説明

光導波路の製造方法

【課題】ばりを発生させることなく、製造する際の工数の低減および製造コストの低減を図ることができる光導波路の製造方法を提供する。
【解決手段】オーバークラッド層4の形成が、オーバークラッド層4の表面形状に対応する型面11aを有する凹部11とこの凹部11に連通する貫通孔12とが形成されている成形型10を準備し、その成形型10の上記凹部11aの開口面をアンダークラッド層2の表面に密着させ、その状態で、上記凹部11の型面11aとアンダークラッド層2の表面とで囲まれる成形空間に、オーバークラッド層4の形成材料である液状の樹脂を上記貫通孔から注入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光通信,光情報処理,その他一般光学で広く用いられる光導波路の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光導波路は、光導波路デバイス,光集積回路,光配線基板等の光デバイスに組み込まれており、光通信,光情報処理,その他一般光学の分野で広く用いられている。光導波路は、通常、光の通路であるコアが所定パターンに形成され、そのコアを覆うように、アンダークラッド層とオーバークラッド層とが形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これらコア,アンダークラッド層およびオーバークラッド層を所定パターンに形成する場合、通常、それぞれの形成材料として感光性樹脂が用いられ、その形成に際して、それぞれの感光性樹脂の塗布,露光,現像および乾燥の各工程が行われている。
【特許文献1】特開2005−165138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記コア,アンダークラッド層およびオーバークラッド層をそれぞれ形成する毎に、上記塗布,露光,現像および乾燥の各工程を行うと、多くの工数を要し、製造コストも高くなる。なかでも、露光および現像の各工程は、さらに細かい多くの工程からなっている。この点で、なお改善の余地がある。
【0005】
そこで、工数低減のために、例えば、オーバークラッド層を、つぎのように型成形する方法が通常考えられる。すなわち、図2(a)に示すように、まず、基板1上に、アンダークラッド層2およびコア3を順に形成する。そして、オーバークラッド層4〔図2(b)参照〕の表面形状に対応する型面21aを有する凹部21が形成されている成形型20を準備し、また、オーバークラッド層4の形成材料として熱硬化性樹脂シート40を準備する。ついで、その熱硬化性樹脂シート40を、上記アンダークラッド層2およびコア3の上方に位置決めする。そして、図2(b)に示すように、アンダークラッド層2上において、上記熱硬化性樹脂シート40を、上記成形型20でプレスし、その状態で加熱して硬化させることにより、オーバークラッド層4を形成する。その後、脱型する。この方法によりオーバークラッド層4を形成すると、上記塗布,露光,現像等の工程が不要となるため、オーバークラッド層4の形成に要する工数およびコストを低減することができる。
【0006】
しかしながら、熱硬化性樹脂シート40を成形型20でプレスする上記方法では、アンダークラッド層2と成形型20との間に熱硬化性樹脂シート40を挟むため、形成されたオーバークラッド層4の端縁に、ばり41が発生し易い。このため、そのばり41を除去する工程が必要となり、工数低減およびコスト低減が不充分となっている。しかも、コア3の先端部に対応するオーバークラッド層4の部分が、図示のようにレンズ形状(曲面)4aに形成されている場合は、そのレンズ形状4a部分の端部に上記ばり41が存在すると、光の集光等に障害が生じる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、オーバークラッド層を形成する際にばりを発生させることなく、光導波路を製造する際の工数の低減および製造コストの低減を図ることができる光導波路の製造方法の提供をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明の光導波路の製造方法は、アンダークラッド層の表面にコアをパターン形成し、そのコアの表面にオーバークラッド層を被覆形成して光導波路を製造する方法であって、上記オーバークラッド層の形成が、オーバークラッド層の表面形状に対応する型面を有する凹部とこの凹部に連通する貫通孔とが形成されている成形型を準備し、その成形型の上記凹部の開口面をアンダークラッド層の表面に密着させ、その状態で、上記凹部の型面とアンダークラッド層の表面とで囲まれる成形空間に、オーバークラッド層の形成材料である液状の樹脂を上記貫通孔から注入した後、硬化させることにより行われるという構成をとる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光導波路の製造方法は、オーバークラッド層の形成が、オーバークラッド層の表面形状に対応する型面を有する凹部とこの凹部に連通する貫通孔とが形成されている成形型を準備し、その成形型の上記凹部の開口面をアンダークラッド層の表面に密着させ、その状態で、上記凹部の型面とアンダークラッド層の表面とで囲まれる成形空間に、オーバークラッド層の形成材料である液状の樹脂を上記貫通孔から注入した後、硬化させることにより行われるため、オーバークラッド層の形成に際し、ばりが発生しない。しかも、オーバークラッド層の形成が型成形であるため、露光後の現像工程等が不要となり、工数を低減することができ、その結果、製造コストの低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0011】
