説明

光ディスク装置

【課題】 光ピックアップの初期位置の設定精度を向上させることができる機能を有す
る光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 電源をオンすると、リゼロ動作が開始し、先ず、光ピックアップは第1
のキック動作で略目標位置に向かって移動し、この時、ジャンプパルス用エンコーダから
の第1のキック動作時の第1のジャンプパルス数が第1のジャンプ数に達した時に、第1
のキック動作から第2のキック動作に切り換えられ、光ピックアップが最終目標位置に向
かって移動し、ジャンプパルス用エンコーダからの第2のキック動作時の第2のジャンプ
パルス数が第2のジャンプ数に達した時に、光ピックアップに対する初期位置設定処理が
終了する。したがって、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上し、ユーザにとって
は、再生や記録などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクに対して情報の再生、または記録/再生を行う光ディスク装置に
関し、特に、電源オン後に光ピックアップを初期位置に設定するリゼロ制御に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスク装置においては、光ディスクのトラック上に光ピックアップの出射光が照射
されるように、光ピックアップを位置決めして、光ディスクに対して情報の記録または再
生を行っており、光ディスクの高密度記録化に伴って、光ピックアップの位置決め精度の
向上が要望されている。
【0003】
そこで、光ディスク装置では、電源がオンされた後、光ピックアップを光ディスク上の
所定の初期位置に設定するリゼロ動作が行われている。このリゼロ動作は、先ず、光ピッ
クアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドにより、光ピックアップを大まか
に光ディスクの半径方向へ移動させ、この後、光ピックアップの対物レンズをアクチュエ
ータにより微調整して光ピックアップの出射光を光ディスクの目標とするトラックに照射
するようにしている。
【特許文献1】特開平3−260969号公報
【特許文献2】特開平4−162266号公報
【特許文献3】特開平8−329480号公報
【特許文献4】特開昭63−876号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の光ディスク装置では、前述したように、光ピックアップをスレッ
ドにより大まかに移動させるだけなので、この移動位置が大きくずれると、位置を修正す
るため、何回もリゼロ動作を行うことになり、光ピックアップを所定の初期位置に設定す
る時間が多くかかり、また、光ピックアップの初期位置の設定精度が劣るため、その後の
光ピックアップの移動の制御も複雑化することになり、ユーザにとっては、再生や記録な
どを開始するまでの待ち時間が多くなり、使い勝手が劣るという課題が生じる。
【0005】
なお、特許文献1の従来技術は、トラッククロッシングパルスの間隔と設定目標速度に
対応するパルス間隔との比較に基づいて、設定目標速度を再設定し、リゼロ動作を行うよ
うにしているが、光ピックアップの位置は、必ずしもトラッククロッシングパルスの間隔
と設定目標速度に対応するパルス間隔に対応しないので、光ピックアップの初期位置の設
定精度が劣る場合がある。
【0006】
特許文献2の従来技術は、予想トラック数を参照しながら、ジャンプ数を決定し、目標
トラックへアクセスするようにしているが、これはリゼロ動作に関するものではない。特
許文献3の従来技術は、移動トラック数が所定トラック数より小さい場合、キックパルス
が出力され、光ヘッドを起動するようにしているが、これもリゼロ動作に関するものでは
ない。また、特許文献4の従来技術は、磁気ディスク装置におけるシーク制御に関するも
のであり、光ディスク装置におけるリゼロ制御に関するものではない。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、光ピックアップの初期
位置の設定精度を向上させることができる機能を有する光ディスク装置を提供することを
目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光ディスクにレーザ光を照射する光ピ
ックアップと、この光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドと、こ
のスレッドをギヤを介して直線移動させるスレッド用モータと、前記ギヤの回転時のスリ
ットをセンサ光がジャンプした時にジャンプパルスを発生するジャンプパルス用エンコー
ダとを備え、光ディスクに対して情報の再生、または記録/再生を行う光ディスク装置に
おいて、前記光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて前記光ピ
ックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数で
ある第1のジャンプ数、および前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピ
ックアップを第2のキック動作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置から
最終目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2の
ジャンプ数を予め記憶したメモリを備えると共に、前記ジャンプパルス用エンコーダから
