説明

光学活性ジコバルト錯体及びそれを触媒とする光学活性化合物の製造方法

【課題】
新規な光学活性ジコバルト錯体、及び/又はそれを触媒として用いた不斉マイケル反応による新規光学活性ニトロ化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】
下記式(I)又は(I′)(式中、R、R、R、R、R及びRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基又はC1−10アルコキシ基などを示し、RとRは、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってナフタレン環を形成する、などを示す。)で示される新規な光学活性ジコバルト錯体、及び/又はそれを触媒として用いた不斉マイケル反応による光学活性ニトロ化合物の新規製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な光学活性ジコバルト錯体、及び/又はそれを触媒として用いた不斉反応による光学活性化合物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サレン骨格は様々な遷移金属との錯体を形成することが知られており、そのサレン金属錯体は有機合成反応への触媒活性を有することから、その利用に注目が集まっている。サレン骨格に光学活性部位を導入することが出来るため、光学活性サレン化合物に金属化合物が配位又は結合した化合物は光学活性化合物の製造触媒として有効である。特に窒素2原子と酸素2原子が中心金属との配位又は結合部位である光学活性サレン金属錯体は、不斉合成反応において非常に有用である(非特許文献1、2)。
一方、ニトロ化合物は、そのニトロ基が容易にアミノ基、ニトリルオキサイド基、カルボニル基やカルボン酸基に変換できることから合成的に有用な化合物群である(非特許文献3,4,5)。その合成方法のうち、ニトロオレフィンに対するマイケル付加反応を利用する方法は汎用性が高く特に有用である(非特許文献6)。
ニトロ化合物の中でも、光学活性γ−ニトロエステルは、多くの生理活性物質の鍵構造であり、ペプチド内に組み込まれて特徴的な立体構造を示すγ―アミノ酸の前駆体として有用である(非特許文献7、8)。γ―アミノ酸を含む光学活性アミノ酸やそれらの誘導体は、上市されている医薬品売り上げ上位500種の約20%に原材料として使用されている。多くの医薬品が生体内分子、特にタンパク質の構造を元に設計されることから、それらの構成成分であるアミノ酸類縁体を医薬に利用することが盛んに行われており、その重要性は今後益々高まると考えられる。
特にカルボン酸やアミノ基がファーマコフォアである場合は、その周辺を立体的に修飾することが創薬上非常に重要であるが、その合成の際には高いジアステレオ選択性、エナンチオ選択性が求められる。特に連続する3級炭素、4級炭素を有する上記化合物群は合成難易度が高いとされている(非特許文献9)。
従来、光学活性γ−ニトロエステルの合成方法としては、主に不斉マイケル反応を用いる方法が知られており、最近になっても研究が盛んに行われているが特に高いジアステレオ選択性、エナンチオ選択性が達成されている報告は少ない。その際使用する触媒としては、以下のようなものが知られている。
Li Dengらによって報告されているシンコナアルカロイドを触媒とする方法(非特許文献9)。
タケモトらによって報告されている二置換光学活性チオウレアを触媒とする方法(非特許文献10)。
なお、従来、コバルトを分子内に含むサレン錯体はいくつか知られているが(非特許文献11,12)、本発明のようにコバルト2原子を分子内に有する光学活性ジコバルト錯体は知られていない。
また、金属種を2個分子内に含有するサレン錯体は発明者等によって既に報告されているが、ジコバルト錯体の報告はなく、不斉マイケル反応に適応した例も報告されていない(非特許文献13,14)。
【0003】
【非特許文献1】ケミカル・レビューズVol.105,No5,15631−1602(2005年)
【非特許文献2】ケミカル・ソサエティー・レビューズVol.35,269(20 06年)
【非特許文献3】ジャーナル・オルガニック・ケミストリーVol.64,1356 (1999年)
【非特許文献4】ジャーナル・アメリカン・ケミストリー・ソサエティーVol.8 2,5339(1960年)
【非特許文献5】オルガニック・リアクションVol.38,655(1990年)
【非特許文献6】ヨーロッパ・ジャーナル・オルガニック・ケミストリー1877(2 002年)
【非特許文献7】メディシナル・リサーチ・レビュー10,55−94(1990年)
【非特許文献8】ARKIVOC (viii)69−86(2004年)
【非特許文献9】アンゲバンテ・ケミストリー・インターナショナル・エディション Vol.44,105(2005年)
【非特許文献10】ジャーナル・アメリカン・ケミストリー・ソサエティー Vol. 127,119(2005年)
【非特許文献11】Sichuan Daxue Xuebao Ziran Kexueban,Vol43,No.4, 872(2006年)
【非特許文献12】ポリヘドロンVol.27No.4,1201(2008年),
【非特許文献13】ジャーナル・アメリカン・ケミストリー・ソサエティーVol.130,2170(2008年年)
【非特許文献14】オルガニック・レターズ Vol.10,No.15,3239(2008年)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来合成方法で使用する触媒は、光学活性γ−ニトロエステルを高いジアステレオ選択性、エナンチオ選択性で合成するには、低反応温度が必要、反応時間が長い、触媒量が多いなどの課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、鋭意検討した結果、サレン構造に1,2−ジフェノール構造を導入することにより、窒素2原子と酸素4原子がコバルト金属2原子と配位又は結合する光学活性サレン金属錯体を設計合成し、その結果、空気中で長期安定であり取り扱いやすい新規光学活性ジコバルト錯体を見出し、さらに、本発明錯体を触媒として用いる不斉マイケル反応において、従来のジメタルサレン錯体では出せない、高いジアステレオ選択性、エナンチオ選択性を示し、高い光学純度の生成物を与えることを見出した。
特に連続する3級、4級不斉中心を有する光学活性γ−ニトロエステルなどの合成において、本触媒は従来法に比べて高い選択性、汎用性を有することを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、
(1)
式(I)又は式(I′)
【化1】



[式中、R、R、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基又はC2−14アリールオキシ基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
とR、RとR、RとR、RとR又はRとRの隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6−14多環性縮環(該C6−14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群Vは、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基(該C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基若しくはC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基又はC2−9ヘテロシクリル基で置換されている。)で置換されている。)により構成され、
置換基群Vは、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成され、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても良い配位子を表すか、又はX及びYが一緒になって一つの配位子を表す。]で表される光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(2)
とRの隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってナフタレン環を形成する式(II)又は式(II′)
【化2】


[式中R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基又はC2−14アリールオキシ基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
とR、RとR、RとR、RとR、RとR10又はR10とR11の隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6−14多環性縮環(該C6−14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群Vと置換基群Vは、(1)での記載と同じ意味を示し、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても配位子を表すか又はX及びYが一緒になってひとつの配位子を表す。]で表される光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(3)R、R、R、R、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基又はC1−10アルコキシ基である(2)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(4)R、R、R、R、R10及びR11が水素原子である(3)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(5)R、R、R及びRが水素原子である(1)から(4)の何れかに記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(6)RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R及びRが水素原子である(1)又は(2)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化3】



(7)RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R及びRが水素原子であり、R、R、R、R、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基又はC1−10アルコキシ基である(2)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化4】



(8)R、R、R、R、R10及びR11が水素原子である(7)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(9)R、R、R及びRが水素原子であり、R、R、R及びRがそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基又はC1−10アルコキシ基である(1)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(10)R、R、R、R、R及びRが水素原子であり、RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している(1)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化5】



(11)R、R、R及びRが水素原子であり、RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成し、RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している(1)に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化6】



(12)
X、Yがそれぞれ単独で酸アニオンであるか又はX、Yが一緒になって2価の酸アニオンである(1)から(11)のいずれかに記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(13)
X、Yが酢酸アニオンである(1)から(11)のいずれかに記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(14)
X、Yがハロゲンアニオンである(1)から(11)のいずれかに記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

(15)
式(I)、(I′)、(II)又は(II′)で表される光学活性ジコバルト錯体を触媒とし、式(VI)で表されるニトロオレフィンと式(VII)で表される環状化合物を反応することを特徴とする光学活性β−ニトロ−環状カルボニル化合物(VIII)の製造方法。
【化7】


[式中、R12は、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基又はC2−14アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシカルボニル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を表し、
Zはニトロ基、シアノ基、−C(O)R13、−C(O)OR13、−C(O)SR13、−C(S)OR13、−C(O)NR1314、−S(O)13、−S(O)NR1314、−S(O)R13又は−P(O)(OR13)(OR14
(式中、R13及びR14は、それぞれ独立に水素原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基又はC2−14アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を表すか、又はR13とR14が一緒になって−(CR1516m1−G−(CR1718m2−(式中、R15、R16、R17及びR18は、それぞれ独立して、水素原子、C1−10アルキル基、C2−14アリール基、C1−10アルコキシ基、C2−14アリールオキシ基、水酸基又は保護された水酸基であり、Gは酸素原子、硫黄原子、−CR1920−(式中、R19及びR20はそれぞれ独立して、水素原子、C1−10アルキル基、C2−14アリール基、C1−10アルコキシ基、C2−14アリールオキシ基、水酸基又は保護された水酸基を意味する。)又は−NR21(式中、R21は水素原子、水酸基、ホルミル基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC1−10アルキルカルボニル基は、無置換であるか又はカルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、アミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、水酸基、保護された水酸基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又はC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)又はC2−14アリール基(該C2−14アリ−ル基は無置換であるか又はC1−10アルキル基(該C1−10アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、アミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、水酸基、保護された水酸基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基から選択される1若しくは複数の置換基で任意に置換されている。)を意味する。)を意味し、m1及びm2はそれぞれ独立して0−5の整数を表すが、m1+m2は3、4又は5である。)を表す。)を表し、
Wは酸素原子、硫黄原子、―NR22又は−C(R2223)−(式中R22及びR23は水素原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−14アリール基又はC1−10アルコキシカルボニル基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−14アリール基及びC1−10アルコキシカルボニル基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を意味する。)を表し、
nは1、2又3を表し、
置換基群Vは、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基(該C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基で置換されている。)で置換されている。)により構成され、
置換基群Vは、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基及は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)で構成され、*で示される炭素原子の絶対配置は、RかSを意味する。]

(16)
12が、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基又はC2−14アリール基(該C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を表し、
Zがニトロ基、シアノ基、−C(O)R13、−C(O)OR13、−C(O)SR13、−C(S)OR13、−C(O)NR1314、−S(O)13、−S(O)NR1314、−S(O)R13又は−P(O)(OR13)(OR14)(式中、R13及びR14が、それぞれ独立にC1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基又はC2−14アリール基(該C2−9ヘテロシクリル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。
置換基群Vは、保護された水酸基、保護されたアミノ基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基により構成され、
置換基群Vは、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成される。)を表す。)である(15)の光学活性ニトロ化合物の製造法。

(17)
Zが、ニトロ基、シアノ基、−C(O)R13又は−C(O)OR13である(16)に記載の光学活性ニトロ化合物の製造方法。

(18)
Zが−C(O)OR13である(16)に記載の光学活性ニトロ化合物の製造方法(R13は(17)で定義されたものである)。

(19)
Wが−CH−であり、nが1又は2である(15)から(18)の何れかに記載の光学活性ニトロ化合物の製造方法。

(20)
触媒とする光学活性ジコバルト錯体が式(II)又は式(II′)で示される化合物であることを特徴とする(15)から(19)の何れかに記載の製造方法。

(21)
触媒とする光学活性ジコバルト錯体が式(II)又は式(II′)で示される化合物であり、式(II)又は式(II′)においてR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11が水素原子であり、X及びYが酢酸アニオンであることを特徴とする(20)に記載の製造方法。
からなる。

