説明

充電装置

【課題】複数種類の略矩形状のバッテリの充電を行う。
【解決手段】略矩形状の第1のバッテリ100と第1のバッテリ100とは長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる略矩形状の第2のバッテリ110とが選択的に装着され、第1及び第2のバッテリ100,110が挿入される側に設けられた端子部102,112を介して装着された第1及び第2のバッテリ100,110の充電を行う装着部11が設けられた本体部10と、相対する面の一方の面が装着部11に装着された第1のバッテリ100を支持する第1の支持部33となっており、他方の面が装着部11に装着された第2のバッテリ110を支持する第2の支持部34となっており、第1の支持部33が露出した第1の状態と第2の支持部34が露出した第2の状態とになるように装着部11に回動可能に設けられる回動支持部材12とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる複数種類の略矩形状のバッテリの充電を行う充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディジタルスチルカメラ、ディジタルビデオカメラ、携帯型情報装置等の各種電子機器には、電源として充電式のバッテリが装着されている。このような各種電子機器に装着されるバッテリは、利用者によって必要に応じて充電装置を用いて充電が行われる。
【0003】
このような各種電子機器に装着されるバッテリは、各種電子機器ごとにそれぞれ長さ、厚さ又は端子接点高さ等が異なる。このため、各バッテリは、専用の充電器を用いて充電する必要がある。したがって、利用者は、複数の充電器を所有し、バッテリに応じて充電器を使い分ける必要があり、手間がかかる。
【0004】
そこで、特許文献1の充電装置では、1台で複数種類のバッテリが充電できるようにしている。具体的に、特許文献1の充電装置は、本体部に、第1のバッテリが装着される凹部状の第1の装着部と、第1のバッテリとは幅及び長さがそれぞれ小さい第2のバッテリが装着される凹部状の第2の装着部とが設けられている。そして、第1の装着部には、第1のバッテリの端子部と接触する第1の端子部材が設けられ、第2の装着部には、第2のバッテリの端子部と接触する第2の端子部材が設けられている。すなわち、特許文献1の充電装置は、装着するバッテリごとに凹部状の装着部と端子部材とを設けることで、1台で複数種類のバッテリが充電できるようにしている。
【0005】
しかしながら、特許文献1の充電装置では、装着するバッテリごとの装着部と端子部材とを設けるためのスペースを確保するために、本体部が大型化してしまう。更に、特許文献1の充電装置では、幅及び長さは略等しいが、端子接点高さが異なるようなバッテリを充電することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−233158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、1台で、長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる複数種類の略矩形状のバッテリの充電を行う充電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る充電装置は、略矩形状の第1のバッテリと第1のバッテリとは長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる略矩形状の第2のバッテリとが選択的に装着され、第1及び第2のバッテリが挿入される側に設けられた端子部材を介して装着された第1及び第2のバッテリの充電を行う装着部が設けられた本体部と、相対する面の一方の面が装着部に装着された第1のバッテリを支持する第1の支持部となっており、他方の面が装着部に装着された第2のバッテリを支持する第2の支持部となっており、第1の支持部が露出した第1の状態と第2の支持部が露出した第2の状態とになるように装着部に回動可能に設けられる回動支持部材とを備える。装着部には、端子部材とは反対側に第1のバッテリを支持する第1の受け部が設けられ、端子部材側に第2のバッテリを支持する第2の受け部が設けられている。第1のバッテリが装着されるとき、回動支持部材は、第1の支持部が露出した第1の状態となっており、第1のバッテリは、第1の支持部と第1の受け部に支持されて装着部に装着される。第2のバッテリが装着されるとき、回動支持部材は、第2の支持部が露出した第2の状態となっており、第2のバッテリは、第2の支持部と第2の受け部に支持されて装着部に装着される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、回動支持部材が、第1の支持部が露出した第1の状態と第2の支持部が露出した第2の状態とになるように装着部に回動可能に設けられているので、第1の状態で、第1のバッテリを、第1の支持部と装着部の第1の受け部とで支持して装着部に装着し、第2の状態で、第2のバッテリを、第2の支持部と装着部の第2の受け部とで支持して装着部に装着することができる。よって、本発明によれば、1台で、長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる複数種類の略矩形状のバッテリの充電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明が適用された充電装置が充電を行う各バッテリの斜視図である。
【図2】本発明が適用された充電装置が充電を行う各バッテリの正面図である。
【図3】本発明が適用された充電装置が充電を行う各バッテリの側面図である。
