光ファイバ再巻取り装置
【課題】光ファイバの巻取量を容易に調節できることは勿論、光ファイバの巻取と巻取られた光ファイバロールに対するテーピング作業が自動に行われるようになっている光ファイバ再巻取り装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る大量の光ファイバが巻取られている光ファイバボビンから一定長の光ファイバを再巻取りする光ファイバ再巻取り装置は、再巻取りのための光ファイバを供給するペイオフユニット10と、該ペイオフユニット10から供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニット50、ペイオフユニットから供給される光ファイバを巻取って光ファイバロールを形成するテークアップユニット70、光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニット80、前記テークアップユニット70により巻き取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニット90、及び光ファイバ再巻取り動作を制御するコントローラとを含んで構成される。
【解決手段】本発明に係る大量の光ファイバが巻取られている光ファイバボビンから一定長の光ファイバを再巻取りする光ファイバ再巻取り装置は、再巻取りのための光ファイバを供給するペイオフユニット10と、該ペイオフユニット10から供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニット50、ペイオフユニットから供給される光ファイバを巻取って光ファイバロールを形成するテークアップユニット70、光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニット80、前記テークアップユニット70により巻き取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニット90、及び光ファイバ再巻取り動作を制御するコントローラとを含んで構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光ファイバ再巻取り装置に係り、さらに詳しくは光ファイバの巻取量を容易に調節できるのみならず、光ファイバの巻取と巻取られた光ファイバロールに対するテーピング作業が自動に行われるようになっている光ファイバ再巻取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に光ファイバはプラスチックやガラスなどの材質よりなる。光ファイバはコア層とこれを包むクラッド層より構成されるが、ここでコア層は光の伝達通路として使われ、クラッド層はコア層を通じて伝達される光が外部に漏れることを遮断するよう働く。光ファイバに入射された光はクラッド層により全反射しつつコア層を通じて伝達される。光ファイバは入射された光を大きく損失せず長距離伝送できるため、通信分野において主に使用されている。
【0003】
特に、近年インターネットの普及及び使用が活発化し、マルチメディア情報に対する消費者の要求の増加に伴って多様な形態の光伝送システムの開発が行われつつあり、このようなシステムを用いた光ネットワークの構築が盛んである。また、このような光ネットワークの活発な普及と共に多芯光ファイバ、いわゆるリボン光ファイバに対する需要が急増しつつある。
【0004】
リボン光ファイバは多数の光ファイバをリボンコーティング層で包んだ形態で構成される。一般的に、リボン光ファイバは工場から出荷する時にボビンにリボン光ファイバが一定長、例えば10km単位またはそれ以上の長さ単位で巻取られたロール状として提供される。従って、通信事業者の場合はネットワークを構築する場合に光ファイバロールから必要なだけ一定長単位でリボン光ファイバを再巻取りして使う。
【0005】
従来はリボン光ファイバを再巻取りするための適切な装置がなかったため、リボン光ファイバの再巻取りは全く作業者の手作業に依存してきていた。しかし、このような手作業は作業時間が極めて長時間かかり、光ファイバの再巻取り過程でリボン光ファイバが損傷するという問題が発生した。
【0006】
そこで、本出願人及び発明者はリボン光ファイバロールから一定長のリボン光ファイバを自動で再巻取りする装置を開発して出願した。これについては特許文献1に詳細に開示されている。
【0007】
しかし、前述した発明は光ファイバロールから光ファイバを引き出して、これを一定長単位で再巻取りする動作だけが自動で行われるようになっているため、再巻取りされた光ファイバロールにテーピングし、テーピングされたロールを積載する作業のために作業者が常駐しなければならないという問題があった。
【0008】
そして、このような問題点はリボン光ファイバなどの多芯光ファイバに限定されず、一般の単芯光ファイバ再巻取り装置においても同様に発生する。
【特許文献1】韓国特許出願第2005−004871号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前述した事情を勘案して案出されたもので、その目的は光ファイバの再巻取りからテーピング作業に至る一連の作業を自動で行う完全自動方式の光ファイバ再巻取り装置を提供するところにある。
【0010】
本発明の他の目的は多芯光ファイバは勿論、単芯光ファイバも効率的に巻取ることができる光ファイバ再巻取り装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するための本発明に係るリボン光ファイバ再巻取り装置は、大量の光ファイバが巻き取られている光ファイバボビンから一定長の光ファイバを再巻取りする光ファイバ再巻取り装置において、再巻取りするための光ファイバを供給するペイオフユニットと、前記ペイオフユニットから供給される光ファイバをテークアップユニットに供給するフィーディングユニットと、前記ペイオフユニットからフィーディングユニットに供給される光ファイバの張力を一定に維持させる張力調節ユニットと、前記ペイオフユニットから供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニットと、ペイオフユニットから供給される光ファイバを巻取って光ファイバロールを形成するテークアップユニットと、光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニットと、前記テークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニットと、光ファイバ再巻取り動作を制御するコントローラとを含んで構成されることを特徴とする。
【0012】
前記テークアップユニットの前端にはテークアップユニットに引き込まれる光ファイバの引込角度を調整するトラバーシングユニットをさらに備えて構成され、前記トラバーシングユニットはテークアップユニットに供給される光ファイバの搬送経路に設けられて光ファイバの搬送をガイドするガイドローラと、該ガイドローラを光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるカムモータを備えて構成されることを特徴とする。
【0013】
好ましくは、前記フィーディングユニットから引き出される光ファイバをテークアップユニットに案内するガイドユニットをさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、前記テークアップユニットは半円状の上片及び下片が離隔して結合され光ファイバ引込溝が備えられる巻取ホイールと、前記巻取ホイールを回転駆動させる第1駆動モータ、前記巻取ホイールに巻取られる光ファイバロールを巻取ホイールから離脱させる排出機、及び前記排出機を巻取ホイールに対して水平方向に可動する第1アクチュエータとを含んで構成され、前記上片及び下片の中央部分には引込溝に引き込まれる光ファイバを固定するクランプが備えられ、前記クランプは排出機の移動と連動して動作するように構成され、前記巻取ホイールと排出機の上側にはテーピング作業のための凹溝が備えられることを特徴とする。
【0015】
好ましくは、前記テープ供給ユニットはテープロールを回転自在に装着するためのテープ据置機と、前記テープ据置機からテープを引き出して前記テーピングユニットに供給するテープ供給機とを含んで構成され、前記テープ供給機はテープロールからテープを引き出すための第1駆動ローラ及び第1支持ローラと、前記テーピングユニットに供給されるテープの張力によって回動されるダンサ、前記ダンサの回動位置を検出するための第1センサ、及び前記第1駆動ローラを駆動するための第2駆動モータとを含んで構成され、前記コントローラは前記第1センサの検出信号に基づき前記第1駆動モータを駆動制御することを特徴とする。
【0016】
好ましくは、前記テーピングユニットはテークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールに対してテーピング作業を行うテーピング手段と、前記テーピング手段を駆動する第2アクチュエータと、前記テーピング手段と第2アクチュエータが結合される支持体と、前記支持体を上下方向に駆動する第3アクチュエータとを含んで構成されることを特徴とする。
【0017】
好ましくは、前記テーピング手段は、前記第2アクチュエータにより駆動される第1ないし第3シャフトと、テープ供給ユニットから供給されるテープを引き込むためのテープ引込部と、前記第1シャフトと連動して動作すると共に、前記第1シャフトが第1方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープを引き取って固定するテープ固定部と、前記第2シャフトと連動して動作すると共に、前記第2シャフトが第1方向と反対方向である第2方向に駆動される場合に前記光ファイバロールに対するテープ圧着とカッティング動作を行うテープカッティング部と、前記第3シャフトと連動して動作すると共に、前記第3シャフトが第2方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープの搬送を停止させるテープストッパと、前記テープ固定部とテープカッティング部及びテープストッパが結合される本体とを含んで構成されることを特徴とする。
【0018】
好ましくは、前記本体は前記テープ固定部が結合された状態で全体としてn字形になっていることを特徴とする。
【0019】
好ましくは、前記テークアップユニットから排出される光ファイバロールを収納して積載装置に積載する光ファイバロール搬送装置をさらに含んで構成される。
【発明の効果】
【0020】
以上述べたように、本発明によれば、光ファイバの再巻取りからテーピング作業に至る一連の作業を自動で行う完全自動方式の光ファイバ再巻取り装置を具現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面に基づき本発明に係る光ファイバ再巻取り装置を説明する。また、後述する実施例は本発明の一つの望ましい具現例を例示的に示したもので、このような例示は本特許の権利範囲を制限するためのものではない。
【0022】
図1は本発明の一実施例による光ファイバ再巻取り装置の外観形状を示した斜視図である。また、図2は図1に示した装置の正面図であり、図3はその平面図、図4はその側面図である。
【0023】
本発明に係る光ファイバ再巻取り装置は、基本的に、再巻取りするための光ファイバを供給するペイオフユニット(pay−off unit)10と、ペイオフユニット10から供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニット50、ペイオフユニット10から供給される光ファイバを巻取るテークアップユニット70、光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニット80、及びテークアップユニット70により巻取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニット90を備えて構成される。
【0024】
そして、前記ペイオフユニット10と切断ユニット50との間には切断ユニット50に供給される光ファイバの張力を一定に保つための張力調節ユニット20と、光ファイバを、切断ユニット50を通じてテークアップユニット70に供給するフィーディングユニット30が備えられる。また、切断ユニット50とテークアップユニット70との間にはテークアップユニット70に供給される光ファイバをガイドするガイドユニット40と、テークアップユニット70における光ファイバの巻取位置を適切に調節するトラバーシングユニット60が備えられる。
【0025】
前述した各ユニットは装置フレーム1の前面パネル2に固設され、またフィーディングユニット30と切断ユニット50は作業者の安全を考慮して、前面パネル2に設けられた別の収納ボックス3を収容される。
【0026】
また、前記前面パネル2の所定位置には作業者が本装置の動作を制御するための制御パネル100が備えられる。この制御パネル100は、例えばタッチスクリーンで構成される。制御パネル100には本装置の動作をオン/オフするためのオン/オフキーと、緊急に本装置の動作を停止し、次いで再開するための緊急キー、再巻取り光ファイバの種類(例えば本装置を通じて巻取る光ファイバが単芯光ファイバであるか、多芯光ファイバであるか)、生産する再巻取り光ファイバの数量、及び、光ファイバ再巻取り長などの生産情報を入力するための入力キーなどが備えられる。制御パネル100を通じて入力される情報はコントローラ(図示せず)に提供され、コントローラはこの制御パネル100を通じて入力される作業情報に基づき装置全体の動作を制御する。
【0027】
前記ペイオフユニット10は光ファイバが巻き取られているボビン11と、該ボビン11を回転駆動するボビンモータ12及び該ボビンモータ12の回転力を減速する減速器13を含んで構成される。また、前面パネル2のボビン11の上側にはボビン11に巻き取られている光ファイバの量を検出するための超音波センサ110が備えられる。一般的にボビン11が1回転する時ボビン11から引き出される光ファイバの量はボビン11に巻き取られている光ファイバの量によって違ってくる。コントローラはボビンモータ12の駆動をオン/オフ制御すると共に超音波センサ110による検出データに基づき、ボビンモータ12の駆動速度を適宜に調節する。
【0028】
また、張力調節ユニット20はガイドローラ21と張力調節のためのダンサ(dancer)22を備えて構成される。この張力調節ユニット20は一般的な巻取装置に採用される形態のものと同様である。
【0029】
図5は前記収納ボックス3に収納されるフィーディングユニット30の外観形状を示した斜視図であり、図6はその分解斜視図である。また、図7は前記フィーディングユニット30を収納ボックス3に装着した状態の要部断面図である。
【0030】
フィーディングユニット30は駆動ローラ31、支持ローラ32、及びガイドローラ33を備えて構成される。前記駆動ローラ31はスクリュー311を通じてシャフト312に結合され、シャフト312はカップリング313を通じて駆動モータ314に結合される。そして、前記シャフト312は軸受315を通じて前面パネル2に回転自在に支持される。この際、駆動モータ314はコントローラにより駆動が制御される。
【0031】
前記支持ローラ32はシャフト321を通じて支持ブラケット322に回転自在に結合され、支持ブラケット322は摺動部材324を通じて収納ボックス3に上下に揺動可能に結合される。ガイドローラ33は張力調節ユニット20を通じて引き出される光ファイバ(R)が駆動ローラ31と支持ローラ32との間に円滑に引込まれうるようにガイドする。
【0032】
特に、前記支持ブラケット322の上側及び下側にはそれぞれ弾性バネ323a、323bの挿入される挿入溝322a、322bが備えられる。前記弾性バネ323aは収納ボックス3の上側に設けられる回転レバ34により支持され、弾性バネ323bは支持ブラケット322の下側に設けられる据置台325により支持される。弾性バネ323a、323bは駆動ローラ31と支持ローラ32のとの間に引き込まれる光ファイバの厚さと関係なく駆動ローラ31と支持ローラ32を一定圧力で密着させる。そして、この際駆動ローラ31と支持ローラ32との密着力は回転レバ34により適切に調節される。
【0033】
次いで、前記フィーディングユニット30から引き出される光ファイバは、図1に示したように第1及び第2ガイド41、42を含むガイドユニット40を通じてテークアップユニット70に供給される。この際第1及び第2ガイド41、42の間には光ファイバを切断するための切断ユニット50が備えられる。
