説明

光ファイバテープ心線

【課題】難燃特性、屈曲特性が良好な光ファイバテープ心線を提供する。
【解決手段】光ファイバ1の外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂2により被覆された未着色光ファイバ素線5及び光ファイバ1の外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂2、着色層3の順で被覆された着色光ファイバ素線6を平行に並べ被覆層8で一体に被覆して得られたサブユニット20s1、20s2と、サブユニット20s1、20s2の外周を被覆する難燃性紫外線硬化樹脂からなる外被層15とを備える光ファイバテープ心線20。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバテープ心線に関する。
【背景技術】
【0002】
石英系光ファイバ(以下、「光ファイバ」ともいう。)による情報伝送は、電話やインターネットなど長距離伝送のみに用いられてきた。ところが、近年になってサーバーやルータといった高速情報処理が必要な機器内の配線においても機器内配線にも用いられることも多くなってきている。これら機器内で用いられる光ファイバは、配線スペースの削減から従来の光ファイバテープコードだけではなく、光ファイバテープ心線(以下、「テープ心線」ともいう。)単体で用いられている。
一方、機器内配線として用いる場合には、火災防止のために配線コード類の難燃化が求められている。通常、光ファイバ素線及びテープ心線などに使用される被覆は、アクリレート系の紫外線硬化樹脂が用いられることが多い。しかし、光ファイバやテープ心線自体を難燃化する技術は見当たらなかった。そのため、光ファイバやテープ心線に難燃性を付加する場合は、コードやケーブル等に用いられるシース材を難燃性のものに置き換えていた。しかしながら、テープ心線単体で用いる場合には、この方法は使用が困難であった。
そのため、光ファイバ素線及びテープ心線に使用する被覆に難燃性材料を用いることでテープ心線自体の難燃性の向上が求められていた。
【0003】
上述の課題を解決する手段としていくつかの技術が提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。例えば、特許文献1には、光ファイバのガラス周りの被覆を熱硬化性もしくは紫外線硬化性の難燃性樹脂にとする発明が開示されている。かかる発明は、難燃性光ファイバを別途製造するので、製造費用が増大する。しかも、通常の非難燃性の光ファイバに比べて光学温度特性が低下するという欠点が生じていた。そのため、テープ化の際に使用する一括被覆樹脂(以下、「テープ材」ともいう。)の難燃特性調整することにより、通常光ファイバを使用した難燃性テープ心線が提案されている。
【0004】
特許文献2には、非難燃性の光ファイバテープ心線の外層に硬化温度が200〜400℃のポリイミド樹脂もしくはポリエステルイミド樹脂により厚さ3〜30μmに被覆することで、良好な難燃性を持つテープ心線が得られることが開示されている。
特許文献2では、硬化温度が200〜400℃の樹脂を使用するとしている。この場合、樹脂の硬化時間が数10分以上と長いため、光ファイバに使用されている紫外線硬化樹脂被覆が劣化し、テープ心線の温度特性及び信頼性が悪化する。また、これら耐熱樹脂は透明では無いため、光ファイバ素線に識別用の着色を施した光ファイバ着色素線を用いても、テープ心線内の心番識別が困難である。
【0005】
特許文献3には、非難燃性の光ファイバ素線を並列に並べて、一次テープ化層に非難燃性の紫外線硬化型樹脂を用いてテープの厚さを300μm以下にし、二次テープ化層に難燃性樹脂を用い、二次テープ化層の厚さを40μm以上にすることで、良好な難燃性を持つテープ心線が得られることが開示されている。
特許文献3では、使用する光ファイバ素線はテープ被覆の厚さが40μm以上も必要であるため、テープ心線の厚さが最低でも一次被覆したテープ心線の厚さよりも80μm以上になる。そのため、機器内配線に要求される省スペース性が失われる。また、心線自体の厚みが増した場合、テープ心線を曲げたときの伸び歪が大きくなりなるため、屈曲特性が悪化する。
【0006】
そのため、難燃特性、屈曲特性が良好な光ファイバテープ心線が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−008448号公報
【特許文献2】特開2003−329901号公報
【特許文献3】特開2008−090040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、難燃特性、屈曲特性が良好な光ファイバテープ心線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂により被覆された未着色光ファイバ素線と、光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂、着色層の順で被覆された着色光ファイバ素線と、難燃性紫外線硬化樹脂からなる外被層とを備える光ファイバテープ心線であって、未着色光ファイバ素線及び着色光ファイバ素線は互いに平行に配置され、外被層により一体に被覆され、光ファイバテープ心線全体において、着色光ファイバ素線の数nと未着色光ファイバ素線の数nが、n/n≧3の関係を満たす光ファイバテープ心線を要旨とする。
