傷口用包帯
【課題】
【解決手段】所定の身体部位のための傷口用包帯は、所定の身体部位を収容して覆うような構成及び寸法付けにされ、可撓性の不通気性材料で形成されシールされたケーシングと、このケーシング内部に配置された密に詰められ得る充填材料と、ケーシングから空気を排出するためにケーシング内部と連通するバルブとを有する。充填材料は、ケーシング内で互いに結合して、所定の身体部位に適合する硬い構造体を形成する。
【解決手段】所定の身体部位のための傷口用包帯は、所定の身体部位を収容して覆うような構成及び寸法付けにされ、可撓性の不通気性材料で形成されシールされたケーシングと、このケーシング内部に配置された密に詰められ得る充填材料と、ケーシングから空気を排出するためにケーシング内部と連通するバルブとを有する。充填材料は、ケーシング内で互いに結合して、所定の身体部位に適合する硬い構造体を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、傷口用包帯に関し、更に詳細には、手足の切断手術の直後に使用される義足用の硬い包帯に関する。
【背景技術】
【０００２】
切断手術後の義足の術後療法により、主要な傷口の治療と痛みのコントロールとを確実に行い、浮腫を減じ、および正確な義足の形成を補助する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の術後療法では、殺菌ガーゼを柔らかく巻き、詰め物をし（padding）、この後に、弾性の覆いで圧迫包帯をしていた。これらの包帯は、弾性の覆いが義足に高い圧力をかける可能性があり、傷口の検査が必要なときに取り外し難いという欠点を有する。
【０００４】
他の技術が、手足の切断の直後に取り外し不可能な硬いギプス包帯が義足に適用されるようなタイプの硬い包帯を提供している。このギプス包帯は、義足を固定するが、幾つかの大きな欠点を有する。この術後療法の包帯の主な欠点は、ギプス包帯を適用するために時間がかかりそのための技能が必要となることなどである。もう１つの欠点は、このギプス包帯を壊すか手足から取り外さないと義足の検査が行えないことである。
【０００５】
本発明は、包帯を壊すことなく義足を堅く固定しその容易な検査を可能にしながら義足を容易に覆うように構成された硬い傷口用包帯を提供することによって、従来技術のこれらの欠点を克服している。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の１つの実施形態によれば、内部に配置された密に詰められ得る充填材料を収容し、シールされたケーシングが提供されている。このケーシングは、可撓性の不通気性材料で形成され、所定の身体部位を収容できるような構成および寸法付けにされている。本発明は、空気を排出するためにケーシングの内部との連通を可能にする適当な構成物を有し、充填材料が集合して互いに結合して、所定の身体部位に適合する堅い構造体を形成する。シールされたケーシングは、相互接続され、この充填材料の相互結合後に傷口用包帯の中央部に対して所定の位置及び領域で曲げられ得る幾つかの部分に分割されている。中央部には更に、所定の身体部位の先端部を収容するようにパッドが接続されている。
【０００７】
本発明の重要な態様および特性は、所定の身体部位への容易な適用とその容易な検査とを可能にし硬い構造体に形成される傷口用包帯を含む。特に、この硬い包帯は、ケーシングの可撓性の性質と固有の形状とによって曲げられることができ、所定の身体部位の検査のために包帯を壊さずにこの身体部位から取り外し可能である。
【０００８】
本発明の他の重要な態様および特性は、所定の身体部位に快適さと安全性とを与えながらもこの所定の身体部位を容易かつ迅速に堅く固定することを果たす傷口用包帯である。
【０００９】
手足の切断手術の直後に義足を固定することにおいて説明されてきたが、本発明は、義足の固定用に限定されるように意図されておらず、所定の身体部位の固定と検査とが単純かつ迅速に行われる全ての応用例に向けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
