説明

個人用ゲーム・デバイス及びゲーム提示方法

本発明の携帯用ゲーム・デバイスを通じて、プレーヤにゲームが提供される。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、ディスプレイ画面と、プロセッサ及びメモリを含む演算装置と、演算装置と連動するワイヤレス通信インターフェースとを含む。ゲーム・コードがゲーム・デバイスに格納される。プレーヤは、予めゲーム・プレーの権利を購入しておき、ゲーム・デバイスにゲームを提示することを可能にする情報を、スマート・カードを介してというように、ゲーム・デバイスに供給し、ゲーム・コードによって用いる。この情報は、ゲーム成果情報を含むことができる。プレーしたゲームの成果を、購入したゲームに関して格納されている情報と突き合わせて検証する。起動情報をゲーム・デバイスに送信し、デバイスの動作を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム・デバイスに関し、更に特定すれば、個人用ゲーム・デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームは、これまで以上に増々普及しており、カジノやその他のゲーム・センタは、プレーのためにゲームを提示する新鮮で熱くなる方法を探し続けている。現在、ゲームは、周知のスロット・マシンやビデオ・ポーカ・マシンのような、大型の自律型ゲーム・デバイス上で提示されるのが一般的である。加えて、キーノやビンゴのようなゲームは、ゲームをプレーヤに提示するために特別に構成された区域(係員がキーノ・カードを選択するために配置され、コールされたカードが大型ディスプレイ上に表示される区域というような)において、テーブルからプレーすることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなゲーム現在提示する方法の大きな欠点は、プレーヤがゲームに参加できるのが一定の指定された場所に限られていることである。例えば、ビデオ・ポーカをプレーするためには、プレーヤは、大型ホテル/カジノを通過して、ビデオ・ポーカ・マシンが設置されている特定のゲーム区域まで移動しなければならない場合もある。
【0004】
ゲーム経営者は、彼らの顧客にとってゲーム・デバイスを一層身近なものとし、ゲームをプレーする機会を増やすことを望んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、ゲームをプレーヤに提示するように適合化された個人用ゲーム・デバイスである。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイスは、ゲーム・システムの一部である。また、本発明は、個人用ゲーム・デバイスを通じてゲームをプレーヤに提示し、ゲーム結果を調整し、使用のために孤児尿ゲーム・デバイスを検証する、種々の方法も備えている。
【0006】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイスは、ディスプレイ画面と、プロセッサ及びメモリを含む演算装置と、演算装置と連動するワイヤレス通信インターフェースとを含む。ワイヤレス通信インターフェースは、データを受信し、それを演算装置に供給するのに適した構成となっており、更に演算装置が供給するデータを送信するようにも適合化されている。1つ以上の実施形態において、受信した情報は、遠隔位置において発生したゲーム・データを含み、これをゲーム・デバイスが用いてプレーヤにゲームを提示する。
【0007】
1つ以上の実施形態では、個人用ゲーム・デバイスは、演算装置及びその他の電子回路を収容する本体を有するハンド・ヘルド・デバイスである。個人用ゲーム・デバイスは、磁気ストライプ、スマート・カード・データ、又はクレジット・カード情報のようなその他の符号化情報を読み取るカード・リーダを含むとよい。また、個人用ゲーム・デバイスは、ゲーム音をプレーヤに出力するスピーカも含むとよい。
【0008】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイスは、遠隔デバイス又はネットワークから着脱可能であり、これらとは独立して動作可能である。言い換えると、ネットワーク接続は、個人用ゲーム・デバイスを動作させるときに、あってもなくてもよく、また必要としてもしなくてもよい。
【0009】
一実施形態では、データは、ワイヤレス通信インターフェースを通じて送信することの代わりに又はそれに加えて、有線RS−232又はIEEE−1394接続のような別の種類の通信インターフェース、あるいは赤外線送受信機を通じて送信及び/又は受信することもできる。
【0010】
個人用ゲーム・デバイスは、プレーヤがプレー入力を供給する手段を含むことが好ましい。一実施形態では、ディスプレイは接触感応型とするとよい。また、個人用ゲーム・デバイスは、ボタンを含むか、又は音声入力を受け入れるためのマイクロフォンも含むとよい。
【0011】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイスは、ゲーム・データ・サーバを含むゲーム・システムと連動する。演算装置は、ゲーム・データ・サーバのような、遠隔地から、ワイヤレス通信インターフェースを通じてゲーム・データを受信し、このゲーム・データを利用してゲームをプレーヤに提示し、ゲーム・ビデオ情報をディスプレイ上に提示することを含む。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤ入力を含み、演算装置は、前記入力を、ワイヤレス通信インターフェースを通じて遠隔地に送信する。
【0012】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス・インターフェースは、個人用ゲーム・デバイスと、ゲーム・データ・サーバを含む1つ以上のデバイスとの間でインターフェースとして機能する。個人用ゲーム・デバイス・インターフェースは、インターネット・ゲートウェイ、ホテル予約システム、資金トランザクション・ネットワーク、又はその他のネットワークよびデバイスを含む、その他のネットワーク及びデバイスと連動することもできる。このように、プレーヤは、個人用ゲーム・デバイスを用いて、サービスにアクセスし、インターネットを閲覧し、その他の活動に参加したり、又は単にゲームをプレーする以上の情報を取得することができる。
【0013】
好適な実施形態では、プレーヤがゲームをプレーしたい場合、プレーヤは、賞金に関与するためには、賭け又はアンティを行う必要がある(即ち、カジノ型ゲーム又は賭博ゲーム)。その場合、プレーヤは、クレジット・カード、又はプレーヤの金融口座に付随するプレーヤ追跡カードを読み取らせることによる等で、与信(クレジット)を提示する。プレーヤの与信が検証された場合、プレーヤは、プレーヤが選択した1つ又は複数のゲームをプレーすることが許可される。ゲーム・サーバは、ビデオ及び音響データのように、プレーするゲームに関するゲーム・データを発生する。この情報は、個人用ゲーム・デバイスに送信され、ゲーム・ビデオ及び音がプレーヤに提示される。必要に応じて、プレーヤは、接触感応画面又はボタンを通じてというようにして、ゲームに関するプレーヤの判断についての入力を供給することができる。
【0014】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイスは、常駐するゲーム・コードを格納する。このゲーム・コードは、ゲームを提示するのに用いられるが、これだけではゲームを提示することができない。ゲーム・サーバが、ゲーム結果に関する情報を発生するように構成されている。ゲーム結果データは、個人用ゲーム・デバイスに供給され、常駐するゲーム・コードと共に用いられて、ゲームを提示する。
【0015】
一実施形態では、ゲーム結果データすなわち情報は、少なくとも部分的に1つ以上の乱数発生器が発生した数値データを含む。ゲーム結果データ又は情報は、支払い表情報を含むこともできる。
【0016】
一実施形態では、プレーヤは、ゲーム・プレーを「予め購入する」こともできる。この実施形態では、プレーヤは賭けのための支払いを行う。支払い額は、ゲーム毎の賭けの大きさと結合され、プレーヤがプレーすることができるゲームの回数を決定する。ゲーム・サーバは、プレーヤが支払っただけのゲーム回数について、ゲーム結果データを発生するように構成されている。
【0017】
ゲーム結果データは、ワイヤレス通信リンクを通じて、個人用ゲーム・デバイスに送信することができる。別の実施形態では、ゲーム結果データは、スマート・カード、又は個人用ゲーム・デバイスが読み取ることができる携帯メモリ・モジュールのような、携帯記憶デバイス上に格納する。
【0018】
本発明の一実施形態は、個人用ゲーム・デバイスを起動する方法から成る。起動情報を、ゲーム・サーバによる等で、第1の場所で発生する。この起動情報は、ワイヤレス送信機のネットワークを通じる等で、送信する。個人用ゲーム・デバイスが起動情報を検出すると、個人用ゲーム・デバイスは起動し、検出しなければ、デバイスは起動しない。一実施形態では、起動情報は、間欠的に送信するか、又は連続的に送信し種々の間隔で確認する。
【0019】
本発明の種々の実施形態は、使用のため、そしてゲーム成果を調整するために、個人用ゲーム・デバイスを検証する方法を含む。一実施形態では、プレーヤの指紋のような生物測定情報を個人用ゲーム・デバイスにおいて読み取り、これを用いてプレーヤの会計トランザクションに対する資格、及び/又は、ゲームをプレーする資格を検証する。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイスにおいてプレーしたゲームの成果をゲーム又は会計サーバに送信する。これら実際の成果を、発生したゲーム結果データから決定される成果と突き合わせて調整する。調整ステップによって、1回又は複数回のゲームのプレーに伴うプレーヤの損失又は勝利を確認する。
【0020】
本発明の更に別の目的、特徴、及び従来技術に対する利点は、以下に続く図面の詳細な説明を、添付図面と共に考慮することにより、明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、個人用ゲーム・デバイス、並びにこのようなデバイスにゲームを提示する種々の方法及びシステムである。以下の説明では、本発明の説明を完璧に近づけるために、種々の具体的な詳細を明記する。しかしながら、本発明は、これらの具体的な詳細がなくとも実施できることは当業者には明白であろう。他方では、本発明を曖昧にしないように、周知の構造は説明していない。
