説明

光導波路およびこれを備えた光電気混載基板

【課題】
光導波路への光の入出力のためにその任意の箇所に形成されるコアの端面に高反射率を有する反射面を備えた光導波路、およびこの光導波路を備えた光電気混載基板を提供することにある。
【解決手段】
第1の樹脂からなるコア2とクラッド1からなる光導波路であって、コアが切断されて形成されたコア端面の表面に、第1の樹脂と屈折率が等しい第2の樹脂層12が成膜されて反射面を形成し、第2の樹脂層の厚さが0.05μm〜5μmであることを特徴とする光導波路である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光導波路およびこれを備えた光電気混載基板に関し、特に光集積回路、光インターコネクション用光学部品、光電気混載板等を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光部品、あるいは光ファイバの基材としては、光伝搬損失が小さく、伝送帯域が広いという特徴を有する石英ガラスや多成分ガラス等の無機系の材料が広く使用されているが、最近では高分子系の材料も開発され、無機系材料に比べて加工性や価格の点で優れていることから、光導波路用材料として注目されている。例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、あるいは、ポリスチレンのような透明性に優れた高分子をコアとし、そのコア材料よりも屈折率の低い高分子をクラッド材料としたコア−クラッド構造からなる平板型光導波路が作製されている(特許文献1)。これに対して耐熱性の高い透明性高分子であるポリイミドを用い低損失の平板型光導波路が実現されている(特許文献2)。
【0003】
高分子光導波路の用途の一つとして、光電気混載基板が考えられる。光電気混載基板や光インタコネクション用に用いられる光導波路に対しては、受発光素子として、面型の光素子が用いられる。つまり、光導波路の回路の光軸と光素子の光軸とは90度異なる。よって、90度光路変換機能を付与することが必要となる。そのような手法として、ダイシングソーを用いて光導波路端面を45度に切断する手法がある(特許文献3)。この45度面を鏡面とし、光は90度光路変換する。樹脂と空気の屈折率差からこの45度面は反射鏡となり、光路変換できる。
【0004】
これらの加工によって得られた反射鏡の反射率は加工面粗さの影響を受ける。つまり、加工面粗さが大きい場合、散乱光が増え、反射率が低くなってしまう。また、反射鏡表面にゴミや汚れが付着した場合、全反射条件を満たさなくなり、反射率が低下してしまう。また、ダイシングソーなどで加工したまま露出した面は、樹脂によっては信頼性という点での懸念がある。そのために、金やアルミニウム、誘電体多層膜などを端面にコーティングし、反射鏡を作ることにより、このような問題を解決することが一般的に行われている。さらに高反射率を得ようとすると、金やアルミニウムなどの金属膜、誘電体多層膜などをコア端面に直接形成したのでは、反射率が思うように上がらないという問題があった。さらに信頼性の点で光導波路との密着性を確保する必要がある。
【特許文献1】特開平3-188402号
【特許文献2】特開平04−9807
【特許文献3】特開平10-300961号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記の問題を回避すべく、光導波路への光の入出力のためにその任意の箇所に形成されるコアの端面に高反射率を有する反射面が形成された光導波路、およびこの光導波路を備えた光電気混載基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討した結果、光導波路の光の入出射のための傾斜した端面に樹脂膜を形成することによって、反射率を高めることができることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、第1の樹脂からなるコアとクラッドからなる光導波路であって、コアが切断されて形成されたコア端面の表面に、第1の樹脂と屈折率が等しい第2の樹脂層が成膜されて反射面を形成し、第2の樹脂層の厚さが0.05μm〜5μmであることを特徴とする光導波路である。
