説明

光ファイバケーブル

【課題】スロット溝の開口部を覆う押さえテープを廃止して製造工程の煩雑さを改善すると共に、スロット溝に収納している光ファイバの挟み込みの問題を解消して信頼性の向上を図れるようにした光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】光ファイバ13を内部に収納するスロット溝12を備えたスロットコア11と、スロットコアの周囲を被覆するシース14とを備えた光ファイバケーブル10Aである。スロットコア11には、スロット溝12の光ファイバ取出用の開口部16を閉塞する蓋17が、スロットコアと一体成形されることにより結合されている。蓋17の周方向の両端とスロット溝の開口部の両側縁との結合部には、蓋の引き裂きを可能にするケーブル長手方向に沿った切欠18が設けられている。また、蓋17とシース14の密着力は、蓋17を引き裂くときの力よりも大きくなるように設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバを内部に収納するスロット溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースと、を備えた光ファイバケーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、光ファイバを内部に収納するスロット溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースとを備え、シースの肉厚をスロット溝の開口部側で厚くなるように設定すると共に、開口部と反対側で薄くなるように設定し、更にスロット溝の開口部を押さえテープで覆った構造の光ファイバケーブルが記載されている。
【0003】
図6は、特許文献1に記載のものと類似の従来の光ファイバケーブルの構造を示している。
【0004】
この光ファイバケーブル110は、複数の光ファイバ113を内部に収納するスロット溝112を備えたスロットコア111と、このスロットコア111の周囲を被覆するように後から押し出し成形により設けられたシース114とを備えている。
【0005】
シース114の肉厚は、スロット溝112の開口部116側で厚くなるように設定されると共に、開口部116と反対側で薄くなるように設定されている。つまり、シース114の厚肉部114aがスロット溝112の開口部116側に配置され、薄肉部114bがスロット溝112の開口部116と反対側に配置されている。
【0006】
また、スロットコア111のスロット溝112の開口部116は、シース114の押し出し成形時に、溶融樹脂がスロット溝112内に入らないようにするためのPETテープ等の押さえテープ117で覆われている。また、スロット溝112は、スロットコア111の断面の中心に対して開口部116側に偏心して設けられており、開口部116と反対側のスロットコア111の肉厚部には、抗張力体115が埋設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−216834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、図6に示した光ファイバケーブル110では、シース114の押し出し成形前に、スロット溝112の開口部116を覆うための押さえテープ117を配置しているため、製造工程が煩雑になる問題があった。
【0009】
また、押さえテープ117を配置しているものの、スロット溝112の開口部116は、力学的に完全に開放した状態になっているため、例えば、衝撃試験時に錘150を用いて衝撃力Fを加えた際に、スロットコア111が大きく変形する可能性があった。そして、それにより、押さえテープ117とスロット溝112の開口部116の側縁との間に隙間ができ、その隙間に光ファイバ113aが入り込んで、伝送ロスの増加を引き起こしたり、光ファイバ113aがその隙間に挟まった状態でケーブルを曲げたときに、光ファイバ113aの断線を起こしたりする問題があった。
【0010】
また、外部から衝撃が加わってスロットコア111が大きく変形した際に、スロット溝112の内底面(開口部116と反対側)に亀裂が入ることがあり、その亀裂に光ファイバ113が挟まることによって、上記と同様の問題が起こる可能性があった。
【0011】
そこで、本発明は、スロット溝の開口部を覆う押さえテープを廃止して製造工程の煩雑さを改善すると共に、スロット溝に収納している光ファイバの挟み込みの問題を解消して信頼性の向上を図れるようにした光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明は、光ファイバを内部に収納するスロット溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースと、を備えた光ファイバケーブルにおいて、前記スロットコアには、前記スロット溝の光ファイバ取出用の開口部を閉塞する蓋が、前記スロットコアと一体成形されることにより結合されており、しかも、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部には、該蓋の引き裂きを可能にするケーブル長手方向に沿った切欠が設けられると共に、該蓋と前記シースの密着力が、前記蓋を引き裂くときの力よりも大きくなるように設定されていることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、前記切欠が、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部における