説明

光感知回路およびその駆動方法

【課題】感知可能な周辺光の範囲を拡張し、低い照度での分解能を向上させる。
【解決手段】光感知回路は、第1基準電圧および第2電源の間に連結されるP1と、P1のゲート電極および第2電極の間に連結され、ゲート電極に第1制御信号が印加されるP2と、第1基準電圧とP1との間に連結され、ゲート電極に第2制御信号が印加されるP3と、第2電源とP1との間に連結され、ゲート電極に反転された第2制御信号が印加されるP4と、第2基準電圧と第3基準電圧との間に連結されるPDと、第2基準電圧とPDのカソードとの間に連結され、ゲート電極に第1制御信号が印加されるP5と、PDのカソードと第3基準電圧との間に連結されるC1と、PDのカソードとC1の第1電極との間に連結され、ゲート電極に第3制御信号が印加されるP6と、P1のゲート電極およびC1の第1電極の間に連結されたC2とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光感知回路に関し、特に、感知可能な周辺光の範囲を拡張し、低い照度での分解能を向上させる光感知回路およびその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、平板表示装置は有機電界発光表示装置、液晶表示装置、プラズマ表示装置などを意味する。このような平板表示装置は厚さが薄く、重さが軽いだけでなく、消費電力も次第に小さくなっており、既存のCRT(Cathode Ray Tube)に急速に代替している。特に、前記平板表示装置のうち、有機電界発光表示装置または液晶表示装置は小型サイズに容易に製造でき、更にバッテリで長時間利用できることから、携帯用電子機器の表示装置として多く採用されている。
【0003】
但し、既存の有機電界発光表示装置または液晶表示装置は、ユーザの操作により人為的に画面の明るさを調節することはできるが、周辺光の程度と関係なく常に一定の輝度で画像を表示するように設計されており、暗い場所では画像の輝度が相対的に明るく感じられ、太陽光の下では画像の輝度が相対的に暗く感じられるため、視認性に問題がある。
【0004】
また、従来の平板表示装置は、前述したように、画像の輝度が一定に設定されているため、周辺光の輝度が相対的に暗い場所で長時間使用時に不要に画像の輝度が明るくなり、電力消費率が高くなるという短所がある。
【0005】
このような短所を克服するために、周辺光の輝度を感知して表示される画面の輝度を調節する方法として、周辺光を感知する光センサなどを含む光感知回路を平板表示装置に取り付けて周辺光に対応して表示される画面の輝度を調節できるようにする方案が浮上している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2006−0109293号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10−2006−0094181号公報
【特許文献3】韓国公開特許第10−2006−0065865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の場合、前記光感知回路の製作時に光センサ、基板および回路などを平板表示パネルが形成された主基板とは別の基板に形成しなければならず、これを電気的に前記主基板に連結するように構成され、平板表示装置のサイズおよび厚さが大きくなり、また消費電力も高くなるという短所がある。
【0008】
また、従来の平板表示装置に備えられる光感知回路は、光サンプリング期間に出力電流が光漏れ電流によって変動することによって、周辺光を正確にサンプリングできなくなるおそれがあり、更に従来の光感知回路は周辺の温度が増加するにつれて光感知回路の出力電流が温度漏れ電流によって変動することによって、周辺光を正確に感知できないという短所がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、光感知を行うフレーム期間を複数のサブフレームに分割して駆動することによって、感知可能な周辺光の範囲を拡張し、低い照度での分解能を向上させる光感知回路およびその駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係る光感知回路は、第1基準電圧および第2電源の間に連結される第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲート電極および第2電極の間に連結され、ゲート電極に第1制御信号が印加される第2トランジスタと、前記第1基準電圧と第1トランジスタとの間に連結され、ゲート電極に第2制御信号が印加される第3トランジスタと、前記第2電源と第1トランジスタとの間に連結され、ゲート電極に反転された第2制御信号が印加される第4トランジスタと、第2基準電圧と第3基準電圧との間に連結される受光素子と、前記第2基準電圧と前記受光素子のカソードとの間に連結され、ゲート電極に前記第1制御信号が印加される第5トランジスタと、前記受光素子のカソードと第3基準電圧との間に連結される第1キャパシタと、前記受光素子のカソードと第1キャパシタの第1電極との間に連結され、ゲート電極に第3制御信号が印加される第6トランジスタと、前記第1トランジスタのゲート電極および第1キャパシタの第1電極の間に連結された第2キャパシタとが含まれることを特徴とする。
【0011】
