説明

作業機

【課題】 安定して自立させておくことができる作業機を提供する。
【解決手段】 機枠2の下部側に対地作業部11を備えると共に該機枠2から後方に延出するように設けられた支持枠29を備え、支持枠29の前部を該支持枠29が上下に揺動可能となるように機枠2に枢支し、支持枠29と機枠2との間に、支持枠29を上下揺動させる昇降操作装置34を設け、接地して機枠2を支持するスタンド44,45を少なくとも3本備え、これらスタンド44,45の内、少なくとも1本を前記対地作業部11の前側に配置して機枠2に取り付けると共に残りのスタンド45を対地作業部11の後側に配置して支持枠29に取り付け、支持枠29を下げることにより対地作業部11を地面Lから浮かした状態で支持できるよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリ耕耘機やロータリハロー等の機枠の下部側に対地作業部を有する作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、作業機として、トラクタのPTO軸からの動力が入力されるギヤケースから左右にサポートアームを突設し、左側サポートアームの端部にチェーンケースを連結すると共に右側サポートアームの端部にサイドフレームを連結して機枠を構成し、この機枠の下部に、チェーンケースとサイドフレームの下部間に支架された爪軸に多数の耕耘爪を取り付けてなるロータリ耕耘部を備えたロータリ耕耘機がある。
このロータリ耕耘機にあっては、トラクタの後部に取り付けられた三点リンク機構を介して昇降自在に装着され、該ロータリ耕耘機をトラクタから切り離した際に、ロータリ耕耘機を自立させておくためにスタンドが設けられている(特許文献1参照)。
【0003】
この従来のロータリ耕耘機にあっては、スタンドはロータリ耕耘部の後方側に1本配置されていて、機枠から後方に延出する支持枠の後部側に取り付けられており、ロータリ耕耘機をトラクタから取り外した状態では、スタンドはロータリ耕耘部が接地した状態でロータリ耕耘機の後部側を支持する。
【特許文献1】実公平7−29773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記ロータリ耕耘機にあっては、ロータリ耕耘部が接地した状態で、ロータリ耕耘部の後方に配置された1本のスタンドによってロータリ耕耘機の後部側を支持するようにしているので、安定性の点で問題がある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、安定して自立させておくことができる作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、機枠の下部側に対地作業部を備えると共に該機枠から後方に延出する支持枠を備え、前記支持枠の前部を該支持枠が上下に揺動可能となるように機枠に枢支し、支持枠と機枠との間に、支持枠を上下揺動させる昇降操作装置を設け、接地して機枠を支持するスタンドを少なくとも3本備え、これらスタンドの内、少なくとも1本を前記対地作業部の前側に配置して機枠に取り付けると共に残りのスタンドを対地作業部の後側に配置して支持枠に取り付け、支持枠を下げることにより対地作業部を地面から浮かした状態で支持できるよう構成されていることを特徴とする。
【0006】
また、各々のスタンドの下端側に、接地し且つ転動可能な接地輪を設けているのがよい。
また、機枠の前側に、トラクタに備えた作業機装着装置に連結される連結部を備え、この連結部を利用して対地作業部の前側に配置するスタンドを取付可能とするのがよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の作業機によれば、対地作業部の前後に配置されたスタンドによって、対地作業部を地面から浮かせた状態で支持できるよう構成されているので、作業機をトラクタ等から取り外した際に、作業機を安定して自立させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜3に示すように、1はロータリ耕耘機であり、該ロータリ耕耘機1は、三点リンク機構等の装着装置を介してトラクタ等の走行体に着脱自在に連結される機枠2を備えている。
