説明

光ディスク再生装置

【課題】光ディスクの同一箇所に光ディスクドライブのレーザが長時間照射されないようにしてその劣化を防止する光ディスク再生装置を提供すること。
【解決手段】光ディスクドライブ13が読み出すデータの再生箇所を検出する再生箇所検出手段10と、光ディスク1の同一再生箇所を継続して再生する場合にその時間を検出する再生継続時間検出手段11と、光ディスクドライブが読み出している再生箇所を記憶する再生箇所記憶手段12を有し、制御手段6は、再生継続時間検出手段11が同一箇所を所定時間連続再生したことを検出した場合に、光ディスクドライブ13によるデータの読み出しを休止し、この休止は当該装置に対する操作手段5によるユーザの操作があるまで継続するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク再生装置に関し、特に光ディスクの同一箇所を連続再生表示する機能を有する光ディスク再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような光ディスクの同一箇所を連続して再生表示する機能を有する光ディスク再生装置としては、CDプレーヤにおいては、再生動作を一時的に停止させるポーズ機能や、所望の曲を選んで再生する選曲再生機能や、1曲あるいはディスク全ての曲を繰り返し再生する1曲/全曲リピート機能や、任意のA点からB点までを繰り返し再生するA/Bリピート機能等が一般的に利用されていた(特許文献1、段落「0009」参照)。
【0003】
また、ディスク再生中の無動作映像による画面の焼き付きを防止し、デッキ未使用時のデッキ保護対策を行なうものが提案されている(特許文献2参照)。この文献には、「長時間同じ映像を表示した場合の画面焼き付き防止手段と、DVDデッキを使用しない場合のDVDデッキ保護手段と、DVD再生画面がアングル切り換え可能になったことをオンスクリーンによりユーザに知らせる機能を備えた」内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3395781号公報
【特許文献2】特開平11−4390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来例においては、特許文献1では、その連続再生されるデータ容量がバッファメモリに記憶が可能な範囲であり、連続再生中には光ディスクドライブを休止することが可能であった。また、特許文献2では、長時間表示される場合の画面(モニタ)の劣化防止対策であった。このような光ディスク装置に対し、近年、大容量の光ディスクの採用により、連続再生については、特に映像データの再生が必要な場合は、バッファメモリではカバーできず、光ディスクの同一箇所を連続再生する必要がある。例えば、BD−ROM等の光ディスクの場合には、トップメニューの再生で管理情報メニューと共に一部シーン等の映像データを再生し、このトップメニューの再生時には同一箇所を繰り返し再生することになるが、同一箇所を長時間再生することにより、当該光ディスクの同一箇所に光ディスクドライブのレーザが長時間照射されて、劣化するという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題を解決し、光ディスクの同一箇所に光ディスクドライブのレーザが長時間照射されないようにしてその劣化を防止する光ディスク再生装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のディスク再生装置は、光ディスクのデータを読み出す光ディスクドライブ手段と、前記光ディスクドライブ手段が読み出した光ディスクのデータを再生する再生手段と、前記光ディスクドライブが読み出すデータの再生箇所を検出する再生箇所検出手段と、前記光ディスクの同一再生箇所を継続して再生する場合にその時間を検出する再生継続時間検出手段と、前記光ディスクドライブ手段、再生手段、各検出手段を制御する制御手段と、前記光ディスクドライブが読み出している再生箇所を記憶する再生箇所記憶手段と、ユーザの操作により前記制御手段が生成する制御情報を入力する操作手段を備え、前記制御手段は、前記再生継続時間検出手段が同一箇所を所定時間連続再生したことを検出した場合に、前記光ディスクドライブによるデータの読み出しを休止し、この休止は当該装置に対する前記操作手段によるユーザの操作があるまで継続するように構成し、かつ、前記休止に際しては、前記再生箇所検出手段が検出する当該休止時の前記光ディスク上の再生箇所を再生箇所記憶手段に記憶し、再開時に当該再生箇所記憶手段に記憶された再生箇所から再生を再開するように構成した。
【0008】
