説明

健康指圧スリッパ

【課題】通常屋内で使用されるスリッパの、足を乗せる表面部分に、大きさの異なる木製の半球体を装着し、足裏全体を指圧マッサージする履物を提供する。
【解決手段】薄底の平らなスリッパの、足裏が接する部分に、3種類の大きさの異なる、軽い材質の木製の半球体(a),(b),(c)を強力接着剤で接着して、足裏全体に指圧効果を得られるようにし、足の甲を覆う部分(d)は、左右に開きマジックテープ(e)で好みの位置で止められるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常屋内で使用されるスリッパの、足を乗せる表面部分に、大きさの異なる木製の半球体を装着し、足裏全体を指圧マッサージすることを目的とするものである。
【技術背景】
【0002】
従来、健康スリッパと言うと、足を乗せる部分に、細かな突起を付けたものや、磁気などを埋め込んで血行を促進させると言われる物であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それらには、次のような問題点があった。
(イ)小突起物では、足の裏面に細かな刺激は得られても、指や指圧用の器具で、ゆっくりとおされているような感覚は得られなかった。
(ロ)磁気などが埋め込んである物では、なかなかその効果が実感できず、小突起物では、時として足裏表面に、痛み・痒みなどを感じたりすることがあった。
(ハ)スリッパの足を入れる部分の大きさが決められているので、きつめで履いたり緩めで履いたりと、自分の好きな位置での選択ができなかった。
(ニ)足裏に接する部分が、ゴム製やプラスチック製のものが多いので、素足で使用すると蒸れたり汗をかいたりで不快に感じたり、また、細かな凹凸が多い為、隙間に埃やゴミがたまりやすく、一度たまると、非常に取り難かった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明は、薄底の平らなスリッパの、足裏が接する部分に、軽い材質の木製の半球体を、指先部分は、5本指すべてに当たるように小さい半球体を5列に配し、土踏まずの足裏の凹んだ部分には大きめの2種類の半球体を配し、また踵部分は小さい半球体と、計3種類の半球体を用いて足裏全体に指圧効果が受けられるようにした。また、足の甲を覆う部分は、左右に開くように分かれていて、マジックテープで好きな位置でとめられるようにした。
【発明の効果】
【0005】
3種類の大きさの違う半球体を使用することで、それぞれの足裏のつぼにあった刺激が得られる。足の甲の止める位置を自在に決められるため、その時点での状況・状態・体調などで使用しやすい位置に変えることが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお以下は、足のサイズ23センチ程度の大きさの人に適したものとする。
(イ)直径23センチ厚さ5ミリ程度の厚紙を図1の形に裁断し、図3(g)の底面とし、合皮で覆い強力接着剤で接着する。同型に裁断した5ミリ程度のウレタン図3(f)を合皮で覆い同じく接着し、2つの底板を作成する。
(ロ)足裏を乗せる面に、直径1センチ程度の軽い木製の半球体図1(a)を、指先側に5個並べ6列配し、強力接着剤で接着する。
(ハ)同様に踵側に同等の半球体を、4個並べ5列配し接着する。
(ニ)中央部分いわゆる土踏まずに於いては、内側に直径3センチの半球体図1(b)を縦列に2個、中央にひと回り小さい直径2.5センチの図1(c)を、同じく縦列に2個、外側には直径1センチの図1(a)を縦列に4個配し、それぞれ接着する。
(ホ)足の甲を覆う部分図1(d)を左右にそれぞれ図3(f)と図3(g)の2つの底板間に挟み強力接着剤でしっかりと接着し、好きな位置で止められるよう内側図2(e)にマジックテープを取り付けた。
本発明は、以上の構成からなり、これを使用すると、3種類の大きさの違う半球体がそれぞれのつぼを圧するので、細かな突起とは全く違い、指や指圧用の器具でゆっくりと押されているような刺激が得られ、木製の半球体を使用しているので、長時間使用してもムレもせず、埃やゴミも溜まりにくく、また溜まった場合でも容易に取れた。
なお、ゴム・プラスチック等の材料を用いて、底面の下に、同型の新たな底面を装着することにより、外履きとしても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の正面図
【図2】足の甲を覆う部分をはずした正面図
【図3】本発明の側面図
【符号の説明】
【0008】
(a)直径1センチの木製の半球体
(b)直径3センチの木製の半球体
(c)直径2.5センチの木製の半球体
(d)足の甲を覆う部分
(e)足の甲を覆う部分に取り付けられたマジックテープ
(f)厚さ5ミリのウレタンを合皮で覆ったもの
(g)厚さ5ミリの厚紙を合皮で覆ったもの

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄底の平らなスリッパの、足裏が接する部分に、指先部分と踵部分は小さめの、中央土踏まず部分には、2種類の大きさの異なるものと、計3種類の軽い材質からなる木製の半球体を強力接着剤で接着して、足裏全体に指圧効果を得られるようにした、また足の甲を覆う部分は、左右に開き、マジックテープで好みの位置で止められるようにしたことを特徴とする健康指圧スリッパ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−326257(P2006−326257A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−184021(P2005−184021)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(505238511)
【Fターム(参考)】