【0022】
概して言えば、本発明は、個人用ゲーム・デバイスから構成される。この個人用ゲーム・デバイスは、プレーヤによるプレーのためにゲームを提示するのに適した構成となっている。本発明の好適な実施形態では、少なくとも1つのゲームが偶然のゲームから成り、更に特定すれば、このようなゲームでは、ゲームをプレーする資格を得るために、プレーヤは金を賭ける必要がある。1つ以上の実施形態では、以下に詳細に説明するが、個人用ゲーム・デバイスにはゲーム・ネットワーク又はサーバが連動する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態による個人用ゲーム・デバイス20を示す。概略的に、個人用ゲーム・デバイス20は、本体即ちハウジング22を含む。本体22は、多種多様の材料で、そして多種多様の形状に作成することができる。一実施形態では、本体は、1つ以上の成形ポリプロピレン又はその他のプラスチック組成物で構成されている。本体は、金属又は多種多様の他の材料で構成してもよい。
【0024】
図示のように、本体22は全体的に矩形形状をなし、前側即ち前面24、後ろ側即ち背面(見えない)、上端26、下端28、第1側面30、及び第2側面32を有する。好ましくは、本体22は、密閉内部空間(図示せず)を規定し、その中に種々の構成要素が配されている。
【0025】
好適な実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、ビデオ及び音響ゲーム・データをプレーヤに提示するのに適した構成となっている。図示のように、個人用ゲーム・デバイス20は、ディスプレイ34を含む。このディスプレイは、本体22の前面24内に位置しているので、プレーヤに向かって上側に面する。好適な実施形態では、ディスプレイ34は液晶ディスプレイ(LCD)から成り、特に、タッチ・スクリーン入力を可能とするLCDである。尚、他の種類のディスプレイを設けてもよいことは認められるであろう。
【0026】
個人用ゲーム・デバイス20は、少なくとも1つのスピーカ36の形態で、音響発生デバイスも含む。一実施形態では、スピーカ36は、本体22の上面即ちカバー部分直下に位置し、1つ以上の穿孔又は開口が貫通しており、これを通して音が容易に伝達することができる。図示のように、スピーカ36は、本体22の底端部28近くに位置し、概略的にディスプレイ34と対応する。尚、スピーカ36又は追加のスピーカは、本体22の一方又は両側30、32というように、多種多様の位置に設けることが可能である。
【0027】
好適な実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、データを他のデバイスに送信し、他のデバイスから受信するのに適した構成となっている。したがって、個人用ゲーム・デバイス20は、1つ以上の入力及び/又は出力デバイス、即ち、インターフェースを含む。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、RS−232データ・ポート38を含み、デバイス20と、コンピュータのような、他のデバイスとの間を結ぶケーブルを通じてというようにして、データを送信及び受信する。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、同様にケーブルを通じてデータを送信及び受信するUSBデータ・ポート40を含む。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、ワイヤレス赤外線光の形態で情報を送信する、赤外線データ送受信機42を含む。好適な実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、IEEE802.1x規格又はBluetooth.TM規格等に準拠して、無線周波数で動作するワイヤレス通信デバイス/インターフェースのような、別のワイヤレス通信デバイス44を含む。
【0028】
好ましくは、プレーヤは、ゲームをプレーするため等で、個人用ゲーム・デバイス20に入力を供給することが許可されている。前述のように、1つの入力手段は、ディスプレイ34を介することもできる。ディスプレイ34は、スタイラス又はその他のデバイスを介して入力を受け入れるように構成することもできる。
【0029】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、キーパッド46を含む。1つ以上の実施形態では、キーパッド46は、1つ以上のキー又はボタンを有し、プレーヤがその指でボタンを押下することによる等で、プレーヤが活性化することができる、密閉キーパッドである。
【0030】
個人用ゲーム・デバイス20は、マイクロフォン48を含む。マイクロフォン48は、プレーヤからの音声入力を受け入れるように構成されている。
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、カメラのような画像収集デバイス41を含む。画像収集デバイス41は、例えば、個人用ゲーム・デバイス20のユーザ又はプレーヤの画像を取り込むために用いることができる。この画像情報は、セキュリティ又は認証の目的に用いることもできる。
【0031】
また、個人用ゲーム・デバイス20は、指紋スキャナ49も含むことができる。一実施形態では、図示のように、指紋スキャナ49は、「スピン」又は「ドロー」ボタンのような、ユーザ入力ボタンの後ろ又は直下に配置することもできる。このように、プレーヤの指紋は、ユーザ又はプレーヤが意識して関与する必要なく、取得することができる。以下で説明するが、走査したプレーヤの指紋情報は、認証の目的に用いることができる。このような走査デバイスは、フロリダ州、MelbourneのAuthenTec,Inc.が提供するものと同様でよい。
【0032】
個人用ゲーム・デバイス20は、カード・リーダ50も含むことができる。図示のように、カード・リーダ50は、デバイス20の本体22の一方の側面30に位置する。好適な実施形態では、カード・リーダ50は、カードの磁気ストライプから情報を読み取るために、磁気ストライプ・リーダを備えている。また、カード・リーダ50は、スマート・カード又は携帯メモリ・モジュールにデータを書き込む即ち格納するように改造してもよい。図示のように、カード・リーダ50は、デバイス20の側面30に位置するスロットを含む。
【0033】
代わりに、他の入力デバイスを設けることもでき、あるいは、前述の入力デバイスに加えてこれらを設けることもできる。例えば、ジョイスティック(図示せず)を通じてデータを供給することを、プレーヤに許可することができる。ジョイスティックは、デバイス20の本体22と直接連動する制御エレメントを備えるとよい。あるいは、ジョイスティックは、個人用ゲーム・デバイス20とは別個とし、デバイス20のデータ・ポートにジョイスティックを差し込むことによる等で、これと通信状態に置いてもよい。スマート・カード・リーダ、光学リーダ、又はその他の入力デバイスも、カード、チケットなどのような他のエレメントから情報を読み込むために設けてもよい。また、個人用ゲーム・デバイス20は、キーボード又はマウスも含むとよい。
【0034】
個人用ゲーム・デバイス20は、再充電可能バッテリ・パックを用いる等により、バッテリで駆動することができる。ON/OFFボタン47を設けて、デバイス20への電力を制御するとよい。
【0035】
好ましくは、個人用ゲーム・デバイス20は、デバイス20の動作を制御する制御手段を含み、入力を受け入れること、及び出力を供給することを含む。このような制御手段の一実施形態を図2に示す。
【0036】
図示のように、個人用ゲーム・デバイス20は、好ましくは、制御手段として機能する、計算機環境を含む。計算機環境は、中央演算装置52を含む。中央演算装置52は、好ましくは、Intel、AMD、Transmeta及びSun Microsystems,Incというような会社が製造する周知のマイクロプロセッサを備えている。
【0037】
中央演算装置52は、双方向システム・バス54と連動する。システム・バス54は、例えば、ビデオ・メモリ又は主メモリにアドレスするための32本のアドレス線を収容することができる。加えて、システム・バス54は、好ましくは、バス54と連動するコンポーネント間でデータを転送するために、32ビット又は64ビットのデータ・バスも含む。あるいは、多重データ/アドレス線を、別個のデータ及びアドレス線の代わりに用いてもよい。
【0038】
ディスプレイ34は、バス54に結合されている。一実施形態では、ビデオ・メモリ(図示せず)が設けられ、バス54と連動している。ビデオ・メモリは、デュアル・ポート・ビデオ・ランダム・アクセス・メモリとするとよい。ビデオ・メモリは、好ましくは、LCDディスプレイ34に結合され、これを駆動するように構成されている。勿論、ビデオ・メモリはCRT又はその他の適したディスプレイ・デバイスに結合してもよい。
【0039】
メモリ56が、システム・バス54と連動する。一実施形態では、メモリ56は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、同期DRAM、又はその他の形態のランダム・アクセス・メモリから成る。メモリ56は、電気的消去可能プログラム可能リード・オンリ・メモリ(EEPROM)のような、他の形態を有することもできる。好ましくは、メモリ56は、データをその中に書き込むことができ、その中からデータを読み出すことができる形式である。大容量記憶デバイス58も、バス54を通じてアクセス可能とすることが好ましい。大容量記憶デバイス58は、読み出し専用型(CD又はDVD光学ドライブのような)でもよく、あるいはフラッシュ・メモリ、コンパクト・フラッシュ、又はCD/DVD−R/Wドライブのような、種々の読み出し−書き込み型でもよい。
【0040】
