説明

信号入力切換装置、及び信号切換方法

【課題】 入力ディジタル信号切換部によりディジタルコンテンツソースの入力を切り換えるコンテンツ再生装置において、入力ディジタル信号切換部の切り換え動作を安定させ確実にすることである。
【解決手段】 コンテンツ再生装置25は、DVDユニットからの入力及びVIDEOユニットからの入力及び入力ディジタル信号切換部31からの入力を切り換えて受信するためのセレクタIC30と、複数のディジタルコンテンツソース26、27からの入力を切り換えて受信するための入力ディジタル信号切換部31と、セレクタIC30及び入力ディジタル信号切換部31を制御するシステムマイコン11を備える。
システムマイコン11は、ディジタルコンテンツソース26、27からの入力を切り換えるように入力ディジタル信号切換部31を制御する場合に、入力ディジタル信号切換部31のディジタルコンテンツ用セレクタを一旦ニュートラルとする。その後、ディジタルコンテンツソース26、27のいずれかを入力ディジタル信号切換部31に入力可能にするように、ディジタルコンテンツ用セレクタを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号入力切換装置、及び信号入力切換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ再生装置には、コンテンツのデータを出力するビデオやDVD等のコンテンツソースが搭載若しくは接続されたものがある。これらのコンテンツソースのうちいずれの映像等を再生してモニタに出力するかは、コンテンツ再生装置を使用するユーザの操作によって選択される。
【0003】
また、コンテンツ再生装置には、コンテンツサーバとしてのパーソナルコンピュータ(PC)やメモリカード等、映像や音声等のコンテンツをディジタルデータで記憶するディジタルコンテンツソースを接続できるものがある。
【0004】
そして、複数のコンテンツソースやディジタルコンテンツソースより選択して視聴できるコンテンツ再生装置では、いずれのコンテンツソースの再生を行うか切り換え制御を行うためのセレクタICが設けられている。そして、このセレクタICによるソースの切り換えは、コンテンツ再生装置を制御するシステムマイコンによって制御される。
【0005】
そして、ユーザの前記コンテンツソースを選択する操作に応じて、システムマイコンが前記セレクタICを制御し、選択されたコンテンツソースの映像等がコンテンツ再生装置のモニタに出力される。ここで、入力セレクタを介して選択された任意の再生装置の動作を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、外部の複数のディジタルコンテンツソースより出力されるディジタルコンテンツデータを、DSPにより構成された入力ディジタル信号切換部により切り換えてセレクタICに入力するようにしたものもある。
【0007】
この複数のディジタルコンテンツソースの出力を入力ディジタル信号切換部により切り換えて入力するようにしたものでは、この信号切換部はセレクタICに対して独立した入力セレクタを有しており、ディジタルコンテンツソースのコンテンツデータは、入力ディジタル信号切換部のディジタルコンテンツ用セレクタの切り換えに応じて出力される。
【0008】
そして、コンテンツ再生装置にディジタルコンテンツソースのコンテンツデータを入力するように切り換える場合、システムマイコンは、特定のディジタルコンテンツソースが選択されたことを検出すると、選択されたディジタルコンテンツソースをコンテンツ再生装置に接続してコンテンツを出力するように、セレクタIC及び入力ディジタル信号切換部のセレクタを切り換える制御を行う。
【特許文献1】特開平1−286103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、従来のコンテンツ再生装置では、ディジタルコンテンツソースを切り換える場合、システムマイコンは、ディジタルコンテンツソースを切り換える指示を受けると、セレクタIC及び入力ディジタル信号切換部の双方にセレクタ切り換えコマンドを送信し、ディジタルコンテンツソースを切り換えるための制御を行っていた。しかし、セレクタICと入力ディジタル信号切換部とでは、セレクタ切り換えのレスポンスが違うため、お互いの同期がとれないことがあった。
【0010】
例えば、コンテンツ再生装置をパワーオンした直後、セレクタICが起動していてDSPが定常状態になっていない場合や、コンテンツ再生装置のセレクタ切り換えを素早く行った場合に、同期をとれないことがあった。また、DSPが他の重い処理を行っている場合に無理なセレクタ切り換え処理が生じたり、切り換えコマンドそのものを取りこぼすという問題を生じた。
具体的には、DSPの動作モードによっては、DSPは動作状態によってビジーとなってしまう場合が起こり得る。このビジー状態でセレクタを切り換えようとした場合、DSPの動作モードの切り換え、つまり、コンテンツソースの切り換え処理に遅延が生じてしまう可能性がある。例えば、上述のビジー状態になる可能性としては、以下の場合が考えられる。DSPコンテンツソースの切り換え以外にも様々な処理を実行する。例えば、PC内のコンテンツをライブラリ表示し、選択を促すGUI表示機能を備えている。当然描画する画面の複雑さにも影響されることになるが、画面遷移時には表示する画像の作成から実際の描画を行うという動作を実行するため、上述のようなビジー状態になってしまう可能性がある。また、音楽や静止画ファイルについてデータを読み込む際には、データ取得完了まで処理を中断しないために、他の処理を受け付けないビジー状態となってしまう可能性がある。特に情報量の多い静止画コンテンツを読み込む場合には、ビジー状態となってしまう可能性が極めて高い。
