説明

傾向表示ディスプレイを有する装置

最新サンプル中の被分析物濃度を測定するための検査装置。測定部は、検査装置中に含まれ、試薬および被分析物の反応を測定し、測定された反応を表示する信号を生成することに適合する。また検査装置は、測定部と電気的に連結され、測定部からの測定された反応を表示する信号の受信に応答してサンプル中の被分析物濃度を決定することに適合するプロセッサを含む。プロセッサと電気的に連結されたメモリがあり、そのメモリは、被分析物濃度を蓄え、最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルを格納するためのものである。さらに検査装置は、プロセッサとまた電気的に連結されたユーザディスプレイを含み、それは最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプル中の被分析物の濃度をグラフで自動的に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に液体サンプルのモニタ装置に関し、より詳細には液体サンプル中の被分析物濃度を測定するための検査装置中に使用するディスプレイの製造、設計に関する。
【背景技術】
【0002】
異常な血糖濃度値を持つ人は、血糖濃度値を個人で頻繁にモニタすることを要求される。異常な血糖値は、糖尿病のような病気を含むさまざまな理由によって引き起こされる可能性がある。血糖値をモニタする目的は、濃度値を測定し、その後、濃度値が高すぎるか低すぎるかに基づき、正しい行動を起こし、通常範囲内の値に戻すことである。正しい行動をとることの失敗は、重篤な医学的意味を持つことになる。
【0003】
自己検査システムは、以上述べた血糖濃度値モニタを越えて、例えばコレステロール、アルコール、血液中のヘモグロビン、あるいは唾液中の化学物質のような、体液中の他の被分析物の存在、あるいは濃度を測定するために利用される。自己検査のための立場を越えて、携帯用検査装置は、水中や土壌中の薬物のさまざまなタイプ検査するためにも利用される。
【0004】
人の血糖値をモニタする1つの方法は、携帯可能で手に持って操作できる血糖検査装置と一体となっている。従来の血糖検査装置6を図1に示す。これらの装置6の携帯用の本質は、ユーザがどこででも自分の血糖値を都合よく検査できるようにすることである。検査装置6は、解析のために血液を取り入れるための検査センサ7を受け入れる。検査センサ7は、検査それぞれに必要とされるものの1つであるが、血糖濃度値の糖(グルコース)表示を持つ測定可能な反応を生成するための試薬を含む反応エリアを包含する。検査センサは、その中に格納された試薬との反応のため、検査装置への挿入の前あるいは後に血液を取り入れる。
【0005】
装置6は、装置6を起動するためのスイッチ8aおよび血糖解析結果を表示するためのディスプレイ9を包含する。もう1つの方法として装置6は、検査センサ7の受け入れ時に自動的に起動する。血糖値のチェックのために、血の一滴は、例えば指先を刺すことで得られる。その血液は、検査センサ7を使用して取り入れられる。検査装置6へ挿入される検査センサ7は、血の一滴と接触する。検査センサ7は、例えば毛管現象を通してその内部へとその血液を動かす。もう1つの方法として血液サンプルは、検査センサ7を検査装置へ挿入する前に検査センサ7と共に取り入れられる。今検査センサ7の中の血液サンプルは、血液サンプル中の試薬と糖との間の反応をもたらす試薬と混ざっている。検査装置6は、その後、その血液中の糖濃度を決定するために反応を測定する。その検査結果が一旦検査装置6のディスプレイ9上に表示されると、検査センサ7は廃棄される。それぞれ新しい検査は、新しい検査センサ7を必要とする。異なるタイプの検査装置で使用するために検査センサも異なるタイプがある。電気化学あるいは光学的(例えば比色分析)分析は、血糖濃度値を測定するために使用する2つのタイプの検査である。
【特許文献1】US特許No.6,181,417(題名:Photometric Readhead With Light Shaping Plate)
【特許文献2】US特許No.5,518,689(題名:Diffuse Light Reflectance Readhead)
【特許文献3】US特許No.5,611,999(題名:Diffuse Light Reflectance Readhead)
【特許文献4】US特許No.5,723,284(題名:Control Solution And Method For Testing The Performance Of An Electrochemical Device For Determining The Concentration Of An Analyte In Blood)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユーザの過去の糖の測定値を表示するユーザにとって簡単に使えるようなディスプレイを含む安価な検査装置の必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