図示のように、種々の入力及び出力デバイスがシステム・バス54と連動し、それにより他のコンポーネントがバスと連動する。図示のように、スピーカ36、キーパッド46、及びカード・リーダ50がシステム・バス54と連動する。種々のデータ入力/出力デバイス(「I/Oデバイス」)も、具体的に図示しないが、RS−232ポート38、USB40、及び赤外線通信送受信機42のように、システム・バス54と連動することができる。尚、これらのデバイス/エレメントは、異なるプロトコルにしたがって動作し、異なるアーキテクチャを有することができ、システム・バス54と通信するためにしかるべきインターフェースが設けられている。例えば、周知のように、赤外線送受信機は、発光デバイスを含む物理例や、並びにソフトウェア及び/又はハードウェアを含むリンク及びその他のレイヤを含む、異なるレイヤを有する場合がある。個人用ゲーム・デバイス20には、現在知られている、又は今後開発される、種々のその他の入力/出力デバイスも連動させることができる。
【0041】
好ましくは、前述のように、個人用ゲーム・デバイス20は、IEEE802.1x又はBluetooth.TM規格にしたがって動作する、ワイヤレス無線周波数通信インターフェースを含む。このようなワイヤレス通信インターフェースのアーキテクチャ/プロトコルは数値であり、したがってここでは詳細に説明しない。しかしながら、一般に、このようなインターフェース44は双方向データ通信を可能にする。以下で詳細に説明するが、個人用ゲーム・デバイス20は、ゲーム・ネットワークと連動する少なくとも1つのデバイスを含む、多種多様のデバイス/システムと通信できるようにするとよい。
【0042】
本発明によれば、個人用ゲーム・デバイス20は、通信インターフェース44(又は赤外線送受信機のようなその他の入力/出力デバイス)を通じて、プログラム・コードを含む、データを送り、データを受信することができる。以下に更に詳しく説明する一例のように、ゲーム・サーバが、ある用途に要求されたコードを、送受信機を通じて個人用ゲーム・デバイス20の通信インターフェース44に送信することもできる。受信したコードは、受信したままで、中央演算装置52によって実行することができ、及び/又は後に実行するためにメモリ56に格納することもできる。
【0043】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、ハード・ディスク、CD−ROM等のような、大容量データ記憶デバイス(図示せず)を含むことができる。1つ状の実施形態では、メモリ56は、スマート・カード、又は同様の容易に着脱可能な(そして交換可能な)デバイスを備えることができる。このような場合、処理コードのようなデータは、CD−ROMドライブ内に装荷されたCD−ROMを介して、あるいはコード化されたスマート・カード又は携帯メモリ・モジュールの挿入によって、個人ゲーム・デバイス20と連動させることができる。
【0044】
1つ以上の実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20はゲーム・システムと連動する。好適な実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20は、このようなシステムと連動しない場合、ある種の機能又は特徴のみを発揮するように動作可能である、あるいはこれらを発揮することができない。
【0045】
本発明の一実施形態によるゲーム・システム60を図3に示す。ここに示すように、ゲーム・サーバ60は個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62を含む。個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62は、個人用ゲーム・デバイス20と種々のネットワーク、サーバ及びその他のデバイスとの間のデータ通信のゲートウェイとして機能する。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20と個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62との間のデータ通信は、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62と連動する送受信機64を介して行われる。一般に、送受信機は、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62から情報を受信し、それを個人用ゲーム・デバイス20に送信するように、又は個人用ゲーム・デバイス20から情報を受信するように構成されている。
【0046】
図示のように、個人用ゲーム・デバイス20は、送受信機64と直接通信することができる。しかしながら、このようなデータを正確に送信できる距離に関して限界が存在することは明らかであろう。このような場合、1つ以上の実施形態では、1つ以上のリレー66を設けて、データをしかるべき場所で受信及び再送信するようにすればよい。
【0047】
前述のように、好適な実施形態では、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62は、1つ以上の個人用ゲーム・デバイス20と1つ以上のその他のデバイス、システム又はネットワークとの間のゲートウェイ又はインターフェースとして機能する。インターフェース62は、ワイヤレス・インターフェース又はドッキング・ステーション(以下で更に詳しく説明する)のいずれの形態であっても、キオスク、スロット、又はその他の形式のゲーム・マシン、販売時点情報管理デバイス、パーソナル・コンピュータ等と連動することができる。
【0048】
図示のように、一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62は、会計サーバ68と、直接リンク(図3に示すような)又はネットワーク(図9に示すような)のいずれかを通じて連動する。会計サーバ68は、コンピュータとすることができ、あるいは演算装置及び1つ以上のデータ・ファイルを有するコンピュータと連動してもよい。会計サーバ68は、好ましくは、会計トランザクション・データを確認するように構成されている。例えば、プレーヤに個人用ゲーム・デバイス20を用いてゲームをプレーさせるためには、プレーヤは賭けを行わなければならない場合がある。一実施形態では、賭けを行う際、クレジット・カードを用いることができる。このような場合、プレーヤは、個人用ゲーム・デバイス20と連動するカード・リーダ50を用いて、彼らのクレジット・カードを読み取らせることができる。このデータを確認のために会計サーバ68に送信することができる(そして、当技術分野では周知であるが、トランザクション日時、金額というような会計トランザクション・データも送信する)。
【0049】
一実施形態では、システム60はゲーム・サーバ70を含む。図示のように、ゲーム・サーバ70は、直接的に又はネットワークを通じて、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62と連動する。1つ以上の実施形態では、ゲーム・サーバ70は、ゲーム・コードを実行するように適合化されたプロセッサのような、計算デバイスであるか、あるいはこれと連動する。このゲーム・データは、個人用ゲーム・デバイス20のディスプレイ34上に画像を発生するためのビデオ・データ、及びスピーカ36が発する音を発生するための音響データから構成される。ゲーム・サーバ70は、ゲームのプレー中プレーヤの選択のような、プレーヤからの入力を受けるのに適した構成となっていることが好ましい。
【0050】
一実施形態では、予約サーバ72が、直接的に又はネットワークを通じて、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62に接続されている。予約サーバ72は、予約選択を受け入れ、個人用ゲーム・デバイス20のプレーヤが予約選択を行う際に用いるために、利用可能なホテルの客室、料金、ショー、レストランなどに関する情報を提供するように構成することができる。
【0051】
個人用ゲーム・デバイス20は、図2に示すように、直接ネットワーク・リンクを通じて他のデバイスと通信することができるが、個人用ゲーム・デバイス20は、図9に示すように、ネットワークを通じて種々の他のデバイスと通信することもできる。例えば、個人用ゲーム・デバイス20は、ゲーム・サーバ70及び会計サーバ68に加えて、とりわけ、賞品サーバ90、プレーヤ追跡サーバ92、進展サーバ94、認証サーバ96、課金サーバ98、促進サーバ100、及び無現金トランザクション・サーバ102と、ネットワークを通じて通信することができる。
【0052】
以下で説明するが、個人用ゲーム・デバイス20は、ワイヤレス通信インターフェース62によってワイヤレス通信リンクを通じて、又は図8を参照すると、ドッキング・ステーション88を用いて直接接続によって、これら他のデバイスと通信することができる。一方、図9を参照すると、インターフェース62及び/又はドッキング・ステーション88は、キオスク104、スロット又は他の種類のゲーム・マシン106、パーソナル・コンピュータ108、又は販売時点情報管理デバイス110等と連動するか、あるいはこれらに統合することができる。次いで、これらのデバイスをネットワークに接続するか、又は連動させることができる。
【0053】
一実施形態では、図2に示すように、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース70はインターネット・ゲートウェイ74に接続されている。このインターネット・ゲートウェイは、インターネット・サービス・プロバイダを通じてというように、インターネットに結合されている計算デバイスを備えることができる。一実施形態では、図9に示すように、インターネットは、個人用ゲーム・デバイス20をサーバのような種々の他のデバイスに接続することを可能にする、ネットワークの一部を備えることも、ネットワークの一部となることもできる。別の実施形態では、ネットワークは、これらのデバイスが連動する、専用ゲーム・ネットワークを含むことができる。
【0054】
個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62は、異なるプロトコルにしたがって動作するデバイス、システム及びネットワーク間の通信を容易にするように構成することができる。例えば、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62は、ワイヤレスIEEE802.1x規格にしたがって個人用ゲーム・デバイス20と通信するように構成することができる。一方、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62は、IEEE1394(「Firewire」)プロトコル、又はイーサネット(登録商標)などにしたがって動作する会計、ゲーム、予約、及びその他のサーバと通信するように構成することができる。加えて、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62は、PPP又はSLIPプロトコルにしたがってインターネット・ゲートウェイ74と通信するように構成することもできる。