【0011】
そこで、本発明は、ディジタルコンテンツソース等のディジタル信号の入力を切り換えるにあたり、その切り換え動作を安定させ確実にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の観点に係る信号入力切換装置は、複数の入力ソースからの信号を受信し、選択的に出力する信号処理手段と、
入力ソースの選択指示を受け付け、前記信号処理手段に前記信号の選択を指示する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、入力ソースの選択指示を受け付けると、前記信号処理手段に対していずれの信号も選択していないニュートラル状態となるよう指示し、ニュートラル状態となった前記信号処理手段に選択指示に対応する信号を選択するよう指示し、
前記信号処理手段は、前記ニュートラル状態を指示されるといずれの信号も選択していないニュートラル状態となり、ニュートラル状態となった後に選択指示に応じて対応する信号を選択することを特徴としている。
【0013】
また、前記制御手段が、選択指示に対応する信号選択状態を保持するメモリを有し、
ニュートラル状態となった信号処理手段に指示する信号の選択を、前記メモリに保持されている信号選択状態に基づいて行うようにすることができる。
【0014】
また、前記信号処理手段は、前記ニュートラル状態となるよう指示されたとき、ニュートラル状態への遷移の完了に応じて当該完了を前記制御手段に通知し、
前記制御手段は、ニュートラル状態への遷移完了の通知を受けて、選択指示に対応する信号を選択するよう前記信号処理手段に指示するようにすることができる。
【0015】
また、前記制御手段が、前記メモリを有し、前記ニュートラル状態となった信号処理手段に指示する信号の選択を、前記メモリに保持されている信号選択状態に基づいて行うようにする場合に、
前記信号処理手段は、選択指示に対応する信号の選択処理が完了すると、前記制御手段に当該選択された信号を通知し、
前記制御手段は、前記信号処理手段から通知された前記選択された信号と前記メモリに保持されている信号選択状態を比較し、一致している場合に当該切換処理を有効とし、及び/又は、一致していない場合に当該切換処理を無効とする、
ようにすることができる。
【0016】
また、本発明の第2の観点に係る信号入力切換方法は、複数の入力ソースからの信号を受信し、選択的に出力する信号処理手段と、入力ソースの選択指示を受け付け、前記信号処理手段に前記信号の選択を指示する制御手段と、を備える信号入力切換装置における信号入力切換方法であって、
前記制御手段が入力ソースの選択指示を受け付ける入力ソース選択指示受付工程と、
前記入力ソースの選択指示を受け付けた制御手段が、前記信号処理手段に対していずれの信号も選択していないニュートラル状態となるよう指示するニュートラル指示工程と、
前記制御手段が、ニュートラル状態となった前記信号処理手段に選択指示に対応する信号を選択するよう指示する選択指示工程と、により構成される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、制御手段で認識している指示された複数のコンテンツソースの選択と、信号処理手段の信号の選択状態との同期を取ることができる。これにより、信号処理手段の切り換え動作を安定させ確実にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態である信号入力切換装置を応用したコンテンツ再生装置25を示しており、コンテンツ再生装置25の構成の概略を表すブロック図である。また、本発明の一実施形態である信号入力切換方法は、以下に説明するコンテンツ再生装置25により実施することができる。
【0019】
以下に説明するコンテンツ再生装置25によると、コンテンツ再生装置25に接続されるコンテンツソースとしてのDVDユニット及びVIDEOユニットによるコンテンツの再生を行うことができ、外部のディジタルコンテンツソースとしてのコンテンツサーバ(パーソナルコンピュータ)及びメモリカードによるコンテンツの再生を行うことができる。
【0020】
図1に示されるように、コンテンツ再生装置25は、制御手段としてのシステムマイコン11、クライアント制御部(クライアント制御IC)12、信号処理手段としての入力ディジタル信号切換部31、セレクタIC30、ディジタルインターフェースレシーバ(DIR)13、オーディオディジタルシグナルプロセッサ(オーディオDSP)14、表示制御マイコン15、表示部16、アンプ部17、及びスピーカ18を備えている。このコンテンツ再生装置25の例では、アンプ部17を備え、AVアンプを内蔵している。
【0021】
システムマイコン11は、コンテンツ再生装置25の全体の動作を制御する。システムマイコン11は、CPU(中央処理装置)、ROM(読み出し専用メモリ)、RAM(読み書き可能メモリ)を備えている。システムマイコン11がコンテンツ再生装置25を制御するための制御プログラムはROMに格納されている。
【0022】