【0034】
図8は前記切断ユニット50の外観形状を示した斜視図であり、図9はその分解斜視図である。また、図10は切断ユニット50を収納ボックス3に装着した状態における要部断面図である。
【0035】
切断ユニット50は回転式カッタ51と支持体52及び駆動モータ53を備えて構成される。この際、駆動モータ53は例えばステップモータで構成されると共に、コントローラにより駆動が制御される。コントローラは駆動モータ53を90°だけ回転させ光ファイバの切断動作を実行制御する。
【0036】
回転式カッタ51はワッシャ541を通じて軸受54の一側面に密着結合される。この際ワッシャ541は回転式カッタ51を軸受54に対して回転自在に支持すると共に、回転式カッタ51と軸受54との離隔間隔を調節するために使われる。
【0037】
前記駆動モータ53はブラケット55を通じて収納ボックス3に結合される。駆動モータ53のモータ軸には駆動ギア531が結合される。この駆動ギア531には従動ギア532が歯合され、従動ギア532にはスクリュー532aにより従動ギア軸533が結合される。この従動ギア軸533は前記軸受54により支持体52に回転自在に支持されると共に、締結部材534を通じて回転式カッタ51が結合される。
【0038】
一方、前記回転式カッタ51の回転方向に切断支持台56が設けられる。光ファイバの切断は前記切断支持台56と回転式カッタ51の連動によりなる。切断支持台56はその上面の高さが第1及び第2ガイド41、42の高さと同じく設定され、切断ユニット50を通過する光ファイバが水平状態を保てるようになっている。また、切断支持台56は上面が一定角度に傾斜して回転式カッタ51に隣接する側面の高さが反対側面の高さに比べてさらに高くなるように設定される。これにより切断支持台56の上面は回転式カッタ51が回転して光ファイバを切断する際リボン光ファイバに対して水平ブレードとして働く。このような切断構造は光ファイバの切断を容易にし、また光ファイバの切断時に発生する騒音を最小化する。
【0039】
図11はガイドユニット40の外観形状を示した斜視図であり、図12はその分解斜視図である。
【0040】
ガイドユニット40は第1ガイド41と第2ガイド42を含む。これら第1及び第2ガイド41、42は実質的に同じ構造よりなっている。第1及び第2ガイド41、42は全て第1及び第2レール401、402が離隔して結合され上側にガイド溝403が形成されるように構成されている。特に、この際前記第1及び第2レール401、402の間には一定間隔で弾性バネ404が配され、これら弾性バネ404を貫通しつつボルト405が嵌合して第1及び第2レール401、402が締結される。これにより、前記ボルト405を正方向または逆方向に回転させると、第1及び第2レール401、402の間隔が変更されることによってガイド溝403の広さが調整される。これは、本ガイドユニット40を通じて搬送される光ファイバの種類に応じてガイド溝403の幅を調整するためのものである。
【0041】
また、第2ガイド42の上側の一定位置にはガイド溝403を通じて搬送される光ファイバがガイド溝403から外れることを防止するためのガイドローラ406が備えられる。このガイドローラ406は第1レール401の一側に結合された支持部材407に回転自在に結合される。また、前記第1レール401の一側にはガイド支持バー43が螺合し、これらガイド支持バー43は収納ボックス3の背面または前面パネル2にボルト431により結合される。
図13はトラバーシングユニット60の外観形状を示した斜視図であり、図14はその分解斜視図、図15はトラバーシングユニット60を前面パネル2に設けた状態の要部断面図である。
トラバーシングユニット60は後述するテークアップユニット70に供給され巻取られる光ファイバの巻取位置を案内するためのガイドローラ61と、該ガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるカムモータ62を備えて構成される。
【0042】
前記ガイドローラ61とカムモータ62はシャフト63を通じて結合され、シャフト63はブッシュ65を通じて支持体64に結合され支持体64により支持される。前記カムモータ62はブラケット65を通じて前面パネル2に結合される。このカムモータ62はコントローラにより駆動が制御される。コントローラはトラバーシング機能が求められない場合、例えばテークアップユニット70を通じて巻取る光ファイバが多芯光ファイバ、すなわちリボン光ファイバに場合はカムモータ62を制御してガイドローラ61を支持体64側に移動させることにより、ガイドユニット40を通じて引き込まれる光ファイバをテークアップユニット70に直接に印加させる。
そして、トラバーシング機能が求められる場合、例えばテークアップユニット70を通じて巻取る光ファイバが単芯光ファイバの場合はカムモータ62を制御してガイドローラ61を支持体64の外側に移動させることによってガイドユニット40を通じて引き込まれる光ファイバを、ガイドローラ61を通じてテークアップユニット70に供給させる。また、この場合コントローラはテークアップユニット70の駆動と同時にガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させることによりテークアップユニット70による光ファイバの巻取面を平坦にする。勿論、この場合テークアップユニット70を通じて巻取られる光ファイバの種類は図1において作業者が制御パネル100を通じて入力設定するものとする。
【0043】
一方、支持体64とガイドローラ61との間のシャフト63にはスクリュー66aによりセンシング部材66が結合され、これと対応する支持体64の上側にはこのセンシング部材66を検出するためのセンサ(S1)が設けられる。このセンサ(S1)は例えば光センサで構成される。コントローラは光センサ(S1)を通じてセンシング部材66を検出することによりガイドローラ61の位置を初期化させる。
【0044】
図16はテークアップユニット70の外観形状を示した斜視図であり、図17はその分解斜視図、図18はテークアップユニット70を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【0045】
テークアップユニット70はガイドユニット40やトラバーシングユニット60から供給される光ファイバを巻取るための巻取ホイール71と、該巻取ホイール71を回転駆動させる駆動モータ72、前記巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールを巻取ホイール71から押えて排出するための排出機73及び該排出機73を巻取ホイール71に対して水平方向に可動する排出機可動部74を備えて構成される。
【0046】
前記巻取ホイール71は断面が半円状を有する上片711と下片712を含んで構成される。この際上片711と下片712は一定間隔で離隔されて光ファイバの引込のための引込溝710を構成する。前記上片711の下側中央部にはクランプ713を収納するための収納溝711aが形成される。
【0047】
クランプ713は弾性部材713aを通じて上片711の収納溝711aに弾力支持される。クランプ713の下側にはクランプ713を上側に押し上げるための可動ピン714が設けられる。この可動ピン714は後述する排出機73に備えられる受入溝732により下側に可動され前記クランプ713を下側に移動させる。この際、引込溝710を通じて引き込まれる光ファイバがクランプ713により下板712に噛合う。
【0048】
また、前記上片711の上側には凹溝711bが設けられる。この凹溝711bは後述するテーピングユニット90によるテーピング作業のためのものである。
【0049】
前記巻取ホイール71は例えばボルトなどの締結部材により固定板715に結合される。この固定板715の上側にも前記巻取ホイールの上板711の凹溝711bに対応する位置に凹溝715aが設けられる。固定板715は例えばボルトなどの締結部材を通じてシャフト716に結合され、シャフト716はカップリング717を通じて駆動モータ72の駆動軸に結合される。前記駆動モータ72はコントローラにより駆動が制御される。
また、前記固定板715は結合ピン720を通じて排出機73と結合され、固定板715が駆動モータ72により回転する時排出機73が固定板715と共に回転する。前記シャフト716には軸受718が結合される。軸受718は離隔距離を調整するための挿入部材719を通じて前面パネル2に結合され、シャフト716を前面パネル2に対して回転自在に支持する。
【0050】
排出機73は前面に前記巻取ホイール71及び巻取ホイール固定板715を収納するための円形収納部731が設けられる。収納部731の大きさは巻取ホイール71の回転自由度を付与し、本排出機73が巻取ホイール71側に可動された時巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールを巻取ホイール71から外側に排出できる大きさに設定される。
そして、前記収納部731の内周縁の前記可動ピン714に対応する位置には、前述したように巻取ホイール71の可動ピン714を下側に移動させるための受入溝732が設けられ、収納部731の内側には弾性部材733の収納のための収納溝734と前述した結合ピン720を受入れるための受入溝(図示せず)が備えられる。
【0051】
前記排出機73は収納部731に備えられる弾性部材733により巻取ホイール固定板715に弾性的に支持されると共に、Oリング736及びC型クリップ737によりシャフト716上にその位置が設定される。
【0052】
また、排出機73の中心部分にはシャフト716に対して排出機73を可動自在に支持するためのブッシュ738が具備され、排出機73の上側には巻取ホイール71の凹溝711bと対応する位置に凹溝73aが設けられる。この凹溝73aも巻取ホイール71に巻取られる光ファイバロールのテーピング作業のためのものである。
【0053】
排出機可動部74は排出機73を巻取ホイール71側に押えて移動させるための可動部材741と該可動部材741をシャフト716の軸方向に駆動するアクチュエータ742を備えて構成される。前記アクチュエータ742はコントローラによりその駆動が制御される。
【0054】
前記可動部材741はアクチュエータ742の駆動板742aと例えばボルトなどの締結部材が結合される可動板741aと、該可動板741aに一端が例えばボルトなどの締結手段で結合されると共に、他端が前記排出機73側に引き出されるシャフト741bを備える。
【0055】
前記アクチュエータ742はブラケット743を通じて支持体744に結合され、支持体744は例えばボルトなどの締結手段により前面パネル2に結合される。
【0056】
前記支持体744の一側には支持台745、746を通じてそれぞれセンサ(S2、S3)が設けられる。これらセンサ(S2、S3)は例えば光学センサよりなると共に、導線(図示せず)を通じてコントローラに電気的に結合される。ここで、センサ(S2)は駆動板742aの一側に近接配置され駆動板742aの位置を検出する。この検出結果はコントローラがアクチュエータ742の可動位置を検出してアクチュエータ742の可動位置を初期状態に整列するのに使用される。
センサ(S3)は前記シャフト716に位置する突起716aの位置で検出し、この検出結果は駆動モータ72、さらに正確には巻取ホイール71の回転位置を初期状態に整列するのに使われる。
【0057】
図19はテープ供給ユニット80の外観形状を示した斜視図であり、図20はその分解斜視図、図21はテープ供給ユニット80を前面パネルに設けた状態の要部断面図である。
【0058】
テープ供給ユニット80はテープロールを回転自在に装着するためのテープ据置機810と、該テープ据置機810からテープを引き出してテーピングユニット90に供給するテープ供給機820を備える。
【0059】
前記テープ据置機810はテープロールが実装される円形リール811を備える。このリール811は軸受812を通じてリール軸813に結合され、リール軸813は据置台814に着脱自在に据え置きされる。この据置台814はブラケット815を通じて前面パネル2の所定位置に結合される。
【0060】
テープ供給機820はテープ据置機810からテープを引き出すための駆動ローラ821及び支持ローラ822と、前記駆動ローラ821を駆動する駆動モータ823、テーピングユニット90に供給されるテープの張力によって上下に回動されるダンサ824を備えて構成され、このダンサ824を通じて引き出されるテープはガイドバー828を通じてテーピングユニット90に供給される。前記各装置は支持体826を通じて前面パネル2に結合される。
【0061】
駆動ローラ821はシャフト8211を通じてタイミングギア8213に結合され、この際シャフト8211は軸受8214により支持体826に回転自在に支持される。また、駆動モータ823の駆動軸にもタイミングギア8231が結合される。そして、前記両タイミングギア8213、8231はタイミングベルト8232を通じて連結される。前記駆動モータ823はコントローラにより駆動が制御される。
【0062】
支持ローラ822はシャフト8221により支持体826に回転自在に結合される。支持ローラ822は駆動ローラ821と隣接して設けられる。特にシャフト8221が結合される支持体826の結合溝826aは楕円状よりなり、前記結合溝826aと直角方向に収納溝826bが連通される。
この収納溝826bには弾性バネ8222が収納されると共にボルト8223が締結される。前記ボルト8223は弾性バネ8222によりシャフト8221に加わる圧力を調節して駆動ローラ821に対する支持ローラ822の密着力を調整するためのものである。
【0063】
ダンサ824はダンサアーム8241と、該アーム8241の終端に結合され駆動ローラ821を通じて引き出されるテープをガイドするガイドバー8242を含む。前記ダンサアーム8241は結合ピン8243により支持体826に回動自在に結合されると共にテンションバネ8244により上側に付勢される。
【0064】
一方、前記支持体826においてダンサ824が結合される位置の左下側にはダンサ824の回動位置を検出するためのセンサ(S4)が設けられ、このセンサ(S4)に対応してダンサ824にはセンシング突起824aが備えられる。テープ据置機810に据え置きされるテープロールを全部使ってしまってテープ供給機820に引き込まれるテープが遮断されれば、ダンサ824はテンションバネ8244により上側に最大限回動される。
この際、センサ(S4)はダンサ824のセンシング突起824aを検出してその検出信号をコントローラに供給する。そして、コントローラは本光ファイバ再巻取り装置全体の動作を停止させる。
【0065】
前記ガイドバー828はブラケット8281を通じて支持体826の下側に結合される。前記ブラケット8281の上側にはセンサブロック8282が設けられ、これらはボルトなどの締結部材を通じて支持体826の下側に結合される。
特に、前記ブラケット8281の上側にはセンサブロック8282をガイドするためのガイドレール8281aが設けられ、センサブロック8282には前記締結部材に対応する位置に長孔8282aが形成される。これによりセンサブロック8282はブラケット8281の長手方向に沿って一定長だけ移動が可能になる。
【0066】
前記センサブロック8282の一端にはセンサ(S5)が設けられる。このセンサ(S5)はダンサアーム8241の位置を検出するためのもので、例えば光センサで構成される。テープ供給機820から以後のテーピングユニット90に供給されるテープの張力が増加されればダンサアーム8241が下側に回動され、これは前記センサ(S5)により検出される。
前記センサ(S5)による検出信号はコントローラに提供され、コントローラはこの検出信号に基づき駆動モータ823を制御する。勿論、ダンサアーム8241の検出位置はセンサブロック8282をブラケット8281の長手方向に沿って移動させることによって相違になる。
【0067】
前記テープ供給ユニット80は光ファイバロールを束ねる時使うテープであって、同一な材質に対しては優れた接着力を発揮する一方、異なる材質に対しては接着されないテープを使用する場合を考慮して構成されたものである。従って、テープ供給ユニット80は再巻取りされた光ファイバを束ねる時使われるテープの種類や接着力によってその構成が相違になるか、あるいはその採用が留保されうる。
【0068】