これにより、光ディスクの同一箇所を連続して再生する場合で、予め設定された所定時間に達すると、光ディスクドライブによるデータの読み出しを休止し、次にユーザの操作により再開される時に休止した再生箇所から再生を再開できる。
【発明の効果】
【0009】
上記の構成によれば、光ディスクの同一箇所を、予め設定された所定時間連続再生した場合、光ディスクドライブによるデータの読み出しを休止し、光ディスクの同一箇所に光ディスクドライブのレーザが長時間照射されないため、ディスクの劣化防止に寄与することができるディスク再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明光ディスク再生装置の実施の形態1にかかるブロック図
【図2】同タイトルNoとタイトルの内容の一例を示す図
【図3】同タイトル再生処理フロー図
【図4】同タイトル再生経過を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態1)
以下、本発明光ディスク再生装置の例として、BD−ROMの再生を行う光ディスク再生装置について図1〜図4に基づいて説明する。
【0012】
図1において、1はBD−ROMである光ディスク、2は光ディスク1を回転させるスピンドルモータ、3は光ディスク1からデータを読み出す光ピックアップ、4はスピンドルモータ1と光ピックアップ3を制御するドライバ、5は操作部、6はディスク再生装置を制御する制御手段、7は光ピックアップ3から得たデータを処理して映像及び音声の再生信号を作る信号処理手段、8は信号処理手段7に接続されたメモリ、9は信号処理手段7の再生信号を出力する出力手段、10は信号処理手段7の再生信号の再生箇所(タイトル)を検出する再生箇所検出手段、11は同一再生箇所の再生継続時間検出手段、12は再生箇所記憶手段である。スピンドルモータ2、光ピックアップ3及びドライバ4で光ディスクドライブ13が構成される。制御手段7〜再生箇所記憶手段12は、通常、システムLSIと呼ばれる大規模集積回路上の信号処理部およびCPU部で構成されることが多く、本実施の形態では便宜上各々のブロックで示している。操作部5は、機器やリモコンに搭載された操作ボタンを含むものである。
【0013】
ここで、光ディスク1であるBD−ROMに記録されたデータのファイル構成について、図2に基づいて説明する。BD−ROMは、ディスク上に「タイトル」と呼ばれるコンテンツの単位がある。図2はディスクのタイトル構成の一例を示す。タイトルは、タイトルNoを割り当てられ、タイトルNoによって識別される。また、タイトル再生終了後、次に再生するタイトルを指定する情報も持っている。BD−ROMの規格で、タイトルNo「0000」はファーストプレイバック、タイトルNo「FFFF」(16進数)はトップメニューを現すことが規定されている。ファーストプレイバックは、ディスク挿入後最初に再生されるコンテンツで、たとえば映画会社のロゴマークなどである。トップメニューは、ディスク全体の再生を制御するためのメニューで、たとえば「本編再生」、「音声・字幕選択」、「特典映像」、「予告編集」などの項目を選択するための操作ボタンが表示される。ユーザは、機器のリモコンの矢印ボタンなどで項目間を移動し、決定ボタンで項目を選択できる。また、トップメニューの背景映像として、そのディスクのハイライトシーンを編集した1〜2分程度の動画が表示されることがある。通常は、ユーザの操作で「本編」等の再生項目が選択されるまでトップメニューが表示され、背景動画は1〜2分程度のものが繰り返し再生され続ける。これは、トップメニュー(タイトルNo「FFFF」)再生において、次の再生タイトルをトップメニュー(タイトルNo「FFFF」)と指定することで実現される。
【0014】
つぎに、光ディスクドライブ13の一般的な再生動作について説明する。光ディスクドライブ13は、信号処理手段7から光ディスクの所定の箇所を読み出す命令を受けると、ドライバ4の制御でスピンドルモータ2により光ディスク1を回転させる。そして、ドライバ4の制御により光ピックアップ3を所定の位置に移動させて、光ディスク1にレーザ光を照射し、その反射光によりディスクデータを読み取る。読み取ったデータは、信号処理手段7に転送される。信号処理手段7は、光ディスクドライブ13から得たデータをデコードして、制御プログラム、映像信号、音声信号、などを得る。制御プログラムは制御手段6で処理され、ディスク1の再生を制御する。制御手段6の制御に応じ、映像信号、音声信号が出力手段9を介して、外部の映像・音声出力装置(TVやAVアンプなど)へ出力される。
【0015】
次に、図3の処理フロー図を用いて、ディスク1のタイトル再生の一例を説明する。ディスク1はBD−ROMであり、図2に示すタイトル構成であるとする。また、下記説明のタイトル再生の経過を図4に示す。ここで、図3のステップS1S〜12は処理番号を示し、図4のT0〜T6は処理タイミングの時刻を示す。
