説明

光タグ、読み取り装置、光タグ管理方法、光タグ管理システム、光タグ管理プログラム、及び記録媒体

【課題】 低電力化を図ることができる光タグ、読み取り装置、光タグ管理方法、光タグ管理システム、光タグ管理プログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 制御手段13によって、光タグ10の筐体に内蔵されたセンサ11−1からの信号を検出したときだけデータメモリ14及びLED発光回路15を作動させることにより、センサ11−1からの信号が無いときはデータメモリ14及びLED発光回路15は作動しないので、電池12の消費が低減し、光タグ10での低電力化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光タグ、読み取り装置、光タグ管理方法、光タグ管理システム、光タグ管理プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、倉庫内のコンテナ等の移動体に光タグを取り付け、倉庫内の天井に取り付けた撮像素子で撮影し、得られた信号より移動体の動きや位置を管理する管理システムが開発されている。
本出願人は、この種の管理システム用の光タグについて出願した(特願2004−271902)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した可視光情報提供装置は、電力源として電池だけを用いており、常に撮像素子に電池からの電力が供給されるようになっている。撮像素子に用いられる素子のうち特にLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)は、数百mA程度消費するので、電池の消耗が大きく、長時間光タグを使用する場合には大型の電池が必要であった。
そこで、本発明の目的は、低電力化を図ることができる光タグ、読み取り装置、光タグ管理方法、光タグ管理システム、光タグ管理プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、所定の情報で変調された光信号を発する光タグであって、さらにセンサを備え、前記センサが所定の信号を検出したときに発光回路が発光することを特徴とする。
【0005】
請求項1記載の発明によれば、センサからの信号を検出したときに発光回路を作動させることにより、センサからの信号が無いときは発光回路は作動しないので、電池の消費が低減し、光タグでの低電力化を図ることができる。
【0006】
請求項2記載の発明は、ID情報を記憶する記憶手段と、前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグであって、さらに周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサと、該センサが信号を検出したとき記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、制御手段によって、周囲の状態変化を検出して信号を出力するセンサからの信号を検出したときに発光回路を作動させて記憶手段からID情報を読み出し、発光回路から光信号を発生させることにより、センサからの信号が無いときは記憶手段及び発光回路は作動しないので、電池の消費が低減し、光タグでの低電力化を図ることができる。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の発明において、前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明によれば、発光回路がLED発光回路であることにより、光タグでの電力消費の低減を図ることができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、光タグが電池によって駆動することにより、電源のとれない環境においても使用することができる。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明によれば、センサが圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することにより、光タグが押圧されたり、移動したり、人や物が接近したりしたことを検出することができる。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明によれば、センサが光もしくは電波を検出することにより、必要なときに光タグに外部から光信号や無線信号を与えることで発光回路を駆動させて光信号を得ることができる。
【0016】
請求項7記載の発明は、光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置であって、前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明によれば、撮影手段を配置することで、光タグの位置を把握しやすくなり、解析手段により撮影手段で撮影された画像を解析することで光タグの情報を得ることができる。
【0018】
請求項8記載の発明は、電池で駆動する光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置であって、前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の発明によれば、撮影手段を配置することで、光タグの位置を把握しやすくなり、解析手段により撮影手段で撮影された画像を解析することで光タグのID情報を得ることができる。
【0020】
請求項9記載の発明は、請求項7または8のいずれかに記載の発明において、前記光タグが検出エリア内に進入すると検出する進入センサを備え、該進入センサが検出した前記光タグの画像を解析するようにしたことを特徴とする。
【0021】
請求項9記載の発明によれば、侵入センサにより光タグが検出エリア内に進入すると検出することで、防犯システム、学童の現在位置把握システム等に利用することができ、進入センサが検出した光タグの画像を解析することで、必要なときだけ読み取り装置が作動するので消費電力を低減することができる。
【0022】
請求項10記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記光タグは、センサを有し、前記センサが所定の状態変化を検出すると光信号を発信する光タグであって、前記進入センサが前記光タグを検出したときに、前記光タグが有するセンサを前記所定の状態とする光タグ起動手段を有することを特徴とする。
【0023】
請求項10記載の発明によれば、進入センサが光タグを検出したときに、光タグ起動手段は光タグが有するセンサを所定の状態とすることにより、光タグにおいて電力の消費を押さえることができる。
【0024】
請求項11記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記光タグ起動手段が光または電波によるものであることを特徴とする。
【0025】
請求項11記載の発明によれば、光タグ起動手段が光または電波によるものであることにより、必要なときに光タグに外部から光信号や無線信号を与えることで発光回路を駆動させて光信号を得ることができる。
【0026】
請求項12記載の発明は、所定の情報で変調された光信号を発する発光回路を有する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムであって、前記光タグは、さらにセンサを備え、該センサが所定の状態を検出したときに前記発光回路が発光し、前記読み取り装置は、前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記光タグの位置の少なくとも一方を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】
請求項12記載の発明によれば、光タグは、センサが所定の状態を検出したときに発光回路が発光するので、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0028】
請求項13記載の発明は、ID情報を記憶する記憶手段と、前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムであって、前記光タグは、さらに周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサと、該センサが信号を検出したときに、前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させる制御手段とを備え、前記読み取り装置は、前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
【0029】