この機枠2は、左右方向の中央側に配置されたギヤケース3と、このギヤケース3から左右両側に突設された左右のサポートアーム4と、左側のサポートアーム4の突出端(左端)に上部が連結された伝動ケース5と、右側のサポートアーム4の突出端(右端)に上部が連結されたサイドフレーム6とから背面視門型状に主構成されている。
【0009】
なお、本実施の形態では、サイドドライブ式のロータリ耕耘機1を採用しているが、センタードライブ式のロータリ耕耘機を採用してもよい。
ギヤケース3の上部には前後に二股状とされたトップマスト7が固定され、左右の各サポートアーム4には連結ブラケット8が固定され、トップマスト7の前側上部及び左右の各連結ブラケット8には、それぞれロータリ耕耘機1をトラクタに連結するための連結部9,10が設けられている(トップマスト7に設けた連結部9を上連結部といい、連結ブラケット8に設けた連結部10を下連結部という)。
【0010】
上連結部9及び下連結部10は左右方向の軸心を有するピンからなり、上連結部9は、三点リンク機構のトップリンクの後端側に連結され(又は三点リンク機構の後端側にヒッチフレームが連結されている場合は該ヒッチフレームの上部側に設けた上被連結部に係合され)、左右の下連結部10は、三点リンク機構の左右ロワーリンクの後端側(又は三点リンク機構の後端側にヒッチフレームが連結されている場合は該ヒッチフレームの下部側の左右両側に設けた下被連結部)に連結される。
下連結部10を構成するピンをロワーリンクピンという。
【0011】
本実施の形態にあっては、左右の各サポートアーム4は、ギヤケース3から一体的に延出された内側部分4Aと、該内側部分4Aに連結される外側部分4Bとから構成されており、左右各サポートアーム4の内側部分4Aの左右方向外端に前記連結ブラケット8の左右方向内面側が溶接固定され、この連結ブラケット8の左右方向外面側にサポートアーム4の外側部分4Bの左右方向内端側が溶接固定されている。
また、機枠2の下部には、ロータリ耕耘部11が設けられている。
このロータリ耕耘部11は、伝動ケース5とサイドフレーム6との下部間に、左右方向の軸心廻りに回転自在に支持された爪軸12と、この爪軸12に取り付けられた耕耘爪13とから主構成されている。
【0012】
機枠2のギヤケース3には、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント等を介して該ギヤケース3内のベベルギヤ伝動機構14に動力を入力するPIC軸15が設けられ、このPIC軸15から入力された動力は前記ベベルギヤ伝動機構14から左側のサポートアーム4内の伝動軸16を介して伝動ケース5内のチェーン伝動機構17に伝達され、さらに、このチェーン伝動機構17から爪軸12に伝達されて該爪軸12が左右方向の軸心回りに図1の矢示A方向に回転駆動されるように構成されている。
また、ロータリ耕耘機1には、ロータリ耕耘部11を覆う耕耘カバー18が設けられている。
【0013】
この耕耘カバー18は、ロータリ耕耘部11の上方側を覆う主カバー19と、ロータリ耕耘部11の後方側を覆う後部カバー20と、この後部カバー20の下端側に着脱自在に取り付けられる整地カバー21と、ロータリ耕耘部11の後部側の左右両側を覆う側部カバー22とを有する。
後部カバー20は、上端側が、伝動ケース5及びサイドフレーム6に固定された側板23に左右方向の軸心を有する支軸24回りに回動自在に枢支されていて、上下に揺動自在とされている。
【0014】
また、ロータリ耕耘機1には、機枠2に設けた前ブラケット26と、後部カバー20に設けた後ブラケット27とにわたって、後部カバー20を下方側に付勢する弾下装置28が左右一対設けられている。
さらに、ロータリ耕耘機1には、機枠2から後方に延出する支持枠29が設けられている。
この支持枠29は、左右一対の側枠材30と、左右側枠材30の前後方向中途部を連結する連結枠材31と、左右側枠材30の後端側に固定された後部枠材32(ツールバー)とを備えている。
【0015】
左右の各側枠材30は、前側の外筒30Aと、この外筒30Aに後端側から前後方向移動自在に挿入された後側の内筒30Bとから前後方向伸縮自在に構成されていると共に、固定手段によって外筒30Aに対して内筒30Bが前後方向相対移動不能に固定可能とされている。