【0007】
ダイシングソーなどによる機械加工だけでなく、レーザを照射して光導波路を構成するコアの一部を切断すると、切断面の表面は面荒れが生じやすい事がわかった。面荒れが生じると光が散乱して反射率が低下する。そこで切断面にコア材と屈折率が等しい第2の樹脂層を形成すると、第2の樹脂層表面の面粗度はコアの切断面よりも小さくなる。反射面は面粗度の改善された第2の樹脂層の外表面となるので、反射率も向上する。さらにそのうえに金属膜や誘電体多層膜を形成することにより、第2の樹脂層と金属膜と誘電体多層膜の界面が反射面となり反射率がより向上する。コア端面は光路の方向に応じてコアの延長方向に対して傾斜するように切断すればよい。例えば45度傾斜させると90度の光路変換ができる。
【0008】
コアと前記反射面で形成される光路を含む面内において、コア端面と第2の樹脂の外表面とのなす最大角度は2度以下が好ましい。これによりコアをレーザや機械加工で切断してコア端面を形成する時に、切断するときの傾斜角をコントロールすることにより、光の反射角を設計値とおり定めることができる。
コア端面を形成するためのコアの切断方法としては、レーザ照射によるレーザ加工、ダイシングソーなどによる機械加工、ドライエッチングなどのエッチング加工などが挙げられる。この中でレーザ加工によるものが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
レーザ加工や機械加工により任意の場所に形成されたコアへの光の入出力用端面に、反射率の高い反射面を形成することができる。高反射で光素子と光導波路間の光路変換および光結合が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を図を用いて詳細に説明する。ここでは、光回路層としてポリイミド光導波路、電気配線層として銅張ポリイミドフィルムを例に挙げて説明するが、光導波路および電気配線板の材料としてポリイミド以外の樹脂を用いることももちろん可能である。また、光電気混載基板として光導波路層と電気配線板層とが積層している構造だけでなく、光導波路に直接電気配線が施されている場合や、更には、光導波路単体の場合も可能である。
【0011】
図1に端面を45度に加工したマルチの光導波路、図2に導波路面内に45度で穴をあけて45度端面を加工した光導波路を示す。これらの光導波路は、公知のフォトリソグラフィとドライエッチング技術によって作製した。まず、クラッド1となるポリイミドの前駆体であるポリアミド酸溶液をシリコンウェハなどの基板上にコートする。その後、加熱イミド化する。続いてコア2となるポリイミドの前駆体であるポリアミド酸溶液をシリコンウェハなどの基板上にコートする。その後、加熱イミド化する。フォトリソグラフィと酸素プラズマエッチングによって、コアパターンを形成する。次に、上からクラッド1を覆うことによって、埋め込み型の光導波路を作製する。
【0012】
図1において、複数のコア2はクラッド1に埋め込まれており、端面はダイシングソーなどによって45度に切断されて反射面3が形成されている。図2は光導波路のコア2の途中をレーザ照射によって穴4をあけて切断したものである。レーザを45度傾けて照射することにより、クラッド1およびコア2に45度傾斜した反射面3を形成している。図2の場合は、反射面は任意の場所、任意のサイズに加工することが可能である。
【0013】
ダイシング加工したときの加工面の平均粗さRaは0.1μm、エキシマレーザ加工を用いたときの加工面平均粗さRaは0.2μmであった。傾斜した端面の平均粗さは、レーザ顕微鏡や共焦点顕微鏡などで測定することができる。それら装置として、例えば、キーエンス社製VK-9500やレーザテック社製HD100DやOPTELICS C130などがある。コア付近の凹凸をスキャニングし、解析ソフトなどを用いて、JIS B0601-1994で定められている平均粗さRaを算出することができる。測定面が斜面であるために、必要であれば角度補正を行う。
【0014】
