説明

信号処理システムおよびこれに用いる信号源ユニットならびに信号処理ユニット

【課題】近接センサ等の信号源ユニットとPLCの入力モジュール等の信号処理ユニットとの間の配線簡素化、ユニットの構成簡素化を図る。
【解決手段】近接センサ1は、所定処理に応答して所定タイミングでレベル変化する信号を検出信号S1として入力モジュール2に出力すると共に、上記所定処理を行わないで上記信号のレベルが所定時間にわたり変化しない条件成立下で当該信号のレベルを所定時間、所定回数で反転させ、その反転信号を自己診断信号S2として入力モジュール2に出力する一方、入力モジュール2は、上記検出信号S1を入力するときは近接センサ1が所定処理を行っていると判定処理し、上記自己診断信号S2が入力するときは近接センサ1が例えば故障していると判定処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号処理システムに関わり、詳しくは、信号を出力する信号源ユニットと、上記信号を受ける信号処理ユニットとを含み、上記信号源ユニットが、上記信号処理ユニットにより制御される電力により動作するようになっている信号処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記信号処理システムには、例えば図4に示すものがある。同図に示す信号処理システムにおいて、信号源ユニットは説明の一例として近接センサ10であり、信号処理ユニットは説明の一例としてプログラマブルコントローラ(PLC)の入力モジュール20である。近接センサ10は、図示を略するが物体の近接を検出する物体近接検出部、内部の状態を自己診断する自己診断部、内部各部に電力を供給する電源部、前記各部からの信号を処理して入力モジュール20に出力する信号処理部、等を有する。
【0003】
近接センサ10は、電源ポート11a、検出信号出力ポート11b、自己診断信号出力ポート11c、接地ポート11dを具備する。
【0004】
入力モジュール20は、近接センサ10の上記各ポート11a−11dと対応して電源ポート21a、検出信号入力ポート21b、自己診断信号入力ポート21c、接地ポート21dを具備する。
【0005】
近接センサ10の電源ポート11aには、入力モジュール20の電源ポート21aから電力が供給され、近接センサ10の検出信号出力ポート11bから検出信号S1が出力されると共にその検出信号S1は入力モジュール20の検出信号入力ポート21bに入力され、近接センサ10の自己診断信号出力ポート11cから自己診断信号S2が出力されると共にその自己診断信号S2は入力モジュール20の自己診断信号入力ポート21cに入力され、近接センサ10の接地ポート11dは入力モジュール20の接地ポート21dに接続される。
【0006】
以上から近接センサ10と入力モジュール20は、互いのポートどうしの接続のための配線として電源線30、検出信号線40、自己診断信号線50、接地線60で接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−009491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上説明した従来の信号処理システムにおいては、以下に述べる課題がある。
【0009】
近接センサ10と入力モジュール20とを接続する配線が、自己診断部が無い近接センサと比較して、自己診断信号線50が追加で必要となっていることで、配線が複雑化している。
【0010】
近接センサ10側に自己診断信号S2を出力するための出力ポート11cが専用に必要であり、構成が複雑化する。同様のことが入力モジュール20側にも自己診断信号S2を入力するための入力ポート21cが専用に必要であり、結果、構成が複雑化した専用の入力モジュールとなる。よって、汎用の入力モジュールでは上記自己診断機能付きの近接センサ10には対応することができない。
【0011】
本発明は、信号源ユニットと信号処理ユニットとの配線簡素化、信号源ユニットおよび信号処理ユニットいずれの側にも自己診断信号用の専用の入力ポート、出力ポートを不要となして、それらユニットの構成簡素化、上記自己診断機能付きの信号源ユニットに対しては専用の信号処理ユニットも汎用の信号処理ユニットも接続して使用可能とすることを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明による信号処理システムは、信号を出力する信号源ユニットと、上記信号を受ける信号処理ユニットとを含み、上記信号源ユニットは、上記信号処理ユニットにより制御される電力により動作するようになっている信号処理システムにおいて、