また、前記第1トランジスタの第1電極と出力負荷の一側との間に連結され、ゲート電極に第4制御信号が印加される第7トランジスタと、前記出力負荷の他側に延びた出力信号線と第1電源との間に連結され、ゲート電極に初期化信号が印加される第8トランジスタとが更に含まれる。
【0012】
更に、前記受光素子はp-i-m(p-intrinsic-metal)ダイオード、PINダイオード、PNダイオード、フォトカプラーのうち選択されたいずれか1つである。
【0013】
また、前記第1基準電圧、第2基準電圧はハイレベルの電圧値を有し、前記第3基準電圧および第2電源はローレベルの電圧または接地電源GNDで実現される。
【0014】
更に、前記第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタのうち少なくとも1つはデュアルゲートの形態で実現される。
【0015】
また、ゲート電極に反転された第1制御信号が印加され、第1、2電極が前記第1トランジスタのゲート電極と連結された第9トランジスタと、ゲート電極に反転された第3制御信号が印加され、第1、2電極が前記第1キャパシタの第1電極と連結された第10トランジスタとが更に含まれる。
【0016】
更に、本発明の他の態様に係る光感知回路の駆動方法は、1つのフレームが3つの区間t1、t2、t3に分けられ、前記フレーム周期で動作する請求項1に記載の光感知回路の駆動方法において、第1区間t1に対して第1トランジスタの閾値電圧が第2キャパシタに格納され、受光素子のカソード電圧が第2基準電圧で充電されて前記受光素子が逆バイアス状態で実現される第1段階と、第2区間t2に対して前記受光素子に入射される光の程度によって発生する光漏れ電流により第1キャパシタに格納された電圧が前記光漏れ電流に対応する程度に放電される第2段階と、第3区間t3に対して前記光漏れ電流に対応して放電される電圧に関する情報が出力信号線に出力される第3段階とが含まれることを特徴とする。
【0017】
また、前記第1段階は選択信号として第1制御信号が提供されて前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧が第2電源に初期化される第1-1段階と、前記第1-1段階の後に前記第1制御信号および第2制御信号が選択信号として提供されて前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧が「第1基準電圧−第1トランジスタの閾値電圧」で充電される第1-2段階とが含まれる。
【0018】
更に、前記第2段階は選択信号として第3制御信号が提供されて第6トランジスタがターンオンされ、これにより、前記第1キャパシタの電圧変化量だけ前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧がカップリングされて減少される。
【0019】
また、前記第2段階は前記第2区間のうち特定区間で選択信号として初期化信号が提供されて第8トランジスタがターンオンされ、これにより、出力信号線の電圧が第1電源で充電される段階が更に含まれる。
【0020】
更に、前記第3段階は選択信号として第4制御信号が提供されて第7トランジスタがターンオンされ、これにより、前記光漏れ電流に対応して放電される電圧が前記第7トランジスタを経由して出力信号線に出力される。
【0021】
また、本発明の他の態様に係る光感知回路の駆動方法は、1つのフレームが複数のサブフレームで構成され、前記複数のサブフレームはそれぞれ3つの区間t1、t2、t3に分けられて動作する請求項1に記載の光感知回路の駆動方法において、第1区間に対して第1トランジスタの閾値電圧が第2キャパシタに格納され、受光素子のカソード電圧が第2基準電圧で充電されて前記受光素子が逆バイアス状態で実現される第1段階と、第2区間に対して前記受光素子に入射される光の程度によって発生する光漏れ電流により第1キャパシタに格納された電圧が前記光漏れ電流に対応する程度に放電される第2段階と、第3区間に対して前記光漏れ電流に対応して放電される電圧に関する情報が出力信号線に出力される第3段階とが含まれ、前記各サブフレームでの第2区間は最初のサブフレームの第2区間時間Tを基準に順次2の倍数だけ短くなる。
【0022】
このとき、前記最も長い第2区間を有する最初のサブフレームでは低い照度の光が感知され、最も短い第2区間を有する最後のサブフレームでは高い照度の光が感知される。
【発明の効果】
【0023】
このような本発明によれば、光感知を行うフレーム期間を複数のサブフレームに分割して駆動することによって、感知可能な周辺光の範囲を拡張し、低い照度での分解能を向上させるという効果を奏する。
【0024】
また、遮光層が備えられた受光素子を用いて別途の温度センサを備えなくても温度漏れ電流成分を除去することによって、光感知回路の出力電流が温度漏れ電流により変動するのを防止して光感知回路の誤動作を防止できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1A】本発明の実施形態に係る光感知回路の構成を示す回路図である。
【図1B】本発明の実施形態に係る光感知回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す光感知回路の動作を説明するタイミング図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る光感知回路の動作を説明するタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0027】
