説明

使い捨てラバースポンジを使用する消炎湿布剤

【課題】腰痛等の痛みを知らげる鎮痛消炎湿布剤、及び虫さされ痒み止め等の鎮拝消炎湿布剤に使用する捨て交換用ラバースポンジに関し、一回使用したラバースポンジを外し、交換することを可能にする使い捨てラバースポンジを提供する。
【解決手段】プラスチック容器1に設けられたラバースポンジ取付部4に既存のラバースポンジ5装着されており、そのラバースポンジ5の上にサック型の交換用ラバースポンジ6が取り付けられている。このように構成することにより、他人が使用する際、既存のラバースポンジ5の上に交換用ラバースポンジ6を取り付けて使用する。したがって、自分が使用するとき、他人が使用した交換用ラバースポンジ6を取り外し、既存のラバースポンジ5を使用し、衝生上の問題をなくす。又、自分が使用する際、新たな交換用ラバースポンジを取り付けてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腰痛等の痛みを和らげる鎮痛消炎湿布剤、及び虫さされ痒み止め等の鎮痛消炎湿布剤に使用する捨て交換用ラバースポンジに関し、特に使い捨てラバースポンジを使用する消炎湿布剤に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、肩こり、腰痛、関節痛、打撲などの症状を和らげるため、鎮痛消炎湿布剤が使用されている。また、虫さされや痒み止め等の目的で鎮痛消炎湿布剤が使用されている。
【0003】
上記鎖痛消炎湿布剤、及び鎮痛消炎湿布剤は、瓶やプラスチック等の容器に収納され、容器本体の塗り口にラバースポンジが取り付けてある。そして、使い方としては、患部に直接塗るという方法が取られている。すなわち、容器の先端に取り付けられたラバースポンジ部分を皮膚に直接当て、容器を押圧することによってラバースポンジを介して薬剤を染み出させ、皮膚に塗る方法が行われている。
【0004】
尚、特許文献1には、皮膚への浸透性が強く、解熱、鎮痛、消炎などの即効性にすぐれ、極く短時間で解熱、鎮痛、消炎などの効果が得られる湿布剤が開示されている。
【特許文献1】特開平8−310962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記鎮痛消炎湿布剤、及び鎮痛消炎湿布剤の使用は、患部に直接塗るという方法が取られている。このため、人によっては他人が使ったラバースポンジの使用を嫌う場合がある。
【0006】
そこで、今回の発明では一回使用したラバースポンジは取り外し、交換して使用することが可能な使い捨てラバースポンジを提供し、当該使い捨てラバースポンジを使用する消炎湿布剤を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は本発明によれば、人の肌に塗布する沈痛消炎湿布剤、又は鎮痛消
炎湿布剤が収納され、既存のラバースポンジが取り付けられた容器であって、交換用ラバースポンジを前記既存のラバースポンジを覆って取り付けて使用する消炎湿布剤を提供するものである。
【0008】
このように構成することにより、他人が使用する際、使い捨てのラバースポンジを取り付けて使用し、人々の間で使用しても衛生上の問題がなく、しかも他人への貸し借りも鋳躇なく行うことができる消炎湿布剤を提供するものである。
【0009】
また、前記交換用ラバースポンジは、例えばサック型である。また、例えば前記交換用ラバースポンジは、周囲が弾性部材で構成され、前記容器の取り付け部に前記弾性部材によって固定する構成である。
【0010】
また、前記交換用ラバースポンジは、例えば円筒状の留具で固定されている。
【0011】
さらに、前記留具は、例えば前記容器の底部に取り付け、又前記留具は、例えば蓋付きである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は上記横成により、衛生上の問題が解決されると共に、鎮痛消炎湿布剤又は沈痛消炎湿布剤を躊躇なく貸し借りすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明のラバースポンジを取り付けた沈痛消炎湿布剤を入れたプラスチック容器の例である。尚、プラスチック容器内には、沈痛消炎湿布剤に代えて鎮痛消炎湿布剤を収納する構成としてもよい。
【0015】
同図において、プラスチック容器1は、沈痛消炎湿布剤2を収納する収納部3とラバースポンジ取付部4で構成されている。また、ラバースポンジ取付部4に既存のラバースポンジ5が取り付けられ、このラバースポンジ5を介して沈痛消炎湿布剤2が吐出する。また、ラバースポンジ取付部4はプラスチック容器1の収納部3に対して斜め上方向に突き出して構成されている。
【0016】
図2は、上記ラバースポンジ取付部4の拡大図である。同図に示すように、ラバースポンジ5は表面がメッシュ状の弾性体であり、表面は曲面形状であり、沈痛消炎湿布剤2は上記メッシュの間から染み出す。
【0017】
以下、具体例を示しながら上記ラバースポンジ取付部4に取り付ける使い捨て交換用ラバースポンジの説明を行う。
【0018】
<実施例1>
【0019】
図3は実施例1で用いる交換用ラバースポンジを説明するものである。
【0020】
ラバースポンジ取付部4には既存のラバースポンジ5が取り付けてある。本例では、このラバースポンジ5に交換用ラバースポンジ6を新たに覆い被す構成である。すなわち、ラバースポンジ取付部4にサック型の交換用ラバースポンジ6が覆設される。
【0021】
このように構成することによって、沈痛消炎湿布剤2を既存のラバースポジ5を介して他人の皮膚に塗ったとしても、使い捨て交換用ラバースポンジ6が他人の皮膚に直接触れる。したがって、後に同じ沈痛消炎湿布剤2を自分の皮膚に塗っても衛生上問題がなく、使用することを躊躇させるものではない。