図１は、ポリマーでコーティングされた布やポリマーフィルムなどの可撓性の不通気性シート材料で形成され、内部空間１１を規定するようにシールされたケーシング１０の平面図を示す。このケーシング１０は、図１Ａに示されるように、２つの隣接するシート１０ａおよび１０ｂから形成可能であり、対向する細長い長手方向の部分２４、２４’と、対向する中間の横方向の部分２６、２６’と、これら長手方向の部分２４、２４’と横方向の部分２６、２６’との間に位置された中央部２８とに分割されている。バルブ１６が、長手方向の部分２４、２４’の１つに沿って設けられ、ケーシングの内部と連通するように配置されている。このバルブ１６の代わりに、ケーシング内部へのシール可能なアクセス部を与えるのに適した所定の装置もしくは構成物が使用されてもよい。
【００１１】
ケーシング１０の内部には、充填材料１７が配置されており、この充填材料は、このシールされたケーシング１０からバルブ１６を通じて空気が排出されると、集合して互いに結合し、ケーシング１０と共に所定の身体部位に適合する硬い構造物を形成する。充填材料１７（図１Ａ）は、密に詰められ得るもしくは詰められ得ない所定のサイズの範囲内の粒子を有する。この粒子は、ビーズ、粒子、パウダー、もしくは、有機材などであり、シールされた真空空間から空気を排出すると互いに結合するように配置され得る。特定のタイプの充填材料１７は、泡状および固形状の熱可塑性材料、熱硬化性材料、および砂を含む。
【００１２】
図２は、充填材料１７を有さないケーシング１０の内部と、横方向の部分２６、２６’および中央部２８からの長手方向の部分２４、２４’の分割部（division）１２を示す。この分割部１２は、ケーシング１０によって形成された折り線（crease）かケーシング１０を複数の部分に分割するひも（webbing）である。実際には、分割部１２は、ケーシング１０が互いに接続される複数の部分に分割され得るが、充填材料１７が互いに結合する前およびその後に中央部２８で曲げられ得る所定の配置に構成可能である。
【００１３】
ケーシング１０は、中央部２８に配置され、このケーシング１０上に固定されるかこの中に結合されたパッド１４を有する。このパッド１４は、所定の身体部位の先端部を収容するような構成及び寸法付けにされている。このパッド１４は、マジックテープ（登録商標）か、このマジックテープ（登録商標）（図示されず）に適合しその１側面に設けられた他の取着部材（図示されず）か、必要に応じてパッド１４が取り外しおよび交換され得るようにケーシング１０の中央部２８に設けられた取着部材（図示されず）を有していてよい。
【００１４】
図３は、長手方向の部分２４に接続されたストラップ１８を備えたケーシング１０の斜視図である。このストラップ１８は、マジックテープ（登録商標）の継ぎ部（hook and loop patches）、留め金、または各ストラップ１８の対向端部に接続するスナップ部材などのその端部に配置された接続部材（図示されず）を有する。
【００１５】
ケーシング１０の図示された形状は、本発明を制限するものではないが、本発明の骨子は、所定の身体部位を容易に覆うような構成及び寸法付けにされ、充填材料１７を収容してシールされたケーシングにある。例えば、ケーシング１０は、円形または長方形の形状を有し、所定の身体部位を覆うように折り曲げ可能な部分を有してもよい。
【００１６】
所定の身体部位に傷口用包帯を適用する方法が、図４〜６で説明されている。図４は、包帯が伸ばされた状態で、充填材料１７がケーシング１０内に均等に分配されるように、ケーシング１０が実質的な平面に沿って配置される、第１の工程を示す。図５は、所定の身体部位６０が長手方向の部分２４上に位置される、次の工程を示す。図６は、長手方向の部分２４’が所定の身体部位６０を覆うように折り曲げられる、その次の工程を示す。所定の身体部位６０を更に覆うように長手方向の部分２４’の下に差し込まれた横方向の部分２６がまた、示されている。図示されてはいないが、横方向の部分２６’がまた、折り曲げられた長手方向の部分２４’の下に差し込まれる。ストラップ１８が、長手方向の部分２４、２４’の周りに巻きつけられ、ケーシング１０を所定の身体部位６０に対して固定する。
【００１７】
図６はまた、管２２を介して真空装置２０をバルブ１６に接続する、次の工程を示す。真空装置２０は、ケーシング１０の内部から空気を排出する工程を行うために使用される。
【００１８】
図７は、ケーシング１０の内部から空気が排出され充填材料１７が互いに結合した後の硬いケーシング１０を示す。このケーシング１０は、所定の身体部位６０の形状に適合する。