上記信号源ユニットは、所定処理に応答した形態でレベル変化する信号を上記信号処理ユニットに出力する一方で、上記信号のレベルが所定時間にわたり変化しないときは当該信号のレベルを特定形態で反転させ、
上記信号処理ユニットは、上記信号が所定タイミングで変化するときは上記信号源ユニットが所定処理を行っていると判定し、上記信号のレベルが特定形態で反転したときは当該信号源ユニットが特定状態にあると判定することを特徴とする。
【0013】
上記特定形態には例えば上記信号のレベルを所定時間、所定回数にわたり反転させる形態やその他の形態があり、特に限定しない。この場合の「所定回数」は1回であってもよいし、複数回であってもよい。
【0014】
上記信号源ユニットの特定状態には故障状態があるが、それに限定しない。
【0015】
上記「信号源ユニット」は、特定の装置や機器類に限定されず、近接センサ、光学式エンコーダ等、すべての装置、機器類を含むことができる。
【0016】
上記「信号処理ユニット」は、特定の装置や機器類に限定されず、PLCの入力モジュール、HMI(ヒューマン・マシーン・インターフェース)機器、パーソナルコンピュータ、パネルコンピュータ、カウンタ等の他の信号処理ユニットを含むことができる。
【0017】
上記「所定処理に応答した形態でレベル変化する信号」において、「所定処理」とは、近接センサであれば、物体近接に関わる信号処理を含み、近接センサ以外であれば、なんらかの信号処理等を含む。
【0018】
好ましくは、上記信号処理ユニットは、電源投入時に当該電源電圧を所定サイクル数にわたって低下させてなる自己診断モード信号を上記信号源ユニットへ供給する。
【0019】
好ましくは、上記信号源ユニットは、上記信号処理ユニットから自己診断モード信号を受信したときは応答信号を上記信号処理ユニットに送信する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、システム上においてユニット間の配線簡素化、ユニット構成の簡素化、等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は本発明の実施形態にかかる信号処理システムの構成を示す図である。
【図2】図2は図1のシステムにおいて検出信号と自己診断信号の波形を示す図である。
【図3】図3は電源投入時に所定サイクル数、信号源ユニットへ供給する電力を低下させるときの電力波形を示す図である。
【図4】図4は従来の信号処理システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る信号処理システムを説明する。
【0023】
図1を参照して、実施の形態の信号処理システムは、信号源ユニットの一例である近接センサ1と、信号処理ユニットの一例である入力モジュール2とを含む。実施の形態の信号処理システムにおいて、PLCは、PLC本体と、拡張モジュール等を含み、実施の形態では、PLCの拡張モジュールの1つである入力モジュール2を信号処理ユニットに適用している。PLC本体は、図示を略するが、シーケンスプログラムにより近接センサ1からの検出信号S1等を受けた入力モジュール2からの信号に応答して制御対象をシーケンス制御するようになっている。
【0024】
近接センサ1は、当該センサ内各部に電力を供給する電源部1a、物体の近接を検出する検出部1b、当該センサ内部の状態を自己診断する自己診断部1c、当該センサ内各部からの信号を処理すると共に当該信号に応答処理したり、これら信号を入力モジュール2に出力処理したりする信号処理部1dを有する。
【0025】
検出部1bは、物体の近接を検出すると、その検出に対応して検出信号S1を出力する。その検出方式は特に限定しない。
【0026】
自己診断部1cにおける自己診断の内容は特に限定しないが、近接センサ1が特定状態になることであり、例えば、回路故障、センサ内への水浸入、等の有無を自己診断し、その特定状態の結果を自己診断信号S2として出力する。
【0027】
