説明

余長保持部材、ケーブル用収納箱及び余長収納方法

【課題】ケーブルの絡まりを防止しつつ簡便に余長を保持することにより、余長の有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる、ケーブルを保持する余長保持部材、8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱及び余長収納方法を提供する。
【解決手段】余長保持部材20は、8の字巻きしたケーブル15を収納するケーブル用収納箱11に使用されるものであって、板状部材21に、余分に引き出された余長ケーブル15Bを保持できる面ファスナー22,23,24が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、余長保持部材、ケーブル用収納箱及び余長収納方法に関する。
【背景技術】
【0002】
主に室内に布設されるLANケーブル、インドア用光ケーブルなどの比較的細径のケーブルの収納に、8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱が用いられている。このケーブル用収納箱は、ケーブルを絡めずに引き出しやすい、いわゆる8の字巻きしたケーブルの状態で収納するもので、一つの面に形成された穴からケーブルが引き出されて布設されるようになっている。このケーブル用収納箱は、使用後つまりケーブルがなくなった後に廃棄が容易となるようにダンボールを主体として形成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3986067号公報
【特許文献2】特開2001−63784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ケーブル用収納箱においては、室内にケーブルを布設し終わった後、ケーブルを箱から余分に引き出した余長(例えば、5〜10m程度)が残ることがある。ケーブル用収納箱においては、この余長を箱の中に押し込んでしまうと、箱の中でケーブルが絡まってしまい、次に引き出そうとしてもスムーズに引き出せなかったり、ケーブルにキンク(折れ曲がり)が発生したりして、ケーブルが光ケーブルである場合は断線に至るなどのトラブルの原因となる。このため、布設作業後は箱の近傍でケーブルを切断し、余長は廃棄することとしている。しかしながら、このように余長を廃棄すると、資源の無駄になり、ネットワーク構築コストが増大してしまう。
【0005】
そこで、本発明は、ケーブルの絡まりを防止しつつ簡便に余長を保持することにより、余長の有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる、ケーブルを保持する余長保持部材、8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱及び余長収納方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決することのできる本発明の余長保持部材は、8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱に使用される余長保持部材であって、
板状部材に、余分に引き出された余長ケーブルを保持できる面ファスナーが設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るケーブル用収納箱は、8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱であって、外側面の少なくとも一つに、余分に引き出された余長ケーブルを保持できる面ファスナーが設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る余長保持方法は、8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱から余分に引き出された余長ケーブルを、上記の余長保持部材または上記のケーブル用収納箱に設けられた前記面ファスナーを用いて保持することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る余長保持方法において、前記余長ケーブルを8の字巻きして前記面ファスナーで保持することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の余長保持部材によれば、板状部材をケーブル用収納箱に取り付けると、この板状部材に設けられた面ファスナーで、余分に引き出された余長ケーブルをケーブル用収納箱に保持することができる。よって、ケーブルの絡まりを防止しつつ簡便に余長ケーブルをケーブル用収納箱に保持することができて保持作業が容易となり、また、余長ケーブルの取り出し作業も面ファスナーを外せば良いため容易となる。したがって、余長ケーブルを切断して廃棄する必要がなくなることから、余長ケーブルの有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる。しかも、板状部材と面ファスナーとだけで構成されているため安価であり、なおかつ他のケーブル用収納箱にも再使用可能であって、さらにコスト低減を図れる。
【0011】