また、前記固定手段を解除して外筒30Aに対して内筒30Bを相対移動させ、その後、再び固定手段によって外筒30Aに対して内筒30Bを固定することにより、側枠材30の長さが調整可能とされている。
【0016】
また、左右各外筒30Aは、左右方向で同じ側にある連結ブラケット8の後端側に枢軸33を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されていて、この枢軸33を中心として支持枠29が上下揺動可能とされている。
前記連結枠材31は、左右の外筒30Aの後部側を連結しており、後部枠材32は左右方向に沿うように配置されていて左右の内筒30Bの後端に固定されている。
支持枠29と機枠2との間には、支持枠29を上下に揺動させる昇降操作装置34が設けられている。
【0017】
この昇降操作装置34は、図4に示すように、トップマスト7の後側上部に設けられたホルダ35と、このホルダ35と前記連結枠材31に設けられた取付ブラケット36とにわたって設けられた長さ方向に伸縮自在な伸縮杆37と、この伸縮杆37を伸縮させるべく操作する操作ハンドル38とを有し、伸縮杆37を伸縮させることにより支持枠29が上下に揺動されるよう構成されている。
前記ホルダ35は、トップマスト7の後側上部に左右方向の軸心回りに回動自在に取り付けられている。
【0018】
伸縮杆37は、軸心方向一端側がホルダ35に軸心回りに回動自在で且つ軸心方向に移動不能に支持され且つ外面に雄ネジが形成されたネジ杆41と、このネジ杆41の他端側に螺合するナット部42aを軸心方向一端側に有する筒杆42とから構成され、筒杆42の他端側は前記取付ブラケット36に支軸39を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されている。
操作ハンドル38は、ネジ杆41の一端側に取り付けられていてネジ杆41を軸心回りに回動操作するものであり、ホルダ35に沿う不使用姿勢と、ネジ杆41から径外方向に突出する使用姿勢とに姿勢変更自在とされている。
【0019】
また、昇降操作装置34には、ネジ杆41を覆う保護筒43が設けられており、この保護筒43はホルダ35に固定されている。
前記構成の昇降操作装置34にあっては、操作ハンドル38を回して、ネジ杆41を軸心回りに回動させることにより、筒杆42のナット部42aがネジ杆41に螺合してネジ杆41に対して筒杆42が軸心方向に移動し、これによって支持枠29が枢軸33回りに上下に揺動されるよう構成されている。
また、本実施の形態では、接地して機枠2を支持するスタンド44,45を3本備えており、この3本のスタンド44,45の内、2本はロータリ耕耘部11の前側に配置され、残りの1本はロータリ耕耘部11の後側に配置されている(ロータリ耕耘部11の前側に配置されたスタンド44を前スタンドといい、ロータリ耕耘部11の後側に配置されたスタンド45を後スタンドという)。
【0020】
前スタンド44は、図1及び図5に示すように、支柱46と、ロワーリンクピン10に取り付けられる取付部材47と、前記支柱46の下端側に設けられた接地輪48とを備えている。
取付部材47は、壁面が左右方向に面する縦壁47aと、この縦壁47aの上端から左右方向内方(ロータリ耕耘機の左右方向端部から左右方向中央部に向かう方向)に延設された上壁47bと、縦壁47aの下端から左右方向内方に延設された下壁47cとから断面コ字形に形成され、縦壁47aの後部にロワーリンクピン10が挿通可能な挿通孔49が形成されている。
【0021】
この取付部材47の下壁47cの前端側は切り欠かれていて、該取付部材47の縦壁47aの前部側の左右方向内方側の面に支柱46の上部が重合可能とされ、該支柱46の上部は縦壁47aの前部側に溶接等によって固定されている。
接地輪48は、支柱46の下端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に取り付けられている。
この前スタンド44の取付部材47は、縦壁47aの左右方向内方側の面(上下壁47b,47cが延出された側の面)が連結ブラケット8の左右方向外方側(ロータリ耕耘機1の左右方向中央から左右方向端部に向かう方向)の面に対向するようにして、挿通孔49にロワーリンクピン10を挿通させることで該ロワーリンクピン10に取り付けられる。
