており、基壁46、上下被取付壁47,48、延設壁49、支持壁50、揺動規制壁51及び倒れ規制壁52の前後方向の幅は同寸法に形成されている。
【0031】
なお、ボルト挿通孔56及び軸支孔54,55は後から穿孔される。
前記上被取付壁47は固定部材E1,E2の上取付壁38の下面に重ね合わされ、下被取付壁48は固定部材E1,E2の下取付壁40の下面に重ね合わされている。
これら上下取付壁38,40及び上下被取付壁47,48に形成されたボルト挿通孔43,56には、頭付きの取付ボルト57が上方から挿通され、この取付ボルト57の先端側にはナット58が螺合され、該ナット58を締め付けることにより、固定部材E1,E2に止め金具支持部材Fが着脱自在に取り付けられている。
【0032】
したがって、本実施形態では、止め金具支持部材Fは固定部材E1,E2に、上下方向に配置された1本の取付ボルト57で着脱自在に取り付けられている。
なお、本実施形態では、前記取付ボルト57の頭部には工具係合用の六角穴が設けられている。
前記構成の止め金具取付座D1,D2にあっては、梯子1を上る作業者によって固定部材E1,E2に作用する荷重は取付壁38,40から被取付壁47,48へと作用し、該荷重を被取付壁47,48で受けるので、該荷重による負担が取付ボルト57にかからず、1本の取付ボルト57で取り付けることができる。
【0033】
固定部材E1,E2に対する止め金具支持部材Fの取付部分を支柱11B,11Cの内側に設けることができ、止め金具32が梯子1の登り面側に張り出す量のを少なくすることができる。
特に、本実施形態の固定部材E1,E2に対する止め金具支持部材Fの取付構造では、サヤ管方式の梯子表面に取付ボルト等を突出させることができない場合に有効である。
また、簡単な取付構造なので、止め金具支持部材Fの着脱を容易に行うことができ、止め金具32の交換をユーザーによって容易に行うことができる。
【0034】
また、取付壁38,40及び被取付壁47,48を上下一対設けることにより、固定部材E1,E2に作用する荷重を効率よく分散させることができる。
また、上下取付壁38,40及び上下被取付壁47,48を上下方向で貫通する取付ボルト57によって固定部材E1,E2に止め金具支持部材Fを取り付けており、取付ボルト57の上方及び下方のスペースが広い(規制がない)ので、工具が容易に使え、ゆるみ止め効果のある市販のナットを使用することができる。
また、構成の止め金具取付座D1,D2にあっては、止め金具支持部材Fを固定部材E1,E2に1本の取付ボルト57で取り付けているので、固定部材E1,E2に対して止め金具支持部材Fが取付ボルト57の軸芯回りに動かないように、回り止め手段59,60が設けられている。
【0035】
この回り止め手段59,60は、上下取付壁38,40に形成された係合部59と、上下被取付壁47,48に形成された被係合部60とからなる。
係合部59は、上下取付壁38,40の下面(重ね合わせ面)に形成されており、上取付壁38に形成された係合部59は断面三角形状の前後方向の溝(凹部)からなり、下取付壁40に形成された係合部59は断面三角形状の前後方向の突条(凸部)からなり、該係合部59は上下取付壁38,40の前後方向にわたって形成されている。
被係合部60は、上下被取付壁47,48の上面(重ね合わせ面)に形成されており、上被取付壁47に形成された被係合部60は断面三角形状の前後方向の突条(凸部)からなり、下被取付壁48に形成された被係合部60は断面三角形状の前後方向の溝(凹部)からなり、該被係合部60は上下被取付壁47,48の前後方向にわたって形成されている。
【0036】
被取付壁47,48を取付壁38,40に重ね合わせると、被係合部60が係合部59に嵌合して取付壁38,40に対する被取付壁47,48の取付ボルト57の軸芯回りの回動が規制される。
本実施形態では、前記係合部59又は被係合部60は、固定部材E1,E2又は止め金具支持部材Fを形成するための形材を押出し成形又は引抜き成形によって形成する際に同時に形成することができるので、容易に設けることができる。