図1Aおよび図1Bは、本発明の実施形態に係る光感知回路の構成を示す回路図である。
【0028】
本発明の実施形態に係る光感知回路はソースフォロワ(source
follower)方式の感知回路であって、このようなソースフォロワ方式の感知回路は入力と出力の線形特性が良いという長所がある。
【0029】
まず、図1Aを参照すれば、本発明の実施形態に係る光感知回路は、第1〜第8トランジスタP1〜P8および第1、2キャパシタC1、C2および受光素子PDを含んで構成される。
【0030】
但し、本発明の実施形態の場合、前記第1〜第8トランジスタP1〜P8がPタイプで実現されているが、これは1つの実施形態であって、本発明の構成がこれに限定されるものではない。
【0031】
第1トランジスタP1はゲート電極および第1、2電極からなり、前記ゲート電極は第1ノードN1に連結され、第1、2電極はそれぞれ第1基準電圧VREF1および第2電源VSSと電気的に連結される。
【0032】
このとき、前記第1基準電圧VREF1はハイレベルの電圧値であり、第2電源VSSはローレベルの電圧値または接地電源GNDで実現されることができる。
【0033】
本発明の実施形態の場合、前記第1トランジスタP1はソースフォロワ方式で動作するものであって、前記第1基準電圧VREF1と電気的に連結される第1電極がソース電極となり、前記第2電源VSSと電気的に連結される第2電極がドレイン電極となる。
【0034】
また、前記第1トランジスタP1のゲート電極と第2電極(ドレイン電極)との間には第2トランジスタP2が連結されており、これにより、前記第2トランジスタP2がターンオンされる場合、前記第1トランジスタP1はダイオード連結の形態となる。
【0035】
即ち、前記第2トランジスタP2の第1、2電極はそれぞれ第1トランジスタP1のゲート電極および第2電極と連結され、第2トランジスタP2のゲート電極は第1制御信号線CS1と連結される。
【0036】
また、前記第1トランジスタP1の第1電極(ソース電極)と第1基準電圧VREF1との間には第3トランジスタP3が連結されており、これにより、前記第3トランジスタP3がターンオンされる場合、前記第1トランジスタP1の第1電極は前記第1基準電圧VREF1と電気的に連結される。
【0037】
即ち、前記第3トランジスタP2の第1、2電極はそれぞれ第1基準電圧VREF1および第1トランジスタの第1電極と連結され、第3トランジスタP3のゲート電極は第2制御信号線CS2と連結される。
【0038】
また、前記第1トランジスタP1の第2電極(ドレイン電極)と第2電源VSSとの間には第4トランジスタP4が連結されており、これにより、前記第4トランジスタP4がターンオンされる場合、前記第1トランジスタP1の第2電極は前記第2電源VSSと電気的に連結される。
【0039】
即ち、前記第4トランジスタP4の第1、2電極はそれぞれ第1トランジスタの第2電極および第2電源VSSと連結され、第4トランジスタP4のゲート電極は第2’制御信号線CS2bと連結される。このとき、前記第2'制御信号線CS2bには前記第2制御信号線CS2に印加される制御信号が反転されて提供される。
【0040】
また、前記受光素子PDは第2基準電圧VREF2および第3基準電圧VREF3の間に連結され、逆方向バイアス時に外部光の強度に対応する光漏れ電流を流すことによって、第2キャパシタC2に充電された電圧が所定電圧だけ放電されるようにする。
【0041】
即ち、前記受光素子PDのカソードは前記第2基準電圧VREF2と電気的に連結され、アノードは第3基準電圧VREF3と連結される。
【0042】
但し、前記受光素子PDのカソードと第2基準電圧VREF2との間には第5トランジスタP5が連結されており、これにより、前記第5トランジスタP5がターンオンされる場合にのみ前記受光素子PDのカソードが前記第2基準電圧VREF2と電気的に連結される。
【0043】
即ち、前記第5トランジスタP5の第1、2電極はそれぞれ第2基準電圧VREF2および受光素子PDのカソードと連結され、第5トランジスタP5のゲート電極は第1制御信号線CS1と連結される。
【0044】
ここで、前記受光素子PDはp-i-m(p-intrinsic-metal)ダイオード、PINダイオード、PNダイオード、フォトカプラーおよびその等価物のうち選択されたいずれか1つであり得る。
【0045】
また、前記第2基準電圧VREF2はハイレベルの電圧値を有し、第3基準電圧VREF3はローレベルの電圧値または接地電源GNDで実現されることができる。
【0046】
また、前記第2キャパシタC2は前記第1トランジスタT1のゲート電極に印加される電圧を格納するものであって、これを通じて前記第1トランジスタT1の閾値電圧を補償する役割を果たす。
【0047】
これにより、前記第2キャパシタC2の第1電極は前記第1トランジスタT1のゲート電極が接続された第1ノードN1と連結され、第2電極は第2ノードN2に連結される。
【0048】
また、前記第2ノードN2と第3基準電圧VREF3との間には第1キャパシタC1が連結される。前記第1キャパシタC1は前記受光素子PDと並列に連結されて前記受光素子の逆バイアス容量を増加させて信号維持特性を向上させる役割を果たす。
【0049】
これにより、第1キャパシタC1の第1電極は受光素子PDのカソード電極と電気的に連結され、第2電極は受光素子PDのアノード電極と連結される。
【0050】