最新サンプル中の被分析物濃度を測定するための検査装置を本発明の一実施形態によって開示する。検査装置は、試薬および被分析物の反応を測定するのに適合する測定部を有している。測定された反応を表示する信号が生成される。測定部と電気的に連結され、測定部からの測定された反応を表示する信号の受信に応答し、サンプル中の被分析物濃度を決定することに適合するプロセッサがある。またその検査装置に含まれ、プロセッサと電気的に連結されたメモリがある。そのメモリは、被分析物濃度を蓄え、最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルのストレージを含む。そのメモリは、また他の注記(食事情報、運動情報、制御測定、病害対策における興味深い他の生活情報)と同様に測定日時のようなその他関連のある情報を蓄えてもよい。またその検査装置に含まれるものとして、プロセッサに電気的に連結されたユーザディスプレイがある。そのユーザディスプレイは、最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプル中の被分析物濃度をグラフで自動的に表示する。またそのユーザディスプレイは、前述のその他関連のある情報をリストしてもよい。
【0008】
本発明の前記の概要は、本発明の実施形態それぞれおよびすべての外観を示すつもりではない。詳細な説明と図は、本発明の実施形態および外観の多くを表現するであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の前述のものやその他の利点は、以下の詳細記述を読み、図面を参照する際にはっきりしてくるであろう。
今、図2を参照すると、本発明の1つの実施形態にしたがったユーザの血糖濃度値を測定するための検査装置10がある。以下の議論では血液中の糖濃度を測定することを記述しているが、本発明がその他のタイプのサンプル中の他の被分析物の濃度測定においても採用されてもよいことは理解されよう。
【0010】
検査装置10は、筐体12、オプションの電源ボタン14、オプションのスクロール要素あるいはボタン16、表示パネル18、オプションのワンステップ起動ボタン19、オプションの表示装置20を含む。電源ボタン14は、検査装置10の電源開閉のために使用される。もう1つの方法として、検査装置10は、検査センサの受理の時点で自動起動されてもよい。別のもう1つの方法として、スクロールボタン16の初期起動(例えば押下)が検査装置10を起動する。表示パネル18は、検査結果を表示し、図5−7以下に関連してより詳細に述べる。オプションの表示装置20(例えばLED)は、ユーザに検査装置10による、異常な指示、糖(グルコース)測定値が高すぎる、あるいは低すぎる、あるいは別の問題であるといった警告状況を警告するために使用される。もう1つの実施形態としては、表示装置20は存在せず、表示パネル18が警告状況を警告するために使用される。検査装置10は、正確な数値の測定結果や測定の日時、ユーザの運動やメニュー情報やその他の病害対策情報のような他の情報を表示するために、英数字ディスプレイ56(図5)を有していてもよい。
【0011】
図3を参照して、検査装置10の内部構成要素を説明する。検査装置10は、液体収集器具あるいは検査センサ26を受ける測定部28を含む。比色分析検査が実装される実施形態では、測定部は、分光器、光度測定部あるいは他の光学的測定部からなる。検査センサ26は、血液サンプルと反応して血液サンプル中の糖の濃度の計測可能な反応表示を生成する試薬27を含む。
【0012】
検査装置10の中に実装する試薬のタイプは、使用する測定タイプに依存する。例えば、比色分析検査において試薬は、血糖濃度値の比色分析反応表示をもたらしながら血液サンプル中の糖に反応する。光度測定部やその他の光学的装置は、色の変化の度合いを読む。比色分析測定は、US特許No.6,181,417(題名:Photometric Readhead With Light Shaping Plate)、US特許No.5,518,689(題名:Diffuse Light Reflectance Readhead)とUS特許No.5,611,999(題名:Diffuse Light Reflectance Readhead)の中で詳細が述べられている。
【0013】
また図4を参照しながら、電気化学的測定部29を持つ検査装置10を本発明のもう1つの別の実施形態にしたがって図示する。電気化学的分析において試薬は、ユーザの血液中の糖の濃度に直線比例する酸化電流を電極30で生成する血液中の糖との反応を示す。その電流は、電極30と電気的に連結された電気化学的測定部29によって測定される。電気化学的検査の例は、共同所有によるUS特許No.5,723,284(題名:Control Solution And Method For Testing The Performance Of An Electrochemical Device For Determining The Concentration Of An Analyte In Blood)に詳細が記述されている。
【0014】
図3あるいは図4を参照すると、検査装置10は、電気的に測定部28(図3)または電気機械的測定部29(図4)と電源ボタン14に連結されたプロセッサ32を含む。プロセッサ32は、血糖値を計算し、ディスプレイ18にその結果を出力する。プロセッサ32はまた、血糖値や測定日時のような過去の糖の測定値に関する情報を格納するためのメモリ34と接続されていてもよい。もう1つの別の方法としてプロセッサ32にこの情報を格納してもよい。