【0055】
個人用ゲーム・デバイス20から又は個人用ゲーム・デバイス20に送信するデータには、情報の意図する宛先のアドレス又はその他の識別子を備えることが好ましい。このアドレス情報は、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62が、個人用ゲーム・デバイス20から受信したデータを、ゲーム・サーバ70のような特定の宛先に送出するために用いられる。同様に、個人用ゲーム・デバイス20に送出されるデータは、特定の意図する宛先を識別するために、アドレスが関連付けられている。尚、1つよりも多い個人ゲーム・デバイス20をインターフェース62と連動させ、データをその意図する宛先に適正に関連付けるためには、一意のアドレス又は識別子が必要となるようにするとよい。
【0056】
1つ以上の実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20には、システム60との不正デバイスの連動を防止するために、パスワードのような、特定のアドレス又はその他のセキュリティ情報をプログラミングするとよい。一実施形態では、各個人用ゲーム・デバイス20は、RSA又はDSAのようなデータ暗号化/解読方式を実施することができる。個人用ゲーム・デバイス20に送信する情報又はデータあるいは個人用ゲーム・デバイス20から送信する情報又はデータの一部又は全部を暗号化すれば、その傍受及び不正ユーザによる使用を防止することができる。暗号化/解読キー(複数のキー)を、モジュール又は同様の着脱可能なデバイスを用いて、個人用ゲーム・デバイス20と関連付けることもできる。ユーザは、デバイス20を機能させるためには、モジュールを取得しなければならないようにすることができる。
【0057】
図1に示す個人用ゲーム・デバイス20のような、個人用ゲーム・デバイスを使用する一方法についてこれより説明する。
最初に、プレーヤが個人用ゲーム・デバイス20を取得する。一構成では、カジノがプレーヤに個人用ゲーム・デバイス20を貸し出すことを許可してもよい。例えば、カジノが中央デスク又はステーションを有し、ここでプレーヤが個人用ゲーム・デバイス20を取得できるようにしてもよい。一実施形態では、プレーヤはデバイスを借り出すために預託金を置いていかなければならないようにすれば、ユーザがデバイスを使用し終えたときに、それを確実に返却に来ることを促進する。
【0058】
一実施形態では、プレーヤに個人用ゲーム・デバイス20を購入させてもよい。デバイスを取得したなら、プレーヤは、キオスク、スロット・マシン、カジノ区域、パーソナル・コンピュータ等(図9参照)を含む、種々の場所でこのデバイスを用いることができる。別の実施形態では、プレーヤが使用する時間に対して料金を払うことによるというようにして、プレーヤがデバイスを借りなければならないことにしてもよい。
【0059】
プレーヤが個人用ゲーム・デバイス20を取得したならば、ユーザが1つ以上のアクティビティ(活動)に参加することを許可することができる。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20自体によって、何らかのアクティビティを提示することができる。例えば、メモリ56にソフトウェア・コードを格納し、演算装置52が実行して、音楽の演奏、「使用法」又は「ヘルプ」情報の表示などのような、ある種の機能を行わせることができる。
【0060】
しかしながら、個人用ゲーム・デバイス20が完全に対応する機能の数を限定することが好ましい。これによって、個人用ゲーム・デバイス20が含む必要のあるメモリの総量を制限する。このように、図3に示すようなゲーム・システムと個人用ゲーム・デバイス20を連動させることによってのみ、1つ以上の機能又は行動に対応する。
【0061】
一実施形態では、ON/OFFボタン47を用いる等によって、個人用ゲーム・デバイス20をオンにすると、個人用ゲーム・デバイス20は、信号を個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62又はその他のデバイスに送り、通信リンクを確立するのに適した構成となっている。一端この通信リンクが設けられると、個人用ゲーム・デバイス20及びその他のネットワーク/システム/デバイスに、そしてこれらからデータを送信することができる。
【0062】
通信リンクが確立されたならば、マスタ・メニュー情報を個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62から送信することができる。例えば、カジノの従業員がメニュー情報を発生し、これを、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62に付随するメモリにロードすることができる。個人用ゲーム・デバイス20が個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62との通信リンクを確立したときに、メニュー情報を個人用ゲーム・デバイス20に送信し、その上に表示することができる。
【0063】
次いで、プレーヤは、表示されたメニューから1つ以上のアクティビティ又は機能を選択することができる。入力を供給するには、メニュー項目と関連付けられた画面34のエリアに接触するか、キーパッド入力を行うか、又はその他の方法でもよい。一実施形態では、プレーヤに、無料でアクティビティに参加したり、サービスを得ることを許可してもよい。例えば、プレーヤに無料で、個人用ゲーム・デバイス20を用いて、プレーヤにインターネットにアクセスさせてもよい。また、ショー、チケット、ホテル、レストラン及びその他の情報を得て、予約等を行うことを、無料でプレーヤに許可してもよい。
【0064】
1つ以上の実施形態では、プレーヤが1つ以上の活動に参加するためには、支払いを要求される。好適な実施形態では、1つ以上のゲームをプレーするためには、プレーヤは賭け金又はアンティ(ante)を張ることを要求される。勿論、1つ一状のゲームを無料で提供してもよい。あるいは、ゲームの成果が勝利の成果であるときにプレーヤに報償又は賞金を得る資格を与える場合、プレーヤに賭け金又はアンティを張ることを要求すればよい。別の実施形態では、カジノ又は別の当事者が賞品を無料で与えてもよい。例えば、プレーヤに1つ以上の補足的なゲームをプレーさせ、プレーヤがゲームの勝者となった場合には、プレーヤに賞品(金銭、ホテル宿泊、無料の夕食等)を授与するようにしてもよい。
【0065】
プレーヤに賭けを行うように要求する場合、又はプレーヤが賭けることを望む場合、プレーヤは種々の態様でそれを行うことができる。一実施形態では、プレーヤはクレジット・カードを用いて与信(クレジット)又は金額(value)を提示することができる。前述のように、プレーヤは彼らのクレジット・カードをカード・リーダ50に読み取らせることができる。プレーヤのカードから読み取られたデータは、個人用ゲーム・デバイス20から会計サーバに、検証のために送信することができる。別の実施形態では、プレーヤがゲーム経営者に預託金を入れ、プレーヤ・カードを受けるようにしてもよい。例えば、プレーヤが個人用ゲーム・デバイス20を借り出すとき、プレーヤは預託金を入れるか、又は信用貸しによる預託(credit deposit)を行えばよい。預託は、プレーヤの口座及び/又はプレーヤ・カードと関連付けることができる。預託データは、マスタ・データベースに格納し、個々のファイルに識別子を割り当てることができる。この識別子をプレーヤ・カード上に格納することができる。後に、プレーヤは彼らのプレーヤ・カードを読み取らせることができる。読み取られた識別子を送信し、預託データを対応するファイルから取得することができる。
【0066】
プレーヤが与信又は金額を提示するためには、種々の他の方法も設けることができる。例えば、プレーヤに、符号化チケット(バー・コード等)、又はスマート・カード、あるいはその他のプレーヤの与信又は支払いの検証を与えるデータを有するエレメントを与えることもできる。
【0067】
一実施形態では、プレーヤは、個人用ゲーム・デバイス20に入力を提示することによって、賭け又はアンティの額を選択することができる。例えば、一端プレーヤがプレーするゲームを選択したなら、ゲーム・サーバは賭け金画面データを送信することができる。賭け金画面は、プレーヤが1〜5クレジットまでのどこに賭けてもよいことを示すことができ、各クレジットはある金額を有する(0.25米国ドル、1.00米国ドル等)。プレーヤは、所望の賭け金を選択することができる。データを受信すると、ゲーム・サーバは、プレーヤに、クレジット・カードを読み取らせることによる等で、必要な与信を提示するように指示することができる。
【0068】
一実施形態では、プレーヤは、1列のクレジットを作成し、これらからプレーヤは賭けを行うことができる。例えば、経営者に高額の預託金を預けることをプレーヤに許可してもよく、あるいは彼らのクレジット・カードを用いて高額の預託を行うこともできる。この預託金は、プレーヤの口座と関連付けることができる。プレーヤの総与信額を、個人用ゲーム・デバイス20が表示するとよい。このような構成は、プレーヤが20ドル札を与えて20個の1ドル・クレジットを生成し、クレジット数をプレーヤに示す、現行のゲーム・マシンと同様にしてもよい。
【0069】
プレーヤの賭け金又はアンティに対して検証が得られたならば、プレーヤにゲームをプレーすることを許可することができる。好適な実施形態では、ゲーム・データは、ゲーム・サーバによって発生され、個人用ゲーム・デバイス20に送信される。図1は、ビデオ・ポーカのゲームの画面を表示している個人用ゲーム・デバイス20の一実施形態を示し、画面は、カード及びプレーヤに対する命令を表示している。プレーヤは、必要に応じてゲーム・サーバ70に入力を与えることができる。
【0070】