本発明のケーブル用収納箱によれば、その外側面の少なくとも一つに設けられた面ファスナーで、余分に引き出された余長ケーブルを保持することができる。よって、ケーブルの絡まりを防止しつつ簡便に余長ケーブルを保持することができて保持作業が容易となり、また、余長ケーブルの取り出し作業も面ファスナーを外せば良いため容易となる。したがって、余長ケーブルを切断して廃棄する必要がなくなることから、余長ケーブルの有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる。しかも、面ファスナーを設けるだけであるため安価であり、ケーブル布設作業の際には、このケーブル用収納箱だけを運搬すれば良く、作業がさらに容易になる。
【0012】
本発明の余長保持方法によれば、板状部材またはケーブル用収納箱に設けられた面ファスナーで、余分に引き出された余長ケーブルをケーブル用収納箱に保持することができる。よって、ケーブルの絡まりを防止しつつ簡便に余長ケーブルをケーブル用収納箱に保持することができて保持作業が容易となり、また、余長ケーブルの取り出し作業も面ファスナーを外せば良いため容易となる。したがって、余長ケーブルを切断して廃棄する必要がなくなることから、余長ケーブルの有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るケーブル用収納箱の一実施形態の側断面図である。
【図2】本発明に係る余長保持部材及びケーブル用収納箱の余長ケーブル保持前の分解斜視図である。
【図3】余長保持部材及びケーブル用収納箱の余長ケーブル保持状態の分解斜視図である。
【図4】ケーブル用収納箱の余長ケーブル保持前の分解斜視図である。
【図5】ケーブル用収納箱の余長ケーブル保持状態の分解斜視図である。
【図6】ケーブル用収納箱の余長ケーブル保持前の斜視図である。
【図7】ケーブル用収納箱の余長ケーブル保持状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1から図3を参照して説明する。
図1はケーブル用収納箱の側断面図、図2は余長保持部材及びケーブル用収納箱の余長ケーブル保持前の分解斜視図、図3は余長保持部材及びケーブル用収納箱の余長ケーブル保持状態の分解斜視図である。
【0015】
図1及び図2に示すように、ケーブル用収納箱11は外形が直方体形状とされている。このケーブル用収納箱11は、外形を形成する直方体形状の箱本体12と、箱本体12内に設けられた板状の支持部材13とを有している。これら箱本体12及び支持部材13はダンボールで形成されている。箱本体12内には、主に室内に布設されるLANケーブル、インドア用光ケーブルなどの比較的細径のケーブル15が、いわゆる8の字巻きした円環状の8の字束ケーブル15Aの状態で収納されている。
【0016】
箱本体12の一つの外側面12aには、引き出し穴17が形成されており、この引き出し穴17には、プラスチック材料などで形成されたテーパ筒状の取り出し口18が嵌合されている。この取り出し口18は、箱本体12内において8の字束ケーブル15Aを半径方向に貫通しており、円環状の8の字束ケーブル15Aの内周側からケーブル15が取り出し口18の内側を通って箱本体12の外側に引き出されるようになっている。なお、支持部材13は、箱本体12の引き出し穴17が形成された外側面12aに近接して設けられており、取り出し口18を支持する。
【0017】
第1実施形態においては、図2に示すように、ケーブル用収納箱11とは別体の余長保持部材20を有している。この余長保持部材20は、板状部材21と、板状部材21の表面に設けられた面ファスナー22,23,24とを有している。
【0018】
板状部材21は、箱本体12と同じダンボールで形成されており、矩形状をなしている。板状部材21は、箱本体12の引き出し穴17が形成された外側面12aとは異なる、外側面12aと隣り合う外側面12bに図示略の接着テープ等で貼り付けられて用いられる。
【0019】
板状部材21の表面には、水平方向に沿う水平ベース27と鉛直方向に沿う鉛直ベース28とが十字状に貼着されている。面ファスナー22は、水平ベース27とこの水平ベース27に対して着脱自在に設けられた保持体31とからなり、面ファスナー23は、鉛直ベース28の上部とこの鉛直ベース28に対して着脱自在に設けられた保持体32とからなる。さらに、面ファスナー24は、鉛直ベース28の下部とこの鉛直ベース28に対して着脱自在に設けられた保持体33とからなる。
【0020】
ケーブル布設作業の後、図3に示すように、ケーブル用収納箱11内から取り出し口18の内側を介して引き出されたケーブル15に、余分に引き出された余長ケーブル15Bが発生すると、作業者は、箱本体12に貼り付けられた板状部材21の水平ベース27から保持体31を、鉛直ベース28から保持体32,33をそれぞれ剥がす。そして、水平ベース27及び鉛直ベース28に、余長ケーブル15Bを8の字巻きにして押さえ付け、この状態で余長ケーブル15Bの水平ベース27と交差する部分及び鉛直ベース28と交差する部分を覆うようにして保持体31,32,33を貼り付ける。これにより、余長ケーブル15Bは、8の字巻きの交差部分が保持体31及び水平ベース27からなる面ファスナー22で挟持され、上部が保持体32及び鉛直ベース28の上部からなる面ファスナー23で挟持され、下部が保持体33及び鉛直ベース28の下部からなる面ファスナー24で挟持される。以上により、余長ケーブル15Bが、図3に示すように余長保持部材20に保持され、この余長保持部材20を介してケーブル用収納箱11に保持される。
【0021】
また、このようにケーブル用収納箱11に保持された余長ケーブル15Bを次の布設作業で使用する場合には、水平ベース27から保持体31を、鉛直ベース28から保持体32,33をそれぞれ剥がし、余長ケーブル15Bの保持を解除すれば良い。
【0022】