前記止め金具取付座D1,D2の固定部材E1,E2は、支柱11C,11Bの前後方向対向状の対向壁部の間(上梯子1Cの支柱11Cの前壁13Cと後壁14Cとの間、又は、中梯子1Bの支柱11Bの前壁13Bと中間壁15Bとの間)に配置されると共に、一方の対向壁部を貫通すると共に止め金具取付座D1,D2の取付部39,41を挿通し且つ他方の対向壁部を貫通するリベット44によって支柱11C,11Bに取付固定されているので、止め金具取付座の固定部材が支柱の一壁部に重合されて取付固定される場合に比べて、支柱の長手方向の荷重に対して十分な強度で止め金具取付座D1,D2(固定部材E1,E2)を取付固定することができる。
【0037】
また、止め金具取付座の固定部材を、板金によって、支柱の前後対向状の対向壁部間に相当する前後幅に形成して該固定部材を支柱の対向壁部間に配置し、この固定部材及び支柱の対向壁部を貫通するリベットによって該固定部材を支柱に取付固定する場合にあっては、固定部材を形成するのに、支柱の対向壁部間の寸法が異なるものごとに、手間のかかる加工が必要であるが、本実施形態の止め金具取付座D1,D2の固定部材E1,E2では、押出し形材等の形材の切断長さを変えることにより、支柱の対向壁部間の間隔が異なるいろいろなサイズの支柱に容易に対応することができ、至便である。
【0038】
前記止め金具32及びケリ爪34は第1,第2のロック装置R1,R2で同様のものが採用されている。
止め金具32は、側壁61と、この側壁61の縁部の略全周から左右方向外方側に延出された延出壁62とから主構成されており、該止め金具32の下端後部側には、延出壁62を分断するように切り欠く、切欠部63が設けられている。
また、この止め金具32は、その上部に、前方側に突出して対応する踏み桟12B,12Aの上面に上方から係合する係合部64を有し、この係合部64の上面側は前方に行くに従って下方に移行する傾斜状のガイド面66とされている。
【0039】
また、止め金具32の側壁61の上部には、軸挿通孔67が形成されていると共に、該軸挿通孔67の周囲から左右方向外方側に一体的に延出されたボス部68が形成されている。
この止め金具32は、上部が止め金具取付座D1,D2の止め金具支持部材Fの基壁46と支持壁50との間に挿入されており、止め金具支持部材Fの支持壁50の軸支孔55,止め金具32の軸挿通孔67及びボス部68,止め金具支持部材Fの基壁46の軸支孔54に亘って段付きの枢軸53を挿通し且つ該枢軸53の先端側をかしめることで該枢軸53を抜止めすることにより、該止め金具32が枢軸53を介して止め金具取付座D1,D2に左右方向の軸心回りに回動自在に(前後揺動自在に)取り付けられて支持されている。
【0040】
前記バネ33は、ねじりコイルバネによって構成され、該バネ33のコイル部33aは止め金具32のボス部68に套嵌されており、該バネ33によって止め金具32を対応する踏み桟12B,12Aに対する係合位置へと付勢するように(止め金具32を前方に揺動させるように付勢すべく)、該バネ33の一端側が止め金具32の側壁61に掛止されると共に、該バネ33の他端側が止め金具支持部材F(の延設壁49)に掛止されている。
また、止め金具32の後縁側の延出壁62が前記揺動規制壁51の後端に接当することにより、止め金具32の前方側への揺動が規制され、該止め金具32が対応する踏み桟12B,12Aに係合可能な所定位置に位置決めされている。
【0041】
また、図11,図12に仮想線で示すように、バネ33の付勢力に抗して止め金具32が後方側(図11,図12の矢示G方向)に揺動したときには、係合部64の前上部側の延出壁62が止め金具取付座D1,D2の揺動規制壁51の前端に接当することにより、止め金具32の後方側への揺動規制がなされる。
また、倒れ規制壁52の左右方向内方側の端部が、止め金具32の側壁61に接当可能とされており、これによって、止め金具32の左右方向の倒れが防止されている。