、前記スロット溝の内側から見た場合の外面に形成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、前記切欠が、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部における、前記スロット溝の内側に臨む内面に形成されていることを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、前記切欠が、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部における、前記スロット溝の内側から見た場合の外面と、前記スロット溝の内側に臨む内面とに、互いに対向するよう形成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブルであって、前記蓋の外周面に、前記シースとの密着力を増加させるために前記シースの内部に食い込む突起が設けられていることを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、前記蓋の周方向の両端が、前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁に外側から被さるようにラップしており、それら蓋の両端と前記スロット溝の開口部の両側縁との間に前記切欠としての隙間が確保され、その隙間に前記シースの成形材料が充填されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明の光ファイバケーブルによれば、シースを剥がすと同時に、切欠のある部分(弱部)を切り裂くことで、スロットコアと一体成形してある蓋をスロットコアから引き剥がすことができて、スロットコアのスロット溝の開口部を開放することができる。従って、その開口部を通して光ファイバの口出し作業を行うことができる。
【0019】
また、この光ファイバケーブルは、シースを剥がす前は、スロットコアと一体に成形された蓋によってスロット溝の開口部が予め閉じられており、スロットコアと蓋よりなる内層部材が全周閉じた形になっている。従って、光ファイバケーブルに瞬間的に変形するような衝撃が与えられても、変形を最小限に抑制することができ、スロットコアのスロット溝の内底面に亀裂が入るのを防ぐことができる。
【0020】
その結果、その亀裂に光ファイバが挟まれて、その状態で光ファイバケーブルが曲げられることにより、光ファイバに断線が発生するのを防ぐことができると共に、伝送ロスが増加するのを防ぐことができる。すなわち、ケーブルの衝撃特性を改善することができ、信頼性を高めることができる。
【0021】
また、スロット溝の開口部が予め蓋によって塞がれていることにより、押さえテープで開口部を塞いだ場合と違って、スロットコアとシースの境界に光ファイバが入り込むことがないので、スロットコアの変形時にスロットコアとシースの間に光ファイバが挟まれて、上記と同様の問題を引き起こす心配もない。
【0022】
また、スロット溝の開口部が予め蓋によって塞がれていることにより、シースの押し出し成形時にシースを構成する溶融樹脂がスロット溝の内部に入り込むことがないので、シースの成形の前に、スロット溝の開口部を押さえテープで覆っておく必要がなくなり、製造工程の煩雑さを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施形態の光ファイバケーブルの説明図で、(a)はシースをスロットコアから引き剥がす前の状態を示す横断面図、(b)はシースをスロットコアから引き剥がし始めたときの状態を示す横断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態の光ファイバケーブルの横断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態の光ファイバケーブルの横断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態の光ファイバケーブルの横断面図である。
【図5】本発明の第5実施形態の光ファイバケーブルの横断面図である。
【図6】従来の光ファイバケーブルの構成を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
「第1実施形態」
図1は本発明の第1実施形態の光ファイバケーブルの説明図で、(a)はシースをスロットコアから引き剥がす前の状態を示す横断面図、(b)はシースをスロットコアから引き剥がし始めたときの状態を示す横断面図である。
【0026】
この光ファイバケーブル10Aは、ケーブル長手向に沿ったスロット溝12を有するスロットコア11と、スロット溝12の光ファイバ取出用の開口部16を閉塞するようにスロットコア11と一体成形されることにより、スロットコア11のスロット溝12の開口部16の両側縁に結合された蓋17と、スロット溝12の開口部16と反対側のスロットコア11の内部に埋設された、ケーブル長手方向に沿った抗張力体15と、スロット溝12の内部に収容された複数の光ファイバ13と、スロットコア11の外周を覆うシース14と、を備えている。
【0027】
蓋17の周方向の両端とスロットコア11のスロット溝12の開口部16の両側縁との結合部における、スロット溝12の内側から見た場合の外面には、蓋17の引き裂きを可能にするケーブル長手方向に沿ったVノッチよりなる切欠18が設けられ、その部分が弱部20として構成されている。また、蓋17の外周面17aとシース14の内周面14cとが密着している部分19における密着力が、蓋17を引き裂くときの力(弱部20の結合力より大きい力)よりも大きくなるように設定されている。
