説明

低圧室入室履歴記録用電子記録媒体

【課題】従来、オリンピックメダリストクラスのごく少数のアスリートや低圧室の研究に携わる特定の人しか入室できなかった低圧室を、何時でも、何処でも、誰にでも、簡単且つ容易に、低圧室に入室し、且つ、該低圧室に入室した顧客の入室履歴を電子記録媒体に記録し前記顧客に提供することを目的とする低圧室入室履歴記録用電子記録媒体に関するものである。
【解決手段】低圧室と、前記低圧室の圧力を制御する圧力制御装置と、前記圧力制御装置の圧力制御データを電気信号により取り込む手段を備えたパソコンと、前記パソコンに取り込んだ圧力制御データを電子記録媒体に記録するための電子記録媒体記録装置を備えた低圧室サービスショップにおいて、前記低圧室に入室した顧客に、前記顧客の低圧室入室履歴を記録し前記電子記録媒体を前記顧客に提供する低圧室入室履歴記録用電子記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来、低圧室又は低酸素室に関する特許及び実用新案や学術文献はいくつかみられるが、低圧室又は低酸素室として実際に設備化されたものはごく僅かで、国立の低酸素室設備においてはオリンピックメダリストクラスのごく少数のアスリートしか入室することができない。また、大学の研究機関としては筑波大学、東海大学或いは信州大学に高地に関する低圧室研究施設があるだけで、その低圧室には研究に携わる特定の人しか入室することはできなかった。本発明は、これまでオリンピックメダリストクラスや低圧室又は低酸素室の研究に携わる特定の人しか入室できなかった低圧室を、何時でも、何処でも、誰にでも、簡単且つ容易に低圧室に入室できることを目的とする低圧室サービスショップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
(特許実用新案文献1) 従来、特公平2−42992に運動用気密室、実開平2−118571にトレーニング用加減圧カプセル、また特開平8−112373においては疑似高地トレーニングを想定した減圧訓練施設、特開平11−336373においては運動選手が長期間滞在できる減圧施設、特許2919111号及び特開2000−54666においては地下又は半地下に設置された運動用大規模減圧訓練施設、が提案されているが、いずれの提案も施設の構造に関するものであり、何時でも、何処でも、誰にでも、簡単且つ容易に、低圧室に入室するための具体的記述はなかった。
(非特許実用新案文献1) 従来、インターネット上ではドクター・フィル・マフェトンのハイポバーリクチャンバー即ち低圧室に関する文献が公知であるが、低圧室のもたらす効果については記述されているものの、何時でも、何処でも、誰にでも、簡単且つ容易に、低圧室に入室するための具体的方法の説明がなされていないところに大きな欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、オリンピックメダリストクラスのごく少数のアスリートや低圧室の研究に携わる特定の人しか入室できなかった低圧室を、何時でも、何処でも、誰にでも、簡単且つ容易に、低圧室に入室し、且つ、該低圧室に入室した顧客の入室履歴を電子記録媒体に記録且つ提供することを目的とする低圧室入室履歴記録用電子記録媒体に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、これまでオリンピックメダリストクラスのごく少数のアスリートや低圧室の研究に携わる特定の人しか入室できなかった低圧室を、何時でも、何処でも、誰にでも、簡単且つ容易に低圧室に入室できるよう、且つ、該低圧室に入室した顧客の入室履歴を電子記録媒体に記録できるよう、
請求項1の発明においては、低圧室(2)と、前記低圧室(2)の圧力を制御する圧力制御装置(3)と、前記圧力制御装置(3)の圧力制御データを電気信号により取り込む手段を備えたパソコン(4)と、前記パソコン(4)に取り込んだ前記圧力制御データを電子記録媒体(6)に記録するための電子記録媒体記録装置(5)と、前記低圧室に入室する顧客受付のためのカウンター(7)及び待合い椅子(8)を備えた低圧室サービスショップ(1)において、
前記低圧室(2)に入室した顧客に、前記顧客の入室後前記パソコン(4)に取り込んだ前記圧力制御データを低圧室入室履歴として電子記録媒体記録装置(5)で電子記録媒体(6)に記録し、前記電子記録媒体(6)を前記顧客に提供する低圧室入室履歴記録用電子記録媒体であることを特徴とする。
【0005】