図22はテーピングユニット90の外観形状を示した斜視図であり、図23はその分解斜視図、図24はテーピングユニット90を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。また、図25は図24においてテーピング機91に対する部分をさらに具体的に拡大して示した図であり、図26はその要部断面図である。
【0069】
テーピングユニット90は図16の巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールに対してテーピング作業を行うテーピング機91と、該テーピング機91を可動するアクチュエータ96、及びこれらテーピング機91及びアクチュエータ96が装着される支持体97を上下方向に駆動するアクチュエータ98を備えて構成される。ここで、前記アクチュエータ96、98はコントローラにより駆動が制御される。
【0070】
前記アクチュエータ98はブラケット981を通じて支持ブラケット982に結合され、支持ブラケット982は例えばボルトなどの結合部材によって前面パネル2に結合される。支持ブラケット982の一側面にはセンサ(S6)が設けられる。このセンサ(S6)は例えば光学センサで構成される。センサ(S6)は駆動板98aの位置を検出する。センサ(S6)の検出信号はコントローラに供給され、コントローラはこのセンサ検出信号に基づきアクチュエータ98を初期位置状態に整列する。
【0071】
前記アクチュエータ98の駆動板98aには例えばボルトなどの結合部材により支持体97が結合される。この支持体97の垂直板には例えばボルトにより結合板971が結合される。この結合板971にはブラケット961を通じてアクチュエータ96が結合される。また、前記支持体97の一側面にはセンサ(S7)が結合される。
このセンサ(S7)はアクチュエータ96の駆動板96aの位置を検出する。センサ(S7)の検出信号はコントローラに供給され、コントローラはこのセンサ検出信号に基づきアクチュエータ96を初期位置状態に整列する。
【0072】
前記アクチュエータ96は前述したようにテーピング機91を可動するためのものである。このアクチュエータ96の駆動板96aには例えばボルトによりブラケット911が結合される。このブラケット911にはそれぞれテープ固定部920とテープカッティング部930及びテープストッパ940を駆動する第1ないし第3駆動シャフト911a、911b、911cが結合される。
【0073】
前記テープ固定部920はテープ供給ユニット80から供給されるテープの終端を引き取って固定する。前記テープカッティング部930は前記テープ固定部920と連動してテークアップユニット70の巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールに対してテープ接着動作を行うと共にテープの切断動作を行う。
前記テープストッパ940はテープカッティング部930の駆動時とテーピング動作が終了された後テーピングユニット90の上昇時にテープがテープ引込部950を通じて外側に引き出されることを防止する。
【0074】
前記テープ固定部920とテープカッティング部930及びテープストッパ940は本体910と結合される。
【0075】
本体910は上面に前記第1駆動シャフト911aをガイドするガイドレール910aが備えられる。また、前記支持体97の一側には収納溝97aが設けられ、これに本体910のガイドレール910aが挿入されボルトなどによって固定される。本体910の側面には前記第2及び第3駆動シャフト911b、911cが引き込まれる引込口912、913が形成される。前記第2駆動シャフト911bはブッシュ914により支持される。
【0076】
本体910の側壁下部には前記引込口913と連通される連通孔914が形成される。この連通孔914にはストッパ軸941が挿入される。このストッパ軸941は弾性バネ941aにより付勢される。前記連通孔914の下部にはストッパ軸941の離脱を防止し、前記弾性バネ941aを支持するための締結板942が結合される。そして、前記ストッパ軸941の端部には後述するテープ引込部950に引き込まれるテープを押えてテープの搬送を停止させる押圧板943が押込み固定される。
【0077】
本体910の側壁下部には前述したテープ供給ユニット80から供給されるテープを本装置に引き込むためのテープ引込部950が結合される。このテープ引込部950は上板951と下板952が結合され構成される。特に、下板952の上面には段差部952aが形成され、この段差部952aを通じてテープが引込み及び搬送される。また、上板951には所定位置にテープストッパ940の押圧板943が出入りする貫通孔951aが形成される。
【0078】
また、前記上板951及び下板952にはテープカッティング部930がテープ固定部920側から本来の位置に復帰される時テープがベンディング(bending)されることを最大限防止するための支持ブレード951b、952bが備えられる。
【0079】
図26において、第3駆動シャフト911cは端部に段差部9110が形成され、これにストッパ軸941の上端が当接する。従って、アクチュエータ96が駆動され駆動シャフト911cが本体910の内側に移動されればストッパ軸941が下側に可動される。そして、ストッパ軸941が下降すれば押圧板943がテープ引込部950内のテープを押えることによってテープの搬送を制限する。
【0080】
前記本体910の側面と対向する部分にはテープ固定部920が例えばボルトなどの締結部材を通じて本体910の上板に結合される。このテープ固定部920は本体910と共に全体的にn字形となっている。テープ固定部920の胴体921はテーピング作業時に後述するテープカッティング部930に対して支持台の役割を担う。
【0081】
前記胴体921の中央部にはカム軸923が上下に移動自在に挿入される貫通孔922が形成される。カム軸923は弾性バネ923aにより本体910の上板に弾性的に支持される。前記カム軸923の上端にはカム924が結合される。このカム924は第1駆動シャフト911aにより駆動される。
前記胴体920の下部にはテープ引込部950を通じて引き込まれるテープを収納するための収納溝925が形成される。前記カム軸923の下端には前記収納溝925に引き込まれるテープを押えて固定するための固定板926が結合される。
【0082】
アクチュエータ96が可動され第1駆動シャフト911aが本体910側に移動されれば、第1駆動シャフト911aによりカム924が回動しつつカム軸923が上昇される。また、第1駆動シャフト911aが本体910の内側から外側方向に移動されれば、カム924が本来の位置に回動されると共に弾性バネ923aによってカム軸923が下降する。
そして、カム軸923が下側に下降されれば、これと共に固定板926が下側に下降して収納溝952に引き込まれたテープを押えて固定する。
【0083】
テープカッティング部930はテープ圧着ブロック931とカッタ932及び支持ブロック933を備えて構成される。
【0084】
前記テープ圧着ブロック931は第2駆動シャフト911bに固着され、例えばボルトなどの締結部材によりテープ圧着ブロック931の下部にカッタ932と支持ブロック933が順次結合される。アクチュエータ96が駆動され第2駆動シャフト911bが本体910側に移動されれば、これと共にテープカッティング部930がテープ固定部920側に移動される。この際、テープ圧着ブロック931はテープ固定部920の胴体921と共に光ファイバロールに対するテープ圧着を行う。
【0085】
テープ圧着動作と同時にカッタ932はテープ切断動作を行う。テープ固定部920の胴体921には前記カッタ932と対応する箇所に段差921aが形成される。この段差921aはカッタ932によるテープ切断動作をさらに容易に行うためのものである。
【0086】
支持ブロック933の下部にはテープ引込部950の上板951に備えられる支持ブレード951bとテープが引き込まれるガイド溝933aが備えられる。また、支持ブロック933の下部にはカッタ932により切断されたテープの終端をテープ固定部920の胴体921の収納溝925内に引き込んで支持するブレード933bが備えられる。
【0087】
前記テーピングユニット90も光ファイバロールを束ねる時使うテープであって同一な材質については優れた接着力を発揮する一方、異なる材質に対しては接着力が除去されるテープを使用する場合を考慮して構成されたものである。従って、テーピングユニット90も再巻取りされた光ファイバを束ねる時使われるテープの種類や接着力によってその構成が違ってくる。すなわち、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様に変形して実施可能である。
【0088】
次いで、前述した構成よりなる装置の動作を説明する。図27は本発明に係る光ファイバ再巻取り装置の全体的な構成を示した斜視図であり、図28は、図27の正面図であり、その作動状態を示した工程図を兼ねる。
【0089】
まず、ペイオフユニット10のボビン11には例えば10km単位で巻取られた光ファイバロールが装着される。この際、ボビン11には多芯光ファイバや単芯光ファイバなど再巻取りが求められる光ファイバが装着される。そして、この光ファイバロールから引き出された光ファイバは張力調節ユニット20とフィーディングユニット30を通じて切断ユニット50に引き込まれた状態のまま維持される。
【0090】
また、テープ供給ユニット80においてはテープ据置機810のリール811に光ファイバロールを束ねるためのテープロールが実装され、該テープロールから引き出されたテープは駆動ローラ821及び支持ローラ822とダンサ824及びガイドバー828を経てテーピングユニット90に引き込まれる。そして、テーピングユニット90においてはテープ供給ユニット80から引き込まれたテープがテーピング機91のテープ引込部950を通じて引き込まれてテープ固定部920に固定される。
【0091】
本発明に係る再巻取り装置を動作させる時、作業者は前述したように制御パネル100を通じて、例えば再巻取り光ファイバの種類、再巻取り長、再巻取り数量などの工程条件を入力し、装置の動作を起動させる。
【0092】
コントローラは作業者が入力する工程条件をメモリに保存し、これに基づき装置全体を制御する。
【0093】
まず、初期起動時にコントローラは各ユニットに備えられるセンサS1〜S7からの検出信号に基づき装置全体を初期化させる。また、再巻取りする光ファイバがトラバーシング制御が必要な単芯光ファイバの場合は図13及び図14においてカムモータ62を駆動してガイドローラ61を外側に引き出し、追って装置の作動時にガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるトラバーシング動作を行う。
【0094】
装置の初期化動作が完了されれば、コントローラは光ファイバに対する再巻取り動作を行う。
【0095】
コントローラはボビンモータ12を駆動してボビン11から光ファイバをペイオフすると共に図5のフィーディングユニット30で駆動モータ314を駆動して駆動ローラ31を回転させることによりテークアップユニット70に対して光ファイバを供給する。フィーディングユニット30から供給される光ファイバはガイドユニット40を通じてテークアップユニット70に供給される。また、この際モータ314の駆動は一定時間、すなわち光ファイバがテークアップユニット70の巻取ホイール71に備えられる引込溝710を介して引き込まれてクランプ713が設けられた位置に到達するまでの時間中駆動される。
【0096】
図16ないし図18のテークアップユニット70において、まず初期状態ではコントローラはアクチュエータ742を駆動して排出機73を巻取ホイール71側に移動させる。排出機73が巻取ホイール71側に移動されれば排出機73の受入溝732内に位置されていた可動ピン714が収納部731の内周面上に位置しつつクランプ713が上側に押し上げられる。この状態は一定時間、すなわち光ファイバがフィーディングユニット30からガイドユニット40を通じて巻取ホイール71の引込溝710に引込まれるまで維持される。
【0097】
光ファイバの引込が完了されれば、コントローラはフィーディングユニット30のモータ314の駆動を停止させると共に、ペイオフユニット10のボビンモータ12の駆動を中止させる。そして、コントローラはテークアップユニット70のアクチュエータ742を駆動して排出機73を初期位置、すなわち駆動モータ72側に復帰させる。排出機73が初期位置に復帰されれば排出機73の内周面上に位置されていた可動ピン714が受入溝732内に引込まれながら弾性部材713aによりクランプ713が下側に下降する。これにより、巻取ホイール71の引込溝710を通じて引き込まれた光ファイバは前記クランプ713と下片712により噛合う。
【0098】
クランプ713による光ファイバの固定が完了されれば、コントローラはペイオフユニット10のボビンモータ12を駆動すると共にテークアップユニット70の駆動モータ72を駆動する。これにより、テークアップユニット70の巻取ホイール71の外周縁上には光ファイバが巻取される。このような巻取動作は一定時間、すなわち作業者により設定された巻取長に該当する光ファイバが巻取ホイール71に巻取られるまで持続される。また、この際駆動モータ72の駆動は低速−高速−低速の順に順次駆動することにより他の装置に対する負荷を減らす方法も望ましい。
【0099】
また、このような巻取動作において、予めトラバーシング機能が設定された場合は前述したようにコントローラによりトラバーシングユニット60のガイドローラ61が外側に引き出される。従って、巻取ホイール71の外周縁に沿って光ファイバが巻き取られる時光ファイバが上側に上昇しつつ前記ガイドローラ61によりガイドされる。そして、コントローラは前記ガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して垂直方向に往復動させることによりトラバーシング動作を行う。
【0100】
前記巻取ホイール71に対する巻取動作が終了されれば、コントローラは駆動モータ72とボビンモータ12の駆動を停止させると共に、テーピングユニット90を駆動して巻取ホイール71に巻取された光ファイバロールに対するテーピング動作を行う。
【0101】
図29及び図30〜35はテーピングユニット90によるテーピング動作を説明するための図であり、特に図29は、テーピングユニット90及びこれに隣接するテークアップユニット70とテープ供給ユニットの関連部分の要部断面図である。
【0102】
図30はテーピング動作が行われる前のテーピングユニット90の動作状態を示す断面図である。前述したようにテーピングユニット90においては初期状態ではテープ供給ユニット80から供給されるテープ(T)がテーピング機91のテープ引込部950を通じて引き込まれてテープ固定部920の収納溝925内に収納される。また、ブラケット911が本体910の外側方向に移動して配されるため、テープ固定部920のカム軸923が弾性バネ923aにより下側に移動する。従って、この状態では固定板926が収納溝925に収納されたテープを押えて固定したまま維持される。
【0103】
前述した状態でテークアップユニット70の巻取ホイール71に対する光ファイバ巻取動作が終了されれば、コントローラはテーピングユニット90のアクチュエータ98を駆動して支持体97を下側に移動させる。前記支持体97が下側に移動されれば、これに結合されているテーピング機91も下側に移動される。
【0104】
前述したようにテーピング機91は本体910とテープ固定部920がn字形となっている。また、テークアップユニット70は巻取ホイール71と固定板715及び排出機73の上側にそれぞれ凹溝711b、715a、73aが備えられる。従って、前記テーピング機91が下側に移動されれば前記テープ固定部920が前記凹溝711b、715a、73aによる空間内に挿入される。結局、図31に示したように、テークアップユニット70の巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロール(R)がテーピング機91の下側に横方向に配されるテープ(T)を押えながら本体910とテープ固定部920とがなすn字形の空間内に進入する。
【0105】
この際、テープ供給ユニット80においては前述したように光ファイバロール(R)がテーピング機91内に進入してテープ(T)を上側に押えると、テーピングユニット90に供給されるテープ(T)の張力が増加しつつダンサ824が下側に回動される。そして、これによりセンサ(S5)によりダンサアーム8241が検出される。
【0106】
