説明

位置保持の改良された圧縮スリーブ

【課題】着用者の体の部分に圧縮を加える圧縮デバイスを提供すること。
【解決手段】第1の部と第2の部とを有する圧縮ガーメントは、体の適切な位置に圧縮ガーメントを支持するステイアップデバイスを含む。ステイアップデバイスは、体の一部分を動作可能に係合し、ステイアップデバイスの位置を明確に定め、それによって、体に対するガーメントの位置を明確に定めるように構成される。上記圧縮デバイスは、着用者の体の一部に圧縮を加えることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、概して、着用者の体の部分に圧縮療法を適用する圧縮デバイスに関し、より詳細には体の部分で圧縮デバイスの位置を保持する能力が改良された圧縮デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
間欠的圧縮療法を体の部分(例えば、脚などの肢)に適用する圧縮ガーメントは、深静脈血栓症予防と、水腫防止と、創傷治癒の助けとを含む多くの用途を有する。外科手術処置中および外科手術処置後に能動的圧縮療法を提供することが、時には望ましい。これらの圧縮ガーメントの性能は、体の部分の周りにおけるガーメントの最初の適合および位置を保持する、ガーメントの能力に影響されやすい。このことは、歩行、着席、起立、およびころがりなどによって患者が動く場合、非常に難しくなり得る。ガーメントは、体の部分の周りで緩みがちかまたは体の部分を滑り落ちがちであり、本体の部分に関してガーメントにおける加圧ブラダーの整合不良を引き起こし、この整合不良は、結果として、効果のない圧縮療法および/または不快をもたらし得る。従って、圧縮ガーメントは、使用時に「ステイアップ」にある必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
(発明の概要)
本発明の一局面において、着用者の体の一部に圧縮を加える圧縮ガーメントは、概して
体の一部の周りに巻きつけるような大きさおよび形状である材料の層を含み、その結果、材料の層は、体の一部を取り囲み、体の一部と適合する。ステイアップデバイスは、体の一部の長さに沿った動きに対抗して材料の層を支持する、材料の層に動作可能に接続される。ステイアップデバイスは、第1の領域と、第2の領域と、第1の領域と第2の領域との間に延び、第1の領域と第2の領域を相互に接続する少なくとも1つの脚部分とを含む。第2の領域は、着用者の体に対してステイアップデバイスの位置を定め、体に対して概ね固定された位置において材料の層を支持するために、第2の領域に隣接して着用者の体の一部分を動作可能に係合するように適合されている。
【0004】
本発明の別の局面において、着用者の体の一部に圧縮を加える圧縮ガーメントは、概ね互いに向かい合う関係にある内層および外層を含む。内層および外層は、大腿部と、ふくらはぎ部と、大腿部とふくらはぎ部との間のブリッジ部とを規定する。大腿部は着用者の大腿の周りに配置される大きさおよび形状であり、ふくらはぎ部は着用者のふくらはぎの周りに配置される大きさおよび形状である。ブラダーは、着用者の体の一部に圧力を加えるために、内層と外層との間に配置される。少なくとも1つのブラダーは大腿部に位置を定められ、少なくとも1つのブラダーはふくらはぎ部に位置を定められる。ステイアップデバイスは、内層と外層との間に配置される。ステイアップデバイスは、ガーメントの大腿部に少なくとも部分的に配置される第1の領域と、ガーメントのふくらはぎ部に少なくとも部分的に配置される第2の領域と、第1の領域と第2の領域との間に延び、第1の領域と第2の領域とを相互に接続し、ガーメントのブリッジ部に少なくとも部分的に配置される脚部分とを有する。ステイアップデバイスの第2の領域は、ガーメントの大腿部に構造的支持を提供するために着用者のふくらはぎを係合し、ステイアップデバイスの位置を明確に定めるように適合される。
【0005】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
着用者の体の一部に圧縮を加える圧縮ガーメントであって、該ガーメントは、
該体の一部の周りに巻きつけられる大きさおよび形状である材料の層であって、該材料の層は、該体の一部を取り囲み、該体の一部と適合する、材料の層と、
該体の一部の長さ方向に沿った動きに対して該材料の層を支持する、該材料の層に動作可能に接続されるステイアップデバイスであって、該ステイアップデバイスは、第1の領域と、第2の領域と、該第1の領域と該第2の領域との間に延び、該第1の領域と該第2の領域を相互に接続する少なくとも1つの脚部分とを含み、該第2の領域は、該着用者の体に対して該ステイアップデバイスの位置を定め、該体に対して概ね固定された位置に該材料の層を支持するために、該第2の領域に隣接する該着用者の体の一部分を動作可能に係合するように適合される、ステイアップデバイスと
を備えている、圧縮ガーメント。
(項目2)
上記第2の領域は、上記脚部分から上記ガーメントの概ね横方向に突き出る足部分を備えている、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目3)