図1(a)〜(e)は、本発明の光導波路の製造方法の一実施の形態を示している。この実施の形態では、基板1の表面に、アンダークラッド層2とコア3とオーバークラッド層4とからなる光導波路〔図1(e)参照〕を製造するに際し、上記オーバークラッド層4の形成を、液状の樹脂を形成材料とし、注入用の貫通孔12を有する成形型10を用い、注型(型成形)により行う〔図1(c),(d)参照〕。これが本発明の特徴である。
【0012】
すなわち、上記オーバークラッド層4の形成材料である液状の樹脂としては、例えば、感光性樹脂,ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂等があげられる。そして、この液状の樹脂は、上記成形型10に形成された貫通孔12から成形空間に注入されるため、その粘度は、好適には、100〜2000mPa・sの範囲内に設定される。
【0013】
上記型成形に用いられる成形型10には、上記オーバークラッド層4の表面形状に対応する型面11aを有する凹部11が形成されており、オーバークラッド層4を形成する際に、その凹部11の開口面をアンダークラッド層2の表面に密着させることにより、上記凹部11の型面11aとアンダークラッド層2の表面とで囲まれる空間が成形空間に形成されるようになっている。また、上記成形型10には、上記液状の樹脂を上記成形空間に注入するための貫通孔12が、上記凹部11に連通した状態で形成されている。さらに、この実施の形態では、上記凹部11の型面11aのうち、コア3の先端部に対応する部分11bが、レンズ曲面に形成されている。そして、上記成形型10の寸法は、オーバークラッド層4の大きさに依存し、特に限定されないが、厚みは2〜5mm程度に設定される。また、上記貫通孔12の開口形状も、特に限定されないが、例えば、長方形,円形等に形成され、その大きさも、特に限定されないが、例えば、開口形状が長方形であれば、50〜100mm×100〜1000mm程度に設定される。
【0014】
上記オーバークラッド層4形成用の液状の樹脂および成形型10を用いてオーバークラッド層4を形成する際には、後に詳述するように、上記成形空間に満たされた液状の樹脂を硬化させることが行われるが、その硬化は、例えば、オーバークラッド層4の形成材料として感光性樹脂が用いられる場合は、上記成形型10を通して紫外線等の照射線を露光した後に加熱処理が行われ、ポリイミド樹脂が用いられる場合は、加熱処理が行われる。このように、上記液状の樹脂の硬化は、その樹脂の種類によって処理が異なるため、上記成形型10としては、感光性樹脂を露光する場合は、紫外線等の照射線を透過させる観点から、例えば、石英製のものが用いられ、ポリイミド樹脂を加熱処理する場合は、例えば、石英製,ポリメチルメタクリレート等の樹脂製,金属製のものが用いられる。
【0015】
そして、本発明の光導波路の製造方法は、上記オーバークラッド層4形成用の液状の樹脂および成形型10を用い、例えば、つぎのようにして行われる。
【0016】
すなわち、まず、平板状の基板1〔図1(a)参照〕を準備する。この基板1としては、特に限定されるものではなく、その形成材料としては、例えば、樹脂,ガラス,シリコン,金属等があげられ、上記樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート,ポリイミド等があげられ、金属としては、例えば、ステンレス等があげられる。また、基板1の厚みは、特に限定されないが、通常、50〜200μmの範囲内に設定される。
【0017】
ついで、図1(a)に示すように、上記基板1の表面の所定領域に、アンダークラッド層2を形成する。このアンダークラッド層2の形成材料としては、感光性樹脂,ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂等があげられる。そして、アンダークラッド層2の形成は、つぎのようにして行われる。すなわち、まず、上記樹脂が溶媒に溶解しているワニスを基板1上に塗布する。このワニスの塗布は、例えば、スピンコート法,ディッピング法,キャスティング法,インジェクション法,インクジェット法等により行われる。ついで、これを硬化させる。この硬化に際して、アンダークラッド層2の形成材料として感光性樹脂が用いられる場合は、所望のアンダークラッド層2の形状に対応する開口パターンが形成されているフォトマスクを介して照射線により露光する。この露光された部分がアンダークラッド層2となる。また、アンダークラッド層2の形成材料としてポリイミド樹脂が用いられる場合は、通常、300〜400℃×60〜180分間の加熱処理により硬化させる。アンダークラッド層2の厚みは、通常、5〜50μmの範囲内に設定される。このようにして、アンダークラッド層2を作製する。
【0018】
つぎに、図1(b)に示すように、上記アンダークラッド層2の表面に、コア3を形成する。このコア3の形成材料としては、通常、感光性樹脂があげられ、上記アンダークラッド層2および後記のオーバークラッド層4〔図1(e)参照〕の形成材料よりも屈折率が大きい材料が用いられる。この屈折率の調整は、例えば、上記アンダークラッド層2,コア3,オーバークラッド層4の各形成材料の種類の選択や組成比率を調整して行うことができる。そして、コア3の形成は、つぎのようにして行われる。すなわち、まず、上記と同様、感光性樹脂が溶媒に溶解しているワニスをアンダークラッド層2上に塗布する。このワニスの塗布は、上記と同様、例えば、スピンコート法,ディッピング法,キャスティング法,インジェクション法,インクジェット法等により行われる。ついで、これを乾燥し、樹脂層を形成する。この乾燥は、通常、50〜120℃×10〜30分間の加熱処理により行われる。