ケリ爪34は、上部側が止め金具32の側壁61の左右方向内方側の面の下部に重合され且つ該止め金具32の側壁61にリベット69を介して左右方向の軸心回りに前後揺動自在に枢着された側壁71を備え、該側壁71の下部側は止め金具32の側壁61下部から前斜め下方に向けて突出状とされている。
【0042】
このケリ爪34の下縁側は側面視円弧状に形成され、該ケリ爪34には該ケリ爪34下縁から左右方向外方に向けて延設された延設壁72が設けられている。
このケリ爪34の延設壁72の上端側が、止め金具32の後縁側の延出壁62の下端に接当することにより、該ケリ爪34の後方側への揺動が規制され、また、図11,図12に仮想線で示すように、該ケリ爪34の延設壁72の下端側が、止め金具32の係合部64の前端側下部に接当することにより、ケリ爪34の前方側への揺動が規制されるよう構成されている。
【0043】
また、ケリ爪34の下端は止め金具32の係合部64の前端よりもやや後方側に位置している。
前記構成の伸縮梯子1を伸張させる場合において、操作ロープ2によって上梯子1C又は中梯子1Bを上方移動させると、止め金具32の係合部64の上面側のガイド面66が対応する踏み桟12B,12Aに下方側から接当して、該止め金具32が枢軸53回りに後方側に揺動して逃げることにより上梯子1C又は中梯子1Bの上方移動が許容される。係合部64が踏み桟12B,12Aを通り過ぎて該踏み桟12B,12Aの上方側に位置するとバネ33の付勢力によって係合部64が元の位置(係合部64が対応する踏み桟12B,12Aに係合可能な位置)に戻る。
【0044】
そして、係合部64が踏み桟12B,12Aの上方に位置し、且つケリ爪34の下端側が踏み桟12B,12Aの下方側に位置する状態で、上梯子1C又は中梯子1Bを下降させると係合部64が踏み桟12B,12Aに上方から係合して、上梯子1C又は中梯子1Bの下降が規制され、該上梯子1C又は中梯子1Bが所望の伸張位置(上昇位置)で止まる。
また、伸縮梯子1を収縮させる場合にあっては、上梯子1C又は中梯子1Bを上方移動させてケリ爪34を踏み桟12B,12Aの上方に位置させる。このときケリ爪34が踏み桟12B,12Aに下方側から接当して止め金具32と共に枢軸53回りに後方側に揺動して逃げることにより上梯子1C又は中梯子1Bの上方移動が許容され、ケリ爪34が踏み桟12B,12Aを通り過ぎて該踏み桟12B,12Aの上方側に位置するとバネ33の付勢力によって止め金具32及びケリ爪34が元の位置に戻る。
【0045】
また、このケリ爪34が踏み桟12B,12Aの上方に位置する状態で上梯子1C又は中梯子1Bを下降させると、ケリ爪34の下面側が踏み桟12B,12Aに上方から接当し、該ケリ爪34がリベット69回りに上方に回動して止め金具32の係合部64に接当し、このケリ爪34が止め金具32の係合部64に接当した状態で、さらに上梯子1C又は中梯子1Bを下降させると、ケリ爪34の下面側に案内されて止め金具32が枢軸53回りに後方側に揺動して逃げることにより、上梯子1C又は中梯子1Bの下降が許容され、伸縮梯子1を収縮させることができるよう構成されている。
【0046】
前記伸張止め装置8は、伸縮梯子1を収縮させた状態で持ち運ぶ際などにおいて、伸縮梯子1が伸びないようにロックする装置であり、該伸張止め装置8は、本実施の形態では、上梯子1Cの左右一方(本実施の形態では右側)の支柱11Cの上下方向中央部より上方側に設けられており、伸縮梯子1を収縮させた状態で下梯子1A及び中梯子1Bの上から2番目の踏み桟12A,12Bのやや下方側に位置している。
この伸張止め装置8は、上梯子1Cの支柱11Cに取り付けられる取付台73と、下梯子1Aの踏み桟12Aに接当することにより上梯子1C及び中梯子1Bの伸張方向の移動を規制する規制部材74と、この規制部材74を位置決めさせるべく該規制部材74を付勢するバネ75とから主構成されている。
【0047】