【0015】
図5を参照して、ディスプレイ18の実施形態を述べていく。この実施形態においては、ディスプレイ18は、複数の別個の区分あるいは複数の四角形52から作られる棒グラフディスプレイ50を含む。例えば、液晶タイプのディスプレイでは、これらの別個の区分はセグメントあるいはピクセルに他ならない。棒グラフ表示の縦軸は、サンプル中の糖の近似濃度を表現する。一方横軸は、サンプルが採られた時間を表す。この実施形態においてその棒グラフは、糖の測定値の6つの異なる程度を表現するために垂直に配置した6つの四角形52を含む。例えば、各四角形は、およそ75mg/dLの範囲を表現しているとも言える。グラフィックディスプレイを有する以前の検査装置では、グラフィックディスプレイは、糖濃度の正確な測定値をプロットする。これは、しばしばユーザにとって必要以上の多くの情報となり、またより高価なディスプレイを必要とする。
【0016】
本実施形態では棒グラフは、また2つの水平線54a、54bを含む。2つの水平線54a、54bは、ユーザに「正常」あるいは平均糖濃度を明確に例示するために示される。線54aの上方の箱は、「高」糖濃度を示し、一方、線54bの下方の四角は、「低」糖測定値を示す。実施形態によっては、3つの異なる濃度のタイプが別の色あるいは別の境界の形によって示されてもよいし、あるいは、濃度が「高」「低」あるいは「正常」かどうかのように視覚的境界が全くなくてもよい。
【0017】
棒グラフの下方で数値ディスプレイ56は、日付、時間、そして最新サンプル57の正確な濃度を示す。スクロールボタン16(図1−4)を使用すると、ユーザは最も最近のサンプルから過去のサンプルまでずっとスクロールすることが可能である。過去のサンプルに関するデータは、メモリ34(図2)中、あるいはプロセッサ32(図2)中に格納されてもよい。ユーザがスクロールするにつれて、ディスプレイスクリーンは様々なサンプルを強調表示していく。また、実施形態によっては、数値ディスプレイ56が強調表示したサンプルが測定されたときの正確な濃度値や日時を表示していくものもある。実施形態によっては、ディスプレイスクリーン50は、数値ディスプレイを含まず、濃度グラフだけを含んでいてもよい。
【0018】
図6を参照するとディスプレイスクリーン18のもう1つ別の実施形態が示される。この実施形態において、棒グラフ60は、時間を特定の期間(例えば1日)で区分けする複数の縦の線58a、58b、58cを含む。例えば、図6に示す実施形態において、58aと58bの間で示されたサンプルは、1日で採られたすべてのサンプルからなる。これによってユーザは、サンプルの濃度値が1日の期間でどのように変化したか、あるいはユーザが特に良い日や悪い日があったかどうかをすばやく精査することが可能となる。
【0019】
この実施形態においてはスクロール方向矢印62も例示する。スクロール方向矢印62は、ユーザがその他の測定値もまた見ることができることを示す。矢印62は、グラフがどの方向に延びていくかに依存して、スクリーン62のいずれの方向でも存在可能である。
【0020】
ディスプレイスクリーン18のもう1つ別の実施形態を図7中に示す。この実施形態において、棒グラフ70は、図5や図6中に示したような分離した四角形52を含まない。代わりにサンプルは連続したバー72からなる。これらのバーはユーザに糖測定値の合計表示を提供する。バーは、サンプルの正確な濃度(例えば、測定値70mg/dLは、測定値75mg/dLよりも低い)を表現するために描画されてもよいし、あるいはバーは依然として濃度の範囲を表現してもよい。図7においては、グラフ70は、時間を区分している複数の縦線58a、58b、58cおよび「正常」な測定値を高い及び低い測定値から分けている複数の水平線54a、54bを含む。検査装置10は、ユーザに低い、正常、高い範囲の間の境界を選択させることができるようにプログラム可能である。
【0021】
実施形態によっては、グラフが図8中に示すような折れ線グラフ80であってもよい。図8では、折れ線グラフ80を持つディスプレイスクリーン18を例示する。それぞれの糖濃度サンプルは、グラフ80上の点82によって示される。グラフ80は、複数の縦線58a、58b、58cあるいは複数の水平線54a、54bを含んでも含んでいなくてもよい。
【0022】
前記述べたような任意の実施形態において、ディスプレイ18は、ユーザの最新ならびに過去の測定値を自動的におよび/または連続的に表示してもよい。もう1つ別の方法として、ユーザに最新の測定値表示、過去の測定値表示、警告のような他の情報を有したスクリーン表示、といった切り替えを可能にできるように、ワンステップ起動システム19が含まれていてもよい。ワンステップ起動ボタン19は、トグルボタンでもよい。もう1つ別の方法として、スクロールボタン16の起動がディスプレイ18上の傾向表示ディスプレイを起動してもよい。
【0023】
本発明は、1つ以上の特定の実施形態を参照して述べられてきたが、この分野の技術を有する人が本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、多くの変更を行うことができることを認識できよう。これらおのおのの実施形態およびその明らかな変更は、本発明の趣旨および範囲内に収まるものとして予期できる。
【0024】
代替実施形態A