コントローラはセンサ(S5)から検出信号が入力されれば、駆動モータ823を駆動してリール811から一定量のテープを引き出すようになり、これによりダンサ824は再び本来の位置に復帰される。
【0107】
テーピングユニット90の下降が終了されれば、コントローラはアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを本体910側に移動させる。これら駆動シャフト911a〜911cが本体910側に移動されれば、図32に示したように第1駆動シャフト911aによりカム924が回動しつつカム軸923が上昇する。
【0108】
また、第2駆動シャフト911bによりテープカッティング部930がテープ固定部920側に移動しつつ圧着ブロック931とテープ固定部920の胴体921との密着によって光ファイバロール(R)を包みながらテープ(T)が相互接着されると共に、カッタ932によりテープ(T)が切断される。
【0109】
また、同時に第3駆動シャフト911cによりストッパ軸941が下側に可動され押圧板943がテープ引込部950内のテープを押圧することによってテープ切断動作中にテープがテープ固定部920側に引き出されることを防止する。
【0110】
次いで、前述した動作によって光ファイバロール(R)に対するテーピングが完了されれば、コントローラはアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを本体910の外側へ移動させる。
【0111】
これにより、第1駆動シャフト911aが本体910の外側に移動しつつテープ固定部920のカム軸923が弾性バネ923aにより下側に下降される。また、第2及び第3駆動シャフト911b、911cの移動によってテープカッティング部930とテープストッパ940も本来の位置に復帰する。
【0112】
そして、コントローラはアクチュエータ96の駆動と共にアクチュエータ98を駆動してテーピングユニット90を上側に上昇させる。この際、アクチュエータ98の駆動はアクチュエータ96が駆動された後一定時間経過した後、すなわちテープカッティング部930が水平方向に移動して光ファイバ 巻取ロールの内側から逸脱した直後に行われる。これはテープストッパ940が作動されている状態でテーピングユニット90が上側に上昇されるようにすることで、テーピングユニット90の上昇時にテープ引込部950から引き出されているテープの終端と巻取ロールに巻かれているテープが不向きに接触してテープ引込部950からテープが引き出されることを防止するためのものである。
【0113】
一方、テーピングユニット90が上昇すれば巻取ホイール71に取り巻かれている光ファイバロールにより、図33に示したようにテープ引出部950から引き出されているテープの終端が下側に垂れた状態になる。
【0114】
従って、コントローラはテーピングユニット90が上昇されれば再びアクチュエータ96を可動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを往復動させることによりテープの終端をテープ固定部920の収納溝925内に固定させる。
【0115】
すなわち、コントローラはテーピングユニット90が上昇されればアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを本体910側に移動させる。これにより、前述した動作と同様に、ストッパ軸941が下側に可動されると共にテープカッティング部930がテープ固定部920側に移動し、またテープ固定部920のカム軸923が上側に上昇する。
【0116】
第2駆動シャフト911bがテープ固定部920側に移動されれば、テープカッティング部930の下側に備えられるブレード933bによりテープ終端が上側に持ち上げられてテープ固定部920の収納溝925の内側に収納される(図34)。
【0117】
そして、以後コントローラはアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを元の位置、すなわち本体910の外側に駆動する。このような動作により第1駆動シャフト911aが本体910の外側に移動すれば、テープ固定部920のカム軸923が弾性バネ923aにより下側に下降しつつ固定板926が収納溝925内に収納されているテープ(T)の終端を収納溝952の内側に押えて固定する。
【0118】
これにより、テーピングユニット90はテーピング作業が行われる前の状態に再び復帰される(図35)。
【0119】
テーピングユニット90によるテーピング作業が終了されれば、コントローラは切断ユニット50のモータ53を駆動して回転式カッタ51を90°回転させることにより光ファイバを切断する。
【0120】
そして、光ファイバ切断が終了されれば、コントローラはテークアップユニット70のアクチュエータ742を駆動して排出機73を巻取ホイール71側に移動させることにより巻取ホイール71に巻き取られた光ファイバロールを外側に離脱させる。
【0121】
この際、前記排出機73が巻取ホイール71側に移動されることによって排出機73の受入溝732内に位置していた可動ピン714が収納部731の内周面上に位置しつつクランプ713が上側に押されて上がる。すなわち、テークアップユニット70も初期状態に復帰される。
【0122】
以降、前述した動作を繰り返して持続的に光ファイバ再巻取り動作が行われ、作業者が入力した数量だけ再巻取り動作が行なわれると、コントローラは全ての再巻取り動作を終了する。
【0123】
一方、図27及び図28において、200は本発明に係る光ファイバ再巻取り装置において巻取られた光ファイバロールを積載するための積載装置であり、300はテークアップユニット70から排出される光ファイバロールを受容して前記積載装置200に自動積載する搬送装置300である。これらは本発明に係る光ファイバ再巻取り装置に補助的に付加して使用するものである。
【0124】
前記積載装置200は光ファイバロールを積載するための多数の据置台210が備えられ、該据置台210はフレーム220により一体的に結合される。そして、前記フレーム220は水平レール230と垂直レール240により上下左右に移動する。
【0125】
また、搬送装置300は回転可能な胴体310が備えられ、この胴体310には上下に可動されるシャフト320が設けられる。該シャフト320の端部には、例えばカム(図示せず)を通じてガイドバー330が結合される。該ガイドバー330はシャフト320が下側に駆動されれば端部が上側に向かうように配され、シャフト320が上側に駆動されれば端部が下側に向かうように配される。
【0126】
前記ガイドバー330の端部はテークアップユニット70から排出される光ファイバロールを収納できるように巻取ホイール71の前面に隣接して配置される。ガイドバー330に一定量の光ファイバロールが収納されれば、胴体310が積載装置200側に回転されると共にシャフト320が上昇する。シャフト320が上昇するようになればガイドバー330が下側に傾斜するので、ガイドバー330に積載された光ファイバロールはガイドバー330から離脱して据置台210に積載される。
【0127】
前記積載装置200と搬送装置300は別の構成が求められないため、その具体的な説明は省く。
【0128】
以上、本発明に係る実施例を説明した。本発明においては光ファイバの再巻取り動作は勿論、そのテーピング作業が全て自動で行われるので、光ファイバ再巻取り作業が極めて容易になることは勿論、その作業時間を大幅に短縮できる。
【0129】
また、前述した実施例は本発明の一つの望ましい構成例を示したもので、本発明はその技術的思想を逸脱しない範囲内で多様に変形させて実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の一実施例による光ファイバ再巻取り装置の外観形状を示した斜視図である。
【図2】図1に示した光ファイバ再巻取り装置の正面図である。
【図3】図1に示した光ファイバ再巻取り装置の平面図である。
【図4】図1に示した光ファイバ再巻取り装置の側面図である。
【図5】図1において光ファイバフィーディングユニット30の外観形状を示した斜視図である。
【図6】光ファイバフィーディングユニット30の分解斜視図である。
【図7】光ファイバフィーディングユニット30を前面パネル2に結合した状態における要部断面図である。
【図8】図1において光ファイバ切断ユニット50の外観形状を示した斜視図である。
【図9】光ファイバ切断ユニット50の分解斜視図である。
【図10】光ファイバ切断ユニット50を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図11】図1において光ファイバガイドユニット40の外観形状を示した斜視図である。
【図12】光ファイバガイドユニット40の分解斜視図である。
【図13】図1においてトラバーシングユニット60の外観形状を示した斜視図である。
【図14】トラバーシングユニット60の分解斜視図である。
【図15】トラバーシングユニット60を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図16】図1においてテークアップユニット70の外観形状を示した斜視図である。
【図17】テークアップユニット70の分解斜視図である。
【図18】テークアップユニット70を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図19】図1においてテープ供給ユニット80の外観形状を示した斜視図である。
【図20】テープ供給ユニット80の分解斜視図である。
【図21】テープ供給ユニット80を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図22】図1においてテーピングユニット90の外観形状を示した斜視図である。
【図23】テーピングユニット90の分解斜視図である。
【図24】テーピングユニット90を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図25】図22ないし図24における光ファイバテーピング機91の分解斜視図である。
【図26】光ファイバテーピング機91の要部断面図である。
【図27】光ファイバ積載装置200と光ファイバロール搬送装置300を含む光ファイバ再巻取り装置の全体的な外観形状を示した斜視図である。
【図28】図27の正面図であり、本発明に係る光ファイバ再巻取り装置の動作を説明するための工程図を兼ねる。
【図29】テーピングユニット90及びこれに隣接するテークアップユニット70とテープ供給ユニットの関連部分の要部断面図である。
【図30】テーピング動作が行われる前のテーピングユニット90の動作状態を示す断面図である。
【図31】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第1の動作状態を示す断面図である。
【図32】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第2の動作状態を示す断面図である。
【図33】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第3の動作状態を示す断面図である。
【図34】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第4の動作状態を示す断面図である。
【図35】テーピング動作が行われた後のテーピングユニット90の復帰状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0131】
1 フレーム
2 前面パネル
10 ペイオフユニット
20 張力調節ユニット
30 フィーディングユニット
40 ガイドユニット
50 切断ユニット
60 トラバーシングユニット
70 テークアップユニット
80 テープ供給ユニット
90 テーピングユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は光ファイバ再巻取り装置に係り、さらに詳しくは光ファイバの巻取量を容易に調節できるのみならず、光ファイバの巻取と巻取られた光ファイバロールに対するテーピング作業が自動に行われるようになっている光ファイバ再巻取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に光ファイバはプラスチックやガラスなどの材質よりなる。光ファイバはコア層とこれを包むクラッド層より構成されるが、ここでコア層は光の伝達通路として使われ、クラッド層はコア層を通じて伝達される光が外部に漏れることを遮断するよう働く。光ファイバに入射された光はクラッド層により全反射しつつコア層を通じて伝達される。光ファイバは入射された光を大きく損失せず長距離伝送できるため、通信分野において主に使用されている。
【0003】
特に、近年インターネットの普及及び使用が活発化し、マルチメディア情報に対する消費者の要求の増加に伴って多様な形態の光伝送システムの開発が行われつつあり、このようなシステムを用いた光ネットワークの構築が盛んである。また、このような光ネットワークの活発な普及と共に多芯光ファイバ、いわゆるリボン光ファイバに対する需要が急増しつつある。
【0004】
リボン光ファイバは多数の光ファイバをリボンコーティング層で包んだ形態で構成される。一般的に、リボン光ファイバは工場から出荷する時にボビンにリボン光ファイバが一定長、例えば10km単位またはそれ以上の長さ単位で巻取られたロール状として提供される。従って、通信事業者の場合はネットワークを構築する場合に光ファイバロールから必要なだけ一定長単位でリボン光ファイバを再巻取りして使う。
【0005】
従来はリボン光ファイバを再巻取りするための適切な装置がなかったため、リボン光ファイバの再巻取りは全く作業者の手作業に依存してきていた。しかし、このような手作業は作業時間が極めて長時間かかり、光ファイバの再巻取り過程でリボン光ファイバが損傷するという問題が発生した。
【0006】
そこで、本出願人及び発明者はリボン光ファイバロールから一定長のリボン光ファイバを自動で再巻取りする装置を開発して出願した。これについては特許文献1に詳細に開示されている。
【0007】
しかし、前述した発明は光ファイバロールから光ファイバを引き出して、これを一定長単位で再巻取りする動作だけが自動で行われるようになっているため、再巻取りされた光ファイバロールにテーピングし、テーピングされたロールを積載する作業のために作業者が常駐しなければならないという問題があった。
【0008】
そして、このような問題点はリボン光ファイバなどの多芯光ファイバに限定されず、一般の単芯光ファイバ再巻取り装置においても同様に発生する。
【特許文献1】韓国特許出願第2005−004871号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前述した事情を勘案して案出されたもので、その目的は光ファイバの再巻取りからテーピング作業に至る一連の作業を自動で行う完全自動方式の光ファイバ再巻取り装置を提供するところにある。
【0010】
本発明の他の目的は多芯光ファイバは勿論、単芯光ファイバも効率的に巻取ることができる光ファイバ再巻取り装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するための本発明に係るリボン光ファイバ再巻取り装置は、大量の光ファイバが巻き取られている光ファイバボビンから一定長の光ファイバを再巻取りする光ファイバ再巻取り装置において、再巻取りするための光ファイバを供給するペイオフユニットと、前記ペイオフユニットから供給される光ファイバをテークアップユニットに供給するフィーディングユニットと、前記ペイオフユニットからフィーディングユニットに供給される光ファイバの張力を一定に維持させる張力調節ユニットと、前記ペイオフユニットから供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニットと、ペイオフユニットから供給される光ファイバを巻取って光ファイバロールを形成するテークアップユニットと、光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニットと、前記テークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニットと、光ファイバ再巻取り動作を制御するコントローラとを含んで構成されることを特徴とする。
【0012】
