説明

充填システムの洗浄装置

【解決手段】 充填システム1は、回転式フィラ4と加圧タンク7およびサージタンク11とを備えている。サージタンク11と加圧タンク7は導管8によって連通可能となっており、その導管8にはロータリーポンプ24を設けている。
圧縮空気供給源22からサージタンク11内に圧縮空気を供給しながら高温の純水28(洗浄液)をサージタンク11内に噴出させるとともに、ロータリーポンプ24も作動させる。
サージタンク11内に噴出される純水は圧縮空気とともに導管8内を流通するので、導管8内が充分に洗浄される。
【効果】 液体としての洗浄液をポンプで配管内に流通させていた従来と比較して導管8内を確実かつ充分に洗浄することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は充填システムの洗浄装置に関し、より詳しくは、加圧気体と混合させた洗浄液を配管内に流通させることにより、配管内を洗浄するようにした充填システムの洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器内に充填液を充填する充填システムにおいては、充填時に用いる配管や充填装置内を洗浄液によって洗浄する必要があり、従来では、ポンプによって配管やタンクおよび充填装置内に洗浄液を流通させることでそれらの内部を洗浄するようにしていたものである(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特許第2566317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように、従来では単にポンプから給送する洗浄液を配管やタンク内に流通させていたので、配管内での洗浄液の流通速度が遅くなり、そのためにタンクや配管内を洗浄液で充分に洗浄できないという問題があった。特に粘性が高い充填液を容器内に充填した後に配管やタンク内を洗浄する場合には、従来の方法では配管等を充分に洗浄できないという欠点があった。
なお、ポンプから給送する洗浄液の流速を速くすれば洗浄効率は向上することになる。しかしながら、洗浄液の流速を速くするために高能力のポンプを採用すると、充填液を容器に充填する生産時においてポンプの制御性が低下するとともに、過剰な高能力を有するポンプを設けることになるので設備の投資効率が悪くなるという欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した事情に鑑み、本発明は、充填液を貯留するサージタンクと、充填液を貯留する加圧タンクと、容器内に充填液を充填するフィラと、上記サージタンクと上記加圧タンクとを連通させる第1配管と、この第1配管に設けられて上記サージタンク内の充填液を上記加圧タンクへ給送する送液手段と、上記加圧タンクと上記フィラとを連通させる第2配管とを備えた充填システムにおいて、
洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、加圧気体を供給する加圧手段とを設けて、上記サージタンク内に洗浄液を供給するとともに加圧気体を供給することにより、洗浄液と加圧気体とを混合状態にして上記第1配管内に流通させて該第1配管及び上記送液手段の内部を洗浄するようにしたものである。
【発明の効果】
【0005】
上述した構成によれば、単にポンプで洗浄液を配管内に流通させるようにした従来と比較して、充填システムを確実かつ充分に洗浄することができ、しかも従来と比較して洗浄時間を大幅に短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、1は図示しない容器に所定量の充填液を充填する充填システムであり、この充填システム1は、容器内に充填液を充填するための充填装置2と、この充填装置2の構成要素と充填液の流路内を洗浄するための洗浄装置3とによって構成されている。
充填装置2は、従来公知の回転式フィラ4と、導管5を介して上記回転式フィラ4へ充填液6を供給する加圧タンク7と、充填液6を貯留するとともに導管8を介して加圧タンク7と連通するサージタンク11と、導管12を介してサージタンク11へ充填液6を供給する充填液供給源13とを備えている。
【0007】
回転式フィラ4は、容器を載置して回転する載置台14と、載置台14の上方位置に円周方向等ピッチで配置された複数の充填バルブ15とを備えている。これら充填バルブ15は分岐管16とロータリージョイント17とを介して上記導管5と連通している。回転式フィラ4の駆動源は制御装置19によって作動を制御されるようになっている。