【発明の効果】
【0006】
本発明により、空気中で長期安定であり取り扱いやすい新規光学活性ジコバルト錯体を提供し、さらに、本発明錯体を触媒として用いる不斉マイケル反応による高ジアステレオ選択的、高エナンチオ選択的な光学活性ニトロ化合物の新規製造法を提供できた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明に使用する化合物中「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「tert」及び「t」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを意味し、「Ph」はフェニル、「Me」はメチル、「Et」はエチル、「Pr」はプロピル、「Bu」はブチルを意味する。
【0008】
まず、置換基RからR23及びVからVなど本明細書に記載の各置換基における語句について説明する。
【0009】
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
【0010】
1−3アルキル基としては、直鎖、分枝及びCシクロアルキル基を含んでいてもよく、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル及びc−プロピル等が挙げられる。
【0011】
1−6アルキル基としては、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキル基を含んでいてもよく、上記に加え、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、c−ブチル、1−メチル−c−プロピル、2−メチル−c−プロピル、n−ペンチル、1−メチル−n−ブチル、2−メチル−n−ブチル、3−メチル−n−ブチル、1,1−ジメチル−n−プロピル、1,2−ジメチル−n−プロピル、2,2−ジメチル−n−プロピル、1−エチル−n−プロピル、c−ペンチル、1−メチル−c−ブチル、2−メチル−c−ブチル、3−メチル−c−ブチル、1,2−ジメチル−c−プロピル、2,3−ジメチル−c−プロピル、1−エチル−c−プロピル、2−エチル−c−プロピル、n−ヘキシル、1−メチル−n−ペンチル、2−メチル−n−ペンチル、3−メチル−n−ペンチル、4−メチル−n−ペンチル、1,1−ジメチル−n−ブチル、1,2−ジメチル−n−ブチル、1,3−ジメチル−n−ブチル、2,2−ジメチル−n−ブチル、2,3−ジメチル−n−ブチル、3,3−ジメチル−n−ブチル、1−エチル−n−ブチル、2−エチル−n−ブチル、1,1,2−トリメチル−n−プロピル、1,2,2−トリメチル−n−プロピル、1−エチル−1−メチル−n−プロピル、1−エチル−2−メチル−n−プロピル、c−ヘキシル、1−メチル−c−ペンチル、2−メチル−c−ペンチル、3−メチル−c−ペンチル、1−エチル−c−ブチル、2−エチル−c−ブチル、3−エチル−c−ブチル、1,2−ジメチル−c−ブチル、1,3−ジメチル−c−ブチル、2,2−ジメチル−c−ブチル、2,3−ジメチル−c−ブチル、2,4−ジメチル−c−ブチル、3,3−ジメチル−c−ブチル、1−n−プロピル−c−プロピル、2−n−プロピル−c−プロピル、1−i−プロピル−c−プロピル、2−i−プロピル−c−プロピル、1,2,2−トリメチル−c−プロピル、1,2,3−トリメチル−c−プロピル、2,2,3−トリメチル−c−プロピル、1−エチル−2−メチル−c−プロピル、2−エチル−1−メチル−c−プロピル、2−エチル−2−メチル−c−プロピル及び2−エチル−3−メチル−c−プロピル等が挙げられる。
【0012】
1−10アルキル基としては直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキル基を含んでいてもよく、上記に加え、1−メチル−1−エチル−n−ペンチル、1−ヘプチル、2−ヘプチル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル、1−オクチル、3−オクチル、4−メチル−3−n−ヘプチル、6−メチル−2−n−ヘプチル、2−プロピル−1−n−ヘプチル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル、1−ノニル、2−ノニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル、1−デシル、2−デシル、4−デシル、3,7−ジメチル−1−n−オクチル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチル等が挙げられる。
【0013】
1−3ハロゲン置換アルキル基とは、炭素原子の水素原子がハロゲン原子で置換されたC1−3アルキル基を意味し、そのアルキル基は直鎖状、分枝状及びCシクロアルキル基でも良い。その具体例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、n−ヘプタフルオロプロピル、i−ヘプタフルオロプロピル及びc−ペンタフルオロプロピル等が挙げられる。
【0014】
2−6アルキニル基としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、1−n−プロピル−2−プロピニル、2−エチル−3−ブチニル、1−メチル−1−エチル−2−プロピニル及び1−i−プロピル−2−プロピニル等が挙げられる。
【0015】
2−6アルケニル基としては、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルケニル基を含んでいてもよく、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−1−エテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−エチルエテニル、1−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−n−プロピルエテニル、1−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−エチル−2−プロペニル、2−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1−i−プロピルエテニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−c−ペンテニル、2−c−ペンテニル、3−c−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、1−n−ブチルエテニル、2−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、2−n−プロピル−2−プロペニル、3−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、3−エチル−3−ブテニル、4−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1−メチル−2−エチル−2−プロペニル、1−s−ブチルエテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、1−i−ブチルエテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、2−i−プロピル−2−プロペニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−n−プロピル−1−プロペニル、1−n−プロピル−2−プロペニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−t−ブチルエテニル、1−メチル−1−エチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル、1−i−プロピル−1−プロペニル、1−i−プロピル−2−プロペニル、1−メチル−2−c−ペンテニル、1−メチル−3−c−ペンテニル、2−メチル−1−c−ペンテニル、2−メチル−2−c−ペンテニル、2−メチル−3−c−ペンテニル、2−メチル−4−c−ペンテニル、2−メチル−5−c−ペンテニル、2−メチレン−c−ペンチル、3−メチル−1−c−ペンテニル、3−メチル−2−c−ペンテニル、3−メチル−3−c−ペンテニル、3−メチル−4−c−ペンテニル、3−メチル−5−c−ペンテニル、3−メチレン−c−ペンチル、1−c−ヘキセニル、2−c−ヘキセニル及び3−c−ヘキセニル等が挙げられる。
【0016】
2−14アリール基には、環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6−14アリール基、C2−9芳香族系複素環基及びC2−14縮合多環式基が含まれる。C2−9芳香族系複素環基には、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1乃至3原子単独もしくは組み合わせて含むことができる5乃至7員環までのC2−6単環式複素環基及び構成原子数が8乃至10までのC5−9縮合二環式複素環基が含まれる。
【0017】
環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6−14アリール基としては、フェニル基、1−インデニル基、2−インデニル基、3−インデニル基、4−インデニル基、5−インデニル基、6−インデニル基、7−インデニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基、1−テトラヒドロナフチル基、2−テトラヒドロナフチル基、5−テトラヒドロナフチル基、6−テトラヒドロナフチル基、o−ビフェニリル基、m−ビフェニリル基、p−ビフェニリル基、1−アントリル基、2−アントリル基、9−アントリル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基及び9−フェナントリル基等が挙げられる。
【0018】
5乃至7員環までのC2−6単環式複素環基としては、2−チエニル基、3−チエニル基、2−フリル基、3−フリル基、2−ピラニル基、3−ピラニル基、4−ピラニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、1−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基、1−1,2,4−トリアゾール基、3−1,2,4−トリアゾール基、5−1,2,4−トリアゾール基、1−1,2,3−トリアゾール基、4−1,2,3−トリアゾール基、5−1,2,3−トリアゾール基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピラジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−1,3,4−オキサジアゾリル基、2−1,3,4−チアジアゾリル基、3−1,2,4−オキサジアゾリル基、5−1,2,4−オキサジアゾリル基、3−1,2,4−チアジアゾリル基、5−1,2,4−チアジアゾリル基、3−1,2,5−オキサジアゾリル基及び3−1,2,5−チアジアゾリル基等が挙げられる。
【0019】
構成原子数が8乃至10までのC5−9縮合二環式複素環基としては、2−ベンゾフラニル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基、6−ベンゾフラニル基、7−ベンゾフラニル基、1−イソベンゾフラニル基、4−イソベンゾフラニル基、5−イソベンゾフラニル基、2−ベンゾチエニル基、3−ベンゾチエニル基、4−ベンゾチエニル基、5−ベンゾチエニル基、6−ベンゾチエニル基、7−ベンゾチエニル基、1−イソベンゾチエニル基、4−イソベンゾチエニル基、5−イソベンゾチエニル基、2−クロメニル基、3−クロメニル基、4−クロメニル基、5−クロメニル基、6−クロメニル基、7−クロメニル基、8−クロメニル基、1−インドリジニル基、2−インドリジニル基、3−インドリジニル基、5−インドリジニル基、6−インドリジニル基、7−インドリジニル基、8−インドリジニル基、1−イソインドリル基、2−イソインドリル基、4−イソインドリル基、5−イソインドリル基、1−インドリル基、2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基、6−インドリル基、7−インドリル基、1−インダゾリル基、2−インダゾリル基、3−インダゾリル基、4−インダゾリル基、5−インダゾリル基、6−インダゾリル基、7−インダゾリル基、1−プリニル基、2−プリニル基、3−プリニル基、6−プリニル基、7−プリニル基、8−プリニル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基、1−2、7−ナフチリジニル基、3−2,7−ナフチリジニル基、4−2,7−ナフチリジニル基、1−2,6−ナフチリジニル基、3−2,6−ナフチリジニル基、4−2,6−ナフチリジニル基、2−1,8−ナフチリジニル基、3−1,8−ナフチリジニル基、4−1,8−ナフチリジニル基、2−1,7−ナフチリジニル基、3−1,7−ナフチリジニル基、4−1,7−ナフチリジニル基、5−1,7−ナフチリジニル基、6−1,7−ナフチリジニル基、8−1,7−ナフチリジニル基、2−1,6−ナフチリジニル基、3−1,6−ナフチリジニル基、4−1,6−ナフチリジニル基、5−1,6−ナフチリジニル基、7−1,6−ナフチリジニル基、8−1,6−ナフチリジニル基、2−1,5−ナフチリジニル基、3−1,5−ナフチリジニル基、4−1,5−ナフチリジニル基、6−1,5−ナフチリジニル基、7−1,5−ナフチリジニル基、8−1,5−ナフチリジニル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、6−キノキサリニル基、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基、2−プテリジニル基、4−プテリジニル基、6−プテリジニル基及び7−プテリジニル基等が挙げられる。
【0020】
またC2−14縮合多環式基とは、上述のヘテロ原子を含まないC6−14アリール基のうち構成炭素数が12個以下の基又はC2−9芳香族系複素環基にC2−9ヘテロシクリル基が縮環した縮合二環式基及び縮合三環式基であり、具体的には、
【化8】


が挙げられる。
【0021】
7−14アラルキル基とは、単環式又は多環式の芳香族炭化水素基を置換基として有する直鎖状又は分岐状のアルキル基、もしくは単環式又は多環式の芳香族炭化水素基と直鎖状又は分岐状のアルキル基が縮環した、総炭素原子数が7から14個である基を示し、例えばベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、インダニル基、(2H)−インデニル基、テトラヒドロナフチル基が挙げられる。
2−14アリールオキシ基としては、環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6−14アリ
ールオキシ基及びC2−9芳香族系複素環オキシ基が含まれるが、C2−9芳香族系複素環オキ
シ基には、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1〜3原子単独もしくは組み合わせて含むこ
とができる5〜7員環までのC2−6単環式複素環オキシ基及び構成原子数が8〜10まで
のC5−9縮合二環式複素環オキシ基が含まれる。
【0022】
ヘテロ原子を含まないC6−14アリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、1−インデニルオキシ基、2−インデニルオキシ基、3−インデニルオキシ基、4−インデニルオキシ基、5−インデニルオキシ基、6−インデニルオキシ基、7−インデニルオキシ基、α−ナフチルオキシ基、β−ナフチルオキシ基、1−テトラヒドロナフチルオキシ基、2−テトラヒドロナフチルオキシ基、5−テトラヒドロナフチルオキシ基、6−テトラヒドロナフチルオキシ基、o−ビフェニリルオキシ基、m−ビフェニリルオキシ基、p−ビフェニリルオキシ基、1−アントリルオキシ基、2−アントリルオキシ基、9−アントリルオキシ基、1−フェナントリルオキシ基、2−フェナントリルオキシ基、3−フェナントリルオキシ基、4−フェナントリルオキシ基及び9−フェナントリルオキシ基等が挙げられる。
【0023】
5〜7員環までのC2−6単環式複素環オキシ基としては、2−チエニルオキシ基、3−
チエニルオキシ基、2−フリルオキシ基、3−フリルオキシ基、2−ピラニルオキシ基、
3−ピラニルオキシ基、4−ピラニルオキシ基、1−ピロリルオキシ基、2−ピロリルオキシ基、3−ピロリルオキシ基、1−イミダゾリルオキシ基、2−イミダゾリルオキシ基、4−イミダゾリルオキシ基、1−ピラゾリルオキシ基、3−ピラゾリルオキシ基、4−ピラゾリルオキシ基、2−チアゾリルオキシ基、4−チアゾリルオキシ基、5−チアゾリルオキシ基、3−イソチアゾリルオキシ基、4−イソチアゾリルオキシ基、5−イソチアゾリルオキシ基、2−オキサゾリルオキシ基、4−オキサゾリルオキシ基、5−オキサゾリルオキシ基、3−イソオキサゾリルオキシ基、4−イソオキサゾリルオキシ基、5−イソオキサゾリルオキシ基、2−ピリジルオキシ基、3−ピリジルオキシ基、4−ピリジルオキシ基、2−ピラジニルオキシ基、2−ピリミジニルオキシ基、4−ピリミジニルオキシ基、5−ピリミジニルオキシ基、3−ピリダジニルオキシ基、4−ピリダジニルオキシ基、2−1,3,4−オキサジアゾリルオキシ基、2−1,3,4−チアジアゾリルオキシ基、3−1,2,4−オキサジアゾリルオキシ基、5−1,2,4−オキサジアゾリルオキシ基、3−1,2,4−チアジアゾリルオキシ基、5−1,2,4−チアジアゾリルオキシ基、3−1,2,5−オキサジアゾリルオキシ基及び3−1,2,5−チアジアゾリルオキシ基等が挙げられる。
【0024】
構成原子数が8〜10までのC5−9縮合二環式複素環オキシ基としては、2−ベンゾフ
ラニルオキシ基、3−ベンゾフラニルオキシ基、4−ベンゾフラニルオキシ基、5−ベンゾフラニルオキシ基、6−ベンゾフラニルオキシ基、7−ベンゾフラニルオキシ基、1−イソベンゾフラニルオキシ基、4−イソベンゾフラニルオキシ基、5−イソベンゾフラニルオキシ基、2−ベンゾチエニルオキシ基、3−ベンゾチエニルオキシ基、4−ベンゾチエニルオキシ基、5−ベンゾチエニルオキシ基、6−ベンゾチエニルオキシ基、7−ベンゾチエニルオキシ基、1−イソベンゾチエニルオキシ基、4−イソベンゾチエニルオキシ基、5−イソベンゾチエニルオキシ基、2−クロメニルオキシ基、3−クロメニルオキシ基、4−クロメニルオキシ基、5−クロメニルオキシ基、6−クロメニルオキシ基、7−クロメニルオキシ基、8−クロメニルオキシ基、1−インドリジニルオキシ基、2−インドリジニルオキシ基、3−インドリジニルオキシ基、5−インドリジニルオキシ基、6−インドリジニルオキシ基、7−インドリジニルオキシ基、8−インドリジニルオキシ基、1−イソインドリルオキシ基、2−イソインドリルオキシ基、4−イソインドリルオキシ基、5−イソインドリルオキシ基、1−インドリルオキシ基、2−インドリルオキシ基、3−インドリルオキシ基、4−インドリルオキシ基、5−インドリルオキシ基、6−インドリルオキシ基、7−インドリルオキシ基、1−インダゾリルオキシ基、2−インダゾリルオキシ基、3−インダゾリルオキシ基、4−インダゾリルオキシ基、5−インダゾリルオキシ基、6−インダゾリルオキシ基、7−インダゾリルオキシ基、1−プリニルオキシ基、2−プリニルオキシ基、3−プリニルオキシ基、6−プリニルオキシ基、7−プリニルオキシ基、8−プリニルオキシ基、2−キノリルオキシ基、3−キノリルオキシ基、4−キノリルオキシ基、5−キノリルオキシ基、6−キノリルオキシ基、7−キノリルオキシ基、8−キノリルオキシ基、1−イソキノリルオキシ基、3−イソキノリルオキシ基、4−イソキノリルオキシ基、5−イソキノルオキシ基、6−イソキノリルオキシ基、7−イソキノリルオキシ基、8−イソキノリルオキシ基、1−フタラジニルオキシ基、5−フタラジニルオキシ基、6−フタラジニルオキシ基、1−2,7−ナフチリジニルオキシ基、3−2,7−ナフチリジニルオキシ基、4−2,7−ナフチリジニルオキシ基、1−2,6−ナフチリジニルオキシ基、3−2,6−ナフチリジニルオキシ基、4−2,6−ナフチリジニルオキシ基、2−1,8−ナフチリジニルオキシ基、3−1,8−ナフチリジニルオキシ基、4−1,8−ナフチリジニルオキシ基、2−1,7−ナフチリジニルオキシ基、3−1,7−ナフチリジニルオキシ基、4−1,7−ナフチリジニルオキシ基、5−1,7−ナフチリジニルオキシ基、6−1,7−ナフチリジニルオキシ基、8−1,7−ナフチリジニルオキシ基、2−1,6−ナフチリジニルオキシ基、3−1,6−ナフチリジニルオキシ基、4−1,6−ナフチリジニルオキシ基、5−1,6−ナフチリジニルオキシ基、7−1,6−ナフチリジニルオキシ基、8−1,6−ナフチリジニルオキシ基、2−1,5−ナフチリジニルオキシ基、3−1,5−ナフチリジニルオキシ基、4−1,5−ナフチリジニルオキシ基、6−1,5−ナフチリジニルオキシ基、7−1,5−ナフチリジニルオキシ基、8−1,5−ナフチリジニルオキシ基、2−キノキサリニルオキシ基、5−キノキサリニルオキシ基、6−キノキサリニルオキシ基、2−キナゾリニルオキシ基、4−キナゾリニルオキシ基、5−キナゾリニルオキシ基、6−キナゾリニルオキシ基、7−キナゾリニルオキシ基、8−キナゾリニルオキシ基、3−シンノリニルオキシ基、4−シンノリニルオキシ基、5−シンノリニルオキシ基、6−シンノリニルオキシ基、7−シンノリニルオキシ基、8−シンノリニルオキシ基、2−プテリジニルオキシ基、4−プテリジニルオキシ基、6−プテリジニルオキシ基及び7−プテリジニルオキシ基等が挙げられる。
【0025】
2−9ヘテロシクリル基としては、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子の中から自由に選ばれる1つ以上の原子と2つ乃至9つの炭素原子からなる単環及び縮環二環性の複素環基が挙げられ、具体的には、
【化9】