また、請求項2の発明においては、低圧室(2)に人又は動物等の顧客を入室せしめ、前記顧客の身長、体重、血圧等の個人データを電子記録媒体(6)に記録し前記電子記録媒体(6)を前記顧客に提供することを特徴とする請求項1記載の低圧室入室履歴記録用電子記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によって、これまでオリンピックメダリストクラスのごく少数のアスリートや低圧室の研究に携わる特定の人しか入室できなかった低圧室を、一定の料金を支払えさえすれば、何時でも、何処でも、誰にでも、簡単且つ容易に、低圧室に入室できるようになった。しかも、顧客に提供する電子媒体には前記顧客の低圧室入室履歴の他に、身長、体重、血圧等の個人データも記録できるので、顧客の健康管理にも大いに貢献できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1に、本発明の実施形態を示した低圧室サービスショップの平面図を示す。
低圧室サービスショップ(1)には、低圧室(2)と、前低圧室(2)の圧力を制御する圧力制御装置(3)と、前記圧力制御装置(3)の圧力制御データを電気信号により取り込む手段を備えたパソコン(4)と、前記パソコン(4)に取り込んだ圧力制御データを電子記録媒体(6)に記録するための電子媒体記録装置(5)と、前記低圧室に入室する顧客受付のためのカウンター(7)及び待合い椅子(8)とを備え、前記低圧室に入室した顧客に、前記顧客の入室後前記パソコン(4)に取り込んだ前記圧力制御データを低圧室入室履歴として電子記録媒体記録装置(5)で電子記録媒体(6)に記録し前記電子記録媒体(6)を前記顧客に提供することができる。
【0008】
他の実施形態について説明する。
低圧室サービスショップ(1)には、低圧室(2)に人又は動物等の顧客を入室せしめ、前記顧客の身長、体重、血圧等の個人データも電子記録媒体(6)に記録し前記電子記録媒体(6)を前記顧客に提供することができる。
【0009】
上述の手段により、低圧室(2)の入室者は、前記低圧室(2)を退室した後でインストラクターに前記入室者の電子記録媒体(6)を手渡すと、該インストラクターは電子記録媒体記録装置(5)に顧客の電子記録媒体(6)を挿入し、入室した低圧室(2)の日時、店名並びに圧力・時間データ等の低圧室入室履歴を前記電子記録媒体(6)に記録し前記電子記録媒体(6)を前記顧客に返却する。これによって顧客は顧客自身の低圧室入室履歴並びに個人或いは個体データを長期的に一元管理することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態を示す低圧室サービスショップの平面図である。
【図2】本発明の低圧室サービスショップの低圧室に入室した顧客の低圧室入室履歴及び身長、体重、血圧等の個人データを電子記録媒体に記録する系統図である。
【符号の説明】
【0011】
1 低圧室サービスショップ
2 低圧室
3 圧力制御装置
4 パソコン
5 電子記録媒体記録装置
6 電子記録媒体
7 カウンター
8 待合い用椅子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低圧室(2)と、前記低圧室(2)の圧力を制御する圧力制御装置(3)と、前記圧力制御装置(3)の圧力制御データを電気信号により取り込む手段を備えたパソコン(4)と、前記パソコン(4)に取り込んだ前記圧力制御データを電子記録媒体(6)に記録するための電子記録媒体記録装置(5)と、前記低圧室に入室する顧客受付のためのカウンター(7)及び待合い椅子(8)を備えた低圧室サービスショップ(1)において、
前記低圧室(2)に入室した顧客に、前記顧客の入室後前記パソコン(4)に取り込んだ前記圧力制御データを低圧室入室履歴として電子記録媒体記録装置(5)で電子記録媒体(6)に記録し、前記電子記録媒体(6)を前記顧客に提供することを特徴とする低圧室入室履歴記録用電子記録媒体。
【請求項2】
低圧室(2)に人又は動物等の顧客を入室せしめ、前記顧客の身長、体重、血圧等の個人データを電子記録媒体(6)記録し前記電子記録媒体(6)を前記顧客に提供することを特徴とする請求項1記載の低圧室入室履歴記録用電子記録媒体。

【図1】
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【図2】
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