図示しない容器を載置台14に載置した状態で制御装置19が上記駆動源を介して回転式フィラ4を回転させると、加圧タンク7に貯留された充填液6が導管5、ロータリージョイント17及び分岐管16を介して各充填バルブ15から容器内に充填されるようになっている。
また、回転式フィラ4のフレームにおける下方外周部の全域にわたって樋状の回収部4Aを設けてあり、また、洗浄装置3によって回転式フィラ4を洗浄する際には、充填バルブ15の下方位置に樋状の回収手段18を装着するようにしている。後述するように、回転式フィラ4を含めた充填装置2を洗浄液で洗浄する直前に回収手段18を回転式フィラ4に装着することで、回収手段18と回収部4Aとによって洗浄後の洗浄液やすすぎ水を回収できるようになっている。
【0008】
次に、加圧タンク7は、内部に充填液6が貯留されており、加圧タンク7の上部空間は導管21を介して加圧手段としての圧縮空気供給源22と連通できるようになっている。導管21の途中には常閉の電磁開閉弁23を設けてあり、この電磁開閉弁23は制御装置19によって作動を制御されるようになっている。
充填バルブ15によって容器内に充填液を充填する際には、制御装置19によって電磁開閉弁23が開放されるので、圧縮空気供給源22から導管21を介して加圧タンク7内の上部空間内に圧縮空気が導入されて、加圧タンク7の上部空間は常時所定圧力に維持される。これにより、加圧タンク7内に貯留されている充填液は加圧された状態となっており、そのように加圧された充填液6が導管5、ロータリージョイント17および分岐管16を介して各充填バルブ15内へ導入されるようになっている。
【0009】
また、加圧タンク7内には導管8とそれに設けた送液手段としてのロータリーポンプ24によってサージタンク6内に貯留された充填液6が供給されるようになっている。このロータリーポンプ24の作動は制御装置19によって制御されるようになっており、制御装置19は加圧タンク7内の液位(液面の高さ)が所定値以下となると上記ロータリーポンプ24を所要時間だけ作動させて、サージタンク6内の充填液6を加圧タンク7へ給送するようになっている。
次に、サージタンク11には上記導管12を介して充填液供給源13から充填液6が給送されるようになっており、サージタンク11内の充填液6の液位(液面高さ)が所定値以下となると上記充填液供給源13からサージタンク11内に所要量の充填液6が給送されるようになっている。
【0010】
次に、図2に拡大断面図として示すように、本実施例のロータリーポンプ24は、ケーシング24Aと、その内部に回転自在に配置した一対の回転部材25、25’と、これら回転部材25、25’を矢印方向に同期して回転させる図示しない駆動源とを備えている。ロータリーポンプ24の基本構成は従来公知のものと同じであり、このロータリーポンプ24のモータが制御装置19からの作動指令によって作動されると、両回転部材25,25’が同期して矢印方向に回転されるので、サージタンク11内の充填液6をケーシング24A内に吸引した後に加圧タンク7へ給送できるようになっている。なお、本実施例においては回転部材25、25’の最大外径を従来のものよりも小さく設定している。それにより回転部材25、25’の外周部とケーシング24Aの内壁との間に僅かに隙間26ができるようになっており、また、回転部材25、25’における一方の外周部と他方の中央外周部との間にも僅かな隙間26ができるようになっている。これらの隙間26を設けることによってロータリーポンプ24が作動しないときでもロータリーポンプ24の隣接上流側の導管8から隣接下流側の導管8へ気体を流通させることができるようになっている。
なお、本実施例では送液手段としてケーシング24A内で回転する回転部材がまゆ形をしたロータリーポンプ24としているが、密閉空間の容積移動によって液体を圧送する容積形ポンプであれば、ギヤポンプ、ねじポンプ、ベーンポンプなどのロータリーポンプや往復ポンプであってもよい。
また、導管8において最も低い位置には電磁排水弁27を設けてあり、導管5において最も低い位置にも電磁排水弁27’を設けている。所要時に制御装置19が上記電磁排水弁27を開放させると導管8内とサージタンク11内の充填液6が導管8と電磁排水弁27を介して外部へ排出される。また同様に、制御装置19が上記電磁排水弁27’を開放させると導管5内と加圧タンク7内の充填液6が導管5と電磁排水弁27’を介して外部へ排出されるようになっている。
【0011】
充填システム1の充填装置2は以上のように構成してあり、この充填装置2を洗浄するための洗浄装置3は次のように構成している。