前記テークアップユニットの前端にはテークアップユニットに引き込まれる光ファイバの引込角度を調整するトラバーシングユニットをさらに備えて構成され、前記トラバーシングユニットはテークアップユニットに供給される光ファイバの搬送経路に設けられて光ファイバの搬送をガイドするガイドローラと、該ガイドローラを光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるカムモータを備えて構成されることを特徴とする。
【0013】
好ましくは、前記フィーディングユニットから引き出される光ファイバをテークアップユニットに案内するガイドユニットをさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、前記テークアップユニットは半円状の上片及び下片が離隔して結合され光ファイバ引込溝が備えられる巻取ホイールと、前記巻取ホイールを回転駆動させる第1駆動モータ、前記巻取ホイールに巻取られる光ファイバロールを巻取ホイールから離脱させる排出機、及び前記排出機を巻取ホイールに対して水平方向に可動する第1アクチュエータとを含んで構成され、前記上片及び下片の中央部分には引込溝に引き込まれる光ファイバを固定するクランプが備えられ、前記クランプは排出機の移動と連動して動作するように構成され、前記巻取ホイールと排出機の上側にはテーピング作業のための凹溝が備えられることを特徴とする。
【0015】
好ましくは、前記テープ供給ユニットはテープロールを回転自在に装着するためのテープ据置機と、前記テープ据置機からテープを引き出して前記テーピングユニットに供給するテープ供給機とを含んで構成され、前記テープ供給機はテープロールからテープを引き出すための第1駆動ローラ及び第1支持ローラと、前記テーピングユニットに供給されるテープの張力によって回動されるダンサ、前記ダンサの回動位置を検出するための第1センサ、及び前記第1駆動ローラを駆動するための第2駆動モータとを含んで構成され、前記コントローラは前記第1センサの検出信号に基づき前記第1駆動モータを駆動制御することを特徴とする。
【0016】
好ましくは、前記テーピングユニットはテークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールに対してテーピング作業を行うテーピング手段と、前記テーピング手段を駆動する第2アクチュエータと、前記テーピング手段と第2アクチュエータが結合される支持体と、前記支持体を上下方向に駆動する第3アクチュエータとを含んで構成されることを特徴とする。
【0017】
好ましくは、前記テーピング手段は、前記第2アクチュエータにより駆動される第1ないし第3シャフトと、テープ供給ユニットから供給されるテープを引き込むためのテープ引込部と、前記第1シャフトと連動して動作すると共に、前記第1シャフトが第1方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープを引き取って固定するテープ固定部と、前記第2シャフトと連動して動作すると共に、前記第2シャフトが第1方向と反対方向である第2方向に駆動される場合に前記光ファイバロールに対するテープ圧着とカッティング動作を行うテープカッティング部と、前記第3シャフトと連動して動作すると共に、前記第3シャフトが第2方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープの搬送を停止させるテープストッパと、前記テープ固定部とテープカッティング部及びテープストッパが結合される本体とを含んで構成されることを特徴とする。
【0018】
好ましくは、前記本体は前記テープ固定部が結合された状態で全体としてn字形になっていることを特徴とする。
【0019】
好ましくは、前記テークアップユニットから排出される光ファイバロールを収納して積載装置に積載する光ファイバロール搬送装置をさらに含んで構成される。
【発明の効果】
【0020】
以上述べたように、本発明によれば、光ファイバの再巻取りからテーピング作業に至る一連の作業を自動で行う完全自動方式の光ファイバ再巻取り装置を具現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面に基づき本発明に係る光ファイバ再巻取り装置を説明する。また、後述する実施例は本発明の一つの望ましい具現例を例示的に示したもので、このような例示は本特許の権利範囲を制限するためのものではない。
【0022】
図1は本発明の一実施例による光ファイバ再巻取り装置の外観形状を示した斜視図である。また、図2は図1に示した装置の正面図であり、図3はその平面図、図4はその側面図である。
【0023】
本発明に係る光ファイバ再巻取り装置は、基本的に、再巻取りするための光ファイバを供給するペイオフユニット(pay−off unit)10と、ペイオフユニット10から供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニット50、ペイオフユニット10から供給される光ファイバを巻取るテークアップユニット70、光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニット80、及びテークアップユニット70により巻取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニット90を備えて構成される。
【0024】
そして、前記ペイオフユニット10と切断ユニット50との間には切断ユニット50に供給される光ファイバの張力を一定に保つための張力調節ユニット20と、光ファイバを、切断ユニット50を通じてテークアップユニット70に供給するフィーディングユニット30が備えられる。また、切断ユニット50とテークアップユニット70との間にはテークアップユニット70に供給される光ファイバをガイドするガイドユニット40と、テークアップユニット70における光ファイバの巻取位置を適切に調節するトラバーシングユニット60が備えられる。
【0025】
前述した各ユニットは装置フレーム1の前面パネル2に固設され、またフィーディングユニット30と切断ユニット50は作業者の安全を考慮して、前面パネル2に設けられた別の収納ボックス3を収容される。
【0026】
また、前記前面パネル2の所定位置には作業者が本装置の動作を制御するための制御パネル100が備えられる。この制御パネル100は、例えばタッチスクリーンで構成される。制御パネル100には本装置の動作をオン/オフするためのオン/オフキーと、緊急に本装置の動作を停止し、次いで再開するための緊急キー、再巻取り光ファイバの種類(例えば本装置を通じて巻取る光ファイバが単芯光ファイバであるか、多芯光ファイバであるか)、生産する再巻取り光ファイバの数量、及び、光ファイバ再巻取り長などの生産情報を入力するための入力キーなどが備えられる。制御パネル100を通じて入力される情報はコントローラ(図示せず)に提供され、コントローラはこの制御パネル100を通じて入力される作業情報に基づき装置全体の動作を制御する。
【0027】
前記ペイオフユニット10は光ファイバが巻き取られているボビン11と、該ボビン11を回転駆動するボビンモータ12及び該ボビンモータ12の回転力を減速する減速器13を含んで構成される。また、前面パネル2のボビン11の上側にはボビン11に巻き取られている光ファイバの量を検出するための超音波センサ110が備えられる。一般的にボビン11が1回転する時ボビン11から引き出される光ファイバの量はボビン11に巻き取られている光ファイバの量によって違ってくる。コントローラはボビンモータ12の駆動をオン/オフ制御すると共に超音波センサ110による検出データに基づき、ボビンモータ12の駆動速度を適宜に調節する。
【0028】
また、張力調節ユニット20はガイドローラ21と張力調節のためのダンサ(dancer)22を備えて構成される。この張力調節ユニット20は一般的な巻取装置に採用される形態のものと同様である。
【0029】
図5は前記収納ボックス3に収納されるフィーディングユニット30の外観形状を示した斜視図であり、図6はその分解斜視図である。また、図7は前記フィーディングユニット30を収納ボックス3に装着した状態の要部断面図である。
【0030】
フィーディングユニット30は駆動ローラ31、支持ローラ32、及びガイドローラ33を備えて構成される。前記駆動ローラ31はスクリュー311を通じてシャフト312に結合され、シャフト312はカップリング313を通じて駆動モータ314に結合される。そして、前記シャフト312は軸受315を通じて前面パネル2に回転自在に支持される。この際、駆動モータ314はコントローラにより駆動が制御される。
【0031】
前記支持ローラ32はシャフト321を通じて支持ブラケット322に回転自在に結合され、支持ブラケット322は摺動部材324を通じて収納ボックス3に上下に揺動可能に結合される。ガイドローラ33は張力調節ユニット20を通じて引き出される光ファイバ(R)が駆動ローラ31と支持ローラ32との間に円滑に引込まれうるようにガイドする。
【0032】
特に、前記支持ブラケット322の上側及び下側にはそれぞれ弾性バネ323a、323bの挿入される挿入溝322a、322bが備えられる。前記弾性バネ323aは収納ボックス3の上側に設けられる回転レバ34により支持され、弾性バネ323bは支持ブラケット322の下側に設けられる据置台325により支持される。弾性バネ323a、323bは駆動ローラ31と支持ローラ32のとの間に引き込まれる光ファイバの厚さと関係なく駆動ローラ31と支持ローラ32を一定圧力で密着させる。そして、この際駆動ローラ31と支持ローラ32との密着力は回転レバ34により適切に調節される。
【0033】
次いで、前記フィーディングユニット30から引き出される光ファイバは、図1に示したように第1及び第2ガイド41、42を含むガイドユニット40を通じてテークアップユニット70に供給される。この際第1及び第2ガイド41、42の間には光ファイバを切断するための切断ユニット50が備えられる。
【0034】
図8は前記切断ユニット50の外観形状を示した斜視図であり、図9はその分解斜視図である。また、図10は切断ユニット50を収納ボックス3に装着した状態における要部断面図である。
【0035】
切断ユニット50は回転式カッタ51と支持体52及び駆動モータ53を備えて構成される。この際、駆動モータ53は例えばステップモータで構成されると共に、コントローラにより駆動が制御される。コントローラは駆動モータ53を90°だけ回転させ光ファイバの切断動作を実行制御する。
【0036】
回転式カッタ51はワッシャ541を通じて軸受54の一側面に密着結合される。この際ワッシャ541は回転式カッタ51を軸受54に対して回転自在に支持すると共に、回転式カッタ51と軸受54との離隔間隔を調節するために使われる。
【0037】
前記駆動モータ53はブラケット55を通じて収納ボックス3に結合される。駆動モータ53のモータ軸には駆動ギア531が結合される。この駆動ギア531には従動ギア532が歯合され、従動ギア532にはスクリュー532aにより従動ギア軸533が結合される。この従動ギア軸533は前記軸受54により支持体52に回転自在に支持されると共に、締結部材534を通じて回転式カッタ51が結合される。
【0038】
一方、前記回転式カッタ51の回転方向に切断支持台56が設けられる。光ファイバの切断は前記切断支持台56と回転式カッタ51の連動によりなる。切断支持台56はその上面の高さが第1及び第2ガイド41、42の高さと同じく設定され、切断ユニット50を通過する光ファイバが水平状態を保てるようになっている。また、切断支持台56は上面が一定角度に傾斜して回転式カッタ51に隣接する側面の高さが反対側面の高さに比べてさらに高くなるように設定される。これにより切断支持台56の上面は回転式カッタ51が回転して光ファイバを切断する際リボン光ファイバに対して水平ブレードとして働く。このような切断構造は光ファイバの切断を容易にし、また光ファイバの切断時に発生する騒音を最小化する。
【0039】
図11はガイドユニット40の外観形状を示した斜視図であり、図12はその分解斜視図である。
【0040】
ガイドユニット40は第1ガイド41と第2ガイド42を含む。これら第1及び第2ガイド41、42は実質的に同じ構造よりなっている。第1及び第2ガイド41、42は全て第1及び第2レール401、402が離隔して結合され上側にガイド溝403が形成されるように構成されている。特に、この際前記第1及び第2レール401、402の間には一定間隔で弾性バネ404が配され、これら弾性バネ404を貫通しつつボルト405が嵌合して第1及び第2レール401、402が締結される。これにより、前記ボルト405を正方向または逆方向に回転させると、第1及び第2レール401、402の間隔が変更されることによってガイド溝403の広さが調整される。これは、本ガイドユニット40を通じて搬送される光ファイバの種類に応じてガイド溝403の幅を調整するためのものである。
【0041】
また、第2ガイド42の上側の一定位置にはガイド溝403を通じて搬送される光ファイバがガイド溝403から外れることを防止するためのガイドローラ406が備えられる。このガイドローラ406は第1レール401の一側に結合された支持部材407に回転自在に結合される。また、前記第1レール401の一側にはガイド支持バー43が螺合し、これらガイド支持バー43は収納ボックス3の背面または前面パネル2にボルト431により結合される。
図13はトラバーシングユニット60の外観形状を示した斜視図であり、図14はその分解斜視図、図15はトラバーシングユニット60を前面パネル2に設けた状態の要部断面図である。
トラバーシングユニット60は後述するテークアップユニット70に供給され巻取られる光ファイバの巻取位置を案内するためのガイドローラ61と、該ガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるカムモータ62を備えて構成される。
【0042】
前記ガイドローラ61とカムモータ62はシャフト63を通じて結合され、シャフト63はブッシュ65を通じて支持体64に結合され支持体64により支持される。前記カムモータ62はブラケット65を通じて前面パネル2に結合される。このカムモータ62はコントローラにより駆動が制御される。コントローラはトラバーシング機能が求められない場合、例えばテークアップユニット70を通じて巻取る光ファイバが多芯光ファイバ、すなわちリボン光ファイバに場合はカムモータ62を制御してガイドローラ61を支持体64側に移動させることにより、ガイドユニット40を通じて引き込まれる光ファイバをテークアップユニット70に直接に印加させる。
そして、トラバーシング機能が求められる場合、例えばテークアップユニット70を通じて巻取る光ファイバが単芯光ファイバの場合はカムモータ62を制御してガイドローラ61を支持体64の外側に移動させることによってガイドユニット40を通じて引き込まれる光ファイバを、ガイドローラ61を通じてテークアップユニット70に供給させる。また、この場合コントローラはテークアップユニット70の駆動と同時にガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させることによりテークアップユニット70による光ファイバの巻取面を平坦にする。勿論、この場合テークアップユニット70を通じて巻取られる光ファイバの種類は図1において作業者が制御パネル100を通じて入力設定するものとする。
【0043】
一方、支持体64とガイドローラ61との間のシャフト63にはスクリュー66aによりセンシング部材66が結合され、これと対応する支持体64の上側にはこのセンシング部材66を検出するためのセンサ(S1)が設けられる。このセンサ(S1)は例えば光センサで構成される。コントローラは光センサ(S1)を通じてセンシング部材66を検出することによりガイドローラ61の位置を初期化させる。
【0044】
図16はテークアップユニット70の外観形状を示した斜視図であり、図17はその分解斜視図、図18はテークアップユニット70を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【0045】
テークアップユニット70はガイドユニット40やトラバーシングユニット60から供給される光ファイバを巻取るための巻取ホイール71と、該巻取ホイール71を回転駆動させる駆動モータ72、前記巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールを巻取ホイール71から押えて排出するための排出機73及び該排出機73を巻取ホイール71に対して水平方向に可動する排出機可動部74を備えて構成される。
【0046】
前記巻取ホイール71は断面が半円状を有する上片711と下片712を含んで構成される。この際上片711と下片712は一定間隔で離隔されて光ファイバの引込のための引込溝710を構成する。前記上片711の下側中央部にはクランプ713を収納するための収納溝711aが形成される。
【0047】
クランプ713は弾性部材713aを通じて上片711の収納溝711aに弾力支持される。クランプ713の下側にはクランプ713を上側に押し上げるための可動ピン714が設けられる。この可動ピン714は後述する排出機73に備えられる受入溝732により下側に可動され前記クランプ713を下側に移動させる。この際、引込溝710を通じて引き込まれる光ファイバがクランプ713により下板712に噛合う。
【0048】
また、前記上片711の上側には凹溝711bが設けられる。この凹溝711bは後述するテーピングユニット90によるテーピング作業のためのものである。
【0049】
前記巻取ホイール71は例えばボルトなどの締結部材により固定板715に結合される。この固定板715の上側にも前記巻取ホイールの上板711の凹溝711bに対応する位置に凹溝715aが設けられる。固定板715は例えばボルトなどの締結部材を通じてシャフト716に結合され、シャフト716はカップリング717を通じて駆動モータ72の駆動軸に結合される。前記駆動モータ72はコントローラにより駆動が制御される。
また、前記固定板715は結合ピン720を通じて排出機73と結合され、固定板715が駆動モータ72により回転する時排出機73が固定板715と共に回転する。前記シャフト716には軸受718が結合される。軸受718は離隔距離を調整するための挿入部材719を通じて前面パネル2に結合され、シャフト716を前面パネル2に対して回転自在に支持する。
【0050】
排出機73は前面に前記巻取ホイール71及び巻取ホイール固定板715を収納するための円形収納部731が設けられる。収納部731の大きさは巻取ホイール71の回転自由度を付与し、本排出機73が巻取ホイール71側に可動された時巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールを巻取ホイール71から外側に排出できる大きさに設定される。
そして、前記収納部731の内周縁の前記可動ピン714に対応する位置には、前述したように巻取ホイール71の可動ピン714を下側に移動させるための受入溝732が設けられ、収納部731の内側には弾性部材733の収納のための収納溝734と前述した結合ピン720を受入れるための受入溝(図示せず)が備えられる。
【0051】
前記排出機73は収納部731に備えられる弾性部材733により巻取ホイール固定板715に弾性的に支持されると共に、Oリング736及びC型クリップ737によりシャフト716上にその位置が設定される。
【0052】
また、排出機73の中心部分にはシャフト716に対して排出機73を可動自在に支持するためのブッシュ738が具備され、排出機73の上側には巻取ホイール71の凹溝711bと対応する位置に凹溝73aが設けられる。この凹溝73aも巻取ホイール71に巻取られる光ファイバロールのテーピング作業のためのものである。
【0053】
排出機可動部74は排出機73を巻取ホイール71側に押えて移動させるための可動部材741と該可動部材741をシャフト716の軸方向に駆動するアクチュエータ742を備えて構成される。前記アクチュエータ742はコントローラによりその駆動が制御される。
【0054】
前記可動部材741はアクチュエータ742の駆動板742aと例えばボルトなどの締結部材が結合される可動板741aと、該可動板741aに一端が例えばボルトなどの締結手段で結合されると共に、他端が前記排出機73側に引き出されるシャフト741bを備える。
【0055】
前記アクチュエータ742はブラケット743を通じて支持体744に結合され、支持体744は例えばボルトなどの締結手段により前面パネル2に結合される。
【0056】
前記支持体744の一側には支持台745、746を通じてそれぞれセンサ(S2、S3)が設けられる。これらセンサ(S2、S3)は例えば光学センサよりなると共に、導線(図示せず)を通じてコントローラに電気的に結合される。ここで、センサ(S2)は駆動板742aの一側に近接配置され駆動板742aの位置を検出する。この検出結果はコントローラがアクチュエータ742の可動位置を検出してアクチュエータ742の可動位置を初期状態に整列するのに使用される。
センサ(S3)は前記シャフト716に位置する突起716aの位置で検出し、この検出結果は駆動モータ72、さらに正確には巻取ホイール71の回転位置を初期状態に整列するのに使われる。
【0057】
図19はテープ供給ユニット80の外観形状を示した斜視図であり、図20はその分解斜視図、図21はテープ供給ユニット80を前面パネルに設けた状態の要部断面図である。
【0058】
テープ供給ユニット80はテープロールを回転自在に装着するためのテープ据置機810と、該テープ据置機810からテープを引き出してテーピングユニット90に供給するテープ供給機820を備える。
【0059】
前記テープ据置機810はテープロールが実装される円形リール811を備える。このリール811は軸受812を通じてリール軸813に結合され、リール軸813は据置台814に着脱自在に据え置きされる。この据置台814はブラケット815を通じて前面パネル2の所定位置に結合される。
【0060】
テープ供給機820はテープ据置機810からテープを引き出すための駆動ローラ821及び支持ローラ822と、前記駆動ローラ821を駆動する駆動モータ823、テーピングユニット90に供給されるテープの張力によって上下に回動されるダンサ824を備えて構成され、このダンサ824を通じて引き出されるテープはガイドバー828を通じてテーピングユニット90に供給される。前記各装置は支持体826を通じて前面パネル2に結合される。
【0061】
駆動ローラ821はシャフト8211を通じてタイミングギア8213に結合され、この際シャフト8211は軸受8214により支持体826に回転自在に支持される。また、駆動モータ823の駆動軸にもタイミングギア8231が結合される。そして、前記両タイミングギア8213、8231はタイミングベルト8232を通じて連結される。前記駆動モータ823はコントローラにより駆動が制御される。
【0062】
支持ローラ822はシャフト8221により支持体826に回転自在に結合される。支持ローラ822は駆動ローラ821と隣接して設けられる。特にシャフト8221が結合される支持体826の結合溝826aは楕円状よりなり、前記結合溝826aと直角方向に収納溝826bが連通される。
この収納溝826bには弾性バネ8222が収納されると共にボルト8223が締結される。前記ボルト8223は弾性バネ8222によりシャフト8221に加わる圧力を調節して駆動ローラ821に対する支持ローラ822の密着力を調整するためのものである。
【0063】
ダンサ824はダンサアーム8241と、該アーム8241の終端に結合され駆動ローラ821を通じて引き出されるテープをガイドするガイドバー8242を含む。前記ダンサアーム8241は結合ピン8243により支持体826に回動自在に結合されると共にテンションバネ8244により上側に付勢される。
【0064】
一方、前記支持体826においてダンサ824が結合される位置の左下側にはダンサ824の回動位置を検出するためのセンサ(S4)が設けられ、このセンサ(S4)に対応してダンサ824にはセンシング突起824aが備えられる。テープ据置機810に据え置きされるテープロールを全部使ってしまってテープ供給機820に引き込まれるテープが遮断されれば、ダンサ824はテンションバネ8244により上側に最大限回動される。
この際、センサ(S4)はダンサ824のセンシング突起824aを検出してその検出信号をコントローラに供給する。そして、コントローラは本光ファイバ再巻取り装置全体の動作を停止させる。
【0065】
前記ガイドバー828はブラケット8281を通じて支持体826の下側に結合される。前記ブラケット8281の上側にはセンサブロック8282が設けられ、これらはボルトなどの締結部材を通じて支持体826の下側に結合される。
特に、前記ブラケット8281の上側にはセンサブロック8282をガイドするためのガイドレール8281aが設けられ、センサブロック8282には前記締結部材に対応する位置に長孔8282aが形成される。これによりセンサブロック8282はブラケット8281の長手方向に沿って一定長だけ移動が可能になる。
【0066】
前記センサブロック8282の一端にはセンサ(S5)が設けられる。このセンサ(S5)はダンサアーム8241の位置を検出するためのもので、例えば光センサで構成される。テープ供給機820から以後のテーピングユニット90に供給されるテープの張力が増加されればダンサアーム8241が下側に回動され、これは前記センサ(S5)により検出される。
前記センサ(S5)による検出信号はコントローラに提供され、コントローラはこの検出信号に基づき駆動モータ823を制御する。勿論、ダンサアーム8241の検出位置はセンサブロック8282をブラケット8281の長手方向に沿って移動させることによって相違になる。
【0067】
前記テープ供給ユニット80は光ファイバロールを束ねる時使うテープであって、同一な材質に対しては優れた接着力を発揮する一方、異なる材質に対しては接着されないテープを使用する場合を考慮して構成されたものである。従って、テープ供給ユニット80は再巻取りされた光ファイバを束ねる時使われるテープの種類や接着力によってその構成が相違になるか、あるいはその採用が留保されうる。
【0068】
図22はテーピングユニット90の外観形状を示した斜視図であり、図23はその分解斜視図、図24はテーピングユニット90を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。また、図25は図24においてテーピング機91に対する部分をさらに具体的に拡大して示した図であり、図26はその要部断面図である。
【0069】
テーピングユニット90は図16の巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールに対してテーピング作業を行うテーピング機91と、該テーピング機91を可動するアクチュエータ96、及びこれらテーピング機91及びアクチュエータ96が装着される支持体97を上下方向に駆動するアクチュエータ98を備えて構成される。ここで、前記アクチュエータ96、98はコントローラにより駆動が制御される。
【0070】
前記アクチュエータ98はブラケット981を通じて支持ブラケット982に結合され、支持ブラケット982は例えばボルトなどの結合部材によって前面パネル2に結合される。支持ブラケット982の一側面にはセンサ(S6)が設けられる。このセンサ(S6)は例えば光学センサで構成される。センサ(S6)は駆動板98aの位置を検出する。センサ(S6)の検出信号はコントローラに供給され、コントローラはこのセンサ検出信号に基づきアクチュエータ98を初期位置状態に整列する。
【0071】
前記アクチュエータ98の駆動板98aには例えばボルトなどの結合部材により支持体97が結合される。この支持体97の垂直板には例えばボルトにより結合板971が結合される。この結合板971にはブラケット961を通じてアクチュエータ96が結合される。また、前記支持体97の一側面にはセンサ(S7)が結合される。
このセンサ(S7)はアクチュエータ96の駆動板96aの位置を検出する。センサ(S7)の検出信号はコントローラに供給され、コントローラはこのセンサ検出信号に基づきアクチュエータ96を初期位置状態に整列する。
【0072】
前記アクチュエータ96は前述したようにテーピング機91を可動するためのものである。このアクチュエータ96の駆動板96aには例えばボルトによりブラケット911が結合される。このブラケット911にはそれぞれテープ固定部920とテープカッティング部930及びテープストッパ940を駆動する第1ないし第3駆動シャフト911a、911b、911cが結合される。
【0073】
前記テープ固定部920はテープ供給ユニット80から供給されるテープの終端を引き取って固定する。前記テープカッティング部930は前記テープ固定部920と連動してテークアップユニット70の巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロールに対してテープ接着動作を行うと共にテープの切断動作を行う。
前記テープストッパ940はテープカッティング部930の駆動時とテーピング動作が終了された後テーピングユニット90の上昇時にテープがテープ引込部950を通じて外側に引き出されることを防止する。
【0074】
前記テープ固定部920とテープカッティング部930及びテープストッパ940は本体910と結合される。
【0075】
本体910は上面に前記第1駆動シャフト911aをガイドするガイドレール910aが備えられる。また、前記支持体97の一側には収納溝97aが設けられ、これに本体910のガイドレール910aが挿入されボルトなどによって固定される。本体910の側面には前記第2及び第3駆動シャフト911b、911cが引き込まれる引込口912、913が形成される。前記第2駆動シャフト911bはブッシュ914により支持される。
【0076】
本体910の側壁下部には前記引込口913と連通される連通孔914が形成される。この連通孔914にはストッパ軸941が挿入される。このストッパ軸941は弾性バネ941aにより付勢される。前記連通孔914の下部にはストッパ軸941の離脱を防止し、前記弾性バネ941aを支持するための締結板942が結合される。そして、前記ストッパ軸941の端部には後述するテープ引込部950に引き込まれるテープを押えてテープの搬送を停止させる押圧板943が押込み固定される。
【0077】
本体910の側壁下部には前述したテープ供給ユニット80から供給されるテープを本装置に引き込むためのテープ引込部950が結合される。このテープ引込部950は上板951と下板952が結合され構成される。特に、下板952の上面には段差部952aが形成され、この段差部952aを通じてテープが引込み及び搬送される。また、上板951には所定位置にテープストッパ940の押圧板943が出入りする貫通孔951aが形成される。
【0078】
また、前記上板951及び下板952にはテープカッティング部930がテープ固定部920側から本来の位置に復帰される時テープがベンディング(bending)されることを最大限防止するための支持ブレード951b、952bが備えられる。
【0079】
図26において、第3駆動シャフト911cは端部に段差部9110が形成され、これにストッパ軸941の上端が当接する。従って、アクチュエータ96が駆動され駆動シャフト911cが本体910の内側に移動されればストッパ軸941が下側に可動される。そして、ストッパ軸941が下降すれば押圧板943がテープ引込部950内のテープを押えることによってテープの搬送を制限する。
【0080】
前記本体910の側面と対向する部分にはテープ固定部920が例えばボルトなどの締結部材を通じて本体910の上板に結合される。このテープ固定部920は本体910と共に全体的にn字形となっている。テープ固定部920の胴体921はテーピング作業時に後述するテープカッティング部930に対して支持台の役割を担う。
【0081】
前記胴体921の中央部にはカム軸923が上下に移動自在に挿入される貫通孔922が形成される。カム軸923は弾性バネ923aにより本体910の上板に弾性的に支持される。前記カム軸923の上端にはカム924が結合される。このカム924は第1駆動シャフト911aにより駆動される。
前記胴体920の下部にはテープ引込部950を通じて引き込まれるテープを収納するための収納溝925が形成される。前記カム軸923の下端には前記収納溝925に引き込まれるテープを押えて固定するための固定板926が結合される。
【0082】
アクチュエータ96が可動され第1駆動シャフト911aが本体910側に移動されれば、第1駆動シャフト911aによりカム924が回動しつつカム軸923が上昇される。また、第1駆動シャフト911aが本体910の内側から外側方向に移動されれば、カム924が本来の位置に回動されると共に弾性バネ923aによってカム軸923が下降する。
そして、カム軸923が下側に下降されれば、これと共に固定板926が下側に下降して収納溝952に引き込まれたテープを押えて固定する。
【0083】
テープカッティング部930はテープ圧着ブロック931とカッタ932及び支持ブロック933を備えて構成される。