上記脚部分は、第1の脚部分を備え、上記ステイアップデバイスは、該第1の脚部分から間隔を空けて置かれ、該ステイアップデバイスの上記第1の領域から該ステイアップデバイスの上記第2の領域に延びる第2の脚部分をさらに備え、該第2の領域の上記足部分は、第1の足部分を備え、該第2の領域は、該第2の脚部分から上記ガーメントの概ね横方向に突き出る第2の足部分をさらに備えている、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目4)
上記第1の足部分および上記第2の足部分は、互いの方に突き出、空間によって互いに分離されている、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目5)
上記第1の脚部分および上記第2の脚部分は各々、それぞれの最大幅を有し、該脚部分の該最大幅は、上記第2の領域の幅より小さく、上記第1の領域の幅より小さい、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目6)
上記第1の脚部分および上記第2の脚部分は各々、上記足部分に接続されるそれぞれの幅減少部を有し、該幅減少部は各々、それぞれの第1の脚部分および第2の脚部分の最大幅より小さい幅を有する、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目7)
上記材料の層は、上部と、下部と、該上部と該下部との間のブリッジ部とを備え、上記ステイアップデバイスの上記第1の領域は、少なくとも部分的に該上部に配置され、該ステイアップデバイスの上記第1の脚部分および上記第2の脚部分は、少なくとも部分的に該ブリッジ部に配置される、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目8)
上記ステイアップデバイスの上記第2の領域は、上記材料の層の上記下部に少なくとも部分的に配置される、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目9)
上記第1の脚部分および上記第2の脚部分の各々の上記幅減少部分は、上記ブリッジ部と上記下部との間の接合部に配置される、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目10)
上記ブリッジ部は、上記下部に解放可能に取り付けられる、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目11)
上記上部は上記着用者の大腿の周りに配置される大きさおよび形状であり、上記下部は該着用者のふくらはぎの周りに配置される大きさおよび形状である、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目12)
上記材料の層の第1の部分は高さを有し、上記ステイアップデバイスの上記第1の領域は、実質的に該第1の部分の全高に沿って延びる、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目13)
着用者の体の一部に圧縮を加える圧縮ガーメントであって、該ガーメントは、
概ね互いに対向する関係にある内層および外層であって、該内層および該外層は、大腿部と、ふくらはぎ部と、該大腿部と該ふくらはぎ部との間のブリッジ部とを規定し、該大腿部は該着用者の大腿の周りに配置される大きさおよび形状であり、該ふくらはぎ部は該着用者のふくらはぎの周りに配置される大きさおよび形状である、内層および外層と、
該内層と外層との間に配置され、該着用者の体の一部に圧力を加える複数のブラダーであって、少なくとも1つのブラダーは該大腿部に位置を定められ、少なくとも1つのブラダーは該ふくらはぎ部に位置を定められる、複数のブラダーと、
該内層と外層との間に配置されるステイアップデバイスであって、該ステイアップデバイスは、該ガーメントの該大腿部に少なくとも部分的に配置される第1の領域と、該ガーメントの該ふくらはぎ部に少なくとも部分的に配置される第2の領域と、該第1の領域と該第2の領域との間に延び、該第1の領域と該第2の領域とを相互に接続し、該ガーメントの該ブリッジ部に少なくとも部分的に配置される脚部分であって、該ステイアップデバイスの該第2の領域は、該ガーメントの該大腿部に構造的支持を提供するために該着用者のふくらはぎを係合し、該ステイアップデバイスの位置を明確に定めるように適合されている、脚部分とを有する、ステイアップデバイスと
を備えている、圧縮ガーメント。
(項目14)
上記脚部分は、第1の脚部分を備え、上記ステイアップデバイスは、該第1の脚部分から間隔を空けて置かれ、該ステイアップデバイスの上記第1の領域から該ステイアップデバイスの上記第2の領域に延びる第2の脚部分をさらに備え、該第2の領域は、該第1および該第2の脚部分のうちのそれぞれの1つから該ガーメントの概ね横方向に突き出る第1の足部分および第2の足部分を備えている、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
(項目15)
上記ふくらはぎ部はある高さを有し、上記ステイアップデバイスの上記第1の領域は、実質的に該ふくらはぎ部の全高に沿って延びる、上記項目のいずれかに記載の圧縮ガーメント。
【0006】
(摘要)