【0028】
また、シース14は、スロットコア11に対して偏心して設けられており、シース14の厚肉部14aがスロットコア11のスロット溝12の開口部16側に位置し、シース14の薄肉部14bがスロットコア11のスロット溝12の開口部16と反対側に位置している。
【0029】
このような構造の光ファイバケーブル10Aを使用している状況において、中間後分岐作業のための光ファイバ13の口出しが必要になった場合、まず、シース14を引き剥がす予定の領域の両端位置にて、シース14の全周に市販のケーブルストリッパー等の切刃により切り込みを入れて、引き剥がし予定の領域のシース14を、その両側の引き剥がしを行わないシース14から切り離す。
【0030】
次に、前記シース引き剥がし領域の両端位置に形成した2本の全周の切り込みの間のシース14の薄肉部14bに、ケーブル長手方向に沿った切り込みを入れて、シース14の薄肉部14bを周方向に分離し、そのままシース14を持ち上げる。
【0031】
そうすると、図1(b)に示すように、シース14がスロットコア11から剥がれると同時に、切欠18のある弱部20が切り裂かれることにより、スロットコア11と一体成形してある蓋17が、スロットコア11からシース14と一緒に引き剥がされて、スロットコア11のスロット溝12の開口部16が開放される。
【0032】
このとき、蓋17は、シース14に対して強い力(蓋17の引き裂きに要する力より大きい力)で密着固定されていることにより、シース14と共にスロットコア11から分離される。そして、スロット溝12の開口部16が開放されたら、その開口部16を通して光ファイバ13の口出し作業を行う。
【0033】
この光ファイバケーブル10Aにおいては、シース14を剥がす前は、スロットコア11と一体に成形された蓋17によってスロット溝12の開口部16が予め閉じられており、スロットコア11と蓋17よりなる内層部材が全周閉じた形になっているので、例えば、光ファイバケーブル10Aに瞬間的に変形するような衝撃が与えられても、変形を最小限に抑制することができる。また、変形を最小限に抑制することができるので、スロットコア11のスロット溝12の内底面(スロット溝12の開口部16と反対側の面)に亀裂が入るのを防ぐことができる。
【0034】
その結果、その亀裂に光ファイバ13が挟まれて、その状態で光ファイバケーブル10Aが曲げられることにより、光ファイバ13に断線が発生するのを防ぐことができると共に、伝送ロスが増加するのを防ぐことができ、ケーブルの衝撃特性を改善することができる。
【0035】
また、シース14の引き剥がしを行う前の通常の状態では、スロット溝12の開口部16が予め蓋17によって塞がれていることにより、スロットコア11とシース14の境界に光ファイバ13が入り込むこともないので、スロットコア11の変形時にスロットコア11とシース14の隙間などに光ファイバ13が挟まれて、上記と同様の問題を引き起こす心配もない。
【0036】
また、シース14の押し出し成形時においては、スロット溝12の開口部16が蓋17によって塞がれているので、シース14を構成する溶融樹脂がスロット溝12の内部に入り込むことがなく、シース14の成形の前に、従来のようにスロット溝12の開口部16を押さえテープで覆っておく必要もなくなり、製造工程の煩雑さを改善することができる。
【0037】
なお、上記第1実施形態の光ファイバケーブル10Aでは、切欠18が、蓋17の周方向の両端とスロットコア11のスロット溝12の開口部16の両側縁との結合部における、スロット溝12の内側から見た場合の外面に形成されていたが、図2の第2実施形態の光ファイバケーブル10Bのように、切欠18を、蓋17の周方向の両端とスロットコア11のスロット溝12の開口部16の両側縁との結合部における、スロット溝12の内側に臨む内面に形成することもできる。その場合も同様の効果を得ることができる。
【0038】
また、図3の第3実施形態の光ファイバケーブル10Cのように、切欠18を、蓋17の周方向の両端とスロットコア11のスロット溝12の開口部16の両側縁との結合部における、スロット溝12の内側から見た場合の外面と、スロット溝12の内側に臨む内面とに、互いに対向するように形成することもできる。このように外面と内面に切欠18を設けた場合、弱部20の強度を更に落とすことができるので、シース14を持ち上げた際のスロットコア11からの蓋17の引き裂き力の一層の低減を図ることができる。
【0039】
また、上記第1実施形態の光ファイバケーブル10Aでは、蓋17の外周面17aとシース14の内周面14cとの密着力を、蓋17の外周面17aにシース14を構成する溶融樹脂が接触して固化するときの面と面の単純な接着力だけに頼って確保する場合を示していたが、図4の第4実施形態の光ファイバケーブル10Dのように、蓋17の外周面17aに敢えて、シース14との密着力を増加させるためにシース14に食い込む突起25を設けておき、シース14の押し出し成形時に突起25に対してシース14側の溶融樹脂を熱融着させ、その熱融着による固着力を新たに加えることによって、更に高い密着力を確保するようにしてもよい。
【0040】
また、上記第1〜第4実施形態の光ファイバケーブル10A〜10Dでは、蓋17の周方向の幅をスロット溝12の開口部16の幅内にちょうど収まる寸法に設定して、蓋17がスロットコア11の外接円の内側に収まるようにしていたが、図5の第5実施形態の光ファイバケーブル10Eのように、蓋17をスロットコア11の外接円の外側に突出させ、蓋17の周方向の両端を、それらの各外周面側の先端27を尖らせた状態で、スロット溝12の開口部16の両側縁に外側から被さるようにラップさせ、それら蓋17の先端27とスロット溝12の開口部16の両側縁との間に切欠18としての隙間を確保し、その隙間(切欠18)にシース14の成形材料を充填させた構造としてもよい。