信号処理部1dは、具体的には、CPUを含む回路で構成してよいが、特に限定しない。信号処理部1dは、検出信号S1、自己診断信号S2、後述する自己診断モード信号S3に応答し、これら信号を処理すると共に、検出信号S1、自己診断信号S2、応答信号S4を出力処理するようになっている。
【0028】
近接センサ1の種類は特に限定しない。近接センサ1は、電源/信号入力ポート1e、信号出力ポート1f、接地ポート1gを具備する。実施の形態における近接センサ1は、専用に自己診断信号のみを出力する出力ポートを具備しておらず、信号出力ポート1fを検出信号S1と自己診断信号S2との両信号ならびに応答信号S4の出力ポートに兼用しているために、信号数が図4で示す従来の近接センサよりも増えているにもかかわらず、ポート数は逆に少なくなっている。この場合、実施の形態の近接センサ1では、信号の入力数が自己診断モード信号S3により増えているが、ポート数はそのことにより増えてはいない。
【0029】
近接センサ1は、電源/信号入力ポート1eを介して、入力モジュール2から電源を受給すると共に、入力モジュール2から自己診断モード信号S3を入力する。近接センサ1は、信号出力ポート1fを介して、入力モジュール2に検出信号S1と、自己診断信号S2と、応答信号S4とを出力する。近接センサ1は、接地ポート1gを介して、入力モジュール2と接地を共通する。
【0030】
入力モジュール2は、当該入力モジュール2内部と近接センサ1に電力を供給すると共に当該近接センサ1に自己診断モード信号S3を出力する電源部2aと、近接センサ1からの信号S1,S2およびS4を入力処理すると共に電源部2aから上記自己診断モード信号S3を出力させる制御を行う信号処理部2bと、を具備する。
【0031】
入力モジュール2はまた、近接センサ1の上記各ポート1e−1gと対応して電源/信号出力ポート2c、信号入力ポート2d、接地ポート2eを具備する。実施の形態における入力モジュール2は、専用に自己診断信号S2のみを入力する入力ポートを具備しておらず、信号入力ポート2dを検出信号S1と自己診断信号S2との両信号に加えて応答信号S4の入力ポートに兼用しているために、図4で示す従来の専用入力モジュールよりもポート数が少なくなっている。
【0032】
入力モジュール2の電源/信号出力ポート2cは、近接センサ1に電力を供給すると共に当該近接センサ1に自己診断モード信号S3を出力するポートであり、信号入力ポート2dは、近接センサ1から検出信号S1と自己診断信号S2と応答信号S4とを入力するポートであり、接地ポート2eは、近接センサ1と接地を共通するためのポートである。
【0033】
近接センサ1の各ポート1e,1f,1gと、入力モジュール2の各ポート2c,2d,2eとは、それぞれ、電源/信号線3、信号線4、接地線5を介して、接続されている。
【0034】
図2を参照して本実施の形態の信号処理システムの動作を説明する。図2は、近接センサ1の信号出力ポート1fから、信号線4を介して、入力モジュール2の信号入力ポート2dに出力される検出信号S1と、自己診断信号S2との波形を示す。近接センサ1において、検出部1bが物体近接を検出すると、検出部1bは、信号処理部1dに検出信号S1を出力する。信号処理部1dは、検出信号S1を処理し、信号出力ポート1fから信号線4に出力する。この検出信号S1は、図2で示すように電圧が所定タイミングでハイレベルとローレベルとに変化する形態により表される信号である。このハイレベルとローレベルとのデューティ比は例えば50%であり、かつ、パルス幅は比較的長く設定されている。また、物体近接を検出しない場合では、検出部1bからはローレベル電圧が信号処理部1dに与えられ、信号処理部1dは、信号出力ポート1fから信号線4上にローレベル電圧を出力する。そして物体近接を検出すると、上記したようにハイレベル(ON)とローレベル(OFF)とに電圧が変化する検出信号S1を出力する。
【0035】
そして、信号処理部1dは、検出部1bから検出信号S1の出力後あるいは電源立ち上がり後などから所定期間t1が経過しても、信号出力ポート1fの電位がローレベルになっている場合、近接センサ1には異常が無いことを示すために信号出力ポート1fの電位レベルをローレベルからハイレベルに反転させる電圧パルスを出力する。
【0036】