第1の部と第2の部とを有する圧縮ガーメントは、体の適切な位置に圧縮ガーメントを支持するステイアップデバイスを含む。ステイアップデバイスは、体の一部分を動作可能に係合し、ステイアップデバイスの位置を明確に定め、それによって、体に対するガーメントの位置を明確に定めるように構成される。
【0007】
他の目的および特徴は、一部は明らかであり、一部は以下に指摘される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、スリーブの外側カバーおよびブラダー層を有する圧縮スリーブの一実施形態の正面図であり、下の層を示すために一部除去されている。
【図2】図2は、圧縮スリーブの分解組立斜視図である。
【図2A】図2Aは、図1の拡大部分図であり、圧縮スリーブの左ブリッジを横切って延びる穿孔線を示す。
【図2B】図2Bは、図2Aに類似しており、穿孔線が円形の開口部を含む。
【図2C】図2Cは、図2Aに類似しており、穿孔線がスロット形の開口部を含む。
【図2D】図2Dは、図2Aの線2D−2Dを含む平面でとられた断面図である。
【図3】図3は、圧縮スリーブの背面図であり、内層を示す。
【図4】図4は、スリーブの外側カバーの拡大部分立面図であり、ループ材料を例示する。
【図5】図5は、外側カバーが取り外された圧縮スリーブの正面図である。
【図6】図6は、圧縮スリーブのステイアップインサートの拡大斜視図である。
【図7】図7は、着用者によって着用されたスリーブの斜視図であり、着用者の脚とステイアップインサートとの相互作用を例示する。
【図8】図8は、スリーブの部分が部分的にステイアップインサートの方に取り外されている図7の斜視図である。
【図9】図9は、圧縮スリーブのインサートの第2の実施形態の拡大斜視図である。
【0009】
対応する参照符号は、図面全体を通して対応する部品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(好ましい実施形態の説明)
ここで、図面、特に図1および図2を参照すると、着用者の肢に順次的圧縮療法を適用する圧縮デバイス(広義では「ガーメントまたはスリーブ」)の一実施形態が、全体として10で示される。圧縮スリーブは、着用者の脚の周りに配置されるような大きさおよび形状であるタイプであるが、着用者の体の他の部分に適用するように構成され得る。より具体的には、スリーブ10は、脚の全周囲の周りに巻きつける幅W(図1)および脚のくるぶしから大腿に及ぶ長さL(図1)を有する。このタイプのスリーブは、当該分野において一般的に、大腿部11aと、ふくらはぎ部11bと、くるぶし部11cとを含む大腿長スリーブと呼ばれる。着用者の体の他の肢の周りに配置される他のタイプの圧縮デバイスが本発明の範囲内であることは理解される。
【0011】
図1および図2を参照すると、本発明の例示される実施形態において、圧縮スリーブ10は、一緒に固定される4つの層を含む。本発明の範囲は、4つの層に限定されない。より具体的には、圧縮スリーブは、全体として12で示される内層を含み、内層の上に、全体として14で示される第1の中間層(大ざっぱに言えば、第1のブラダー層)が重ねられる。全体として16で示される第2の中間層(大ざっぱに言えば、第2のブラダー層)は、第1の中間層14の上に重なり、第1の中間層14に固定される。全体として18で示される外側カバーは、第2の中間層16の上に重なる。使用時、内層12は、着用者の肢に最も隣接して配置され、着用者の肢に接触しており、外側カバー18は、着用者の肢から最も離れている。スリーブが脚に適用される場合、膝開口部19は、概して膝の後ろに整列させられるスリーブ10を通って形成される。層は、幾何学的形状を有し、互いに重ね合わされ、その結果、層の縁は概ね一致する。内層12および外層18は、任意の適切な方法で、互いにかつ/または中間層14、16に固定され得る。層12、14、16、または18のうちの1つ以上が対応する層に重ねられないで、患者の肢の特定の特徴に適応するためにわずかにずらされ得ることが想定される。さらに、圧縮スリーブ10の各層12、14、16、または18を構成するシートの数または厚さは、説明される以外であり得る。層の厚さは、膨張時に強度を追加するかまたは肢の方などの一方向に、より多くの拡張を起こすために変化し得る。
【0012】
図1、図2および図5を参照すると、第1の中間層14および第2の中間層16はそれぞれ各々、弾性材料(大ざっぱに言えば、ブラダー材料)の単一のシートを含む。例えば、シート14および16は、ブラダー材料として柔軟なPVC材料から作られる。層12および18は、ポリエステル材料から作られる。第2の中間層16は、スリーブ10に沿って長手方向に間隔を空けて置かれる、近位ブラダー24aを規定するブラダー縫い目線22a、中間ブラダー24bを規定するブラダー縫い目線22b、遠位ブラダー24cを規定するブラダー縫い目線22cの3つの別個の縫い目線を介して第1の中間層14に固定される。ブラダーの数は、本発明の範囲から逸脱することなく3以外であり得る。本明細書において用いられる場合、用語「近位」、「遠位」、および「中間」は、スリーブが着用者の肢に固定されるとき、圧縮スリーブの構成要素、部品などの相対的な位置を表す。そのようなものとして、「近位」構成要素または類似のものは着用者の肢から着用者の胴までの取り付け点に最も隣接して配置され、「遠位」構成要素は取り付け点から最も離れて配置され、「中間」構成要素は近位構成要素と遠位構成要素との間の概ねどこにでも配置される。「近位」、「遠位」、「中間」、「上部」、「下部」、「内側」および「外側」などの用語は、相対的な位置を説明する際に便宜上用いられるが、様々な構成要素の位置についての周囲状況に関する絶対的な要件ではない。