【図4】本発明が適用された充電装置の回動支持部材が第1の状態のときを示す斜視図である。
【図5】本発明が適用された充電装置の回動支持部材が回動中のときの斜視図である。
【図6】本発明が適用された充電装置の回動支持部材が第2の状態のときを示す斜視図である。
【図7】回動支持部材を一方の側から見た斜視図である。
【図8】回動支持部材を他方の側から見た斜視図である。
【図9】本発明が適用された充電装置に第1のバッテリが装着された状態を示す断面図である。
【図10】本発明が適用された充電装置に第2のバッテリが装着された状態を示す断面図である。
【図11】本発明が適用された充電装置に第4のバッテリが装着された状態を示す断面図である。
【図12】本発明が適用された充電装置に第3のバッテリが装着された状態を示す断面図である。
【図13】本発明が適用された充電装置の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明が適用された充電装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明は、以下の順番で行う。
1 バッテリの構成
2 充電装置の構成
3 充電装置の動作
4 充電装置の作用効果
5 充電装置の変形例
【0012】
<1 バッテリの構成>
本発明が適用された充電装置1には、図1乃至図3に示すように、ディジタルスチルカメラ、ディジタルビデオカメラ、携帯型情報装置等の電子機器に対して電力を供給する第1乃至第4のバッテリ100,110,130,120が装着される。第1乃至第4のバッテリ100,110,130,120は、例えばリチウムイオンポリマー二次電池等の充電式のバッテリである。
【0013】
<第1のバッテリの構成>
具体的に、第1のバッテリ100は、内部にリチウムイオンポリマー二次電池のバッテリセルが内蔵されたバッテリ本体101を有する。このバッテリ本体101は、全体が略矩形で扁平に形成されており、上面101a、下面101b、前面101c、背面101d、右側面101e及び左側面101fがそれぞれ平坦に形成されている。例えば、このバッテリ本体101は、幅Wが35mm、長さL1が46mm、厚さT1が5.3mmに形成されている。
【0014】
また、バッテリ本体101は、前面101cが充電装置1への挿入端となっており、この前面101cに端子部102が設けられている。端子部102は、プラス端子102a、マイナス端子102b、コントロール端子102cの合計3端子からなる。これら3端子102a〜102cは、それぞれ所定の大きさの略矩形状に設けられ、バッテリ本体101に形成された端子開口部103を介して外部に臨まされている。また、これら3端子102a〜102cは、前面101cの幅方向の中央部より右側面101e側に、幅方向に一列に並んで設けられ、外側から内側に向かって、プラス端子102a,コントロール端子102c,マイナス端子102bの順に設けられている。更に、これら3端子102a〜102cは、下面101bから各端子102a〜102cの中心部までの高さである端子接点高さH1が2.7mmとなるように設けられている。
【0015】
<第2のバッテリの構成>
第2のバッテリ110は、内部にリチウムイオンポリマー二次電池のバッテリセルが内蔵されたバッテリ本体111を有する。このバッテリ本体111は、全体が略矩形で扁平に形成されており、上面111a、下面111b、前面111c、背面111d、右側面111e及び左側面111fがそれぞれ平坦に形成されている。例えば、このバッテリ本体111は、幅Wが35mm、長さL4が41.6mm、厚さT4が8.3mmに形成されている。
【0016】
また、バッテリ本体111は、前面111cが充電装置1への挿入端となっており、この前面111cに端子部112が設けられている。端子部112は、プラス端子112a、マイナス端子112b、コントロール端子112cの合計3端子からなる。これら3端子112a〜112cは、それぞれ所定の大きさの略矩形状に設けられ、バッテリ本体111に形成された端子開口部113を介して外部に臨まされている。また、これら3端子112a〜112cは、前面111cの幅方向の中央部より右側面111e側に、幅方向に一列に並んで設けられ、外側から内側に向かって、プラス端子112a,コントロール端子112c,マイナス端子112bの順に設けられている。更に、これら3端子112a〜112cは、下面111bから各端子112a〜112cの中心部までの高さである端子接点高さH4が5.3mmとなるように設けられている。
【0017】
<第4のバッテリの構成>
第4のバッテリ120は、内部にリチウムイオンポリマー二次電池のバッテリセルが内蔵されたバッテリ本体121を有する。このバッテリ本体121は、全体が略矩形で扁平に形成されており、上面121a、下面121b、前面121c、背面121d、右側面121e及び左側面121fがそれぞれ平坦に形成されている。例えば、このバッテリ本体121は、幅Wが35mm、長さL2が46mm、厚さT2が8.3mmに形成されている。
【0018】
また、バッテリ本体121は、前面121cが充電装置1への挿入端となっており、この前面121cに端子部122が設けられている。端子部122は、プラス端子122a、マイナス端子122b、コントロール端子122cの合計3端子からなる。これら3端子122a〜122cは、それぞれ所定の大きさの略矩形状に設けられ、バッテリ本体121に形成された端子開口部123を介して外部に臨まされている。また、これら3端子122a〜122cは、前面121cの幅方向の中央部より右側面121e側に、幅方向に一列に並んで設けられ、外側から内側に向かって、プラス端子122a、コントロール端子122c、マイナス端子122bの順に設けられている。更に、これら3端子122a〜122cは、下面121bから各端子122a〜122cの中心部までの高さである端子接点高さH2が2.7mmとなるように設けられている。