試薬および被分析物の反応測定ならびに測定された反応を表示する信号を生成するのに適合した測定部と、
前記測定部と電気的に連結され、その測定部からの測定された反応を表示する信号の受信に応答し、最新サンプル中の被分析物濃度を決定することに適合したプロセッサと、
前記プロセッサと電気的に連結され、被分析物濃度を蓄え、最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルを格納することに適合したメモリと、
少なくとも1つの前記プロセッサおよび前記メモリと電気的に連結され、最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルの近似の被分析物濃度を表示することに適合した傾向表示ディスプレイ
とからなる最新サンプル中の被分析物の濃度を測定する検査装置。
【0025】
代替実施形態B
さらに、傾向表示ディスプレイ上に被分析物の最新サンプルの濃度および少なくとも1つの過去のサンプルの濃度表示をもたらすことに適合され、前記ディスプレイをトリガする、多くともワンステップ起動システムを含むことを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0026】
代替実施形態C
前記多くともワンステップ起動システムが単一のトグルボタンであることを特徴とする代替実施形態B記載の装置。
【0027】
代替実施形態D
前記傾向表示ディスプレイが最新サンプルの濃度を数値形式で表示することを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0028】
代替実施形態E
前記傾向表示ディスプレイが最新サンプルの濃度をグラフ形式で表示することを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0029】
代替実施形態F
前記傾向表示ディスプレイがグラフを棒グラフ形式で表示することを特徴とする代替実施形態E記載の装置。
【0030】
代替実施形態G
前記棒グラフが複数の分離した区分を含み、各分離した区分が濃度値のレベルに対応することを特徴とする代替実施形態F記載の装置。
【0031】
代替実施形態H
前記棒グラフが高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割されていることを特徴とする代替実施形態G記載の装置。
【0032】
代替実施形態I
前記グラフが折れ線グラフであることを特徴とする代替実施形態E記載の装置。
代替実施形態J
前記折れ線グラフが高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割されていることを特徴とする代替実施形態I記載の装置。
【0033】
代替実施形態K
前記グラフが最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルが測定された時間に基づいた時間間隔ごとに垂直に分割されていることを特徴とする代替実施形態E記載の装置。
【0034】
代替実施形態L
前記時間間隔が1日であることを特徴とする代替実施形態K記載の装置。
代替実施形態M
前記検査装置がユーザが最新サンプルあるいは少なくとも1つの過去のサンプルのうち1つを強調表示するようにカーソルを移動可能にするためのスクロールボタンを含んでいることを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0035】
代替実施形態N
前記ディスプレイが強調表示されたサンプルに関する数値データを提供することを特徴とする代替実施形態M記載の装置。
【0036】
代替実施形態O
前記数値データが濃度レベル、および強調表示されたサンプルが測定された日時を含むことを特徴とする代替実施形態N記載の装置。
【0037】
代替実施形態P
前記試薬が光学的反応生成に適合し、前記測定部が光学的反応測定に適合することを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0038】
代替実施形態Q
前記光学的反応が比色分析反応であり、前記測定部が比色分析反応測定に適合することを特徴とする代替実施形態P記載の装置。
【0039】
代替実施形態R
前記試薬が電気化学的反応生成に適合し、前記測定部が電気化学的反応測定に適合することを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0040】
代替実施形態S
前記サンプルが血液であることを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
代替実施形態T
前記被分析物がグルコースであることを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0041】
代替実施形態U
前記傾向表示ディスプレイが低解像度ディスプレイであることを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0042】
代替実施形態V
前記傾向表示ディスプレイが区分されたディスプレイであることを特徴とする代替実施形態A記載の装置。
【0043】
代替実施形態W
少なくとも1つの過去のサンプルの濃度を蓄えるメモリを有し、
前記サンプルを収集するための検査センサ受信に適合しており、