【0013】
以下に考察される理由により、近位ブラダー24aは、スリーブ10の上部エッジマージンの近くに近位横延長部25を規定する(図5を参照されたい)。ブラダー24a、24b、24cは、周囲ブラダーであり、周囲ブラダーは、着用者の肢の実質的に全周囲かまたは肢のほとんど全周囲の周りに巻きつけるような大きさおよび形状であることを意味する。例えば、一実施形態において、ブラダー24a、24b、24cの各々は、脚の中央の周囲の少なくとも90%の周りに延びる。周囲の延びは、本発明の範囲内において、説明される以外であり得ることは理解されるべきである。
【0014】
中間層14、16は、高周波溶接、接着剤、または他の化学的および/または機械的処理によって一緒に固定され得る。中間層14、16が、中間層14、16の外縁の周りおよびブラダー縫い目線22a、22b、22cなどの他の場所において一緒に固定され得、膨張可能ブラダー24a、24b、24cの形状をさらに規定することは理解される。以下に考察される目的のために、第1の中間層14は、縫い目線42(図1)に沿って内層12に固定され、縫い目線42は、ブラダー24a、24b、24cの中央領域が内層12に固定されないように第1の中間層14の外周に沿って走る。このことは、ブラダー24a、24b、24cが内層12に対して動くことを可能にする。第2の中間層16もまた、同じ縫い目線42に沿って内層12に固定され得る。第1の中間層14は、RF溶接もしくは接着剤または他の適切な方法によって内装12に固定され得る。以下に考察されるように、この方法は快適性を向上させる。
【0015】
図2および図4を参照すると、膨張可能ブラダー24aは専用の近位ブラダー管26aを介して圧縮流体の供給源(図示されていない)から流体を受け、膨張可能ブラダー24bは専用の中間ブラダー管26bを介して圧縮流体の供給源から流体を受け、膨張可能ブラダー24cは専用の遠位ブラダー管26cを介して圧縮流体の供給源から流体を受ける(図2)。管線は、本発明を実施するためにブラダーに専用である必要がない。管26aは、中間層14と16との間に配置され、ブラダー縫い目線22aによってブラダー24aに固定され、管26bは、中間層14と16との間に配置され、ブラダー縫い目線22bによってブラダー24bに固定され、管26cは、中間層14と16との間に配置され、ブラダー縫い目線22cによってブラダー24cに固定される。図2および図4に最も良く示されるように、第1の中間層16は、管26a、26b、および26cの部分が中間層の間に配置されないようにカットアウト27(図2)を規定する。管26aをブラダー24aに固定する他の方法、管26bをブラダー24bに固定する他の方法、および管26cをブラダー24cに固定する他の方法は、本発明の範囲内である。管26a、26b、26cの反対の端部は、圧縮流体の供給源に流動可能に接続されるように適合される第2のコネクタ30(図1および図2)を用いて一緒に集められる。圧縮流体の供給源は、当該分野において公知であるように、ブラダーを順次加圧する、マイクロプロセッサの制御によるエアコンプレッサであり得る。例示のエアコンプレッサは、Bockへの米国特許第5,876,359号に説明され、その特許の開示は参照によって本明細書に援用される。ブラダー24a、24b、24cは、少なくとも約10mmHg(1333Pa)〜約45mmHg(6000Pa)に加圧された空気を含むように構成され得る。ブラダーは、故障することなく繰り返し加圧されることが可能であるべきである。シートに適した材料は、実質的に伸びない可撓性PVC材料を含むが、これに限定されない。別の実施形態において、中間層は膨張可能ブラダーを受けるチャンバを形成し得、膨張可能ブラダーはチャンバとは別個に形成される。この実施形態において、膨張可能ブラダーが加圧された空気を含むことが可能である限り、層は加圧された空気を含むことが可能である必要はない。本発明の実施形態に説明されるように、ブラダー24a、24b、24cが完全にブラダーを通って延びる開口部32を有し得ることは注意される。
【0016】
特に図1および図5を参照すると、スリーブ10は、膝開口部19の反対側に一対のブリッジ部材84を含む接続部を規定し、一対のブリッジ部材84は、近位ブラダー24aを含むスリーブの近位部分とスリーブの残り部分との間に延び、近位ブラダー24aを含むスリーブの近位部分をスリーブの残り部分に接続する。近位管26aは、概してブリッジ部材84の軸に沿って置かれ、スリーブ10に構造上の縦方向の支持を提供することを助ける。図4に最も良く示されるように、中間シート16におけるカットアウト27は、ブリッジ部材84を通って延びない。上記に説明されるように、近位ブラダー管26aは、近位横延長部25において近位ブラダー24aに固定される。近位ブラダー管26aは、近位ブラダー24aの遠位部分の側面に沿って走り、その結果、近位ブラダー管26aは、近位横延長部25に到達してブラダーに入る。近位ブラダー管26aは、脚を固めることまたは滑り落ちることに対して太腿部11aに支持を提供し得るが、例示される実施形態においてそのようにする必要はない。