【0019】
<第3のバッテリの構成>
第3のバッテリ130は、内部にリチウムイオンポリマー二次電池のバッテリセルが内蔵されたバッテリ本体131を有する。このバッテリ本体131は、全体が略矩形で扁平に形成されており、上面131a、下面131b、前面131c、背面131dがそれぞれ平坦に形成され、右側面131e及び左側面131fがそれぞれ外側に膨出する円弧面で形成されている。例えば、このバッテリ本体131は、幅Wが35mm、長さL3が40.3mm、厚さT3が4.9mmに形成されている。
【0020】
また、バッテリ本体131は、前面131cが充電装置1への挿入端となっており、この前面131cに端子部132が設けられている。端子部132は、プラス端子132a、マイナス端子132b、コントロール端子132cの合計3端子からなる。これら3端子132a〜132cは、それぞれ所定の大きさの略矩形状に設けられ、バッテリ本体131に形成された端子開口部133を介して外部に臨まされている。また、これら3端子132a〜132cは、前面131cの幅方向の中央部より右側面131e側に、幅方向に一列に並んで設けられ、外側から内側に向かって、プラス端子132a、コントロール端子132c、マイナス端子132bの順に設けられている。更に、これら3端子132a〜132cは、下面131bから各端子132a〜132cの中心部までの高さである端子接点高さH3が2.5mmとなるように設けられている。
【0021】
すなわち、これら第1〜第4のバッテリ100〜130は、下記表1に示すように、長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる。そして、これら長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる第1〜第4のバッテリ100〜130は、必要に応じて利用者によって本発明が適用された充電装置1を用いて充電が行われる。
【0022】
なお、第1〜第4のバッテリ100〜130は、外側から内側に向かって、プラス端子、コントロール端子、マイナス端子の順に設けられることに限定されるものではなく、充電装置1と対応付けされていれば、順序が異なるようなものでもよい。また、第1〜第4のバッテリ100〜130は、前面の幅方向の中央部より右側面側に、幅方向に一列に並んで設けられることに限定されるものではなく、充電装置1と対応付けされていれば、幅方向の中央部や左側面側に設けるようにしてもよい。更に、第1〜第4のバッテリ100〜130は、プラス端子、コントロール端子、マイナス端子の3端子からなることに限定されるものではなく、充電装置1と対応付けされていれば、例えば、温度検出端子等のその他の端子を1個又は複数個設けるようにしてもよい。
【0023】
【表1】

【0024】
<2 充電装置>
本発明が適用された充電装置1は、図4乃至図6に示すように、選択的に装着された第1〜第4のバッテリ100〜130の充電を行うバッテリ装着部11が設けられた装置本体10と、バッテリ装着部11に回動可能に支持された回動支持部材12とを備える。
【0025】
装置本体10は、上ケース13及び下ケース14からなり、これら上ケース13及び下ケース14とで略直方体状に形成され、上ケース13の上面13aに、第1〜第4のバッテリ100〜130が選択的に装着されるバッテリ装着部11が設けられている。このバッテリ装着部11は、例えば第1及び第4のバッテリ100,120の上面101a,121aや下面101b,121bと略同じ開口面積を有する凹状に設けられている。
【0026】
このような凹状に設けられたバッテリ装着部11には、装着される第1〜第4のバッテリ100〜130の前面101c,111c,131c,121cに設けられた端子部102,112,132,122と対向する前面11cに、端子部材15が設けられている。端子部材15は、プラス接点端子15a,マイナス接点端子15b,コントロール接点端子15c、バッテリ検出接点15dの合計4接点からなり、例えば導電性の板ばねを略く字状に折り曲げて形成されている。これら4端子15a〜15dは、装着される第1〜第4のバッテリ100〜130の前面101c,111c,131c,121cに設けられた端子部102,112,132,122と対向するように、前面11cの幅方向の中央部より左側面11f側に、幅方向に一列に並んで設けられている。更に、これら4端子15a〜15dは、外側から内側に向かって、プラス接点端子15a,コントロール接点端子15c、バッテリ検出接点15d、マイナス接点端子15bの順に設けられている。
【0027】
プラス接点端子15aは、第1〜第4のバッテリ100〜130のプラス端子102a,112a,132a,122aに共通に対応する位置に設けられ、第1〜第4のバッテリ100〜130のプラス端子102a,112a,132a,122aが圧接される。コントロール接点端子15cは、第1〜第4のバッテリ100〜130のコントロール端子102c,112c,132c,122cに共通に対応する位置に設けられ、第1〜第4のバッテリのコントロール端子102c,112c,132c,122cが圧接される。バッテリ検出接点15dとマイナス接点端子15bは、プラス接点端子15aとコントロール接点端子15cとの間、コントロール接点端子15cとバッテリ検出接点15dとの間より、近接して設けられている。このようなバッテリ検出接点15d及びマイナス接点端子15bは、第1〜第4のバッテリ100〜130のマイナス端子102b,112b,132b,122bに共通に対応する位置に設けられ、第1〜第4のバッテリのマイナス端子102b,112b,132b,122bが圧接される。