すなわち、自己診断部1cは、当該近接センサ1内部を常時あるいは定期的に自己診断し、その自己診断出力を信号処理部1dに入力する。そして、信号処理部1dは、自己診断部1cの自己診断結果が検出部1bから検出信号S1の出力後あるいは電源立ち上がり後などから所定期間t1経過しても、近接センサ1に異常が無いとする結果であれば、近接センサ1には異常が無いことを示すために信号出力ポート1fの電位レベルをローレベルからハイレベルに反転させる電圧パルスとして、例えば4回パルス幅が検出信号S1のそれよりも十分に短いハイレベルな電圧パルスS21,S22,S23,S24を一定間隔t2ごとに信号出力ポート1fから信号線4上に出力する。信号処理部1dから信号出力ポート1fに出力される、これら一連の電圧パルスS21,S22,S23,S24が自己診断信号S2を形成する。
【0037】
入力モジュール2において、信号処理部2bは、近接センサ1からの上記検出信号S1を信号入力ポート2dから入力すると、物体近接が有ったとして、PLC本体に知らせる。PLC本体においては、その物体近接に対応したシーケンス制御を行うことができる。
【0038】
また、入力モジュール2において、信号処理部2bは、近接センサ1からの自己診断信号S2を信号入力ポート2dから入力すると、近接センサ1に異常が無いことを知ることができ、そのことをPLC本体に知らせる。PLC本体においては、その物体近接に対応したシーケンス制御を継続することができる。
【0039】
入力モジュール2において、信号処理部2bは、電源立ち上がり時に際して、電源部2aを電源監視/制御信号S5により制御して、図3で示すように、電源電圧(V)を所定サイクル数、各サイクル短時間、電圧(V1)にまで所定電圧だけ下げることで自己診断モード信号S3として、電源部2aから出力させる。この自己診断モード信号S3は、入力モジュール2の電源/信号出力ポート2cから、電源/信号線3を介して、近接センサ1の電源/信号入力ポート1eに入力される。そして、近接センサ1の電源/信号入力ポート1eを介して電源部1aには、入力モジュール2からの電源電圧(V)が供給されると共に、電源立ち上がり時には、信号処理部1dに対しては、図3で示す自己診断モード信号S3が入力されることとなる。信号処理部1dは、自己診断モード信号S3が入力されると、この入力に応答して、通常の検出信号S1の処理に加えて、自己診断信号S2の処理も行う自己診断有りモードとなる。近接センサ1においては、この自己診断機能有りモードとなると、信号処理部1dは、信号出力ポート1fから信号線4を介して、入力モジュール2に対して当該近接センサ1が自己診断機能付きの近接センサであり、近接センサ1が自己診断機能付き近接センサとして動作することを示す応答信号S4を送信する。これにより入力モジュール2側では、その応答信号S4を信号処理部2bで受信し、近接センサ1が自己診断機能付きの近接センサであることが判り、所要の対応動作を行うことができるようになる。
【0040】
また、入力モジュール2は近接センサ1に対応して専用の入力モジュールであるが、汎用の入力モジュールとの互換性を確保するために、各ポート2c,2d,2eは、汎用入力モジュールと同様としている。そして、汎用の入力モジュールの場合では、入力モジュール2の電源/信号出力ポート2cに対応する電源ポートから上記自己診断モード信号S3が出力されないので、近接センサ1は電源立ち上がり時に際しては専用の入出力モジュール1ではなく汎用の入力モジュールが接続されたとして自己診断機能を使用しない自己診断無しモードとして動作する。なお、入力モジュール2は、電源部2aから近接センサ1に供給される電源電圧を電源監視/制御信号S5により制御している。
【0041】
以上説明したように本実施の形態では、近接センサ1と入力モジュール2とを接続する配線として、図4で示す従来の自己診断信号線50が省略されていることで、システム上の配線が簡素化している。そして、近接センサ1は専用の入力モジュール2が接続されず、汎用の入力モジュールを接続することができる一方、入力モジュール2は専用の自己診断機能付きの近接センサ1ではなく自己診断機能が無い汎用の近接センサに対しても接続することができる。
【0042】
また、本実施の形態では、近接センサ1側に自己診断信号S2を出力するための図4で示す出力ポート11cが専用では必要でなくなり、構成が簡素化する。同様のことが、入力モジュール2側でも言える。すなわち、入力モジュール2側にも近接センサ1からの自己診断信号S2を入力するための図4で示す入力ポート21cが専用では必要でなくなり、構成が簡素化する。