【0016】
図3において、まず、時刻T0においてディスク1が挿入される(ステップS1)と、新たなディスク1が挿入されたことが光ディスクドライブ13から制御手段6に通知される。制御手段6は、ディスク再生の初期化処理の一環として、再生しているタイトルNoを記憶しておくため、制御手段6内に設けられたタイトルメモリをクリアする(ステップS2)。
【0017】
ディスク挿入直後は、規格上ファーストプレイバックが再生されることになっているので、制御手段6から信号処理手段7を介して光ディスクドライブ13にファーストプレイバックのデータの読み出し指示が出され、対応データが読み出される。次のステップS3で、再生するタイトルのタイトルNoがタイトルメモリに記憶されているタイトルNoと一致するかどうか確認する。最初はタイトルメモリがクリアされているので、再生するタイトル、ファーストプレイバック(タイトルNo「0000」)がタイトルメモリに記憶されているタイトルNoとは一致しない。したがってステップS3の判断はNoとなり、ステップS4の処理に移行する。ステップS4では、再生するタイトルNo「0000」をタイトルメモリに記憶すると共に、再生継続時間検出用のタイマをリセットし、ステップS5に移行する。
【0018】
ステップS5では、再生するタイトルがトップメニュー(タイトルNo「FFFF」)かどうか判定する。最初に再生されるのはファーストプレイバック(タイトルNo「0000」)であるため、判定はNoとなり、ステップS6に移行する。ステップS6では、タイトル再生が終了しているかどうか判定し、終了していなければステップS5に戻り、終了していればステップS3へ移行する。各タイトルは、図2に示すようにタイトル終了後の次に再生するタイトル情報が指定されている。本例では、図2に示すとおり、ファーストプレイバックの次は、トップメニュー(タイトルNo「FFFF」)を再生する指定になっている。
【0019】
時刻T1になると、ファーストプレイバックのタイトル再生が終了し、ステップS6からステップS3へ戻り、再生するタイトルのタイトルNoがタイトルメモリに記憶されているタイトルNoと一致するかどうか確認する。今回はタイトルメモリにはファーストプレイバック(タイトルNo「0000」)が記憶されているが、再生するタイトルであるトップメニュー(タイトルNo「FFFF」)とは一致せず、判定はNoとなる。ステップS4の処理に移行し、再生するタイトルNo「0000」をタイトルメモリに記憶し、再生継続時間検出用のタイマをリセットする。そして、ステップS5では、再生するタイトルがトップメニュー(タイトルNo「FFFF」)となっているため、このタイミングで判定はYesとなり、次のステップS7に移行する。
【0020】
ステップS7では、再生継続時間検出用のタイマの値が所定時間T経過しているかどうか判定するが、この所定時間Tの値としては、一例として、ここでは5分とする。通常、ユーザがトップメニューが表示されてから、いずれか別のタイトルを選択するのには5分程度あれば十分と思われるからである。最初は所定時間Tを経過していないので、判定はNoとなり、ステップS6へ移行する。ステップS6では、前述の通りタイトル再生が終了しているかどうか判定し、終了していなければステップS5に戻り、終了していればステップS3へ移行する。トップメニューの再生は、たとえば2分とすると、1回目の再生の間は、ステップS6→S5→S7と移行し、ステップS7の経過時間判定は常にNoのままでタイトルの再生が終了し、1回目の再生が終了する時刻T2において、ステップS6からステップS3へ移行する。
【0021】
この時刻T2からは2回目のトップメニューの再生となるが、タイトルNoは「FFFF」である。したがって、ステップS3で再生するタイトルのタイトルNoがタイトルメモリに記憶されているタイトルNoと一致し、ステップS3の判定はYesとなる。ステップS5→S7の処理に移行し、再生継続時間検出用のタイマは、時刻T2時点の値(2分)を保持して、加算されることになる。そして、このステップS5→S7→S6からステップS5というループで処理がつづき、2回目のトップメニュー再生が終了する時刻T3においてステップ6からステップS3へ移行する。
【0022】
続いて、時刻T3から3回目のトップメニューの再生が行われるが、前述した2回目と同様、再生するタイトルのタイトルNoがタイトルメモリに記憶されているタイトルNoと一致し、ステップS3の判定はYesとなる。ステップS5→S7の処理に移行し、再生継続時間検出用のタイマは、時刻T3時点の値(4分)を保持して、加算されることになる。そして、このステップS5→S7→S6からステップS5というループで処理が続く。