前記規制部材74は、丸棒材を折曲することにより形成され、取付台73の支持部65の上端から前方に突出して下梯子1Aの踏み桟12Aに下側から係合する接当部76と、この接当部76の一端側から下方に向けて延出されていて、取付台73に上下方向の軸芯回りに回動自在に支持された被支持部77とからL字形に形成されている。
被支持部77を回動させることにより、接当部76が下梯子1Aの踏み桟12Aに接当する規制位置と、接当部76が下梯子1Aの踏み桟12Aに接当しない退避位置とに位置変更自在とさている。
【0048】
前記バネ75は、規制部材74を引き下げる方向に付勢し、規制部材74を規制位置又は退避位置で保持する。
【符号の説明】
【0049】
1 伸縮梯子
1A 下梯子
1B 中梯子
1C 上梯子
11A 下梯子の支柱
11B 中梯子の支柱
11C 上梯子の支柱
12A 下梯子の踏み桟
12B 中梯子の踏み桟
12C 上梯子の踏み桟
13A 下梯子の支柱の前壁
13B 中梯子の支柱の前壁
13C 上梯子の支柱の前壁
14A 下梯子の支柱の後壁
14B 中梯子の支柱の後壁
14C 上梯子の支柱の後壁
15A 下梯子の支柱の中間壁
15B 中梯子の支柱の中間壁
32 止め金具
38 上取付壁
39 上取付部
40 下取付壁
41 下取付部
44 リベット(締結具)
47 上被取付壁
48 下被取付壁
57 取付ボルト
59 係合部
60 被係合部
D1 止め金具取付座
D2 止め金具取付座
E1 固定部材
E2 固定部材
F 止め金具支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の支柱を、上下方向に複数配置した踏み桟によって連結してなる梯子を複数備え、該複数の梯子を上下方向相対移動自在に係合して伸縮可能に構成された伸縮梯子であって、
一方の梯子に対して上方移動可能な他方の梯子に設けられ且つ前記一方の梯子の踏み桟に上方から係合することにより他方の梯子の下降を規制する止め金具を取り付けるための止め金具取付座を備え、この止め金具取付座は、他方の梯子の支柱に固定された固定部材と、前記止め金具が取り付けられた止め金具支持部材とから構成され、前記止め金具支持部材は固定部材の左右方向内方側に配置されており、前記固定部材には止め金具支持部材に向けて延出する取付壁が設けられ、前記止め金具支持部材には固定部材に向けて延出されると共に前記取付壁の下側に重ね合わされる被取付壁が設けられ、これら取付壁と被取付壁とを上下方向で貫通する取付ボルトによって止め金具支持部材が固定部材に取り付けられていることを特徴とする伸縮梯子。
【請求項2】
前記固定部材は、他方の梯子の支柱に設けられた前後方向で対向する対向壁部間に配置された取付部を有し、且つ一方の対向壁部から前記取付部を経て他方の対向壁部にわたって貫通する締結具によって他方の支柱に取付固定されていることを特徴とする請求項1に記載の伸縮梯子。
【請求項3】
前記取付壁と被取付壁との組が上下一対設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の伸縮梯子。
【請求項4】
取付壁と被取付壁とを1本の取付ボルトによって連結し、取付壁に係合部を設けると共に被取付壁に前記係合部に対して取付ボルトの軸芯回りに止め金具支持部材が回らないように係合する被係合部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮梯子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−163817(P2010−163817A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−7979(P2009−7979)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(000136170)株式会社ピカコーポレイション (46)
【Fターム(参考)】