【0019】
そして、上記樹脂層を、所望のコア3パターンに対応する開口パターンが形成されているフォトマスク(図示せず)を介して照射線により露光する。この露光された部分が、未露光部分の溶解除去工程を経て、コア3となる。これについて詳しく説明すると、上記露光用の照射線としては、例えば、可視光,紫外線,赤外線,X線,α線,β線,γ線等が用いられる。好適には、紫外線が用いられる。紫外線を用いると、大きなエネルギーを照射して、大きな硬化速度を得ることができ、しかも、照射装置も小型かつ安価であり、生産コストの低減化を図ることができるからである。紫外線の光源としては、例えば、低圧水銀灯,高圧水銀灯,超高圧水銀灯等があげられ、紫外線の照射量は、通常、10〜10000mJ/cm2 、好ましくは、50〜3000mJ/cm2 である。
【0020】
上記露光後、光反応を完結させるために、加熱処理を行う。この加熱処理は、80〜250℃、好ましくは、100〜200℃にて、10秒〜2時間、好ましくは、5分〜1時間の範囲内で行う。その後、現像液を用いて現像を行うことにより、樹脂層における未露光部分を溶解させて除去し、残存した樹脂層をコア3のパターンに形成する。なお、上記現像は、例えば、浸漬法,スプレー法,パドル法等が用いられる。また、現像剤としては、例えば、有機系の溶媒,アルカリ系水溶液を含有する有機系の溶媒等が用いられる。このような現像剤および現像条件は、感光性樹脂組成物の組成によって、適宜選択される。
【0021】
そして、そのコア3のパターンに形成された残存樹脂層中の現像液を加熱処理により除去する。この加熱処理は、通常、80〜120℃×10〜30分間の範囲内で行われる。これにより、上記コア3のパターン形成された残存樹脂層を、コア3に形成する。また、各コア3の厚みは、通常、5〜30μmの範囲内に設定され、その幅は、通常、5〜30μmの範囲内に設定される。さらに、各コア3の先端から出射する光の発散を防止したり、各コア3の先端に入射する光を集束させたりして、光伝送効率をより高めることができる観点から、各コア3の先端は、レンズ形状に形成されることが好ましい。
【0022】
本発明は、上記の工程の後に、図1(c),(d)に示すようにしてオーバークラッド層4を形成(注型)するのであり、これが大きな特徴である。すなわち、図1(c)に示すように、前記成形型10を準備し、型面11aが形成された凹部11の開口面を上記アンダークラッド層2の表面に密着させる。そして、上記凹部11の型面11aとアンダークラッド層2の表面とで囲まれた成形空間に、オーバークラッド層4形成用の前記液状の樹脂を、上記成形型10に形成された前記貫通孔12から注入し、上記成形空間を液状の樹脂で満たす。つぎに、上記液状の樹脂が感光性樹脂である場合は、上記成形型10を通して紫外線等の照射線を露光した後に加熱処理を行い、ポリイミド樹脂である場合は、加熱処理を行う。これにより、図1(d)に示すように、上記液状の樹脂が硬化し、オーバークラッド層4が形成される。そして、図1(e)に示すように、脱型し、コア3の先端部に対応する部分がレンズ形状(曲面)4aに形成されているオーバークラッド層4を得る。このオーバークラッド層4の厚みは、通常、50〜2000μmの範囲内に設定される。
【0023】
このようにして、基板1の表面に、アンダークラッド層2とコア3とオーバークラッド層4とからなる光導波路を製造することができる。この製造において、オーバークラッド層4を形成する際には、上記成形型10の凹部11の開口面をアンダークラッド層2の表面に密着させた状態で、オーバークラッド層4形成用の液状の樹脂を、上記凹部11の型面11aとアンダークラッド層2の表面とで囲まれた成形空間に注入するため、成形型10の凹部11の開口面とアンダークラッド層2の表面との間には、液状の樹脂が入り込むことがなく、オーバークラッド層4の端縁にばりが発生することがない。しかも、オーバークラッド層4の形成が型成形であるため、感光性樹脂を用いてオーバークラッド層4を形成する場合と比べて、工程数が少なく、製造コストの低減を図ることができる。
【0024】
そして、上記光導波路を使用する際には、基板1をアンダークラッド層2から剥離して使用してもよいし、基板1を剥離することなく光導波路とともに使用してもよい。
【0025】
なお、上記実施の形態では、コア3の先端部に対応するオーバークラッド層4の部分をレンズ形状(曲面)4aに形成したが、これに限定されるものではなく、平面状等の非レンズ形状に形成してもよい。
【0026】
つぎに、実施例について説明する。但し、本発明は、これに限定されるわけではない。
【実施例1】
【0027】
〔アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料〕