【0028】
また、バッテリ装着部11には、端子部材15が設けられた前面11cとは反対側の背面11dに、このバッテリ装着部11に第1〜第4のバッテリ100〜130を装着し易くするため、又は取り外し易くするために、切欠部16が形成されている。
【0029】
更に、バッテリ装着部11の背面11dには、切欠部16の両端に、第1及び第4のバッテリ100,120の下面101b,121bを支持する第1の受け部17aと、第2のバッテリ110の背面11dを支持する第4の受け部17bとが階段状に形成されている。そして、第1の受け部17aを構成するバッテリの第1の受け面は、第1及び第4のバッテリ100,120の端子部102,122を端子部材15に圧接する際の基準面となる。
【0030】
更に、バッテリ装着部11の背面11dには、上段の第1の受け部17aに支持される第1及び第4のバッテリ100,120の背面101d,121dを支持する第1の当接部17cが形成されている。第1の当接部17cは、所定の幅を有して、上ケース13の上面13aから上段の第1の受け部17aに亘ってバッテリ装着部11の内側に突出した凸状に形成されている。すなわち、第1の当接部17cは、第1及び第4のバッテリ100,120の背面101d,121dとの装着するとき又は取り外すときの摩擦を低減させ、このバッテリ装着部11にバッテリを装着し易くするとともに取り外し易くする。
【0031】
更に、下段の第4の受け部17bの壁面には、第3のバッテリ130の背面131dを支持する第2の当接部17dが形成されている。第2の当接部17dは、所定の幅を有して、下段の第4の受け部17bからバッテリ装着部11の底面11bに亘ってバッテリ装着部11の内側に突出した凸状に形成されている。すなわち、第2の当接部17dは、第3のバッテリ130の背面131dとの装着するとき又は取り外すときの摩擦を低減させ、このバッテリ装着部11に第3のバッテリ130を装着し易くするとともに取り外し易くする。
【0032】
更に、バッテリ装着部11の底面11bには、回動支持部材12が設けられている。具体的に、回動支持部材12は、端子部材15が設けられた前面11c側に回動する第1の状態と端子部材15が設けられた前面11c側とは反対側の背面11d側に回動する第2の状態とになるように、バッテリ装着部11の底面11bに設けられている。回動支持部材12は、図7及び図8に示すように、第1〜第4のバッテリ100〜130の下面101b,112b,131b,121bを支持する本体部30と、この本体部30に一体に設けられ、第2のバッテリ110の背面111dを支持する支持片31とを有する。
【0033】
本体部30は、略矩形薄板状に形成され、右側面30e及び左側面30fの先端側に回動軸32が設けられている。この回動軸32は、バッテリ装着部11の底面11bに形成された後述する回動孔32aに挿入されている。すなわち、回動軸32は、回動支持部材12を、バッテリ装着部11に対してこの回動軸32を中心に、第1の状態と第2の状態となるように回動させるようにしている。また、本体部30は、相対する一方の主面が第1,第4及び第3のバッテリ100,120,130の下面101b,121b,131bを支持する第1の支持部33となっており、他方の主面が第2のバッテリ110の下面111bを支持する第2の支持部34となっている。
【0034】
第1の支持部33は、図7に示すように、回動支持部材12がバッテリ装着部11の前面11c側に回動した第1の状態のときに露出する面である。このような第1の支持部33は、第1及び第4のバッテリ100,120の下面101b,121bを支持する平面支持部33aと、第3のバッテリ130の下面131bを支持する傾斜支持部33bとを有する。平面支持部33aは、回動支持部材12が第1の状態にあるとき、第1の受け部17aと略平行となるように設けられる。そして、平面支持部33aを構成する平面支持面は、第1及び第4のバッテリ100,120の端子部102,122を端子部材15に圧接する際の基準面となる。傾斜支持部33bは、平面支持部33aと連続して設けられ、先端側に向かって次第に肉薄となるような傾斜を有するように設けられている。そして、傾斜支持部33bを構成する傾斜支持面は、第3のバッテリ130の端子部132を端子部材15に圧接する際の基準面となる。更に、傾斜支持部33bには、第1、第4及び第3のバッテリ100,120,130をバッテリ装着部11に挿入する際の挿入方向を示す挿入方向表示部35が形成されている。挿入方向表示部35は、例えば、矢印等である。すなわち、挿入方向表示部35は、第1、第4及び第3のバッテリ100,120,130の挿入端となる前面11cがどちらか目視によって確認することができるようにしている。挿入方向表示部35は、射出成型時に刻設しても良いし、シールを貼り付けて形成しても良い。
【0035】
第2の支持部34は、図8に示すように、回動支持部材12がバッテリ装着部11の背面11d側に回動した第2の状態のときに露出する面である。このような第2の支持部34は、第1の支持部33の平面支持部33aと略平行に設けられている。そして、第2の支持部34を構成する第2の支持面は、第2のバッテリ110の端子部112を端子部材15に圧接する際の基準面となる。また、第2の支持部34には、回動支持部材12が第2の状態のときに装着可能なバッテリの種類を示す第2の種類表示部36が形成されている。すなわち、第2の種類表示部36は、第2の状態で装着可能なバッテリの種類を目視によって確認することができるようにしている。第2の種類表示部36も、射出成型時に刻設しても良いし、シールを貼り付けて形成しても良い。
【0036】