以上に述べた第1実施形態によれば、余長保持部材20の板状部材21をケーブル用収納箱11に取り付けると、この板状部材21に設けられた面ファスナー22,23,24で、余分に引き出された余長ケーブル15Bをケーブル用収納箱11に保持することができる。よって、余長ケーブル15Bの長短に拘わらず、ケーブル15の絡まりを防止しつつ簡便に余長ケーブル15Bをケーブル用収納箱11に保持することができて保持作業が容易となり、また、余長ケーブル15Bの取り出し作業も面ファスナー22,23,24の保持体31,32,33を外せば良いため容易となる。したがって、余長ケーブル15Bを切断して廃棄する必要がなくなることから、余長ケーブル15Bの有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる。
【0023】
しかも、余長保持部材20が板状部材21と面ファスナー22,23,24とだけで構成されているため安価であり、なおかつ他のケーブル用収納箱にも再使用可能であって、さらにコスト低減を図れる。
【0024】
また、余長ケーブル15Bを8の字巻きして面ファスナー22,23,24でケーブル用収納箱11に保持するため、余長ケーブル15Bを繰り出して使用する際に絡まりにくくなり、より簡単に作業できることになる。勿論、余長ケーブル15Bを円環状に巻いて面ファスナーで板状部材21を介してケーブル用収納箱11に保持することも可能である。
【0025】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4及び図5を参照して、第1実施形態との相違部分を中心に説明する。
図4はケーブル用収納箱の余長ケーブル保持前の分解斜視図、図5はケーブル用収納箱の余長ケーブル保持状態の分解斜視図である。
【0026】
第2実施形態においては、第1実施形態の余長保持部材は用いない。図4に示すように、箱本体12の外側面の少なくとも一つである、引き出し穴17が形成された外側面12aにおける、引き出し穴17の周囲の複数箇所に面ファスナー36,37が設けられている。
【0027】
面ファスナー36は、外側面12aの引き出し穴17の上側に鉛直方向に沿って貼着された帯状の鉛直ベース40と、この鉛直ベース40に対して着脱されて使用される保持体41とからなり、面ファスナー37は、外側面12aの引き出し穴17の左右両側に水平方向に貼着された帯状の一対の水平ベース42,43と、これら水平ベース42,43に対して着脱されて使用される保持体44とからなる。
【0028】
ケーブル布設作業の後、ケーブル用収納箱11内から取り出し口18の内側を介して引き出されたケーブル15に、余分に引き出された余長ケーブル15Bが発生すると、作業者は、図4に示すように箱本体12に貼り付けられた鉛直ベース40から保持体41を、水平ベース42,43から保持体44をそれぞれ剥がす。そして、鉛直ベース40及び水平ベース42,43に、余長ケーブル15Bを円環状にして引き出し穴17を囲うようにして押さえ付ける。この状態で、余長ケーブル15Bの鉛直ベース40と交差する部分及び水平ベース42,43と交差する部分を覆うようにして保持体41,44を貼り付ける。これにより、図5に示すように、余長ケーブル15Bは、円環状の上部が保持体41及び鉛直ベース40からなる面ファスナー36で挟持され、左右両側部が保持体44及び水平ベース42,43からなる面ファスナー37で挟持される。以上により、余長ケーブル15Bがケーブル用収納箱11に保持される。なお、箱本体12の外側面12aには、X字状あるいは十字状のスリット46が形成されており、ケーブル用収納箱11に保持された余長ケーブル15Bの端部がこのスリット46に差し込まれて係止される。なお、余長ケーブル15Bの端部は、ケーブル収納箱11の外面に接着テープによって貼り付けても良い。
【0029】
また、このようにケーブル用収納箱11に保持された余長ケーブル15Bを次の布設作業で使用する場合には、鉛直ベース40及び水平ベース42,43から保持体41,44を剥がし、余長ケーブル15Bの保持を解除すれば良い。
【0030】
以上に述べた第2実施形態によれば、ケーブル用収納箱11の外側面の少なくとも一つである外側面12aに設けられた面ファスナー36,37で、余分に引き出された余長ケーブル15Bを保持することができる。よって、余長ケーブル15Bの長短に拘わらず、ケーブル15の絡まりを防止しつつ簡便に余長ケーブル15Bを保持することができて保持作業が容易となり、また、余長ケーブル15Bの取り出し作業も面ファスナー36,37の保持体41,44を外せば良いため容易となる。したがって、余長ケーブル15Bを切断して廃棄する必要がなくなることから、余長ケーブル15Bの有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる。
【0031】
しかも、ケーブル用収納箱11に面ファスナー36,37を設けるだけであるため安価であり、ケーブル布設作業の際には、このケーブル用収納箱11だけを運搬すれば良く、作業がさらに容易になる。
【0032】
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に余長ケーブル15Bを8の字巻きして面ファスナーでケーブル用収納箱11の外側面に保持することができる。この場合は、8の字巻きの交差部分が引き出し穴17に重なってしまうことを防止するため、箱本体12の外側面のうち引き出し穴17が形成された外側面12a以外の外側面に、面ファスナーを設けるのが良い。
【0033】
また、第2実施形態においては、面ファスナーを一箇所のみに設けても良い。この場合、保持性の点から、引き出し穴17の上側の鉛直ベース40及び保持体41からなる面ファスナー36のみを設けるのが良い。