前記検査センサは、前記サンプル中の被分析物濃度の反応表示生成に適合した試薬を含む、検査装置上に複数のサンプルを表示する方法であって、
最新サンプル中の被分析物と検査センサ中に含まれる試薬との間の反応を測定し、
体液中の被分析物の被分析物濃度を測定し、
傾向表示ディスプレイ上に被分析物の最新サンプルの濃度および少なくとも1つの過去のサンプルの濃度の近似値を表示する、
動作からなる方法。
【0044】
代替実施形態X
前記表示が連続的な表示かワンステップ起動に応答する表示のいずれかからなることを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
【0045】
代替実施形態Y
前記1ステップ起動システムが単一のトグルボタンであり、前記傾向表示のディスプレイが前記単一のトグルボタンが起動された後に表示されることを特徴とする代替実施形態X記載の方法。
【0046】
代替実施形態Z
さらに前記最新サンプルの正確な濃度が数値形式で表示される動作を含むことを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
【0047】
代替実施形態AA
前記表示が最新サンプルの濃度をグラフ形式で表示することを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
【0048】
代替実施形態AB
さらに前記グラフ中で最新サンプル、あるいは少なくとも1つの過去のサンプルのうちの1つを強調する表示を含むことを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
【0049】
代替実施形態AC
さらに前記強調表示されたサンプルの濃度に関する数値データ表示を含むことを特徴とする代替実施形態AB記載の方法。
【0050】
代替実施形態AD
前記数値データ表示が正確な濃度レベルおよび強調表示されたサンプルの測定日時の表示を含むことを特徴とする代替実施形態AC記載の方法。
【0051】
代替実施形態AE
前記グラフが棒グラフであることを特徴とする代替実施形態AA記載の方法。
代替実施形態AF
さらに前記棒グラフを複数の区分に分離する事を含み、各分離された区分が近似濃度値のレベルに対応していることを特徴とする代替実施形態AE記載の方法。
【0052】
代替実施形態AG
さらに前記棒グラフを高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割する事を含むことを特徴とする代替実施形態AF記載の方法。
【0053】
代替実施形態AH
前記グラフが折れ線グラフであることを特徴とする代替実施形態AA記載の方法。
代替実施形態AI
さらに前記折れ線グラフを高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割する事を含むことを特徴とする代替実施形態AH記載の方法。
【0054】
代替実施形態AJ
さらに前記グラフを最新および少なくとも1つの過去のサンプル測定された時間に基づいた時間間隔で縦に分割する事を含むことを特徴とする代替実施形態AA記載の方法。
【0055】
代替実施形態AK
前記時間間隔が1日であることを特徴とする代替実施形態AJ記載の方法。
代替実施形態AL
前記測定が光学的反応測定からなることを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
【0056】
代替実施形態AM
前記測定が比色分析反応測定からなることを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
代替実施形態AN
前記測定が電気化学反応測定からなることを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
【0057】
代替実施形態AO
前記サンプルが血液であることを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
代替実施形態AP
前記被分析物がグルコースであることを特徴とする代替実施形態W記載の方法。
【0058】
本発明は、さまざまな修正および代替の形式を受け入れる余地がある一方で、特定の実施形態が図面の中で例によって示され、詳細に記述されている。しかし、本発明が開示された特定の形式に限定するものでないことは理解されよう。正確に言えば本発明は、添付の特許請求項目によって定義されるように、本発明の趣旨および範囲内に収まる修正物、同等物、代替物すべてをカバーするものとする。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1は、従来の血糖検査装置の上面図である。
【図2】図2は、本発明の1つの実施形態にしたがった糖測定器(グルコース・メーター)の略図である。
【図3】図3は、図2の検査装置の機能ブロック図である。
【図4】図4は、本発明のもう1つの実施形態にしたがった図2の検査装置の機能ブロック図である。
【図5】図5は、図1の測定器上で使用されるディスプレイの一実施形態の図である。
【図6】図6は、図1の測定器上で使用可能なディスプレイのもう1つの実施形態の図である。
【図7】図7は、図1の測定器上で使用可能なディスプレイのさらにもう1つの実施形態の図である。