【００１９】
図８は、所定の身体部位の検査のために開口されたケーシング１０を示す。このケーシング１０によって、ストラップ１８が解放され、長手方向の部分２４’と横方向の部分２６、２６’とが所定の身体部位６０から取り外される。
【００２０】
本明細書に開示された本発明の特定の実施形態は、説明だけを目的としており、請求項で規定された本発明の精神と範囲とから逸脱することなく、当業者によって様々の変形が考えられ実施され得る。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】本発明のシールされたケーシングの平面図である。
【図１Ａ】図１の線Ｉ−Ｉに沿って切断された断面図である。
【図２】シールされたケーシングの内部を示す平面図である。
【図３】シールされたケーシングを示す斜視図である。
【図４】伸ばされた状態の傷口用包帯を示す斜視図である。
【図５】傷口用包帯に沿って配置された所定の身体部位を示す斜視図である。
【図６】シールされたケーシングの内部から空気が排出される前に、真空装置に接続され所定の身体部位の一部を覆うように折り畳まれた傷口用包帯を示す斜視図である。
【図７】シールされたケーシングの内部から空気が排出された後の傷口用包帯を示す斜視図である。
【図８】所定の身体部位の検査のために開口された傷口用包帯を示す斜視図である。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、傷口用包帯に関し、更に詳細には、手足の切断手術の直後に使用される義足用の硬い包帯に関する。
【背景技術】
【０００２】
切断手術後の義足の術後療法により、主要な傷口の治療と痛みのコントロールとを確実に行い、浮腫を減じ、および正確な義足の形成を補助する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の術後療法では、殺菌ガーゼを柔らかく巻き、詰め物をし（padding）、この後に、弾性の覆いで圧迫包帯をしていた。これらの包帯は、弾性の覆いが義足に高い圧力をかける可能性があり、傷口の検査が必要なときに取り外し難いという欠点を有する。
【０００４】
他の技術が、手足の切断の直後に取り外し不可能な硬いギプス包帯が義足に適用されるようなタイプの硬い包帯を提供している。このギプス包帯は、義足を固定するが、幾つかの大きな欠点を有する。この術後療法の包帯の主な欠点は、ギプス包帯を適用するために時間がかかりそのための技能が必要となることなどである。もう１つの欠点は、このギプス包帯を壊すか手足から取り外さないと義足の検査が行えないことである。
【０００５】
本発明は、包帯を壊すことなく義足を堅く固定しその容易な検査を可能にしながら義足を容易に覆うように構成された硬い傷口用包帯を提供することによって、従来技術のこれらの欠点を克服している。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の１つの実施形態によれば、内部に配置された密に詰められ得る充填材料を収容し、シールされたケーシングが提供されている。このケーシングは、可撓性の不通気性材料で形成され、所定の身体部位を収容できるような構成および寸法付けにされている。本発明は、空気を排出するためにケーシングの内部との連通を可能にする適当な構成物を有し、充填材料が集合して互いに結合して、所定の身体部位に適合する堅い構造体を形成する。シールされたケーシングは、相互接続され、この充填材料の相互結合後に傷口用包帯の中央部に対して所定の位置及び領域で曲げられ得る幾つかの部分に分割されている。中央部には更に、所定の身体部位の先端部を収容するようにパッドが接続されている。
【０００７】
本発明の重要な態様および特性は、所定の身体部位への容易な適用とその容易な検査とを可能にし硬い構造体に形成される傷口用包帯を含む。特に、この硬い包帯は、ケーシングの可撓性の性質と固有の形状とによって曲げられることができ、所定の身体部位の検査のために包帯を壊さずにこの身体部位から取り外し可能である。
【０００８】
本発明の他の重要な態様および特性は、所定の身体部位に快適さと安全性とを与えながらもこの所定の身体部位を容易かつ迅速に堅く固定することを果たす傷口用包帯である。
【０００９】
手足の切断手術の直後に義足を固定することにおいて説明されてきたが、本発明は、義足の固定用に限定されるように意図されておらず、所定の身体部位の固定と検査とが単純かつ迅速に行われる全ての応用例に向けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
図１は、ポリマーでコーティングされた布やポリマーフィルムなどの可撓性の不通気性シート材料で形成され、内部空間１１を規定するようにシールされたケーシング１０の平面図を示す。このケーシング１０は、図１Ａに示されるように、２つの隣接するシート１０ａおよび１０ｂから形成可能であり、対向する細長い長手方向の部分２４、２４’と、対向する中間の横方向の部分２６、２６’と、これら長手方向の部分２４、２４’と横方向の部分２６、２６’との間に位置された中央部２８とに分割されている。バルブ１６が、長手方向の部分２４、２４’の１つに沿って設けられ、ケーシングの内部と連通するように配置されている。このバルブ１６の代わりに、ケーシング内部へのシール可能なアクセス部を与えるのに適した所定の装置もしくは構成物が使用されてもよい。
【００１１】
ケーシング１０の内部には、充填材料１７が配置されており、この充填材料は、このシールされたケーシング１０からバルブ１６を通じて空気が排出されると、集合して互いに結合し、ケーシング１０と共に所定の身体部位に適合する硬い構造物を形成する。充填材料１７（図１Ａ）は、密に詰められ得るもしくは詰められ得ない所定のサイズの範囲内の粒子を有する。この粒子は、ビーズ、粒子、パウダー、もしくは、有機材などであり、シールされた真空空間から空気を排出すると互いに結合するように配置され得る。特定のタイプの充填材料１７は、泡状および固形状の熱可塑性材料、熱硬化性材料、および砂を含む。
【００１２】
図２は、充填材料１７を有さないケーシング１０の内部と、横方向の部分２６、２６’および中央部２８からの長手方向の部分２４、２４’の分割部（division）１２を示す。この分割部１２は、ケーシング１０によって形成された折り線（crease）かケーシング１０を複数の部分に分割するひも（webbing）である。実際には、分割部１２は、ケーシング１０が互いに接続される複数の部分に分割され得るが、充填材料１７が互いに結合する前およびその後に中央部２８で曲げられ得る所定の配置に構成可能である。
【００１３】
ケーシング１０は、中央部２８に配置され、このケーシング１０上に固定されるかこの中に結合されたパッド１４を有する。このパッド１４は、所定の身体部位の先端部を収容するような構成及び寸法付けにされている。このパッド１４は、マジックテープ（登録商標）か、このマジックテープ（登録商標）（図示されず）に適合しその１側面に設けられた他の取着部材（図示されず）か、必要に応じてパッド１４が取り外しおよび交換され得るようにケーシング１０の中央部２８に設けられた取着部材（図示されず）を有していてよい。
【００１４】
図３は、長手方向の部分２４に接続されたストラップ１８を備えたケーシング１０の斜視図である。このストラップ１８は、マジックテープ（登録商標）の継ぎ部（hook and loop patches）、留め金、または各ストラップ１８の対向端部に接続するスナップ部材などのその端部に配置された接続部材（図示されず）を有する。
【００１５】
ケーシング１０の図示された形状は、本発明を制限するものではないが、本発明の骨子は、所定の身体部位を容易に覆うような構成及び寸法付けにされ、充填材料１７を収容してシールされたケーシングにある。例えば、ケーシング１０は、円形または長方形の形状を有し、所定の身体部位を覆うように折り曲げ可能な部分を有してもよい。
【００１６】
所定の身体部位に傷口用包帯を適用する方法が、図４〜６で説明されている。図４は、包帯が伸ばされた状態で、充填材料１７がケーシング１０内に均等に分配されるように、ケーシング１０が実質的な平面に沿って配置される、第１の工程を示す。図５は、所定の身体部位６０が長手方向の部分２４上に位置される、次の工程を示す。図６は、長手方向の部分２４’が所定の身体部位６０を覆うように折り曲げられる、その次の工程を示す。所定の身体部位６０を更に覆うように長手方向の部分２４’の下に差し込まれた横方向の部分２６がまた、示されている。図示されてはいないが、横方向の部分２６’がまた、折り曲げられた長手方向の部分２４’の下に差し込まれる。ストラップ１８が、長手方向の部分２４、２４’の周りに巻きつけられ、ケーシング１０を所定の身体部位６０に対して固定する。