のジャンプパルスをカウントするカウント手段と、前記光ピックアップを第1のキック動
作で略目標位置に向かって租移動させている時の前記カウント手段でカウントされている
第1のジャンプパルス数と前記メモリに記憶されている第1のジャンプ数とを比較する第
1の比較手段と、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを
第2のキック動作で前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動させている時の前
記カウント手段でカウントされている第2のジャンプパルス数と前記メモリに記憶されて
いる第2のジャンプ数とを比較する第2の比較手段と、前記第1のジャンプパルス数が前
記第1のジャンプ数に達したということが前記第1の比較手段により判定された時に前記
第1のキック動作から前記第2のキック動作に切り換えるキック動作切換手段と、前記第
2のジャンプパルス数が前記第2のジャンプ数に達したということが前記第2の比較手段
により判定された時に前記光ピックアップに対する初期位置設定処理を終了させる初期位
置設定終了手段とを有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク装
置を提供する。
【0009】
この構成において、光ディスク装置の電源をオンすると、システムコントローラは、装
填された光ディスクの初期位置に光ピックアップを移動させる、所謂リゼロ動作を開始す
る。先ず、光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向かって移動させる。この
時、システムコントローラの第1の比較手段は、カウント手段でカウントされている第1
のジャンプパルス数と、メモリに記憶されている第1のジャンプ数とを比較する。
【0010】
そして、前記第1のジャンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達した時に、システム
コントローラのキック動作切換手段は、前記第1のキック動作から前記第2のキック動作
に切り換える。これにより、システムコントローラは、光ピックアップを第2のキック動
作で前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動させ、この時、システムコントロ
ーラの第2の比較手段は、カウント手段でカウントされている第2のジャンプパルス数と
メモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較し、前記第2のジャンプパルス数が前
記第2のジャンプ数に達した時に、システムコントローラの初期位置設定終了手段は、光
ピックアップに対する初期位置設定処理(リゼロ動作)を終了させる。これにより、光ピ
ックアップ2は初期位置に設定される。
【0011】
この構成によれば、第1のジャンプ数と第1のジャンプパルス数と第2のジャンプ数と
第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップの初期位置の設定が行われるので
、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上し、これにより、位置修正を行うためのリ
ゼロ動作を何回も行うことがなくなり、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され
、また、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピック
アップの移動の制御も簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録
などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。
【0012】
請求項2の発明は、光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、この光ピック
アップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドと、このスレッドをギヤを介して直
線移動させるスレッド用モータと、前記ギヤの回転時のスリットをセンサ光がジャンプし
た時にジャンプパルスを発生するジャンプパルス用エンコーダとを備え、光ディスクに対
して情報の再生、または記録/再生を行う光ディスク装置において、前記光ピックアップ
を略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて前記光ピックアップが略目標位置に達
するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第1のジャンプ数、およ
び前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動
作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置から最終目標位置に達するまでに
センサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジャンプ数を予め記憶したメ
モリを備えると共に、前記ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキック動作時の第1
のジャンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達した時に前記第1のキック動作から前記
第2のキック動作に切り換え、前記ジャンプパルス用エンコーダからの第2のキック動作