請求項13記載の発明によれば、光タグは、周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサが信号を検出したときに、記憶手段からID情報を読み出し、発光回路から光信号を発生させることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0030】
請求項14記載の発明は、請求項12または13記載の発明において、前記光タグは、1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備え、前記読み取り装置は、前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出するようにしたことを特徴とする。
【0031】
請求項14記載の発明によれば、光タグが1つの移動体に複数個設けられ、それぞれ異なるID情報を備え、読み取り装置が複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出することにより、移動体についての情報がよりきめ細かく把握することができる。
【0032】
請求項15記載の発明は、請求項12から14のいずれかに記載の発明において、前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする。
【0033】
請求項15記載の発明によれば、発光回路がLED発光回路であることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0034】
請求項16記載の発明は、請求項12から15のいずれかに記載の発明において、前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする。
【0035】
請求項16記載の発明によれば、光タグが電池によって駆動されることにより、電源のとれない箇所においても使用することができる。
【0036】
請求項17記載の発明は、請求項12から16のいずれかに記載の発明において、前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする。
【0037】
請求項17記載の発明によれば、センサが圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することにより、光タグが押圧されたり、移動したり、人や物が接近したりしたことを検出することができる。
【0038】
請求項18記載の発明は、請求項12から16のいずれかに記載の発明において、前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする。
【0039】
請求項18記載の発明によれば、センサが光もしくは電波を検出することにより、必要なときに光タグに外部から光信号や無線信号を与えることで発光回路を駆動させて光信号を得ることができる。
【0040】
請求項19記載の発明は、光タグが記憶手段から所定の情報を読み出してその情報で変調した光信号を発光回路から発生させ、読み取り装置が前記光タグの発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する光タグ管理方法であって、前記光タグの制御手段が、前記光タグに内蔵され所定の状態を検出したときに前記発光回路を発光させ、前記読み取り装置が、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させ、解析手段に該撮影手段で撮影された画像を解析させることを特徴とする。
【0041】
請求項19記載の発明によれば、光タグの制御手段が、光タグに内蔵され所定の状態を検出したときに発光回路を発光させることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0042】
請求項20記載の発明は、光タグが記憶手段からID情報を読み出してそのID情報で変調した光信号を発光回路から発生させ、読み取り装置が前記光タグの発する光信号より前記光タグの位置ID情報の少なくとも一方を検出する光タグ管理方法において、前記光タグの制御手段は、前記光タグに内蔵されたセンサから周囲の所定の状態変化を検出したときに前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させ、前記読み取り装置は、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させ、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得ることを特徴とする。
【0043】
請求項20記載の発明によれば、光タグの制御手段は、光タグに内蔵されたセンサから周囲の所定の状態変化を検出したときに記憶手段からID情報を読み出し、発光回路から光信号を発生させることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0044】
請求項21記載の発明は、請求項19または20記載の発明において、前記光タグは、1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備え、前記読み取り装置は、前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出することを特徴とする。
【0045】
請求項21記載の発明によれば、光タグが1つの移動体に複数個設けられ、それぞれ異なるID情報を備え、読み取り装置が複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出することにより、移動体についての情報がよりきめ細かく把握することができる。
【0046】
請求項22記載の発明によれば、請求項19から21のいずれかに記載の発明において、前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする。
【0047】
請求項22記載の発明によれば、発光回路がLED発光回路であることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0048】
請求項23記載の発明は、請求項19から22のいずれかに記載の発明において、前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする。
【0049】
請求項23記載の発明によれば、光タグが電池によって駆動されることにより、電源がとれない箇所においても使用することができる。
【0050】
請求項24記載の発明は、請求項19から23のいずれかに記載の発明において、前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする。
【0051】
請求項24記載の発明によれば、センサが圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することにより、光タグが押圧されたり、移動したり、人や物が接近したりしたことを検出することができる。
【0052】
請求項25記載の発明は、請求項19から23のいずれかに記載の発明において、前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする。
【0053】
請求項25記載の発明によれば、センサが光もしくは電波を検出することにより、必要なときに光タグに外部から光信号や無線信号を与えることで発光回路を駆動させて光信号を得ることができる。
【0054】
請求項26記載の発明は、所定の情報で変調された光信号を発する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムであって、前記光タグが、センサを有し、前記センサが所定の状態変化を検出したときに発光回路を作動させると、前記コンピュータは、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記情報を得る処理を実行させることを特徴とする。
【0055】
請求項26記載の発明によれば、光タグの制御手段が、光タグに内蔵され所定の状態を検出したときに発光回路を発光させることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0056】
請求項27記載の発明は、ID情報を記憶する記憶手段と前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムであって、前記光タグが、周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサからの信号を受けると前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させると、前記コンピュータは、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る処理を実行させることを特徴とする。
【0057】
