説明

光ディスク再生装置

【課題】光ディスク再生装置において、消費電力を抑えつつ、光ピックアップの温度上昇を抑制できるようにする。
【解決手段】光ディスク再生装置1は、光ディスク10を回転させるスピンドルモータ71と、光ディスク10に光を投光すると共に光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ72と、光ピックアップ72の周辺の空気を流通させるファン26とを備える。光ディスク再生装置1は、スピンドルモータ71により光ディスク10を回転させて、光ピックアップ72により光ディスク10に光を投光すると共に光ディスク10からの反射光を受光して、光ディスク10から記録データを読取る。光ディスク1の回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であるときに、ファン26を駆動し、光ディスク10の回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況でないときに、ファン26の駆動を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクから記録データを読取る光ディスク再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光ディスク再生装置は、スピンドルモータにより光ディスクを回転させて、光ピックアップにより光ディスクに光を投光すると共に光ディスクからの反射光を受光して、光ディスクから記録データを読取るようになっている。このような光ディスク再生装置では、光ピックアップの使用周囲温度を維持するために、装置内部(特に光ピックアップの周辺)を冷却する必要がある。特に、携帯型の光ディスク再生装置では、小型であり、装置容積が小さいため、ICなどの発熱部品の冷却能力が極端に低く、装置内部を冷却することが重要となる。また、高機能ICは、発熱量が多いため、高機能ICを用いる場合にも、装置内部を冷却することが重要となる。
【0003】
そこで、光ディスク再生装置において、光ディスクの回転により発生する気流を利用して、装置内部を冷却するようにしたものが考えられている。また、装置内部にファンを設け、ファンにより気流を発生させて、ファンにより発生させた気流によって、装置内部を冷却するようにしたものも知られている(例えば特許文献1乃至特許文献5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−147541号公報
【特許文献2】特開2004−164733号公報
【特許文献3】特許第2988471号公報
【特許文献4】特開2005−93023号公報
【特許文献5】特開2006−179071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、光ディスクからの記録データの読取は、光ディスク上の記録データの読取位置における光ディスクの線速度を所定の線速度で一定に保って行うようになっている。すなわち、光ディスクからの記録データの読取位置によって、光ディスクの回転数(回転の角速度)が異なり、光ディスクの内周側の記録データを読取っているときには、光ディスクの回転数が高く(回転の角速度が速く)、光ディスクの外周側の記録データを読取っているときには、光ディスクの回転数が低い(回転の角速度が遅い)。
【0006】
このため、光ディスクの回転により発生する気流を利用して装置内部を冷却する構成においては、回転数が低いとき(光ディスクの外周側の記録データを読取っているとき)に、光ディスクの回転により発生する気流が弱くなり、装置内部を冷却する効果が低減する。その結果、光ピックアップの温度上昇を抑制することができず、光ピックアップの使用周囲温度を維持できなくなって、動作に支障をきたす虞がある。
【0007】
また、ファンにより発生させた気流によって装置内部を冷却する構成においては、ファンを駆動するための電力が必要であり、消費電力が多くなる。特に、光ディスク再生装置がバッテリの電力で動作する携帯型のものである場合には、ファンを駆動する分だけ、バッテリの電力を短時間で消費することになり、長時間の使用に支障をきたす虞がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、消費電力を抑えつつ、光ピックアップの温度上昇を抑制することができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、スピンドルモータに接近、離反する方向に移動し、光ディスクに光を投光すると共に光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップとを備え、スピンドルモータにより光ディスクを回転させて、光ピックアップにより光ディスクに光を投光すると共に光ディスクからの反射光を受光して、光ディスクから記録データを読取る光ディスク再生装置において、駆動されることにより空気を取込んで送出して、光ピックアップの周辺の空気を流通させるファンと、ファンの駆動を制御するファン駆動制御手段とを備え、ファン駆動制御手段は、光ディスクから記録データを読取る動作が行われているときにおいて、所定の状況であるときに、ファンを駆動し、所定の状況でないときに、ファンの駆動を停止するものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、所定の状況とは、光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であり、ファン駆動制御手段は、光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であるときに、ファンを駆動し、光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況でないときに、ファンの駆動を停止するものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、スピンドルモータは、光ディスクから記録データを読取る動作が行われているときにおいて、光ディスク上の記録データの読取位置における光ディスクの線速度が所定の線速度となるように、光ディスクを回転させ、所定の状況とは、光ピックアップの位置が所定の位置よりもスピンドルモータから離れている状況であり、ファン駆動制御手段は、光ピックアップの位置が所定の位置よりもスピンドルモータから離れている状況であるときに、ファンを駆動し、光ピックアップの位置が所定の位置よりもスピンドルモータから離れている状況でないときに、ファンの駆動を停止するものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、スピンドルモータは、光ディスクから記録データを読取る動作が行われているときにおいて、光ディスク上の記録データの読取位置における光ディスクの線速度が所定の線速度となるように、光ディスクを回転させ、所定の状況とは、光ディスク上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスクの外周側である状況であり、ファン駆動制御手段は、光ディスク上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスクの外周側である状況であるときに、ファンを駆動し、光ディスク上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスクの外周側である状況でないときに、ファンの駆動を停止するものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、所定の状況とは、光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況であり、ファン駆動制御手段は、光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況であるときに、ファンを駆動し、光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況でないときに、ファンの駆動を停止するものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1に記載の光ディスク再生装置において、回路基板上に設けられるブラケットと、ブラケット上に設けられ、スピンドルモータ及び光ピックアップを支持するトラバースシャーシと、ファンから送出された空気を光ピックアップの周辺に導くためのダクトとをさらに備え、ブラケットとトラバースシャーシとの間には、光ピックアップの移動する空間に連通する隙間が設けられており、ダクトは、ファンから送出された空気が流入する空気流入口と、該空気流入口から流入した空気を流出する空気流出口とを有し、該空気流出口は、その面積が空気流入口の面積よりも小さく、ブラケットとシャーシとの間の隙間に対向しているものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1乃至請求項6の発明によれば、光ピックアップの温度上昇を抑制するのに、光ディスクの回転により発生する気流を利用するだけでは不十分な状況であるときに、ファンを駆動すると共に、光ディスクの回転により発生する気流を利用するだけで十分な状況であるときに、ファンの駆動を停止することが可能である。従って、このようにファンの駆動を制御することにより、消費電力を抑えつつ、光ピックアップの温度上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る光ディスク再生装置の概略構成を示すディスクカバーを閉じた状態の斜視図、(b)は同ディスクカバーを開いた状態の斜視図。
【図2】(a)は同光ディスク再生装置の本体ユニットの斜視図、(b)は同本体ユニットの上ケースを下ケースから分離した状態の斜視図。
【図3】(a)は同本体ユニットの上面から見た断面図、(b)は同本体ユニットの側面から見た断面図。
【図4】同光ディスク再生装置の電気的ブロック構成図。
【図5】同光ディスク再生装置における光ピックアップの温度上昇を抑制する効果を検証する実験の実験結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を具体化した実施形態による光ディスク再生装置について図面を参照して説明する。図1(a)(b)は、本実施形態による光ディスク再生装置の構成を示す。光ディスク再生装置1は、例えばDVDやBD等の光ディスク10から記録データを読取る装置である。この光ディスク再生装置1は、携帯型のものである。
【0018】
光ディスク再生装置1は、本体ユニット2と、表示ユニット3と、ヒンジユニット4とを備えており、表示ユニット3がヒンジユニット4を介して本体ユニット2に取付けられ、表示ユニット3が本体ユニット2に対して回動可能になっている。また、光ディスク再生装置1は、電池パック5を備えており、電池パック5から供給される電力によって動作するようになっている。
【0019】
本体ユニット2は、ディスク室21に光ディスク10が収納されるようになっており、ディスク室21に収納された光ディスク10を回転させて、光ディスク10から記録データを読取る。ディスク室21は、ディスクカバー22を開くことにより、光ディスク10を収納、取出し可能なように開放され、ディスクカバー22を閉じることにより、閉鎖される。表示ユニット3は、本体ユニット2により光ディスク10から読取った記録データに基く画像や、メニュー画面等の各種画像を表示する。
【0020】
ヒンジユニット4は、2軸スイーベルヒンジと呼ばれるヒンジユニットであり、表示ユニット3を本体ユニット2に対して直交2軸に回動可能に連結している。すなわち、表示ユニット3は、本体ユニット2に対して、表示ユニット3の下端部を通って表示ユニット3の下端縁と平行な第1の回動中心軸C1の軸回りに回動可能になっていると共に、本体ユニット2の後端部の中央を通って本体ユニット2の上面に垂直な第2の回動中心軸C2の軸回りに回動可能になっている。
【0021】
電池パック5は、光ディスク再生装置1に電力を供給するものであり、本体ユニット2に対して着脱自在に構成されている。電池パック2は、2次電池を内蔵しており、本体ユニット2に装着されることにより、2次電池の電力を本体ユニット2に供給するようになっている。
【0022】
光ディスク再生装置1を使用するときには、例えば、表示ユニット3を開いた状態(表示ユニット3を本体ユニット2に対して起立させた状態、又は、表示ユニット3の背面(画像表示面と反対側の面)が本体ユニット2の上面に合わさるように、表示ユニット3を本体ユニット2に対して倒伏させた状態)にされる。また、光ディスク再生装置1を携帯して持ち運ぶときには、例えば、表示ユニット3を閉じた状態(表示ユニット3の正面(画像表示面)が本体ユニット2の上面に合わさるように、表示ユニット3を本体ユニット2に対して倒伏させた状態)にされる。また、光ディスク再生装置1は、不図示の外部装置を接続して使用(光ディスク再生装置1により光ディスクから読取った記録データに基く画像を外部装置のディスプレイに表示)することができるようになっており、外部装置を接続して使用する場合には、例えば、表示ユニット3を閉じた状態にされる。
【0023】
図2(a)(b)、図3(a)(b)は、本体ユニット2の構成を示す。本体ユニット2は、本体ケース20と、光ディスク10を収納するディスク室21と、ディスク室21を開放、閉鎖するためのディスクカバー22と、光ディスク10から記録データを読取るための光ディスク読取ユニット23と、光ディスク再生装置1の動作を制御する回路基板24とを備える。回路基板24には、光ディスク再生装置1の動作を制御する制御回路等を構成する電子部品25(例えばICなどの発熱部品)が実装されている。また、本体ユニット2は、空気を取込んで送出して、空気を流通させるファン26と、ファン26から送出された空気を、空気を流通させる区域に導くダクト27とを備える。
【0024】
本体ケース20は、光ディスク読取ユニット23、回路基板24、ファン26、及びダクト27を収納している。本体ケース20は、本体ケース20の下側部分を占める下ケース31と、本体ケース20の上側部分を占める上ケース32とを有しており、下ケース31と上ケース32が相互に結合されている。
【0025】
本体ケース20には、本体ケース20の外部から本体ケース20の内部に空気を吸入するための空気吸入口41と、本体ケース20の内部から本体ケース20の外部に空気を排出するための空気排出口42a、42bが設けられている。空気吸入口41は、下ケース31の前壁31aに設けられている。空気排出口42aは、下ケース31の一方の側壁31bに設けられており、空気排出口42bは、下ケース31のもう一方の(側壁31bに対向する)側壁31cに設けられている。
【0026】
ディスク室21は、底壁51と、外周側壁52とを有している。ディスク室21の底壁51及び外周側壁52は、本体ケース20の上ケース32の一部によって構成されている。ディスク室21の内部は、底壁51及び外周側壁52によって、本体ケース20の内部と隔てられている。底壁51は、平坦に形成されており、外周側壁52は、底壁51から垂直に立ち上がっている。光ディスク10は、底壁51及び外周側壁52に囲まれた領域に収納される。底壁51には、光ディスク10からの記録データの読取りに用いる読取用開口61が設けられている。
【0027】
ディスクカバー22は、開閉可能なように、本体ケース20の上ケース32に装着されている。ディスクカバー22を開くことにより、光ディスク10を収納、取出し可能なようにディスク室21が開放され、ディスクカバー22を閉じることにより、ディスク室21が閉鎖される。
【0028】
光ディスク読取ユニット23は、光ディスク10を回転させるためのスピンドルモータ71と、光ディスク10に光を投光すると共に光ディスク10からの反射光を受光して、その受光強度に対応する受光信号を出力する光ピックアップ72と、光ピックアップ72を移動させるためのシークモータ73とを有する。また、光ディスク読取ユニット23は、これらスピンドルモータ71、光ピックアップ72、及びシークモータ73を支持するトラバースシャーシ74と、トラバースカバー75と、ブラケット76等を有する。