【００１７】
図６はまた、管２２を介して真空装置２０をバルブ１６に接続する、次の工程を示す。真空装置２０は、ケーシング１０の内部から空気を排出する工程を行うために使用される。
【００１８】
図７は、ケーシング１０の内部から空気が排出され充填材料１７が互いに結合した後の硬いケーシング１０を示す。このケーシング１０は、所定の身体部位６０の形状に適合する。
【００１９】
図８は、所定の身体部位の検査のために開口されたケーシング１０を示す。このケーシング１０によって、ストラップ１８が解放され、長手方向の部分２４’と横方向の部分２６、２６’とが所定の身体部位６０から取り外される。
【００２０】
本明細書に開示された本発明の特定の実施形態は、説明だけを目的としており、請求項で規定された本発明の精神と範囲とから逸脱することなく、当業者によって様々の変形が考えられ実施され得る。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】本発明のシールされたケーシングの平面図である。
【図１Ａ】図１の線Ｉ−Ｉに沿って切断された断面図である。
【図２】シールされたケーシングの内部を示す平面図である。
【図３】シールされたケーシングを示す斜視図である。
【図４】伸ばされた状態の傷口用包帯を示す斜視図である。
【図５】傷口用包帯に沿って配置された所定の身体部位を示す斜視図である。
【図６】シールされたケーシングの内部から空気が排出される前に、真空装置に接続され所定の身体部位の一部を覆うように折り畳まれた傷口用包帯を示す斜視図である。
【図７】シールされたケーシングの内部から空気が排出された後の傷口用包帯を示す斜視図である。
【図８】所定の身体部位の検査のために開口された傷口用包帯を示す斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
所定の身体部位を収容して覆うような構成および寸法付けされ、可撓性の不通気性材料で形成されシールされたケーシングと、
このケーシング内に配置され、密に詰められ得る充填材料と、
空気を排出するために前記ケーシングの内部と連通したバルブとを具備し、前記充填材料が集合して互いに結合して、所定の身体部位に適合するケーシングと共に硬い構造体を形成する、身体部位のための傷口用包帯。
【請求項２】
前記ケーシングは、互いに対向した細長い長手方向の部分と、互いに対向した中央の横方向の部分と、これら長手方向の部分と横方向の部分との間の中央部とを有し、これら長手方向の部分と横方向の部分とは、前記中央部の近くで折り曲げられ、折り曲げられた構成で所定の身体部位に適合する、請求項１の傷口用包帯。
【請求項３】
前記中央部に接続され、所定の身体部位の先端部を収容するような構成及び寸法付けされたパッドを更に具備する請求項２の傷口用包帯。
【請求項４】
前記長手方向の部分の１つに接続されこれに対して横方向に延び、互いに接続するようにされた２つの接続部材を夫々に端部に有する少なくとも１つのストラップを更に具備する請求項２の傷口用包帯。
【請求項５】
前記充填材料は、ポリマービーズ、ポリマーパウダーおよび砂からなるグループより選択される請求項１の傷口用包帯。
【請求項６】
前記長手方向の部分は、横方向の部分よりも実質的に長い請求項２の傷口用包帯。
【請求項７】
前記傷口用包帯を、実質的な平面上に沿って伸ばされた状態で、その長手方向の部分、横方向の部分、および中央部が実質的な平面上に延びて、前記ケーシング内に配置された充填材料を均等に分配するような形で、配置させる工程と、
前記長手方向の部分の第１の部分の上に所定の身体部位を位置させる工程と、
前記横方向の部分を、前記所定の身体部位と中央部とに向けて折り曲げる工程と、
前記長手方向の部分の第２の部分を、第１の部分を覆うように折り曲げる工程と、
真空装置を前記バルブに接続させる工程と、
前記所定の身体部位を所定の位置に保持しながら前記ケーシングの内部から空気を排出させ、前記所定の身体部位に適合した硬い構造体を形成するように前記充填材料を相互に結合させる工程とを具備する、請求項２の傷口用包帯を所定の身体部位に適用する方法。
【請求項８】
前記少なくとも１つのストラップを前記長手方向の部分の周りに巻き付ける工程と、前記傷口用包帯を前記所定の身体部位で固定させるために前記接続部材を互いに接続させる工程とを更に具備する請求項７の方法。