クライアント制御部12は、パーソナルコンピュータ26又はメモリカード27より出力されたディジタルコンテンツデータを受信する。クライアント制御部12は、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)により構成されている。このコンテンツ再生装置25の例では、クライアント制御部12にコンテンツデータが入力される入力部分には、入力ディジタル信号切換部31が設けられている。この入力ディジタル信号切換部31は、ディジタルシグナルプロセッサの一部として信号処理が行われる。
【0023】
入力ディジタル信号切換部31は、2つの動作モードを有し、これら2つの動作モードを切り換えて入力信号を処理する。具体的にはコンテンツ再生装置25のユーザの選択に応じて、再生を行うディジタルコンテンツソースによってをパーソナルコンピュータ26からの入力信号を取り扱う動作モードとメモリカード27からの入力信号を取り扱う動作モードとで動作モードを切り換えて、入力されたコンテンツソースの入力信号の出力処理等を選択的に行う。
【0024】
そして、クライアント制御部12には、入力ディジタル信号切換部31の切り換えの状態に応じて、パーソナルコンピュータ26又はメモリカード27より出力されたディジタルデータが入力される。クライアント制御部12は、入力されたビットストリームからなるコンテンツデータをPCMデータにデコードする。もっとも、このデコード処理は必ずしも当該クライアント制御部12で行わなくてもよく、後段のオーディオDSP14で行うようにしてもよい。
【0025】
クライアント制御部12において得られたPCMデータは、クライアント制御部12よりセレクタIC30を通ってDIR13に出力される。セレクタIC30は、コンテンツ再生装置25により再生するコンテンツを、ユーザの選択に応じてDVD(ディジタルバーサタイルディスク)ユニット、VIDEO(ビデオ)ユニット、パソコン26、メモリカード27間で切り換えるためのものである。
【0026】
セレクタIC30には、入力ディジタル信号切換部31より出力されたコンテンツデータ、DVDユニットより出力されたコンテンツデータ、VIDEOユニットより出力されたコンテンツデータが入力されるようにされている。セレクタIC30のセレクタの切り換えに基づき、選択されたユニットより入力されたコンテンツデータはDIR13に入力される。
【0027】
DIR13は、入力されたコンテンツデータをオーディオDSP14が処理可能な信号に変換し、変換した信号をオーディオDSP14に出力する。オーディオDSP14は、DIR13より入力されたコンテンツデータをさらに復調する等の処理を行い、処理したデータをアンプ部17に出力する。
【0028】
アンプ部17は、入力されたデータをD/A変換によりアナログ信号に変換するとともに、このアナログ信号をアナログ増幅する。アンプ部17は、図示されないD/Aコンバータ及びアナログ増幅器を備えている。アンプ部17において得られた音声信号は、アンプ部17よりスピーカ18に出力される。スピーカ18は、入力された音声信号に基づく音声を出力する。
【0029】
コンテンツ再生装置25は、図示しない操作キーを備えている。コンテンツ再生装置25を使用するユーザが操作キーを操作することより、コンテンツ再生装置25を動作させる条件情報が入力される。
【0030】
操作キーが操作されると、操作内容を表す信号がキー制御部19よりシステムマイコン11に入力される。システムマイコン11は、キー制御部19より入力された操作検出信号により、操作の内容を検出する。
【0031】
そして、システムマイコン11は、キー制御部19より入力された操作検出信号に基づき、ユーザの操作によって、パーソナルコンピュータ(PC(以下、パソコンという))26又はメモリカード27のいずれのディジタルコンテンツソースが選択されたか、またDVDユニット又はVIDEOユニットのいずれのコンテンツソースが選択されたかを検出する。
【0032】
コンテンツ再生装置25は、ディジタルコンテンツソースとしてパソコン26及びメモリカード27が接続されるようにされており、パソコン26に記憶されるコンテンツ及びメモリカード27に記憶されるコンテンツをコンテンツ再生装置25により再生することができる。
【0033】
パソコン26及びメモリカード27は、各々が映像や音声からなるコンテンツを記憶しており、コンテンツを表すコンテンツデータをディジタルデータで出力する。
【0034】
パソコン26は、コンテンツサーバとして機能する。パソコン26は、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))規格のネットワークを介して入力ディジタル信号切換用部31の入力ポートに接続される。パソコン26は、ルータを介してネットワークに接続されている。入力ディジタル信号切換部31におけるパソコン26のデータ入力ポートは、LANコントローラ及びイーサネット(登録商標)ボードを介してネットワークに接続される。
【0035】
メモリカード27は、コンテンツ再生装置25の専用スロット28に装填される。メモリカード27より出力されたデータは、入力ディジタル信号切換部31におけるメモリカード27のデータ入力ポートに入力される。
【0036】
表示部16には、コンテンツ再生装置25の現在の動作の状態に関するデータが表示される。表示部16には、例えば、現在再生されているコンテンツソースの種類、現在再生されている映像又は音声等のコンテンツの種類、現在の再生状態、再生しているファイル名等が表示される。
【0037】
表示部16に前記データを表示するにあたり、以下のように制御される。システムマイコン11のRAMには、コンテンツ再生装置25の現在の状態に関するデータが記憶されるデータテーブルが展開されている。