一実施形態では、ゲームの最中に、プレーヤに、彼らの掛け金又はアンティを引き上げること、あるいは別の賭けを行うことを許可してもよい。このような場合、プレーヤは、前述のように与信を提示することができる。
【0071】
ゲームの成果に応じて、報償又は賞金をプレーヤに与えるとよい。一実施形態では、賞金はプレーヤの口座と関連付けられており、あるいはプレーヤのクレジット・カード口座に入金してもよい。別の実施形態では、デバイス20は、伴う金額(又は少なくともプレーヤが勝ち得た金額に関するデータ)を有するエレメントを発行するチケット・プリンタ又はその他のデバイスを含むことができる。ゲーム又は一群のゲームの終了時に、結果を会計サーバにアップロードする(通信リンクがある場合)か、又は後にアップロードし調停するために、安全なメモリに格納しておく(個人用ゲーム・デバイスと会計サーバとの間に通信リンクがない場合)。
【0072】
プレーヤは、いずれの数のゲームでもプレーでき、他のアクティビティに切り換えることができ、あるいはいつでも個人用ゲーム・デバイス20返却することができる。
1つ以上の実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20が確実に返却され盗まれないようにする手段を設けることもできる。まず、一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20を、特定の区域において使用するように制限するとよい。例えば、デバイスの使用を、特定のゲーム室内のみで許可するとよい。退出を監視することによって、個人用ゲーム・デバイス20の盗難や紛失を管理することができる。
【0073】
別の実施形態では、「柵」を作成し、これを個人用ゲーム・デバイス20が越えた場合、1つ以上のセキュリティ対策を起動させる。柵は、個人用ゲーム・デバイス20によって制限された区域において検出可能な信号を発信する1つ以上のエミッタを備えるとよい。この信号を検出すると、個人用ゲーム・デバイス20は、うるさい可聴信号(スピーカ36によって等)を発生し、個人用ゲーム・デバイス20が許可区域から持ち出されたことを警告するように構成することができる。また、個人用ゲーム・デバイス20は、プレーヤに警告メッセージを表示するように構成することもできる。一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20のメモリを消去し、(デバイスをリセットするためにゲーム経営者にそれを返却せずに)プレーヤがデバイスを更に使用することを防止し、そうしなければデバイスに付随したあらゆる機密情報をプレーヤが取得するのを妨げることによって、ゲーム経営者を保護することもできる。別の実施形態では、ネットワーク又は通信接続がないときには、個人用ゲーム・デバイス20の動作を単に禁止する。このように、個人用ゲーム・デバイス20は、限られた規定の枠内のみで動作可能とする。
【0074】
これに関して、個人用ゲーム・デバイス20の利点の1つは、使用中以外は、ゲーム・コードを個人用ゲーム・デバイス20に格納しない、即ち、常駐させないように、これを構成できることである。即ち、ゲームを提示しプレーする際に利用するゲーム・コードは、ゲーム・サーバ70のような、遠隔地に格納しておく。ゲームを提示する許可が出た場合にのみ、ゲーム・データを個人用ゲーム・デバイス20に転送すればよい。したがって、デバイスが盗難にあっても、泥棒は固有の重要なゲーム・コードを得られない。
【0075】
本発明の1つ以上の実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20を特定のプレーヤ向けに「カスタマイズ」することもできる。一実施形態では、プレーヤがプレーヤ・アカウントを作成することができる。このアカウントは、クレジット情報を含むだけでなく、プレーヤの好みの情報も含むようにするとよい。例えば、プレーヤは、特定のゲームをプレーすることを好み、特定の額面で賭けを行うことを指定することができる。これらの好みは、プレーヤによってサインアップ・シート(sign-up sheet)上で示すことができ、次いで、これを用いてアカウントを作成するか、プログラム・インターフェースに入力し、プレーヤがこれを用いて彼らのアカウントを生成することができる。
【0076】
個人用ゲーム・デバイス20は、他の方法でもカスタム化することができる。例えば、個人用ゲーム・デバイス20は、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを通じて情報を表示するように構成することができる。インターフェースのエレメントの色(複数の色)を個人専用にすることもできる。加えて、メニュー、「ボタン」のレイアウト等もカスタム化することができる。
【0077】
一実施形態では、プレーヤの好みをプレーヤ・カード又はその他の携帯入力デバイスにも格納するとよい。例えば、プレーヤがプレーヤ・アカウントを作成する時点で、彼らの好みを入力することができる。プレーヤは、個人用ゲーム・デバイス20を用いて、個人情報を読み出し、それに応じてそれ自体を構成することもできる。
【0078】
一実施形態では、プレーヤには、プレーヤのアカウントに関する情報を含むプレーヤ・カードが発行される。プレーヤが彼らのプレーヤ・カードを、個人用ゲーム・デバイス20のカード・リーダ50を用いて読み取らせると、アカウント番号のような、プレーヤのアカウントに関する情報を提供することができる。次いで、プレーヤのアカウントにアクセスし、その中にある情報を用いて、ゲーム・デバイス20を個人専用にすることができる。例えば、プレーヤのアカウント情報を、個人用ゲーム・デバイス・インターフェース62が用いて、表示のための個人専用メニューを生成することや、プレーヤのデフォルトの賭け額でカスタム化した、プレーヤの好みのゲームを自動的に提示することができる。
【0079】
図4〜図7を参照して、本発明の別の実施形態について説明する。これらの図は、前述の個人用ゲーム・デバイス20のような、ゲーム・デバイスを用いてゲームを提示する方法の一実施形態を示す。これらの図は、前述の個人用ゲーム・デバイス20のような、ゲーム・デバイスを用いてゲームを提示する方法の一実施形態を示す。その中には、本発明の様々なその他の特徴についても図示されており、以下でこの方法と関連付けて説明する。これらの特徴は、単独でも又はその他の組み合わせや使用方とでも実施可能であることは理解されるであろう。
【0080】
図4は、本発明によるゲームの提示方法の1つを示す。図示のように、本方法は、前述したようなシステム60を通じて実施することができ、このシステムは1つ以上の個人用ゲーム・デバイス20を含む。
【0081】
図示のように、本発明の方法は、ステップS1から開始し、ここでプレーヤはゲーム・デバイスを取得する。ゲーム・デバイスは、前述のような個人用ゲーム・デバイス20、パーソナル・データ・アシスタント(PDA)、ラップトップ、又はその他のデバイスというように、種々の形式が可能である。デバイスは、携帯可能であってもなくてもよく、システムの他のデバイスから離れて位置していてもよい。
【0082】
ステップS2において、プレーヤは、1つ以上のゲームをプレーする権利を購入するか、又はそれ以外の方法で取得する。このような方法の1つについて、図5を参照しながら詳しく説明する。
【0083】
図5に示すように、ステップS2Aにおいて、プレーヤに、少なくとも1つ以上のゲーム・プレー・イベントを購入する選択肢を提示することが好ましい。図示のように、プレーヤには、プレーヤのアカウントに関する選択肢というような、種々のその他の選択肢も提示することができる。前述のように、プレーヤはアカウントを有することができ、これを用いて、ゲームを購入するため又は賭けを行うため等に、金額を提示する。アカウントは、銀行又はその他の金融機関と関連付けることができ、あるいはカジノ又はゲーム提供者と関連付けることもできる。
【0084】
図示の実施形態では、プレーヤには、(a)アカウントを調整する、(b)ゲームを購入する、(c)アカウントに関する問い合わせを見直す又は行う、(d)現金を引き出す、又は(e)現金を預託する選択肢を提示する。選択肢(a)及び(c)〜(e)については、種々の様式で実施可能であるので、ここでは詳しく説明しない。しかしながら、これらの選択肢に種々の方法を連動させれば、ユーザがアカウントにアクセスする、預託を行う、引き出しを行う、アカウント情報を得る等を行うことが可能となる。
【0085】
プレーヤが選択肢(b)を選択した場合、ステップS2Bにおいて、プレーヤが1つ以上のゲーム又はゲーム・イベントを購入することを許可する。この機能は、種々の態様で遂行することができる。一実施形態では、この選択により、個人用ゲーム・デバイス20をゲーム・サーバ70に接続させる。好ましくは、プレーヤは、次に、賭ける額を選択又は入力する。例えば、プレーヤは、100.00ドル分のゲームをプレーすることを選択することができる。
【0086】
ステップS2Cにおいて、プレーヤは、プレーヤが賭けることを選択した金額を表す値を供給する。前述のように、プレーヤは、この支払いを行うためにクレジット・カードを用いることもできる。個人用ゲーム・デバイス20が、紙幣承認器又は硬貨受入部を含むことによって、そのように構成されている場合、プレーヤは現金を用いることもできる。一実施形態では、プレーヤは、カジノ又はその他のゲーム提供者と確立したプレーヤ会計口座を利用することができる。供給された値は、プレーヤのポイント、又はゲーム提供者が受け入れるその他の指標というような、金額以外でもよい。
【0087】
ステップS2Dにおいて、プレーヤは、1つ以上のプレーするゲームを選択する。一実施形態では、プレーヤに、ゲームのメニューを提示して、そこから選択させるとよい。プレーヤは、単一のゲーム又は多数のゲームをプレーのために選択することができる。
【0088】
一実施形態では、プレーヤに、賭けた額に関係して、プレーするゲームの回数に関する情報を提供するとよい。例えば、プレーヤは、ビデオ・ポーカのゲームをプレーする際100.00ドル賭けることを選択することができる。次いで、プレーヤに、個々のゲームでどれだけ賭けたいかを示すように要求することができる。例えば、プレーヤに、ゲーム毎に0.025ドル又は1.00ドル賭けたいかを示すように要求することができ、あるいは、デフォルトの賭け額を1つ以上のゲームに適用してもよい。プレーヤがゲーム毎に1.00ドル選択するか、又はデフォルト賭け額が1.00ドルであり、プレーヤが100.00ドル賭けたとすると、ゲーム・サーバは、プレーヤに、100回のビデオ・ポーカ・ゲームをプレーする資格があることを示すことができる。