【請求項１】
所定の身体部位を収容して覆うような構成および寸法付けされ、可撓性の不通気性材料で形成されシールされたケーシングと、
このケーシング内に配置され、密に詰められ得る充填材料と、
空気を排出するために前記ケーシングの内部と連通したバルブとを具備し、前記充填材料が集合して互いに結合して、所定の身体部位に適合するケーシングと共に硬い構造体を形成する、身体部位のための傷口用包帯。
【請求項２】
前記ケーシングは、互いに対向した細長い長手方向の部分と、互いに対向した中央の横方向の部分と、これら長手方向の部分と横方向の部分との間の中央部とを有し、これら長手方向の部分と横方向の部分とは、前記中央部の近くで折り曲げられ、折り曲げられた構成で所定の身体部位に適合する、請求項１の傷口用包帯。
【請求項３】
前記中央部に接続され、所定の身体部位の先端部を収容するような構成及び寸法付けされたパッドを更に具備する請求項２の傷口用包帯。
【請求項４】
前記長手方向の部分の１つに接続されこれに対して横方向に延び、互いに接続するようにされた２つの接続部材を夫々に端部に有する少なくとも１つのストラップを更に具備する請求項２の傷口用包帯。
【請求項５】
前記充填材料は、ポリマービーズ、ポリマーパウダーおよび砂からなるグループより選択される請求項１の傷口用包帯。
【請求項６】
前記長手方向の部分は、横方向の部分よりも実質的に長い請求項２の傷口用包帯。
【請求項７】
前記傷口用包帯を、実質的な平面上に沿って伸ばされた状態で、その長手方向の部分、横方向の部分、および中央部が実質的な平面上に延びて、前記ケーシング内に配置された充填材料を均等に分配するような形で、配置させる工程と、
前記長手方向の部分の第１の部分の上に所定の身体部位を位置させる工程と、
前記横方向の部分を、前記所定の身体部位と中央部とに向けて折り曲げる工程と、
前記長手方向の部分の第２の部分を、第１の部分を覆うように折り曲げる工程と、
真空装置を前記バルブに接続させる工程と、
前記所定の身体部位を所定の位置に保持しながら前記ケーシングの内部から空気を排出させ、前記所定の身体部位に適合した硬い構造体を形成するように前記充填材料を相互に結合させる工程とを具備する、請求項２の傷口用包帯を所定の身体部位に適用する方法。
【請求項８】
前記少なくとも１つのストラップを前記長手方向の部分の周りに巻き付ける工程と、前記傷口用包帯を前記所定の身体部位で固定させるために前記接続部材を互いに接続させる工程とを更に具備する請求項７の方法。
【図１】
【図１Ａ】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図１Ａ】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公表番号】特表２００６−５０１９４１（Ｐ２００６−５０１９４１Ａ）
【公表日】平成１８年１月１９日（２００６．１．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−５４３３０６（Ｐ２００４−５４３３０６）
【出願日】平成１５年１０月１０日（２００３．１０．１０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００３／０２９１２１
【国際公開番号】ＷＯ２００４／０３２９７７
【国際公開日】平成１６年４月２２日（２００４．４．２２）
【出願人】（３００００２８７２）オスール・エイチエフ (8)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成１８年１月１９日（２００６．１．１９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１５年１０月１０日（２００３．１０．１０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００３／０２９１２１
【国際公開番号】ＷＯ２００４／０３２９７７
【国際公開日】平成１６年４月２２日（２００４．４．２２）
【出願人】（３００００２８７２）オスール・エイチエフ (8)
【Ｆターム（参考）】
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