【0017】
図1、図3および図5を参照すると、近位ブラダー24aは、ブラダー開口部32に隣接する、ブラダー縫い目線22aによって規定されるブラダーの外周内のスポット溶接92において内層12および外側カバー18に固定される。スポット溶接92は、ブラダー24a、24b、24cに関して適切な位置に外側カバー18および内層12を維持する。換言すると、スポット溶接92は、スリーブ10に実質的な可撓性をなおも提供しながら、ブラダー24a、24b、24cが内層12および外側カバー18に関して実質的に移動することを防ぐ。ブラダー24a、24b、24cに関する内層12および外側カバー18の過剰な動きは、スリーブの適合を減少させ得、それによって、圧縮療法の効力の減少をもたらし得る。近位ブラダー24aはスリーブの可撓性を維持するためにスポット溶接92以外において内層12および外側カバー18に固定されず、その結果、患者の脚の可動性は弱められない。内層12はスポット溶接92において層16に結合され得るか、または内層12は開口部32の縫い目線34において結合され得る。開口部32およびスポット溶接92とは離れて、内層12は、拡張して患者の肢に圧縮治療を提供するブラダーを形成するブラダー材料の表面には結合されない。
【0018】
図1および図4を参照すると、外側カバー18の外側表面の全体はまた、着用者の肢にスリーブ10を固定する固定システムの固定構成要素としてふるまう。特定の実施形態において、メッシュの外側カバー18(図4)は、例えば、フックアンドループ(hook−and−loop)固定システムのループ構成要素としてふるまうループ44を含む外側表面を有する。メッシュ構造は、図4に示されるように、外側カバー18を形成する材料の、相互に接続されるかまたは織られた繊維21を有する。ループ44は、外側カバー18の材料の一部として形成され得るかまたはさもなければ外側カバーの表面に配置され得る。そのような構造に対する適切な材料は、中国Quanzhou CityのQuanzhou Fulian Warp Knitting Industrial Co.,Ltd.によって販売されるポリエステルメッシュループ2103である。フック構成要素46(図3)は、近位フラップ41a、中間フラップ41b、遠位フラップ41cにおいて内層12の内側表面に取り付けられる。スリーブ10が着用者の肢の周囲に巻きつけられた場合、外側カバー18のループ44は、フック構成要素46(図3)が外側カバーの外側表面に沿ったどこにでも固定されることを可能にする。このことは、異なる着用者の肢の周囲に関して、スリーブ10が実質的に1つの大きさですべてに適合する(one−size−fits−all)構成であることを可能にする。さらに、ループ44を有する外側カバー18は、固定要素を整列させる必要なく、医療従事者が着用者の肢にスリーブ10を速やかにかつ自信をもって固定することを可能にする。
【0019】
図2、図5および図6を参照すると、ステイアップインサート90(大ざっぱに言えば、「ステイアップデバイス」)は、第1の中間層14と内層12との間に配置される。インサート90は、垂直方向の大腿部11aの曲がりと対抗し、(例えば、そうでなければブリッジ部材84の曲がりによって引き起こされ得るように)脚を滑り落ちないように、スリーブ10に構造的支持を提供する。インサート90は、第1の部100と、第1および第2の足部分104を含む第2の部102と、第1の部と第2の部とを接続する第1および第2の脚部分106を含むブリッジとを含む。第1の部100は、丸くされた近位コーナーを有する、より大きくほぼ長方形の部分によって規定される。第1および第2の脚部分104は各々、第1の部100または第2の部のいずれかの幅より小さい最大幅を有する。第1の部100における穴108は、近位ブラダー24aにおける開口部32に概ね整列させられる。第1の部100におけるへこみ110はまた、近位ブラダー24aにおいて開口部32に対するクリアランスを提供する。穴108およびへこみ110は、中間層14、16においてインサート90が開口部32の蒸発作用を妨げないように提供される。中間層14、16において開口部32に穴108を整列させることはまた、スリーブ10内の適切な位置にインサート90を固定する。
【0020】
脚部分106は、第1の部100から遠位に延び、膝開口部19の側面に位置する。ブリッジ部分106は幅減少部112を含み、この目的は以下に説明される。幅減少部112は、脚部分106の最大幅より小さい幅を有する。第1および第2の足部分104は、膝開口部19の下にそれぞれの脚部分106から中央に延びる。延長部分104の自由端部は、間隔を空けて置かれる。ガーメント10が脚に適用されると、間隔は膝窩静脈の上に重なる。この方法で、インサート90は、脚から膝窩静脈を通るまとまりの血流(block flow of blood)を妨げない。インサート90は、柔軟な発泡体またはスリーブ10に構造的な剛性を提供する任意の他の適切な材料から形成され得、着用者の肢の適切な場所にスリーブを保つことを助け得る。しかしながら、発泡体はまた、脚の周りにガーメント10を巻きつけることを決して妨げないほど十分に柔軟であることが好ましい。