【0089】
尚、前述のステップの全体的な目的は、プレーヤがプレーしたいゲームの回数、及びプレーするために与えた賭け金又は支払いを規定することであることは認められよう。前述のように、ゲームの回数は、プレーヤが賭けたい総額、及びゲーム当たりの賭けの金額、又は各ゲームをプレーするコストを含む多数の要員に応じて変化する可能性がある。したがって、前述のステップも、種々の要員に応じて変化する可能性がある。例えば、プレーの選択のために、ゲーム・プレー・パッケージを提供することもできる。ゲーム・プレー・パッケージは、25.00ドルというような、ある賭け金に対し、ゲーム毎に1.00ドルで、又は割引して、25回のビデオ・ポーカ・ゲームをプレーする選択肢を設ける場合もある。この例では、プレーヤは、ゲーム・プレー・パッケージから1つを選択し、しかるべく賭け金を提示するだけでよい。
【0090】
次に、プレーヤの素性及び/又はプレーヤのゲームをプレーする権利を検証することができる。一実施形態では、ステップS2Eにおいて、プレーヤに関する所要の情報を取得する。図示のように、この情報は、プレーヤの指紋のような、生物測定情報から成る。ステップS2Fにおいて、収集した情報を用いてプレーヤの検証、及び/又は彼らのゲームをプレーする資格を検証する。一実施形態では、これは、収集した生物測定情報を、格納されている生物測定情報と比較することから成る。例えば、プレーヤが彼らの会計口座をカジノと設定するとき、又は個人ゲーム・デバイス20を借り出すとき、プレーヤは生物測定情報を提供するように要求される。この情報は、検証プロセスにおいて用いるために、格納される。
【0091】
尚、プレーヤの識別及び/又はゲームをプレーする資格の検証を行うためには、他の情報を用いてもよい。例えば、検証は、パスワード等のような識別子の使用によって遂行することができる。角膜走査、顔の特徴(プレーヤの画像をカメラ41で取り込むことによる等)といような他の生物測定を用いてもよく、又はその他の認証によってもよい。
【0092】
一実施形態では、検証ステップは、プレーヤがゲームをプレーする法的年齢に達しているかどうかの検証を含む。一実施形態では、プレーヤの年齢が検証された場合だけ、アカウントを設定すること、又は個人用ゲーム・デバイス20を取得することが許される。この構成では、一旦プレーヤの生物測定情報が一致したなら検証が保証される。何故なら、プレーヤは、最初に法的年齢に達していなければ、アカウントにもデバイスにも到達できないからである。これによって、例えば、未成年が個人用ゲーム・デバイス20を用いてゲームをプレーすることを防止し、プレーヤ以外の第三者が個人用ゲーム・デバイス20を用いることも防止する。
【0093】
ステップS2Gにおいて、ゲーム・サーバ70はゲーム情報を提供する。一実施形態では、前述のように、これは、ゲーム・コードの個人用ゲーム・デバイス20へのダウンロードを含む場合がある。ゲーム・コードは、個人用ゲーム・デバイス20が、プレーヤが選択した1つ又は複数のゲームを提示することを可能にする、実際の実行可能コードを含むことができる。
【0094】
本発明の好適な実施形態では、基本ゲーム・コードを個人ゲーム・デバイス20内に格納しておくか、又は常駐させておく。このゲーム・コードは、しかしながら、それ自体では個人ゲーム・デバイス20にゲームを提示させることはない。この構成では、個人用ゲーム・デバイス20がゲームを提示するためには、追加のコード又はデータを個人用ゲーム・デバイス20に供給しなければならない。
【0095】
一実施形態では、ゲーム・サーバ70は、ゲーム結果及び/又は支払い表情報を送信するように構成されている。ゲーム結果情報は、ランダムに生成したゲーム成果データを含むことが好ましく、個人用ゲーム・デバイス20に供給すると、個人用ゲーム・デバイス20は、結果(成果)データに伴う特定の成果を有するゲームを提示する。例えば、ゲーム成果データは、数値コードのような、乱数発生結果を含むことができ、これがゲーム・コードに供給されると、ゲーム・コードは、その対応する成果を有するゲームを提示する。「スロット」型ゲームの場合、成果コードは、勝利の成果「3つのサクランボ」を表してもよい。他の実施形態では、成果コードは、ゲーム・コードを用いてゲームを提示するために用いることができる、更に詳細なデータを含むことができる。例えば、データは、ブラックジャックのゲームにおいてプレーヤに配るあるカードを表すことができ、更にはきしたいカードに基づいて、プレーヤが選択することができる、可能な追加カードを表すこともできる。
【0096】
尚、ゲーム・サーバ70によって個人用ゲーム・デバイス20に供給されるデータは、プレーするゲームの回数によって異なる場合がある。例えば、プレーヤが、ゲーム毎に1ドル賭ける場合に、100.00ドル賭けることを選択した前述の例では、ゲーム・サーバは100回のゲームに関する情報を提供しなければならない。
【0097】
先に示したように、データは支払い表データも含むことができる。このデータは、成果及び/又は勝利の成果の払戻額を計算する際に有用である。尚、支払い表は、一般にはゲームの成果とは関係なく、賭けた金額に応じて変化し得ることは認められよう。このように、プレーヤが異なる賭け金額を選択できるときに、勝ち取った金額を計算するために、支払い表は必要となる。
【0098】
一実施形態では、追加のデータを個人用ゲーム・デバイス20に供給する。このデータは、プレーヤに関する生物測定データ、及びグローバル・ポジショニング・システム(GPS)データを含むことができる。
【0099】
データ又は情報を個人用ゲーム・デバイス20に提供したならば、ステップS2Hにおいて、ゲーム・サーバ70は、後の調整のために、情報を会計サーバ68に送ることが好ましい。この情報は、例えば、個人用ゲーム・デバイス20にデータを供給した各ゲームに伴う勝利又は敗北に関するデータを含むことができる。このように、プレーヤがゲームをプレーするに連れて、各ゲームに伴う勝利及び敗北を追跡し検証することができる。
【0100】
再度図4を参照すると、ステップS3において、プレーヤはゲーム・セッションを開始する。プレーヤは、個人用ゲーム・デバイス20、又は前述のような他のゲーム・デバイスを取得する。プレーヤは、特定の供給源からデバイスを取得するように要求される場合もあり、セッションを開始するために、デバイス等を単にオンにすればよい場合もある。
【0101】
好適な実施形態では、ステップS4において、ゲーム・サーバ70と個人用ゲーム・デバイス20との間で通信を開始する。一実施形態では、ゲーム・サーバ70から個人用ゲーム・デバイス20に情報を送信し、この情報が個人用ゲーム・デバイス20によって受信されると、個人用ゲーム・デバイス20がゲームをテージするモードに、これを維持する。したがって、この情報を「起動情報」と呼ぶこともできる。この情報は、個人用ゲーム・デバイス20に間欠的に送信されるデータを含むことができる。情報送信間の間隔は変化してもよく、5〜30秒とするとよい。
【0102】
好ましくは、起動はワイヤレス通信リンクを通じて送信される。好ましくは、個人用ゲーム・デバイス20が起動情報を受信する「ゲーム・ゾーン」を作成するように、送受信機64及び種々のリレー66を、その数、位置、及び電力を含んで構成する。好ましくは、このゾーンの外側では、起動情報は、個人用ゲーム・デバイス20によって受信されない。
【0103】
好適な実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20がある時間期間に起動情報を受信しない場合、個人用ゲーム・デバイス20は自動的にそれ以上のゲーム・プレーを行わせないように構成されている。このように、個人用ゲーム・デバイス20のユーザは、規定のゲーム・ゾーン又はカジノ内というような、ある指定された区域以外でゲーム・プレーに参加することは許されていない。
【0104】
一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20のある機構は、起動情報には無関係に、起動したままにしておくことができる。例えば、プレーヤにゲーム等を前もって見せるというような、種々のメニュー機構が動作状態のままでい続けてもよい。プレーヤがPDA等のような、個人用ゲーム・デバイス20以外でゲームをプレーしている場合、その種々の機構は、ゲーム・プレーとは無関係のもののように、起動したままにしておいてもよい。
【0105】
一実施形態では、ステップS5において、個人用ゲーム・デバイス20をゲーム・プレーのために検証する。図6は、このような方法の一例を示すが、他の方法を用いてもよいことは理解されるであろう。
【0106】
図6を参照すると、ステップS5Aにおいて、生物測定情報をプレーヤから取得する。一実施形態では、これは、個人用ゲーム・デバイス20において、指紋リーダ49を用いて指紋情報を読み取ることから成るとすればよい。加えて、一実施形態では、個人用ゲーム・デバイス20の位置に関するGSPデータも個人ゲーム・デバイス20によって取得する。
【0107】
ステップS5Bにおいて、生物測定データを、以前に取得した生物測定情報(図5のステップS1Gを参照のこと)と比較することが好ましい。ステップS5Cにおいて、生物測定情報が一致しない場合、ステップS5Dにおいてこのセッションを終了する。他の実施形態では、生物測定情報が一致しない場合、プレーヤに、彼らの指紋を再度走査することによる等で、生物測定情報が一致する試みをするように要求するとよい。
【0108】
生物測定情報が一致した場合、ステップS5Eにおいて、ゲーム・サーバ68からの起動情報を評価する。これは、情報の品質又は受信時刻を評価し、ある規格又は要件を満たすか否か判定することから成るとするとよい。起動情報が要件を満たさない場合、ステップS5Gにおいて、セッションを終了する。
【0109】
起動情報が要件を満たす場合、ステップS5Hにおいて、個人用ゲーム・デバイス20を、ゲーム・プレーのために検証する。図4を再度参照すると、ステップS6において、プレーヤはゲーム・プレーに参加することを許可される。一実施形態では、プレーヤがプレーのために選択したゲームの内の1つが、プレーヤに提示される。
【0110】