【0038】
システムマイコン11は、このデータテーブルより表示部16に表示するための所要のデータを表示制御マイコン15に出力する。この表示制御マイコン15は、表示部16を制御するための専用のマイコンである。
【0039】
表示制御マイコン15は、CPU、ROM及びRAMを備え、表示部16を制御するための動作を行う。表示制御マイコン15は、システムマイコン11より表示部6に表示するべき内容のデータが入力されると、このデータに基づく表示を行うよう表示部16を制御する。
【0040】
なお、図1には、コンテンツ再生装置25のブロックのうち、主に音声再生のための信号処理を行うブロックが図示されている。コンテンツ再生装置25には、図1に示されるブロック以外に、映像を再生するための信号処理を行うブロックやモニタ画面等も設けられている。
【0041】
次に、セレクタIC30、入力ディジタル信号切換部31について、図2も参酌して、より詳しく説明する。図2は、システムマイコン11、セレクタIC30、入力ディジタル信号切換部31のブロック図である。
【0042】
セレクタIC30は、コンテンツ再生装置25により再生するコンテンツを入力するためのコンテンツソースを、DVDユニット、VIDEOユニット、デジタルコンテンツ(パソコン26及びメモリカード27)間で切り換えるためのものである。
【0043】
セレクタIC30には、DVD用入力ポート30a、VIDEO用入力ポート30b、ディジタルコンテンツ用入力ポート30cが設けられている。DVD用入力ポート30aは、DVDユニットより出力されたコンテンツを入力するためのポートであり、DVDユニットの筐体外面等に設けられるDVD入力端子32と接続されている。
【0044】
VIDEO用入力ポート30bは、VIDEOユニットより出力されたコンテンツを入力するためのポートであり、筐体外面等に設けられるVIDEO入力端子33に接続されている。
【0045】
ディジタルコンテンツ用入力ポート30cは、ディジタルコンテンツソース26、27より出力されたコンテンツデータを入力するためのポートであり、入力ディジタル信号切換部31のデータ出力ポート31cに接続されている。
【0046】
セレクタIC30の入力ポート30a、30b、30cのうち、いずれのポートの信号を後段のDIR13に出力するかはセレクタIC30のセレクタの切り換えに応じて定まり、セレクタIC30にはいずれのポートで受信する信号を出力するか設定される。出力設定されたポートに接続されたコンテンツソースがコンテンツのデータを出力すると、このデータはセレクタIC30に入力される。
【0047】
このセレクタIC30の入力ポートの切り換えは、システムマイコン11により、セレクタIC30へのコマンドの送信により制御される。即ち、システムマイコン11は、複数のコンテンツソース及びディジタルコンテンツソースのうち、いずれのコンテンツソースが選択されたかを表す信号が入力され、選択されたコンテンツソースを検出すると、選択されたコンテンツソースのための入力ポートを受信可能とするようにセレクタを切り換えるコマンドをセレクタIC30に送信する。
【0048】
また、セレクタIC30には、ディジタルコンテンツソース26又は27が選択された場合に、コンテンツソース26又は27のいずれが選択されたかを表す信号が入力される。そして、セレクタIC30は、選択されたコンテンツソース26又は27からのデータをポート30cで受信できる状態となる。尚、セレクタIC30がデコード処理等を行わない場合、ディジタルコンテンツが選択されたことのみを表す信号を入力するようにしてもよい。
【0049】
入力ディジタル信号切換部31は、ユーザの選択に応じて、再生を行うディジタルコンテンツソースをパーソナルコンピュータ26とメモリカード27とで切り換えを行う。
【0050】
入力ディジタル信号切換部31は、パーソナルコンピュータ用入力ポート(以下、パソコン用入力ポートという)31a、メモリカード用入力ポート31b、及びデータ出力ポート31cを備えている。
【0051】
パソコン用入力ポート31aには、パーソナルコンピュータ26より出力されたコンテンツデータが送信されLAN入力として入力される。また、メモリカード用入力ポート31bには、メモリカード27より出力されたコンテンツデータがスロット入力として入力される。
【0052】
入力ディジタル信号切換部31には、ディジタルコンテンツ用セレクタが設けられている。入力ディジタル信号切換部31は、ディジタルコンテンツ用セレクタを切り換えることにより、パソコン用入力ポート31a又はメモリカード用入力ポート31bのいずれにより受信するかを切り換える。
【0053】
パソコン用入力ポート31a又はメモリカード用入力ポート31bのいずれかより入力されたディジタルコンテンツデータは、データ出力ポート31cより出力される。
【0054】
データ出力ポート31cはセレクタIC30のディジタルコンテンツ用入力ポート30cに接続されている。セレクタIC30が入力ポート30cが受信可能に切り換えられた状態にあると、データ出力ポート31cより出力されたデータは入力ポート30cよりセレクタIC30に入力される。つまり、入力ディジタル信号切換部31は、データ出力ポート31cがセレクタIC30の入力ポート30cに接続されており、セレクタIC30に対して独立した入力セレクタを有している。
【0055】