が挙げられる。
【0026】
6−14多環性縮環としては、環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6−14縮合多環式環及びC6−9芳香族系複素環が含まれる。C6−9芳香族系複素環には、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1乃至3原子単独もしくは組み合わせて含むことができる5乃至7員環がベンゼン環に縮環したものが含まれる。又C6−14多環性縮環には、C2−9ヘテロシクリル基がベンゼン環に縮環した縮合二環式基及び縮合三環式基も含まれ、具体的には、
【化10】


が挙げられる。
【0027】
1−10アルキルカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルカルボニル基を含んでいてもよく、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、i−プロピルカルボニル、c−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、i−ブチルカルボニル、s−ブチルカルボニル、t−ブチルカルボニル、c−ブチルカルボニル、1−メチル−c−プロピルカルボニル、2−メチル−c−プロピルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、1−メチル−n−ブチルカルボニル、2−メチル−n−ブチルカルボニル、3−メチル−n−ブチルカルボニル、1,1−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−n−プロピルカルボニル、c−ペンチルカルボニル、1−メチル−c−ブチルカルボニル、2−メチル−c−ブチルカルボニル、3−メチル−c−ブチルカルボニル、1,2−ジメチル−c−プロピルカルボニル、2,3−ジメチル−c−プロピルカルボニル、1−エチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−c−プロピルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、1−メチル−n−ペンチルカルボニル、2−メチル−n−ペンチルカルボニル、3−メチル−n−ペンチルカルボニル、4−メチル−n−ペンチルカルボニル、1,1−ジメチル−n−ブチルカルボニル、1,2−ジメチル−n−ブチルカルボニル、1,3−ジメチル−n−ブチルカルボニル、2,2−ジメチル−n−ブチルカルボニル、2,3−ジメチル−n−ブチルカルボニル、3,3−ジメチル−n−ブチルカルボニル、1−エチル−n−ブチルカルボニル、2−エチル−n−ブチルカルボニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルカルボニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルカルボニル、c−ヘキシルカルボニル、1−メチル−c−ペンチルカルボニル、2−メチル−c−ペンチルカルボニル、3−メチル−c−ペンチルカルボニル、1−エチル−c−ブチルカルボニル、2−エチル−c−ブチルカルボニル、3−エチル−c−ブチルカルボニル、1,2−ジメチル−c−ブチルカルボニル、1,3−ジメチル−c−ブチルカルボニル、2,2−ジメチル−c−ブチルカルボニル、2,3−ジメチル−c−ブチルカルボニル、2,4−ジメチル−c−ブチルカルボニル、3,3−ジメチル−c−ブチルカルボニル、1−n−プロピル−c−プロピルカルボニル、2−n−プロピル−c−プロピルカルボニル、1−i−プロピル−c−プロピルカルボニル、2−i−プロピル−c−プロピルカルボニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルカルボニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−1−メチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−3−メチル−c−プロピルカルボニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルカルボニル、1−ヘプチルカルボニル、2−ヘプチルカルボニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1−オクチルカルボニル、3−オクチルカルボニル、4−メチル−3−n−ヘプチルカルボニル、6−メチル−2−n−ヘプチルカルボニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルカルボニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルカルボニル、1−ノニルカルボニル、2−ノニルカルボニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルカルボニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルカルボニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルカルボニル、1−デシルカルボニル、2−デシルカルボニル、4−デシルカルボニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルカルボニル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルカルボニル等が挙げられる。
【0028】
1−10チオアルキル基としては直鎖、分枝及びC3−10シクロチオアルキル基を含んでいてもよく、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、c−プロピルチオ、n−ブチルチオ、i−ブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、c−ブチルチオ、1−メチル−c−プロピルチオ、2−メチル−c−プロピルチオ、n−ペンチルチオ、1−メチル−n−ブチルチオ、2−メチル−n−ブチルチオ、3−メチル−n−ブチルチオ、1,1−ジメチル−n−プロピルチオ、1,2−ジメチル−n−プロピルチオ、2,2−ジメチル−n−プロピルチオ、1−エチル−n−プロピルチオ、c−ペンチルチオ、1−メチル−c−ブチルチオ、2−メチル−c−ブチルチオ、3−メチル−c−ブチルチオ、1,2−ジメチル−c−プロピルチオ、2,3−ジメチル−c−プロピルチオ、1−エチル−c−プロピルチオ、2−エチル−c−プロピルチオ、n−ヘキシルチオ、1−メチル−n−ペンチルチオ、2−メチル−n−ペンチルチオ、3−メチル−n−ペンチルチオ、4−メチル−n−ペンチルチオ、1,1−ジメチル−n−ブチルチオ、1,2−ジメチル−n−ブチルチオ、1,3−ジメチル−n−ブチルチオ、2,2−ジメチル−n−ブチルチオ、2,3−ジメチル−n−ブチルチオ、3,3−ジメチル−n−ブチルチオ、1−エチル−n−ブチルチオ、2−エチル−n−ブチルチオ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルチオ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルチオ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルチオ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルチオ、c−ヘキシルチオ、1−メチル−c−ペンチルチオ、2−メチル−c−ペンチルチオ、3−メチル−c−ペンチルチオ、1−エチル−c−ブチルチオ、2−エチル−c−ブチルチオ、3−エチル−c−ブチルチオ、1,2−ジメチル−c−ブチルチオ、1,3−ジメチル−c−ブチルチオ、2,2−ジメチル−c−ブチルチオ、2,3−ジメチル−c−ブチルチオ、2,4−ジメチル−c−ブチルチオ、3,3−ジメチル−c−ブチルチオ、1−n−プロピル−c−プロピルチオ、2−n−プロピル−c−プロピルチオ、1−i−プロピル−c−プロピルチオ、2−i−プロピル−c−プロピルチオ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルチオ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルチオ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルチオ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルチオ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルチオ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルチオ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルチオ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルチオ、1−ヘプチルチオ、2−ヘプチルチオ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルチオ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルチオ、1−オクチルチオ、3−オクチルチオ、4−メチル−3−n−ヘプチルチオ、6−メチル−2−n−ヘプチルチオ、2−プロピル−1−n−ヘプチルチオ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルチオ、1−ノニルチオ、2−ノニルチオ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルチオ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルチオ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルチオ、1−デシルチオ、2−デシルチオ、4−デシルチオ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルチオ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルチオ等が挙げられる。
1−3アルキルスルホニル基としては、直鎖、分枝及びCシクロアルキルスルホニル基を含んでいてもよく、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、i−プロピルスルホニル及びc−プロピルスルホニル等が挙げられる。
【0029】
1−10アルキルスルホニル基としては直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルスルホニル基を含んでいてもよく、上記に加え、n−ブチルスルホニル、i−ブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、c−ブチルスルホニル、1−メチル−c−プロピルスルホニル、2−メチル−c−プロピルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、1−メチル−n−ブチルスルホニル、2−メチル−n−ブチルスルホニル、3−メチル−n−ブチルスルホニル、1,1−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−n−プロピルスルホニル、c−ペンチルスルホニル、1−メチル−c−ブチルスルホニル、2−メチル−c−ブチルスルホニル、3−メチル−c−ブチルスルホニル、1,2−ジメチル−c−プロピルスルホニル、2,3−ジメチル−c−プロピルスルホニル、1−エチル−c−プロピルスルホニル、2−エチル−c−プロピルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、1−メチル−n−ペンチルスルホニル、2−メチル−n−ペンチルスルホニル、3−メチル−n−ペンチルスルホニル、4−メチル−n−ペンチルスルホニル、1,1−ジメチル−n−ブチルスルホニル、1,2−ジメチル−n−ブチルスルホニル、1,3−ジメチル−n−ブチルスルホニル、2,2−ジメチル−n−ブチルスルホニル、2,3−ジメチル−n−ブチルスルホニル、3,3−ジメチル−n−ブチルスルホニル、1−エチル−n−ブチルスルホニル、2−エチル−n−ブチルスルホニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルスルホニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルスルホニル、c−ヘキシルスルホニル、1−メチル−c−ペンチルスルホニル、2−メチル−c−ペンチルスルホニル、3−メチル−c−ペンチルスルホニル、1−エチル−c−ブチルスルホニル、2−エチル−c−ブチルスルホニル、3−エチル−c−ブチルスルホニル、1,2−ジメチル−c−ブチルスルホニル、1,3−ジメチル−c−ブチルスルホニル、2,2−ジメチル−c−ブチルスルホニル、2,3−ジメチル−c−ブチルスルホニル、2,4−ジメチル−c−ブチルスルホニル、3,3−ジメチル−c−ブチルスルホニル、1−n−プロピル−c−プロピルスルホニル、2−n−プロピル−c−プロピルスルホニル、1−i−プロピル−c−プロピルスルホニル、2−i−プロピル−c−プロピルスルホニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルスルホニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルスルホニル、2−エチル−1−メチル−c−プロピルスルホニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルスルホニル、2−エチル−3−メチル−c−プロピルスルホニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルスルホニル、1−ヘプチルスルホニル、2−ヘプチルスルホニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1−オクチルスルホニル、3−オクチルスルホニル、4−メチル−3−n−ヘプチルスルホニル、6−メチル−2−n−ヘプチルスルホニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルスルホニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルスルホニル、1−ノニルスルホニル、2−ノニルスルホニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルスルホニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルスルホニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルスルホニル、1−デシルスルホニル、2−デシルスルホニル、4−デシルスルホニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルスルホニル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルスルホニル等が挙げられる。
【0030】
1−10アルキルスルホニルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルスルホニルアミノ基を含んでいてもよく、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、i−プロピルスルホニルアミノ、c−プロピルスルホニルアミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、i−ブチルスルホニルアミノ、s−ブチルスルホニルアミノ、t−ブチルスルホニルアミノ、c−ブチルスルホニルアミノ、1−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、n−ペンチルスルホニルアミノ、1−メチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2−メチル−n−ブチルスルホニルアミノ、3−メチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,1−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−n−プロピルスルホニルアミノ、c−ペンチルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ブチルスルホニルアミノ、3−メチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2,3−ジメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−エチル−c−プロピルスルホニルアミノ、n−ヘキシルスルホニルアミノ、1−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、2−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、3−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、4−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、1,1−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,3−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2,2−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2,3−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、3,3−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1−エチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2−エチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルスルホニルアミノ、c−ヘキシルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、3−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、1−エチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2−エチル−c−ブチルスルホニルアミノ、3−エチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1,3−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2,2−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2,3−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2,4−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、3,3−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1−n−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−n−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−i−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−i−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、1−ヘプチルスルホニルアミノ、2−ヘプチルスルホニルアミノ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−オクチルスルホニルアミノ、3−オクチルスルホニルアミノ、4−メチル−3−n−ヘプチルスルホニルアミノ、6−メチル−2−n−ヘプチルスルホニルアミノ、2−プロピル−1−n−ヘプチルスルホニルアミノ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルスルホニルアミノ、1−ノニルスルホニルアミノ、2−ノニルスルホニルアミノ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルスルホニルアミノ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルスルホニルアミノ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルスルホニルアミノ、1−デシルスルホニルアミノ、2−デシルスルホニルアミノ、4−デシルスルホニルアミノ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルスルホニルアミノ、3,7−ジメチル−3−n−オクチルスルホニルアミノ、c−ヘプチルスルホニルアミノ、c−オクチルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、3−メチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、1−エチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ及び3−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ等が挙げられる。
【0031】
1−3アルコキシ基としては、直鎖、分枝及びCシクロアルコキシ基を含んでいてもよく、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ及びc−プロポキシ等が挙げられる。
【0032】
1−6アルコキシ基としては、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルコキシ基を含んでいてもよく、上記に加えて、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、c−ブトキシ、1−メチル−c−プロポキシ、2−メチル−c−プロポキシ、n−ペンチルオキシ、1−メチル−n−ブトキシ、2−メチル−n−ブトキシ、3−メチル−n−ブトキシ、1,1−ジメチル−n−プロポキシ、1,2−ジメチル−n−プロポキシ、2,2−ジメチル−n−プロポキシ、1−エチル−n−プロポキシ、c−ペンチルオキシ、1−メチル−c−ブトキシ、2−メチル−c−ブトキシ、3−メチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−プロポキシ、2,3−ジメチル−c−プロポキシ、1−エチル−c−プロポキシ、2−エチル−c−プロポキシ、n−ヘキシルオキシ、1−メチル−n−ペンチルオキシ、2−メチル−n−ペンチルオキシ、3−メチル−n−ペンチルオキシ、4−メチル−n−ペンチルオキシ、1,1−ジメチル−n−ブトキシ、1,2−ジメチル−n−ブトキシ、1,3−ジメチル−n−ブトキシ、2,2−ジメチル−n−ブトキシ、2,3−ジメチル−n−ブトキシ、3,3−ジメチル−n−ブトキシ、1−エチル−n−ブトキシ、2−エチル−n−ブトキシ、1,1,2−トリメチル−n−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−n−プロポキシ、1−エチル−1−メチル−n−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−n−プロポキシ、c−ヘキシルオキシ、1−メチル−c−ペンチルオキシ、2−メチル−c−ペンチルオキシ、3−メチル−c−ペンチルオキシ、1−エチル−c−ブトキシ、2−エチル−c−ブトキシ、3−エチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−ブトキシ、1,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,2−ジメチル−c−ブトキシ、2,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,4−ジメチル−c−ブトキシ、3,3−ジメチル−c−ブトキシ、1−n−プロピル−c−プロポキシ、2−n−プロピル−c−プロポキシ、1−i−プロピル−c−プロポキシ、2−i−プロピル−c−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−c−プロポキシ、1,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、2,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−1−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−2−メチル−c−プロポキシ及び2−エチル−3−メチル−c−プロポキシ等が挙げられる。
【0033】
1−10アルコキシ基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルコキシ基を含んでいてもよく、上記に加え、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、c−ブトキシ、1−メチル−c−プロポキシ、2−メチル−c−プロポキシ、n−ペンチルオキシ、1−メチル−n−ブトキシ、2−メチル−n−ブトキシ、3−メチル−n−ブトキシ、1,1−ジメチル−n−プロポキシ、1,2−ジメチル−n−プロポキシ、2,2−ジメチル−n−プロポキシ、1−エチル−n−プロポキシ、c−ペンチルオキシ、1−メチル−c−ブトキシ、2−メチル−c−ブトキシ、3−メチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−プロポキシ、2,3−ジメチル−c−プロポキシ、1−エチル−c−プロポキシ、2−エチル−c−プロポキシ、n−ヘキシルオキシ、1−メチル−n−ペンチルオキシ、2−メチル−n−ペンチルオキシ、3−メチル−n−ペンチルオキシ、4−メチル−n−ペンチルオキシ、1,1−ジメチル−n−ブトキシ、1,2−ジメチル−n−ブトキシ、1,3−ジメチル−n−ブトキシ、2,2−ジメチル−n−ブトキシ、2,3−ジメチル−n−ブトキシ、3,3−ジメチル−n−ブトキシ、1−エチル−n−ブトキシ、2−エチル−n−ブトキシ、1,1,2−トリメチル−n−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−n−プロポキシ、1−エチル−1−メチル−n−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−n−プロポキシ、c−ヘキシルオキシ、1−メチル−c−ペンチルオキシ、2−メチル−c−ペンチルオキシ、3−メチル−c−ペンチルオキシ、1−エチル−c−ブトキシ、2−エチル−c−ブトキシ、3−エチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−ブトキシ、1,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,2−ジメチル−c−ブトキシ、2,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,4−ジメチル−c−ブトキシ、3,3−ジメチル−c−ブトキシ、1−n−プロピル−c−プロポキシ、2−n−プロピル−c−プロポキシ、1−i−プロピル−c−プロポキシ、2−i−プロピル−c−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−c−プロポキシ、1,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、2,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−1−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−2−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−3−メチル−c−プロポキシ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルオキシ、1−ヘプチルオキシ、2−ヘプチルオキシ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルオキシ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルオキシ、1−オクチルオキシ、3−オクチルオキシ、4−メチル−3−n−ヘプチルオキシ、6−メチル−2−n−ヘプチルオキシ、2−プロピル−1−n−ヘプチルオキシ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルオキシ、1−ノニルオキシ、2−ノニルオキシ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルオキシ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルオキシ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルオキシ、1−デシルオキシ、2−デシルオキシ、4−デシルオキシ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルオキシ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルオキシ等が挙げられる。
【0034】
1−3ハロゲン置換アルコキシ基とは、炭素原子上の水素原子がハロゲン原子で置換されたC1−3アルコキシ基を意味し、そのアルコキシ基は直鎖状、分枝状及びCシクロアルキル基でも良い。その具体例としては、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、n−ヘプタフルオロプロポキシ、i−ヘプタフルオロプロポキシ及びc−ペンタフルオロプロポキシ等が挙げられる。
【0035】
1−10アルコキシカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルコキシカルボニル基を含んでいてもよく、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、c−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、c−ブトキシカルボニル、1−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−メチル−c−プロポキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル、1−メチル−n−ブトキシカルボニル、2−メチル−n−ブトキシカルボニル、3−メチル−n−ブトキシカルボニル、1,1−ジメチル−n−プロポキシカルボニル、1,2−ジメチル−n−プロポキシカルボニル、2,2−ジメチル−n−プロポキシカルボニル、1−エチル−n−プロポキシカルボニル、c−ペンチルオキシカルボニル、1−メチル−c−ブトキシカルボニル、2−メチル−c−ブトキシカルボニル、3−メチル−c−ブトキシカルボニル、1,2−ジメチル−c−プロポキシカルボニル、2,3−ジメチル−c−プロポキシカルボニル、1−エチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−c−プロポキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル、1−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、2−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、3−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、4−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、1,1−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、1,2−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、1,3−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、2,2−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、2,3−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、3,3−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、1−エチル−n−ブトキシカルボニル、2−エチル−n−ブトキシカルボニル、1,1,2−トリメチル−n−プロポキシカルボニル、1,2,2−トリメチル−n−プロポキシカルボニル、1−エチル−1−メチル−n−プロポキシカルボニル、1−エチル−2−メチル−n−プロポキシカルボニル、c−ヘキシルオキシカルボニル、1−メチル−c−ペンチルオキシカルボニル、2−メチル−c−ペンチルオキシカルボニル、3−メチル−c−ペンチルオキシカルボニル、1−エチル−c−ブトキシカルボニル、2−エチル−c−ブトキシカルボニル、3−エチル−c−ブトキシカルボニル、1,2−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、1,3−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、2,2−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、2,3−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、2,4−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、3,3−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、1−n−プロピル−c−プロポキシカルボニル、2−n−プロピル−c−プロポキシカルボニル、1−i−プロピル−c−プロポキシカルボニル、2−i−プロピル−c−プロポキシカルボニル、1,2,2−トリメチル−c−プロポキシカルボニル、1,2,3−トリメチル−c−プロポキシカルボニル、2,2,3−トリメチル−c−プロポキシカルボニル、1−エチル−2−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−1−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−2−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−3−メチル−c−プロポキシカルボニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルオキシカルボニル、1−ヘプチルオキシカルボニル、2−ヘプチルオキシカルボニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルオキシカルボニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルオキシカルボニル、1−オクチルオキシカルボニル、3−オクチルオキシカルボニル、4−メチル−3−n−ヘプチルオキシカルボニル、6−メチル−2−n−ヘプチルオキシカルボニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルオキシカルボニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルオキシカルボニル、1−ノニルオキシカルボニル、2−ノニルオキシカルボニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルオキシカルボニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルオキシカルボニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルオキシカルボニル、1−デシルオキシカルボニル、2−デシルオキシカルボニル、4−デシルオキシカルボニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルオキシカルボニル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルオキシカルボニル等が挙げられる。