本発明の第2の態様は、光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂により被覆された未着色光ファイバ素線及び光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂、着色層の順で被覆された着色光ファイバ素線を平行に並べ被覆層で一体に被覆して得られたサブユニットと、サブユニットの外周を被覆する難燃性紫外線硬化樹脂からなる外被層とを備える光ファイバテープ心線を要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、難燃特性、屈曲特性が良好な光ファイバテープ心線が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる光ファイバテープ心線の断面概略図を示す。
【図2】本発明の第2の実施形態にかかる光ファイバテープ心線の断面概略図を示す。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる光ファイバテープ心線の一部拡大断面概略図を示す。
【図4】(a)〜(o)は光ファイバテープ心線の断面概略図を示す。
【図5】(a)〜(o)は光ファイバテープ心線の断面概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、実施形態を挙げて本発明の説明を行うが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。尚、図中同一の機能又は類似の機能を有するものについては、同一又は類似の符号を付して説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1は、光ファイバ1の外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂2により被覆された未着色光ファイバ素線5と、光ファイバ1の外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂2、着色層3の順で被覆された着色光ファイバ素線6と、難燃性紫外線硬化樹脂からなる外被層15とを備える光ファイバテープ心線31である。未着色光ファイバ素線5及び着色光ファイバ素線6は互いに平行に配置され、外被層15により一体に被覆されている。光ファイバテープ心線全体31において、着色光ファイバ素線6の数nと未着色光ファイバ素線5の数nが、n/n≧3の関係を満たすことが好ましい。難燃特性が向上するからである。
着色光ファイバ素線6が互いに接し合わないことが好ましい。屈曲特性が向上するからである。
図3に示すように、光ファイバのガラス半径r、未着色光ファイバ素線の被膜厚さt、着色光ファイバ素線の着色層の厚さt、外被層の厚さtにおいて、以下の関係
41.7≦r×t/(t+t)かつ、2.0≧(t+t+t)/r
が成立することが好ましい。難燃特性と屈曲特性が向上するからである。
難燃性紫外線硬化樹脂は、臭素を基本骨格もしくは側鎖に含むエポキシ樹脂であることが好ましい。難燃性紫外線硬化樹脂としては、例えばアディソンクリアーウエーブ(Addison Clear Wave)社製、製品名「AC B901、AC B903、AC B904、AC B907」等を用いることができる。
【0013】
[第2の実施形態]
第1の実施形態との相違点を中心に説明する。図2は本発明の第1の実施形態にかかる光ファイバテープ心線20の断面概略図を示す。図2に示すように光ファイバテープ心線20は、光ファイバ1の外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂2により被覆された未着色光ファイバ素線5及び光ファイバ1の外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂2、着色層3の順で被覆された着色光ファイバ素線6を平行に並べ難燃性紫外線硬化樹脂からなる被覆層8で一体に被覆して得られたサブユニット20s1、20s2と、サブユニット20s1、20s2の外周を被覆する難燃性紫外線硬化樹脂からなる外被層15とを備える。着色光ファイバ素線6の数nと、未着色光ファイバ素線5の数nが、サブユニット20s1(20s2)内において、n/n≧3の関係を満たし、かつ、
光ファイバテープ心線20全体においても、n/n≧3の関係を満たすことが好ましい。難燃特性が向上するからである。
着色光ファイバ素線6が、サブユニット20s1(20s2)内において互いに接し合わないことが好ましい。屈曲特性が向上するからである。
但し、サブユニットが異なれば、着色光ファイバ素線6が隣あっても構わない。特に屈曲特性が低下しないからである。
被覆層8及び外被層15としては同一の難燃性紫外線硬化樹脂を用いても良い。
【実施例】
【0014】
本発明の作用効果について、以下実施例を交えて説明する。なお、表2、表3、表5中、「着色ファイバの位置」は、各試料の対応する図面における、向って左からの位置を示す。
【0015】
(実施例1・比較例1)
ガラス径125μmの光ファイバ1の外周を非難燃性(酸素指数20%以下)の紫外線硬化樹脂により被覆した被覆径245μm(被膜厚さt=60μm)の未着色光ファイバ素線5を用意した。また未着色光ファイバ素線5の外周にさらに着色層6を設け被覆径260μm(被膜厚さt=60μm、着色層の厚さt=7.5μm)の着色光ファイバ素線6を用意した。これらの着色光ファイバ素線6、未着色光ファイバ素線5を複数本組み合わせて、難燃性の紫外線硬化樹脂である、基本骨格もしくは側鎖に臭素を含むエポキシ樹脂により外被層15を設けた。そして、図1に示すような、厚さ(t)360μmの光ファイバテープ心線である試料1の1〜試料1の15を作製した。それぞれの試料に対してUL1581 VW-1試験(燃焼試験)を行い合否を判定した。得られた結果を表1に示す。
【0016】
【表1】