光導波路単体ではなく、光導波路に直接電気配線層が形成されているもの、光導波路と電気配線層が積層されている構造に対しても、このように微小鏡を形成することは可能である。例えば、ポリイミド光導波路を挟む形で、二枚の銅張ポリイミドフィルムを、接着層を用い熱プレスによって積層する。その後、光入出力部にダイシング加工やレーザ加工によって積層体に穴をあけて、コアを切断した断面を微小反射鏡として形成する。
【0015】
このとき、微小反射鏡面の粗さRaは、ダイシング加工直後で0.1μm、エキシマレーザ加工で0.2μmであった。波長850nmの光を反射させる場合、この粗さでは散乱損失が問題になる場合がある。散乱損失を低減するためには、粗さを低減する必要がある。そのために、反射端面に樹脂層をコーティングする。光導波路との密着性を高めるためには、例えば光導波路の材料がフッ素化ポリイミドの場合、樹脂層の材料はフッ素を含まないポリイミドやエポキシ樹脂が好ましい。樹脂をコーティングした後の反射角度変化を抑えるために、樹脂層の厚さは均一であることが好ましい。均一さの程度として、コアと前記反射面で形成される光路を含む仮想面内において、前記コア端面と樹脂層の外表面のなす角度が2度以下であることが好ましい。この角度は樹脂層を塗布する前後のコア端面箇所をレーザ顕微鏡で測定してそれぞれの傾斜角を求めて、その差として求めることができる。また厚さの均一性を得るために、樹脂層の厚さは2μm以下、好ましくは1μm以下がさらに好ましい。
【0016】
これらの条件を満たす樹脂層は、コア端面が傾斜している場合であっても、光導波路に樹脂の前駆体溶液を通常のスピンコーティングで塗布することによりコア端面にも樹脂溶液が塗布され、その後必要により加熱固化することにより得ることができる。
【0017】
フッ素を含まないポリアミド酸溶液を加熱イミド化後1μmになる条件で、溶液をスピンコートし、熱処理した。このようにして、反射膜の上に樹脂層が付いた微小反射鏡が形成された。この樹脂を塗布する前後での端面の角度変化は1°以下であった。微小反射鏡への樹脂層のコーティング後の平均粗さRaは、ダイシング加工した面で0.03μm、エキシマレーザ加工した面で0.06μmとなり加工面の平滑化が可能となった。波長850nmの光を光導波路に挿入し、エキシマレーザ加工したコア端面の反射鏡の反射率の変化を測定したところ、樹脂層コート前で82%であったものが、樹脂層コート後で95%まで向上した。
【0018】
樹脂層の外表面である反射鏡面の平均粗さは光導波路の伝搬光の1/9以下、好ましくは1/10にすることが好ましい。例えば、850nmの波長の伝播光に対しては、0.1μm以下、このましくは0.08μm以下となる。これによりより高い反射率が得られる。もう一層反射率を高めるために、この樹脂層の外表面に金属膜または誘電体多層膜をさらに設けてもよい。
【0019】
図3に、クラッド1とコア2からなる光導波路の加工端面11に第2の樹脂層12が形成された光導波路の断面を示す。樹脂層12の外表面13が反射面となる。図4にはその後、樹脂層12の外表面にさらに金属膜あるいは誘電体多層膜21を形成した光導波路の断面を示す。金属膜あるいは誘電体多層膜として、例えば金をスパッタにより約0.15μm厚コーティングした。このとき、微小反射鏡面の平滑化のための樹脂層12に金属との密着性の有する樹脂を用いたことにより、金属との密着性の優れた金属反射膜が形成できる。一般に、金と光導波路材料の1つであるフッ素化ポリイミドとの密着性は良くない。フッ素化ポリイミド光導波路に直接金薄膜を蒸着した後、JIS Z 1522に規定されたセロハンテープを金蒸着部に指圧によって圧着し、約10秒後、素早くテープを引き剥がし、目視によって金蒸着膜が剥がれるかどうか確認したところ、金蒸着膜が部分的に剥がれてしまった。しかしながら、樹脂層にフッ素を含まないポリイミドをコートしたところ、同様のテープテストにおいて、剥がれのない良好な反射鏡が形成できた。
【0020】
この光導波路を各種用途に用いる時に、金属膜や誘電体多層膜などが剥き出しになっていると、ハンドリングなどのときに傷付いてしまう可能性がある。図5は光導波路の加工端面11に第2の樹脂層12、金属膜あるいは誘電体多層膜21、第3の樹脂層31を順次コートした微小反射鏡付光導波路の断面を示す。第3の樹脂は、金属膜や誘電体多層膜を傷などから保護する。