請求項27記載の発明によれば、光タグの制御手段は、光タグに内蔵されたセンサから周囲の所定の状態変化を検出したときに記憶手段からID情報を読み出し、発光回路から光信号を発生させることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0058】
請求項28記載の発明は、請求項26または27記載の発明において、前記光タグが1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備えると、前記コンピュータは、前記解析手段に前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出させる処理を実行させることを特徴とする。
【0059】
請求項28記載の発明によれば、光タグが1つの移動体に複数個設けられ、それぞれ異なるID情報を備え、読み取り装置が複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出することにより、移動体についての情報がよりきめ細かく把握することができる。
【0060】
請求項29記載の発明は、請求項26から28のいずれかに記載の発明において、前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする。
【0061】
請求項29記載の発明によれば、発光回路がLED発光回路であることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0062】
請求項30記載の発明は、請求項26から29のいずれかに記載の発明において、前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする。
【0063】
請求項30記載の発明によれば、光タグが電池によって駆動されることにより、電源がとれない箇所においても使用することができる。
【0064】
請求項31記載の発明は、請求項26から30のいずれかに記載の発明において、前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする。
【0065】
請求項31記載の発明によれば、センサが圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することにより、光タグが押圧されたり、移動したり、人や物が接近したりしたことを検出することができる。
【0066】
請求項32記載の発明は、請求項26から30のいずれかに記載の発明において、前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする。
【0067】
請求項32記載の発明によれば、センサが光もしくは電波を検出することにより、必要なときに光タグに外部から光信号や無線信号を与えることで発光回路を駆動させて光信号を得ることができる。
【0068】
請求項33記載の発明は、所定の情報で変調された光信号を発する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムを記録した記録媒体であって、前記光タグが、センサを有し、前記センサが所定の状態変化を検出したときに発光回路を作動させると、前記コンピュータは、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記情報を得る処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする。
【0069】
請求項33記載の発明によれば、センサが光もしくは電波を検出することにより、必要なときに光タグに外部から光信号や無線信号を与えることで発光回路を駆動させて光信号を得ることができる。
【0070】
請求項34記載の発明は、ID情報を記憶する記憶手段と前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムを記録した記録媒体であって、前記光タグが、周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサからの信号を受けると前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させると、前記コンピュータは、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする。
【0071】
請求項34記載の発明によれば、光タグの制御手段が、光タグに内蔵され所定の状態を検出したときに発光回路を発光させることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0072】
請求項35記載の発明は、請求項33または34記載の発明において、前記光タグが1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備えると、前記コンピュータは、前記解析手段に前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出させる処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする。
【0073】
請求項35記載の発明によれば、光タグが1つの移動体に複数個設けられ、それぞれ異なるID情報を備え、読み取り装置が複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出することにより、移動体についての情報がよりきめ細かく把握することができる。
【0074】
請求項36記載の発明は、請求項33から35記載の発明において、前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする。
【0075】
請求項36記載の発明によれば、発光回路がLED発光回路であることにより、光タグにおいて低電力化を図ることができる。
【0076】
請求項37記載の発明は、請求項33から36のいずれかに記載の発明において、前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする。
【0077】
請求項37記載の発明によれば、光タグが電池によって駆動されることにより、電源がとれない箇所においても使用することができる。
【0078】
請求項38記載の発明は、請求項33から37のいずれかに記載の発明において、前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする。
【0079】
請求項38記載の発明によれば、センサが圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することにより、光タグが押圧されたり、移動したり、人や物が接近したりしたことを検出することができる。
【0080】
請求項39記載の発明は、請求項33から37のいずれかに記載の発明において、前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする。
【0081】
請求項39記載の発明によれば、センサが光もしくは電波を検出することにより、必要なときに光タグに外部から光信号や無線信号を与えることで発光回路を駆動させて光信号を得ることができる。
【発明の効果】
【0082】
本発明によれば、光タグは、センサが所定の状態を検出したときだけ発光するので、光タグでの低電力化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0083】
本実施形態の光タグは、所定の情報で変調された光信号を発する光タグであって、さらにセンサを備え、センサが所定の信号を検出したときに発光回路が発光することを特徴とする。発光回路はLED発光回路であることが好ましい。
【0084】
本実施形態の光タグは、ID情報を記憶する記憶手段と、ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグであって、さらに周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサと、センサが信号を検出したとき記憶手段からID情報を読み出し、発光回路から光信号を発生させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0085】
本実施形態の光タグは、電池と、所定の情報を記憶するデータメモリと、情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路とを筐体内に有する光タグにおいて、電池で駆動するセンサと、電池で駆動しセンサからの信号を検出したときだけデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
なお、本実施形態では、電源を電池としているが、電源は化学電池(一次電池、二次電池、燃料電池など)に限るものではなく、例えば、太陽電池、風力発電装置、電磁波または電磁気を受けて起電力を得るもの、および起電力と蓄電器との組み合わせであってもよい。また、商用電源など外部から電力を受けるものであってもよい。