【0017】
表1より、着色光ファイバ素線6、未着色光ファイバ素線5の割合を変えることにより、難燃特性が変化することが分かった。これは、非難燃材料と難燃性材料の割合が変化することで、難燃特性が変化するためであると考えられる。また、作製した試料1の1〜試料1の15は着色光ファイバ素線6を使用しているため、心線識別が可能であった。
以上より、試料1の1〜試料1の15において、n/n≧3を満たす場合に、難燃特性が良好であった。
【0018】
(実施例2・比較例2)
/n=3を満たす構造において、図4(a)〜(o)に示すように、着色光ファイバ素線6、未着色光ファイバ素線5の配列を変えた光ファイバテープ心線にかかる試料11a〜11oを作製した。図4中、着色光ファイバ素線、未着色光ファイバ素線の配列を分かりやすくする目的で、着色光ファイバ素線を黒丸「●」、未着色光ファイバ素線を白丸「○」で示し、また他の部材のハッチングも省略した。それぞれの試料2の1〜2の試料2の15に対して、燃焼試験及び屈曲試験を行った。屈曲試験は、JIS C 5981に示されている光コネクタを取り付けた状態・試験方法にて行った。得られた結果を表2に示す。
【0019】
【表2】

【0020】
表2より、着色光ファイバ素線が隣接している場合、屈曲試験に合格しないことが分かった。これは、着色光ファイバ素線の表面滑性が未着色光ファイバ素線に比べて良いため、外被層15と着色層3との密着性が低かったためと考えられる。また、表2で示した結果では、全ての試料において難燃特性が良好であった。
以上より、試料2の1〜試料2の15において、着色光ファイバ素線が互いに隣接しない場合に、難燃特性及び屈曲特性が良好になることが分かった。
【0021】
(実施例3・比較例3)
図5(a)に示す配列で、着色光ファイバ素線及び未着色光ファイバ素線21ac〜21acを平行に配列し、被覆層8で被覆して2つのサブユニット21as〜21as2を製造した。さらに、サブユニット21as,21asの外周に、基本骨格もしくは側鎖に臭素を含むエポキシ樹脂を用いて外被層15を設けて、分割型の光ファイバテープ心線にかかる試料3の1を作製した。
着色光ファイバ素線及び未着色光ファイバ素線の配列、及びサブユニット数を変えたことを除き、試料3の1と同様にして、図5(b)〜図5(o)に示す試料3の2〜試料3の15を作製した。図5(a)〜図5(o)中、着色光ファイバ素線、未着色光ファイバ素線の配列を分かりやすくする目的で、着色光ファイバ素線を黒丸「●」、未着色光ファイバ素線を白丸「○」で示し、また他の部材のハッチングも省略した。
それぞれの試料3の1〜試料3の15に対して、燃焼試験、屈曲試験及び分割後の識別について試験を行なった。結果を表3に示す。なお、着色光ファイバ素線の色は、同一の光ファイバテープ心線内では、互いに違う色を使用した。分割後の識別に関しては、分割した後の光ファイバテープ心線において、元々の心番が判別できるかどうかの確認を行なった。
【0022】
【表3】

【0023】
表3より、2つ以上のサブユニットで構成される光ファイバテープ心線においても、同一サブユニット内で着色光ファイバ素線が隣接している場合では、屈曲試験に合格しないことがわかった。また、同一サブユニット及び光ファイバテープ心線全体の何れかにおいて、n/n≧3を満足しなかった場合、難燃特性が良好ではなかった。
以上より、試料21a〜21oにおいても、同一サブユニット内で着色光ファイバ素線が隣接せずかつ、サブユニット内及び光ファイバテープ心線全体でn/n≧3を満たす場合に、難燃特性及び屈曲特性が良好になることが分かった。
また、心線識別性は、サブユニット内に少なくとも1本以上は着色光ファイバ素線が存在する場合において、満足することが分かった。
【0024】
(実施例4・比較例4)
図1に示すように、左から1、3、5番目に着色光ファイバ素線6がくるように、総数12本の着色光ファイバ素線6及び未着色光ファイバ素線5を配置し、被覆層8で一体に被覆して光ファイバテープ心線にかかる試料4の1〜試料4の32を作製した。その際、図3に示す、ガラス径(2r)、被覆厚さ(t)、着色厚さ(t)、図1に示すテープ厚さ(t)が表4に示す値になるようにした。その後、それぞれの試料4の1〜試料4の32に対して、燃焼試験及び屈曲試験を行なった。結果を表4に示す。
【0025】
【表4】