入力ディジタル信号切換部31は、その状態がシステムマイコン11により制御される。入力ディジタル信号切換部31は、システムマイコン11により、ディジタルコンテンツ用セレクタの切り換えが制御される。
【0056】
また、入力ディジタル信号切換部31は、ディジタルコンテンツ用セレクタがニュートラル状態となるように、システムマイコン11によって制御される。入力ディジタル信号切換部31のディジタルコンテンツ用セレクタがニュートラル状態とされると、入力ポート31a及び31bのいずれの入力信号も選択していない状態となりもコンテンツデータを受信できず、パソコン26に記憶されるコンテンツデータ及びメモリカード27に記憶されるコンテンツデータのいずれも入力ディジタル信号切換部31に入力されない。上述した入力ディジタル信号切換部31の動作モードによっては、従来技術で説明した通り、入力ディジタル信号切換部31は動作状態によってビジーとなってしまう場合が起こり得る。このビジー状態でセレクタを切り換えようとした場合、入力ディジタル信号切換部31の動作モードの切り換え、つまり、コンテンツソースの切り換え処理に遅延が生じてしまう可能性がある。しかし、本発明においては、セレクタの切り換えが指示されると、システムマイコン11によって入力ディジタル信号切換部31が必ず一旦ニュートラル状態とされ、入力ディジタル信号切換部31がニュートラル状態となったことがシステムマイコン11に通知された後にセレクタの切り換えがなされる。これによってビジー状態でのセレクタ切り換えを防止し、入力ディジタル信号切換部31がビジー状態である等の不安定な状態の下でセレクタ切り換えが実行されてしまうことを防止している。
【0057】
システムマイコン11は、各々が制御の内容を表す各々のコマンドを入力ディジタル信号切換部31に送信することにより、入力ディジタル信号切換部31を制御する。
【0058】
次に、コンテンツ再生装置25の動作の一例について、図3により説明する。以下の説明では、コンテンツ再生装置25を電源オンしてからセレクタの切り換えを行うまでの動作について説明する。
【0059】
コンテンツ再生装置25が電源オン(パワーオン)されると、システムマイコン11は、図3に示されるパワーオン時の設定処理を行う。まず、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31をハードリセットさせる。つまり、ディジタルコンテンツ用セレクタをニュートラル状態となるように指示する。(ステップS11)。
【0060】
次に、システムマイコン11は、自身について入力ディジタル信号切換部31に制御コマンドを送信することを禁止する制御コマンド送信禁止処理を行う(ステップS12)。この間、入力ディジタル信号切換部31は、自身について、初期処理を行い、さらにディジタルコンテンツ用セレクタをニュートラル状態に収束させる。そして、入力ディジタル信号切換部31は、ディジタルコンテンツ用セレクタをニュートラルとすると、このニュートラルとなったことをシステムマイコン11に通知する。
【0061】
システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりディジタルコンテンツ用セレクタをニュートラルとしたことの通知を受信したか否か判別し(ステップS13)、この通知を受信するまで待機する(ステップS13、NO)。
【0062】
システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりディジタルコンテンツ用セレクタをニュートラルとしたことの通知を受信すると(ステップS13、YES)、自身について、入力ディジタル信号切換部31にセレクタ切り換えのためのセレクタコマンドを送信可能にするためのセレクタコマンドの送信許可処理を行う(ステップS14)。
【0063】
次に、システムマイコン11は、システムマイコン11内のRAMに保持されている選択されているソースが、パソコン(PC)26が選択されている状態になっているか否か判別する(ステップS15)。システムマイコン11は、RAMに保持されている状態がパソコン26を選択している状態になっていることを検出すると(ステップS15、YES)、入力ディジタル信号切換部31に対して、セレクタをパソコン26の接続に遷移するよう指示する制御を行う(ステップS16)。これにより、入力ディジタル信号切換部31は、セレクタをパソコン26を接続する状態に遷移する。
【0064】
次に、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタをパソコン26を接続するようにしたことの通知が送信されるまで待機する(ステップS17、NO)。
【0065】
システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタをパソコン26を接続するようにしたことの通知を受信すると(ステップS17、YES)、システムマイコン11内のRAMにメモリされているソースの選択状態と比較する。RAMで保持されている状態もパソコン26の選択状態であれば、当該選択状態の遷移を有効として、自身について入力ディジタル信号切換部31に対して制御コマンドを送信することを許可する制御コマンド送信許可処理を行う(ステップS22)。一方、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタをパソコン26の選択状態としたことの通知を受信したとき、システムマイコン11内のRAMで保持している選択状態がパソコン26の選択状態でない場合、入力ディジタル信号切換部31の状態遷移を無効として、再度ステップS11から処理を行う。遷移処理が有効であった場合、上述の処理に引き続き、入力ディジタル信号切換部31は、パソコン26を接続する動作を行う。そして、システムマイコン11は、その他の所要の処理を行い、処理を終了する。
