説明

光増幅装置及び光増幅方法

【課題】 光バースト信号を用いる光ネットワークにおいて、光サージを抑圧する光増幅装置を提供する。
【解決手段】入力光信号を増幅する光増幅装置において、入力光信号の強度を測定する光検出器(PD)62及び利得抑圧用光源制御部63と、入力光信号と偏波が直交する利得抑圧光を発生させる利得抑圧用光源64と、利得抑圧用光源64を動作させる利得抑圧用光源制御部63と、入力光信号と利得抑圧光とを偏波合成する光偏波カプラ(PBS)65と、光偏波カプラ(PBS)65による偏波合成の結果得られた光信号を、偏波保持光ファイバ43を媒体として増幅する光増幅器52と、光増幅器52により増幅された光信号を、出力光信号と利得抑圧光に偏波分離する光偏波スプリッタ(PBS)53とを備え、利得抑圧用光源制御部63は、測定された入力光信号の強度が規定値よりも小さいときに、利得抑圧用光源64を動作させて、利得抑圧光を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光増幅装置及び光増幅方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ネットワークを広域化するためには、光増幅器が必要となる。光ネットワークでは、エルビウムなどをドープした光ファイバを媒体とする光増幅器が広く用いられている。
【0003】
しかしながら、近年検討が盛んに行われている、PON(Passive Optical Network)やOBS(Optical Burst Switching)のような、断続的な光バースト信号を用いる光ネットワークでは、光増幅器から光サージが発生する問題がある。
【0004】
光増幅器では、エルビウムなどをドープした光ファイバに励起光が入射されることによって準安定準位と基底準位の間に反転分布が作り出され、これが入力光に対する利得となる。
【0005】
幹線系などで用いられる光ネットワークでは、入力光信号が常に存在する状態となるので、ほぼ一定の安定した利得を維持することができる。しかしながら、光バースト信号を用いる光ネットワークでは、データ重なりを防ぐために、入力光信号が存在しない無信号期間が規定されている。無信号期間にも励起光が入力され続けられると、準安定準位と基底準位の間に過剰なポピュレーション差が生じ、無信号期間の後の光バースト信号の先頭部において過剰な利得が与えられ、いわゆる光サージが発生する。
【0006】
このように光サージが発生すると安定した光伝送特性を得ることができないばかりか、瞬間的に規定以上の光レベルが出力されるので、光増幅器や光増幅器の後段に設けられる光受光部を破損させる可能がある。
【0007】
そこで、無信号期間における励起光のレベルを制限する光増幅装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0008】
図1は、無信号期間における励起光のレベルを制限する光増幅装置の構成例を示す図である。この光増幅装置は、光増幅器1、光検出器(Photo Detector:PD)2、及び励起用光源制御部3から構成されている。
【0009】
光増幅器1は、励起用光源11、光合波器(Wavelength Division Multiplexer
:WDM)12、増幅用光ファイバ13、及び光分波器(WDM)14から構成されている。
【0010】
励起用光源11は、励起用光源制御部3の制御に従って、励起光を光合波器(WDM)12に出射する。入力光信号と励起光は光合波器(WDM)12に入力され、そこで合波されて、増幅用光ファイバ13に入力される。増幅用光ファイバ13は、エルビウムなどがドープされている光増幅素子であって、光合波器(WDM)12からの入力を増幅させ、光分波器(WDM)14に出力する。光分波器(WDM)14は、増幅用光ファイバ13の出力を、出力光信号と励起光に分波する。出力光信号は、後段の受光素子に出射される。
【0011】
光検出器(PD)2は、光増幅器1の増幅用光ファイバ13の側面から出る自然放出光の強度を検出し、検出結果を励起用光源制御部3に出力する。
【0012】
励起用光源制御部3は、光検出器(PD)2から出力される自然放出光の強度をモニタし、自然放出光の強度が所定の規定値を超えた場合、光増幅器1の励起用光源11をオフにする。これにより励起用光源11からの励起光の出射が停止する。
【0013】
光増幅器1の増幅用光ファイバ13の内部で起きる準安定準位から基底準位への遷移には、入力光信号の強度に比例する誘導放出光と、入力光信号の強度に依存しない自然放出光がある。両者は準安定準位と基底準位の間のポピュレーション差に比例する。従って自然放出光の強度をモニタすればポピュレーション差が過剰になったことを検知することが可能となる。