但し、前記受光素子PDのカソードと第1キャパシタC1の第1電極との間には第6トランジスタP6が連結されており、これにより、前記第6トランジスタP6がターンオンされる場合にのみ前記受光素子PDのカソードが前記第1キャパシタC1の第1電極と電気的に連結される。
【0051】
即ち、前記第6トランジスタP6の第1、2電極はそれぞれ受光素子PDのカソードおよび第2ノードN2と連結され、第6トランジスタP6のゲート電極は第3制御信号線CS3と連結される。
【0052】
また、前記第1トランジスタP1の第1電極と出力負荷の一側との間には第7トランジスタP7が連結されており、前記第7トランジスタP7のゲート電極は第4制御信号線CS4と連結される。
【0053】
また、前記出力負荷の他側に延びた出力信号線OUTには第8トランジスタP8が備えられ、このとき、第8トランジスタP8の第1電極は前記出力信号線に連結され、第2電極はハイレベルの電圧値を有する第1電源VDDに連結され、ゲート電極には初期化信号線preが連結される。
【0054】
このとき、前記出力負荷は、例えばアナログデジタル変換器ADCの内部負荷であり得る。
【0055】
ここで、前記第1基準電圧VREF1、第2基準電圧VREF2、第1電源VDDはいずれもハイレベルの電圧値を有するものであって、同じレベルで実現されることもでき、前記第3基準電圧VREF3および第2電源VSSはローレベルまたは接地電源GNDで実現されるものであって、同じ電圧値を有し得る。
【0056】
次に、図1Bを参照すれば、これは本発明の他の実施形態に係る光感知回路であって、図1Aに示す実施形態の構成をいずれも含んで構成される。従って、同じ構成要素については同じ図面符号を付し、それについての説明は省略する。
【0057】
即ち、図1Bに示す実施形態の場合、図1Aに示す実施形態と比較すると、第9トランジスタP9および第10トランジスタP10が更に備えられ、既存の第2トランジスタP2、第5トランジスタP5、第6トランジスタP6がデュアルゲートの形態で実現される点でその差がある。
【0058】
ここで、前記第9トランジスタP9および第10トランジスタP10は、それぞれ第2トランジスタP2および第6トランジスタP6によるスイッチングノイズを低減するために備えられる。
【0059】
これにより、前記第9トランジスタP9はゲート電極が反転された第1制御信号が印加される第1'制御信号線CS1bに連結され、第1、2電極が第1ノードN1に連結され、前記第10トランジスタP10はゲート電極が反転された第3制御信号が印加される第3'制御信号線CS3bに連結され、第1、2電極が第2ノードN2に連結される。
【0060】
前記第2トランジスタP2および第6トランジスタP6によるスイッチングノイズは第1トランジスタP1のゲート電圧に大きい影響を及ぼし得るので、これを克服するために、第1、2電極(ソース、ドレイン電極)が連結された第9トランジスタP9および第10トランジスタP10を備えて前記スイッチングノイズを最小化させることができるようになる。
【0061】
また、第2トランジスタP2、第6トランジスタP6をデュアルゲートの形態で実現することによって、各トランジスタ自体で発生する漏れ電流が第1トランジスタP1のゲートノードに影響を及ぼさないようにし、第5トランジスタP5は自らの漏れ電流が前記受光素子PDで発生する光漏れ電流に影響を及ぼさないようにするためにこれをデュアルゲートの形態で実現する。
【0062】
但し、光感知動作を行う基本的な動作は、図1A、図1Bに示す実施形態がいずれも同一である。
【0063】
図2は、図1に示す光感知回路の動作を説明するタイミング図である。
【0064】
以下、図1Aおよび図2を参照して本発明の実施形態に係る光感知回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0065】
但し、図1に示す光感知回路を構成するトランジスタがP型で実現されているので、前記トランジスタをターンオンさせる選択信号としての制御信号はローレベルで印加される。即ち、前記トランジスタがN型で実現される場合には選択信号として前記制御信号がハイレベルで印加される際にターンオンされる。
【0066】
図2に示すように、本発明の実施形態に係る光感知回路は3つの区間t1、t2、t3で分けられた1つのフレーム周期で動作する。
【0067】
ここで、第1区間t1(Reset)では第1トランジスタT1のゲート電圧が初期化され、第2区間t2(Integration)では受光素子PDによる光変化に対する感知が行われ、第3区間t3(Readout)では前記光感知により変動する電圧値が出力端を介して出力される。
【0068】
このとき、前記各区間t1、t2、t3には前記のような動作を行うために、それぞれ第1〜第4制御信号CS1〜CS4および初期化信号pre、第1〜第3基準電圧VREF1、VREF2、VREF3と第1電源VDD、第2電源VSSが前記光感知回路に印加される。
【0069】
ここで、前記第1、2基準電圧VREF1、VREF2と第1電源VDDはハイレベルの電圧値を有し、第3基準電圧VREF3と第2電源VSSはローレベルの電圧値または接地電源GNDで実現されることができる。このとき、前記ハイレベルの電圧値およびローレベルの電圧値はそれぞれ同じレベルに設定されて実現されることもできる。
【0070】
第1区間t1での動作を説明すれば、前記第1区間t1は第1制御信号CS1がローレベルで提供され、第2制御信号CS2がハイレベルで提供される第1-1区間t1-1と、第1および第2制御信号CS1、CS2がいずれもローレベルで提供されるか、第1制御信号CS1がハイレベルで提供され、第2制御信号CS2がローレベルで提供される第1-2区間t1-2とに分けられる。