【0034】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6及び図7を参照して、第2実施形態との相違部分を中心に説明する。
図6はケーブル用収納箱の余長ケーブル保持前の斜視図、図7はケーブル用収納箱の余長ケーブル保持状態の斜視図である。
【0035】
第3実施形態においては、図6に示すように、表面と裏面とが着脱自在となる複数の面ファスナー50,51,52を用いており、このような両面タイプの面ファスナー50,51,52が、箱本体12の外側面の少なくとも一つである引き出し穴17が形成された外側面12aに設けられている。
【0036】
箱本体12の外側面12aの引き出し穴17よりも上側に上下に離れて一対の横長のスリット54,55が形成されており、これらスリット54,55に一本の面ファスナー50が両端側を外側に配置するように挿入されている。また、箱本体12の外側面12aの引き出し穴17の左右両側にも左右に離れて二対の縦長のスリット56,57及びスリット58,59が形成されており、一方の対のスリット56,57に一本の面ファスナー51が両端側を外側に配置するように挿入され、他方の対のスリット58,59に一本の面ファスナー52が両端側を外側に配置するように挿入されている。
【0037】
ケーブル布設作業の後、ケーブル用収納箱11内から取り出し口18の内側を介して引き出されたケーブル15に、余分に引き出された余長ケーブル15Bが発生すると、作業者は、箱本体12に貼り付けられた面ファスナー50,51,52の両端の表裏面同士を剥がし、余長ケーブル15Bを円環状にして面ファスナー50,51,52のそれぞれの両端同士の間に押さえ付ける。この状態で、各面ファスナー50,51,52の両端の表裏面同士を貼り合わせる。これにより、図7に示すように、余長ケーブル15Bは、円環状の上部が面ファスナー50で、左右両側部が面ファスナー51,52で、それぞれ保持される。以上により、余長ケーブル15Bがケーブル用収納箱11に保持される。
【0038】
また、このようにケーブル用収納箱11に保持された余長ケーブル15Bを次の布設作業で使用する場合には、面ファスナー50,51,52のそれぞれの両端の表裏面同士を剥がし、余長ケーブル15Bの保持を解除すれば良い。
【0039】
以上に述べた第3実施形態によれば、ケーブル用収納箱11の外側面の少なくとも一つである外側面12aに設けられた面ファスナー50,51,52で、余分に引き出された余長ケーブル15Bを保持することができる。よって、余長ケーブル15Bの長短に拘わらず、ケーブル15の絡まりを防止しつつ簡便に余長ケーブル15Bを保持することができて保持作業が容易となり、また、余長ケーブル15Bの取り出し作業も面ファスナー50,51,52を外せば良いため容易となる。したがって、余長ケーブル15Bを切断して廃棄する必要がなくなることから、余長ケーブル15Bの有効活用を可能にし、資源の有効活用及びネットワーク構築コストを低減することができる。
【0040】
しかも、ケーブル用収納箱11に面ファスナー50,51,52を設けるだけであるため安価であり、ケーブル布設作業の際には、このケーブル用収納箱11だけを運搬すれば良く、作業がさらに容易になる。
【0041】
なお、第3実施形態においても、第1実施形態と同様に余長ケーブル15Bを8の字巻きして面ファスナーでケーブル用収納箱11に保持することができる。この場合は、8の字巻きの交差部分が引き出し穴17に重なってしまうことを防止するため、箱本体12の外側面のうち引き出し穴17が形成された外側面12a以外の外側面に、面ファスナーを設けるのが良い。
【0042】
また、第3実施形態においても、面ファスナーを一箇所のみに設けても良い。この場合、保持性の点から、引き出し穴17の上側の面ファスナー50のみを設けるのが良い。
【符号の説明】
【0043】
11:ケーブル用収納箱、12a:外側面、15:ケーブル、15A:8の字束ケーブル、15B:余長ケーブル、20:余長保持部材、21:板状部材、22〜24,36,37,50〜52:面ファスナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱に使用される余長保持部材であって、
板状部材に、余分に引き出された余長ケーブルを保持できる面ファスナーが設けられていることを特徴とする余長保持部材。
【請求項2】
8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱であって、
外側面の少なくとも一つに、余分に引き出された余長ケーブルを保持できる面ファスナーが設けられていることを特徴とするケーブル用収納箱。
【請求項3】
8の字巻きしたケーブルを収納するケーブル用収納箱から余分に引き出された余長ケーブルを、請求項1に記載の余長保持部材または請求項2に記載のケーブル用収納箱に設けられた前記面ファスナーを用いて保持することを特徴とする余長保持方法。
【請求項4】
請求項3に記載の余長保持方法であって、
前記余長ケーブルを8の字巻きして前記面ファスナーで保持することを特徴とする余長保持方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−168091(P2010−168091A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14104(P2009−14104)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】