【0014】
そこで、このように、励起用光源制御部3が、光増幅器1の増幅用光ファイバ13から出る自然放出光の強度をモニタし、自然放出光の強度が規定値を超えたと判定した場合は、ポピュレーション差が過剰になったと判定して、励起用光源11をオフにするようにしたので、無信号期間における励起光の出射を制限し、過剰なポピュレーション差が生じないようにすることができる。即ち光バースト信号に対する光サージを抑圧することができる。
【0015】
【特許文献1】特開平8−65249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら上述した光増幅装置では、自然放出光を光増幅器1の増幅用光ファイバ13から得るために増幅用光ファイバ13の被覆の一部を除去したり、励起用光源11の出力を励起用光源制御部3の制御によりオン又はオフできるようにする必要がある。即ち、上述した光増幅装置を構成するには、既存の光増幅器の一部を改造する必要があり、既存の光増幅器をそのまま流用することができない。
【0017】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、光サージを抑圧できる光増幅装置を、簡単に構成できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の光増幅装置は、入力光信号を増幅する光増幅装置において、上記入力光信号の強度を測定する強度測定手段と、上記入力光信号と偏波が直交する利得抑圧光を発生させる利得抑圧光発生手段と、上記利得抑圧光発生手段を動作させる利得抑圧光制御手段と、上記入力光信号と上記利得抑圧光とを偏波合成する偏波合成手段と、上記偏波合成手段による偏波合成の結果得られた光信号を、偏波保持光ファイバを媒体として増幅する光増幅手段と、上記光増幅手段により増幅された光信号を、出力光信号と上記利得抑圧光に偏波分離する偏波分離手段とを備え、上記利得抑圧光制御手段は、上記強度測定手段により測定された上記入力光信号の強度が所定の規定値よりも小さいときに、上記利得抑圧光発生手段を動作させて、上記利得抑圧光を発生させることを特徴とする。
【0019】
前記入力光信号の偏波状態を検出して、前記入力光信号と利得抑圧光の偏波が直交するように入力光信号を調整する光偏波制御手段をさらに設け、前記偏波合成手段は、上記光偏波制御手段により調整された上記入力光信号と前記利得抑圧光とを偏波合成することができる。
【0020】
本発明の光増幅方法は、入力光信号の強度を測定する強度測定手段と、上記入力光信号と偏波が直交する利得抑圧光を発生させる利得抑圧光発生手段と、上記利得抑圧光発生手段を動作させる利得抑圧光制御手段と、上記入力光信号と上記利得抑圧光とを偏波合成する偏波合成手段と、上記偏波合成手段による偏波合成の結果得られた光信号を、偏波保持光ファイバを媒体として増幅する光増幅手段と、上記光増幅手段により増幅された光信号を、出力光信号と上記利得抑圧光に偏波分離する偏波分離手段とを備える光増幅装置の光増幅方法において、利得抑圧光制御手段が、上記強度測定手段により測定された上記入力光信号の強度が所定の規定値よりも小さいときに、上記利得抑圧光発生手段を動作させて、上記利得抑圧光を発生させるステップを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の光増幅装置及び方法においては、入力光信号の強度が測定され、上記入力光信号と偏波が直交する利得抑圧光を発生させる利得抑圧光発生手段が動作され、上記入力光信号と上記利得抑圧光とが偏波合成され、偏波保持光ファイバを媒体として増幅する光増幅器により増幅された偏波合成の結果得られた光信号が、出力光信号と上記利得抑圧光に偏波分離され、測定された上記入力光信号の強度が所定の規定値よりも小さいときに、上記利得抑圧光発生手段が動作されて、上記利得抑圧光が発生される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、容易に、光サージを抑圧することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図2は、本発明の実施の形態に係る光増幅装置の構成例を示すブロック図である。この光増幅装置は、光バースト信号を用いる光ネットワークにおいて利用されるものであって、既存の光増幅器52の前段に入力制御部51が、そして後段に光偏波スプリッタ(PBS)53が、それぞれ配置されている構成を有している。
【0024】