データメモリとしては、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)が挙げられ、ID情報、プログラムソフトウェア、解析ソフト等が記憶されている。
LED発光回路に用いられるLEDの発光色は白色であっても赤外線であっても単色であってもよい。
筐体としては、樹脂、金属いずれを用いてもよい。
センサとしては、電池で駆動することができ、運動、圧力、温度、光などの変化を検出することができればよい。
制御手段としては、マイクロプロセッサが挙げられる。
【0086】
本実施形態の光タグは、電池と、ID情報を記憶したデータメモリと、ID情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路とを筐体内に有する光タグにおいて、電池で駆動し周囲の状態変化を検出して信号を出力するセンサと、センサからの信号を検出したときだけデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させてデータメモリからID情報を読み出し、LED発光回路から光信号を発生させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0087】
本実施形態の光タグは、上記構成に加え、センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出してもよい。
この場合のセンサとしては、電池で駆動し、圧力、速度、加速度、振動、傾斜、磁気、温度、湿度、音、超音波等の変化を検出することができればよい。
【0088】
本実施形態の光タグは、上記構成に加え、センサは、光もしくは電波を検出してもよい。
この場合のセンサとしては、光信号を受光するフォトダイオードもしくはフォトトランジスタ、電波を受信するアンテナ及びフロントエンド回路が挙げられる。アンテナにはループアンテナが好ましく、フロントエンド回路にはスーパーへテロダイン回路が好ましい。
【0089】
本実施形態の読み取り装置は、光タグが発する光信号より光タグの位置、情報、及び時刻について検出する読み取り装置において、光タグより高所に配置され光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、撮影手段で撮影された画像を解析して情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
撮影手段は、例えば、CCD(電荷結合素子)カメラが挙げられる。
光タグより高所とは、例えば、倉庫内の天井、電信柱等光タグからの光信号を撮影することができ、かつ解析手段で解析できる程度の高さであればよく、数mから十数mであるのが好ましい。
解析手段は、図示しない波形整形回路、A/D(アナログ/ディジタル)変換回路、D/A(ディジタル/アナログ)変換回路、及びデータメモリ内に記憶された解析ソフトウェアで構成される。
【0090】
本実施形態の読み取り装置は、上記構成に加え、光タグは、センサを有し、センサが所定の状態変化を検出すると光信号を発信する光タグであって、進入センサが光タグを検出したときに、光タグが有するセンサを所定の状態とする光タグ起動手段を有してもよい。
光タグ起動手段は、光または電波によるものであってもよい。
【0091】
本実施形態の読み取り装置は、電池で駆動する光タグが発する光信号より光タグの位置、ID情報、及び時刻について検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムにおいて、光タグより高所に配置され光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、撮影手段で撮影された画像を解析してID情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
【0092】
本実施形態の読み取り装置は、上記構成に加え、光タグが検出エリア内に進入すると検出する進入センサを備え、進入センサが検出した光タグの画像を解析するようにしてもよい。
進入センサとしては、超音波センサや赤外線センサが挙げられる。
【0093】
本実施形態の光タグ管理システムは、電池、所定の情報を記憶するデータメモリ、及び情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路を筐体内に有する光タグと、光タグが発する光信号より光タグの位置、情報、及び時刻について検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムにおいて、光タグは、筐体に内蔵されたセンサと、センサからの信号を検出したときだけデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させる制御手段とを備え、読み取り装置は、光タグより高所に配置され光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、撮影手段で撮影された画像を解析して情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
【0094】
本実施形態の光タグ管理システムは、電池、ID情報を記憶したデータメモリ、及びID情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路を筐体内に有する光タグと、光タグが発する光信号より光タグの位置、ID情報、及び時刻について検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムにおいて、光タグは、筐体に内蔵され周囲の状態変化を検出して信号を出力するセンサと、センサからの信号を検出したときだけデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させてデータメモリからID情報を読み出し、LED発光回路から光信号を発生させる制御手段とを備え、読み取り装置は、光タグより高所に配置され光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、撮影手段で撮影された画像を解析してID情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする。
時刻については、水晶振動子を用いた計時手段が挙げられるが、電波時計を用いてもよい。
【0095】
本実施形態の光タグ管理システムは、上記構成に加え、光タグは、1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備え、読み取り装置は、複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出するようにしてもよい。
【0096】
本実施形態の光タグ管理システムは、上記構成に加え、センサは、圧力、加速度、地磁気、光、音等の物理量を検出してもよい。
本実施形態の光タグ管理システムは、上記構成に加え、センサは、光もしくは電波を検出してもよい。
【0097】
本実施形態の光タグ管理方法は、電池で駆動する光タグがデータメモリから所定の情報を読み出してその情報で変調した光信号をLED発光回路から発生させ、読み取り装置が光タグの発する光信号より光タグの位置、情報、及び時刻について検出する光タグ管理方法において、光タグの制御手段が、光タグの筐体に内蔵されたセンサからの信号を検出したときだけデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させ、読み取り装置が、光タグより高所に配置された撮影手段に光タグからの光信号を撮影させ、解析手段に撮影手段で撮影された画像を解析させることを特徴とする。
【0098】
本実施形態の光タグ管理方法は、電池で駆動する光タグがデータメモリからID情報を読み出してそのID情報で変調した光信号をLED発光回路から発生させ、読み取り装置が光タグの発する光信号より光タグの位置、ID情報、及び時刻について検出する光タグ管理方法において、光タグの制御手段は、光タグの筐体に内蔵されたセンサから周囲の状態変化を検出したときだけデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させてデータメモリからID情報を読み出し、LED発光回路から光信号を発生させ、 読み取り装置が、光タグより高所に配置された撮影手段に光タグからの光信号を撮影させ、解析手段に撮影手段で撮影された画像を解析してID情報を得ることを特徴とする。
【0099】
本実施形態の光タグ管理方法は、上記構成に加え、光タグは、1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備え、読み取り装置は、複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出してもよい。
【0100】