時の第2のジャンプパルス数が前記第2のジャンプ数に達した時に前記光ピックアップに
対する初期位置設定処理を終了させるシステムコントローラを備えたことを特徴とする光
ディスク装置を提供する。
【0013】
この構成において、光ディスク装置の電源をオンすると、システムコントローラは、装
填された光ディスクの初期位置に光ピックアップを移動させる、所謂リゼロ動作を開始す
る。先ず、光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向かって移動させる。この
時、ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキック動作時の第1のジャンプパルス数が
第1のジャンプ数に達した時に、第1のキック動作から第2のキック動作に切り換えられ
、光ピックアップが最終目標位置に向かって移動し、ジャンプパルス用エンコーダからの
第2のキック動作時の第2のジャンプパルス数が第2のジャンプ数に達した時に、光ピッ
クアップに対する初期位置設定処理が終了する。
【0014】
この構成によれば、第1のジャンプ数と第1のジャンプパルス数と第2のジャンプ数と
第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップの初期位置の設定が行われるので
、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上し、これにより、位置修正を行うためのリ
ゼロ動作を何回も行うことがなくなり、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され
、また、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピック
アップの移動の制御も簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録
などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。
【0015】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記システムコントローラは、ジャン
プパルス用エンコーダからのジャンプパルスをカウントするカウント手段と、光ピックア
ップを第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時の前記カウント手段
でカウントされている第1のジャンプパルス数とメモリに記憶されている第1のジャンプ
数とを比較する第1の比較手段と、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記
光ピックアップを第2のキック動作で前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動
させている時の前記カウント手段でカウントされている第2のジャンプパルス数と前記メ
モリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較する第2の比較手段と、前記第1のジャ
ンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達したということが前記第1の比較手段により判
定された時に前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に切り換えるキック動作切
換手段と、前記第2のジャンプパルス数が前記第2のジャンプ数に達したということが前
記第2の比較手段により判定された時に前記光ピックアップに対する初期位置設定処理を
終了させる初期位置設定終了手段とを有する。
【0016】
したがって、前記システムコントローラは、第1のジャンプ数と第1のジャンプパルス
数と第2のジャンプ数と第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップの初期位
置の設定を行うことが可能になり、これにより、光ピックアップの初期位置の設定精度を
向上させる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように本発明によれば、光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租
移動させて光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのス
リットの本数である第1のジャンプ数、および光ピックアップが略目標位置まで達した後
に光ピックアップを第2のキック動作で密移動させて光ピックアップが略目標位置から最
終目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジ
ャンプ数を予め記憶したメモリを備えると共に、ジャンプパルス用エンコーダからのジャ
ンプパルスをカウントするカウント手段と、光ピックアップを第1のキック動作で略目標
位置に向かって租移動させている時のカウント手段でカウントされている第1のジャンプ
パルス数とメモリに記憶されている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段と、光
ピックアップが略目標位置まで達した後に光ピックアップを第2のキック動作で略目標位
置から最終目標位置に向かって密移動させている時のカウント手段でカウントされている
第2のジャンプパルス数とメモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較する第2の
比較手段と、第1のジャンプパルス数が第1のジャンプ数に達したということが第1の比
較手段により判定された時に第1のキック動作から第2のキック動作に切り換えるキック
動作切換手段と、第2のジャンプパルス数が第2のジャンプ数に達したということが第2
の比較手段により判定された時に光ピックアップに対する初期位置設定処理を終了させる
初期位置設定終了手段とを有するシステムコントローラを備えたので、第1のジャンプ数
と第1のジャンプパルス数と第2のジャンプ数と第2のジャンプパルス数とに基づいて、
光ピックアップの初期位置の設定が行われ、これにより、光ピックアップの初期位置の設
定精度が向上して、位置修正を行うためのリゼロ動作を何回も行うことがなくなり、した
がって、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され、また、光ピックアップの初期
位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピックアップの移動の制御も簡単化す
ることになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録などを開始するまでの待ち時間
が少なくなり、使い勝手が向上する。
【0018】
また、本発明によれば、光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動さ
せて光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリット
の本数である第1のジャンプ数、および光ピックアップが略目標位置まで達した後に光ピ
ックアップを第2のキック動作で密移動させて光ピックアップが略目標位置から最終目標
位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジャンプ
数を予め記憶したメモリを備えると共に、ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキッ
ク動作時の第1のジャンプパルス数が第1のジャンプ数に達した時に第1のキック動作か
ら第2のキック動作に切り換え、ジャンプパルス用エンコーダからの第2のキック動作時
の第2のジャンプパルス数が第2のジャンプ数に達した時に光ピックアップに対する初期
位置設定処理を終了させるシステムコントローラを備えたので、第1のジャンプ数と第1
のジャンプパルス数と第2のジャンプ数と第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピッ
クアップの初期位置の設定が行われ、これにより、光ピックアップの初期位置の設定精度
が向上して、位置修正を行うためのリゼロ動作を何回も行うことがなくなり、したがって
、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され、また、光ピックアップの初期位置の
設定精度が向上することにより、その後の光ピックアップの移動の制御も簡単化すること
になり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録などを開始するまでの待ち時間が少な
くなり、使い勝手が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の
一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。ここでは、記録/再生
を行うDVDレコーダなどの光ディスク装置について説明するが、再生のみを行うDVD
プレイヤなどの光ディスク装置にも本実施形態の特徴とするリゼロ処理を適用できること
は言うまでもない。
【0020】
この光ディスク装置は、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ5と、光ディスク
1に対して情報の書き込み/読み出しを光学的に行う光ピックアップ2と、この光ピック
アップ2を光ディスク1の半径方向に移動させるためのスレッド3と、システムコントロ
ーラ22の指示に応じてスピンドルモータ5およびスレッド3を駆動すると共に、光ピッ
クアップ2に内蔵された対物レンズ(図示せず)を動かすことによりレーザ光の焦点位置
を光ディスク1の記録面に対して垂直方向および水平方向に移動させる制御を行うサーボ
制御部4とを備えている。
【0021】
また、この光ディスク装置は、光ディスク1の再生時に光ピックアップ2からの読取信
号であるRF信号を増幅するRFアンプ6と、このRFアンプ6から出力されたRF信号
をデジタルデータに変換した後に光ディスク1のデータフォーマットに応じた信号復調処
理と誤り訂正処理を行って生成したデータをRAM7に格納するデジタル信号処理部8と
、システムコントローラ22の指示に応じてデジタル信号処理部8から出力されたデータ
ストリームの中からオーディオデータとサブピクチャデータとビデオデータとを分離する
ストリーム分離部9とを備えている。
【0022】
また、この光ディスク装置は、ストリーム分離部9から出力されたオーディオデータを
入力して所定のデコード処理を行うオーディオデコーダ11と、このオーディオデコーダ
11でのデコード処理を行うためにデータを一時的に格納するRAM10と、ストリーム
分離部9から出力されたサブピクチャデータを入力して所定のデコード処理を行うサブピ
クチャデコーダ13と、このサブピクチャデコーダ13でのデコード処理を行うためにデ
ータを一時的に格納するRAM12と、ストリーム分離部9から出力されたビデオデータ
を入力して所定のデコード処理を行うビデオデコーダ15と、このビデオデコーダ15で
のデコード処理を行うためにデータを一時的に格納するRAM14とを備えている。
【0023】
また、この光ディスク装置は、システムコントローラ22の指示に応じてビデオデコー
ダ15から出力されたデータとサブピクチャデコーダ13から出力されたデータとを合成
するビデオプロセッサ17と、このビデオプロセッサ17から出力された合成データを表
示用のビデオ信号に変換して画像をディスプレイ装置20に表示させるビデオエンコーダ
18と、オーディオデコーダ11から出力されたデータをアナログのオーディオ信号に変
換して例えばスピーカ19に供給するD/A変換器16とを備えている。
【0024】
また、この光ディスク装置は、システムコントローラ22に対して、記録指示を与える
ための記録キー、再生指示を与えるための再生キー、記録や再生の停止指示を与えるため
の停止キーなど、各種操作キーを有するリモコン21と、装置全体を制御する前記システ
ムコントローラ22とを備えている。また、この光ディスク装置は、装置の各構成要素を
制御したり、装置全体を制御したりするためのプログラムやデータが記憶されたフラッシ
ュROM23と、このフラッシュROM23のプログラムやデータに従って演算処理を行
いシステムコントローラ22を制御するCPU24と、このCPU24の演算処理に必要
なデータを一時的に格納するRAM27とを備えている。
【0025】
また、この光ディスク装置は、図示しないテレビジョン受信機やパーソナルコンピュー
タなどから送られてきた映像音声データを光ディスク1に記録するために変調をかける記
録データ変調回路25と、この記録データ変調回路25により変調された変調データに基
づいて光ピックアップ2から出射するレーザ光を変調させるためのレーザ変調信号を光ピ
ックアップ2に出力するレーザ変調回路26とを備えている。
【0026】
前記フラッシュROM23には、装置全体を制御したりするためのプログラムやデータ
の他に、光ピックアップ2を略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて光ピックア
ップ2が略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である
第1のジャンプ数、および光ピックアップ2が略目標位置まで達した後に光ピックアップ
2を第2のキック動作で密移動させて光ピックアップ2が前記略目標位置から最終目標位
置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジャンプ数
が予め記憶されている。
【0027】
前記システムコントローラ22は、本実施形態の特徴とする構成要素として、ジャンプ
パルス用エンコーダ34からのジャンプパルスをカウントするカウント手段221と、光
ピックアップ2を第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時のカウン
ト手段221でカウントされている第1のジャンプパルス数とフラッシュROM23に記
憶されている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段222と、光ピックアップ2
が略目標位置まで達した後に光ピックアップ2を第2のキック動作で光ピックアップ2を
前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動させている時のカウント手段221で
カウントされている第2のジャンプパルス数とフラッシュROM23に記憶されている第
2のジャンプ数とを比較する第2の比較手段223と、前記第1のジャンプパルス数が前
記第1のジャンプ数に達したということが第1の比較手段222により判定された時に第
1のキック動作から第2のキック動作に切り換えるキック動作切換手段224と、第2の
ジャンプパルス数が第2のジャンプ数に達したということが第2の比較手段223により
判定された時に光ピックアップ2に対する初期位置設定処理を終了させる初期位置設定終
了手段225とを有する。
【0028】
図2は本実施形態においてスレッドの駆動機構を模式的に示した構成図である。図2に
おいて、光ピックアップ2はスレッド3に搭載され、このスレッド3はガイドレール30
1に沿って直線方向に摺動することにより、光ピックアップ2が光ディスク1の半径方向
に移動するようになっている。スレッド3の下面には、直線状にラックギヤ302が設け
られ、このラックギヤ302はピニオンギヤ303と噛み合っている。また、そのピニオ
ンギヤ303は駆動ギヤ304と噛み合っている。そして、その駆動ギヤ304は、直流
モータであるスレッド用モータ33(図1参照)により回転駆動されるようになっている
。なお、ここでは、駆動ギヤ304を直接、ピニオンギヤ33と噛み合せたが、その間に
伝動ギヤを1個または複数個設けた構成でも良い。また、駆動ギヤ304を設けずに、直
接、ピニオンギヤ303をスレッド用モータ33で回転駆動させる構成でも良い。
【0029】
図3は本実施形態において駆動ギヤのスリットとセンサ光との関係を説明するための図
である。図3において、駆動ギヤ304の歯306と歯306間のスリット305を光が
通過するように駆動ギヤ304の軸方向に配置された発光素子31が設けられている。ま
た、発光素子31から出射されスリット305を通過した光を受光する受光素子32が、
駆動ギヤ304のスリット305を挟んで発光素子31と対向して配置されている。した
がって、発光素子31からの光(センサ光)は、駆動ギヤ304の歯306で遮断され、
スリット305では通過して受光素子32に届き、受光素子32に接続されたジャンプパ
ルス用エンコーダ34(図1参照)からはパルスが発生するようになっている。即ち、セ
ンサ光(発光素子31からの光)が、駆動ギヤ304の回転時のスリット305をジャン
プした時(跨いだ時)に、受光素子32に受光され、これにより、ジャンプパルス用エン
コーダ34からはジャンプパルスが発生するようになっている。
【0030】
図4は本実施形態においてスレッド用モータに印加するキック電圧パルスを示す波形図
である。図4において、Aは光ピックアップ2を略目標位置まで第1のキック動作で租移
動させるためスレッド用モータ33に印加される第1のキック電圧パルスを示す。Bは光
ピックアップ2を略目標位置から最終目標位置まで第2のキック動作で密移動させるため
スレッド用モータ33に印加される第2のキック電圧パルスを示す。これらのキック電圧
パルスA,Bは、システムコントローラ22の指示に従ったサーボ制御部4からスレッド
用モータ33に出力されるものである。
【0031】
図5は本実施形態において光ピックアップを初期位置に移動させるリゼロ動作を説明す
るためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図4を参照して光ピッ
クアップを初期位置に移動させるリゼロ動作について説明する。
【0032】
このリゼロ動作を行うには、光ピックアップ2を略目標位置まで第1のキック動作で租
移動させて光ピックアップ2が略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプする駆動ギ
ヤ304のスリット305の本数である第1のジャンプ数α(第1のキック時においてジ
ャンプパルス用エンコーダ34からのジャンプパルス数をカウントした最大カウント値)
、および光ピックアップ2が略目標位置まで達した後に光ピックアップ2を第2のキック
動作で密移動させて光ピックアップ2が前記略目標位置から最終目標位置に達するまでに
センサ光がジャンプする駆動ギヤ304のスリット305の本数である第2のジャンプ数
β(第2のキック時においてジャンプパルス用エンコーダ34からのジャンプパルス数を
カウントした最大カウント値)を算出してフラッシュROM23に記憶させておく必要が
ある。
【0033】
第1のジャンプ数αおよび第2のジャンプ数βを決めるには、実験的に光ピックアップ
2を第1のキック動作および第2のキック動作を何回か行わせて、光ピックアップ2が最
も目標位置に近付いた場合の第1のジャンプ数αおよび第2のジャンプ数βを最良のもの
としてフラッシュROM23に記憶させる。なお、第1のキック動作を行わせるための第
1のキック電圧パルス(スレッド用モータ電圧)Aをスレッド用モータ33に印加して、
この後、印加を止めても、スレッド用モータ33およびスレッド3などの慣性力によって
スレッド3は直ぐには止まらず、少し移動し、これにより、センサ光も駆動ギヤ304の
スリット305をジャンプしてしまう。
【0034】
したがって、第1のジャンプ数αは、第1のキック電圧パルスAをスレッド用モータ3
3に印加した後、印加を止めてスレッド3が減速している時にセンサ光が駆動ギヤ304
のスリット305をジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。第2のジャンプ数
βについても同様に、スレッド3が減速している時にセンサ光が駆動ギヤ304のスリッ
ト305をジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。
【0035】
即ち、ここまでの処理は、駆動ギヤ304のスリット305の1本当り(例えば0.0
898ミリ)に対して、光ピックアップ2が目標位置に向かって移動する距離は決まって
いて、その目標位置まで駆動ギヤ304のスリット305を何本センサ光がジャンプすれ
ば良いかを逆算すれば、目標位置までの距離が分かるので、第1のジャンプ数αおよび第
2のジャンプ数βを求めてフラッシュROM23に記憶させておく(ステップS1)。
【0036】
このようなフラッシュROM23を備えた光ディスク装置の電源をオンすると(ステッ
プS2)、システムコントローラ22は、装填された光ディスク1に対して初期位置にな
るように光ピックアップ2を移動させる、所謂リゼロ動作を開始する(ステップS3)。
そして、システムコントローラ22の第1の比較手段222は、光ピックアップ2を第1
のキック動作(キック電圧パルスAによるキック動作)で略目標位置に向かって租移動さ
せている時のカウント手段221でカウントされている第1のジャンプパルス数(ジャン
プパルス用エンコーダ34の出力パルスの数)と、フラッシュROM23に記憶されてい
る第1のジャンプ数αとを比較するが(ステップS4)、この時点では、スレッド用モー
タ33には駆動電圧が印加されていなく、スレッド3は停止状態にあるので、第1のジャ
ンプパルス数はゼロである。
【0037】
したがって、前記比較結果は、第1のジャンプパルス数<αとなり、システムコントロ
ーラ22は、サーボ制御部4を介してスレッド用モータ33にキック電圧パルスAを印加
して、スレッド33(光ピックアップ2)に対して第1のキック動作を行わせる(ステッ
プS5)。この第1のキック動作が行われている時に、システムコントローラ22のカウ
ント手段221は、ジャンプパルス用エンコーダ34からの第1のジャンプパルス数をカ
ウントし(ステップS6)、再び、第1の比較手段222は、カウント手段221でカウ
ントされている第1のジャンプパルス数と、フラッシュROM23に記憶されている第1
のジャンプ数αとを比較する(ステップS4)。
【0038】
このようなステップS4,S5,S6の処理を繰り返し、前記第1のジャンプパルス数
が前記第1のジャンプ数に達した時に、システムコントローラ22のキック動作切換手段