【図8】図8は、1つの実施形態にしたがった折れ線グラフを有するディスプレイスクリーンである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試薬および被分析物の反応測定ならびに測定された反応を表示する信号を生成するのに適合した測定部と、
前記測定部と電気的に連結され、前記測定部からの測定された反応を表示する信号の受信に応答し、最新サンプル中の被分析物濃度を測定することに適合したプロセッサと、
前記プロセッサと電気的に連結され、前記被分析物濃度を蓄え、最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルを格納することに適合したメモリと、
少なくとも1つの前記プロセッサおよび前記メモリと電気的に連結され、最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルの近似の被分析物濃度を表示することに適合した傾向表示ディスプレイと、
からなる最新サンプル中の被分析物の濃度を測定する検査装置。
【請求項2】
さらに、前記傾向表示ディスプレイ上に被分析物の最新サンプルの濃度および少なくとも1つの過去のサンプルの濃度表示をもたらすことに適合され、前記ディスプレイをトリガする、多くともワンステップ起動システムを含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記多くともワンステップ起動システムが単一のトグルボタンであることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記傾向表示ディスプレイが最新サンプルの濃度を数値形式で表示することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記傾向表示ディスプレイが最新サンプルの濃度をグラフ形式で表示することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記傾向表示ディスプレイがグラフを棒グラフ形式で表示することを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項7】
前記棒グラフが複数の分離した区分を含み、各分離した区分が濃度値のレベルに対応することを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記棒グラフが高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割されていることを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記グラフが折れ線グラフであることを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項10】
前記折れ線グラフが高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割されていることを特徴とする請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記グラフが最新サンプルおよび少なくとも1つの過去のサンプルが測定された時間に基づいた時間間隔ごとに垂直に分割されていることを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項12】
前記時間間隔が1日であることを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記検査装置がユーザが最新サンプルあるいは少なくとも1つの過去のサンプルのうち1つを強調表示するようにカーソルを移動可能にするためのスクロールボタンを含んでいることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項14】
前記ディスプレイが強調表示されたサンプルに関する数値データを提供することを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記数値データが濃度レベル、および強調表示されたサンプルが測定された日時を含むことを特徴とする請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記試薬が光学的反応生成に適合し、前記測定部が当該光学的反応測定に適合することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項17】
前記光学的反応が比色分析反応であり、前記測定部が当該比色分析反応測定に適合することを特徴とする請求項16記載の装置。
【請求項18】
前記試薬が電気化学的反応生成に適合し、前記測定部が当該電気化学的反応測定に適合することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項19】
前記サンプルが血液であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項20】
前記被分析物がグルコースであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項21】
前記傾向表示ディスプレイが低解像度ディスプレイであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項22】