本実施形態の光タグ管理プログラムは、電池、所定の情報を記憶するデータメモリ、及び情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路を筐体内に有する光タグと、光タグが発する光信号より光タグの位置、情報、及び時刻について検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムであって、光タグが、光タグの筐体に内蔵されたセンサからの信号を検出してデータメモリ及びLED発光回路を作動させると、コンピュータは、光タグより高所に配置された撮影手段に光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に撮影手段で撮影された画像を解析して情報を得る処理を実行させることを特徴とする。
【0101】
本実施形態の光タグ管理プログラムは、電池、所定の情報を記憶するデータメモリ、及び情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路を筐体内に有する光タグと、光タグが発する光信号より光タグの位置、ID情報、及び時刻について検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムであって、光タグが、筐体に内蔵され周囲の状態変化を検出して信号を出力するセンサからの信号を受けるとデータメモリ及びLED発光回路を駆動させてデータメモリからID情報を読み出し、LED発光回路から光信号を発生させると、コンピュータは、光タグより高所に配置された撮影手段に光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に撮影手段で撮影された画像を解析してID情報を得る処理を実行させることを特徴とする。
【0102】
本実施形態の光タグ管理プログラムは、上記構成に加え、光タグが1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備えると、コンピュータは、解析手段に複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出させる処理を実行させてもよい。
【0103】
本実施形態の記録媒体は、電池、所定の情報を記憶するデータメモリ、及び情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路を筐体内に有する光タグと、光タグが発する光信号より光タグの位置、情報、及び時刻について検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムを記録した記録媒体であって、光タグが筐体に内蔵されたセンサからの信号を検出してデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させると、コンピュータは、光タグより高所に配置された撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して情報を得る処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする。
【0104】
本実施形態の記録媒体は、電池、ID情報を記憶したデータメモリ、及びID情報で変調された光信号を発するためのLED発光回路を筐体内に有する光タグと、光タグが発する光信号より光タグの位置、ID情報、及び時刻について検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムを記録した記録媒体であって、光タグが、筐体に内蔵され周囲の状態変化を検出して信号を出力するセンサからの信号を検出してデータメモリ及びLED発光回路に電池からの電力を供給させてデータメモリからID情報を読み出し、LED発光回路から光信号を発生させると、コンピュータは、光タグより高所に配置された撮影手段に光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に撮影手段で撮影された画像を解析してID情報を得る処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする。
【0105】
本実施形態の記録媒体は、上記構成に加え、光タグが1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備えると、コンピュータは、解析手段に複数の光タグからの画像を解析して移動体の移動方向及び回転角度を検出させる処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録してもよい。
【0106】
尚、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形することが可能である。
【0107】
また、上述した実施形態としての方法や処理手順を有するプログラムやプログラムを記録媒体に記録することにより、本発明の実施形態による各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることが可能である。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体及びその記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
【0108】
記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROM、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory:電気的書き換え可能読み出し専用メモリ)等を用いてよい。
【実施例1】
【0109】
図1は本発明に係る光タグの一実施例を示すブロック図である。
同図に示す光タグ10は、電池12と、所定の情報を記憶するデータメモリ14と、情報で変調された光信号16を発するためのLED発光回路15とを図示しない筐体内に有する光タグであって、電池12で駆動するセンサ11−1と、電池12で駆動しセンサ11−1からの信号を検出したときだけデータメモリ14及びLED発光回路15に電池12からの電力を供給させる制御手段としての電力制御回路13と、タイマー17とで構成されている。
【0110】
光タグ10は、通常は電池12からの電力はセンサ11−1及び電力制御回路13にだけ供給されている。このような状態でセンサ11−1が物理量の変化を検出したときだけ、電力制御回路13は電池12からの電力をセンサ11−1だけでなく、一定時間だけデータメモリ14、LED発光回路15及びタイマー17にも供給する。
一定時間経過後、電力制御回路13は、データメモリ14、LED発光回路15及びタイマー17への電力の供給を停止する。
【0111】
すなわち、この光タグ10は、通常時は、電池12からセンサ11−1及び電力制御回路13に電力が供給され、センサ検出時は、電池12からセンサ11−1、電力制御回路13、データメモリ14、LED発光回路15及びタイマー17に電力が供給される。
従って、光タグ10には常に電池12から全部材に電力が供給されるのではなく、センサ検出時だけ全部材に電力が供給されるので、低電力化を図ることができる。
【実施例2】
【0112】
図2は本発明に係る光タグの他の実施例を示すブロック図である。
図2に示した光タグ20の図1に示した光タグ10との相違点は、センサに受信回路を用いた点である。
すなわち、図2に示した光タグ20は、電池12と、所定の情報を記憶するデータメモリ14と、情報で変調された光信号16を発するためのLED発光回路15とを図示しない筐体内に有する光タグであって、電池12で駆動するセンサとしての受信回路11−2と、電池12で駆動し受信回路11−2からの信号を検出したときだけデータメモリ14及びLED発光回路15に電池12からの電力を供給させる制御手段としての電力制御回路13と、タイマー17とで構成されている。
【0113】
光タグ20は、通常は電池12からの電力は受信回路11−2及び電力制御回路13にだけ供給されている。このような状態で受信回路11−2が光信号(もしくは無線信号)21を検出したときだけ、電力制御回路13は電池12からの電力を受信回路11−2だけでなく、一定時間だけデータメモリ14、LED発光回路15及びタイマー17にも供給する。
一定時間経過後、電力制御回路13は、データメモリ14、LED発光回路15及びタイマー17への電力の供給を停止する。
すなわち、この光タグ20は、通常時は、電池12から受信回路11−2及び電力制御回路13に電力が供給され、受信回路検出時は、電池12から受信回路11−2、電力制御回路13、データメモリ14、LED発光回路15及びタイマー17に電力が供給される。
従って、光タグ20には常に電池12から全部材に電力が供給されるのではなく、受信回路検出時だけ全部材に電力が供給されるので、低電力化を図ることができる。
【実施例3】
【0114】
図3は本発明に係る読み取り装置の一実施例を示すブロック図である。