【0066】
また、システムマイコン11は、ステップS15においてシステムマイコン11内のメモリで保持する選択状態がセレクタIC30が、パソコン26を接続する状態になっていることを検出しない場合(ステップS15、NO)、RAMの選択状態がメモリカード27を接続する状態になっているか否か判別する(ステップS18)。
【0067】
システムマイコン11は、RAMで保持するソース選択状態がメモリカード27を接続する状態になっていることを検出すると(ステップS18、YES)、入力ディジタル信号切換部31に対して、セレクタをメモリカード27の接続に遷移するよう指示する制御を行う(ステップS19)。これにより、入力ディジタル信号切換部31は、セレクタをメモリカード27を接続する状態に遷移する。
【0068】
次に、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタをメモリカード27を接続するようにしたことの通知が送信されるまで待機する(ステップS20、NO)。
【0069】
システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタをメモリカード27を接続するようにしたことの通知を受信すると(ステップS20、YES)、システムマイコン11内のRAMにメモリされているソースの選択状態と比較する。RAMで保持されている状態もメモリカード27の選択状態であれば、当該選択状態の遷移を有効として、自身について入力ディジタル信号切換部31に対して制御コマンドを送信することを許可する制御コマンド送信許可処理を行う(ステップS21)。一方、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタをメモリカード27の選択状態としたことの通知を受信したとき、システムマイコン11内のRAMで保持している選択状態がメモリカード27の選択状態でない場合、入力ディジタル信号切換部31の状態遷移を無効として、再度ステップS11から処理を行う。
【0070】
遷移処理が有効であった場合、上述の処理に引き続き、入力ディジタル信号切換部31は、メモリカード27に記憶された内容を読み込む処理を行う。システムマイコン11は、その他の所要の処理を行った後、処理を終了する。
【0071】
また、システムマイコン11は、ステップS18においてRAM内で保持する選択状態がメモリカード27を接続する状態になっていることを検出しない場合(ステップS18、NO)、セレクタがPCか若しくはメモリカードになるまで待機される(ステップS15、ステップS18)。
【0072】
以上の手順によると、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりディジタルコンテンツ用セレクタがニュートラルであることの通知を受信するまで制御コマンドの送信を禁止し、その通知を受信した後にセレクタコマンドの送信を許可している(ステップS12、S13、S14)。
【0073】
これにより、入力ディジタル信号切換部31のセレクタを、ニュートラルにされていない状態から、パソコン26又はメモリカード27を入力ディジタル信号切換部31に入力する状態にすることがなく、入力ディジタル信号切換部31のセレクタの誤った切り換えを防ぐことができる。つまり、入力ディジタル信号切換部31を一旦ニュートラル状態とした後に、ソースの選択指示を送信し、入力ディジタル信号切換部31で遷移された状態と、システムマイコン11内のRAMで保持されているソース選択状態との比較によって、常にシステムマイコン11で認識しているソース選択状態と入力ディジタル信号切換部31でのソース選択状態の整合がとられることになる。
【0074】
次に、コンテンツ再生装置25の動作の他の一例について、図4により説明する。以下の説明では、入力ディジタル信号切換部31のセレクタをパソコン26及びメモリカード27の一方の接続から他方の接続へ切り換える動作の例について説明する。
【0075】
ユーザがパソコン(PC)26又はメモリカード27のいずれか一方のディジタルコンテンツソースの再生を行っている状況で、他方を選択するための操作キーを操作すると、システムマイコン11には、再生を行うコンテンツソースを切り換えるためのキー入力が発生する。これにより、システムマイコン11は、割り込み処理として、図4に示されるキー入力処理を行う。
【0076】
システムマイコン11は、入力されたキー入力に基づき、パソコン(PC)26又はメモリカード27のいずれのコンテンツソースが選択されたかを判別する(ステップS31)。
【0077】
キー入力により入力された内容がパソコン26又はメモリカード27の選択でない場合(ステップS31、NO)、システムマイコン11は、入力されたキー入力の内容に応じた処理、例えば再生する音量の調節や、再生するユニットとしてDVDユニットを選択する等の処理を行うよう制御を行う(ステップS32)。
【0078】
キー入力により選択されたコンテンツソースがパソコン26又はメモリカード27である場合(ステップS31、YES)、システムマイコン11は、選択されたコンテンツソースがいずれかをメモリ(RAM)にストアする(ステップS33)。
【0079】