【0022】
<実施例2>
【0023】
次に、本発明の実施例2について説明する。
【0024】
本実施例は実施例1と以下の点で異なる。実施例2では交換用ラバースポンジ7と留具8で構成されている。図4は実施例2の構成を示す図である。同図に示すように留具8は円柱状であり、ラバースポンジ取付部4の外径と留具8の内径は等しい。また、留具8の内側には、溝が形成されている。
【0025】
したがって、先ず交換用ラバースポンジ7を取り付け、上部から留具8を圧入する。これによって、交換用ラバースポンジ7と留具8はラバースポンジ取付部4に完全に固定され、外れることがない。このようにして、留具8をラバースポンジ取付部4に固定することができ、交換用ラバースポンジ7だけを携帯するだけで本発明を実現できる。
【0026】
<実施例3>
【0027】
次に、本発明の実施例3について説明する。
【0028】
図5は実施例3の構成を説明する図である。本実施例3は交換用ラバースポンジ10に輪ゴム又はリング11を取り付けて構成されている。正方形の交換用ラバースポンジ10の角部に輪ゴム、又はリング11の取り付け部12を設け、ラバースポンジ取付部4の外周に周設している。また、輪ゴム又はリング11はラバースポンジ取付部4に合わせて絞り留める。
【0029】
このような構成により、輪ゴム又はリング付きの交換用ラバースポンジ10のみを旅行などの際、持ち運ぶだけで本発明を実現できる。
【0030】
<実施例4>
【0031】
次に、本発明の実施例4について説明する。
【0032】
図6は実施例4を説明する図である。本実施例は前述した留具8とプラスチック容器1の取り付け構成に関する。留具8の収納の為に、容器本体1の底面に使い捨て交換用ラバーキャップ留具と同寸法で取り付け可能な溝13を施しておく。尚、容器本体1の大きさによっては、この留具8で容器本体の安定感を損なうため、塗布口部分を円錐形とし容器の肩部分にリング状の留具を取り付ける構成としている。
【0033】
尚、図7の14に示すように、留具やリングを蓋付きとする構成としてもよ
い。このように構成することにより、ラバースポンジの衛生が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のラバースポンジを取り付けた沈痛消炎湿布剤を入れたプラスチック容器を示す図である。
【図2】ラバースポンジ取付部の拡大図である。
【図3】実施例1で用いる交換用ラバースポンジの説明図である。
【図4】実施例2の構成を示す図である。
【図5】実施例3の構成を説明する図である。
【図6】実施例4を説明する図である。
【図7】留具等を蓋付きとして使用することができる場合を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
1・・・プラスチック容器
2・・・沈痛消炎湿布剤
3・・・収納部
4・・・ラバースポンジ取付部
5・・・ラバースポンジ
6・・・交換用ラバースポンジ
7・・・交換用ラバー
8・・・留具
10・・交換用ラバースポンジ
11・・輪ゴム又はリング
12・・取り付け部
13・・溝
14・・蓋付き留具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の肌に塗布する沈痛消炎湿布剤、又は鎮拝消炎湿布剤が収納され、既存のラバースポンジが取り付けられた容器であって、
交換用ラバースポンジを前記既存のラバースポンジを覆って取り付けて使用することを特徴とする消炎湿布剤。
【請求項2】
前記交換用ラバースポンジは、サック型であることを特徴とする請求項1記載の消炎湿布剤。
【請求項3】
前記交換用ラバースポンジは、周囲が弾性部材で構成され、
前記容器の取り付け部に前記弾性部材によって固定することを特徴とする請求項1記載の消炎湿布剤。
【請求項4】
前記交換用ラバースポンジは、円筒状の留具で固定されていることを特徴とする請求項1記載の消炎湿布剤。
【請求項5】
前記留具は、前記容器の底部に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の消炎湿布剤。
【請求項6】
前記留具は、蓋付きであることを特徴とする請求項1記載の消炎湿布剤。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−152138(P2007−152138A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−31375(P2007−31375)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【分割の表示】特願2004−300824(P2004−300824)の分割
【原出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(599087888)株式会社サンフロイント (5)
【Fターム(参考)】