【0071】
まず、第1-1区間t1-1の場合、第1制御信号CS1がローレベルで印加されるので、第2トランジスタP2および第5トランジスタP5がターンオンされ、第2制御信号CS2がハイレベルで印加されるので、第3トランジスタP3はターンオフされる。
【0072】
但し、第4トランジスタP4の場合、反転された第2制御信号CS2bが印加されるので、前記第1-1区間でターンオンされる。
【0073】
即ち、第2トランジスタP2および第4トランジスタP4がターンオンされることにより、第1トランジスタP1のゲート電極ノード、即ち、第1ノードN1の電圧は第2電源VSSで放電される。
【0074】
また、第5トランジスタP5のターンオンにより受光素子PDのカソード電極は第2基準電圧VREF2で充電される。
【0075】
その後、第1-2区間t1-2になれば、第2制御信号CS2がローレベルで印加されるので、反転された第2制御信号CSbはハイレベルになるので、第4トランジスタP4がターンオフされ、第3トランジスタP3がターンオンされて第1トランジスタP1のゲート電極ノードN1の電圧は「第1基準電圧VREF1−第1トランジスタの閾値電圧VTH、P1」で充電される。
【0076】
即ち、前記第1トランジスタP1のゲート電極電圧はソースフォロワ動作により第2電源VSSから順次増加して「VREF1-VTH、P1」まで充電される。
【0077】
従って、第2ノードN2には第2基準電圧VREF2、第1ノードN1には「第1基準電圧VREF1−第1トランジスタの閾値電圧VTH、P1」がそれぞれ充電され、前記第1ノードN1および第2ノードN2の間に連結された第2キャパシタC2には前記電圧の差に該当する電圧値が充電される。
【0078】
また、前記第2ノードN2と第3基準電圧VREF3との間に連結された第1キャパシタC1には「VREF2-VREF3」の電圧が充電される。
【0079】
次に、第2区間t2では第3制御信号CS3がローレベルで印加され、残りの制御信号はいずれもハイレベルで印加される。
【0080】
即ち、前記第6トランジスタP6のみターンオン状態であり、残りのトランジスタはいずれもターンオフ状態である。
【0081】
ここで、前記受光素子PDは前記第1区間を通じてカソード電極がハイレベルの第2基準電圧VREF2で充電されているので、逆方向バイアス状態で動作するようになる。
【0082】
これにより、前記受光素子PDに入射される光の程度によって発生する光漏れ電流により、前記第1キャパシタC1に格納された電圧は前記光漏れ電流に対応する程度に放電するようになる。
【0083】
また、前記第6トランジスタP6のターンオンにより前記受光素子PDのカソード電極は第2キャパシタC2を通じて第1トランジスタP1のゲート電極と連結されるので、前記第1キャパシタC1の電圧変化量だけ第1トランジスタP1のゲート電極ノードN1の電圧もカップリングされて減少される。
【0084】
このとき、光漏れ電流に対応して放電される電圧を-Vとする場合、前記第1トランジスタのゲート電極ノードN1の電圧は「VREF1-VTH、P1-ΔV」に減少するようになる。但し、前記ΔVは周辺光の明るさと前記第2区間t2の時間によって変わるようになる。
【0085】
また、図2に示すように、前記第2区間t2が終わる前の特定区間で第8トランジスタP8のゲート電極にローレベルの初期化信号preが印加され、これにより、第8トランジスタP8がターンオンされて出力信号線OUTの電圧はハイレベルの第1電源VDDで充電される。但し、前記初期化信号が印加される時点は前記第2区間t2のうち所定の区間であれば可能であるが、本発明の実施形態の場合、図示のように、第2区間t2の後半区間に印加されることをその例として説明する。
【0086】
このように出力信号線OUTの電圧がVDDで充電された後は、第3制御信号CS3がハイレベルで印加され、第4制御信号CS4がローレベルで印加され(第3区間t3)、これにより、第6トランジスタP6はターンオフされ、第7トランジスタP7はターンオンされる。
【0087】
また、第1トランジスタP1は、前述したようにソースフォロワ方式で動作するものであって、前記第7トランジスタP7のターンオンにより前記第1トランジスタP1の第1電極(ソース電極)は第7トランジスタP7を経て出力信号線OUTと連結され、前述したように、前記出力信号線の電圧はVDDで充電された状態である。
【0088】
即ち、前記第1トランジスタP1のゲート電極に印加された電圧、即ち、VREF1-VTH、P1-ΔVがソース電極の電圧VDDよりも低いので、ターンオンされる。
【0089】
このとき、前記第1トランジスタP1はソースフォロワ方式で動作するので、前記出力信号線の電圧をVG、P1+VTH、P1まで放電させるようになり、前記VG、P1がVREF1-VTH、P1-ΔVであるので、結局、第1トランジスタP1の閾値電圧VTH、P1が補償されたVREF1-ΔVが出力信号線に伝達される。
【0090】
また、このような出力電圧が伝達される第3区間t3に光漏れ電流によるΔVが変わり得るため、前記第6トランジスタP6をターンオフ状態に維持することで、光漏れ電流の影響がないようにする。
【0091】
但し、前記のようなソースフォロワ方式の光感知回路を通じて出力される電気的信号はΔVであって、これは定められたIntegration時間(第2区間)と第1キャパシタC1の大きさにより感知可能な周辺光の範囲が制限されるという短所がある。