【0021】
図7および図8を参照すると、インサート90の第1の部100は、実質的にスリーブ10の大腿部11aの全高に延びる。この方法で、インサート90は、大腿部11aに支持を提供し、大腿部の固まり(曲がり)または肢を滑り落ちがちな大腿部に対して抵抗する。インサート90の脚部分106は、スリーブ10のブリッジ部材84の長さに沿って延び、スリーブのブリッジ部材に構造的剛性を提供する。足部分104は、着用者のふくらはぎを係合し、スリーブ10の近位部分(大腿部11aおよびブリッジ部材84)を支持するシェルフとしてふくらはぎを働かせるように構成される。また、脚を屈曲すると、ふくらはぎは、脚部分104に上方への力を働かせ、さらなる支持力を提供し、スリーブ10を脚上のスリーブ10の意図した位置に保つ。
【0022】
第2の実施形態において、インサート90’(図9)は、幅減少部を有しない脚部分106’を有するブリッジを含む。インサート90’は、それ以外は実質的にインサート90と同じ機能を果たす。
【0023】
例示される実施形態において、大腿部11aは、大腿長から膝長にスリーブを変換するためにスリーブ10の残りの部分から取り外し可能である。特に、近位ブラダー24aとブリッジ部材84とを含むスリーブ10の近位部分は、スリーブの残りの部分から取り外し可能である。中間層14、16に穿孔線93を含む引裂き線は、ブリッジ部材84がふくらはぎ部11bおよびくるぶし部11cに大腿部11aを結合する場所に隣接する中間層を横断して延びる。好ましい実施形態において、取り外しは破壊的でありかつ永続的である。本発明の範囲内においてスリーブが1つの引裂き線または3つ以上の引裂き線を含み得ることは理解される。また本発明の範囲内において穿孔の形状が円形(図2B)もしくはスロット形(図2C)または他の形状であり得ることも理解される。穿孔線93の他に引裂き線においてスリーブ10を弱める他の方法は、本発明の範囲内である。例えば、引裂き線は、中間層14、16の薄くなった部分を含み得る。また引裂き線がスリーブ部の異なる部分を切断するように(すなわち大腿部11aの他に)位置を決められ得ることも理解される。
【0024】
インナーライナー12も外側カバー18も弱い線(例えば、穿孔)を有しない。但し、そのような構成は、企図され、本発明の範囲内である。代わりに、図2Aおよび図2Dに最も良く示されるように、インナーライナー12および外側カバー18の両方とも、不連続であり、穿孔線に隣接するそれぞれの向かい合う末端エッジマージン94を規定するように、中間層14、16において穿孔線93に概ね隣接している。各穿孔線93は、インナーライナー12および外側カバー18のそれぞれの向かい合う末端エッジマージン94の間に配置される。例示される実施形態において、インナーライナー12および外側カバー18の末端エッジマージン94は、それぞれの左および右のブリッジ部材84に関連付けられる末端固定線95a、95bに沿ってそれぞれの中間層14、16に少なくとも部分的に溶接されるかまたはさもなければ固定される。溶接線95a、95bは、インナーライナー12および外側カバー18にブラダー層14、16を固定する縫い目線42に隣接している。
【0025】
ブリッジ部材84上の末端固定線95a(図2A〜図2C)は、不連続であり、ブリッジ部材を横切って横に延びない。代わりに、末端固定線95a、95bは、互いの方にかつブリッジ84の中心の方に収束する。末端固定線95a、95bは、次いで引き返し、末端エッジマージン94の端部の方に湾曲して下がる。左ブリッジ部材上において、固定線95a、95bは、ブラダー管26aの反対側の向かい合う内側への突出部を規定し、ブラダー管の位置決めを容易にする。しかしながら、以下に説明されるように、溶接線95aは、ブラダー管26aが取り外し得るようにブラダー管26aを永続的には結合しない。インサート90の幅減少部112は、末端固定線95a、95bが収束し、この収束に対する空間を提供する場所において末端固定線95a、95bに整列させられる。
【0026】
概して、各末端エッジマージン94は、穿孔線93のそれぞれの反対側において、中間層14、16に接続される。中間層14、16における穿孔線93に隣接する位置において、インナーライナー12および外側カバー18を不連続にすることによって、スリーブは、インナーライナーおよび外側カバーが連続であり、中間層における穿孔線のような穿孔線に含まれる場合より容易に穿孔線において引き裂かれる。さらに引裂きに対するスリーブの抵抗は、末端固定線95a、95bにおいてより大きい。末端固定線95a、95bにおけるこのより大きい引裂き抵抗は、穿孔線93に沿ってスリーブのより正確な引裂きを容易にし、引裂き線からの偶発的で有意な逸脱を防ぐ。
【0027】
スリーブ10の残りから大腿部11aを取り外すために、引裂き線が例示される位置以外の他の位置にあり得ることは理解される。例示されるように、ふくらはぎ部11bおよびくるぶし部11cは、それらの間に引裂き線を有しない。また本発明の範囲内において大腿部11aに加えてまたは大腿部11aの代わりに他の取り外し可能部分を有するようにスリーブ10が構成され得ることも理解される。