前記傾向表示ディスプレイが区分されたディスプレイであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項23】
少なくとも1つの過去のサンプルの濃度を蓄えるメモリを有し、
前記サンプルを収集するための検査センサ受信に適合しており、
前記検査センサは、前記サンプル中の被分析物濃度の反応表示生成に適合した試薬を含む、検査装置上に複数のサンプルを表示する方法であって、
最新サンプル中の被分析物と検査センサ中に含まれる試薬との間の反応を測定し、
体液中の被分析物の被分析物濃度を測定し、
傾向表示ディスプレイ上に被分析物の最新サンプルの濃度および少なくとも1つの過去のサンプルの濃度の近似値を表示する、
動作とからなる方法。
【請求項24】
前記表示が連続的な表示かワンステップ起動に応答する表示のいずれかからなることを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記1ステップ起動システムが単一のトグルボタンであり、前記傾向表示のディスプレイが前記単一のトグルボタンが起動された後に表示されることを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項26】
さらに前記最新サンプルの正確な濃度が数値形式で表示される動作を含むことを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項27】
前記表示が最新サンプルの濃度をグラフ形式で表示することを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項28】
さらに前記グラフ中で最新サンプル、あるいは少なくとも1つの過去のサンプルのうちの1つを強調する表示を含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項29】
さらに前記強調表示されたサンプルの濃度に関する数値データ表示を含むことを特徴とする請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記数値データ表示が正確な濃度レベルおよび強調表示されたサンプルの測定日時の表示を含むことを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記グラフが棒グラフであることを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項32】
さらに前記棒グラフを複数の区分に分離する事を含み、各分離された区分が近似濃度値のレベルに対応していることを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項33】
さらに前記棒グラフを高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割する事を含むことを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記グラフが折れ線グラフであることを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項35】
さらに前記折れ線グラフを高濃度レベル、正常濃度レベル、低濃度レベルを示す区分に分割する事を含むことを特徴とする請求項34記載の方法。
【請求項36】
さらに前記グラフを最新および少なくとも1つの過去のサンプル測定された時間に基づいた時間間隔で縦に分割する事を含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項37】
前記時間間隔が1日であることを特徴とする請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記測定が光学的反応測定からなることを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項39】
前記測定が比色分析反応測定からなることを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項40】
前記測定が電気化学反応測定からなることを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項41】
前記サンプルが血液であることを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項42】
前記被分析物がグルコースであることを特徴とする請求項23記載の方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−524591(P2008−524591A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546911(P2007−546911)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/045494
【国際公開番号】WO2006/066038
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】