【0036】
1−10アルキルカルボニルオキシ基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルカルボニルオキシ基を含んでいてもよく、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、i−プロピルカルボニルオキシ、c−プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、i−ブチルカルボニルオキシ、s−ブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、c−ブチルカルボニルオキシ、1−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、1−メチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2−メチル−n−ブチルカルボニルオキシ、3−メチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,1−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−n−プロピルカルボニルオキシ、c−ペンチルカルボニルオキシ、1−メチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2−メチル−c−ブチルカルボニルオキシ、3−メチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2,3−ジメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−c−プロピルカルボニルオキシ、n−ヘキシルカルボニルオキシ、1−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、2−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、3−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、4−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、1,1−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、3,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1−エチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2−エチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルカルボニルオキシ、c−ヘキシルカルボニルオキシ、1−メチル−c−ペンチルカルボニルオキシ、2−メチル−c−ペンチルカルボニルオキシ、3−メチル−c−ペンチルカルボニルオキシ、1−エチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2−エチル−c−ブチルカルボニルオキシ、3−エチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2,4−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、3,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1−n−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−n−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−i−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−i−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、1−ヘプチルカルボニルオキシ、2−ヘプチルカルボニルオキシ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−オクチルカルボニルオキシ、3−オクチルカルボニルオキシ、4−メチル−3−n−ヘプチルカルボニルオキシ、6−メチル−2−n−ヘプチルカルボニルオキシ、2−プロピル−1−n−ヘプチルカルボニルオキシ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルカルボニルオキシ、1−ノニルカルボニルオキシ、2−ノニルカルボニルオキシ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルカルボニルオキシ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルカルボニルオキシ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルカルボニルオキシ、1−デシルカルボニルオキシ、2−デシルカルボニルオキシ、4−デシルカルボニルオキシ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルカルボニルオキシ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルカルボニルオキシ等が挙げられる。
【0037】
1−10アルキルカルボニルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルカルボニルアミノ基を含んでいてもよく、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、i−プロピルカルボニルアミノ、c−プロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、i−ブチルカルボニルアミノ、s−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、c−ブチルカルボニルアミノ、1−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノ、1−メチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2−メチル−n−ブチルカルボニルアミノ、3−メチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,1−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−n−プロピルカルボニルアミノ、c−ペンチルカルボニルアミノ、1−メチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2−メチル−c−ブチルカルボニルアミノ、3−メチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2,3−ジメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−c−プロピルカルボニルアミノ、n−ヘキシルカルボニルアミノ、1−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、2−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、3−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、4−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、1,1−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、3,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1−エチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2−エチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルカルボニルアミノ、c−ヘキシルカルボニルアミノ、1−メチル−c−ペンチルカルボニルアミノ、2−メチル−c−ペンチルカルボニルアミノ、3−メチル−c−ペンチルカルボニルアミノ、1−エチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2−エチル−c−ブチルカルボニルアミノ、3−エチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2,4−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、3,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1−n−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−n−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−i−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−i−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、1−ヘプチルカルボニルアミノ、2−ヘプチルカルボニルアミノ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−オクチルカルボニルアミノ、3−オクチルカルボニルアミノ、4−メチル−3−n−ヘプチルカルボニルアミノ、6−メチル−2−n−ヘプチルカルボニルアミノ、2−プロピル−1−n−ヘプチルカルボニルアミノ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルカルボニルアミノ、1−ノニルカルボニルアミノ、2−ノニルカルボニルアミノ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルカルボニルアミノ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルカルボニルアミノ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルカルボニルアミノ、1−デシルカルボニルアミノ、2−デシルカルボニルアミノ、4−デシルカルボニルアミノ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルカルボニルアミノ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルカルボニルアミノ等が挙げられる。
【0038】
モノC1−10アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、i−プロピルアミノ、c−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、i−ブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、c−ブチルアミノ、1−メチル−c−プロピルアミノ、2−メチル−c−プロピルアミノ、n−ペンチルアミノ、1−メチル−n−ブチルアミノ、2−メチル−n−ブチルアミノ、3−メチル−n−ブチルアミノ、1,1−ジメチル−n−プロピルアミノ、1,2−ジメチル−n−プロピルアミノ、2,2−ジメチル−n−プロピルアミノ、1−エチル−n−プロピルアミノ、c−ペンチルアミノ、1−メチル−c−ブチルアミノ、2−メチル−c−ブチルアミノ、3−メチル−c−ブチルアミノ、1,2−ジメチル−c−プロピルアミノ、2,3−ジメチル−c−プロピルアミノ、1−エチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−c−プロピルアミノ、n−ヘキシルアミノ、1−メチル−n−ペンチルアミノ、2−メチル−n−ペンチルアミノ、3−メチル−n−ペンチルアミノ、4−メチル−n−ペンチルアミノ、1,1−ジメチル−n−ブチルアミノ、1,2−ジメチル−n−ブチルアミノ、1,3−ジメチル−n−ブチルアミノ、2,2−ジメチル−n−ブチルアミノ、2,3−ジメチル−n−ブチルアミノ、3,3−ジメチル−n−ブチルアミノ、1−エチル−n−ブチルアミノ、2−エチル−n−ブチルアミノ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルアミノ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルアミノ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルアミノ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルアミノ、c−ヘキシルアミノ、1−メチル−c−ペンチルアミノ、2−メチル−c−ペンチルアミノ、3−メチル−c−ペンチルアミノ、1−エチル−c−ブチルアミノ、2−エチル−c−ブチルアミノ、3−エチル−c−ブチルアミノ、1,2−ジメチル−c−ブチルアミノ、1,3−ジメチル−c−ブチルアミノ、2,2−ジメチル−c−ブチルアミノ、2,3−ジメチル−c−ブチルアミノ、2,4−ジメチル−c−ブチルアミノ、3,3−ジメチル−c−ブチルアミノ、1−n−プロピル−c−プロピルアミノ、2−n−プロピル−c−プロピルアミノ、1−i−プロピル−c−プロピルアミノ、2−i−プロピル−c−プロピルアミノ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルアミノ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルアミノ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルアミノ、1−ヘプチルアミノ、2−ヘプチルアミノ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルアミノ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルアミノ、1−オクチルアミノ、3−オクチルアミノ、4−メチル−3−n−ヘプチルアミノ、6−メチル−2−n−ヘプチルアミノ、2−プロピル−1−n−ヘプチルアミノ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルアミノ、1−ノニルアミノ、2−ノニルアミノ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルアミノ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルアミノ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルアミノ、1−デシルアミノ、2−デシルアミノ、4−デシルアミノ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルアミノ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルアミノ等が挙げられる。
【0039】
ジC1−10アルキルアミノ基としては、対称及び非対称を含んでいてもよい。対称ジC1−10アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジ−i−プロピルアミノ、ジ−c−プロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−i−ブチルアミノ、ジ−s−ブチルアミノ、ジ−t−ブチルアミノ、ジ−c−ブチルアミノ、ジ−(1−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−n−ペンチルアミノ、ジ−(1−メチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2−メチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(3−メチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1,1−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−n−プロピル)アミノ、ジ−c−ペンチルアミノ、ジ−(1−メチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2−メチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(3−メチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2,3−ジメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−c−プロピル)アミノ、ジ−n−ヘキシルアミノ、ジ−(1−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(2−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(3−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(4−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(1,1−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1,3−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2,2−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2,3−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(3,3−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1−エチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2−エチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1,1,2−トリメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1,2,2−トリメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−1−メチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−2−メチル−n−プロピル)アミノ、ジ−c−ヘキシルアミノ、ジ−(1−メチル−c−ペンチル)アミノ、ジ−(2−メチル−c−ペンチル)アミノ、ジ−(3−メチル−c−ペンチル)アミノ、ジ−(1−エチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2−エチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(3−エチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1,3−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2,2−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2,3−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2,4−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(3,3−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1−n−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−n−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−i−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−i−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1,2,2−トリメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−1−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−3−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−メチル−1−エチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(1−ヘプチル)アミノ、ジ−(2−ヘプチル)アミノ、ジ−(1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−オクチル)アミノ、ジ−(3−オクチル)アミノ、ジ−(4−メチル−3−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(6−メチル−2−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(2−プロピル−1−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル)アミノ、ジ−(1−ノニル)アミノ、ジ−(2−ノニル)アミノ、ジ−(2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル)アミノ、ジ−(3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル)アミノ、ジ−(1−デシル)アミノ、ジ−(2−デシル)アミノ、ジ−(4−デシル)アミノ、ジ−(3,7−ジメチル−1−n−オクチル)アミノ及びジ−(3,7−ジメチル−3−n−オクチル)アミノ等が挙げられる。
【0040】
非対称ジC1−10アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、(メチル、エチル)アミノ、(メチル、n−プロピル)アミノ、(メチル、i−プロピル)アミノ、(メチル、c−プロピル)アミノ、(メチル、n−ブチル)アミノ、(メチル、i−ブチル)アミノ、(メチル、s−ブチル)アミノ、(メチル、t−ブチル)アミノ、(メチル、n−ペンチル)アミノ、(メチル、c−ペンチル)アミノ、(メチル、n−ヘキシル)アミノ、(メチル、c−ヘキシル)アミノ、(エチル、n−プロピル)アミノ、(エチル、i−プロピル)アミノ、(エチル、c−プロピル)アミノ、(エチル、n−ブチル)アミノ、(エチル、i−ブチル)アミノ、(エチル、s−ブチル)アミノ、(エチル、t−ブチル)アミノ、(エチル、n−ペンチル)アミノ、(エチル、c−ペンチル)アミノ、(エチル、n−ヘキシル)アミノ、(エチル、c−ヘキシル)アミノ、(n−プロピル、i−プロピル)アミノ、(n−プロピル、c−プロピル)アミノ、(n−プロピル、n−ブチル)アミノ、(n−プロピル、i−ブチル)アミノ、(n−プロピル、s−ブチル)アミノ、(n−プロピル、t−ブチル)アミノ、(n−プロピル、n−ペンチル)アミノ、(n−プロピル、c−ペンチル)アミノ、(n−プロピル、n−ヘキシル)アミノ、(n−プロピル、c−ヘキシル)アミノ、(i−プロピル、c−プロピル)アミノ、(i−プロピル、n−ブチル)アミノ、(i−プロピル、i−ブチル)アミノ、(i−プロピル、s−ブチル)アミノ、(i−プロピル、t−ブチル)アミノ、(i−プロピル、n−ペンチル)アミノ、(i−プロピル、c−ペンチル)アミノ、(i−プロピル、n−ヘキシル)アミノ、(i−プロピル、c−ヘキシル)アミノ、(c−プロピル、n−ブチル)アミノ、(c−プロピル、i−ブチル)アミノ、(c−プロピル、s−ブチル)アミノ、(c−プロピル、t−ブチル)アミノ、(c−プロピル、n−ペンチル)アミノ、(c−プロピル、c−ペンチル)アミノ、(c−プロピル、n−ヘキシル)アミノ、(c−プロピル、c−ヘキシル)アミノ、(n−ブチル、i−ブチル)アミノ、(n−ブチル、s−ブチル)アミノ、(n−ブチル、t−ブチル)アミノ、(n−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(n−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(n−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(n−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(i−ブチル、s−ブチル)アミノ、(i−ブチル、t−ブチル)アミノ、(i−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(i−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(i−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(i−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(s−ブチル、t−ブチル)アミノ、(s−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(s−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(s−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(s−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(t−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(t−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(t−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(t−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(n−ペンチル、c−ペンチル)アミノ、(n−ペンチル、n−ヘキシル)アミノ、(n−ペンチル、c−ヘキシル)アミノ、(c−ペンチル、n−ヘキシル)アミノ、(c−ペンチル、c−ヘキシル)アミノ、(n−ヘキシル、c−ヘキシル)アミノ、(メチル、n−ヘプチル)アミノ、(メチル、n−オクチル)アミノ、(メチル、n−ノナニル)アミノ、(メチル、n−デシル)アミノ、(エチル、n−ヘプチル)アミノ、(エチル、n−オクチル)アミノ、(エチル、n−ノナニル)アミノ及び(エチル、n−デシル)アミノ等が挙げられる。
【0041】
1−10アルキルアミノカルボニル基としては、直鎖、分枝、C3−10シクロアルキルアミノカルボニル基及びジC1−10アルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、i−プロピルアミノカルボニル、c−プロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニル、i−ブチルアミノカルボニル、s−ブチルアミノカルボニル、t−ブチルアミノカルボニル、c−ブチルアミノカルボニル、1−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、1−メチル−n−ブチルアミノカルボニル、2−メチル−n−ブチルアミノカルボニル、3−メチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,1−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、2,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−n−プロピルアミノカルボニル、c−ペンチルアミノカルボニル、1−メチル−c−ブチルアミノカルボニル、2−メチル−c−ブチルアミノカルボニル、3−メチル−c−ブチルアミノカルボニル、1,2−ジメチル−c−プロピルアミノカルボニル、2,3−ジメチル−c−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−c−プロピルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル、1−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、2−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、3−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、4−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、1,1−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,2−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,3−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、2,2−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、2,3−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、3,3−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、1−エチル−n−ブチルアミノカルボニル、2−エチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルアミノカルボニル、c−ヘキシルアミノカルボニル、1−メチル−c−ペンチルアミノカルボニル、2−メチル−c−ペンチルアミノカルボニル、3−メチル−c−ペンチルアミノカルボニル、1−エチル−c−ブチルアミノカルボニル、2−エチル−c−ブチルアミノカルボニル、3−エチル−c−ブチルアミノカルボニル、1,2−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、1,3−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、2,2−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、2,3−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、2,4−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、3,3−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、1−n−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、2−n−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、1−i−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、2−i−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルアミノカルボニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノカルボニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−1−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−3−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルアミノカルボニル、1−ヘプチルアミノカルボニル、2−ヘプチルアミノカルボニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−オクチルアミノカルボニル、3−オクチルアミノカルボニル、4−メチル−3−n−ヘプチルアミノカルボニル、6−メチル−2−n−ヘプチルアミノカルボニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルアミノカルボニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルアミノカルボニル、1−ノニルアミノカルボニル、2−ノニルアミノカルボニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルアミノカルボニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルアミノカルボニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルアミノカルボニル、1−デシルアミノカルボニル、2−デシルアミノカルボニル、4−デシルアミノカルボニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルアミノカルボニル、及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルアミノカルボニル等が挙げられる。