【0041】
この場合も、切欠18のある部分が強度上の弱部20として機能し、シース14を引き剥がす際に、シース14と蓋17の先端27とが引っ掛かかりやすくなることで、蓋17を容易に引き裂くことができるようになる。
【0042】
次に、本発明の各実施形態の光ファイバケーブル10A〜10Eと従来例の光ファイバケーブルについて衝撃実験を行った結果について説明する。衝撃実験では、各方向(衝撃面)から衝撃荷重エネルギー3J(Jはジュール)を光ファイバケーブルに与えた時の内部の光ファイバの伝送損失残留値を測定した。衝撃面としては、スロットコア11のスロット溝12の開口部16側、開口部16と反対側、開口部16の側面側の3面を選んだ。測定した伝送損失が0.1dBより小さい場合は○、0.1dB以上の場合は×として、得られた結果を表1に示す。
【表1】

【0043】
表1から分かるように、従来例の光ファイバケーブルは、開口部16の側面側から光ファイバケーブルに衝撃が加わったときに不良な結果が出たが、本発明の各実施形態の光ファイバケーブルでは、その場合でも良好な結果が得られた。それ以外の方向から衝撃が加わった場合は、従来例も本発明の各実施形態も差異はなかった。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、シースを切り裂いてスロットコアに収納してある光ファイバを取り出すのに適した光ファイバケーブルに利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
10A〜10E…光ファイバケーブル
11…スロットコア
12…スロット溝
13…光ファイバ
14…シース
16…開口部
17…蓋
18…切欠
20…弱部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバを内部に収納するスロット溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースと、を備えた光ファイバケーブルにおいて、
前記スロットコアには、前記スロット溝の光ファイバ取出用の開口部を閉塞する蓋が、前記スロットコアと一体成形されることにより結合されており、しかも、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部には、該蓋の引き裂きを可能にするケーブル長手方向に沿った切欠が設けられると共に、該蓋と前記シースの密着力が、前記蓋を引き裂くときの力よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項2】
請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、
前記切欠が、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部における、前記スロット溝の内側から見た場合の外面に形成されていることを特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項3】
請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、
前記切欠が、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部における、前記スロット溝の内側に臨む内面に形成されていることを特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項4】
請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、
前記切欠が、前記蓋の周方向の両端と前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁との結合部における、前記スロット溝の内側から見た場合の外面と、前記スロット溝の内側に臨む内面とに、互いに対向するよう形成されていることを特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブルであって、
前記蓋の外周面に、前記シースとの密着力を増加させるために前記シースの内部に食い込む突起が設けられていることを特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項6】
請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、
前記蓋の周方向の両端が、前記スロットコアのスロット溝の開口部の両側縁に外側から被さるようにラップしており、それら蓋の両端と前記スロット溝の開口部の両側縁との間に前記切欠としての隙間が確保され、その隙間に前記シースの成形材料が充填されていることを特徴とする光ファイバケーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−227183(P2011−227183A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94860(P2010−94860)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】