すなわち、洗浄装置3は、洗浄液としての純水28を貯留する温水タンク31と、導管32を介して上記温水タンク31へ純水28を供給する純水供給手段33と、導管34を介して温水タンク31内に蒸気を供給する蒸気供給源35とを備えている。また、後述するように、本実施例の洗浄装置3は、充填装置2の洗浄時においては上述した圧縮空気供給源22をも利用するようにしている。
導管32には常閉の電磁開閉弁36を設けてあり、導管34には常閉の電磁開閉弁37を設けている。これら両電磁開閉弁36,37は制御装置19によって所要時に開放されるようになっており、電磁開閉弁36が開放されると導管32を介して温水タンク31内に純水28が供給され、電磁開閉弁37が開放されると蒸気供給源35から導管34を介して温水タンク31内に蒸気が供給されるようになっている。
【0012】
温水タンク31は導管38を介してサージタンク11内と連通可能になっており、導管38には上流部、中央部、下流部にそれぞれ常閉の電磁開閉弁41,42、43を設けている。これらの電磁開閉弁41〜43の作動は制御装置19によって制御されるようになっており、制御装置19によって電磁開閉弁41〜43が開放されると、それらの前後の流路が連通されるようになっている。
導管38における電磁開閉弁42の隣接上流側の箇所は、導管44を介して加圧タンク7と連通できるようになっている。導管44における導管38との接続部に近い位置には常閉の電磁開閉弁45を設けてあり、導管44における加圧タンク7の隣接位置には常閉の電磁開閉弁46を設けている。これら電磁開閉弁45、46は制御装置19によって作動を制御され、制御装置19によって電磁開閉弁45,46が開放されると、導管38、44を介して温水タンク31と加圧タンク7が連通できるようになっている。
【0013】
導管38における電磁開閉弁41の下流側にはポンプ49を設けてあり、このポンプ49の作動は制御装置19によって制御されるようになっている。制御装置19によってポンプ49が作動されると、温水タンク31内の純水28が導管38の下流側に位置するサージタンク11あるいは加圧タンク7へ給送されるようになっている。
サージタンク11内に位置する導管38の端部にはスピンボール38Aを取付けてあり、後述する洗浄時にポンプ49によって純水28が導管38を介してサージタンク11へ加圧給送されると、上記スピンボール38Aから純水28がサージタンク11内に噴射されタンク内壁面が洗浄されるようになっている。
導管38におけるポンプ49のすぐ下流側の箇所は、連通管47を介して導管34に連通させてあり、連通管47には常閉の電磁開閉弁48を設けている。この電磁開閉弁48は制御装置19によって作動を制御されるようになっており、制御装置19が電磁開閉弁48を開放させると、導管34、47を介して蒸気供給源35から導管38内へ蒸気が供給され、導管38を給送される純水28が加熱されるようになっている。
【0014】
さらに、サージタンク11の上部空間は、電磁開閉弁23よりも上流側となる導管21とそれから分岐させた分岐管51を介して上記圧縮空気供給源22と連通できるようになっている。分岐管51には常閉の電磁開閉弁52を設けてあり、この電磁開閉弁52は制御装置19によって作動を制御されるようになっている。所要時に制御装置19が電磁開閉弁52を開放させると、導管21と分岐管51を介してサージタンク11の上部空間内に圧縮空気が導入されるようになっている。
以上のように、本実施例の洗浄装置3は、洗浄液供給手段としての温水タンク31と蒸気供給源35およびそれらと充填装置2のサージタンク11、加圧タンク7とを連通させる流路とそれを開閉する複数の電磁開閉弁を備えるとともに、加圧手段としての上記圧縮空気供給源22とを備えている。
【0015】
以上の構成において、先ず、充填システム1の充填装置2によって容器内に充填液を充填する場合を説明する。この場合には、充填システム1の洗浄装置3が備える上述した複数の電磁開閉弁は作動されず、閉鎖されたままとなっている。
また、容器内に充填されるべき充填液6は充填液供給源13から導管12を介してサージタンク11に供給されて、その内部に所定値以上の液位となるまで貯留されている。
このようにサージタンク11内に充填液6が貯留されると、制御装置19によってロータリーポンプ24が作動されるので、ロータリーポンプ24と導管8を介してサージタンク11内の充填液6が加圧タンク7内に所定の液位となるまで貯留される。
そして、導管21に配置した電磁開閉弁23は制御装置19によって開放されているので、加圧タンク7内に圧縮空気が供給されて、加圧タンク7の上部空間は所定圧力に加圧されている。
【0016】
この状態では加圧タンク7内に貯留された充填液6は導管5、ロータリージョイント17および分岐管16を介して充填バルブ15内に導入されている。
この状態から制御装置19の作動指令によって回転式フィラ4が起動されると、回転式フィラ4の載置台14に図示しない容器が供給され、各充填バルブ15が開放されて容器内に所定量の充填液が充填されるようになっている。
なお、このようにして回転式フィラ4の起動に伴って充填バルブ15によって容器内へ加圧タンク7内の充填液が充填され、それに伴って加圧タンク7内の充填液の液位が変動するようになるが、制御装置19が所要時にロータリーポンプ24を作動させるので、加圧タンク7内の充填液6の液位(液面高さ)は、略一定の液位に維持されるようになっている。このように、加圧タンク7内の充填液の液位を略一定に維持することにより、充填バルブ15によって容器内に充填液を充填した際に充填不良が生じるのを防止するようにしている。
【0017】
以上のようにして、充填システム1の充填装置2によって容器内に充填液6を充填するが、容器内への充填液6の充填作業が完了したら充填装置2を洗浄する必要がある。つまり、上述した充填作業中に充填液を貯留した箇所および充填液を流通させた流路内を洗浄液によって洗浄する必要がある。この場合には、洗浄装置3によって、充填装置2の上流側から下流側に向けて洗浄するようにしている。
すなわち、上記充填装置2による充填作業が終了する前に、制御装置19は導管32に設けた電磁開閉弁36を所要時間だけ開放させて純水供給手段33から洗浄液としての純水28を供給し、温水タンク31内に貯留させる。また、この状態において、制御装置19は導管34に設けた電磁開閉弁37を開放させるので、導管34を介して蒸気供給源35から温水タンク31内の純水28内に蒸気が供給される。そのため、上記充填装置2による充填作業が終了した時点では、温水タンク31内の純水31は蒸気によって加熱されて所定温度以上となっている。
そして、充填作業が終了したら、制御装置19は、先ず、電磁排水弁27,27’を所要時間だけ開放させるので、上記サージタンク11、加圧タンク7内に残留していた充填液6が外部に排出される。
この後、現場の作業者によって回収手段18が回転式フィラ4の充填バルブ15の下方位置に装着される(図3a)。
【0018】
次に制御装置19は、導管38に設けた電磁開閉弁41〜43を開放させるとともにポンプ49を作動させる(図3b)。これにより、高温の純水28が導管38を介してサージタンク11内に供給される。サージタンク11内の導管38の端部にはスピンボール38Aを取付けてあるので、高温の純水28はこのスピンボール38Aから液滴状となってサージタンク11内に噴出され、サージタンク11内が洗浄される(図3b)。
なお、温水タンク31内の純水28の温度が低下している場合には、制御装置19は所要時間だけ電磁開閉弁48を開放して、導管38内の純水28に蒸気を供給して加熱するようになっている。
また、この状態において、制御装置19は導管21の電磁開閉弁23を閉鎖させる一方電磁開閉弁52を開放させるとともにロータリーポンプ24を作動させる。これにより、導管21と分岐管51を介して圧縮空気供給源22からサージタンク11内に圧縮空気が導入され、サージタンク11内に噴出された純水28は圧縮空気と混合された状態でサージタンク11から導管8へ排出される(図3c)。
【0019】
これにより、ロータリーポンプ24は上述したように回転部材25,25’の周囲に僅かに隙間26が設けられているので、液滴状の純水28と圧縮空気との混合流体はロータリーポンプ24を通過してその下流側へ給送されるようになっている(図4a)。この際、導管8内とロータリーポンプ24内が高速度で流通する上記混合流体によって洗浄される。
【0020】
次に、制御装置19は、電磁開閉弁42、43を閉鎖させるとともに電磁開閉弁23を開放させる。またそれと同時に、制御装置19はロータリーポンプ24の作動を停止させるとともに、導管44に設けた電磁開閉弁45、46を開放させる(図4b)。これにより、導管21を介して圧縮空気供給源22から圧縮空気が加圧タンク7に供給されるとともに、導管38,44を介して純水28が加圧タンク7内に供給される(図4b)。加圧タンク7内の導管44の端部にもスピンボールを設けてあるので、このスピンボールによって純水28が液滴状となって加圧タンク7内に噴出され、加圧タンク7の内壁面が洗浄されるようになっている。
そして、この加圧タンク7内に供給されていた圧縮空気と液滴状の純水28との混合流体は、加圧タンク7から導管5へ排出された後にロータリージョイント17と分岐管16を経由して充填バルブ15内を流通して排出される(図4c)。このように導管5、ロータリージョイント17と分岐管16および充填バルブ15内に混合気体が流通することで、それらの内部を確実に洗浄することができる。そして、充填バルブ15から落下する洗浄後の純水28は回収手段18によって回収されるようになっている。
【0021】
以上のように本実施例においては、単に液状の洗浄液をポンプで給送するのではなく、充填装置2を構成するサージタンク11、加圧タンク7、回転式フィラ4とそれらを連通させる導管8,5に液滴状の純水28と圧縮空気との混合流体を圧力を掛けて高速度で流通させるようにしているので、充填装置2内における充填液の流通経路を確実かつ充分に洗浄することができる。しかも、充填装置2の洗浄に要する時間を従来と比べて大幅に短縮することができるとともに、洗浄液の使用量も従来よりも大幅に減少させることができる。
なお、充填装置2によって容器内に充填した充填液の粘度が低い場合には、純水28と圧縮空気の混合流体をサージタンク11から加圧タンク7および回転式フィラ4まで一挙に流通させて、それらの内部を洗浄することも可能である。この場合、サージタンク11と加圧タンク7内に同時に圧縮空気を供給してそれらの内部を加圧しておけばいい。
【0022】
また、純水供給手段から供給される純水を温水タンクに一旦貯留することなく直接ポンプへ供給できる流通路を設け、上述した純水28と圧縮空気との混合流体を流通させる前や後に、液状の純水をサージタンク11と加圧タンク7等へ流通させてそれらの内部を洗浄するようにしても良い。
さらに、上述した純水による洗浄の代わりに充填装置2内を薬液によって洗浄するようにしても良い。
また、上述した洗浄液による充填システム1の洗浄後に蒸気のみを充填装置2内に流通させてその内部を殺菌するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の構成図。
【図2】図1に示したポンプの拡大図。
【図3】本発明の充填システムを洗浄する場合の洗浄工程図。
【図4】本発明の充填システムを洗浄する場合の洗浄工程図。
【符号の説明】
【0024】
1…充填システム 2…充填装置
3…洗浄装置 4…回転式フィラ
5…導管(第2配管) 6…充填液
7…加圧タンク 8…導管(第1配管)
11…サージタンク 22…圧縮空気供給源(加圧手段)
24…ロータリーポンプ(送液手段) 28…純水(洗浄液)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填液を貯留するサージタンクと、充填液を貯留する加圧タンクと、容器内に充填液を充填するフィラと、上記サージタンクと上記加圧タンクとを連通させる第1配管と、この第1配管に設けられて上記サージタンク内の充填液を上記加圧タンクへ給送する送液手段と、上記加圧タンクと上記フィラとを連通させる第2配管とを備えた充填システムにおいて、
洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、加圧気体を供給する加圧手段とを設けて、上記サージタンク内に洗浄液を供給するとともに加圧気体を供給することにより、洗浄液と加圧気体とを混合状態にして上記第1配管内に流通させて該第1配管及び上記送液手段の内部を洗浄することを特徴とする充填システムの洗浄装置。
【請求項2】
上記加圧タンク内に洗浄液を供給するとともに加圧気体を供給することにより、洗浄液と加圧気体とを混合状態にして上記第2配管を介して上記フィラ内に流通させて該第2配管及びフィラ内部を洗浄することを特徴とする請求項1に記載の充填システムの洗浄装置。
【請求項3】
上記送液手段は容積形ポンプからなり、該ポンプは作動状態に関係なく気体が流通可能に構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の充填システムの洗浄装置。
【請求項4】
上記送液手段はロータリーポンプからなり、該ロータリーポンプはケーシングの内壁とケーシング内で回転する回転部材との間に適宜な隙間が形成されており、このロータリーポンプを作動させながら洗浄液と加圧気体とを混合状態にして流通させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の充填システムの洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−314184(P2007−314184A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142398(P2006−142398)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(504180206)株式会社カネボウ化粧品 (125)
【出願人】(393028357)シブヤマシナリー株式会社 (77)
【Fターム(参考)】