224は、前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に切り換える(ステップS7
)。そして、システムコントローラ22の第2の比較手段223は、光ピックアップ2が
略目標位置まで達した後に光ピックアップ2を第2のキック動作で前記略目標位置から最
終目標位置に向かって密移動させている時のカウント手段221でカウントされている第
2のジャンプパルス数とフラッシュROM23に記憶されている第2のジャンプ数とを比
較する(ステップS8)が、この時点では、スレッド用モータ33には第2のキック電圧
パルスBが印加されていないので、第2のジャンプパルス数はゼロである。
【0039】
したがって、前記比較結果は、第2のジャンプパルス数<βとなり、システムコントロ
ーラ22は、サーボ制御部4を介してスレッド用モータ33にキック電圧パルスBを印加
して、スレッド33(光ピックアップ2)に対して第2のキック動作を行わせる(ステッ
プS9)。この第2のキック動作が行われている時に、システムコントローラ22のカウ
ント手段221は、ジャンプパルス用エンコーダ34からの第2のジャンプパルス数をカ
ウントし(ステップS10)、再び、第2の比較手段223は、カウント手段221でカ
ウントされている第2のジャンプパルス数と、フラッシュROM23に記憶されている第
2のジャンプ数βとを比較する(ステップS8)。
【0040】
このようなステップS8,S9,S10の処理を繰り返し、第2のジャンプパルス数が
第2のジャンプ数に達したということが第2の比較手段223により判定された時に、シ
ステムコントローラ22の初期位置設定終了手段225は、光ピックアップ2に対する初
期位置設定処理(リゼロ動作)を終了させる。これにより、光ピックアップ2は、光ディ
スク1上の初期位置に設定される。この後は、光ピックアップ2の対物レンズをアクチュ
エータにより微調整して光ピックアップ2の出射光を光ディスク1の目標とするトラック
に照射するようにしている。
【0041】
以上説明したように本実施形態によれば、フラッシュROM23に記憶された第1のジ
ャンプ数と、カウント手段221でカウントされた第1のジャンプパルス数と、フラッシ
ュROM23に記憶された第2のジャンプ数と、カウント手段221でカウントされた第
2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップ2の初期位置の設定が行われるので
、光ピックアップ2の初期位置の設定精度が向上し、これにより、位置修正を行うための
リゼロ動作を何回も行うことがなくなり、光ピックアップ2の初期位置の設定時間が短縮
され、また、光ピックアップ2の初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光
ピックアップ2の移動の制御も簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再
生や記録などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。
【0042】
また、光ピックアップ2の初期位置が光ディスク1上のデータを読んではいけない場所
に対応したりすると、再生時などに誤動作が起きることもあるが、本実施形態では、光ピ
ックアップ2の初期位置はかなり正確になるので、そのような誤動作が起きることは殆ど
なくなるという効果も得られる。また、光ピックアップ2の初期位置が光ディスク1(書
き込み可能ディスクであった場合)上のデータ書き込み禁止場所に対応すると、記録時に
誤動作が起きたりしたり、光ディスク1が使用できなくなったりすることもあるが、本実
施形態では、光ピックアップ2の初期位置はかなり正確になるので、そのような問題は殆
どなくなるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態においてスレッドの駆動機構を模式的に示した構成図である。
【図3】前記実施形態において駆動ギヤのスリットとセンサ光との関係を説明するための図である。
【図4】前記実施形態においてスレッド用モータに印加するキック電圧パルスの波形図である。
【図5】前記実施形態において光ピックアップを初期位置に移動させるリゼロ動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1 光ディスク
2 光ピックアップ
3 スレッド
22 システムコントローラ
23 フラッシュROM(メモリ)
33 スレッド用モータ
34 ジャンプパルス用エンコーダ
221 カウント手段
222 第1の比較手段
223 第2の比較手段
224 キック動作切換手段
225 初期位置設定終了手段
302 ラックギヤ(ギヤ)
303 ピニオンギヤ(ギヤ)
304 駆動ギヤ(ギヤ)
305 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、この光ピックアップを光ディスク
の半径方向に移動させるスレッドと、このスレッドをギヤを介して直線移動させるスレッ
ド用モータと、前記ギヤの回転時のスリットをセンサ光がジャンプした時にジャンプパル
スを発生するジャンプパルス用エンコーダとを備え、光ディスクに対して情報の再生、ま
たは記録/再生を行う光ディスク装置において、
前記光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて前記光ピックア
ップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第
1のジャンプ数、および前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックア
ップを第2のキック動作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置から最終目
標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジャン
プ数を予め記憶したメモリを備えると共に、
前記ジャンプパルス用エンコーダからのジャンプパルスをカウントするカウント手段と
、前記光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時の
前記カウント手段でカウントされている第1のジャンプパルス数と前記メモリに記憶され
ている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段と、前記光ピックアップが略目標位
置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動作で前記略目標位置から最終目標
位置に向かって密移動させている時の前記カウント手段でカウントされている第2のジャ
ンプパルス数と前記メモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較する第2の比較手
段と、前記第1のジャンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達したということが前記第
1の比較手段により判定された時に前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に切
り換えるキック動作切換手段と、前記第2のジャンプパルス数が前記第2のジャンプ数に
達したということが前記第2の比較手段により判定された時に前記光ピックアップに対す
る初期位置設定処理を終了させる初期位置設定終了手段とを有するシステムコントローラ
を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、この光ピックアップを光ディスク
の半径方向に移動させるスレッドと、このスレッドをギヤを介して直線移動させるスレッ
ド用モータと、前記ギヤの回転時のスリットをセンサ光がジャンプした時にジャンプパル
スを発生するジャンプパルス用エンコーダとを備え、光ディスクに対して情報の再生、ま
たは記録/再生を行う光ディスク装置において、
前記光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて前記光ピックア
ップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第
1のジャンプ数、および前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックア
ップを第2のキック動作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置から最終目
標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジャン
プ数を予め記憶したメモリを備えると共に、
前記ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキック動作時の第1のジャンプパルス数
が前記第1のジャンプ数に達した時に前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に
切り換え、前記ジャンプパルス用エンコーダからの第2のキック動作時の第2のジャンプ
パルス数が前記第2のジャンプ数に達した時に前記光ピックアップに対する初期位置設定
処理を終了させるシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項3】
前記システムコントローラは、ジャンプパルス用エンコーダからのジャンプパルスをカ
ウントするカウント手段と、光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向かって
租移動させている時の前記カウント手段でカウントされている第1のジャンプパルス数と
メモリに記憶されている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段と、前記光ピック
アップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動作で前記略目標
位置から最終目標位置に向かって密移動させている時の前記カウント手段でカウントされ
ている第2のジャンプパルス数と前記メモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較
する第2の比較手段と、前記第1のジャンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達したと
いうことが前記第1の比較手段により判定された時に前記第1のキック動作から前記第2
のキック動作に切り換えるキック動作切換手段と、前記第2のジャンプパルス数が前記第
2のジャンプ数に達したということが前記第2の比較手段により判定された時に前記光ピ
ックアップに対する初期位置設定処理を終了させる初期位置設定終了手段とを有すること
を特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−302393(P2006−302393A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−121664(P2005−121664)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】