ジC1−10アルキルアミノカルボニル基としては、対称及び非対称を含んでいてもよい。対称ジC1−10アルキルアミノカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ−n−プロピルアミノカルボニル、ジ−i−プロピルアミノカルボニル、ジ−c−プロピルアミノカルボニル、ジ−n−ブチルアミノカルボニル、ジ−i−ブチルアミノカルボニル、ジ−s−ブチルアミノカルボニル、ジ−t−ブチルアミノカルボニル、ジ−c−ブチルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−n−ペンチルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−c−ペンチルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−n−ヘキシルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(4−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,3−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,3−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3,3−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,1,2−トリメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−1−メチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−2−メチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−c−ヘキシルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−c−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−c−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−c−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3−エチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,3−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,2−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,4−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3,3−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1−n−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−n−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−i−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−i−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−1−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−3−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−メチル−1−エチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(2−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−オクチル)アミノカルボニル、ジ−(3−オクチル)アミノカルボニル、ジ−(4−メチル−3−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(6−メチル−2−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(2−プロピル−1−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1−ノニル)アミノカルボニル、ジ−(2−ノニル)アミノカルボニル、ジ−(2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル)アミノカルボニル、ジ−(1−デシル)アミノカルボニル、ジ−(2−デシル)アミノカルボニル、ジ−(4−デシル)アミノカルボニル、ジ−(3,7−ジメチル−1−n−オクチル)アミノカルボニル、及びジ−(3,7−ジメチル−3−n−オクチル)アミノカルボニル等が挙げられる。
【0042】
非対称ジC1−10アルキルアミノカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、(メチル、エチル)アミノカルボニル、(メチル、n−プロピル)アミノカルボニル、(メチル、i−プロピル)アミノカルボニル、(メチル、c−プロピル)アミノカルボニル、(メチル、n−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、i−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(メチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(メチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(メチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(エチル、n−プロピル)アミノカルボニル、(エチル、i−プロピル)アミノカルボニル、(エチル、c−プロピル)アミノカルボニル、(エチル、n−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、i−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(エチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(エチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(エチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−プロピル、i−プロピル)アミノカルボニル、(n−プロピル、c−プロピル)アミノカルボニル、(n−プロピル、n−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、i−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、s−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、t−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−プロピル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−プロピル、c−プロピル)アミノカルボニル、(i−プロピル、n−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、i−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、s−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、t−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−プロピル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−プロピル、n−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、i−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、s−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、t−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−プロピル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ブチル、i−ブチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−ブチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(s−ブチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(s−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(s−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(s−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(s−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(t−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(t−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(t−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(t−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ペンチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(n−ペンチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ペンチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−ペンチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−ペンチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ヘキシル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(メチル、n−ヘプチル)アミノカルボニル、(メチル、n−オクチル)アミノカルボニル、(メチル、n−ノナニル)アミノカルボニル、(メチル、n−デシル)アミノカルボニル、(エチル、n−ヘプチル)アミノカルボニル、(エチル、n−オクチル)アミノカルボニル、(エチル、n−ノナニル)アミノカルボニル、及び(エチル、n−デシル)アミノカルボニル等が挙げられる。
【0043】
1−10アルキルアミノスルホニル基としては、直鎖、分枝、C3−10シクロアルキルアミノスルホニル基及びジC1−10アルキルアミノスルホニル基を含んでいてもよく、メチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、n−プロピルアミノスルホニル、i−プロピルアミノスルホニル、c−プロピルアミノスルホニル、n−ブチルアミノスルホニル、i−ブチルアミノスルホニル、s−ブチルアミノスルホニル、t−ブチルアミノスルホニル、c−ブチルアミノスルホニル、1−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、n−ペンチルアミノスルホニル、1−メチル−n−ブチルアミノスルホニル、2−メチル−n−ブチルアミノスルホニル、3−メチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,1−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、2,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−n−プロピルアミノスルホニル、c−ペンチルアミノスルホニル、1−メチル−c−ブチルアミノスルホニル、2−メチル−c−ブチルアミノスルホニル、3−メチル−c−ブチルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−c−プロピルアミノスルホニル、2,3−ジメチル−c−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−エチル−c−プロピルアミノスルホニル、n−ヘキシルアミノスルホニル、1−メチル−n−ペンチルアミノスルホニル、2−メチル−n−ペンチルアミノスルホニル、3−メチル−n−ペンチルアミノスルホニル、4−メチル−n−ペンチルアミノスルホニル、1,1−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,3−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、2,2−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、2,3−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、3,3−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、1−エチル−n−ブチルアミノスルホニル、2−エチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルアミノスルホニル、c−ヘキシルアミノスルホニル、1−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、2−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、3−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、1−エチル−c−ブチルアミノスルホニル、2−エチル−c−ブチルアミノスルホニル、3−エチル−c−ブチルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、1,3−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、2,2−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、2,3−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、2,4−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、3,3−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、1−n−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、2−n−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、1−i−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、2−i−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルアミノスルホニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノスルホニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−エチル−1−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルアミノスルホニル、1−ヘプチルアミノスルホニル、2−ヘプチルアミノスルホニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−オクチルアミノスルホニル、3−オクチルアミノスルホニル、4−メチル−3−n−ヘプチルアミノスルホニル、6−メチル−2−n−ヘプチルアミノスルホニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルアミノスルホニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルアミノスルホニル、1−ノニルアミノスルホニル、2−ノニルアミノスルホニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルアミノスルホニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルアミノスルホニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルアミノスルホニル、1−デシルアミノスルホニル、2−デシルアミノスルホニル、4−デシルアミノスルホニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルアミノスルホニル、3,7−ジメチル−3−n−オクチルアミノスルホニル、c−ヘプチルアミノスルホニル、c−オクチルアミノスルホニル、1−メチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、2−メチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、3−メチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、1−エチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、1−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、2−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル及び3−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル等が挙げられる。
【0044】
ジC1−10アルキルアミノスルホニル基としては、対称及び非対称を含んでいてもよい。対称ジC1−10アルキルアミノスルホニル基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルアミノスルホニル基を含んでいてもよく、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル、ジ−n−プロピルアミノスルホニル、ジ−i−プロピルアミノスルホニル、ジ−c−プロピルアミノスルホニル、ジ−n−ブチルアミノスルホニル、ジ−i−ブチルアミノスルホニル、ジ−s−ブチルアミノスルホニル、ジ−t−ブチルアミノスルホニル、ジ−c−ブチルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−n−ペンチルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−c−ペンチルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−n−ヘキシルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(4−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,3−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,3−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3,3−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,1,2−トリメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−1−メチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−2−メチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−c−ヘキシルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−c−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−c−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−c−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3−エチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,3−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,2−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,4−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3,3−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1−n−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−n−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−i−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−i−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−1−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−3−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−メチル−1−エチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(2−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−オクチル)アミノスルホニル、ジ−(3−オクチル)アミノスルホニル、ジ−(4−メチル−3−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(6−メチル−2−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(2−プロピル−1−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1−ノニル)アミノスルホニル、ジ−(2−ノニル)アミノスルホニル、ジ−(2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル)アミノスルホニル、ジ−(1−デシル)アミノスルホニル、ジ−(2−デシル)アミノスルホニル、ジ−(4−デシル)アミノスルホニル、ジ−(3,7−ジメチル−1−n−オクチル)アミノスルホニル、及びジ−(3,7−ジメチル−3−n−オクチル)アミノスルホニル等が挙げられる。
【0045】
非対称ジC1−10アルキルアミノスルホニル基としては、直鎖、分枝及びC3−10シクロアルキルアミノスルホニル基を含んでいてもよく、(メチル、エチル)アミノスルホニル、(メチル、n−プロピル)アミノスルホニル、(メチル、i−プロピル)アミノスルホニル、(メチル、c−プロピル)アミノスルホニル、(メチル、n−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、i−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(メチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(メチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(メチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(エチル、n−プロピル)アミノスルホニル、(エチル、i−プロピル)アミノスルホニル、(エチル、c−プロピル)アミノスルホニル、(エチル、n−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、i−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(エチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(エチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(エチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−プロピル、i−プロピル)アミノスルホニル、(n−プロピル、c−プロピル)アミノスルホニル、(n−プロピル、n−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、i−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、s−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、t−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−プロピル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−プロピル、c−プロピル)アミノスルホニル、(i−プロピル、n−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、i−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、s−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、t−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−プロピル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−プロピル、n−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、i−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、s−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、t−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−プロピル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ブチル、i−ブチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−ブチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(s−ブチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(s−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(s−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(s−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(s−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(t−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(t−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(t−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(t−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ペンチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(n−ペンチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ペンチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−ペンチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−ペンチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ヘキシル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(メチル、n−ヘプチル)アミノスルホニル、(メチル、n−オクチル)アミノスルホニル、(メチル、n−ノナニル)アミノスルホニル、(メチル、n−デシル)アミノスルホニル、(エチル、n−ヘプチル)アミノスルホニル、(エチル、n−オクチル)アミノスルホニル、(エチル、n−ノナニル)アミノスルホニル、及び(エチル、n−デシル)アミノスルホニル等が挙げられる。
【0046】
保護された水酸基、保護されたアミノ基、保護されたチオール基及びアミノ基の保護基における保護基としては、例えばプロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第4版(Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth edition)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & Sons Inc.)(2006年)に記載されている保護基が挙げられる。具体的には、C1−4アルコキシメチル基(例えばMOM:メトキシメチル、MEM:2−メトキシエトキシメチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、i−プロポキシメチル、n−ブトキシメチル、iBM:イソブチルオキシメチル、BUM:t−ブトキシメチル、POM:ピバロイルオキシメチル及びSEM:トリメチルシリルエトキシメチル等が挙げられ、好ましくはC1−2アルコキシメチル基等が挙げられる)、アリールオキシメチル基(例えばBOM:ベンジルオキシメチル、PMBM:p−メトキシベンジルオキシメチル及びp−AOM:P−アニシルオキシメチル等が挙げられ、好ましくはベンジルオキシメチル等が挙げられる)、C1−4アルキルアミノメチル基(例えばジメチルアミノメチル)、置換アセタミドメチル基(例えばAcm:アセタミドメチル及びTacm:トリメチルアセタミドメチル等が挙げられる)、置換チオメチル基(例えばMTM:メチルチオメチル、PTM:フェニルチオメチル、Btm:ベンジルチオメチル等が挙げられる)、カルボキシル基、C1−7アシル基(例えばホルミル、アセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、トリフルオロアセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、プロピオニル、Pv:ピバロイル及びチグロイル等が挙げられる)、アリールカルボニル基(例えばベンゾイル、p−ブロモベンゾイル、p−ニトロベンゾイル、2,4−ジニトロベンゾイル、ベンゾイルホルミル、ベンゾイルプロピオニル、フェニルプロピオニル等が挙げられる)、C1−4アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、Boc:t−ブトキシカルボニル、AOC:t−アミルオキシカルボニル、VOC:ビニルオキシカルボニル、AOC:アリルオキシカルボニル、Teoc:2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、Troc:2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等が挙げられ、好ましくはBoc等が挙げられる)、アリールオキシカルボニル基(例えばCbz:ベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、MOZ:p−メトキシベンジルオキシカルボニル等が挙げられる)、C1−4アルキルアミノカルボニル基(例えばメチルカルバモイル、Ec:エチルカルバモイル、n−プロピルカルバモイル等が挙げられる)、アリールアミノカルボニル基(例えばフェニルカルバモイル等が挙げられる)、トリアルキルシリル基(例えばTMS:トリメチルシリル、TES:トリエチルシリル、TIPS:トリイソプロピルシリル、DEIPS:ジエチルイソプロピルシリル、DMIPS:ジメチルイソプロピルシリル、DTBMS:ジ−t−ブチルメチルシリル、IPDMS:イソプロピルジメチルシリル、TBDMS:t−ブチルジメチルシリル、TDS:テキシルジメチルシリル、等が挙げられ、好ましくはt−ブチルジメチルシリル等が挙げられる)、トリアルキルアリールシリル基(例えばDPMS:ジフェニルメチルシリル、TBDPS:t−ブチルジフェニルシリル、TBMPS:t−ブチルジメトキシフェニルシリル、TPS:トリフェニルシリル等が挙げられる)、アルキルスルホニル基(例えばMs:メタンスルホニル、エタンスルホニル等が挙げられる)及びアリールスルホニル基(例えばベンゼンスルホニル、Ts:p−トルエンスルホニル、p−クロロベンゼンスルホニル、MBS:p−メトキシベンゼンスルホニル、m−ニトロベンゼンスルホニル、o−ニトロベンゼンスルホニル、p−ニトロベンゼンスルホニル、2,4−ニトロベンゼンスルホニル、iMds:2,6−ジメトキシ−4−メチルベンゼンスルホニル、Mds:2,6−ジメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、Mtb:2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホニル、Mte:2,3,5,6−テトラメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、Mtr:2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、Mts:2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、Pme:ペンタメチルベンゼンスルホニル、等が挙げられる)等が挙げられる。
また、その他に、1−メチル−1−メトキシエチル基、1−エトキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2−トリメチルシリルエトキシ基、t−ブチル基、アリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,4−ジニトロフェニル基、p−クロロフェニル基、p−メトキシフェニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等が挙げられる。
【0047】
本発明においてX又はYで記載される配位子とは、孤立電子対を持つ基を有する化合物を意味する。かかる配位子としては、イオン性の配位子や中性の配位子が挙げられる。イオン性配位子としては、1価のアニオンやXとYが一緒になって2価のアニオンである例が挙げられる。1価のアニオンとしては、臭素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン又はフッ素イオンなどのハロゲンイオン、酢酸イオン、安息香酸イオン、ステアリン酸イオン、2−エチルヘキサン酸イオン又はナフテン酸イオンなどのカルボン酸イオン、スルファミン酸、水酸化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオンなどが挙げられる。XとYが一緒になって2価のイオンである場合の例としては、シュウ酸イオンなど2価のカルボン酸イオン、炭酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオンなどが挙げられる。中性の配位子としては、アセチルアセトンなどが挙げられる。
【0048】
本発明の光学活性ジコバルト錯体について説明する。
【0049】
式(I)及び式(I′)におけるR、R、R、R、R、R及びRの好ましい例としては、水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C2−14アリール基又はC2−14アリールオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基などが挙げられる。又その他の好ましい例としては、RとR、RとR、RとR、RとR及びRとRの1組以上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化11】