【0029】
トラバースシャーシ74は、下壁部74aと、周壁部74b、74c、74d、74eとを有している。下壁部74aは、中央部が開口しており、周壁部74b、74c、74d、74eは、下壁部74aの外周縁から立ち上がっている。トラバースシャーシ74は、下壁部74aがブラケット76の上面に接するように、ブラケット76上に設けられている。
【0030】
トラバースカバー75は、トラバースシャーシ74の周壁部74b、74c、74d、74eの上端に接するように、トラバースシャーシ74上に設けられている。トラバースカバー75の中央部には、カバー開口75aが設けられている。トラバースシャーシ74、トラバースカバー75、及びブラケット76に囲まれた空間に、スピンドルモータ71、光ピックアップ72、及びシークモータ73が配置されている。なお、以下において、トラバースシャーシ74、トラバースカバー75、及びブラケット76に囲まれた空間のことを、光ディスク読取ユニット23内の空間という。
【0031】
スピンドルモータ71は、トラバースシャーシ74に取付けられており、光ディスク10の装着されるディスク装着部71aが、トラバースカバー75のカバー開口75aを通して、トラバースカバー75の上面に突出している。
【0032】
光ピックアップ72は、トラバースシャーシ74に取付けられたガイドレール77によって、スピンドルモータ71に接近、離反する方向に移動自在に支持されており、光を投受光する投受光部72aが、トラバースカバー75のカバー開口75aに臨んでいる。
【0033】
シークモータ73は、トラバースシャーシ74に取付けられており、シークモータ73には、ギア78が取付けられている。ギア78は、光ピックアップ72に取付けられたラック79と噛合している。シークモータ73が回転すると、ギア78が回転し、ラック79と共に光ピックアップ72が移動(ガイドレール77にガイドされて、スピンドルモータ71に接近、離反する方向に移動)する。すなわち、シークモータ73は、(ギア78、ラック79を介して)光ピックアップ72を移動させる。
【0034】
ブラケット76とトラバースシャーシ74との間には、光ディスク読取ユニット23内の空間(すなわち、光ピックアップ72の移動する空間)に連通する隙間80a、80bが設けられている。隙間80aは、トラバースシャーシ74の周壁部74b側の端縁に設けられており、隙間80bは、トラバースシャーシ74の周壁部74d側の端縁に設けられている。
【0035】
このような構成の光ディスク読取ユニット23は、ブラケット76が回路基板24上に設けられて、回路基板24上に配置されている。そして、スピンドルモータ71のディスク装着部71aは、ディスク室21の読取用開口61からディスク室21の内部に突出しており、光ピックアップ72の投受光部72aは、ディスク室21の読取用開口61に臨んでいる。また、光ディスク読取ユニット23内の空間と、ディスク室21の内部とは、カバー開口75a及び読取用開口61を介して連通している。
【0036】
光ディスク10は、ディスク室21の内部において、スピンドルモータ71に(ディスク装着部71aに)装着されて、ディスク室21に収納される。スピンドルモータ71は、光ディスク10をディスク室21の内部で回転させ、光ピックアップ72は、トラバースカバー75のカバー開口75a及びディスク室21の読取用開口61を通して、光ディスク10に光を投光すると共に光ディスク10からの反射光を受光する。
【0037】
光ディスク10からの記録データの読取りは、スピンドルモータ71により光ディスク10を回転させて、光ピックアップ72により光ディスク10に光を投光すると共に光ディスク10からの反射光を受光して行われる。このとき、シークモータ73により光ピックアップ72が移動されることにより、光ディスク10上の記録データの読取位置が調整される。
【0038】
ファン26は、光ピックアップ72の周辺の空気を流通させるものであり、駆動されることにより、空気取込口26aから空気を取込んで、空気送出口26bから空気を送出する。空気取込口26aは、空気吸入口41に隣接する位置において、本体ケース20の空気吸入口41に対向している。ファン26は、ブロワータイプのファンである。
【0039】
ダクト27は、ファン26から送出された空気を光ピックアップ72の周辺に導くものであり、空気が流入する空気流入口27aと、空気流入口27aから流入した空気を流出する空気流出口27bとを有しており、空気流入口27aから空気が流入すると、その空気を空気流出口27bから流出する。空気流入口27aは、ファン26の空気送出口26bに隣接する位置において、空気送出口26bに対向しており、空気流出口27bは、ブラケット76とシャーシ74との間の隙間80aに隣接する位置において、ブラケット76とシャーシ74との間の隙間80aに対向している。空気流出口27bの面積は、空気流出口27bから流出する空気の流れを強くするために、空気流入口27aの面積よりも小さくなっている。
【0040】
このような構成の光ディスク再生装置1において、ファン26の駆動が停止されている状態で、スピンドルモータ71に装着された光ディスク10が回転すると、光ディスク10の回転によって、ディスク室21の内部で、光ディスク10の回転方向の気流が発生する。
【0041】
このとき、光ディスク読取ユニット23内の空間(光ピックアップ72の移動する空間)が、カバー開口75a及び読取用開口61を介して、ディスク室21の内部と連通していることにより、ディスク室21の内部で発生する気流(光ディスク10の回転による気流)につられて、光ディスク読取ユニット23内の空間で気流が発生する。この気流によって、本体ケース20の外部から、空気吸入口41及び隙間80aを通って、光ディスク読取ユニット23内の空間に空気が流れ込むと共に、光ディスク読取ユニット23内の空間から、隙間80b及び空気排出口42a、42bを通って、本体ケース20の外部に空気が排出される。
【0042】
これにより、光ピックアップ72の周辺の空気が流通し、光ピックアップ72が冷却される。カバー開口75a、読取用開口61、空気吸入口41、空気排出口42a、42b、隙間80a、及び隙間80bが、光ディスク10の回転により発生する気流を利用して光ピックアップ72を冷却する構成をなしている。
【0043】
また、ファン26が駆動されると、ファン26は、空気取込口26aから空気を取込んで、空気送出口26bから空気を送出する。このとき、空気取込口26aが、空気吸入口41に隣接する位置において、空気吸入口41に対向していることにより、本体ケース20の外部から、空気吸入口41を通って、空気取込口26aに空気が取込まれて、その空気が空気送出口26bから送出される。
【0044】
空気送出口26bから送出された空気は、ダクト27の空気流入口27aに流入し、ダクト27に導かれて、ダクト27の空気流出口27bから流出される。このとき、ダクト27の空気流出口27bが、隙間80aに隣接する位置において、隙間80aに対向していることにより、空気流出口27bから流出された空気は、隙間80aを通って、光ディスク読取ユニット23内の空間に流れ込む。そして、光ディスク読取ユニット23内の空間に流れ込んだ空気は、隙間80b及び空気排出口42a、42bを通って、本体ケース20の外部に排出される。
【0045】
これにより、光ピックアップ72の周辺の空気が流通し、光ピックアップ72が冷却される。空気吸入口41、空気排出口42a、42b、隙間80a、隙間80b、ファン26、及びダクト27が、ファン26により発生させた気流によって光ピックアップ72を冷却する構成をなしている。ファン26は、駆動されることにより、空気を取込んで送出して、光ピックアップ72の周辺の空気を流通させて、光ピックアップ72を冷却する。
【0046】
図4は、光ディスク再生装置1の電気的ブロック構成を示す。光ディスク再生装置1は、上述の構成に加え、光ディスク再生装置1の動作を制御する制御部(ファン駆動制御手段)29等を備える。制御部29は、上記回路基板24に実装されている電子部品25により構成されている。
【0047】
スピンドルモータ71は、制御部29による制御のもと、回転駆動され、光ディスク10を回転させる。光ピックアップ72は、制御部29による制御のもと、光ディスク10に光を投光し、そして、光ディスク10からの反射光を受光して、その受光強度に対応する受光信号を出力する。シークモータ73は、制御部29による制御のもと、回転駆動され、光ピックアップユニット72を移動させる。表示ユニット3は、制御部29による制御のもと、各種画像を表示する。ファン26は、制御部29による制御のもと、駆動され、光ピックアップ72の周辺の空気を流通させて、光ピックアップ72を冷却する。
【0048】
制御部29は、電池パック5から光ディスク再生装置1各部への電力の供給、光ディスク10から記録データを読取る動作、光ピックアップ72を冷却する動作(ファン26の駆動)等、光ディスク再生装置1の各種動作を制御する。
【0049】
光ディスク10から記録データを読取る動作は、制御部29による制御のもと、以下のようにして行われる。すなわち、制御部29は、スピンドルモータ71により光ディスク10を回転させると共に、光ピックアップ72の投受光部72aから光を投光させる。そして、制御部29は、光ピックアップ72から出力される受光信号を解析することにより、光ディスク10に記録されている記録データ(光ディスク10の記録領域上の位置を示すアドレスデータや、画像を表示するための画像データ、画像データを管理するための管理データ等の各種データ)を判読する。
【0050】
このとき、制御部29は、光ディスク10上の記録データの読取位置(光ピックアップ72から投光された光の光ディスク10上の照射位置)が所望の位置となるように、シークモータ73により光ピックアップ72を移動させる。
【0051】
また、制御部29は、光ディスク10上の記録データの読取位置における光ディスク10の線速度が所定の線速度で一定となるように、スピンドルモータ71の回転駆動を制御する。すなわち、スピンドルモータ71は、光ディスク10から記録データを読取る動作が行われているときにおいて、制御部29による制御のもと、光ディスク10上の記録データの読取位置における光ディスク10の線速度が所定の線速度となるように、光ディスク10を回転させる。光ディスク10から記録データを読取る動作は、このようにして行われる。
【0052】
光ピックアップ72を冷却する動作は、光ディスク10から記録データを読取る動作が行われているときに、行われる。光ピックアップ72を冷却する動作は、制御部29による制御のもと、以下のようにして行われる。すなわち、制御部29は、光ディスク10から記録データを読取る動作が行われているときにおいて、ファン26を駆動すべき所定の状況であるときに、ファン26を駆動し、ファン26を駆動すべき所定の状況でないときに、ファン26の駆動を停止する。
【0053】
ここで、ファン26を駆動すべき所定の状況とは、光ピックアップ72の温度上昇を抑制するのに、光ディスク10の回転により発生する気流を利用するだけでは不十分な状況のことであり、本実施形態では、光ディスク10の回転の角速度が所定の角速度(例えば、回転数が2000rpmとなる角速度)よりも遅い状況のことである。
【0054】
つまり、制御部29は、光ディスク10から記録データを読取る動作が行われているときにおいて、光ディスク10の回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であるときに、ファン26を駆動すべき所定の状況であるとして、ファン26を駆動し、光ディスク10の回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況でないときに、ファン26を駆動すべき所定の状況でないとして、ファン26の駆動を停止する。
【0055】
記録データを読取る動作が行われているとき、光ディスク10は、記録データの読取位置における光ディスク10の線速度が所定の線速度で一定となるように回転している。従って、光ディスク10の回転の角速度は、光ディスク10上の記録データの読取位置に対応して異なり、記録データの読取位置が光ディスク10の内周側である場合には、光ディスク10の回転の角速度が速く、記録データの読取位置が光ディスク10の外周側である場合には、光ディスク10の回転速度が遅い。例えば、記録データの読取位置が光ディスク10の最内周側である場合には、光ディスク10は、回転数が5000rpmとなる角速度で回転し、記録データの読取位置が光ディスク10の最外周側である場合には、光ディスク10は、回転数が1100rpmとなる角速度で回転する。また、例えば、記録データの読取位置が光ディスク10の最内周側から2/3の位置である場合には、光ディスク10は、回転数が2000rpmとなる角速度で回転する。
【0056】
このように光ディスク10上の記録データの読取位置が光ディスク10の回転の角速度に対応していることから、本実施形態におけるファン26を駆動すべき所定の状況とは、光ディスク10の回転の角速度が所定の角速度(回転数が2000rpmとなる角速度)よりも遅い状況のことであると共に、光ディスク10上の記録データの読取位置が所定の読取位置(光ディスク10の最内周側から2/3の位置)よりも光ディスク10の外周側である状況である。
【0057】
そこで、本実施形態では、制御部29は、光ピックアップ72から出力される受光信号から判読したアドレスデータに基いて、光ディスク10上の記録データの読取位置を検出し、そして、光ディスク10上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスク10の外周側である状況であるときに、ファン26を駆動し、光ディスク10上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスク10の外周側である状況でないときに、ファン26の駆動を停止する。
【0058】
また、光ピックアップ72の位置は、光ディスク10上の記録データの読取位置と対応している。従って、本実施形態におけるファン26を駆動すべき所定の状況とは、光ピックアップ72の位置が所定の位置(記録データの読取位置が光ディスク10の最内周側から2/3の位置に対応する位置)よりもスピンドルモータ72から離れている状況でもある。つまり、別の見方をすれば、制御部29は、光ピックアップ72から出力される受光信号から判読したアドレスデータに基いて、光ピックアップ72の位置を検出し、そして、光ピックアップ72の位置が所定の位置よりもスピンドルモータ72から離れている状況であるときに、ファン26を駆動し、光ピックアップ72の位置が所定の位置よりもスピンドルモータ72から離れている状況でないときに、ファン26の駆動を停止する。光ピックアップ72を冷却する動作は、このようにして行われる。
【0059】
図5は、光ディスク再生装置1における光ピックアップ72の温度上昇を抑制する効果を検証する実験の実験結果を示す。本発明の光ディスク再生装置1について、光ピックアップ72の温度上昇を抑制する効果(冷却効果)を検証する実験を行った。実験は、本発明の光ディスク再生装置1と、オリジナル(本発明の光ディスク再生装置1と異なる、ファン26及びダクト27を備えていない構成)の光ディスク再生装置について、光ディスク10の外周側の記録データを読取っている状況を想定して、光ディスク10を1100rmpの回転数で3時間継続して回転させた時点での温度を測定することにより行った。なお、オリジナルの光ディスク再生装置は、ファン26及びダクト27を備えていない以外は、本発明の光ディスク再生装置1と同様の構成である。また、本発明の光ディスク再生装置1については、光ディスク10の回転と共に、ファン26を5vの電圧で駆動した場合、6vの電圧で駆動した場合、7vの電圧で駆動した場合について、温度を測定した。温度の測定は、(1)本体ケース20の内部における、光ディスク読取ユニット23の外部の第1の位置(図2(b)に示すA点の位置)、(2)本体ケース20の内部における、光ディスク読取ユニット23の外部の第2の位置(図2(b)に示すB点の位置)、(3)本体ケース20の内部における、光ディスク読取ユニット23内の位置(図2(b)に示すC点の位置)、(4)本体ケース20の外部の位置(図2(b)に示すD点の位置)、の4箇所の位置で行った。
【0060】
実験の結果は、図5に示すようになった。図5において、「セット内部1」とは、上記(1)の「本体ケース20の内部における、光ディスク読取ユニット23の外部の第1の位置(図2(b)に示すA点の位置)」のことであり、「セット内部2」とは、上記(2)の「本体ケース20の内部における、光ディスク読取ユニット23の外部の第2の位置(図2(b)に示すB点の位置)」のことであり、「OPU周囲」とは、上記(3)の「本体ケース20の内部における、光ディスク読取ユニット23内の位置(図2(b)に示すC点の位置)」のことであり、「セット周囲」とは、上記(4)の「本体ケース20の外部の位置(図2(b)に示すD点の位置)」のことである。また、「実測温度」とは、「セット内部1」「セット内部2」「OPU周囲」「セット周囲」において測定した温度であり、「Δt」とは、「セット内部1」「セット内部2」「OPU周囲」において測定した温度と「セット周囲」において測定した温度との温度差である。
【0061】
実験の結果、オリジナルの光ディスク再生装置では、「OPU周囲」の温度について、測定温度が73.6度であり、仕様上の動作保障温度75.0度と1.4度しか温度差がない。従って、オリジナルの光ディスク再生装置では、光ピックアップ72の温度上昇を抑制する効果が十分には得られていない。また、オリジナルの光ディスク再生装置では、使用環境等により、「OPU周囲」の温度が仕様上の動作保障温度を超えてしまう懸念がある。
【0062】
これに対し、本発明の光ディスク再生装置1においてファン26を7vの電圧で駆動した場合では、「OPU周囲」の温度について、測定温度が45.0度であり、仕様上の動作保障温度75.0度と30.0度の温度差がある。従って、本発明の光ディスク再生装置1においてファン26を7vの電圧で駆動した場合では、光ピックアップ72の温度上昇を抑制する効果が十分に得られている。また、本発明の光ディスク再生装置1においてファン26を6vの電圧で駆動した場合、及びファン26を5vの電圧で駆動した場合でも、「OPU周囲」の温度について、仕様上の動作保障温度と十分な温度差があり、光ピックアップ72の温度上昇を抑制する効果が十分に得られている。
【0063】
本発明の光ディスク再生装置1によれば、光ディスク10の回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であるとき(すなわち、所定の状況であって、光ピックアップ72の温度上昇を抑制するのに、光ディスク10の回転により発生する気流を利用するだけでは不十分な状況であるとき)に、ファン26が駆動されて、ファン26により発生させた気流によって、光ピックアップ72が冷却される。また、光ディスク10の回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況でないとき(すなわち、所定の状況でないときであって、光ピックアップ72の温度上昇を抑制するのに、光ディスク10の回転により発生する気流を利用するだけで十分な状況であるとき)に、ファン26の駆動が停止されて、光ディスク10の回転により発生する気流によって、光ピックアップ72が冷却される。従って、電池パック5の消費電力を抑えつつ、光ピックアップ72の温度上昇を抑制することができる。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、スピンドルモータの回転数を検出するセンサ、又はスピンドルモータの回転の角速度を検出するセンサを設けて、そのセンサ出力に基いて、光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であるときに、ファンを駆動し、光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況でないときに、ファンの駆動を停止するようにしてもよい。また、光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況を所定の状況としてもよい。すなわち、光ピックアップの周辺の空気の温度を測定する温度センサを設けて、この温度センサの出力に基いて、光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況であるときに、ファンを駆動し、光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況でないときに、ファンの駆動を停止するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 光ディスク再生装置
2 本体ユニット
3 表示ユニット
4 ヒンジユニット
5 電池パック
10 光ディスク
20 本体ケース
21 ディスク室
22 ディスクカバー
23 光ディスク読取ユニット
24 回路基板
25 電子部品
26 ファン
26a 空気取込口
26b 空気送出口
27 ダクト
27a 空気流入口
27b 空気流出口
29 制御部(ファン駆動制御手段)
31 下ケース
31a 下ケースの前壁
31b、31c 下ケースの側壁
32 上ケース
41 空気吸入口
42a、42b 空気排出口
51 ディスク室の底壁
52 ディスク室の外周側壁
61 読取用開口
71 スピンドルモータ
71a ディスク装着部
72 光ピックアップ
72a 投受光部
73 シークモータ
74 トラバースシャーシ
74a トラバースシャーシの下壁部
74b、74b、74c、74d トラバースシャーシの周壁部
75 トラバースカバー
75a カバー開口
76 ブラケット
77 ガイドレール
78 ギア
79 ラック
80a、80b 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクを回転させるためのスピンドルモータと、前記スピンドルモータに接近、離反する方向に移動し、光ディスクに光を投光すると共に光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップとを備え、
前記スピンドルモータにより光ディスクを回転させて、前記光ピックアップにより光ディスクに光を投光すると共に光ディスクからの反射光を受光して、光ディスクから記録データを読取る光ディスク再生装置において、
駆動されることにより空気を取込んで送出して、前記光ピックアップの周辺の空気を流通させるファンと、
前記ファンの駆動を制御するファン駆動制御手段とを備え、
前記ファン駆動制御手段は、光ディスクから記録データを読取る動作が行われているときにおいて、所定の状況であるときに、前記ファンを駆動し、所定の状況でないときに、前記ファンの駆動を停止する、
ことを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項2】
前記所定の状況とは、前記光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であり、
前記ファン駆動制御手段は、前記光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況であるときに、前記ファンを駆動し、前記光ディスクの回転の角速度が所定の角速度よりも遅い状況でないときに、前記ファンの駆動を停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
【請求項3】
前記スピンドルモータは、光ディスクから記録データを読取る動作が行われているときにおいて、光ディスク上の記録データの読取位置における光ディスクの線速度が所定の線速度となるように、光ディスクを回転させ、
前記所定の状況とは、前記光ピックアップの位置が所定の位置よりも前記スピンドルモータから離れている状況であり、
前記ファン駆動制御手段は、前記光ピックアップの位置が所定の位置よりも前記スピンドルモータから離れている状況であるときに、前記ファンを駆動し、前記光ピックアップの位置が所定の位置よりも前記スピンドルモータから離れている状況でないときに、前記ファンの駆動を停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
【請求項4】
前記スピンドルモータは、光ディスクから記録データを読取る動作が行われているときにおいて、光ディスク上の記録データの読取位置における光ディスクの線速度が所定の線速度となるように、光ディスクを回転させ、
前記所定の状況とは、光ディスク上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスクの外周側である状況であり、
前記ファン駆動制御手段は、光ディスク上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスクの外周側である状況であるときに、前記ファンを駆動し、光ディスク上の記録データの読取位置が所定の読取位置よりも光ディスクの外周側である状況でないときに、前記ファンの駆動を停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
【請求項5】
前記所定の状況とは、前記光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況であり、
前記ファン駆動制御手段は、前記光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況であるときに、前記ファンを駆動し、前記光ピックアップの周辺の空気の温度が所定の温度よりも高い状況でないときに、前記ファンの駆動を停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
【請求項6】
回路基板上に設けられるブラケットと、
前記ブラケット上に設けられ、前記スピンドルモータ及び前記光ピックアップを支持するトラバースシャーシと、
前記ファンから送出された空気を前記光ピックアップの周辺に導くためのダクトとをさらに備え、
前記ブラケットと前記トラバースシャーシとの間には、前記光ピックアップの移動する空間に連通する隙間が設けられており、
前記ダクトは、前記ファンから送出された空気が流入する空気流入口と、該空気流入口から流入した空気を流出する空気流出口とを有し、該空気流出口は、その面積が前記空気流入口の面積よりも小さく、前記ブラケットと前記シャーシとの間の隙間に対向している、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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