支持片31は、本体部30の左側面30fに一体に設けられている。支持片31は、第1の支持部33側に突出され第1の支持片37と、第2の支持部34側に突出され第2の支持片38と、第1の支持片37及び第2の支持片38と本体部30の左側面30fとを連結させる連結部39とを有する。
【0037】
第1の支持片37は、図7に示すように、回動支持部材12が第1の状態のときに第1の支持部33とともに露出する支持片であり、断面略L字状に形成されている。第1の支持片37は、回動支持部材12が第1の状態のときにバッテリ装着部11に装着された第1、第4及び第3のバッテリ100,120,130の前面と右側面からなるコーナ部を支持する。すなわち、第1の支持片37は、第1、第4及び第3のバッテリ100,120,130がバッテリ装着部11の中に入り過ぎて端子部材15が損傷してしまうことを防止する。
【0038】
また、第1の支持片37の先端部には、利用者が摘み、回動支持部材12を第1の状態から第2の状態に操作する操作片40が設けられている。操作片40は、例えば第1の支持部33の平面支持部33aと略平行となるように設けられ、複数個の溝が加工される等の滑り止め処理が施されている。
【0039】
第2の支持片38は、図8に示すように、回動支持部材12が第2の状態のときに第2の支持部33とともに露出する支持片であり、断面略L字状に形成されている。第2の支持片38は、回動支持部材12が第2の状態のときにバッテリ装着部11に装着された第2のバッテリ110の前面111cと右側面111eからなるコーナ部を支持する。
【0040】
更に、支持片31には、図7及び図8に示すように、連結部39から先端側に突出された第3の支持片45が設けられている。第3の支持片45は、回動支持部材12が回動軸32を中心に第1の状態又は第2の状態に回動するときに、後述するガイド部23に摺動されてガイドされる。
【0041】
更に、バッテリ装着部11の底面11bには、回動支持部材12が第1の支持部33が露出した第1の状態のときに、回動支持部材12の一部を収納する第1の収納部18が形成されている。また、バッテリ装着部11の底面11bには、回動支持部材12が第2の支持部34が露出した第2の状態のときに、回動支持部材12の一部を収納する第2の収納部19が形成されている。そして、第1の収納部18及び第2の収納部19は、連続して設けられており、それぞれ回動支持部材12の本体部30と略同じ開口面積を有する凹状に設けられている。また、凹状に設けられた第1の収納部18と第2の収納部19との境界上の側面には、回動孔32aが形成され、この回動孔32aに、回動支持部材12の回動軸32が挿入されている。また、第2の収納部19は、第1の収納部18に対して傾斜するように形成されている。具体的に、第2の収納部19は、第1の支持部33の傾斜支持部33bと略同じ傾斜を有し、前面11c側から背面11d側に向けて次第にバッテリ装着部11の深さが深くなるような傾斜を有する。また、第2の収納部19は、回動支持部材12が第2の状態のとき、第2の支持部34と後述する第2の受け部21とが面一となるような深さを有する。更に、第2の収納部19には、回動支持部材12が第1の状態のときに装着可能な第1、第3及び第4のバッテリの種類を示す第1の種類表示部20が形成されている。すなわち、第2の種類表示部20は、第1の状態で装着可能なバッテリの種類を目視によって確認することができるようにしている。第1の種類表示部20も、射出成型時に刻設しても良いし、シールを貼り付けて形成しても良い。
【0042】
また、バッテリ装着部11の底面11bには、図6に示すように、回動支持部材12が第2の状態のときに、第1の収納部18の前面11c側及び幅方向の両側面11e,11fに第2のバッテリ110を支持する第2の受け部21が設けられている。この第2の受け部21は、第1の収納部18と略平行に設けられ、第1の状態の回動支持部材12の第1の支持部33の平面支持部33aより低く、第2の状態の回動支持部材12の第2の支持部34と面一となるように設けられている。そして、第2の受け部21を構成する第2の受け面は、第2のバッテリ110の端子部112を端子部材15に圧接する際の基準面となる。更に、バッテリ装着部11の底面11bには、回動支持部材12が第1の状態のときに、第2の収納部19の幅方向の両側面11e,11fに第3のバッテリ130を支持する第3の受け部22が設けられている。この第3の受け部22は、第2の収納部19と略平行な傾斜を有するように設けられている。そして、第3の受け部22を構成する第3の受け面は、第3のバッテリ130の端子部132を端子部材15に圧接する際の基準面となる。
【0043】
また、バッテリ装着部11の右側面11eには、回動支持部材12が第1の状態又は第2の状態に回動するときのガイドとなるガイド部23が設けられている。このガイド部23は、バッテリ装着部11の内側に向けて突出した凸部であり、略半円形状に設けられている。このようなガイド部23は、回動支持部材12が第1の状態又は第2の状態に回動するときに、回動支持部材12の第3の支持片45が摺動され、回動支持部材12が回動する際のガイドとなる。
【0044】
また、バッテリ装着部11の背面11d及び右側面11eからなるコーナ部には、回動支持部材12が第2の状態のときに、回動支持部材12の第1の支持片37を収納する第3の収納部24が形成されている。第3の収納部24は、回動支持部材12の第1の支持片37の断面より大きな開口面積で回動支持部材12の第1の支持片37の突出量よりも深さが深い凹部である。更に、バッテリ装着部11の背面11d及び右側面11eとからなるコーナ部には、第2の収納部19と第3の収納部24とを挿通させる第1の挿通部25が形成されている。第1の挿通部25は、回動支持部材12の連結部39よりも大きな開口面積を有する凹部である。すなわち、回動支持部材12が第2の状態のときに、第3の収納部18は、回動支持部材12の第1の支持片37を内部に収納し、第1の挿通部25は、回動支持部材12の連結部39を収納する。