【0028】
前に説明されたように、近位ブラダー管26aは、中間層14と16との間に配置され、ブリッジ部材84のうちの1つを通って延びる。近位ブラダー管26aはコネクタ30に解放可能に固定され、その結果、近位ブラダー管はコネクタから切断され得、大腿部11aはスリーブ10の残りの部分から取り外され得る。コネクタ30および近位ブラダー管26aは、2004年2月23日に出願され、本出願の譲受人に譲渡された係属中の米国特許出願第10/784,607号に開示されるタイプであり得、その特許出願の全体は、参照によって本明細書に援用される。特に、コネクタ30は、大腿部11aを取り外す準備として近位ブラダー管26aの非破壊的切断を可能にする。近位ブラダー管26aおよびインサート90の脚部分106は、引裂き線を概ね横断してブリッジ部材84を通って延びるので、中間層14、16において対応する穿孔線に沿ってスリーブ10を引き裂くことが困難であり得る。従って、管アクセス開口部またはウィンドウ96は、外側カバー18における開口部96aおよび第2の中間層16における整列された開口部96bによって形成される。ウィンドウは外側カバー18および外側カバーに隣接する第2の中間層16を通って延びるので、近位ブラダー管の一部分を露出させ、スリーブ10の引裂きの前にブリッジ部材84から近位ブラダー管26aを取り外すことを容易にする。例示される実施形態において、管アクセスウィンドウ96は、概ね長円であり、ブリッジ部材84のうちの1つの全軸方向の長さより少なく延びる。
【0029】
使用時、近位ブラダー管26aは、コネクタ30から切断され得、次いで管アクセスウィンドウ96を通って引かれ得、その結果、管は、中間層14と16との間の引裂き線を通過してはもはや延びない。対応する引裂き線において中間層14と16との間から管26aが取り外されると、スリーブは、穿孔線93に沿って容易に引き裂かれ得、近位ブラダー24aを含む近位部分およびブリッジ部材84を取り外す。
【0030】
同様に、インサート90の第1の実施形態に示されるように、脚部分106は、幅減少部112を有し、幅減少部112は、スリーブ10の膝部11bから脚部分106および足部分104を引くことを容易にする。末端固定線95a、95bを適応させることの他に幅減少部分112は、ブリッジ部材84におけるそしてブリッジ部材84の下におけるインサート90の材料の量を減少させる。この構造は、スリーブ10の膝部11bから脚部分106および足部分104を取り外すことを容易にする。従って、大腿部11aおよびブリッジ部材84がガーメント10から取り外される場合、穿孔93(図2aを参照されたい)はある程度引き裂かれる。幅減少部12および延長部104は、ふくらはぎ部11bから引き出され、穿孔93の引裂きは、完了し、ガーメント10の残りの部分から大腿部11aおよびブリッジ部材84を分離する。分離を達成する他の方法が、企図される。例えば、インサート(図示されていない)の脚部分は、穿孔93と概ね整列する弱い線(例えば、穿孔)を有し得る。その事例において、延長部および幅減少部の一部は、インサートの残りの部分から引き裂かれる。
【0031】
本発明を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱することなく修正および変形が可能であることは明らかである。
【0032】
本発明の要素または本発明の好ましい実施形態を紹介する場合、冠詞[a」、「an」、「the」および「said(該)」は、1つ以上の要素があることを意味することが意図される。用語「comprising(含む、備えている)」、「including(含む)」および「having(有する)」は、含んでいることが意図され、記載された要素以外の追加の要素があり得ることを意味する。
【0033】
上記を考慮して、本発明のいくつかの目的が達成され他の有利な結果が獲得されることが分かる。
【0034】
本発明の範囲から逸脱することなく上記の構造に様々な変更がなされ得るので、上記の説明に含まれ、添付の図面に示されるすべての事項は例示として解釈されるべきであって、限定する意味で解釈されるべきではないことが意図される。
【符号の説明】
【0035】
10 圧縮スリーブ
12 内層
14 第1の中間層
16 第2の中間層
18 外側カバー
19 膝開口部
25 近位横延長部
32 開口部
44 ループ
46 フック構成要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の体の一部に圧縮を加える圧縮ガーメントであって、該ガーメントは、
該体の一部の周りに巻きつけられる大きさおよび形状である材料の層であって、該材料の層は、該体の一部を取り囲み、該体の一部と適合する、材料の層と、
該体の一部の長さ方向に沿った動きに対して該材料の層を支持する、該材料の層に動作可能に接続されるステイアップデバイスであって、該ステイアップデバイスは、第1の領域と、第2の領域と、該第1の領域と該第2の領域との間に延び、該第1の領域と該第2の領域を相互に接続する少なくとも1つの脚部分とを含み、該第2の領域は、該着用者の体に対して該ステイアップデバイスの位置を定め、該体に対して概ね固定された位置に該材料の層を支持するために、該第2の領域に隣接する該着用者の体の一部分を動作可能に係合するように適合される、ステイアップデバイスと