【0022】
この取付状態において、取付部材47の上壁47bの後部が連結ブラケット8の上縁に係合すると共に取付部材47の下壁47cの後部が連結ブラケット8の下縁に係合することにより、取付部材47の、ロワーリンクピン10を中心とする回動が規制される。
なお、接地輪として、支柱46の下端側に上下方向の軸心回りに回動自在に取り付けられるブラケットに車輪を左右方向の軸心廻りに回動自在に取り付けてなるキャスターで構成してもよい。
後スタンド45は、図1及び図6に示すように、支柱51と、この支柱51の下端側に取り付けられた接地輪52とを備えている。
【0023】
前記支持枠29の後部枠材32の左右方向中央部からやや左寄りに支持ブラケット53が設けられ、この支持ブラケット53に、後スタンド45が、後部枠材32から下方に突出状とされたスタンド姿勢と、後部枠材32に沿う不使用姿勢とに姿勢変更可能に取り付けられている。
支持ブラケット53は、後部枠材32の下面側に取付固定された取付壁54と、この取付壁54の前後端部から下方側に延出された前後壁50,51とを有する。
支柱51は、支持ブラケット53の前後壁55,56間に挿入され且つ該支柱51及び前後壁55,56を貫通する支軸57によって支持ブラケット53に前後方向の軸心回りに回動可能に取り付けられていて、支柱51を支軸57回りに回動させることにより後スタンド45が姿勢変更可能とされている。
【0024】
支柱51にはロック部材58が設けられ、支持ブラケット53の前壁55には、スタンド姿勢と、後スタンド45を該スタンド姿勢から右側に回動させた不使用姿勢と、後スタンド45を該スタンド姿勢から左側に回動させた不使用姿勢の各位置で前記ロック部材58が嵌合することで後スタンド45を各姿勢に保持する嵌合凹部59が形成されている。
ロック部材58は、支柱51を前後方向移動自在に貫通する支軸60の前端側に取り付けられ、前記支軸60の後端側には操作部材61が設けられ、この操作部材61と支柱51との間にはコイルバネ62が圧縮状に介装されている。
【0025】
前記操作部材61をコイルバネ62の付勢力に抗して前方に押動することにより、ロック部材58が前方移動して嵌合凹部59から外れて、支柱51の支軸57回りの回動が許容され、スタンド姿勢又は不使用姿勢で操作部材61の押圧力を解除することによりコイルバネ62の付勢力によってロック部材58が嵌合凹部59に嵌合する。
前記構成のロータリ耕耘機1において、トラクタからロータリ耕耘機1を取り外すには、該ロータリ耕耘機1を上昇させた状態で、後スタンド45を不使用姿勢から下方に揺動してスタンド姿勢とし、該状態で、ロータリ耕耘機1を下降させて後スタンド45の接地輪52とロータリ耕耘部11(耕耘爪13)とを接地させると共に三点リンク機構をロータリ耕耘機1から離反させる。
【0026】
この後スタンド45と耕耘爪13とが接地した状態でロータリ耕耘機1は自立する。
また、この状態において、左右の前スタンド44を機枠2に取り付けると、該前スタンド44の接地輪48が地面から若干浮いた状態に取り付けられる。
この状態で、操作ハンドル38を回動させて支持枠29を下降させていくと、前スタンド44の接地輪48が接地すると共に、ロータリ耕耘部11が地面Lから浮き上がる。
これによって、ロータリ耕耘機1が、前スタンド44と後スタンド45とによりロータリ耕耘部11が地面から浮いた状態で支持でき、ロータリ耕耘機1を安定して自立させることができる。
【0027】
また、前スタンド44と後スタンド45にはそれぞれ接地輪48,52が設けられており且つ前スタンド44と後スタンド45とによりロータリ耕耘機1が支持された状態ではロータリ耕耘部11が地面Lから浮いた状態であるので、ロータリ耕耘機1を移動させることができる。
また、ロータリ耕耘機をトラックなどに載せて移動させる場合にあっては、ロータリ耕耘機1は動かない方がよいので、この場合は、ロータリ耕耘機1を前スタンド44と後スタンド45によってロータリ耕耘部11を浮かせた状態で支持して移動させてトラック等の荷台に載せ、荷台に載せた後は、支持枠29を上げることでロータリ耕耘部1を下降させて、該ロータリ耕耘部1を荷台に接地させることによりロータリ耕耘機1を動かないようにすることができる。
【0028】
なお、前スタンド44と後スタンド45とは種種設計変更でき、例えば、前スタンド44と後スタンド45に接地輪48,52を設けなくてもよい。
また、後スタンド45の各姿勢での保持は、支柱51と支持ブラケット53の前壁55とを貫通するピンによって行うようにしてもよい。
図7は、他の実施形態を示しており、この実施形態にあっては、後スタンドとしてゲージ輪63が利用されている。
ゲージ輪63は左右一対設けられ、前記支持枠29の後部枠32の左右両側に取り付けられている。
【0029】
この場合、前スタンド44は1本でもよい。
なお、本実施の形態では、スタンドが3本の場合の例を示しているが、4本であってもよく、少なくとも3本備え、これらスタンドの内少なくとも1本がロータリ耕耘部11の前側に配置されて機枠2に取り付けられ、残りのスタンドがロータリ耕耘部11の後側に配置されて支持枠29に取り付けられ、支持枠29を下げることによりロータリ耕耘部11が地面から浮いた状態で機枠2を支持できるよう構成されていればよい。
また、本実施の形態では、前スタンド44はロワーリンクピン10に取り付けられているが、これに限定されることはなく、前スタンド44の取付用のブラケット及びピンを別途機枠2(サポートアーム4)に設けてもよい。
【0030】
この場合は、前スタンド44は機枠に対して着脱自在でなくてもよく、機枠を支持可能なスタンド姿勢と、このスタンド姿勢から退避した退避姿勢とに姿勢変更自在としてもよい。
また、本発明は、ロータリハロー等の対地作業部を有する他の作業機に採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ロータリ耕耘機の側面図である。
【図2】ロータリ耕耘機の概略正面図である。
【図3】ロータリ耕耘機の背面展開図である。
【図4】昇降操作装置の取付部分の側面一部断面図である。
【図5】(a)は図2のB−B線矢示図、(b)は(a)のC−C線矢示断面である。
【図6】(a)は後スタンドの背面図、(b)は後スタンドの取付部の側面断面図である。
【図7】他の実施形態にかかるロータリ耕耘機の側面図である。
【符号の説明】
【0032】
2 機枠
10 連結部(ロワーリンクピン)
11 対地作業部(ロータリ耕耘部)
29 支持枠
34 昇降操作装置
44 スタンド
45 スタンド
48 接地輪
52 接地輪
L 地面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機枠(2)の下部側に対地作業部(11)を備えると共に該機枠(2)から後方に延出するように設けられた支持枠(29)を備え、前記支持枠(29)の前部を該支持枠(29)が上下に揺動可能となるように機枠(2)に枢支し、支持枠(29)と機枠(2)との間に、支持枠(29)を上下揺動させる昇降操作装置(34)を設け、接地して機枠(2)を支持するスタンド(44,45)を少なくとも3本備え、これらスタンド(44,45)の内、少なくとも1本を前記対地作業部(11)の前側に配置して機枠(2)に取り付けると共に残りのスタンド(45)を対地作業部(11)の後側に配置して支持枠(29)に取り付け、支持枠(29)を下げることにより対地作業部(11)を地面(L)から浮かした状態で支持できるよう構成されていることを特徴とする作業機。
【請求項2】
各々のスタンド(44,45)の下端側に、接地し且つ転動可能な接地輪(48,52)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
機枠(2)の前側に、トラクタに備えた作業機装着装置に連結される連結部(10)を備え、この連結部(10)を利用して対地作業部(11)の前側に配置するスタンド(44)を取付可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−39023(P2009−39023A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206670(P2007−206670)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】