【0043】
また、本実施の形態では、入力モジュール2は、近接センサ1に対して専用の入力モジュールとなっているが、汎用の入力モジュールであっても、本実施の形態の近接センサ1に接続して、対応することができる。すなわち、汎用の入力モジュールの場合、入力モジュール2の電源/信号出力ポート2cに対応する出力ポートから電源/信号線3を介して近接センサ1には電源のみ供給され自己診断モード信号S3は送信されないので、近接センサ1においては、通常の近接センサとして対応することができるからである。
【0044】
また、本実施の形態では、近接センサ1が汎用の近接センサであっても、入力モジュール2は、この汎用の近接センサに対応することができる。これは入力モジュールから電源/信号出力ポート2cから電源/信号線3を介して近接センサ側に自己診断モード信号S3を送信しても、その汎用の近接センサからは応答信号S4が送信されてこないので、当該近接センサは汎用のものであるとして、それに対応することができるからである。
【0045】
なお、本実施の形態の近接センサ1は、その出力形式が直流3線式であったが、その出力形式に限定されるものではなく、直流2線式等の他の出力形式も含むことができることは勿論である。
【0046】
また、本実施の形態における入力モジュール2の電源部2aは、そのタイプにはなんら限定されず、例えば安定化電源でもよいし、DC/DCコンバータ等でもよいことは勿論である。
【0047】
また、本実施の形態における信号源ユニットは、近接センサであったが、これに限定されず、光学式エンコーダ等の他の信号源ユニットを含むことができる。
【0048】
また、本実施の形態における信号処理ユニットは、PLCの入力モジュールであったが、これに限定されず、例えば、HMI(ヒューマン・マシーン・インターフェース)機器、パーソナルコンピュータ、パネルコンピュータ、カウンタ等の他の信号処理ユニットを含むことができる。
【符号の説明】
【0049】
1 近接センサ(信号源ユニット)
2 入力モジュール(信号処理ユニット)
3 電源/信号線
4 信号線
5 接地線
S1 検出信号
S2 自己診断信号
S3 自己診断モード信号
S4 応答信号
S5 電源監視/制御信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号を出力する信号源ユニットと、
上記信号を受ける信号処理ユニットと、
を含み、
上記信号源ユニットは、上記信号処理ユニットにより制御される電力により動作するようになっている信号処理システムにおいて、
上記信号源ユニットは、所定処理に応答した形態でレベル変化する信号を上記信号処理ユニットに出力する一方で、上記信号のレベルが所定時間にわたり変化しないときは当該信号のレベルを特定形態で反転させ、
上記信号処理ユニットは、上記信号が所定タイミングで変化するときは上記信号源ユニットが上記所定処理を行っていると判定し、上記信号のレベルが特定形態で反転したときは当該信号源ユニットが特定状態にあると判定する、
ことを特徴とする信号処理システム。
【請求項2】
上記信号処理ユニットは、電源投入時に当該電源電圧を所定サイクル数で低下させてなる自己診断モード信号を上記信号源ユニットへ供給する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
上記信号源ユニットは、上記信号処理ユニットから自己診断モード信号を受信したときは応答信号を上記信号処理ユニットに送信する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載のシステムに用いる信号源ユニット。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれかに記載のシステムに用いる信号処理ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−118720(P2011−118720A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−276129(P2009−276129)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(000167288)光洋電子工業株式会社 (354)
【Fターム(参考)】