【0021】
これらの光導波路を電気プリント配線基板に貼り合わせて光電気混載基板を得ることができる。すなわちプリント配線基板で光の入出力を行う箇所に予め貫通穴をあけておき、端面の加工を行う前の光導波路をプリント配線基板に貼り合わせる。プリント配線基板に予め設けた穴の近傍をねらって基板面に対して約45°傾けてレーザビームを照射し、基板に新たな穴と光導波路のコアを切断して端面を形成する。そして樹脂をスピンコートして硬化することにより光電気混載基板が得られる。
【0022】
引き続いて、いくつかの実施例を用いて本発明を更に詳しく説明する。なお、分子構造の異なる種々の高分子を用いることにより数限りない本発明の光電気混載基板および光導波路が得られることは明らかである。したがって、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0023】
(実施例1)
5インチシリコンウェハ上に2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物(6FDA)と2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4, 4' −ジアミノビフェニル(TFDB)から形成されるポリイミドをクラッドとして、6FDAとTFDBおよび6FDAと4, 4' −オキシジアニリン(ODA)の共重合ポリアミド酸溶液から形成されるポリイミドをコアとして、フォトリソグラフィとドライエッチング技術により埋め込み型光導波路フィルムを作製した。コア高さ25μm、幅40μmとした。比屈折率差は1.1%とした。その後、このシリコンウェハ上の光導波路を5wt%のフッ酸水溶液中に浸漬させ、シリコンウェハから光導波路を剥し、フィルム光導波路を作製した。フッ素化ポリイミド光導波路のフィルム厚は70μmであった。この光導波路を長さ55mm、幅40mmにカッターで切断した。その後、光導波路片側端面が45度に、反対側の端面を垂直になるようダイシングによって切断加工した。このとき、45度端面の平均粗さは0.1μmであった。次に、オキシジフタル酸ニ無水物(ODPA)とアミノフェノキシベンゼン(APB)からなるポリイミドである熱可塑性ポリイミド樹脂を加工面にスピンコーティングした。すなわちポリアミド酸溶液を加熱イミド化した後の厚さが1μmとなる条件でスピンコートして、熱処理した。45度端面の粗さは、0.03μmであった。垂直端面から光ファイバにて波長850nmの光を光導波路に挿入し、45度端面で反射してきた光をレンズと受光素子の組合せで光検出したところ、反射率はコーティング前が88%であったのに対して、コーティングすることによって、1μm厚条件の場合97%へ向上した。レーザ顕微鏡での測定によると、45度端面の樹脂コート前後の面の相互の角度は1度以下であった。
【0024】
(実施例2)
45度端面にスピンコートする層の厚さを0.5μmとなる条件にした以外は、実施例1と同じようにしたところ、45度端面の平均粗さは0.06μmであった。そして反射率はコート前の88%が95%へ向上した。
【0025】
(実施例3)
実施例1と同様に、5インチシリコンウェハ上に6FDAとTFDBから形成されるポリイミドをクラッドとして、6FDAとTFDBおよび6FDAとODAの共重合ポリアミド酸溶液から形成されるポリイミドをコアとして、フォトリソグラフィとドライエッチング技術により埋め込み型光導波路フィルムを作製した。コア高さ25μm、幅40μmとした。比屈折率差は1.1%とした。その後、このシリコンウェハ上の光導波路を5wt%のフッ酸水溶液中に浸漬させ、シリコンウェハから光導波路を剥し、フィルム光導波路を作製した。フッ素化ポリイミド光導波路のフィルム厚は70μmであった。この光導波路を長さ55mm、幅40mmにカッターで切断した。その後、光導波路片側端面を45度面に、反対側の端面を垂直にダイシング加工によって切断した。このとき、45度端面の平均粗さは0.1μmであった。