【0092】
前記ΔVはIPHOTO・t2/Cの数式で表現されることができ、ここで、IPHOTOは光漏れ電流であり、t2はIntegration時間(第2区間)である。
【0093】
即ち、静電容量が大きい第1キャパシタC1を使用したり、Integration時間(第2区間)を短縮するようになれば、高い照度の周辺光まで感知が可能であるが、低い照度の周辺光では感知される信号の分解能が低くなり、静電容量が小さな第1キャパシタC1を使用したり、Integration時間(第2区間)を延ばすようになれば、低い照度の周辺光で感知される信号の分解能は高くなるか、高い照度の周辺光が感知されなくなるという短所がある。
【0094】
また、ソースフォロワ方式の光感知回路は線形的な出力特性を有しているが、受光素子(一例として、p-i-m(p-intrinsic-metal)ダイオード)および第1キャパシタC1が非線形的な電圧放電特性を有するため、照度によって非線形的な出力特定を有するようになるという問題がある。
【0095】
従って、本発明の他の実施形態では前記のような短所を克服して感知可能な周辺光の範囲を広げ、低い照度での分解能を高めるために、多重フレーム(multi-frame)駆動方法を提案する。
【0096】
図3は、本発明の他の実施形態に係る光感知回路の動作を説明するタイミング図である。
【0097】
但し、図3の実施形態に係る動作は前述した図1Aおよび図1Bに示す光感知回路の構成を通じて実現され、図3ではサブフレームの数が5個であると示されているが、これは1つの実施形態であって、本発明はこれに限定されるものではない。
【0098】
図3を参照すれば、本発明の実施形態に係る多重フレーム駆動方法は、一回のフレーム期間にm回のサブフレーム動作を行い、それぞれのサブフレームで前述した3つ区間(第1区間t1(Reset)、第2区間t2(Integration)、第3区間t3(Readout))の動作を実現することを特徴とする。
【0099】
即ち、図2の実施形態では一度のフレーム動作に固定されたIntegration時間を有する反面、多重フレーム駆動方法の場合、互いに異なるm個のIntegration時間を有するようになる点でその差があり、各サブフレームを構成する3つの区間に印加される信号は前述した図2を通じて説明したのと同一である。
【0100】
図3に示す各サブフレーム別Integration時間(第2区間、t2)は2の倍数だけ差がある。即ち、最初のサブフレームのIntegration時間をTとすれば、n番目のサブフレームのIntegration時間はT=T/2になる。
【0101】
ここで、最も長いIntegration時間を有する第1サブフレームSF1区間では低い照度の周辺光が感知され、最も短いIntegration時間を有する第5サブフレームSF5区間では高い照度の周辺光が感知される。
【0102】
図3に示す多重フレーム駆動方法による場合、一度のフレーム期間に互いに異なるIntegration時間を有するm個のサブフレームがそれぞれm回のIntegrationを行うようになり、出力電圧の飽和なしに広い範囲の周辺光の強度を感知し、低い照度の周辺光でも分解能を高く維持できるようになる。それだけでなく、低いビットのADCを用いて高いビットの周辺光信号を出力できるという長所を有する。
【0103】
また、前記図3に示す多重フレーム駆動方法を通じて出力されるアナログ信号はアナログデジタル変換器ADCと掛け算演算過程を通じて高いビットのデジタル出力に補間処理される。
【0104】
即ち、各サブフレーム別に出力されるアナログ電圧は、一例として12-ビットADCを通じてデジタル信号に変換され、これに変換された各サブフレーム別のデジタル信号は2だけの係数が掛けられるようになる。
【0105】
即ち、n番目のサブフレームの出力信号に2だけの係数が掛けられると、

(ΔV:n番目のサブフレームの出力信号、IPHOTO:光漏れ電流)のように基準となる最初のサブフレームの出力信号と同じ結果を有するようになる。このような演算を通じて得た各サブフレーム別のデジタル出力信号を用いてこれを補間すれば、16-ビットのデジタル信号が得られるようになる。
【0106】
また、受光素子(一例として、p-i-m(p-intrinsic-metal)ダイオード)の光漏れ電流は逆バイアス状態で入射される光の強度によって変わる。このような光漏れ電流は前記受光素子自らの熱漏れ電流成分よりも大きいため、光感知が可能である。
【0107】
しかしながら、光感知回路が形成されるガラス基板の温度が増加する場合、これにより、前記熱漏れ電流が急激に増加し得、この場合、ソースフォロワ方式光感知回路の誤作動の原因になり得る。
【0108】
従って、本発明の実施形態では前記受光素子の漏れ電流成分のうち、熱漏れ電流成分を除去して前記問題を克服することを提案する。
【0109】
即ち、前記熱漏れ電流成分のみを除去するためには、図1に示す光感知回路(第1光感知回路)以外に遮光層を有する受光素子を用いた光感知回路(第2光感知回路)を更に備えて、前記第1および第2光感知回路から出力される信号の差を算出することで実現される。
【0110】
このとき、前記第2光感知回路に備えられた受光素子は外側に遮光層が備えられて外部光による影響を受けずに、正常に温度による漏れ電流のみを発生させる。但し、前記第2光感知回路の構成は、受光素子に遮光層が備えられる点以外に前述した図1Aおよび図1Bに示す光感知回路と同一であり、その動作も同一であるので、これについての説明は省略する。