【0023】
そして、3回目のトップメニューの再生開始から1分後の時刻T4に、再生継続時間検出用のタイマの値が所定時間T(5分)に到達すると、ステップS7の判定がYesとなる。ここで、再生箇所検出手段10により、トップメニューの再生箇所(この場合、タイトルNo「FFFF」の1分00秒地点)の情報が検出・記憶される(ステップS8)。また、制御手段6から光ディスクドライブ13に停止の指令が出され、レーザの照射も停止する。このとき、制御手段6は、メモリ8に記憶されている機器のスクリーンセーバ画面、又は、「現在メニュー表示を停止しております。再びメニューを表示するにはリモコンのどれかのキーを押してください」というような注意喚起表示データとのいずれか、または両方を、出力手段9を介して表示装置に表示させる。そして、次のステップS10の再生操作情報待ちのループに入る。この再生操作情報待ちのループでは、操作部5で何らかの操作が行われることを待つ。
【0024】
その後、時刻T5において、矢印キー、決定キーなど何らかのキー操作が行われたことをステップS10で判定すると、ステップS11に移行し、ステップS9で停止したときの再生箇所(この場合、タイトルNo「FFFF」の1分00秒地点)から再生を開始する。ここで、ステップS10の判定入力となる操作については、前述した注意喚起表示データの一部に操作再開用のボタンを設けて、そのボタンを選択するようにしてもよい。そして、ステップS11で再生を再開した後、ステップS4ででリセット後継続していた再生継続時間検出用のタイマをリセットする(ステップS12)。次に、ステップS6に移行し、再びステップS5→S7→S6というループを繰り返し、時刻T6で4回目のトップメニューの再生を開始する。
【0025】
なお、図3の処理フロー図には図示していないが、トップメニューでユーザにより「本編再生」、「音声・字幕選択」、「特典映像」、「予告編集」などの項目選択ボタンが選択された場合には、割り込み処理により、ステップS6へ処理を飛ばす。このとき、次に再生されるタイトルは項目選択ボタンで指定されたタイトルとなるが、そのタイトルを再生中の処理はステップS6−S5−S6と継続される。そして、当該タイトルの再生が終了すると、トップメニューの表示になるが、処理はステップS6−S3−S4に移行し、タイトルメモリにタイトルNo「FFFF」が記憶される。また、いずれのタイトルを再生している途中でも、ユーザが再生停止操作やディスク排出操作を行った場合には、割り込み処理で再生停止やディスク排出が実行され、図3の処理フローは終了する。
【0026】
本実施の形態のディスク再生装置は、以上説明したように、光ディスクのデータを読み出す光ディスクドライブ手段と、前記光ディスクドライブ手段が読み出した光ディスクのデータを再生する再生手段と、前記光ディスクドライブ手段、再生手段を制御する制御手段と、ユーザの操作により前記制御手段に制御操作情報を入力する操作手段を備え、前記制御手段は、前記光ディスクドライブ手段の駆動により読み出して前記光ディスクに記録されたタイトルの管理情報をメモリに記憶し、その管理情報の表示により、当該タイトルのトップメニュー再生状態、又はトップメニュー以外のデータ再生状態を、ユーザが選択可能に構成し、更に前記制御手段は、前記トップメニュー再生状態にある場合、当該再生状態が所定時間継続したことを検出すると、そのトップメニュー再生の再生箇所を記憶すると共に、前記光ディスクドライブによるデータの読み出しを休止し、次のユーザ操作により前記記憶された再生箇所から再生を再開するように構成したものであり、当該タイトルのトップメニュー再生状態が、予め設定された所定時間継続した場合には光ディスクドライブによるデータの読み出しを休止し、次にユーザの操作により再開される時に休止した再生箇所から再生を再開できるという作用を有し、光ディスクの同一箇所に光ディスクドライブのレーザが長時間照射されないため、ディスク劣化を防止できる。
【0027】
また、トップメニュー再生表示は、管理情報メニューと共に、当該タイトルの一部シーン等の映像データを再生表示するものを含み、特に、バッファメモリに記憶できないような大容量のもので、ドライブ手段の駆動によりディスクを再生しながらから繰り返し再生するような場合に、所定時間以上にわたって繰り返し再生することを防止し、光ディスクの同一箇所に光ディスクドライブのレーザが長時間照射されないため、ディスク劣化を防止できる。
【0028】
また、制御手段は、データの読み出し休止時には、別途準備された注意喚起表示データ又はスクリーンセーバ表示データに基づいて表示することにより、再生動作が休止中であることを、ユーザに対して容易に知らしめることができる。