次に、システムマイコン11は、選択されたコンテンツソースが、キー入力が行われる前に再生されていたパソコン26又はメモリカード27のいずれかより変更があったか否か判別する(ステップS34)。
【0080】
今回キー入力により選択されたコンテンツソースがキー入力の前に再生されていたユニットより変更がなかった場合(ステップS34、NO)、再生中のコンテンツソースをそのまま継続して再生する(ステップS35)。
【0081】
今回選択されコンテンツソースがキー入力の前に再生されていたソースより変更があった場合(ステップS34、YES)、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31に対して、セレクタをニュートラルの状態に遷移することを指示する制御を行う(ステップS36)。
【0082】
次に、システムマイコン11は、自身について入力ディジタル信号切換部31に制御コマンドを送信することを禁止する制御コマンド送信禁止処理を行う(ステップS37)。この間、入力ディジタル信号切換部31では、キー入力前に再生を行っていたコンテンツソースを接続するセレクタを終了する処理を行い、セレクタがニュートラルに遷移する。
【0083】
次に、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタがニュートラルになったことの通知が送信されるまで待機する(ステップS38、NO)。そして、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタがニュートラルになったことの通知を受信すると(ステップS38、YES)、入力ディジタル信号切換部31に対して、ステップS33においてメモリにストアしたコンテンツソースのデータを入力する状態にセレクタを遷移するよう指示する(ステップS39)。これにより、入力ディジタル信号切換部31は、セレクタを、ステップS33においてストアしたコンテンツソースのデータを入力し得る状態に遷移させる。
【0084】
次に、システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタを選択されたコンテンツソースに遷移させたことの通知が送信されるまで待機する(ステップS40、NO)。システムマイコン11は、入力ディジタル信号切換部31よりセレクタが選択されたコンテンツソースを接続するようになったことの通知を受信すると(ステップS40、YES)、システムマイコン内のRAMに保持する選択ソースと、入力ディジタル信号切換部31からの受信した通知による選択ソースを比較し、一致している場合には有効な遷移として自身について入力ディジタル信号切換部31に対して制御コマンドを送信することを許可する制御コマンド送信許可処理を行う(ステップS41)。また、これに続いて、入力ディジタル信号切換部31は、選択されたコンテンツソースのコンテンツデータを読み込む処理を行う。
【0085】
以上に説明したコンテンツ再生装置25によると、パソコン26に記憶されるコンテンツデータ又はメモリカード27に記憶されるコンテンツデータをコンテンツ再生装置25に入力すべくパソコン26又はメモリカード27を入力ディジタル信号切換部31に接続するにあたり、入力ディジタル信号切換部31のセレクタをニュートラルにした後に、入力ディジタル信号切換部31のセレクタをパソコン26又はメモリカード27のいずれかを入力ディジタル信号切換部31に入力可能とする状態とする。
【0086】
そして、入力ディジタル信号切換部31でのソース選択状態と、システムマイコン11で認識しているソース選択状態(セレクタICはシステムマイコン11の制御によって即座にソース選択が切り換えられる)との一致を判断する。
【0087】
以上説明した実施の形態によれば、システムマイコン11で認識しているソース選択状態(セレクタIC30の切り換え状態)と入力ディジタル信号切換部31の切り換えとの同期を取ることができ、入力ディジタル信号切換部31の切り換え動作を安定させ確実にすることができる。そして、コンテンツ再生装置25のパワーオン直後にセレクタIC30が起動した状態であっても、入力ディジタル信号切換部31を安定させて切り換えを行うことができる。
【0088】
また、コンテンツ再生装置25のセレクタIC30の切り換えが素早く行われた場合であっても、入力ディジタル信号切換部31の切り換えを確実に行うことができる。例えば、入力ディジタル信号切換部31にパソコン26の選択が指示された後に、ソースの選択が他のソースに複数回切り換えられても、入力ディジタル信号切換部31からパソコン26の選択遷移の完了通知を受信したときに、システムマイコン11のRAM内におけるソース選択状態がパソコン26を示していれば、そのままソース選択が維持されることになる。従って、システムマイコン11から入力ディジタル信号切換部31に対して頻繁にソース切り換え指示が出されることが防止され、安定したソース選択処理が行われる。また、入力ディジタル信号切換部31が他の重い処理を行っている場合でも、入力ディジタル信号切換部31のセレクタの切り換え処理に無理がなく、切り換えを確実に行うことができる。
【0089】