【0084】
前記テープ圧着ブロック931は第2駆動シャフト911bに固着され、例えばボルトなどの締結部材によりテープ圧着ブロック931の下部にカッタ932と支持ブロック933が順次結合される。アクチュエータ96が駆動され第2駆動シャフト911bが本体910側に移動されれば、これと共にテープカッティング部930がテープ固定部920側に移動される。この際、テープ圧着ブロック931はテープ固定部920の胴体921と共に光ファイバロールに対するテープ圧着を行う。
【0085】
テープ圧着動作と同時にカッタ932はテープ切断動作を行う。テープ固定部920の胴体921には前記カッタ932と対応する箇所に段差921aが形成される。この段差921aはカッタ932によるテープ切断動作をさらに容易に行うためのものである。
【0086】
支持ブロック933の下部にはテープ引込部950の上板951に備えられる支持ブレード951bとテープが引き込まれるガイド溝933aが備えられる。また、支持ブロック933の下部にはカッタ932により切断されたテープの終端をテープ固定部920の胴体921の収納溝925内に引き込んで支持するブレード933bが備えられる。
【0087】
前記テーピングユニット90も光ファイバロールを束ねる時使うテープであって同一な材質については優れた接着力を発揮する一方、異なる材質に対しては接着力が除去されるテープを使用する場合を考慮して構成されたものである。従って、テーピングユニット90も再巻取りされた光ファイバを束ねる時使われるテープの種類や接着力によってその構成が違ってくる。すなわち、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様に変形して実施可能である。
【0088】
次いで、前述した構成よりなる装置の動作を説明する。図27は本発明に係る光ファイバ再巻取り装置の全体的な構成を示した斜視図であり、図28は、図27の正面図であり、その作動状態を示した工程図を兼ねる。
【0089】
まず、ペイオフユニット10のボビン11には例えば10km単位で巻取られた光ファイバロールが装着される。この際、ボビン11には多芯光ファイバや単芯光ファイバなど再巻取りが求められる光ファイバが装着される。そして、この光ファイバロールから引き出された光ファイバは張力調節ユニット20とフィーディングユニット30を通じて切断ユニット50に引き込まれた状態のまま維持される。
【0090】
また、テープ供給ユニット80においてはテープ据置機810のリール811に光ファイバロールを束ねるためのテープロールが実装され、該テープロールから引き出されたテープは駆動ローラ821及び支持ローラ822とダンサ824及びガイドバー828を経てテーピングユニット90に引き込まれる。そして、テーピングユニット90においてはテープ供給ユニット80から引き込まれたテープがテーピング機91のテープ引込部950を通じて引き込まれてテープ固定部920に固定される。
【0091】
本発明に係る再巻取り装置を動作させる時、作業者は前述したように制御パネル100を通じて、例えば再巻取り光ファイバの種類、再巻取り長、再巻取り数量などの工程条件を入力し、装置の動作を起動させる。
【0092】
コントローラは作業者が入力する工程条件をメモリに保存し、これに基づき装置全体を制御する。
【0093】
まず、初期起動時にコントローラは各ユニットに備えられるセンサS1〜S7からの検出信号に基づき装置全体を初期化させる。また、再巻取りする光ファイバがトラバーシング制御が必要な単芯光ファイバの場合は図13及び図14においてカムモータ62を駆動してガイドローラ61を外側に引き出し、追って装置の作動時にガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるトラバーシング動作を行う。
【0094】
装置の初期化動作が完了されれば、コントローラは光ファイバに対する再巻取り動作を行う。
【0095】
コントローラはボビンモータ12を駆動してボビン11から光ファイバをペイオフすると共に図5のフィーディングユニット30で駆動モータ314を駆動して駆動ローラ31を回転させることによりテークアップユニット70に対して光ファイバを供給する。フィーディングユニット30から供給される光ファイバはガイドユニット40を通じてテークアップユニット70に供給される。また、この際モータ314の駆動は一定時間、すなわち光ファイバがテークアップユニット70の巻取ホイール71に備えられる引込溝710を介して引き込まれてクランプ713が設けられた位置に到達するまでの時間中駆動される。
【0096】
図16ないし図18のテークアップユニット70において、まず初期状態ではコントローラはアクチュエータ742を駆動して排出機73を巻取ホイール71側に移動させる。排出機73が巻取ホイール71側に移動されれば排出機73の受入溝732内に位置されていた可動ピン714が収納部731の内周面上に位置しつつクランプ713が上側に押し上げられる。この状態は一定時間、すなわち光ファイバがフィーディングユニット30からガイドユニット40を通じて巻取ホイール71の引込溝710に引込まれるまで維持される。
【0097】
光ファイバの引込が完了されれば、コントローラはフィーディングユニット30のモータ314の駆動を停止させると共に、ペイオフユニット10のボビンモータ12の駆動を中止させる。そして、コントローラはテークアップユニット70のアクチュエータ742を駆動して排出機73を初期位置、すなわち駆動モータ72側に復帰させる。排出機73が初期位置に復帰されれば排出機73の内周面上に位置されていた可動ピン714が受入溝732内に引込まれながら弾性部材713aによりクランプ713が下側に下降する。これにより、巻取ホイール71の引込溝710を通じて引き込まれた光ファイバは前記クランプ713と下片712により噛合う。
【0098】
クランプ713による光ファイバの固定が完了されれば、コントローラはペイオフユニット10のボビンモータ12を駆動すると共にテークアップユニット70の駆動モータ72を駆動する。これにより、テークアップユニット70の巻取ホイール71の外周縁上には光ファイバが巻取される。このような巻取動作は一定時間、すなわち作業者により設定された巻取長に該当する光ファイバが巻取ホイール71に巻取られるまで持続される。また、この際駆動モータ72の駆動は低速−高速−低速の順に順次駆動することにより他の装置に対する負荷を減らす方法も望ましい。
【0099】
また、このような巻取動作において、予めトラバーシング機能が設定された場合は前述したようにコントローラによりトラバーシングユニット60のガイドローラ61が外側に引き出される。従って、巻取ホイール71の外周縁に沿って光ファイバが巻き取られる時光ファイバが上側に上昇しつつ前記ガイドローラ61によりガイドされる。そして、コントローラは前記ガイドローラ61を光ファイバの搬送方向に対して垂直方向に往復動させることによりトラバーシング動作を行う。
【0100】
前記巻取ホイール71に対する巻取動作が終了されれば、コントローラは駆動モータ72とボビンモータ12の駆動を停止させると共に、テーピングユニット90を駆動して巻取ホイール71に巻取された光ファイバロールに対するテーピング動作を行う。
【0101】
図29及び図30〜35はテーピングユニット90によるテーピング動作を説明するための図であり、特に図29は、テーピングユニット90及びこれに隣接するテークアップユニット70とテープ供給ユニットの関連部分の要部断面図である。
【0102】
図30はテーピング動作が行われる前のテーピングユニット90の動作状態を示す断面図である。前述したようにテーピングユニット90においては初期状態ではテープ供給ユニット80から供給されるテープ(T)がテーピング機91のテープ引込部950を通じて引き込まれてテープ固定部920の収納溝925内に収納される。また、ブラケット911が本体910の外側方向に移動して配されるため、テープ固定部920のカム軸923が弾性バネ923aにより下側に移動する。従って、この状態では固定板926が収納溝925に収納されたテープを押えて固定したまま維持される。
【0103】
前述した状態でテークアップユニット70の巻取ホイール71に対する光ファイバ巻取動作が終了されれば、コントローラはテーピングユニット90のアクチュエータ98を駆動して支持体97を下側に移動させる。前記支持体97が下側に移動されれば、これに結合されているテーピング機91も下側に移動される。
【0104】
前述したようにテーピング機91は本体910とテープ固定部920がn字形となっている。また、テークアップユニット70は巻取ホイール71と固定板715及び排出機73の上側にそれぞれ凹溝711b、715a、73aが備えられる。従って、前記テーピング機91が下側に移動されれば前記テープ固定部920が前記凹溝711b、715a、73aによる空間内に挿入される。結局、図31に示したように、テークアップユニット70の巻取ホイール71に巻取られた光ファイバロール(R)がテーピング機91の下側に横方向に配されるテープ(T)を押えながら本体910とテープ固定部920とがなすn字形の空間内に進入する。
【0105】
この際、テープ供給ユニット80においては前述したように光ファイバロール(R)がテーピング機91内に進入してテープ(T)を上側に押えると、テーピングユニット90に供給されるテープ(T)の張力が増加しつつダンサ824が下側に回動される。そして、これによりセンサ(S5)によりダンサアーム8241が検出される。
【0106】
コントローラはセンサ(S5)から検出信号が入力されれば、駆動モータ823を駆動してリール811から一定量のテープを引き出すようになり、これによりダンサ824は再び本来の位置に復帰される。
【0107】
テーピングユニット90の下降が終了されれば、コントローラはアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを本体910側に移動させる。これら駆動シャフト911a〜911cが本体910側に移動されれば、図32に示したように第1駆動シャフト911aによりカム924が回動しつつカム軸923が上昇する。
【0108】
また、第2駆動シャフト911bによりテープカッティング部930がテープ固定部920側に移動しつつ圧着ブロック931とテープ固定部920の胴体921との密着によって光ファイバロール(R)を包みながらテープ(T)が相互接着されると共に、カッタ932によりテープ(T)が切断される。
【0109】
また、同時に第3駆動シャフト911cによりストッパ軸941が下側に可動され押圧板943がテープ引込部950内のテープを押圧することによってテープ切断動作中にテープがテープ固定部920側に引き出されることを防止する。
【0110】
次いで、前述した動作によって光ファイバロール(R)に対するテーピングが完了されれば、コントローラはアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを本体910の外側へ移動させる。
【0111】
これにより、第1駆動シャフト911aが本体910の外側に移動しつつテープ固定部920のカム軸923が弾性バネ923aにより下側に下降される。また、第2及び第3駆動シャフト911b、911cの移動によってテープカッティング部930とテープストッパ940も本来の位置に復帰する。
【0112】
そして、コントローラはアクチュエータ96の駆動と共にアクチュエータ98を駆動してテーピングユニット90を上側に上昇させる。この際、アクチュエータ98の駆動はアクチュエータ96が駆動された後一定時間経過した後、すなわちテープカッティング部930が水平方向に移動して光ファイバ 巻取ロールの内側から逸脱した直後に行われる。これはテープストッパ940が作動されている状態でテーピングユニット90が上側に上昇されるようにすることで、テーピングユニット90の上昇時にテープ引込部950から引き出されているテープの終端と巻取ロールに巻かれているテープが不向きに接触してテープ引込部950からテープが引き出されることを防止するためのものである。
【0113】
一方、テーピングユニット90が上昇すれば巻取ホイール71に取り巻かれている光ファイバロールにより、図33に示したようにテープ引出部950から引き出されているテープの終端が下側に垂れた状態になる。
【0114】
従って、コントローラはテーピングユニット90が上昇されれば再びアクチュエータ96を可動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを往復動させることによりテープの終端をテープ固定部920の収納溝925内に固定させる。
【0115】
すなわち、コントローラはテーピングユニット90が上昇されればアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを本体910側に移動させる。これにより、前述した動作と同様に、ストッパ軸941が下側に可動されると共にテープカッティング部930がテープ固定部920側に移動し、またテープ固定部920のカム軸923が上側に上昇する。
【0116】
第2駆動シャフト911bがテープ固定部920側に移動されれば、テープカッティング部930の下側に備えられるブレード933bによりテープ終端が上側に持ち上げられてテープ固定部920の収納溝925の内側に収納される(図34)。
【0117】
そして、以後コントローラはアクチュエータ96を駆動して第1ないし第3駆動シャフト911a〜911cを元の位置、すなわち本体910の外側に駆動する。このような動作により第1駆動シャフト911aが本体910の外側に移動すれば、テープ固定部920のカム軸923が弾性バネ923aにより下側に下降しつつ固定板926が収納溝925内に収納されているテープ(T)の終端を収納溝952の内側に押えて固定する。
【0118】
これにより、テーピングユニット90はテーピング作業が行われる前の状態に再び復帰される(図35)。
【0119】
テーピングユニット90によるテーピング作業が終了されれば、コントローラは切断ユニット50のモータ53を駆動して回転式カッタ51を90°回転させることにより光ファイバを切断する。
【0120】
そして、光ファイバ切断が終了されれば、コントローラはテークアップユニット70のアクチュエータ742を駆動して排出機73を巻取ホイール71側に移動させることにより巻取ホイール71に巻き取られた光ファイバロールを外側に離脱させる。
【0121】
この際、前記排出機73が巻取ホイール71側に移動されることによって排出機73の受入溝732内に位置していた可動ピン714が収納部731の内周面上に位置しつつクランプ713が上側に押されて上がる。すなわち、テークアップユニット70も初期状態に復帰される。
【0122】
以降、前述した動作を繰り返して持続的に光ファイバ再巻取り動作が行われ、作業者が入力した数量だけ再巻取り動作が行なわれると、コントローラは全ての再巻取り動作を終了する。
【0123】
一方、図27及び図28において、200は本発明に係る光ファイバ再巻取り装置において巻取られた光ファイバロールを積載するための積載装置であり、300はテークアップユニット70から排出される光ファイバロールを受容して前記積載装置200に自動積載する搬送装置300である。これらは本発明に係る光ファイバ再巻取り装置に補助的に付加して使用するものである。
【0124】
前記積載装置200は光ファイバロールを積載するための多数の据置台210が備えられ、該据置台210はフレーム220により一体的に結合される。そして、前記フレーム220は水平レール230と垂直レール240により上下左右に移動する。
【0125】
また、搬送装置300は回転可能な胴体310が備えられ、この胴体310には上下に可動されるシャフト320が設けられる。該シャフト320の端部には、例えばカム(図示せず)を通じてガイドバー330が結合される。該ガイドバー330はシャフト320が下側に駆動されれば端部が上側に向かうように配され、シャフト320が上側に駆動されれば端部が下側に向かうように配される。
【0126】
前記ガイドバー330の端部はテークアップユニット70から排出される光ファイバロールを収納できるように巻取ホイール71の前面に隣接して配置される。ガイドバー330に一定量の光ファイバロールが収納されれば、胴体310が積載装置200側に回転されると共にシャフト320が上昇する。シャフト320が上昇するようになればガイドバー330が下側に傾斜するので、ガイドバー330に積載された光ファイバロールはガイドバー330から離脱して据置台210に積載される。