入力制御部51には、入力光信号が入力される。この例の場合、入力光信号は、直線偏波(この例の場合、電界ベクトルが紙面に平行)とする。
【0025】
入力制御部51は、入力光信号の強度が規定値よりも小さいとき、入力光信号と、入力光信号と直交する直線偏波(以下、利得抑圧光と称する)とを偏波合成し、光増幅部52に入力する。
【0026】
光増幅器52は、既存の光増幅器であり、励起用光源71、光合波器(WDM)72、増幅用光ファイバ73、及び光分波器(WDM)74から構成されている。なお増幅用光ファイバ73は、エルビウムなどをドープした偏波保持光ファイバである。
【0027】
光増幅器52において、入力制御部51からの光信号と励起用光源71が出力する励起光とが光合波器(WDM)72で合波され、増幅用光ファイバ73に入力されて増幅される。光分波器(WDM)74は、増幅用光ファイバ73の出力を、光偏波スプリッタ(PBS)53に入力される光信号と励起光を分波する。
【0028】
光偏波スプリッタ(PBS)53は、光増幅器52からの入力を、出力光信号と利得抑圧光とに偏波分離する。
【0029】
次に、入力制御部51について詳細に説明する。入力制御部51は、光スプリッタ(Beam Splitter:BS)61、光検出器(PD)62、利得抑圧用光源制御部63、及び利得抑圧用光源64、光偏波カプラ(Polarization Beam Splitter :PBS)65から構成されている。
【0030】
入力光信号は、光スプリッタ(BS)61で、一部のパワーが分岐されて光検出器(PD)62に導かれるとともに、一部が透過して光偏波カプラ(PBS)65に導かれる。
【0031】
光検出器(PD)62は、光スプリッタ(BS)61から入力された入力光信号を、電気信号に変換し、利得抑圧用光源制御部63に出力する。
【0032】
利得抑圧用光源制御部63は、光検出器(PD)62の出力をモニタし、入力光信号の強度に応じて、利得抑圧用光源64を制御する。制御処理の詳細については、後述する。
【0033】
利得抑圧用光源64は、利得抑圧用光源制御部63の制御に応じて動作し、利得抑圧光を、光偏波カプラ(PBS)65に出射したり、その出射を停止したりする。利得抑圧光は、入力光信号と直交する直線偏波(この例の場合、電界ベクトルが紙面に垂直)である。
【0034】
光偏波カプラ(PBS)65は、光スプリッタ(BS)61を介して導かれた入力光信号と、利得抑圧用光源64から出射された利得抑圧光とを偏波合成し、光増幅器52に出力する。
【0035】
利得抑圧用光源制御部63の制御処理について詳細に説明する。利得抑圧用光源制御部63は、例えば、光検出器(PD)62の出力を平均化して、入力光信号の強度を測定する。利得抑圧用光源制御部63は、入力光信号の強度が、例えばシステムの最長0符号連続の場合に予測される値より小さい場合、無信号期間であると判定し、利得抑圧用光源64をオンにする。これにより利得抑圧光の出射が開始される。
【0036】
また利得抑圧用光源64がオンになっている場合において、入力光信号の強度が所定の規定値より大きくなったとき、利得抑圧用光源制御部63は、光バースト信号が入力されたと判定し、利得抑圧用光源64をオフにする。これにより利得抑圧光の出射が停止される。
【0037】
このように利得抑圧用光源制御部63は動作する。
【0038】
以上のように、入力光信号の強度が規定値より小さいときに、無信号期間であると判定して、入力光信号と偏波が直交する利得抑圧光を、ダミーとして出射し、入力光信号と偏波合波して光増幅器52に出力するようにしたので、入力光信号の強度が低い期間においても、利得抑圧光の強度に比例した誘導放出が起きるようになり、過剰なポピュレーション差の発生を抑止することができる。即ち、無信号期間の後の光バースト信号の先頭部の利得を抑圧することができ、光サージを抑圧することができる。またこのことから、PONやOBSといった断続的な光バースト信号を用いる光ネットワークの広域化が可能となる。
【0039】
また以上のように、利得抑圧光を入力(又は出力)光信号と直交する直線偏波にしたので、光偏波スプリッタ(PBS)53で、簡単、かつ確実に、出力光信号と利得抑圧光とを分離することができる。即ち入力(又は出力)光信号の波長が利得抑圧光の波長と一致した場合でも、分離することが可能である。
【0040】
また以上のように、既存の光増幅器52の前段に入力制御部51を、後段に光偏波スプリッタ(PBS)53を配置する構成を有しているので、既存の光増幅器52を改造することなくそのまま流用し、入力制御部51と光偏波スプリッタ(PBS)53を光増幅器52に外付けするだけで、光サージの抑圧可能な光増幅装置を構成することができる。
【0041】
なお以上においては、入力光信号は、直線偏波(電界ベクトルが紙面に平行)である場合を例として説明したが、光ネットワークでは、偏波保持光ファイバではない通常の光ファイバが用いられることが多く、入力光信号が直線偏波である保証はなく、入力光信号の偏波状態は光ファイバに加わる応力などにより少しずつ変化する。
【0042】
図3は、このような入力光信号に対応する光増幅装置の構成例を示す図である。この光増幅装置は、光バースト信号を用いる光ネットワークにおいて利用されるものであって、図2の光増幅装置の入力制御部51の前段に、偏波制御部101がさらに設けられている構成を有している。他の部分は、図2の光増幅装置の部分と同様であるので、その説明は適宜省略する。
【0043】
偏波制御部101は、入力光信号の偏波状態を検出して、入力光信号と入力制御部51での利得抑圧光の偏波が直交するように入力光信号を調整する。
【0044】
偏波制御部101について詳細に説明する。楕円偏波又は円偏波を直線偏波に変換する1/4波長板(λ/4)111、及び直線偏波の偏波方向を回転させる1/2波長板(λ/2)112は、波長板制御部122の制御に応じて光軸が機械的に回転するようになされている。
【0045】
入力光信号は、1/4波長板(λ/4)111及び1/2波長板(λ/2)112を透過した後、光スプリッタ(BS)113で2分岐される。分岐された一方の光信号は、光スプリッタ(BS)114に導かれる。他方の光信号は、入力制御部51に入力され、その光スプリッタ(BS)61に導かれる。
【0046】
光スプリッタ(BS)113を介して光スプリッタ(BS)114に導かれた入力光信号は、さらに2分岐されて、分岐された一方が光偏波スプリッタ(PBS)115に導かれる。
【0047】
光偏波スプリッタ(PBS)115は、電界ベクトルが紙面に対し135°の成分を透過し、電界ベクトルが紙面に対し45°の成分を反射して、それぞれの成分の光に分離し、分離された各偏波成分の光は、光検出器(PD)116又は光検出器(PD)117に導かれる。
【0048】
光検出器(PD)116は、電界ベクトルが紙面に対し135°の成分を電気信号に変換し、波長板制御部122に出力する。光検出器(PD)117は、電界ベクトルが紙面に対し45°の成分を電気信号に変換し、波長板制御部122に出力する。なお以下において、光検出器(PD)116の出力をI1と称し、光検出器(PD)117の出力をI2と称する。
【0049】
光スプリッタ(BS)114で分岐された他方の光信号は、1/4波長板(λ/4)118に導かれ、直線偏波に変換された後、光偏波スプリッタ(PBS)119に導かれる。
【0050】
光偏波スプリッタ(PBS)119は、電界ベクトルが紙面に平行な成分を反射し、電界ベクトルが紙面に垂直な成分を透過して、それぞれの成分の光に分離し、分離された各偏波成分の光は、光検出器(PD)120又は光検出器(PD)121に導かれる。
【0051】
光検出器(PD)120は、電界ベクトルが紙面に平行な成分を電気信号に変換し、波長板制御部122に出力する。光検出器(PD)121は、電界ベクトルが紙面に垂直な成分を電気信号に変換し、波長板制御部122に出力する。なお以下において、光検出器(PD)120の出力をI3と称し、光検出器(PD)121の出力をI4と称する。
【0052】
波長板制御部122は、式(1)を演算し、その演算結果に応じて、1/4波長板(λ/4)111及び1/2波長板(λ/2)112の光軸を調整する。
α=(I1−I2)/(I1+I2)
β=(I3−I4)/(I3+I4)
・・・・・(1)
【0053】
1/4波長板(λ/4)111を透過した後の光が直線偏波になっていれば、再度1/4波長板(λ/4)118を透過した後の光は円偏波になり、I3とI4は等しくなる。従って波長板制御部122は、βが0になるように、1/4波長板(λ/4)111の光軸を機械的に回転させ、1/4波長板(λ/4)111を透過した後の入力光信号が直線偏波となるようにする。
【0054】
また1/2波長板(λ/2)112を透過した後の光の偏波方向が紙面に対して水平になっていれば、I1とI2は等しくなる。従って波長板制御部122は、αが0になるように、1/2波長板(λ/2)112の光軸を機械的に回転させ、1/2波長板(λ/2)112を透過した後の入力光信号の偏波方向が紙面に対して水平になるようにする。
【0055】
偏波制御部101はこのように構成されている。
【0056】
以上のように、波長板制御部122が、1/4波長板(λ/4)111及び1/2波長板(λ/2)112の光軸を機械的に回転させ、1/4波長板(λ/4)111及び1/2波長板(λ/2)112を透過した入力光信号が、直線偏波で、電界ベクトルが紙面に平行な光信号となるようにしたので、利得抑圧光の偏波と直交する入力光信号を入力制御部51に入力することができる。即ち入力光信号が直線偏波である保証はなく、偏波状態が光ファイバに加わる応力などにより少しずつ変化する場合においても、光サージを抑圧することができる。
【0057】
なお以上においては、偏波制御部101としてバルクの1/4波長板(λ/4)111及び1/2波長板(λ/2)112の光軸を機械的に回転させる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば光ファイバに応力を付与したり、電気光学効果を用いることによっても同様の機能を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明の光増幅装置は、光ネットワークにおいて利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】従来の、光バースト対応光増幅装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した光増幅装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用した他の光増幅装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0060】
51 入力制御部, 52 光増幅器, 53 光偏波スプリッタ(PBS), 61 光スプリッタ(BS), 62 光検出器(PD), 63 利得抑圧用光源制御部, 64 利得抑圧用光源, 65 光偏波カプラ(PBS), 71 励起用光源, 72 光合波器(WDM), 73 増幅用光ファイバ, 74 光分波器(WDM), 101 偏波制御部, 111 1/4波長板(λ/4), 112 1/2波長板(λ/2), 113 光スプリッタ(BS), 114 光スプリッタ(BS), 115 光偏波スプリッタ(PBS), 116 光検出器(PD), 117 光検出器(PD), 118 1/4波長板(λ/4), 119 光偏波スプリッタ(PBS), 120 光検出器(PD), 121 光検出器(PD), 122 波長板制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力光信号を増幅する光増幅装置において、
上記入力光信号の強度を測定する強度測定手段と、
上記入力光信号と偏波が直交する利得抑圧光を発生させる利得抑圧光発生手段と、
上記利得抑圧光発生手段を動作させる利得抑圧光制御手段と、
上記入力光信号と上記利得抑圧光とを偏波合成する偏波合成手段と、
上記偏波合成手段による偏波合成の結果得られた光信号を、偏波保持光ファイバを媒体として増幅する光増幅手段と、
上記光増幅手段により増幅された光信号を、出力光信号と上記利得抑圧光に偏波分離する偏波分離手段と
を備え、
上記利得抑圧光制御手段は、上記強度測定手段により測定された上記入力光信号の強度が所定の規定値よりも小さいときに、上記利得抑圧光発生手段を動作させて、上記利得抑圧光を発生させる
ことを特徴とする光増幅装置。
【請求項2】
前記入力光信号の偏波状態を検出して、前記入力光信号と前記利得抑圧光の偏波が直交するように前記入力光信号を調整する光偏波制御手段をさらに備え、
前記偏波合成手段は、上記光偏波制御手段により調整された上記入力光信号と前記利得抑圧光とを偏波合成する
ことを特徴とする請求項1に記載の光増幅装置。
【請求項3】
入力光信号の強度を測定する強度測定手段と、
上記入力光信号と偏波が直交する利得抑圧光を発生させる利得抑圧光発生手段と、
上記利得抑圧光発生手段を動作させる利得抑圧光制御手段と、
上記入力光信号と上記利得抑圧光とを偏波合成する偏波合成手段と、
上記偏波合成手段による偏波合成の結果得られた光信号を、偏波保持光ファイバを媒体として増幅する光増幅手段と、
上記光増幅手段により増幅された光信号を、出力光信号と上記利得抑圧光に偏波分離する偏波分離手段と
を備える光増幅装置の光増幅方法において、
上記利得抑圧光制御手段が、上記強度測定手段により測定された上記入力光信号の強度が所定の規定値よりも小さいときに、上記利得抑圧光発生手段を動作させて、上記利得抑圧光を発生させるステップ
を含むことを特徴とする光増幅方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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