【0111】
前記熱漏れ電流成分を除去する原理は、下記式で表すことができる。



【0112】
ここで、ΔVNOBLKは遮光層が備えられていない第1光感知回路から出力される信号であり、ΔVBLKは遮光層が備えられた第2光感知回路から出力される信号である。
【0113】
これにより、前記式に示すように、前記第1光感知回路に備えられた受光素子から出力される漏れ電流は光漏れ電流および熱漏れ電流成分が含まれているが、第2光感知回路に備えられた受光素子から出力される漏れ電流は単に熱漏れ電流成分のみが含まれている。
【0114】
また、前記第1、2光感知回路の出力は差動増幅器を通じて引き算演算を行い、ADCを通じてデジタル信号に変換される。但し、これは前記差動増幅器を使用せずに、直接ADCを経てデジタル減算器を用いて前記2出力信号の差を求めることもできる。
【0115】
これを通じて変換されたデジタル信号と温度情報を用いて前述した多重フレーム駆動の補間過程を経て最終的に16ビットの線形出力信号を出力するようになる。
【0116】
従って、前記第1および第2光感知回路から出力される信号の差を算出することで、別途の温度センサを備えなくても温度漏れ電流成分を除去して光感知回路の出力電流が温度漏れ電流により変動するのを防止できるようになる。
【0117】
また、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0118】
P1 第1トランジスタ
P2 第2トランジスタ
P3 第3トランジスタ
P4 第4トランジスタ
P5 第5トランジスタ
P6 第6トランジスタ
P7 第7トランジスタ
P8 第8トランジスタ
P9 第9トランジスタ
P10 第10トランジスタ
C1 第1キャパシタ
C2 第2キャパシタ
PD 受光素子


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基準電圧および第2電源の間に連結される第1トランジスタと、
前記第1トランジスタのゲート電極および第2電極の間に連結され、ゲート電極に第1制御信号が印加される第2トランジスタと、
前記第1基準電圧と第1トランジスタとの間に連結され、ゲート電極に第2制御信号が印加される第3トランジスタと、
前記第2電源と第1トランジスタとの間に連結され、ゲート電極に反転された第2制御信号が印加される第4トランジスタと、
第2基準電圧と第3基準電圧との間に連結される受光素子と、
前記第2基準電圧と前記受光素子のカソードとの間に連結され、ゲート電極に前記第1制御信号が印加される第5トランジスタと、
前記受光素子のカソードと第3基準電圧との間に連結される第1キャパシタと、
前記受光素子のカソードと第1キャパシタの第1電極との間に連結され、ゲート電極に第3制御信号が印加される第6トランジスタと、
前記第1トランジスタのゲート電極および第1キャパシタの第1電極の間に連結された第2キャパシタと
が含まれることを特徴とする光感知回路。
【請求項2】
前記第1トランジスタの第1電極と出力負荷の一側との間に連結され、ゲート電極に第4制御信号が印加される第7トランジスタと、
前記出力負荷の他側に延びた出力信号線と第1電源との間に連結され、ゲート電極に初期化信号が印加される第8トランジスタと
が更に含まれることを特徴とする請求項1に記載の光感知回路。
【請求項3】
前記受光素子はp-i-m(p-intrinsic-metal)ダイオード、PINダイオード、PNダイオード、フォトカプラーのうち選択されたいずれか1つであることを特徴とする請求項1または2に記載の光感知回路。
【請求項4】
前記第1基準電圧、第2基準電圧はハイレベルの電圧値を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光感知回路。
【請求項5】
前記第3基準電圧および第2電源はローレベルの電圧または接地電源GNDで実現されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光感知回路。
【請求項6】
前記第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタのうち少なくとも1つはデュアルゲートの形態で実現されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光感知回路。
【請求項7】
ゲート電極に反転された第1制御信号が印加され、第1、2電極が前記第1トランジスタのゲート電極と連結された第9トランジスタと、
ゲート電極に反転された第3制御信号が印加され、第1、2電極が前記第1キャパシタの第1電極と連結された第10トランジスタと
が更に含まれることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光感知回路。
【請求項8】
1つのフレームが3つの区間t1、t2、t3に分けられ、前記フレーム周期で動作する請求項1に記載の光感知回路の駆動方法において、
第1区間t1に対して第1トランジスタの閾値電圧が第2キャパシタに格納され、受光素子のカソード電圧が第2基準電圧で充電されて前記受光素子が逆バイアス状態で実現される第1段階と、
第2区間t2に対して前記受光素子に入射される光の程度によって発生する光漏れ電流により第1キャパシタに格納された電圧が前記光漏れ電流に対応する程度に放電される第2段階と、