【0127】
前記積載装置200と搬送装置300は別の構成が求められないため、その具体的な説明は省く。
【0128】
以上、本発明に係る実施例を説明した。本発明においては光ファイバの再巻取り動作は勿論、そのテーピング作業が全て自動で行われるので、光ファイバ再巻取り作業が極めて容易になることは勿論、その作業時間を大幅に短縮できる。
【0129】
また、前述した実施例は本発明の一つの望ましい構成例を示したもので、本発明はその技術的思想を逸脱しない範囲内で多様に変形させて実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の一実施例による光ファイバ再巻取り装置の外観形状を示した斜視図である。
【図2】図1に示した光ファイバ再巻取り装置の正面図である。
【図3】図1に示した光ファイバ再巻取り装置の平面図である。
【図4】図1に示した光ファイバ再巻取り装置の側面図である。
【図5】図1において光ファイバフィーディングユニット30の外観形状を示した斜視図である。
【図6】光ファイバフィーディングユニット30の分解斜視図である。
【図7】光ファイバフィーディングユニット30を前面パネル2に結合した状態における要部断面図である。
【図8】図1において光ファイバ切断ユニット50の外観形状を示した斜視図である。
【図9】光ファイバ切断ユニット50の分解斜視図である。
【図10】光ファイバ切断ユニット50を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図11】図1において光ファイバガイドユニット40の外観形状を示した斜視図である。
【図12】光ファイバガイドユニット40の分解斜視図である。
【図13】図1においてトラバーシングユニット60の外観形状を示した斜視図である。
【図14】トラバーシングユニット60の分解斜視図である。
【図15】トラバーシングユニット60を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図16】図1においてテークアップユニット70の外観形状を示した斜視図である。
【図17】テークアップユニット70の分解斜視図である。
【図18】テークアップユニット70を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図19】図1においてテープ供給ユニット80の外観形状を示した斜視図である。
【図20】テープ供給ユニット80の分解斜視図である。
【図21】テープ供給ユニット80を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図22】図1においてテーピングユニット90の外観形状を示した斜視図である。
【図23】テーピングユニット90の分解斜視図である。
【図24】テーピングユニット90を前面パネル2に設けた状態における要部断面図である。
【図25】図22ないし図24における光ファイバテーピング機91の分解斜視図である。
【図26】光ファイバテーピング機91の要部断面図である。
【図27】光ファイバ積載装置200と光ファイバロール搬送装置300を含む光ファイバ再巻取り装置の全体的な外観形状を示した斜視図である。
【図28】図27の正面図であり、本発明に係る光ファイバ再巻取り装置の動作を説明するための工程図を兼ねる。
【図29】テーピングユニット90及びこれに隣接するテークアップユニット70とテープ供給ユニットの関連部分の要部断面図である。
【図30】テーピング動作が行われる前のテーピングユニット90の動作状態を示す断面図である。
【図31】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第1の動作状態を示す断面図である。
【図32】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第2の動作状態を示す断面図である。
【図33】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第3の動作状態を示す断面図である。
【図34】テーピング動作が行われる際のテーピングユニット90の第4の動作状態を示す断面図である。
【図35】テーピング動作が行われた後のテーピングユニット90の復帰状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0131】
1 フレーム
2 前面パネル
10 ペイオフユニット
20 張力調節ユニット
30 フィーディングユニット
40 ガイドユニット
50 切断ユニット
60 トラバーシングユニット
70 テークアップユニット
80 テープ供給ユニット
90 テーピングユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大量の光ファイバが巻き取られている光ファイバボビンから一定長の光ファイバを再巻取りする光ファイバ再巻取り装置において、
再巻取りするための光ファイバを供給するペイオフユニットと、
前記ペイオフユニットから供給される光ファイバをテークアップユニットに供給するフィーディングユニットと、
前記ペイオフユニットからフィーディングユニットに供給される光ファイバの張力を一定に維持させる張力調節ユニットと、
前記ペイオフユニットから供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニットと、
ペイオフユニットから供給される光ファイバを巻取って光ファイバロールを形成するテークアップユニットと、
光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニットと、
前記テークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニットと、
光ファイバ再巻取り動作を制御するコントローラとを含んで構成されることを特徴とする光ファイバ再巻取り装置。
【請求項2】
前記テークアップユニットの前端にはテークアップユニットに引き込まれる光ファイバの引込角度を調整するトラバーシングユニットをさらに備えて構成され、
前記トラバーシングユニットはテークアップユニットに供給される光ファイバの搬送経路に設けられて光ファイバの搬送をガイドするガイドローラと、該ガイドローラを光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるカムモータを備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項3】
前記フィーディングユニットから引き出される光ファイバをテークアップユニットに案内するガイドユニットをさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項4】
前記テークアップユニットは半円状の上片及び下片が離隔して結合され光ファイバ引込溝が備えられる巻取ホイールと、前記巻取ホイールを回転駆動させる第1駆動モータ、前記巻取ホイールに巻取られる光ファイバロールを巻取ホイールから離脱させる排出機、及び前記排出機を巻取ホイールに対して水平方向に可動する第1アクチュエータとを含んで構成され、
前記上片及び下片の中央部分には引込溝に引き込まれる光ファイバを固定するクランプが備えられ、
前記クランプは排出機の移動と連動して動作するように構成され、
前記巻取ホイールと排出機の上側にはテーピング作業のための凹溝が備えられることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項5】
前記テープ供給ユニットはテープロールを回転自在に装着するためのテープ据置機と、前記テープ据置機からテープを引き出して前記テーピングユニットに供給するテープ供給機を含んで構成され、
前記テープ供給機はテープロールからテープを引き出すための第1駆動ローラ及び第1支持ローラと、前記テーピングユニットに供給されるテープの張力によって回動されるダンサ、前記ダンサの回動位置を検出するための第1センサ、及び前記第1駆動ローラを駆動するための第2駆動モータを含んで構成され、
前記コントローラは前記第1センサの検出信号に基づき前記第1駆動モータを駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項6】
前記テーピングユニットはテークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールに対してテーピング作業を行うテーピング手段と、
前記テーピング手段を駆動する第2アクチュエータと、
前記テーピング手段と第2アクチュエータが結合される支持体と、
前記支持体を上下方向に駆動する第3アクチュエータとを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項7】
前記テーピング手段は、
前記第2アクチュエータにより駆動される第1ないし第3シャフトと、
テープ供給ユニットから供給されるテープを引き込むためのテープ引込部と、
前記第1シャフトと連動して動作すると共に、前記第1シャフトが第1方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープを引き取って固定するテープ固定部と、
前記第2シャフトと連動して動作すると共に、前記第2シャフトが第1方向と反対方向である第2方向に駆動される場合に前記光ファイバロールに対するテープ圧着とカッティング動作を行うテープカッティング部と、
前記第3シャフトと連動して動作すると共に、前記第3シャフトが第2方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープの搬送を停止させるテープストッパと、
前記テープ固定部とテープカッティング部及びテープストッパが結合される本体とを含んで構成されることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項8】
前記本体は前記テープ固定部が結合された状態で全体としてn字形になっていることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項9】
前記テークアップユニットから排出される光ファイバロールを収納して積載装置に積載する光ファイバロール搬送装置をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項1】
大量の光ファイバが巻き取られている光ファイバボビンから一定長の光ファイバを再巻取りする光ファイバ再巻取り装置において、
再巻取りするための光ファイバを供給するペイオフユニットと、
前記ペイオフユニットから供給される光ファイバをテークアップユニットに供給するフィーディングユニットと、
前記ペイオフユニットからフィーディングユニットに供給される光ファイバの張力を一定に維持させる張力調節ユニットと、
前記ペイオフユニットから供給される光ファイバを一定長単位で切断する切断ユニットと、
ペイオフユニットから供給される光ファイバを巻取って光ファイバロールを形成するテークアップユニットと、
光ファイバロールのテーピングのためのテープを供給するテープ供給ユニットと、
前記テークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールをテーピングするテーピングユニットと、
光ファイバ再巻取り動作を制御するコントローラとを含んで構成されることを特徴とする光ファイバ再巻取り装置。
【請求項2】
前記テークアップユニットの前端にはテークアップユニットに引き込まれる光ファイバの引込角度を調整するトラバーシングユニットをさらに備えて構成され、
前記トラバーシングユニットはテークアップユニットに供給される光ファイバの搬送経路に設けられて光ファイバの搬送をガイドするガイドローラと、該ガイドローラを光ファイバの搬送方向に対して直角方向に往復動させるカムモータを備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項3】
前記フィーディングユニットから引き出される光ファイバをテークアップユニットに案内するガイドユニットをさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項4】
前記テークアップユニットは半円状の上片及び下片が離隔して結合され光ファイバ引込溝が備えられる巻取ホイールと、前記巻取ホイールを回転駆動させる第1駆動モータ、前記巻取ホイールに巻取られる光ファイバロールを巻取ホイールから離脱させる排出機、及び前記排出機を巻取ホイールに対して水平方向に可動する第1アクチュエータとを含んで構成され、
前記上片及び下片の中央部分には引込溝に引き込まれる光ファイバを固定するクランプが備えられ、
前記クランプは排出機の移動と連動して動作するように構成され、
前記巻取ホイールと排出機の上側にはテーピング作業のための凹溝が備えられることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項5】
前記テープ供給ユニットはテープロールを回転自在に装着するためのテープ据置機と、前記テープ据置機からテープを引き出して前記テーピングユニットに供給するテープ供給機を含んで構成され、
前記テープ供給機はテープロールからテープを引き出すための第1駆動ローラ及び第1支持ローラと、前記テーピングユニットに供給されるテープの張力によって回動されるダンサ、前記ダンサの回動位置を検出するための第1センサ、及び前記第1駆動ローラを駆動するための第2駆動モータを含んで構成され、
前記コントローラは前記第1センサの検出信号に基づき前記第1駆動モータを駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項6】
前記テーピングユニットはテークアップユニットにより巻取られた光ファイバロールに対してテーピング作業を行うテーピング手段と、
前記テーピング手段を駆動する第2アクチュエータと、
前記テーピング手段と第2アクチュエータが結合される支持体と、
前記支持体を上下方向に駆動する第3アクチュエータとを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項7】
前記テーピング手段は、
前記第2アクチュエータにより駆動される第1ないし第3シャフトと、
テープ供給ユニットから供給されるテープを引き込むためのテープ引込部と、
前記第1シャフトと連動して動作すると共に、前記第1シャフトが第1方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープを引き取って固定するテープ固定部と、
前記第2シャフトと連動して動作すると共に、前記第2シャフトが第1方向と反対方向である第2方向に駆動される場合に前記光ファイバロールに対するテープ圧着とカッティング動作を行うテープカッティング部と、
前記第3シャフトと連動して動作すると共に、前記第3シャフトが第2方向に駆動される場合に前記テープ引込部を通じて引き込まれるテープの搬送を停止させるテープストッパと、
前記テープ固定部とテープカッティング部及びテープストッパが結合される本体とを含んで構成されることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項8】
前記本体は前記テープ固定部が結合された状態で全体としてn字形になっていることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【請求項9】
前記テークアップユニットから排出される光ファイバロールを収納して積載装置に積載する光ファイバロール搬送装置をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ再巻取り装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【公開番号】特開2007−254156(P2007−254156A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77737(P2007−77737)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(507095644)
【出願人】(507095839)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(507095644)
【出願人】(507095839)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]