好ましくは、ステップS7において、まだプレーするゲームが残っているか否か、そしてプレーヤがプレーし続けることを望んでいるか否かの判定を行う。そうである場合、個人用ゲーム・デバイス20をステップS5において再度検証し、その後に次のゲームをプレーのために提示することが好ましい。
【0111】
前述のように、好適な実施形態では、ゲームをプレーのために提示するとき、個人用ゲーム・デバイス20は、常駐するゲーム・コードを、ダウンロードしたゲーム・データと共に用いて、ゲームを提示する。ゲーム・データは、プレーするゲームに対するある「成果」を表すデータを備えている。
【0112】
プレーヤがプレーするのを止めたい場合、又は全てのゲームをプレーし終えた場合、ステップS8において、プレーされた1つ又は複数のゲームの結果を個人ゲーム・デバイス20に格納することが好ましい。これらのゲーム結果を検証のためにゲーム・サーバ70に送信する。
【0113】
ステップS9において、一旦ゲーム・プレーを中止したなら、ゲーム・サーバは起動情報を送信するのを中止し、プレーヤによるゲーム・プレーにおける個人用ゲーム・デバイス20のあらゆる使用を以降禁止する。
【0114】
ステップS10において、ゲーム結果を検証することが好ましい。図7は、このような方法の一実施形態を示す。
ステップS10Aにおいて、個人用ゲーム・デバイス20は、ゲーム・サーバ70との通信リンクを確立する。ステップS10Bにおいて、認証を行う。好ましくは、この認証は、プレーヤがPIN又は、生物測定(前述の指紋と同様)のようなその他の識別子を提供する。
【0115】
認証が完了したなら、ステップS10Cにおいて、ゲーム・サーバ70は会計サーバ68と通信リンクを確立することが好ましい。ゲーム・サーバは、個人用ゲーム・デバイス20が供給したゲーム結果データを送信する。この情報は様々である可能性があるが、個々の個人用ゲーム・デバイス20又は「ゲーム集合」を識別する情報、並びにゲーム毎の勝利及び敗北、及び/又は総合的な勝利又は敗北情報を表す金銭的均衡のようなゲームの結果を含むとよい。
【0116】
ステップS10Dにおいて、会計サーバ68は、ゲーム情報を最初に生成したときに(図5のステップS1H参照)ゲーム・サーバ70が供給した、以前に供給されたセッション・データを読み出す。
【0117】
ステップS10Eにおいて、一実施形態では、会計サーバ68は、ゲーム・データに伴う結果を生成する。これは、会計サーバ68が各ゲーム成果に伴う金銭的勝利及び敗北、並びに全てのゲームに対する総合的な勝利又は敗北を決定することから成るとすればよい。
【0118】
ステップS10Fにおいて、会計サーバは、個人用ゲーム・デバイス20が供給した成果データを、ゲーム・サーバ70が生成したゲーム・データに基づく成果データと比較する。
【0119】
ステップS10Gにおいて、データが同一でない場合、ステップS10Hにおいて、プレーヤに、調整における不一致を知らせることが好ましい。次いで、プレーヤに、ステップS10Iにおいて、問題を更に調査するためにカジノの代表者と連絡を取ることによる等で、助けを求めるように助言する。ステップS10Jにおいて、会計サーバ68は、調停を行うために用いたデータを、代表が問題を調査する際に用いるために格納することが好ましい。
【0120】
ステップS10Gにおいてデータを調整した場合、ステップS10Kにおいて、個々のゲームの賞金、又は1群のゲームの総合的賞金が所定の閾値を超えているか否か判定を行うことが好ましい。超えている場合、ゲーム結果の2回目の検証を行うことが好ましい。また、このステップは、ゲームの賞金を確認するというような追加の監査手順も含むとよい。この追加の調整が成功しなかった場合、プレーヤに、ステップS10Iにおけるように、代表者に連絡を取るように助言するとよい。
【0121】
ステップS10Kにおいて、賞金額が閾値未満である場合、ステップS10Lにおいて、プレーヤに調整を行ったことを知らせる。ステップ10Mにおいて、プレーヤにいずれかの賞金を支払うことが好ましい。プレーヤがゲーム会計口座を有する場合、これは、会計サーバ68が単にプレーヤのアカウント情報を更新するだけでよい。また、プレーヤには、チケットによって、彼らのクレジット・カード口座への預金(credit)によって等というように、他の方法で賞金を支払うこともできる。
【0122】
ステップS10Nにおいて、会計サーバ68は勝利情報を個人用ゲーム・デバイス20に送り、プレーヤが視認するようにすることが好ましい。例えば、個人用ゲーム・デバイス20に、「おめでとう。貴方は1015クレジット勝ち取りました。貴方の口座に預金され、現在合計1873クレジット持っています。」というようなメッセージを表示させることができる。
【0123】
本発明の更に別の態様について、図8を参照しながら説明する。前述のように、一実施形態では、プレーヤが1つ以上のゲームをプレーする権利を購入することは必須であり、ゲームの成果を規定する又は含むデータ又は情報を、後のゲーム・プレーにおいて使用するために生成する。図8は、ユーザがプレーのためにゲームを購入することができるシステムを示す。図示のように、システム60は、1つ以上のステーション80を含むことができる。ステーション80は、キオスクのような、専用ステーションを備えることができ、又はホーム・コンピュータから成るものでもよい。図示のように、ステーション80は、プロセッサ82、モニタ84、及びキーボード86を有するデスク・トップ・コンピュータの形態を有する。ステーション80は、種々の他の形態を有することもできる。ステーション80は、インターネット又は専用通信リンクを通じてというように、ゲーム・サーバ70と1回以上リンクされることが好ましい。
【0124】
一実施形態では、ユーザは、ステーション80を利用して、プレーのためのゲームを購入することができる。一実施形態では、ステーション80は、ゲームを購入する際、又は、彼らのアカウントを管理するというような、他の活動に参加する際に、ユーザにメニュー又はその他の情報を表示するように構成されている。
【0125】
一実施形態では、プレーヤがプレーのためのゲームを購入することに成功した場合、ゲーム・サーバ70は、ゲーム結果情報をキオスク70に送信するように構成することができる。次いで、ゲーム結果情報をスマート・カード・インターフェース90に送出し、プレーヤのスマート・カード92にデータを書き込むことができる。一旦データをカード92に格納したなら、プレーヤがそれを取り外し、前述のように、個人用ゲーム・デバイス20のような、ゲーム・デバイスに入力することができる。一旦ゲーム・デバイスに入力したなら、カード92から情報を読み出して、1つ以上のゲームを提示する際に用いることができる。
【0126】
別の実施形態では、ステーション80はドッキング・ステーション88を含むことができる。個人用ゲーム・デバイス20を、ドッキング・ステーション88とインターフェースするように構成すれば、ステーション88と個人用ゲーム・デバイス20との間で情報を送信することが可能となる。一実施形態では、ゲーム結果情報は、ドッキング・ステーション88を介して個人用ゲーム・デバイス80に提供することができる。この実施形態では、ユーザは、個人用ゲーム・デバイス80を取得し、次いでこれをドッキング・ステーション88と連動させることができ、あるいは個人用ゲーム・ステーション80を既にドッキング・ステーション88と連動させておき、その場所から「借り出す」ことを必須とすることもできる。
【0127】
なお、これらの実施形態では、ゲームを実施するステップの正確な順序は、図4〜図7に示したものとは異なる場合もあることは明らかであろう。
本発明によれば、これまで特定的に記載した以外の個人用ゲーム・デバイス20を用いて多種多様の賞品やサービスにアクセスすることも、プレーヤに許可することができる。例えば、プレーヤに部屋代のアカウントにアクセスし、彼らのホテル滞在に伴う現在の部屋代を見ることを許可してもよい。プレーヤは、ボーイスタブ(valet stub)識別番号を入力することによる等で、車両出し入れサービス(valet service)から彼らの車を要求することを許可してもよい。プレーヤは、多種多様のその他の賞品、サービス又は情報を取得し、多種多様のその他の活動に参加することを許可してもよい。
【0128】
本発明の個人用ゲーム・デバイス20は、多数の利点を有する。第1に、プレーヤは、個人用ゲーム・デバイス20を用いて、固定の場所以外でゲームに参加することを許可される。プレーヤは、従来の固定ゲーム・デバイスの場所とはかけ離れた場所においてゲームをプレーすることができる。これらの場所は、プレーヤのホテルの部屋、レストラン、バー又はラウンジ、スポーツ・ブック(sports book)、ホテル/カジノ・プール区域、及び固定のゲーム・デバイスから離れた多種多様のその他の区域を含むことができる。勿論、プレーヤは、個人用ゲーム・デバイスを利用して、据置ゲーム・マシンの区域においてゲームに参加することもでき、個人用ゲーム・デバイス及び据置マシン双方で同時にプレーされているゲームに参加することさえ可能である。
【0129】
個人用ゲーム・デバイスの別の利点は、デバイスの持ち運びが容易であることである。プレーヤは、彼らが場所から場所に、レストランからプレーヤの部屋にというように移動する際に、デバイスを携行することができる。このように、プレーヤが、食事やカジノ内の場所間の移動というような他の活動を行っている間でも、プレーヤがゲームをプレーできる状態は中断されない。
【0130】
個人用ゲーム・デバイスの別の利点は、その構成によって、使用が容易になったことである。個人用ゲーム・デバイスは、ハンド・ヘルド型でワイヤレスであることが好ましく、したがってプレーヤが容易に持ち運ぶことができる。加えて、個人用ゲーム・デバイス20は、設計が簡素であり、未経験のプレーヤであってもその使用方法を十分に理解することができる。通常、命令をディスプレイに表示したり、スピーカ36によって聴覚的に与えることによるというようにして、必要な行為をプレーヤに促すことができる。
【0131】
また、個人用ゲーム・デバイス20は、多目的型でもあり、プレーヤによるプレーのためにゲームのみを提示することには限定されない。注記したように、個人用ゲーム・デバイス20のプレーヤ又はユーザは、個人用ゲーム・デバイスを利用して、多種多様の情報にアクセスし、多種多様のサービスを得ることができる。プレーヤは、インターネットにアクセスして、そこから情報(ニュースや天気予報のような)を取得したり、それを通じて賞品やサービスを得ることもできる(ウェブサイトを有する販売業者に注文を出すことによって)。プレーヤは、部屋、ショー又はレストランの予約を行い、ホテル/カジノの情報を得ることもできる。