【0029】
再生箇所記憶手段に記憶された再生箇所から再開される再生は、再生開始操作釦又はその他の操作釦がユーザによって操作されることにより発生する再生操作情報に基づき行われるように構成することにより、ユーザの操作性を向上することができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、光ディスク再生装置に関し、特に光ディスクの同一箇所を連続して再生する光ディスク再生装置に関するものであって、光ディスクの同一箇所に光ディスクドライブのレーザが長時間照射されないようにしてその劣化を防止する光ディスク再生装置を提供できる。そのため、本発明は、BD−ROM再生装置、DVD再生装置など大容量の映像データを有する装置に適用できる。
【符号の説明】
【0031】
1 光ディスク、
2 スピンドルモータ
3 ピックアップ
4 ドライバ
5 操作部
6 制御手段
7 信号処理手段
8 メモリ
9 出力手段
10 再生箇所検出手段
11 再生継続時間検出手段
12 再生箇所記憶手段
13 光ディスクドライブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクのデータを読み出す光ディスクドライブ手段と、
前記光ディスクドライブ手段が読み出した光ディスクのデータを再生する再生手段と、
前記光ディスクドライブ手段、再生手段を制御する制御手段と、
ユーザの操作により前記制御手段に制御操作情報を入力する操作手段とを備え、
前記制御手段は、前記光ディスクドライブが読み出すデータの再生箇所を検出する再生箇所検出手段と、前記光ディスクの同一再生箇所を継続して再生する場合にその時間を検出する再生継続時間検出手段と、前記光ディスクドライブが読み出している再生箇所を記憶する再生箇所記憶手段を有し、
前記制御手段は、前記再生継続時間検出手段が同一箇所を所定時間連続再生したことを検出した場合に、前記光ディスクドライブによるデータの読み出しを休止し、この休止は当該装置に対する前記操作手段によるユーザの操作があるまで継続するように構成し、かつ、前記休止に際しては、前記再生箇所検出手段が検出する当該休止時の前記光ディスク上の再生箇所を再生箇所記憶手段に記憶し、再開時に当該再生箇所記憶手段に記憶された再生箇所から再生を再開するように構成したとを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項2】
前記再生箇所記憶手段に記憶された再生箇所から再開される再生は、再生開始操作釦又はその他の操作釦がユーザによって操作されることにより発生する再生操作情報に基づき行われるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
【請求項3】
光ディスクのデータを読み出す光ディスクドライブ手段と、
前記光ディスクドライブ手段が読み出した光ディスクのデータを再生する再生手段と、
前記光ディスクドライブ手段、再生手段を制御する制御手段と、
ユーザの操作により前記制御手段に制御操作情報を入力する操作手段を備え、
前記制御手段は、前記光ディスクドライブ手段の駆動により読み出して前記光ディスクに記録されたタイトルの管理情報をメモリに記憶し、その管理情報の表示により、当該タイトルのトップメニュー再生状態、又はトップメニュー以外のデータ再生状態を、ユーザが選択可能に構成し、
更に前記制御手段は、前記トップメニュー再生状態にある場合、当該再生状態が所定時間継続したことを検出すると、そのトップメニュー再生の再生箇所を記憶すると共に、前記光ディスクドライブによるデータの読み出しを休止し、次のユーザ操作により前記記憶された再生箇所から再生を再開するように構成したことを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項4】
前記トップメニュー再生表示は、管理情報メニューと共に、当該タイトルの一部シーン等の映像データを再生表示するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。
【請求項5】
前記制御手段は、データの読み出し休止時には、別途準備された注意喚起表示データ又はスクリーンセーバ表示データに基づいて表示するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−210320(P2011−210320A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78338(P2010−78338)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】