同図に示す読み取り装置30は、主に、例えば図1に示した光タグ10が発する光信号より光タグ10の位置、情報、及び時刻について検出する読み取り装置であって、光タグ10より高所に配置され光タグ10からの光信号を撮影する撮影手段としてのカメラ31と、カメラ31で撮影された画像を解析して情報を得る解析手段としての位置解析部41及びID解析部42と、各部材を統括制御する実質的なコンピュータとしての制御部43とを備えたものである。
【0115】
この読み取り装置30は、進入センサ34、画像処理部32、モニタ35、プリンタ36、メモリ37、操作部39、及び計時部42を備えている。
カメラ31は、CCDカメラであって撮影した画像を電気信号に変換するものである。
画像処理部32は、カメラ31からの画像のバックグランド補正、シェージング補正、濃度階調補正、フィルタリング、特徴抽出等の処理を行う。
モニタ35は、例えば液晶表示装置が用いられ、カメラ31で撮影された画像や光タグ10(図1参照)が取り付けられた移動体の位置、ID情報、及び時刻等のデータを表示する。
【0116】
プリンタ36は、モニタ35に表示された画像やデータを印刷する。
メモリ37は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)が用いられ、起動プログラムや解析プログラムやモニタ35に表示された画像やデータ等を記憶する。
操作部39は、操作者が読み取り装置30を操作するためのテンキーを有する。
進入センサ34は、光タグ10が検出エリア内に進入すると検出するものであり、例えば、超音波センサが用いられ、カメラ31の近傍に配置される。進入センサ34は、光タグ10の検出エリア内への進入を検出することができれば、光センサ、磁気センサ、圧力センサ、振動センサ、もしくは音圧センサ等を用いてもよい。
【0117】
この読み取り装置30は、通常は進入センサ34、制御部38、操作部39、及び計時部42が作動し、進入センサ34が光タグ10が取り付けられた移動体の検出エリア内への進入を超音波(もしくは光等)33で検出するとカメラ31が光タグ10の光信号16をカメラ31で撮影し、画像処理部32で画像処理を行い、位置解析部40で光タグの位置を解析し、ID解析部42でID情報を解析し、得られた光タグ10の位置、ID情報、及び時刻等のデータをモニタ35に表示し、プリンタ36に印刷する。尚、ID情報より移動体の属性を示す情報(人物の場合は住所、氏名、生年月日、連絡先、物の場合は品目、内容量、所有者、連絡先)をモニタ35に表示し、プリンタ36に印刷するように構成してもよい。
【実施例4】
【0118】
図4(a)、(b)は、本発明に係る光タグ管理システムの一実施例を示す概念図である。
本実施例では学童40の所在の管理を行う場合、すなわち防犯システムの場合で説明する。
図4(a)において、移動体としての学童40が被っている帽子の頂点に光タグ10が固定されている。光タグ10のLEDの発光面は、帽子に対して真上を向くように固定されている。学童40の通学路途中の建物や電信柱41−1、41−2に、学童40より高い位置になるようにカメラ31−1、31−2が固定されている。カメラ31−1、31−2の近傍には進入センサ34−1、34−2が固定されている。図のRdは進入センサ34−1、34−2の検出エリアを示す(検出エリアRdは図では離れているが、一部が重複するように構成してもよい)。また、図の右側には各カメラ31−1、31−2に図示しないケーブルで接続された読み取り装置30のモニタ35及びプリンタ36等が示されている。
【0119】
今、学童40が電信柱41−2から電信柱41−1(図の右から左方向)に向かって歩いているとする。
学童40は進入センサ34−1、34−2の検出エリアRdの外にいるため、進入センサ34−1、34−2は学童40を検出しておらず待機モードとなっている。しかし、読み取り装置30(図3参照)は学童40が電信柱41−1と電信柱41−2との間にいることをメモリ37(図3参照)に記録している。
【0120】
次に図4(b)に示すようにこの学童40が進入センサ34−1の検出エリアRd内に進入すると、進入センサ34−1が学童40の光タグ10−1を検出する。進入センサ34−1が光タグ10−1を検出すると、読み取り装置30が読み取りモードとなってカメラ31、画像処理部32(図3参照)、プリンタ36、メモリ37、位置解析部40、ID解析部41、及び計時部42(それぞれ図3参照)が作動し、光タグ10−1の位置、ID情報、及び時刻を解析し、モニタ35に画像、学童の位置、ID情報、及び時刻を表示し、プリンタ36に印刷する。
学童40が進入センサ34−1の検出エリアRd外に移動すると、読み取り装置30は進入センサ34−1、34−2、制御部38、操作部39、及び計時部42だけ作動して待機モードとなる。
【0121】
ここで、帽子に固定された光タグ10は学童40が移動している間はセンサが移動を検出しているので、電池からデータメモリ及びLED発光回路に電力が供給されるが、学校に到着したり、帰宅したりしたときには帽子を脱ぐことにより、光タグは移動を停止したことになり、センサが移動の停止を検出するので、電池からのデータメモリ及びLED発光回路への電力の供給が停止する。このため、光タグ10の電池の消費電力を押さえることができる。
【0122】
図5は、図4(a)、(b)に示した光タグ管理システムにおける光タグの動作を示すフローチャートであり、図6は図4(a)、(b)に示した光タグ管理システムにおける読み取り装置の動作を示すフローチャートである。
図5において、光タグ10の電力制御回路13は、センサ11−1(図3参照)から信号があったか否かを検出する(ステップS1)。
電力制御回路13(図3参照)は、センサ11−1からの信号が無い場合(ステップS1/NO)には繰り返すことにより待機する。
光タグ10の電力制御回路13は、センサ11−1から信号が有る場合(ステップS1/YES)、電池12からデータメモリ14及びLED発光回路15に電力を供給する(ステップS2)。
電力制御回路13は、データメモリ14からID情報を読み出し(ステップS3)、得られたID情報をLED発光回路15へ送る(ステップS4)。
LED発光回路15は、ID情報で変調し、LEDで光信号を発光させる(ステップS5)。
電力制御回路13は、タイマー17より一定時間経過したか否かを検出する(ステップS6)。
電力制御回路13は、一定時間経過していないと判断した場合には(ステップS6/NO)、LEDを発光させ続け、一定時間経過したと判断した場合には(ステップS6/YES)、データメモリ14及びLED発光回路15(図3参照)への電力の供給を停止して終了する(ステップS7)。
【0123】
図6において、読み取り装置30の制御部38は、進入センサ34(34−1、34−2)から信号があったか否かを検出し(ステップS10)、信号が無いと判断した場合(ステップS10/NO)には待機する。
制御部38は、進入センサ34から信号が有ったと判断した場合(ステップS10/YES)、カメラ31を起動させて学童40ごと光タグ10−1を撮影する(ステップS11)。
制御部38は、画像処理部32で処理された画像から発光箇所を抽出し(ステップS12)、位置解析部40及びID解析部42で位置及びID情報を解析し、計時部42からの時刻情報と共にメモリ39に記録し、モニタ35に表示し、プリンタ36に印刷する(ステップS1)。
制御部38は、プリンタ36への記録が終了したか否かを判断し(ステップS15)、終了していないと判断した場合(ステップS15/NO)、ステップS14に戻る。
制御部38は、プリンタ36への記録が終了したと判断した場合(ステップS15/YES)にはカメラ31、画像処理部32、プリンタ36、位置解析部40、及びID解析部42の作動を停止して終了する(ステップS16)。
【実施例5】
【0124】
図7(a)、(b)は本発明に係る光タグ管理システムの他の実施例を示す説明図である。
本実施例では例えば、移動体としての鉄道搬送型のコンテナ70の倉庫71内での位置や向きを管理する場合、すなわち物流システムの場合で説明する。
コンテナ70は、扉70a、70bを有し、側面には所有者、内容物等の表示70cが記載されているものとする。尚、説明を簡単にするためコンテナ搬送用のフォークリフトやクレーンは省略されている。
【0125】
図7(a)に示すように倉庫71の天井にはレドームが設けられ、そのレドーム内にカメラ31−3が設けられている。カメラ31−3は読み取り装置30に接続されている。レドームは無色透明樹脂からなりカメラ31−3は可視光線を受光するが、赤外線カメラを用いる場合にはレドームが赤外線フィルタで構成されていてもよい。このカメラ31−3は例えば魚眼レンズを用いることにより、天井から倉庫71内全体を撮影することができるようになっている。コンテナ70の天板には複数(図では2カ所であるが限定されない。)の光タグ10−2、10−3が固定されている。各光タグ10−2、10−3は、互いに異なるID情報を有しており、それらのLEDの発光面は天井を向くように固定されている。図の右側の管理室73内にはカメラ31−3に図示しないケーブルで接続された読み取り装置30のモニタ35、プリンタ36等が配置されている。
【0126】
最初にコンテナ70が図7(a)では左側(図7(b)では左上)に位置しており、この位置におけるコンテナ70各光タグ10−2、10−3の位置、ID情報、時刻及び光タグ10−2、10−3の位置とコンテナ70の向き等の情報は読み取り装置30のプリンタ36やメモリ37(図3参照)に記録されている。
ここでは、図示しないフォークリフトでコンテナ70が矢印72方向に移動し、図7(a)の左側(図7(b)では右下)で停止するものとする。
【0127】
コンテナ70に固定された光タグ10−2、10−3はフォークリフトで移動されると、それぞれ内蔵したセンサ11−1(図1参照)がコンテナ70の移動を検出し、電池からデータメモリ14及びLED発光回路15(図1参照)に電力を供給するので、光タグ10−2、10−3が発光する。光タグ10−2、10−3が発光すると、倉庫71の天井に設けられたカメラ31−3が撮影し、両光タグ10−2、10−3の光信号を解析して位置、ID情報、及び時刻を得る。コンテナ70の移動中は位置情報は刻々と変化するが、コンテナ70が停止すると光タグ10−2、10−3がコンテナ70の停止を検出し、一定時間経過すると電池12からデータメモリ14及びLED発光回路15(図1参照)への電力の供給が停止する。
【0128】
読み取り装置は、光タグ10−2、10−3からの光信号が途絶えたことで、コンテナ70が停止したことを検出する。読み取り装置は、コンテナ70が停止したときの各光タグ10−2、10−3の位置よりコンテナ70の位置及び向き(扉70a、70bの向き)を検出し、モニタ35及びプリンタ36に時刻等の情報と共に表示及び印刷する。
【0129】
このような倉庫71内でのコンテナ70の位置管理においても、光タグ10−2、10−3は移動時にしかLEDを発光させないので、電池12の消耗が少なくなり低電力化を図ることができる。
【0130】
尚、上述した実施例4、5では光タグとして図1に示した光タグ10を用いた場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図2に示した光タグ20を用いてもよい。但し、図2に示した光タグ20を用いる場合には各カメラの近傍にトリガとしての光信号もしくは無線信号を送信する装置を配置する必要がある。
【0131】
ところで、病院や薬局において、類似した薬剤、例えば、アマリール(登録商標)をアルマール(登録商標)と間違えて処方し、低血糖にて意識障害を起こした事件(2004年7月)が発生した。また、アストミン(登録商標)をアスベリン(登録商標)と取り違えたり、タキソール(登録商標)をタキソテール(登録商標)と取り違えたり、ノバミン錠(登録商標)をノルバスク錠(登録商標)と取り違えたりするおそれがある。
そこで、これらの類似した薬剤を収容した引き出しに本願の光タグを固定し、類似した薬剤の引き出しが隣接しないように読み取り装置で管理したり、使用履歴を管理したり、警告を発したりすることによって医療事故の防止に効果が期待できる。
【0132】
また、センサに温度センサを用いた複数の光タグを測定箇所に固定し、各光タグから温度変化のデータを光信号として発生させ、これらの光信号を読み取り装置で受信することにより、測定対象の温度分布を観測するように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0133】
本発明は、防犯システム、物流システム、生産管理システム、医薬品管理システム、温度分布観測システム等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明に係る光タグの一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る光タグの他の実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る読み取り装置の一実施例を示すブロック図である。
【図4】(a)、(b)は、本発明に係る光タグ管理システムの一実施例を示す概念図である。
【図5】図4(a)、(b)に示した光タグ管理システムにおける光タグの動作を示すフローチャートである。
【図6】図4(a)、(b)に示した光タグ管理システムにおける読み取り装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】(a)、(b)は本発明に係る光タグ管理システムの他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0135】
10 光タグ
11−1 センサ
12 電池
13 電力制御回路
14 データメモリ
15 LED発光回路
16 光信号
17 タイマー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の情報で変調された光信号を発する光タグであって、
さらにセンサを備え、前記センサが所定の信号を検出したときに発光回路が発光することを特徴とする光タグ。
【請求項2】
ID情報を記憶する記憶手段と、前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグであって、
さらに周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサと、該センサが信号を検出したとき記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させる制御手段とを備えたことを特徴とする光タグ。
【請求項3】
前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光タグ。
【請求項4】
さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光タグ。
【請求項5】
前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光タグ。
【請求項6】
前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光タグ。
【請求項7】
光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置であって、
前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を得る解析手段とを備えたことを特徴とする読み取り装置。
【請求項8】
電池で駆動する光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置であって、
前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする読み取り装置。
【請求項9】
前記光タグが検出エリア内に進入すると検出する進入センサを備え、該進入センサが検出した前記光タグの画像を解析するようにしたことを特徴とする請求項7または8記載の読み取り装置。
【請求項10】
前記光タグは、センサを有し、前記センサが所定の状態変化を検出すると光信号を発信する光タグであって、前記進入センサが前記光タグを検出したときに、前記光タグが有するセンサを前記所定の状態とする光タグ起動手段を有することを特徴とする、請求項9に記載の読み取り装置。
【請求項11】
前記光タグ起動手段が光または電波によるものであることを特徴とする、請求項10に記載の読み取り装置。
【請求項12】
所定の情報で変調された光信号を発する発光回路を有する光タグと、
前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムであって、
前記光タグは、さらにセンサを備え、該センサが所定の状態を検出したときに前記発光回路が発光し、
前記読み取り装置は、前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記光タグの位置の少なくとも一方を得る解析手段とを備えたことを特徴とする光タグ管理システム。
【請求項13】
ID情報を記憶する記憶手段と、前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグと、
前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムであって、
前記光タグは、さらに周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサと、該センサが信号を検出したときに、前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させる制御手段とを備え、
前記読み取り装置は、前記光タグからの光信号を撮影する撮影手段と、該撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る解析手段とを備えたことを特徴とする光タグ管理システム。
【請求項14】
前記光タグは、1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備え、
前記読み取り装置は、前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出するようにしたことを特徴とする請求項12または13記載の光タグ管理システム。
【請求項15】
前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載の光タグ管理システム。
【請求項16】
前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載の光タグ管理システム。
【請求項17】
前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする請求項12から16のいずれかに記載の光タグ管理システム。
【請求項18】
前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする請求項12から16のいずれかに記載の光タグ管理システム。
【請求項19】
光タグが記憶手段から所定の情報を読み出してその情報で変調した光信号を発光回路から発生させ、
読み取り装置が前記光タグの発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する光タグ管理方法であって、
前記光タグの制御手段が、前記光タグに内蔵され所定の状態を検出したときに前記発光回路を発光させ、
前記読み取り装置が、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させ、解析手段に該撮影手段で撮影された画像を解析させることを特徴とする光タグ管理方法。
【請求項20】
光タグが記憶手段からID情報を読み出してそのID情報で変調した光信号を発光回路から発生させ、
読み取り装置が前記光タグの発する光信号より前記光タグの位置ID情報の少なくとも一方を検出する光タグ管理方法において、
前記光タグの制御手段は、前記光タグに内蔵されたセンサから周囲の所定の状態変化を検出したときに前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させ、
前記読み取り装置は、撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させ、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得ることを特徴とする光タグ管理方法。
【請求項21】
前記光タグは、1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備え、
前記読み取り装置は、前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出することを特徴とする請求項19または20記載の光タグ管理方法。
【請求項22】
前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする請求項19から21のいずれかに記載の光タグ管理方法。
【請求項23】
前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする請求項19から22のいずれかに記載の光タグ管理方法。
【請求項24】
前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする請求項19から23のいずれかに記載の光タグ管理方法。
【請求項25】
前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする請求項19から23のいずれかに記載の光タグ管理方法。
【請求項26】
所定の情報で変調された光信号を発する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムであって、
前記光タグが、センサを有し、前記センサが所定の状態変化を検出したときに発光回路を作動させると、前記コンピュータは、
撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記情報を得る処理を実行させることを特徴とする光タグ管理プログラム。
【請求項27】
ID情報を記憶する記憶手段と前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムであって、
前記光タグが、周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサからの信号を受けると前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させると、前記コンピュータは、
撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る処理を実行させることを特徴とする光タグ管理プログラム。
【請求項28】
前記光タグが1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備えると、前記コンピュータは、
前記解析手段に前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出させる処理を実行させることを特徴とする請求項26または27記載の光タグ管理プログラム。
【請求項29】
前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする請求項26から28のいずれかに記載の光タグ管理プログラム。
【請求項30】
前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする請求項26から29のいずれかに記載の光タグ管理プログラム。
【請求項31】
前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする請求項26から30のいずれかに記載の光タグ管理プログラム。
【請求項32】
前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする請求項26から30のいずれかに記載の光タグ管理プログラム。
【請求項33】
所定の情報で変調された光信号を発する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置と情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムを記録した記録媒体であって、
前記光タグが、センサを有し、前記センサが所定の状態変化を検出したときに発光回路を作動させると、前記コンピュータは、
撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記情報を得る処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項34】
ID情報を記憶する記憶手段と前記ID情報で変調された光信号を発する発光回路とを有する光タグと、前記光タグが発する光信号より前記光タグの位置とID情報の少なくとも一方を検出する読み取り装置とを備えた光タグ管理システムの実質的なコンピュータに光タグ管理を実行させる光タグ管理プログラムを記録した記録媒体であって、
前記光タグが、周囲の所定の状態変化を検出して信号を出力するセンサからの信号を受けると前記記憶手段から前記ID情報を読み出し、前記発光回路から前記光信号を発生させると、前記コンピュータは、
撮影手段に前記光タグからの光信号を撮影させる処理、解析手段に前記撮影手段で撮影された画像を解析して前記ID情報を得る処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項35】
前記光タグが1つの移動体に複数個設けられると共に、それぞれ異なるID情報を備えると、前記コンピュータは、
前記解析手段に前記複数の光タグからの画像を解析して前記移動体の移動方向及び回転角度を検出させる処理を実行させる光タグ管理プログラムを記録したことを特徴とする請求項33または34記載の記録媒体。
【請求項36】
前記発光回路がLED発光回路であることを特徴とする請求項33から35のいずれかに記載の記録媒体。
【請求項37】
前記光タグは、さらに電池を備え、前記電池によって駆動されることを特徴とする請求項33から36のいずれかに記載の記録媒体。
【請求項38】
前記センサは、圧力、加速度、地磁気、音等の物理量を検出することを特徴とする請求項33から37のいずれかに記載の記録媒体。
【請求項39】
前記センサは、光もしくは電波を検出することを特徴とする請求項33から37のいずれかに記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−323525(P2006−323525A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144479(P2005−144479)
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】