【0132】
本発明の一態様は、1つ以上の携帯デバイスを通じてゲームを提示する方法であって、デバイスは、ゲームを提示するための常駐のゲーム・コードを有するが、追加のゲーム・データがなければ、ゲームをプレーすることができない。好ましくは、追加のゲーム・データは、RNG及び/又は支払い表情報のような、ゲーム結果データを含む。この構成は、実質的に全てのゲーム・コードを携帯デバイスに格納することができ、したがってゲーム・プレーのためのデバイス構成に伴うダウンロードの回数を削減できるという利点がある。しかしながら、同時に、携帯デバイスは、最初に追加データを受信しないと、ゲームを提示しない。
【0133】
このゲームの関連する利点は、プレーヤが多数回のゲームのための支払いを1回で行えることである。ゲームをプレーする際に、クレジット・カードの認証による等で、プレーするゲーム毎に支払いを確認するのを強制する代わりに、プレーヤは、多数回のゲーム全ての「ゲーム結果」に対して同時に支払いを行う。
【0134】
本発明の一態様として、ゲーム結果を、スマート・カードのような、ゲーム・カード上に供給することができる。次いで、プレーヤは、ゲーム結果を保持し、種々の時点に種々の場所でゲームを携帯デバイス上でプレーする際に、それらを用いることができる。例えば、プレーヤは、100回のゲームを購入することができ、それに伴う「結果」をプレーヤ・カード上に格納することができる。結果情報は、ゲームをプレーヤに提示する際に用いるために、携帯デバイスによって読み出すことができる。次いで、プレーヤは、後の時点において、異なるデバイスを用いても、追加のゲームをプレーすることを選択することができる。その後の時点において、結果情報を再度読み出し、追加のゲームを提示するために用いることができる。
【0135】
本発明の別の利点は、携帯デバイスを適正な場所で用い、盗まれたり改竄されたりしないことを確証する構成である。前述のように、これは、起動データを携帯デバイスに送信するシステムを備えており、この情報が受信されなかったり、又は確認されない場合、携帯デバイスはプレーのためのゲームを提示しない。これによって、例えば、携帯デバイスを持ち去ったり、無許可の場所でそれを使用しようとする使用を防止する。
【0136】
尚、前述の装置の構成及びその方法は、本発明の原理の応用を単に例示するに過ぎず、特許請求の範囲に規定する本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの他の実施形態や変更も可能であることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の一実施形態による個人用ゲーム・デバイスの斜視図である。
【図2】図1に示した個人用ゲーム・デバイスの構成要素の配列のブロック図である。
【図3】本発明による個人用ゲーム・デバイスを含むゲーム・システムの模式図である。
【図4】本発明の一実施形態による個人用ゲーム・デバイスにゲームを提示する方法を示すフローチャートである。
【図5】個人用ゲーム・デバイス上でプレー用ゲームを購入する一方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明にしたがってゲーム・プレーのために個人用ゲーム・デバイスを検証する一方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明にしたがってゲーム成果を検証する方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明のドッキング・ステーションを示す図である。
【図9】本発明によるシステムの更に別の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム・サーバを含むカジノ環境において、個人用ゲーム・デバイスのユーザに賭博ゲームを提示する方法であって、前記個人用ゲーム・デバイスを用いて、1つ以上のゲームをプレーを希望するユーザの入力を受けるステップと、プレーするゲームの数に関連するゲーム結果を発生するステップと、前記個人用ゲーム・デバイスに前記ゲーム結果を送信するステップと、前記ゲーム結果を前記個人用ゲーム・デバイスに格納するステップと、前記個人用ゲームにおいて、前記ゲーム結果を用いてゲーム・コードを実行することにより、少なくとも1つのゲームを前記個人用ゲーム・デバイスの前記ユーザに提示するステップとを備えていることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記ゲーム結果は、1つ以上の乱数発生器が発生する数値データを含み、前記数値データは、所定のゲーム成果を表すことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、前記ゲーム結果は、支払い表データを含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、該方法は、ユーザから、前記賭博ゲームをプレーする際の賭け金に対する支払いの入力を受けるステップを含み、前記プレーヤにより与えられた支払いの額に対応して、ゲーム結果を発生することを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法において、前記カジノ環境は、会計サーバを含み、前記方法は、前記個人用ゲーム・デバイスにおいて会計口座情報を受け入れるステップと、前記会計口座情報を前記会計サーバに送信するステップと、前記会計サーバにおいて会計トランザクション・データを確認するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、該方法は、前記ゲームの結果を前記個人用ゲーム・デバイスから前記ゲーム・サーバに送信するステップと、前記発生したゲーム結果から前記ゲームの結果を判定するステップと、前記送信された結果及び判定した結果を比較して、これらを調整するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、前記ゲーム結果は、通信リンクを通じて前記個人用ゲーム・デバイスに送信され、前記通信リンクの少なくとも一部がワイヤレスであることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法において、前記ゲーム結果を、携帯データ記憶媒体上に格納するステップと、前記個人用ゲーム・デバイスにおいて前記記憶媒体から前記ゲーム結果を読み出すステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
1つ以上のゲームを提示するゲーム・システムであって、ゲーム情報を表示するように構成されたディスプレイと、ゲーム・コードを実行するように構成されたプロセッサと、前記プロセッサが実行するゲーム・コードを格納するように構成されたメモリと、情報を受信し情報を送信するワイヤレス通信インターフェースとを含むハンド・ヘルド・デバイスと、1つ以上のゲームの結果に関する情報を発生するように構成されたゲーム・サーバであって、前記情報を前記個人用ゲーム・デバイスにおいて前記ゲーム・コードと共に用いると、少なくとも1つのゲームがプレーのために提示されるようにした、ゲーム・サーバと、前記個人用ゲーム・デバイスのユーザがプレーする1つ以上のゲームに対する支払いを確認するように構成された会計サーバとを備えていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項10】
請求項9記載のゲーム・システムであって、前記結果を、ワイヤレス通信リンクを通じて、前記個人用ゲーム・デバイスに送信するように構成された、少なくとも1つの送受信機と複数のリレーとを含むことを特徴とするゲーム・システム。
【請求項11】
請求項9記載のゲーム・システムにおいて、前記1つ以上のゲームの前記結果を格納するように構成された1つ以上の携帯データ記憶デバイスを含み、該携帯データ記憶デバイスは、前記個人用ゲーム・デバイスによって読み取り可能であることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項12】
請求項9記載のゲーム・システムにおいて、前記会計サーバは、前記1つ以上のゲームの前記結果から勝利の結果を判定し、該結果を、前記個人用ゲーム・デバイスにおける前記ゲームの提示によって得られた結果に対して調整するように構成されていることを特徴とするゲーム・システム。
【請求項13】
携帯ゲーム・デバイスを用いてゲームを提示する方法であって、第1の場所において携帯ゲーム・デバイス用のゲーム・プレー起動情報を発生するステップと、前記起動情報を送信するステップと、前記起動情報が前記携帯ゲーム・デバイスによって検出されたか否か判定するステップと、前記起動情報が検出されていない場合、前記携帯ゲーム・デバイスにおけるゲーム・プレーを禁止するステップと、前記起動情報が検出された場合、前記携帯ゲーム・デバイスにおいてゲーム・プレーを許可するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、前記送信するステップは、前記起動情報をワイヤレスでブロードキャストすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13記載の方法において、前記起動情報は、特定の携帯ゲーム・デバイス使用区域に行き渡るように、複数のリレーによってワイヤレスにブロードキャストされることを特徴とする方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2007−506520(P2007−506520A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−528185(P2006−528185)
【出願日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/031315
【国際公開番号】WO2005/031666
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(592123897)アイジーティー (44)
【Fターム(参考)】