【0045】
また、バッテリ装着部11の前面11c及び右側面11eからなるコーナ部には、回動支持部材12が第1の状態のときに、回動支持部材12の第2の支持片38を収納する第4の収納部26が形成されている。第4の収納部26は、回動支持部材12の第2の支持片38の断面より大きな開口面積で回動支持部材12の第2の支持片38の突出量よりも深さが深い凹部である。更に、バッテリ装着部11の前面11c及び右側面11eとからなるコーナ部には、第1の収納部18と第4の収納部26とを挿通させる第2の挿通部27が形成されている。第2の挿通部27は、回動支持部材12の連結部39よりも大きな開口面積を有する凹部である。すなわち、回動支持部材12が第1の状態となっているときに、第4の収納部26は、回動支持部材12の第2の支持片38を内部に収納し、第2の挿通部27は、回動支持部材12の連結部39を収納する。
【0046】
また、バッテリ装着部11の前面11cには、端子部材15を覆うようにカバー部13bが設けられている。このカバー部13bには、回動支持部材12が第1の状態のときに露出する第1の支持片37の先端部に設けられた操作片40を外部に突出させる突出孔46が形成されている。突出孔46は、例えばバッテリ装着部11の右側面11e側の操作片40に対応する位置に設けられている。
【0047】
<3 充電装置の動作>
次に、充電装置1を用いて、第1〜第4のバッテリ100〜130を装着し、充電を行う動作について説明する。
【0048】
(3−1 第1のバッテリの装着)
先ず、充電装置1は、図9に示すように、第1のバッテリ100が装着されるとき、回動支持部材12を、第1の支持部33が露出された第1の状態にされる。そして、充電装置1は、第1のバッテリ100の前面101cを挿入端として、第1のバッテリ100がバッテリ装着部11に挿入されて第2の支持片38に突き当たるまで挿入される。そして、第1のバッテリ100は、下面101bの前面101c側が回動支持部材12の第1の支持部33の平面支持部33aに支持され、下面101bの背面101d側がバッテリ装着部11の第1の受け部17aに支持される。更に、第1のバッテリ100は、背面101dがバッテリ装着部11の背面11dに設けた第1の当接部17cに支持される。よって、第1のバッテリ100は、バッテリ装着部11に装着される。すなわち、第1のバッテリ100は、第2のバッテリ110より端子接点高さが低い。そこで、第1のバッテリ100をバッテリ装着部11に装着するにあたっては、回動支持部材12の第1の支持部33の平面支持部33aでバッテリ装着部11の底面から底上げして、端子部102と端子部材15とが電気的な接続ができるようにしている。
【0049】
更に、第1のバッテリ100がバッテリ装着部11に装着されると、プラス接点端子15aは、プラス端子102aに圧接され、コントロール接点端子15cは、コントロール端子102cに圧接され、バッテリ検出接点15d及びマイナス接点端子15bは、マイナス端子102bに圧接される。これにより、充電装置1は、充電電圧を第1のバッテリ100に印加することによって、充電を行うことができる。
【0050】
(3−2 第2のバッテリの装着)
次に、充電装置1は、図10に示すように、第2のバッテリ110を装着するとき、回動支持部材12を、第2の支持部34が露出された第2の状態にされる。具体的に、充電装置1は、操作片40が利用者により操作されて、第1の支持部33が露出された第1の状態から第2の支持部34が露出された第2の状態となるように、回動軸32を中心に回動支持部材12が回動される。そして、充電装置1は、回動支持部材12が第2の状態となっているとき、第2のバッテリ110の前面111cを挿入端として、第2のバッテリ110がバッテリ装着部11に挿入される。そして、第2のバッテリ110は、下面111bの前面111c側がバッテリ装着部11の第2の受け部21に支持され、下面101bの背面101d側が回動支持部材12の第2の支持部34に支持される。また、第2のバッテリ110は、第2のバッテリ110の挿入端側の前面11cと右側面11eからなるコーナ部が第2の支持片38に支持される。更に、第2のバッテリ110は、背面111dがバッテリ装着部11の背面11dに設けられ第4の受け部17bに支持される。よって、第2のバッテリ110は、バッテリ装着部11に装着される。
【0051】
更に、第2のバッテリ110がバッテリ装着部11に装着されると、プラス接点端子15aは、プラス端子112aに圧接され、コントロール接点端子15cは、コントロール端子112cに圧接され、バッテリ検出接点15d及びマイナス接点端子15bは、マイナス端子112bに圧接される。これにより、充電装置1は、充電電圧を第2のバッテリ110に印加することによって、第2のバッテリ110の充電を行うことができる。
【0052】
(3−3 第4のバッテリの装着)
次に、充電装置1は、図11に示すように、第4のバッテリ120を装着するとき、回動支持部材12を、第1の支持部33が露出された第1の状態にされる。具体的に、充電装置1は、第2の支持片38が利用者により操作されて、第2の支持部34が露出された第2の状態から第1の支持部33が露出された第1の状態となるように、回動軸32を中心に回動支持部材12が回動される。そして、充電装置1は、第4のバッテリ120の前面121cを挿入端として、第4のバッテリ120がバッテリ装着部11に挿入されて第2の支持片38に突き当たるまで挿入される。そして、第4のバッテリ120は、下面121bの前面121c側が回動支持部材12の第1の支持部33の平面支持部33aに支持され、下面101bの背面101d側がバッテリ装着部11の第1の受け部17aに支持される。更に、第4のバッテリ120は、背面121dがバッテリ装着部11の背面11dに設けた第1の当接部17cに支持される。よって、第4のバッテリ120は、バッテリ装着部11に装着される。すなわち、第4のバッテリ120は、第1のバッテリ100と同等の端子接点高さを有するので、第1のバッテリ100と同等に、第2のバッテリ110より端子接点高さが低い。そこで、第4のバッテリ120をバッテリ装着部11に装着するにあたっては、第1のバッテリ100と同等に、回動支持部材12の第1の支持部33の平面支持部33aでバッテリ装着部11の底面から底上げして、端子部102と端子部材15とが電気的な接続ができるようにしている。
【0053】
更に、第4のバッテリ120がバッテリ装着部11に装着されると、プラス接点端子15aは、プラス端子122aに圧接され、コントロール接点端子15cは、コントロール端子122cに圧接され、バッテリ検出接点15d及びマイナス接点端子15bは、マイナス端子122bに圧接される。これにより、充電装置1は、充電電圧を第4のバッテリ120に印加することによって、充電を行うことができる。
【0054】
(3−4 第3のバッテリの装着)
次に、充電装置1は、図12に示すように、第3のバッテリ130を装着されるとき、回動支持部材12を、第1の支持部33が露出された第1の状態にされる。そして、充電装置1は、第3のバッテリ130の前面131cを挿入端として、第3のバッテリ130がバッテリ装着部11に挿入されて第2の支持片38に突き当たるまで挿入される。そして、第3のバッテリ130は、下面131bの前面131c側が回動支持部材12の第1の支持部33の傾斜支持部33bに支持され、下面131bの背面131d側がバッテリ装着部11の第3の受け部22に支持される。更に、第3のバッテリ130は、背面131dがバッテリ装着部11の背面11dに設けた第2の当接部17dに支持される。よって、第3のバッテリ130は、バッテリ装着部11に装着される。すなわち、第3のバッテリ130は、第1、第2及び第4のバッテリ100,110,120より端子接点高さが低い。そこで、第1のバッテリ100をバッテリ装着部11に装着するにあたって、回動支持部材12の第1の支持部33の斜面支持部33bで、バッテリ装着部11の底面から底上げして、端子部102と端子部材15とが電気的な接続ができるようにしている。
【0055】
更に、第3のバッテリ130がバッテリ装着部11に装着されると、プラス接点端子15aは、プラス端子132aに圧接され、コントロール接点端子15cは、コントロール端子132cに圧接され、バッテリ検出接点15d及びマイナス接点端子15bは、マイナス端子132bに圧接される。これにより、充電装置1は、充電電圧を第3のバッテリ130に印加することによって、第3のバッテリ130の充電を行うことができる。
【0056】
<4 充電装置の作用効果>
本発明が適用された充電装置1は、回動支持部材12を第1の支持部33が露出された第1の状態にし、第1のバッテリ100の下面101bの前面101c側を回動支持部材12の第1の支持部33の平面支持部33aに支持し、下面101bの背面101d側がバッテリ装着部11の第1の受け部17aに支持して、第1のバッテリ100をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0057】
更に、本発明が適用された充電装置1は、第1のバッテリ100の背面101dをバッテリ装着部11の背面11dに設けた第1の当接部17cで支持することで、確実に、第1のバッテリ100をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0058】
また、本発明が適用された充電装置1は、回動支持部材12を第2の支持部34が露出された第2の状態にし、第2のバッテリ110の下面111bの前面111c側をバッテリ装着部11の第2の受け部21に支持し、下面101bの背面101d側が回動支持部材12の第2の支持部34に支持することで、第2のバッテリ110をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0059】
更に、本発明が適用された充電装置1は、第2のバッテリ110の第2のバッテリ110の挿入端側の前面11cと右側面11eからなるコーナ部を第2の支持片38で支持することで、確実に、第1のバッテリ100をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0060】
更に、本発明が適用された充電装置1は、第2のバッテリ110の背面111dをバッテリ装着部11の背面11dに設けられ第4の受け部17bで支持することで、確実に、第1のバッテリ100をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0061】
また、本発明が適用された充電装置1は、回動支持部材12を第1の支持部33が露出された第1の状態にし、第4のバッテリ120の下面121bの前面121c側を回動支持部材12の第1の支持部33の平面支持部33aに支持し、下面121bの背面121d側がバッテリ装着部11の第1の受け部17aに支持することで、第4のバッテリ120をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0062】
更に、本発明が適用された充電装置1は、第4のバッテリ120の背面121dをバッテリ装着部11の背面11dに設けた第1の当接部17cで支持することで、確実に、第1のバッテリ100をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0063】
また、本発明が適用された充電装置1は、回動支持部材12を第1の支持部33が露出された第1の状態にし、第3のバッテリ130の下面131bの前面131c側を回動支持部材12の第1の支持部33の傾斜支持部33bに支持し、下面131bの背面131b側をバッテリ装着部11の第3の受け部22に支持することで、第3のバッテリ130をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0064】
更に、本発明が適用された充電装置1は、第3のバッテリ130の背面131dをバッテリ装着部11の背面11dに設けた第2の当接部17dで支持することで、確実に、第3のバッテリ130をバッテリ装着部11に装着させることができる。
【0065】
<5 充電装置の変形例>
なお、本発明に係る充電装置1は、回動支持部材12の支持片31の第1の支持片37を断面略L字状に形成することに限定されるものではなく、先端部に操作片を有する矩形薄板状に設けてもよい。
【0066】
また、本発明に係る充電装置1は、図13に示すように、回動支持部材12の支持片31を別部材としてもよい。例えば、本発明に係る充電装置1は、回動支持部材12は本体部30のみの構成とし、支持片31の代わりに、バッテリ装着部11の右側面11eに回動可能に設けられた第3の支持片47を設けるようにしてもよい。そして、第3の支持片47は、回動支持部材12が第1の状態のときバッテリ装着部11の右側面11eに形成された切欠部に収納され、第2の状態のとき、バッテリ装着部11内に回動され、第2のバッテリ110の背面111dを支持する。
【0067】
更に、本発明に係る充電装置1は、リチウムイオンポリマー二次電池が内蔵されたバッテリについて説明したが、これに限定するものではない。本発明に係る充電装置1は、個体電解質二次電池や他の非水電解質二次電池であってもよい。
【0068】
更にまた、本発明に係る充電装置1は、第1〜第4のバッテリ100〜130の4種類のバッテリの充電を行うことに限定されるものではなく、少なくとも第1及び第2のバッテリ100,110の充電を行うことができるようなものであればよい。
【符号の説明】
【0069】
1 充電装置、10 装置本体、11 バッテリ装着部、12 回動支持部材、15 端子部材、17a 第1の受け部、17b 第4の受け部、17c 第1の当接部、17d 第2の当接部、18 第1の収納部、19 第2の収納部、20 第1の種類表示部、21 第2の受け部、22 第3の受け部、23 ガイド部、24 第3の収納部、25 第1の挿通部、26 第4の収納部、27 第2の挿通部、30 本体部、31 支持片、32 回動軸、33 第1の支持部、33a 平面支持部、33b 傾斜支持部、34 第2の支持部、35 挿入方向表示部、36 第2の種類表示部、37 第1の支持片、38 第2の支持片、39 連結部、40 操作片、45 第3の支持片、46 突出孔、47 第3の支持片、100 第1のバッテリ、101 バッテリ本体、102 端子部、110 第2のバッテリ、111 バッテリ本体、112 端子部、120 第4のバッテリ、121 バッテリ本体、122 端子部、130 第3のバッテリ、131 バッテリ本体、132 端子部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形状の第1のバッテリと該第1のバッテリとは長さ、厚さ又は端子接点高さのいずれかが異なる略矩形状の第2のバッテリとが選択的に装着され、該第1及び第2のバッテリが挿入される側に設けられた端子部材を介して装着された該第1のバッテリ及び該第2のバッテリの充電を行う装着部が設けられた本体部と、
相対する面の一方の面が上記装着部に装着された第1のバッテリを支持する第1の支持部となっており、他方の面が上記装着部に装着された上記第2のバッテリを支持する第2の支持部となっており、該第1の支持部が露出した第1の状態と該第2の支持部が露出した第2の状態とになるように上記装着部に回動可能に設けられる回動支持部材とを備え、
上記装着部には、上記端子部材とは反対側に上記第1のバッテリを支持する第1の受け部が設けられ、上記端子部材側に上記第2のバッテリを支持する第2の受け部が設けられている充電装置。
【請求項2】
上記回動支持部材は、上記第2のバッテリの上記装着部への挿入端とは反対側のコーナ部を支持する支持片を有し、
上記回動支持部材が上記第2の状態にあるとき、上記支持片は、上記端子部材とは反対側に位置して、上記第2の支持部と上記第2の受け部とともに、上記第2のバッテリを支持する請求項1記載の充電装置。
【請求項3】
上記装着部には、上記回動支持部材が上記第1の状態にあるとき、更に、上記第1のバッテリより長さの短い第3のバッテリが装着可能であり、
上記装着部には、上記端子部材とは反対側に、該第3のバッテリを支持する第3の受け部を有している請求項2記載の充電装置。
【請求項4】
上記第1の支持部には、上記第1のバッテリの挿入方向を示す挿入方向表示部が形成されている請求項1記載の充電装置。
【請求項5】
上記装着部には、上記回動支持部材が上記第1の状態にあるとき、上記第1の支持部と隣接する領域に、装着可能なバッテリの種類を示す種類表示部が形成されている請求項1記載の充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−142733(P2011−142733A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−1540(P2010−1540)
【出願日】平成22年1月6日(2010.1.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】