ビスフェノキシエタノールフルオレンジクリシジルエーテル(成分A)35重量部、(3’,4’−エポキシシクロヘキサン)メチル3’,4’−エポキシシクロヘキシル−カルボキシレート(成分B)40重量部、脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学社製、セロキサイド2021P)(成分C)25重量部、4,4−ビス〔ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフィニオ〕フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネートの50%プロピオンカーボネート溶液(光酸発生剤:成分D)1重量部を混合することにより、アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料(粘度1000mPa・s)を調製した。
【0028】
〔コアの形成材料〕
上記成分A:70重量部、1,3,3−トリス{4−〔2−(3−オキセタニル)〕ブトキシフェニル}ブタン:30重量部、上記成分D:0.5重量部を乳酸エチル28重量部に溶解することにより、コアの形成材料を調製した。
【0029】
〔光導波路の作製〕
まず、ポリエチレンナフタレートフィルム〔基板:100mm×100mm×100μm(厚み)〕の表面に、上記アンダークラッド層の形成材料をスピンコート法により塗布した後、形成するアンダークラッド層と同形状の開口パターンが形成されたフォトマスクを介して、2000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った。つづいて、100℃×15分間の加熱処理を行うことにより、アンダークラッド層を形成した。このアンダークラッド層の厚みを接触式膜厚計で測定すると20μmであった。
【0030】
そして、上記アンダークラッド層の表面に、コアの形成材料をスピンコート法により塗布した後、100℃×15分間の乾燥処理を行った。ついで、その上方に、コアパターンと同形状の開口パターンが形成された合成石英系のフォトマスクを設置した。そして、その上方から、コンタクト露光法にて4000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った後、120℃×15分間の加熱処理を行った。つぎに、γ−ブチロラクトン水溶液を用いて現像することにより、未露光部分を溶解除去した後、120℃×30分間の加熱処理を行うことにより、コアを形成した。形成した各コアの断面寸法は、SEMで測定したところ、幅12μm×高さ24μmであった。
【0031】
ついで、オーバークラッド層形成用の石英製成形型(厚み:2.3mm、貫通孔の開口:60mm×200mmの長方形)を準備し、型面が形成された凹部の開口面を上記アンダークラッド層の表面に密着させた。そして、上記凹部の型面とアンダークラッド層の表面とで囲まれた成形空間に、オーバークラッド層の形成材料(液状の樹脂)を、上記成形型に形成された貫通孔から注入し、上記成形空間を液状の樹脂で満たした。つぎに、上記成形型を通して2000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った後、120℃×15分間の加熱処理を行うことにより、コアの先端部に対応する部分がレンズ形状に形成されたオーバークラッド層を形成した。その後、脱型した。このアンダークラッド層の厚みを接触式膜厚計で測定すると500μm(アンダークラッド層表面からの厚み)であった。
【0032】
このようにして、基板上に、アンダークラッド層,コアおよびオーバークラッド層が、この順で積層されてなる光導波路を製造することができた。この光導波路には、アンダークラッド層の表面のオーバークラッド層の端縁に、ばりは発生していなかった。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】(a)〜(e)は本発明の光導波路の製造方法の一実施の形態を模式的に示す説明図である。
【図2】(a),(b)は従来の光導波路の製造方法を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0034】
2 アンダークラッド層
4 オーバークラッド層
10 成形型
11 凹部
11a 型面
12 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンダークラッド層の表面にコアをパターン形成し、そのコアの表面にオーバークラッド層を被覆形成して光導波路を製造する方法であって、上記オーバークラッド層の形成が、オーバークラッド層の表面形状に対応する型面を有する凹部とこの凹部に連通する貫通孔とが形成されている成形型を準備し、その成形型の上記凹部の開口面をアンダークラッド層の表面に密着させ、その状態で、上記凹部の型面とアンダークラッド層の表面とで囲まれる成形空間に、オーバークラッド層の形成材料である液状の樹脂を上記貫通孔から注入した後、硬化させることにより行われることを特徴とする光導波路の製造方法。
【請求項2】
上記成形型の凹部の型面のうち、コアの先端部に対応する部分が、レンズ曲面に形成されている請求項1記載の光導波路の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−281654(P2008−281654A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−123830(P2007−123830)
【出願日】平成19年5月8日(2007.5.8)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】