より好ましい例としては、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、フェニル基又はフェノキシ基が挙げられる。又その他のより好ましい例としては、RとR、RとR、RとR、RとR及びRとRの1組以上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化12】


特に好ましい例としては、R、R、R、R、R及びRが水素原子であり、Rがメチル基、メトキシ基或いは臭素原子である例及びR、R、R、R及びRが水素原子であり、RとRが、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例が挙げられる。
【化13】

【0050】
の好ましい例としては、水素原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基及びC2−14アリール基が挙げられる。
より好ましい例としては水素原子及びC1−3アルキル基が挙げられ、特に好ましくは水素原子である。
【0051】
式(II)及び式(II′)において
、R、R、R、R、R、R、R10及びR11はフェニル環上の置換基を表すが、好ましい例としては水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C2−14アリール基又はC2−14アリールオキシ基などが挙げられる。又その他の好ましい例としては、RとR、RとR、RとR、RとR、RとR10及びR10とR11の1組以上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化14】


より好ましい例としては、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、フェニル基又はフェノキシ基が挙げられる。又その他のより好ましい例としては、RとR、RとR、RとR、RとR、RとR10及びR10とR11の1組以上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化15】


特に好ましくはR、R、R、R、R、R、R、R10及びR11が水素原子である。
【0052】
の好ましい例としては、水素原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基及びC2−14アリール基が挙げられる。
より好ましい例としては水素原子及びC1−3アルキル基が挙げられ、特に好ましくは水素原子である。
【0053】
X、Yで示される配位子としては、それぞれ単独で酸アニオンであるか又はX、Yが一緒になって2価の酸アニオンであることが好ましい。X、Yは、それぞれ単独で1価の酸アニオンであることがより好ましく、X、Yがハロゲンアニオン又は有機酸アニオンであることがさらに好ましい。よりさらに好ましくはX、Yはカルボン酸アニオンであり、さらに特に好ましくは酢酸アニオンである。XとYが一緒になって2価のイオンである場合の好ましい例としては、炭酸イオン、シュウ酸イオンが挙げられる。
【0054】
式(I)、式(I′)、式(II)及び式(II′)の特に好ましい構造について、XとY以外の構造として具体例を以下に例示する。
【化16】


【化17】


【化18】


【化19】


【化20】


【化21】



【0055】
X,Yの具体例としては酢酸アニオン、ヨウ素イオン、臭素イオンなどが挙げられる。
【0056】
本発明光学活性ジコバルト錯体における好ましい構造の具体的な例としては、配位子が酢酸アニオンである以下の構造及びそれらの溶媒和物、水和物が挙げられる。
【化22】