第3区間t3に対して前記光漏れ電流に対応して放電される電圧に関する情報が出力信号線に出力される第3段階と
が含まれることを特徴とする光感知回路の駆動方法。
【請求項9】
前記第1段階は選択信号として第1制御信号が提供されて前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧が第2電源に初期化される第1-1段階と、
前記第1-1段階の後に前記第1制御信号および第2制御信号が選択信号として提供されて前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧が「第1基準電圧−第1トランジスタの閾値電圧」で充電される第1-2段階と
が含まれることを特徴とする請求項8に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項10】
前記第2段階は選択信号として第3制御信号が提供されて第6トランジスタがターンオンされ、これにより、前記第1キャパシタの電圧変化量だけ前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧がカップリングされて減少されることを特徴とする請求項8または9に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項11】
前記第2段階は前記第2区間のうち特定区間で選択信号として初期化信号が提供されて第8トランジスタがターンオンされ、これにより、出力信号線の電圧が第1電源で充電される段階が更に含まれることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項12】
前記第3段階は選択信号として第4制御信号が提供されて第7トランジスタがターンオンされ、これにより、前記光漏れ電流に対応して放電される電圧が前記第7トランジスタを経由して出力信号線に出力されることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項13】
1つのフレームが複数のサブフレームで構成され、前記複数のサブフレームはそれぞれ3つの区間t1、t2、t3に分けられて動作する請求項1に記載の光感知回路の駆動方法において、
第1区間に対して第1トランジスタの閾値電圧が第2キャパシタに格納され、受光素子のカソード電圧が第2基準電圧で充電されて前記受光素子が逆バイアス状態で実現される第1段階と、
第2区間に対して前記受光素子に入射される光の程度によって発生する光漏れ電流により第1キャパシタに格納された電圧が前記光漏れ電流に対応する程度に放電される第2段階と、
第3区間に対して前記光漏れ電流に対応して放電される電圧に関する情報が出力信号線に出力される第3段階と
が含まれ、
前記各サブフレームでの第2区間は最初のサブフレームの第2区間時間T0を基準に順次2の倍数だけ短くなることを特徴とする光感知回路の駆動方法。
【請求項14】
前記最も長い第2区間を有する最初のサブフレームでは低い照度の光が感知され、最も短い第2区間を有する最後のサブフレームでは高い照度の光が感知されることを特徴とする請求項13に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項15】
前記第1段階は選択信号として第1制御信号が提供されて前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧が第2電源に初期化される第1-1段階と、
前記第1-1段階の後に前記第1制御信号および第2制御信号が選択信号として提供されて前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧が「第1基準電圧−第1トランジスタの閾値電圧」で充電される第1-2段階と
が含まれることを特徴とする請求項13または14に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項16】
前記第2段階は選択信号として第3制御信号が提供されて第6トランジスタがターンオンされ、これにより、前記第1キャパシタの電圧変化量だけ前記第1トランジスタのゲート電極ノードの電圧がカップリングされて減少されることを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項17】
前記第2段階は前記第2区間のうち特定区間で選択信号として初期化信号が提供されて第8トランジスタがターンオンされ、これにより、出力信号線の電圧が第1電源で充電される段階が更に含まれることを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項に記載の光感知回路の駆動方法。
【請求項18】
前記第3段階は選択信号として第4信号が提供されて第7トランジスタがターンオンされ、これにより、前記光漏れ電流に対応して放電される電圧が前記第7トランジスタを経由して出力信号線に出力されることを特徴とする請求項13〜17のいずれか1項に記載の光感知回路の駆動方法。



【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−199246(P2011−199246A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187470(P2010−187470)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】