【0026】
表4より、r×t/(t+t)の値が、41.7以上の場合において、燃焼特性が良好であることが分かった。これは、難燃性材料の比率が非難燃性材料に比べて高くなるためであると考えられる。一方、(t十t+t)/rの値が、2.0以下のときに、屈曲特性が良好であった。これは、被覆厚さがガラスに対して薄いほど、屈曲時に被覆加わる曲げ半径が小さくなるためであると考えられる。
以上より、次式
41.7≦r×t/(t+t)かつ、2.0≧(t十t+t)/r
を満たす場合に、難燃特性及び屈曲特性が良好になることが分かった。
【0027】
(実施例5)
図1に示すように、左から1、3、5番目に着色光ファイバ素線6がくるように、総数12本の着色光ファイバ素線6及び未着色光ファイバ素線5を配置し、外被層15で一体に被覆して光ファイバテープ心線にかかる試料5の1〜試料5の6を作製した。その際、難燃特性が一番厳しい条件(非難然樹脂の割合が一番大きい)、即ちr=62.5μm、t=60.0μm、t=7.5μm、t=45.0μmとした。また外被層15に使用する難燃性及び非難燃性紫外線硬化樹脂として、以下の6種類の樹脂を用いた。その後、得られた試料5の1〜試料5の6について燃焼試験を行なった。10回試験したときの合格率を表5に示す:
樹脂A:基本骨格もしくは側鎖に臭素を含むエポキシ樹脂、
樹脂B:エポキシ系樹脂、樹脂中に水酸化アルミニウムを含む、
樹脂C:エポキシ系樹脂、樹脂中に難燃剤は含まない、
樹脂D:ウレタン系樹脂、樹脂中に難燃剤として臭素を含む、
樹脂E:ウレタン系樹脂、樹脂中に水酸化アルミニウムを含む、
樹脂F:ウレタン系樹脂、樹脂中に難燃剤は含まない。
【0028】
【表5】

【0029】
表5より、外被層15として基本骨格もしくは側鎖に臭素を含むエポキシ樹脂の場合に、燃焼特性が良好であった。
【符号の説明】
【0030】
1…光ファイバ、
2…非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂、
3…着色層、
5…未着色光ファイバ素線、
6…着色光ファイバ素線、
8…被覆層
20s1、20s2…サブユニット
15…外被層
20…光ファイバテープ心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂により被覆された未着色光ファイバ素線と、
光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂、着色層の順で被覆された着色光ファイバ素線と、
難燃性紫外線硬化樹脂からなる外被層とを備える光ファイバテープ心線であって、
前記未着色光ファイバ素線及び前記着色光ファイバ素線は互いに平行に配置され、前記外被層により一体に被覆され、
前記光ファイバテープ心線全体において、前記着色光ファイバ素線の数nと前記未着色光ファイバ素線の数nが、n/n≧3の関係を満たすことを特徴とする光ファイバテープ心線。
【請求項2】
光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂により被覆された未着色光ファイバ素線及び光ファイバの外周が非難燃性アクリレート系紫外線硬化型樹脂、着色層の順で被覆された着色光ファイバ素線を平行に並べ被覆層で一体に被覆して得られた複数のサブユニットと、
前記サブユニットの外周を被覆する難燃性紫外線硬化樹脂からなる外被層とを備える光ファイバテープ心線であって、
前記着色光ファイバ素線の数nと、未着色光ファイバ素線の数nが、前記サブユニット内において、n/n≧3の関係を満たし、かつ、
前記光ファイバテープ心線全体においても、n/n≧3の関係を満たすことを特徴とする光ファイバテープ心線。
【請求項3】
前記着色光ファイバ素線が、互いに接し合わないことを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ心線。
【請求項4】
前記着色光ファイバ素線が、同一の前記サブユニット内において互いに接し合わないことを特徴とする請求項2記載の光ファイバテープ心線。
【請求項5】
前記光ファイバのガラス半径r、前記未着色光ファイバ素線の被膜厚さt、前記着色光ファイバ素線の着色層の厚さt、前記外被層の厚さtにおいて、以下の関係
41.7≦r×t/(t+t)かつ、2.0≧(t+t+t)/r
が成立することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線。
【請求項6】
前記難燃性紫外線硬化樹脂が、基本骨格もしくは側鎖に臭素を含むエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−232621(P2011−232621A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−103801(P2010−103801)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】