次に、オキシジフタル酸ニ無水物(ODPA)とアミノフェノキシベンゼン(APB)からなるポリイミドからなる熱可塑性ポリイミド樹脂を加工面にスピンコート法によりコーティングした。すなわちポリアミド酸溶液を加熱イミド化後約1μmの条件でスピンコートし、熱処理した。45端面の平均粗さは、0.03μmであった。次に、スパッタ装置にて、金を0.15μm厚蒸着した。このとき、端面付近のみスパッタされるように、マスクを施した。反射率は実施例1と同様97%であった。JIS Z 1522に規定されたセロハンテープを金蒸着部に指圧によって圧着し、約10秒後、素早くテープを引き剥がし、目視によって金蒸着膜が剥がれるかどうか確認したところ、金薄膜は剥がれなかった。
【0026】
(実施例4)
実施例1と同様にフッ素化ポリイミド光導波路を作製し、KrF(波長248nm)エキシマレーザ加工により、導波路一本に対して、一箇所45度の端面を形成した。導波路のもう一方の端面はダイシング加工によって、垂直に加工した。エキシマレーザの照射条件は、総照射エネルギー0.4J/パルス、エネルギー密度は1J/(cm2・パルス)、繰り返し周波数200パルス/秒で2秒間とした。加工面積は、導波路面で200μm平方とした。このとき、45度端面の平均粗さは0.2μmであった。次に、オキシジフタル酸ニ無水物(ODPA)とアミノフェノキシベンゼン(APB)からなるポリイミドからなる熱可塑性ポリイミド樹脂を加工面にコーティングした。ポリアミド酸溶液を加熱イミド化後約1μmの条件でスピンコートし、熱処理した。このとき、斜め加工面の粗さは、0.06μmとなった。次に、スパッタ装置にて、金を0.15μm厚コートした。このとき、端面付近のみスパッタされるように、マスクを施した。さらに、オキシジフタル酸ニ無水物(ODPA)とアミノフェノキシベンゼン(APB)からなるポリイミドからなる熱可塑性ポリイミド樹脂を加工面にコーティングした。ポリアミド酸溶液を加熱イミド化後約1μmの条件でスピンコートし、熱処理した。
【0027】
垂直端面から光ファイバにて波長850nmの光を光導波路へ挿入し、45度面で反射してきた光をレンズと受光素子の組合せで光検出したところ、反射率はコーティング前が82%であったのに対して、コーティングすることによって、95%まで向上した。45度端面の樹脂コート前後の面相互の角度は1度以下であった。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】光導波路の端面が形成された一例を示す図。
【図2】光導波路の端面が形成された一例を示す図。
【図3】本発明のコア端面に樹脂層が形成されている一例を示す断面図
【図4】本発明のコア端面の樹脂層上にさらに反射層が形成された一例を示す断面図。
【図5】反射層の上に樹脂層を設けた断面図。
【符号の説明】
【0029】
1:クラッド、 2:コア、 3:反射面、 4:穴
11:加工端面、 12:樹脂層、 13:外表面
21:金属膜あるいは誘電体多層膜、 31:第3の樹脂層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の樹脂からなるコアとクラッドからなる光導波路であって、コアが切断されて形成されたコア端面の表面に、第1の樹脂と屈折率が等しい第2の樹脂層が成膜されて反射面を形成し、第2の樹脂層の厚さが0.05μm〜5μmであることを特徴とする光導波路。
【請求項2】
コアと前記反射面で形成される光路を含む面内において、前記コア端面と第2の樹脂の外表面のなす最大角度が2度以下である請求項1に記載の光導波路。
【請求項3】
第2の樹脂の該外表面の平均粗さが伝播波長の1/9以下である請求項1または請求項2に記載の光導波路。
【請求項4】
前記第2の樹脂層の表面に金属膜あるいは誘電体多層膜からなる反射膜が少なくとも1層形成されている請求項1乃至請求項3に記載の光導波路。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4に記載の光導波路を備えたことを特徴とする光電気混載基板。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate