説明

光ディスク媒体及びデータストレージシステム

【課題】スタック型マガジン構造の光ディスク媒体において、媒体情報を簡単に書き込むとともにオフライン状態においても媒体情報を容易に視認できるようにする。
【解決手段】光ディスク媒体100は、複数のデータ記録用ディスク102を積層するとともに、その積層方向端部に描画用ディスク101を配置し、光ディスク媒体100の媒体情報120を視認可能な描画情報として書き込んでおく。ここで、描画用ディスク101に対向するパッケージ110の面の一部または全部には、媒体情報120を視認するための視認用窓130を設ける。データストレージシステムでは、描画用ディスク101に対し、レーザ光を照射して媒体情報120を視認可能な描画情報として書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚の光ディスクを収納したマガジン構造の光ディスク媒体及びこれを用いるデータストレージシステムに係り、特に光ディスク媒体の媒体情報を容易に視認可能とする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクを用いたデータストレージシステムでは、複数枚の光ディスクを収納したマガジン構造の光ディスク媒体をディスクチェンジャーに装填し、選択された光ディスクに対してディスクドライブにより情報を記録再生する構成となっている。このシステムでは、光ディスク媒体を個別に識別する必要があり、そのための識別方法として次のような提案がなされている。
【0003】
特許文献1には、マガジンに収納された光ディスクカートリッジの識別を行うために、マガジンとカートリッジに共通の識別番号を設けることが記載されている。この識別番号は、例えばインクジェットプリンターなどで印字したもの、あるいはラベルに印字したものを貼着したものである。特許文献2には、識別情報の書き換えを容易にするため、マガジンにICメモリを搭載することが記載されている。マガジンをディスクチェンジャーに挿入すると、ICメモリから光ディスクカートリッジの管理情報を読み出して識別するものである。
【0004】
一方、光ディスク単体に対し、上記したプリンターやペンなどを使わず、光ディスクのレーベル面にレーザ光を照射して文字や画像を直接形成する技術が知られている。これは「ライトスクライブ」とも呼ばれ、特許文献3にはディスクドライブのレーザ光により画像形成を行うための方法が、また特許文献4には画像形成のためのディスク構成材料について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−82054号公報
【特許文献2】特開平9−212984号公報
【特許文献3】特開2002−203321号公報
【特許文献4】特表2006−527097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数の光ディスクを収納し各ディスクを同時に扱うマガジン構造の光ディスク媒体を用いるデータストレージシステムの場合、1つのマガジンに収容される光ディスクの配置又は組合せは固定されているので、光ディスクを個々に識別する必要はなく、マガジン単位で識別し媒体情報を取得できれば良い。以下、このような媒体を、スタック型マガジン構造と呼ぶことにする。また、マガジンの管理検索のためには、マガジンがチェンジャーから外されたオフライン状態でも、その媒体情報を簡単に取得できることが望まれる。その場合、各マガジンの識別番号などを特別な読取装置を使用することなく、視覚により容易に判別できれば便利である。
【0007】
特許文献1の場合、マガジンに識別番号などの視認可能な情報を設けることができるが、インクジェットプリンター等の印刷装置が必要となり、システムの大型化とコストアップにつながる。特許文献2の場合、マガジンに搭載したICメモリにより光ディスクカートリッジの管理を行うことができるが、ICメモリの書き込み/読み出し装置が必要となる。なお、ICメモリだけでは識別番号等を視覚により直接判別することができないので、オフライン状態での管理には向かない。
【0008】
特許文献3や特許文献4に記載されるライトスクライブ法は、光ディスクを1枚ごとに文字や画像を形成して視覚により識別することが可能となる。しかし、複数枚の光ディスクを収納したマガジン構造の光ディスク媒体の場合、マガジン単位でどのようにして識別するかについては記載されていない。
【0009】
本発明は、スタック型マガジン構造の光ディスク媒体であって、媒体情報を簡単に書き込むとともにオフライン状態においても媒体情報を容易に視認することのできる光ディスク媒体及びこれを用いるデータストレージシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、パッケージ内に複数枚の光ディスクを収納しデータを記録するマガジン構造の光ディスク媒体であって、複数のデータ記録用ディスクを積層するとともに、その積層方向端部に、光ディスク媒体の媒体情報を視認可能な描画情報として書き込んだ描画用ディスクを配置した構成とする。ここで、描画用ディスクに対向するパッケージの面の一部または全部には、媒体情報を視認するための視認用窓を設ける。
【0011】
また本発明は、前記した光ディスク媒体を用いてデータを記録・再生するデータストレージシステムであって、光ディスク媒体から、指示された光ディスクをローディングするディスクチェンジャー部と、ローディングされた描画用ディスクに対し、第1のレーザ光を照射して媒体情報を視認可能な描画情報として書き込むとともに、ローディングされたデータ記録用ディスクに対して第2のレーザ光を照射してデータの記録・再生を行うディスクドライブ部とを備えた構成とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、スタック型マガジン構造の光ディスク媒体であって、媒体情報を簡単に書き込むとともにオフライン状態においても媒体情報を容易に視認することのできる光ディスク媒体及びこれを用いるデータストレージシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による光ディスク媒体の一実施例を示す構成図である。
【図2】複数のディスクの配置が固定されて使用される一例を示す図である。
【図3】光ディスク媒体のパッケージの各種形状を示す外観図である。
【図4】本発明によるデータストレージシステムの一実施例を示す構成図である。
【図5A】描画用ディスクへの記録動作を説明する図である。
【図5B】データ記録用ディスクへの記録動作を説明する図である。
【図6A】第1の描画用データの作成を説明する図である。
【図6B】第2の描画用データの作成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明による光ディスク媒体の一実施例を示す構成図である。100a〜100cはマガジン構造の光ディスク媒体100の構成を示し、100aは外観図、100bは内部構成図、100cはディスク取り出し(ローディング)状態を示す。
【0015】
光ディスク媒体100は、パッケージ110内に複数枚の光ディスクを収納し、必要に応じて取り出せるマガジン構造の媒体である。各光ディスクは図のように横置きで積層し、積層方向の端面、例えばパッケージ110の上面側にて当該光ディスク媒体100の媒体情報を視認するものとする。そのため、収納される最上面のディスクには描画用ディスク101を配置し、2枚目からはデータ記録用ディスク102を複数枚配置する。描画用ディスク101は描画用の特殊な材料を塗布したディスクであり、その上面側には、当該媒体100の媒体情報120を視認可能な描画情報として書き込んでいる。媒体情報120は、当該光ディスク媒体100を識別するとともに当該媒体の記録内容等を示すための文字や画像などの情報であり(図では「ABC」という文字情報の例を示す)、視覚によりその内容が容易に判別できる描画情報としている。データ記録用ディスク102には、例えば大容量記録が可能なBD(Blu−ray)ディスクを用いる。データ記録用ディスク102は片面記録でも両面記録でも良い。複数のデータ記録用ディスク102の配置は互いに入れ替えを許容するが、1つのパッケージ110に収納される各ディスク102の組合せは変えず、また描画用ディスク101は常に最上面に位置するスタック型構成としている。パッケージ110の上面、すなわち、描画用ディスク101に対向する面には、描画用ディスク101に書き込んだ媒体情報120(描画情報)が視認できるように、透明材からなる視認用窓130を設けている。
【0016】
ここで描画用ディスク101への媒体情報120の書き込みは、光ディスク表面に塗布された特殊なインク(感光性材料)にレーザ光を照射して文字や画像を直接描画したものである。描画のためには、前記特許文献3や特許文献4に開示された技術を用いることができる。
【0017】
マガジン構造の光ディスク媒体100は、後述するディスクチェンジャーに装填される。ディスクチェンジャーでは、所望のデータ記録用ディスク102xを選択し、ディスク取出し口140から引き出して(ローディング)、データの記録または再生が行われる。更に、描画用ディスク101についてもディスク取出し口140から引き出され、媒体情報120を書き込み(または更新)することができる。
【0018】
一方、パッケージ110内の複数のデータ記録用ディスク102の配置を入れ替えることなく、その配置を固定して使用する形態も可能である。
図2は、複数のディスクの配置が固定されて使用される一例を示す図である。各ディスク102a〜102dはその配置(順序)が固定されており、これらにデータを記録再生する複数のドライブ装置A〜D(20a〜20d)を備えている。各ディスク102a〜102dはそれぞれ各ドライブ装置A〜Dに装着され、それぞれ独立に、あるいは同時にデータの記録再生を行うことができる。この使用形態によれば、パッケージ110内の各ディスク102a〜102dを区別し(役割を分担し)、これらに記録するデータの種類などを異ならせることが可能となる。
【0019】
図2のような使用形態では、複数のディスクに対して特殊な記録再生行うことが必要になるので、パッケージ110内のディスクの組合せだけでなくその配置(順序)が重要になる。よって、前記したような通常の使用形態、すなわち、複数のディスクの配置の入れ替えを許容する使用形態とは区別して扱わなければならない。そのために前記媒体情報120として、パッケージ内のディスクの組合せの情報とともに、ディスクの配置(順序)の情報をも記録する。さらには前記媒体情報120に、当該光ディスク媒体100が、通常の使用形態(ディスクの配置の入れ替えを許容する)に対応するものであるか、あるいは特殊な使用形態(ディスクの配置を固定する)に対応するものであるかを示す識別情報(または識別マーク)を記録しておく。
【0020】
図3は、光ディスク媒体100のパッケージ110の各種形状を示す外観図である。パッケージ110に設けた視認用窓130の各種窓形状の例を示す。視認用窓130aは、パッケージ110の上面のほぼ全面に透明材の窓を設けた場合で、描画用ディスク101の描画面の全体が見えるようにしたものである。視認用窓130bは、パッケージ110の上面のほぼ半面に透明材の窓を設けた場合である。また、視認用窓130cは、パッケージ110の上面の一部分に透明材の窓を設けた場合である。視認用窓130bや視認用窓130cでは描画用ディスク101の描画面の全体は見えないが、媒体情報120(描画情報)が同一情報を繰り返しているときのように、描画面の一部を見ただけで媒体情報120を判別できる場合に有効である。
【0021】
このように本実施例の光ディスク媒体100は、複数のデータ記録用ディスク102を積層するとともに、その積層方向端部に、媒体情報を視認可能な描画情報として書き込んだ描画用ディスク101を配置した構成としている。よって、光ディスク媒体100がチェンジャーから外されたオフライン状態においても、その媒体100の媒体情報を描画情報により容易に視認することができる。
【0022】
図4は、本発明によるデータストレージシステムの一実施例を示す構成図である。データストレージシステムは、ディスクチェンジャー部10、ディスクドライブ部20、パーソナルコンピュータ(PC)部30を備える。各部の構成を説明する。
【0023】
ディスクチェンジャー部10には、前記したマガジン構造の光ディスク媒体100が装填される。ディスクローディング部11は光ディスク媒体100から、指示された光ディスクをローディングする。ディスクが両面記録の場合には、ディスク反転の操作も行う。チェンジャー制御部12はディスクローディング部11を制御し、ローディングするディスクを選択する。ローディングするディスクは、データ記録用ディスク102だけでなく描画用ディスク101も可能とする。
【0024】
ディスクドライブ部20は、ローディングされたディスクに対してデータの記録または記録再生を行う。すなわち、描画用ディスク101に対しては媒体情報の記録(以下、描画記録)を、データ記録用ディスク102に対してはデータの記録・再生を行う。このため波長の異なる2つのレーザ光源を有し、例えば第1の光源(LD1)21aは波長780nm(CD用)、第2の光源(LD2)21bは波長405nm(BD用)のレーザ光を発生する。第1の光源(LD1)21aは描画用ディスク101への描画記録、第2の光源(LD2)21bはデータ記録用ディスク102へのデータの記録・再生に用いる。レーザ切替部22は、第1の光源(LD1)21aと第2の光源(LD2)21bの一方を選択して動作させ、記録信号生成部23は、描画用またはデータ用の記録用信号を生成してレーザ切替部22に供給する。第2描画作成部24は、描画用ディスク101へ記録する第2の媒体用データを作成する。ドライブコントローラ25は、描画記録とデータ記録・再生の2つの動作に応じて、ディスクドライブ部20の各部の動作を制御する。
【0025】
PC部30は、ディスクチェンジャー部10とディスクドライブ部20に接続し、これらを制御する。第1描画作成部31は、描画用ディスク101へ記録する第1の媒体用データを作成する。ホストコンピュータ32はディスクドライブ部20との間で、描画用ディスク101へ記録する第1の媒体用データ及びデータ記録用ディスク102に記録・再生するデータの受け渡しを行う。
【0026】
図5Aと図5Bは、本実施例のデータストレージシステムにおける記録動作の切り替えを説明する図である。
図5Aは、描画用ディスク101への記録動作を説明する図である。ドライブコントローラ25からの指示により、記録信号生成部23から文字や画像を形成するための描画用信号が出力されレーザ切替部22に送られる。レーザ切替部22では第1の光源(LD1)21aを動作させ、描画用信号で変調したレーザ光(波長780nm)を描画用ディスク101に照射し、媒体情報を記録(描画)する。
【0027】
図5Bは、データ記録用ディスク102への記録動作を説明する図である。ドライブコントローラ25からの指示により、記録信号生成部23から記録データ用信号が出力されレーザ切替部22に送られる。レーザ切替部22では第2の光源(LD2)21bを動作させ、データ用信号で変調したレーザ光(波長405nm)をデータ記録用ディスク102に照射し、データを記録する。なお、データ記録用ディスク102からの再生動作の場合も同様であり、第2の光源(LD2)21bから再生用レーザ光(波長405nm)を照射し、データ記録用ディスク102からデータを再生する。
【0028】
このように、本実施例のデータストレージシステムによれば、マガジン構造の光ディスク媒体100のうち、データ記録用ディスク102に対してデータの記録・再生を行うだけでなく、描画用ディスク101に対して媒体情報の記録を行うことができる。よって、媒体情報を記録するために新たな装置を必要としない。具体的には、ディスクドライブ部20に描画用の光源21aを追加することと、ホストコンピュータ32に描画用のアプリケーションソフトを追加すればよいので、簡単に対応できる。
【0029】
図6Aと図6Bは、本実施例における媒体情報の具体例を説明するものである。媒体情報は、PC部30とディスクドライブ部20とでそれぞれ作成し、これらを合わせて描画用ディスク101に記録することができる。
図6Aは、PC部30による第1の描画用データの作成を説明する図である。PC部30の第1描画作成部31は第1の描画用データを作成する。第1の描画用データには、当該光ディスク媒体100の記録内容を示す画像ファイルや、ホストコンピュータ32で作成したデータベースと合致する固有番号などが含まれる。これらのデータは、ユーザが使い易いように適宜変更することができる。第1描画作成部31で作成した第1の描画用データは、ホストコンピュータ32からドライブコントローラ25を介して、記録信号生成部23へ送られる。
【0030】
図6Bは、ディスクドライブ部20による第2の描画用データの作成を説明する図である。ディスクドライブ部20の第2描画作成部24は第2の描画用データを作成する。第2の描画用データには、ドライブ部20の固有のID情報(ID番号、名称)やディスク作成日時、ディスク作成の連続番号などが含まれる。第2描画作成部24で作成した第2の描画用データは、ドライブコントローラ25を介して、記録信号生成部23へ送られる。
【0031】
このようにして、PC部30とディスクドライブ部20とで作成された第1、第2の描画用データは、光ディスク媒体100の媒体情報として描画用ディスク101に合わせて記録される。媒体情報は、光ディスク媒体100へ記録されているデータの内容が変更される毎に、これに連動して更新するのが良い。もちろんユーザは、描画用ディスク101に記録する描画用データを適宜選択することができる。この結果、ユーザは描画用ディスク101の描画面から、その光ディスク媒体100の媒体情報を目視により容易に取得することができる。
【0032】
上記実施例では、描画用ディスク101には媒体情報を視認できる形態で(視認情報として)記録するものとしたが、媒体情報をバーコードやQRコード(登録商標)などの形態で追加記録すれば、視認機能と同時にコードリーダーによる媒体判別ができ便利である。更には、描画用ディスク101の描画領域以外の領域(例えば内周領域)に、媒体情報をデータ信号として追加記録することもできる。この場合には、ディスクドライブ部20により媒体情報を記録するだけでなく、記録されている媒体情報をディスクドライブ部20により再生することも可能であるから、より使い勝手が優れるものとなる。
【符号の説明】
【0033】
10…ディスクチェンジャー部、
11…ディスクローディング部、
12…チェンジャー制御部、
20…ディスクドライブ部、
21a,21b…レーザ光源、
22…レーザ切替部、
23…記録信号生成部、
24…第2描画作成部、
25…ドライブコントローラ、
30…パーソナルコンピュータ(PC)部、
31…第1描画作成部、
32…ホストコンピュータ、
100…光ディスク媒体、
101…描画用ディスク、
102…データ記録用ディスク、
110…パッケージ、
120…媒体情報、
130…視認用窓、
140…ディスク取出し口。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ内に複数枚の光ディスクを収納しデータを記録するマガジン構造の光ディスク媒体において、
複数のデータ記録用ディスクを積層するとともに、その積層方向端部に、当該光ディスク媒体の媒体情報を視認可能な描画情報として書き込んだ描画用ディスクを配置したことを特徴とする光ディスク媒体。
【請求項2】
請求項1記載の光ディスク媒体において、
前記描画用ディスクに対向する前記パッケージの面の一部または全部に、前記媒体情報を視認するための視認用窓を設けたことを特徴とする光ディスク媒体。
【請求項3】
請求項1記載の光ディスク媒体において、
前記描画用ディスクに書き込まれている前記媒体情報は、当該光ディスク媒体を識別する情報または当該光ディスク媒体の記録内容を示す情報であることを特徴とする光ディスク媒体。
【請求項4】
請求項3記載の光ディスク媒体において、
前記媒体情報は、当該光ディスク媒体に収納するデータ記録用ディスクの組合せ及び該ディスクの配置の情報を含むことを特徴とする光ディスク媒体。
【請求項5】
請求項4記載の光ディスク媒体において、
前記媒体情報は、さらに、当該光ディスク媒体がデータ記録用ディスクの配置の入れ替えを許容する使用形態に対応するものであるか、あるいはデータ記録用ディスクの配置を固定する使用形態に対応するものであるかを示す識別情報を含むことを特徴とする光ディスク媒体。
【請求項6】
請求項1または3記載の光ディスク媒体において、
前記描画用ディスクには前記媒体情報が、文字又は画像の描画情報として書き込まれていることを特徴とする光ディスク媒体。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光ディスク媒体を用いてデータを記録・再生するデータストレージシステムにおいて、
前記光ディスク媒体から、指示された光ディスクをローディングするディスクチェンジャー部と、
ローディングされた前記描画用ディスクに対し、第1のレーザ光を照射して前記媒体情報を視認可能な描画情報として書き込むとともに、ローディングされた前記データ記録用ディスクに対して第2のレーザ光を照射してデータの記録・再生を行うディスクドライブ部と、
を備えたことを特徴とするデータストレージシステム。
【請求項8】
請求項7記載のデータストレージシステムにおいて、
前記描画用ディスクに書き込む媒体情報として、当該光ディスク媒体の記録内容を示す描画用データを作成する第1の描画作成部と、当該光ディスク媒体を識別する描画用データを作成する第2の描画作成部と、
を備えたことを特徴とするデータストレージシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【公開番号】特開2011−204313(P2011−204313A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70226(P2010−70226)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】