なお、以上の説明では、パソコン26及びメモリカード27の二つのディジタルコンテンツソースを入力ディジタル信号切換部31により切り換えて接続する例を挙げた。本発明を実施するにあたり、入力ディジタル信号切換部31により切り換えて接続するディジタルコンテンツソースは、二つのソースに限られず複数であればよい。また、上述の説明では、セレクタIC30と入力ディジタル信号切換部31の協働のもとでソース選択がなされているが、本発明によれば、複数のソースの入力及び切り換えを上述の入力ディジタル信号切換部31で全て管理するようにすることも可能である。この場合にも、入力ディジタル信号切換部31のソース選択状態と、システムマイコン11が認識しているソース選択状態の整合をとることが可能である。
【0090】
本発明を実施するにあたり、ディジタルコンテンツソースの数に関わらず、入力ディジタル信号切換部のセレクタをニュートラルとした後に、選択された一つのソースに記憶されるコンテンツデータをコンテンツ再生装置に入力すべく、選択された一つのソースを入力ディジタル信号切換部に接続する。また、コンテンツを供給するソースとして、以上に挙げたもの以外にCDを設けることもできる。そして、ソースからの出力信号は、デコードが必要な場合には、クライアント制御部12に供給され、デコード済みの場合にはDIRに供給され、DIRで任意の入力が選択される。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の一実施形態であるコンテンツ再生装置のブロック図である。
【図2】セレクタIC、入力ディジタル信号切換部、及びシステムマイコンの ブロック図である。
【図3】コンテンツ再生装置の動作の一例のフローチャートである。
【図4】コンテンツ再生装置の動作の一例のフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
11 システムマイコン
12 クライアント制御部
13 ディジタルインターフェースレシーバ
14 オーディオディジタルシグナルプロセッサ
15 表示制御マイコン
16 表示部
17 アンプ部
18 スピーカ
19 キー制御部
25 コンテンツ再生装置
26 パーソナルコンピュータ
27 メモリカード
28 スロットル
30 セレクタIC
30a DVD用入力ポート
30b VIDEO用入力ポート
30c ディジタルコンテンツ用入力ポート
31 入力ディジタル信号切換部
31a パソコン用入力ポート
31b メモリカード用入力ポート
31c データ出力ポート
32 DVD入力端子
33 VIDEO入力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の入力ソースからの信号を受信し、選択的に出力する信号処理手段と、
入力ソースの選択指示を受け付け、前記信号処理手段に前記信号の選択を指示する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、入力ソースの選択指示を受け付けると、前記信号処理手段に対していずれの信号も選択していないニュートラル状態となるよう指示し、ニュートラル状態となった前記信号処理手段に選択指示に対応する信号を選択するよう指示し、
前記信号処理手段は、前記ニュートラル状態を指示されるといずれの信号も選択していないニュートラル状態となり、ニュートラル状態となった後に選択指示に応じて対応する信号を選択する、
ことを特徴とする信号入力切換装置。
【請求項2】
前記制御手段は、選択指示に対応する信号選択状態を保持するメモリを有し、
ニュートラル状態となった信号処理手段に指示する信号の選択は、前記メモリに保持されている信号選択状態に基づいて行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の信号入力切換装置。
【請求項3】
前記信号処理手段は、前記ニュートラル状態となるよう指示されたとき、ニュートラル状態への遷移の完了に応じて当該完了を前記制御手段に通知し、
前記制御手段は、ニュートラル状態への遷移完了の通知を受けて、選択指示に対応する信号を選択するよう前記信号処理手段に指示する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の信号入力切換装置。
【請求項4】
前記信号処理手段は、選択指示に対応する信号の選択処理が完了すると、前記制御手段に当該選択された信号を通知し、
前記制御手段は、前記信号処理手段から通知された前記選択された信号と前記メモリに保持されている信号選択状態を比較し、一致している場合に当該切換処理を有効とし、及び/又は、一致していない場合に当該切換処理を無効とする、
ことを特徴とする請求項2に記載の信号入力切換装置。
【請求項5】
複数の入力ソースからの信号を受信し、選択的に出力する信号処理手段と、入力ソースの選択指示を受け付け、前記信号処理手段に前記信号の選択を指示する制御手段と、を備える信号入力切換装置における信号入力切換方法であって、
前記制御手段が入力ソースの選択指示を受け付ける入力ソース選択指示受付工程と、
前記入力ソースの選択指示を受け付けた制御手段が、前記信号処理手段に対していずれの信号も選択していないニュートラル状態となるよう指示するニュートラル指示工程と、
前記制御手段が、ニュートラル状態となった前記信号処理手段に選択指示に対応する信号を選択するよう指示する選択指示工程と、を備える信号入力切換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−65939(P2006−65939A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−245956(P2004−245956)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】