【化23】



【化24】


【化25】


【化26】


【化27】

【0057】
本発明光学活性ジコバルト錯体における好ましい構造のその他の例としては、上記構造式の(1−A)−(32−A)及び(1’−A)−(32’−A)の酢酸イオンがヨウ素イオンである(1−I)−(32−I)及び(1’−I)−(32’−I)、上記構造式の(1−A)−(32−A)及び(1’−A)−(32’−A)の酢酸イオンが臭素イオンである(1−B)−(32−B)及び(1’−B)−(32’−B)や上記構造式の(1−A)−(32−A)及び(1’−A)−(32’−A)の酢酸イオンが塩素イオンである(1−C)−(32−C)及び(1’−C)−(32’−C)も挙げられる。
【0058】
本発明の光学活性ジコバルト錯体の合成方法について以下説明する。配位子であるサレン骨格の合成方法としては、文献(オルガニック・シンセシス・コレクション10巻, p.96(2004);Vol.75,p.1(1998))などに記載の方法を参考に合成される。光学活性ジコバルト錯体は、これらに溶媒中にて2当量のコバルト源を加えることにより合成することが出来る。
【0059】
本反応に使用する溶媒としては、当該反応条件下にて安定であり、かつ、不活性で反応を妨げないものであれば特に制限はなく、例えば、ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼンに代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒又は水などが挙げられる。又、上記溶媒を任意に混合した条件で反応を行うこともできる。好ましくは、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒を使用し、さらに好ましくはメタノール、エタノール、1−プロパノール又は2−プロパノールを使用する。
反応温度は、特に限定されるものではないが、−40℃〜用いる溶媒の還流温度で実施することが好ましく、20℃から溶媒の還流温度で実施することが、より好ましい。本反応は、減圧下、常圧下若しくは加圧下及び/又はマイクロウェーブ照射下などの条件で実施することもできる。また、反応時間は特に限定されず、前記反応温度に合わせて適宜選択される。
【0060】
コバルト源としては、酢酸コバルト(II)、コバルト(II)アセチルアセトナート、安息香酸コバルト(II)、臭化コバルト(II)、炭酸コバルト(II)、塩化コバルト(II)、クエン酸コバルト(II)、2−エチルヘキサン酸コバルト(II)、フッ化コバルト(II)、水酸化コバルト(II)、ヨウ化コバルト(II)、ナフテン酸コバルト(II)、硝酸コバルト(II)、シュウ酸コバルト(II)、過塩素酸コバルト(II)、燐酸コバルト(II)、ステアリン酸コバルト(II)、スルファミン酸コバルト(II)、硫酸コバルト(II)、テトラフルオロホウ酸コバルト(II)、チオシアン酸コバルト(II)及びこれらの水和物が挙げられる。好ましくは酢酸コバルト(II)、臭化コバルト(II)、塩化コバルト(II)、ヨウ化コバルト(II)及びこれらの水和物が挙げられる。より好ましくは酢酸コバルト(II)及びその水和物が挙げられる。
本発明の光学活性ジコバルト錯体は取り出した場合、安定に存在するので取り出して使用することが望ましいが、一方、in situで反応系そのままで使用することも可能である。また、反応で取り出した形でそのまま使用できるが、再結晶により精製した形でも使用できる。
溶媒和物としては、上記光学活性ジコバルト錯体の合成の際に使用する溶媒の和物及びコバルト源に由来する水和物が上げられるが、好ましくはメタノール和物、エタノール和物、1−プロパノール和物、2−プロパノール和物及び水和物が挙げられる。
【0061】
本発明の方法で基質(VI)と基質(VII)の当量関係については、基質(VI)に対して、基質(VII)が0.1〜10当量の範囲が好ましく、0.5〜2.0当量の範囲がより好ましい。
触媒の使用量は、基質(VI)に対し0.01〜100モル%の範囲が好ましく、0.05〜5モル%の範囲がより好ましい。
【0062】
本発明の光学活性ニトロの製造方法は、無溶媒でも実施可能であるが、有機溶媒中で行うことができる。本発明の製造方法の記載における溶媒とは、当該反応条件下にて安定であり、かつ、不活性で反応を妨げないものであれば特に制限はなく、例えば、ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼンに代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒が挙げられる。又、上記溶媒を任意に混合した条件で反応を行うこともできる。
好ましくは、該有機溶媒としては、非プロトン性の有機溶媒が好ましく、具体的には、ジクロロメタン(CHCl)、1,2−ジクロロエタン(CHClCHCl)、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン等の芳香族炭化水素、酢酸エチル等のエステル、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテルが挙げられる。
【0063】
本発明の光学活性ニトロ化合物製造方法の反応温度は、特に限定されるものではないが、−20℃〜用いる溶媒の還流温度で実施することが好ましく、−20℃から40℃で実施することが、より好ましい。本反応は、減圧下、常圧下若しくは加圧下及び/又はマイクロウェーブ照射下などの条件で実施することもできる。また、反応時間は特に限定されず、前記反応温度に合わせて適宜選択される。
【0064】
本発明の製造方法においては、必要に応じて、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、高速液体クロマトグラフィー−質量分析(LC/MS)、再結晶若しくは溶媒による洗浄又はこれらの精製方法の組み合わせにより高純度の生成物を得ることもできる。
【0065】
式(VI)及び式(VII)における各構造について説明する。
【0066】
12は、好ましくはC1−10アルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基又はC2−14アリール基(該C1−10アルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基で置換されている。)であり、より好ましくは、C1−10アルキル基、C7−14アラルキル基又はC2−14アリール基(該C2−14アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基で置換されている。)であり、さらに好ましくはC2−14アリール基(該C2−14アリール基は、無置換であるか又はハロゲン原子、C1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基で置換されている。)である。
【0067】
Zは、好ましくはニトロ基、シアノ基、−C(O)R13、−C(O)OR13又は−P(O)(OR13)(OR14)であり、より好ましくは−C(O)OR13である。
【0068】
13及びR14は、好ましくはC1−10アルキル基(該C1−10アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基で置換されている。)であり、より好ましくはC1−10アルキル基であり、さらに好ましくはC1−6アルキル基である。
【0069】
Wは、好ましくは酸素原子又は−CH−である。
【0070】
nは、好ましくは1又は2である。
【0071】
15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、及びR23は、好ましくは水素原子又はC1−10アルキル基であり、より好ましくは水素原子である。
【0072】
Gは好ましくは、−CH−又は酸素原子である。
【0073】
m1及びm2は好ましくは、1または2であり、但しm1+m2は3又は4である。
【0074】
本発明の製造方法では、鏡像異性体の一方のみを高い選択率で製造することができる。また、本発明の製造方法では、式(I)の錯体と式(I′)若しくは式(II)の錯体と式(II′)の錯体との使い分けによって、光学活性アミン化合物の両鏡像異性体を選択的に製造することができる。
【実施例】
【0075】
ここで、本発明の参考合成例、合成実施例、反応実施例を説明するが、本発明は下記実施例に限定して解釈されるものではない。なおH−NMRは、500MHz、13C−NMRは125.62MHzで測定した。またanti/synの比率は反応組成物のH−NMRで測定決定した。
実施例中、MSは質量分析、ESI−MSはエレクトロスプレーイオン化法質量分析法、HRMSは高分解能質量分析法、IRは赤外吸光分析、HPLCは高速液体クロマトグラフィー、drはジアステレオマー比率、eeは鏡像体過剰率、antiはアンチ体、syンはシン体を示す。またHPLC分析の分析結果記載における数値%は、特に説明が無い限り面積百分率を表す。
【0076】
参考合成例1
光学活性配位子(R)−3,3′−(1E,1E′)−(1,1′−ビナフチル−2,2′−ジイルビス(アザン−1−イルー1−イリデン))ビス(メタン−1−イル−1−イリデン)ジベンゼン−1,2−ジオール(33)の合成
反応容器に(R)−ビナフチルジアミン1.82g(6.4mmol)と2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド1.95g(14.1mmol)を入れ、エタノール85mLを室温にて加えた。混合溶液を12時間加熱還流し、(R)−ビナフチルジアミンの消失を確認後、室温まで冷却しエタノールを減圧留去した。得られた残渣にエタノール/ヘキサン=1/2の混合液を加え、室温にて2時間撹拌し、未反応のアルデヒドを溶解させた後、混合物中の固体を減圧濾取し、エタノール/ヘキサン=1/2の混合液で洗浄し、目的の光学活性配位子(33)3.30gをオレンジ色固体として得た(収率98%)。
【化28】


形状 オレンジ色固体
H−NMR(CDCl
δ 5.34(s,2H),6.66(dd,J=7.6,7.6Hz,2H),6.77(dd,J=1.5,7.6Hz,2H),6.84(dd,J=1.5,7.6Hz,2H),7.22−7.32(m,4H),7.44−7.49(m,2H),7.63(d,J=8.8Hz,2H),7.97(d,J=7.8Hz,2H),8.09(d,J=8.8Hz,2H),8.62(s,2H),12.5(s,2H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 116.7,117.4,118.5,118.6,122.8,126.1,126.3,127.1,128.2,129.4,130.1,132.5,133.1,143.0,144.7,148.7,161.3ppm
ESI−MS
m/z547[M+Na]
【0077】
合成実施例1
光学活性ジコバルト錯体触媒(13―A)の調製
参考合成例1で合成した光学活性配位子(33)1.049g(2.0mmol)をエタノール(20mL)に溶解させ、室温にて酢酸コバルト(II)708 mg(4.0mmol)を加えた後、混合物を12時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、HO(10mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。沈殿物をろ取し、さらに得られた固体をHO(3mL)で3回、エタノール/ヘキサン=1/1混合液(3mL)で3回、ジエチルエーテル(3mL)で洗浄した。得られた固体を減圧下、乾燥すると目的の光学活性ジコバルト錯体触媒(13―A)・2水和物1.047gを褐色固体として得た(収率66%)。
【化29】

【0078】
合成実施例2
光学活性ジコバルト錯体触媒(13―A)の再結晶
合成実施例1で合成した光学活性ジコバルト錯体触媒(13−A)・2水和物100mgをバイアルにいれテトラヒドロフラン(0.8mL)を加えた後に室温にて5分間撹拌し、完全に溶解させた。室温にて撹拌を行いながら酢酸エチル(1.6mL)をゆっくり滴下し、混合物を1時間室温にて静置した後、生じた固体をろ取し、さらに得られた固体をテトラヒドロフラン/酢酸エチル=1/2(0.8mL)で洗浄した。得られた固体を減圧下、乾燥し光学活性ジコバルト錯体触媒(13―A)・2水和物74mgを得た(再結晶収率74%)。
目的物データ
性状:濃褐色固体
元素分析結果:ジコバルト錯体触媒・2水和物[C3830Co10
計算値C,57.59%;H,3.82%;N,3.53%
実測値C,57.84%;H,3.76%;N,3.58%
【0079】
反応実施例1
(1S)−1−[(1R)−2−ニトロ−1−フェニルエチル]−2−オキソ−
シクロペンタンカルボン酸メチルエステル(36aa)の合成
【化30】


室温にてフラスコに合成実施例1で合成した光学活性ジコバルト錯体触媒(13―A)を6.38mg(0.0084mmol、2.1mol%)と乾燥テトラヒドロフラン0.2mLを加え、さらに2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸メチルエステル(35a)85.3mg(0.60mmol)を加えた。混合溶液を室温にて5分間撹拌した後、(Z)−(2−ニトロビニル)ベンゼン(34a)59.7mg(0.4mmol)を加え、室温にてさらに9時間撹拌した。反応完結後、反応溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1から10/1で溶出)で精製したところ、目的物(36aa)116.5mgを得た(収率100%、anti/syn=>20/1、光学純度97%ee)。

性状:無色油状物
IR(neat)
ν 2956,1751,1725,1552,1230,1149cm−1
H―NMR(CDCl
δ 1.76−2.06(m,4H),2.30−2.40(m,2H),3.74(s,3H),4.06(dd,J=4.0,11.0Hz,1H),4.99(dd,J=11.0,13.8Hz,1H),5.14(dd,J=4.0,13.8Hz,1H),7.20−7.32(m,5H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.3,31.0,37.9,46.1,53.0,62.4,76.3,128.3,128.8,129.2,135.2,169.7,212.2ppm
ESI−MS
m/z 314 [M+Na]
[α]21.0 +41.7(c0.844,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量 1.0 mL/分、検出 220nm)
保持時間=14.8分(主成分)及び21.5分(副成分).
相対立体配置は既報のH―NMR及び13C―NMRのデータとの比較から決定した。 絶対立体配置は既報の旋光度との比較から決定した.
文献(a)Li,H.;Wang,Y.;Tang,L.;Wu,F.;Liu,X.; Guo,C.;Foxman,B.M.;Deng,L.Angew.Chem., Int.Ed.2005,44, 105
(b) Okino,T.; Hoashi,Y.;Furukawa,T.;Xu, X.;Takemoto,Y.J.Am.Chem.Soc.2005,127, 119
【0080】
反応実施例2−8
光学活性ニトロ化合物(36xa)の合成

反応実施例1と同様な操作により表1中のように基質(34x)及び(35a)
、触媒量、反応時間で反応を行ったところ、表1中の収率、ジアステレオマー比率、光学純度で目的物(36xa)を得た。
【表1】


反応実施例2の目的物データ
(1S)−1−[(1R)−1−(4−メチル−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36ba)
性状:無色油状物
IR(neat)
ν 2956,1751,1725,1554,1230,1149cm−1
H−NMR(CDCl
δ 1.75−2.06(m,4H),2.28(s,3H),2.28−2.40(m,2H),3.74(s,3H),4.03(dd,J=4.0,11.0Hz,1H),4.96(dd,J=11.0,13.8Hz,1H),5.11(dd,J=4.0,13.8Hz,1H),7.02−7.12(m,4H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.2,20.9,30.8,37.9,45.7,52.9,62.4,76.3,129.0,129.4,131.9,137.9,169.7,212.2ppm
ESI−MS
m/z 328 [M+Na]
HRMS
計算値 C1619NOCs[M+Cs]:438.0318
実測値438.0329
[α]26.0+24.0(c1.04,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量1.0mL/分,検出 220nm)保持時間=14.0分(主成分)及び18.4分(副成分).

反応実施例3の目的物データ
(1S)−1−[(1R)−1−(4−メトキシ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36ca)
(36ca)は既知化合物(文献:Shirakawa,S.;Kobayashi,S.Synlett 2006,1410.)。
性状:黄色固体;
H−NMR(CDCl
δ 1.75−2.07(m,4H),2.27−2.43(m,2H),3.73(s,3H),3.75(s,3H),4.03(dd,J=4.0,11.0Hz,1H),4.94(dd,J=11.0,13.4Hz,1H),5.08(dd,J=4.0,13.4Hz,1H),6.78−6.83(m,2H),7.11−7.16(m,2H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.2,30.7,37.9,45.4,52.9,55.0,62.5,76.4, 114.0,126.8,130.3,159.2,169.8,212.3ppm
ESI−MS
m/z 344 [M+Na]
HRMS
計算値 C1619NOCs [M+Cs]: 454.0267
実測値 454.0271
[α]26.4+38.8(c 0.210,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD, ヘキサン/2−プロパノール = 90/10, 流量 1.0mL/分, 検出 220nm)
保持時間=22.8分(主成分)及び28.5分(副成分).

反応実施例4の目的物データ
(1S)−1−[(1R)−1−(4−クロロ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36da)
性状:無色固形
IR(KBr)
ν 2960,1724,1554,1218cm−1
H―NMR(CDCl
δ 1.76−1.95(m,3H),1.97−2.08(m,1H),2.28−2.40(m,2H),3.71(s,3H),4.00(dd,J=4.0,11.0Hz,1H),4.93(dd,J=11.0,13.7Hz,1H),5.11(dd,J=4.0,13.7Hz,1H),7.15−7.20(m,2H),7.22−7.27(m, 2H)ppm
13C―NMR(CDCl
δ 19.2,31.2,37.8,45.5,53.0,62.1,76.1,128.9,130.6,133.8,134.2,169.6,212.1ppm
ESI−MS
m/z 348,350[M+Na]
HRMS
計算値 C1516ClNOCs[M+Cs]:457.9771
実測値 457.9763
[α]25.6+42.6(c 1.05,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量 1.0mL/分,検出 220nm)
保持時間=20.3分(主成分)及び34.5分(副成分).

反応実施例5の目的物データ
(1S)−1−[(1R)−1−(4−ブロモ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36ea)
性状:無色固体
IR(KBr)
ν 2958,1756,1720,1552,1232,1155cm−1
H−NMR(CDCl
δ 1.77−1.99(m,3H),2.00−2.12(m,1H),2.31−2.42(m,2H),3.73(s,3H),4.00(dd,J=4.0,11.5Hz,1H),4.95(dd,J=11.5,14.4Hz,1H),5.12(dd,J=4.0,13.4Hz,1H),7.12−7.16(m,2H),7.40−7.44(m,2H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.2,31.1,37.7,45.5,52.9,62.0,76.0,122.3,130.9,131.8,134.2,169.5,212.0ppm
ESI−MS
m/z 392,394[M+Na]
HRMS
計算値 C1516BrNOCs [M+Cs]:501.9266
実測値 501.9274
[α]25.6+40.2(c 1.08,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量=1.0mL/分,検出 220nm)
保持時間=25.0分(主成分)及び37.6分(副成分).

反応実施例6の目的物データ
(1S)−1−[(1R)−1−(3−ブロモ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36fa)
性状:無色油状物
IR(neat)
ν 2922,1751,1726,1554,1230,1147cm−1
H−NMR(CDCl
δ 1.82−1.98(m,3H),2.08−2.17(m,1H),2.31−2.44(m,2H),3.74(s,3H),3.94(dd,J=4.0,11.0Hz,1H),4.97(dd,J=11.0,13.7Hz,1H),5.17(dd,J=3.7,13.7Hz,1H),7.15−7.21(m,2H),7.39−7.43(m,2H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.2,31.5,37.7,45.7,53.0,62.0,76.0,122.7,128.0,130.2,131.4,132.2,137.7,169.6,212.0ppm
ESI−MS
m/z 392,394[M+Na]
HRMS
計算値 C1516BrNOCs [M+Cs]:501.9266
実測値501.9272
[α]25.6+13.1(c 0.993,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量=1.0mL/分,検出 220nm)
保持時間=21.7分(主成分)及び 27.2分(副成分).

反応実施例7の目的物データ
(1S)−1−[(1S)−1−(2−ブロモ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36ga)
性状:黄色固体
IR(KBr)
ν 2960,1724,1554,1242cm−1
H−NMR(CDCl
δ 1.85−1.98(m,2H),2.04−2.15(m,1H),2.16−2.24(m,1H),2.44−2.50(m,2H),3.72(s,3H),4.48(dd,J=3.5,10.7Hz,1H),5.03(dd,J=10.7,13.7Hz,1H),5.45(dd,J=3.5,13.7Hz,1H),7.11(ddd,J=1.5,7.5,8.0Hz,1H),7.28(ddd,J=1.2,7.5,8.0Hz,1H),7.49(dd,J=1.5,8.0Hz,1H),7.55(dd,J=1.2,8.0Hz,1H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.2,32.8,37.7,43.7,52.8,62.0,76.9,126.6,128.2,128.8,129.5,133.4,136.3,169.8,212.4ppm
ESI−MS
m/z 392,394[M+Na]
HRMS
計算値 C1516BrNOCs[M+Cs]:501.9266
実測値 501.9272
[α]25.6 −22.9(c 0.926,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量=1.0mL/分,検出 220nm)
保持時間=14.8分(主成分)及び 21.3分(副成分).

反応実施例8の目的物データ
(1S)−1−[(1R)−1−フラン−2−イル−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36ha)
性状:黄色固体
IR(KBr)
ν 2962,1752,1718,1554,1238,1145cm−1
H−NMR(CDCl
δ 1.66−1.77(m,1H),1.89−2.01(m,2H),2.06−2.14(m,1H),2.28−2.38(m,1H),2.42−2.49(m,1H),3.73(s,3H),4.40(dd,J=4.3,10.0Hz,1H),4.87(dd, J=10.0,13.4Hz,1H),4.91(dd,J=4.3,13.4Hz,1H), 6.16(brd,J=3.4Hz,1H),6.25−6.29(dd,J=1.9, 3.4Hz,1H),7.29−7.32(m,1H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.3,30.0,37.8,40.3,53.0,61.7,74.3,109.9,110.7,142.6,148.9,169.3,211.9ppm
ESI−MS
m/z 304[M+Na]
[α]25.6 +64.4(c 1.03,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量 1.0mL/分,検出 220nm)
保持時間=12.8分(主成分)及び20.0分(副成分).
【0081】
反応実施例9−18
無溶媒にて反応実施例1と同様な操作により表2中のように基質(34x)及び(35y)、触媒量、反応時間で反応を行ったところ、表2中の収率、ジアステレオマー比率、光学純度で目的物(36xy)を得た。
【表2】



反応実施例9の目的物(36aa)データ
得られた化合物データは上記反応実施例1で得られたものと一致した。

反応実施例10の目的物(36da)データ
得られた化合物データは上記反応実施例4で得られたものと一致した。

反応実施例11の目的物(36ea)データ
得られた化合物データは上記反応実施例5で得られたものと一致した。

反応実施例12の目的物(36fa)データ
得られた化合物データは上記反応実施例6で得られたものと一致した。

反応実施例13の目的物(36ga)データ
得られた化合物データは上記反応実施例7で得られたものと一致した。

反応実施例14の目的物(36ca)データ
得られた化合物データは上記反応実施例3で得られたものと一致した。

反応実施例15の目的物(36ba)データ
得られた化合物データは上記反応実施例2で得られたものと一致した。

反応実施例16の目的物(36ha)データ
得られた化合物データは上記反応実施例8で得られたものと一致した。

反応実施例17の目的物(36ia)データ
(1S)−1−[(2R)−1−ニトロ−4−フェニル−ブタン−2−イル]−2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸 メチルエステル(36ia)

性状:無色固体
IR(KBr)
ν 2951,2927,1734,1711,1545,1232cm−1
H−NMR(CDCl
δ 1.57−1.67(m,1H),1.74−2.02(m,4H),2.22−2.32(m,1H),2.36−2.44(m,1H),2.51−2.59(m,2H),2.68−2.77(m,1H),2.81−2.88(m,1H),3.68(s,3H),4.44(dd,J=5.5,14.0Hz,1H),4.95(dd,J=5.2,14.0 Hz,1H),7.11−7.15(m,2H),7.17−7.23(m,1H),7.24−7.31(m,2H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 19.2,31.2,32.4,33.9,38.0,39.9,52.7,62.7, 76.2,126.3,128.3,128.5,140.5,169.8,213.1ppm
ESI−MS
m/z 342[M+Na]
[α]25.5+76.2(c 1.08,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)AD−H,ヘキサン/2−プロパノール=4/1,流量 1.0 mL/分,検出 220nm)
保持時間=7.3分(主成分)及び 7.9分(副成分).

反応実施例18の目的物(36db)データ
(1S)−1−[(1R)−1−(4−クロロ−フェニル)−2−ニトロ−エチル]−2−オキソ−シクロヘキサンカルボン酸 メチルエステル(36db)
性状:無色油状物
IR(neat)
ν 2951,1712,1554,1492,1236cm−1
H―NMR(CDCl
δ 1.44−1.52(m,1H),1.54−1.78(m,3H),1.99−2.06(m,1H),2.09−2.16(m,1H),2.41−2.55(m,2H),3.73(s,3H),3.98(dd,J=3.4,11.3Hz,1H),4.74(dd, J=11.3,13.4Hz,1H),5.01(dd,J=3.4,13.4Hz,1H), 7.09−7.12(m,2H),7.24−7.29(m,2H)ppm
13C−NMR(CDCl
δ 22.3,27.7,36.9,41.3,47.2,52.6,63.0,77.3,126.7,130.7,133.9,134.2,170.0,206.7ppm
ESI−MS
m/z 362,364 [M+Na]
HRMS
計算値 C1618ClNOCs[M+Cs]:471.9928
実測値 471.9925
[α]26.5 −73.0(c 1.03,CHCl
HPLC(ダイセル社キラルパック(登録商標)OD−H,ヘキサン/2−プロパノール=90/10,流量 1.0 mL/分,検出 220nm)
保持時間=13.4分(主成分)及び 8.9分(副成分).
【0082】
反応実施例19
【化31】

室温にてフラスコに光学活性ジコバルト錯体触媒(13−A)を3.19mg(0.0042mmol、0.084mol%)と乾燥テトラヒドロフラン0.25mLを加え、さらに2−オキソ−シクロペンタンカルボン酸メチルエステル(35a)781.8mg(5.5mmol)を加えた。混合溶液を室温にて5分間撹拌した後、(Z)−1−クロロ−4−(2−ニトロビニル)ベンゼン(34d)918mg(5.0mmol)を加え、室温にてさらに48時間撹拌した。反応完結後、反応混合物にシリカゲル16mgを加えた後、ヘキサン/酢酸エチル=4/1混合溶媒(5ml)を加え室温にて5分間撹拌した後、セライト濾過し、さらにセライトをヘキサン/酢酸エチル=4/1混合溶媒で洗浄した。ろ液および洗浄液を合わせ、溶媒および未反応基質を減圧留去したところ、目的物(36da)を無色固体として得た(収率98%、anti/syn=16/1、光学純度95%ee)。

目的物データ
得られた化合物データは上記反応実施例4で得られたものと一致した。

反応実施例1−19の目的物の構造を以下に示す。
【化32】

【0083】
参考反応実施例
反応実施例1と同様な反応条件にて反応を他の2核錯体について実施した結果、表3中の収率、ジアステレオマー比率、光学純度で目的物(36aa)を得た。
いずれの場合も本発明のジコバルト錯体(13−A)の結果には及ばない結果となった(なお表3中の収率は、粗物のH−NMRから算出した)。
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)又は式(I′)
【化1】



[式中、R、R、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基又はC2−14アリールオキシ基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
とR、RとR、RとR、RとR又はRとRの隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6−14多環性縮環(該C6−14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群Vは、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基(該C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基若しくはC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基又はC2−9ヘテロシクリル基で置換されている。)で置換されている。)により構成され、
置換基群Vは、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成され、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても良い配位子を表すか、又はX及びYが一緒になって一つの配位子を表す。]で表される光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項2】
とRの隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってナフタレン環を形成する式(II)又は式(II′)
【化2】


[式中R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基又はC2−14アリールオキシ基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
とR、RとR、RとR、RとR、RとR10又はR10とR11の隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6−14多環性縮環(該C6−14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群Vと置換基群Vは、請求項1での記載と同じ意味を示し、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても配位子を表すか又はX及びYが一緒になってひとつの配位子を表す。]で表される光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項3】
、R、R、R、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基又はC1−10アルコキシ基である請求項2に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項4】
、R、R、R、R10及びR11が水素原子である請求項3に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項5】
、R、R及びRが水素原子である請求項1から4の何れか1項に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項6】
とRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R及びRが水素原子である請求項1又は請求項2に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化3】



【請求項7】
とRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R及びRが水素原子であり、R、R、R、R、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基又はC1−10アルコキシ基である請求項2に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化4】



【請求項8】
、R、R、R、R10及びR11が水素原子である請求項7に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項9】
、R、R及びRが水素原子であり、R、R、R及びRがそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1−10アルキル基又はC1−10アルコキシ基である請求項1に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項10】
、R、R、R、R及びRが水素原子であり、RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している請求項1に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化5】



【請求項11】
、R、R及びRが水素原子であり、RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成し、RとRが一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している請求項1に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。
【化6】



【請求項12】
X、Yがそれぞれ単独で酸アニオンであるか又はX、Yが一緒になって2価の酸アニオンである請求項1から11のいずれか1項に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項13】
X、Yが酢酸アニオンである請求項1から11のいずれか1項に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項14】
X、Yがハロゲンアニオンである請求項1から11のいずれか1項に記載の光学活性ジコバルト錯体又はその溶媒和物。

【請求項15】
式(I)、(I′)、(II)又は(II′)で表される光学活性ジコバルト錯体を触媒とし、式(VI)で表されるニトロオレフィンと式(VII)で表される環状化合物を反応することを特徴とする光学活性β−ニトロ−環状カルボニル化合物(VIII)の製造方法。
【化7】


[式中、R12は、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基又はC2−14アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシカルボニル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を表し、
Zはニトロ基、シアノ基、−C(O)R13、−C(O)OR13、−C(O)SR13、−C(S)OR13、−C(O)NR1314、−S(O)13、−S(O)NR1314、−S(O)R13又は−P(O)(OR13)(OR14
(式中、R13及びR14は、それぞれ独立に水素原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基又はC2−14アリール基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を表すか、又はR13とR14が一緒になって−(CR1516m1−G−(CR1718m2−(式中、R15、R16、R17及びR18は、それぞれ独立して、水素原子、C1−10アルキル基、C2−14アリール基、C1−10アルコキシ基、C2−14アリールオキシ基、水酸基又は保護された水酸基であり、Gは酸素原子、硫黄原子、−CR1920−(式中、R19及びR20はそれぞれ独立して、水素原子、C1−10アルキル基、C2−14アリール基、C1−10アルコキシ基、C2−14アリールオキシ基、水酸基又は保護された水酸基を意味する。)又は−NR21(式中、R21は水素原子、水酸基、ホルミル基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニル基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基及びC1−10アルキルカルボニル基は、無置換であるか又はカルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、アミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、水酸基、保護された水酸基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又はC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)又はC2−14アリール基(該C2−14アリ−ル基は無置換であるか又はC1−10アルキル基(該C1−10アルキル基は、無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、アミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、水酸基、保護された水酸基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基から選択される1若しくは複数の置換基で任意に置換されている。)を意味する。)を意味し、m1及びm2はそれぞれ独立して0−5の整数を表すが、m1+m2は3、4又は5である。)を表す。)を表し、
Wは酸素原子、硫黄原子、―NR22又は−C(R2223)−(式中R22及びR23は水素原子、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−14アリール基又はC1−10アルコキシカルボニル基(該C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−14アリール基及びC1−10アルコキシカルボニル基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を意味する。)を表し、
nは1、2又3を表し、
置換基群Vは、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基(該C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基、C2−9ヘテロシクリル基で置換されている。)で置換されている。)により構成され、
置換基群Vは、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基及は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)で構成され、*で示される炭素原子の絶対配置は、RかSを意味する。]

【請求項16】
12が、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基又はC2−14アリール基(該C2−9ヘテロシクリル基、C7−14アラルキル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を表し、
Zがニトロ基、シアノ基、−C(O)R13、−C(O)OR13、−C(O)SR13、−C(S)OR13、−C(O)NR1314、−S(O)13、−S(O)NR1314、−S(O)R13又は−P(O)(OR13)(OR14)(式中、R13及びR14が、それぞれ独立にC1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基又はC2−14アリール基(該C2−9ヘテロシクリル基及びC2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群V及び置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。
置換基群Vは、保護された水酸基、保護されたアミノ基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基、ホルミル基、C1−3ハロゲン置換アルキル基、C1−3ハロゲン置換アルコキシ基、C1−10アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−10アルキルカルボニルオキシ基、C1−10アルコキシカルボニル基、C1−10アルコキシ基、C1−10アルキルカルボニル基、C1−10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1−10アルキルアミノ基、C1−10アルキルスルホニル基、C1−10アルキルアミノスルホニル基、C1−10アルキルアミノカルボニル基、C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C1−10チオアルキル基及びC2−9ヘテロシクリル基により構成され、
置換基群Vは、C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基(該C2−14アリール基及びC2−14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成される。)を表す。)である請求項15の光学活性ニトロ化合物の製造法。

【請求項17】
Zが、ニトロ基、シアノ基、−C(O)R13又は−C(O)OR13である請求項16に記載の光学活性ニトロ化合物の製造方法。

【請求項18】
Zが−C(O)OR13である請求項16に記載の光学活性ニトロ化合物の製造方法(R13は請求項16で定義されたものである)。

【請求項19】
Wが−CH−であり、nが1又は2である請求項16から18の何れか1項に記載の光学活性ニトロ化合物の製造方法。
【請求項20】
触媒とする光学活性ジコバルト錯体が式(II)又は式(II′)で示される化合物であることを特徴とする請求項16から19の何れか1項に記載の製造方法。

【請求項21】
触媒とする光学活性ジコバルト錯体が式(II)又は式(II′)で示される化合物であり、式(II)又は式(II′)においてR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11が水素原子であり、X及びYが酢酸アニオンであることを特徴とする請求項20に記載の製造方法。



【公開番号】特開2010−95486(P2010−95486A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−268959(P2008−268959)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】