を備えている、圧縮ガーメント。
【請求項2】
前記第2の領域は、前記脚部分から前記ガーメントの概ね横方向に突き出る足部分を備えている、請求項1に記載の圧縮ガーメント。
【請求項3】
前記脚部分は、第1の脚部分を備え、前記ステイアップデバイスは、該第1の脚部分から間隔を空けて置かれ、該ステイアップデバイスの前記第1の領域から該ステイアップデバイスの前記第2の領域に延びる第2の脚部分をさらに備え、該第2の領域の前記足部分は、第1の足部分を備え、該第2の領域は、該第2の脚部分から前記ガーメントの概ね横方向に突き出る第2の足部分をさらに備えている、請求項2に記載の圧縮ガーメント。
【請求項4】
前記第1の足部分および前記第2の足部分は、互いの方に突き出、空間によって互いに分離されている、請求項3に記載の圧縮ガーメント。
【請求項5】
前記第1の脚部分および前記第2の脚部分は各々、それぞれの最大幅を有し、該脚部分の該最大幅は、前記第2の領域の幅より小さく、前記第1の領域の幅より小さい、請求項4に記載の圧縮ガーメント。
【請求項6】
前記第1の脚部分および前記第2の脚部分は各々、前記足部分に接続されるそれぞれの幅減少部を有し、該幅減少部は各々、それぞれの第1の脚部分および第2の脚部分の最大幅より小さい幅を有する、請求項5に記載の圧縮ガーメント。
【請求項7】
前記材料の層は、上部と、下部と、該上部と該下部との間のブリッジ部とを備え、前記ステイアップデバイスの前記第1の領域は、少なくとも部分的に該上部に配置され、該ステイアップデバイスの前記第1の脚部分および前記第2の脚部分は、少なくとも部分的に該ブリッジ部に配置される、請求項6に記載の圧縮ガーメント。
【請求項8】
前記ステイアップデバイスの前記第2の領域は、前記材料の層の前記下部に少なくとも部分的に配置される、請求項7に記載の圧縮ガーメント。
【請求項9】
前記第1の脚部分および前記第2の脚部分の各々の前記幅減少部分は、前記ブリッジ部と前記下部との間の接合部に配置される、請求項8に記載の圧縮ガーメント。
【請求項10】
前記ブリッジ部は、前記下部に解放可能に取り付けられる、請求項9に記載の圧縮ガーメント。
【請求項11】
前記上部は前記着用者の大腿の周りに配置される大きさおよび形状であり、前記下部は該着用者のふくらはぎの周りに配置される大きさおよび形状である、請求項7に記載の圧縮ガーメント。
【請求項12】
前記材料の層の第1の部分は高さを有し、前記ステイアップデバイスの前記第1の領域は、実質的に該第1の部分の全高に沿って延びる、請求項7に記載の圧縮ガーメント。
【請求項13】
着用者の体の一部に圧縮を加える圧縮ガーメントであって、該ガーメントは、
概ね互いに対向する関係にある内層および外層であって、該内層および該外層は、大腿部と、ふくらはぎ部と、該大腿部と該ふくらはぎ部との間のブリッジ部とを規定し、該大腿部は該着用者の大腿の周りに配置される大きさおよび形状であり、該ふくらはぎ部は該着用者のふくらはぎの周りに配置される大きさおよび形状である、内層および外層と、
該内層と外層との間に配置され、該着用者の体の一部に圧力を加える複数のブラダーであって、少なくとも1つのブラダーは該大腿部に位置を定められ、少なくとも1つのブラダーは該ふくらはぎ部に位置を定められる、複数のブラダーと、
該内層と外層との間に配置されるステイアップデバイスであって、該ステイアップデバイスは、該ガーメントの該大腿部に少なくとも部分的に配置される第1の領域と、該ガーメントの該ふくらはぎ部に少なくとも部分的に配置される第2の領域と、該第1の領域と該第2の領域との間に延び、該第1の領域と該第2の領域とを相互に接続し、該ガーメントの該ブリッジ部に少なくとも部分的に配置される脚部分であって、該ステイアップデバイスの該第2の領域は、該ガーメントの該大腿部に構造的支持を提供するために該着用者のふくらはぎを係合し、該ステイアップデバイスの位置を明確に定めるように適合されている、脚部分とを有する、ステイアップデバイスと
を備えている、圧縮ガーメント。
【請求項14】
前記脚部分は、第1の脚部分を備え、前記ステイアップデバイスは、該第1の脚部分から間隔を空けて置かれ、該ステイアップデバイスの前記第1の領域から該ステイアップデバイスの前記第2の領域に延びる第2の脚部分をさらに備え、該第2の領域は、該第1および該第2の脚部分のうちのそれぞれの1つから該ガーメントの概ね横方向に突き出る第1の足部分および第2の足部分を備えている、請求項13に記載の圧縮ガーメント。
【請求項15】
前記ふくらはぎ部はある高さを有し、前記ステイアップデバイスの前記第1の領域は、実質的に該ふくらはぎ部の全高に沿って延びる、請求項13または14に記載の圧縮ガーメント。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−61310(P2012−61310A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191116(P2011−191116)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】